JP7315186B2 - 第2級モノヒドロフルオロアルカン類の選択的付加体及びその製造方法 - Google Patents
第2級モノヒドロフルオロアルカン類の選択的付加体及びその製造方法 Download PDFInfo
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Description
項1.
下記式(3):
R1、R2、及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基、-ORA、-CORA、-COORA、-CONRBRC、-NRBRC、-NH-CORA、又は-NH-COORAであり、
RAは、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
RB及びRCは、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であるか、RB及びRCは、互いに結合して隣接する窒素原子と共に環を形成していてもよく、
EWGは電子求引基であり、
R1、R2、R3、及びEWGのうち任意の2つは互いに結合して環を形成していてもよく、
R4及びR5は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基、又は、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルコキシ基であり、
R4及びR5は互いに結合して環を形成していてもよい。)
で表される化合物の製造方法であって、
下記式(1):
で表される化合物と、下記式(2):
で表される化合物とを、塩基の存在下で反応させる工程を含む製造方法。
項2.
前記塩基のpKaが10~20の範囲内である、項1に記載の製造方法。
項3.
前記塩基が第4級アンモニウム塩、MHFp(ここで、MはNa、K、又はCsであり、pは原子価に対応する数である。)、及びMF(ここで、MはNa、K、又はCsである。)からなる群より選択される少なくとも一種を含む、項1又は2に記載の製造方法。
項4.
前記塩基が第4級アンモニウム塩を含む、項1~3のいずれか一項に記載の製造方法。
項5.
前記第4級アンモニウム塩が、テトラブチルアンモニウムフルオリド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、テトラメチルアンモニウムフルオリド、及びテトラメチルアンモニウムヒドロキシドからなる群より選択される少なくとも一種である、項3又は4に記載の製造方法。
項6.
前記式(1)及び(3)において、
EWGは-COOR6、-COR6、-SOnR6、-CONR7R8、-PO(OR9)(OR10)、又はシアノ基であり、
R6は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12炭化水素基であり、
R7及びR8は、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12炭化水素基であり、
R9及びR10は、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12炭化水素基であり、
nは1又は2である、
項1~5のいずれか一項に記載の製造方法。
項7.
前記式(1)及び(3)において、
R1、R2、及びR3は、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12炭化水素基である
項1~6のいずれか一項に記載の製造方法。
項8.
前記式(2)及び(3)において、
R4及びR5は、それぞれ独立して、フルオロC1-10アルキル基、又はフルオロC1-10アルコキシ基である、
項1~7のいずれか一項に記載の製造方法。
項9.
前記式(2)で表される化合物が1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパンである、項1~8のいずれか一項に記載の製造方法。
項10.
前記反応を溶媒中で実施する、項1~9のいずれか一項に記載の製造方法。
項11.
前記溶媒は、炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒、アミド系溶媒、スルホキシド系溶媒、及びニトリル系溶媒からなる群より選択される少なくとも一種である、項10に記載の製造方法。
項12.
下記式(3A):
R31は水素原子、又は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12炭化水素基であり、
R61は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12アルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいシクロアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である。(但し、R61が1個以上の置換基を有していてもよいC4アルキル基である場合、当該C4アルキル基は分岐鎖状C4アルキル基である。)]
で表される化合物。
項13.
下記式(3B):
R32は水素原子、又は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12炭化水素基であり、
R71及びR81は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよいC1-12アルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である。(但し、R71及びR81は同時に1個以上の置換基を有していてもよいC2アルキル基ではない。)]
で表される化合物。
項14.
下記式(4):
R11、R12、及びR13は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基、-ORA、-CORA、-COORA、-CONRBRC、-NRBRC、-NH-CORA、又は-NH-COORAであり、
RAは、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
RB及びRCは、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であるか、RB及びRCは、互いに結合して隣接する窒素原子と共に環を形成していてもよく、
R16は電子求引基であり、
R11、R12、R13、及びR16のうち任意の2つは互いに結合して環を形成していてもよく、
R14及びR15は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基、又は、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルコキシ基であり、R14及びR15は互いに結合して環を形成していてもよく、
mは2又は3である。)
で表される化合物。
項15.
