JP7314536B2 - 同軸コネクタおよび同軸コネクタの製造方法 - Google Patents

同軸コネクタおよび同軸コネクタの製造方法 Download PDF

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開示の実施形態は、同軸コネクタおよび同軸コネクタの製造方法に関する。
従来、基板に取り付けられる同軸コネクタが知られている。例えば、特許文献1には、筒状部を有する外導体と、外導体の筒状部内を延びる接触部と中心導体の接触部から筒状部外に引き出された中心導体引き出し部とを有する中心導体と、外導体と中心導体とを絶縁状態で保持する絶縁体とを有する同軸コネクタが開示されている。
国際公開第2009/130964号
しかしながら、特許文献1に記載の同軸コネクタは、外導体の筒状部外に中心導体の引き出し部が引き出される構成であることから、かかる引き出し部から同軸コネクタ外へ電磁界の漏れが発生する。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、電磁波の漏れを抑制することができる同軸コネクタおよび同軸コネクタの製造方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る同軸コネクタは、基板に取り付けられる同軸コネクタであって、導電性のグランドコンタクトと、導電性のシグナルコンタクトと、絶縁体とを備える。前記グランドコンタクトは、前記基板の主面に対して垂直な方向に延伸する筒状部と、前記筒状部の底部から前記筒状部の外方に前記基板の主面に沿って張り出す張り出し部とを有する。前記シグナルコンタクトは、前記筒状部の内部空間に軸方向に沿って基端から先端に向けて延伸する延伸部と、前記延伸部の基端に連続し前記基板の主面に対向する端子部とを有する。前記絶縁体は、前記グランドコンタクトと前記シグナルコンタクトとを絶縁状態で保持する。前記グランドコンタクトは、前記基板の主面に沿った方向において前記端子部の全体を囲む。前記絶縁体は、前記筒状部の内方で前記端子部の先端と前記グランドコンタクトの一部とをそれぞれ露出させる開孔部を有する。
実施形態の一態様によれば、電磁波の漏れを抑制することができる同軸コネクタおよび同軸コネクタの製造方法を提供することができる。
図1は、実施形態に係る同軸コネクタが基板に取り付けられた状態を示す図である。 図2は、実施形態に係る同軸コネクタの平面図である。 図3は、実施形態に係る同軸コネクタの外観斜視図である。 図4は、実施形態に係る同軸コネクタの平面図である。 図5は、実施形態に係る同軸コネクタの底面図である。 図6は、実施形態に係る同軸コネクタの側面図である。 図7は、実施形態に係るグランドコンタクトの外観斜視図である。 図8は、実施形態に係るグランドコンタクトの分解斜視図である。 図9は、実施形態に係るグランドコンタクトの側面図である。 図10は、実施形態に係るグランドコンタクトの平面図である。 図11は、実施形態に係るグランドコンタクトの底面図である。 図12は、実施形態に係るシグナルコンタクトの外観斜視図である。 図13は、実施形態に係るハウジングの外観斜視図である。 図14は、実施形態に係る同軸コネクタの製造方法を説明するための図である。 図15は、実施形態に係る同軸コネクタの製造方法を説明するための図である。 図16は、実施形態に係る同軸コネクタの他の例を示す外観斜視図である。 図17は、図16に示す同軸コネクタの平面図である。 図18は、図16に示すグランドコンタクトの外観斜視図である。 図19は、図16に示す同軸コネクタの製造方法を説明するための図である。 図20は、図16に示す同軸コネクタの製造方法を説明するための図である。 図21は、実施形態に係る同軸コネクタのさらに他の例を示すグランドコンタクトの分解斜視図である。 図22は、実施形態に係る閉塞片の他の例を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する同軸コネクタおよび同軸コネクタの製造方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<1.同軸コネクタの概要>
