以下、本開示の実施形態の家電機器について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は繰り返さない。
図1は、実施の形態の家電機器HAを利用した広告表示システム100の全体構成を示している。
図1に示されるように、広告表示システム100は、サーバS、家電機器HA、および携帯端末Pを備えている。サーバSは、家電機器HAへ広告情報および広告情報に対応する情報を提供するとともに、携帯端末Pへ広告情報に対応する情報を提供する。家電機器HAは、家屋H内に設置されており、サーバSから受信した広告情報を表示する。携帯端末Pは、サーバSから家電機器HAを経由して受信した広告情報に対応する情報を表示するか、または、サーバSから電話通信網を経由して受信した広告情報に対応する情報を表示する。
サーバSは、インターネット等の電気通信情報網Iおよび家屋H内に設置されたルータRを経由して、家電機器HAへ広告情報を送信する。また、サーバSは、電気通信情報網I、ルータR、および家電機器HAを経由して、携帯端末Pへ広告情報に対応する情報を間接的に送信するか、または、電話通信網を利用して、携帯端末Pへ広告情報に対応する情報を直接的に送信する。
家電機器HAは、表示部6と操作部7とを含んでいる。表示部6は、使用情報表示部61と広告情報表示部62とを備えている。なお、表示部6は、表示部としての機能と操作部としての機能とが一体化されたタッチパネルを有する表示/操作部であってもよい。この場合、広告情報が広告情報表示部62に表示されているときに、表示/操作部としてのタッチパネルがタッチ操作されると、広告情報が、携帯端末Pへ送信され、携帯端末Pにおいて表示されてもよい。使用情報表示部61は、家電機器HAの使用状態および使用方法を含む使用情報を表示する。広告情報表示部62は、何等かの商品またはサービスの広告情報を表示する。
本実施形態においては、家電機器HAは、加熱調理機であるものとする。しかしながら、家電機器HAは、家屋H内で使用される電子機器であって、広告情報を表示する表示部を備えていれば、いかなるものであってもよい。家電機器HAは、たとえば、洗濯機、空気調和機、炊飯器、電磁調理器、給湯器、バスユニット機器、浄水器、食器洗浄機、DVD機器、またはオーディオ機器等であってもよい。なお、操作部7は、家電機器HAの使用者が家電機器HAを特定の機能を発揮させる操作を実行するためのものである。
携帯端末Pは、一般にスマートホーンと呼ばれる無線通信端末である。携帯端末Pは、タッチ操作により画像表示が切り替わる表示/操作部14を有している。携帯端末Pは、家電機器HAと構内無線通信を実行することが可能な無線通信端末である。なお、携帯端末Pは、家電機器HAの使用者が家屋H内で持ち運びでき、かつ、家電機器HAと構内無線通信を実行可能であれば、スマートホーン以外に、タブレット端末または小型のパーソナルコンピュータ等のいかなるものであってもよい。
図2は、実施形態の家電機器HAおよび携帯端末Pのそれぞれの機能ブロック図である。
図2に示されるように、家電機器HAは、表示部6、通信部1、制御部10、記憶部5、および操作部7を備えている。制御部10は、通信判定部2、距離判定部3、および表示制御部4を含んでいる。
表示部6は、使用情報表示部61と広告情報表示部62とを含んでいる。本実施形態においては、使用情報表示部61と広告情報表示部62とは、物理的に異なった2つの領域からなる表示部である。しかしながら、使用情報表示部61と広告情報表示部62とが物理的に同一領域からなる表示部であってもよい。この場合、前述の同一領域の表示部において使用情報表示部61としての表示態様と広告情報表示部62としての表示態様とが時間分割で切り替えられる。
通信部1は、携帯端末Pと構内無線通信を実行する。構内無線通信は、いわゆる近距離無線通信と呼ばれている通信を含む。具体的には、構内無線通信は、無線LAN(WiFi)通信、ブルートゥース(登録商標)通信、赤外線通信、およびNFCフェリカ(登録商標)通信等を含んでいる。
本実施形態においては、構内無線通信は、電話通信網を利用した無線通信等の遠距離通信とは異なる通信である。構内無線通信は、家屋H内で家電機器HAと携帯端末Pとが通信できる程度の非接触の近距離通信であれば、いかなるものであってもよい。
通信判定部2は、構内無線通信を実行可能であるか否かを判定する。距離判定部3は、構内無線通信に基づいて家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離を判定する。家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離は、家電機器HAが受信した端末情報の電波強度に基づいて判定される。
一般に、家電機器HAが受信した端末情報の電波強度が小さいほど、家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離は大きい。逆に、家電機器HAが受信した端末情報の電波強度が大きいほど、家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離は小さい。
表示制御部4は、表示部6に情報を表示させる制御を実行する。具体的には、表示制御部4は、使用情報表示部61に使用情報を表示させる制御を実行する。また、表示制御部4は、広告情報表示部62に広告情報を表示させる制御を実行する。
記憶部5は、家電機器HAの工場出荷前に予め設定された機器情報を記憶している。記憶部5は、携帯端末Pから受信した端末情報を記憶している。記憶部5は、サーバSから受信した広告情報を記憶している。ただし、記憶部5が機器情報、端末情報、および広告情報を記憶していることは必須ではない。