下記式(3):
R1、R2、及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基、-ORA、-CORA、-COORA、-CONRBRC、-NRBRC、-NH-CORA、又は-NH-COORAであり、
RAは、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
RB及びRCは、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
EWGは電子求引基であり、
R1、R2、R3、及びEWGのうち任意の2つは互いに結合して環を形成していてもよく、
R4及びR5は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基、又は、1個以上の置換基を有してもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルコキシ基であり、
R4及びR5は互いに結合して環を形成していてもよい。)
で表される化合物と、
下記式(4):
R11、R12、及びR13は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基、-ORA、-CORA、-COORA、-CONRBRC、-NRBRC、-NH-CORA、又は-NH-COORAであり、
RAは、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
RB及びRCは、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であるか、RB及びRCは、互いに結合して隣接する窒素原子と共に環を形成していてもよく、
R16は電子求引基であり、
R11、R12、R13、及びR16のうち任意の2つは互いに結合して環を形成していてもよく、
R14及びR15は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基、又は、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルコキシ基であり、R14及びR15は互いに結合して環を形成していてもよく、
mは2又は3である。)
で表される化合物とを含有する組成物。
項16.
前記式(3)で表される化合物100質量部に対して前記式(4)で表される化合物を0.0001~150質量部含有する、項15に記載の組成物。
項17.
前記式(3)で表される化合物100質量部に対して前記式(4)で表される化合物を0.0001~100質量部含有する、項15又は16に記載の組成物。
項18.
前記式(3)で表される化合物100質量部に対して前記式(4)で表される化合物を0.0001~50質量部含有する、項15~17のいずれか一項に記載の組成物。
項19.
下記式(5):
R21、R22、及びR23は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基、-ORA、-CORA、-COORA、-CONRBRC、-NRBRC、-NH-CORA、又は-NH-COORAであり、
RAは、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
RB及びRCは、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であるか、RB及びRCは、互いに結合して隣接する窒素原子と共に環を形成していてもよく、
R21、R22、及びR23のうち任意の2つは互いに結合して環を形成していてもよく、
R24及びR25は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基、又は、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルコキシ基であり、R24及びR25は互いに結合して環を形成していてもよく、
R26は-OR27又は-NR28R29であり、
R27は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
R28及びR29は、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基である。)
で表される化合物を含有しない、又は前記式(3)で表される化合物100質量部に対して前記式(5)で表される化合物を0質量部超50質量部以下含有する、項15~18のいずれか一項に記載の組成物。
本明細書中の記号及び略号は、特に限定のない限り、本明細書の文脈に沿い、本開示が属する技術分野において通常用いられる意味に理解できる。
CF3-、
CH3-CF2-、
CHF2-CH2-、
CF3-CH2-、
CF3-CF2-、
CF3-CF2-CH2-、
CF3-CF2-CF2-、
(CF3)2CF-、
CF3-O-CF2-、
CF3-O-CF(CF3)-、
CF3-CF2-CF2-CF2-、
CF3-CF2-CF(CF3)-CF2-、
CF3-O-CH2-CH2-、
CF3-O-CH(CF3)-CH2-、
CF3-O-CF2-CF2-、
(CF3CF2)(CF2)CF-、
(CF3)3C-、
CF3-CF2-O-CF2-、
CF3-CF2-CF2-CF2-CF2-、
CF3-CF2-O-CF2-CF2-、
CF3-O-CF2-O-CF2-、
CF3-CF2-CF2-CF2-CF2-CF2-、
CF3-CF2-CF2-O-CH2-CF2-、
CF3-CF2-CF2-O-CF2-CF2-、
CF3-CF2-CF2-CF2-CF2-CF2-CF2-、
CF3-CF2-CF2-CF2-CF2-CF2-CF2-CF2-、
CHF2-CF2-CF2-CF2-CF2-CF2-CF2-CH2-、
CF3-CF(CF3)-CF2-、
CF3-CF2-CF(CF3)-、
CF3-CF2-CF2-O-CF(CF3)-CF2-、
CF3-CF2-CF2-O-CF(CF3)-CF2-O-CF(CF3)-CF2-、及び
CF3-CF2-CF2-O-[CF(CF3)-CF2-O-]2-CF(CF3)-CF2-
等の、直鎖状又は分岐鎖状の、フルオロC1-10アルキル基、フルオロC1-4アルコキシフルオロC1-4アルキル基、フルオロC1-4アルコキシフルオロC1-4アルコキシフルオロC1-4アルキル基等が挙げられる。「1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基」は、前記「炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基」に1個以上(1個以上置換可能な最大数以下、例えば、1個、2個、3個、4個、又は5個)の置換基(例えば、ヒドロキシル基、メルカプト基、アミノ基、ニトロ基、及びシアノ基から選択される少なくとも一種等)が置換されたものを包含する。
CF3-O-、
CF3-CH2-O-、
CF3-CF2-O-、
CF3-CF2-CF2-O-、
CF3-CF2-CF2-CF2-O-、
CF3-O-CF2-O-、
CF3-O-CF2-CF2-CF2-O-、
CF3-O-CH2-CF2-CF2-O-
CF3-CF2-O-CF2-CF2-O-、
CF3-CF2-CF2-O-CH2-CF2-CF2-O-、
CF3-CF2-CF2-O-CF2-CF2-CF2-O-、
CF3-CF(CF3)-O-、
CF3-CF2-CF(CF3)-O-、
CF3-CF(CF3)-CF(CF3)-O-、
CF3-CF2-CF2-O-CF(CF3)-CF2-O-、
CF3-CF2-CF2-O-[CF(CF3)-CF2-O-]2-O-、及び
CF3-CF2-CF2-O-[CF(CF3)-CF2-O-]3-O-
