JP7314022B2 - 配管制振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、配管制振装置に関する。
原子力プラントでは、地震のような振動成分(固有振動数に対して所定の範囲を有する振動数)の荷重に対して、配管の健全性を担保する必要がある。そして、配管の健全性を担保するため、地震による配管の共振を抑制する配管制振装置が使用される。
こうした本技術分野の背景技術として、特開2011-12778号公報(特許文献1)がある。
特許文献1には、支持構造物に設置され、容器に接続され、鉄筋コンクリート壁の貫通部に設置される配管を支持するサポート部材を有する配管支持装置(配管制振装置)であって、配管とサポート部材との間に、地震による容器と配管との共振による損傷を抑制すると共に容器の熱伸びによる配管の変形を抑制する、柔らかい荷重変位特性を有する弾性体を設置し、容器と配管との共振による損傷及び配管の変形を抑制することを特徴とする配管制振装置が記載される。
特開2011-12778号公報
特許文献1には、地震による容器と配管との共振による損傷を抑制する配管制振装置が記載される。そして、特許文献1に記載する配管制振装置は、柔らかい弾性体を設置し、地震による配管の共振を抑制する。
一方、原子力プラントでは、地震のような振動成分の荷重とは相違する、航空機衝突のような振動成分の荷重に対しても、配管の健全性を担保する必要がある。
しかし、特許文献1には、地震と航空機衝突とのように、相違する振動成分のそれぞれの荷重に対して、配管の振動応答を抑制し、配管の健全性を担保することは、記載されていない。
つまり、特許文献1には、地震のような振動成分に対して、配管の共振を抑制することについては言及されているが、航空機衝突のような振動成分に対して、配管の共振を抑制することについては言及されていない。
そこで、本発明は、地震と航空機衝突とのように、振動成分が相違する荷重に対しても、配管の振動応答を抑制し、配管の健全性を担保する配管制振装置を提供する。
上記した課題を解決するため、本発明の配管制振装置は、土台に設置される二つの架台を有し、架台は、架台に形成される横穴に設置され、配管を固定する配管固定部と、架台に形成される縦穴に設置され、配管固定部を固定するかんぬきと、かんぬきを動作させる動作部と、を有し、動作部は、架台が、低振動数で振動した場合に動作せず、高振動数で振動した場合に動作することを特徴とする。
本発明によれば、地震と航空機衝突とのように、振動成分が相違する荷重に対しても、配管の振動応答を抑制し、配管の健全性を担保する配管制振装置を提供することができる。
なお、上記した以外の課題、構成及び効果については、下記する実施例の説明により、明らかにされる。
実施例1に記載する配管1及び配管制振装置を説明する正面図である。 実施例1に記載する配管1及び配管制振装置を説明する側面図である。 実施例1に記載する配管1及び配管制振装置を説明する断面図である。 実施例1に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。 実施例2に記載する配管1及び配管制振装置を説明する断面図である。 実施例2に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。 実施例3に記載する配管1及び配管制振装置を説明する断面図である。 実施例3に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。 実施例4に記載する配管1及び配管制振装置を説明する断面図である。 実施例4に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。 実施例5に記載する配管1及び配管制振装置を説明する断面図である。 実施例5に記載する配管1及び配管制振装置であって、低振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。 実施例5に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。 実施例5に記載する配管1及び配管制振装置であって、低振動数の荷重と高振動数の荷重とが共に入力された状態を説明する断面図である。 実施例6に記載する配管1及び配管制振装置を説明する断面図である。 実施例6に記載する配管1及び配管制振装置であって、低振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。 実施例6に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。 実施例6に記載する配管1及び配管制振装置であって、低振動数の荷重と高振動数の荷重とが共に入力された状態を説明する断面図である。
以下、図面を使用して、本発明の実施例を説明する。なお、実質的に同一又は類似の構成には、同一の符号を付し、説明が重複する場合には、その説明を省略する場合がある。
まず、実施例1に記載する配管1及び配管制振装置を説明する。
図1は、実施例1に記載する配管1及び配管制振装置を説明する正面図である。
図2は、実施例1に記載する配管1及び配管制振装置を説明する側面図である。
