JP7313625B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコホールなどの遊技場に設置される遊技機に関する。
カードユニットとの間で遊技用価値をデータとして交換し、主制御基板と枠制御基板を備える遊技機において、主制御基板と枠制御基板との間での通信、枠制御基板とカードユニットとの間での通信を行う遊技機がある。
このような遊技機において、特許文献1のように、主制御基板は一定周期(100ms)で遊技機情報を枠制御基板に通知し、枠制御基板は枠制御基板にこの通知に対する応答を行い、また、枠制御基板は主制御基板との通信の一定周期(100ms)より遅い300msの周期で遊技機情報をカードユニットに通知する遊技機がある。
特許第6538229号公報(段落0315、図40など)
ところで、金属等で作られた実在するメダル等を利用せずに、メダル等を電子データのみで取り扱って遊技が行われるスロットマシンがある。このようなスロットマシンでは、遊技機情報に関して、スロットマシンに設けられ、スロットマシン側で遊技者が所持しているメダル数の管理に関わる制御を行うメダル数制御基板(上記の「枠制御基板」に相当)とカードユニット間での通信、及び、スロットマシンのメダル数制御基板とスロットマシンに設けられ、疑似メダルの投入や精算(投入のキャンセル)、払出に関わるメダル数の管理など遊技の進行に関する制御を行う主制御基板(上記の「主制御基板」に相当)間での通信とが考えられ、疑似メダルの貸出や計数に関連して、メダル数制御基板とカードユニット間で移動するメダル数を授受するためのメダル数制御基板とカードユニット間での通信が考えられ、さらに、疑似メダルの投入や精算(投入のキャンセル)、払出に関連して、メダル数制御基板と主制御基板との間で移動するメダル数を授受するためのメダル数制御基板と主制御基板との間での通信とが考えられる。
しかしながら、特許文献1は、スロットマシン内の主制御基板とメダル数制御基板との間で移動するメダル数を授受するためのメダル数制御基板と主制御基板との間での通信が開示されていない。仮にスロットマシンのメダル数制御基板とカードユニット間での通信異常に対してそれぞれでのメダル数の管理に万全な対策を施したとしても、メダル数制御基板と主制御基板との間でのメダル数を授受するための通信に異常が発生した場合に、メダル数制御基板と主制御基板との間でのメダル数の授受に関わる処理順によっては、遊技者やホールに遊技以外で損得を与える状況が発生する虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、遊技用価値量制御基板と主制御基板との間での遊技用価値を授受するための通信に異常が発生したとしても、遊技者やホールに遊技以外で損得を与える状況の発生の防止を可能にする遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる遊技機は、複数種類の図柄を可変表示する複数の可変表示列を有する図柄表示手段と、前記複数の可変表示列それぞれの可変表示を開始させるための遊技開始操作手段と、前記複数の可変表示列それぞれに対応してその可変表示を停止させる停止操作手段とを有し、全ての前記可変表示列が停止したときの停止結果に応じて遊技用価値が付与される遊技機において、遊技の進行に関する制御を行う主制御装置と、前記遊技用価値の量の管理に関わる制御を行う遊技用価値量制御装置とを備え、前記主制御装置は、前記遊技用価値量制御装置から前記遊技用価値を受け取り、前記遊技開始操作手段の操作により、前記遊技用価値を用いた遊技を行い、当該遊技の前記停止結果に基づいて付与される前記遊技用価値を前記遊技用価値量制御装置に受け渡し、前記遊技用価値量制御装置は、外部の遊技機対応ユニットに対して、複数の項目を含む遊技機情報を送信し、授受情報当該外部の遊技機対応ユニットとの間で送受信することにより、当該外部の遊技機対応ユニットとの前記遊技用価値の授受を行い、前記遊技機情報の送信は、所定の周期での送信タイミングに行われ、前記授受情報の通信は、前記所定の周期での前記送信タイミングとは異なるタイミングに行われ、前記主制御装置と前記遊技用価値量制御装置との間では、前記主制御装置と前記遊技用価値量制御装置との間での前記遊技用価値の投入、前記遊技用価値の投入のキャンセル及び前記遊技用価値の付与のいずれかに関わる前記遊技用価値の移動の契機が発生したとき、前記主制御装置と前記遊技用価値量制御装置との間で前記遊技用価値の移動を行うための装置間通信が行われ、前記装置間通信における、前記遊技用価値の移動に係る遊技用価値授受処理は、前記主制御装置、前記遊技用価値量制御装置に前記遊技用価値の更新を要求するための更新要求処理を行うとともに、当該主制御装置で管理する前記遊技用価値の量を更新する第1管理量更新処理を行い、前記遊技用価値量制御装置、前記更新要求処理を受けて、当該遊技用価値量制御装置で管理する前記遊技用価値の量を更新する第2管理量更新処理を行うことであり、前記第1管理量更新処理と第2管理量更新処理の実行処理順は、前記遊技用価値の移動の契機が前記遊技用価値の投入、前記遊技用価値の投入のキャンセル及び前記遊技用価値の付与のいずれであっても変わらないものであることを特徴としている。
この構成によれば、遊技用価値の所定量分の移動に係る遊技用価値授受処理では、主制御装置と遊技用価値量制御装置との間での遊技用価値の投入、遊技用価値の投入のキャンセル及び遊技用価値の付与のいずれかに関わる遊技用価値の移動の契機に関するものであっても、主制御装置側から遊技用価値の所定量分の移動に関わる処理が開始されるように構成されており、主制御装置が第1処理完了信号の反転及び第1管理量の更新を行い、第1処理完了信号の反転を受けた遊技用価値量制御装置が第2処理完了信号の反転及び第2管理量の更新を行う。このため、遊技用価値の投入、遊技用価値の投入のキャンセル及び遊技用価値の付与のいずれかの発生時においても、遊技用価値量制御装置が管理している第2管理量が増減した場合には、第1管理量が既に増減していることにより遊技用価値の投入や投入のキャンセル、払出のうちの対応するものが確定した状態になっているため、遊技者やホールに遊技以外で損得を与える状況が発生することを防止できる。
また、前記遊技用価値授受処理は、前記主制御装置は、前記遊技用価値量制御装置に前記遊技用価値の前記所定量分の移動の処理を要求するための処理要求信号を反転する処理要求信号反転処理を行い、前記遊技用価値量制御装置は、前記処理要求信号の反転を受けて、前記処理要求信号に対して前記主制御装置に応答するための処理応答信号を反転する処理応答信号反転処理を行い、前記主制御装置は、前記処理応答信号の反転を受けて、前記処理要求信号を再反転する処理要求信号再反転処理を行うとともに、前記第1処理完了信号反転処理及び前記第1管理量更新処理を行い、前記遊技用価値量制御装置は、前記第1処理完了信号の反転を受けて、前記処理応答信号を再反転する処理応答信号再反転処理を行うとともに、前記第2処理完了信号反転処理及び前記第2管理量更新処理を行う
ことであるようにしてもよい。
この構成によれば、遊技用価値の所定量分の移動に係る遊技用価値授受処理では、主制御装置及び遊技用価値量制御装置は、それぞれ、相手方の装置が状態の制御を行う信号が反転したことを受けて、次の処理に進むようになっている。このため、主制御装置の処理が進んでいない状態で遊技用価値量制御装置だけが処理を進めたり、遊技用価値量制御装置の処理が進んでいない状態で主制御装置だけが処理を進めたりすることを防止でき、主制御装置で管理している第1管理量の更新分と、遊技用価値量制御装置が管理している第2管理量の更新分との整合を図ることができる。
また、前記主制御装置は、前記処理応答信号の反転を受けて、前記処理要求信号再反転処理、前記第1処理完了信号反転処理、前記第1管理量更新処理の順で処理を行い、前記遊技用価値量制御装置は、前記第1処理完了信号の反転を受けて、前記処理応答信号再反転処理、前記第2処理完了信号反転処理、前記第2管理量更新処理の順で処理を行うようにしてもよい。
この構成によれば、主制御装置は、処理要求信号再反転処理、第1管理量更新処理、第1処理完了信号反転処理の順で処理を行い、遊技用価値量制御装置は、第1処理完了信号の反転を受けて、処理応答信号再反転処理、第2管理量更新処理、第2処理完了信号反転処理の順で処理を行う場合に比べ、第1管理量更新処理を開始してから早い段階で第2管理量更新処理を開始することができる。このため、例えば、処理要求信号を再反転してから第1管理量の更新を行った後に第1処理完了信号を反転する場合では主制御装置の第1管理量の更新処理と遊技用価値量制御装置の第2管理量の更新処理との間で整合性を図ることができないような早い段階でのエラー等に対しても当該整合性を図ることができる可能性ができ、遊技者やホールに与える悪影響をより抑えることができる。
また、前記主制御装置と前記遊技用価値量制御装置との間では、さらに、前記所定の周期での前記送信タイミングに対応して、前記遊技用価値量制御装置による前記外部の遊技機対応ユニットへの前記遊技機情報の送信に先立つ通信タイミングで、前記遊技用価値量制御装置が、前記遊技機情報の前記複数の項目のうち、少なくとも当該遊技用価値量制御装置で管理されていない取得項目を含む項目の情報を、前記主制御装置から取得し、前記遊技用価値の移動の契機が発生したときの前記装置間通信は、当該発生後の最初の前記通信タイミングを待たずに行われ、前記主制御装置は、連続する前記送信タイミングの区間における前記遊技用価値の移動量を管理し、前記遊技用価値量制御装置は、連続する前記送信タイミングの区間における前記遊技用価値の移動量を管理し、前記遊技用価値量制御装置は、前記主制御装置において管理されている前記遊技用価値の前記移動量と、当該遊技用価値量制御装置において管理されている前記遊技用価値の前記移動量との差が前記遊技用価値の前記所定量内に収まっていない場合に、所定の報知を行うようにしてもよい。
この構成によれば、主制御装置側で管理している連続する送信タイミングの区間における遊技用価値の移動量と、遊技用価値量制御装置側で管理している連続する送信タイミングの区間における遊技用価値の移動量とを利用することにより、主制御装置から遊技用価値量制御装置への遊技用価値の移動を伴わずに遊技用価値量制御装置で管理している第2管理量を増大させるなどの不正を防止できる。
本発明の一実施形態にかかる遊技機の一例であるスロットマシンとカードユニットの正面図である。 スロットマシンの通信システムを示すブロック図である。 カードユニットの装置構成とユニット制御基板の機能を示すブロック図である。 スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 図2の主制御基板、サブ制御基板およびメダル数制御基板の機能を示す機能ブロック図である。 スロットマシンとカードユニットとの間を接続するコネクタのピン配列を説明するための図である。 (a)は、スロットマシンとカードユニット間の通信に用いられる電文のフォーマットを示す図であり、(b)は電文のフォーマットの各項目を説明するための図である。 スロットマシンとカードユニット間の通信に用いられる電文の一覧を示す図である。 図8の電文「遊技機情報通知」の電文フォーマットの詳細を示す図である。 図9の項目「遊技機情報」における項目「遊技機性能情報」を示す図である。 図9の項目「遊技機情報」における項目「遊技機設置情報」を示す図である。 図9の項目「遊技機情報」における項目「ホールコン・不正監視情報」を示す図である。 図12の項目「遊技情報」(項目「遊技情報数」を除く)を示す図である。 図8の電文「計数通知」の電文フォーマットの詳細を示す図である。 図8の電文「貸出通知」の電文フォーマットの詳細を示す図である。 図8の電文「貸出受領結果応答」の電文フォーマットの詳細を示す図である。 スロットマシンとカードユニット間の電文「遊技機情報通知」、「計数通知」、「貸出通知」、「貸出受領結果応答」を用いた基本通信シーケンスを示す図である。 スロットマシンが先に起動した場合のスロットマシンとカードユニット間の基本通信シーケンスを示す図である。 カードユニットが先に起動した場合のスロットマシンとカードユニット間の基本通信シーケンスを示す図である。 電文「遊技機情報通知」における「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」の送信条件及び送信の優先順位を示す図である。 スロットマシンとカードユニット間の電文「遊技機情報通知」(「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」)の基本通信シーケンスを示す図である。 図17のスロットマシンとカードユニット間の基本通信シーケンスにおける、スロットマシンとカードユニット間での計数の一具体例を示す図である。 図17のスロットマシンとカードユニット間の基本通信シーケンスにおける、スロットマシンとカードユニット間での貸出の一具体例を示す図である。 スロットマシンにおける主制御CPUとメダル数制御CPU間のベットスイッチ操作時のメダルの投入に関わるシーケンスを示す図である。 スロットマシンにおける主制御CPUとメダル数制御CPU間の最大ベットスイッチ操作時のメダルの投入に関わるシーケンス(その1)を示す図である。 スロットマシンにおける主制御CPUとメダル数制御CPU間の最大ベットスイッチ操作時のメダルの投入に関わるシーケンス(その2)を示す図である。 スロットマシンにおける主制御CPUとメダル数制御CPU間の精算スイッチ操作時のメダルの投入のキャンセルに関わるシーケンスを示す図である。 スロットマシンにおける主制御CPUとメダル数制御CPU間のメダルの払出時のメダルの払出に関わるシーケンスを示す図である。 スロットマシンにおける主制御CPUとメダル数制御CPU間の最大ベットスイッチ操作時のメダルの投入の途中でタイムアウトが発生した場合のシーケンスを示す図である。 スロットマシンにおける主制御CPUとメダル数制御CPU間、スロットマシンのメダル数制御CPUとカードユニットのユニットCPU間の通信シーケンスを示す図である。 図30の通信シーケンスの続きの通信シーケンスを示す図である。 図31の通信シーケンスの続きの通信シーケンスを示す図である。 図32の通信シーケンスの続きの通信シーケンスを示す図である。 問題が想定される「ホールコン・不正監視情報」の送信タイミングを示す図である。 本実施形態における「ホールコン・不正監視情報」の送信タイミングを説明するための図である。 払出情報の送信タイミングを説明するための図である。 操作手段の回路構成の変形例を示す図である。 主制御基板、メダル数制御基板を収納した基板ケースの正面図である。 図38の斜視図である。 図38の分解斜視図である。 図38の一部基板ケースが旋回した状態の斜視図である。 図38の両基板ケースが旋回した状態の斜視図である。 図38の第1の基板ケースの斜視図である。 第1の基板ケースの蓋部材の背面図である。 第1の基板ケースのベース部材の斜視図である。 図38の第2の基板ケースの斜視図である。 第2の基板ケースの蓋部材の背面図である。 第2の基板ケースのベース部材の斜視図である。 第1の基板ケースをかしめ固定する手段の一部の斜視図である。 第1の基板ケースを支持する第1の旋回軸部の一部の斜視図である。 第1の基板ケースを支持する第1の旋回軸部の他の一部の斜視図である。 第1の基板ケースを支持する第1の旋回軸部の斜視図である。 第2の基板ケースをかしめ固定する手段の一部の斜視図である。 第2の基板ケースを支持する第2の旋回軸部の一部の斜視図である。 第2の基板ケースを支持する第2の旋回軸部の他の一部の斜視図である。 第2の基板ケースを支持する第2の旋回軸部の斜視図である。 遊技機筐体側の支持板の斜視図である。 第1、第2のコネクタ部間に隙間がある状態における第1、第2の基板ケースの正面図である。 コネクタ部の斜視図である。 コネクタ部が接続した状態の断面図であり、図61のC-C矢視断面図である。 基板ケースが筐体に固定された状態で前方から制御基板を見たときの図である。 図61のB-B矢視断面図である。 (a)は主制御基板の第1のコネクタとメダル数制御基板の第2のコネクタとが正規の位置で嵌め合わされた状態での主制御CPUとメダル数制御CPUとの位置関係を示す図であり、(b)ずれた位置で嵌め合わされた状態での主制御CPUとメダル数制御CPUとの位置関係を示す図である。 変形例におけるスロットマシンにおける主制御CPUとメダル数制御CPU間、スロットマシンのメダル数制御CPUとカードユニットのユニットCPU間の通信シーケンスを示す図である。 他の変形例におけるスロットマシンにおける主制御CPUとメダル数制御CPU間、スロットマシンのメダル数制御CPUとカードユニットのユニットCPU間の通信シーケンスを示す図である。 図65の通信シーケンスの続きの通信シーケンスを示す図である。 基板ケースの他の実施形態の正面図である。 変形例(1)における基板(主制御基板、サブ制御基板、メダル数制御基板など)の識別記号が形成されたシールの配置位置を説明するための平面図である。 識別記号とその周辺に配置された部品との関係を説明するための図であって、図68のA-A断面図である。 (a)、(b)は、識別記号とその周辺に配置された部品との関係を説明するための他の断面図である。 変形例(2)における基板(主制御基板、サブ制御基板、メダル数制御基板など)の識別記号が形成されたシールの配置位置を説明するための平面図である。 (a)~(c)は、変形例(3)における基板(主制御基板、サブ制御基板、メダル数制御基板など)の識別記号とその周辺に配置された部品との関係を説明するための断面図である。
<実施形態>
本発明の一実施形態について、図1~図63を参照して説明する。なお、本件明細書では、記載の容易化のため、遊技メダルの代わりに遊技に用いる遊技用価値に当たるデータを、適宜、「疑似メダル」と記載する。
(スロットマシンシステム)
まず、スロットマシンシステムについて図1および図2を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態にかかるスロットマシンSMとカードユニットCUの正面図、図2がスロットマシンシステムを示すブロック図である。
図2に示すように、スロットマシンシステムは、遊技用価値を基に遊技を行うスロットマシンSMと、ホールコンピュータと、管理コンピュータと、スロットマシンSMに隣接して設置され、当該スロットマシンSMと接続されて遊技用価値の貸出及び返却をデータ形式で行うとともに、ホールコンピュータおよび管理コンピュータに各種情報を送信可能に構成されたカードユニットCUと、センタとで構成されている。
この実施形態では、カードユニットCUからホールコンピュータへはボーナスの入賞回数やボーナス間のゲーム数などを特定可能な情報等が送信される。また、カードユニットCUから管理コンピュータへは、役物比率等スロットマシンSMの性能に関わる情報等が送信される。スロットマシンSMでは、疑似メダルの枚数がカードユニットCUから枚数データの形式でメダル数制御基板300に送られ、メダル数制御基板300による枚数データ管理により、遊技が実行される。
また、本実施の形態では、スロットマシンシステムにおいて、遊技者が投入した現金の残高に関する残高データ及びスロットマシンSMに貸出可能な遊技者が所持する疑似メダルの枚数(以下、適宜、「持ちメダル数」と記載する。)を示す枚数データ(以下、適宜、「持ちメダル数データ」と記載する。)がカードユニットCUのユニット制御基板500の記憶手段502a(図3参照)に記憶される。また、スロットマシンSMでの遊技に使用可能な遊技者が所持する疑似メダルの枚数(以下、適宜、「遊技メダル」と記載する。)を示す枚数データ(以下、適宜、「遊技メダル数データ」と記載する。)がスロットマシンSMのメダル数制御基板300の記憶手段302a(図5参照)に記憶される。なお、記憶手段502aはメモリ502のRAM部(揮発性メモリ)に形成され、記憶手段302aはメモリ302のRAM部(揮発性メモリ)に形成されており、記憶手段502a及び記憶手段302aは電源供給が行われている場合にだけ記憶内容を保持することが可能であり、電源供給が行われなくなると記憶内容が消去される。
そして、カードユニットCUの貸出スイッチ503aに対する操作により、カードユニットCUからスロットマシンSMに所定の貸出枚数分の疑似メダルの貸出が行われる。この貸出では、カードユニットCUの記憶手段502aに記憶されている残高データまたは貸出可能枚数データが、所定の貸出枚数に相当する金額分減算された残高データまたは所定の貸出枚数分減算された貸出可能枚数データに書き換えられる。また、スロットマシンSMの記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが、所定の貸出枚数分増加された遊技メダル数データに書き換えられる。
また、カードユニットCUの返却スイッチ503bに対する操作により、スロットマシンSMからカードユニットCUに、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データにより示される枚数分の疑似メダル(記憶手段302aに記憶されている疑似メダルの全て)の返却が行われる。この返却では、スロットマシンSMの記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが、枚数「0」を示す遊技メダル数データに書き換えられる。また、カードユニットCUの記憶手段502aに記憶されている持ちメダル数データは、返却枚数分増加された持ちメダル数データに書き換えられる。続いて、記憶手段502aに記憶されている残高データ及び持ちメダル数データが、カード挿入排出装置504に収容されているメダルカードに記憶されてメダルカードがカード挿入排出装置504の挿入/排出口504aから排出される。そして、記憶手段502aに記憶されている残高データ及び持ちメダル数データが、残高「0」を示す残高データ及び枚数「0」を示す貸出可能枚数データに書き換えられる。
また、スロットマシンSMのベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8に対する操作により、所定の賭け枚数(投入枚数)分の疑似メダルの賭け(投入)が行われる。この賭けでは、スロットマシンSMの記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが、所定の賭け枚数分減算された遊技メダル数データに書き換えられる。
また、疑似メダルの払出のある役の入賞により、スロットマシンSMから遊技者に対して所定の払出数の疑似メダルの払出が行われる。この払出では、スロットマシンSMの記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが、所定の払出数分増加された遊技メダル数データに書き換えられる。この実施形態では、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との信号のやり取りにより、疑似メダルの投入、疑似メダルの払い出し、遊技メダル数データの書き換えが行われるが詳しくは後述する。
また、メダル数制御基板300と、カードユニットCUとは、I/F基板90,550を介して双方向で情報のやり取りが行われる。また、I/F基板90,550を介してカードユニットCUからスロットマシンSMに内部電源(カードユニットCUの内部電源)を基にした電源(電圧)が供給される。
以下では、まず、スロットマシンSMとカードユニットCUの機能について詳細に説明した後に、スロットマシンSMとカードユニットCUに関する電源供給とスロットマシンSMとカードユニットCUとの接続関係について詳細に説明する。
(カードユニット)
図1や図3に示すように、カードユニットCUは、ユニット情報表示装置505、現金投入装置506、カード挿入排出装置504、貸出スイッチ503a、返却スイッチ503b、離席スイッチ503c、ユニット制御基板500、I/F基板550を備えている。また、カードユニットCUは、電源基板(図示省略)や補助電源(図示省略)も備えている。
ユニット情報表示装置505は、ユニット制御基板500の記憶手段502aに記憶されている残高データや持ちメダル数データに基づく遊技者の現金残高(度数)や遊技者の所持する疑似メダル数などを表示するものである。ユニット情報表示装置505は、例えば、複数の7セグメントLEDにより構成されたり、液晶表示器等により構成されたりする。
現金投入装置506は、カードユニットCUから疑似メダルを借り受けるために紙幣等の現金が投入されるものであり、遊技者により投入された現金を検出する。
カード挿入排出装置504は、挿入/排出口504aから所定のID情報が書き込まれたメダルカードが挿入された場合は、当該メダルカードを収納するとともに、返却スイッチ503bが操作された場合は、収容しているメダルカードを挿入/排出口504aから排出するものである。また、カード挿入排出装置504は、離席スイッチ503cが操作された場合は、収容しているメダルカードに書き込まれたID情報を記憶手段502aに記憶して、当該メダルカードを挿入/排出口504aから排出するものである。また、カード挿入排出装置504は、離席スイッチ503cの操作によりメダルカードが排出された後に、挿入/排出口504aからメダルカードが挿入された場合は、メダルカードに書き込まれたID情報と記憶手段502aに記憶されているID情報とを照合し、一致する場合には記憶手段502aからそれに記憶されているID情報を消去して、挿入されたメダルカードを受け付けて収容するものである。一致しない場合には挿入されたメダルカードを受け付けずに挿入/排出口504aから排出するものである。また、カード挿入排出装置504は、離席スイッチ503cの操作によりメダルカードが排出された場合であっても、当該メダルカードに疑似メダルの残りがなかった場合(疑似メダルの投入も含む)については、記憶手段502aに記憶されているID情報と異なるID情報を有する新たなメダルカードが挿入されても、当該メダルカードは排出しない。したがって、この場合は新たなメダルカードを用いて遊技の実行を可能とする。
ユニット制御基板500には、図3に示すように、カードユニットCU全体の制御を行うユニットCPU501が実装されており、ユニットCPU501はメモリ502を有するとともに、受付処理手段501a、貸出処理手段501b、第2計数処理手段501c、返却処理手段501d、送受信手段501eとして機能する。
(1)記憶手段502a
メモリ502は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、各種プログラムなどを記憶するROM部とを備えており、RAM部(揮発性メモリ)に記憶手段502aが形成されている。記憶手段502aは、残高データや持ちメダル数データ、メダル数制御基板300から受け取った記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データ、メダルカードに書き込まれたID情報などを保持するものである。
(2)受付処理手段501a
受付処理手段501aは、メダルカードがカード挿入排出装置504の挿入/排出口504aに挿入されると、記憶手段502aに記憶されている残高データ及び持ちメダル数データを、メダルカードに記憶されている金額(金額が「0」の場合もある)分増加した残高データまたは疑似メダルの枚数(枚数が「0」の場合もある)分増加した持ちメダル数データに書き換えて、メダルカードに記憶されている金額または疑似メダルの枚数を「0」にするものである。また、受付処理手段501aは、現金が現金投入装置506に投入されると、記憶手段502aに記憶されている残高データを、投入された金額分増加した残高データに書き換えるものである。
(3)貸出処理手段501b
貸出スイッチ503aが操作された場合、スロットマシンSMへ所定の貸出枚数分の枚数データに基づく信号が送受信手段501eによって送信される。貸出処理手段501bは、この信号の送信に基づいて、記憶手段502aに記憶されている残高データまたは持ちメダル数データを、所定の貸出枚数に相当する金額分減算した残高データまたは所定の貸出枚数分減算した持ちメダル数データに書き換えるものである。なお、貸出処理手段501bは、所定の貸出枚数分の枚数データに基づく信号がスロットマシンSMに送信された場合に記憶手段502aの記憶内容を更新する代わりに、例えば、所定の貸出枚数分の枚数データに基づく信号がスロットマシンSMへ送信され、これに対する応答信号がスロットマシンSMから受信された場合に記憶手段502aの記憶内容を更新するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、記憶手段502aに記憶されている貸出可能枚数データに基づく疑似メダルの貸出では、貸出スイッチ503aの操作ごとに所定の貸出枚数分の疑似メダルを貸し出すようにしているが、例えば、貸出スイッチ503aが操作されると、一度に記憶手段502aに記憶されている疑似メダルの全てを貸し出すようにしてもよい。
(4)第2計数処理手段501c
第2計数処理手段501cは、メダル数制御CPU301の第1計数処理手段301b2と協働して、記憶手段302aに記憶されている使用可能枚数データの一部または全部をカードユニットCUの記憶手段502aに移す計数処理を行うものである。
具体的には、スロットマシンSMの計数スイッチ31が操作された場合、スロットマシンSMからカードユニットCUに所定の計数分の枚数データに基づく信号がユニット間送受信手段301eを介して送信される。この信号を送受信手段501eが受信した場合、第2計数処理手段501cは、記憶手段502aに記憶されている持ちメダル数データを、所定の計数分加算した持ちメダル数データに書き換える。なお、この実施形態では、計数スイッチ31の押下時間が所定時間に満たない通常押下の場合は疑似メダル1枚の枚数データがカードユニットCU側に送信される。一方、計数スイッチ31の押下時間が所定時間以上の長押しの場合は、疑似メダル50枚の枚数データが所定の間隔(例えば、300ms)でカードユニットCU側に送信される。
(5)返却処理手段501d
返却処理手段501dは、返却スイッチ503bが操作された場合に、記憶手段502aに記憶されている残高データ及び持ちメダル数データをカード挿入排出装置504に収容されているメダルカードに記憶させた上で、当該メダルカードを遊技者に返却するものである。
具体的には、メダル数制御基板300から送信される遊技メダル数(記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが示す疑似メダルの枚数)に関する情報、および、主制御基板100とメダル数制御基板300との間で投入処理が行われた疑似メダルの枚数に関する情報が共に「0」を示す状態で返却スイッチ503bが操作された場合、返却処理手段501dは、記憶手段502aに記憶されている残高データ及び持ちメダル数データをカード挿入排出装置504に収容されているメダルカードに記憶して当該メダルカードをカード挿入排出装置504の挿入/排出口504aから排出するとともに、記憶手段502aに記憶されている残高データ及び持ちメダル数データを、残高「0」を示す残高データ及び枚数「0」を示す持ちメダル数データに書き換える。なお、投入処理が行われた疑似メダルの枚数に関する情報、および、メダル数制御基板300から送信される遊技メダル数に関する情報が共に「0」でない場合に返却スイッチ503bが操作された場合は、液晶表示器14やスピーカ15,16などにより、計数(計数スイッチ31)や精算(精算スイッチ33)を促す報知が行われる。
なお、送受信手段501eでは、所定周期(例えば300ms)で遊技メダル数(記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが示す疑似メダルの枚数)に関するデータを受信している。
(6)送受信手段501e
送受信手段501eは、メダル数制御基板300からの各種情報に基づく信号を受信するとともに、メダル数制御基板300に各種情報に基づく信号を送信するものである。メダル数制御基板300から受信する情報としては、疑似メダルの返却枚数(計数分の枚数データ)や、使用可能枚数(記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが示す疑似メダルの枚数)、疑似メダルの総投入枚数、総払出枚数、役物比率等の役比モニタ47に表示される各種比率、エラー関連情報などである。また、メダル数制御基板300に送信する情報としては、疑似メダルの貸出枚数に関する情報などである。なお、送受信手段501eから受け取った遊技メダル数を示す遊技メダル数データ(記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データ)は記憶手段502aに記憶され、これにより、カードユニットCUとメダル数制御基板300の双方で記憶されることになり、両者を利用することにより不正行為に対応することが可能になる。
なお、カードユニットCUからホールコンピュータへは、各種遊技情報が送信される。各種遊技情報は、例えば、前面パネル2の開放状態、疑似メダルの投入枚数に関する情報、疑似メダルの払出枚数に関する情報、エラー発生情報、設定変更中である旨の情報、設定確認状態である旨の情報、ボーナス状態中である旨の情報、入賞・再遊技役・ボーナス役に入賞した旨の情報、各回転リール6L,6M,6Rが停止した旨の情報などである。
(スロットマシン)
続いて、スロットマシンSMの構成の概略について、図1、図4、図5を参照して説明する。
本実施形態におけるスロットマシンSMでは、ベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8の操作により、遊技を開始させるための所定条件を成立させるために疑似メダルの投入が行われる。また、疑似メダルの投入により所定枚数分の賭け数が設定されて所定条件が成立したことを条件として、遊技者によりスタートスイッチ9が操作されると、各々複数個の図柄が配列された複数の回転リール6L,6M,6Rが回転を開始する。また、各ストップスイッチ10L,10M,10Rの操作により各回転リール6L,6M,6Rが停止する。このときの停止図柄表示結果が所定の入賞態様であれば、予め定められた所定の払出枚数分の疑似メダルの払出が行われることにより1回の遊技が終了する。ここで、疑似メダルの投入とは、メダル数制御基板300の記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、当該遊技の賭け数に応じたメダル数が減じられた遊技メダル数データに書き換えることをいう。また、疑似メダルの払出とは、当該遊技で入賞した場合に、メダル数制御基板300の記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、入賞役に応じて設定されたメダル数が加算された遊技メダル数データに書き換えることをいう。
なお、疑似メダルの投入が行われ、遊技メダル数データが減じられた場合であってもスタートスイッチ9の操作が行われるまでは、設定された賭け数を変更することができ、これに応じて賭け数が適宜更新され、スタートスイッチ9を操作すると賭け数として設定された分が遊技に供されることとなる。例えば、規定数として「3」または「1」が設定されている遊技状態において賭け数を設定する場合、最大ベットスイッチ8を操作することで賭け数として「3」が設定されるとともに、遊技メダル数データからは「3」が減じられる。その後、賭け数を「1」に変更する場合、ベットスイッチ7を操作することで賭け数として「1」が設定されるとともに、遊技メダル数データには「2」が戻る(加算される)こととなる。
スロットマシンSMは、例えば、図1に示すように構成されている。すなわち、このスロットマシンSMでは、前面が開放された箱型の筐体KYの前面が前面パネル2により開閉自在に閉塞され、この前面パネル2のほぼ中央高さの位置に操作板3が配設されると共に、この操作板3の上方に正面板4が配設されている。そして、この正面板4には横長矩形の表示窓5が設けられている。また、表示窓5の内側には、複数種類の図柄を予め定められた順序で可変表示する左・中・右回転リール6L,6M,6R(本発明の「図柄表示手段」に相当)が配置されている。
左・中・右回転リール6L,6M,6Rそれぞれの周面には、所定の個数の図柄が所定の配列で設けられている。また、左・中・右回転リール6L,6M,6Rそれぞれの周面に設けられた複数の図柄には、種類が異なる複数種類の図柄が含まれている。なお、各回転リール6L,6M,6Rは、複数種類の図柄が印刷されたリールテープが回転リールの周面に貼り付けられて形成されている。また、各回転リール6L,6M,6Rが回転すると、各回転リール6L,6M,6Rそれぞれの周面に設けられた複数種類の図柄が所定の順序でそれぞれ表示窓5に変動表示される。また、各回転リール6L,6M,6Rの回転が停止すると、各回転リール6L,6M,6Rのそれぞれについて、表示窓5の上段、中段および下段のそれぞれに1個ずつの合計3個の図柄が表示されるように設定されている。すなわち、全ての回転リール6L,6M,6Rが停止すると、縦3列横3行に配列された合計9個の図柄が表示窓5に停止表示される。
また、各回転リール6L,6M,6Rをそれぞれ独立して回転駆動できるように、各回転リール6L,6M,6Rには、それぞれステッピングモータにより構成される左、中、右リールモータ27L,27M,27R(図4参照)が連結されている。また、各回転リール6L,6M,6Rを支持する支持枠体が筐体KY内の後壁に固定されて設けられており、各回転リール6L,6M,6Rは支持枠体に支持されて筐体KY内に配設されている。
また、操作板3には、ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、レバー状のスタートスイッチ(本発明の「遊技開始操作手段」に相当)9、左・中・右ストップスイッチ(本発明の「停止操作手段」に相当)10L,10M,10R、計数スイッチ31、精算スイッチ33が設けられている。ベットスイッチ7は、遊技者が後述するメダル数制御基板300の記憶手段302aに記憶されている使用可能枚数データから1枚分ずつの疑似メダルの投入を指示する操作を行うためのものである。最大ベットスイッチ8は、遊技者がメダル数制御基板300の記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データから1ゲーム(遊技)あたりの最大投入数(規定数:3枚に設定されている)の疑似メダルの投入を指示する操作を行うためのものである。なお、ベットスイッチ7および最大ベットスイッチ8は、メダル数制御基板300の記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データにより示されるメダル数が1枚以上である場合に有効化されるように設定されている。また、最大ベットスイッチ8が操作されたときに、メダル数制御基板300の記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが示す遊技メダル数が規定数(例えば3枚)よりも少ない場合には、疑似メダルの貸し出しを遊技者に促す報知を行うようにしてもよいし、規定数(例えば3枚)より少ない所定数で遊技できるようにしてもよい。また、そもそもそのような場合には、最大ベットスイッチ8の操作を受付けないようにしてもよい。
