JP7313964B2 - クレーン及び懸垂型の電動巻上機 - Google Patents
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Description
まず、図1を用いて本実施例1におけるクレーンの全体構成を説明する。図1は走行装置付きクレーンの全体構成を示す外観斜視図である。
前記ガーダー10には前記クレーンサドル60a,60bを制御するサドル制御部12が設けられている。
懸垂型の電動巻上機1は、前記電動巻上機2、前記電動トロリ3、前記クレーンフック4及び前記巻上機制御部5等から構成されている。
図2に示すように、電動巻上機2は、一対の巻上機フレーム20を備え、この巻上機フレーム20には、吊荷を巻上げ及び巻下げする巻上機ドラム(回転体)27が回転自在に設けられている。また、前記巻上機ドラム27を駆動する巻上電動機21と、該巻上電動機21の出力軸の回転速度を、歯車を用いて減速させて高トルクを得る巻上減速機28が前記巻上機フレーム20に設けられている。
前記電動巻上機2は、巻上機フレーム20の上部を前記吊りピン37に懸垂させることにより、電動トロリ3に懸垂するように構成されている。
なお、図5、図6ではトロリフレーム35a側の構成を説明したが、トロリフレーム35bの側もトロリフレーム35a側と同様の構成になっている。
この図7に示すように、本実施例では、幅調整用部材50は、前記吊りピン37の外周面に沿う半円弧状切欠き50aを有する半円板状に構成されている。また、前記半円弧状切欠き50aの外周側には前記取付ねじ(締結部材)39,40を挿入するための締結部材挿入孔50bが形成されている。前記締結部材挿入孔50bは前記幅調整部材50の幅方向の中心に対し一方側に偏位させて、即ち偏った位置に設けられている。
この図8に示す幅調整部材51は、矩形形状の板材により構成されている。また、吊りピン37の外周面に沿う半円弧状切欠き51aを有する点では同じであるが、半円弧状切欠き51aの開口部側は半円弧の端部から直線状に下方に延びる延長部を有する点が図7のものと異なっている。
図9及び図10に示す幅調整部材52は、図7に示すものと同様に、幅調整用部材52は、前記吊りピン37の外周面に沿う半円弧状切欠き52aを有する半円板状に構成されている点では同じである。この変形例2が図7に示す幅調整部材と異なる点は、半円板状の幅調整部材52の一方の面に凹凸構造を有する形状としている点が異なる。即ち、半円板状の幅調整部材52の一方の面に、一端から他端に掛けて一定の間隔で放射状に形成した凸部52eと凹部52dを交互に設けている。
本実施例では、前記従動車輪62a側において、一方のサドルフレーム63aと従動車輪62aの一方の面の間と、他方のサドルフレーム63aと従動車輪62aの他方の面の間に、それぞれ複数枚の幅調整部材53を配設することにより、従動車輪62aが軸方向位置決めをしている。図12に示す55は幅調整部材53をサドルフレーム63aに取り付けるための取付ねじである。このように構成することにより、前記幅調整部材53の配設枚数を調整することにより、従動車輪62aの軸方向位置を調整できる。なお、幅調整部材53だけでなく、円筒形状或いは中央に開口部を有する円板形状で一定幅を有するカラーと複数枚の前記幅調整部材53を組み合わせて、前記従動車輪62aの軸方向位置を決めるようにしても良い。
4…クレーンフック、5…巻上機制御部、6…操作入力装置、
10…ガーダー、11a、11b…走行レール、
12…サドル制御部、20…巻上機フレーム、21…巻上電動機、22…駆動軸、
23…軸継手、24…軸、25…巻上電磁ブレーキ、26…ワイヤロープ、
27…巻上機ドラム、28…巻上減速機、29…従動軸、
