JP7315792B2 - 吸引装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸引装置に関する。
電子タバコ及びネブライザ等の、ユーザに吸引される物質を生成する吸引装置が広く普及している。例えば、吸引装置は、エアロゾルを生成するためのエアロゾル源、及び生成されたエアロゾルに香味成分を付与するための香味源等を含む基材を用いて、香味成分が付与されたエアロゾルを生成する。ユーザは、吸引装置により生成された、香味成分が付与されたエアロゾルを吸引する(以下、パフとも称する)ことで、香味を味わうことができる。
吸引装置では、パフが行われたことを検知することで、検知結果に応じた各種サービスを提供することが検討されている。パフの検知方法は種々存在するが、その一例として、下記特許文献1では、パフに伴い加熱部の温度が低下する現象に着目し、加熱部の温度低下に基づいてパフを検知する技術が開示されている。
特許第6143784号明細書
しかし、吸引装置に関する技術は、開発されてから未だ日が浅く、さらなる性能向上が求められている。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、吸引装置に関する技術をより向上させることが可能な仕組みを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、加熱対象の空間に配置されたエアロゾル源を加熱する加熱部と、空気流路を形成し、前記空気流路を前記加熱対象の空間に連通する第1の孔、及び前記空気流路を前記加熱部による加熱対象外の空間に連通する第2の孔を有する中空部材と、前記中空部材に設けられ、前記第1の孔から前記空気流路に流入した空気に含まれる前記加熱部により加熱された前記エアロゾル源から発生したエアロゾルにより昇温される温度変化部とを備える吸引装置が提供される。
前記温度変化部は、前記エアロゾルが凝縮する際に生じる凝縮熱によって昇温されてもよい。
前記温度変化部は、前記エアロゾルによって所定の温度に漸近するように昇温されてもよい。
前記温度変化部は、前記第2の孔から前記空気流路に流入した空気により降温されてもよい。
前記温度変化部の温度低下の態様が検知基準を満たす場合に、前記エアロゾルが吸引されたことを検知する制御部を更に備えてもよい。
前記温度変化部は、前記加熱部からの伝熱量よりも前記第1の孔から前記空気流路に流入した前記エアロゾルからの伝熱量の方が大きい位置に設けられてもよい。
前記温度変化部は、前記第2の孔から前記空気流路に流入した空気が前記温度変化部の位置に到達するまでに昇温される幅が5℃未満である位置に設けられてもよい。
前記温度変化部は、前記第1の孔よりも前記第2の孔に近い側に設けられてもよい。
前記温度変化部は、前記第2の孔からの距離が0.5mm以上1.5mm以下である位置に設けられてもよい。
前記温度変化部は、前記中空部材の外周面に設けられてもよい。
前記中空部材は、前記第1の孔と前記第2の孔との間に、前記空気流路の通気抵抗を前記中空部材の他の部分と比較して増大させる第1の通気抵抗部をひとつ以上備えてもよい。
少なくともひとつの前記第1の通気抵抗部は、前記温度変化部よりも前記第1の孔に近い位置に設けられてもよい。
少なくともひとつの前記第1の通気抵抗部は、前記温度変化部よりも前記第2の孔に近い位置に設けられてもよい。
前記第1の通気抵抗部は、前記中空部材の屈曲を含んでもよい。
前記中空部材は、L字状であってもよい。
前記第1の孔から前記第2の孔までの前記空気流路の全長は、8mm以上15mm以下であってもよい。
前記第1の通気抵抗部は、前記中空部材の湾曲を含んでもよい。
前記第1の通気抵抗部は、前記中空部材の分岐を含んでもよい。
前記第1の通気抵抗部は、前記中空部材の径方向内側に突出する部材を含んでもよい。
前記中空部材は、前記第2の孔において、前記空気流路の通気抵抗を前記中空部材の他の部分と比較して増大させる第2の通気抵抗部を備えてもよい。
以上説明したように本発明によれば、吸引装置に関する技術をより向上させることが可能な仕組みが提供される。
第1の実施形態に係る吸引装置の全体斜視図である。 香味発生物品を保持した状態の第1の実施形態に係る吸引装置の全体斜視図である。 香味発生物品の断面図である。 図1に示した矢視3-3における断面図である。 加熱部の断面図である。 加熱部と挿入ガイド部材との係合部分の拡大断面図である。 加熱部とインレット管との係合部分の拡大断面図である。 吸引装置からアウタハウジング及びアウタハウジングに設けられた各種構成要素を取り除いた状態の外観構成を模式的に示す図である。 加熱プロファイルと温度変化部の想定温度との関係の一例を示すグラフである。 本実施形態に係るパフ検知の具体例を説明するためのグラフである。 本実施形態に係る吸引装置の構成の変形例を模式的に示す図である。 本実施形態に係る吸引装置の構成の変形例を模式的に示す図である。 本実施形態に係る吸引装置の構成の変形例を模式的に示す図である。 本実施形態に係る吸引装置の構成の変形例を模式的に示す図である。 本実施形態に係る吸引装置の構成の変形例を模式的に示す図である。 比較例に係る吸引装置の構成を模式的に示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<<1.第1の実施形態>>
<1.1.吸引装置の構成例>
図1は、第1の実施形態に係る吸引装置の全体斜視図である。図2は、香味発生物品を保持した状態の第1の実施形態に係る吸引装置の全体斜視図である。本実施形態に係る吸引装置10は、例えば、エアロゾル源を含んだ香味源を有する香味発生物品110を加熱することで、香味を含むエアロゾルを生成するように構成される。
図1および図2に示すように、吸引装置10は、トップハウジング11Aと、ボトムハウジング11Bと、カバー12と、スイッチ13と、蓋部14と、第1通気口15と、キャップ16と、を有する。トップハウジング11Aとボトムハウジング11Bとは、互いに接続されることで、吸引装置10の最外のアウタハウジング11を構成する。アウタハウジング11は、使用者の手に収まるようなサイズである。使用者が吸引装置10を使用する際は、吸引装置10を手で保持して、香味を吸引することができる。
トップハウジング11Aは、図示しない開口を有し、カバー12は、当該開口を閉じるようにトップハウジング11Aに結合される。図2に示すように、カバー12は、香味発生物品110を挿入可能な開口12aを有する。蓋部14は、カバー12の開口12aを開閉するように構成される。具体的には、蓋部14は、カバー12に取り付けられ、開口12aを閉鎖する第1位置と開口12aを開放する第2位置との間を、カバー12の表面に沿って移動可能に構成される。これにより、蓋部14は、吸引装置10の内部(図5に示す挿入ガイド部材60の開口60b)への香味発生物品110のアクセスを許可または制限することができる。
スイッチ13は、吸引装置10の作動のオンとオフとを切り替えるために使用される。例えば、使用者は、図2に示すように香味発生物品110を開口12aに挿入した状態でスイッチ13を操作することで、図示しない加熱要素に図示しない電源から電力が供給され、香味発生物品110を燃焼させずに加熱することができる。香味発生物品110が加熱されると、香味発生物品110に含まれるエアロゾル源からエアロゾルが蒸発し、エアロゾルに香味源の香味が取り込まれる。使用者は、香味発生物品110の吸引装置10から突出した部分(図2において図示された部分)を吸引することで、香味を含んだエアロゾルを吸引することができる。
第1通気口15は、アウタハウジング11の内部空間に格納される加熱アセンブリ41(図4参照)の内部に空気を導入するための通気口である。キャップ16は、ボトムハウジング11Bに着脱自在に構成されている。キャップ16がボトムハウジング11Bに取り付けられることで、ボトムハウジング11Bとキャップ16との間に第1通気口15が形成される。キャップ16は、例えば図示しない貫通孔または切欠き等を有し得る。なお、本明細書において、吸引装置10の長手方向(第1方向)とは、香味発生物品110が開口12aに挿入される方向をいう。また、本明細書の吸引装置10において、空気等の流体が流入する側(例えば、第1通気口15側)を上流側とし、流体が流出する側(例えば開口12a側)を下流側とする。
次に、本実施形態に係る吸引装置10に使用される香味発生物品110の構成について説明する。図3は、香味発生物品110の断面図である。図3に示す実施形態においては、香味発生物品110は、充填物111と、充填物111を巻装する第1の巻紙112と、を含む基材部110Aと、基材部110Aとは反対側の端部を形成する吸口部110Bと、を有する。基材部110Aと吸口部110Bとは、第1の巻紙112とは異なる第2の巻紙113によって連結されている。ただし、第2の巻紙113を省略し、第1の巻紙112を用いて基材部110Aと吸口部110Bとを連結することもできる。