図1に示すように、実施形態に係る同軸コネクタ1は、基板2に取り付けられる。かかる同軸コネクタ1は、導電性のグランドコンタクト10と、導電性のシグナルコンタクト20と、グランドコンタクト10とシグナルコンタクト20とを絶縁状態で保持する絶縁性のハウジング30とを備える。ハウジング30は、絶縁体の一例である。
同軸コネクタ1は、同軸ケーブルなどの信号伝送部材の一端に接続された不図示の相手コネクタと嵌合される。相手コネクタに接続される信号伝送部材は、同軸ケーブルであるが、同軸ケーブル以外の信号伝送部材であってもよい。
同軸コネクタ1が上述した相手コネクタと嵌合されることで、グランドコンタクト10が相手コネクタにおける不図示のグランドコンタクトと接続され、シグナルコンタクト20が相手コネクタにおける不図示のシグナルコンタクトと接続される。これにより、基板2に形成されたグランド導電路と同軸ケーブルの外導体とが電気的に接続され、基板2に形成されたシグナル導電路と同軸ケーブルの中心導体とが電気的に接続される。
図2に示すように、グランドコンタクト10は、基板2の主面M(図1参照)に対して垂直な方向に延伸する筒状部11と、筒状部11の底部から筒状部11の外方に基板2の主面Mに沿って張り出す張り出し部12とを有する。
シグナルコンタクト20は、筒状部11の内部空間に軸方向に沿って基端から先端に向けて延伸する延伸部21と、延伸部21の基端に連続し基板2(図1参照)の主面Mに対向する端子部22,23とを有する。かかる端子部22,23は、筒状部11の内部空間に配置されるため、端子部22,23が筒状部11から引き出される場合に比べ、同軸コネクタ1からの電磁波の漏れを抑制することができる。
さらに、グランドコンタクト10は、基板2の主面Mに沿った方向においてシグナルコンタクト20の端子部22,23の全体を囲む。これにより、シールド機能の向上を図ることができ、同軸コネクタ1からの電磁波の漏れをさらに抑制することができる。
<2.同軸コネクタの構成>
以下、実施形態に係る同軸コネクタ1の構成について具体的に説明する。なお、以下においては、説明の便宜上、基板2の主面Mと直交する方向のうち主面Mから同軸コネクタ1へ向かう方向(Z軸正方向)を「上方向」とし、その逆方向(Z軸負方向)を「下方向」とする。下方向は、同軸コネクタ1に対して不図示の相手コネクタを挿入する方向であり、上方向は、同軸コネクタ1に対して不図示の相手コネクタを抜去する方向である。また、延伸部21の基端からの端子部22,23の延伸方向(Y軸方向)を「前後方向」とし、前後方向に直交する方向(X軸方向)を「左右方向」とする。
図3、図4、および図6に示すように、グランドコンタクト10は、上下方向に延伸する筒状部11と、筒状部11の延伸方向に直交する方向において筒状部11の底部から筒状部11の外方に張り出す張り出し部12とを有する。グランドコンタクト10は、例えば、金属板材に打抜き加工および折曲げ加工を施すことによって形成される。
張り出し部12は、図7に示すように、各々前後方向に延伸し、筒状部11を挟んで左右方向に互いに対向する一対の鍔部121,122と、一対の鍔部121,122間に配置される一対の閉塞片123,124とを備える。
図8に示すように、鍔部121の一端1211と鍔部122の一端1221との間には、空隙125が形成されており、かかる空隙125に閉塞片123が配置される。また、鍔部121の他端1212と鍔部122の他端1222との間には、空隙126が形成されており、かかる空隙126に閉塞片124が配置される。
図8および図10に示すように、鍔部121の一端1211には段差1211aが形成され、鍔部122の一端1221には段差1221aが形成される。かかる段差1211a,1221aによって、鍔部121,122の一端1211,1221同士の間の距離は外方寄りの領域よりも内方寄りの領域の方が短くなっている。なお、外方とは、同軸コネクタ1の外方であり、内方とは、筒状部11に向かう方向である。
また、図10に示すように、鍔部121の他端1212には段差1212aが形成され、鍔部122の他端1222には段差1222aが形成される。かかる段差1212a,1222aによって、鍔部121,122の他端1212,1222同士の間の距離は外方寄りの領域よりも内方寄りの領域の方が短くなっている。
