JP7313964B2 - クレーン及び懸垂型の電動巻上機 - Google Patents

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Description

本発明は、走行装置付きのクレーン及びこれに用いられる懸垂型の電動巻上機に関する。
走行装置付きのクレーンは荷物の巻上げや搬送を行うもので、対を為して対向するように配設された走行レールと、各走行レール上を走行する一対のクレーンサドルと、前記一対のクレーンサドルを連結するガーダーと、このガーダー上を横行移動可能に設置された電動トロリと、この電動トロリに取り付けられた電動巻上機等により構成されている。
前記電動巻上機は、吊荷を巻上げ及び巻下げする回転体を駆動する電動機と、該電動機の出力軸の回転速度を、歯車を用いて減速させ高トルクを得る減速機とが設けられている。
前記クレーンサドルは、荷物の巻上や搬送を行うクレーンの走行装置であり、サドルフレームに取り付けられた車輪によって、走行レール上を移動するものである。
なお、関連する従来技術としては特許第5814722号公報(特許文献1)や特開2015-124067号公報(特許文献2)に記載されたものなどがある。
特許第5814722号公報 特開2015-124067号公報
上述した従来の走行装置付きのクレーンにおいて、前記電動トロリと前記電動巻上機との接続部の構成を説明する。前記電動トロリは、左右一対のトロリフレーム間に軸架された吊りピンを備え、この吊りピンに電動巻上機の巻上機フレームが取り付けられることにより、電動巻上機は電動トロリに吊り下げられている。また、前記吊りピンの部分における前記トロリフレームと前記巻上機フレームとの間には、一対のトロリフレームの幅を調整するため幅調整部材が設けられており、ガーダー(横行レール)サイズに合わせて、前記幅調整部材を着脱し、その幅を調整していた。
しかし、前記幅調整部材は中央部に前記吊りピンを通すための開口部を有する円板形状であったため、前記幅調整部材を吊りピンから着脱するためには、前記トロリフレームを取り外して作業を行う必要があった。
なお、上記特許文献2のように、前記幅調整部材を半割れ構造にすることによってトロリフレームを取り外すことなく、前記幅調整部材を着脱するようにするものもある。しかし、半割れ構造にすると2つの半円板形状の幅調整部材を吊りピンに取り付け後、それらをボルトで結合して脱落しないように必要がある。このため、幅調整部材にボルト取付けのためのフランジを形成する必要があり、コストアップになるだけでなく取付け作業にも手間が掛かる課題がある。
本発明の目的は、一対のトロリフレーム間の幅を調整する幅調整部材の脱着を容易に可能にするクレーン及び懸垂型の電動巻上機を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、一対の走行レールと、各走行レール上を走行する一対のクレーンサドルと、前記一対のクレーンサドルを連結するガーダーと、このガーダー上を横行移動可能に設置された電動トロリに吊りピンを介して懸垂された懸垂型の電動巻上機を備えるクレーンにおいて、前記電動トロリは、前記ガーダーを挟んで設けられた一対のトロリフレームと、このトロリフレームに取り付けられ前記ガーダー上を走行する一対のホイールと、前記一対のトロリフレーム間に軸架された前記吊りピンを備え、前記電動巻上機は、前記吊りピンに懸垂される巻上機フレームと、この巻上機フレームに取り付けられた巻上機ドラムを備え、前記トロリフレームと前記巻上機フレームとの間の前記吊りピンの部分に配設され前記巻上機フレームと前記トロリフレームとの間の幅を調整する複数枚の幅調整部材を備え、前記幅調整部材は、前記吊りピンの外周面に沿う半円弧状切欠きと、締結部材を挿入する締結部材挿入孔を備え、前記締結部材挿入孔は、前記幅調整部材の幅方向の中心に対し一方側に偏位させて設けられ、前記幅調整部材は前記締結部材挿入孔に挿入された前記締結部材により前記トロリフレームに固定されていることを特徴とする。
本発明の他の特徴は、電動トロリに吊りピンを介して懸垂された電動巻上機を備える懸垂型の電動巻上機において、前記電動トロリは、一対のトロリフレームと、この一対のトロリフレームのそれぞれに取り付けられた一対のホイールと、前記一対のトロリフレーム間に軸架された前記吊りピンを備え、前記電動巻上機は、前記吊りピンに懸垂される巻上機フレームと、この巻上機フレームに取り付けられた巻上機ドラムを備え、前記トロリフレームと前記巻上機フレームとの間の前記吊りピンの部分に配設され前記巻上機フレームと前記トロリフレームとの間の幅を調整する複数枚の幅調整部材を備え、前記幅調整部材は、前記吊りピンの外周面に沿う半円弧状切欠きと、締結部材を挿入する締結部材挿入孔を備え、前記締結部材挿入孔は、前記幅調整部材の幅方向の中心に対し一方側に偏位させて設けられ、前記幅調整部材は前記締結部材挿入孔に挿入された前記締結部材により前記トロリフレームに固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、一対のトロリフレーム間の幅を調整する幅調整部材の脱着を容易に可能にするクレーン及び懸垂型の電動巻上機を得ることができる効果がある。
