JP7313948B2 - データ収集装置、データ収集システムおよびデータ収集方法 - Google Patents

データ収集装置、データ収集システムおよびデータ収集方法 Download PDF

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Description

本発明は、データ収集装置、データ収集システムおよびデータ収集方法に関する。
従来、各車両に搭載された車載装置から道路情報を収集するデータ収集システムが知られている。かかるデータ収集システムでは、各車両の位置情報に基づき、道路情報の収集対象となる車両を選別することで、所望する位置の道路情報を収集する(例えば特許文献1参照)。
特開2018-055581号公報
ところで、データ収集システムには、端末装置と、データ収集装置と、車載装置とが含まれる。例えば、データ収集装置にあっては、車両に関する所定の車両データの収集要求をデータ利用者の端末装置から受け付け、受け付けられた収集要求に応じた車両データの採取指示を各車両に搭載された車載装置へ出力する。これにより、車載装置では、車両データが採取される。そして、データ収集装置は、端末装置から車両データの送信要求を受け付けると、送信要求に応じた送信指示を車載装置へ出力する。これにより、車載装置は、採取された車両データをデータ収集装置へ送信し、データ収集装置は、車載装置から送信されて収集した車両データを端末装置に送信(提供)する。
しかしながら、例えば車両の運転状態によっては、車載装置での車両データの採取が適切に行われず、データ収集装置が、車載装置から不要な車両データを収集してしまうことがある。
すなわち、例えば収集要求に含まれる収集条件として、車両が所定区間を走行しているときの車両データの収集が設定されている場合、車載装置は、収集要求に応じた採取指示に基づき、車両が所定区間に進入したときに車両データの採取を開始する。ここで、例えば、車両が所定区間内で駐車するなど長時間停止してしまうと、車載装置は、停止中の車両データの採取も行う。かかる場合、データ収集装置は、停止中に採取された車両データなど不要な車両データを車載装置から収集してしまう。
このため、データ収集装置においては、車載装置での車両データの採取が、収集条件を含む所定の条件を満たして適切に行われているか否かを判定することができる技術が望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車載装置での車両データの採取が所定の条件を満たして適切に行われているか否かを判定することができるデータ収集装置、データ収集システムおよびデータ収集方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、データ収集装置において、出力部と、取得部と、判定部とを備える。出力部は、端末装置から出力される車両に関する所定の車両データの収集要求に応じた車両データの採取指示を車載装置に出力する。取得部は、前記車載装置から、車両データの採取指示に基づいた車両データの採取に関する情報を取得する。判定部は、前記取得部によって取得された前記車両データの採取に関する情報に基づいて、前記車載装置での車両データの採取が所定の条件を満たしているか否かを判定する。
本発明によれば、車載装置での車両データの採取が所定の条件を満たして適切に行われているか否かを判定することができる。
図1Aは、第1の実施形態に係るデータ収集システムの概要を示す図である。 図1Bは、第1の実施形態に係るデータ収集システムの概要を示す図である。 図1Cは、第1の実施形態に係るデータ収集システムの概要を示す図である。 図1Dは、第1の実施形態に係るデータ収集システムの概要を示す図である。 図1Eは、第1の実施形態に係るデータ収集システムの概要を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係るデータ収集システムの構成例を示すブロック図である。 図3は、データ収集装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、収集条件情報DBの一例を示す図である。 図5は、収集データDBの一例を示す図である。 図6は、車載装置の構成例を示すブロック図である。 図7は、利用者端末の構成例を示すブロック図である。 図8は、第1の実施形態に係るデータ収集装置が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。 図9は、第1の実施形態に係る車載装置が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。 図10は、第2の実施形態に係るデータ収集装置が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。 図11は、第2の実施形態に係る車載装置が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するデータ収集装置、データ収集システムおよびデータ収集方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
<1.データ収集システムの概要>
まず、第1の実施形態に係るデータ収集システムの概要について、図1A~図1Eを用いて説明する。図1A~図1Eは、第1の実施形態に係るデータ収集システムの概要を示す図である。
図1Aに示すように、本実施形態に係るデータ収集システム1は、データ収集装置10と、車両V-1,V-2,V-3…にそれぞれ搭載された車載装置100-1,100-2,100-3…と、利用者端末200とを含む。なお、以下では、車両全般を指す場合には「車両V」と、また、車載装置全般を指す場合には「車載装置100」と、それぞれ記載する。
データ収集装置10は、例えばインターネットや携帯電話回線網等のネットワークを介したクラウドサービスを提供するクラウドサーバとして構成され、データ利用者から車両Vに関する所定の車両データの収集要求を受け付けるとともに、受け付けた収集要求に基づき、各車載装置100から車両データを収集する。そして、データ収集装置10は、収集された車両データを利用者へ提供する。
車載装置100は、例えばカメラ、加速度センサ、GPS(Global Positioning System)センサ、車速センサ、アクセルセンサ、ブレーキセンサ、操舵角センサといった各種センサ、記憶デバイス、マイクロコンピュータなどを有する装置である。車載装置100は、データ収集装置10が受け付けた収集要求に応じた採取指示をデータ収集装置10から取得し、かかる採取指示に基づいて車両データを車両Vから採取(取得)する。