図7および図8に示すように、閉塞片123は、方形状の閉塞片本体1231と、閉塞片本体1231の一端から外方である前方に延伸する端子部1232と、閉塞片本体1231の他端から内方である後方に延伸する延伸部1233とを有する。端子部1232は、基板2の主面Mに形成された不図示のグランド導電路のパッド部に半田付けによって接続される。
また、閉塞片123は、閉塞片本体1231の他端から上方に向けて立ち上がる起立部1234,1235を備える。かかる起立部1234,1235間には前後方向に延伸する延伸部1233が配置される。
同様に、閉塞片124は、方形状の閉塞片本体1241と、閉塞片本体1241の一端から外方である前方に延伸する端子部1242と、閉塞片本体1241の他端から内方である後方に延伸する延伸部1243とを有する。端子部1242は、基板2の主面Mに形成された不図示のグランド導電路のパッド部に半田付けによって接続される。
また、閉塞片124は、閉塞片本体1241の他端から上方に向けて立ち上がる起立部1244,1245を備える。かかる起立部1244,1245間には前後方向に延伸する延伸部1243が配置される。
図7~図9に示すように、筒状部11の底部の前方寄りの部分には、上方向に向けて凹んだ凹み部111が形成される。上述した閉塞片123の起立部1234,1235は、筒状部11の底部に形成された凹み部111に向けて立ち上がる。また、筒状部11の底部の後方寄りの部分には、図7および図8に示すように、上方向に向けて凹んだ凹み部112が形成される。上述した閉塞片124の起立部1244,1245は、凹み部112に向けて立ち上がる。
図10および図11に示すように、閉塞片本体1231は、鍔部121,122の一端1211,1221間の外方寄りに位置する空隙125(図8参照)に配置される。かかる閉塞片本体1231は、鍔部121,122の一端1211,1221に形成される段差1211a,1221aに係止される。
また、閉塞片本体1241は、鍔部121,122の他端1212,1222間の外方寄りに位置する空隙126(図8参照)に配置される。かかる閉塞片本体1241は、鍔部121,122の他端1212,1222に形成される段差1212a,1222aに係止される。
このように、グランドコンタクト10は、閉塞片本体1231が空隙125に配置され、閉塞片本体1241が空隙126に配置される。そのため、グランドコンタクト10の張り出し部12は、基板2の主面Mに沿った方向において、端子部22,23の全体を囲むことができる。これにより、同軸コネクタ1のシールド機能を向上させることができる。
また、上述したように、筒状部11の底部には、凹み部111が形成されているが、図9に示すように、凹み部111で形成される空隙のうち閉塞片本体1231よりも上方向の空隙1111の一部に一対の起立部1234,1235が配置される。同様に、筒状部11の底部には、図7および図8に示すように凹み部112が形成されるが、凹み部112で形成される空隙のうち閉塞片本体1241よりも上方向の空隙1121(図8参照)の一部に一対の起立部1244,1245が配置される。
このように、筒状部11の凹み部111,112によって形成される空隙1111,1121に起立部1234,1235,1244,1245が配置される。これにより、同軸コネクタ1のシールド機能をさらに向上させることができる。なお、凹み部111と閉塞片123との間の隙間および凹み部112と閉塞片124との間の隙間は、例えば、シグナルコンタクト20によって伝搬される信号の周波数と同一周波数を有する電磁波の通過を抑制する大きさである。
図12に示すように、シグナルコンタクト20は、基端から先端に向けて上方向に延伸する延伸部21と、延伸部21の基端に連続し延伸部21から前後方向に各々延伸する一対の端子部22,23を備える。端子部22,23は、図3および図4に示すように、筒状部11の内部空間に配置されるため、同軸コネクタ1からの電磁波の漏れを抑制することができる。
延伸部21は、図3に示すように、筒状部11の内部空間に軸方向に沿って基端から先端に向けて延伸する。かかる延伸部21は、図12に示すように、半筒状の延伸部211と半筒状の延伸部212とを含み、延伸部211と延伸部212とによって円筒状に形成される。