本発明の実施例1における走行装置付きクレーンの全体構成を示す外観斜視図である。 図1に示す懸垂型の電動巻上機を説明する縦断面図である。 図2に示す電動トロリを説明する側面図である。 図3に示す電動トロリにおける吊りピン付近の拡大図である。 図4のV-V線矢視図である。 図4のVI-VI線矢視図である。 図5に示す幅調整部材を示す正面図(a)と側面図(b)である。 図5に示す幅調整部材の変形例1を示す正面図(a)と側面図(b)である。 図5に示す幅調整部材の変形例2を示す正面図である。 図9に示す幅調整用部材の斜視図である。 図1に示すクレーンサドルを説明する平面図である。 図11に示すクレーンサドルの正面図である。 図11のXIII-XIII線矢視図である。 図13に示す幅調整部材を示す正面図(a)と側面図(b)である。 図13に示す幅調整部材の変形例を示す正面図(a)と側面図(b)である。
以下、本発明の具体的実施例を、図面を用いて説明する。各図において、同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分である。
以下、本発明の実施例1を、図1~図15を用いて説明する。
まず、図1を用いて本実施例1におけるクレーンの全体構成を説明する。図1は走行装置付きクレーンの全体構成を示す外観斜視図である。
走行装置付きのクレーン100は荷物の巻上げや搬送を行うもので、図1に示すように、対を為して対向するように配設された一対の走行レール11a,11bと、各走行レール11a,11b上を走行する一対のクレーンサドル60a,60bと、前記一対のクレーンサドル60a,60bを連結するガーダー10と、このガーダー10上を横行移動可能に設置された電動トロリ3に、後述する吊りピンを介して懸垂された電動巻上機2を有する懸垂型の電動巻上機1等により構成されている。
前記クレーンサドル60a,60bは、荷物の巻上や搬送を行うクレーンの走行装置であり、それぞれのサドルフレーム63a,63bの前後に取り付けられた車輪、即ち、走行用の駆動輪61a,61bと従動輪62a,82bによって、走行レール11a,11b上を移動するように構成されている。
前記ガーダー10には前記クレーンサドル60a,60bを制御するサドル制御部12が設けられている。
前記電動トロリ3に懸垂されている電動巻上機2には、荷を上下動させるためのフック4が備えられている。また、前記電動巻上機2には、電動巻上機2及び電動トロリ3を制御するための巻上機制御部5と、クレーン100を操作するための操作入力装置(リモコン)6が備えられている。この操作入力装置6から前記サドル制御部12を介して前記クレーンサドル60a,60bを操作し、前記巻上機制御部5を介して前記電動巻上機1を操作するように構成されている。
懸垂型の電動巻上機1は、前記電動巻上機2、前記電動トロリ3、前記クレーンフック4及び前記巻上機制御部5等から構成されている。
次に、図1を用いて走行装置付きのクレーン100の動作について説明する。操作者が操作入力装置6を用いて操作を入力すると、入力された制御信号に応じて巻上機制御部5が電動巻上機2の動作及び電動トロリ3の移動を制御し、フック4に取付けられた荷をZ方向及び-Z方向、またはX方向及び-X方向へ移動させることができる。
また、同様に操作入力装置6で入力される制御信号に応じて、サドル制御部12がクレーンサドル60a,60bの移動を制御し、クレーンフック4に取付けられた荷をY方向及び-Y方向へ移動させることができる。
次に、図1に示す懸垂型の電動巻上機1の構成について図2を用いて詳細に説明する。図2は図1に示す懸垂型電動巻上機を説明する縦断面図である。
図2に示すように、電動巻上機2は、一対の巻上機フレーム20を備え、この巻上機フレーム20には、吊荷を巻上げ及び巻下げする巻上機ドラム(回転体)27が回転自在に設けられている。また、前記巻上機ドラム27を駆動する巻上電動機21と、該巻上電動機21の出力軸の回転速度を、歯車を用いて減速させて高トルクを得る巻上減速機28が前記巻上機フレーム20に設けられている。
詳しく説明すると、電動巻上機2は、一対の巻上機フレーム20の内側には、軸24によって回転自在に支持され、巻上電動機21により回転駆動されてワイヤロープ26の巻取り及び繰り出しを行う前記巻上機ドラム27が設けられている。また、一方の巻上機フレーム20の外側には、前記巻上機ドラム27を回転させるための前記巻上電動機21と、この巻上電動機21に取り付けられ該巻上電動機21の制動機構となる巻上ブレーキ25が設けられ、他方の巻上機フレーム20の外側には、前記巻上機ドラム27の回転速度を調整する巻上減速機28が設けられている。
前記巻上電動機21の駆動軸22と巻上減速機28の従動軸29は軸継手23により連結され、回転が伝達される。巻上機ドラム27の軸24は、巻上減速機28の歯車最終段に接続され、巻上機ドラム27は巻上電動機21の動力を用いて回転するように構成されている。
懸垂型の電動巻上機1にはガーダー10上を横行する電動トロリ(横行トロリ)2が備えられている。この電動トロリ3は、一対のトロリフレーム35(35a,35b)と、このトロリフレーム35に回転自在に取り付けられガーダー10上を走行する一対のホイール36(36a,36b)と、一対の前記トロリフレーム35の下部を貫通するように設けられた2つの吊りピン37と、電動トロリ3の水平方向の移動を規制するためのガイドローラ38(図3参照)を支持するためのガイドローラ支持部材38a等を備えている。
前記電動巻上機2は、巻上機フレーム20の上部を前記吊りピン37に懸垂させることにより、電動トロリ3に懸垂するように構成されている。
