JP7315027B2 - 検出システム、検出装置及び検出方法 - Google Patents

検出システム、検出装置及び検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバケーブルの冠水を検出可能な検出システム、検出装置及び検出方法に関する。
光ファイバをセンサとして使用することで、光ファイバ周辺の環境を監視する光ファイバセンシング技術がある。光ファイバセンシング技術において、監視対象によっては、光ファイバは野外に敷設される。例えば、特許文献1には、線路に沿って敷設された光ファイバによって、電車の駅への進入を検知することが開示されている。また、光ファイバセンシングに関する技術が、特許文献2に示されている。
特開2018-114792号公報 特開2017-053751号公報
光ファイバを野外に敷設する場合、光ファイバを保護する光ファイバケーブルが、雨などによって冠水する。長時間の冠水により、光ファイバケーブルの融着接続点等から光ファイバケーブルの内部へ水が浸入するおそれがある。光ファイバケーブルの内部へ水が浸入すると、内部に設けられた光ファイバが水にさらされることによって光ファイバが劣化するおそれがある。そのため、光ファイバケーブルの内部へ水が浸入する前に、冠水を検知できることが好ましい。しかし、特許文献1及び特許文献2に開示された技術では、光ファイバケーブルの内部へ水が浸入する前に、光ファイバケーブルの冠水を検出することが出来なかった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、光ファイバケーブルの内部へ水が浸入する前に、光ファイバケーブルの冠水を検出可能な検出装置を提供することである。
本発明の検出システムは、
振動を検知する光ファイバケーブルと、
前記光ファイバケーブルが検知した前記振動を含む光信号を受信する受信手段と、
前記光信号に含まれる前記振動に基づいて、前記光ファイバケーブルの冠水を検出する検出手段と、を備える。
または、本発明の検出装置は、
光ファイバケーブルが検知した振動を含む光信号を受信する受信手段と、
前記光信号に含まれる前記振動に基づいて、前記光ファイバケーブルの冠水を検出する検出手段と、を備える。
または、本発明の検出方法は、
光ファイバケーブルが振動を検知し、
前記光ファイバケーブルが検知した前記振動を含む光信号を受信し、
前記光信号に含まれる前記振動に基づいて、前記光ファイバケーブルの冠水を検出する。
本発明によれば、光ファイバケーブルの内部へ水が浸入する前に、光ファイバケーブルの冠水を検出可能である。
本発明の第1の実施形態における検出システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における検出システムの動作例を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の変形例における検出システムの動作例を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の変形例における検出システムの動作例を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の変形例における検出システムの動作例を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の変形例における検出システムの動作例を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態における検出システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における検出システムを説明するための図である。 本発明の第2の実施形態における検出システムの動作例を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態における検出システムを説明するための図である。 本発明の第3の実施形態における検出システムを説明するための図である。 本発明の第3の実施形態における検出システムの動作例を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態における検出システムを説明するための図である。
<第1の実施の形態>
第1の実施形態における検出システム1について、図1に基づき説明する。図1は、検出システム1の構成例を示すブロック図である。
検出システム1は、光ファイバケーブル20の冠水を検出するものである。検出システム1は、検出装置10及び光ファイバケーブル20を備える。