図3中の吸口部110Bは、紙管部114と、フィルタ部115と、紙管部114とフィルタ部115との間に配置された中空セグメント部116と、を有する。中空セグメント部116は、例えば、1つまたは複数の中空チャネルを有する充填層と、充填層を覆うプラグラッパーとで構成される。充填層は、繊維の充填密度が高いため、吸引時、空気やエアロゾルは、中空チャンネルのみを流れることになり、充填層内はほとんど流れない。香味発生物品110において、フィルタ部115でのエアロゾル成分の濾過による減少を少なくしたいときに、フィルタ部115の長さを短くして中空セグメント部116で置き換えることは、エアロゾルのデリバリ量を増大させるために有効である。
図3中の吸口部110Bは、3つのセグメントから構成されているが、本実施形態において、吸口部110Bは、1つまたは2つのセグメントから構成されていてもよいし、4つまたはそれ以上のセグメントから構成されていてもよい。例えば、中空セグメント部116を省略し、紙管部114とフィルタ部115とを互いに隣接配置して吸口部110Bを形成することもできる。
図3に示す実施形態において、香味発生物品110の長手方向の長さは、40mm~90mmであることが好ましく、50mm~75mmであることがより好ましく、50mm~60mmであることがさらに好ましい。香味発生物品110の円周は、15mm~25mmであることが好ましく、17mm~24mmであることがより好ましく、20mm~23mmであることがさらに好ましい。また、香味発生物品110における基材部110Aの長さは20mm、第1の巻紙112の長さは20mm、中空セグメント部116の長さは8mm、フィルタ部115の長さは7mmであってよいが、これら個々のセグメントの長さは、製造適性、要求品質等に応じて、適宜変更できる。
本実施形態において、香味発生物品110の充填物111は、所定温度で加熱されてエアロゾルを発生するエアロゾル源を含有し得る。エアロゾル源の種類は、特に限定されず、用途に応じて種々の天然物からの抽出物質および/またはそれらの構成成分を選択することができる。エアロゾル源として、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、トリアセチン、1,3-ブタンジオール、およびこれらの混合物を挙げることができる。充填物111中のエアロゾル源の含有量は、特に限定されず、十分にエアロゾルを発生するとともに、良好な香喫味の付与の観点から、通常5重量%以上であり、好ましくは10重量%以上であり、また、通常50重量%以下であり、好ましくは20重量%以下である。
本実施形態における香味発生物品110の充填物111は、香味源としてたばこ刻みを含有し得る。たばこ刻みの材料は特に限定されず、ラミナや中骨等の公知のものを用いることができる。香味発生物品110における充填物111の含有量の範囲は、円周22mm、長さ20mmの場合、例えば、200mg~400mgであり、250mg~320mgであることが好ましい。充填物111の水分含有量は、例えば、8重量%~18重量%であり、10重量%~16重量%であることが好ましい。このような水分含有量であると、巻染みの発生を抑制し、基材部110Aの製造時の巻上適性を良好にする。充填物111として用いるたばこ刻みの大きさやその調製法については特に制限はない。例えば、乾燥したたばこ葉を、幅0.8mm~1.2mmに刻んだものを用いてもよい。また、乾燥したたばこ葉を平均粒径が20μm~200μm程度になるように粉砕して均一化したものをシート加工し、それを幅0.8mm~1.2mmに刻んだものを用いてもよい。さらに、上記のシート加工したものについて刻まずにギャザー加工したものを充填物111として用いてもよい。また、充填物111は、1種または2種以上の香料を含んでいてもよい。当該香料の種類は特に限定されないが、良好な喫味の付与の観点から、好ましくはメンソールである。
本実施形態において、香味発生物品110の第1の巻紙112および第2の巻紙113は、坪量が例えば20gsm~65gsmであり、好ましくは25gsm~45gsmである原紙から作られることができる。第1の巻紙112および第2の巻紙113の厚みは、特に限定されないが、剛性、通気性、および製紙時の調整の容易性の観点から、10μm~100μmであり、好ましくは20μm~75μmであり、より好ましくは30μm~50μmである。
本実施形態において、香味発生物品110の第1の巻紙112および第2の巻紙113には、填料が含まれ得る。填料の含有量は、第1の巻紙112および第2の巻紙113の全重量に対して10重量%~60重量%を挙げることができ、15重量%~45重量%であることが好ましい。本実施形態において、好ましい坪量の範囲(25gsm~45gsm)に対して、填料が15重量%~45重量%であることが好ましい。填料としては、例えば、炭酸カルシウム、二酸化チタン、カオリン等を使用することができる。このような填料を含む紙は、香味発生物品110の巻紙として利用する外観上の観点から好ましい白色系の明るい色を呈し、恒久的に白さを保つことができる。そのような填料を多く含有させることで、例えば、巻紙のISO白色度を83%以上にすることができる。また、香味発生物品110の巻紙として利用する実用上の観点から、第1の巻紙112および第2の巻紙113は、8N/15mm以上の引張強度を有することが好ましい。この引張強度は、填料の含有量を少なくすることで高めることができる。具体的には、上記で例示した各坪量の範囲において示した填料の含有量の上限よりも填料の含有量を少なくすることで、引張強度を高めることができる。
次に、図1および図2に示した吸引装置10の内部構造について説明する。図4は、図1に示した矢視3-3における断面図である。図4に示すように、吸引装置10は、アウタハウジング11およびインナハウジング17の内部空間に、電源部20と、回路部30と、加熱装置40と、を有する。アウタハウジング11を構成するトップハウジング11Aおよびボトムハウジング11Bは、インナハウジング17を取り囲んで、インナハウジング17を内部空間に格納する。
回路部30は、互いに電気的に接続された第1回路基板31と、第2回路基板32と、第3回路基板33と、を有する。第1回路基板31は、例えば、図示のように矩形状の電源21の一面に隣接して長手方向に延びて配置される。第1回路基板31と加熱装置40との間には、隔壁34が設けられており、これにより、電源部20と第1回路基板31とを収容する領域の少なくとも一部が区画される。隔壁34には、電源部20側の空間と加熱装置40側の空間とを流体連通する切欠きや貫通孔等が設けられてもよい。
第2回路基板32は、トップハウジング11Aの内側でカバー12と電源部20との間に配置され、第1回路基板31の延在方向と直交する方向に延びる。スイッチ13は、第2回路基板32と隣接して配置される。使用者がスイッチ13を押下したとき、スイッチ13の一部が、第2回路基板32と接触し得る。第3回路基板33は、加熱装置40に対して、開口12a(図2参照)の反対側に形成された空間において、長手方向に延びて配置される。
第3回路基板33は、種々の電子部品が取り付けられた主面を有する。例えば、第3回路基板33は、その主面が長手方向に対して傾斜するように、ボトムハウジング11B内に配置されてもよい。これにより、第3回路基板33の主面を大きくすることができ、ボトムハウジング11B内の空間を有効活用することができる。
第1回路基板31、第2回路基板32および第3回路基板33は、例えばマイクロプロセッサ等を含み、電源部20から加熱装置40への電力の供給を制御することができる。これにより、第1回路基板31、第2回路基板32および第3回路基板33は、加熱装置40による香味発生物品110の加熱を制御することができる。
電源部20は、第1回路基板31、第2回路基板32および第3回路基板33に電気的に接続される電源21を有する。電源21は、例えば、充電式バッテリまたは非充電式のバッテリであり得る。電源21は、第1回路基板31、第2回路基板32および第3回路基板33の少なくとも1つを介して、加熱装置40と電気的に接続される。これにより、電源21は、香味発生物品110を適切に加熱するように、加熱装置40に電力を供給することができる。また、図示のように、電源21は、加熱装置40と並列に配置される。これにより、電源21の大きさを大きくしても、吸引装置10の長手方向の長さが長くなることを抑制することができる。