上記したカメラは、例えば車両Vの周囲を撮像して動画データを出力することができる。また、加速度センサは車両Vに作用する加速度を検出し、GPSセンサは、車両Vの位置を検出する。車速センサは、車両Vの車速を検出する。また、アクセルセンサは、アクセルペダルの操作量を検出し、ブレーキセンサは、ブレーキペダルの操作量を検出する。また、操舵角センサは、車両Vのハンドルの操舵角を検出する。なお、車載装置100としては、例えばドライブレコーダを用いることができる。
また、車載装置100は、採取した車両データをデータ収集装置10へ適宜アップロードする。このようにドライブレコーダを車載装置100として兼用することによって、車両Vへ搭載する車載部品を効率化することができる。なお、兼用することなく、車載装置100とドライブレコーダとを別体で構成してもよい。
利用者端末200は、データ利用者が利用する端末であり、例えばノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップ型PC、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン、眼鏡型や時計型の情報処理端末であるウェアラブルデバイス(wearable device)などである。なお、利用者端末200は、端末装置の一例であり、データ利用者は、ユーザの一例である。
本実施形態に係るデータ収集システム1では、利用者端末200を介して指定された収集条件を元に、データ収集装置10が車載装置100から車両データを収集し、利用者端末200へ提供することができる。そして、利用者端末200のデータ利用者は、提供された車両データを用いることで、車両データを収集した車両Vの挙動や車両Vに発生した事象などを分析することができる。
以下、図1A~図1Eを用いて、データ収集システム1においてデータ利用者へ車両データが提供されるまでの一連の流れについて説明する。図1Aに示すように、まずデータ利用者は、データ収集装置10と接続された利用者端末200により収集条件を指定する。利用者端末200は、指定された収集条件を含む収集要求をデータ収集装置10に送信する。
ここで、上記した収集条件には、収集のトリガとなる条件など各種パラメータが含まれ、かかる収集のトリガとなる条件の一例としては、例えば、車両Vが所定区間を走行している場合や、車速が所定速を超えた場合などがある。
また、収集条件が指定される際に、データ収集装置10は、収集することとなる実データR(車両データの一例)に付加され、かかる実データRの検索や概要把握に用いられるインデックスデータとしての特性を有するタグデータTの生成用データを生成する。すなわち、タグデータTとは、実データRがメタ情報化されたメタデータである。なお、かかるタグデータTの生成用データは、利用者端末200あるいはデータ収集装置10に記憶されたプログラムや生成用データを用いつつ、データ利用者の操作に基づいて生成される。
そして、指定された収集条件や、生成されたタグデータTの生成用データは、データ収集装置10に記憶される。また、データ収集装置10は、収集条件を含む収集要求に応じた採取指示を生成し、採取指示をタグデータTの生成用データとともに、データ収集の対象となる車両Vに配信し、車載装置100に記憶される。
次に、図1Bに示すように、各車載装置100は、各種センサの出力データを監視し、記憶している収集条件を満たすイベントが発生した場合に(ここでは車両Vが所定区間を走行している場合に)、採取指示に基づいた出力データや動画データ等の実データRを採取して記憶デバイスに記憶する。
各車載装置100は、記憶しているタグデータTの生成用データと実データRとに基づき、当該実データRに対応するタグデータTを生成して記憶する。そして、各車載装置100は、タグデータTをデータ収集装置10にアップロードし、データ収集装置10はそのタグデータTを記憶する。なお、このとき、実データRは、データ収集装置10へはアップロードされない。つまり、図1Bに示すように、データ収集装置10は、タグデータTのみを保有した状態となる。
ここで、図1Cに示すように、データ収集装置10において、車載装置100での実データRの採取が収集条件を含む所定の条件を満たして適切に行われているか否かを判定する処理を行うため、各車載装置100は、採取指示に基づいた実データRの採取に関する情報をデータ収集装置10へ送信する。
例えば、車載装置100は、車両Vの状態が収集条件を満たさなくなった場合に(ここでは車両Vが所定区間の走行を終えた場合に)、実データRの採取が完了したことを示す完了通知を実データRの採取に関する情報としてデータ収集装置10へ送信する。
ここで、例えば仮に、車両V-3が所定区間内で駐車するなど長時間停止してしまった場合、車載装置100-3は、停止中の車両データの採取を継続して行うことから、上記した完了通知は、データ収集装置10に送信されない。
そして、データ収集装置10は、実データRの採取に関する情報に基づいて、車載装置100での実データRの採取が収集条件を含む所定の条件を満たして適切に行われているか否かを判定する判定処理を行う。
例えば、データ収集装置10は、車載装置100からの完了通知の有無に基づいて、車載装置100での実データRの採取が所定の条件を満たしているか否かを判定する。詳しくは、データ収集装置10は、車載装置100からの完了通知が規定の時間内に送信された場合、車載装置100(ここでは車載装置100-1,100-2)での実データRの採取が所定の条件を満たして適切に行われたと判定する。
一方、データ収集装置10は、車載装置100からの完了通知が規定の時間内に送信されない場合、車載装置100(ここでは車載装置100-3)での実データRの採取が所定の条件を満たしておらず、適切に行われていないと判定する。
このように、本実施形態に係るデータ収集装置10は、車載装置100での実データRの採取が所定の条件を満たして適切に行われているか否かを判定することができる。
また、データ収集装置10は、車載装置100からの完了通知の有無を用いることで、車載装置100での実データRの採取が所定の条件を満たして適切に行われているか否かを精度良く判定することができる。
また、データ収集装置10は、車載装置100での実データRの採取が所定の条件を満たしていないと判定された場合、車載装置100(ここでは車載装置100-3)での実データRの採取の一部または全部を中止させる指示を送信してもよい。
これにより、例えば、実データRの採取が所定の条件を満たしておらず、適切に行われていないと判定された車載装置100において、不要な車両データを採取し続け、かかる不要な車両データをデータ収集装置が収集してしまうことを抑制することができる。
続いて、データ利用者が、利用者端末200により、収集状況の確認や実データRの収集のためにデータ収集装置10と接続すると、データ収集装置10により収集されたタグデータTに基づくメタ情報が利用者端末200に表示される。