計数スイッチ31は、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データをカードユニットCU側に送信する際の指示ボタンとして機能するものである。この実施形態では、通常の押下では1枚分の枚数データの送信の指示となり、長押しでは定期的に50枚分の枚数データの送信の指示となる。長押しの場合は押下されている間、所定時間ごとに50枚分の枚数データがカードユニットCUに送信される。なお、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが50枚未満となったときに送信の指示(長押しに基づく送信の指示)となった場合は、残りの全ての枚数データがカードユニットCUに送信される。
精算スイッチ33は、疑似メダルの賭け数が設定されているときに、その賭け数を0にリセットするためのものである。
スタートスイッチ9は、遊技者が各回転リール6L,6M,6Rを回転させて各図柄の可変表示を開始させる操作を行うためのものである。左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rは、遊技者が左・中・右回転リール6L,6M,6Rの回転をそれぞれ停止させて各図柄の可変表示を停止させる操作を行うためのものである。なお、スタートスイッチ9は、メダル数制御基板300の記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データから所定数が減算された遊技メダル数データへの書き換え(所定数分の疑似メダルの投入)が行われた後、有効化されるように設定されている。また、左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rは、スタートスイッチ9の操作により回転開始した各回転リール6L,6M,6Rが所定の加速期間が経過して定速回転するようになった後に有効化されるように設定されている。
本実施の形態では、1ゲーム(1回の遊技)に必要な賭け数(所定数)は、1枚、2枚、3枚の3種類が設定されている。また、各回転リール6L,6M,6Rそれぞれにより複数種類の図柄を可変表示する可変表示列が形成されており、各ストップスイッチ10L,10M,10Rは、各回転リール6L,6M,6Rのそれぞれに対応して設けられている。
また、正面板4の上方のほぼ中央には、動画などを表示して遊技者に当選や入賞などを告知したり、各ストップスイッチ10L,10M,10Rの操作態様を報知する演出を行ったりするための液晶表示器14が設けられている。
また、正面板4の上方の左右には、音楽や音声などによる演出を行うための上部スピーカ15が設けられている。また、操作板3の下方には、装飾画などが表示された下部パネル18が設けられ、この下部パネル18の左右には、音楽や音声などによる演出を行うための下部スピーカ16が設けられている。
また、前面パネル2の上側の周縁部分に上部ランプ部21が設けられ、前面パネル2の下部パネル18の左右に下部ランプ部22が設けられている。各ランプ部21,22それぞれは、発光ダイオードや有機EL等の発光素子、一般的な電球などの発光手段を備え、遊技者に当選や入賞を告知するなどの演出を行う。
また、表示窓5の右下方には、遊技者が所有する疑似メダルの枚数を表示するための遊技メダル数表示器26が配設されている。この遊技メダル数表示器26は、例えば、5個の7セグメントLEDで構成され、5桁の疑似メダルの所持枚数が表示可能になっている。
また、遊技メダル数表示器26の隣には、メダル投入数を示すためのベットランプ部30が配設されており、ベットランプ部30は3つのベットランプから構成されている。
また、表示窓5の左下方には、疑似メダルの払出枚数を表示する払出表示器46が配設されている。この払出表示器46は、例えば、2個の7セグメントLEDで構成され、2桁の疑似メダルの払出枚数が表示可能になっている。
(スロットマシンの電気的な構成の概略)
スロットマシンSMの電気的な構成の概略について、図1も参照しつつ図4を参照して説明する。図4はスロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。
左・中・右位置センサ55L,55M,55Rは、左・中・右回転リール6L,6M,6Rの回転位置をそれぞれ検出するためのもので、例えば左・中・右回転リール6L,6M,6Rにそれぞれ設けられた突起部を検出するフォトインタラプタからなり、左・中・右回転リール6L,6M,6Rが回転すると、一周ごとに突起部を検出してその検出信号を主制御基板100に出力する。このスロットマシンSMでは、例えば左・中・右位置センサ55L,55M,55Rが上記突起部を検出したときに、各回転リール6L,6M,6Rそれぞれに設定された0~20番の図柄のコマ番号のうち、それぞれコマ番号20番の図柄が表示窓5の中段に位置するように構成されている。
設定キースイッチ56は、主制御基板100に設けられており、設定変更キーを設定変更キーシリンダ収容部K100に配置されたキーシリンダに挿入して回転することによりON、OFFが切り換えられる。リセットスイッチ52は、操作スイッチ基板600に設けられ、設定変更中は1回押す度に1つ上位の設定値に仮設定される。なお、リセットスイッチ52は、エラーが発生した際のエラーを解除するためのスイッチとしても用いられる。
また、このスロットマシンSMでは、遊技の進行に関する制御を行う主制御CPU101(本発明の「主制御装置」に相当)が実装された主制御基板100と、主制御基板100から送信された情報に基づき遊技の進行に合わせた演出の制御を行うサブ制御CPU201が実装されたサブ制御基板200と、遊技者が所持する疑似メダルの枚数の管理に関わる制御を行うメダル数制御CPU301(本発明の「遊技用価値量制御装置」に相当)が実装されたメダル数制御基板300と、遊技の進行に必要な操作手段(例えば、スタートスイッチ9)からの信号が入力される操作スイッチ基板600と、払出表示器46および遊技メダル数表示器26が設けられた表示基板700と、図2に示すように、外部機器と通信を行うためのI/F基板90が別々に設けられている。ここで、主制御基板100からサブ制御基板200に対して各種の遊技情報が一方向で送信される。また、主制御基板100とメダル数制御基板300とは各種の情報が双方向で送信される。また、メダル数制御基板300からサブ制御基板200に対して所定の情報が一方向で送信される。ここでいう所定の情報とは、例えば、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データに関する情報や、計数スイッチ31が押下されたときにその旨を通知する情報などである。したがって、サブ制御基板200では、メダル数制御基板300から直接受信した情報(所定の情報)に基づいて、液晶表示器14で遊技者が所持する疑似メダルの枚数を表示したり、計数スイッチ31が押下されたときにスピーカ15,16から押下通知音を鳴らしたりする制御を行う。
また、後述する図61に示すように、主制御基板100とメダル数制御基板300とはBtoB(Board tо Board)接続されている。また、表示基板700と操作スイッチ基板600、操作スイッチ基板600とメダル数制御基板300、主制御基板100とサブ制御基板200とは、いずれもハーネスを介して接続されている。
遊技の進行に必要な操作手段であるスタートスイッチ9、ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、ストップスイッチ10L,10M,10Rからの信号ならびに精算スイッチ33、リセットスイッチ52からの信号は、まず操作スイッチ基板600に入力され、ハーネスを介してメダル数制御基板300に入力される。そして、メダル数制御基板300内の配線と、コネクタ接続(BtоB接続)を介して主制御基板100に入力される。計数スイッチ31からの信号は、操作スイッチ基板600に入力され、ハーネスを介してメダル数制御基板300に入力され、さらにメダル数制御CPU301に入力される。
なお、スタートスイッチ9やストップスイッチ10L,10M,10Rからの信号が、メダル数制御基板300を介さずに主制御基板100に直接入力されるようにしてもよい。さらに、操作手段(スタートスイッチ9、ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、ストップスイッチ10L,10M,10R)、精算スイッチ33、リセットスイッチ52、計数スイッチ31からの信号が、ハーネスを介して主制御基板100に入力され、主制御基板100内の配線と、コネクタ-コネクタ接続(Board to Board接続)を介してメダル数制御基板300に入力されるようにしてもよい。
払出表示器46の表示に用いられる制御信号(表示データを含む)は、主制御基板100から送信される。このとき、主制御基板100→メダル数制御基板300→操作スイッチ基板600→表示基板700の伝送経路となる。遊技メダル数表示器26の表示に用いられる制御信号(表示データを含む)は、メダル数制御基板300から送信される。このとき、メダル数制御基板300→操作スイッチ基板600→表示基板700の伝送経路となる。
役比モニタ47は、各種比率を表示するものであり主制御基板100に設けられる。この実施形態において役比モニタ47は、4個の7セグメントLEDで構成されている。各種比率としては、役物比率、連続役物比率、有利区間比率などがある。役物比率は、疑似メダルの総払出数に対する役物(例えば、ビックボーナス(BB)、チャンスボーナス(CB)、シングルボーナス(SB)など)による払出数の総数が占める割合である。連続役物比率は、疑似メダルの総払出数に対する連続役物(例えば、ビックボーナス(BB)など)による払出数の総数が占める割合である。有利区間比率は、押し順によって疑似メダルの払出数が異なる役(AT役)に当選したときに有利な押し順の報知が許容される有利区間が有る場合に、総遊技数に対する当該有利区間が占める割合である。なお、役比モニタ47は、メダル数制御基板300に設けられていてもよい。また、役比モニタ47を設けずに、各種比率を特定可能な情報をカードユニットCU側に送信するようにしてもよい。
設定表示器48は、後述する設定値設定手段101bにより設定される設定値を表示するものであり主制御基板100に設けられる。この実施形態において設定表示器48は、1個の7セグメントLEDで構成されている。
主制御基板100のメモリ102は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、遊技の進行に必要なデータやプログラムなどを記憶するROM部とを備えている。主制御基板100のRAM部は例えば各種フラグ、役抽選結果などを記憶する。また、主制御基板100のROM部は予め設定されたデータ(図5の抽選テーブル102aなど)や遊技機用プログラム(スロットマシンSM用のプログラム)を記憶するものである。
また、主制御基板100の主制御CPU101は、タイマ割込などの割込機能を有し、ROM部に記憶された遊技機用プログラムを実行することにより、遊技の進行に関する処理を行う。また、主制御CPU101は、抽選手段101e(図5参照)による役抽選結果に関する情報、各ストップスイッチ10L,10M,10R、スタートスイッチ9等の遊技者により操作される操作器具の操作に関する情報などの種々の遊技情報をコマンド形式でサブ制御基板200(サブ制御CPU201)に送信する。
また、サブ制御基板200のメモリ202は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、演出用の各種プログラムなどを記憶するROM部とを備えている。また、サブ制御基板200のサブ制御CPU201は、タイマ割込などの割込機能を有し、サブ制御CPU201は、主制御CPU101から送信されるスロットマシンSMに関する各種の遊技情報に基づいてメモリ202に格納されたプログラムを実行することで、遊技者に対する遊技に関連する演出の内容を決定する。また、サブ制御基板200のサブ制御CPU201は、決定された演出の内容に基づいて、サブ制御基板200が有するI/Oポートを介して、液晶表示器14やスピーカ15,16などの演出機器の制御を行う。
また、メダル数制御基板300のメモリ302は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、各種プログラムなどを記憶するROM部とを備えている。また、メダル数制御基板300のメダル数制御CPU301は、タイマ割込などの割込機能を有し、遊技者が所持する疑似メダルの枚数を、メモリ302のRAM部(揮発性メモリ)に形成された記憶手段302aに記憶される遊技メダル数データを用いて管理したり、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データに応じた疑似メダルの枚数を遊技メダル数表示器26に表示したりするなどの各種制御を行う。
主制御基板100、サブ制御基板200、メダル数制御基板300、I/F基板90それぞれは、外部から容易にアクセスできないように、カシメ機構を有する個別の基板ケース内に封印されている。不正行為を防止するための各基板の接続方法としては、それぞれに実装されたコネクタにより、直接基板間接続(BtoB接続)する方法、物理的アクセスの他に、電磁波ノイズの影響を抑えるワイヤカバーで被覆された信号線を用いて接続する方法、信号線を遊技者から視認し難い場所から引き回す方法、基板間の通信信号を暗号化する方法、各基板に設けたID情報を、定期的またはエラー発生時にやり取りする方法などがある。なお、基板それぞれに実装されたコネクタにより両基板を接続する場合は、基板の視認性が低下する積層接続ではなく、横並びに接続し、接続箇所を含めた基板ユニットとしてカバーすることでアクセスを困難にするとよい。また、主制御基板100とメダル数制御基板300で個々の基板ケースに収容せず、まとめて一つの基板ケースに収納して封印するようにしてもよい。
(メイン制御基板)
主制御基板100の機能について図5を参照して説明する。
(1)遊技制御手段101a
遊技制御手段101aは、メダルレスのスロットマシンSMにおいて実行される遊技を制御するためのものである。
このスロットマシンSMの遊技では、ベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8が操作されて疑似メダルの投入の指示があると、その旨を特定可能な情報に基づく信号がメダル管理送受信手段101nによりメダル数制御基板300に送信される。この信号を受信したメダル数制御基板300では、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが、疑似メダルの投入枚数分減算された遊技メダル数データに書き換えられる。このとき、書き換えたことを特定可能な情報に基づく信号が、メダル数制御基板300から主制御基板100に送信され、この信号がメダル管理送受信手段101nにより受信されることにより賭け数が設定される。また、スタートスイッチ9の操作がされるまでは賭け数の変更が可能であって、これに応じて記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データも更新されることとなる。そして、所定の賭け数が設定された後にスタートスイッチ9が操作されると、まず、当選か否かを決定する抽選手段101eによる乱数抽選が行われ、ほぼ同時に、3個すべての回転リール6L,6M,6Rの回転が開始する。
その後に、3個のストップスイッチ10L,10M,10Rのうちの1個が操作されると、左・中・右回転リール6L,6M,6Rのうちの当該操作されたストップスイッチ10L,10M,10Rに対応した回転リールの回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ10L,10M,10Rに対する操作が終了すると、3個すべての回転リール6L,6M,6Rの回転が停止する。このとき、所定の図柄が所定の位置に停止すると入賞になり、所定枚数の疑似メダルの払出、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データの減算を行うことなく次回の遊技を実行可能なリプレイ、などの所定の利益が遊技者に対して付与される。
(2)設定値設定手段101b
図5の設定値設定手段101bは、所定の設定変更操作に基づいて、出玉率(総払出枚数÷総メダル投入数×100[%])の調整をするための設定(設定1~設定6)を変更するものである。
ここで、設定値を変更するための設定変更操作の一例について説明する。例えば、スロットマシンSMの電源が投入される前に設定キースイッチ56(設定キー)をON状態にし、電源を投入すると、設定変更処理が開始される。このとき、リセットスイッチ52を1回押すと、電源投入前に設定された設定値から1つ上位の設定値に仮設定される(例えば、設定3から設定4に仮設定)。その後は、リセットスイッチ52を押す度に1つ上位の設定値に仮設定される。但し、仮設定値が6の場合にリセットスイッチ52を押すと、設定値が1に戻って仮設定される。そして、最後に、スタートスイッチ9のON操作により設定値が確定し、その時の仮設定値がスロットマシンSMの設定値になる。なお、設定値設定手段101bは、設定変更を行った場合は、設定値記憶領域102cに記憶されている設定値を変更後の設定値に書き換える。
(3)テーブル選択手段101c
図5のテーブル選択手段101cは、遊技制御手段101aにより制御される遊技の種類(例えば、一般遊技状態、ボーナス遊技状態)、および、設定値設定手段101bにより設定された設定値(設定1から設定6)に基づき、複数の抽選テーブル102aから1つの抽選テーブルを選択するものである。例えば、一般遊技状態の遊技では、テーブル選択手段101cは、抽選テーブルとして、入賞確率の設定値(設定1~設定6)に応じて抽選テーブル102a(一般遊技用抽選テーブル)を選択する。
(4)第1投入処理手段101d
第1投入処理手段101dは、ベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8が操作された場合に、後述するメダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3と協働して、疑似メダルの投入を行うことにより賭け数を設定して、遊技を開始するための所定条件を成立させるものである。また、第2投入処理手段103は、精算スイッチ33が操作された場合は、メダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3と協働して一度設定した賭け数のキャンセルを行う。
ベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8が操作された場合に、第1投入処理手段101dは、メモリ102に設けられた暫定投入数の記憶領域の値を+1加算するとともに、投入処理要求信号をメダル管理送受信手段101nによりメダル数制御基板300に送信する。投入処理要求信号を受信したメダル数制御基板300では記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数を-1減算する処理を行った上で、当該処理の完了信号を主制御基板100に送信し、これにより1枚分の投入処理が完了する。最大ベットスイッチ8が操作された場合は、当該処理を3回繰り返す。そして、第1投入処理手段101dは、投入処理の結果、暫定投入数が1回の遊技に必要な値(例えば3枚)になれば、スタートスイッチ9の操作を有効化する。なお、投入処理の詳細については、図24を参照して後述する。
この実施形態では、最大ベットスイッチ8により例えば3枚の疑似メダルの投入が指示された場合であっても、第1投入処理手段101dと第2投入処理手段301b3との間では1枚ずつ投入処理が行われる。なお、第1投入処理手段101dと第2投入処理手段301b3とが協働して行われる疑似メダルの投入処理については後述する。
また、精算スイッチ33が操作された場合に、その旨を特定可能な情報に基づく信号がメダル管理送受信手段101nによりメダル数制御基板300に送信される。当該情報に基づく信号を受信したメダル数制御基板300は、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、ベット数に応じた枚数分加算した遊技メダル数データに書き換え、その旨を特定可能な情報に基づく信号を主制御基板100に送信する。なお、3枚の疑似メダルの投入処理が完了している状態で精算スイッチ33が操作された場合であっても、第1投入処理手段101dと第2投入処理手段301b3との間では1枚ずつ精算処理(返却処理)が行われる。
(5)抽選手段101e
抽選手段101eは、本実施の形態では、スタートスイッチ9の操作を契機に、所定の範囲内(本実施の形態では、例えば、10進数で0~65535)で乱数を発生させて抽出し、抽出した乱数と抽選テーブル102aとを基に、小役、再遊技役、ボーナス役を含む複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかの抽選を行うためのものである。
抽選テーブル102aは、抽選手段101eが発生させる所定の範囲内の各乱数について、予め設定されている抽選結果のいずれかに該当するか否かが予め定められたものである。
(6)リール回転制御手段101f
リール回転制御手段101fは、遊技者によるストップスイッチ10L,10M,10Rに対する操作態様と抽選手段101eの抽選結果とに基づき、回転リール6L,6M,6Rの停止制御を行うものである。具体的には、リール回転制御手段101fは、左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのそれぞれに対する操作に基づき、停止テーブル102bを用いて左・中・右リール6L,6M,6Rのそれぞれに対する停止制御を行い、左・中・右リール6L,6M,6Rのそれぞれにより可変表示される図柄を抽選手段101eの役抽選結果に対応した表示態様で停止させる。
(7)判定手段101g
判定手段101gは、各ストップスイッチ10L,10M,10Rの操作により全ての回転リール6L,6M,6Rが停止したときの停止図柄の表示態様を判定するものである。本実施の形態では、各回転リール6L,6M,6Rが停止したときの図柄の表示結果が所定の入賞態様であるかどうかが判定手段101gにより判定される。なお、入賞と判定される表示態様は、当選役毎に異なる表示態様が予め定められている。
(8)第1払出処理手段101h
第1払出処理手段101hは、判定手段101gの判定結果が疑似メダルの払い出しがある役のいずれかの入賞態様であった場合に、後述するメダル数制御CPU301の第2払出処理手段301b4と協働して、当該役に応じた疑似メダルを払い出すことにより、遊技者に利益を付与するものである。判定手段101gの判定結果が疑似メダルの払い出しにかかる表示態様であった場合は、第1払出処理手段101hは、メモリ102に設けられた払出残数の記憶領域に当選役に応じた払出枚数を記憶させた後、当該払出残数の値を-1減算した上で、払出処理要求信号をメダル管理送受信手段101nによりメダル数制御基板300に送信する。払出処理要求信号を受信したメダル数制御基板300では記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数を+1加算する処理を行った上で、当該処理の完了信号を主制御基板100に送信し、これにより1枚分の払出処理が完了する。当該払出処理を払出残数の値が「0」になるまで繰り返し、当該遊技での払出処理が完了する。なお、払出処理の詳細については、図28を参照して後述する。
この実施形態では、入賞した役の疑似メダルの払出数が2枚以上であっても、第1払出処理手段101hと第2払出処理手段301b4との間では1枚ずつ払出処理が行われる。なお、第1払出処理手段101hと第2払出処理手段301b4とが協働して行われる疑似メダルの払出入処理については後述する。
(9)エラー検知手段101i
エラー検知手段101iは、通常の状態とは異なる異常な状態が発生している状態、いわゆるエラーが発生したか否かを検知するものである。ただし、この実施形態では、カードユニットCUから電圧VLが供給されていない場合であっても、当該事由のみではエラーとして検知しない。
(10)払出表示器制御手段101j
払出表示器制御手段101jは、払出表示器46の表示を制御するものである。具体的には、払出表示器制御手段101jは、当選役に入賞した際、払出表示器46に当該入賞役に設定された疑似メダルの払出数が表示されるように払出表示器46を制御する。また、払出表示器制御手段101jは、エラー検知手段101iによりエラーの発生が検知された場合、払出表示器46に検知したエラーに対して予め定められた識別番号が表示されるように払出表示器46を制御する。
(11)コマンド作成手段101k
コマンド作成手段101kは、抽選手段101eの役抽選結果に関する情報、一般遊技状態やボーナス遊技状態などの遊技状態の種類に関する情報、各回転リール6L,6M,6Rの回転・停止状態、第1払出処理手段101hによる疑似メダルの払出状態などの種々の情報をサブ制御基板200(サブ制御CPU201)に送信するためのコマンドを生成するものである。そして、コマンド作成手段101kにより生成されたコマンドは、後述するコマンド送信手段101mによりサブ制御基板200に送信される。サブ制御基板200では、主制御基板100から送られてきたコマンドに基づき、実行する演出を選択する。換言すれば、サブ制御基板200において実行される演出内容を指示するコマンドがコマンド作成手段101kにより作成される。
(12)コマンド送信手段101m
コマンド送信手段101mは、主制御基板100からサブ制御基板200へ、コマンド作成手段101kにより作成された種々の情報を含むコマンドを一方通行で送信するものである。
(13)メダル管理送受信手段101n
メダル管理送受信手段101nは、メダル数制御基板300に各種情報に基づく信号を送信するとともに、メダル数制御基板300からの各種情報に基づく信号を受信するものである。メダル数制御基板300に送信する情報としては、例えば、入賞役に関する情報やベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8の操作に関する情報、疑似メダルの投入に関する情報(投入処理要求信号)、疑似メダルの払い出しに関する情報(払出処理要求信号)、主制御CPU101のID番号、役物比率などの各種比率を含む遊技機情報などである。また、メダル数制御基板300から受信する情報としては、例えば、疑似メダルの投入に関する情報(投入処理応答信号)、疑似メダルの払出に関する情報(払出処理応答信号)
などである。なお、この実施形態では、カードユニットCUの貸出スイッチ503a、返却スイッチ503b、離席スイッチ503cの操作に関する情報、メダル数制御基板300のエラーに関する情報については、メダル数制御基板300からサブ制御基板200に直接送信するように構成したが、これらの情報をメダル数制御基板300から主制御基板100にまず送信した後、主制御基板100からサブ制御基板200に送信するようにしてもよい。
(14)操作等管理手段101p
操作等管理手段101pは、遊技の進行に関わる操作手段の操作を有効化するか、あるいは非有効化するかを管理するものである。
後述するように、この実施形態ではカードユニットCUからスロットマシンSMに電圧(VL)が供給される。カードユニットCUに電源が投入されていない場合は、メダル数制御基板300との間の相互通信が不能な状態となるため、このような場合、操作等管理手段101pは、操作手段の操作を非有効化することにより、以降の遊技を進行できないようにする。
具体的には、操作等管理手段101pは、メダル管理送受信手段101nがカードユニットCUから電圧(VL)が供給されていないことを特定可能な情報を受信している状況では、通常、操作手段の操作が許容される状況であっても、当該操作を非有効化する。一方、メダル管理送受信手段101nがカードユニットCUから電圧(VL)が供給されていないことを特定可能な情報を受信していない状況では、操作手段が操作された場合は、当該操作を有効化する。したがって、カードユニットCUから電圧(VL)が供給されない状況が発生したときは、以降の疑似メダルの投入や払出がなくなり、メダル数制御基板300からカードユニットCUに送信される疑似メダルの投入や払出に関する情報と、カードユニットCU側で把握する当該情報との間の齟齬を減らすことができる。
この実施形態では、対象の操作手段として、ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、スタートスイッチ9、各ストップスイッチ10L,10M,10R,計数スイッチ31、精算スイッチ33が設定されている。
また、操作等管理手段101pは、メダル管理送受信手段101nがカードユニットCUから電圧(VL)が供給されていないことを特定可能な情報を受信している状況では、遊技メダル数表示器26の各7セグメントの電源を供給しないように制御し、カードユニットCUから電圧(VL)が供給されていない状況で、遊技メダル数が表示されないようにする。なお、カードユニットCUから電圧(VL)が供給されていない状況であっても、払出表示器46、役比モニタ47等の表示は維持される。
なお、この実施形態では、メダル管理送受信手段101nがカードユニットCUから電圧(VL)が供給されていないことを特定可能な情報を受信していることに基づいて、操作等管理手段101pが各操作手段の操作を非有効化するようにしたが、操作等管理手段101pが各操作手段の有効/非有効を管理せずとも、カードユニットCUからの電圧VLが供給されていない状況では各操作手段の操作が非有効化される回路を形成してもよい。
例えば、図37に示すように、ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、計数スイッチ31、スタートスイッチ9、ストップスイッチ10L,10M,10Rそれぞれに対して、スロットマシンSM側の電圧VLと、カードユニットCU側の電圧VLの両方が供給されなければ用いることができない回路(アンド回路)を形成してもよい。また、遊技メダル数表示器26も同様に、スロットマシンSM側の電圧VLと、カードユニットCU側の電圧VLの両方が供給されなければ、各セグメントに電源が供給されない回路(アンド回路)を形成してもよい。
(サブ制御基板)
次に、サブ制御基板200の機能について図5を参照して説明する。
(1)コマンド受信手段201a
コマンド受信手段201aは、主制御基板100のコマンド送信手段101mにより送信された種々の情報を含むコマンドを受信するものである。コマンド受信手段201aは、主制御基板100から送信されるコマンドを受信すれば、コマンドの種類に応じてサブ制御基板200が備える各機能に通知を行う。
(2)演出内容決定手段201b
演出内容決定手段201bは、コマンド受信手段201aにより受信されたコマンドに応じて、演出の内容を決定するためのものである。具体的には、遊技の進行や、抽選手段101eの役抽選結果などに対応して予め設定された演出パターンから、液晶表示器14に表示される動画を決定したり、スピーカ15,16から流れる音楽や音声を決定したり、上部ランプ部21や下部ランプ部22の光源を一斉にあるいは個別に点滅したりするなどの演出を決定する。
そして、演出内容決定手段201bは、決定した演出内容に関するデータを含む信号を液晶表示制御手段201cおよび音声制御手段201dに送信する。
(3)液晶表示制御手段201c
液晶表示制御手段201cは、演出内容決定手段201bから送信された信号に含まれるデータに基づいて、液晶表示器14に動画(画像)を表示したり、上部ランプ部21や下部ランプ部22などの光源を一斉にあるいは個別に点滅したりするなどの制御を行うものである。例えば、液晶表示制御手段201cは演出内容決定手段201bから送信されるデータに基づいて上部ランプ部21や下部ランプ部22などの光源を一斉にあるいは個別にフラッシュさせる。
(4)音声制御手段201d
音声制御手段201dは、演出内容決定手段201bから送信された信号に含まれるデータに基づいて、スピーカ15,16から音楽を流したり、音声を出力したりするなど制御を行うものである。例えば、音声制御手段201dは、演出内容決定手段201bから送信されるデータに基づいてスピーカ15から再遊技役の入賞音を鳴らしたり、スピーカ16からメダルの投入音を鳴らしたりする。
(メダル数制御基板)
次に、メダル数制御基板300の機能について図5を参照して説明する。
(1)記憶手段302a
記憶手段302aは、メモリ302のRAM部(揮発性メモリ)に形成され、遊技者が所持する疑似メダルの使用可能枚数データを記憶するものである。
(2)フラグ格納手段302b
フラグ格納手段302bは、スタートスイッチ9が操作されて遊技が開始した旨を特定可能な情報を主基板間送受信手段301aが受信した場合にオン設定され、スタートスイッチ9が操作された後に当該遊技の投入メダル数を示す情報(「ホールコン・不正監視情報」の「遊技情報」:図13(b-1)参照)がカードユニットCUに送信されたとき、または送信されたと想定される時間が経過したときにオフに設定される、投入完了フラグを格納するものである。
(3)主基板間送受信手段301a
主基板間送受信手段301aは、主制御基板100から送信される、疑似メダルの投入の指示や、入賞役にかかる疑似メダルの払出数に関する情報などの各種情報に基づく信号
や、主制御CPU101のID番号、役物比率などの各種比率を含む遊技機情報などを受信するとともに、主制御基板100からの疑似メダルの投入指示や払出枚数に関する情報に対する応答信号を主制御基板100に送信するものである。主基板間送受信手段301aは、主制御基板100から送信される情報に基づく信号や、カードユニットCUから送信される情報に基づく信号を受信すると、情報の種類に応じてメダル数制御基板300が備える各機能に通知を行う。なお、主基板間送受信手段301aについては、主制御基板100からの信号を受信する手段と、カードユニットCUからの信号を受信する受信手段とが別々の手段であってもよい。
(4)遊技メダル枚数管理手段301b
遊技メダル枚数管理手段301bは、記憶手段302aに記憶されている使用可能枚数データの管理を行うものであり、借受処理手段301b1と、第1計数処理手段301b2と、第2投入処理手段301b3と、第2払出処理手段301b4とを備える。
a)借受処理手段301b1
借受処理手段301b1は、カードユニットCUとの間で疑似メダルの借受処理を行うものである。具体的には、カードユニットCUの貸出スイッチ503aが操作された場合、カードユニットCUからスロットマシンSMに所定の貸出枚数分の枚数データに基づく信号が送信され、この信号が後述するユニット間送受信手段301eにより受信される。この信号がユニット間送受信手段301eにより受信された場合、借受処理手段301b1は、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、所定の貸出枚数分増加した遊技メダル数データに書き換える。また、借受処理手段301b1は、所定の貸出枚数分増加した遊技メダル数データに書き換えたときは、貸出受領結果応答信号をユニット間送受信手段301eを介してカードユニットCUに送信する。
b)第1計数処理手段301b2
第1計数処理手段301b2は、カードユニットCUの第2計数処理手段501cと協働して、記憶手段302aに記憶されている使用可能枚数データの一部または全部をカードユニットCU側に移す計数処理を行うものである。具体的には、スロットマシンSMの計数スイッチ31が操作された場合、スロットマシンSMからカードユニットCUに所定の計数分の枚数データに基づく信号がユニット間送受信手段301eを介して送信される。この信号がユニット間送受信手段301eにより送信された場合、第1計数処理手段301b2は、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、所定の計数分減算した遊技メダル数データに書き換える。
この実施形態では、所定の計数分としては、計数スイッチ31の押下時間が所定時間に満たない通常押下の場合は疑似メダル1枚の枚数データ、計数スイッチ31の押下時間が所定時間以上の長押しの場合は疑似メダル50枚の枚数データとなっている。なお、長押しの場合は、計数スイッチ31の押下中、所定の間隔(例えば、300ms)で疑似メダル50枚の枚数データがカードユニットCUに送信される。これに伴い、第1計数処理手段301b2は、所定の間隔(例えば、300ms)のごとに記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、疑似メダル50枚分を減算した遊技メダル数データに書き換える。
c)第2投入処理手段301b3
第2投入処理手段301b3は、主制御CPU101の第1投入処理手段101dと協働して、疑似メダルの投入を行うことにより賭け数を設定して、遊技を開始するための所定条件を成立させるものである。
ベットスイッチ7が操作された場合、その旨を特定可能な情報に基づく信号がメダル管理送受信手段101nによりメダル数制御基板300に送信される。当該情報に基づく信号を主基板間送受信手段301aが受信した場合、第2投入処理手段301b3は、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数を、ベット数に応じた枚数分(1枚)減算した遊技メダル数データに書き換え、その旨を特定可能な情報に基づく信号を主基板間送受信手段301aを介して主制御基板100に送信する。