また、吸引装置10は、外部電源と接続可能な端子22を有する。端子22は、例えばマイクロUSB等のケーブルと接続することができる。電源21が充電式バッテリである場合は、端子22に外部電源を接続することで、外部電源から電源21に電流を流し、電源21を充電することができる。また、端子22にマイクロUSB等のデータ送信ケーブルを接続することにより、吸引装置10の作動に関連するデータを外部装置に送信できるようにしてもよい。
加熱装置40は、図示のように、長手方向に延びる加熱アセンブリ41と、断面L字状のインレット管50と、略筒状の挿入ガイド部材60と、を有する。加熱アセンブリ41は、複数の筒状の部材を含み、全体として筒状体をなしている。加熱アセンブリ41は、その内部に香味発生物品110の一部を収納可能に構成され、香味発生物品110へ供給する空気の流路を画定する機能、および香味発生物品110を外周から加熱する機能を有する。インレット管50は、例えば樹脂材料により形成され、加熱部42(図5参照)に空気を導入する。挿入ガイド部材60は、例えば樹脂材料により形成され、開口12a(図2参照)を有するカバー12と加熱アセンブリ41の下流端との間に設けられて、加熱部42(図5参照)への香味発生物品110の挿入を案内する。
ボトムハウジング11Bには、加熱アセンブリ41の内部に空気を導入するための第1通気口15および第2通気口18が形成される。具体的には、第1通気口15は、インレット管50を貫通して加熱アセンブリ41に至る流路の上流端と流体連通する。つまり、第1通気口15は、インレット管50の貫通流路を介して加熱アセンブリ41の上流端と流体連通する。また、第2通気口18は、アウタハウジング11とインナハウジング17との間に形成される空気流路18Aの上流端と流体連通する。さらに、空気流路18Aの下流端は、インレット管50を貫通する流路の上流端と流体連通するので、第1通気口15と同じく、第2通気口18も最終的には加熱アセンブリ41と流体連通する。
加熱アセンブリ41の下流端は、挿入ガイド部材60を貫通して図2に示した開口12aに至る流路の上流端と流体連通する。香味発生物品110は、図2に示すようにカバー12の開口12aから吸引装置10の内部に挿入されると、挿入ガイド部材60を通過し、香味発生物品110の一部が加熱アセンブリ41の内部に配置される。このため、挿入ガイド部材60は、加熱アセンブリ41の下流側の開口の大きさよりも、カバー12側の開口の方が大きくなるように形成されることが好ましい。これにより、香味発生物品110を開口12aから挿入ガイド部材60の内部に挿入し易くなる。
図2に示すように、香味発生物品110が開口12aから吸引装置10内に挿入された状態で、使用者が、香味発生物品110の吸引装置10から突出した部分、即ち図3に示したフィルタ部115から吸引すると、第1通気口15および第2通気口18から加熱アセンブリ41の内部に空気が流入する。流入した空気は、加熱アセンブリ41の内部を通過して、香味発生物品110から生じるエアロゾルと共に、使用者の口内に到達する。したがって、加熱アセンブリ41の第1通気口15および第2通気口18に近い側(インレット管50に近い側)は上流側であり、加熱アセンブリ41の開口12aに近い側(挿入ガイド部材60に近い側)は下流側である。
次に、図4に示した加熱装置40の構成について説明する。図5は、加熱装置40の断面図である。図5に示すように、加熱装置40は、加熱アセンブリ41と、インレット管50と、挿入ガイド部材60と、を有する。加熱アセンブリ41は、加熱部42と、断熱部43と、第1壁44と、第2壁45と、を有する。ここで、第1壁44は、挿入ガイド部材60の上流側で、挿入ガイド部材60と一体に形成されている。また、第2壁45は、インレット管50の下流側で、インレット管50と一体に形成されている。なお、第1壁44および第2壁45の少なくとも一方は、挿入ガイド部材60またはインレット管50と別体に設けられてもよい。また、第1壁44および第2壁45は、いずれか一方のみが配置されてもよい。
加熱部42は、長手方向に延在するとともに、香味発生物品110を加熱するように構成されている。加熱部42は、香味発生物品110を挿入可能な第1開口42aを第1端部に有し、かつ香味発生物品110に向けて空気を供給可能な第2開口42bを第2端部に有して、香味発生物品110を収容可能に構成される。加熱部42は、容器(熱伝導部材)46と、加熱要素47と、熱収縮チューブ48と、を有する。
容器46は、カップ状であり、香味発生物品110を収容するチャンバを形成する。また、第1開口42aおよび第2開口42bは、容器46に形成されている。本実施形態では、容器46は、第1開口42aから挿入された香味発生物品110の外壁の少なくとも一部と接触するように構成された内壁を有する。さらに、容器46は、第1開口42aから挿入された香味発生物品110の先端が突き当てられる底壁46aを有する。第2開口42bは、容器46の底壁46aに形成された貫通孔である。第2開口42bは、空気流の上流側に位置し、第1開口42aは、下流側に位置する。また、容器46の第1開口42a側の内周面には、挿入された香味発生物品110の外壁を径方向(第1方向と直交する第2方向)内向きに押圧するように構成されたボス46bが形成されている。
加熱要素47は、例えば2枚のPI(ポリイミド)等のフィルムで発熱抵抗体を挟み込んで構成される、可撓性のフィルムヒータであり得る。加熱要素47は、容器46に接触するように配置される。具体的には、図示の例では、加熱要素47が容器46の外周面に配置され、加熱要素47の内部表面が容器46の外部表面に密着している。加熱要素47は、容器46の外周面に沿って配置されるので、全体として略筒状に変形される。
加熱要素47は、香味発生物品110に加えられる熱を発生する。容器46は、例えばSUS(stainless steel)等の熱伝導性の高い金属材料により形成される。そのため、加熱要素47で発生した熱が容器46全体に伝達され、その結果、容器46に挿入された香味発生物品110が加熱される。
熱収縮チューブ48は、筒状であり、加熱要素47が容器46に密着した状態を維持する。具体的には、熱収縮チューブ48は、加熱要素47の外周側に配置された状態で熱が加えられることにより熱収縮しており、これにより、加熱要素47を容器46に押し付けるように加熱要素47に応力を与える。ここで、熱収縮チューブ48は、インレット管50の下流側に形成された後述する位置決め部50cを覆って熱収縮しており、これにより、容器46とインレット管50とを密着させることができる。
断熱部43は、長手方向に延在するとともに、径方向において加熱部42から離間し、加熱部42の外周を取り囲む筒状体である。具体的には、断熱部43は、二重管構造を有する筒状の部材であり、熱収縮チューブ48から径方向外向きに所定の間隔を隔てて配置されている。また、断熱部43は、容器46と同様にSUS等の金属材料により形成される。断熱部43は、内側管状部材43a、外側管状部材43b、第1環状部材43cおよび第2環状部材43dを有する。内側管状部材43aおよび外側管状部材43bは、挿入された香味発生物品110の径方向に並んで配置されている。
第1環状部材43cは、内側管状部材43aおよび外側管状部材43bの下流側に配置され、第2環状部材43dは、内側管状部材43aおよび外側管状部材43bの上流側に配置されている。例えば、断熱部43は、二重管構造の内側に減圧空気または真空を有する真空断熱材であり得る。具体的には、内側管状部材43aおよび外側管状部材43bと、第1環状部材43cおよび第2環状部材43dとで形成された空間を減圧することにより、加熱要素47から発生する熱が、加熱アセンブリ41の外側に伝わりにくくなる。
第1壁44は、加熱部42の第1端部に配置され、加熱部42と断熱部43との間の空隙から流体が流出するのを阻害するように構成された隔壁である。第1壁44は、加熱部42と断熱部43との間の空隙を跨いで加熱部42および断熱部43と当接する環状の部材である。つまり、第1壁44は、加熱部42の下流側の端部と断熱部43の下流側の端部との間に、周方向に延在している。
第2壁45は、加熱部42の第2端部に配置され、加熱部42と断熱部43との間の空隙から流体が流出するのを阻害するように構成された隔壁である。第2壁45は、加熱部42と断熱部43との間の空隙を跨いで加熱部42および断熱部43と当接する環状の部材である。つまり、第2壁45は、加熱部42の上流側の端部と断熱部43の上流側の端部との間に、周方向に延在している。