図2に示されるように、本実施形態の携帯端末Pは、通信部11、制御部12、記憶部13、および表示/操作部14を備えている。通信部11は、家電機器HAと構内無線通信を実行する。通信部11は、家電機器HA、ルータR、および電気通信情報網Iを経由して、サーバSと通信することができる。ただし、通信部11は、ルータRおよび電気通信情報網Iのみを経由して、または、電話通信網を経由して、サーバSと通信することも可能である。
記憶部13は、携帯端末Pを特定可能な端末情報を記憶している。記憶部13は、家電機器HAから受信したサーバSを特定可能なサーバ情報を記憶している。記憶部13は、家電機器HAから受信した家電機器HAを特定可能な機器情報を記憶している。表示/操作部14は、たとえば、スマートホーン等に用いられているタッチパネルである。表示/操作部14をタッチ操作すれば、表示/操作部14に様々な静止画像または動画を表示することができる。
制御部12は、表示/操作部14のタッチ操作に基づいて、表示/操作部14に表示される情報を変更する。制御部12は、記憶部13に記憶された家電機器HAを特定可能な機器情報、または、記憶部13に記憶されたサーバSを特定可能な情報等を用いて、通信部11が受信した広告情報に対応する情報を表示/操作部14に表示させる。
家電機器HAおよび携帯端末Pは、それぞれ、広告情報および広告情報に対応する情報の表示を行う前に、互いに相手方を特定可能な情報を相手方から受信している。具体的には、家電機器HAは、操作部7の操作に基づいて、携帯端末Pへ家電機器HAの機器情報、たとえば、機器番号を送信する。それにより、携帯端末Pは、家電機器HAの機器情報を記憶部13に記憶する。携帯端末Pは、表示/操作部14の操作に基づいて、家電機器HAへ携帯端末Pの端末情報、たとえば、電話番号を送信する。
それにより、家電機器HAは、携帯端末Pの端末情報を記憶部5に記憶する。その結果、家電機器HAおよび携帯端末Pは、それぞれ、自身が記憶している相手方の端末情報および機器情報を用いて、受信した通信情報が通信を許可された相手方から送信されてきた情報であるのか否かを判定することができる。
家電機器HAおよびサーバSは、それぞれ、広告情報および広告情報に対応する情報の表示を行う前に、互いに相手方を特定可能な情報を相手方から受信している。具体的には、家電機器HAは、操作部7の操作に基づいて、サーバSへ機器情報を送信する。それにより、サーバSは、家電機器HAの機器情報を記憶する。サーバSは、家電機器HAへサーバ情報、たとえば、サーバ番号を家電機器HAへ送信する。それにより、家電機器HAは、サーバSのサーバ情報を記憶部5に記憶する。
その結果、家電機器HAおよびサーバSは、それぞれ、自身が記憶している相手方のサーバ情報および機器情報を用いて、受信した通信情報が通信を許可された相手方から送信されてきた情報であるのか否かを判定することができる。
サーバSおよび携帯端末Pは、それぞれ、広告情報および広告情報に対応する情報の表示を行う前に、互いに相手方を特定可能な情報を、家電機器HAを経由して相手方から受信している。この場合、家電機器HAは、記憶部5に記憶されたサーバSのサーバ情報を携帯端末Pへ送信する。それにより、携帯端末Pは、サーバ情報を記憶部13に記憶する。
また、家電機器HAは、記憶部5に記憶された端末情報をサーバSへ送信する。その結果、サーバSおよび携帯端末Pは、それぞれ、自身が記憶している相手方の端末情報およびサーバ情報を用いて、受信した通信情報が通信を許可された相手方から送信されてきた情報であるのか否かを判定することができる。
図3は、実施形態の家電機器HAの表示部6に表示される広告情報の静止画像または動画のある時点の表示態様を示している。図3に示されるように、使用情報表示部61は、使用情報の一例として、加熱調理機の調理動作の出力値数および調理動作の終了までの残存時間を表示する。広告情報表示部62は、広告情報の一例として、加熱調理機以外の他の家電機器、たとえば、炊飯器の静止画像または動画を表示している。
広告情報は、家電機器HAの使用者に商品またはサービスを宣伝することができるものであれば、家電機器、食材、および家電機器以外の製品の静止画像、ならびに、既にテレビ宣伝に用いられている動画等、いかなるものであってもよい。たとえば、広告情報は、食材の調理の仕方等を表示することにより、食材を宣伝するものであってもよい。
携帯端末Pは、家電機器HAの広告情報表示部62に表示される広告情報に対応する情報を表示/操作部14に表示する。広告情報に対応する情報は、広告情報と同一または類似の表示態様を有していてもよいが、広告情報の表示態様を変更した表示態様を有していてもよい。また、広告情報に対応する情報は、広告情報を表示可能なインターネット上のサイトを特定可能なURL等の広告情報に関連付けられた情報であってもよい。広告情報に対応する情報は、広告情報との対応関係を有していれば、いかなるものであってもよい。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態の家電機器HAについて説明する。
図4および図5は、第1の実施形態の家電機器HAの広告表示処理を説明するためのフローチャートである。第1の実施形態の家電機器HAは、前提条件として、図1~図3に示される家電機器HAの構成を備えている。
以下、本実施の形態の家電機器HAの制御部10が実行する制御処理を具体的に説明する。
図4に示されるように、ステップS1において、通信判定部2が、携帯端末Pから端末情報を受信したか否かを判定する。ステップS1において、通信判定部2が携帯端末Pから端末情報を受信したと判定した場合に、ステップS2において、制御部10は、記憶部5に端末情報を記憶させる。