端子部22,23は、図5に示すように、ハウジング30の底部から露出しており、端子部22,23の底面とハウジング30の底面とは同一平面上に位置する。また、ハウジング30は、図4に示すように、グランドコンタクト10における筒状部11の内方で端子部22,23の先端を露出させる開孔部311,312を有しており、かかる開孔部311,312から端子部22,23が上方に露出する。かかる開孔部311,312によって、端子部22,23への半田付けを容易に行うことができる。
図13に示すように、ハウジング30は、円盤状の本体部31と、本体部31から前後方向に延伸する張り出し部32,33とを有する。本体部31は、図3および図4に示すように、グランドコンタクト10の筒状部11内に配置され、筒状部11とシグナルコンタクト20とを絶縁状態で保持する。かかる本体部31には、上述した開孔部311,312が形成される。
また、張り出し部32は、閉塞片123上と鍔部121,122上の一部とに形成される。これにより、張り出し部32は、一対の鍔部121,122間の空隙125(図8参照)に閉塞片123が配置された状態で閉塞片123を一対の鍔部121,122で保持することができる。同様に、張り出し部33は、閉塞片124上と鍔部121,122上の一部とに形成される。これにより、張り出し部33は、一対の鍔部121,122間の空隙126(図8参照)に閉塞片124が配置された状態で閉塞片124を一対の鍔部121,122で保持することができる。
<3.同軸コネクタの製造方法>
次に、実施形態に係る同軸コネクタ1の製造方法について説明する。実施形態に係る同軸コネクタ1の製造方法では、第1工程と第2工程とを含む。
図14に示すように、第1導電部材50と、第2導電部材60とを準備する。第1導電部材50および第2導電部材60は、例えば、金属板材に打抜き加工および折曲げ加工を施すことによって形成される。
第1導電部材50には、筒状部11と一対の鍔部121,122とが形成される。なお、第1導電部材50は、一対の鍔部121,122の一端1211,1221を支持する支持バーと他端1212,1222を支持する支持バーとを有するが、図14では省略している。
第2導電部材60は、2つの導電部材61,62から形成される。導電部材61は、閉塞片123、端子部22、半筒状の延伸部211、および連結部611を有する。閉塞片123は、連結部611を介して端子部22に連結される。導電部材62は、閉塞片124、端子部23、半筒状の延伸部212、および連結部621を有する。閉塞片124は、連結部621を介して端子部23に連結される。延伸部211,212によって延伸部21が構成される。また、第2導電部材60は、閉塞片123の一端を支持する支持バーと閉塞片124の一端を支持する支持バーとを有するが、図14では省略している。
第1工程において、不図示の支持バーで各々支持された第1導電部材50および第2導電部材60を金型の内部に挿入し、かかる金型の内部へ樹脂を流し込むインサート成形を行う。これにより、第1導電部材50、第2導電部材60、およびハウジング30が、ハウジング30に開孔部311,312(図4参照)が形成された状態で一体化される。
第2工程において、図15に示す第2導電部材60の連結部611,621を、開孔部311,312を通じて切削する。上述したように、連結部611は、閉塞片123と端子部22との間の領域に形成され、連結部621は、閉塞片124と端子部23との間の領域に形成される。そのため、連結部611,621を切削することで、グランドコンタクト10の閉塞片123,124とシグナルコンタクト20とを切り離すことができ、図3に示す同軸コネクタ1を製作することができる。
このように、同軸コネクタ1は、第2導電部材60の連結部611,621を、開孔部311,312を通じて切削することによって製作される。これにより、シグナルコンタクト20全体をグランドコンタクト10の筒状部11の内部空間内に配置した状態の同軸コネクタ1を容易に製作することができる。
<4.同軸コネクタの他の構成等>
上述した同軸コネクタ1の張り出し部12は、一対の鍔部121,122と、一対の閉塞片123,124とによって形成されるが、かかる構成に限定されない。例えば、同軸コネクタ1の張り出し部12は、図16~図18に示すように、一対の鍔部121,122と、閉塞片123と、連結部127とを備える構成であってもよい。