最大ベットスイッチ8が操作された場合、その旨を特定可能な情報に基づく信号がメダル管理送受信手段101nによりメダル数制御基板300に送信される。当該情報に基づく信号を主基板間送受信手段301aが受信した場合、第2投入処理手段301b3は、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、ベット数に応じた枚数分(3枚)減算した遊技メダル数データに書き換え、その旨を特定可能な情報に基づく信号を主基板間送受信手段301aを介して主制御基板100に送信する。ただし、この実施形態では、疑似メダルを3枚投入する場合であっても、第1投入処理手段101dと第2投入処理手段301b3とのやり取りは1枚ずつ行われる。すなわち、ベットスイッチ7が操作された場合の第1投入処理手段101dと第2投入処理手段301b3とのやり取りを3回繰り返すことにより、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、ベット数に応じた枚数分(3枚)減算した遊技メダル数データに書き換える。投入処理のフローについては後述する。
d)第2払出処理手段301b4
第2払出処理手段301b4は、判定手段101gの判定結果が疑似メダルの払い出しがある役のいずれかの入賞態様であった場合に、主制御CPU101の第1払出処理手段101hと協働して、当該役に応じた疑似メダルを払い出すことにより、遊技者に利益を付与するものである。
判定手段101gの判定結果が疑似メダルの払い出しにかかる表示態様(小役等の払い出しがある役の入賞態様)であった場合は、第1払出処理手段101hにより遊技者に払い出しにかかる疑似メダルの払出枚数分の枚数データに基づく信号がメダル管理送受信手段101nによりメダル数制御基板300に送信される。当該情報に基づく信号を主基板間送受信手段301aが受信した場合、第2払出処理手段301b4は、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、払出枚数分増加した遊技メダル数データに書き換え、その旨を特定可能な情報に基づく信号を主制御基板100に送信する。ただし、この実施形態では、入賞した役の疑似メダルの払出枚数が2枚以上であっても、第1払出処理手段101hと第2払出処理手段301b4との間では1枚ずつ払出処理が行われる。一方、第2払出処理手段301b4は、再遊技役に入賞しても、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データの書き換えを行わない。なお、第1払出処理手段101hと第2払出処理手段301b4とが協働して行われる疑似メダルの払出入処理のフローについては後述する。
(5)遊技メダル枚数表示器制御手段301c
遊技メダル枚数表示器制御手段301cは、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを基に、当該遊技メダル数データが示す疑似メダルの枚数が遊技メダル数表示器26に表示されるように、遊技メダル数表示器26の制御を行うものである。
(7)ユニット間送受信手段301e
ユニット間送受信手段301eは、疑似メダルの投入枚数や払出枚数に関する情報、スロットマシンSMで発生しているエラーに関する情報、役比モニタ47の表示される各種比率に関する情報、計数スイッチ31の操作に基づく計数分の枚数データを特定可能な情報、スロットマシンSMの固有の情報などの種々の情報をカードユニットCUに送信するとともに、貸出スイッチ503aの操作に基づいてカードユニットCUから送信される貸出枚数分の枚数データを特定可能な情報を受信するものである。
(8)VL供給判定手段301f
スロットマシンSMは、コネクタを介してカードユニットCUから電圧VLが供給されている。カードユニットCUに電源が投入されていない場合や、スロットマシンSMとカードユニットCUとが正常に接続されていない場合はカードユニットCUから供給される電圧VLが途絶えることになる。VL供給判定手段301fは、メダル数制御基板300においてカードユニットCUから電圧VLが供給される配線ラインの電圧を検出することにより、カードユニットCUから電圧VLが供給されているか否かを判定するものである。
(9)送信項目制御手段301g
ユニット間送受信手段301eによりカードユニットCUに送信される情報として、遊技機情報、計数情報、貸出受領結果応答に関する情報がある。送信項目制御手段301gは、これらの情報における送信内容または送信項目を制御するものであり、各情報とその送信については後述する。
上記したスロットマシンSMのメダル数制御CPU301とカードユニットCUのユニットCPU501間の通信はシリアル通信により実施され、上記したスロットマシンSMの主制御CPU101とスロットマシンSMのメダル数制御CPU301間の通信はパラレル通信により実施される。なお、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301とカードユニットCUのユニットCPU501間の通信はシリアル通信に限定されるものではなく、また、スロットマシンSMの主制御CPU101とスロットマシンSMのメダル数制御CPU301間の通信はパラレル通信に限定されるものではない。
以下、スロットマシンSMとカードユニットCU間の通信に用いられる電文について、図7~図16を参照して説明する。
(電文のフォーマットとその各項目)
まず、スロットマシンSMとカードユニットCU間の通信に用いられる電文のフォーマットと、電文のフォーマットの各項目について図7(a)、(b)を用いて説明する。
スロットマシンSMとカードユニットCU間の通信に用いられる電文は、図7(a)に示すように、5つの項目「電文長」、「コマンド」、「通番」、「データ部」、「チェックサム」を含み、各項目のデータ形式は、図7(b)に示すように、HEX(十六進)である。
項目「電文長」は、図7(b)に示すように、項目「電文長」~「チェックサム」までの電文の長さを格納する。
項目「コマンド」は、図7(b)に示すように、当該電文(図8の電文「遊技機情報通知」、「計数通知」、「貸出通知」、「貸出受領結果応答」)に割り当てられたコマンドコードを格納する。
項目「通番」は、図7(b)に示すように、当該電文(図8の電文「遊技機情報通知」、「計数通知」、「貸出通知」、「貸出受領結果応答」)に付与されたシーケンス番号を格納し、この実施形態では、「0x00」~「0xFF」(十六進表記:十進表記では「0」~「255」)の値を格納する。
項目「データ部」は、図7(b)に示すように、電文のデータを格納する。
項目「チェックサム」は、図7(b)に示すように、項目「電文長」~「データ部」までのデータを加算し、総計の下位1バイトを格納する。項目「チェックサム」のデータは、電文を受けとった側の機器が通信中のエラー等により電文が壊れていないかを確認するのに用いられる。
(電文の種類)
続いて、スロットマシンSMとカードユニットCU間の通信に用いられる電文の種類について図8を用いて説明する。
スロットマシンSMとカードユニットCU間の通信に用いられる電文の種類として、電文「遊技機情報通知」、「計数通知」、「貸出通知」、「貸出受領結果応答」の4種類がある。
電文「遊技機情報通知」は、スロットマシンSMからカードユニットCUへの「遊技機情報」の通知に用いられ、項目「コマンド」に格納する専用のコマンドコードが割り当てられている。電文「計数通知」は、スロットマシンSMからカードユニットCUへの「計数情報(計数メダル数)」の通知に用いられ、項目「コマンド」に格納する専用のコマンドコードが割り当てられている。電文「貸出通知」は、カードユニットCUからスロットマシンSMへの「貸出情報(貸出メダル数)」の通知に用いられ、項目「コマンド」に格納する専用のコマンドコードが割り当てられている。電文「貸出受領結果応答」は、電文「貸出通知」に対するスロットマシンSMからカードユニットCUへ応答であり、項目「コマンド」に格納する専用のコマンドコードが割り当てられている。なお、この実施の形態では、カードユニットCUからスロットマシンSMへの送信が許容されている電文は、電文「貸出通知」のみであるとする。
以下、各電文「遊技機情報通知」、「計数通知」、「貸出通知」、「貸出受領結果応答」について順に説明する。
(電文「遊技機情報通知」)
まず、電文「遊技機情報通知」の詳細について図9~図13を用いて説明する。
図9に示すように、電文「遊技機情報通知」は、項目「電文長」、「コマンド」、「通番」、「遊技機種類」、「遊技機情報種別」、「遊技機情報」、「チェックサム」を含む。ただし、項目「電文長」は図7の項目「電文長」に対応し、項目「コマンド」は図7の項目「コマンド」に対応し、項目「通番」は図7の項目「通番」に対応し、項目「遊技機種類」、「遊技機情報種別」、「遊技機情報」は図7の項目「データ部」に対応し、項目「チェックサム」は図7の項目「チェックサム」に対応する。
項目「電文長」は、項目「電文長」~「チェックサム」までの電文の長さを格納する。
項目「コマンド」は、電文「遊技機情報通知」の専用のコマンドコードを格納する。
項目「通番」は、シーケンス番号を格納し、この実施形態では、「0x00」~「0xFF」(十六進表記:十進表記では「0」~「255」)の値を格納する。詳細には、電源投入時、項目「通番」に「0x00」(十六進表記:十進表記では「0」)を格納した電文「遊技機情報通知」が送信される。その後、電文「遊技機情報通知」の送信毎に、項目「通番」に「+1」(十進表記)した値を格納した電文「遊技機情報通知」が送信される。ただし、項目「通番」には、「0xFF」(十六進表記:十進表記では「255」)の次に「+2」(十進表記)した「0x01」(十六進表記:十進表記では「1」)が格納される。
項目「遊技機種類」は、パチンコ遊技機、スロットマシンSMなどの回胴式遊技機、アレンジボール遊技機、じやん球遊技機などにそれぞれ割り当てられている遊技機の種類を示す遊技機種類コードを格納する。
項目「遊技機情報種別」は、遊技機情報の種別を示す遊技機情報種別コードを格納する。この実施形態では、「遊技機情報」として、後述する「遊技機性能情報」、「遊技機設置情報」、「ホールコン・不正監視情報」の3種類が用意されており、遊技機情報種別コードとして、「遊技機性能情報」には「0x00」(十六進表記)が割り当てられ、「遊技機設置情報」には「0x01」(十六進表記)が割り当てられ、「ホールコン・不正監視情報」には「0x02」(十六進表記)が割り当てられている。
項目「遊技機情報種別」に「0x00」(十六進表記)が格納される場合には、項目「遊技機情報」は、総投入数、総払出数、MY(ある期間(例えば電源ON以降)における最大の疑似メダルの差枚数)などの「遊技機性能情報」を格納する。また、項目「遊技機情報種別」に「0x01」(十六進表記)が格納される場合には、項目「遊技機情報」は、主制御/メダル数制御のメーカコード、製品コード、チップID番号の「遊技機設置情報」を格納する。また、項目「遊技機情報種別」に「0x02」(十六進表記)が格納される場合には、項目「遊技機情報」は、IN、OUT、BB、RB、AT、ドアオープン信号、セキュリティ信号などの「ホールコン・不正監視情報」を格納する。
項目「チェックサム」は、項目「電文長」~「遊技機情報」までのデータを加算し、総計の下位1バイトを格納する。項目「チェックサム」のデータは、電文を受けとった側の機器が通信中のエラー等により電文が壊れていないかを確認するのに用いられる。
以下、項目「遊技機情報」に格納される「遊技機性能情報」、「遊技機設置情報」、「ホールコン・不正監視情報」について順に説明する。
(遊技機性能情報)
まず、「遊技機性能情報」について図10を参照して説明する。「遊技機性能情報」は、役比モニタ47に表示する情報やそれに関連する情報などを含み、カードユニットCUから管理コンピュータに送信し、管理コンピュータからセンタへ送信する情報である。「遊技機性能情報」は、スロットマシンSMが審査に通る性能以上の性能が出ていないか、遊技者による不正が行われていないかなどの確認に利用される。
「遊技機性能情報」は、項目「総投入数」、「総払出数」、「MY」、「役物払出数」、「連続役物払出数」、「役物比率」、「連続役物比率」、「有利区間比率」、「指示込役物比率」、「役物等状態比率」、「予備」、「予約」を含む。
項目「総投入数」は、電源ONから再遊技を含まずに累積した投入数を格納する。また、項目「総払出数」は、電源ONから再遊技を含まずに累積した払出数を格納する。また、項目「MY」は、電源ON以降算出される最大MY(最大の疑似メダルの差枚数)を格納する。なお、他の項目については説明を省略する。
(遊技機設置情報)
次に、「遊技機設置情報」について図11を参照して説明する。「遊技機設置情報」は、主制御チップ(主制御CPU101)やメダル数制御チップ(メダル数制御CPU301)に関わる情報を含み、カードユニットCUから管理コンピュータに送信し、管理コンピュータからセンタへ送信する情報である。「遊技機設置情報」は、スロットマシンSMが備える主制御CPU101やメダル数制御CPU301が正規なものであるか否かなどの確認に利用される。
「遊技機設置情報」は、項目「主制御チップID番号」、「主制御チップメーカコード」、「主制御チップ製品コード」、「メダル数制御チップID番号」、「メダル数制御チップメーカコード」、「メダル数制御チップ製品コード」を含む。
項目「主制御チップID番号」、「主制御チップメーカコード」、「主制御チップ製品コード」は、主制御チップ(主制御CPU101)のID番号、メーカコード、製品コードを格納する。また、項目「メダル数制御チップID番号」、「メダル数制御チップメーカコード」、「メダル数制御チップ製品コード」は、メダル数制御チップ(メダル数制御CPU301)のID番号、メーカコード、製品コードを格納する。ただし、メダル数制御チップ(メダル数制御CPU301)が非搭載の場合には、項目「メダル数制御チップID番号」、「メダル数制御チップメーカコード」、「メダル数制御チップ製品コード」には、「0x00」(十六進表記)が格納される。
(ホールコン・不正監視情報)
最後に、「ホールコン・不正監視情報」について図12を参照して説明する。「ホールコン・不正監視情報」は、「遊技機情報(ホールコン・不正監視情報)」や「遊技情報」を含み、カードユニットCUからホールコンピュータに送信する情報である。
「遊技機情報(ホールコン・不正監視情報)」は、項目「遊技メダル数」、「投入メダル数」、「払出メダル数」、「主制御状態1」、・・・、「遊技機エラー状態」、「遊技機不正1(主制御)」、・・・、「遊技機不正2(主制御又はメダル数制御)」、・・・を含む。なお、項目「投入メダル数」、「払出メダル数」のデータは、ホールコンピュータ用の信号として取り扱わず、それ以外の項目のデータは、ホールコンピュータ用の信号として取り扱うとするが、これに限定されるものではない。
項目「遊技メダル数」は、遊技メダル数表示器26に表示されている現在の遊技メダル数を格納し、この実施形態では、「0x000000」~「0xFF3F00」(十六進表記:十進表記では「0」~「16383」)の値を格納する。なお、本実施形態では、遊技機は「0x000000」~「0xFF3F00」(十六進表記:十進表記では「0」~「16383」)の範囲で遊技メダル数を管理可能に設計されている。
項目「投入メダル数」は、電文「遊技機情報通知」の送信は所定の周期での送信タイミングに行われ、連続する「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」を送信する送信タイミングの間で投入した疑似メダルの数を格納し、この実施形態では、「0xFD」~「0x03」(十六進表記:十進表記では「-3」~「+3」)の値を格納し、8ビットのうちの上位1ビットを符号(+/-)ビットとする。ここでの「投入した疑似メダルの数」は、ベットスイッチ(本実施形態ではベットスイッチ7や最大ベットスイッチ8)の押下操作に基づくメダルの投入がある場合には投入された疑似メダルの数であって加算され、精算スイッチ(本実施形態では精算スイッチ33)の押下操作に基づく疑似メダルの戻りがある場合には戻された疑似メダルの数であって減算されることにより得られる。
項目「払出メダル数」は、電文「遊技機情報通知」の送信は所定の周期での送信タイミングに行われ、連続する「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」を送信する送信タイミングの間で払い出された疑似メダルの数を格納し、この実施形態では、「0x00」~「0x15」(十六進表記:十進表記では「0」~「15」)の値を格納する。ここでの「払い出された疑似メダルの数」は、遊技者が疑似メダルを獲得する役に入賞した場合に払い出された疑似メダル数であって加算されることにより得られる。
なお、他の項目については説明を省略する。
「遊技情報」は、項目「遊技情報数」、「種別情報1」、「カウント情報1」、「種別情報2」、「カウント情報2」を含む。なお、項目「遊技情報数」、「種別情報1」、「カウント情報1」、「種別情報2」、「カウント情報2」のデータは、ホールコンピュータ用の信号として取り扱う。
項目「遊技情報数」は、種別情報とカウント情報のペアの個数(n)を格納し、この実施形態では、n=「0x00」~「0x02」(十六進表記:十進表記では「0」~「2」)の値を格納する。なお、項目「遊技情報数」が「0」の場合には、項目「種別情報1」、「カウント情報1」、「種別情報2」、「カウント情報2」を含まず、「1」の場合には項目「種別情報1」、「カウント情報1」を含み、「2」の場合には項目「種別情報1」、「カウント情報1」、「種別情報2」、「カウント情報2」を含む。
項目「種別情報1」は、投入か払出のいずれかを格納する。また、項目「カウント情報1」は、項目「種別情報1」が投入である場合には当該遊技での疑似メダルの投入数、項目「種別情報1」が払出である場合には当該遊技での疑似メダルの払出数を格納する。ここでの「当該遊技での疑似メダルの投入数」は、図12の「投入メダル数」とは異なり、スタートスイッチ(本実施の形態では、スタートスイッチ9)の操作時の疑似メダルの投入数(1遊技に用いる(消費する)疑似メダルの枚数)であって、スタートスイッチ9の操作後の最初の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」に設定されて送信される。「当該遊技での疑似メダルの投入数」はこの実施形態では「0x01」~「0x11」(十六進表記:十進表記では「1」~「3」)である。また、ここでの「当該遊技での疑似メダルの払出数」は、図12の「払出メダル数」とは異なり、遊技者が疑似メダルを獲得する役に入賞した場合の当該役に対して予め定められた疑似メダルの枚数であって、疑似メダルの払出数の確定後の最初の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」に設定されて送信される。
項目「種別情報2」は、投入か払出のいずれかを格納する。また、項目「カウント情報2」は、項目「種別情報2」が投入である場合には当該遊技での疑似メダルの投入数、項目「種別情報2」が払出である場合には当該遊技での疑似メダルの払出数を格納する。ここでの「当該遊技での疑似メダルの投入数」は、図12の「投入メダル数」とは異なり、スタートスイッチ(本実施の形態では、スタートスイッチ9)の操作時の疑似メダルの投入数(1遊技に用いる(消費する)疑似メダルの枚数)であって、スタートスイッチ9の操作後の最初の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」に設定されて送信される。「当該遊技での疑似メダルの投入数」はこの実施形態では「0x01」~「0x11」(十六進表記:十進表記では「1」~「3」)である。また、ここでの「当該遊技での疑似メダルの払出数」は、図12の「払出メダル数」とは異なり、遊技者が疑似メダルを獲得する役に入賞した場合の当該役に対して予め定められた疑似メダルの枚数であって、疑似メダルの払出数の確定後の最初の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」に設定されて送信される。
ここで、図12の項目「種別情報1」、「カウント情報1」、「種別情報2」、「カウント情報2」について図13を用いて詳細に説明する。なお、「種別情報1」と「カウント情報1」とのペアと、「種別情報2」と「カウント情報2」とのペアとは同じ内容であることから、「種別情報」と「カウント情報」とのペアとしてまとめて説明することにする。
図13(a)に示すように、2バイトの「遊技情報」は、1バイトの「種別情報」と、1バイトの「カウント情報」とを含む。
1バイトの「種別情報」は、「遊技情報」が1遊技での投入に関わるものか、1遊技での払出に関わるものかを示す情報であり、図13(b)に示すように、「データ種別」と「データ番号」とを含み、Bit4~7(上位ビット)を「データ種別」に割り当て、Bit0~3(下位ビット)を「データ番号」に割り当てている。
「データ種別」に割り当てたBit4~7には、図13(b-1)に示すように、当該「遊技情報」が投入に関連する通知(当該遊技の投入数の通知)であることを示す場合には「1(0001)」が設定され(「投入数(IN)」)、当該「遊技情報」が払出に関連する通知(当該遊技の払出数の通知)であることを示す場合には「2(0010)」が設定される(「払出数(OUT)」)。
「データ番号」に割り当てたBit0~3には、図13(b-2)に示すように、「データ種別」に割り当てたBit4~7の値が「1(0001)」(投入数(IN))の場合には、Bit0~3の値は「1(0001)」に固定され、「0(0000)」、「2(0010)」~「15(1111)」は未使用になる。また、「データ種別」に割り当てたBit4~7の値が「2(0010)」(払出数(OUT))の場合には、Bit0~3の値は「1(0001)」に固定され、「0(0000)」、「2(0010)」~「15(1111)」は未使用になる。
なお、Bit4~7の値「0(0000)」と、Bit0~3の値「0(0000)」~「15(1111)」との組み合わせ、Bit4~7の値「3(0011)」~「15(1111)」と、Bit0~3の値「0(0000)」~「15(1111)」との組み合わせは未使用になる。
1バイトの「カウント情報」は、当該「遊技情報」が1遊技での投入に関わるものである場合には、当該遊技の投入数(スタートスイッチ9の操作時の投入数で、スタートスイッチ9の操作後に通知)を格納し、当該「遊技情報」が1遊技での払出に関わるものである場合には、当該遊技の払出数(疑似メダルの払出数が確定後に通知)を格納する。
具体的には、「データ種別」が「1(0001)」(投入数(IN))の場合、図13(c-1)に示すように、「カウント情報」のBit0~7では、Bit4~7の値は「0(0000)」に固定され(未使用)、Bit0~3の値は当該遊技の投入数(「1(0001)」~「3(0011)」)に設定される(投入数)。ここでの「当該遊技の投入数」は1遊技に用いる(消費する)疑似メダルの枚数である。なお、この実施形態では、スロットマシンSM及び他のスロットマシンにおいて一般的に想定され得る(規則等で定められている)1遊技に用いるメダル数として設定が許容されている設定許容投入数は1~3枚である。
また、「データ種別」が「2(0010)」(払出数(OUT))の場合、図13(c-2)に示すように、「カウント情報」のBit0~7では、Bit4~7の値は「0(0000)」に固定され(未使用)、Bit0~3の値は当該遊技の払出数(「1(0001)」~「15(1111)」)に設定される(払出数)。ここでの「当該遊技の払出数」は、遊技者が疑似メダルを獲得する役に入賞した場合の当該役に対して予め定められた疑似メダルの枚数である。この実施形態では、スロットマシンSM及び他のスロットマシンにおいて一般的に想定され得る(規則等で定められている)1遊技で払い出すメダル数として設定が許容されている設定許容払出数は1~15枚である。
図13(a)~(c-2)を用いて説明した[遊技情報]では、当該遊技の投入数が3枚の場合、図13(d-1)に示すように、「種別情報」の「データ種別」(Bit4~7)の値は当該「遊技情報」が投入に関連する通知(当該遊技の投入数の通知)であることを示す「1(0001)」に設定され、「種別情報」の「データ番号」(Bit0~3)の値は「1(0001)」(固定)に設定され、「カウント情報」の「未使用」(Bit4~7)の値は「0(0000)」(固定)に設定され、「カウント情報」の「投入数」の値は当該遊技の投入数「3(0011)」に設定される。
当該遊技の払出数が10枚の場合、図13(d-2)に示すように、「種別情報」の「データ種別」(Bit4~7)の値は当該「遊技情報」が払出に関連する通知(当該遊技の払出数の通知)であることを示す「2(0010)」に設定され、「種別情報」の「データ番号」(Bit0~3)の値は「1(0001)」(固定)に設定され、「カウント情報」の「未使用」(Bit4~7)の値は「0(0000)」(固定)に設定され、「カウント情報」の「払出数」の値は当該遊技の払出数「10(1010)」に設定される。
(電文「計数通知」)
次に、電文「計数通知」の詳細について図14を用いて説明する。
電文「計数通知」は、項目「電文長」、「コマンド」、「計数通番」、「計数メダル数」、「計数累積メダル数」、「チェックサム」を含む。ただし、項目「電文長」は図7の項目「電文長」に対応し、項目「コマンド」は図7の項目「コマンド」に対応し、項目「計数通番」は図7の項目「通番」に対応し、項目「計数メダル数」、「計数累積メダル数」は図7の項目「データ部」に対応し、項目「チェックサム」は図7の項目「チェックサム」に対応する。
項目「電文長」は、項目「電文長」~「チェックサム」までの電文の長さを格納する。
項目「コマンド」は、電文「計数通知」の専用のコマンドコードを格納する。
項目「計数通番」は、シーケンス番号を格納し、この実施形態では、「0x00」~「0xFF」(十六進表記:十進表記では「0」~「255」)の値を格納する。詳細には、電源投入時、項目「計数通番」に「0x00」(十六進表記:十進表記では「0」)を格納した電文「計数通知」が送信される。その後、電文「計数通知」の送信毎に、項目「計数通番」に「+1」(十進表記)した値を格納した電文「計数通知」が送信される。ただし、項目「計数通番」には、「0xFF」(十六進表記:十進表記では「255」)の次に「+2」(十進表記)した「0x01」(十六進表記:十進表記では「1」)が格納される。
項目「計数メダル数」は、計数するメダル数(スロットマシンSMからカードユニットCUに移動するメダル数:「計数メダル数」と記載)を格納する。本実施形態では、計数メダル数として、「0x00」~「0x32」(十六進表記:十進表記では「0」~「50」)の値を格納する。
項目「計数累積メダル数」は、今回の電文「計数通知」による計数メダル数を含む、電源投入からこれまでの計数メダル数の累積値(「計数累積メダル数」と記載)を格納し、計数累積メダル数は電源断により「0」にクリアされる。本実施形態では、計数累積メダル数として、「0x0000」~「0xFFFF」(十六進表記:十進表記では「0」~「65535」)の値を格納する。詳細には、電源投入時、項目「計数累積メダル数」には「0x00(十六進表記:十進表記では0)」が格納される。その後、項目「計数累積メダル数」には、電文「計数通知」の送信毎に、当該電文「計数通知」の項目「計数メダル数」の値が加算されたものとなる。ただし、「0xFFFF」(十六進表記:十進表記では「65535」)の次は「0x0000」(十六進表記:十進表記では「0」)となるように加算が行われる。
項目「チェックサム」は、項目「電文長」~「計数累積メダル数」までのデータを加算し、総計の下位1バイトを格納する。項目「チェックサム」のデータは、電文を受けとった側の機器が通信中のエラー等により電文が壊れていないかを確認するのに用いられる。
(電文「貸出通知」)
次に、電文「貸出通知」の詳細について図15を用いて説明する。
電文「貸出通知」は、項目「電文長」、「コマンド」、「貸出通番」、「貸出メダル数」、「チェックサム」を含む。ただし、項目「電文長」は図7の項目「電文長」に対応し、項目「コマンド」は図7の項目「コマンド」に対応し、項目「貸出通番」は図7の項目「通番」に対応し、項目「貸出メダル数」は図7の項目「データ部」に対応し、項目「チェックサム」は図7の項目「チェックサム」に対応する。
項目「電文長」は、項目「電文長」~「チェックサム」までの電文の長さを格納する。
項目「コマンド」は、電文「貸出通知」の専用のコマンドコードを格納する。
項目「貸出通番」は、シーケンス番号を格納し、この実施形態では、「0x00」~「0xFF」(十六進表記:十進表記では「0」~「255」)の値を格納する。詳細には、カードユニットCUはスロットマシンSMとの通信開始時、項目「貸出通番」に「0x00」(十六進表記:十進表記では「0」)を格納した電文「貸出通知」が送信される。その後、項目「貸出通番」に直近に受信した電文「貸出受領結果応答」の項目「貸出通番」の値を「+1」(十進表記)した値を格納した電文「貸出通知」が送信される。ただし、項目「貸出通番」には、「0xFF」(十六進表記:十進表記では「255」)の次に「+2」(十進表記)した「0x01」(十六進表記:十進表記では「1」)が格納される。
項目「貸出メダル数」は、貸し出すメダル数(カードユニットCUからスロットマシンSMに移動するメダル数:「貸出メダル数」と記載)を格納する。本実施形態では、貸出メダル数として、「0x00」~「0x32」(十六進表記:十進表記では「0」~「50」)の値を格納する。ただし、貸出を行うのに不適切な状態であったり、貸出より優先して処理すべき状態であったりする場合、例えば、(1)電文「遊技機情報通知」が未受信の場合、(2)電文「遊技機情報通知」で、項目「遊技機情報種別」に遊技機情報種別コード「0x02」(ホールコン・不正監視情報)以外の遊技機情報種別コードが格納されている場合、(3)電文「計数通知」で、項目「計数メダル数」に1(十進表記)以上の値が格納されている場合、のいずれかに該当する場合には、項目「貸出メダル数」に貸出メダル数「0」が設定される。なお、上記の(1)~(3)のいずれにも該当しない場合に、項目「貸出メダル数」に貸出メダル数「1」以上の設定が可能であり、この場合であっても項目「貸出メダル数」に貸出メダル数「0」が設定されることがある。
項目「チェックサム」は、項目「電文長」~「貸出メダル数」までのデータを加算し、総計の下位1バイトを格納する。項目「チェックサム」のデータは、電文を受けとった側の機器が通信中のエラー等により電文が壊れていないかを確認するのに用いられる。
(電文「貸出受領結果応答」)
最後に、電文「貸出受領結果応答」の詳細について図16を用いて説明する。
電文「貸出受領結果応答」は、項目「電文長」、「コマンド」、「貸出通番」、「貸出メダル数受領結果」、「チェックサム」を含む。ただし、項目「電文長」は図7の項目「電文長」に対応し、項目「コマンド」は図7の項目「コマンド」に対応し、項目「貸出通番」は図7の項目「通番」に対応し、項目「貸出メダル数受領結果」は図7の項目「データ部」に対応し、項目「チェックサム」は図7の項目「チェックサム」に対応する。
項目「電文長」は、項目「電文長」~「チェックサム」までの電文の長さを格納する。
項目「コマンド」は、電文「貸出受領結果応答」の専用のコマンドコードを格納する。
項目「貸出通番」は、シーケンス番号を格納し、この実施形態では、「0x00」~「0xFF」(十六進表記:十進表記では「0」~「255」)の値を格納する。詳細には、電源投入時、項目「貸出通番」の値を「0x00」(十六進表記:十進表記では「0」)」にクリアする。電文「貸出受領結果応答」の項目「貸出メダル数受領結果」に「0x00」(十六進表記)(正常)を格納するときは、電文「貸出受領結果応答」は、その項目「貸出通番」の値を直近に受信した電文「貸出通知」の項目「貸出通番」の値にして、送信される。一方、電文「貸出受領結果応答」の項目「貸出メダル数受領結果」に「0x01」(十六進表記)(異常)を格納するときは、電文「貸出受領結果応答」は、その項目「貸出通番」の値を、直近に項目「貸出メダル数受領結果」に「0x00(十六進表記)」(正常)を格納した電文「貸出受領結果応答」に対応する電文「貸出通知」の項目「貸出通番」の値にして、送信される。
項目「貸出メダル数受領結果」は、貸出メダル数受領結果を格納する。本実施形態では、項目「貸出メダル数受領結果」は、貸出メダル数受領結果が正常のときには「0x00」(十六進表記)(正常)を格納し、貸出メダル数受領結果が異常のときには「0x01」(十六進表記)(異常)を格納する。項目「貸出メダル数受領結果」に「0x01」(十六進表記)(異常)を格納するのは、(1)電文「貸出通知」の項目「貸出通番」の値が連続していない場合、(2)スロットマシンSMがカードユニットCUから貸出を受けることができない状態、(3)遊技メダル数(スロットマシンSM側で管理している現在の遊技者のメダル数:遊技メダル数表示器26に表示されている現在の遊技メダル数)に電文「貸出通知」の項目「貸出メダル数」に格納されている貸出メダル数を加算した結果が「0xFF3F00」(十六進表記:十進表記では「16383」)を超える場合、のいずれかの場合であり、項目「貸出メダル数受領結果」に「0x00(十六進表記)」(正常)を格納するのは、(1)~(3)のいずれでもない場合である。
項目「チェックサム」は、項目「電文長」~「貸出メダル数受領結果」までのデータを加算し、総計の下位1バイトを格納する。項目「チェックサム」のデータは、電文を受けとった側の機器が通信中のエラー等により電文が壊れていないかを確認するのに用いられる。
(スロットマシンSMとカードユニットCU間の通信シーケンス)
以下、スロットマシンSMとカードユニットCU間の電文「遊技機情報通知」、「計数通知」、「貸出通知」、「貸出受領結果応答」を用いた通信シーケンスについて説明する。
(基本通信シーケンス)
まず、スロットマシンSMとカードユニットCU間の電文「遊技機情報通知」、「計数通知」、「貸出通知」、「貸出受領結果応答」を用いた基本通信シーケンスについて図17を参照して説明する。なお、図17では、メダル数制御CPU301とユニットCPU501との間の通信は、メダル数制御CPU301のユニット間送受信手段301eの機能と、ユニットCPU501の送受信手段501eの機能により実現される。
スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、電文「遊技機情報通知」(「通番=n」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「遊技機情報通知」(「通番=n」)を受信する(ステップS101)。メダル数制御CPU301は、電文「遊技機情報通知」(「通番=n」)の送信後、90ms以上100ms以下の範囲でのタイミング(以下、「第2送信タイミング」と記載)に、ユニットCPU501に対して、電文「計数通知」(「計数通番=m」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「計数通知」(「計数通番=m」)を受信する(ステップS102)。ユニットCPU501は、電文「計数通知」(「計数通番=m」)の受信後、170ms以下のタイミング(以下、「第3送信タイミング」と記載)に、メダル数制御CPU301に対して、電文「貸出通知」(「貸出通番=k」)を送信し、メダル数制御CPU301は当該電文「貸出通知」(「貸出通番=k」)を受信する(ステップS103)。メダル数制御CPU301は、電文「貸出通知」(「貸出通番=k」)の受信後、10ms以下のタイミング(以下、「第4送信タイミング」と記載)に、ユニットCPU501に対して、電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k」)を受信する(ステップS104)。
スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、電文「遊技機情報通知」(「通番=n」)の送信後、300ms以上310ms以下の範囲でのタイミング(以下、「第1送信タイミング」と記載)に、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、電文「遊技機情報通知」(「通番=n+1」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「遊技機情報通知」(「通番=n+1」)を受信する(ステップS105)。なお、電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=n」)の受信から電文「遊技機情報通知」(「通番=n+1」)の送信までは20ms以上である。メダル数制御CPU301は、電文「遊技機情報通知」(「通番=n」)の送信後、90ms以上100ms以下の範囲でのタイミング(第2送信タイミング)に、ユニットCPU501に対して、電文「計数通知」(「計数通番=m+1」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「計数通知」(「計数通番=m+1」)を受信する(ステップS106)。ユニットCPU501は、電文「計数通知」(「計数通番=m+1」)の受信後、170ms以下のタイミング(第3送信タイミング)に、メダル数制御CPU301に対して、電文「貸出通知」(「貸出通番=k+1」)を送信し、メダル数制御CPU301は当該電文「貸出通知」(「貸出通番=k+1」)を受信する(ステップS107)。メダル数制御CPU301は、電文「貸出通知」(「貸出通番=k+1」)の受信後、10ms以下のタイミング(第4送信タイミング)に、ユニットCPU501に対して、電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k+1」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k+1」)を受信する(ステップS108)。ステップS108後も電文「遊技機情報通知」、「計数通知」、「貸出通知」、「貸出受領結果応答」はそれぞれ上記の対応する期間内のタイミングで送信される。
このように、この実施形態では、1周期分の時間長が300ms以上310ms以下の範囲である周期において、1周期内で電文「遊技機情報通知」、「計数通知」、「貸出通知」、「貸出受領結果応答」が互いに異なるタイミングに送信され、電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングを1周期の開始とし、電文「計数通知」の第2送信タイミングは電文「遊技機情報通知」の送信後90ms以上100ms以下の範囲であり、電文「貸出通知」の第3送信タイミングは電文「計数通知」の受信後170ms以下であり、電文「貸出受領結果応答」の第4送信タイミングは電文「貸出通知」の受信後10ms以下である。
次に、スロットマシンSMが先に起動した場合のスロットマシンSMとカードユニットCU間の電文「遊技機情報通知」、「計数通知」、「貸出通知」、「貸出受領結果応答」を用いた基本通信シーケンスについて図18を参照して説明する。