等の、直鎖状又は分岐鎖状の、フルオロC1-10アルコキシ基、フルオロC1-4アルコキシフルオロC1-4アルコキシ基が挙げられる。「1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルコキシ基」は、前記「炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルコキシ基」に1個以上(1個以上置換可能な最大数以下、例えば、1個、2個、3個、4個、又は5個)の置換基(例えば、ヒドロキシル基、メルカプト基、アミノ基、ニトロ基、及びシアノ基から選択される少なくとも一種等)が置換されたものを包含する。
-COR、
-COOR、
-COSR、
-CONH2、
-CONHR、
-CON(R)2、
-CSR、
-CSOR、
-CSNH2、
-CSNHR、
-CSN(R)2、
-CN(シアノ基)、
-SOR、
-SO2R、及び
-PO(OR)2
等が挙げられる。
ここで、Rは独立して1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基である。当該炭化水素基に任意に置換し得る置換基は、電子求引基であることが好ましく、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、-COH、-COR、-COOH、-COOR等が挙げられる。置換基の数は、例えば1個以上置換可能な最大数以下(例えば、2個、3個、4個、又は5個)である。
式(3)で表される化合物の製造方法は、式(1)で表される化合物と、式(2)で表される化合物とを、塩基の存在下で反応させる工程(以下、「工程A」という。)を含む。
R1、R2、及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基、-ORA、-CORA、-COORA、-CONRBRC、-NRBRC、-NH-CORA、又は-NH-COORAである。
一実施形態において、R1、R2、及びR3は、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であることが好ましく、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12炭化水素基であることがより好ましい。
別の実施形態において、R1、R2、及びR3は、それぞれ独立して、
水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいシクロアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基であることが好ましく、
水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基であることがより好ましく、
水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基であることが更に好ましく、
水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいC1-12アルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいC6-12アリール基であることが特に好ましい。
(a)R1及びR2が水素原子であり、R3が1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基である組合せ、
(b)R1及びR2が水素原子であり、R3が1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基である組合せ、
(c)R1及びR2が水素原子であり、R3が1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である組合せ、
(d)R1及びR2の一方が水素原子であり、他方がヒドロキシル基を有していてもよい炭化水素基、-ORA、-COORA、-NRBRC、-NH-CORA、又は-NH-COORAであり、R3が水素原子である組合せ、
(e)R1及びR2の一方が水素原子であり、他方が1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいヒドロキシアルキル基、-ORA、-COORA、-NRBRC、-NH-CORA、又は-NH-COORAであり、R3が水素原子である組合せ、
(f)R1及びR2の一方が水素原子であり、他方が1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、1個以上の置換基を有していてもよいヒドロキシアルキル基、-ORA、-COORA、-NRBRC、-NH-CORA、又は-NH-COORAであり、R3が水素原子である組合せ、
(g)R1、R2、及びR3が水素原子である組合せ
等が挙げられる。
別の実施形態において、R6は1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいシクロアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基であることが好ましい。
更に別の実施形態において、R6は1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基であることがより好ましく、1個以上の置換基を有していてもよいC1-12アルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいC6-12アリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいC7-12アラルキル基であることが更に好ましい。
別の実施形態において、R7及びR8は、それぞれ独立して、水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいシクロアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基であることが好ましく、水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基であることがより好ましく、水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいC1-12アルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいC6-12アリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいC7-12アラルキル基であることが更に好ましい。
別の実施形態において、R9及びR10は、それぞれ独立して、水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいシクロアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基であることが好ましく、水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基であることがより好ましく、水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいC1-12アルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいC6-12アリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいC7-12アラルキル基であることが更に好ましい。
R33、R34、R35、R36、及びR37は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、又はフルオロアルキル基(好ましくはトリフルオロメチル基)であり、
R62、R63、R64、R65、R66、R67、R68、RD、RE、RF、RG、及びRHは、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、又はアラルキル基であり、
R72及びR82は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、又はアラルキル基であり、