次に、図2に示す電動トロリ3の構成を、図3~図6を用いて詳細に説明する。図3は図2に示す電動トロリを説明する側面図、図4は図3に示す電動トロリにおける吊りピン付近の拡大図、図5は図4のV-V線矢視図、図6は図4のVI-VI線矢視図である。
図3に示すように、電動トロリ3は、ガーダー10を挟んで設けられた一対のトロリフレーム35a,35bと、各トロリフレーム35a,35bの内側にそれぞれ回転可能に取り付けられ、前記ガーダー10上を走行するホイール(横行ホイール)36a,36bを備えている。前記ホイール36a,36bは前記ガーダー10の走行面(横行レール)上を走行するように構成されている。
また、前記トロリフレーム35aの外側、即ち前記ホイール36aとは反対側には、横行減速機34を介して横行電動機32が取り付けられ、前記横行電動機32には横行電磁ブレーキ33が取り付けられている。前記横行電動機32は前記ホイール36aを駆動するためのものである。
38は、電動トロリ3がガーダー10に対して横行する際に、左右に振れずに前記ガーダー10に沿って移動させるためのガイドローラで、各トロリフレーム35a,35bに設けられている。このガイドローラ38はガイドローラ支持部材38aに取り付けられた軸に回転自在に取り付けられ、前記ガイドローラ支持部材38aはトロリフレーム35a,35bに取り付けられた取付部材38bに固定されている。
一対の前記トロリフレーム35a,35bの間には、吊りピン37が軸架されている。即ち、各トロリフレーム35a,35bの下部には前記吊りピン37を通す孔が形成されており、これらの孔に前記吊りピン37が軸架されている。
なお、図2に示すように、破線の円で示すホイール36a,36bはそれぞれ、各トロリフレーム35a,35bにおける走行方向に2個ずつ設けられている。また、前記吊りピン37についても、前記トロリフレーム35a,35bにおける前記ホイール36a,36bの下方となる位置であって、走行方向に2本設けられている。
図2、図3に示すように、前記トロリフレーム35a,35bは、電動巻上機2に固定されている2つの巻上機フレーム20に、前記吊りピン37及びナット37aを介して取り付けられている。また、図3、図4に示すように、前記トロリフレーム35aと前記巻上機フレーム20及び前記ナット37aとの間には、それぞれ幅調整部材50が設けられている。同様に、前記トロリフレーム35bと前記巻上機フレーム20及び前記ナット37aとの間にも、それぞれ幅調整部材50が設けられている。
なお、この例では、トロリフレーム35aとナット37aとの間、及びトロリフレーム35bとナット37aとの間にも前記幅調整部材50を設けるようにしているが、幅調整部材50は、トロリフレーム35aと巻上機フレーム20の間、及びトロリフレーム35bと巻上機フレーム20の間にだけ設ける構成としても良い。
前記ナット37aは前記吊りピン37の両端に形成されているねじ部にねじ込まれることにより、前記幅調整部材50と前記トロリフレーム35a,35bを、それぞれ前記巻上機フレーム20側に締め付ける。これによりトロリフレーム35a,35bは巻上機フレーム20に固定され、前記トロリフレーム35aと前記トロリフレーム35bとの間隔は、各トロリフレーム35a,35bと巻上機フレーム20との間に配設された幅調整部材50の枚数により調整される。
例えば、図3、図4に示す例では、トロリフレーム35a,35bと巻上機フレーム20との間にはそれぞれ2枚の幅調整部材50を設けているが、これらの幅調整部材50の枚数を増やせばトロリフレーム35aと35bの間隔は広がり、幅調整部材50の枚数を減らせばトロリフレーム35aと35bの間隔を狭めることができる。従って、トロリフレーム35a,35bと巻上機フレーム20との間に配設する幅調整部材50の枚数により、トロリフレーム35aと35bの間隔を調整することができるから、ガーダー10の走行面の幅に応じて適切な幅にすることができる。なお、37bは前記ナット37aの回り止めとなる割ピンで、前記吊りピン37に形成されている孔に挿入して設けられている。
本実施例では、各トロリフレーム35a,35bとナット37aとの間にも幅調整部材50を設ける構成、即ち、各トロリフレーム35a,35bの内側及び外側に幅調整部材50を設ける構成としている。従って、トロリフレーム35aと35bの間の間隔を広げる場合には、各トロリフレーム35a,35bの外側に配設している幅調整部材50を取り外し、この取り外した幅調整部材50を、トロリフレーム35a,35bの内側に追加配設してその枚数を増加させれば良い。また、トロリフレーム35aと35bの間の間隔を狭める場合には、各トロリフレーム35a,35bの内側に配設している幅調整部材50を取り外してその枚数を減少させ、取り外した幅調整部材50をトロリフレーム35a,35bの外側に追加配設すれば良い。
前記幅調整用部材50はナット30で締付け固定されるだけではなく、トロリフレーム35a,35bと巻上機フレーム20との間の幅調整部材50は、取付ねじ(締結部材)39によってもトロリフレーム35a,35bと巻上機フレーム20に取り付けられている。トロリフレーム35a,35bとナット37aとの間の幅調整部材50は、取付ねじ(締結部材)40によってもトロリフレーム35a,35bに取り付けられている。