図1に示されるように、検出装置10は、受信手段11及び検出手段12を備える。受信手段11は、光ファイバケーブル20が検知した振動を含む光信号を受信する。例えば、光信号は、光ファイバケーブル20内の光ファイバ21を伝搬するパルス光から、光ファイバ21の各位置において生じた後方散乱光(例えば、レイリー散乱光)である。例えば、パルス光は、検出装置10に備えられる不図示の光源から光ファイバケーブル20に出力される。
検出手段12は、光信号に含まれる振動に基づいて、光ファイバケーブル20の冠水を検出する。検出手段12による冠水の検出方法の詳細については後述する。
光ファイバケーブル20は、振動を検知する。具体的には、光ファイバケーブル20は、光ファイバケーブル20の内部に備えられた光ファイバ21により振動を検知する。光ファイバ21のある位置で生じた後方散乱光は、その位置に加わっている振動に応じて光特性(例えば、位相)が変化する。光ファイバ21は、検知した振動に応じた光特性を有する後方散乱光を受信手段11へ出力する。検出手段12では、受信手段11が受信した後方散乱光の光特性を解析することで、後方散乱光が生じた光ファイバ21上の位置における振動の情報(例えば、振幅)を取得することが出来る。振動を含む光信号とは、検知した振動に応じた光特性を有する光信号を指す。
光ファイバケーブル20の一部は、冠水前において空気にさらされている。そのため、冠水後は、光ファイバケーブル20のその一部は、空気に替えて水にさらされる。水中における振動の減衰量は、空気中における振動の減衰量に比べて小さいため、光ファイバケーブル20に加わる振動は、冠水の発生によって減衰しにくくなる。すなわち、振動は、空気中よりも水中の方が伝達しやすい。このような、光ファイバケーブル20に加わる振動が、冠水の発生によって増加する性質を用いて、検出手段12は、例えば、光信号に含まれる振動の振幅が閾値を超えた場合に、冠水の発生を検知する。
光ファイバケーブル20には、振動源からの振動が加えられる。振動は、例えば、電車からの走行音、工事現場からの工事に伴う振動、踏切の警報機からの警報音である。
次に図2を用いて、検出システム1の動作について説明する。
受信手段11は、光ファイバケーブル20から光信号を受信する(S101)。
検出手段12は、受信した光に含まれる振動に基づいて、光ファイバケーブルへの冠水を検出する(S102)。例えば、検出手段12は、光信号に含まれる振動の大きさが所定の閾値を超えた場合に、冠水を検出する。
なお、検出システム1の動作においては、S101の処理を複数回繰り返すことで複数の光信号を受信しても良い。この場合、S102の処理においては、所定の閾値以上の大きさを有する振動が、所定回数以上検出された場合に冠水を検出する。
以上、検出システム1の動作例について説明した。
このように、検出システム1においては、光ファイバケーブル20は、振動を検知する。また、受信手段11は、光ファイバケーブル20が検知した振動を含む光信号を受信する。また、検出手段12は、光信号に含まれる振動に基づいて光ファイバケーブル20の冠水を検出する。
以上のように、検出システム1においては、光ファイバケーブル20が検知した振動に基づいて光ファイバケーブル20の冠水を検出する。したがって、光ファイバケーブル20が冠水した時点で、光ファイバケーブル20の冠水を検出することが出来る。このため、検出システム1は、光ファイバケーブル20の内部へ水が浸入する前に光ファイバケーブル20の冠水を検出できる。
次に検出システム1Aについて説明する。検出システム1Aは、検出システム1の第1の変形例である。検出システム1Aは、図1に示される検出システム1の構成と同様の構成を備える。検出システム1Aは、動作において検出システム1と異なる。検出システム1が振動の大きさに基づいて冠水を検知するのに対して、検出システム1Aは、振動の増加に基づいて冠水を検知する。
図3を用いて、検出システム1Aの動作について説明する。この動作の開始時点においては、不図示の光源は、第1のパルス光を光ファイバケーブル20に出力しているものとする。
受信手段11は、時刻tAにおいて、第1のパルス光から生じた第1の光信号(後方散乱光)を、光ファイバケーブル20から受信する(S201)。S201の処理の後、不図示の光源は、第2のパルス光を光ファイバケーブル20に出力するものとする。
受信手段11は、時刻tAよりも後の時刻tBにおいて、第2のパルス光から生じた第2の光信号(後方散乱光)を光ファイバケーブル20から受信する(S202)。
検出手段12は、光ファイバケーブル20が検知した振動が増加しているかどうかを判断する(S203)。具体的には、検出手段12は、第2の光信号が示す振動が第1の光信号が示す振動よりも所定の閾値以上大きい場合に、振動が増加していると判断する。
検出手段12は、振動が増加していると判断した場合(S203のYes)に、光ファイバケーブル20の冠水を検出する(S204)。
検出手段12は、振動が増加していると判断しない場合(S203のNo)、光ファイバケーブル20の冠水を検出しない。この際、検出手段12は、第2のパルス光よりも後に出力されたパルス光から生じた光信号に含まれる振動と、第2の光信号に含まれる振動を用いて、再度S203の処理をしても良い。