R91及びR101は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、又はアラルキル基である。)
R4及びR5は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基、又は、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルコキシ基である。R4及びR5は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよいフルオロアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいフルオロアルコキシ基、1個以上の置換基を有していてもよいフルオロアルコキシフルオロアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいフルオロアルコキシフルオロアルコキシ基であることが好ましく、1個以上の置換基を有していてもよいフルオロアルキル基又は1個以上の置換基を有していてもよいフルオロアルコキシ基であることがより好ましく、1個以上の置換基を有していてもよいフルオロC1-10アルキル基又は1個以上の置換基を有していてもよいフルオロC1-10アルコキシ基であることが更に好ましく、これらの基が置換基を有しない態様も好ましい。
塩基としては、特に制限されず、任意の塩基を使用することができる。塩基としては、例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)等の鎖状3級アミン;1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8-ビス(ジメチルアミノナフタレン)等の環状アミン;ジアザビシクロウンデセン(DBU)、ジアザビシクロノネン(DBN)等の環状アミジン塩基の他、第4級アンモニウム塩、MH(Z)p(ここで、Mは金属であり、Zはハロゲンであり、pは原子価に対応する数である。)、M(Z)k(ここで、Mは金属であり、Zはハロゲンであり、kは金属の価数に応じた数である。)等が挙げられる。塩基のカチオン部位に嵩高い基が存在することにより反応を効率よく進行させることができる。
で表される化合物又はその水和物、ジフルオロトリメチルケイ酸トリス(ジメチルアミノ)スルホニウム(TASF)等が挙げられる。
工程Aの反応は、溶媒中で実施してもよい。当該溶媒は、例えば、非極性溶媒であっても非プロトン性極性溶媒であってもプロトン性極性溶媒であってもよい。当該溶媒としては、特に制限されないが、例えば、次の溶媒が挙げられる。
・炭化水素系溶媒[例:n-ヘキサン等の鎖状炭化水素、ベンゼン、トルエン、p-キシレン等の芳香族炭化水素]
・ハロゲン系溶媒[例:ジクロロメタン、ジクロロエタン、パーフルオロヘキサン等のハロアルカン;クロロベンゼン等のハロアレーン;トリフルオロトルエン、ヘキサフルオロメタキシレン等のハロアルキルアレーン]
・ニトリル系溶媒[例:アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニトリル等の鎖状ニトリル;ベンゾニトリル等の環状ニトリル]
・アミド系溶媒[例:カルボン酸アミド(例:ホルムアミド、N-メチルホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド等の鎖状アミド、N-メチルピロリドン等の環状アミド)、リン酸アミド(例:ヘキサメチルリン酸アミド)]
・エーテル系溶媒[例:ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル等の鎖状エーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等の環状エーテル]
・ウレア系溶媒[例:N,N-ジメチルプロピレンウレア]
・エステル系溶媒[例:酢酸エステル]
・スルホキシド系溶媒[例:ジメチルスルホキシド(DMSO)]
・ニトロ系溶媒[例:ニトロメタン、ニトロベンゼン]
・ケトン系溶媒[例:アセトン、メチルエチルケトン]
・これら2種以上の混合溶媒
工程Aの反応は、水の存在下又非存在下で実施することができる。水の存在下で実施する場合、水分量は、反応液100質量部に対して、例えば、5質量部以下であってもよい。水分量を低減するため、工程Aの反応は、乾燥剤の存在下で実施してもよい。乾燥剤としては、例えば、ゼオライト等が挙げられる。ゼオライトとしては、例えば、モレキュラーシーブ3A、4A、及び5A(ユニオン昭和社)、ゼオラム3A及び4A(東ソー社)等が挙げられる。
工程Aの反応は、金属酸化物の存在下又は非存在下で実施することができる。金属酸化物としては、前記乾燥剤の例として挙げられたゼオライト、シリカ、アルミナ等が挙げられる。金属酸化物の使用量は、例えば、式(1)で表される化合物100質量部に対して、100質量部以上、200質量部以上、又は300質量部以上であることが好ましく、35000質量部以下、30000質量部以下、又は25000質量部以下であることが好ましい。前記金属酸化物の使用量は、前記下限及び前記上限を任意に組み合わせた範囲にすることができる。
工程Aの反応温度は、反応が進行する限り特に制限されない。当該反応温度の下限は、例えば-20℃以上、好ましくは0℃以上、さらに好ましくは10℃以上である。当該反応温度の上限は、例えば150℃以下、好ましくは120℃以下、さらに好ましくは100℃以下である。当該反応温度は、前記下限及び前記上限を任意に組み合わせた範囲にすることができる。
工程Aの反応時間は、反応が進行する限り特に制限されない。当該反応時間の下限は、例えば0.1時間以上、好ましくは0.5時間以上、さらに好ましくは1時間以上である。当該反応時間の上限は、例えば72時間以下、好ましくは50時間以下である。当該反応時間は、前記下限及び前記上限を任意に組み合わせた範囲にすることができる。
R1、R2、R3、R4、R5、及びEWGは「式(1)で表される化合物」及び「式(2)で表される化合物」に記載した通りである。
式(4)のR11、R12、R13、R14、R15、及びR16は、それぞれ、式(1)~(3)のR1、R2、R3、R4、R5、及びEWGに対応してもよい。式(4)で表される化合物は、工程Aの反応の副生物に相当し得る。
R11、R12、及びR13は、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基(例:C1-12炭化水素基)であり、
R16は-COOR17、-CONR18R19 、又はシアノ基であり、
R17は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12炭化水素基であり、
R18及びR19は、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12炭化水素基であり、
R11、R12、R13、及びR16のうち任意の2つは互いに結合して環を形成していてもよく、
R14及びR15は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基、又は、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルコキシ基であり、R14及びR15は互いに結合して環を形成していてもよい。
組成物は、式(3)で表される化合物及び式(4)で表される化合物を含有する。
R21、R22、及びR23は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基、-ORA、-CORA、-COORA、-CONRBRC、-NRBRC、-NH-CORA、又は-NH-COORAであり、
RAは、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
RB及びRCは、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