なお、各トロリフレーム35a,35bと各巻上機フレーム20の間に配設する幅調整用部材50の枚数はそれぞれ同じ枚数にする。また、各トロリフレーム35a,35bと各ナット37aの間に配設する幅調整用部材50の枚数もそれぞれ同じ枚数にする。これにより、電動巻上機2に対する電動トロリ3の重心位置がずれないようにすることができる。
また、本実施例では、前記幅調整部材50は、後述する図7に示すように、前記吊りピンの外周面に沿う半円弧状切欠き50aを有する半円板状に構成されており、この幅調整部材50には前記取付ねじ(締結部材)39,40を挿入するための締結部材挿入孔50bを備え、この締結部材挿入孔50bは前記幅調整部材50の幅方向の中心に対し一方側に偏位させて、即ち偏った位置に設けられている。
次に、トロリフレーム35a,35bの部分の構成を、図5及び図6を用いて説明する。図4のV-V線矢視図である図5に示すように、前記幅調整部材50は前記吊りピン37の外表面上部に沿い且つトロリフレーム35aの外側に配設され、取付ねじ40によりトロリフレーム35aに固定されている。前記トロリフレーム35aの内側にも幅調整部材50が吊りピン37の外表面上部に沿い且つトロリフレーム35aの内側に配設され、取付ねじ39(図4参照)によりトロリフレーム35aに固定されている。
図6は図4のVI-VI線矢視図で、図5の状態から幅調整部材50と取付ねじ40を取り外した状態を示している。この図6に示すように、前記トロリフレーム35aには、前記取付ねじ39,40をねじ込むためのねじ孔41,42が、それぞれの吊りピン37の上部左右に対応する位置にそれぞれ設けられている。トロリフレーム35aの外側の取付ねじ40はトロリフレーム35aのねじ孔42にねじ込まれ、トロリフレーム35aの内側の取付ねじ39はトロリフレーム35aのねじ孔41にねじ込まれて固定される。
前記幅調整部材50には締結部材挿入孔50b(図7参照)が幅調整部材50の幅方向の中心に対し一方側に偏位させて設けられているので、トロリフレーム35aの外側に取り付けていた幅調整部材50を取り外し、トロリフレーム35aの内側に取り付ける場合、幅調整部材50裏返して取り付ければ、前記締結部材挿入孔50bの位置がねじ孔41の位置になる。従って、トロリフレーム35aの内側と外側に設ける幅調整部材50を1種類の幅調整部材で兼用することができ、幅調整部材50の製作コストを低減できる。また、取付ねじ39を取り付けるねじ孔41の位置と、取付ねじ40を取り付けるねじ孔42の位置をずらすことができるので、ねじ孔42と42の干渉も回避できる。
なお、図5、図6ではトロリフレーム35a側の構成を説明したが、トロリフレーム35bの側もトロリフレーム35a側と同様の構成になっている。
前記電動トロリ3の動作を、図1~図3を用いて説明する。操作入力装置6の操作ボタンの押込みにより、巻上機制御部5を介して横行電動機32に通電されると同時に、横行電磁ブレーキ33にも通電され、横行電磁ブレーキ33が開放して前記横行電動機32が回転を開始する。横行電動機32の回転動力は横行減速機34により所定の回転速度に減速され、この横行減速機に連結されているホイール36aが回転することにより、電動トロリ3はガーダー10上を走行することができる。
次に、前記幅調整用部材50の構成を、図7を用いて説明する。図7は図5に示す幅調整部材を示す正面図(a)と側面図(b)である。
この図7に示すように、本実施例では、幅調整用部材50は、前記吊りピン37の外周面に沿う半円弧状切欠き50aを有する半円板状に構成されている。また、前記半円弧状切欠き50aの外周側には前記取付ねじ(締結部材)39,40を挿入するための締結部材挿入孔50bが形成されている。前記締結部材挿入孔50bは前記幅調整部材50の幅方向の中心に対し一方側に偏位させて、即ち偏った位置に設けられている。
前記幅調整部材50をこのような形状とすることにより、トロリフレーム35a,35bを吊りピン37から取り外すことなく、前記幅調整用部材50を吊りピン37の外周側から該吊りピン37に接する位置まで挿入し、取付ねじ39,40によりトロリフレーム35a,35bに取り付けることが可能となる。
前記幅調整部材50の製作は、中心に、半径が前記吊りピン37の径と略同一の径を有する円形孔と、この円形孔の外周で点対称となる位置に前記締結部材挿入孔50bとなる孔を2個有する円板状の部材をプレス加工等により製作する。次に、この円板状部材を、同一形状の半円板状となるように中心で切断することにより幅調整部材50を製作する。なお、前記円板状の部材を切断する際には、前記締結部材挿入孔50bが前記幅調整部材50の幅方向の中心に対し一方側に偏った位置となるように切断する。
このようにして前記幅調整部材50を製作することにより、1枚の前記円板状の部材から2枚の幅調整部材50を製作するとができる。また、前記トロリフレーム35aの内側と外側に設ける幅調整部材50を1種類の幅調整部材で兼用させることもできる。更に、本実施例では、前記幅調整部材50を、半円弧状切欠き50aを有する半円板状の部材で構成しているので、前記トロリフレーム35a,35bを取り外すことなく、前記吊りピン37の外周面に配設することも可能になる。
また、前記幅調整部材50を取付ねじ39,40によりトロリフレーム35a,35bの側面から容易に取り付けることができ、簡単な構成で前記幅調整部材50の脱落も防止できる。従って、幅調整部材50の取り付け取り外し作業を容易にすることが可能で、トロリフレーム35aと35bの間隔を容易に調整できる安価な懸垂型の電動巻上機1を得ることができる。