実施例1に記載する配管制振装置は、配管1を固定する。配管制振装置は、水平面に設置される土台2と、土台2に設置される二つの架台3と、架台3に設置される配管固定部5と、を有する。
配管1は、土台2に設置され、配管1の両側(配管1の軸方向の左右(水平方向)の両側)に、架台3が設置され、配管1は、配管固定部5により、固定される。
架台3は、配管1の両側、つまり、配管1の軸方向の左右(水平方向)に設置される。配管固定部5は、配管1の両側から、つまり、配管1の軸方向の左右(水平方向)から、配管1の軸方向に対して垂直に、配管1を固定する。
また、二つの架台3の内部には、配管固定部5を、後述するかんぬき7を介して、動作させる動作部が設置される。
なお、配管1と配管固定部5との間には、僅かなギャップが存在する。後述する低振動数の荷重(低振動数の振動により発生する配管1に対する荷重)に対しては、このギャップが小さい場合に、配管1の振動応答が小さく、後述する高振動数の荷重(高振動数の振動により発生する配管1に対する荷重)に対しては、このギャップが大きい場合に、配管1の振動応答が小さい。
図3は、実施例1に記載する配管1及び配管制振装置を説明する断面図である。
架台3には、横穴4が形成される。横穴4には、配管固定部5が設置される。横穴4は、配管1の軸方向に対して垂直方向であって、配管1の軸方向に対して水平方向(以下、横穴4の形成方向)に形成される。そして、配管固定部5は、横穴4を、動作する。つまり、配管固定部5は、横穴4の内部を、配管1の軸方向に対して垂直方向であって、配管1の軸方向に対して水平方向(以下、動作方向)に、動作する。
また、架台3には、横穴4に連通する縦穴6が形成される。横穴4は、縦穴6の上部で、横穴4と連通する。縦穴6には、かんぬき7が設置される。縦穴6は、動作方向に対して垂直方向であって、鉛直方向(上下方向)(以下、縦穴6の形成方向)に形成される。そして、かんぬき7は、縦穴6を動作する。つまり、かんぬき7は、縦穴6の内部を、動作方向に対して垂直方向であって、上下方向(以下、かんぬき7の動作方向)に、動作する。
通常状態(地震(例えば、10Hz前後の振動数)などのような低振動数(例えば、50Hz以下の振動数)の荷重や航空機衝突(例えば、100Hz前後の振動数)などのような高振動数(例えば、50Hzより大きい振動数)の荷重が入力されていない状態)では、かんぬき7は、配管固定部5が動作方向に動作しないように、配管固定部5を固定する。
そして、通常状態では、かんぬき7は、縦穴6の上部に、ストッパー8により、固定される。このように、通常状態では、ストッパー8は、かんぬき7が縦穴6の下部に落下しないように、かんぬき7を固定する。
つまり、通常状態では、配管固定部5は、かんぬき7により、固定される。そして、配管固定部5は、配管1を固定する。
また、架台3には、縦穴6に連通する横溝9が形成される。横溝9は、縦穴6の下部で、縦穴6と連通する。横溝9には、ばね10が設置される。横溝9は、縦穴6の形成方向に対して、垂直方向に形成される。
ばね10は、ストッパー8と接続し、ストッパー8を、縦穴6の形成方向に対して、垂直方向に動作させる。つまり、ストッパー8、ばね10は、横溝9に沿って動作する。
通常状態では、ばね10は、ストッパー8を縦穴6の中心方向に押し、ストッパー8は、かんぬき7を固定する。
次に、地震などのような低振動数(振動成分)の荷重が入力された状態では、実施例1に記載する配管制振装置は、ストッパー8、ばね10は動作せず、ばね10は、ストッパー8を縦穴6の中心方向に押し、そして、ストッパー8は、かんぬき7を固定する。これは、ストッパー8、ばね10が、1自由度振動系であり、その固有振動数が高振動数で加振された場合に、共振するように設定されるためである。
そして、かんぬき7は、配管固定部5を固定し、配管1の振動応答を抑制し、配管1の健全性を担保する。
このように、実施例1によれば、低振動数の荷重が入力された状態(架台3が低振動数で振動した場合)では、ストッパー8、ばね10は動作せず、ストッパー8は、かんぬき7を、固定し続ける。つまり、ストッパー8により、かんぬき7が、落下しないように固定され、そして、かんぬき7により、配管固定部5が、動作しないように固定され、配管固定部5により、配管1が固定される。
これにより、配管1に、低振動数の荷重が入力された状態では、配管1は、全体が振動する振動モードになるため、配管1が動かないように、配管固定部5により固定され、配管1の変形を抑制し、配管1の損傷を防止する。
次に、実施例1に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する。
図4は、実施例1に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。
航空機衝突などのような高振動数(振動成分)の荷重が入力された状態では、実施例1に記載する配管制振装置は、ストッパー8、ばね10が共振する。実施例1では、ストッパー8、ばね10が動作部となる。
ストッパー8、ばね10は、1自由度振動系であり、その固有振動数が高振動数で加振された場合に、共振するように設定される。つまり、この動作部は、この固有振動数の前後の高振動数で加振された場合に、動作する。
