以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<ネットワークシステムの動作概要>
まず、本実施の形態に係るネットワークシステムの動作概要について説明する。図1は、本実施の形態に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
図1を参照して、本実施の形態に係るネットワークシステム1は、たとえば、住宅やオフィスなどに設置される。ネットワークシステム1は、寝室に設置されるエアコン200Aと、洗濯室に設置される洗濯機200Bと、キッチンに設置される冷蔵庫200Cと、リビングルームに設置されるテレビ200Dと、ダイニングルームに設置されるライト200Eなどの家電を含む。ただし、ネットワークシステム1は、他の家電を含んでもよい。
ネットワークシステム1は、家電200A〜200Eを制御するためのホームコントローラ100を含む。ホームコントローラ100は、有線あるいは無線のネットワーク401を介して、家電200A〜200Eとデータ通信が可能である。ホームコントローラ100は、ネットワーク401として、たとえば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、PLC(Power Line Communications)、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用する。
ネットワークシステム1は、ネットワークシステム1が設置される住宅に住まう家族に使用される携帯電話300A〜300Dを含む。たとえば、ネットワークシステム1は、父の携帯電話300Aと、母の携帯電話300Bと、息子の携帯電話300Cと、娘の携帯電話300Dとを含む。ホームコントローラ100は、無線のネットワーク402を介して、携帯電話300A〜300Dとデータ通信が可能である。ホームコントローラ100は、ネットワーク402として、たとえば、インターネット、キャリア網、無線LAN、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用する。
なお、家電200A〜200Eと携帯電話300A〜300Dとが、無線LAN、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用してデータ通信できることが好ましい。そして、家電200A〜200Eと携帯電話300A〜300Dと通信距離は、短い(2m〜5m)ことが好ましい。
ネットワーク401とネットワーク402は、同一のネットワークであっても良い。すなわち、ネットワーク401とネットワーク402とは、同一の規格を利用するものであってもよい。
本実施の形態に係るホームコントローラ100は、ネットワーク401を介して、住宅に設置される複数の家電200A〜200Eのそれぞれから家電200A〜200Eの消費電力や動作状態を取得する。ホームコントローラ100は、家電200A〜200Eの動作開始を示す情報に基づいて、ネットワーク402を介して、携帯電話300A〜300Dに開始メッセージを送信する。また、ホームコントローラ100は、家電200A〜200Eの動作終了を示す情報に基づいて、ネットワーク402を介して、携帯電話300A〜300Dに終了メッセージを送信する。
より詳細には、家電200A〜200Eは、動作が開始する際に、ホームコントローラ100に動作開始情報を送信する。家電200A〜200Eは、動作中に、ホームコントローラ100に消費電力を送信する。家電200A〜200Eは、動作が終了する際に、ホームコントローラ100に動作終了情報を送信する。
本実施の形態においては、家電200A〜200Eが自身でホームコントローラ100にデータを送信するものである。しかしながら、他の装置を利用することによって、ホームコントローラ100に必要なデータを与えてもよい。たとえば、家電200A〜200Eの各々とコンセントとの間に、ホームコントローラ100とデータ通信が可能な通信装置を設置してもよい。
エアコン200A用の通信装置は、エアコン200Aとエアコン200Aのコンセントとの間に設置されて、エアコン200Aが消費している電力を検出する。通信装置は、エアコン200Aが電力を消費し始めたときに、エアコン200Aが動作を開始したと判断し、ホームコントローラ100に動作開始情報を送信する。通信装置は、エアコン200Aの動作中に、ホームコントローラ100にエアコン200Aの消費電力を送信する。通信装置は、エアコン200Aの動作が終了する際に、ホームコントローラ100に動作終了情報を送信する。
以下では、家電200A〜200Eを総称して、家電200ともいう。携帯電話300A〜300Dを総称して、携帯電話300ともいう。
図2は、本実施の形態に係る携帯電話300のディスプレイ302を示す第1のイメージ図である。図2を参照して、ホームコントローラ100は、いずれかの家電200A〜200Eの操作が開始されたときに、いずれかの家電200A〜200Eの動作が終了したときに、あるいは携帯電話300(母の携帯電話300B)からの要求に応じて、携帯電話300に、携帯電話300のユーザ(母)の省エネ意識を高めるための情報を送信する。ここでは、ホームコントローラ100は、携帯電話300に、携帯電話300のユーザによる本日の消費電力量を送信し、携帯電話300はディスプレイ302に携帯電話300のユーザによる本日の消費電力量を表示する。
図3は、本実施の形態に係る携帯電話300のディスプレイ302を示す第2のイメージ図である。図3を参照して、ホームコントローラ100は、いずれかの家電200A〜200Eの操作が開始されたときに、いずれかの家電200A〜200Eの動作が終了したときに、あるいは携帯電話300(母の携帯電話300B)からの要求に応じて、携帯電話300に、携帯電話300のユーザ(母)の省エネ意識を高めるための情報を送信する。
ここでは、ホームコントローラ100は、携帯電話300に、携帯電話300のユーザによる先月の消費電力量と今月の消費電力量とを送信する。さらに、ホームコントローラ100は、先月の消費電力量に対する今月の消費電力量の割合に応じたメッセージを携帯電話300に送信する。携帯電話300はディスプレイ302に携帯電話300のユーザによる先月の消費電力量と今月の消費電力量とメッセージとを表示する。
図4は、本実施の形態に係る携帯電話300のディスプレイ302を示す第3のイメージ図である。図4を参照して、ホームコントローラ100は、いずれかの家電200A〜200Eの操作が開始されたときに、いずれかの家電200A〜200Eの動作が終了したときに、あるいは携帯電話300(母の携帯電話300B)からの要求に応じて、携帯電話300に、携帯電話300のユーザ(母)の省エネ意識を高めるための情報を送信する。
ここでは、ホームコントローラ100は携帯電話300に、ホームコントローラ100に登録されている全てのユーザ(ホームコントローラ100に登録されている全ての携帯電話300A〜300D)に関する省エネの達成度を送信する。ホームコントローラ100は、ユーザ毎の先月の消費電力量に対する今月の消費電力量の割合に応じた省エネの達成度を示すテキストやイラストをメッセージとして携帯電話300に送信する。携帯電話300は、ディスプレイ302に、ユーザ毎の先月の消費電力量に対する今月の消費電力量の割合に応じた省エネの達成度を示すテキストやイラストをメッセージとして表示する。