制御部10は、前述の端末情報とは異なる新たな端末情報を受信すると、記憶部5に記憶されている以前の端末情報を新たな広告情報に更新する。一方、ステップS1において、通信判定部2が携帯端末Pから端末情報を受信していないと判定した場合には、ステップS3において、制御部10は、サーバSから広告情報および広告情報に対応する情報を受信したか否かを判定する。
ステップS3において、制御部10は、サーバSから広告情報および広告情報に対応する情報を受信したと判定した場合に、ステップS4において、記憶部5に広告情報および広告情報に対応する情報を記憶させる。なお、家電機器HAが工場出荷される前において、初期設定の広告情報および初期設定の広告情報に対応する情報が記憶部5に記憶されているものとする。
制御部10は、初期設定の広告情報および初期設定の広告情報に対応する情報とは異なる新たな広告情報および新たな広告情報に対応する情報を定期的にまたは不定期に受信する。この場合、制御部10は、記憶部5に記憶された初期設定の広告情報および初期設定の広告情報に対応する情報を、新たな広告情報および広告情報に対応する情報に更新する。
以後、制御部10は、ステップS3の処理を実行するごとに、記憶部5に記憶されている広告情報および広告情報に対応する情報を更新する。なお、サーバSは、新たな広告情報および新たな広告情報に対応する情報を入力されるごとに、自身が記憶している一群の機器情報にそれぞれ対応する一群の家電機器のそれぞれへ、入力された新たな広告情報および新たな広告情報に対応する情報を送信する。
一方、ステップS3において、制御部10が、サーバSから広告情報および広告情報に対応する情報を受信していないと判定する場合がある。この場合には、ステップS5において、通信判定部2は、家電機器HAと携帯端末Pとが構内無線通信を実行することが可能か否かを判定する。
前述の構内無線通信を実行することが可能か否かは、記憶部5に端末情報が記憶されており、かつ、端末情報によって特定される携帯端末Pから構内無線通信のための電波を受信できるか否かによって判定される。
したがって、家電機器HAが事前に端末情報を受信していなければ、構内無線通信を実行することができない。また、通信判定部2は、記憶部5に記憶された携帯端末Pの端末情報と構内無線通信によって受信した端末情報とが一致しなければ、前述の構内無線通信を実行することができないと判定する。
また、家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離がある値以上であれば、家電機器HAと携帯端末Pとは、互いの発する電波を受信できないため、通信判定部2は、構内無線通信を実行することができない。
ステップS5において、家電機器HAと携帯端末Pとが構内無線通信を実行することが可能であると判定された場合には、ステップS6において、表示制御部4は、記憶部5に記憶された広告情報を広告情報表示部62に表示させる。ステップS6においては、制御部10は、広告情報表示部62に既に広告情報を表示させている場合には、広告情報表示部62での広告情報の表示状態を維持する。なお、広告情報表示部62において、一連の広告情報の全てが終了すると、操作部7の操作によって、広告情報の停止が指示されるまで、再度、一連の広告情報の表示が最初から最初まで繰り返されるものとする。
ステップS6が実行された場合には、ステップS7において、家電機器HAの表示制御部4は、構内無線通信によって、通信部1に、記憶部5に記憶された機器情報および広告情報に対応する情報を携帯端末Pへ送信させる。これにより、携帯端末Pにおいて、通信部11は、構内無線通信によって、機器情報および広告情報に対応する情報を受信し、記憶部13は、機器情報および広告情報に対応する情報を記憶する。
その後、携帯端末Pの制御部12は、記憶部13に予め記憶された機器情報に基づいて、機器情報を送信した家電機器が構内無線通信を許可された家電機器HAであるか否かを判定する。具体的には、制御部12は、構内無線通信を許可された家電機器であるか否かを、記憶部13に記憶されている機器情報と通信部11が受信した機器情報とが一致するか否かによって判定する。
それにより、携帯端末Pの制御部12は、機器情報を送信した家電機器が携帯端末Pとの構内無線通信を許可された家電機器HAであると判定する場合がある。この場合には、制御部12は、表示/操作部14に、通信部11が受信した後に記憶部13に記憶されている広告情報に対応する情報を表示させる。
ステップS7においては、制御部10は、携帯端末Pへ既に記憶部5に記憶された機器情報および広告情報に対応する情報を通信部1に送信させた場合には、何ら新たな信号を通信部1に送信させない。それにより、制御部10は、表示/操作部14に広告情報に対応する情報を表示させている状態を維持する。なお、携帯端末Pの表示/操作部14において、一連の広告情報の全てが終了しても、表示/操作部14の操作によって広告情報の停止が指示されるまで、一連の広告情報の表示が表示/操作部14において繰り返されるものとする。
ステップS7の処理が終了すれば、制御部10は、ステップS11(図5参照)の処理を実行する。
一方、ステップS5において、家電機器HAと携帯端末Pとが構内無線通信を実行不可能であると判定された場合には、ステップS8において、表示制御部4は、表示部6での広告情報の表示を停止させる。広告情報の表示の停止の状態は、広告情報表示部62がいかなる表示も行わない状態であってもよいが、広告情報表示部62が広告情報以外の情報を表示する状態であってもよい。
ステップS8において、表示制御部4は、広告情報表示部62に広告情報の表示を既に停止させている場合には、広告情報表示部62が広告情報の表示を停止している状態を維持する。一方、ステップS8において、表示制御部4が広告情報を広告情報表示部62に既に表示させている場合がある。この場合には、表示制御部4は、広告情報表示部62の状態を、広告情報を表示している状態から、広告情報以外の情報を表示している状態へ切替えるか、または、何ら情報を表示しない状態へ切替える。