ストッパー8、ばね10が共振した場合、ストッパー8、ばね10が動作する。つまり、ばね10が縮み、ストッパー8が、横溝9に沿って、縦穴6の中心方向から外側方向に動作し、かんぬき7の固定を解除する。
そして、かんぬき7が、縦穴6の下部に落下し、配管固定部5の固定を解除する。つまり、配管固定部5の動作が、横穴4の内部で、自由になり、配管固定部5による配管1の固定を解除する。
このように、実施例1によれば、高振動数の荷重が入力された状態(架台3が高振動数で振動した場合)では、ストッパー8、ばね10が共振し、振動する。この振動により、ストッパー8、ばね10が動作し、かんぬき7の固定が解除され、かんぬき7が縦穴6の下部に落下し、配管固定部5の固定が解除される。
これにより、配管1に、高振動数の荷重が入力された状態では、配管1の変位が小さいため、配管1が動くように、配管固定部5の固定が解除され、配管1に高振動数の荷重が入力されず、配管1の振動を抑制し、配管1の損傷を防止する。
このように、実施例1に記載する配管制振装置は、水平面に設置される土台2と、土台2に設置される二つの架台3と、を有し、それぞれの架台3は、架台3に形成される横穴4に設置され、配管1を固定する配管固定部5と、架台3に形成される縦穴6に設置され、配管固定部5を固定するかんぬき7と、かんぬき7を動作させる動作部と、を有する。
そして、動作部は、架台3が、低振動数で振動した場合に動作せず、高振動数で振動した場合に動作する。また、動作部は、1自由度振動系であり、高振動数で加振された場合に、共振する。
また、動作部は、かんぬき7を固定するストッパー8と、架台3に形成される横溝9に設置され、ストッパー8を動作させるばね10と、を有する。
つまり、ストッパー8、ばね10は、1自由度振動系であり、その固有振動数が高振動数で加振された場合に、共振するように設定される。
実施例1によれば、低振動数の荷重が入力された状態では、ストッパー8、ばね10は共振しないため、かんぬき7により配管固定部5が固定され、配管固定部5により配管1が固定される。つまり、配管1に、低振動数の荷重が入力された状態では、配管1が固定され、配管1の変形を抑制し、配管1の損傷を防止する。
また、実施例1によれば、高振動数の荷重が入力された状態では、ストッパー8、ばね10が共振し、振動する。この振動により、ストッパー8、ばね10が動作し、かんぬき7の固定が解除され、配管固定部5の固定が解除される。つまり、配管1に、高振動数の荷重が入力された状態では、配管1に高振動数の荷重が入力されず、配管1の振動を抑制し、配管1の損傷を防止する。
次に、実施例2に記載する配管1及び配管制振装置を説明する。
図5は、実施例2に記載する配管1及び配管制振装置を説明する断面図である。
実施例2に記載する配管制振装置は、実施例1に記載する配管制振装置に比較して、動作部が相違する。
つまり、実施例1では、かんぬき7を固定するため、ストッパー8とばね10とからなる1自由度振動系を使用するが、実施例2では、ストッパー8、ばね10の代わりに、ストッパー8、伸縮部14(例えば、駆動部を有するボールねじなど)、センサ及び処理装置15、ワイヤ(信号線)16を使用する。
実施例2では、架台3に形成される横溝9に、伸縮部14が設置される。
伸縮部14は、ストッパー8と接続し、ストッパー8を、縦穴6の形成方向に対して、垂直方向に動作させる。つまり、ストッパー8、伸縮部14は、横溝9に沿って動作する。
センサ及び処理装置15は、架台3に入力される荷重の振動数を計測及び判定する。つまり、センサ及び処理装置15は、低振動数の荷重が入力されたか、又は、高振動数の荷重が入力されたか、を計測及び判定する。
ワイヤ16は、センサ及び処理装置15から伸縮部14へ、伸縮部14を縮める信号を伝達する。
つまり、動作部は、かんぬき7を固定するストッパー8と、ストッパー8を動作させる伸縮部14と、架台3に入力される荷重の振動数を計測するセンサ15及び架台3に入力される荷重の振動数を判定する処理装置15とを有し、センサ及び処理装置15が、高振動数の荷重を計測及び判定した場合(高振動数の荷重が入力されたと、計測及び判定した場合)に、伸縮部14が縮むように、ワイヤ16を介して、伸縮部14を縮める信号が、センサ及び処理装置15から伸縮部14に伝達される。
通常状態では、伸縮部14は、ストッパー8を縦穴6の中心方向に押し、ストッパー8は、かんぬき7を固定する。低振動数の荷重が入力されたとも、高振動数の荷重が入力されたとも、計測及び判定されないためである。
次に、低振動数の荷重が入力された状態では、実施例2に記載する配管制振装置は、ストッパー8、伸縮部14は動作せず、伸縮部14は、ストッパー8を縦穴6の中心方向に押し、そして、ストッパー8は、かんぬき7を固定する。
そして、かんぬき7は、配管固定部5を固定し、配管1の振動応答を抑制し、配管1の健全性を担保する。
このように、実施例2によれば、低振動数の荷重が入力された状態では、センサ及び処理装置15により、低振動数の荷重が入力されたと、計測及び判定され、伸縮部14を縮める信号は伝達されず、ストッパー8、伸縮部14は動作せず、ストッパー8は、かんぬき7を、固定し続ける。つまり、ストッパー8により、かんぬき7が、落下しないように固定され、そして、かんぬき7により、配管固定部5が、動作しないように固定され、配管固定部5により、配管1が固定される。