以上のように、検出システム1Aにおいては、検出手段12は、光ファイバケーブル20が検知した振動が増加したことに基づいて光ファイバケーブル20の冠水を検出する。
前述したように、光ファイバケーブル20に加わる振動は、冠水の発生によって減衰しにくくなる。そのため、検出システム1Aは、光ファイバケーブル20が検知した振動が増加したことに基づいて光ファイバケーブル20の冠水を検出することにより、より正確に冠水を検出できる。
次に検出システム1Bについて説明する。検出システム1Bは、検出システム1の第2の変形例である。検出システム1Bは、図1に示される検出システム1の構成と同様の構成を備える。検出システム1においては光ファイバケーブル20が検知した振動に基づいて冠水を検出しているのに対して、検出システム1Bは、光ファイバケーブル20が検知した振動のうち、特定の振動パターンの振動に基づいて光ファイバケーブル20の冠水を検出する
検出システム1Bにおける検出手段12は、特定パターンを予め格納しているものとする。特定パターンは、光ファイバケーブル20に加わった振動から、基準となる振動を特定するのに用いられるパターン(例えば、周波数特性)である。
例えば、電車の走行音を基準とする場合、検出手段12は、電車の走行音によって、冠水前の光ファイバケーブル20に加わる振動の周波数特性を予め取得しておく。図4は、測定された振動の振幅の周波数特性の一例を示す図である。この例においては、周波数f3における振幅(20nm)に対する、周波数f1の振幅(15nm)及び周波数f2の振幅(12nm)の相対値(f1:0.75,f2:0.6)を特定パターンとして格納しておく。
図4~図6を用いて、検出システム1Bの動作について説明する。図5は、検出システム1Bの動作を示すフローチャートである。また、この動作例の説明においては、特定パターンは、前述の図4に示される周波数特性から取得された周波数f3の振幅に対する振幅の相対値(f1:0.75,f2:0.6)であるとする。
受信手段11は、光ファイバケーブル20から光信号を受信する(S301)。
検出手段12は、受信した光信号に含まれる振動が、特定の振動パターンを有する振動を含むかどうか判断する(S302)。
例えば、検出手段12は、受信した光信号から、光ファイバケーブル20に加わる振動の周波数特性を取得する。図6は、光ファイバケーブル20に加わる振動の周波数特性の一例を示す図である。検出手段12は、取得した周波数特性から、特定パターンに対応する振動パターンを取得する。具体的には、検出手段12は、周波数f3における振幅(160nm)に対する、周波数f1の振幅(120nm)及び周波数f2の振幅(96nm)の相対値(f1:0.75,f2:0.6)を振動パターンとして取得する。以上のように、この例においては、振動パターンが特定パターンと一致している為、検出手段12は、受信した光信号に含まれる振動が、特定の振動パターンを有する振動を含む(S302のYes)と判断する。一方で、振動パターンが特定パターンと異なる場合、検出手段12は、受信した光信号に含まれる振動が、特定の振動パターンを有する振動を含まない(S302のNo)と判断する。
検出手段12が特定の振動パターンを有する振動を含まない(S302のNo)と判断した場合、検出システム1Bは、動作を終了する。また、検出システム1BはS301の処理を再度行っても良い。
検出手段12は、特定の振動パターンを有する振動の大きさに基づいて光ファイバケーブル20の冠水を検出する。(S303)。具体的には、検出手段12は、S302で取得した振動パターンに含まれる周波数における振幅が、所定の閾値を超えていた場合に冠水を検出する。例えば、図6に示される例においては、検出手段12は、周波数f3における振動の振幅が100を超えている場合に、冠水を検出する。
なお、検出システム1Bは、検出システム1Aの処理と組み合わせて、特定の振動パターンの振動の増加に基づいて、光ファイバケーブル20の冠水を検出しても良い。
以上のように、検出手段12は、光ファイバケーブル20が検知した振動のうち特定の振動パターンの振動に基づいて光ファイバケーブル20の冠水を検出する。
光ファイバケーブル20に加わる振動に基づいて冠水を検出する場合、振動源から出力される振動の振幅及び周波数は、変わらないことが好ましい。しかし、光ファイバケーブル20の周辺で新たな外乱(新しく始まった工事による作業音等)が生じた場合等は、冠水していなくとも光ファイバケーブル20に加わる振動が増加するため、冠水を誤検出するおそれがある。一方で、検出システム1Bのように、光ファイバケーブル20が検知した振動のうち特定の振動パターンの振動に基づいて冠水を検出することにより、外乱による影響を抑制できるため、より正確に冠水を検出できる。