かかる張り出し部12は、図3~11に示す張り出し部12と同様に、一対の鍔部121,122の一端1211,1221同士の間には閉塞片123が配置される。また、張り出し部12には、図16~図18に示すように、一対の鍔部121,122の他端1212,1222同士の間を連結する連結部127が形成される。
図16~図18に示すグランドコンタクト10では、連結部127によって一対の鍔部121,122の他端1212,1222同士の間が連結されており、一対の鍔部121,122と連結部127とが一体化している。そのため、張り出し部12を形成する部材数を低減することができる。また、図3~11に示すグランドコンタクト10のように、凹み部112が形成されないため、筒状部11に形成される開口数を低減することができる。
このように、グランドコンタクト10は、一対の鍔部121,122と連結部127とが一体化され、一対の鍔部121,122の一端1211,1221同士の間に閉塞片本体1231が配置される。そのため、グランドコンタクト10の張り出し部12は、基板2の主面Mに沿った方向において、端子部22,23の全体を囲むことができる。これにより、同軸コネクタ1のシールド機能を向上させることができる。
次に、図16~図18に示す同軸コネクタ1の製造方法について説明する。かかる製造方法では、第1工程と第2工程とを含む。図19に示すように、第1導電部材70と、第2導電部材80とを準備する。第1導電部材70には、筒状部11と、一対の鍔部121,122と、連結部127とが形成される。なお、第1導電部材70は、一対の鍔部121,122の一端1211,1221を支持する支持バーと他端1212,1222を支持する支持バーとを有するが、図19では省略している。
第2導電部材80は、閉塞片123、端子部22、円筒状の延伸部21、および連結部801を有する。閉塞片123は、連結部801を介して端子部22に連結される。第2導電部材80は、例えば、金属板材に打抜き加工および折曲げ加工を施すことによって形成される。また、第2導電部材80は、閉塞片123の一端を支持する支持バーを有するが、図19では省略している。
第1工程において、不図示の支持バーで各々支持された第1導電部材70および第2導電部材80を金型の内部に挿入し、かかる金型の内部へ樹脂を流し込むインサート成形を行う。これにより、第1導電部材70、第2導電部材80、およびハウジング30が、ハウジング30に開孔部311が形成された状態で一体化される。
第2工程において、図20に示す第2導電部材80の連結部801を、開孔部311を通じて切削する。上述したように、連結部801は、閉塞片123と端子部22との間の領域に形成される。そのため、連結部801を切削することで、グランドコンタクト10の閉塞片123とシグナルコンタクト20とを切り離すことができ、図16に示す同軸コネクタ1を製作することができる。
このように、同軸コネクタ1は、第2導電部材80の連結部801を、開孔部311を通じて切削することによって製作される。これにより、シグナルコンタクト20全体をグランドコンタクト10の筒状部11の内部空間内に配置した状態の同軸コネクタ1を容易に製作することができる。
また、閉塞片123,124は、上述した構成に限定されない。例えば、図21に示すように、閉塞片123の端子部1232の中途部には上方向に隆起するように湾曲する湾曲部81が形成され、閉塞片124の端子部1242の中途部には上方向に隆起するように湾曲する湾曲部82が形成される。かかる湾曲部81は、起立部1234,1235と同様に、空隙1111の一部に配置される。また、湾曲部82は、起立部1244,1245と同様に、空隙1121の一部に配置される。これにより、同軸コネクタ1のシールド機能をさらに向上させることができる。
また、図22に示すように、閉塞片124の起立部1244,1245は、図21に示す延伸部1243と同様に中途部が上方向に隆起するように湾曲する構成であってもよい。図22に示す閉塞片124は、起立部1244,1245が延伸部1243に連続している。そのため、空隙1121に配置される閉塞片124の領域を多くすることができる。これにより、同軸コネクタ1のシールド機能をさらに向上させることができる。なお、閉塞片123も閉塞片124と同様の構成にすることで、同軸コネクタ1のシールド機能をさらに向上させることができる。