これにより、配管1に、低振動数の荷重が入力された状態では、配管1は、配管固定部5により固定され、配管1の変形を抑制し、配管1の損傷を防止する。
次に、実施例2に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する。
図6は、実施例2に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。
高振動数の荷重が入力された状態では、実施例2に記載する配管制振装置は、ストッパー8、伸縮部14が動作する。実施例2では、ストッパー8、伸縮部14が動作部となる。
ストッパー8、伸縮部14は、センサ及び処理装置15により、高振動数の荷重が入力されたと、計測及び判定され、伸縮部14を縮める信号が伝達されることにより、動作する。つまり、この動作部は、高振動数の荷重が入力されたと、計測及び判定された場合に、動作する。
高振動数の荷重が入力されたと、計測及び判定された場合、ストッパー8、伸縮部14が動作する。つまり、伸縮部14が縮み、ストッパー8が、横溝9に沿って、縦穴6の中心方向から外側方向に動作し、かんぬき7の固定を解除する。
そして、かんぬき7が、縦穴6の下部に落下し、配管固定部5の固定を解除する。これにより、配管固定部5による配管1の固定を解除する。
このように、実施例2によれば、高振動数の荷重が入力された状態では、ストッパー8、伸縮部14が動作する。この動作により、かんぬき7の固定が解除され、かんぬき7が縦穴6の下部に落下し、配管固定部5の固定が解除される。
これにより、配管1に、高振動数の荷重が入力された状態では、配管1は、配管固定部5による固定が解除され、配管1に高振動数の荷重が入力されず、配管1の振動を抑制し、配管1の損傷を防止する。
次に、実施例3に記載する配管1及び配管制振装置を説明する。
図7は、実施例3に記載する配管1及び配管制振装置を説明する断面図である。
実施例3に記載する配管制振装置は、実施例1に記載する配管制振装置に比較して、動作部が相違する。
つまり、実施例1では、かんぬき7を固定するため、ストッパー8とばね10とからなる1自由度振動系を使用するが、実施例3では、ストッパー8、ばね10の代わりに、ストッパー8、錘11、錘支持部12を使用する。
実施例3では、架台3には、縦穴6の下部に、縦穴大13が形成される。縦穴大13の直径は、縦穴6の直径よりも、大きい。
また、ストッパー8、錘11、錘支持部12(以下、ストッパー8、錘11、錘支持部12を「片持ち梁」と呼称する場合がある)は、縦穴大13に設置される。
実施例3におけるストッパー8は、例えば、棒状の部材で形成され、一端(上端)がかんぬき7に接続し、他端(下端)が錘11に接続する。
錘支持部12は、例えば、棒状の部材で形成され、一端(上端)が錘11に接続し、他端(下端)が縦穴大13の底部に接続する。
通常状態では、ストッパー8、錘11、錘支持部12は、かんぬき7を固定する。
次に、低振動数の荷重が入力された状態では、実施例3に記載する配管制振装置は、ストッパー8、錘11、錘支持部12は動作せず、ストッパー8、錘11、錘支持部12は、かんぬき7を固定する。
そして、かんぬき7は、配管固定部5を固定し、配管1の振動応答を抑制し、配管1の健全性を担保する。
このように、実施例3によれば、低振動数の荷重が入力された状態では、ストッパー8、錘11、錘支持部12は、動作せず、ストッパー8、錘11、錘支持部12は、かんぬき7を、固定し続ける。つまり、ストッパー8、錘11、錘支持部12により、かんぬき7が、落下しないように固定され、そして、かんぬき7により、配管固定部5が、動作しないように固定され、配管固定部5により、配管1が固定される。
これにより、配管1に、低振動数の荷重が入力された状態では、配管1は、配管固定部5により固定され、配管1の変形を抑制し、配管1の損傷を防止する。
次に、実施例3に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する。
図8は、実施例3に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。
高振動数の荷重が入力された状態では、実施例3に記載する配管制振装置は、ストッパー8、錘11、錘支持部12は共振する。実施例3では、ストッパー8、錘11、錘支持部12が動作部となる。
錘11、錘支持部12は、1自由度振動系であり、その固有振動数が高振動数で加振された場合に、共振するように設定される。つまり、この動作部は、この固有振動数の前後の高振動数で加振された場合に、動作(錘11、錘支持部12がスイング)する。
錘11、錘支持部12が共振した場合、ストッパー8、錘11、錘支持部12が動作する。つまり、錘支持部12が破損し、ストッパー8とかんぬき7との接続が解除され、かんぬき7の固定を解除する。
そして、かんぬき7が、縦穴6の下部の縦穴大13に落下し、配管固定部5の固定を解除する。これにより、配管固定部5による配管1の固定を解除する。