ステップS9において、表示制御部4は、携帯端末Pでの広告情報に対応する情報の表示を停止させる。このとき、表示制御部4は、表示/操作部14が広告情報に対応する情報の表示を既に停止している場合には、広告情報に対応する情報の表示を停止している状態を維持する。
一方、ステップS9において、表示/操作部14が広告情報に対応する情報を表示している場合がある。この場合には、表示制御部4は、表示/操作部14の状態を、広告情報に対応する情報を表示している状態から、広告情報に対応する情報以外の情報を表示する状態へ切替えるか、または、何ら情報を表示しない状態へ切替える。
ステップ9の処理が終了すれば、制御部10は、ステップS11(図5参照)の処理を実行する。
図5に示されるように、ステップS11において、制御部10は、広告情報が表示部6、具体的には、広告情報表示部62に表示されているか否かを判定する。ステップS11において、広告情報が広告情報表示部62に表示されていると判定された場合には、ステップS12において、通信判定部2は、家電機器HAと携帯端末Pとが構内無線通信を実行することが可能か否かを判定する。一方、ステップS11において、広告情報が広告情報表示部62に表示されていないと判定された場合には、制御部10は、ステップS1(図4参照)の処理を実行する。
ステップS12において、家電機器HAと携帯端末Pとが無線通信を実行可能であると判定されると、ステップS13において、表示制御部4は、広告情報表示部62に広告情報の表示を停止させる。その後、ステップS14においては、表示制御部4は、携帯端末Pに広告情報に対応する情報の表示を停止させる。
具体的には、家電機器HAの表示制御部4は、通信部1に、機器情報および広告情報に対応する情報の表示を停止することを指示する停止指令情報を携帯端末Pへ送信させる。これにより、携帯端末Pにおいて、通信部11が機器情報および停止指令情報を受信すると、制御部12は、記憶部13に記憶された機器情報に基づいて、機器情報を送信した家電機器が構内無線通信をすることを許可された家電機器HAであるか否かを判定する。記憶部13に記憶された機器情報と通信部11が受信した機器情報とが一致すれば、機器情報を送信した家電機器が構内通信をすることを許可された家電機器HAであると判定する。
制御部12は、機器情報を送信した家電機器が携帯端末Pと構内無線通信をすることが許可された家電機器HAであると判定すると、表示/操作部14に、停止指令情報に基づいて、広告情報に対応する情報の表示を停止させる。一方、制御部12は、機器情報を送信した家電機器が携帯端末Pと構内無線通信をすることが許可された家電機器HAではないと判定すると、表示/操作部14に広告情報に対応する情報を表示させる制御を継続する。
ステップS14の後、ステップS15において、家電機器HAの表示制御部4が広告情報の表示の停止時点の広告情報を記憶部5に記憶させる。ステップS16において、家電機器HAの制御部10は、ステップS13の処理、すなわち広告情報表示部62での広告情報の表示の停止が実行されてから、所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間は、たとえば、5分~10分程度であるものとする。
ステップS16において、ステップS13の処理が実行されてから所定時間が経過したと判定される場合がある。なお、本実施の形態においては、ステップS16において、ステップS13の処理が実行されてから所定時間が経過している場合には、ステップS14の処理が実行されてから特定時間が経過しているものとする。
この場合には、ステップS17において、制御部10は、家電機器HAの使用者が家屋Hから離れた位置に長時間滞在しているとみなして、ステップS15で記憶された広告情報の表示の停止時点の広告情報を記憶部5から消去し、ステップS1の処理を実行する。なお、前述の長時間は、たとえば、前述の5分~10分よりも長い時間を意味するものとする。
ステップS16において、ステップS13の処理が実行されてから所定時間が経過していないと判定された場合には、ステップS18において、通信判定部2は、家電機器HAと携帯端末Pとが構内無線通信を実行することが可能か否かを判定する。ステップS18において、通信判定部2が前述の構内無線通信を実行することが可能であると判定する場合がある。この場合には、ステップS19において、表示制御部4は、広告情報の表示部6(広告情報表示部62)での表示を停止した時点以後に表示されることが予定されていた広告情報を表示させる。
本実施形態においては、広告情報の表示の停止時点以後の広告情報の表示の再開だけでなく、広告情報に対応する情報の表示の停止時点以後の広告情報の表示の再開に関しても、所定時間は、広告情報の表示の停止時点から計時されている。しかしながら、ステップS16において、特定時間がステップS14の広告情報の表示の停止時点から計時され、その特定時間が経過した場合に、ステップS20の処理が実行されてもよい。
その後、ステップS20において、表示制御部4は、広告情報に対応する情報の携帯端末P(表示/操作部14)での表示を停止した時点以後に表示されることが予定されていた広告情報に対応する情報を、表示/操作部14に表示させる。ステップS19の処理が実行された後、制御部10は、ステップS1の処理を実行する。
ステップS18において、通信判定部2が前述の構内無線通信を実行することが不可能であると判定する場合がある。この場合には、制御部10は、ステップS18において通信判定部2が前述の構内無線通信を実行することが可能であると判定されなければ、ステップS16の処理とステップS18の処理とを繰り返す。このステップS16とステップS18とが繰り返し実行されている期間においては、表示部6での広告情報の表示は停止されている。また、携帯端末Pでの広告情報に対応する情報の表示も停止されている。