このように、本実施の形態に係るネットワークシステム1においては、ホームコントローラ100が、家電200を利用するユーザの携帯電話300に、電力の消費に関するメッセージを当該ユーザに報知させるため、当該ユーザの省エネ意識を高めることができる。その結果、当該ネットワークシステム1が設置された住宅における電力消費を低減させることが可能になる。
以下、このような機能を実現するためのネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。
<ホームコントローラ100のハードウェア構成>
本実施の形態に係るホームコントローラ100のハードウェア構成の一態様について説明する。図5は、本実施の形態に係るホームコントローラ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
ホームコントローラ100は、メモリ101と、ディスプレイ102と、タブレット103と、ボタン104と、第1の通信インターフェイス105と、第2の通信インターフェイス107と、CPU(Central Processing Unit)110とを含む。
メモリ101は、各種のRAM(Random Access Memory)や、ROM(Read-Only Memory)や、ハードディスクなどによって実現される。たとえば、メモリ101は、読取用のインターフェイスを介して利用される、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体などによっても実現される。
メモリ101は、CPU110によって実行される制御プログラムや、家電200A〜200Eの状態などを記憶する。メモリ101は、家電管理テーブル101Aを格納する。
図6は、本実施の形態に係る家電管理テーブル101Aのデータ構造を示すイメージ図である。図6を参照して、家電管理テーブル101Aは、変数「EleInfo[Max_EleID]」としての「家電関連情報」と、変数「EleHistory」としての「各家電のユーザごとの消費電量や操作履歴」と、変数「UserInfo[Max_MobileID]」としての「ユーザごとの履歴等の情報」と、変数「EleOperateConf」としての「家電操作確認のための情報」と、変数「EleIDList[Max_EleID]」としての「登録している家電のIDリスト」と、変数「MobileIDList[Max_MobileID]」としての「登録している携帯端末のIDリスト」と、変数「EleIndex」としての「検索したEleInfoの配列番号」と、変数「UserIndex」としての「検索したUserInfoの配列番号」と、変数「Max_EleID」としての「登録可能な家電の最大数」と、変数「Max_MobileID」としての「登録可能な携帯端末の最大数」とを格納する。
変数「EleInfo[Max_EleID]」としての「家電関連情報」は、家電毎に、変数「EleID」としての「家電のID」と、変数「EleName」としての「家電の名前」と、変数「State」としての「動作中かどうか(1:動作中、0:停止、初期値:0)」と、変数「Isfixeduser」としての「操作しているユーザが確定できているかどうか(1:確定している、0:確定していない)」と、変数「MobileID」としての「操作しているユーザの端末ID」と、変数「power」としての「現在の消費電力」と、変数「operationhist」としての「現在の操作履歴」と、「power_past」としての「過去の消費電力」と、「operationhist_past」としての「過去の操作履歴」とを格納する。
変数「EleHistory」としての「各家電のユーザごとの消費電量や操作履歴」は、ユーザ毎に、変数「EleID」としての「家電のID」と、変数「EleName」としての「家電の名前」と、変数「power」としての「現在の消費電力」と、変数「operationhist」としての「現在の操作履歴」と、変数「power_past」としての「過去の消費電力」と、変数「operationhist_past」としての「過去の操作履歴」とを格納する。
変数「UserInfo[Max_MobileID]」としての「ユーザごとの履歴等の情報」は、変数「MobileID」としての「対応する端末ID」と、変数「EleHistory[Max_EleID]」としての「各家電の情報」とを格納する。
変数「EleOperateConf」としての「家電操作確認のための情報」は、変数「EleID」としての「家電のID」と、変数「EleName」としての「家電の名前」とを格納する。
図5に戻って、ディスプレイ102は、CPU110によって制御されることによって、家電200A〜200Eの状態を表示する。タブレット103は、ユーザの指によるタッチ操作を検出して、タッチ座標などをCPU110に入力する。CPU110は、タブレット103を介して、ユーザからの命令を受け付ける。
本実施の形態においては、ディスプレイ102の表面にタブレット103が敷設されている。すなわち、本実施の形態においては、ディスプレイ102とタブレット103とがタッチパネル106を構成する。ただし、ホームコントローラ100は、タブレット103を有していなくともよい。
ボタン104は、ホームコントローラ100の表面に配置される。テンキーなどの複数のボタンがホームコントローラ100に配置されても良い。ボタン104は、ユーザからの命令を受け付ける。ボタン104は、ユーザからの命令をCPU110に入力する。
第1の通信インターフェイス105は、CPU110によって制御されることによって、ネットワーク401を介して、家電200A〜200Eとデータを送受信する。上述したように、第1の通信インターフェイス105は、有線LAN、無線LAN、PLC、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、家電200A〜200Eとデータを送受信する。
第2の通信インターフェイス107は、CPU110によって制御されることによって、ネットワーク402を介して、携帯電話300A〜300Dとデータを送受信する。上述したように、第2の通信インターフェイス107は、インターネット、キャリア網、無線LAN、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、家電200A〜200Eとデータを送受信する。
ただし、第1の通信インターフェイス105と第2の通信インターフェイス107とは、1つの通信インターフェイス(1つのデバイス)であってもよい。
CPU110は、メモリ101に記憶されている各種のプログラムを実行する。ホームコントローラ100における処理は、各ハードウェアおよびCPU110により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリ101に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。
このようなソフトウェアは、図示しない読取装置を利用することによってその記憶媒体から読み取られて、あるいは、第1の通信インターフェイス105あるいは第2の通信インターフェイス107を利用することによってダウンロードされて、メモリ101に一旦格納される。CPU110は、ソフトウェアを実行可能なプログラムの形式でメモリ101に格納してから、当該プログラムを実行する。