32…横行電動機、33…横行電磁ブレーキ、34…横行減速機、
35,35a,35b…トロリフレーム、
36,36a,36b…ホイール、37…吊りピン、37a…ナット、
38…ガイドローラ、38a…ガイドローラ支持部材、38b…取付部材、
38c,39,40,55…取付ねじ、41,42…ねじ孔、
50,51,52,53,54…幅調整用部材、
50a,51a,52a,53a,54a…半円弧状切欠き、
50b,51b,52b,52c,53b,54b…締結部材挿入孔、
52d:凹部、52e…凸部、55…取付ねじ、
60a,60b…クレーンサドル、61a,61b…駆動車輪(車輪)、
62a,62b…従動車輪(車輪)、62aa…転がり軸受、63a…サドルフレーム、
64…サドル電動機、65…サドルブレーキ、66…サドル減速機、
68…ダンパー、69…サドル最終減速段カバー、
73…最終減速段、74…車軸ストッパ、75,76…車軸、100…クレーン。
Claims (8)
- 一対の走行レールと、各走行レール上を走行する一対のクレーンサドルと、前記一対のクレーンサドルを連結するガーダーと、このガーダー上を横行移動可能に設置された電動トロリに吊りピンを介して懸垂された懸垂型の電動巻上機を備えるクレーンにおいて、
前記電動トロリは、前記ガーダーを挟んで設けられた一対のトロリフレームと、このトロリフレームに取り付けられ前記ガーダー上を走行する一対のホイールと、前記一対のトロリフレーム間に軸架された前記吊りピンを備え、
前記電動巻上機は、前記吊りピンに懸垂される巻上機フレームと、この巻上機フレームに取り付けられた巻上機ドラムを備え、
前記トロリフレームと前記巻上機フレームとの間の前記吊りピンの部分に配設され前記巻上機フレームと前記トロリフレームとの間の幅を調整する複数枚の幅調整部材を備え、
前記幅調整部材は、前記吊りピンの外周面に沿う半円弧状切欠きと、締結部材を挿入する締結部材挿入孔を備え、前記締結部材挿入孔は、前記幅調整部材の幅方向の中心に対し一方側に偏位させて設けられ、前記幅調整部材は前記締結部材挿入孔に挿入された前記締結部材により前記トロリフレームに固定され、
前記クレーンサドルは、一対のサドルフレームと、前記一対のサドルフレームに軸架された車軸と、この車軸に回転自在に設けられ前記走行レール上を走行する車輪と、前記サドルフレームと前記車輪との間の前記車軸に配設され、前記サドルフレームと前記車輪との間の幅を調整する複数枚の幅調整部材を備え、
この幅調整部材は、前記車軸の外周面に沿う半円弧状切欠きと、締結部材を挿入する締結部材挿入孔を備え、前記締結部材挿入孔は、前記幅調整部材の幅方向の中心に対し一方側に偏位させて設けられ、前記幅調整部材は前記締結部材挿入孔に挿入された前記締結部材により前記サドルフレームに固定され、
前記巻上機フレームと前記トロリフレームとの間の幅を調整する前記幅調整部材または前記サドルフレームと前記車輪との間の幅を調整する前記幅調整部材の少なくとも何れかは、前記半円弧状切欠きを有する半円板状に構成され、
前記半円板状の幅調整部材の一方の面に、一端から他端に掛けて一定の間隔で放射状に形成した凸部と凹部を交互に設け、
前記半円弧状切欠きの外周側には、径方向位置が同じで同径の二つの前記締結部材挿入孔が設けられ、一方の締結部材挿入孔は前記幅調整部材の幅方向の中心に対し一方側に偏位した位置の前記凸部に、他方の締結部材挿入孔は前記幅調整部材の幅方向の中心に対し他方側に偏位した位置の前記凹部にそれぞれ形成されていることを特徴とするクレーン。 - 請求項1に記載のクレーンにおいて、
前記クレーンサドルの前記サドルフレームと前記車輪との間の前記車軸には複数枚の前記幅調整部材と円筒形状または円板形状のカラーが配設され、前記幅調整部材と前記カラーにより前記サドルフレームと前記車輪との間の幅を調整する構成としていることを特徴とするクレーン。 - 請求項1に記載のクレーンにおいて、