スロットマシンSMとカードユニットCUの両方が電源OFFの場合、カードユニットCUから供給される電圧VはOFF(0V)である。また、スロットマシンSMから送信される接続確認信号(図6のピン番号:4)のON/OFFの判定も不能となる(図18ではPSI=OFFとする)。ここで、スロットマシンSMの電源と、カードユニットCUの電源が例えば同時にONにされた場合、それぞれで起動が開始される。
カードユニットCUでは、起動が完了するまでスロットマシンSMに供給する電圧VLをOFF(0V)とするとともに接続確認信号のON/OFF判定を行わない(図18ではPSI=OFFとする)。スロットマシンSMの起動が先に完了した場合、スロットマシンSMからカードユニットCUに遊技機情報通知が送信される。このときの通番は「0」からスタートする。続いて、上記した通信タイミング(100ms後)に計数通知が送信される。このとき、通番「0」からスタートする。ただし、カードユニットCU側の起動は完了していないため、これらの通知を受信することはできない。
以降、スロットマシンSMからは300msの周期で通番が+1ずつ加算された遊技機情報通知、計数通知の送信が行われる。その後、カードユニットCUの起動が完了すると、電圧VLをON(5V)としてスロットマシンSMへ電圧を供給するとともに、スロットマシンSMとの接続確認信号のON/OFF判定を開始し、スロットマシンSMとカードユニットCUとが接続されていることから当該信号をONと判定する。また、遊技機情報通知、計数通知の受信を開始し、貸出通知、貸出受領結果応答の通信も開始する。このとき、カードユニットCUでは、受信を開始したときの通番から管理する。例えば、起動が完了してから初めて遊技機情報通知が通番nのときは、ここから管理を開始する。
次に、カードユニットCUが先に起動した場合のスロットマシンSMとカードユニットCU間の電文「遊技機情報通知」、「計数通知」、「貸出通知」、「貸出受領結果応答」を用いた基本通信シーケンスについて図19を参照して説明する。
スロットマシンSMが電源OFFの状態でカードユニットCUが電源ONされ、カードユニットCUが先に起動した場合、起動が完了するまではカードユニットCUから供給される電圧VはOFF(0V)である。また、スロットマシンSMから送信される接続確認信号(図6のピン番号:4)も判定開始していないのでOFFとなる。カードユニットCUの起動が完了すると、カードユニットCUから供給される電圧VLはON(5V)となる。また、スロットマシンSMは起動していないが、カードユニットCUとスロットマシンSMとの接続が正常の場合は接続確認信号(図6のピン番号:4)が送信されON判定となる。スロットマシンSMは依然電源OFFの状態のため、「遊技機情報通知」、「計数通知」はいずれも送信されず、スロットマシンSMの通信待機状態となる。次に、スロットマシンSMが電源ONとなって起動が開始しても、起動が完了するまでの間、カードユニットCUでは通信待機状態が維持される。
スロットマシンSMの起動が完了した場合、スロットマシンSMからカードユニットCUに遊技機情報通知が送信される。このときの通番は「0」からスタートする。続いて、上記した通信タイミング(100ms後)にスロットマシンSMからカードユニットCUに計数通知が送信される。このとき、通番「0」からスタートする。続いて、カードユニットCUからスロットマシンSMに貸出通知が送信され、その後はスロットマシンSMからカードユニットCUに貸出受領結果応答が行われる。これらの通番も「0」からスタートし、受信側では各情報(「遊技機情報通知」、「計数通知」、「貸出通知」、「貸出受領結果応答」)において通番「0」から管理を開始する。
(電文「遊技機情報通知」の基本通信シーケンス)
続いて、電文「遊技機情報通知」の基本通信シーケンスについて説明する。
まず、当該電文「遊技機情報通知」における「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」の送信条件及び送信の優先順位について図20を参照して説明する。なお、「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」は、時間長(300ms以上310ms以下の範囲内)を1周期の時間長とする周期で送信される電文「遊技機情報通知」に、それぞれの送信条件及び送信の優先順位に従って格納されて送信される。
「遊技機性能情報」は、遊技機(この実施形態では、スロットマシンSM)の起動の完了からの電文「遊技機情報通知」の200周期分に相当する時間(60s以上62s以下の範囲内)に送信され、その後、電文「遊技機情報通知」の200周期分に相当する時間長(60s以上62s以下の範囲内)を1周期の時間長とする周期で送信される。
また、「遊技機設置情報」は、遊技機(この実施形態では、スロットマシンSM)の起動の完了からの電文「遊技機情報通知」の600周期分に相当する時間(180s以上186s以下の範囲内)に送信され、その後、電文「遊技機情報通知」の600周期分に相当する時間長(180s以上186s以下の範囲内)を1周期の時間長とする周期で送信される。
また、「ホールコン・不正監視情報」は、遊技機(この実施形態では、スロットマシンSM)の起動の完了直後に送信され、その後、電文「遊技機情報通知」の1周期分に相当する時間長(300ms以上310ms以下の範囲内)を1周期の時間長とする周期で送信される。
上記の送信条件にて送信される「遊技機性能情報」、「遊技機設置情報」、「ホールコン・不正監視情報」は、互いに送信タイミングが重なることがあることから、「遊技機性能情報」、「遊技機設置情報」、「ホールコン・不正監視情報」に対して、送信の優先順位が予め定められており、この実施形態では、「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」それぞれに、優先順位「1」(高)、優先順位「2」(中)、優先順位「3」(低)が割り当てられている。
電文「遊技機情報通知」を送信する各第1送信タイミングで、「遊技機性能情報」、「遊技機設置情報」、「ホールコン・不正監視情報」のうち送信条件を満たすものを送信候補としてストックしていく。そして、各第1送信タイミングで、送信候補としてこれまでにストックしているもののうち送信の優先順位が最も高いものを電文「遊技機情報通知」に格納して送信する。なお、「ホールコン・不正監視情報」が格納された電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングが、次の「ホールコン・不正監視情報」の送信に関する1周期の開始のタイミングになり、「遊技機性能情報」が格納された電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングが、次の「遊技機性能情報」の送信に関する1周期の開始のタイミングになり、「遊技機設置情報」が格納された電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングが、次の「遊技機設置情報」の送信に関する1周期の開始のタイミングになる。
例えば、電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミングA11で、「ホールコン・不正監視情報」の送信タイミングと、他の「遊技機情報」(「遊技機性能情報」、「遊技機設置情報」)の送信タイミングとが重なった場合、「ホールコン・不正監視情報」と他の「遊技機情報」とを送信候補としてストックし、第1送信タイミングA11では「ホールコン・不正監視情報」より優先順位が高い他の「遊技機情報」が電文「遊技機情報通知」に格納されて送信され、第1送信タイミングA11が次の他の「遊技機情報」の送信に関する1周期の開始のタイミングになる。電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミングA11の次の第1送信タイミングA12では、送信候補として「ホールコン・不正監視情報」がストックされている状態であり、第1送信タイミングA12では、第1送信タイミングA11で優先順位が低いとして送信されなかった「ホールコン・不正監視情報」が電文「遊技機情報通知」に格納されて送信され、第1送信タイミングA12が次の「ホールコン・不正監視情報」の送信に関する1周期の開始のタイミングになる。
また、電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミングA21で、「ホールコン・不正監視情報」の送信タイミングと、「遊技機性能情報」の送信タイミングと、「遊技機設置情報」の送信タイミングとが重なった場合、「ホールコン・不正監視情報」と「遊技機性能情報」と「遊技機設置情報」とを送信候補としてストックし、第1送信タイミングA21では一番優先順位が高い「遊技機設置情報」が電文「遊技機情報通知」に格納されて送信され、第1送信タイミングA21が次の「遊技機設置情報」の送信に関する1周期の開始のタイミングになる。電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミングA21の次の第1送信タイミングA22では、送信候補として、「ホールコン・不正監視情報」と「遊技機性能情報」がストックされている状態であり、第1送信タイミングA22では、第1送信タイミングA21で優先順位が低いとして送信されなかった「ホールコン・不正監視情報」と「遊技機性能情報」のうちの優先順位が高い「遊技機性能情報」が電文「遊技機情報通知」に格納されて送信され、第1送信タイミングA22が次の「遊技機性能情報」の送信に関する1周期の開始のタイミングになる。電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミングA22の次の第1送信タイミングA23では、送信候補として「ホールコン・不正監視情報」がストックされている状態であり、第1送信タイミングA23では、第1送信タイミングA21、A22で優先順位が低いとして送信されなかった「ホールコン・不正監視情報」が電文「遊技機情報通知」に格納されて送信され、第1送信タイミングA23が次の「ホールコン・不正監視情報」の送信に関する1周期の開始のタイミングになる。
次に、図20の送信条件及び送信の優先順位の下でのスロットマシンSMとカードユニットCU間の電文「遊技機情報通知」(「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」)の基本通信シーケンスについて図21を参照して説明する。なお、図21では、メダル数制御CPU301とユニットCPU501との間の通信は、メダル数制御CPU301のユニット間送受信手段301eの機能と、ユニットCPU501の送受信手段501eの機能により実現される。
スロットマシンSMの起動完了時には、「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」のうち、「ホールコン・不正監視情報」のみが送信条件を満たしているため、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する(ステップS401)。
その後の199回分の電文「遊技機情報通知」のそれぞれの第1送信タイミングは、前回「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の1周期分に相当する時間(300ms以上310ms以下の範囲)であるため、「ホールコン・不正監視情報」の送信条件を満たしているが、スロットマシンSMの起動完了直後であるステップS401で「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の200周期分に相当する時間(60s以上62s以下の範囲)に達していないため、「遊技機設置情報」の送信条件を満たしておらず、スロットマシンSMの起動完了直後であるステップS401で「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の600周期分に相当する時間(180s以上186s以下の範囲)に達していないため、「遊技機性能情報」の送信条件を満たしていない。よって、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、当該第1送信タイミングに、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する(ステップS402,・・・、S403)。
次の電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングは、ステップS403で「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の1周期分に相当する時間(300ms以上310ms以下の範囲)であるとともに、スロットマシンSMの起動完了直後であるステップS401で「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の200周期分に相当する時間(60s以上62s以下の範囲)であるため、「ホールコン・不正監視情報」、「遊技機設置情報」の送信条件を満たしているが、スロットマシンSMの起動完了直後であるステップS401で「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の600周期分に相当する時間(180s以上186s以下の範囲)に達していないため、「遊技機性能情報」の送信条件を満たしていない。よって、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、当該第1送信タイミングに、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、「ホールコン・不正監視情報」より送信の優先順位が高い「遊技機設置情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する(ステップS404)。
スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、ステップS404での「遊技機設置情報」の送信から電文「遊技機情報通知」の1周期分に相当する時間(300ms以上310ms以下の範囲内)の第1送信タイミングに、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、ステップS404で優先順位が低いとして送信されなかった「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する(ステップS405)。
その後の198回分の電文「遊技機情報通知」のそれぞれの第1送信タイミングは、前回「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の1周期分に相当する時間(300ms以上310ms以下の範囲)であるため、「ホールコン・不正監視情報」の送信条件を満たしているが、ステップS404で「遊技機設置情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の200周期分に相当する時間(60s以上62s以下の範囲)に達していないため、「遊技機設置情報」の送信条件を満たしておらず、スロットマシンSMの起動完了直後であるステップS401で「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の600周期分に相当する時間(180s以上186s以下の範囲)に達していないため、「遊技機性能情報」の送信条件を満たしていない。よって、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、当該第1送信タイミングに、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する。
ステップS406では、電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングは、前回「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の1周期分に相当する時間(300ms以上310ms以下の範囲)であるとともに、前回「遊技機設置情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の200周期分に相当する時間(60s以上62s以下の範囲)であるため、「ホールコン・不正監視情報」、「遊技機設置情報」の送信条件を満たしているが、スロットマシンSMの起動完了直後であるステップS401で「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の600周期分に相当する時間(180s以上186s以下の範囲)に達していないため、「遊技機性能情報」の送信条件を満たしていない。よって、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、当該第1送信タイミングに、ユニットCPU501に対して、「ホールコン・不正監視情報」より送信の優先順位が高い「遊技機設置情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する。
ステップS407では、電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングは、前回「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の1周期分に相当する時間(300ms以上310ms以下の範囲)であるため、「ホールコン・不正監視情報」の送信条件を満たしているが、ステップS406で「遊技機設置情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の200周期分に相当する時間(60s以上62s以下の範囲)に達していないため、「遊技機設置情報」の送信条件を満たしておらず、スロットマシンSMの起動完了直後であるステップS401で「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の600周期分に相当する時間(180s以上186s以下の範囲)に達していないため、「遊技機性能情報」の送信条件を満たしていない。よって、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、当該第1送信タイミングに、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する。
ステップS407で送信された電文「遊技機情報通知」の次の電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングは、ステップS407で「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の1周期分に相当する時間(300ms以上310ms以下の範囲)であるとともに、ステップS406で「遊技機設置情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の200周期分に相当する時間(60s以上62s以下の範囲)であり、スロットマシンSMの起動完了直後であるステップS401で「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信してから電文「遊技機情報通知」の600周期分に相当する時間(180s以上186s以下の範囲)であるため、「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」のうち全ての送信条件を満たす。よって、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、当該第1送信タイミングに、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、一番優先順位が高い「遊技機設置情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する(ステップS408)。
スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、ステップS408での「遊技機設置情報」の送信から電文「遊技機情報通知」の1周期分に相当する時間(300ms以上310ms以下の範囲内)の第1送信タイミングに、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、ステップS408で送信されなかった「遊技機性能情報」と「ホールコン・不正監視情報」とのうち、送信の優先順位が高い「遊技機性能情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する(ステップS409)。この後、「遊技機性能情報」は、電文「遊技機情報通知」の600周期分に相当する時間長(180s以上186s以下の範囲内)を1周期の時間長とする周期の開始の基準を、ステップS409に対応する第1送信タイミングに変更して、周期的に送信される。なお、「遊技機性能情報」を送信する周期の開始の基準を変更しなくてもよい。
スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、ステップS409での「遊技機性能情報」の送信から電文「遊技機情報通知」の1周期分に相当する時間(300ms以上310ms以下の範囲)の第1送信タイミングに、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、ステップS408やステップS409で送信の優先順位が低いとして送信されなかった「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する(ステップS410)。
(基本通信シーケンスにおける計数の一具体例)
続いて、図17のスロットマシンSMとカードユニットCU間の基本通信シーケンスにおける、スロットマシンSMとカードユニットCU間での計数の一具体例について図22を用いて説明する。ただし、図22の通信シーケンスでは、計数スイッチ31の押下操作前に、スロットマシンSM側でメダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理されている遊技メダル数(メモリ302に記憶されている遊技メダル数データを用いて管理されているスロットマシンSM側で遊技者が所持しているメダル数)は「200」であり、カードユニットCU側でユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理されている持ちメダル数(メモリ502に記憶されている持ちメダル数データを用いて管理されているカードユニットCU側で遊技者が所持しているメダル数)は「20」であるとする。なお、電文「遊技機情報通知」、「計数通知」、「貸出通知」、「貸出受領結果応答」の送信タイミングについて、その詳細は図17を用いて説明しているので、図22の説明では省略する。なお、図22では、メダル数制御CPU301とユニットCPU501との間の通信は、メダル数制御CPU301のユニット間送受信手段301eの機能と、ユニットCPU501の送受信手段501eの機能により実現される。
スロットマシンSM側のメダル数制御CPU301により、計数スイッチ31の押下操作が検出される(ステップS501)。この計数スイッチ31の押下操作は所定の時間(例えば、1s)を超える長押し(例えば1sを超える連続した押下)であるとする。
この実施形態では、電文「計数通知」で通知される計数メダル数に関して、「50」を上限とする。なお、計数メダル数の上限を「計数メダル上限数」と記載する。長押しの場合には、電文「計数通知」で通知される計数メダル数は、メダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理されている遊技メダル数が計数メダル上限数「50」以上であれば遊技メダル数に基づいて「50」に設定され、遊技メダル数が「1」以上で計数メダル上限数「50」未満であれば遊技メダル数に基づいて「メダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理されている遊技メダル数」に設定され、遊技メダル数が「0」であれば遊技メダル数に基づいて「0」に設定される。また、所定の時間(例えば1s)を超えない短押し(例えば1s以下の連続した押下)の場合には、電文「計数通知」で通知される計数メダル数は、メダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理されている遊技メダル数が「1」以上であれば遊技メダル数に基づいて「1」に設定され、遊技メダル数が「0」であれば遊技メダル数に基づいて「0」に設定される。
スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、電文「遊技機情報通知」(「通番=n」、「遊技メダル数=200」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「遊技機情報通知」(「通番=n」、「遊技メダル数=200」)を受信する(ステップS502)。
電文「遊技機情報通知」(「通番=n」、「遊技メダル数=200」)の送信後、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、第1計数処理手段301b2により、メダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数「200」を基に計数メダル数を計数メダル上限数「50」に決定する。そして、メダル数制御CPU301は、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、電文「計数通知」(「計数通番=m」、「計数メダル数=50」、「計数累積メダル数=50」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「計数通知」(「計数通番=m」、「計数メダル数=50」、「計数累積メダル数=50」)を受信する(ステップS503)。メダル数制御CPU301は、第1計数処理手段301b2により、メダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数を、計数メダル数「50」分減算した「150」に更新する(ステップS504)。また、ユニットCPU501は、第2計数処理手段501cにより、ユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理している持ちメダル数を、計数メダル数「50」分加算した「70」に更新する(ステップS505)。
電文「計数通知」(「計数通番=m」、「計数メダル数=50」、「計数累積メダル数=50」)の受信後、カードユニットCUのユニットCPU501は、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301に対して、電文「貸出通知」(「貸出通番=k」、「貸出メダル数=0」)を送信し、メダル数制御CPU301は当該電文「貸出通知」(「貸出通番=k」、「貸出メダル数=0」)を受信する(ステップS506)。電文「貸出通知」(「貸出通番=k」、「貸出メダル数=0」)の受信後、メダル数制御CPU301は、ユニットCPU501に対して、電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k」、「受領結果=正常」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k」、「受領結果=正常」)を受信する(ステップS507)。なお、貸出メダル数が「0」であるので、メダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数は「150」のままであり、ユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理している持ちメダル数は「70」のままである。
電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k」、「受領結果=正常」)の送信後、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、電文「遊技機情報通知」(「通番=n+1」、「遊技メダル数=150」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「遊技機情報通知」(「通番=n+1」、「遊技メダル数=150」)を受信する(ステップS508)。
電文「遊技機情報通知」(「通番=n+1」、「遊技メダル数=150」)の送信後、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、第1計数処理手段301b2により、メダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数「150」を基に計数メダル数を計数メダル上限数「50」に決定する。そして、メダル数制御CPU301は、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、電文「計数通知」(「計数通番=m+1」、「計数メダル数=50」、「計数累積メダル数=100」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「計数通知」(「計数通番=m+1」、「計数メダル数=50」、「計数累積メダル数=100」)を受信する(ステップS509)。メダル数制御CPU301は、第1計数処理手段301b2により、メダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数を、計数メダル数「50」分減算した「100」に更新する(ステップS510)。また、ユニットCPU501は、第2計数処理手段501cにより、ユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理している持ちメダル数を、計数メダル数「50」分加算した「120」に更新する(ステップS511)。
電文「計数通知」(「計数通番=m+1」、「計数メダル数=50」、「計数累積メダル数=100」)の受信後、カードユニットCUのユニットCPU501は、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301に対して、電文「貸出通知」(「貸出通番=k+1」、「貸出メダル数=0」)を送信し、メダル数制御CPU301は当該電文「貸出通知」(「貸出通番=k+1」、「貸出メダル数=0」)を受信する(ステップS512)。電文「貸出通知」(「貸出通番=k+1」、「貸出メダル数=0」)の受信後、メダル数制御CPU301は、ユニットCPU501に対して、電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k+1」、「受領結果=正常」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k+1」、「受領結果=正常」)を受信する(ステップS513)。なお、貸出メダル数が「0」であるので、メダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数は「100」のままであり、ユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理している持ちメダル数は「120」のままである。
その後、スロットマシンSM側のメダル数制御CPU301により、計数スイッチ31の押下操作の終了が検出される(ステップS514)。
電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k+1」、「受領結果=正常」)の送信後、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、電文「遊技機情報通知」(「通番=n+2」、「遊技メダル数=100」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「遊技機情報通知」(「通番=n+2」、「遊技メダル数=100」)を受信する(ステップS515)。
電文「遊技機情報通知」(「通番=n+2」、「遊技メダル数=100」)の送信後、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、電文「計数通知」(「計数通番=m+2」、「計数メダル数=0」、「計数累積メダル数=100」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「計数通知」(「計数通番=m+2」、「計数メダル数=0」、「計数累積メダル数=100」)を受信する(ステップS516)。なお、計数メダル数が「0」であるので、メダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数は「100」のままであり、ユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理している持ちメダル数は「120」のままである。
電文「計数通知」(「計数通番=m+2」、「計数メダル数=0」、「計数累積メダル数=100」)の受信後、カードユニットCUのユニットCPU501は、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301に対して、電文「貸出通知」(「貸出通番=k+2」、「貸出メダル数=0」)を送信し、メダル数制御CPU301は当該電文「貸出通知」(「貸出通番=k+2」、「貸出メダル数=0」)を受信する(ステップS517)。電文「貸出通知」(「貸出通番=k+2」、「貸出メダル数=0」)の受信後、メダル数制御CPU301は、ユニットCPU501に対して、電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k+2」、「受領結果=正常」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k+2」、「受領結果=正常」)を受信する(ステップS518)。なお、貸出メダル数が「0」であるので、メダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数は「100」のままであり、ユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理している持ちメダル数は「120」のままである。
なお、図22の通信シーケンスにおける計数スイッチ31の押下操作前のスロットマシンSM側でメダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理されている遊技メダル数が「70」の場合、ステップS503では計数メダル上限数「50」である計数メダル数「50」が電文「計数通知」を用いて通知され、ステップS509では計数メダル上限数「50」未満である計数メダル数「20」が電文「計数通知」を用いて通知される。
また、計数スイッチ31が離されるタイミングが図22の通信シーケンスの場合よりも遅かった場合には、ステップS513の後、ステップS508~ステップS513と同様の処理(例えば電文「計数通知」(「数通番=m+2」、「計数メダル数=50」、計数累積メダル枚数=150」)の送受信や、遊技メダル数を「50」に更新する処理、持ちメダル数を「170」に更新する処理)が実施される。このように、例えば、計数スイッチ31の押下中は、計数メダル上限数を上限とする計数メダル数を通知する電文「計数通知」が1周期の時間長が300ms以上310ms以下の範囲である周期で繰り返し送受信される。
また、図22の通信シーケンスにおけるステップS101での計数スイッチ31の押下操作が短押しの場合には、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301からカードユニットCUのユニットCPU501に、電文「計数通知」を用いて、計数メダル数「1」が通知される。
(基本通信シーケンスにおける貸出の一具体例)
続いて、図17のスロットマシンSMとカードユニットCU間の基本通信シーケンスにおける、スロットマシンSMとカードユニットCU間での貸出の一具体例について図23を用いて説明する。ただし、図23の通信シーケンスでは、貸出スイッチ503aの押下操作前に、スロットマシンSM側でメダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理されている遊技メダル数(メモリ302に記憶されている遊技メダル数データを用いて管理されているスロットマシンSM側で遊技者が所持しているメダル数)は「10」であり、カードユニットCU側でユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理されている持ちメダル数(メモリ502に記憶されている持ちメダル数データを用いて管理されているカードユニットCU側で遊技者が所持しているメダル数)は「150」であるとする。なお、電文「遊技機情報通知」、「計数通知」、「貸出通知」、「貸出受領結果応答」の送信タイミングについて、その詳細は図17を用いて説明しているので、図23の説明では省略する。なお、図23では、メダル数制御CPU301とユニットCPU501との間の通信は、メダル数制御CPU301のユニット間送受信手段301eの機能と、ユニットCPU501の送受信手段501eの機能により実現される。
カードユニットCU側のユニットCPU501により、貸出スイッチ503aの押下操作が検出される(ステップS601)。
この実施形態では、電文「貸出通知」で通知される貸出メダル数に関して、「50」を上限とする。なお、貸出メダル数の上限を「貸出メダル上限数」と記載する。電文「貸出通知」で通知される貸出メダル数は、ユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理されている持ちメダル数が貸出メダル上限数「50」以上であれば持ちメダル数に基づいて「50」に設定され、持ちメダル数が「1」以上で貸出メダル上限数「50」未満であれば持ちメダル数に基づいて「ユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理されている持ちメダル数」に設定される。また、持ちメダル数が「0」の場合には、電文「貸出通知」で通知される貸出メダル数は、ユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理されている現金残高(メモリ502に記憶されている残高データを用いて管理されているカードユニットCU側で遊技者が所持している現金残高)に相当するメダル数が貸出メダル上限数「50」以上であれば現金残高に基づいて「50」に設定され、現金残高に相当するメダル数が「1」以上で貸出メダル上限数「50」未満であれば現金残高に基づいて「ユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理されている現金残高に相当するメダル数」に設定され、現金残高に相当するメダル数が「0」であれば現金残高に基づいて「0」に設定される。