加熱部42の第1端部に第1壁44を設け、加熱部42の第2端部に第2壁45を設けることで、加熱部42と断熱部43との間の空隙から空気が流出することが阻害される。これにより、加熱部42と断熱部43との間の空隙で生じた対流によってこの空隙から空気が流出し、高温空気が吸引装置10内部で拡散することを抑制することができる。その結果、加熱部42周囲の高温空気を加熱部42周囲に留めておくことができるので、加熱部42による香味発生物品110の加熱効率を向上させることができる。なお、第1壁44および第2壁45のいずれか一方のみを設けた場合であっても、加熱部42と断熱部43との間の空隙で生じた対流によってこの空隙から空気が流出し、高温空気が吸引装置10内部で拡散することを抑制することができる。
インレット管50は、容器46の上流端(第2開口42b側の端部)と係合する下流端50aと、下流端50aの反対側の上流端50bと、を有する配管を形成する部材である。インレット管50は、容器46の第2開口42bに向けて空気を導入する内部流路を形成する。図5に示したインレット管50は、L字状に曲がった内部流路を形成する。また、インレット管50の上流端50bは、図4に示した第1通気口15および空気流路18Aと近接または隣接して配置される。また、インレット管50は、容器46を位置決めする位置決め部50cを有する。
挿入ガイド部材60は、容器46の下流端(第1開口42a側の端部)と係合する上流端60aと、上流端60aの反対側の開口60bと、を有する略筒状の部材である。開口60bは、カバー12の開口12a(図2参照)と流体連通し、香味発生物品110を挿入可能に構成される。
第1壁44が一体に形成された挿入ガイド部材60、および第2壁45が一体に形成されたインレット管50は、加熱アセンブリ41を吸引装置10のインナハウジング17に固定する。このとき、断熱部43は、インナハウジング17に非接触の状態で、インナハウジング17に固定されている。これにより、断熱部43からインナハウジング17への熱伝達を抑制することができる。
次に、加熱部42と挿入ガイド部材60との係合部分、および加熱部42とインレット管50との係合部分の詳細について説明する。図6は、加熱部42と挿入ガイド部材60との係合部分の拡大断面図である。図7は、加熱部42とインレット管50との係合部分の拡大断面図である。図6および図7に示すように、容器46は、第2端部から第1端部に向かう方向に加熱要素47から延出した第1延出部46c、および第1端部から第2端部に向かう方向に加熱要素47から延出した第2延出部46dを有している。
すなわち、第1壁44は、第1延出部46cと断熱部43との間の空隙を跨いで配置され、第2壁45は、第2延出部46dと断熱部43との間の空隙を跨いで配置されている。これにより、第1壁44および第2壁45が加熱要素47と接触しないので、第1壁44および第2壁45を介した加熱部42から断熱部43への熱伝達を抑制することができる。
また、第1延出部46cは、加熱部42の第1端部のみで第1壁44と当接し、第2延出部46dは、加熱部42の第2端部のみで第2壁45と当接する。これにより、加熱部42と第1壁44および第2壁45との接触面積が小さくなるので、第1壁44および第2壁45を介した加熱部42から断熱部43への熱伝達をより抑制することができる。なお、第1延出部46cおよび第2延出部46dは、いずれか一方のみが形成されてもよい。
また、第1壁44は、加熱部42と断熱部43との間の空隙内に配置され、第1壁44から空隙内に突出した突出部である第1突出部44aを有している。第1突出部44aは、第1壁44から、加熱要素47において第1端部に近接する第1縁部まで延在し、加熱部42から離間して配置されている。これにより、第1突出部44aが設けられていない場合と比較して、加熱部42、断熱部43、第1壁44および第2壁45によって形成される空間の容積を小さくすることができるので、この空間内の空気を減少させることができる。その結果、対流による加熱部42から断熱部43への熱伝達を抑制することができる。また、第1突出部44aを設けたことにより、高温空気が第1壁44近くまで到達することを阻害することができる。仮に、高温空気が第1壁44の近くまで到達したとしても、第1突出部44aと加熱部42との間の狭い空間に閉じ込められるので、第1壁44を介した加熱部42から断熱部43への熱伝達を抑制することができる。
なお、図示していないが、第2壁45が、加熱部42と断熱部43との間の空隙内に配置され、第2壁45から空隙内に突出した突出部である第2突出部を有していてもよい。第2突出部は、第2壁45から、加熱要素47において第2端部に近接する第2縁部まで延在し、加熱部42から離間して配置される。また、第1突出部44aおよび第2突出部に代えて、加熱部42と断熱部43との間の空隙内に配置され、加熱部42から離間して長手方向に延在する充填部材が設けられてもよい。充填部材は、例えば断熱部43の内周面に固定されてもよい。さらに、加熱部42、断熱部43、第1壁44および第2壁45で画定される空間に、充填部材としてエアロゲルを密封してもよい。これらの場合も、対流による加熱部42から断熱部43への熱伝達を抑制するとともに、第1壁44または第2壁45を介した加熱部42から断熱部43への熱伝達を抑制することができる。
図7に示すように、インレット管50には、温度変化部70が設けられる。温度変化部70は、熱移動により昇温及び降温される部材である。インレット管50は、直角に屈曲する屈曲部を中間に有するL字状に形成されている。そして、温度変化部70は、屈曲部よりも上流端50bに近い側に設けられている。温度変化部70とインレット管50の上流端50bとの間の距離L、温度変化部70とインレット管50の屈曲部との間の距離L、及びインレット管50の屈曲部と下流端50aとの間の距離Lは、任意に設定され得る。一例として、距離Lは1mmであり、距離Lは5mmであり、距離Lは4mmであってもよい。
図8は、吸引装置10からアウタハウジング11及びアウタハウジング11に設けられた各種構成要素を取り除いた状態の外観構成を模式的に示す図である。温度変化部70は、導線71を介して回路部30に接続される。また、温度変化部70及び導線71は、フィルム72により挟み込まれた状態で、インレット管50の外周面に、貼り付けられる。
温度変化部70に関する詳細な特徴については、後に詳しく説明する。
<1.2.パフ検知に関する特徴>
(1)温度変化部の温度変化
加熱部42は、加熱対象の空間に配置されたエアロゾル源を加熱する。ここでの加熱対象の空間とは、容器46内部の空間である。加熱部42は、容器46に挿入された香味発生物品110に含まれるエアロゾル源を加熱する。その結果、エアロゾルが生成される。
インレット管50は、空気流路を形成し、空気流路を加熱部42による加熱対象の空間に連通する第1の孔、及び空気流路を加熱部42による加熱対象外の空間に連通する第2の孔を有する中空部材の一例である。なお、中空部材の断面形状は、円形であってもよいし、多角形等の他の任意の形状であってもよい。インレット管50の内部空間は、空気流路の一例である。インレット管50の下流端50aは、第1の孔の一例である。インレット管50内の空気流路は、インレット管50の下流端50a及び容器46の第2開口42bを介して、容器46内部の空間に連通される。インレット管50の上流端50bは、第2の孔の一例である。インレット管50内の空気流路は、インレット管50の上流端50b、並びに第1通気口15及び第2通気口18を介して、吸引装置10の外部の空間に連通される。
温度変化部70は、インレット管50に設けられる。そして、温度変化部70は、インレット管50内の空気に基づいて温度変化する。
-温度変化部70の昇温
温度変化部70は、インレット管50の下流端50aからインレット管50内の空気流路に流入した空気により昇温される。詳しくは、温度変化部70は、インレット管50の下流端50aからインレット管50内の空気流路に流入した空気に含まれる、加熱部42により加熱されたエアロゾル源から発生したエアロゾルにより昇温される。
その際、温度変化部70は、エアロゾルによって所定の温度に漸近するように昇温される。香味発生物品110から発生するエアロゾルは水分を多く含有するので、エアロゾルの温度は約100℃となっている。約100℃のエアロゾルがインレット管50に流入することで、インレット管50は100℃に漸近するように昇温される。そして、インレット管50の昇温に伴い、温度変化部70も100℃に漸近するように昇温される。