次に、前記幅調整用部材50の変形例1を図8により説明する。図8は図5に示す幅調整部材の変形例1を示す正面図(a)と側面図(b)である。
この図8に示す幅調整部材51は、矩形形状の板材により構成されている。また、吊りピン37の外周面に沿う半円弧状切欠き51aを有する点では同じであるが、半円弧状切欠き51aの開口部側は半円弧の端部から直線状に下方に延びる延長部を有する点が図7のものと異なっている。
なお、前記半円弧状切欠き51aの外周側には前記取付ねじ39,40を挿入するための締結部材挿入孔51bが形成され、前記締結部材挿入孔51bは前記幅調整部材51の幅方向の中心に対し一方側に偏位させて設けられていることは図7と同様である。
前記幅調整部材51をこのような形状としても図7のものと同様に、トロリフレーム35a,35bを吊りピン37から取り外すことなく、前記幅調整用部材51を吊りピン37の外周側から該吊りピン37に接する位置まで挿入し、取付ねじ39,40によりトロリフレーム35a,35bに取り付けることができる。従って、この変形例1のように幅調整部材51を製作しても、図7に示すものと同様に、幅調整部材51の取り付け取り外し作業を容易にすることが可能で、トロリフレーム35aと35bの間隔を容易に調整できる効果が得られる。
また、この変形例1の構成にすれば、幅調整部材51を矩形形状の板材から円板形状に切断する必要がなく、製作が容易になる。更に、半円弧状切欠き51aの半円弧の端部から直線状に延びる延長部を有する構成にしているので、幅調整部材51を吊りピン37の下方まで延長して設けることができる。これにより、前記幅調整部材51のナット37aによる締付をより安定に行うことができる効果も得られる。
前記幅調整用部材50の変形例2を図9及び図10により説明する。図9は図5に示す幅調整部材の変形例2を示す正面図、図10は図9に示す幅調整用部材の斜視図である。
図9及び図10に示す幅調整部材52は、図7に示すものと同様に、幅調整用部材52は、前記吊りピン37の外周面に沿う半円弧状切欠き52aを有する半円板状に構成されている点では同じである。この変形例2が図7に示す幅調整部材と異なる点は、半円板状の幅調整部材52の一方の面に凹凸構造を有する形状としている点が異なる。即ち、半円板状の幅調整部材52の一方の面に、一端から他端に掛けて一定の間隔で放射状に形成した凸部52eと凹部52dを交互に設けている。
また、前記半円弧状切欠き52aの外周側には、前記取付ねじ39,40を挿入するため、径方向位置が同じで同径の二つの締結部材挿入孔52b,52cが設けられ、締結部材挿入孔52bは幅調整部材52の幅方向の中心に対し一方側に偏位した位置の凸部52eに、締結部材挿入孔52cは幅調整部材52の幅方向の中心に対し他方側に偏位した位置の凹部52dにそれぞれ形成されている。
なお、二枚の前記幅調整部材52を対向させ、一方の幅調整部材52の凸部52eと他方の幅調整部材52の凹部52dが互いに嵌り合うように組み合わる場合、凸部52eに形成した締結部材挿入孔52bと凹部52dに形成した締結部材挿入孔52cの位置が一致するように組み合わせる。これにより、図7に示す幅調整部材50と同様に、トロリフレーム35a,35bを取り外すことなく、吊りピン37の外周から幅調整用部材52を挿入し、取付ねじ39,40によってトロリフレーム35a,35bに取り付けることができる。
また、この変形例2によれば、2枚の幅調整部材52を対向させて、一方の幅調整部材52の凸部52eと他方の幅調整部材52の凹部52dが嵌め合うように組み合わることにより、凹部52dの幅(厚さ)と凸部52eの幅(厚さ)を合わせた幅にすることができる。更に、二つの幅調整部材52を、凹凸構造を有する面が同方向となるように組み合わせて使用することにより、2つの凸部52eを合わせた幅にすることができる。従って、この変形例2によれば、2枚の幅調整部材52を使用して2種類の幅に調整することも可能となる。従って、トロリフレーム35a,35b間の幅調整をするために使用する幅調整部材の数を減らすことができる。
次に、図1に示すクレーンサドル(クレーン走行装置)60aの具体的構成を図11~図15を用いて説明する。図11は図1に示すクレーンサドルを説明する平面図、図12は図11に示すクレーンサドルの正面図、図13は図11のXIII-XIII線矢視図、図14は図13に示す幅調整部材を示す正面図(a)と側面図(b)、図15は図13に示す幅調整部材の変形例を示す正面図(a)と側面図(b)である。
なお、図1に示すクレーンサドル60aと60bは対を成して使用されるものであり、クレーンサドル60aと60bとは同一の構成となっている。このため、以下説明するクレーンサドルの構成は一方のクレーンサドル60aについてのみ説明し、他方のクレーンサドル60bについての説明は省略する。
図11、図12に示すように、クレーンサドル60aは、左右一対のサドルフレーム63aに走行用の駆動車輪(車輪)61a及び従動車輪(車輪)62aを備えている。各サドルフレーム63aは略直方体形状であり、サドルフレーム63aの長手方向の両端面、即ち走行方向に面する両端面には衝撃緩衝装置となるダンパー68が取付けられている。サドルフレーム63aの長手方向の一方の端部側には、車軸取付穴に取り付けられた車軸75が取付けられ、この車軸75には前記駆動車輪61aが回転可能に設けられている。また、前記サドルフレーム63aの長手方向の他方の端部側には、車軸取付穴に取り付けられた車軸76が取付けられ、この車軸76には前記従動車輪62aが回転自在に設けられている。