<第2の実施の形態>
第2の実施形態における検出システム2について、図7に基づき説明する。図7は、検出システム2の構成例を示すブロック図である。検出システム2は、図1に示される検出システム1の構成と同様の構成を備える。
検出システム2の受信手段11は、検出システム1の受信手段11が有する機能を備える。受信手段11は、光ファイバケーブル20の複数の位置における振動を含む光信号を受信する。具体的には、受信手段11は、光ファイバ21の各位置においてパルス光から生じた後方散乱光(光信号)を受信する。パルス光は、不図示の光源から出力されているものとする。
検出システム2における検出手段12は、光ファイバケーブル20の複数の位置における振動に基づいて、光ファイバケーブル20上の複数の位置のうち冠水が発生している位置を特定する。検出手段12は、図8に示されるように、光源がパルス光を出力してから後方散乱光を受信するまでの伝搬時間を、光ファイバ21における検出装置10からの距離(光ファイバ21上の位置)、区間、閾値に対応付けたテーブルを格納している。
また、検出手段12は、伝搬時間に基づいて、後方散乱光が生じた光ファイバ21上の位置を特定する。例えば、検出手段12は、伝搬時間が長い後方散乱光ほど、検出装置10から遠い位置で生じたものであると特定する。これにより、検出手段12は、受信した後方散乱光の伝搬時間から、検出装置10からの距離を特定する。そして、検出手段12は、図8に示されるようなテーブルから、特定した距離に対応付けられている区間及び閾値を特定する。そして、検出手段12は、受信した後方散乱光が示す振動が特定された閾値を超えていた場合に、特定された距離の位置での冠水を検出する。
上記のように、検出手段12は、光ファイバケーブル20の特定の位置における振動が、その位置に対応付けられた条件(閾値)を満たしている場合に、冠水を検出する。具体的には、検出手段12は、光ファイバケーブル20上の第1の位置における振動が第1の条件を満たしている場合に第1の位置における冠水を検出し、光ファイバケーブル20上の第2の位置における振動が第2の条件を満たしている場合に第2の位置における冠水を検出する。
次に図9を用いて検出システム2の動作について説明する。
受信手段11は、光ファイバケーブル20上の複数の位置から、伝搬時間が異なる後方散乱光を受信する(S401)。例えば、図7に示されるように、後方散乱光B1、B2及びB3を受信する。例えば、受信手段11は、伝搬時間t2で、後方散乱光B2を受信する。
検出手段12は、各伝搬時間に基づいて、後方散乱光が生じた光ファイバ21上の位置を特定する(S402)。例えば、検出手段12は、伝搬時間t2から、後方散乱光B2が生じた位置が、検出装置10からBkmの位置であることを特定する。
検出手段12は、各後方散乱光に含まれる振動に基づいて、各位置における光ファイバケーブル20への冠水を検出する(S403)。例えば、図7に示されるように、後方散乱光B2が示す振動の振幅が25nmであるとする。この際、検出手段12は、図8に示されるテーブルに従って、各伝搬時間に対応付けられた閾値に基づいて冠水を検出する。図7及び図8の例においては、検出手段12は、後方散乱光B2が示す振動の振幅(25nm)が、後方散乱光B2の伝搬時間に対応付けられた閾値(15nm)を超えているため、Bkm地点における冠水を検出する。
なお、閾値は、光ファイバ21上の複数の位置に対して同じ値を用いても良い。また、検出システム2においては、検出システム1Aと同様に、振動の増加に基づいて冠水を検出してもよい。この場合、閾値は、振動の増加量となる。また、検出システム2においては、検出システム1Bと同様に、特定の振動パターンを有する振動に基づいて冠水を検出してもよい。この場合、閾値は、特定の振動パターンを有する振動の大きさ又は特定の振動パターンを有する振動の増加量である。
以上のように、受信手段11は、光ファイバケーブル20の複数の位置における振動を含む光信号を受信する。検出手段12は、光ファイバケーブル20の複数の位置における振動に基づいて、複数の位置のうち冠水が発生している光ファイバケーブル20上の位置を特定する。その結果、検出システム2においては、光ファイバケーブル20上の冠水の位置を特定できる。
また、検出手段12は、光ファイバケーブル20上の第1の位置における振動が第1の条件を満たしている場合に第1の位置における冠水を検出し、光ファイバケーブル20上の第2の位置における振動が第2の条件を満たしている場合に第2の位置における冠水を検出する。
光ファイバケーブル20を敷設する範囲によっては、光ファイバケーブル20に加わる振動の大きさは、位置によって異なる。例えば、電車の線路の近くに設けられている位置では、住宅街に設けられている位置に比べて振動が大きい。このような場合は、冠水後の振動の大きさが位置毎に異なるので、冠水を正確に検出する為に位置毎に異なる条件を設定することが好ましい。検出システム2においては、検出手段12は、上記のように位置毎に異なる条件で冠水を検出するため、冠水をより正確に検出することが出来る。