そして、図1Dに示すように、データ利用者が、所定の実データR(車両データ。例えば動画データなど)を収集して送信を所望する場合、利用者端末200により、収集する実データRに対応するタグデータTを指定する。これにより、利用者端末200は、データ収集装置10に所定の実データR(車両データ)の送信要求を出力する。そして、データ収集装置10は、送信要求に応じた実データRの送信指示(言い換えると、実データRを指定する指示データ)を該当の車載装置100へ出力する。なお、上記した送信要求は、収集指示の一例である。
図1Dでは、データ利用者が、車載装置100-2で採取された実データRと、車載装置100-3で採取を中止する前までに採取された実データRとが指定され、データ収集装置10は、実データRの送信指示を該当の車載装置100-2,100-3へ出力した例を示している。
その後、図1Eに示すように、送信指示に基づき、指定された実データRが、各車載装置100(ここでは車載装置100-2,100-3)からデータ収集装置10へ送信(アップロード)され、データ収集装置10に記憶される。そして、データ利用者が、利用者端末200により、データ収集装置10に記憶された実データRにアクセスして、かかる実データRの閲覧やダウンロードなどデータ収集装置10から利用者端末200へ実データRの送信処理が行われる。
なお、車載装置100のデータ容量の観点からは、データ収集装置10にアップロードされた実データRおよびこれに対応するタグデータTは、データ収集装置10へのアップロード後に車載装置100から削除されることが好ましい。
また、タグデータTは、実データRの一部を単純に抜粋したようなデータではなく、データ利用者が参照したときに実データRの概要を把握し、実データRの要否を判断できる程度にメタ情報化されていることが好ましい。
<2.データ収集システムの構成>
次に、第1の実施形態に係るデータ収集システム1の構成例について、より具体的に説明する。
図2は、第1の実施形態に係るデータ収集システム1の構成例を示すブロック図である。なお、図2等のブロック図では、実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図2等のブロック図に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
また、図2以降の説明では、既に説明済みの構成要素については、説明を簡略するか、省略する場合がある。
図2に示すように、本実施形態に係るデータ収集システム1は、データ収集装置10と、車載装置100と、利用者端末200とを含む。データ収集装置10と、車載装置100と、利用者端末200とは、ネットワークNを介して通信可能に接続される。
<2.1.データ収集装置の構成>
まず、図3を参照してデータ収集装置10から説明する。図3は、データ収集装置10の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、データ収集装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部11は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、車載装置100(図2参照)や、利用者端末200(図2参照)との間で情報の送受信を行う。
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、図3の例では、収集条件情報DB12aと、収集データDB12bとを備える。
収集条件情報DB12aは、利用者端末200から指定され、後述する受付部13aによって受け付けられた収集条件が蓄積される。すなわち、収集条件情報DB12aは、収集条件に関する過去の実績を含む。
ここで、図4を用いて、収集条件情報DB12aについて説明する。図4は、収集条件情報DB12aの一例を示す。図4に示すように、収集条件情報DB12aには、「収集条件ID」、「収集条件」および「重要度」等の項目が含まれる。
「収集条件ID」は、収集条件を識別する識別情報である。「収集条件」には、車両データの収集に関する各種パラメータが含まれる。例えば、各種パラメータは、対象となる車両Vの識別子や、収集対象となる車両データの種別、収集のトリガとなる条件、収集する期間などである。
なお、図4に示す例では、便宜上、「収集条件」を「収集条件C1」といったように抽象的な記載とするが、「収集条件C1」には具体的な情報が記憶されるものとする。以下、他の情報についても抽象的に記載する場合がある。
「重要度」は、予め設定される車両データの重要度を示す情報である。例えば、「重要度」は、対応する収集条件に含まれる、収集対象となる車両データの重要度を示す情報である。なお、図4に示す例では、「重要度」を「重要度:高」、「重要度:中」、「重要度:低」など3段階としたが、これはあくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、「重要度」は、2段階または4段階以上であってもよいし、重要度を示す数値などであってもよい。
図4に示す例において、収集条件ID「B01」で識別されるデータは、収集条件が「収集条件C1」、重要度が「重要度:高」であることを示している。
図3の説明に戻ると、収集データDB12bは、後述する収集部13eによって各車載装置100から収集された収集データが蓄積される。すなわち、収集データDB12bは、収集データの過去の実績を含む。なお、収集データは、前述のタグデータTや実データRなどを含む。
ここで、図5を用いて、収集データDB12bについて説明する。図5は、収集データDB12bの一例を示す図である。図5に示すように、収集データDB12bには、「タグID」、「車両ID」、「動画データ」、「車速」、「アクセル」、「ブレーキ」および「操舵角」等の項目が含まれる。
「タグID」は、タグデータTを識別する識別情報である。「車両ID」は、車両Vを識別する識別情報である。「動画データ」は、カメラによって撮像された動画データを示す情報である。
「車速」は、車両Vの車速を示す情報である。「アクセル」は、アクセルペダルの操作量を示す情報であり、「ブレーキ」は、ブレーキペダルの操作量を示す情報である。また、「操舵角」は、車両Vのハンドルの操舵角を示す情報である。
図5に示す例において、タグID「T1」で識別されるデータは、車両IDが「F01」、動画データが「動画G1」、車速が「車速H1」、アクセルが「J1」、ブレーキが「ブレーキK1」、操舵角が「操舵角L1」であることを示している。
図3の説明に戻ると、制御部13は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、データ収集装置10内部の記憶デバイスに記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現することができる。
制御部13は、受付部13aと、配信部13bと、取得部13cと、判定部13dと、収集部13eと、提供部13fとを備え、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