このように、実施例3によれば、高振動数の荷重が入力された状態では、ストッパー8、錘11、錘支持部12が共振し、振動する。この振動により、ストッパー8、錘11、錘支持部12が動作し、かんぬき7の固定が解除され、かんぬき7が縦穴6の下部の縦穴大13に落下し、配管固定部5の固定が解除される。
これにより、配管1に、高振動数の荷重が入力された状態では、配管1は、配管固定部5による固定が解除され、配管1に高振動数の荷重が入力されず、配管1の振動を抑制し、配管1の損傷を防止する。
次に、実施例4に記載する配管1及び配管制振装置を説明する。
図9は、実施例4に記載する配管1及び配管制振装置を説明する断面図である。
実施例4に記載する配管制振装置は、実施例3に記載する配管制振装置に比較して、動作部が相違する。
つまり、実施例3では、かんぬき7を固定するため、ストッパー8、錘11、錘支持部12からなる1自由度振動系を使用するが、実施例4では、ストッパー8、錘11、錘支持部12の代わりに、高振動数の荷重の入力により、ゾルから液体に変化するチキソトロピー流体17を使用する。
チキソトロピー流体17は、縦穴大13に充填される。
通常状態では、チキソトロピー流体17は、かんぬき7を固定する。つまり、チキソトロピー流体17により、かんぬき7が、落下しないように、固定される。
次に、低振動数の荷重が入力された状態では、実施例4に記載する配管制振装置は、チキソトロピー流体17は、ゾルから液体に変化せず、チキソトロピー流体17は、かんぬき7を固定する。
そして、かんぬき7は、配管固定部5を固定し、配管1の振動応答を抑制し、配管1の健全性を担保する。
このように、実施例4によれば、低振動数の荷重が入力された状態では、チキソトロピー流体17は、ゾルから液体に変化せず、ゾル状態を維持し、チキソトロピー流体17は、かんぬき7を、固定し続ける。つまり、チキソトロピー流体17により、かんぬき7が、落下しないように固定され、そして、かんぬき7により、配管固定部5が、動作しないように固定され、配管固定部5により、配管1が固定される。
これにより、配管1に、低振動数の荷重が入力された状態では、配管1は、配管固定部5により固定され、配管1の変形を抑制し、配管1の損傷を防止する。
次に、実施例4に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する。
図10は、実施例4に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。
高振動数の荷重が入力された状態では、実施例4に記載する配管制振装置は、チキソトロピー流体17はゾルから液体に変化する。実施例4では、チキソトロピー流体17が動作部となる。
チキソトロピー流体17は、高振動数の荷重の入力により、ゾルから液体に変化し、高振動数の荷重が入力された場合に、ゾルから液体に変化する。
チキソトロピー流体17がゾルから液体に変化した場合、かんぬき7の固定が解除される。
そして、かんぬき7が、縦穴6の下部の縦穴大13に落下し、配管固定部5の固定を解除する。これにより、配管固定部5による配管1の固定を解除する。
このように、実施例4によれば、高振動数の荷重が入力された状態では、チキソトロピー流体17がゾルから液体に変化する。チキソトロピー流体17のゾルから液体への変化により、かんぬき7の固定が解除され、かんぬき7が縦穴6の下部の縦穴大13に落下し、配管固定部5の固定が解除される。
これにより、配管1に、高振動数の荷重が入力された状態では、配管1は、配管固定部5による固定が解除され、配管1に高振動数の荷重が入力されず、配管1の振動を抑制し、配管1の損傷を防止する。
次に、実施例5に記載する配管1及び配管制振装置を説明する。
図11は、実施例5に記載する配管1及び配管制振装置を説明する断面図である。
実施例5に記載する配管制振装置は、実施例1に記載する配管制振装置に比較して、動作部が相違する。
つまり、実施例1では、スットパー8とばね10とからなる1つの1自由度振動系を使用するが、実施例5では、スットパー8とばね10とからなる1自由度振動系(第1動作部)と、錘11とばね10bとからなる1自由度振動系(第2動作部)と、の2つの自由度振動系を使用する。つまり、実施例5は、実施例1に比較して、第2動作部を追加する。
実施例5では、架台3には、更に、横溝9よりも下方に、縦穴6に連通する横溝9bが形成される。横溝9bは、縦穴6の底部に連通する。横溝9bには、錘11、ばね10bが設置される。横溝9bは、縦穴6の形成方向に対して、垂直方向に形成される。
ばね10bは、錘11と接続し、錘11を、縦穴6の形成方向に対して、垂直方向に動作させる。つまり、錘11、ばね10bは、横溝9bに沿って動作する。
錘11、ばね10bは、1自由度振動系であり、その固有振動数が低振動数で加振された場合に、共振するように設定される。つまり、この第2動作部は、低振動数で加振された場合に動作する。
また、実施例5では、横溝9bには、錘11と隣接するように、落下防止部18(例えば、球状の部材)が設置される。更に、落下防止部18が、軽微な振動(例えば、配管1に流通する流体による配管1の振動など)で、縦穴6の中心方向に動作しないように、横溝9bの縦穴9b側に、落下防止部18を固定する突起19が設置される。なお、錘11、ばね10b、落下防止部18を、第2動作部と呼称する場合もある。