R21、R22、及びR23のうち任意の2つは互いに結合して環を形成していてもよく、
R24及びR25は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基、又は、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルコキシ基であり、R24及びR25は互いに結合して環を形成していてもよく、
R26は-OR27又は-NR28R29であり、
R27は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
R28及びR29は、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基である。)
で表される化合物を含有してもよい。
各実施例において質量分析はGC/MS測定法で分析を行った。
20mLオートクレーブに、アクリル酸ベンジル(41 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラブチルアンモニウムフルオリドの1.0 M THF溶液(0.25 mL、0.25 mmol)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸ベンジルの収率は41%であり、2-(2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(トリフルオロメチル)プロピル)グルタル酸ジベンジルの収率は3%であった(当該収率(%)は原料(アクリル酸ベンジル)のmolを基準とする単位である)。
20mLオートクレーブに、アクリル酸ベンジル(41 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)、モレキュラーシーブス3A (300mg)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸ベンジルの収率は50%であった。2-(2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(トリフルオロメチル)プロピル)グルタル酸ジベンジルの収率は40%であった。
[実施例2A]
モレキュラーシーブス3Aを使用しない点を除き、実施例2と同様に操作したところ、4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸ベンジルの収率は54%であり、2-(2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(トリフルオロメチル)プロピル)グルタル酸ジベンジルの収率は34%であった。
[実施例2B]
モレキュラーシーブス3A (300mg)の代わりに、(i)モレキュラーシーブス4A (300mg)、(ii)モレキュラーシーブス5A (300mg)、(iii)不活性化モレキュラーシーブス4A (300mg)、(iv)Al2O3 (300 mg)を使用する点を除き、実施例2と同様に操作したところ、4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸ベンジルの収率は、それぞれ、(i)58%、(ii)49%、(iii)52%、(iv)13%であり、2-(2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(トリフルオロメチル)プロピル)グルタル酸ジベンジルの収率は、それぞれ、(i)50%、(ii)40%、(iii)45%、(iv)5%であった。
20mLオートクレーブに、アクリル酸ベンジル(41 mg、0.25 mmol)、DMSO(2 mL)、テトラブチルアンモニウムフルオリドの1.0 M THF溶液(0.25 mL、0.25 mmol)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸ベンジルの収率は20%であった。2-(2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(トリフルオロメチル)プロピル)グルタル酸ジベンジルの収率は5%であった。
20mLオートクレーブに、アクリル酸ベンジル(41 mg、0.25 mmol)、1,4-ジオキサン(2 mL)、テトラブチルアンモニウムフルオリドの1.0 M THF溶液(0.25 mL、0.25 mmol)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸ベンジルの収率は17%であった。2-(2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(トリフルオロメチル)プロピル)グルタル酸ジベンジルの収率は1%であった。
20mLオートクレーブに、N-ベンジル-N-メチルアクリルアミド(44 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(1 mL)、テトラブチルアンモニウムフルオリドの1.0 M THF溶液(0.25 mL、0.25 mmol)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で15時間反応させた。15時間後、除圧しオートクレーブを開放し19FNMR測定及び質量分析を行いN-ベンジル-4,5,5,5-テトラフルオロ-N-メチル-4-(トリフルオロメチル)ペンタンアミドの存在を確認した。
20mLオートクレーブに、ベンジルメタクリレート(44 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)、モレキュラーシーブス4A(300mg)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で15時間反応させた。15時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。4,5,5,5-テトラフルオロ-2-メチル-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸ベンジルの収率は19%であった。
[実施例6A]
テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)の代わりにテトラブチルアンモニウムフルオリドの1.0 M THF溶液(0.25 mL、0.25 mmol)を使用した点を除き、実施例6と同様に操作したところ、4,5,5,5-テトラフルオロ-2-メチル-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸ベンジルの収率は9%であった。
20mLオートクレーブに、アクリロニトリル(13 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)、モレキュラーシーブス3A(300mg)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタンニトリルの収率は56%であった。
20mLオートクレーブに、けい皮酸ニトリル(32 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)、モレキュラーシーブス3A(300mg)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。4,5,5,5-テトラフルオロ-3-フェニル-4-(トリフルオロメチル)ペンタンニトリルの収率は8%であった。
20mLオートクレーブに、フェニルビニルスルホン(42 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)、モレキュラーシーブス3A(300mg)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。((3,4,4,4-テトラフルオロ-3-(トリフルオロメチル)ブチル)スルホニル)ベンゼンの収率は48%であった。