なお、記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
図7は、本実施の形態に係るホームコントローラ100が送受信するデータを示すイメージ図である。図7を参照して、CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、家電200A〜200Eから当該家電200A〜200Eの操作開始情報205Aを受信する。
CPU110は、第2の通信インターフェイス107を介して、携帯電話300A〜300Dに、ユーザが家電を操作したか否かを問い合わせるためのメッセージ107Bを送信する。CPU110は、第2の通信インターフェイス107を介して、携帯電話300A〜300Dから、ユーザが家電を操作したか否かを特定するためのメッセージ305Aを受信する。CPU110は、受信したメッセージ305Aに基づいて、メモリ102において、家電200を操作した携帯電話300と当該家電200とを関連付ける。CPU110は第2の通信インターフェイス107を介して、携帯電話300A〜300Dに、家電を操作したユーザが確定したことと、当該ユーザとを示すメッセージ107Cを送信する。
CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、家電200A〜200Eから当該家電200A〜200Eの操作終了情報205Bを受信する。CPU110は、第2の通信インターフェイス107を介して、操作終了時点の家電の履歴情報や消費電力量などを示すメッセージ107Eを、家電を操作した携帯電話300A〜300Dに送信する。
CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、家電200A〜200Eから更新情報205Dを受信する。なお、後述するように、家電200は、消費電力を計測する度に、当該更新情報205Dをホームコントローラ100に送信する。
CPU110は、更新情報205Dに基づいて、家電管理テーブル101Aのユーザ(携帯電話300A〜300D)毎の消費電力量(EleHistory.power)を更新する。より詳細には、CPU110は、更新情報205Dを受信するたびに、当該更新情報205Dに含まれる消費電力量をユーザ毎の今月(今週、今日)の合計消費電力量(EleHistory.power)に加算する。このようにして、CPU110は、ユーザ毎の今月(今週、今日)の合計消費電力量(EleHistory.power)を、毎月(毎週、毎日)のユーザの合計消費電力量(EleHistory.power_past)として家電管理テーブル101Aに蓄積していく。
さらに、CPU110は、更新情報205Dに基づいて、家電管理テーブル101Aの家電200A〜200E毎の消費電力量(EleInfo[].power)を更新する。より詳細には、CPU110は、更新情報205Dを受信するたびに、当該更新情報205Dに含まれる消費電力量を家電200A〜200E毎の今月(今週、今日)の合計消費電力量(EleInfo[].power)に加算する。このようにして、CPU110は、家電毎の今月(今週、今日)の合計消費電力量(EleInfo[].power)を、毎月(毎週、毎日)の家電の合計消費電力量(EleInfo[].power_past)として家電管理テーブル101Aに蓄積していく。
そして、CPU110は、家電管理テーブル101Aを参照して、今月(今週、今日)の合計消費電力量(EleHistory.power)と、先月(先週、昨日)の合計消費電力量(EleHistory.power_past)と、両者の対比に基づくアドバイスとを、更新情報107Aとして、家電に動作命令を入力したユーザの携帯電話300へと送信する。
CPU110は、第2の通信インターフェイス107を介して、携帯電話300A〜300Dから、家電の消費電力量や操作履歴等の情報を要求するためのメッセージ305Bを受信してもよい。そして、CPU110は、第2の通信インターフェイス107を介して、当該要求に応じて、家電の消費電力量や操作履歴等の情報を示すメッセージ107Dを携帯電話300A〜300Dに送信してもよい。
このように、ホームコントローラ100のCPU110は、いずれかの家電200A〜200Eからの開始操作情報に応じて、今月(今週、今日)の合計消費電力量(EleHistory.power)と、先月(先週、昨日)の合計消費電力量(EleHistory.power_past)と、両者の対比に基づくアドバイスとを、家電200A〜200Eを操作したユーザの携帯電話300に送信する。これによって、ユーザが、家電200の使用開始時点おいて、今回、家電200の使用を控えようと考えることが期待できる。
あるいは、ホームコントローラ100のCPU110は、いずれかの家電200A〜200Eからの終了操作情報に応じて、今月(今週、今日)の合計消費電力量(EleHistory.power)と、先月(先週、昨日)の合計消費電力量(EleHistory.power_past)と、両者の対比に基づくアドバイスとを、家電200A〜200Eを操作したユーザの携帯電話300に送信する。これによって、ユーザが、家電200の使用終了時点において、次回から、家電200の使用を控えようと考えることが期待できる。
あるいは、ホームコントローラ100のCPU110は、いずれかの携帯電話300A〜300Dからの要求メッセージに応じて、今月(今週、今日)の合計消費電力量(EleHistory.power)と、先月(先週、昨日)の合計消費電力量(EleHistory.power_past)と、両者の対比に基づくアドバイスとを、当該携帯電話300に送信する。これによって、ユーザは、所望するタイミングで、家電200の使用を検討することができる。
なお、CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、家電200A〜200Eから端末検知情報を受信してもよい。より詳細には、家電200は、動作を開始する際に、家電200の近傍に携帯電話300A〜300Dが存在するか否かを判断する。家電200は、家電200の近傍に携帯電話300が存在する場合に、当該携帯電話300を特定するための識別情報を含む端末検知情報をホームコントローラ100に送信する。なお、識別情報とは、IPアドレスやメールアドレスや端末認証番号などの、ホームコントローラ100や家電200A〜200Eが携帯電話300A〜300Dと通信するために必要な情報である。
そして、CPU110は、端末検知情報に基づいて、家電200の動作の開始時に当該家電200の近傍に存在していた携帯電話300のみに、家電200A〜200Eを使用しているか否かの問い合わせや、今月(今週、今日)の合計消費電力量(EleHistory.power)と先月(先週、昨日)の合計消費電力量(EleHistory.power_past)と両者の対比に基づくアドバイスとを送信してもよい。他の携帯電話300のユーザは、今回の当該家電の使用に関係していない、すなわち今回は当該家電を使用していない可能性が高いからである。
<家電200のハードウェア構成>
本実施の形態に係る家電200のハードウェア構成の一態様について説明する。図8は、本実施の形態に係る家電200のハードウェア構成を表わすブロック図である。