以上のように、実施形態に係る同軸コネクタ1は、基板2に取り付けられる同軸コネクタであって、導電性のグランドコンタクト10と導電性のシグナルコンタクト20と、絶縁性のハウジング30(絶縁体の一例)とを備える。グランドコンタクト10は、基板2の主面Mに対して垂直な方向に延伸する筒状部11と、筒状部11の底部から筒状部11の外方に基板2の主面Mに沿って張り出す張り出し部12とを有する。シグナルコンタクト20は、筒状部11の内部空間に軸方向に沿って基端から先端に向けて延伸する延伸部21と、延伸部21の基端に連続し基板2の主面Mに対向する端子部22,23とを有する。ハウジング30は、グランドコンタクト10とシグナルコンタクト20とを絶縁状態で保持する。グランドコンタクト10は、基板2の主面Mに沿った方向において端子部22,23の全体を囲む。これにより、同軸コネクタ1のシールド機能を向上させることができ、同軸コネクタ1からの電磁波の漏れを抑制することができる。
また、ハウジング30は、筒状部11の内方で端子部22,23の先端を露出させる開孔部311,312を有する。これにより、端子部22,23の基板2への半田付けを容易に行うことができる。
また、張り出し部12は、一対の鍔部121,122と、一対の閉塞片123,124とを備える。一対の鍔部121,122は、各々同じ方向に延伸し、筒状部11を挟んで互いに対向する。一対の閉塞片123,124は、一対の鍔部121,122の一端1211,1221同士の間と他端1212,1222同士の間とに各々配置される。これにより、同軸コネクタ1のシールド機能を向上させつつ、同軸コネクタ1の製造を容易に行うことができる。例えば、図14に示す第1導電部材50および第2導電部材60を用いた製造方法で同軸コネクタ1を容易に製造することができる。
また、張り出し部12は、一対の鍔部121,122と、閉塞片123と、連結部127とを備える。一対の鍔部121,122は、各々同じ方向に延伸し、筒状部11を挟んで互いに対向する。閉塞片123は、一対の鍔部121,122の一端1211,1221同士の間に配置される。連結部127は、一対の鍔部121,122の他端1212,1222同士の間を連結する。これにより、一対の鍔部121,122の他端1212,1222同士の間に閉塞片124を配置する場合に比べ、同軸コネクタ1のシールド機能をさらに向上させることができる。また、例えば、図19に示す第1導電部材70および第2導電部材80を用いた製造方法で同軸コネクタ1を容易に製造することができる。
また、筒状部11の底部は、一対の鍔部121,122間に基板2の主面Mから離れる方向に向けて凹んだ凹み部111,112を有する。一対の閉塞片123,124は、凹み部111,112を凹み部111,112に向けて立ち上がる起立部1234,1235,1244,1245を有する。これにより、同軸コネクタ1のシールド機能をさらに向上させることができる。
また、同軸コネクタ1の製造方法は、第1工程と第2工程とを含む。第1工程において、筒状部11と一対の鍔部121,122とが形成された第1導電部材50と、延伸部21と端子部22,23と閉塞片123,124とが形成された第2導電部材60と、ハウジング30とを、開孔部311,312を形成した状態で一体化する。第2工程において、第2導電部材60における端子部22,23と閉塞片123,124との間の領域である連結部611,621を、開孔部311,312を通じて切削する。これにより、シグナルコンタクト20全体をグランドコンタクト10の筒状部11の内部空間内に配置した状態の同軸コネクタ1を容易に製作することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 同軸コネクタ
2 基板
10 グランドコンタクト
11 筒状部
12 張り出し部
20 シグナルコンタクト
21 延伸部
22,23 端子部
30 ハウジング(絶縁体の一例)
50,70 第1導電部材
60,80 第2導電部材