<第3の実施の形態>
第3の実施形態における検出システム3について、図10に基づき説明する。図10は、検出システム3の構成例を示すブロック図である。検出システム3は、図1に示される検出システム2の構成と同様の構成を備える。
図10に示されるように、検出システム3は、複数の光ファイバケーブル20A、20B、20C及び20Dを備える。また、検出システム3は、接続部22A、22B、22C及び22Dを備える。図10に示されるように、複数の光ファイバケーブル20は、接続部によって互いに接続されている。接続部22内では、複数の光ファイバケーブル20は、例えば融着によって接続されている。接続部22は、例えばクロージャである。
また、複数の光ファイバケーブル20は、図10に示されるように、電車の線路に沿って敷設されている。光ファイバケーブル20には、電車の走行に伴う振動が加わる。
検出システム3における検出手段12は、図11に示されるような、伝搬時間tと、検出装置10からの光ファイバケーブル20上の距離(光ファイバケーブル20上の位置)と、接続部22を対応づけたテーブルを有する。
次に、図12を用いて、検出システム3の動作について説明する。
検出システム3においては、検出システム2におけるS401~S403と同様の処理を行う(S501)。これによって、検出手段12は、特定した位置における冠水の発生を検出する。
検出手段12は、特定した位置に基づいて、接続部22で冠水が生じていることを検出する(S502)。具体的には、検出手段12は、図11に示されるような、伝搬時間tと、光ファイバケーブル20上の位置と接続部22とが対応付けられたテーブルに基づいて、接続部を特定する。例えば、検出手段12は、光ファイバケーブル20上の検出装置10からH~Imの位置で冠水が検出された場合、接続部22Bを特定する。なお、検出手段12は、伝搬時間に基づいて、接続部22を特定しても良い。
なお、検出手段12は、接続部22ごとの情報(例えば位置など)を予め記憶しておいても良い。この場合、検出手段12は、特定した接続部22についての情報を、ケーブルの管理施設などに通知しても良い。
なお、検出手段12は、検出システム1Bのように光ファイバケーブル20が検知した振動のうち、特定の振動パターンの振動に基づいて光ファイバケーブル20の冠水を検出しても良い。この場合、検出手段12は、光ファイバケーブル20に加わった振動から、電車の走行に伴う振動を特定するのに用いるパターンを取得しているものとする。例えば、検出手段12は、電車の走行によって、冠水前の光ファイバケーブル20に加わる振動の周波数特性を予め取得しておく。
また、図13に示されるように、光ファイバケーブル20は、車が走行する道路に沿って設けられていても良い。この場合、検出手段12は、光ファイバケーブル20に加わった振動から、車の走行に伴う振動を特定するのに用いるパターンを取得しているものとする。例えば、検出手段12は、車の走行によって、冠水前の光ファイバケーブル20に加わる振動の周波数特性を予め取得しておく。
以上のように、検出手段12は、特定した位置に基づいて、接続部22で冠水が生じていることを検出する。
光ファイバケーブル20が外に敷設された場合、接続部22が冠水すると、接続部22から水が浸入する場合がある。検出システム3によれば、光ファイバケーブル20内に水が浸入する前に、接続部22で冠水が生じていることを検出できる。これにより、接続部22が冠水した場合に、接続部22から光ファイバケーブル20内に水が浸入する前に保守することが出来る。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2019年12月13日に出願された日本出願特願2019-225541を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
光ファイバケーブルが検知した振動を含む光信号を受信する受信手段と、
前記光信号に含まれる前記振動に基づいて、前記光ファイバケーブルの冠水を検出する検出手段とを備える
検出装置。
(付記2)
前記検出手段は、前記振動が増加したことに基づいて前記光ファイバケーブルの冠水を検出する、付記1に記載の検出装置。
(付記3)
前記検出手段は、前記振動のうち、特定の振動パターンを有する振動に基づいて前記光ファイバケーブルの冠水を検出する付記2に記載の検出装置。
(付記4)
前記受信手段は、前記光ファイバケーブルの複数の位置における振動を含む光信号を受信し、
前記検出手段は、前記複数の位置における振動に基づいて、前記複数の位置のうち冠水が発生している前記光ファイバケーブル上の位置を特定する
付記1から3の何れか1項に記載の検出装置。
(付記5)
前記検出手段は、