つまり、実施例5では、架台3は、低振動数で振動した場合に動作せず、高振動数で振動した場合に動作する第1動作部と、高振動数で振動した場合に動作せず、低振動数で振動した場合に動作する第2動作部と、を有する。
通常状態では、ばね10は、ストッパー8を縦穴6の中心方向に押し、ストッパー8は、かんぬき7を固定する。また、錘11、ばね10bは、横溝9bに留まり、落下防止部18も、横溝9bに留まる。
次に、実施例5に記載する配管1及び配管制振装置であって、低振動数の荷重が入力された状態を説明する。
図12は、実施例5に記載する配管1及び配管制振装置であって、低振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。
低振動数の荷重が入力された状態では、実施例5に記載する配管制振装置は、錘11、ばね10b(第2動作部)が共振する。錘11、ばね10bが共振した場合、錘11、ばね10bが動作する。つまり、ばね10bが伸び、錘11が、横溝9bに沿って、縦穴6の中心方向に動作し、落下防止部18を、縦穴6の中心方向に動作させる。なお、落下防止部18は、突起19を乗り越えて、縦穴6の中心方向に動作する。
また、低振動数の荷重が入力された状態では、実施例5に記載する配管制振装置は、ストッパー8、ばね10は動作せず、ばね10は、ストッパー8を縦穴6の中心方向に押し、ストッパー8は、かんぬき7を固定する。
そして、かんぬき7は、配管固定部5を固定し、配管1の振動応答を抑制し、配管1の健全性を担保する。
このように、実施例5によれば、低振動数の荷重が入力された状態では、ストッパー8、ばね10は動作せず、ストッパー8は、かんぬき7を、固定し続ける。つまり、ストッパー8により、かんぬき7が、落下しないように固定され、そして、かんぬき7により、配管固定部5が、動作しないように固定され、配管固定部5により、配管1が固定される。
これにより、配管1に、低振動数の荷重が入力された状態では、配管1は、配管固定部5により固定され、配管1の変形を抑制し、配管1の損傷を防止する。
次に、実施例5に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する。
図13は、実施例5に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。
高振動数の荷重が入力された状態では、実施例5に記載する配管制振装置は、ストッパー8、ばね10(第1動作部)が共振する。ストッパー8、ばね10が共振した場合、ストッパー8、ばね10が動作する。つまり、ばね10が縮み、ストッパー8が、横溝9に沿って、縦穴6の中心方向から外側方向に動作し、かんぬき7の固定を解除する。
そして、かんぬき7が、縦穴6の下部に落下し、配管固定部5の固定を解除する。これにより、配管固定部5による配管1の固定を解除する。
また、高振動数の荷重が入力された状態では、実施例5に記載する配管制振装置は、錘11、ばね10bは動作せず、錘11、ばね10bは、横溝9bに留まり、落下防止部18も、横溝9bに留まる。
このように、実施例5によれば、高振動数の荷重が入力された状態では、ストッパー8、ばね10が共振し、振動する。この振動により、ストッパー8、ばね10が動作し、かんぬき7の固定が解除され、かんぬき7が縦穴6の下部に落下し、配管固定部5の固定が解除される。
これにより、配管1に、高振動数の荷重が入力された状態では、配管1は、配管固定部5の固定が解除され、配管1に高振動数の荷重が入力されず、配管1の振動を抑制し、配管1の損傷を防止する。
このように、実施例5に記載する配管制振装置は、低振動数の荷重と高振動数の荷重とが、共に入力された場合であっても、かんぬき7が落下しないように、ストッパー8とばね10とからなる1自由度振動系を有する第1動作部、及び、錘11とばね10bとからなる1自由度振動系を有する第2動作部、を有する。
次に、実施例5に記載する配管1及び配管制振装置であって、低振動数の荷重と高振動数の荷重とが共に入力された状態を説明する。
図14は、実施例5に記載する配管1及び配管制振装置であって、低振動数の荷重と高振動数の荷重とが共に入力された状態を説明する断面図である。
低振動数の荷重と高振動数の荷重とが共に入力された状態では、錘11及びばね10b、ストッパー8及びばね10が、共に共振する。
錘11、ばね10bが共振する場合、ばね10bが伸び、錘11が、横溝9bに沿って、縦穴6の中心方向に動作し、落下防止部18を、突起19を乗り越えさせて、縦穴6の中心方向に動作させる。
ストッパー8、ばね10が共振する場合、ばね10が縮み、ストッパー8が、横溝9に沿って、縦穴6の中心方向から外側方向に動作し、かんぬき7の固定を解除する。しかし、かんぬき7は、縦穴6の底部まで落下せず、落下防止部18上に留まる。
かんぬき7は、配管固定部5を固定し続け、配管固定部5は、配管1を固定し続ける。
これにより、配管1は、配管固定部5により固定され、配管1の変形を抑制し、配管1の損傷を防止する。
なお、落下防止部18の大きさは、かんぬき7の長さとの関係により、設定される。つまり、落下防止部18は、かんぬき7が落下防止部18上に留まった際に、配管固定部5を固定し続けることができる大きさに設定される。