詳しくは、インレット管50内の温度が100℃よりも低い場合、インレット管50に流入したエアロゾルは、インレット管50により冷却され、凝縮する。インレット管50の温度が100℃よりも低いタイミングとは、例えば、後述する予備加熱中のタイミングである。ここでの凝縮とは、気体中に浮遊する液体が浮遊をやめること(例えば、インレット管50の内周面に付着すること)を含む、気体が液体に変化することを指す概念である。気体が液体に変化するときに放出される熱は、凝縮熱とも称される。温度変化部70は、エアロゾルが凝縮する際に生じる凝縮熱によって昇温される。具体的には、凝縮熱によってまずインレット管50が昇温され、インレット管50の昇温に伴い温度変化部70が昇温される。
他方、インレット管50の温度が100℃に漸近した場合、インレット管50に流入したエアロゾルは凝縮し難くなる。インレット管50の温度が100℃に漸近するタイミングとは、例えば、後述する予備加熱が終了してから所定時間が経過したタイミングである。インレット管50に流入したエアロゾルが凝縮しにくくなった結果、インレット管50の昇温は止まり、それに伴い温度変化部70の昇温も止まる。
-温度変化部70の降温
温度変化部70は、インレット管50の上流端50bからインレット管50に流入した空気により降温される。インレット管50の上流端50bからの空気の流入は、加熱部42により加熱されたエアロゾル源から発生したエアロゾルが、ユーザにより吸引されることによって引き起こされる。詳しくは、ユーザによりパフが行われると、エアロゾルがユーザにより吸引されるのに伴い、インレット管50内の空気が下流端50aから容器46に流出し、その代わりに外気が上流端50bからインレット管50に流入する。外気は、加熱部42による加熱の影響を受けていないので、すなわち、インレット管50によって温められていないので、インレット管50内の既存の空気よりも温度が低い。従って、インレット管50内の空気流路に外気が流入すると、インレット管50が外気により冷却され、それに伴い温度変化部70の温度も低下する。
-温度検知
回路部30は、吸引装置10における各種処理を制御する。回路部30は、本実施形態における制御部の一例である。回路部30は、温度変化部70の温度を検知する。例えば、温度変化部70は、サーミスタであってもよい。サーミスタとは、温度変化に応じて電気抵抗が変化する部材である。その場合、回路部30は、サーミスタの電気抵抗に基づいて、温度変化部70の温度を検知する。
さらに、回路部30は、加熱部42の温度を検知してもよい。一例として、回路部30は、加熱要素47に含まれる発熱抵抗体の電気抵抗に基づいて、加熱部42の温度を検知する。他の一例として、加熱部42付近に、サーミスタが設けられていてもよい。その場合、回路部30は、サーミスタの電気抵抗に基づいて、加熱部42の温度を検知する。
(2)加熱プロファイルに沿った加熱
回路部30は、予め定められた加熱プロファイルに沿って加熱するよう加熱部42を制御する。加熱プロファイルとは、加熱開始からの経過時間に伴い変化する加熱部42の温度を定義する情報である。回路部30は、加熱プロファイルにおける温度変化と同様の温度変化が加熱部42において実現されるよう、加熱部42を制御する。加熱部42の制御は、例えば電源部20から加熱部42への給電を制御することにより、実現され得る。給電の制御は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御により行われてもよい。
加熱部42が加熱プロファイルに沿った加熱を行う場合、温度変化部70の温度変化を予め想定することができる。図9は、加熱プロファイルと温度変化部70の想定温度との関係の一例を示すグラフである。ここでの想定温度とは、温度変化部70の温度として想定される温度である。本グラフの横軸は、加熱部42による加熱が開始されてからの経過時間である。本グラフの縦軸は、温度である。線80は、加熱プロファイルの一例を示す。線81は、温度変化部70に想定される温度変化の一例を示す。吸引装置10は、線80に示す加熱プロファイルにおける温度変化と同様の温度変化が加熱部42において実現されるよう、加熱部42を制御する。その結果、線81に示す温度変化が温度変化部70において実現される。図9に示すように、温度変化部70の昇温速度は、加熱部42の昇温速度よりも遅いことが想定される。これは伝熱にタイムラグが生じるためである。また、図9に示すように、温度変化部70の最高温度は、加熱部42の最高温度よりも低いことが想定される。これは、温度変化部70が、加熱部42により加熱されたエアロゾル源から発生したエアロゾルに基づき昇温されるためである。またこれは、加熱部42と温度変化部70とが離れた位置に設けられるためである。
加熱部42により実行される加熱は、予備加熱と本加熱とに分類され得る。予備加熱とは、加熱プロファイルに沿った加熱を開始してから所定時間経過するまで、又は加熱部42の温度が所定の温度に到達するまでに実行される加熱である。本加熱とは、予備加熱の後に実行される加熱である。図9に示した例においては、時間Tが経過するまでの間に実行される加熱が予備加熱であり、時間Tが経過した後に実行される加熱が本加熱である。以下、加熱開始からの経過時間を、単に経過時間とも称する。
予備加熱が終了するタイミングにおける、温度変化部70の想定温度を、第1の温度とも称する。温度変化部70は、予備加熱が行われる期間だけでなく、本加熱が行われる期間にも、昇温され得る。図9の線81を参照すると、加熱プロファイルに沿った加熱により、温度変化部70は第2の温度に達するまで昇温し、その後第2の温度のまま維持されることが想定される。なお、第2の温度は100℃である。
(3)パフ検知
本実施形態に係る吸引装置10は、パフに伴い温度変化部70の温度が低下することに着目したパフ検知を行う。詳しくは、回路部30は、温度変化部70の温度低下の態様が検知基準を満たす場合に、エアロゾルが吸引されたこと、即ちパフを検知する。
検知基準は、基準とする温度と温度変化部70の温度との乖離幅が所定の閾値(以下、パフ検知閾値とも称する)以上であることであってもよい。即ち、回路部30は、基準とする温度と温度変化部70の温度との乖離幅がパフ検知閾値以上である場合に、パフを検知する。他方、回路部30は、基準とする温度と温度変化部70の温度との乖離幅がパフ検知閾値未満である場合に、パフを検知しない。一例として、基準とする温度は、温度変化部70の想定温度であってもよい。この場合、回路部30は、ある経過時間における温度変化部70の温度と、同経過時間における温度変化部70の想定温度と、の乖離幅がパフ検知閾値以上である場合に、パフを検知する。他の一例として、基準とする温度は、所定時間前の温度変化部70の温度であってもよい。この場合、回路部30は、ある経過時間における温度変化部70の温度と、同経過時間の所定時間前(例えば、直前)の温度変化部70の温度との乖離幅がパフ検知閾値以上である場合に、パフを検知する。かかる構成によれば、パフに伴う温度変化部70の温度低下幅に基づいて、パフを検知することが可能である。
パフ検知は、例えば、香味発生物品110の寿命判定のために行われ得る。香味発生物品110の寿命とは、香味発生物品110に含まれるエアロゾル源が枯渇するまでの期間である。加熱部42による加熱により発生したエアロゾルの量が増加するほど、またパフが行われてエアロゾルが吸引されるほど、香味発生物品110の寿命は縮まる。
図10は、本実施形態に係るパフ検知の具体例を説明するためのグラフである。本グラフの横軸は、加熱部42による加熱が開始されてからの経過時間である。本グラフの縦軸は、温度である。線81は、温度変化部70に想定される温度変化の一例である。線82は、温度変化部70の実際の温度変化の一例を示す。回路部30は、温度変化部70の想定温度と温度変化部70の実際の温度との乖離幅TMPDIFFが閾値TH以上である場合に、パフを検知する。なお、回路部30は、時間Tが経過した後に、パフ検知を開始してもよい。予備加熱時は、香味発生物品110が十分に温まっておらず、エアロゾルの発生量は本加熱時と比較して少ないので、パフが行われたとしても香味発生物品110の寿命は短くなり辛い。そのため、香味発生物品110の寿命判定のためにパフ検知を行う場合には、かかる構成により予備加熱時をパフ検知の対象から除外することで、香味発生物品110の寿命判定の精度を向上させることが可能となる。
(4)温度変化部70の位置に関する特徴
温度変化部70は、インレット管50の下流端50aよりも上流端50bに近い側に設けられる。換言すると、温度変化部70は、加熱部42からの伝熱量よりも下流端50aからインレット管50内の空気流路に流入したエアロゾルからの伝熱量の方が大きい位置に設けられる。かかる構成によれば、温度変化部70が加熱部42からの伝熱により過度に加熱されることを防止することが可能となる。