前記車軸75,76は車軸ストッパ74により前記サドルフレーム63aに固定されている。前記駆動車輪61aは駆動装置により回転させられる車輪であり、前記駆動車輪61aを駆動するサドル電動機64、サドル電動機64の制動機構であるサドル電磁ブレーキ65、前記駆動車輪61aの回転速度を調整するサドル減速機66及び最終減速段73が組み合わされ、前記サドルフレームに取付けられている。
即ち、サドルフレーム63aと駆動車輪61aとの間で、駆動車輪61aに連結するように前記最終減速段73が取付けられ、最終減速段73に連結するように、前記サドルフレーム63aの外側には前記サドル減速機66が取付けられ、このサドル減速機66にはサドル電動機64が取付けられている。更に、前記サドル電動機64の内部には前記サドル電磁ブレーキ65が備えられ、これらにより前記駆動装置が構成されている。なお、69は前記最終減速段73の上部を覆うように設けられている最終減速段カバーである。
上述したクレーンサドルの動作原理について図1も引用しつつ説明する。図1に示す操作入力装置6の操作ボタンの押込みにより、サドル制御部12を介してサドル電動機64に通電され、同時にサドル電磁ブレーキ65にも通電されてサドル電磁ブレーキ65が開放し、サドル電動機64が回転を開始する。サドル電動機64の回転動力はサドル減速機66によって所定の回転速度に減速され、連結されている駆動車輪61aが回転し、走行レール11a,11b上を走行することができる。
前記駆動車輪61aにおいては、一方のサドルフレーム63aと駆動車輪61aの一方の面の間と、他方のサドルフレーム63aと駆動車輪61aの他方の面の間には、円筒形状の一定幅を有するカラー(図示せず)が設けられており、駆動車輪61aを軸方向に位置決めすると共に、駆動車輪61aが車軸75の軸方向に動かないようにしている。
また、従来のクレーンサドルでは、前記従動車輪62a側においても、駆動車輪側と同様に、円筒形状の一定幅を有するカラーを用いて、従動車輪62aの軸方向の位置決めと、駆動車輪61aが車軸75の軸方向に動かないように構成している。
しかし、図11に示すように、クレーンサドル60aの組立誤差や、サドルフレーム63aを構成する部材の曲り等により、サドルフレーム63aの一方の端部側に取付けられている前記駆動車輪61aの走行中心軸X-X軸と、他方の端部側に取付けられている前記従動車輪62aの走行中心軸Y-Y軸に平行差Lが生じることがある。この平行差Lが大きくなると、クレーン100(図1参照)が蛇行したり、駆動車輪61aや従動車輪62aの異常摩耗や異常音が発生して、クレーン100の機械部分や構造部分に無理を生じ、機能が低下したり、故障に至ることがある。このため、前記平行差Lは許容可能な値以下に小さくする必要がある。
従来のクレーンサドルでは、サドルフレームと車輪の間に、円筒形状等の一定幅を有するカラーを設け、車輪が軸方向に移動しないように構成しているが、車輪の軸方向位置を調整するためには、幅の異なる別のカラーと交換する必要がある。しかし、前記カラーは円筒形状或いは中心に開口部を有する円板形状のものを用いているため、前記カラーを交換するためには、車軸や車輪を取り外す必要があった。このため、車輪の軸方向位置を調整するための作業は効率が悪く、カラーの交換作業に多くの時間を要していた。
そこで、本実施例では、前記平行差Lを小さくするために、以下のように構成している。
本実施例では、前記従動車輪62a側において、一方のサドルフレーム63aと従動車輪62aの一方の面の間と、他方のサドルフレーム63aと従動車輪62aの他方の面の間に、それぞれ複数枚の幅調整部材53を配設することにより、従動車輪62aが軸方向位置決めをしている。図12に示す55は幅調整部材53をサドルフレーム63aに取り付けるための取付ねじである。このように構成することにより、前記幅調整部材53の配設枚数を調整することにより、従動車輪62aの軸方向位置を調整できる。なお、幅調整部材53だけでなく、円筒形状或いは中央に開口部を有する円板形状で一定幅を有するカラーと複数枚の前記幅調整部材53を組み合わせて、前記従動車輪62aの軸方向位置を決めるようにしても良い。
前記幅調整部材53は、懸垂型の電動巻上機1における吊りピン37の部分に設ける幅調整部材50~52と同様の形状のものを使用できる。即ち、本実施例では、図13、図14に示すように、幅調整部材53は、前記車軸76の外周面に沿う半円弧状切欠き53aを有する半円板状に構成されている。また、前記半円弧状切欠き53aの外周側には前記取付ねじ(締結部材)55を挿入するための締結部材挿入孔53bが形成されている。前記締結部材挿入孔53bは前記幅調整部材53の幅方向の中心に対し一方側に偏位させて設けられている。
前記従動車輪62aは、その中心に転がり軸受62aaが設けられており、この転がり軸受62aaの外輪は従動車輪62aの内周面に固定され、内輪は前記車軸76に挿入されている。また、幅調整部材53はサドルフレーム63aの側部を貫通する取付ねじ55により前記サドルフレーム63aに固定され、前記幅調整部材53の内径側は前記転がり軸受62aaの内輪に接している。