なお、持ちメダル数に基づく貸出が現金残高に基づく貸出よりも優先して行われるとしているが、これに限定されるものではない。また、例えば、47枚(等価)、200枚(5スロ)、500枚(2スロ)など、レート等によって現金1000円に対応する枚数が異なり、貸出スイッチ503aの1回で1000円分を貸し出したり(例えば、貸出スイッチ503aの1回の操作で47枚(等価)を貸し出したり)、貸出スイッチ503aの1回で500円分を貸し出したり(例えば、貸出スイッチ503aの1回の操作で100枚(5スロ)を50枚単位での2回の処理で貸し出したり)する。
スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、電文「遊技機情報通知」(「通番=n」、「遊技メダル数=10」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「遊技機情報通知」(「通番=n」、「遊技メダル数=10」)を受信する(ステップS602)。
電文「遊技機情報通知」(「通番=n」、「遊技メダル数=10」)の送信後、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、電文「計数通知」(「計数通番=m」、「計数メダル数=0」、「計数累積メダル数=0」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「計数通知」(「計数通番=m」、「計数メダル数=0」、「計数累積メダル数=0」)を受信する(ステップS603)。なお、計数メダル数が「0」であるので、メダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数は「10」のままであり、ユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理している持ちメダル数は「150」のままである。
電文「計数通知」(「計数通番=m」、「計数メダル数=0」、「計数累積メダル数=0」)の受信後、カードユニットCUのユニットCPU501は、貸出処理手段501bにより、ユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理されている持ちメダル数「150」を基に貸出メダル数を貸出メダル上限数「50」に決定する。ユニットCPU501は、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301に対して、電文「貸出通知」(「貸出通番=k」、「貸出メダル数=50」)を送信し、メダル数制御CPU301は当該電文「貸出通知」(「貸出通番=k」、「貸出メダル数=50」)を受信する(ステップS604)。電文「貸出通知」(「貸出通番=k」、「貸出メダル数=50」)の受信後、メダル数制御CPU301は、ユニットCPU501に対して、電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k」、「受領結果=正常」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k」、「受領結果=正常」)を受信する(ステップS605)。メダル数制御CPU301は、借受処理手段301b1により、メダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数を、貸出メダル数「50」分加算した「60」に更新する(ステップS606)。また、ユニットCPU501は、貸出処理手段501bにより、ユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理している持ちメダル数を、貸出メダル数「50」分減算した「100」に更新する(ステップS607)。
電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k」、「受領結果=正常」)の送信後、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、電文「遊技機情報通知」(「通番=n+1」、「遊技メダル数=60」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「遊技機情報通知」(「通番=n+1」、「遊技メダル数=60」)を受信する(ステップS608)。
電文「遊技機情報通知」(「通番=n+1」、「遊技メダル数=60」)の送信後、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、電文「計数通知」(「計数通番=m+1」、「計数メダル数=0」、「計数累積メダル数=0」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「計数通知」(「計数通番=m+1」、「計数メダル数=0」、「計数累積メダル数=0」)を受信する(ステップS609)。なお、計数メダル数が「0」であるので、メダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数は「60」のままであり、ユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理している持ちメダル数は「100」のままである。
電文「計数通知」(「計数通番=m+1」、「計数メダル数=0」、「計数累積メダル数=0」)の受信後、カードユニットCUのユニットCPU501は、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301に対して、電文「貸出通知」(「貸出通番=k+1」、「貸出メダル数=0」)を送信し、メダル数制御CPU301は当該電文「貸出通知」(「貸出通番=k+1」、「貸出メダル数=0」)を受信する(ステップS610)。電文「貸出通知」(「貸出通番=k+1」、「貸出メダル数=0」)の受信後、メダル数制御CPU301は、ユニットCPU501に対して、電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k+1」、「受領結果=正常」)を送信し、ユニットCPU501は当該電文「貸出受領結果応答」(「貸出通番=k+1」、「受領結果=正常」)を受信する(ステップS611)。なお、貸出メダル数が「0」であるので、メダル数制御CPU301によりメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数は「60」のままであり、ユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理している持ちメダル数は「100」のままである。
なお、図23の通信シーケンスにおける貸出スイッチ503aの押下操作前のユニットCPU501によりメモリ502で記憶して管理されている持ちメダル数が「20」の場合、ステップS604では貸出メダル上限数「50」未満である貸出メダル数「20」が電文「貸出通知」を用いて通知される。
なお、計数処理中(計数メダル数が「1」以上である電文「計数通知」の送受信中)は、貸出スイッチ503aを無効として貸出メダル数が「0」である電文「貸出通知」の送受信が行われるようにしてもよい。これに対して、貸出処理中(貸出メダル数が「1」以上である電文「貸出通知」やこれに対する電文「貸出受領結果応答」の送受信中)は、計数スイッチ31を有効とし、貸出処理中に計数スイッチ31が押下された場合には貸出処理から計数処理に切り替わるようにしてもよい。
なお、カードユニットCUが本発明の「外部の遊技機対応ユニット」に相当し、電文「遊技機情報通知」に格納される「ホールコン・不正監視情報」が本発明の「遊技機情報」に相当し、電文「計数通知」や、電文「貸出通知」、「貸出受領結果応答」が本発明の「授受情報」に相当し、電文「計数通知」に格納される「計数メダル数」や、電文「貸出通知」に格納される「貸出メダル数」が本発明の「授受量」に相当する。また、1周期分の時間長が300ms以上310ms以下の範囲である周期が本発明の「所定の周期」に相当し、「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミングが本発明の「前記遊技機情報の送信は、所定の周期での送信タイミングに行われ、」における「送信タイミング」に相当し、「計数メダル数」を格納した電文「計数通知」を送信する第2送信タイミングや、「貸出メダル数」を格納した電文「貸出通知」を送信する第3送信タイミング、「貸出メダル数受領結果」を格納した電文「貸出受領結果応答」を送信する第4送信タイミングが本発明の「前記授受情報の通信は、前記所定の周期での前記送信タイミングとは異なるタイミングに行われ、」における「異なるタイミング」に相当する。
(スロットマシンにおける主制御CPUとメダル数制御CPU間のメダルの移動)
以下、スロットマシンSMにおける主制御CPU101とメダル数制御CPU301間の疑似メダルの移動に関して、ベットスイッチ7の押下操作に関わるシーケンス(以下、「投入シーケンス」と記載)、最大ベットスイッチ8の押下操作に関わるシーケンス(以下、「最大投入シーケンス」と記載)、精算スイッチ33の押下操作に関わるシーケンス(以下、「精算シーケンス」と記載)、疑似メダルの払出(遊技者が疑似メダルを獲得する役に入賞した場合の当該役に対して予め定められた疑似メダルの枚数)の発生に関わるシーケンス(以下、「払出シーケンス」と記載)を図24~図29を参照して順に説明する。
ただし、主制御CPU101が用いるメモリ102には、
1遊技で用いる(消費する)メダル数を管理するための投入数CT11(図12の「カウント情報1」、「カウント情報2」の設定に使用)、
1遊技で払い出されるメダル数を管理するための払出数CT12(図12の「カウント情報1」、「カウント情報2」の設定に使用)、
疑似メダルの投入や精算(投入キャンセル)の過程で投入されているメダル数(投入の場合にはメダル1枚につき「+1」され、精算の場合にはメダル1枚につき「-1」される。:以下、「暫定投入数」と記載)を管理するための暫定投入数CT13、
疑似メダルの払出の過程でまだ払い出されていないメダル数(払い出されるメダル1枚につき「-1」される。:以下、「払出残り数」と記載)を管理するための払出残数CT14、
「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングと次の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングとの間に、疑似メダルの投入や精算(投入キャンセル)の過程で投入されているメダル数(投入の場合にはメダル1枚につき「+1」され、精算の場合にはメダル1枚につき「-1」される。)を管理するための比較投入メダル数CT15(後述する投入メダル数CT31との比較に使用)、
「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングと次の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングとの間に、疑似メダルの払出の過程で払い出されているメダル数(払い出されるメダル1枚につき「+1」される。)を管理するための比較払出メダル数CT16(後述する払出メダル数CT32との比較に使用)
などの各カウンタが形成されている。
また、メダル数制御CPU301が用いるメモリ302には、
上記した遊技メダル数(スロットマシンSM側で遊技者が所持しているメダル数:投入の場合にはメダル1枚につき「-1」され、精算の場合にはメダル1枚につき「+1」される。)を管理するための遊技メダル数CT30(上記の「遊技メダル数データ」:図12の「遊技メダル数」の設定に使用)、
「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングと次の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングとの間に、疑似メダルの投入や精算(投入キャンセル)の過程で投入されているメダル数(投入の場合にはメダル1枚につき「+1」され、精算の場合にはメダル1枚につき「-1」される。)を管理するための投入メダル数CT31(図12の「投入メダル数」の設定に使用)、
「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングと次の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングとの間に、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間でのメダルの払出の過程で払い出されているメダル数(払い出されるメダル1枚につき「+1」される。)を管理するための払出メダル数CT32(図12の「払出メダル数」の設定に使用)
などの各カウンタが形成されている。なお、遊技メダル数CT30の値は、電文「計数通知」に格納された「計数メダル数」分減算されたり、電文「貸出通知」に格納された「貸出メダル数」分加算されたりすることもある。
(投入シーケンス)
まず、スロットマシンSMにおける主制御CPU101とメダル数制御CPU301間のベットスイッチ7操作時の疑似メダルの投入に関わるシーケンス(投入シーケンス)について図24を用いて説明する。なお、図24では、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間の通信は、主制御CPU101のメダル管理送受信手段101nの機能と、メダル数制御CPU301の主基板間送受信手段301aの機能により実現される。
メダル有無信号は、遊技メダル数CT30が1以上であるか否かをメダル数制御CPU301が主制御CPU101に通知するための信号であり、「ON」(1以上)のメダル有無信号がメダル数制御CPU301から主制御CPU101に出力されている(ステップS701)。主制御CPU101は、メダル有無信号が「ON」であることから、遊技メダル数CT30が1以上であることを確認する(ステップS702)。
処理可能信号は、メダル数制御CPU301が主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間での疑似メダルの移動(以下、「主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動」と記載)の処理を新たに受け付けて実施可能か否かをメダル数制御CPU301が主制御CPU101に通知するための信号であり、「ON」(実施可)の処理可能信号が、メダル数制御CPU301から主制御CPU101に出力されている(ステップS703)。主制御CPU101は、処理可能信号が「ON」であることから、メダル数制御CPU301が主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理を新たに受け付けて実施可能であることを確認する(ステップS704)。
ベットスイッチ7が押下操作されると(ステップS705)、主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、新たな主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理の開始を要求するための処理開始信号を「OFF」から「ON」(要求)に反転する(ステップS706)。メダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3は、処理開始信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、新たな主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理を開始することが確認できたため、処理可能信号を「ON」から「OFF」に反転し、「ON」になった処理開始信号に対する応答として、主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理を開始したことを通知するための処理中信号を「OFF」から「ON」(開始)に反転する(ステップS707)。
主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、処理中信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301が新たな主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理中になったことを確認できたため、処理開始信号を「ON」から「OFF」に再反転し、メダル1枚分の投入の処理を要求するための投入処理要求信号を「OFF」から「ON」(要求)に反転する(ステップS708)。メダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3は、投入処理要求信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、要求処理がメダル1枚分の投入処理であることが確認できたため、処理中信号を「ON」から「OFF」に再反転し、「ON」になった投入処理要求信号に対する応答として、メダル1枚分の投入の処理を開始したことを通知するための投入処理応答信号を「OFF」から「ON」(開始)に反転する(ステップS709)。
主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、投入処理応答信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301がメダル1枚分の投入処理を開始したことを確認できたため、投入処理要求信号を「ON」から「OFF」に再反転し、要求したメダル1枚分の投入の処理に対応する主制御CPU101側での処理の完了に関する通知を行うための第1処理完了信号を「OFF」から「ON」(完了)に反転し、暫定投入数CT13の値を1加算した値にし、比較投入メダル数CT15の値を1加算した値にする(ステップS710)。なお、この実施形態では、第1処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転は暫定投入数CT13や比較投入メダル数CT15の更新処理に先立って行われているので、「要求したメダル1枚分の投入の処理に対応する主制御CPU101側での処理の完了に関する通知」は、「当該主制御CPU101側での処理が完了することになることの通知」を指す。なお、比較投入メダル数CT15の値は、第1送信タイミングに応じて「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信すると「0」クリアされるので(図30~図33参照)、比較投入メダル数CT15の値は、連続する「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミング間の投入メダル数となる。
なお、本実施形態では、(1)投入処理要求信号の再反転、(2)第1処理完了信号の反転、(3)暫定投入数CT13の1加算及び比較投入メダル数CT15の1加算の順に実行するとしているが、実施順はこれに限定されるものではない。
メダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3は、第1処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、主制御CPU101がメダル1枚分の投入処理が完了することが確認できたため、投入処理応答信号を「ON」から「OFF」に再反転し、「ON」になった第1処理完了信号に対する応答として、要求されたメダル1枚分の投入の処理に対応するメダル数制御CPU301側での処理の完了に関する通知を行うための第2処理完了信号を「OFF」から「ON」(完了)に反転し、遊技メダル数CT30の値を1減算した値にし、投入メダル数CT31の値を1加算した値にする(ステップS711)。なお、この実施形態では、第2処理完了信号の「OFF」から「ON」の反転は遊技メダル数CT30や投入メダル数CT31の更新処理に先立って行われているので、「要求されたメダル1枚分の投入の処理に対応するメダル数制御CPU301側での処理の完了に関する通知」は、「当該メダル数制御CPU301側での処理が完了することになることの通知」を指す。なお、投入メダル数CT31の値は、第1送信タイミングに応じて「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信すると「0」クリアされるので(図30~図33参照)、投入メダル数CT31の値は、連続する「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミング間の投入メダル数となる。
なお、本実施形態では、(1)投入処理応答信号の再反転、(2)第2処理完了信号の反転、(3)遊技メダル数CT30の1減算及び投入メダル数CT31の1加算の順に実行するとしているが、実施順はこれに限定されるものではない。
主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、第2処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301がメダル1枚分の投入処理が完了することが確認できたため、第1処理完了信号を「ON」から「OFF」に再反転する。また、疑似メダルの投入が完了しているので、主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理の終了の指示を通知するための処理終了信号を「OFF」から「ON」(終了)に反転する(ステップS712)。メダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3は、処理終了信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、主制御CPU101が主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の全体の処理が完了したことを確認できたため、第2処理完了信号を「ON」から「OFF」に再反転し、処理可能信号を「OFF」から「ON」に反転する(ステップS713)。
主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、処理可能信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301が主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の全体の処理が完了したことを確認できたため、処理終了信号を「ON」から「OFF」に再反転する(ステップS714)。なお、この処理可能信号が「OFF」から「ON」に反転すると、スタートスイッチ9が有効になる。
その後、スタートスイッチ9が押下操作されると(ステップS715)、主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、投入数CT11の値を暫定投入数CT13の値にし、続いて、暫定投入数CT13の値を「0」にクリアし(ステップS716)、ステップS715でスタートスイッチ9が押下されて遊技が開始されると、スタートスイッチ9が無効になる。なお、投入数CT11の値は、第1送信タイミングに応じて「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信すると「0」クリアされるので(図30~図33参照)、暫定投入数CT13の値が設定された投入数CT11の値、つまり、スタートスイッチ9の押下操作で開始される遊技に用いる(消費する)メダル数が、主制御CPU101からメダル数制御CPU301に送信されるのは、スタートスイッチ9が押下操作された後の最初の「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」が送信される第1送信タイミングに対応した1回となる。
(最大投入シーケンスの一例)
次に、スロットマシンSMにおける主制御CPU101とメダル数制御CPU301間の最大ベットスイッチ8操作時の疑似メダルの投入に関わるシーケンス(最大投入シーケンス)の一例について図25を用いて説明する。ただし、図25では、最大ベットスイッチ8の操作時に、最大ベットスイッチ8に対応する投入数分の疑似メダルが遊技メダル数CT30に存在するものとする。なお、図25では、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間の通信は、主制御CPU101のメダル管理送受信手段101nの機能と、メダル数制御CPU301の主基板間送受信手段301aの機能により実現される。
ステップS701~S704では、図24で説明したステップS701~S704と同内容が実施される。
最大ベットスイッチ8が押下操作されると(ステップS801)、ステップS706~S711では、図24で説明したステップS706~S711と同内容が実施される。
ステップS711が終了してメダル数が変動しても遊技メダル数CT30が1以上であるため、メダル有無信号は「ON」を維持している(ステップS802)。主制御CPU101は、メダル有無信号が「ON」であることから、遊技メダル数CT30が1以上であることを確認する(ステップS803)。
主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、第2処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301がメダル1枚分の投入処理が完了することが確認できたため、第1処理完了信号を「ON」から「OFF」に再反転するが、連続してメダル1枚分の投入処理を行うため、投入処理要求信号を「OFF」から「ON」(要求)に反転する(ステップS804)。メダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3は、投入処理要求信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、要求処理がメダル1枚分の投入処理であることが確認できたため、第2処理完了信号を「ON」から「OFF」に再反転し、投入処理応答信号を「OFF」から「ON」(開始)に反転する(ステップS805)。
主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、投入処理応答信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301がメダル1枚分の投入処理を開始したことを確認できたため、投入処理要求信号を「ON」から「OFF」に再反転し、第1処理完了信号を「OFF」から「ON」(完了)に反転する。同時に、暫定投入数CT13の値を1加算した値にし、比較投入メダル数CT15の値を1加算した値にする(ステップS806)。なお、比較投入メダル数CT15の値は、第1送信タイミングに応じて「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信すると「0」クリアされるので(図30~図33参照)、比較投入メダル数CT15の値は、連続する「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミング間の投入メダル数となる。
本実施形態では、(1)投入処理要求信号の再反転、(2)第1処理完了信号の反転、(3)暫定投入数CT13の1加算及び比較投入メダル数CT15の1加算の順に実行するとしているが、実施順はこれに限定されるものではない。
メダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3は、第1処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、主制御CPU101がメダル1枚分の投入処理が完了することが確認できたため、投入処理応答信号を「ON」から「OFF」に再反転し、第2処理完了信号を「OFF」から「ON」(完了)に反転し、遊技メダル数CT30の値を1減算した値にし、投入メダル数CT31の値を1加算した値にする(ステップS807)。なお、投入メダル数CT31の値は、第1送信タイミングに応じて「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信すると「0」クリアされるので(図30~図33参照)、投入メダル数CT31の値は、連続する「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミング間の投入メダル数となる。
なお、本実施形態では、(1)投入処理応答信号の再反転、(2)第2処理完了信号の反転、(3)遊技メダル数CT30の1減算及び投入メダル数CT31の1加算の順に実行するとしているが、実施順はこれに限定されるものではない。
ステップS802~S807の処理は、ステップS807の終了時点で暫定投入数CT13の値が新たな遊技での最大投入数になるまで繰り返される。
その後、ステップS712~S714では、図24で説明したステップS712~S714と同内容が実施される。なお、ステップS713で処理可能信号が「OFF」から「ON」に反転すると、スタートスイッチ9が有効になる。その後、スタートスイッチ9が押下操作されると(ステップS715)、ステップS716では、図24で説明したステップS716と同内容が実施される。ステップS715でスタートスイッチ9が押下されて遊技が開始されると、スタートスイッチ9が無効になる。
(最大投入シーケンスの他の例)
次に、スロットマシンSMにおける主制御CPU101とメダル数制御CPU301間の最大ベットスイッチ8操作時の疑似メダルの投入に関わるシーケンス(最大投入シーケンス)の他の例について図26を用いて説明する。ただし、図26では、最大ベットスイッチ8の操作時に、最大ベットスイッチ8に対応する投入数分の疑似メダルが遊技メダル数CT30に存在せず、遊技メダル数CT30の値が「1」であるものとする。なお、図26では、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間の通信は、主制御CPU101のメダル管理送受信手段101nの機能と、メダル数制御CPU301の主基板間送受信手段301aの機能により実現される。
ステップS701~ステップS704、S801、S706~S711では、図24、図25で説明したステップS701~S704、S801、S706~S711と同内容が実施される。
ステップS711の処理で値が1減算された後の遊技メダル数CT30の値は「0」になり、メダル数制御CPU301は、メダル有無信号を「ON」(1以上)から「OFF」(0)に反転する(ステップS901)。
「OFF」(0)のメダル有無信号がメダル数制御CPU301から主制御CPU101に出力されている(ステップS902)。主制御CPU101は、メダル有無信号が「OFF」であることから、遊技メダル数CT30の値が「0」であり、新たに投入できる疑似メダルがないことを確認する(ステップS903)。
暫定投入数CT13の値が新たな遊技での最大投入数に達していないものの、遊技メダル数CT30の値が「0」である(新たに投入できるメダルがない)ため、ステップS712の処理に移行し、ステップS712~S714では、図24で説明したステップS712~S714と同内容が実施される。なお、ステップS713で処理可能信号が「OFF」から「ON」に反転すると、スタートスイッチ9が有効になる。その後、スタートスイッチ9が押下操作されると(ステップS715)、ステップS716では、図24で説明したステップS716と同内容が実施される。
なお、遊技メダル数CT30の値が最大ベット数に到達するまでの疑似メダルの枚数未満である場合には、最大ベットスイッチ8を無効としてもよい。この場合、図26の通信シーケンスにおいて、ステップS801で最大ベットスイッチ8が押下操作されたとしても、最大ベットスイッチ8が無効であるので、ステップS706以降の処理が行われることはない。
(精算シーケンス)
次に、スロットマシンSMにおける主制御CPU101とメダル数制御CPU301間の精算スイッチ33操作時の疑似メダルの精算(投入のキャンセル)に関わるシーケンス(精算シーケンス)について図27を用いて説明する。なお、図27では、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間の通信は、主制御CPU101のメダル管理送受信手段101nの機能と、メダル数制御CPU301の主基板間送受信手段301aの機能により実現される。
「ON」(実施可)の処理可能信号が、メダル数制御CPU301から主制御CPU101に出力されている(ステップS1001)。主制御CPU101は、処理可能信号が「ON」であることから、メダル数制御CPU301が主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理を新たに受け付けて実施可能であることを確認する(ステップS1002)。
精算スイッチ33が押下操作されると(ステップS1003)、主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理の開始を要求するための処理開始信号を「OFF」から「ON」(要求)に反転する(ステップS1004)。メダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3は、処理開始信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、新たな主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理を開始することが確認できたため、処理可能信号を「ON」から「OFF」に反転し、「ON」になった処理開始信号に対する応答として、主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理を開始したことを通知するための処理中信号を「OFF」から「ON」(開始)に反転する(ステップS1005)。
主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、処理中信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301が新たな主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理中になったことを確認できたため、処理開始信号を「ON」から「OFF」に再反転し、メダル1枚分の精算の処理(メダル1枚分の投入のキャンセルの処理)を要求するための精算処理要求信号を「OFF」から「ON」(要求)に反転する(ステップS1006)。メダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3は、精算処理要求信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、要求処理がメダル1枚分の精算処理であることが確認できたため、処理中信号を「ON」から「OFF」に再反転し、「ON」になった精算処理要求信号に対する応答として、メダル1枚分の精算の処理(メダル1枚分の投入のキャンセルの処理)を開始したことを通知するための精算処理応答信号を「OFF」から「ON」(開始)に反転する(ステップS1007)。
主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、精算処理応答信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301がメダル1枚分の精算処理を開始したことを確認できたため、精算処理要求信号を「ON」から「OFF」に再反転し、要求したメダル1枚分の精算の処理(メダル1枚分の投入のキャンセルの処理)に対応する主制御CPU101側での処理の完了に関する通知を行うための第1処理完了信号を「OFF」から「ON」(完了)に反転し、暫定投入数CT13の値を1減算した値にし、比較投入メダル数CT15の値を1減算した値にする(ステップS1008)。なお、この実施形態では、第1処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転は暫定投入数CT13や比較投入メダル数CT15の更新処理に先立って行われているので、「要求したメダル1枚分の精算の処理(メダル1枚分の投入のキャンセルの処理)に対応する主制御CPU101側での処理の完了に関する通知」は、「当該主制御CPU101側での処理が完了することになることの通知」を指す。なお、比較投入メダル数CT15の値は、第1送信タイミングに応じて「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信すると「0」クリアされるので(図30~図33参照)、比較投入メダル数CT15の値は、連続する「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミング間で精算(投入がキャンセル)されたメダル数を「負」の値で表したものになる。
なお、本実施形態では、(1)精算処理要求信号の再反転、(2)第1処理完了信号の反転、(3)暫定投入数CT13の1減算及び比較投入メダル数CT15の1減算の順に実行するとしているが、実施順はこれに限定されるものではない。
メダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3は、第1処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、主制御CPU101がメダル1枚分の精算処理が完了することが確認できたため、精算処理応答信号を「ON」から「OFF」に再反転し、「ON」になった第1処理完了信号に対する応答として、要求されたメダル1枚分の精算の処理(メダル1枚分の投入のキャンセルの処理)に対応するメダル数制御CPU301側での処理の完了に関する通知を行うための第2処理完了信号を「OFF」から「ON」(完了)に反転し、遊技メダル数CT30の値を1加算した値にし、投入メダル数CT31の値を1減算した値にする(ステップS1009)。なお、この実施形態では、第2処理完了信号の「OFF」から「ON」の反転は遊技メダル数CT30や投入メダル数CT31の更新処理に先立って行われているので、「要求されたメダル1枚分の精算の処理(メダル1枚分の投入のキャンセルの処理)に対応するメダル数制御CPU301側での処理の完了に関する通知」は、「当該メダル数制御CPU301側での処理が完了することになることの通知」を指す。なお、投入メダル数CT31の値は、第1送信タイミングに応じて「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信すると「0」クリアされるので(図30~図33参照)、投入メダル数CT31の値は、連続する「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミング間で精算(投入がキャンセル)されたメダル数を「負」の値で表したものになる。
なお、本実施形態では、(1)精算処理応答信号の再反転、(2)第2処理完了信号の反転、(3)遊技メダル数CT30の1加算及び投入メダル数CT31の1減算の順に実行するとしているが、実施順はこれに限定されるものではない。
主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、第2処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301がメダル1枚分の精算処理が完了することが確認できたため、第1処理完了信号を「ON」から「OFF」に再反転するが、連続してメダル1枚分の精算処理を行うため、精算処理要求信号を「OFF」から「ON」(要求)に反転する(ステップS1010)。メダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3は、精算処理要求信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、要求処理がメダル1枚分の精算処理であることが確認できたため、第2処理完了信号を「ON」から「OFF」に再反転し、「ON」になった精算処理要求信号に対する応答として、精算処理応答信号を「OFF」から「ON」(開始)に反転する(ステップS1011)。
主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、精算処理応答信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301がメダル1枚分の精算処理を開始したことを確認できたため、精算処理要求信号を「ON」から「OFF」に再反転し、第1処理完了信号を「OFF」から「ON」(完了)に反転し、暫定投入数CT13の値を1減算した値にし、比較投入メダル数CT15の値を1減算した値にする(ステップS1012)。なお、比較投入メダル数CT15の値は、第1送信タイミングに応じて「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信すると「0」クリアされるので(図30~図33参照)、比較投入メダル数CT15の値は、連続する「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミング間で精算(投入がキャンセル)されたメダル数を「負」の値で表したものになる。
なお、本実施形態では、(1)精算処理要求信号の再反転、(2)第1処理完了信号の反転、(3)暫定投入数CT13の1減算及び比較投入メダル数CT15の1減算の順に実行するとしているが、実施順はこれに限定されるものではない。
メダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3は、第1処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、主制御CPU101がメダル1枚分の精算処理が完了することが確認できたため、精算処理応答信号を「ON」から「OFF」に再反転し、「ON」になった第1処理完了信号に対する応答として、第2処理完了信号を「OFF」から「ON」(完了)に反転し、遊技メダル数CT30の値を1加算した値にし、投入メダル数CT31の値を1減算した値にする(ステップS1013)。なお、投入メダル数CT31の値は、第1送信タイミングに応じて「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信すると「0」クリアされるので(図30~図33参照)、投入メダル数CT31の値は、連続する「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミング間で精算(投入がキャンセル)されたメダル数を「負」の値で表したものになる。
なお、本実施形態では、(1)精算処理応答信号の再反転、(2)第2処理完了信号の反転、(3)遊技メダル数CT30の1加算及び投入メダル数CT31の1減算の順に実行するとしているが、実施順はこれに限定されるものではない。
ステップS1010~S1013の処理は、ステップS1013の終了時点で暫定投入数CT13の値が「0」になるまで繰り返される。
主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、第2処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301がメダル1枚分の投入処理が完了することが確認できたため、第1処理完了信号を「ON」から「OFF」に再反転する。また、疑似メダルの精算(メダルの投入のキャンセル)が完了しているので、主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理の終了の指示を通知するための処理終了信号を「OFF」から「ON」(終了)に反転する(ステップS1014)。メダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3は、処理終了信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、主制御CPU101が主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の全体の処理が完了したことを確認できたため、第2処理完了信号を「ON」から「OFF」に再反転し、処理可能信号を「OFF」から「ON」に反転する(ステップS1015)。
主制御CPU101の第1投入処理手段101dは、処理可能信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301が主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の全体の処理が完了したことを確認できたため、処理終了信号を「ON」から「OFF」に再反転する(ステップS1016)。この処理終了信号が「ON」から「OFF」に反転すると、スタートスイッチ9が無効になる。なお、精算スイッチ33が押下操作されたタイミングでスタートスイッチ9が無効になるようにしてもよい。
なお、精算スイッチ33を操作するわけではないが、例えば複数の疑似メダル(2≦n
、nは整数)が投入されている状態でベットスイッチ7を操作したときに、差分となる疑似メダル数分を上記の精算処理を流用して精算する処理を備えていてもよい。この場合、精算スイッチ33の押下が、複数の疑似メダルが投入されているときのベットスイッチ8の押下に置き換わり、差分となる疑似メダル数分が精算される。
(払出シーケンス)
次に、スロットマシンSMにおける主制御CPU101とメダル数制御CPU301間の疑似メダルの払出時の疑似メダルの払出に関わるシーケンス(払出シーケンス)について図28を用いて説明する。なお、図28では、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間の通信は、主制御CPU101のメダル管理送受信手段101nの機能と、メダル数制御CPU301の主基板間送受信手段301aの機能により実現される。
「ON」(実施可)の処理可能信号が、メダル数制御CPU301から主制御CPU101に出力されている(ステップS1101)。主制御CPU101は、処理可能信号が「ON」であることから、メダル数制御CPU301が主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理を新たに受け付けて実施可能であることを確認する(ステップS1102)。
今回の遊技で疑似メダルを獲得する役の入賞による疑似メダルの払出が発生し(ステップS1103)、主制御CPU101の第1払出処理手段101hは払出数CT12の値を「A」にし、払出残数CT14の値を「A」にする(ステップS1104)。なお、払出数CT12の値は、第1送信タイミングに応じて「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信すると「0」クリアされるので(図30~図33参照)、1遊技で払い出されるメダル数が、主制御CPU101からメダル数制御CPU301に送信されるのは、払出の発生後の最初の「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」が送信される第1送信タイミングに対応した1回となる。
主制御CPU101の第1払出処理手段101hは、主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理の開始を要求するための処理開始信号を「OFF」から「ON」(要求)に反転する(ステップS1105)。メダル数制御CPU301の第2払出処理手段301b4は、処理開始信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、新たな主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理を開始することが確認できたため、処理可能信号を「ON」から「OFF」に反転し、「ON」になった処理開始信号に対する応答として、主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理を開始したことを通知するための処理中信号を「OFF」から「ON」(開始)に反転する(ステップS1106)。
主制御CPU101の第1払出処理手段101hは、処理中信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301が新たな主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理中になったことを確認できたため、処理開始信号を「ON」から「OFF」に再反転し、メダル1枚分の払出の処理を要求するための払出処理要求信号を「OFF」から「ON」(要求)に反転する(ステップS1107)。メダル数制御CPU301の第2払出処理手段301b4は、払出処理要求信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、要求処理がメダル1枚分の払出処理であることが確認できたため、処理中信号を「ON」から「OFF」に再反転し、「ON」になった払出処理要求信号に対する応答として、メダル1枚分の払出の処理を開始したことを通知するための払出処理応答信号を「OFF」から「ON」(開始)に反転する(ステップS1108)。
主制御CPU101の第1払出処理手段101hは、払出処理応答信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301がメダル1枚分の払出処理を開始したことを確認できたため、払出処理要求信号を「ON」から「OFF」に再反転し、要求したメダル1枚分の払出の処理に対応する主制御CPU101側での処理の完了に関する通知を行うための第1処理完了信号を「OFF」から「ON」(完了)に反転し、払出残数CT14の値を1減算した値にし、比較払出メダル数CT16の値を1加算した値にする(ステップS1109)。なお、この実施形態では、第1処理完了信号の「OFF」から「ON」の反転は払出残数CT14や比較払出メダル数CT16の更新処理に先立って行われているので、「要求したメダル1枚分の払出の処理に対応する主制御CPU101側での処理の完了に関する通知」は、「当該主制御CPU101側での処理が完了することになることの通知」を指す。なお、比較払出メダル数CT16の値は、第1送信タイミングに応じて「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信すると「0」クリアされるので(図30~図33参照)、比較払出メダル数CT16の値は、連続する「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミング間の払出メダル数となる。
なお、本実施形態では、(1)払出処理要求信号の再反転、(2)第1処理完了信号の反転、(3)払出残数CT14の1減算及び比較払出メダル数CT16の1加算の順に実行するとしているが、実施順はこれに限定されるものではない。
メダル数制御CPU301の第2払出処理手段301b4は、第1処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、主制御CPU101がメダル1枚分の払出処理が完了することが確認できたため、払出処理応答信号を「ON」から「OFF」に再反転し、「ON」になった第1処理完了信号に対する応答として、要求されたメダル1枚分の払出の処理に対応するメダル数制御CPU301側での処理の完了に関する通知を行うための第2処理完了信号を「OFF」から「ON」(完了)に反転し、遊技メダル数CT30の値を1加算した値にし、払出メダル数CT32の値を1加算した値にする(ステップS1110)。なお、この実施形態では、第2処理完了信号の「OFF」から「ON」の反転は遊技メダル数CT30や投入メダル数CT31の更新処理に先立って行われているので、「要求されたメダル1枚分の払出に対応するメダル数制御CPU301側での処理の完了に関する通知」は、「当該メダル数制御CPU301側での処理が完了することになることの通知」を指す。なお、払出メダル数CT32の値は、第1送信タイミングに応じて「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信すると「0」クリアされるので(図30~図33参照)、払出メダル数CT32の値は、連続する「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミング間の払出メダル数となる。
なお、本実施形態では、(1)払出処理応答信号の再反転、(2)第2処理完了信号の反転、(3)遊技メダル数CT30の1加算及び払出メダル数CT32の1加算の順に実行するとしているが、実施順はこれに限定されるものではない。
主制御CPU101の第1払出処理手段101hは、第2処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301がメダル1枚分の精算処理が完了することが確認できたため、第1処理完了信号を「ON」から「OFF」に再反転するが、連続してメダル1枚分の払出処理を行うため、払出処理要求信号を「OFF」から「ON」(要求)の状態に反転する(ステップS1111)。メダル数制御CPU301の第2払出処理手段301b4は、払出処理要求信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、要求処理がメダル1枚分の払出処理であることが確認できたため、第2処理完了信号を「ON」から「OFF」に再反転し、「ON」になった払出処理要求信号に対する応答として、払出処理応答信号を「OFF」から「ON」(開始)に反転する(ステップS1112)。
主制御CPU101の第1払出処理手段101hは、払出処理応答信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301がメダル1枚分の払出処理を開始したことを確認できたため、払出処理要求信号を「ON」から「OFF」に再反転し、第1処理完了信号を「OFF」から「ON」(完了)に反転し、払出残数CT14の値を1減算した値にし、比較払出メダル数CT16の値を1加算した値にする(ステップS1113)。なお、比較払出メダル数CT16の値は、第1送信タイミングに応じて「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信すると「0」クリアされるので(図30~図33参照)、比較払出メダル数CT16の値は、連続する「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミング間の払出メダル数となる。
なお、本実施形態では、(1)払出処理要求信号の再反転、(2)第1処理完了信号の反転、(3)払出残数CT14の1減算及び比較払出メダル数CT16の1加算の順に実行するとしているが、実施順はこれに限定されるものではない。
メダル数制御CPU301の第2払出処理手段301b4は、第1処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、主制御CPU101がメダル1枚分の払出処理が完了することが確認できたため、払出処理応答信号を「ON」から「OFF」に再反転し、「ON」になった第1処理完了信号に対する応答として、第2処理完了信号を「OFF」から「ON」(完了)に反転し、遊技メダル数CT30の値を1加算した値にし、払出メダル数CT32の値を1加算した値にする(ステップS1114)。なお、払出メダル数CT32の値は、第1送信タイミングに応じて「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信すると「0」クリアされるので(図30~図33参照)、払出メダル数CT32の値は、連続する「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミング間の払出メダル数となる。
なお、本実施形態では、(1)払出処理応答信号の再反転、(2)第2処理完了信号の反転、(3)遊技メダル数CT30の1加算及び払出メダル数CT32の1加算の順に実行するとしているが、実施順はこれに限定されるものではない。
ステップS1111~S1114の処理は、ステップS1114の終了時点で払出残数CT14の値が「0」になるまで繰り返される。
主制御CPU101の第1払出処理手段101hは、第2処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301がメダル1枚分の払出処理が完了することが確認できたため、第1処理完了信号を「ON」から「OFF」に再反転する。また、疑似メダルの払出が完了しているので、主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の処理の終了の指示を通知するための処理終了信号を「OFF」から「ON」(終了)に反転する(ステップS1115)。メダル数制御CPU301の第2払出処理手段301b4は、処理終了信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、主制御CPU101が主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の全体の処理が完了したことを確認できたため、第2処理完了信号を「ON」から「OFF」に再反転し、処理可能信号を「OFF」から「ON」に反転する(ステップS1116)。
主制御CPU101の第1払出処理手段101hは、処理可能信号の「OFF」から「ON」への反転を受けることで、メダル数制御CPU301が主制御CPU-メダル数制御CPU間メダル移動の全体の処理が完了したことを確認できたため、処理終了信号を「ON」から「OFF」に再反転する(ステップS1117)。
なお、図24~図28のシーケンスにおける主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間の通信が本発明の「装置間通信」に相当する。また、図24のシーケンスでは疑似メダルの1枚分、図25のシーケンスでは最大ベットスイッチ8の操作時の投入数から最大投入数に達するまでの疑似メダルの枚数、図26のシーケンスでは最大ベットスイッチ8の操作時の投入数から遊技メダル数CT30の値が「0」に達するまでの疑似メダルの枚数、図27のシーケンスでは精算スイッチ33の操作時の投入数から暫定投入数CT13の値が「0」に達するまでの疑似メダルの枚数、図28のシーケンスでは疑似メダルの払出数が本発明の「前記主制御装置と前記遊技用価値量制御装置との間で前記遊技用価値の移動量」に相当する。また、図24~図28のシーケンスにおける1枚分の移動における「1枚」が本発明の「所定量」に相当する。また、図24~図28の第1処理完了信号が本発明の「第1処理完了信号」に相当し、第2処理完了信号が本発明の「第2処理完了信号」に相当する。また、暫定投入数CT13や払出残数CT14が本発明の「第1管理量」に相当し、遊技メダル数CT30が本発明の「第2管理量」に相当する。また、図24~図28の投入処理要求信号、精算処理要求信号、払出処理要求信号が本発明の「処理要求信号」に相当し、投入処理応答信号、精算処理応答信号、払出処理応答信号が本発明の「処理応答信号」に相当する。
次に、スロットマシンSMにおける主制御CPU101とメダル数制御CPU301間の最大ベットスイッチ8操作時の疑似メダルの投入の途中でタイムアウトが発生した場合について図29(a),(b)を用いて説明する。
図29(a)の例では、上述したステップS701~S704、S801、S706~S711、S802~S805の処理が行われる。このとき、主制御CPU101は投入処理応答信号の「OFF」から「ON」への反転を予め定められた時間内で確認できず、図25のステップS806に相当する処理を行うことなく、タイムアウトとなる(ステップS1201)。また、メダル数制御CPU301は、第1処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転を予め定められた時間内で確認できず、図25のステップS807に相当する処理を行うことなく、タイムアウトとなる(ステップS1202)。この際、主制御CPU101側での暫定投入数CT14や比較投入メダル数CT15はデータの更新がされており、メダル数制御CPU301側では遊技メダル数CT30や投入メダル数CT31もデータの更新がなされている。このため、最大ベットスイッチ8の操作後の、主制御CPU101でのメダル投入数(暫定投入数CT14の値)とメダル数制御CPU301でのメダル投入数(最大ベットスイッチ8の押下時の遊技メダル数CT30の値から現時点での遊技メダル数CT30の値を減算した値)との整合性が図られる。また、「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングと次の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」の第1送信タイミングとの間の、主制御CPU101でのメダル投入数(比較投入メダル数CT15の値)とメダル数制御CPU301でのメダル投入数(投入メダル数CT31の値)との整合性が図られる。
図29(b)の例では、上述したステップS701~S704、S801、S706~S710の処理が行われる。このとき、メダル数制御CPU301は第1処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転を予め定められた時間内で確認できず、図25のステップS711に相当する処理を行うことなく、タイムアウトとなる(ステップS1251)。また、主制御CPU101は、第2処理完了信号の「OFF」から「ON」への反転を予め定められた時間内で確認できず、図25のステップS803に相当する処理を行うことなく、タイムアウトとなる(ステップS1252)。この際、主制御CPU101側での暫定投入数CT14や比較投入メダル数CT15はデータの更新がなされており、メダル数制御CPU301側では遊技メダル数CT30や投入メダル数CT31はデータの更新がなされていない。
ここで、メダル数制御CPU301の更新処理を主制御CPU101の更新処理より先に行う場合、タイムアウト等の異常の発生時に、メダル数制御CPU301がメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数(遊技者が所持する疑似メダルの枚数)が減ったにもかかわらず疑似メダルの投入が確定していない状態になり、遊技者に遊技以外で損を与える状況が発生する。一方で、メダル数制御CPU301の更新処理を主制御CPU101の更新処理より後に行う場合には、タイムアウト等の異常が発生しても、メダル数制御CPU301がメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数(遊技者が所持する疑似メダルの枚数)が減った場合には必ず疑似メダルの投入が確定した状態になり、遊技者に遊技以外で損を与える状況が発生しない。このため、メダル数制御CPU301の更新処理を主制御CPU101の更新処理より後に行うことは、メダル数制御CPU301の更新処理を主制御CPU101の更新処理より先に行うことよりも優れている。
(主制御CPU101とメダル数制御CPU301間、メダル数制御CPU301とユニットCPU501間の通信)
続いて、スロットマシンSMにおける主制御CPU101とメダル数制御CPU301間の通信と、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301とカードユニットCUのユニットCPU501間の通信の通信シーケンスについて図30~図33を用いて説明する。なお、図30~33では、メダル数制御CPU301とユニットCPU501との間の通信は、メダル数制御CPU301のユニット間送受信手段301eの機能と、ユニットCPU501の送受信手段501eの機能により実現され、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間の通信は、主制御CPU101のメダル管理送受信手段101nの機能と、メダル数制御CPU301の主基板間送受信手段301aの機能により実現される。
スロットマシンSMのメダル数制御CPU301とカードユニットCUのユニットCPU501との間では、上述したように、電文「遊技機情報通知」は、1周期分の時間長を300ms以上310ms以下の範囲内とする送信周期で、周期的に送信される。
スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、周期的にやってくる電文「遊技機情報通知」のカードユニットCUのユニットCPU501への第1送信タイミングに対応し、カードユニットCUのユニットCPU501への電文「遊技機情報通知」の送信に先立つタイミング(以下、「リクエストタイミング」と記載)に、スロットマシンSMの主制御CPU101に対して、情報のリクエストを行う(ステップS1301)。メダル数制御CPU301からリクエストを受けた主制御CPU101は、上述した「ホールコン・不正監視情報」、「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」の各送信周期とこれらの優先順位とを基に、「ホールコン・不正監視情報」に関わるリクエストであると判断し、リクエストタイミングから所定の時間の範囲内のタイミング(ユニットCPU501への電文「遊技機情報通知」の送信に先立つタイミング:以下、「レスポンスタイミング」と記載)に、「ホールコン・不正監視情報」の複数の項目のうち、少なくともメダル数制御CPU301側で管理されていない「カウント情報1」、「カウント情報2」などの項目に関わる情報(投入数CT11、払出数CT12など)、及び、メダル数制御CPU301での不正等の異常の監視に利用する項目の情報(比較メダル投入数CT15、比較メダル払出数CT16など)を、メダル数制御CPU301に対してレスポンスする(ステップS1302)。
ここで、暫定投入数CT13の値が設定された投入数CT11の値(スタートスイッチ9が押下操作で開始される遊技に用いる(消費する)疑似メダル数)が、主制御CPU101からメダル数制御CPU301に送信されるのは、スタートスイッチ9が押下操作された後の最初の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」が送信される第1送信タイミングに対応した1回となる。なお、それ以外の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」が送信される第1送信タイミングに対応して、主制御CPU101からメダル数制御CPU301に送信される投入数CT11の値は、「0」である。
また、遊技者が疑似メダルを獲得する役の入賞時に払い出される疑似メダルの払出数(遊技者が疑似メダルを獲得する役に入賞した場合の当該役に対して予め定められた疑似メダルの枚数)が設定された払出数CT12の値が、主制御CPU101からメダル数制御CPU301に送信されるのは、払出の発生後の最初の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」が送信される第1送信タイミングに対応した1回となる。なお、それ以外の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」が送信される第1送信タイミングに対応して、主制御CPU101からメダル数制御CPU301に送信される払出数CT12の値は、「0」である。
また、主制御CPU101からメダル数制御CPU301に送信される比較投入メダル数CT15の値は、主制御CPU101側でカウントした、前回の「ホールコン・不正監視情報」に関わるリクエストから今回の「ホールコン・不正監視情報」に関わるリクエストまでの間に投入又は精算(投入のキャンセル)されたメダル数、つまり、前回の「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信した第1送信タイミングから今回の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミングまでの間に投入又は精算(投入のキャンセル)されたメダル数である。なお、「ホールコン・不正監視情報」に関わるリクエストに応じて比較投入メダル数CT15の値が送信された後、比較投入メダル数CT15の値は「0」にクリアされる。
また、主制御CPU101からメダル数制御CPU301に送信される比較払出メダル数CT16の値は、主制御CPU101側でカウントした、前回の「ホールコン・不正監視情報」に関わるリクエストから今回の「ホールコン・不正監視情報」に関わるリクエストまでの間に払い出されたメダル数、つまり、前回の「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信した第1送信タイミングから今回の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミングまでの間に払い出されたメダル数である。なお、「ホールコン・不正監視情報」に関わるリクエストに応じて比較払出メダル数CT16の値が送信された後、比較払出メダル数CT16の値は「0」にクリアされる。
なお、ステップS1301で、メダル数制御CPU301が上述した「ホールコン・不正監視情報」、「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」の各送信周期とこれらの優先順位とを基に「ホールコン・不正監視情報」に関わるリクエストを行うと決定して当該リクエストを行い、ステップS1302で、主制御CPU101が「ホールコン・不正監視情報」に関わるリクエストに対するレスポンスを行うようにしてもよい。
スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、周期的にやってくる電文「遊技機情報通知」のカードユニットCUのユニットCPU501への第1送信タイミングで、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する(ステップS1303)。続いて、メダル数制御CPU301は、ユニットCPU501に対して、電文「計数通知」を送信する(ステップS1304)。続いて、ユニットCPU501は、メダル数制御CPU301に対して、電文「貸出通知」を送信する(ステップS1305)。続いて、メダル数制御CPU301は、ユニットCPU501に対して、電文「貸出受領結果応答」を送信する(ステップS1306)。
メダル数制御CPU301による「ホールコン・不正監視情報」の電文「遊技機情報通知」への格納は、「ホールコン・不正監視情報」の複数の項目のうち、メダル数制御CPU301側で管理している項目については、メダル数制御CPU301側で管理している内容を設定し、主制御CPU101側で管理している項目については、主制御CPU101にリクエストして主制御CPU101からのレスポンスにより取得した主制御CPU101側で管理している内容を設定する。
「ホールコン・不正監視情報」の複数の項目のうち、例えば、図12の項目「遊技メダル数」、「投入メダル数」、「払出メダル数」は、メダル数制御CPU301側で値を管理している項目であり、項目「遊技メダル数」、「投入メダル数」、「払出メダル数」のそれぞれに、遊技メダル数CT30の値、投入メダル数CT31の値、払出メダル数CT32の値を格納する。
なお、投入メダル数CT31の値は、メダル数制御CPU301側でカウントした、前回の「ホールコン・不正監視情報」の第1送信タイミングから今回の「ホールコン・不正監視情報」の第1送信タイミングまでの間に投入又は精算(投入のキャンセル)されたメダル数である。なお、「ホールコン・不正監視情報」への格納及び比較投入メダル数CT15との比較の終了後、投入メダル数CT31の値は「0」にクリアされる。
また、払出メダル数CT32の値は、メダル数制御CPU301側でカウントした、前回の「ホールコン・不正監視情報」の第1送信タイミングから今回の「ホールコン・不正監視情報」の第1送信タイミングまでの間に払出されたメダル数である。なお、「ホールコン・不正監視情報」への格納及び比較払出メダル数CT16との比較の終了後、払出メダル数CT32の値は「0」にクリアされる。
また、「ホールコン・不正監視情報」の複数の項目のうち、例えば、図12の項目「カウント情報1」、「カウント情報2」は、主制御CPU101側で値を管理している項目であり、次のようにして当該「カウント情報1」、「カウント情報2」を含む「遊技情報」(「遊技情報数」、「種別情報1」、「カウント情報1」、「種別情報2」、「カウント情報2」)に所定の情報を格納する。具体的には、主制御CPU101から送られてきた投入数CT11の値及び払出数CT12の値の双方が「0」の場合、項目「遊技情報数」に「0」が格納される。また、主制御CPU101から送られてきた投入数CT11の値が「0」以外で払出数CT12の値が「0」の場合、項目「遊技情報数」に「1」が格納され、項目「種別情報1」に投入を通知するための値が格納され、項目「カウント情報1」に投入数として投入数CT11の値が格納される。また、主制御CPU101から送られてきた投入数CT11の値が「0」で払出数CT12の値が「0」以外の場合、項目「遊技情報数」に「1」が格納され、項目「種別情報1」に払出を通知するための値が格納され、項目「カウント情報1」に払出数として払出数CT12の値が格納される。また、主制御CPU101から送られてきた投入数CT11の値が「0」以外で払出数CT12の値が「0」以外の場合、項目「遊技情報数」に「2」が格納され、項目「種別情報1」に投入を通知するための値が格納され、項目「カウント情報1」に投入数として投入数CT11の値が格納され、項目「種別情報2」に払出を通知するための値が格納され、項目「カウント情報2」に払出数として払出数CT12の値が格納される。なお、図12の項目「主制御状態1」、「遊技機不正1」なども主制御CPU101側で値を管理している項目である。
メダル数制御CPU301は、ステップS1307において、下記の(処理1)~(処理4)を行う。
(処理1)メダル数制御CPU301は、主制御CPU101から受け取った投入数CT11の値が「0」でない場合、投入数CT11の値が、スロットマシンSM及び他のスロットマシンにおいて一般的に想定され得る(規則等で定められている)1遊技で投入するメダル数として設定が許容されている設定許容投入数(この実施形態では、「1」~「3」)であるか否かを確認し、設定許容投入数でなければ所定の報知(例えば、1遊技での投入数の異常の報知)を行う。
(処理2)メダル数制御CPU301は、主制御CPU101から受け取った払出数CT12の値が「0」でない場合、払出数CT12の値が、スロットマシンSM及び他のスロットマシンにおいて一般的に想定され得る(規則等で定められている)1遊技で払い出すメダル数として設定が許容されている設定許容払出数(この実施形態では、「1」~「15」)であるか否かを確認し、設定許容払出数でなければ所定の報知(例えば、1遊技での払出数の異常の報知)を行う。
(処理3)メダル数制御CPU301は、主制御CPU101から受け取った比較投入メダル数CT15の値と投入メダル数CT31の値とを比較し、比較投入メダル数CT15の値から投入メダル数CT31の値を減算した減算結果が「-1」~「1」の範囲(本発明の「所定量」に相当)内であるか否かを確認し、範囲内でなければ所定の報知(例えば、前回の「ホールコン・不正監視情報」の送信から今回の「ホールコン・不正監視情報」の送信までの間での投入数の異常の報知)を行う。なお、「-1」~「1」を正常の範囲とするのは、主制御CPU101によるカウント処理とメダル数制御CPU301によるカウント処理との間で「ホールコン・不正監視情報」の第1送信タイミングがあった場合、投入シーケンスや最大投入シーケンスでは、比較投入メダル数CT15の値が投入メダル数CT31の値より1大きくなり、精算シーケンスでは、比較投入メダル数CT15の値が投入メダル数CT31の値より1小さくなることを踏まえたものである。
