JP7315524B2 - トーションばねの取付構造 - Google Patents
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Description
こうしたトーションばねの取付構造としては、例えば自動車ドアハンドルのスプリング取付構造がある(例えば特許文献1参照)。
図2及び図4に示すように、カバー回動装置は、1つのカバー10、1つの基台20、2つのトーションばね30、及び2つの支持軸40を備えている。
図7に示すように、トーションばね30は、コイル部33と、コイル部33の第1端から延びる第1アーム31と、コイル部33の第1端とは反対側の第2端から延びる第2アーム32とを有している。
第1アーム31は、曲がり部34を有している。曲がり部34については、後に詳述する。
図1、図4及び図5に示すように、コイル部33は、支持軸40に遊嵌されている。
図2~図4に示すように、カバー10は、板状のカバー本体11と、2つの支持突部12とを有している。支持突部12は、カバー本体11の背面から基台20に向かって突出している。2つの支持突部12は、第1方向Xにおいて互いに間隔をおいて設けられている。
まず、収容部13の構成について説明する。
第1壁13aは、第2方向Yにおいてコイル部33を挟んで開口部15とは反対側に位置している。
2つの第3壁13cは、第3方向Zに互いに間隔をおいて設けられている。2つの第3壁13cは、コイル部33の第3方向Zの両側への移動を規制する。
次に、逃がし部16の構成について説明する。
絞り部17は、第1壁13aを第2方向Yに貫通している。絞り部17の内面と、第3壁13cの一方の内面とは同一平面上に位置している。絞り部17は、第1方向Xにおいて2つの第2壁13bの間の全体にわたって設けられている(図6参照)。
拡張部18は、絞り部17に連なっている。拡張部18は、第2方向Yにおいて収容部13とは絞り部17を挟んで反対側に設けられている。拡張部18は、第3方向Zにおいてコイル部33とは反対側に向けて拡張されている。絞り部17と拡張部18とにより段差19が形成されている。
第1部分34aは、第2方向Yにおいてコイル部33から離れるほど第3方向Zにおいて拡張部18の拡張する側に位置している。
曲がり部34は、段差19に係合している。
図1~図5に示すように、基台20は、2つの支持凹部22を有している。
支持凹部22は、カバー10の支持突部12を収容している。
<支持軸40>
支持軸40は、カバー10の第1孔14及び基台20の第2孔24の双方に挿通されている。支持軸40は、カバー10と基台20とを相対回動可能に支持する。
第1方向Xにおける絞り部17の長さL3は、第1方向Xにおける第2アーム32の先端部の長さL2よりも小さく、且つ第1方向Xにおける第1アーム31の先端部の長さL1よりも大きい(L1<L3<L2)。
カバー回動装置の組み付けに際して、作業者は、まず、図4に示す姿勢にて、カバー10を図示しない治具にセットする。すなわち、カバー10を開口部15が上方を向く姿勢とした状態にする。
ここで、コイル部33は収容部13によって位置決めされているため、カバー10に対して基台20を組み付ける際、基台20によって第2アーム32が押圧されても、コイル部33の位置ずれが抑制される(以上、作用1)。
(1)カバー10の収容部13は、基台20において第2アーム32が接触する部分(押圧面22a)に向かって開口するとともにコイル部33及び第1アーム31の挿入を許容する開口部15を有し、コイル部33を位置決めした状態で収容している。カバー10の逃がし部16は、収容部13のうち開口部15とは反対側に連なるとともに第1アーム31を逃がしている。
(2)収容部13は、第2方向Yにおいてコイル部33を挟んで開口部15とは反対側に位置する第1壁13aと、コイル部33の第1方向Xの両側への移動を規制する2つの第2壁13bと、コイル部33の第3方向Zの両側への移動を規制する2つの第3壁13cとを有している。
こうした構成によれば、複数のトーションばね30を収容するパーツボックス内において、当該トーションばね30の第2アーム32の先端部が、他のトーションばね30のコイル部33内に入って絡まり合うことを抑制できる。
<変更例>