前記従動車輪62aの軸方向の位置調整をする場合には、従動車輪62aとサドルフレーム63aとの幅を狭くしたい側の車軸76への前記幅調整用部材53の配設枚数を減らし、従動車輪62aとサドルフレーム63aとの幅を広くしたい側の車軸76への前記幅調整用部材53の配設枚数を増やす。配設枚数を増やす場合、配設枚数を減らした側の幅調整部材53を、配設枚数を増やす側に移動させて配設すれば、幅調整部材53を新たに容易する必要はない。
このように構成することにより、車軸76や従動車輪62aを取り外すことなく、車軸76の外周側から前記幅調整用部材53を必要枚数挿入し、取付ねじ55により取り付けることが可能となる。従って、従動車輪62aの軸方向位置を調整するための作業を短時間で行うことができ、作業効率を向上できる。
図15は前記幅調整部材53の変形例を示す図で、この図15に示す幅調整部材54は、図8で説明した幅調整部材51と同様の形状としてものであり、矩形形状の板材により構成しているものである。また、半円弧状切欠き54aの開口部側は半円弧の端部から直線状に下方に延びる延長部を有する点でも図8のものと同様である。また、前記半円弧状切欠き54aの外周側には取付ねじ55を挿入するための締結部材挿入孔54bが形成され、前記締結部材挿入孔54bも図14に示すものと同様に、前記幅調整部材54の幅方向の中心に対し一方側に偏位させて設けられている。
幅調整部材を図15に示すように構成しても、図14のものと同様の効果を得ることができる。また、この変形例の構成にすれば、製作が容易になるり、且つ、半円弧状切欠き54aの半円弧の端部から直線状に延びる延長部を有するので、幅調整部材54を車軸76の下方まで延長して設けることができる。従って、幅調整部材54をより安定に保持できる効果も得られる。
なお、上記実施例の説明では、従動車輪62aの軸方向の位置調整をする場合について説明したが、駆動輪61aを幅調整部材53,54により軸方向の位置調整をすることも同様に可能である。更に、上記実施例では、図1に示す一方側のクレーンサドル60aについて説明したが、他方側のクレーンサドル60bについてもクレーンサドル60aと同様の構成となっている。
以上説明したように、本実施例によれば、トロリフレーム35a,35bを取り外すことなく、幅調整部材50~52を脱着することができ、一対のトロリフレーム35aと35bの幅を容易に調整できるクレーン及び懸垂型の電動巻上機を得ることができる。
また、取付ねじ39,40により前記トロリフレームに固定するので、前記幅調整部材の脱落も確実に防止できから、安価で信頼性の高いクレーン及び懸垂型の電動巻上機が得られる。
また、クレーンサドルにおける従動車輪や駆動車輪の車軸の軸方向の位置調整についても、車軸や車輪を取り外すことなく、車軸の外周側から幅調整用部材を必要枚数脱着して、取付ねじにより前記幅調整部材を取り付けることが可能となる。従って、従動車輪等の軸方向位置を調整するための作業を短時間で容易に行うことができ、作業効率を向上できるクレーンサドルを得ることができる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1…懸垂型の電動巻上機、2…電動巻上機、3…電動トロリ、
4…クレーンフック、5…巻上機制御部、6…操作入力装置、
10…ガーダー、11a、11b…走行レール、
12…サドル制御部、20…巻上機フレーム、21…巻上電動機、22…駆動軸、
23…軸継手、24…軸、25…巻上電磁ブレーキ、26…ワイヤロープ、
27…巻上機ドラム、28…巻上減速機、29…従動軸、
32…横行電動機、33…横行電磁ブレーキ、34…横行減速機、
35,35a,35b…トロリフレーム、
36,36a,36b…ホイール、37…吊りピン、37a…ナット、
38…ガイドローラ、38a…ガイドローラ支持部材、38b…取付部材、
38c,39,40,55…取付ねじ、41,42…ねじ孔、
50,51,52,53,54…幅調整用部材、
50a,51a,52a,53a,54a…半円弧状切欠き、
50b,51b,52b,52c,53b,54b…締結部材挿入孔、
52d:凹部、52e…凸部、55…取付ねじ、
60a,60b…クレーンサドル、61a,61b…駆動車輪(車輪)、
62a,62b…従動車輪(車輪)、62aa…転がり軸受、63a…サドルフレーム、
64…サドル電動機、65…サドルブレーキ、66…サドル減速機、
68…ダンパー、69…サドル最終減速段カバー、
73…最終減速段、74…車軸ストッパ、75,76…車軸、100…クレーン。

Claims (8)

  1. 一対の走行レールと、各走行レール上を走行する一対のクレーンサドルと、前記一対のクレーンサドルを連結するガーダーと、このガーダー上を横行移動可能に設置された電動トロリに吊りピンを介して懸垂された懸垂型の電動巻上機を備えるクレーンにおいて、
    前記電動トロリは、前記ガーダーを挟んで設けられた一対のトロリフレームと、このトロリフレームに取り付けられ前記ガーダー上を走行する一対のホイールと、前記一対のトロリフレーム間に軸架された前記吊りピンを備え、
    前記電動巻上機は、前記吊りピンに懸垂される巻上機フレームと、この巻上機フレームに取り付けられた巻上機ドラムを備え、
    前記トロリフレームと前記巻上機フレームとの間の前記吊りピンの部分に配設され前記巻上機フレームと前記トロリフレームとの間の幅を調整する複数枚の幅調整部材を備え、
    前記幅調整部材は、前記吊りピンの外周面に沿う半円弧状切欠きと、締結部材を挿入する締結部材挿入孔を備え、前記締結部材挿入孔は、前記幅調整部材の幅方向の中心に対し一方側に偏位させて設けられ、前記幅調整部材は前記締結部材挿入孔に挿入された前記締結部材により前記トロリフレームに固定され