(処理4)メダル数制御CPU301は、主制御CPU101から受け取った比較払出メダル数CT16の値と払出メダル数CT32の値とを比較し、比較払出入メダル数CT16の値から払出メダル数CT32の値を減算した減算結果が「0」~「1」の範囲(本発明の「所定量」に相当)内であるか否かを確認し、範囲内でなければ所定の報知(例えば、前回の「ホールコン・不正監視情報」の送信から今回の「ホールコン・不正監視情報」の送信までの間での払出数の異常の報知)を行う。なお、「0」~「1」を正常の範囲とするのは、主制御CPU101によるカウント処理とメダル数制御CPU301によるカウント処理との間で「ホールコン・不正監視情報」の第1送信タイミングがあった場合、払出シーケンスでは、比較払出メダル数CT16の値が払出メダル数CT32の値より1大きくなることを踏まえたものである。
主制御CPU101は、ステップS1302の処理の後、投入数CT11、払出数CT12、比較投入メダル数CT15、比較払出メダル数CT16の各値を「0」にクリアする(ステップS1308)。また、メダル数制御CPU301は、ステップS1307の処理の後、投入メダル数CT31、払出メダル数CT32の各値を「0」にクリアする(ステップS1309)。
次の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」が送信される第1送信タイミングに対応したリクエストタイミングになるまでに、疑似メダルの投入、疑似メダルの精算(疑似メダルの投入のキャンセル)及び疑似メダルの払出のいずれかに関わる疑似メダルの移動の契機が発生したとき、当該リクエストタイミングになるのを待たずに、疑似メダルの移動シーケンスが行われ、ここでは移動シーケンス全体が行われる(ステップS1310)。
ここで、疑似メダルの移動の契機がメダルの投入に関するベットスイッチ7の押下操作の場合、実施される移動シーケンスは図24の投入シーケンスのステップS706~S716となる。また、疑似メダルの移動の契機が疑似メダルの投入に関する最大ベットスイッチ8の押下操作の場合、実施される移動シーケンスは図25の最大投入シーケンスのステップS706~S711、S802~S807、S712~S716となったり、図26の最大投入シーケンスのステップS706~S711、S901~S903、S712~S716となったりする。また、疑似メダルの移動の契機が疑似メダルの精算(投入のキャンセル)に関する精算スイッチ33の押下操作の場合、実施される移動シーケンスは図27の精算シーケンスのステップS1004~S1016となる。また、疑似メダルの移動の契機が疑似メダルの払出に関するものである場合、実施される移動シーケンスは図28の払出シーケンスのステップS1104~S1117となる。
ステップS1311~ステップS1319では、上記したステップS1301~S1309と同内容が実施される。
次の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」が送信される第1送信タイミングに対応したリクエストタイミングになるまでに、疑似メダルの投入、疑似メダルの精算(疑似メダルの投入のキャンセル)及び疑似メダルの払出のいずれかに関わる疑似メダルの移動の契機が発生したとき、当該リクエストタイミングになるのを待たずに、疑似メダルの移動シーケンスが行われるが、疑似メダルの移動シーケンス中に当該リクエストタイミングがやってくるとステップS1321~1329が優先して行われることとなる。ここでは移動シーケンスの前半のみが行われる(ステップS1320)。
ここで、疑似メダルの移動の契機がメダルの投入に関するベットスイッチ7の押下操作の場合、実施される移動シーケンスは図24の投入シーケンスのステップS706からの連続する一部となる。また、疑似メダルの移動の契機がメダルの投入に関する最大ベットスイッチ8の押下操作の場合、実施される移動シーケンスは図25の最大投入シーケンスのステップS706からの連続する一部となったり、図26の最大投入シーケンスのステップS706からの連続する一部となったりする。また、疑似メダルの移動の契機がメダルの精算(投入のキャンセル)に関する精算スイッチ33の押下操作の場合、実施される移動シーケンスは図27の精算シーケンスのステップS1004から連続する一部となる。また、疑似メダルの移動の契機が疑似メダルの払出に関するものである場合、実施される移動シーケンスは図28の払出シーケンスのステップS1104からの一部となる。
なお、この実施形態では、疑似メダルの移動シーケンス中にリクエストタイミングがやってくると即座に当該疑似メダルの移動シーケンスを中断してステップS1321~1329が優先して行われるようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、図24のステップS708~S711の途中にリクエストタイミングがやってきた場合にはステップS711の処理が終了してから疑似メダルの移動シーケンスを中断してステップS1321~1329を行うようにするなど、メダル1枚分の移動処理の途中にリクエストタイミングがやってきた場合にはメダル1枚分の移動処理が完了するまでは疑似メダルの移動シーケンスを継続して行い、メダル1枚分の移動処理が完了した後に疑似メダルの移動シーケンスを中断してステップS1321~1329を行うようにしてもよい。この場合、主制御CPU101から受け取った比較投入メダル数CT15の値と投入メダル数CT31の値との比較では、比較投入メダル数CT15の値と投入メダル数CT31の値とが同じでなければ所定の報知(例えば、前回の「ホールコン・不正監視情報」の送信から今回の「ホールコン・不正監視情報」の送信までの間での投入数の異常の報知)を行うようにし、主制御CPU101から受け取った比較払出メダル数CT16の値と払出メダル数CT32の値との比較では、比較払出入メダル数CT16の値と払出メダル数CT32の値とが同じでなければ所定の報知(例えば、前回の「ホールコン・不正監視情報」の送信から今回の「ホールコン・不正監視情報」の送信までの間での払出数の異常の報知)を行うようにしてもよい。
ステップS1321~ステップS1329では、上記したステップS1301~S1309と同内容が実施される。
次の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」が送信される第1送信タイミングに対応したリクエストタイミングになるまでに、ステップS1320で前半が実施された移動シーケンスの後半が行われる(ステップS1330)。
ここで、ステップS1320で投入シーケンスの前半が実施された場合には、図24の投入シーケンスの続きからステップS716となる。また、ステップS1320で最大投入シーケンスの前半が実施された場合には、図25の最大投入シーケンスの続きからステップS716となったり、図26の最大投入シーケンスの続きからステップS716となったりする。また、ステップS1320で精算シーケンスの前半が実施された場合には、図27の精算シーケンスの続きからステップS1016となる。また、ステップS1320で払出シーケンスの前半が実施された場合には、図28の払出シーケンスの続きからステップS1117となる。
ステップS1331~ステップS1339では、上記したステップS1301~S1309と同内容が実施される。
なお、移動シーケンスは、前回の電文「遊技機情報通知」と今回の電文「遊技機情報通知」との間で一の移動シーケンスの全部又は一部と他の移動シーケンスの全部又は一部が行われる場合があってもよいし、移動シーケンスが3以上に分かれて実施される場合などがあってもよい。
次の「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技機情報通知」が送信される第1送信タイミングに対応したリクエストタイミングになるまでに、疑似メダルの投入、疑似メダルの精算(疑似メダルの投入のキャンセル)及び疑似メダルの払出のいずれに関わる疑似メダルの移動の契機も発生せず、移動シーケンスが行われない。この場合も、ステップS1340~S1348において、ステップS1301~S1309と同内容が実施される。
続いて、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、周期的にやってくる電文「遊技機情報通知」のカードユニットCUのユニットCPU501への第1送信タイミングに対応し、カードユニットCUのユニットCPU501への電文「遊技機情報通知」の送信に先立つタイミング(リクエストタイミング)に、スロットマシンSMの主制御CPU101に対して、情報のリクエストを行う(ステップS1349)。メダル数制御CPU301からリクエストを受けた主制御CPU101は、上述した「ホールコン・不正監視情報」、「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」の各送信周期とこれらの優先順位とを基に、「遊技機設置情報」に関わるリクエストであると判断し、リクエストタイミングから所定の時間の範囲内のタイミング(ユニットCPU501への電文「遊技機情報通知」の送信に先立つタイミング:レスポンスタイミング)に、「遊技機設置情報」の複数の項目のうち、少なくともメダル数制御CPU301側で管理されていない項目(この実施形態では図11の項目「主制御チップID番号」~項目「主制御チップ製品コード」の項目)の情報を、メダル数制御CPU301に対してレスポンスする(ステップS1350)。
スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、周期的にやってくる電文「遊技機情報通知」のカードユニットCUのユニットCPU501への第1送信タイミングに、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、「遊技機設置情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する(ステップS1351)。続いて、メダル数制御CPU301は、ユニットCPU501に対して、電文「計数通知」を送信する(ステップS1352)。続いて、ユニットCPU501は、メダル数制御CPU301に対して、電文「貸出通知」を送信する(ステップS1353)。続いて、メダル数制御CPU301は、ユニットCPU501に対して、電文「貸出受領結果応答」を送信する(ステップS1354)。
続いて、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、周期的にやってくる電文「遊技機情報通知」のカードユニットCUのユニットCPU501への第1送信タイミングに対応し、カードユニットCUのユニットCPU501への電文「遊技機情報通知」の送信に先立つタイミング(リクエストタイミング)に、スロットマシンSMの主制御CPU101に対して、情報のリクエストを行う(ステップS1355)。メダル数制御CPU301からリクエストを受けた主制御CPU101は、上述した「ホールコン・不正監視情報」、「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」の各送信周期とこれらの優先順位とを基に、「遊技機性能情報」に関わるリクエストであると判断し、リクエストタイミングから所定の時間の範囲内のタイミング(ユニットCPU501への電文「遊技機情報通知」の送信に先立つタイミング:レスポンスタイミング)に、「遊技機性能情報」の複数の項目のうち、少なくともメダル数制御CPU301側で管理されていない項目(この実施形態では図10の項目「総投入数」~項目「役物等状態比率」)の情報を、メダル数制御CPU301に対してレスポンスする(ステップS1356)。
スロットマシンSMのメダル数制御CPU301は、周期的にやってくる電文「遊技機情報通知」のカードユニットCUのユニットCPU501への第1送信タイミングに、カードユニットCUのユニットCPU501に対して、「遊技機性能情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する(ステップS1357)。続いて、メダル数制御CPU301は、ユニットCPU501に対して、電文「計数通知」を送信する(ステップS1358)。続いて、ユニットCPU501は、メダル数制御CPU301に対して、電文「貸出通知」を送信する(ステップS1359)。続いて、メダル数制御CPU301は、ユニットCPU501に対して、電文「貸出受領結果応答」を送信する(ステップS1360)。
なお、「遊技機設置情報」を格納した電文「遊技機情報通知」や「遊技機性能情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する第1送信タイミングに関しては、図30のステップS1307~S1309に対応する処理は行われない。
なお、図30~図33のシーケンスにおける主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間の「ホールコン・不正監視情報」に関わるリクエストタイミングやレスポンスタイミングが本発明の「通信タイミング」に相当する。また、「ホールコン・不正監視情報」のうち「カウント情報1」、「カウント情報2」が本発明の「取得項目」に対応する。また、比較投入メダル数CT15や比較払出メダル数CT16が本発明の「前記主制御装置は、連続する前記送信タイミングの区間における前記遊技用価値の移動量を管理し、」における「前記遊技用価値の移動量」に相当し、投入メダル数CT31や払出メダル数CT32が本発明の「前記遊技用価値量制御装置は、連続する前記送信タイミングの区間における前記遊技用価値の移動量を管理し、」における「前記遊技用価値の移動量」に相当する。
(「遊技機情報」の各項目の送信タイミングが重なった場合)
送信項目制御手段301gは、電文「遊技機情報通知」を300msを一周期として周期的にカードユニットCUに送信する。「遊技機情報通知」のデータ部の一部である「遊技機情報」も300msごとにカードユニットCUに送信される。「遊技機情報」には、「遊技機性能情報」、「遊技機設置情報」、「ホールコン・不正監視情報」の3種類の項目がさらにあり、送信項目制御手段301gは、1回の送信タイミングにおいて「遊技機性能情報」、「遊技機設置情報」、「ホールコン・不正監視情報」のいずれか一つを送信する。
送信項目制御手段301gによる「遊技機性能情報」、「遊技機設置情報」、「ホールコン・不正監視情報」の基本的な送信タイミングに関して、
「遊技機設置情報」は、スロットマシンSMの起動が完了してから60s経過後に
電文「遊技機情報通知」の「遊技機情報」としてカードユニットCUに送信し、その後は60s周期で送信する。
「遊技機性能情報」は、スロットマシンSMの起動が完了してから180s経過後に
電文「遊技機情報通知」の「遊技機情報」としてカードユニットCUに送信し、その後は180s周期で送信する。
「ホールコン・不正監視情報」は、スロットマシンSMの起動が完了したときに電文「遊技機情報通知」の「遊技機情報」としてカードユニットCUに送信し、その後は300ms周期で送信する。
これらの送信タイミングによると、「遊技機設置情報」と「ホールコン」・不正監視情報」とで送信タイミングが重なる場合と、「遊技機性能情報」、「遊技機設置情報」、「ホールコン・不正監視情報」の全ての送信タイミングが重なる場合がある。この場合、図20で示す優先順位に基づいて、送信項目制御手段301gは、「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」の順でカードユニットCUに送信する。したがって、送信項目制御手段301gは、「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」の全ての送信タイミングが重なった場合は、最も優先順位が高い「遊技機設置情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する。
このとき、残りの「遊技機設置情報」と「ホールコン・不正監視情報」とは次の周期(300ms後)に送信されることになるが、次の周期では優先順位が高い「遊技機設置情報」を格納した電文「遊技機情報通知」が送信される。そして、さらに次の周期で「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」が送信される。
このような送信構成によると、次のような問題が生じ得る。例えば、「ホールコン・不正監視情報」の中には、前回の送信タイミングから当該送信タイミングの間に、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間で処理された疑似メダルの投入数が格納されている(図12の「遊技機情報」の「投入メダル数」参照)。図34に示すように、1遊技を行うのに必要な規定疑似メダル数(3枚)のうち、1枚だけが主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間で投入処理が完了した状態で「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」が送信されたとする(送信タイミングA1)。この場合、「投入メダル数」として1枚がカードユニットCUに送信される。
そして、次の周期である送信タイミングA2となるまでの間に残りの投入処理が完了し、さらにスタートスイッチ9が操作されて遊技が開始し、送信タイミングA2で「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」の全ての送信タイミングが重なったとする。この場合、上記した優先順位によれば、送信タイミングA2では、「遊技機設置情報」を格納した電文「遊技機情報通知」が送信され、残りの項目の送信は保留となる。
遊技が開始された情報で訪れる次の周期の送信タイミングA3では、優先順位が高い「遊技機性能情報」を格納した電文「遊技機情報通知」が送信され、「ホールコン・不正監視情報」の送信は保留となる。さらに次の周期の送信タイミングA4となるまでの間にストップスイッチ10L,10M,10Rが操作されて遊技が終了し、次の遊技の投入処理(疑似メダル3枚)が完了していたとする。この場合、送信タイミングA4では、「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」が送信されることになるが、「投入メダル数」は前回遊技の2枚分と当該遊技の3枚分の5枚となり、当該情報がカードユニットCUに送信されることになる。
なお、1回の遊技の最大投入枚数は3枚と規定されており、3枚のメダルの投入がキャンセルされた場合を想定して、カードユニットCUが受信する「投入メダル数」の範囲が-3枚~+3枚に設定されている。この範囲を超えた情報を受信した場合、カードユニットCUではエラーとして認識する。したがって、図34のような優先順位に則って各情報(「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」)を送信する構成では、正常な投入処理が行われているにも関わらずカードユニットCUでエラーとして認定される場合がある。そこで、このようなエラーを防止するために、送信項目制御手段301gは、図35のように各項目の送信を制御する。
例えば、1遊技を行うのに必要な規定疑似メダル数(3枚)のうち、1枚だけが主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間で投入処理が完了した状態で「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」が送信されたとする(送信タイミングB1)。この場合、「投入メダル数」として1枚がカードユニットCUに送信される。そして、次の周期である送信タイミングB2となるまでの間に残りの投入処理が完了し、さらにスタートスイッチ9が操作されて遊技が開始したとする。このとき、主制御CPU101から遊技が開始したことを示す投入信号が送信されるようにし、当該信号の受信に基づき、送信項目制御手段301gが投入完了フラグをONに設定する。投入完了フラグは、例えば、フラグ格納手段302bの所定の領域に設定することができる。
次の送信タイミングB2で「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」の全ての送信タイミングが重なったとする。このとき、送信項目制御手段301gは、送信タイミングが重なった情報の優先順位を判定するよりも前に投入完了フラグを確認する。確認の結果、当該フラグがONに設定されている場合は、予め定められた優先順位の判定を行うフローに到達するよりも前に「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信する。この場合、「投入メダル数」として残りの2枚がカードユニットCUに送信される(-3枚~+3枚の範囲内)。このとき、「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」は送信保留となる。なお、投入完了フラグは「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信したタイミングでOFFとなるように設定してもよいし、全てのストップスイッチ10L,10M,10Rが操作されて遊技が終了したことを示す信号が主制御CPU101から送信されたタイミングでOFFとなるように設定してもよい。
遊技が開始された情報で訪れる次の周期の送信タイミングB3では、投入完了フラグがOFFに設定されていることから、優先順位が高い方の「遊技機設置情報」を格納した電文「遊技機情報通知」が送信され、優先順位が低い方の「遊技機性能情報」は保留となる。さらに次の周期の送信タイミングB4となるまでの間にストップスイッチ10L,10M,10Rが操作されて遊技が終了し、次の遊技の投入処理(疑似メダル3枚)が完了していたとする。送信タイミングB4において、スタートスイッチ9が操作されておらず遊技が開始していない場合は、投入信号が設定されておらず投入完了フラグがOFFに設定された状態となる。この場合、送信項目制御手段301gは、優先順位が高い保留状態の「遊技機性能情報」を格納した電文「遊技機情報通知」を送信し、「ホールコン・不正監視情報」は保留となる。そして、送信タイミングB4の次の周期の送信タイミング(図示省略)において、保留状態の「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」が送信されることになる。このとき、「投入メダル数」として+3枚がカードユニットCUに送信される(-3枚~+3枚の範囲内)。
仮に送信タイミングB4までの投入完了フラグがONに設定されていた場合は、「ホールコン・不正監視情報」が優先され、「投入メダル数」として残りの+3枚がカードユニットCUに送信される(-3枚~+3枚の範囲内)。また、「ホールコン・不正監視情報」の中には「払出メダル数」の項目もあり、1回の遊技の払出メダル数の範囲が0~+15枚と規定されており、この範囲を超えた情報を受信した場合、カードユニットCUではエラーとして認識する。したがって、払出メダル数についても、遊技の払出処理の途中で送信タイミングがきた場合は、「投入メダル数」の場合と同様のエラーが発生し得る。
例えば、疑似メダル15枚の払い出しが得られる役に入賞した際、3枚の払い出し処理が主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間で完了したときに「ホールコン・不正監視情報」が送信され、との次の周期で「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」の全ての送信タイミングが重なった場合、「ホールコン・不正監視情報」の送信が保留されると、次の遊技が終了して疑似メダル15枚の払い出しが得られる役にさらに入賞した場合は、「払出メダル数」として、前の遊技の残りの12枚と当該遊技の15枚を合わせた27枚が送信され得る(0~+15枚の範囲外)。
したがって、主制御CPU101は、遊技が終了して払出処理が完了したときにメダル数制御CPU301に払出完了信号を送信し、当該信号を受信した送信項目制御手段301gは、払出完了フラグをONに設定する。そして、当該フラグがONに設定された状態では、他の項目と送信タイミングが重なっていても、「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」が送信するようにする。払出完了フラグは、例えば、フラグ格納手段302bの所定の領域に設定することができる。このようにすれば、払出メダル数に関しても、カードユニットCUがエラーとして認識するのを防止できる。
なお、「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」の送信タイミングを管理するためのタイマーを設け、送信項目制御手段301gは、投入完了フラグがONに設定した際に、「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」それぞれのタイマーを+300ms加算する構成であってもよい。このようにすると、図35と同じ送信態様となる。
(払出情報生成処理)
次に、図36を参照して、遊技終了時の払出処理について説明する。この実施形態では、リール回転制御手段101fによる各リール6L,6M,6Rの停止制御は、各リール6L,6M,6Rそれぞれにおいて、当該リール6L,6M,6Rに対応するストップスイッチ10L,10M,10Rが操作(押下)されたタイミングで開始する。このとき、リール回転制御手段101fは、役抽選結果とストップスイッチ10L,10M,10Rが操作されたタイミングとに基づいて停止テーブル102bを決定し、当該テーブル102bに基づいてリール6L,6M,6Rの停止制御を行う。つまり、リール回転制御手段101fが停止テーブル102bを決定した時点で停止にかかるリール6L,6M,6Rがどの位置で停止するかは決まっている。また、ストップスイッチ10L,10M,10Rの操作が有効な状態で押下された場合は、その押下が継続している状態であっても、リール6L,6M,6Rは停止する。
いずれの役に入賞したか否かの判定は、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rが操作されてリール回転制御手段101fが停止テーブル102bを選択した時点で判定可能である。したがって、この実施形態において判定手段101gは、(i)第1、第2停止リールの停止態様、すなわち、第1、第2停止リールそれぞれのストップスイッチ10L,10M,10Rの操作タイミングと、(ii)役抽選結果と、(iii)第3停止リールのストップスイッチ10L,10M,10Rの操作タイミング(第3停止にかかるストップスイッチ10L,10M,10Rの操作に基づいて停止テーブル102bを選択したタイミング)とに基づいて決定する。
したがって、判定手段101gは、第3停止リールのストップスイッチ10L,10M,10Rの押下が継続しているか否か(その押下を止めるか否か)に関わらず、当該押下が行われたタイミングで判定処理(払出情報生成処理)を実行する。生成された払出情報は、第3停止リールのストップスイッチ10L,10M,10Rの押下が継続しているか否か(その押下を止めるか否か)に関わらず、払出情報生成処理が終了した時点で主制御CPU101(判定手段101g)からメダル数制御CPU301に送信され、さらにメダル数制御CPU301からユニットCPU501に送信される。なお、ここでいう「払出情報」は、「遊技機情報通知」の「遊技情報」(「種別情報2」、「カウント情報2」:図12、図13参照)に格納されている。
一方、判定手段101gによる判定処理が終了し、入賞役が確定しても、第1払出処理手段101hのよる払出処理は、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rの操作(押下)が終わってから開始される。したがって、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rが押下されてしばらくの間押下を継続していた場合は、押下を継続している間に払出情報はカードユニットCUに送信されるが、払出処理に関する情報は、押下を終了したあとにカードユニットCUに送信されることになる。なお、ここでいう「払出処理に関する情報」は、「遊技機情報通知」の「遊技機情報(ホールコン・不正監視情報)」(「払出メダル数」:図12参照)に格納されている。
なお、実際の遊技では、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rを押下し続けて、ボーナス開始までの余韻を楽しんだり、所望のリーチ目を楽しんだりすることが行われる場合がある。ここで、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rが押下を継続している途中で、カードユニットCUの電源供給が途絶えた場合を例として、「払出情報」、「払出処理に関する情報」の送信等について説明する。
上述のように、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rが押下されて当該押下が継続している状態でも、「払出情報」は、カードユニットCUに送信され、カードユニットCUでは当該情報を把握する。そして、押下が継続している状態でカードユニットCUの電源供給が途絶えた場合は、カードユニットCUからスロットマシンSMに電圧(VL)が供給されない状態となることでストップスイッチ10L,10M,10Rの操作が無効化され(操作が行われても有効としない制御が行われ)押下が終了した状態となる。そして、主制御CPU101(第1払出処理手段101h)は、ストップスイッチ10L,10M,10Rの押下を終了した状態となった後に払出処理を行うことにより、スロットマシンSM内では払出処理(遊技用価値更新処理)は終了する。さらに、払出処理が終了した場合は、当該処理を反映した使用可能枚数データの遊技メダル数表示器26による表示や払出表示器46による表示に関する処理(遊技用価値更新処理の結果に基づく処理)が行われる。なお、カードユニットCUからスロットマシンSMに電圧(VL)が供給されない状態となってもストップスイッチ10L,10M,10Rの操作が無効化されない仕様である場合は、実際に押下が終了した後に払出処理が行われることになる。
ところで、判定手段101gによる判定処理を、第1払出処理手段101hと同様に第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rの押下を止めたときに開始する構成では、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rの押下途中でカードユニットCUの電源供給が途絶えると、「払出情報」の受信ができない状態となる。さらに、カードユニットCUからスロットマシンSMに電圧(VL)が供給されない状態となることでストップスイッチ10L,10M,10Rの操作が無効化された状態(押下が終了した状態)となり、主制御CPU101(第1払出処理手段101h)により払出処理が行われる。この場合、スロットマシンSMで管理する遊技者の所持メダル数(使用可能枚数データ)と、カードユニットCUで管理する使用可能枚数データとに齟齬が生じるとともに、カードユニットCUで「払出情報」も把握できない(図36の「ユニット側への払出情報の送信」の破線参照)。また、「払出情報」や「投入情報」とともにカードユニットCUやホールコンピュータで(投入枚数)/(払出枚数)計算や、現在のメダル数を表示している場合は、その値と遊技メダル数表示器26に表示される使用可能枚数データとの間に違いが生じるため、遊技者が不信感を持つおそれがある。
一方、この実施形態の構成によれば、カードユニットCUの電源供給が途絶える前に「払出情報」を受信可能であるため、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rの押下途中でカードユニットCUの電源供給が途絶えた場合でも、途絶える前に受信した「払出情報」に基づく使用可能枚数データと、途絶えた後にスロットマシンSMにおいて行われる払出処理の結果に基づく使用可能枚数データとの間に齟齬が生じない。また、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rが操作される前(例えば、2つのリールは停止しているが、最後のリールが回転している状態)に、カードユニットCUの電源供給が途絶えた場合は、カードユニットCUから電圧VLが供給されなくなることで、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rの操作が無効となるため、カードユニットCUの電源供給が途絶えた後にスロットマシンSMにおいて払出処理は行われない。そのため、この場合もスロットマシンSMで記憶している使用可能枚数データと、カードユニットCUで記憶している使用可能枚数データとの間に齟齬が生じない。また、判定手段101gによる判定処理を、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rの押下を止めたときに開始する構成の場合は、スロットマシンSMで記憶している使用可能枚数データと、カードユニットCUで記憶している使用可能枚数データとの間に齟齬が生じ得るため、管理者がスロットマシンSMを復帰させる際、スロットマシンSM側と、カードユニットCU側どちらの使用可能枚数データを信じて処理すべきかを判定しずらく、復帰が困難になる。一方、この実施形態では、スロットマシンSMで記憶している使用可能枚数データと、カードユニットCUで記憶している使用可能枚数データとの間に齟齬が生じないため、その後の復帰が容易になる。
(基板ケース)
次に、主制御基板100、メダル数制御基板300を収容する基板ケースKCについて、図38~図58を参照して説明する。なお、基板ケースKCは、透明な熱可塑性樹脂、具体的には、PC,ABS,PMMAが用いられて射出成形にて形成される。また、図38~図58においては、x方向がスロットマシンSMを正面から見て左右方向に、y方向が前後方向に相当し、z方向が上下方向にそれぞれ相当する。
図38に示すように、筐体KYの背板KYaの上部に支持板KYbが取り付けられ、この支持板KYbに基板ケースKCの下端部分が旋回自在に取り付けられている。この支持板KYbは、基板ケースKCと同様に透明な熱可塑性樹脂、具体的には、PC,ABS,PMMAが用いられて射出成形にて形成され、スロットマシンSMの筐体KYの背板内側の上部に配置されている。基板ケースKCは、図38~図42に示すように、第1の基板ケースK101及び第2の基板ケースK102を備え、第1の基板ケースK101には、遊技の進行の制御を司る主制御基板100が収納され、第2の基板ケースK102には、メダルの払出制御を司るメダル数制御基板300が収容されている。
そして、主制御基板100とメダル数制御基板300とはBtoB(ボード・トゥ・ボード)接続されている。具体的には、矩形状の主制御基板100の左端下部に第1のコネクタ部K103が設けられるとともに、第1のコネクタ部K103は第1の基板ケースK101の左側面下部から一部が露出した状態で配設され、メダル数制御基板300の右端下部に第2のコネクタ部K104が設けられるとともに、第2のコネクタ部K104は第2の基板ケースK102の右側面下部から一部が露出した状態で配設されている。そして、第1、第2の基板ケースK101,K102それぞれから一部が露出した第1、第2のコネクタ部K103,K104同士を嵌め合うことにより、主制御基板100とメダル数制御基板300とがBtoB接続によって電気的に接続される。こうして、第1、第2のコネクタ部K103,K104がBtoB接続されたときの第1、第2の基板ケースK101,K102は、境界にほとんど隙間がない状態で結合され、例えば針金等によりアクセスできるような隙間が無くなり、結合状態でのセキュリティが担保することガ可能となる。
また、第2の基板ケースK102の蓋部材K102aの右最上端部及び右下端部それぞれに右方に延出して延出片K105が形成され、両延出片K105及び第1の基板ケースK101の蓋部材K101aの両延出片K105それぞれの後方位置にねじ孔がK105a形成され、これらねじ孔K105aに前方よりねじK106が螺合されることにより、第1、第2のコネクタ部K103,K104がBtoB接続された状態の第1、第2の基板ケースK101,K102が結合される。このとき、第1、第2の基板ケースK101,K102が、上記したように針金等によりアクセスできるような隙間が無い状態でより強固に結合されるので、コネクタの脱落防止に加えてセキュリティの向上も図れる。
更に、図38~図42に示すように、第1、第2の基板ケースK101,K102の下部には、これら第1、第2の基板ケースK101,K102の上部を旋回可能に第1、第2の基板ケースK101,K102の下部を支持板KYbに支持する左右方向の旋回軸を有する旋回軸部K107が設けられている。この旋回軸部K107は、第1の基板ケースK101側の第1の旋回軸部K108と、第2の基板ケースK102側の第2の旋回軸部K109とを備える。なお、図38、図39、図41、図42において、K100は、第1の基板ケースK101の前面右端下部に設けられた設定変更キーシリンダ収容部であり、この収容部K100に前方からキーシリンダが挿入配置される。第1、第2の旋回軸部K108,K109の構成は、以下に詳述する。
まず、第1の基板ケースK101の構成について、図38~図45を参照して説明する。図43~図45に示すように、第1の基板ケースK101は、蓋部材K101a及びベース部材K101bにより構成され、蓋部材K101aとベース部材K101bとが嵌め合わされた状態で形成される収納空間に、主制御基板100が収納される。この主制御基板100は、図40に示すように実装面MKaが矩形状に形成されるとともに、四隅それぞれに設けられたねじ挿通孔にねじが後方から挿通されて蓋部材K101aに主制御基板100が固定される。主制御基板100の実装面MKaには、主制御CPU101、モニタLEDを含む複数の電子部品が実装されている。また、蓋部材K101a及びベース部材K101bは、いずれも透明な熱可塑性樹脂、具体的には、PC,ABS,PMMAを用いた射出成形により形成され、主制御基板100を外部から視認可能になっている。
そして、図38、図39に示すように、第1の基板ケースK101の右端上部に仮固定部K101cが形成され、蓋部材K101aに主制御基板100を取り付けた状態でベース部材K101bに蓋部材K101aを重ねて仮固定部K101cにより両者を仮固定した後は、蓋部材K101aとベース部材K101bとを容易に分離できない構成となっている。具体的には、仮固定部K101cにおける蓋部材K101a表面には、封印シールK101dが貼付され、この封印シールK101dを剥がさなければ蓋部材K101aとベース部材K101bとを分離できず、しかも封印シールK101dの剥離により第1の基板ケースK101の開放の痕跡が残るようになっている。