実施例5は、高振動数の荷重に比較して、低振動数の荷重が、配管1に寄与する影響が大きいと想定される場合に、特に、有効である。
次に、実施例6に記載する配管1及び配管制振装置を説明する。
図15は、実施例6に記載する配管1及び配管制振装置を説明する断面図である。
実施例6に記載する配管制振装置は、実施例5に記載する配管制振装置に比較して、動作部が相違する。
つまり、低振動数の荷重と高振動数の荷重とが入力された状態で、かんぬき7を、縦穴6の底部まで落下させないようにするため、実施例5では落下防止部18を使用するが、実施例6では液体21(例えば、油など)を使用する。
実施例6では、架台3には、縦穴6の底部に、横穴を介して、連通する縦穴(第2縦穴)20が、耐縦穴6の形成方向に平行(以下、縦穴20の形成方向)に、形成される。更に、縦穴20に連通する横溝9cが形成される。横溝9cには、錘11、ばね10bが設置される。横溝9cは、縦穴20の形成方向に対して、垂直方向に形成される。
ばね10bは、錘11と接続し、錘11を、縦穴20の形成方向に対して、垂直方向に動作させる。つまり、錘11、ばね10bは、横溝9cに沿って動作する。
通常状態では、ばね10は、ストッパー8を縦穴6の中心方向に押し、ストッパー8は、かんぬき7を固定する。また、ばね10bは、錘11を縦穴20の中心方向に押し、錘11は縦穴20を塞ぐ。そして、縦穴20の上部(縦穴20の内部であって、錘11の上方)に、液体20が内包(保持)される。
次に、実施例6に記載する配管1及び配管制振装置であって、低振動数の荷重が入力された状態を説明する。
図16は、実施例6に記載する配管1及び配管制振装置であって、低振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。
低振動数の荷重が入力された状態では、実施例6に記載する配管制振装置は、錘11、ばね10bが共振する。錘11、ばね10bが共振した場合、錘11、ばね10bが動作する。つまり、ばね10bが縮み、錘11が、横溝9bに沿って、縦穴20の中心方向から外側方向に動作し、縦穴20の上部に内包される液体20を、横穴を介して、縦穴6に流通する。
また、低振動数の荷重が入力された状態では、実施例6に記載する配管制振装置は、ストッパー8、ばね10は動作せず、ばね10は、ストッパー8を縦穴6の中心方向に押し、ストッパー8は、かんぬき7を固定する。なお、液体21の縦穴6への流入は、かんぬき7の固定には影響しない。
そして、かんぬき7は、配管固定部5を固定し、配管1の振動応答を抑制し、配管1の健全性を担保する。
このように、実施例6によれば、低振動数の荷重が入力された状態では、ストッパー8、ばね10は動作せず、ストッパー8は、かんぬき7を、固定し続ける。つまり、ストッパー8により、かんぬき7が、落下しないように固定され、そして、かんぬき7により、配管固定部5が、動作しないように固定され、配管固定部5により、配管1が固定される。
これにより、配管1に、低振動数の荷重が入力された状態では、配管1は、配管固定部5により固定され、配管1の変形を抑制し、配管1の損傷を防止する。
次に、実施例6に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する。
図17は、実施例6に記載する配管1及び配管制振装置であって、高振動数の荷重が入力された状態を説明する断面図である。
高振動数の荷重が入力された状態では、実施例6に記載する配管制振装置は、ストッパー8、ばね10が共振する。ストッパー8、ばね10が共振した場合、ストッパー8、ばね10が動作する。つまり、ばね10が縮み、ストッパー8が、横溝9に沿って、縦穴6の中心方向から外側方向に動作し、かんぬき7の固定を解除する。
そして、かんぬき7が、縦穴6の下部に落下し、配管固定部5の固定を解除する。これにより、配管固定部5による配管1の固定を解除する。
また、高振動数の荷重が入力された状態では、実施例6に記載する配管制振装置は、錘11、ばね10bは動作せず、錘11は縦穴20を塞ぎ続け、縦穴20の上部に、液体20が内包され続ける。つまり、液体21は、縦穴6に流入しない。
このように、実施例6によれば、高振動数の荷重が入力された状態では、ストッパー8、ばね10が共振し、振動する。この振動により、ストッパー8、ばね10が動作し、かんぬき7の固定が解除され、かんぬき7が縦穴6の下部に落下し、配管固定部5の固定が解除される。
これにより、配管1に、高振動数の荷重が入力された状態では、配管1は、配管固定部5の固定が解除され、配管1に高振動数の荷重が入力されず、配管1の振動を抑制し、配管1の損傷を防止する。
このように、実施例6に記載する配管制振装置は、低振動数の荷重と高振動数の荷重とが、共に入力された場合であっても、かんぬき7が落下しないように、ストッパー8とばね10とからなる1自由度振動系を有する第1動作部、及び、錘11とばね10bとからなる1自由度振動系を有する第2動作部、を有する。
次に、実施例6に記載する配管1及び配管制振装置であって、低振動数の荷重と高振動数の荷重とが共に入力された状態を説明する。