<第1の実施形態の第1の他の例>
第1の実施形態の家電機器HAの表示制御部4が広告情報に対応する情報を携帯端末Pに表示させる機能を実現する他の例として、次の第1の他の例が挙げられる。
第1の他の例においては、家電機器HAが広告情報に対応する情報を携帯端末Pへ送信するのではなく、サーバSが携帯端末Pへ広告情報に対応する情報を送信する。
具体的には、家電機器HAの表示制御部4は、たとえば、ステップS7,S7A,S7B,S20のそれぞれにおいて、機器情報および端末情報を、通信部1にサーバSへ送信させる。それにより、サーバSは、受信した機器情報に基づいて、広告情報に対応する情報を送信してもよいか否かを判定する。
具体的には、サーバSは、受信した機器情報がサーバSに予め記憶されている家電機器HAの機器情報と一致すれば、広告情報に対応する情報を送信してもよいと判定する。なお、第1の他の例の変形例として、サーバSは、受信した端末情報がサーバSに予め記憶されている携帯端末Pの端末情報と一致すれば、広告情報に対応する情報を送信してもよいと判定するものであってよい。
その後、サーバSは、広告情報に対応する情報を送信してもよいと判定すれれば、受信した端末情報によって特定される携帯端末Pへ、サーバSのサーバ情報とともに、広告情報に対応する情報を送信する。
それにより、携帯端末Pの通信部11は、サーバSのサーバ情報および広告情報に対応する情報を受信する。これにより、携帯端末Pの制御部12は、通信部11が受信したサーバ情報が記憶部13に予め記憶されているサーバSのサーバ情報と一致するか否かを判定する。
携帯端末Pの制御部12は、通信部11が受信したサーバ情報が記憶部13に記憶されているサーバSのサーバ情報と一致すれば、通信部11が受信した広告情報を表示/操作部14に表示させる。
上記した第1の他の例の家電機器HAであっても、表示制御部4は、携帯端末Pに広告情報を表示させることができる。また、家電機器HAが広告情報に対応する情報を記憶しておく必要がないため、家電機器HAの記憶部5の容量を低減することができる。
<第1の実施形態の第2の他の例>
第1の実施形態の表示制御部4が広告情報を表示部6に表示させる機能および広告情報に対応する情報を携帯端末Pに表示させる機能を実現する他の例として、次の第2の他の例が挙げられる。
第2の他の例においては、家電機器HAが広告情報を記憶部5に予め記憶していない。第2の他の例では、ステップS5において、家電機器HAと携帯端末Pとが構内無線通信を実行可能であると判定された場合に、表示制御部4が機器情報をサーバSへ送信する。
この場合、サーバSは、受信した機器情報がサーバSに記憶されている家電機器HAの機器情報と一致していると判定したことを条件として、広告情報を家電機器HAへ送信する。これにより、表示制御部4は、通信部1がサーバSから受信した広告情報を記憶部5に記憶させることなく、広告情報表示部62に表示させる。これによれば、記憶部5が表示部6に表示される広告情報を記憶しておく必要がないため、記憶部5の記憶容量を低減することができる。
この場合、サーバSは、受信した機器情報がサーバSに予め記憶されている機器情報と一致すれば、サーバSに受信した機器情報に対応して予め記憶された端末情報によって特定される携帯端末Pへ、広告情報に対応する情報を送信する。このとき、サーバSは、サーバ情報とともに、広告情報に対応する情報を、携帯端末Pへ送信する。
上記した第2の他の例の家電機器HAであっても、表示制御部4は、携帯端末Pに広告情報を表示させることができる。また、第1の他の例と同様に、家電機器HAが広告情報に対応する情報を記憶しておく必要がないため、家電機器HAの記憶部5の記憶容量を低減することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の家電機器HAについて説明する。なお、下記において第1の実施形態の家電機器HAと同様である点については、その説明は繰り返さない。
本実施形態は、広告情報が複数種類の広告パターンを含んでいる点で、第1の実施形態と異なる。また、本実施形態は、距離判定部3が判定した距離に応じた複数種類の広告パターンのうちの1つを、表示制御部4が表示部6に表示させる点で、第1または第2の実施形態と異なる。
また、本実施形態は、広告情報が他の複数種類の広告パターンを含んでいる点で、第1の実施形態と異なる。本実施形態は、距離判定部3が判定した距離に応じた他の複数種類の広告パターンのうちの1つを、表示制御部4が携帯端末Pに表示させる点で、第1または第2の実施形態と異なる。以下、これらの異なる点を具体的に説明する。
図6は、第3の実施形態の家電機器HAの制御部10が実行する広告表示処理を説明するためのフローチャートである。図7および図8は、第3の実施形態の家電機器HAの制御部10が実行する広告表示処理において用いられるデータテーブルDT1およびDT2である。
図7から分かるように、広告情報は、複数種類の広告パターンの一例として、広告パターンAと広告パターンBとを含んでいる。
広告パターンAは、広告画像A1、広告画像B1、広告画像C1、および広告画像D1を、この順番で時系列的に表示するパターンである。広告パターンBは、広告画像A2、広告画像B2、広告画像C2、および広告画像D2を、この順番で時系列的に表示するパターンである。広告パターンAと広告パターンBとは、画像の大きさのみ異なるものであってもよい。
たとえば、広告パターンAと広告パターンBとは、互いに異なる画像を含むものであってもよい。これによれば、使用者が家電機器HAの相対的に近くに存在するのか、それとも、使用者が家電機器HAから相対的に遠くに存在するのかによって、異なった広告情報を使用者に提示することができる。