家電200は、メモリ201と、ディスプレイ202と、タブレット203と、ボタン204と、第1の通信インターフェイス205と、第2の通信インターフェイス207と、CPU(Central Processing Unit)210とを含む。
メモリ201は、ホームコントローラ100のメモリ101と同様に実現され得る。メモリ201は、CPU210によって実行される制御プログラムや、家電200の状態などを記憶する。メモリ201は、履歴テーブル201Aを格納する。
図9は、本実施の形態に係る履歴テーブル201Aのデータ構造を示すイメージ図である。図9を参照して、履歴テーブル201Aは、変数「EleMyID」としての「家電のID」と、変数「EleHistoryNow」としての「リアルタイムの家電履歴情報」とを格納する。なお、変数「EleHistoryNow」としての「リアルタイムの家電履歴情報」は、操作毎に、あるいは所定時間毎に、変数「power」としての「消費電力」と、変数「operationhist」としての「操作履歴」とを格納する。なお、履歴テーブル201Aは、変数「TerminalID」としての「近くに存在する携帯電話のID」を格納してもよい。
図8に戻って、ディスプレイ202は、CPU210によって制御されることによって、家電200の状態を表示する。タブレット203は、ユーザの指によるタッチ操作を検出して、タッチ座標などをCPU210に入力する。CPU210は、タブレット203を介して、ユーザからの命令を受け付ける。
本実施の形態においては、ディスプレイ202の表面にタブレット203が敷設されている。すなわち、本実施の形態においては、ディスプレイ202とタブレット203とがタッチパネル206を構成する。ただし、家電200は、タブレット203を有していなくともよい。
ボタン204は、家電200の表面に配置される。テンキーなどの複数のボタンが家電200に配置されても良い。ボタン204は、ユーザからの命令を受け付ける。ボタン204は、ユーザからの命令をCPU210に入力する。
第1の通信インターフェイス205は、CPU210によって制御されることによって、ネットワーク401を介して、ホームコントローラ100とデータを送受信する。上述したように、第1の通信インターフェイス205は、有線LAN、無線LAN、PLC、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、ホームコントローラ100とデータを送受信する。
第2の通信インターフェイス207は、CPU210によって制御されることによって、無線などを介して、携帯電話300A〜300Dとデータを送受信する。上述したように、第2の通信インターフェイス207は、無線LAN、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、携帯電話300A〜300Dとデータを送受信する。
ただし、第1の通信インターフェイス205と第2の通信インターフェイス207とは、1つの通信インターフェイス(1つのデバイス)であってもよい。
CPU210は、メモリ201に記憶されている各種のプログラムを実行する。家電200における処理は、各ハードウェアおよびCPU210により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリ201に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。
このようなソフトウェアは、図示しない読取装置を利用することによってその記憶媒体から読み取られて、あるいは、第1の通信インターフェイス205あるいは第2の通信インターフェイス207を利用することによってダウンロードされて、メモリ201に一旦格納される。CPU210は、ソフトウェアを実行可能なプログラムの形式でメモリ201に格納してから、当該プログラムを実行する。
なお、記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
図7を参照して、CPU210は、第1の通信インターフェイス205を介して、ホームコントローラ100に当該家電200の操作開始情報205Aを送信する。CPU210は、第1の通信インターフェイス205を介して、ホームコントローラ100に当該家電200の操作終了情報205Bを送信する。
CPU210は、第1の通信インターフェイス205を介して、ホームコントローラ100に更新情報205Dを送信する。CPU210は、操作を受け付ける度に、あるいは所定時間毎に、消費電力を計測する。CPU210は、第1の通信インターフェイス105を介して、当該消費電力を含む更新情報205Dをホームコントローラ100に送信する。
CPU210は、第1の通信インターフェイス205を介して、ホームコントローラ100に端末検知情報を送信してもよい。より詳細には、CPU210は、動作を開始する際に、第2の通信インターフェイス207を用いて、家電200の近傍に携帯電話300A〜300Dが存在するか否かを判断する。第2の通信インターフェイス207は、信号の強度を弱めて携帯電話300A〜300Dと通信する。
CPU210は、第2の通信インターフェイス207を用いて通信可能な携帯電話300A〜300Dを家電200の近傍に位置する携帯電話300と見なす。CPU210は、第2の通信インターフェイス207を用いて通信可能な携帯電話300A〜300Dから当該携帯電話300A〜300Dの識別情報を取得する。CPU210は、家電200の近傍に携帯電話300が存在する場合に、第1の通信インターフェイス205を介して、識別情報を含む端末検知情報をホームコントローラ100に送信する。
なお、上記説明された家電200の機能は、家電200とは別の通信装置が有してもよい。当該通信装置は、家電200とコンセントとの間に設置される。すなわち、通信装置は、家電200の消費電力を検知したり、ホームコントローラ100にデータを送信したり、通信装置の近傍の携帯電話300A〜300Dの識別情報を取得することができればよい。
<携帯電話300のハードウェア構成>
本実施の形態に係る携帯電話300のハードウェア構成の一態様について説明する。図10は、本実施の形態に係る携帯電話300のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図10を参照して、携帯電話300は、メモリ301と、ディスプレイ302と、タブレット303と、ボタン304と、第1の通信インターフェイス305と、第2の通信インターフェイス307と、CPU(Central Processing Unit)310とを含む。
メモリ301は、ホームコントローラ100のメモリ101と同様に実現され得る。メモリ301は、CPU310によって実行される制御プログラムや、ホームコントローラ100からのデータや、メモリ301は、端末テーブル301Aを格納する。
図11は、本実施の形態に係る端末テーブル301Aのデータ構造を示すイメージ図である。図11を参照して、端末テーブル301Aは、変数「TerminalMyID」としての「端末のID」と、変数「EleID」としての「家電のID」とを格納する。