前記巻上機フレームと前記トロリフレームとの間の幅を調整する前記幅調整部材または前記サドルフレームと前記車輪との間の幅を調整する前記幅調整部材の少なくとも何れかは、前記半円弧状切欠きを有する矩形形状の板材により構成され、前記半円弧状切欠きの開口部側は半円弧の端部から直線状に下方に延びる延長部を有することを特徴とするクレーン。 - 電動トロリに吊りピンを介して懸垂された電動巻上機を備える懸垂型の電動巻上機において、
前記電動トロリは、一対のトロリフレームと、この一対のトロリフレームのそれぞれに取り付けられた一対のホイールと、前記一対のトロリフレーム間に軸架された前記吊りピンを備え、
前記電動巻上機は、前記吊りピンに懸垂される巻上機フレームと、この巻上機フレームに取り付けられた巻上機ドラムを備え、
前記トロリフレームと前記巻上機フレームとの間の前記吊りピンの部分に配設され前記巻上機フレームと前記トロリフレームとの間の幅を調整する複数枚の幅調整部材を備え、
前記幅調整部材は、前記吊りピンの外周面に沿う半円弧状切欠きと、締結部材を挿入する締結部材挿入孔を備え、前記締結部材挿入孔は、前記幅調整部材の幅方向の中心に対し一方側に偏位させて設けられ、前記幅調整部材は前記締結部材挿入孔に挿入された前記締結部材により前記トロリフレームに固定され、
前記幅調整部材は、前記半円弧状切欠きを有する半円板状に構成され、
前記半円板状の幅調整部材の一方の面に、一端から他端に掛けて一定の間隔で放射状に形成した凸部と凹部を交互に設け、
前記半円弧状切欠きの外周側には、径方向位置が同じで同径の二つの前記締結部材挿入孔が設けられ、一方の締結部材挿入孔は前記幅調整部材の幅方向の中心に対し一方側に偏位した位置の前記凸部に、他方の締結部材挿入孔は前記幅調整部材の幅方向の中心に対し他方側に偏位した位置の前記凹部にそれぞれ形成されていることを特徴とする懸垂型の電動巻上機。 - 請求項4に記載の懸垂型の電動巻上機において、
前記電動巻上機の巻上機ドラムは、前記巻上機フレームの内側に、軸によって回転自在に支持され、前記巻上機フレームには、前記巻上機ドラムを回転させる巻上電動機と、該巻上電動機の制動機構となる巻上電磁ブレーキと、前記巻上機ドラムの回転速度を調整する巻上減速機が取り付けられていることを特徴とする懸垂型の電動巻上機。 - 請求項4に記載の懸垂型の電動巻上機において、
前記電動トロリのトロリフレームには、前記ホイールを駆動する横行電動機と、該横行電動機の制動機構となる横行電磁ブレーキと、前記ホイールの回転速度を調整する横行減速機が取り付けられていることを特徴とする懸垂型の電動巻上機。 - 請求項4に記載の懸垂型の電動巻上機において、
前記吊りピンの両端にはねじ部が形成されており、このねじ部にナットをねじ込むことにより前記トロリフレーム及び前記幅調整部材を前記巻上機フレームに締め付ける構成としていることを特徴とする懸垂型の電動巻上機。 - 請求項7に記載の懸垂型の電動巻上機において、
前記幅調整部材は、前記トロリフレームと前記巻上機フレームとの間の前記吊りピンの部分と、前記トロリフレームと前記ナットとの間の前記吊りピンの部分に、それぞれ前記幅調整部材が設けられていることを特徴とする懸垂型の電動巻上機。
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JPS60145180U (ja) * | 1984-03-06 | 1985-09-26 | 象印チエンブロツク株式会社 | 走行形クレ−ンのサドル |
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