受付部13aは、データ利用者により、利用者端末200から指定された収集条件を通信部11を介して受け付け、配信部13bへ通知する。また、受付部13aは、データ利用者により指定された収集条件を収集条件情報DB12aへ格納する。
また、受付部13aは、収集条件等を含む収集要求や、実データR(車両データ)の送信要求を利用者端末200から通信部11を介して受け付ける。受付部13aは、受け付けた収集要求や送信要求を、配信部13bや収集部13eへ通知する。
配信部13bは、収集条件情報DB12aへ格納され、データ利用者によって指定された収集条件を、対象車両となる車両Vへ、例えばファイル形式で通信部11を介して配信する。例えば、配信部13bは、収集要求が通知されると、収集要求に応じた車両データの採取指示を生成し、生成された車両データの採取指示を車両Vの車載装置100に通信部11を介して出力(配信)する。なお、配信部13bは、出力部の一例である。
取得部13cは、車載装置100から、車両データの採取指示に基づいた実データRの採取に関する情報を取得する。例えば、取得部13cは、車載装置100から、実データRの採取が完了したことを示す完了通知を実データRの採取に関する情報として取得することができる。そして、取得部13cは、取得された実データRの採取に関する情報を判定部13dへ通知する。
判定部13dは、取得部13cによって取得された実データRの採取に関する情報に基づいて、車載装置100での実データRの採取が所定の条件を満たして適切に行われているか否かを判定する。
例えば、判定部13dは、車載装置100からの完了通知の有無に基づいて、車載装置100での実データRの採取が所定の条件を満たしているか否かを判定する。具体的には、判定部13dは、車載装置100からの完了通知が規定の時間内に送信された場合、車載装置100での実データRの採取が所定の条件を満たして適切に行われたと判定することができる。
一方、判定部13dは、車載装置100からの完了通知が無い場合、詳しくは、規定の時間内に送信されない場合、車載装置100での実データRの採取が所定の条件を満たしておらず、適切に行われていないと判定することができる。そして、判定部13dは、判定結果を収集部13eへ通知する。
このように、判定部13dは、車載装置100での実データRの採取が所定の条件を満たして適切に行われているか否かを判定することができる。
また、判定部13dは、車載装置100からの完了通知の有無を用いることで、車載装置100での実データRの採取が所定の条件を満たして適切に行われているか否かを精度良く判定することができる。
収集部13eは、利用者端末200から出力される実データRの収集指示(送信要求)に基づき、車載装置100が採取した実データR(車両データ)を収集することができる。また、収集部13eは、判定部13dによる判定結果に応じて、車載装置100から実データRを収集することができる。例えば、収集部13eは、実データRの採取が所定の条件を満たして適切に行われたと判定された車載装置100から実データRを収集するようにしてもよい。
これにより、収集部13eは、適切に採取された実データRを収集することができる一方、適切に採取されていない不要な実データRを収集してしまうことを抑制することが可能になる。
また、収集部13eは、例えば、車載装置100での実データRの採取が所定の条件を満たしていないと判定された場合、実データRの採取の一部または全部を中止させる指示を該当する車載装置100に対して送信してもよい。
これにより、例えば、実データRの採取が所定の条件を満たしておらず、適切に行われていないと判定された車載装置100において、不要な実データRを採取し続けることがなく、結果として不要な実データRをデータ収集装置10が収集してしまうことを抑制することができる。
また、収集部13eは、予め設定される実データRの重要度に応じて、車載装置100での実データRの採取の一部または全部を中止させるようにしてもよい。例えば、収集部13eは、収集条件情報DB12aにアクセスし、実データRの重要度を示す情報を取得する。
そして、例えば、収集部13eは、重要度が比較的低い実データRの採取を中止させる一方、重要度が比較的高い実データRの採取を継続するように、車載装置100に対して指示を通信部11を介して送信してもよい。
これにより、収集部13eは、重要度が比較的低い車両データを収集してしまうことを抑制することが可能になるとともに、重要度が比較的高い車両データを収集することが可能になる。
また、収集部13eは、採取を中止した実データRの中から適宜に選択して実データRを収集してもよい。例えば、収集部13eは、採取を中止した実データRの中から、所定の選択条件を満たす実データRを選択し、中止するまでに採取した実データRを収集してもよい。なお、所定の選択条件としては、例えば、既に収集されている実データRの数が不足している、上記した重要度が比較的高いなどであるが、これらに限定されるものではない。
また、収集部13eは、受付部13aから実データRの送信要求が通知されると、送信要求に応じた実データRの送信指示を通信部11を介して車載装置100へ送信する。
また、収集部13eは、配信部13bによって配信された収集条件に基づいて取得(採取)された車両データであって、車載装置100からアップロードされるタグデータTや、送信要求に応じて車載装置100からアップロードされる実データRを、通信部11を介して収集し、収集データとして収集データDB12bへ蓄積する。
提供部13fは、収集データDB12bに蓄積された収集データを、例えば利用者端末200へ通信部11を介して提供する。例えば、提供部13fは、指定された実データRを利用者端末200へ提供する、詳しくは、車載装置100から送信されて収集した実データRを利用者端末200に送信して提供する。
<2.2.車載装置の構成>
次に、車載装置100について図6を参照して説明する。図6は、車載装置100の構成例を示すブロック図である。図6に示すように、車載装置100は、通信部101と、記憶部102と、制御部103とを備える。また、車載装置100には、上述したように、カメラ、加速度センサ、GPSセンサなどの各種センサ150が接続される。
通信部101は、通信部11と同様に、例えばNIC等によって実現される。通信部101は、ネットワークNと無線で接続され、ネットワークNを介して、データ収集装置10との間で情報の送受信を行う。また、通信部101は、各種センサ150の出力データを受信する。
記憶部102は、記憶部12と同様に、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、図6の例では、収集条件情報記憶部102aと、車両データ情報記憶部102bとを備える。
収集条件情報記憶部102aは、データ収集装置10から配信された収集条件を含む情報である。車両データ情報記憶部102bは、後述する採取部103dによって採取された車両データを含む情報である。なお、車両データは、前述のタグデータTおよび実データRを含む。