図10に戻って、ディスプレイ302は、CPU310によって制御されることによって、家電200の使用履歴を表示する。使用履歴は、家電200A〜200E毎の消費電力を含む。タブレット303は、ユーザの指によるタッチ操作を検出して、タッチ座標などをCPU310に入力する。CPU310は、タブレット303を介して、ユーザからの命令を受け付ける。
本実施の形態においては、ディスプレイ302の表面にタブレット303が敷設されている。すなわち、本実施の形態においては、ディスプレイ302とタブレット303とがタッチパネル306を構成する。ただし、携帯電話300は、タブレット303を有していなくともよい。
ボタン304は、携帯電話300の表面に配置される。テンキーなどの複数のボタンが携帯電話300に配置されても良い。ボタン304は、ユーザからの命令を受け付ける。ボタン304は、ユーザからの命令をCPU310に入力する。
第1の通信インターフェイス305は、CPU310によって制御されることによって、ネットワーク402を介して、ホームコントローラ100とデータを送受信する。上述したように、第1の通信インターフェイス305は、インターネット、キャリア網、無線LAN、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、ホームコントローラ100とデータを送受信する。
第2の通信インターフェイス307は、CPU310によって制御されることによって、無線などを介して、家電200A〜200Eとデータを送受信する。上述したように、第2の通信インターフェイス307は、無線LAN、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、家電200A〜200Eとデータを送受信する。
ただし、第1の通信インターフェイス305と第2の通信インターフェイス307とは、1つの通信インターフェイス(1つのデバイス)であってもよい。
CPU310は、メモリ301に記憶されている各種のプログラムを実行する。携帯電話300における処理は、各ハードウェアおよびCPU310により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリ301に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。
このようなソフトウェアは、図示しない読取装置を利用することによってその記憶媒体から読み取られて、あるいは、第1の通信インターフェイス305あるいは第2の通信インターフェイス307を利用することによってダウンロードされて、メモリ301に一旦格納される。CPU310は、ソフトウェアを実行可能なプログラムの形式でメモリ301に格納してから、当該プログラムを実行する。
なお、記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
図7を参照して、CPU310は、第1の通信インターフェイス305を介して、ホームコントローラ100から、携帯電話300のユーザが家電を操作したか否かを問い合わせるためのメッセージ107Bを受信する。CPU310は、第1の通信インターフェイス305を介して、ホームコントローラ100に、ユーザが家電を操作したか否かを特定するためのメッセージ305Aを送信する。CPU310は、第1の通信インターフェイス305を介して、ホームコントローラ100から、家電を操作したユーザが確定したことと、当該ユーザとを示すメッセージ107Cを受信する。
CPU110は、第1の通信インターフェイス305を介して、ホームコントローラ100から更新情報107Aを受信する。
CPU310は、タッチパネル306を介して、ユーザから表示命令を受け付ける。CPU110は、表示命令に応じて、第1の通信インターフェイス305を介して、ホームコントローラ100に、家電の消費電力量や操作履歴等の情報を要求するためのメッセージ305Bを送信する。CPU310は、第1の通信インターフェイス305を介して、ホームコントローラ100から家電の消費電力量や操作履歴等の情報を示すメッセージ107Dを受信する。
CPU310は、第1の通信インターフェイス305を介して、操作終了時点の家電の履歴情報や消費電力量などを示すメッセージ107Eを受信する。
CPU310は、ホームコントローラ100からのメッセージ107A,107D,107Eに基づいて、図2に示すように、CPU310は、ディスプレイ302に、携帯電話300Aのユーザの消費電力と、ユーザに省エネを促すためのメッセージとを表示させる。あるいは、CPU310は、図3に示すように、携帯電話300のユーザの、今月(今週、今日)の消費電力量と、先月(先週、昨日)の消費電力量とを対比可能に表示させる。あるいは、CPU310は、図4に示すように、ユーザ毎の、今月(今週、今日)の消費電力量と、先月(先週、昨日)の消費電力量との割合(省エネ達成度)を対比可能に表示させる。
なお、CPU310は、第2の通信インターフェイス107を用いることによって、家電200A〜200Eからのデータを受け付けて、家電200A〜200Eに自身の識別情報を送信してもよい。
<家電200における通信処理>
次に、本実施の形態に係る家電200における通信処理について説明する。図12は、本実施の形態に係る家電200における通信処理の処理手順を示すフローチャートである。
図12を参照して、家電200の電源がONされると、CPU210は、ボタン204あるいはタッチパネル206を介して、ユーザからの操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS102)。CPU210は、ユーザからの操作を受け付けなかった場合(ステップS102にてNOである場合)、ステップS108からの処理を実行する。
CPU210は、ユーザからの操作を受け付けた場合(ステップS102にてYESである場合)、第1の通信インターフェイス205を介して、ホームコントローラ100に操作開始のコマンドOPERATION_STARTと家電IDとを通知する(ステップS104)。CPU210は、消費電力と操作履歴の記録を開始する(ステップS106)。CPU210は、記録処理(ステップS200)を実行する。なお、記録処理(ステップS200)については後述する。
CPU210は、ボタン204あるいはタッチパネル206を介して、ユーザから電源オフ(動作終了)の命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS108)。CPU210は、ユーザからの命令を受け付けなかった場合(ステップS108にてNOである場合)、ステップS102の処理を繰り返す。
CPU210は、ユーザからの命令を受け付けると(ステップS102にてYESである場合)、第1の通信インターフェイス205を介して、ホームコントローラ100に、操作終了のコマンドOPERATION_ENDと、今回の消費電力と、操作履歴EleHistoryNowと、家電IDとを通知する(ステップS110)。CPU210は、家電200における通信処理を終了する。
<記録処理>
次に、本実施の形態に係る家電200における記録処理について説明する。図13は、本実施の形態に係る家電200における記録処理の処理手順を示すフローチャートである。
図13を参照して、CPU210は、家電200が動作中であるか否かを判断する(ステップS202)。