図18は、実施例6に記載する配管1及び配管制振装置であって、低振動数の荷重と高振動数の荷重とが共に入力された状態を説明する断面図である。
低振動数の荷重と高振動数の荷重とが共に入力された状態では、錘11及びばね10b、ストッパー8及びばね10が、共に共振する。
錘11、ばね10bが共振する場合、ばね10bが縮み、錘11が、横溝9bに沿って、縦穴20の中心方向から外側方向に動作し、縦穴20の上部に内包される液体20を、横穴を介して、縦穴6に流通する。
ストッパー8、ばね10が共振する場合、ばね10が縮み、ストッパー8が、横溝9に沿って、縦穴6の中心方向から外側方向に動作し、かんぬき7の固定を解除する。しかし、かんぬき7は、縦穴6の底部まで落下せず、かんぬき7の液体21に対する浮力により浮く。
かんぬき7は、配管固定部5を固定し続け、配管固定部5は、配管1を固定し続ける。
これにより、配管1は、配管固定部5により固定され、配管1の変形を抑制し、配管1の損傷を防止する。
なお、かんぬき7は、液体21に浮くように、形成される。例えば、かんぬき7を中空に形成する。
実施例6は、高振動数の荷重に比較して、低振動数の荷重が、配管1に寄与する影響が大きいと想定される場合に、特に、有効である。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために、具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を有するものに限定されるものではない。
また、ある実施例の構成の一部を、他の実施例の構成の一部に置換することもできる。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を追加することもできる。また、各実施例の構成の一部について、それを削除し、他の構成の一部を追加し、他の構成の一部と置換することもできる。
1…配管、2…土台、3…架台、4…横穴、5…配管固定部、6…縦穴、7…かんぬき、8…ストッパー、9…横溝、10…ばね、11…錘、12…錘支持部、13…縦穴大、14…伸縮部、15…センサ及び処理装置、16…ワイヤ、17…チキソトロピー流体、18…落下防止部、19…突起、20…縦穴、21…液体。

Claims (11)

  1. 土台に設置される二つの架台を有し、
    前記架台は、前記架台に形成される横穴に設置され、配管を固定する配管固定部と、前記架台に形成される縦穴に設置され、前記配管固定部を固定するかんぬきと、かんぬきを動作させる動作部と、を有し、
    前記動作部は、前記架台が、低振動数で振動した場合に動作せず、高振動数で振動した場合に動作することを特徴とする配管制振装置。
  2. 請求項1に記載する配管制振装置であって、
    前記動作部は、1自由度振動系であり、高振動数で加振された場合に、共振することを特徴とする配管制振装置。
  3. 請求項2に記載する配管制振装置であって、
    前記動作部は、かんぬきを固定するストッパーと、前記ストッパーを動作させるばねと、を有することを特徴とする配管制振装置。
  4. 請求項2に記載する配管制振装置であって、
    前記動作部は、かんぬきを固定する片持ち梁であることを特徴とする配管制振装置。
  5. 請求項4に記載する配管制振装置であって、
    前記架台には、前記縦穴の下部に縦穴大が形成され、
    前記片持ち梁は、ストッパーと、錘と、錘支持部とからなり、前記ストッパーと、前記錘と、前記錘支持部とは、前記縦穴大に設置され、
    前記ストッパーは、上端がかんぬきに接続し、下端が前記錘に接続し、前記錘支持部は、上端が前記錘に接続し、下端が前記縦穴の底部に接続することを特徴とする配管制振装置。
  6. 請求項1に記載する配管制振装置であって、
    前記動作部は、かんぬきを固定するストッパーと、前記ストッパーを動作させる伸縮部と、前記架台に入力される荷重の振動数を計測するセンサとを有し、前記センサが、高振動数の荷重を計測した場合に、前記伸縮部が縮むことを特徴とする配管制振装置。
  7. 請求項1に記載する配管制振装置であって、
    前記架台には、前記縦穴の下部に縦穴大が形成され、
    前記動作部は、前記縦穴大に充填され、高振動数の荷重の入力により、ゾルから液体に変化するチキソトロピー流体であることを特徴とする配管制振装置。
  8. 請求項2に記載する配管制振装置であって、
    更に、1自由度振動系であり、低振動数で加振された場合に、共振する第2動作部を有することを特徴とする配管制振装置。
  9. 請求項8に記載する配管制振装置であって、
    前記第2動作部は、錘と、錘と接続するばねと、を有することを特徴とする配管制振装置。
  10. 請求項9に記載する配管制振装置であって、
    更に、前記錘と隣接するように、落下防止部が設置され、前記落下防止部を固定する突起が設置されることを特徴とする配管制振装置。
  11. 請求項9に記載する配管制振装置であって、
    前記架台には、前記縦穴の底部に連通する第2縦穴が形成され、錘及びばねが、第2縦穴に設置され、前記第2縦穴の上部に、液体が内包されることを特徴とする配管制振装置。
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