制御部103は、制御部13と同様に、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、車載装置100内部の記憶デバイスに記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部103は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現することができる。
制御部103は、取得部103aと、判定部103bと、検出部103cと、採取部103dと、アップロード部103eとを備え、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
取得部103aは、データ収集装置10から配信された収集条件を取得し、収集条件情報記憶部102aへ格納する。詳しくは、取得部103aは、データ収集装置10から出力された、収集条件等を含む車両データの採取指示を取得し、取得された収集条件等を収集条件情報記憶部102aへ格納する。また、取得部103aは、取得された車両データの採取指示を判定部103bへ通知する。
判定部103bは、データ収集装置10から出力された車両データの採取指示が所定の採取指示条件を満たしているか否かを判定する。例えば、判定部103bは、車両データの採取指示が、正常な通信フォーマットを示す所定の採取指示条件を満たしているか否かを判定する。
そして、判定部103bは、判定結果をデータ収集装置10に出力することができる。例えば判定部103bは、採取指示が所定の採取指示条件を満たしていないと判定された場合、採取指示が所定の採取指示条件を満たしていない旨の判定結果(言い換えると異常判定結果)、および、採取指示の再出力要求をデータ収集装置10に出力することができる。
データ収集装置10(図3参照)は、かかる判定結果および採取指示の再出力要求を受け付けると、データ収集装置10の配信部13bは、収集要求に応じた車両データの採取指示を再度生成し、生成された車両データの採取指示を車載装置100へ再出力する。
このように、本実施形態に係る判定部103bは、データ収集装置10から出力された車両データの採取指示が所定の採取指示条件を満たしているか否かを判定し、判定結果をデータ収集装置10へ出力する。なお、判定部103bは、車載装置側判定部の一例である。
これにより、例えば、データ収集装置10側の採取指示のエラーによって、車載装置100で車両データを採取することができないなどの不具合が発生することを抑制することができる。
検出部103cは、各種センサ150からの出力データを監視し、収集条件においてトリガとなる事象の発生を検出する。例えば、検出部103cは、収集条件において車両データを採取するトリガとなる事象の発生を検出した場合に(ここでは車両が所定区間を走行している場合に)、採取部103dに車両データを採取させる。また、例えば検出部103cは、収集条件において車両データをデータ収集装置10へアップロードさせるトリガとなる事象の発生を検出した場合に、アップロード部103eに車両データをアップロードさせる。
採取部103dは、車両データの採取指示に基づいて車両データを採取し、採取された車両データを記憶部102に記憶する。例えば、採取部103dは、検出部103cによって車両データを採取するトリガの発生が検出された場合に、各種センサ150の出力データに基づく車両データを採取して車両データ情報記憶部102bへ格納する。また、採取部103dは、検出部103cによって車両データの採取を停止するトリガの発生が検出された場合に、車両データの採取を停止する。
また、採取部103dは、採取指示に基づいた車両データの採取が完了した場合、採取の完了通知をデータ収集装置10へ送信する。また、採取部103dは、データ収集装置10から、車両データの採取を中止させる指示が送信された場合、車両データの採取を停止する。
アップロード部103eは、検出部103cによって車両データをアップロードするトリガの発生が検出された場合に、車両データ情報記憶部102bに格納された車両データをデータ収集装置10へアップロードする。また、アップロード部103eは、実データRの送信指示を通信部11を介して受信することができる。そして、アップロード部103eは、データ収集装置10から出力された実データRの送信指示に基づき、車両データ情報記憶部102bに記憶している実データRをデータ収集装置10にアップロード(送信)することができる。
<2.3.利用者端末の構成>
次に、利用者端末200について説明する。図7は、利用者端末200の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、利用者端末200は、操作部201と、通信部202と、表示部203と、記憶部204と、制御部205とを備える。
操作部201は、データ利用者から各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、操作部201は、データ利用者の操作による車両データの収集要求や送信要求を受け付けることができる。そして、操作部201は、データ利用者から受け付けた操作内容を示す情報を制御部205へ出力する。
通信部202は、通信部11と同様に、例えばNIC等によって実現される。通信部101は、ネットワークNと無線で接続され、ネットワークNを介して、データ収集装置10との間で情報の送受信を行う。
表示部203は、例えば液晶ディスプレイである。例えば、表示部203は、タグデータTや、送信指示に応じて送信された実データRなどを表示することができる。
記憶部204は、記憶部12と同様に、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、図7の例では、収集条件情報DB204aと、収集データDB204bとを備える。
収集条件情報DB204aは、データ利用者による操作部201の操作によって入力された収集条件であって、上記した収集要求に含まれる収集条件を記憶する。
収集データDB204bは、データ収集装置10によって収集された収集データであって、データ収集装置10から送信された収集データを記憶する。言い換えると、収集データDB204bは、データ収集装置10の収集データDB12bと同様の収集データ、または、収集データDB12bの収集データの一部を記憶する。なお、収集データは、前述のタグデータTや実データRなどを含んでもよい。
制御部205は、制御部13と同様に、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、利用者端末200内部の記憶デバイスに記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部205は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現することができる。