とりわけ、温度変化部70は、インレット管50の上流端50bからインレット管50内の空気流路に流入した空気が温度変化部70の位置に到達するまでに昇温される幅が5℃未満である位置に、設けられる。かかる構成によれば、パフに伴い上流端50bからインレット管50内の空気流路に流入した外気をそれほど昇温させずに温度変化部70の位置にまで到達させることができる。よって、温度変化部70の温度と温度変化部70の位置に達した外気との間に大きな温度差が生じるので、温度変化部70の温度は大きく低下することとなる。換言すると、パフに伴う温度変化部70の温度低下幅を、パフ検知閾値を十分超える程度に大きくすることができるので、パフの検知精度を向上させることが可能である。
具体的には、温度変化部70は、インレット管50の上流端50bからの距離Lが1.5mm以下である位置に設けられる。かかる構成により、上述したようにパフの検知精度を向上させることができる。
距離Lを1.5mm以下とすることを別の観点から言うと、温度変化部70は、インレット管50の屈曲部からの距離Lが4mm以上である位置に設けられる。かかる構成により、温度変化部70を挟み込んだフィルム72とインレット管50とが接触可能な長さを4mm以上にすることができる。よって、接触部分の面積を十分広く確保することができるので、接触部分においてフィルム72とインレット管50の外周面とを貼り付ける際に、十分な貼り付け強度を発揮させることができる。これにより、温度変化部70がインレット管50から剥離することを防止することができる。
また、図8に示したように、温度変化部70は、インレット管50の外周面に設けられる。かかる構成により、インレット管50内に空気流路に入ったゴミ、及びエアロゾルが凝縮してインレット管50の内周面に付着した水による影響を排し、温度変化部70の故障を防止することが可能となる。
ここで、温度変化部70は、インレット管50の上流端50bからの距離が0.5mm以上である位置に設けられることが望ましい。フィルム72がインレット管50の上流端50bからはみ出た状態でインレット管50に貼り付けられた場合、吸引装置10を組み立てる際に他の構成要素と当該はみ出た部分とが干渉してしまい、すなわち、フィルム72と他の構成要素とが接触してしまい、製造上の不具合が生じ得る。この点、かかる構成により、フィルム72がインレット管50の上流端50bからはみ出ないようにすることができるので、製造上の不具合の発生を抑制することが可能である。
インレット管50がL字状である場合、インレット管50の下流端50aから上流端50bまでの空気流路の全長は、8mm以上15mm以下であることが望ましい。かかる構成によれば、空気流路の全長を比較的短くすることにより、インレット管50の下流端50aから流入したエアロゾルが過度に冷却された状態で温度変化部70の位置に到達することが防止される。従って、温度変化部70を、迅速にパフに伴う温度低下が十分に発生する程度に昇温させることができる。従って、パフの検知精度を向上させることが可能となる。
(5)通抵抗部に関する特徴
インレット管50は、インレット管50内の空気流路の通気抵抗を、インレット管50の他の部分と比較して増大させる通気抵抗部を含む。ここでの他の部分とは、インレット管50のうち通気抵抗部が設けられていない部分である。また、ここでの通気抵抗とは、下流端50aから上流端50bに向かって流れるエアロゾルに対する通気抵抗を、少なくとも含む。かかる構成により、加熱部42による加熱時に、インレット管50の下流端50aからインレット管50内の空気流路に流入したエアロゾルを空気流路内に滞留させることができる。従って、温度変化部70を効率よく昇温させることが可能となる。さらに、空気流路内に滞留したエアロゾルにより、インレット管50全体が効率よく昇温される。その結果、加熱部42の熱が逃げにくくなるので、加熱部42の加熱効率を向上させることも可能となる。
-第1の通気抵抗部
インレット管50は、通気抵抗部として、下流端50aと上流端50bとの間に第1の通気抵抗部をひとつ以上備えていてもよい。かかる構成によれば、インレット管50の下流端50aから流入したエアロゾルを、下流端50aと第1の通気抵抗部との間の空間に一旦滞留させると共に、第1通気抵抗部を超えて上流端50b側に流出するエアロゾルの速度を弱めることができる。その結果、加熱部42による加熱時に、インレット管50の下流端50aから流入したエアロゾルを空気流路内の全体にわたって滞留させることができる。よって、温度変化部70の昇温効率、及び加熱部42の加熱効率を向上させることが可能となる。
少なくともひとつの第1の通気抵抗部は、温度変化部70よりも下流端50aに近い位置に設けられていてもよい。かかる構成によれば、パフに伴いインレット管50の上流端50bから流入した外気を、第1の通気抵抗部により滞留させずに温度変化部70の位置に到達させることができる。よって、外気をそれほど昇温させずに温度変化部70の位置まで到達させることができる。つまり、パフに伴う温度変化部70の温度低下幅を、パフ検知閾値を十分超える程度に大きくすることができるので、パフの検知精度を向上させることが可能である。
少なくともひとつの第1の通気抵抗部は、温度変化部70よりも上流端50bに近い位置に設けられていてもよい。かかる構成によれば、インレット管50の下流端50aから流入したエアロゾルを、下流端50aと第1の通気抵抗部との間の空間、即ち温度変化部70が設けられた位置を含む空間に滞留させることが可能となる。よって、温度変化部70の昇温効率を向上させることが可能である。
少なくともひとつの第1の通気抵抗部は、温度変化部70が設けられる位置に設けられてもよい。かかる構成によれば、インレット管50の下流端50aから流入したエアロゾルを、少なくとも温度変化部70が設けられた位置付近に滞留させることが可能となる。よって、温度変化部70の昇温効率を向上させることが可能である。
以下、第1の通気抵抗部の形状の具体例を説明する。
第1の通気抵抗部は、インレット管50の屈曲を含んでいてもよい。かかる構成によれば、屈曲部により、通気抵抗を発生させることができる。一例として、上記で挙げたように、インレット管50は屈曲部の角度が90度であるL字状に構成されてもよい。もちろん、インレット管50の屈曲部の角度は90度に限定されず、鋭角であってもよいし鈍角であってもよい。
第1の通気抵抗部は、インレット管50の湾曲を含んでいてもよい。かかる構成によれば、湾曲部分により、通気抵抗を発生させることができる。図11は、本実施形態に係る吸引装置10の構成の変形例を模式的に示す図である。図11に示すように、インレット管50は湾曲していてもよい。
第1の通気抵抗部は、インレット管50の分岐を含んでいてもよい。かかる構成によれば、分岐部分により、通気抵抗を発生させることができる。図12は、本実施形態に係る吸引装置10の構成の変形例を模式的に示す図である。図12に示すように、インレット管50は、1つの下流端50a及び2つの上流端50bを有するT字状に構成されていてもよい。温度変化部70は、2つの上流端50bの少なくとも一方の付近に設けられていればよい。
第1の通気抵抗部は、インレット管50の径方向内側に突出する部材を含んでいてもよい。かかる構成よれば、インレット管50の径方向内側に突出する部材により、通気抵抗を発生させることができる。図13は、本実施形態に係る吸引装置10の構成の変形例を模式的に示す図である。図13に示すように、インレット管50は、インレット管50の径方向内側に突出する部材として、ヒダ状の突起51を有していてもよい。また、インレット管50が径方向内側に突出する部材を有する場合には、図13に示すように、インレット管50は直線状に構成されてもよい。
-第2の通気抵抗部
インレット管50は、通気抵抗部として、上流端50bにおいて第2の通気抵抗部を備えていてもよい。かかる構成によれば、加熱部42による加熱時に、インレット管50の下流端50aから流入したエアロゾルを、上流端50bまでの空間に、即ち空気流路全体に滞留させることができる。よって、温度変化部70の昇温効率、及び加熱部42の加熱効率を向上させることが可能となる。
第2通気抵抗部は、インレット管50のうちインレット管50の他の部分よりも内径が小さい部分を含んでいてもよい。かかる構成によれば、内径が小さい部分において、通気抵抗を発生させることができる。図14は、本実施形態に係る吸引装置10の構成の変形例を模式的に示す図である。図14に示すように、インレット管50の上流端50bは、他の部分よりも内径が小さくなるよう構成されていてもよい。
第2の通気抵抗部は、インレット管50の径方向内側に突出する部材を含んでいてもよい。かかる構成よれば、インレット管50の径方向内側に突出する部材により、通気抵抗を発生させることができる。図15は、本実施形態に係る吸引装置10の構成の変形例を模式的に示す図である。図15に示すように、インレット管50の上流端50bに、ヒダ状の突起52が設けられていてもよい。