また、広告パターンAは、広告情報表示部62のみに表示されるが、広告パターンBは、使用情報表示部61を含む表示部6の全体に表示されるものであってもよい。これにより、家電機器HAに対して相対的に近くに使用者が存在するときよりも、家電機器HAに対して相対的に遠くに使用者が存在するときに、広告情報をより大きく表示することができる。その結果、表示部6の広告情報を使用者が見る確率を向上させることができる。
図8から分かるように、広告情報に対応する情報は、他の複数種類の広告パターンの一例として、広告パターンAに対応する広告パターンと広告パターンBに対応する広告パターンとを含んでいる。
広告パターンAに対応する広告パターンは、広告画像A3、広告画像B3、広告画像C3、および広告画像D3を、この順番で時系列的に表示する広告パターンである。広告パターンBに対応する広告ターンは、広告画像A4、広告画像B4、広告画像C4、および広告画像D4を、この順番で時系列的に表示する広告パターンである。
たとえば、広告パターンAに対応する広告パターンは、食材に関する広告情報であり、広告パターンBに対応する広告パターンは、洋服に関する広告情報であってもよい。この場合、家電機器HAの相対的に近くに使用者が存在するときに、食材に関する広告情報を携帯端末Pに表示させ、家電機器HAの相対的に遠くに使用者が存在するときに、洋服に関する広告情報を携帯端末Pに表示させることができる。つまり、家屋H内での使用者の状態、たとえば、家電機器HAに近い台所で家事をしているのか、それとも、家電機器HAから遠い居間または寝室で寛いでいるのかに応じて、広告情報の内容を変更することができる。
図6に示されるように、ステップS5において、制御部10が家電機器HAと携帯端末Pとが構内無線通信を実行することが可能であると判定する場合がある。この場合、ステップS5Aにおいて、距離判定部3は、携帯端末Pと家電機器HAとの間の距離が所定値以上であるか否かを判定する。
ステップS5Aにおいて、距離判定部3が携帯端末Pと家電機器HAとの間の距離が所定値より小さいと判定した場合に、ステップS6Aにおいて、表示制御部4は、広告パターンAを表示部6に表示させる。ステップS6Aにおいては、制御部10は、広告情報表示部62に既に広告パターンAを表示させている場合には、広告情報表示部62での広告パターンAの表示状態を維持する。その後、ステップS7Aにおいて、表示制御部4は、広告パターンAに対応する広告パターンを携帯端末Pに表示させる。ステップS7Aにおいては、制御部10は、携帯端末Pへ既に広告パターンAに対応する広告パターンを表示させる処理を実行している場合には、その処理を継続する。それにより、携帯端末Pでの広告パターンAに対応する情報の表示状態を維持する。
具体的には、表示制御部4は、通信部1に、記憶部5に記憶された機器情報および広告パターンAに対応する広告パターンを携帯端末Pへ送信させる。それにより、携帯端末Pの制御部12は、通信部11が受信した機器情報を送信した家電機器が、携帯端末Pと構内無線通信をすることが許可された家電機器HAであるか否かを判定する。
通信部11が受信した機器情報を送信した家電機器が、携帯端末Pと構内無線通信をすることが許可された家電機器HAであると判定される場合がある。この場合、携帯端末Pの制御部12は、通信部11が受信した広告パターンAに対応する広告パターンを表示/操作部14に表示させる。その後、家電機器HAの制御部10は、ステップS11(図5参照)の処理を実行する。
ステップS5Aにおいて、距離判定部3が携帯端末Pと家電機器HAとの間の距離が所定値以上であると判定した場合には、ステップS6Bにおいて、表示制御部4は、広告パターンBを表示部6に表示させる。ステップS6Bにおいては、制御部10は、広告情報表示部62に既に広告パターンBを表示させている場合には、広告情報表示部62での広告パターンBの表示状態を維持する。その後、ステップS7Bにおいて、表示制御部4は、広告パターンBに対応する広告パターンを携帯端末Pへ表示させる処理を実行する。ステップS7Bにおいては、制御部10は、携帯端末Pへ既に広告パターンBに対応する広告パターンを表示させる処理を実行している場合には、その処理を継続する。それにより、携帯端末Pでの広告パターンB に対応する情報の表示状態を維持する。
具体的には、表示制御部4は、通信部1に、記憶部5に記憶された機器情報および広告パターンBに対応する広告パターンを携帯端末Pへ送信させる。それにより、携帯端末Pの制御部12は、通信部1が受信した機器情報を送信した家電機器が、携帯端末Pと構内無線通信をすることが許可された家電機器HAであるか否かを判定する。通信部11が受信した機器情報を送信した家電機器が、携帯端末Pと構内無線通信をすることが許可された家電機器HAであると判定される場合がある。この場合、携帯端末Pの制御部12は、通信部11が受信した表示/操作部14に広告パターンBに対応する広告パターンを表示/操作部14に表示させる。
<第2の実施形態の変形例>
第2の実施形態の変形例として、ステップS6BおよびステップS7Bにおいて、表示制御部4は、広告パターンBを表示する代わりに、表示部6に広告情報を表示しない制御を実行してもよい。これによれば、ステップS5Aにおいて、表示制御部4は、家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離が所定値より小さいときには、ステップS6Aにおいて、表示部6に広告情報を表示する。一方で、ステップS5Aにおいて、表示制御部4は、家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離が所定値以上であるときには、ステップS6Bにおいて、表示部6に広告情報を表示しない。