上記実施形態は、例えば以下のように変更して実施することもできる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第2アーム32の先端部の形状は、ループ状に限定されず、L字状に曲げられているものであってもよい。
・第1方向Xにおける絞り部17の長さL3が、第1方向Xにおける第2アーム32の先端部の長さL2以上であってもよい。すなわち、絞り部17が、第2アーム32の先端部の挿入を許容する大きさに設定されていてもよい。
・第1アーム31は、曲がり部34を有していないものであってもよい。この場合、逃がし部16は、拡張部18を有していないものであってもよい。
11…カバー本体
12…支持突部
13…収容部
14…第1孔
15…開口部
16…逃がし部
17…絞り部
18…拡張部
19…段差
20…基台(第2部材)
22…支持凹部
22a…押圧面
24…第2孔
30…トーションばね
31…第1アーム
32…第2アーム
33…コイル部
34…曲がり部
34a…第1部分
34b…第2部分
34c…背の部分
40…支持軸
Claims (6)
- 第1孔を有する第1部材と、
前記第1孔と同一軸線上に配置される第2孔を有する第2部材と、
前記第1孔及び前記第2孔の双方に挿通され、前記第1部材と前記第2部材とを相対回動可能に支持する支持軸と、
前記支持軸に遊嵌されるコイル部と、前記コイル部の第1端から延びるとともに前記第1部材に接触する第1アームと、前記コイル部の前記第1端とは反対側の第2端から延びるとともに前記第2部材に接触する第2アームと、を有し、前記第1部材と前記第2部材とを、前記支持軸を中心とする回動方向に沿って付勢するトーションばねと、を備え、
前記第1部材は、前記第2部材において前記第2アームが接触する部分に向かって開口するとともに前記コイル部及び前記第1アームの挿入を許容する開口部を有し、前記コイル部を位置決めした状態で収容する収容部と、前記収容部のうち前記開口部とは反対側に連なるとともに前記第1アームを逃がす逃がし部と、を有している、
トーションばねの取付構造。 - 前記支持軸の軸線方向を第1方向とし、前記開口部の開口方向を第2方向とし、前記第1方向及び前記第2方向の双方に直交する方向を第3方向とするとき、
前記収容部は、前記第2方向において前記コイル部を挟んで前記開口部とは反対側に位置する第1壁と、前記コイル部の前記第1方向の両側への移動を規制する2つの第2壁と、前記コイル部の前記第3方向の両側への移動を規制する2つの第3壁と、を有している、
請求項1に記載のトーションばねの取付構造。 - 前記支持軸の軸線方向を第1方向とし、前記開口部の開口方向を第2方向とし、前記第1方向及び前記第2方向の双方に直交する方向を第3方向とするとき、
前記逃がし部は、前記第1アームの先端部の挿入を許容するとともに、前記コイル部の挿入を阻止する絞り部と、前記絞り部に連なるとともに、前記第3方向において前記コイル部とは反対側に向けて拡張された拡張部と、を有しており、
前記第1部材は、前記絞り部と前記拡張部とにより形成される段差を有しており、
前記第1アームは、前記段差に係合する曲がり部を有している、
請求項1または請求項2に記載のトーションばねの取付構造。 - 前記曲がり部は、前記第2方向において前記コイル部から離れるほど前記第3方向において前記拡張部の拡張する側に位置する第1部分と、前記第1部分に連なるとともに前記第2方向において前記コイル部から離れるほど前記第3方向において前記拡張部の拡張する側とは反対側に位置する第2部分と、を有している、
請求項3に記載のトーションばねの取付構造。 - 前記第1方向における前記第2アームの先端部の長さは、前記第1方向における前記第1アームの先端部の長さよりも大きく、
前記第1方向における前記絞り部の長さは、前記第1方向における前記第2アームの先端部の長さよりも小さく、且つ前記第1方向における前記第1アームの先端部の長さよりも大きい、
請求項3または請求項4に記載のトーションばねの取付構造。 - 前記第2アームの先端部は、ループ状に曲げられている、
請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のトーションばねの取付構造。
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