第2の通気抵抗部は、インレット管50の屈曲を含んでいてもよい。即ち、インレット管50は、上流端50bにおいて屈曲していてもよい。
第2の通気抵抗部は、インレット管50の湾曲を含んでいてもよい。即ち、インレット管50は、上流端50bにおいて湾曲していてもよい。
-補足
インレット管50は、第1の通気抵抗部をひとつ以上有していてもよいし、第2の通気抵抗部をひとつ以上有していてもよい。また、インレット管50は、第1の通気抵抗部及び第2の通気抵抗部を有していてもよい。第1の通気抵抗部及び第2の通気抵抗部の数を多くするほど、温度変化部70の昇温効率及び加熱部42の加熱効率を向上させることが期待される。具体的には、例えば、インレット管50に、第1の通気抵抗部および第2の通気抵抗部の何れかひとつだけを設ける場合よりも、第1の通気抵抗部および第2の通気抵抗部をそれぞれひとつずつ設ける場合の方が、温度変化部70の昇温効率及び加熱部42の加熱効率を向上させることが期待される。他方、第1の通気抵抗部及び第2の通気抵抗部の数を少なくするほど、凝縮によってインレット管50の内周面に付着した水をインレット管50から外に排出しやすくし、インレット管50内に水が溜まることを防止することが可能である。具体的には、例えば、インレット管50に、第1の通気抵抗部および第2の通気抵抗部をそれぞれひとつずつ設ける場合よりも、第1の通気抵抗部および第2の通気抵抗部の何れかひとつだけを設ける場合の方が、インレット管50内に水が溜まることを防止することが可能である。
また、例えば、インレット管50における通気抵抗部の径を、インレット管50の他の部分の径と比較して大きくすることで、インレット管50内に水が溜まることをより防止することが可能である。さらに、例えば、インレット管50における下流端50aに図示しないメッシュ構造を設け、インレット管50内に香味発生物品110の充填物111がこぼれ落ちることを防止することで、インレット管50内に水が溜まることをより防止することが可能である。その理由は、香味発生物品110の充填物111がインレット管50内にこぼれ落ちた場合、充填物111が水を吸収してしまい、水がインレット管50内に留まってしまうからである。
(6)効果
以下、比較例を挙げながら、本実施形態に係る吸引装置10の効果を説明する。
図16は、比較例に係る吸引装置90の構成を模式的に示す図である。図16に示すように、比較例に係る吸引装置90は、インレット管50が直線状に構成されていると共に、下流端50a付近(即ち、加熱部42付近)に温度変化部70が設けられている点で、本実施形態に係る吸引装置10と異なる。比較例に係る吸引装置90のその余の構成は、本実施形態に係る吸引装置10の構成と同様であるものとする。比較例に係る吸引装置90では、加熱部42からの伝熱によりインレット管50がまず昇温され、インレット50からの伝熱により温度変化部70が昇温される。そして、比較例に係る吸引装置90は、パフに伴う温度変化部70の温度低下に基づいて、パフを検知する。
比較例に係る吸引装置90では、加熱部42からの熱は、インレット管50のうち加熱部42に隣接する部分から温度変化部70が設けられた位置にかけて、順に伝わる。そのため、加熱部42の熱がインレット管50を経由して温度変化部70に伝わるまでには、大きなタイムラグが生じる。これに対し、本実施形態に係る吸引装置10では、下流端50aからインレット管50内に流入したエアロゾルが、インレット管50のうち温度変化部70が設けられた位置に直接到達する。従って、エアロゾルの熱が温度変化部70に伝わるまでに生じるタイムラグは小さい。つまり、本実施形態に係る吸引装置10は、比較例に係る吸引装置90と比較して、温度変化部70に熱が伝わるまでのタイムラグを大幅に短縮することが可能である。その結果、本実施形態に係る吸引装置10は、比較例に係る吸引装置90と比較して、温度変化部70の昇温速度を大幅に速めることが可能である。
加熱プロファイルとして加熱部42の昇温速度がより速いものを採用することで、予備加熱の期間を短縮することができる。比較例に係る吸引装置90において予備加熱の期間を短縮した場合、昇温速度が遅いため、温度変化部70が十分には昇温されていない状態で予備加熱終了を迎えてしまう。ここで、温度変化部70が十分に昇温されない段階では、温度変化部70と外気との温度差が十分ではないので、パフに伴う温度変化部70の温度低下が十分には発生せず、パフの検知精度が低下してしまう。そのため、予備加熱が終了してから、温度変化部70が十分に昇温されるまでの間、パフの検知精度が低下することとなる。他方、本実施形態に係る吸引装置10において予備加熱の期間を短縮した場合であっても、昇温速度が速いため、温度変化部70が十分に昇温された状態で予備加熱終了を迎えることが可能である。さらには、加熱部42の昇温速度がより速い加熱プロファイルが採用される場合、エアロゾルがより早期に且つより多く発生することとなるので、昇温速度をさらに早めることができる。そのため、予備加熱が終了直後から、高いパフの検知精度を実現することが可能となる。
また、典型的には、加熱部42は300℃等の100℃を大きく超える温度になるまで昇温される。比較例に係る吸引装置90では、温度変化部70が加熱部42付近に設けられるので、温度変化部70もまた100℃を大きく超える温度になるまで昇温される。つまり、本実施形態に係る吸引装置10における第2の温度は、比較例に係る吸引装置90における第2の温度と比較して、大幅に低い。
本実施形態に係る吸引装置10は、比較例に係る吸引装置90と比較して、第2の温度が大幅に低い上に、昇温速度が速いので、十分に昇温されていない期間(詳しくは、第2の温度に達するまでの時間)を大幅に短縮することができる。よって、本実施形態に係る吸引装置10は、比較例に係る吸引装置90と比較して、パフの検知精度が低下する期間を短縮することができる。換言すると、パフの検知精度を向上させることが可能である。
また、本実施形態に係る吸引装置10は、比較例に係る吸引装置90と比較して第2の温度が大幅に低いので、高温に起因する故障リスクを低減することが可能である。
また、比較例に係る吸引装置90では、下流端50a付近に温度変化部70が設けられるので、パフに伴い上流端50bからインレット管50内の空気流路に流入した空気が大きく昇温された状態で温度変化部70の位置に到達することとなる。よって、パフに伴う温度変化部70の温度低下幅は小さく、パフの検知精度には向上の余地があった。これに対し、本実施形態に係る吸引装置10では、上流端50b付近に温度変化部70が設けられるので、パフに伴いインレット管50内の空気流路に流入した空気をそれほど昇温させずに温度変化部70の位置にまで到達させることができる。よって、本実施形態に係る吸引装置10では、パフに伴い温度変化部70の温度が大きく低下することとなるので、パフの検知精度を向上させることが可能である。
また、本実施形態に係る吸引装置10は、インレット管50がL字に形成される等、通気抵抗部を備える。これに対し、比較例に係る吸引装置90は、インレット管50が直線状に形成されており、通気抵抗部を備えていない。そのため、本実施形態に係る吸引装置10は、比較例に係る吸引装置90と比較して、下流端50aからインレット管50内に流出したエアロゾルをインレット管50内により多く滞留させることができるので、筐体外に熱を逃げにくくすることができる。よって、本実施形態に係る吸引装置10は、比較例に係る吸引装置90と比較して、加熱部42の昇温に要する電力を抑制することが可能である。
<<2.まとめ>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本発明は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記録媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。上記記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
なお、以下のような構成も本発明の技術的範囲に属する。
(1)
加熱対象の空間に配置されたエアロゾル源を加熱する加熱部と、
空気流路を形成し、前記空気流路を前記加熱対象の空間に連通する第1の孔、及び前記空気流路を前記加熱部による加熱対象外の空間に連通する第2の孔を有する中空部材と、
前記中空部材に設けられ、前記第1の孔から前記空気流路に流入した空気に含まれる前記加熱部により加熱された前記エアロゾル源から発生したエアロゾルにより昇温される温度変化部と
を備える吸引装置。
(2)