上記の変形例によっても、家電機器HAの使用者に効果的に広告情報を提示することができる可能性が高まる。また、使用者が家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離によって家電機器HAの近くに存在するか否かを判定するため、その距離を適切に設定しておけば、使用者に広告情報を効果的に提示することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態の家電機器HAについて説明する。なお、下記において第1または第2の実施形態と同様である点については、その説明は繰り返さない。
本実施形態においては、複数の携帯端末Pが家電機器HAに登録されている例を説明する。本実施形態においては、たとえば、図5のステップS1において、記憶部5に既に記憶されている第1の携帯端末Pの第1の端末情報に加えて、第2の携帯端末Pの第2の端末情報を記憶部5に記憶させる。この場合、通信判定部2は、ステップS5において、家電機器HAと第1の携帯端末Pおよび第2の携帯端末Pのそれぞれとが構内無線通信を実行することが可能か否かを判定する。
ステップS5,S18のそれぞれにおいて、通信判定部2が第1の携帯端末Pおよび第2の携帯端末Pの少なくともいずれか一方と構内無線通信を実行可能であると判定する場合がある。この場合には、S6,S6A,S6B,S19のそれぞれにおいて、表示制御部4は、広告情報を広告情報表示部62に表示させる。また、S7,S7A,SB,S20のそれぞれにおいて、表示制御部4は、構内無線通信を実行可能と判定された第1の携帯端末Pおよび第2の携帯端末Pの少なくともいずれか一方の携帯端末Pに広告情報に対応する情報を表示させる。
なお、ステップS12において、制御部10が第1の携帯端末Pおよび第2の携帯端末Pのいずれとも構内無線通信を実行不可能であると判定する場合がある。この場合には、S14において、表示制御部4は、携帯端末Pに広告情報に対応する情報の表示を停止させる制御を実行する。
本実施形態によれば、複数の携帯端末Pを有効に利用して、家電機器HAの複数の使用者に効果的に広告情報を表示することができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態の家電機器HAについて説明する。なお、下記において第1~第3の実施形態と同様である点については、その説明は繰り返さない。
本実施形態においては、通信部1が受信した電波の強度に基づいて、家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離が所定値以下であるか否かを判定できることを利用する。具体的には、図4のステップS5において、距離判定部3が家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離が所定値以下であるか否かを判定する。この場合、家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離が所定値以下である場合にステップS6,S7を実行する。一方、家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離が所定値以上である場合にステップS11を実行する。
また、図5のステップS12において、距離判定部3が家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離が所定値以下であるか否かを判定する。この場合、家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離が所定値より大きい場合にステップS13,S14,S15を実行する。図5のステップS18において、距離判定部3が家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離が所定値以下であるか否かを判定する。この場合、家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離が所定値以下である場合にステップS19,S20を実行する。
なお、本実施形態によれば、通信部1が携帯端末Pから電波を受信できる場合であっても、表示部6に広告情報を表示しない場合がある。
上記の実施形態によっても、家電機器HAの使用者に効果的に広告情報を提示することができる可能性が高まる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態の家電機器HAについて説明する。なお、下記において第1~第4の実施形態と同様である点については、その説明は繰り返さない。
本実施形態においても、第1~第4の実施形態と同様に、携帯端末Pは、家電機器HAが表示部6に広告情報を表示するときに、家電機器HAから広告情報を受信している。一方、本実施形態の携帯端末Pは、構内無線通信を実行可能であるか否かを判定する通信判定部を有している点において、第1~第4の実施形態の携帯端末Pと異なっている。
本実施形態においては、携帯端末Pは、自身の通信判定部が家電機器HAとの構内無線通信を実行不可能であると判定したことを条件として、表示/操作部14に広告情報を表示させる。このとき、第1~第4の実施形態で説明したように、家電機器HAは、通信判定部2が携帯端末Pとの構内無線通信を実行不可能であると判定したことを条件として、表示部6での広告情報の表示を停止している。したがって、本実施の形態によれば、家電機器HAが広告情報を表示できなくなった場合に、携帯端末Pが広告情報を表示する。つまり、携帯端末Pと家電機器HAとの間で、構内無線通信を実行可能か否かに応じて、広告情報の切替表示が行われる。
以下、本開示の実施形態の家電機器HAの特徴的構成およびそれにより得られる効果を説明する。