制御部205は、受付部205aと、送信部205bと、取得部205cと、表示制御部205dとを備え、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
受付部205aは、操作部201を介して入力された車両データの収集要求や送信要求を受け付ける。そして、例えば、受付部205aは、受け付けた収集要求に含まれる収集条件を収集条件情報DB204aに記憶する。また、例えば、受付部205aは、受け付けた送信要求(収集指示)を送信部205bへ出力する。
送信部205bは、収集条件を示す情報などをデータ収集装置10へ送信する。例えば、送信部205bは、収集条件情報DB204aにアクセスし、収集条件を含む収集要求を通信部202を介してデータ収集装置10へ送信することができる。また、送信部205bは、受付部205aから入力された送信要求(収集指示)を、通信部202を介してデータ収集装置10へ送信することができる。
取得部205cは、データ収集装置10によって収集されて送信された収集データ(車両データ(実データR))を通信部202を介して取得し、収集データDB204bに記憶する。
表示制御部205dは、表示部203を制御する。例えば、表示制御部205dは、収集データDB204bにアクセスし、収集データDB204bに記憶された収集データに基づいて、送信指示に応じて送信された実データR(例えば動画データやグラフ)などを表示部203に表示することができる。
<3.データ収集装置の制御処理>
次に、図8を用いて、第1の実施形態に係るデータ収集装置10が実行する処理の処理手順について説明する。図8は、第1の実施形態に係るデータ収集装置10が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、この処理はデータ収集装置10の稼働中に繰り返し実行される。
図8に示すように、まず、データ収集装置10の制御部13は、利用者端末200から車両データの収集要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS10)。制御部13は、収集要求を受け付けていないと判定された場合(ステップS10,No)、処理を終える。制御部13は、利用者端末200から車両データの収集要求を受け付けたと判定された場合(ステップS10,Yes)、受け付けた収集要求に応じた採取指示を生成し、生成された採取指示を車載装置100へ送信する(ステップS11)。
次いで、制御部13は、車載装置100へ送信した採取指示が、車載装置100において所定の採取指示条件を満たしていないと判定され、車載装置100から採取指示の再出力要求が送信されているか否かを判定する(ステップS12)。
制御部13は、採取指示の再出力要求が送信されていると判定された場合(ステップS12,Yes)、ステップS11の処理に戻り、採取指示を再度生成し、生成された採取指示を車載装置100へ送信する。
一方、制御部13は、採取指示の再出力要求が送信されていないと判定された場合(ステップS12,No)、車載装置100から車両データの採取の完了通知が規定の時間内にあったか否かを判定する(ステップS13)。なお、ステップS13の判定処理は、車載装置100での車両データの採取が、収集条件を含む所定の条件を満たして適切に行われているか否かを判定する処理であるともいえる。
制御部13は、車載装置100から採取の完了通知があったと判定された場合(ステップS13,Yes)、利用者端末200から車両データの送信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS14)。制御部13は、利用者端末200から車両データの送信要求を受け付けていないと判定された場合(ステップS14,No)、ステップS14の処理を繰り返し、送信要求を受け付けるまで待機する。
他方、制御部13は、利用者端末200から車両データの送信要求を受け付けたと判定された場合(ステップS14,Yes)、受け付けた送信要求に応じた送信指示を車載装置100へ送信する(ステップS15)。次いで、制御部13は、送信指示に基づいて車載装置100から送信される車両データを収集する(ステップS16)。次いで、制御部13は、収集された車両データを利用者端末200へ送信する(ステップS17)。
一方、制御部13は、車載装置100から採取の完了通知が規定の時間内にないと判定された場合(ステップS13,No)、すなわち、車載装置100での車両データの採取が、収集条件を含む所定の条件を満たしていないと判定された場合、車両データの採取を中止させる判定を行う採取中止判定処理を実行する(ステップS18)。なお、採取中止判定処理では、例えば車両データの重要度などに応じて、車両データの採取を中止させるか否かの判定が行われるが、これに限定されるものではない。
続いて、制御部13は、採取中止判定処理において採取を中止させると判定された車両データがあるか否かを判定する(ステップS19)。
制御部13は、採取を中止させる車両データがあると判定された場合(ステップS19,Yes)、該当する車両データを収集する車載装置100に対し、採取を中止させる指示を送信する(ステップS20)。他方、制御部13は、採取を中止させる車両データがないと判定された場合(ステップS19,No)、ステップS20の処理をスキップする。
次いで、制御部13は、車載装置100から収集すべき車両データがあるか否かを判定する(ステップS21)。なお、ステップS21の処理では、例えば車両データの重要度や、既に収集されている車両データの数などに応じて、車載装置100から収集すべき車両データがあるかの判定が行われるが、これに限定されるものではない。
制御部13は、車載装置100から収集すべき車両データがあると判定された場合(ステップS21,Yes)、ステップS14以降に進み、車載装置100から車両データを収集する。一方、制御部13は、車載装置100から収集すべき車両データがないと判定された場合(ステップS21,No)、そのまま処理を終了する。
なお、図8に示した処理は、データ収集装置10の装置管理者やデータ利用者による強制終了指示やデータ収集装置10の稼働停止等により終了され、また他処理の割り込みにより中断や他処理との並列的処理が行われる。
<4.車載装置の制御処理>
次に、図9を用いて、第1の実施形態に係る車載装置100が実行する処理の処理手順について説明する。図9は、第1の実施形態に係る車載装置100が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、この処理は車載装置100の稼働中に繰り返し実行される。
図9に示すように、車載装置100の制御部103は、データ収集装置10から採取指示を取得したか否かを判定する(ステップS100)。制御部103は、採取指示を取得していないと判定された場合(ステップS100,No)、処理を終える。制御部103は、データ収集装置10から採取指示を取得したと判定された場合(ステップS100,,Yes)、取得した採取指示が所定の採取指示条件を満たすか否かを判定する(ステップS101)。