前記温度変化部は、前記エアロゾルが凝縮する際に生じる凝縮熱によって昇温される、前記(1)に記載の吸引装置。
(3)
前記温度変化部は、前記エアロゾルによって所定の温度に漸近するように昇温される、前記(1)又は(2)に記載の吸引装置。
(4)
前記温度変化部は、前記第2の孔から前記空気流路に流入した空気により降温される、前記(1)~(3)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(5)
前記温度変化部の温度低下の態様が検知基準を満たす場合に、前記エアロゾルが吸引されたことを検知する制御部を更に備える、
前記(4)に記載の吸引装置。
(6)
前記温度変化部は、前記加熱部からの伝熱量よりも前記第1の孔から前記空気流路に流入した前記エアロゾルからの伝熱量の方が大きい位置に設けられる、前記(1)~(5)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(7)
前記温度変化部は、前記第2の孔から前記空気流路に流入した空気が前記温度変化部の位置に到達するまでに昇温される幅が5℃未満である位置に設けられる、前記(1)~(6)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(8)
前記温度変化部は、前記第1の孔よりも前記第2の孔に近い側に設けられる、前記(1)~(7)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(9)
前記温度変化部は、前記第2の孔からの距離が0.5mm以上1.5mm以下である位置に設けられる、前記(1)~(8)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(10)
前記温度変化部は、前記中空部材の外周面に設けられる、前記(1)~(9)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(11)
前記中空部材は、前記第1の孔と前記第2の孔との間に、前記空気流路の通気抵抗を前記中空部材の他の部分と比較して増大させる第1の通気抵抗部をひとつ以上備える、前記(1)~(10)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(12)
少なくともひとつの前記第1の通気抵抗部は、前記温度変化部よりも前記第1の孔に近い位置に設けられる、前記(11)に記載の吸引装置。
(13)
少なくともひとつの前記第1の通気抵抗部は、前記温度変化部よりも前記第2の孔に近い位置に設けられる、前記(11)又は(12)に記載の吸引装置。
(14)
前記第1の通気抵抗部は、前記中空部材の屈曲を含む、前記(11)~(13)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(15)
前記中空部材は、L字状である、前記(14)に記載の吸引装置。
(16)
前記第1の孔から前記第2の孔までの前記空気流路の全長は、8mm以上15mm以下である、前記(15)に記載の吸引装置。
(17)
前記第1の通気抵抗部は、前記中空部材の湾曲を含む、前記(11)~(16)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(18)
前記第1の通気抵抗部は、前記中空部材の分岐を含む、前記(11)~(17)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(19)
前記中空部材は、T字状である、前記(18)に記載の吸引装置。
(20)
前記第1の通気抵抗部は、前記中空部材の径方向内側に突出する部材を含む、前記(11)~(19)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(21)
前記中空部材は、前記第2の孔において、前記空気流路の通気抵抗を前記中空部材の他の部分と比較して増大させる第2の通気抵抗部を備える、前記(1)~(20)のいずれか一項に記載の吸引装置。
中空部材
(22)
前記第2の通気抵抗部は、前記中空部材のうち前記中空部材の他の部分よりも内径が小さい部分を含む、前記(21)に記載の吸引装置。
(23)
前記第2の通気抵抗部は、前記中空部材の径方向内側に突出する部材を含む、前記(21)に記載の吸引装置。
10…吸引装置
41…加熱アセンブリ
42…加熱部
42a…第1開口
42b…第2開口
43…断熱部
43a…内側管状部材
43b…外側管状部材
43c…第1環状部材
43d…第2環状部材
44…第1壁
44a…第1突出部
45…第2壁
46…容器
46a…底壁
46b…ボス
46c…第1延出部
46d…第2延出部
47…加熱要素
48…熱収縮チューブ
50…インレット管
50a…下流端
50b…上流端
50c…位置決め部
60…挿入ガイド部材
60a…上流端
60b…開口
70…温度変化部
71…導線
72…フィルム
110…香味発生物品

Claims (19)

  1. 加熱対象の空間に配置されたエアロゾル源を加熱する加熱部と、
    空気流路を形成し、前記空気流路を前記加熱対象の空間に連通する第1の孔、及び前記空気流路を前記加熱部による加熱対象外の空間に連通する第2の孔を有する中空部材と、
    前記中空部材に設けられ、前記第1の孔から前記空気流路に流入した空気に含まれる前記加熱部により加熱された前記エアロゾル源から発生したエアロゾルにより昇温される温度変化部と
    を備え
    前記温度変化部は、前記中空部材の外周面に設けられる、
    引装置。
  2. 前記温度変化部は、前記エアロゾルが凝縮する際に生じる凝縮熱によって昇温される、請求項1に記載の吸引装置。
  3. 前記温度変化部は、前記エアロゾルによって所定の温度に漸近するように昇温される、請求項1又は2に記載の吸引装置。
  4. 前記温度変化部は、前記第2の孔から前記空気流路に流入した空気により降温される、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の吸引装置。
  5. 前記温度変化部の温度低下の態様が検知基準を満たす場合に、前記エアロゾルが吸引されたことを検知する制御部を更に備える、
    請求項4に記載の吸引装置。
  6. 前記温度変化部は、前記加熱部からの伝熱量よりも前記第1の孔から前記空気流路に流入した前記エアロゾルからの伝熱量の方が大きい位置に設けられる、請求項1~5のいずれか一項に記載の吸引装置。
  7. 前記温度変化部は、前記第2の孔から前記空気流路に流入した空気が前記温度変化部の位置に到達するまでに昇温される幅が5℃未満である位置に設けられる、請求項1~6のいずれか一項に記載の吸引装置。
  8. 前記温度変化部は、前記第1の孔よりも前記第2の孔に近い側に設けられる、請求項1~7のいずれか一項に記載の吸引装置。
  9. 前記温度変化部は、前記第2の孔からの距離が0.5mm以上1.5mm以下である位置に設けられる、請求項1~8のいずれか一項に記載の吸引装置。
  10. 前記中空部材は、前記第1の孔と前記第2の孔との間に、前記空気流路の通気抵抗を前記中空部材の他の部分と比較して増大させる第1の通気抵抗部をひとつ以上備える、請求項1~9のいずれか一項に記載の吸引装置。
  11. 少なくともひとつの前記第1の通気抵抗部は、前記温度変化部よりも前記第1の孔に近い位置に設けられる、請求項10に記載の吸引装置。
  12. 少なくともひとつの前記第1の通気抵抗部は、前記温度変化部よりも前記第2の孔に近い位置に設けられる、請求項10又11に記載の吸引装置。
  13. 前記第1の通気抵抗部は、前記中空部材の屈曲を含む、請求項10~12のいずれか一項に記載の吸引装置。
  14. 前記中空部材は、L字状である、請求項13に記載の吸引装置。
  15. 前記第1の孔から前記第2の孔までの前記空気流路の全長は、8mm以上15mm以下である、請求項14に記載の吸引装置。
  16. 前記第1の通気抵抗部は、前記中空部材の湾曲を含む、請求項10~15のいずれか一項に記載の吸引装置。
  17. 前記第1の通気抵抗部は、前記中空部材の分岐を含む、請求項10~16のいずれか一項に記載の吸引装置。
  18. 前記第1の通気抵抗部は、前記中空部材の径方向内側に突出する部材を含む、請求項10~17のいずれか一項に記載の吸引装置。
  19. 前記中空部材は、前記第2の孔において、前記空気流路の通気抵抗を前記中空部材の他の部分と比較して増大させる第2の通気抵抗部を備える、請求項1~18のいずれか一項に記載の吸引装置。
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