CPU210は、家電200が動作中である場合(ステップS202にてYESである場合)、最新の消費電力と操作履歴を、履歴テーブル201Aの変数EleHistoryNowに記録する(ステップS204)。CPU210は、第1の通信インターフェイス205を介して、消費電力と、操作履歴と、家電IDと、コマンドINFO_UODATEとをホームコントローラに通知する(ステップS206)。CPU210は、ステップS202からの処理を繰り返す。
一方、動作中でない場合(ステップS202にてNOである場合)、CPU210は、消費電力と操作履歴の記録を停止する(ステップS208)。CPU210は、記録処理を終了する。
<ホームコントローラ100における通信処理>
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100における通信処理について説明する。図14は、本実施の形態に係るホームコントローラ100における通信処理の処理手順を示すフローチャートである。
図14を参照して、CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、家電200A〜200Eから操作開始のコマンドOPERATION_STARと家電ID(EleMyID)とを受信したか否かを判断する(ステップS302)。
CPU110は、操作開始のコマンドと家電IDとを受信しなかった場合(ステップS302にてNOである場合)、ステップS304からの処理を実行する。CPU110は、操作開始のコマンドと家電IDとを受信した場合(ステップS302にてYESである場合)、開始処理を実行する(ステップS400)。なお、開始処理(ステップS400)については後述する。
開始処理後、CPU110は、第2の通信インターフェイス107を介して、携帯電話300A〜300Dから操作確認のコマンドOPERATION_CONFIRM_YESと端末ID(TerminalMyID)と家電ID(EleID)とを受信したか否かを判断する(ステップS304)。CPU110は、携帯電話300A〜300Dから操作確認のコマンドと端末IDと家電IDとを受信しなかった場合(ステップS304においてNOである場合)、ステップS306からの処理を実行する。
CPU110は、携帯電話300A〜300Dから操作確認のコマンドと端末IDと家電IDとを受信した場合(ステップS304においてYESである場合)、確認受信処理を実行する(ステップS500)。なお、確認受信処理(ステップS500)については後述する。
確認受信処理後、CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、家電情報の更新コマンドINFO_UPDATE報と消費電力と操作履歴(EleHistoryNow)とID(EleMyID)とを受信したか否かを判断する(ステップS306)。CPU110は、家電情報の更新コマンドと消費電力と操作履歴と家電IDとを受信しなかった場合(ステップS306にてNOである場合)、ステップS308からの処理を実行する。
CPU110は、家電情報の更新コマンドと消費電力と操作履歴と家電IDとを受信した場合(ステップS306にてYESである場合)、更新処理を実行する(ステップS600)。なお、更新処理(ステップS600)については後述する。
更新処理後、CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、家電200A〜200Eから操作終了のコマンドOPERATION_ENDと、消費電力と、操作履歴(EleHistoryNow)と、ID(EleMyID)情報とを受信したか否かを判断する(ステップS308)。CPU110は、家電200A〜200Eから操作終了のコマンドと、消費電力と、操作履歴と、ID情報とを受信しなかった場合(ステップS308にてNOである場合)、ステップS310からの処理を繰り返す。
CPU110は、家電200A〜200Eから操作終了のコマンドと、消費電力と、操作履歴と、ID情報とを受信した場合(ステップS308にてYESである場合)、終了処理(ステップS700)を実行する。なお、終了処理(ステップS700)については後述する。
終了処理後、CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、携帯電話300A〜300Dのいずれかから情報要求のコマンドREQUEST_ELEHISTORYと、端末ID(TerminalMyID)とを受信したか否かを判断する(ステップS310)。CPU110は、携帯電話300A〜300Dのいずれかから情報要求のコマンドと、端末IDとを受信しなかった場合(ステップS310にてNOである場合)、ステップS302からの処理を実行する。
CPU110は、携帯電話300A〜300Dのいずれかから情報要求のコマンドと、端末IDとを受信した場合(ステップS310にてYESである場合)、応答処理(ステップS800)を実行する。なお、応答処理(ステップS800)については後述する。CPU110は、ステップS302からの処理を繰り返す。
<開始処理>
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100における開始処理について説明する。図15は、本実施の形態に係るホームコントローラ100における開始処理の処理手順を示すフローチャートである。
図15を参照して、CPU110は、受信した家電IDがEleIDListに登録されているか否かを判断する(ステップS402)。CPU110は、受信した家電IDがEleIDListに登録されていない場合(ステップS402においてNOである場合)、開始処理を終了する。
CPU110は、受信した家電IDがEleIDListに登録されている場合(ステップS402においてYESである場合)、通知された家電のEleInfoを検索する(ステップS404)。CPU110は、EleIndexに、EleInfo[].IDとEleMyIDとが同じである配列番号を代入する。
CPU110は、メモリ101の家電管理テーブル101Aに、家電が動作中であることを記録する(ステップS406)。たとえば、CPU110は、EleInfo[EleIndex].stateに1を代入する。
CPU110は、家電管理テーブル101Aに携帯電話が登録されているか否かを判断する(ステップS408)。CPU110は、家電管理テーブル101Aに携帯電話が登録されていない場合(ステップS408においてNOである場合)、開始処理を終了する。
CPU110は、家電管理テーブル101Aに携帯電話が登録されている場合(ステップS408においてYESである場合)、携帯電話300A〜300Dに通知するための情報を作成する(ステップS410)。CPU110は、第2の通信インターフェイス107を介して、登録されている全ての携帯電話300A〜300DにコマンドOPERATION_CONFIRMと、EleOperateConfとを通知する(ステップS412)。CPU110は、開始処理を終了する。
<確認受信処理>
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100における確認受信処理について説明する。図16は、本実施の形態に係るホームコントローラ100における確認受信処理の処理手順を示すフローチャートである。
図16を参照して、CPU110は、メモリ101を参照して、対象となる家電(EleMyID)のEleInfoを検索する(ステップS502)。CPU110は、EleIndexに、EleInfo[].IDとEleMyIDとが等しい配列番号を代入する。