制御部103は、採取指示が所定の採取指示条件を満たしていないと判定された場合(ステップS101,No)、採取指示が所定の採取指示条件を満たしていない旨の異常判定結果、および、採取指示の再出力要求をデータ収集装置10に出力する(ステップS102)。
制御部103は、採取指示が所定の採取指示条件を満たしていると判定された場合(ステップS101,Yes)、車両データの採取処理を実行する(ステップS103)。なお、ステップS103の車両データの採取処理では、収集条件を満たすイベントが発生した場合に、採取指示に基づいた車両データの採取を行う。
次いで、制御部103は、採取指示に基づいた車両データの採取が完了したか否かを判定する(ステップS104)。制御部103は、車両データの採取が完了したと判定された場合(ステップS104,Yes)、採取の完了通知をデータ収集装置10へ送信し(ステップS105)、後述するステップS108の処理へ移行する。
一方、制御部103は、車両データの採取が完了したと判定されない場合(ステップS104,No)、車両データの採取を中止させる指示がデータ収集装置10から送信されたか否かを判定する(ステップS106)。制御部13は、採取を中止させる指示が送信されたと判定された場合(ステップS106,Yes)、車両データの採取を中止し(ステップS107)、後述するステップS108の処理へ移行する。他方、制御部13は、採取を中止させる指示が送信されていないと判定された場合(ステップS106,No)、ステップS103に戻り、ステップS103以降の処理を繰り返す、すなわちデータ採取を継続する。
次いで、制御部13は、車両データの送信指示がデータ収集装置10から送信されたか否かを判定する(ステップS108)。制御部13は、車両データの送信指示が送信されたと判定された場合(ステップS108,Yes)、車両データをデータ収集装置10へ送信する(ステップS109)。他方、制御部13は、車両データの送信指示が送信されたと判定されていないと判定された場合(ステップS108,No)、ステップS108の処理を繰り返し、車両データの送信指示を継続監視する。
なお、図9に示した処理は、データ採取の強制終了指示や車載装置100の稼働停止等により終了され、また他処理の割り込みにより中断や他処理との並列的処理が行われる。
上述してきたように、第1の実施形態に係るデータ収集装置10は、配信部13b(出力部の一例)と、取得部13cと、判定部13dとを備える。配信部13bは、利用者端末200から出力される車両に関する所定の車両データの収集要求に応じた車両データの採取指示を車載装置100に出力する。取得部13cは、車載装置100から、車両データの採取指示に基づいた車両データの採取に関する情報を取得する。判定部13dは、取得部13cによって取得された車両データの採取に関する情報に基づいて、車載装置100での車両データの採取が所定の条件を満たしているか否かを判定する。これにより、車載装置100での車両データの採取が所定の条件を満たして適切に行われているか否かを判定することができる。
(第2の実施形態)
<5.第2の実施形態について>
次いで、第2の実施形態について説明する。上記した第1の実施形態では、車載装置100での車両データの採取が所定の条件を満たしているか否かの判定を、車載装置100からの完了通知の有無に基づいて行うようにしたが、これに限定されるものではない。
すなわち、第2の実施形態では、車載装置100での車両データの採取が所定の条件を満たしているか否かの判定を、車載装置100において車両データが記憶される記憶部102(図6参照)の状態を示す記憶部状態情報に基づいて行うようにした。
以下、図6等を参照して第2の実施形態について詳しく説明する。なお、以下においては、第1の実施形態と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、第2の実施形態に係る制御部103の採取部103dは、採取された車両データが格納される車両データ情報記憶部102bを含む記憶部102の状態を示す記憶部状態情報を取得する。なお、記憶部状態情報としては、記憶部102の残量を示す情報であるが、これに限定されるものではなく、例えば、記憶部102の空き容量などその他の情報であってもよい。
そして、採取部103dは、取得された記憶部状態情報を通信部101を介してデータ収集装置10へ送信することができる。なお、記憶部状態情報を送信するタイミングとしては、例えば、定期のタイミング、収集条件で指定されたタイミング(例えば車両VのACCがオンされたタイミングや、所定区間に進入したタイミングなど)、記憶部102の残量が収集条件で指定された残量以下になって比較的少なくなったタイミングなどであるが、これらに限られず、任意に設定することができる。このように、記憶部状態情報を送信するタイミングを適宜に設定することで、記憶部状態情報が過度の回数送信されることを抑制できる。
図3に示すように、データ収集装置10の取得部13cは、車載装置100から送信される記憶部状態情報を、車両データの採取に関する情報として取得することができる。そして、取得部13cは、取得された記憶部状態情報を判定部13dへ通知する。
判定部13dは、取得部13cによって取得された記憶部状態情報に基づいて、車載装置100での車両データの採取が所定の条件を満たして適切に行われているか否かを判定する。
例えば、判定部13dは、記憶部状態情報に含まれる記憶部102の残量に基づいて、車載装置100での車両データの採取が所定の条件を満たしているか否かを判定する。具体的には、判定部13dは、記憶部102の残量が所定残量以上で、車両データを十分に記憶することができる状態である場合、車載装置100での車両データの採取が所定の条件を満たして適切に行われていると判定することができる。
一方、判定部13dは、記憶部102の残量が所定残量未満で、車両データを十分に記憶することができる状態ではない場合、車載装置100での車両データの採取が所定の条件を満たしておらず適切に行われていない、あるいは、適切に行われていない可能性があると判定することができる。そして、判定部13dは、判定結果を収集部13eへ通知する。
このように、第2の実施形態に係る判定部13dは、車載装置100の記憶部102の状態を示す記憶部状態情報を用いることで、車載装置100での実データRの採取が所定の条件を満たして適切に行われているか否かを精度良く判定することができる。
<6.データ収集装置の制御処理>
次に、図10を用いて、第2の実施形態に係るデータ収集装置10が実行する処理の処理手順について説明する。図10は、第2の実施形態に係るデータ収集装置10が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