[実施例9A]
モレキュラーシーブス3Aを使用せず、反応時間を15時間に変更した点を除き、実施例9と同様に操作したところ、((3,4,4,4-テトラフルオロ-3-(トリフルオロメチル)ブチル)スルホニル)ベンゼンの収率は89%であった。
20mLオートクレーブに、フェニルビニルスルホキシド(38 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)、モレキュラーシーブス3A(300mg)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で20時間反応させた。20時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。((3,4,4,4-テトラフルオロ-3-(トリフルオロメチル)ブチル)スルフィニル)ベンゼンの収率は23%であった。
20mLオートクレーブに、ベンジリデンマロン酸ジエチル(62 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)、モレキュラーシーブス3A(300mg)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。2-(2,3,3,3-テトラフルオロ-1-フェニル-2-(トリフルオロメチル)プロピル)マロン酸ジエチルの収率は33%であった。
20mLオートクレーブに、ビニルホスホン酸ジエチル(41 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)、モレキュラーシーブス3A(300mg)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。(3,4,4,4-テトラフルオロ-3-(トリフルオロメチル)ブチル)ホスホン酸ジエチルの収率は20%であった。
20mLオートクレーブに、アクリル酸ベンジル(41 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルアセトアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸ベンジルの収率は47%であった。2-(2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(トリフルオロメチル)プロピル)グルタル酸ジベンジルの収率は39%であった。
20mLオートクレーブに、アクリル酸2-フェニルプロパン-2-イル(47.5 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸2-フェニルプロパン-2-イルの収率は60%であった。
[実施例14A]
N,N-ジメチルホルムアミドの量を0.5 mL、1 mL、5 mLに変更した点を除き、実施例14と同様に操作したところ、収率は、それぞれ、23%、48%、43%であった。
[実施例14B]
反応時間を10時間に変更した点を除き、実施例14と同様に操作したところ、収率は50%であった。
20mLオートクレーブに、アクリル酸1-フェニルエチル(44 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)、モレキュラーシーブス4A(300mg)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸1-フェニルエチルの収率は43%であった。2-(2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(トリフルオロメチル)プロピル)グルタル酸ジ(1-フェニルエチル)の収率は40%であった。
[実施例15A]
モレキュラーシーブス4Aを使用しない点を除き、実施例15と同様に操作したところ、4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸1-フェニルエチルの収率は45%であり、2-(2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(トリフルオロメチル)プロピル)グルタル酸ジ(1-フェニルエチル)の収率は26%であった。
20mLオートクレーブに、アクリル酸2-フェニルプロパン-2-イル(47.5 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)、モレキュラーシーブス4A(300mg)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸2-フェニルプロパン-2-イルの収率は78%であった。
20mLオートクレーブに、アクリル酸(3s,5s,7s)-アダマンタン-1-イル(51.5 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)、モレキュラーシーブス4A(300mg)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸(3s,5s,7s)-アダマンタン-1-イルの収率は64%であった。2-(2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(トリフルオロメチル)プロピル)グルタル酸ジ((3s,5s,7s)-アダマンタン-1-イル)の収率は18%であった。
[実施例17A]
モレキュラーシーブス4Aを使用しない点を除き、実施例17と同様に操作したところ、4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸(3s,5s,7s)-アダマンタン-1-イルの収率は26%であり、2-(2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(トリフルオロメチル)プロピル)グルタル酸ジ((3s,5s,7s)-アダマンタン-1-イル)の収率は6%であった。
20mLオートクレーブに、アクリル酸2,4,4-トリメチルペンタン-2-イル(46 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)、モレキュラーシーブス4A(300mg)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸2,4,4-トリメチルペンタン-2-イルの収率は64%であった。
20mLオートクレーブに、アクリル酸2-フェニルプロパン-2-イル(47.5 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(32.3 mg、0.25 mmol)、モレキュラーシーブス4A (300mg)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸1-フェニルエチルの収率は80%であった。
[実施例19A]
モレキュラーシーブス4Aを使用しない点を除き、実施例19と同様に操作したところ、4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸1-フェニルエチルの収率は37%であった。
[実施例19B]
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(32.3 mg、0.25 mmol)をジアザビシクロウンデセン(38.1 mg、0.25 mmol)に変更した点を除き、実施例19と同様に操作したところ、4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸1-フェニルエチルの収率は44%であった。
[実施例19C]