CPU110は、対象となる家電200と当該家電200を操作したユーザ(TerminalMyID)とを関連付ける(ステップS504)。CPU110は、第2の通信インターフェイス107を介して、登録された全ての携帯電話300A〜300DにUSERFIXEDと、EleOperateConfとを通知する(ステップS506)。CPU110は、確認受信処理を終了する。
<更新処理>
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100における更新処理について説明する。図17は、本実施の形態に係るホームコントローラ100における更新処理の処理手順を示すフローチャートである。
図17を参照して、CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して受信した家電IDがEleIDListに登録されているか否かを判断する(ステップS602)。CPU110は、受信した家電IDがEleIDListに登録されていない場合(ステップS602においてNOである場合)、更新処理を終了する。
CPU110は、受信した家電IDがEleIDListに登録されている場合(ステップS602においてYESである場合)、通知された家電のEleInfoを検索する(ステップS604)。CPU110は、家電200A〜200Eから受信した情報に基づいて、対象となる家電200A〜200Eの家電履歴情報を更新する(ステップS606)。
CPU110は、家電に対応付けられている携帯電話があるか否かを判断する(ステップS608)。CPU110は、家電に対応付けられている携帯電話がない場合(ステップS608においてNOである場合)、更新処理を終了する。
CPU110は、家電に対応付けられている携帯電話がある場合(ステップS608においてYESである場合)、関連付けられた携帯電話のUserInfoを検索する(ステップS610)。CPU110は、家電200A〜200Eから受信した情報に基づいて、対象となる家電200A〜200Eを使用しているユーザの個人家電関連情報を更新する(ステップS612)。CPU110は、家電に対応する携帯電話に家電情報が更新されたことを通知する(ステップS614)。CPU110は、携帯電話300A〜300Dに、コマンドINFO_UPDATEとUserInfo.[UserIndex].EleHistoryとを送信する。CPU110は、更新処理を終了する。
<終了処理>
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100における終了処理について説明する。図18は、本実施の形態に係るホームコントローラ100における終了処理の処理手順を示すフローチャートである。
図18を参照して、CPU110は、家電管理テーブル101Aを参照することによって、対象となる家電のEleInfoを検索する(ステップS702)。CPU110は、メモリ101の、変数EleInfoIndexに、Eleinfo[].IDとEleMyIDとが等しい配列番号を代入する。CPU110は、家電200A〜200Eから受信した情報に基づいて、家電管理テーブル101Aの家電履歴情報を更新する(ステップS704)。
CPU110は、対象となる家電に関連付けられた携帯電話300があるか否かを判断する(ステップS706)。CPU110は、対象となる家電に関連付けられた携帯電話300がない場合(ステップS706にてNOである場合)、ステップS714からの処理を実行する。
CPU110は、対象となる家電に関連付けられた携帯電話300がある場合(ステップS706にてYESである場合)、関連付けられた携帯電話300のUserInfoを検索する(ステップS708)。CPU110は、第2の通信インターフェイス107を介して、家電を使用していたユーザの携帯電話(家電に関連付けられた携帯電話)に動作終了時の情報通知のコマンドELEINFO_NOTIFY_ENDと家電情報とを通知する(ステップS710)。CPU110は、家電と携帯電話との関連付けを解除する(ステップS712)。
CPU110は、家電履歴情報を更新する(ステップS714)。CPU110は、終了処理を終了する。
<応答処理>
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100における応答処理について説明する。図19は、本実施の形態に係るホームコントローラ100における応答処理の処理手順を示すフローチャートである。
図19を参照して、CPU110は、携帯電話300のUserInfoを検索する(ステップS802)。CPU110は、UserIndexに、UserInfo.MobileIDとTerminalMyIDとが等しい配列番号を代入する。CPU110は、携帯電話(UserInfo[UserIndex].MobileID)に情報要求に応答するためのコマンドANSWER_ELEHISTORYと家電情報(UserInfo[UserIndex].EleHistory)とを通知する(ステップS804)。CPU110は、応答処理を終了する。
<携帯電話300における通信処理>
次に、本実施の形態に係る携帯電話300における通信処理について説明する。図20は、本実施の形態に係る携帯電話300における通信処理の処理手順を示すフローチャートである。
図20を参照して、CPU310は、タッチパネル306に、待受け画面を表示させる(ステップS1002)。
CPU310は、第1の通信インターフェイス305を介して、ホームコントローラ100から家電操作確認のコマンドOPERATION_CONFIRMと家電情報(EleOperateConf)とを受信したか否かを判断する(ステップS1004)。CPU310は、当該コマンドを受信しなかった場合(ステップS1004にてNOである場合)、ステップS1006からの処理を実行する。
CPU310は、当該コマンドを受信した場合(ステップS1004にてYESである場合)、確認処理(ステップS1100)を実行する。なお、確認処理(ステップS1100)については後述する。
確認処理後、CPU310は、第1の通信インターフェイス305を介して、ホームコントローラ100からユーザ確定のコマンドUSERFIXEDと家電情報(EleOperateConf)とを受信したか否かを判断する(ステップS1006)。CPU310は、当該コマンドを受信しなかった場合(ステップS1006においてNOである場合)、ステップS1008からの処理を実行する。
CPU310は、当該コマンドを受信した場合(ステップS1006においてYESである場合)、確定処理(ステップS1200)を実行する。なお、確定処理(ステップS1200)については後述する。
確定処理後、CPU310は、タッチパネル306を介して、個人電力計の起動ボタンが押下されたか否かを判断する(ステップS1008)。CPU310は、個人電力計の起動ボタンが押下されなかった場合(ステップS1008においてNOである場合)、ステップS1010からの処理を実行する。
CPU310は、個人電力計の起動ボタンが押下された場合(ステップS1008においてYESである場合)、起動処理(ステップS1300)を実行する。なお、起動処理(ステップS1300)については後述する。