    前記クレーンサドルは、一対のサドルフレームと、前記一対のサドルフレームに軸架された車軸と、この車軸に回転自在に設けられ前記走行レール上を走行する車輪と、前記サドルフレームと前記車輪との間の前記車軸に配設され、前記サドルフレームと前記車輪との間の幅を調整する複数枚の幅調整部材を備え、
    この幅調整部材は、前記車軸の外周面に沿う半円弧状切欠きと、締結部材を挿入する締結部材挿入孔を備え、前記締結部材挿入孔は、前記幅調整部材の幅方向の中心に対し一方側に偏位させて設けられ、前記幅調整部材は前記締結部材挿入孔に挿入された前記締結部材により前記サドルフレームに固定され、
    前記巻上機フレームと前記トロリフレームとの間の幅を調整する前記幅調整部材または前記サドルフレームと前記車輪との間の幅を調整する前記幅調整部材の少なくとも何れかは、前記半円弧状切欠きを有する半円板状に構成され、
    前記半円板状の幅調整部材の一方の面に、一端から他端に掛けて一定の間隔で放射状に形成した凸部と凹部を交互に設け、
    前記半円弧状切欠きの外周側には、径方向位置が同じで同径の二つの前記締結部材挿入孔が設けられ、一方の締結部材挿入孔は前記幅調整部材の幅方向の中心に対し一方側に偏位した位置の前記凸部に、他方の締結部材挿入孔は前記幅調整部材の幅方向の中心に対し他方側に偏位した位置の前記凹部にそれぞれ形成されていることを特徴とするクレーン。
  2. 請求項に記載のクレーンにおいて、
    前記クレーンサドルの前記サドルフレームと前記車輪との間の前記車軸には複数枚の前記幅調整部材と円筒形状または円板形状のカラーが配設され、前記幅調整部材と前記カラーにより前記サドルフレームと前記車輪との間の幅を調整する構成としていることを特徴とするクレーン。
  3. 請求項に記載のクレーンにおいて、
    前記巻上機フレームと前記トロリフレームとの間の幅を調整する前記幅調整部材または前記サドルフレームと前記車輪との間の幅を調整する前記幅調整部材の少なくとも何れかは、前記半円弧状切欠きを有する矩形形状の板材により構成され、前記半円弧状切欠きの開口部側は半円弧の端部から直線状に下方に延びる延長部を有することを特徴とするクレーン。
  4. 電動トロリに吊りピンを介して懸垂された電動巻上機を備える懸垂型の電動巻上機において、
    前記電動トロリは、一対のトロリフレームと、この一対のトロリフレームのそれぞれに取り付けられた一対のホイールと、前記一対のトロリフレーム間に軸架された前記吊りピンを備え、
    前記電動巻上機は、前記吊りピンに懸垂される巻上機フレームと、この巻上機フレームに取り付けられた巻上機ドラムを備え、
    前記トロリフレームと前記巻上機フレームとの間の前記吊りピンの部分に配設され前記巻上機フレームと前記トロリフレームとの間の幅を調整する複数枚の幅調整部材を備え、
    前記幅調整部材は、前記吊りピンの外周面に沿う半円弧状切欠きと、締結部材を挿入する締結部材挿入孔を備え、前記締結部材挿入孔は、前記幅調整部材の幅方向の中心に対し一方側に偏位させて設けられ、前記幅調整部材は前記締結部材挿入孔に挿入された前記締結部材により前記トロリフレームに固定され
    前記幅調整部材は、前記半円弧状切欠きを有する半円板状に構成され、
    前記半円板状の幅調整部材の一方の面に、一端から他端に掛けて一定の間隔で放射状に形成した凸部と凹部を交互に設け、
    前記半円弧状切欠きの外周側には、径方向位置が同じで同径の二つの前記締結部材挿入孔が設けられ、一方の締結部材挿入孔は前記幅調整部材の幅方向の中心に対し一方側に偏位した位置の前記凸部に、他方の締結部材挿入孔は前記幅調整部材の幅方向の中心に対し他方側に偏位した位置の前記凹部にそれぞれ形成されていることを特徴とする懸垂型の電動巻上機。
  5. 請求項に記載の懸垂型の電動巻上機において、
    前記電動巻上機の巻上機ドラムは、前記巻上機フレームの内側に、軸によって回転自在に支持され、前記巻上機フレームには、前記巻上機ドラムを回転させる巻上電動機と、該巻上電動機の制動機構となる巻上電磁ブレーキと、前記巻上機ドラムの回転速度を調整する巻上減速機が取り付けられていることを特徴とする懸垂型の電動巻上機。
  6. 請求項に記載の懸垂型の電動巻上機において、
    前記電動トロリのトロリフレームには、前記ホイールを駆動する横行電動機と、該横行電動機の制動機構となる横行電磁ブレーキと、前記ホイールの回転速度を調整する横行減速機が取り付けられていることを特徴とする懸垂型の電動巻上機。
  7. 請求項に記載の懸垂型の電動巻上機において、
    前記吊りピンの両端にはねじ部が形成されており、このねじ部にナットをねじ込むことにより前記トロリフレーム及び前記幅調整部材を前記巻上機フレームに締め付ける構成としていることを特徴とする懸垂型の電動巻上機。
  8. 請求項に記載の懸垂型の電動巻上機において、
    前記幅調整部材は、前記トロリフレームと前記巻上機フレームとの間の前記吊りピンの部分と、前記トロリフレームと前記ナットとの間の前記吊りピンの部分に、それぞれ前記幅調整部材が設けられていることを特徴とする懸垂型の電動巻上機。
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