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(32.3 mg、0.25 mmol)を1,8-ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン(53.6 mg、0.25 mmol)に変更した点を除き、実施例19と同様に操作したところ、4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸1-フェニルエチルの収率は86%であった。
[実施例19D]
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(32.3 mg、0.25 mmol)を1,8-ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン(53.6 mg、0.25 mmol)に変更し、モレキュラーシーブス4Aを使用しない点を除き、実施例19と同様に操作したところ、4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸1-フェニルエチルの収率は56%であった。
[実施例19E]
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(32.3 mg、0.25 mmol)を1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(28.0 mg、0.25 mmol)に変更した以外は、実施例19と同様に操作したところ、4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸1-フェニルエチルの収率は83%であった。
20mLオートクレーブに、2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)アクリル酸メチル(58 mg、0.25 mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、テトラメチルアンモニウムフルオリド・4水和物(41 mg, 0.25 mmol)、モレキュラーシーブス4A (300mg)を室温で入れた。2H-ヘプタフルオロプロパンを1.6 mmol添加した。室温で5時間反応させた。5時間後、除圧しオートクレーブを開放し分析を行った。2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸メチルの収率は63%であった。
モレキュラーシーブス4Aを使用しない点を除き、実施例20と同様に操作したところ、2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-4,5,5,5-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸メチルの収率は75%であった。
Claims (18)
- 下記式(3):
R1、R2、及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基、-ORA、-CORA、-COORA、-CONRBRC、-NRBRC、-NH-CORA、又は-NH-COORAであり、
RAは、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
RB及びRCは、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であるか、RB及びRCは、互いに結合して隣接する窒素原子と共に環を形成していてもよく、
EWGは電子求引基であり、
R1、R2、R3、及びEWGのうち任意の2つは互いに結合して環を形成していてもよく、
R4及びR5は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基、又は、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルコキシ基であり、
R4及びR5は互いに結合して環を形成していてもよい。)
で表される化合物の製造方法であって、
下記式(1):
で表される化合物と、下記式(2):
で表される化合物とを、塩基の存在下で反応させる工程を含み、前記塩基のpKaが10~20の範囲内である、製造方法。 - 前記塩基が第4級アンモニウム塩、MHFp(ここで、MはNa、K、又はCsであり、pは原子価に対応する数である。)、及びMF(ここで、MはNa、K、又はCsである。)からなる群より選択される少なくとも一種を含む、請求項1に記載の製造方法。
- 前記塩基が第4級アンモニウム塩を含む、請求項1に記載の製造方法。
- 前記第4級アンモニウム塩が、テトラブチルアンモニウムフルオリド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、テトラメチルアンモニウムフルオリド、及びテトラメチルアンモニウムヒドロキシドからなる群より選択される少なくとも一種である、請求項3に記載の製造方法。
- 前記式(1)及び(3)において、
EWGは-COOR6、-COR6、-SOnR6、-CONR7R8、-PO(OR9)(OR10)、又はシアノ基であり、
R6は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12炭化水素基であり、
R7及びR8は、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12炭化水素基であり、
R9及びR10は、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12炭化水素基であり、
nは1又は2である、
請求項1に記載の製造方法。 - 前記式(1)及び(3)において、
R1、R2、及びR3は、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12炭化水素基である
請求項1に記載の製造方法。 - 前記式(2)及び(3)において、
R4及びR5は、それぞれ独立して、フルオロC1-10アルキル基、又はフルオロC1-10アルコキシ基である、
請求項1に記載の製造方法。 - 前記式(2)で表される化合物が1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパンである、請求項7に記載の製造方法。
- 前記反応を溶媒中で実施する、請求項1~8のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記溶媒は、炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒、アミド系溶媒、スルホキシド系溶媒、及びニトリル系溶媒からなる群より選択される少なくとも一種である、請求項9に記載の製造方法。
- 下記式(3A):
R31は水素原子、又は1個以上の置換基を有していてもよいC1-6 炭化水素基であり、前記置換基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、ニトロ基、及びシアノ基からなる群より選択される少なくとも一種であり、
R61は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12アルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいシクロアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基であり、前記置換基は、それぞれ、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、ニトロ基、及びシアノ基からなる群より選択される少なくとも一種である。(但し、R61が1個以上の前記置換基を有していてもよいC4アルキル基である場合、当該C4アルキル基は分岐鎖状C4アルキル基である。)]
で表される化合物(但し、4-(トリフルオロメチル)-4,5,5,5-テトラフルオロペンタン酸メチルを除く)。 - 下記式(3B):