前記光ファイバケーブル上の第1の位置における振動が第1の条件を満たしている場合に前記第1の位置における冠水を検出し、
前記光ファイバケーブル上の第2の位置における振動が第2の条件を満たしている場合に前記第2の位置における冠水を検出する
付記4に記載の検出装置。
(付記6)
前記受信手段は、接続部により接続された複数の前記光ファイバケーブルが検知した振動を含む光信号を受信し、
前記検出手段は、特定した前記位置に基づいて、前記接続部で冠水が生じていることを検出する
付記4または付記5に記載の検出装置。
(付記7)
付記1乃至6の何れか一つに記載の検出装置と、
前記光ファイバケーブルと、
を備える検出システム。
(付記8)
光ファイバケーブルによって振動を検知し、
前記光ファイバケーブルが検知した前記振動を含む光信号を受信し、
前記光信号に含まれる前記振動に基づいて、前記光ファイバケーブルの冠水を検出する
検出方法。
(付記9)
前記振動が増加したことに基づいて前記光ファイバケーブルの冠水を検出する、付記8に記載の検出方法。
(付記10)
前記振動のうち、特定の振動パターンを有する振動に基づいて前記光ファイバケーブルの冠水を検出する付記8又は9に記載の検出方法。
(付記11)
前記光ファイバケーブルの複数の位置における振動を含む光信号を受信し、
前記複数の位置における振動に基づいて、前記複数の位置のうち冠水が発生している前記光ファイバケーブル上の位置を特定する
付記8から10の何れか1つに記載の検出方法。
(付記12)
前記光ファイバケーブル上の第1の位置における振動が第1の条件を満たしている場合に前記第1の位置における冠水を検出し、
前記光ファイバケーブル上の第2の位置における振動が第2の条件を満たしている場合に前記第2の位置における冠水を検出する
付記11に記載の検出方法。
(付記13)
接続部によって接続された複数の前記光ファイバケーブルによって振動を検知し、
特定した前記位置に基づいて、前記接続部で冠水が生じていることを検出する
付記11又は12に記載の検出方法。
1、1A、1B、2、3 検出システム
10 検出装置
11 受信手段
12 検出手段
20、20A、20B、20C、20D 光ファイバケーブル
21 光ファイバ
22、22A、22B、22C、22D 接続部

Claims (10)

  1. 光ファイバケーブルに含まれる光ファイバが検知した振動を含む後方散乱光を受信する受信手段と、
    前記後方散乱光に含まれる前記振動に基づいて、前記光ファイバケーブルの冠水を検出する検出手段とを備える
    検出装置。
  2. 前記検出手段は、前記振動が増加したことに基づいて前記光ファイバケーブルの冠水を検出する、請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記検出手段は、前記振動のうち、特定の振動パターンを有する振動に基づいて前記光ファイバケーブルの冠水を検出する請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記受信手段は、前記光ファイバケーブルの複数の位置における振動を含む前記後方散乱光を受信し、
    前記検出手段は、前記複数の位置における振動に基づいて、前記複数の位置のうち冠水が発生している前記光ファイバケーブル上の位置を特定する
    請求項1から3の何れか1項に記載の検出装置。
  5. 前記検出手段は、
    前記光ファイバケーブル上の第1の位置における振動が第1の条件を満たしている場合に前記第1の位置における冠水を検出し、
    前記光ファイバケーブル上の第2の位置における振動が第2の条件を満たしている場合に前記第2の位置における冠水を検出する
    請求項4に記載の検出装置。
  6. 前記受信手段は、接続部により接続された複数の前記光ファイバケーブルが検知した振動を含む前記後方散乱光を受信し、
    前記検出手段は、特定した前記位置に基づいて、前記接続部で冠水が生じていることを検出する
    請求項4または5に記載の検出装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一つに記載の検出装置と、
    前記光ファイバケーブルと、
    を備える検出システム。
  8. 光ファイバケーブルに含まれる光ファイバが検知した振動を含む後方散乱光を受信し、
    前記後方散乱光に含まれる前記振動に基づいて、前記光ファイバケーブルの冠水を検出する
    検出方法。
  9. 前記振動が増加したことに基づいて前記光ファイバケーブルの冠水を検出する、請求項8に記載の検出方法。
  10. 前記振動のうち、特定の振動パターンを有する振動に基づいて前記光ファイバケーブルの冠水を検出する請求項8又は9に記載の検出方法。
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