(1)図2に記載のように、家電機器HAは、表示部6、通信部1、通信判定部2、および表示制御部4を備えている。図3に記載のように、表示部6は、サーバSから受信した広告情報を表示する。図1から理解されるように、通信部1は、携帯端末Pと構内無線通信をする。図4のステップS5に記載のように、通信判定部2は、構内無線通信を実行可能であるか否かを判定する。図4のステップS6に記載のように、表示制御部4は、通信判定部2が構内無線通信を実行可能であると判定したことを条件として、広告情報を表示部6に表示させる。これによれば、家電機器HAの使用者が家屋H内に存在する可能性が高いときに、広告情報を表示部6、具体的には、広告情報表示部62に表示することができる。したがって、家電機器HAを用いて、広告情報を家電機器HAの使用者に効果的に提示することができる。
(2)図5のステップS12およびS13において、表示制御部4は、通信判定部2が構内無線通信を実行不可能であると判定したことを条件として、表示部6に広告情報の表示を停止させてもよい。これによれば、家電機器HAおよび携帯端末Pの使用者が家屋H内に存在しない可能性が高いときに、家電機器HAによる広告情報の表示を行わない。そのため、家電機器HAにおいて広告情報を無駄に表示することを抑制することができる。
(3)図5のステップS13,S15,S16,S18,S19に記載のように、表示制御部4は、次の処理を実行してもよい。つまり、表示制御部4は、広告情報の表示が停止された後の所定時間内に、通信判定部2が構内無線通信を実行可能であると判定したことを条件として、広告情報の表示が停止した時点以後に表示されることが予定されていた広告情報を表示部6に表示させてもよい。これによれば、同一の広告情報を重複して家電機器HAの使用者に提示したり、広告情報の一部を家電機器HAの使用者が見逃したりすることを抑制することができる。
(4)家電機器HAは、構内無線通信に基づいて家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離を判定する距離判定部3を備えていてもよい。広告情報は、複数種類の広告パターンを含んでいてもよい。図6のステップS5A,S6A,S6Bに記載のように、表示制御部4は、次の処理を実行してもよい。表示制御部4は、距離判定部3が判定した距離に応じた複数種類の広告パターンのうちのいずれかを表示部6に表示させてもよい。これによれば、たとえば、使用者が家電機器HAの相対的に近い位置に存在するのか、それとも、家電機器HAから相対的に遠い位置に存在するのかに応じて、表示部6に表示する広告情報を異ならせることができる。
(5)表示制御部4は、通信判定部2が構内無線通信を実行可能であると判定したことを条件として、通信部1に、広告情報に対応する情報を携帯端末Pへ送信させてもよい。この場合、携帯端末Pの使用者の判断で、携帯端末Pに広告情報に対応する情報を表示させるか否かを決定することができる。この場合、広告情報表示用のアプリケーションソフトが携帯端末Pに事前にインストールされている。携帯端末Pの使用者は、広告情報表示用のアプリケーションソフトを利用して、携帯端末Pの表示/操作部14を操作することにより、家電機器HAから送信されてきた広告情報に対応する情報を表示/操作部14に表示させることができる。
(6)図4のステップS5,S7に記載のように、表示制御部4は、通信判定部2が構内無線通信を実行可能であると判定したことを条件として、携帯端末Pに広告情報に対応する情報を表示させてもよい。これによれば、家電機器HAだけでなく、携帯端末Pも利用して、広告情報を家電機器HAの使用者に提示することができる。
(7)図5のステップS12およびS14に記載のように、通信判定部2が構内無線通信を実行不可能であると判定したことを条件として、表示制御部4が携帯端末Pに広告情報に対応する情報の表示を停止させてもよい。これによれば、家電機器HAおよび携帯端末Pの使用者が家屋H内に存在しない可能性が高いときに、携帯端末Pによる広告情報の表示を行わない。一般に、使用者が家屋H内に存在しない場合には、使用者は何等か業務を行っている可能性が高いため、携帯端末Pに広告情報が表示されても、広告情報を見る可能性が低いと考えられる。そのため、携帯端末Pにおいて広告情報を無駄に表示することを抑制することができる。
(8)図5のステップS13,S15,S16,S18,S20に記載のように、表示制御部4は、次の処理を実行してもよい。つまり、表示制御部4は、広告情報に対応する情報の表示が停止した時点以後に表示されることが予定されていた広告情報に対応する情報を携帯端末Pに表示させてもよい。この広告情報に対応する情報の表示は、広告情報に対応する情報の表示が停止された後の特定時間内に、通信判定部2が構内無線通信を実行可能であると判定したことを条件として行われる。これによれば、同一の広告情報に対応する情報を重複して携帯端末Pの使用者に提示したり、広告情報の一部を携帯端末Pの使用者が見逃したりすることを抑制することができる。
(9)家電機器HAは、構内無線通信に基づいて家電機器HAと携帯端末Pとの間の距離を判定する距離判定部3を備えていてもよい。広告情報に対応する情報は、他の複数種類の広告パターンを含んでいてもよい。図5のステップS5A,S7A,S7Bに記載のように、表示制御部4は、距離判定部3が判定した距離に応じた他の複数種類の広告パターンのうちのいずれかを携帯端末Pに表示させてもよい。これによれば、家屋H内での使用者の状態、たとえば、家電機器HAに近い台所で家事をしているのか、それとも、家電機器HAから遠い居間で寛いでいるのかに応じて、広告情報の内容を変更することができる。したがって、使用者が自身の状態に応じて求めている広告情報を、使用者に適切に提示できる可能性が高くなる。