R32は水素原子、又は1個以上の置換基を有していてもよいC1-12炭化水素基であり、前記置換基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、ニトロ基、及びシアノ基からなる群より選択される少なくとも一種であり、
R71及びR81は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよいC1-12アルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基であり、前記置換基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、ニトロ基、及びシアノ基からなる群より選択される少なくとも一種である。(但し、R71及びR81は同時に1個以上の前記置換基を有していてもよいC2アルキル基ではない。)]
で表される化合物。 - 下記式(4):
R11、R12、及びR13は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基、-ORA、-CORA、-COORA、-CONRBRC、-NRBRC、-NH-CORA、又は-NH-COORAであり、
RAは、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
RB及びRCは、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であるか、RB及びRCは、互いに結合して隣接する窒素原子と共に環を形成していてもよく、
R16は電子求引基であり、前記電子求引基は-COR、-COOR、-COSR、-CONH 2 、-CONHR、-CON(R) 2 、-CSR、-CSOR、-CSNH 2 、-CSNHR、-CSN(R) 2 、-CN、-SOR、-SO 2 R、及び-PO(OR) 2 からなる群より選択される一種であり、Rは独立して1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、前記置換基は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、-COH、及び-COOHからなる群より選択される少なくとも一種であり、
R11、R12、R13、及びR16のうち任意の2つは互いに結合して環を形成していてもよく、
R14及びR15は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基、又は、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルコキシ基であり、R14及びR15は互いに結合して環を形成していてもよく、
mは2又は3である。)
で表される化合物。 - 下記式(3):
R1、R2、及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基、-ORA、-CORA、-COORA、-CONRBRC、-NRBRC、-NH-CORA、又は-NH-COORAであり、
RAは、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
RB及びRCは、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
EWGは電子求引基であり、
R1、R2、R3、及びEWGのうち任意の2つは互いに結合して環を形成していてもよく、
R4及びR5は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基、又は、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルコキシ基であり、
R4及びR5は互いに結合して環を形成していてもよい。)
で表される化合物と、
下記式(4):
R11、R12、及びR13は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基、-ORA、-CORA、-COORA、-CONRBRC、-NRBRC、-NH-CORA、又は-NH-COORAであり、
RAは、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
RB及びRCは、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であるか、RB及びRCは、互いに結合して隣接する窒素原子と共に環を形成していてもよく、
R16は電子求引基であり、
R11、R12、R13、及びR16のうち任意の2つは互いに結合して環を形成していてもよく、
R14及びR15は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基、又は、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルコキシ基であり、R14及びR15は互いに結合して環を形成していてもよく、
mは2又は3である。)
で表される化合物とを含有する組成物。 - 前記式(3)で表される化合物100質量部に対して前記式(4)で表される化合物を0.0001~150質量部含有する、請求項14に記載の組成物。
- 前記式(3)で表される化合物100質量部に対して前記式(4)で表される化合物を0.0001~100質量部含有する、請求項14に記載の組成物。
- 前記式(3)で表される化合物100質量部に対して前記式(4)で表される化合物を0.0001~50質量部含有する、請求項14に記載の組成物。
- 下記式(5):
R21、R22、及びR23は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基、-ORA、-CORA、-COORA、-CONRBRC、-NRBRC、-NH-CORA、又は-NH-COORAであり、
RAは、1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
RB及びRCは、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であるか、RB及びRCは、互いに結合して隣接する窒素原子と共に環を形成していてもよく、
R21、R22、及びR23のうち任意の2つは互いに結合して環を形成していてもよく、
R24及びR25は、それぞれ独立して、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基、又は、1個以上の置換基を有していてもよく、炭素原子間に酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルコキシ基であり、R24及びR25は互いに結合して環を形成していてもよく、
R26は-OR27又は-NR28R29であり、
R27は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、
R28及びR29は、それぞれ独立して、水素原子又は1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基である。)
で表される化合物を含有しない、又は前記式(3)で表される化合物100質量部に対して前記式(5)で表される化合物を0質量部超50質量部以下含有する、請求項14~17のいずれか一項に記載の組成物。
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Angewandte Chemie, International Edition,2021年,60(45),P.24292-24298 |
Physical Review E: Statistical, Nonlinear,and Soft Matter Physics,2007年,76(5-1),P.051707/1-051707/13 |
Tetrahedron Letters,1989年,30(33),P.4407-4410 |
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