図10に示すように、第2の実施形態に係るデータ収集装置10の制御部13は、ステップS12の処理を実行した後、記憶部102の残量を示す情報(記憶部状態情報)を取得する(ステップS13a)。
次いで、制御部13は、記憶部102の残量が所定残量以上あるか否かを判定する(ステップS13b)。なお、ステップS13bの判定処理は、車載装置100での車両データの採取が、収集条件を含む所定の条件を満たして適切に行われているか否かを判定する処理であるともいえる。
制御部13は、記憶部102の残量が所定残量以上あると判定された場合(ステップS13b,Yes)、ステップS14以降の処理に進み、利用者端末200からの送信要求に応じた処理を実行する。
一方、制御部13は、記憶部102の残量が所定残量以上ではないと判定された場合(ステップS13b,No)、すなわち、記憶部102の残量が所定残量未満で、車載装置100での車両データの採取が、収集条件を含む所定の条件を満たしていないと判定された場合、ステップS18以降に進み、採取中止判定処理などを実行する。
<7.車載装置の制御処理>
次に、図11を用いて、第2の実施形態に係る車載装置100が実行する処理の処理手順について説明する。図11は、第2の実施形態に係る車載装置100が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
図11に示すように、車載装置100の制御部103は、ステップS103の処理を実行した後、記憶部102の残量を示す情報(記憶部状態情報)をデータ収集装置10へ送信するタイミングであるか否かを判定する(ステップS104a)。
制御部103は、記憶部102の残量を示す情報を送信するタイミングであると判定された場合(ステップS104a,Yes)、記憶部102の残量を示す情報(記憶部状態情報)をデータ収集装置10へ送信し(ステップS105a)、ステップS108以降の処理を実行する。
他方、制御部103は、記憶部102の残量を示す情報を送信するタイミングではない判定された場合(ステップS104a,No)、ステップS106以降へ進み、車両データの採取を中止させる指示の有無に応じた処理を実行する。
上述してきたように、第2の実施形態に係るデータ収集装置10において、判定部13dは、車載装置100の記憶部102の状態を示す記憶部状態情報を用いることで、車載装置100での実データRの採取が所定の条件を満たして適切に行われているか否かを精度良く判定することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 データ収集システム
10 データ収集装置
13 制御部
13a 受付部
13b 配信部
13c 取得部
13d 判定部
13e 収集部
13f 提供部
100 車載装置
200 利用者端末

Claims (8)

  1. 端末装置から出力される車両に関する所定の車両データの収集要求に応じた車両データの採取指示を車載装置に出力する出力部と、
    前記車載装置から、車両データの採取指示に基づいた車両データの採取に関する情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記車両データの採取に関する情報に基づいて、前記車載装置での車両データの採取が所定の条件を満たしているか否かを判定する判定部と
    を備え
    前記取得部は、
    前記車載装置から、前記車両の状態が収集条件を満たさなくなって車両データの採取が完了したことを示す完了通知を前記車両データの採取に関する情報として取得し、
    前記判定部は、
    前記取得部によって前記完了通知が取得された場合、前記車載装置での車両データの採取が前記所定の条件を満たしていると判定すること
    を特徴とするデータ収集装置。
  2. 前記端末装置から出力される収集指示に基づき、前記車載装置が採取した車両データを収集する収集部
    を備え、
    前記収集部は、
    前記判定部による判定結果に応じて、前記車載装置から車両データを収集すること
    を特徴とする請求項1に記載のデータ収集装置。
  3. 前記収集部は、
    前記判定部によって前記車載装置での車両データの採取が前記所定の条件を満たしていないと判定された場合、前記車載装置での車両データの採取の一部または全部を中止させること
    を特徴とする請求項2に記載のデータ収集装置。
  4. 前記収集部は、
    前記判定部によって前記車載装置での車両データの採取が前記所定の条件を満たしていないと判定された場合、予め設定される車両データの重要度に応じて、前記車載装置での車両データの採取の一部または全部を中止させること
    を特徴とする請求項2または3に記載のデータ収集装置。
  5. 前記取得部は、
    前記車載装置から、前記車両の状態が前記収集条件を満たさなくなって車両データの採取が完了したことを示すとともに採取された車両データを含まない完了通知を前記車両データの採取に関する情報として取得すること
    を特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載のデータ収集装置。
  6. 請求項1~のいずれか一つに記載のデータ収集装置と、
    前記データ収集装置に対して前記車両データの採取に関する情報を送信する車載装置と、
    前記データ収集装置によって収集された車両データを取得する端末装置と
    を備えることを特徴とするデータ収集システム。
  7. 前記車載装置は、
    前記データ収集装置から出力された車両データの採取指示が所定の採取指示条件を満たしているか否かを判定し、判定結果を前記データ収集装置に出力する車載装置側判定部
    を備えることを特徴とする請求項に記載のデータ収集システム。
  8. 端末装置から出力される車両に関する所定の車両データの収集要求に応じた車両データの採取指示を車載装置に出力する出力工程と、
    前記車載装置から、車両データの採取指示に基づいた車両データの採取に関する情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得された前記車両データの採取に関する情報に基づいて、前記車載装置での車両データの採取が所定の条件を満たしているか否かを判定する判定工程と
    を含み、
    前記取得工程は、
    前記車載装置から、前記車両の状態が収集条件を満たさなくなって車両データの採取が完了したことを示す完了通知を前記車両データの採取に関する情報として取得し、
    前記判定工程は、
    前記取得工程によって前記完了通知が取得された場合、前記車載装置での車両データの採取が前記所定の条件を満たしていると判定すること
    を特徴とするデータ収集方法。
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