起動処理後、CPU310は、個人電力計の終了ボタンが押下されたか否かを判断する(ステップS1010)。CPU310は、個人電力計の終了ボタンが押下されなかった場合(ステップS1010においてNOである場合)、ステップS1014からの処理を実行する。
CPU310は、個人電力系の終了ボタンが押下された場合(ステップS1010においてYESである場合)、個人電力計の画面を閉じる(ステップS1012)。CPU310は、第1の通信インターフェイス305を介して、ホームコントローラ100から家電情報が更新されたコマンドINFO_UPDATEと家電履歴情報EleHistoryとを受信したか否かを判断する(ステップS1014)。
CPU310は、ホームコントローラ100から家電情報が更新されたコマンドINFO_UPDATEと家電履歴情報EleHistoryとを受信しなかった場合(ステップS1014においてNOである場合)、ステップS1016からの処理を実行する。CPU310は、ホームコントローラ100から家電情報が更新されたコマンドINFO_UPDATEと家電履歴情報EleHistoryとを受信した場合(ステップS1014においてYESである場合)、端末更新処理(ステップS1400)を実行する。なお、端末更新処理(ステップS1400)については後述する。
端末更新処理後、CPU310は、第1の通信インターフェイス305を介して、ホームコントローラ100から動作終了のコマンドELEINFO_NOTIFY_ENDと家電履歴情報EleHistoryとを受信したか否かを判断する(ステップS1016)。CPU310は、ホームコントローラ100から動作終了のコマンドELEINFO_NOTIFY_ENDと家電履歴情報EleHistoryとを受信しなかった場合(ステップS1016においてNOである場合)、ステップS1002からの処理を実行する。
CPU310は、ホームコントローラ100から動作終了のコマンドELEINFO_NOTIFY_ENDと家電履歴情報EleHistoryとを受信した場合(ステップS1016においてYESである場合)、端末更新処理(ステップS1400)を実行する。なお、端末更新処理(ステップS1400)については後述する。端末更新処理後、CPU310は、ステップS1002からの処理を実行する。
<確認処理>
次に、本実施の形態に係る携帯電話300における確認処理について説明する。図21は、本実施の形態に係る携帯電話300における確認処理の処理手順を示すフローチャートである。
図21を参照して、CPU310は、家電操作確認のための画面データを作成する(ステップS1102)。CPU310は、ディスプレイ302に、家電操作確認のための画面を表示させる(ステップS1004)。より詳細には、図22に示すように、CPU310は、タッチパネル106に、ユーザに家電を操作したか否かを問うためのテキストやイラストと、「はい」または「いいえ」を選択するためのボタンとを表示させる。
図21に戻って、CPU310は、タッチパネル106を介して、ユーザが確認画面の「はい」ボタンを押下したか否かを判断する(ステップS1106)。CPU310は、ユーザが「はい」を選択した場合(ステップS1106においてYESである場合)、第1の通信インターフェイス305を介して、操作確認のコマンドOPERATION_CONFIRM_YESと端末IDと家電IDとをホームコントローラ100に送信する(ステップS1108)。CPU310は、ステップS1112からの処理を実行する。
CPU310は、ユーザが「はい」を選択しなかった場合(ステップS1106においてNOである場合)、ユーザが確認画面で「いいえ」を選択したか否かを判断する(ステップS1110)。CPU310は、ユーザが確認画面で「いいえ」を選択しなかった場合(ステップS1110においてNOである場合)、ステップS1106からの処理を繰り返す。
CPU310は、ユーザが確認画面で「いいえ」を選択した場合(ステップS1110においてYESである場合)、画面を閉じる(ステップS1112)。CPU310は、確認処理を終了する。
ただし、CPU310が、ステップS1110の代わりに、図20のステップS1006を実行する形態を採用することもできる。この場合は、図22において、「いいえ」ボタンが表示されない。そして、CPU310は、図20において、ステップS1006とステップS1200とを実行しなくてもよい。
<確定処理>
次に、本実施の形態に係る携帯電話300における確定処理について説明する。図23は、本実施の形態に係る携帯電話300における確定処理の処理手順を示すフローチャートである。
図23を参照して、CPU310は、家電操作確認のための画面が表示されているか否かを判断する(ステップS1202)。CPU310は、家電操作確認のための画面が表示されている場合(ステップS1202においてYESである場合)、確定処理を終了して、確認処理のステップS1112からの処理を実行する。一方、CPU310は、家電操作確認のための画面が表示されていない場合(ステップS1202においてNOである場合)、確定処理を終了して、携帯電話300における通信処理に戻る。
<電力計起動処理>
次に、本実施の形態に係る携帯電話300における電力計起動処理について説明する。図24は、本実施の形態に係る携帯電話300における電力計起動処理の処理手順を示すフローチャートである。
図24を参照して、CPU310は、第1の通信インターフェイス305を介して、ホームコントローラ100に、最新の個人家電関連情報を要求するコマンドと端末IDとを送信する(ステップS1302)。CPU310は、情報要求の応答のコマンドANSWER_ELEHISTORYと家電情報EleHistoryとを受信したか否かを判断する(ステップS1304)。
CPU310は、情報要求の応答のコマンドANSWER_ELEHISTORYと家電情報Elehistoryとを受信しなかった場合(ステップS1304においてNOである場合)、ステップS1304からの処理を繰り返す。CPU310は、情報要求の応答のコマンドANSWER_ELEHISTORYと家電情報Elehistoryとを受信した場合(ステップS1304においてYESである場合)、個人家電関連情報を更新する(ステップS1306)。CPU310は、個人電力計の画面の表示を更新する(ステップS1308)。CPU310は、起動処理を終了する。
<端末更新処理>
次に、本実施の形態に係る携帯電話300における端末更新処理について説明する。図25は、本実施の形態に係る携帯電話300における端末更新処理の処理手順を示すフローチャートである。
図25を参照して、CPU310は、個人電力計の画面が表示されているか否かを判断する(ステップS1402)。CPU310は、個人電力計の画面が表示されていない場合(ステップS1402においてNOである場合)、端末更新処理を終了する。
CPU310は、個人電力計の画面が表示されている場合(ステップS1402においてYESである場合)、個人家電関連情報を更新する(ステップS1404)。CPU310は、個人電力計の画面の表示を更新する(ステップS1406)。CPU310は、端末更新処理を終了する。
<その他の実施の形態>
本発明は、ホームコントローラや家電や携帯電話にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。