111,112 凹み部
121,122 鍔部
123,124 閉塞片
127 連結部
311,312 開孔部
611,621,801 連結部(端子部と閉塞片との間の領域の一例)
1234,1235,1244,1245 起立部
M 主面

Claims (6)

  1. 基板に取り付けられる同軸コネクタであって、
    前記基板の主面に対して垂直な方向に延伸する筒状部と、前記筒状部の底部から前記筒状部の外方に前記基板の主面に沿って張り出す張り出し部とを有する導電性のグランドコンタクトと、
    前記筒状部の内部空間に軸方向に沿って基端から先端に向けて延伸する延伸部と、前記延伸部の基端に連続し前記基板の主面に対向する端子部とを有する導電性のシグナルコンタクトと、
    前記グランドコンタクトと前記シグナルコンタクトとを絶縁状態で保持する絶縁体と、を備え、
    前記グランドコンタクトは、
    前記基板の主面に沿った方向において前記端子部の全体を囲み、
    前記絶縁体は、
    前記筒状部の内方で前記端子部の先端と前記グランドコンタクトの一部とをそれぞれ露出させる開孔部を有する
    ことを特徴とする同軸コネクタ。
  2. 基板に取り付けられる同軸コネクタであって、
    前記基板の主面に対して垂直な方向に延伸する筒状部と、前記筒状部の底部から前記筒状部の外方に前記基板の主面に沿って張り出す張り出し部とを有する導電性のグランドコンタクトと、
    前記筒状部の内部空間に軸方向に沿って基端から先端に向けて延伸する延伸部と、前記延伸部の基端に連続し前記基板の主面に対向する端子部とを有する導電性のシグナルコンタクトと、
    前記グランドコンタクトと前記シグナルコンタクトとを絶縁状態で保持する絶縁体と、を備え、
    前記グランドコンタクトは、
    前記基板の主面に沿った方向において前記端子部の全体を囲み、
    前記張り出し部は、
    各々同じ方向に延伸し、前記筒状部を挟んで互いに対向する一対の鍔部と、
    前記一対の鍔部の一端同士の間と他端同士の間とに各々配置される一対の閉塞片とを備える
    ことを特徴とする同軸コネクタ。
  3. 基板に取り付けられる同軸コネクタであって、
    前記基板の主面に対して垂直な方向に延伸する筒状部と、前記筒状部の底部から前記筒状部の外方に前記基板の主面に沿って張り出す張り出し部とを有する導電性のグランドコンタクトと、
    前記筒状部の内部空間に軸方向に沿って基端から先端に向けて延伸する延伸部と、前記延伸部の基端に連続し前記基板の主面に対向する端子部とを有する導電性のシグナルコンタクトと、
    前記グランドコンタクトと前記シグナルコンタクトとを絶縁状態で保持する絶縁体と、を備え、
    前記グランドコンタクトは、
    前記基板の主面に沿った方向において前記端子部の全体を囲み、
    前記張り出し部は、
    各々同じ方向に延伸し、前記筒状部を挟んで互いに対向する一対の鍔部と、
    前記一対の鍔部の一端同士の間に配置される閉塞片と、
    前記一対の鍔部の他端同士の間を連結する連結部と、を備える
    ことを特徴とする同軸コネクタ。
  4. 前記筒状部の底部は、
    前記一対の鍔部間に前記基板の主面から離れる方向に向けて凹んだ凹み部を有しており、
    前記閉塞片は、
    前記凹み部に向けて立ち上がる起立部を有する
    ことを特徴とする請求項またはに記載の同軸コネクタ。
  5. 前記絶縁体は、
    前記筒状部の内方で前記端子部の先端を露出させる開孔部を有する
    ことを特徴とする請求項2~4のいずれか1つに記載の同軸コネクタ。
  6. 請求項に記載の同軸コネクタの製造方法であって、
    前記筒状部と前記一対の鍔部とが形成された第1導電部材と、前記延伸部と前記端子部と前記閉塞片とが形成された第2導電部材と、前記絶縁体とを、前記開孔部を形成した状態で一体化する第1工程と、
    前記第2導電部材における前記端子部と前記閉塞片との間の領域を、前記開孔部を通じて切削する第2工程とを含む、
    ことを特徴とする同軸コネクタの製造方法。
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