蓋部材K101aは、図43に示すように、矩形状の平板K101a1と、その後端側の4つの周囲を囲む側板K101a2とからなり、上部側板K101a2の後端部に後方に延出した左右方向の延出板K101a3が形成され、蓋部材K101aを背面側から見た図44に示すように、延出板K101a3の左後端部及び右後端部にそれぞれ下向きの係止部K101a4が設けられ、後述するベース部材K101b側の被係止孔に係止することにより、蓋部材K101aのベース部材K101bとの嵌め合わせ状態が保持される。
また、蓋部材K101aの平板K101a1の右端上部には矩形状の右上延出部K101a5が右方に延出して形成され、後述するように、右上延出部K101a5は、これに指等を引っ掛けて第1の基板ケースK101の上部を前方に旋回操作するための旋回操作部として使用される。
更に、蓋部材K101aの右上延出部K101a5の下方には仮固定部K101cを構成する矩形状の右下延出部K101a6が右上延出部K101a5の下端に一体的に形成され、右下延出部K101a6の中央部に形成された円形の透孔K101a7の背面側に透孔K101a7よりも大径のリングK101a8が取り付けられ、後述するようにベース部材K101b側に形成された長円形状の凹部に嵌挿した状態で、透孔K101a7、リングK101a8及び凹部のねじ孔に前方からねじK101a9が螺合されることにより、蓋部材K101aがベース部材K101bに仮固定されるようになっている。
蓋部材K101aの左側板K101a2の後端中央のやや下寄りの位置には、第1のコネクタ部K103の一部が露出する矩形の切欠部K101a10が形成され、左側板K101a2の切欠部K101a10の手前ほぼ中央に、平板K101a1にまたがって凹部K101a11が形成され、この凹部K101a11及び後述する第2の基板ケースK102側の凹部により、マイナスドライバなどの器具を挿入して第1、第2の基板ケースK101,K102間を押し広げるために使用される凹部が構成される。
蓋部材K101aの平板K101a1の下端の中央から右端部にかけて下右延出部K101a12が下方に延出して形成されるとともに、平板K101a1の左下端には下左延出部K101a13が下方に延出して形成されている。そして、特に図44に示すように、下右延出部K101a12の後側の右端部及び左端部には、下側板K101a2から垂下するようにして垂下板K101a14,K101a15が一体形成され、右側の垂下板K101a14の中央後端部には半長円形状の切欠K101a16(図43参照)が形成されている。この切欠K101a16に、後で詳述する第1の旋回軸部K108の軸固定部材が挿通される。
また、垂下板K101a14の左方には、一対の係合片K101a17が下側板K101a2から垂下して一体形成されている。この両係合片K101a17の下端の互いに離れる方向の側部には係合爪K101a18が形成されている。このとき、主制御基板100に何らかの不具合が発生したときに、後述する右枠部K101b9の下面右端部に形成された矩形の被係合孔K101b10に、四角筒状の被係合体(図示省略)が下方から挿入され、この被係合体に両係合片K101a17が嵌挿されて係合されることにより、はめ殺す形でいわゆるFかしめがなされ、遊技機メーカに基板ケースごと輸送する途中で基板ケースが不正に開放された場合に、ベース部材又は蓋部材の少なくとも一方(本実施形態では蓋部材)に破壊の痕跡を残して不正を発見しやすくするためのものである。
蓋部材K101aを背面側から見た図44に示すように、蓋部材K101aの下左延出部K101a13の後側には、下側板K101a2から垂下するようにして一対の垂下板K101a19が一体形成されている。そして、図43に示すように、両垂下板K101a19の下面側における前後方向の中央には、縦溝K101a20が形成され、蓋部材K101aのベース部材K101bとの嵌め合わせの際に、後述するベース部材K101b側のねじボス根元の左右方向の補強リブが縦溝K101a20に嵌挿することにより、蓋部材K101aのベース部材K101bとの嵌め合わせの位置決めが行われる。
また、図43に示すように、蓋部材K101aの平板K101a1の右下端部及び左下端部には、主制御基板100に実装された外部コネクタとの接続用コネクタが露出する矩形状の凹所K101a21,K101a22が形成され、下左延出部K101a13の下端部には透孔K101a23が透設され、この透孔K101a23の後方に位置する後述のベース部材K101b側のねじボスにねじK101a24(図38参照)が螺合されて、蓋部材K101aがベース部材K101bと嵌め合わせ状態に固定される。なお、蓋部材K101aの平板K101a1の右端であって右側板K101a2の右方には、少し間隔をあけて外側板K101a25が設けられ(図44参照)、蓋部材K101aをベース部材K101bに嵌め合わせると、外側板K101a25が後述するベース部材K102bのコ字状部に嵌挿される。
次に、ベース部材K101bは、図45に示すように、矩形状の平板K101b1と、その前端側の4つの周囲を囲む側板K101b2とからなり、各側板K101b2は蓋部材K101aの前後幅よりも小さい前後幅を有する。そして、上部側板K101a2の左後端部及び右後端部には左右方向の長い矩形の被係止孔K101b3が形成され、蓋部材K101aの延出板K101a3の2つの係止部K101a4が両被係止孔K101b3それぞれに嵌挿して係止することにより、蓋部材K101aのベース部材K101bとの嵌め合せ状態が保持されるようになっている。
また、ベース部材K101bの右側板K101b2の右側には、水平断面がコ字状を上下方向にほぼ連続して成し前面が開口したコ字状部K101b4が一体的に形成され、このコ字状部K101b4は、蓋部材K101aの右側板K101a2とほぼ同じ前後幅を有する。そして、コ字状部K101b4の右端の中央よりやや上方であって、嵌め合い状態の蓋部材K101aの右下延出部K101a6の一部に対向する位置に、右方に延出した矩形状の延出部K101b5が一体形成され、この延出部K101b5の上端部には長円形状の凹部K101b6が形成され、蓋部材K101aをベース部材K101bに嵌め合わせる際に、蓋部材K101aを背面側から見た図44に示すように、右側の側板K101a2と外側板K101a25との間の上端部及び下端部にそれぞれ設けられた円筒状のリブK101arが、図45に示すように、ベース部材K101bのコ字状部K101b4の左側面の右上端部および下端部に形成されたL字状の溝K101btに沿って案内されることにより、蓋部材K101aの右下延出部K101a6のリングK101a8が凹部K101b6に嵌挿するとともに、外側板K101a25が後述するベース部材K102bのコ字状部K101b4に嵌挿し、続いてリングK101a8が凹部K101b6の下端部分にスライドすることにより、透孔K101a7とねじ孔K101b7の位置決めがなされ、蓋部材K101a側の透孔K101a7、リングK101a8、及び凹部K101b6内に形成されたねじ孔K101b7に前方からねじK101a9が螺合されて(図38参照)、蓋部材K101aがベース部材K101bに固定される。このように、蓋部材K101aをベース部材K101bに嵌め合わせることで、蓋部材K102aを背面から見た図44に示すように、垂下板K101a15の左方であって係合片K101a17の右方の位置に、下側板K101a2から垂下して形成されたかしめ係止片K101akの下端の係止爪と、後述するように、ベース部材K101bの右枠部K101b9の被係合孔K101b10の左方に設けられたコ字状体K101bKとが係止することになり、ベース部材または蓋部材の少なくとも一方を破壊しなければ、基板ケースを開放できない、いわゆるAかしめが行われる。ここで、図45に示すL字状の溝K101atは、後述する図47に示すL字状の溝K1btと同様、後部が下方に延びたL字形状を成す。
更に、図45に示すように、ベース部材K101bの下側板K101b2の前端の右半部には下方への垂下板K101b8が一体形成され、この垂下板K101b8の前面側には前後方向にほぼ連続してコ字状を成す右枠部K101b9が設けられ、この右枠部K101b9の右側面には円形の透孔(図45中の破線参照)が透設されるとともに、この透孔に連通して右枠部K101b9の右外側に第1の旋回軸部K108の軸部K108aが取り付けられている。そして、右枠部K101b9の下面右端部には矩形の被係合孔K101b10が透設され、上記したように、両係合片K101a17が係合していわゆるFかしめがなされる。なお、右枠部K101b9の後端下部は側面視で円弧状に形成されている。
このとき、蓋部材K101aのベース部材K101bとの嵌め合わせると、右枠部K101b9の開口した前面が蓋部材K101aの下右延出部K101a12により閉塞されることにより、上記したいわゆるFかしめがなされると、遊技機メーカに基板ケースごと輸送する途中で基板ケースが不正に開放された場合に、ベース部材又は蓋部材の少なくとも一方(本実施形態では蓋部材)に破壊の痕跡を残して不正を発見しやすくなる。
また、ベース部材K101bの下側板K101b2の左端部には下方への垂下板K101b11が一体形成され、この垂下板K101b11の前面側にはコ字状を成す左枠部K101b12が設けられ、前後方向の円筒状のねじボスK101b13が補強リブK101b14により左枠部K101b12の内側下部に取り付けられており、蓋部材K101aのベース部材K101bとの嵌め合わせの際に、上記したように、蓋部材K101aの右下延出部K101a6のリングK101a8が凹部K101b6に嵌挿するとともに、外側板K101a25が後述するベース部材K102bのコ字状部K101b4に嵌挿し、続いてリングK101a8が凹部K101b6の下端部分にスライドすることにより、ねじボスK101b13を跨ぐように蓋部材K101aの一対の垂下板K101a19が枠部K101b12の内側に上方から挿入され、補強リブK101b14が蓋部材K101a側の溝K101a20に嵌挿することにより、蓋部材K101aのベース部材K101bとの嵌め合わせの位置決めが行われる。なお、左枠部K101b12の後端下部も、右枠部K101b9と同様に側面視で円弧状に形成されている。
更に、特に図45に示すように、左枠部K101b12の右側面には、第1の旋回軸部K108の他の軸部K110が一体に設けられている。この軸部K110は、図39、図40、図57に示すように、支持板KYbの前面下端のほぼ中央に設けられた支持部K111上面側の半円状の凹溝K111aに嵌挿し、第1の基板ケースK101の旋回時に軸部K110が凹溝K111aの周面を摺動するようになっている。ここで、軸部K110左右方向の長さは、支持部K111が軸部K110に沿って左右方向に移動量ΔL(図38参照)だけ移動できるように、支持部K111の幅よりも大きく設定されている。すなわち、第1の基板ケースK101は左右方向にΔLだけ移動可能である。一方で、第2の基板ケースK102は後述するように左右方向に移動できないように構成されている。
次に、第2の基板ケースK102の構成について、図46~図48を参照して説明する。図46~図48に示すように、第2の基板ケースK102も第1の基板ケースK101と同様に、蓋部材K102a及びベース部材K102bにより構成され、蓋部材K102aとベース部材K102bとが嵌め合わされた状態で形成される収納空間に、メダル数制御基板300が収納される。このメダル数制御基板300は、図40に示すように実装面HKaが矩形状に形成されるとともに、主制御基板100と同様、四隅それぞれに設けられたねじ挿通孔にねじが後方から挿通されて蓋部材K102aにメダル数制御基板300が固定される。メダル数制御基板300の実装面HKaには、メダル数制御CPU301を含む複数の部品が実装されている。また、第1の基板ケースK101と同様に、蓋部材K102a及びベース部材K102bは、いずれも透明な熱可塑性樹脂、具体的には、PC,ABS,PMMAを用いた射出成形により形成され、メダル数制御基板300を外部から視認可能になっている。
そして、図38、図39に示すように、第1の基板ケースK101と同様、第2の基板ケースK102の左端上部にも仮固定部K102cが形成され、蓋部材K102aにメダル数制御基板300を取り付けた状態でベース部材K102bに蓋部材K102aを重ねて仮固定部K102cにより両者を仮固定した後は、蓋部材K102aとベース部材K102bとを容易に分離できない構成となっている。このとき、仮固定部K102cにおける蓋部材K102a表面には、第1の基板ケースK101と同様、封印シールK102dが貼付され、この封印シールK102dを剥がさなければ蓋部材K102aとベース部材K102bとを分離できず、しかも封印シールK102dの剥離により第2の基板ケースK102の開放の痕跡が残るようになっている。
蓋部材K102aは、図46に示すように、矩形状の平板K102a1と、その後端側の4つの周囲を囲む側板K102a2とからなり、上部側板K102a2の後端部に後方に延出した左右方向の延出板K102a3が形成され、蓋部材K102aを背面側から見た図47に示すように、延出板K102a3の左後端部及び右後端部にそれぞれ下向きの係止部K102a4が設けられ、後述するベース部材K102b側の被係止孔に係止することにより、蓋部材K102aのベース部材K102bとの嵌め合せ状態が保持される。
また、蓋部材K102aの平板K102a1の左端上部には矩形状の左上延出部K102a5が左方に延出して形成され、後述するように、この左上延出部K102a5は、第1の基板ケースK101の右上延出部K101a5と同様、指等を引っ掛けて第2の基板ケースK102の上部を前方に旋回操作する旋回操作部として使用される。
更に、蓋部材K102aの左上延出部K102a5の下方には仮固定部K102cを構成する矩形状の左下延出部K102a6が左上延出部K102a5の下端に一体的に形成され、左下延出部K102a6の中央部に形成された円形の透孔K102a7の背面側に透孔K102a7よりも大径のリングK102a8が取り付けられ、後述するようにベース部材K102b側に形成された長円形状の凹部に嵌挿した状態で、透孔K102a7、リングK102a8及び凹部のねじ孔に前方からねじK102a9が螺合されることにより、蓋部材K102aがベース部材K102bに仮固定されるようになっている。
蓋部材K102aの右側板K102a2の後端中央のやや下寄りの位置には、第2のコネクタ部K104の一部が露出する矩形の切欠部K102a10が形成され、右側板K102a2の切欠部K102a10の手前ほぼ中央に、平板K102a1にまたがって凹部K102a11が形成され、この凹部K102a11及び第1の基板ケースK101側の凹部K101a11により、マイナスドライバなどの器具を挿入して第1、第2の基板ケースK101,K102間を押し広げるために使用される凹部K112が構成される。
蓋部材K102aの平板K102a1の右下端部には下右延出部K102a12が下方に延出して形成されている。そして、特に図47に示すように、下右延出部K102a12の後側の右端部及び左端部には、下側板K102a2から垂下するようにして垂下板K102a13,K102a14が一体形成され、左側の垂下板K102a14の中央後端部には半長円形状の切欠K102a15(図46、図47参照)が形成されている。この切欠K102a15に、後で詳述する第2の旋回軸部K109の軸固定部材が挿通される。
また、右側の垂下板K102a13の左方には、一対の係合片K102a16が下側板K102a2から垂下して一体形成されている。この両係合片K102a16の下端の互いに離れる方向の側部には係合爪K102a17が形成されている。このとき、第1の基板ケースK101と同様、メダル数制御基板300に何らかの不具合が発生したときに、後述する右枠部K102b9の下面右端部に形成された矩形の被係合孔K101b10に、四角筒状の被係合体(図示省略)が下方から挿入され、この被係合体に両係合片K102a16が嵌挿されて装着係合されることにより、はめ殺す形でいわゆるFかしめがなされ、遊技機メーカに基板ケースごと輸送する途中で基板ケースが不正に開放された場合に、ベース部材又は蓋部材の少なくとも一方(本実施形態では蓋部材)に破壊の痕跡を残して不正を発見しやすくするためのものである。
更に、両係合片K102a16の上端は対称な円弧状に湾曲加工され、後述するベース部材K102b側の円筒状のねじボスが両係合片K102a16の上端間に挿通されるようになっている。また、湾曲した両係合片K102a16の上端間の前方の下右延出部K102a12には円形の透孔K102a18が透設され、この透孔K102a18に前方からねじK102a19(図38参照)が挿通されて、ベース部材K102b側のねじボスに螺合され、蓋部材K102aがベース部材K102bと嵌め合わせ状態に固定される。
図46に示すように、蓋部材K102aの平板K102a1の下端中央から左端部にかけて、メダル数制御基板300に実装された外部コネクタとの接続用コネクタが露出する矩形状の凹所K102a20が形成されている。なお、蓋部材K102aの平板K102a1の左端であって左側板K102a2の左方には、少し間隔をあけて外側板K102a21が設けられ(図47参照)、蓋部材K102aをベース部材K102bに嵌め合わせると、外側板K102a21が後述するベース部材K102bのコ字状部に嵌挿される。
次に、ベース部材K102bは、図48に示すように、矩形状の平板K102b1と、その前端側の4つの周囲を囲む側板K102b2とからなり、各側板K102b2は蓋部材K102aの前後幅よりも小さい前後幅を有する。そして、上部側板K102b2の左後端部及び右後端部には左右方向の長い矩形の被係止孔K102b3が形成され、蓋部材K102aの延出板K102a3の2つの係止部K102a4が両被係止孔K102b3それぞれに嵌挿して係止することにより、蓋部材K102aのベース部材K102bとの嵌め合せ状態が保持されるようになっている。
また、ベース部材K102bの左側板K102b2の左側には、水平断面がコ字状を上下方向にほぼ連続して成し前面側が開口したコ字状部K102b4が一体的に形成され、このコ字状部K102b4は、蓋部材K102aの左側板K102a2とほぼ同じ前後幅を有する。そして、コ字状部K102b4の左端の中央よりやや上方であって、嵌め合い状態の蓋部材K102aの左下延出部K102a6の一部に対向する位置に、左方に延出した矩形状の延出部K102b5が一体形成され、この延出部K102b5の上端部には長円形状の凹部K102b6が形成され、蓋部材K102aをベース部材K102bに嵌め合わせる際に、蓋部材K102aを背面側から見た図47に示すように、左側の側板K102a2と外側板K102a21との間の上端部及び下端部にそれぞれ設けられた円筒状のリブK102arが、図48に示すように、ベース部材K102bのコ字状部K102b4の右側面の右上端部および下端部に形成された後部が下方に延びたL字状の溝K102btに沿って案内されることにより、蓋部材K102aの左下延出部K102a6のリングK102a8が凹部K102b6に嵌挿し、続いてリングK102a8が凹部K102b6の下端部分にスライドすることにより、透孔K102a7とねじ孔K102b7の位置決めがなされ、蓋部材K102a側の透孔K102a7、リングK102a8、及び凹部K102b6内に形成されたねじ孔K102b7に前方からねじK102a9が螺合され(図38参照)、蓋部材K102aがベース部材K102bに固定される。このように、蓋部材K102aをベース部材K102bに嵌め合わせることで、蓋部材K102aを背面から見た図47に示すように、垂下板K102a14の左方であって係合片K102a16の左方の位置に、下側板K101a2から垂下して形成されたかしめ係止片K102akの下端の係止爪と、後述するように、ベース部材K102bの右枠部K102b9の被係合孔K102b11の左方に設けられたコ字状体K102bKとが係止することになり、ベース部材または蓋部材の少なくとも一方を破壊しなければ、基板ケースを開放できない、いわゆるAかしめが行われる。
更に、図48に示すように、ベース部材K102bの下側板K102b2の右端前部には、垂下板K102b8及びその前面にコ字状を成す右枠部K102b9が設けられ、この右枠部K102b9の左側面には円形の透孔K102b10が透設されるとともに、透孔K102b10の左外側には第2の旋回軸部K109の軸部K109aが取り付けられている。
そして、右枠部K102b9の下面右端部には矩形の被係合孔K102b11が透設され、上記したように、両係合片K102a16が被係合孔K102b11に下方から嵌挿された図示省略の被係合体に係合していわゆるFかしめがなされ、垂下板K102b8の被係合孔K102b11の上方位置には前後方向の円筒状のねじボスK102b12が形成されており、蓋部材K102aのベース部材K102bとの嵌め合わせの際に、蓋部材K102a側の透孔K102a18及びねじボスK102b12に前方からねじK102a19が螺合されて、蓋部材K102aがベース部材K102bと嵌め合わせ状態に固定される。なお、右枠部K102b9の後端下部は円弧状に形成されている。
このとき、蓋部材K102aのベース部材K102bとの嵌め合わせると、右枠部K102b9の開口した前面が蓋部材K102aの下右延出部K102a12により閉塞されることにより、上記したいわゆるFかしめがなされると、遊技機メーカに基板ケースごと輸送する途中で基板ケースが不正に開放された場合に、ベース部材又は蓋部材の少なくとも一方(本実施形態では蓋部材)に破壊の痕跡を残して不正を発見しやすくなる。
また、ベース部材K102bの下側板K101b2の左端部には下方への垂下板が一体形成され、この垂下板の前面側にはコ字状を成す左枠部K102b13が設けられ、前後方向の円筒状のねじボスK102b14が左枠部K102b13の内側に取り付けられている。
更に、図38、図56に示すように、左枠部K102b13の左側面には、後で詳述する第2の旋回軸部K109の他の軸部K113が取り付けられ、第1、第2のコネクタ部K103,K104を嵌め合わせた状態において、第1の旋回軸部K108の軸部K108a、K110及び第2の旋回軸部K109の軸部K109a,K113が同軸に設定され、第1、第2の基板ケースK101,K102が同一方向に旋回できるように構成されている。この軸部K113は、図39、図40、図57に示すように、支持板KYbの前面の左下端に設けられた支持部K114上面側の半円状の凹溝K114aに嵌挿し、第2の基板ケースK102の旋回時に軸部K113が凹溝K114aの周面を摺動する。
次に、旋回軸部K107を構成する第1の基板ケースK101側の第1の旋回軸部K108及び第2の基板ケースK102側の第2の旋回軸部K109の構成について説明する。
第1の旋回軸部K108は、図45、図50に示す円筒状の軸部K108aと、軸部K108aを支持板KYbに固定する図49に示す軸受部材K108bと、軸部K108aに左方から挿入される図51に示す軸固定部材K108cとを備える。軸部K108aは、右枠部K101b9の右側面であって上記した軸部K110と同軸位置に透設された透孔(図45中の破線参照)の右側に一体に設けられている。なお、右枠部K101b9の右側面の透孔は、軸固定部材K108cの後述する挿入部が挿通しかつ回転可能な大きさに形成されている。そして、軸部K108aの周面には、軸固定部材K108cの後述する突起が係合する2個の係合孔K108a1が周方向に並んで透設され、軸部K108aの周面における両係合孔K108a1それぞれの右側に近接した位置には、切り込みK108a2が凹設されている。
また、軸部K108aの周面の両切り込みK108a2それぞれの右側には、いわゆるB,Cかしめを表わす「B」及び「C」の文字が付され、例えば「B」の文字側の切り込みK108a2を破断することにより、軸固定部材K108cの突起を係合孔K108a1から脱離させて、挿入状態の軸固定部材K108cを軸部K108aから取り外し、その後、「C」の文字が付された切り込みK108a2側の係合孔K108a1に軸固定部材K108cの突起を再度係合させることができるようになっている。ここで、B,Cかしめとは、ベース部材または蓋部材の少なくとも一方を破壊しなければ、基板ケースを筐体から取り外せないようにするかしめ固定を意味する。
軸受部材K108bは、図49に示すように、L字状の基部K108b1と、基部K108b1の後面に透設された円形孔(図49中の破線参照)の前面に、この円形孔よりも大きな内径を有する円筒体K108b2が取り付けられ、この円筒体K108b2の前面は円柱の周面に沿うように縦断面円弧状に加工されている。また、基部K108b1の左側面には軸部K108aが挿通しかつ回転可能な左右方向の円筒体K108b3が一体的に取り付けられている。
そして、基部K108b1の後面が支持板KYbの右下端部に透設された雌ねじを有する透孔K115(図50、図57参照)に円筒体K108b2が位置合わせされて配置され、円筒体K108b2の内側において、基部K108b1の後面が支持板KYbの透孔K115にねじ止めされ、基部K108b1の後面が支持板KYbに固定され、支持板KYbに固定された基部K108b1の左側の円筒体K108b3に軸部K108aが挿通可能になる。ここで、図50に示す軸部K108aの左右方向の長さL1は、図49に示す円筒体K108b3の左右方向の長さL2よりも、少なくとも上記した移動量ΔL(図58参照)に相当する分だけ長く設定されている(L1-L2=ΔL)。
軸固定部材K108cは、図51に示すように、軸部K108aの内径より少し小さい外径を有し、軸部K108aの内側に挿入される円筒状の挿入部K108c1と、軸部K108aの外径より少し大きい外径を有し、挿入部K108c1の右端に一体形成された円筒状の把持部K108c2とを備える。そして、挿入部K108c1の外周には外向きの突起K108c3が形成され、この突起K108c3は、挿入部K108c1を軸部K108aに挿入したときに軸部K108aの係合孔K108a1に係合して、軸固定部材K108cの挿入部K108c1の軸部K108aからの抜けが規制される。また、把持部K108c2は透孔K115の直上に配置され、軸部K108aから軸固定部材K108cを抜かない限り、透孔K115に螺合されたねじを操作できないようになっている。
更に、把持部K108c2の周面であって挿入部K108c1と同じ母線上には「右」を表わす「R」の文字の刻印K108c4が形成され、把持部K108c2の左端面であって、突起K108c3と刻印K108c4を結ぶ線上の位置には切欠部K108c5が形成され、図52に示すように、挿入部K108c1を軸部K108及び右枠部K101b9の右側面の透孔(図示省略)に挿入して、軸部K108aの係合孔K108a1に突起K108c3を係合させたときに、軸部K108a側のB,Cかしめを表わす「B」や「C」の文字のうち、使用中の文字を外部に見せる一方で他方を隠すことで外部から見えなくし、誤って使用中以外のかしめ(Bを使用中にCを切断すること)が防止されている。
第2の旋回軸部K109は、図48、図54に示す円筒状の軸部K109aと、軸部K109aを支持板KYbに固定する図53に示す軸受部材K109bと、軸部K109aに左方から挿入される図55に示す軸固定部材K109cとを備える。軸部K109aは、右枠部K102b9の左側面であって上記した軸部K113と同軸位置に形成された透孔K102b10の左側に一体に設けられている。なお、右枠部K102b9の右側面の透孔K102b10は、軸固定部材K109cの後述する挿入部が挿通しかつ回転可能な大きさに形成されている。そして、図56に示すように、第1の旋回軸部K108と同様、軸部K109aの周面には、軸固定部材K109cの後述する突起が係合する2個の係合孔K109a1が周方向に並んで透設され、軸部K109aの周面における両係合孔K109a1それぞれの左側に近接した位置には、切り込みK109a2が凹設されている。
また、軸部K109aの周面の両切り込みK109a2それぞれの左側には、上記したB,Cかしめを表わす「B」及び「C」の文字が付され、例えば「B」の文字側の切り込みK109a2を破断することにより、軸固定部材K109cの突起を係合孔K109a1から脱離させて、挿入状態の軸固定部材K109cを軸部K109aから取り外し、その後、「C」の文字が付された切り込みK109a2側の係合孔K109a1に軸固定部材K109cの突起を再度係合させることができるようになっている。
軸受部材K109bは、図53に示すように、L字状の基部K109b1と、基部K109b1の後面に透設された円形孔K109b4の前面に、この円形孔K109b4よりの大きな内径を有する円筒体K109b2が取り付けられ、この円筒体K109b2の前面は円柱の周面に沿うように縦断面円弧状に加工されている。また、基部K109b1の右側面には軸部K109aが挿通しかつ回転可能な左右方向の円筒体K109b3が一体的に取り付けられている。
そして、基部K109b1の後面が支持板KYbの左半下端部のほぼ中央の位置に透設された雌ねじを有する透孔K116(図57参照)に円筒体K109b2が位置合わせされて配置され、円筒体K109b2の内側において、基部K109b1の後面が支持板KYbの透孔K116にねじ止めされ、基部K109b1の後面が支持板KYbに固定される。支持板KYbに固定された基部K109b1の右側の円筒体K109b3に軸部K109aが挿通可能になる。ここで、図56に示す軸部K109aの左右方向の長さL3は、図53に示す円筒体K109b3の左右方向の長さL4よりも長く設定されている(L3>L4)。
軸固定部材K109cは、図55に示すように、軸部K109aの内径より少し小さい外径を有し、軸部K108aの内側に挿入される円筒状の挿入部K109c1と、軸部K108aの外径より少し大きい外径を有し、挿入部K108c1の右端に一体形成された円筒状の把持部K109c2とを備える。そして、挿入部K109c1の外周には外向きの突起K109c3が形成され、この突起K109c3は、挿入部K109c1を軸部K109aに挿入したときに軸部K109aの係合孔K109a1に係合して、軸固定部材K109cの挿入部K109c1の軸部K109aからの抜けが規制される。また、把持部K109c2は透孔K116の直上に配置され、軸部K109aから軸固定部材K109cを抜かない限り、透孔K116に螺合されたねじを操作できないようになっている。
更に、把持部K109c2の周面であって挿入部K109c1と同じ母線上には「左」を表わす「L」の文字の刻印K109c4が形成され、把持部K109c2の左端面であって、突起K109c3と刻印K109c4を結ぶ線上の位置には切欠部K109c5が形成され、図Sに示すように、挿入部K109c1を軸部K109及び右枠部K102b9の透孔K102b10に挿入して、軸部K109aの係合孔K109a1に突起K109c3を係合させたときに、軸部K109a側の「B」や「C」の文字使用中の文字を外部に見せる一方で他方を隠すことで外部から見えなくし、誤って使用中以外のかしめ(Bを使用中にCを切断すること)が防止されている。
ところで、第2の基板ケースK102の前面の左上端部には、第1、第2のコネクタ部K103,K104が嵌め合せにより電気的に接続された状態の第1、第2の基板ケースK102,K102を筐体KYの内面の支持板KYbに対向した収容位置に保持する係止部K117が設けられている。この係止部K117は、旋回軸部K107に対して第1、第2のコネクタ部K103,K104よりも離れた位置に配置される。
この係止部K117は、例えばナイラッチ(登録商標)と称されるグロメットとプランジャとの周知の組み合わせから成る。詳細には、図38~図42、図57に示すように構成され、支持板KYbの左上端部にほぼ四角柱状の外形を有する受け部K117aが前方に突出して設けられ、この受け部K117aの内側には、ナイラッチのグロメット(図示省略)が埋設され、受け部K117aの前面には、後述するプランジャの先端部が挿入する開口K117bが形成されている。また、第2の基板ケースK102の蓋部材K102aの左上延出部K102a5の左上端部には透孔K117cが透設され、この透孔K117cに、ナイラッチのプランジャK117dが前方から嵌挿されて装着されている。
ここで、プランジャK117dは、図40に示すように、前端のフランジK117d1の後側に円柱体K117d2が一体形成され、円柱体K117d2の中程にはもうひとつのフランジK117d3が一体形成され、これら両フランジK117d1,K117d3が左上延出部K102a5を前後に挟むように、プランジャK117dが前後方向に移動可能に透孔K117cに装着され、円柱体K117d2の太い先端部が、開口K117bを介して受け部K117a内に挿入されてグロメットに着脱自在に嵌着され、グロメットへのプランジャK117dの嵌着により、第2の基板ケースK102が支持板KYbに対向した収容位置に保持される。このとき、第1、第2のコネクタ部K103,K104が嵌め合わされて電気的に接続された状態であれば、第1の基板ケースK101も第2の基板ケースK102とともに収容位置に保持される。
一方、プランジャK117dの前端のフランジK117d1を引っ張って円柱体K117d2の先端を受け部K117a内のグロメットから引き抜くと、第2の基板ケースK102を収容位置から旋回可能な状態に切り換わる。このとき、第1、第2のコネクタ部K103,K104が嵌め合わされて電気的に接続された状態であれば、第1の基板ケースK101も第2の基板ケースK102とともに旋回可能な状態に切り換わる。
次に、第1、第2の基板ケースK101,K102の組み立て、及び、支持板KYbへの組み付けについて、主として図40の基板ケースの分解斜視図を参照して説明する。
図40に示すように、第1、第2の基板ケースK101,K102内に主制御基板100及びメダル数制御基板300がそれぞれ収納され、封印シールK101d,K102d(図38参照)がそれぞれ貼付されて封印され、第1、第2の基板ケースK101,K102それぞれから露出した状態の第1、第2のコネクタ部K103,K104が嵌め合わされて両制御基板MK,HKが電気的に接続され、第2の基板ケースK102側の2つの延出片K105がねじK106により第1の基板ケースK101に固定されて第1、第2の基板ケースK102,K102が結合された後、第1の旋回軸部K108の軸受部材K108bの基部K108b1が支持板KYbにねじ止めされて固定されるとともに、第2の旋回軸部K109の軸受部材K109bの基部K109b1が支持板KYbにねじ止めされて固定され、第1の旋回軸部K108の軸受部材K108bの円筒体K108b3に、軸部K108aが左方から挿通されるとともに、第2の旋回軸部K109の軸受部材K109bの円筒体K109b3に、軸部K109aが右方から挿通される。
このとき、図57に示す支持板KYbの支持部K111,K114の凹溝K111a,K114aそれぞれに、第1、第2の基板ケースK102,K102それぞれのもうひとつの軸部K110,K113が嵌挿するため(図38参照)、第1、第2の基板ケースK101,K102が支持板KYbに旋回可能に支持された状態で取り付けられる。このように、第1、第2の旋回軸部K108,K109それぞれは、第1、第2の基板ケースK101,K102を筐体KYの内面の支持板KYbに取り付けるため、第1の旋回軸部K108及び第2の旋回軸部K109は「第1の取付手段」、「第2の取付手段」を構成する。
また、上記したように、旋回可能な状態で第1、第2の基板ケースK101,K102が支持板KYbに支持された後、係止部K117のプランジャK117dの円柱体K117d2の太い先端部が、支持板KYbの受け部K117a内に押し込まれて、円柱体K117d2の先端が受け部K117a内のグロメットに嵌着されることにより、第1、第2の基板ケースK101,K102が筐体KY内面の支持板KYbに対向する収容位置に配置される。
一方、支持板KYbに対向する収容位置に第1、第2の基板ケースK101,K102が取り付けられた状態で、係止部K117のプランジャK117dの前端のフランジK117d1が前方に引っ張られて、プランジャK117dの円柱体K117d2の先端部が受け部K117a内のグロメットから引き抜かれると、第1、第2の基板ケースK101,K102は、第1、第2の旋回軸部K108,K109を軸として旋回可能な状態に切り換えられ、図41,図42に示すように、更に第1、第2のコネクタ部K103,K104の嵌め合い状態が解除されていれば、第1の基板ケースK101及び第2の基板ケースK102を互いに異なる旋回角度で旋回させることが可能になる。
このとき、第2の基板ケースK102のみを旋回させる際には、左上延出部K102a5に指等が引っ掛けられて第2の基板ケースK102の上部が前方に旋回操作され、第1、第2のコネクタ部K103,K104の嵌め合い状態にある第1、第2の基板ケースK101,K102を一緒に旋回させる際には、右上延出部K101a5または左上延出部K102a5に指等が引っ掛けられて第1、第2の基板ケースK101,K102の上部が前方に旋回操作される。また、係止部K117のプランジャK117dのフランジK117d1を引っ張ることにより、第1、第2の基板ケースK101,K102を旋回させることもでき、この場合、係止部K117が旋回操作部としての役目を果たす。なお、延出片K105が第1の基板ケースK101の前側に位置するため、第1の基板ケースK101のみを旋回させることはできない。
なお、係止部K117は、旋回軸部K107に対して第1、第2のコネクタ部K103,K104よりも離れた位置に配置されているため、係止部K117のプランジャK117d前端のフランジK117d1を引っ張って第1、第2の基板ケースK102,K102を上記の収容位置から旋回させる際に係止部K117に外力が加えられても、第1、第2のコネクタ部K103,K104は係止部K117よりも旋回軸部K107に近くに位置することから、嵌め合いによって接続状態にある第1、第2のコネクタ部K103,K104にかかる応力は小さくて済み、第1、第2のコネクタ部K103,K104のピンの損傷等を防止することができる。
ところで、係止部K117により、支持板KYbに対向する収容位置に第1、第2の基板ケースK101,K102が取り付けられた状態において、第2の基板ケースK102側の2つの延出片K105を第1の基板ケースK101に固定していたねじK106をそれぞれ取り外し、凹部K112にマイナスドライバ等の器具の先端を挿入して、第1、第2の基板ケースK101,K102の境界部分を押し広げると、図Uに示すように、第1の基板ケースK101の軸部K110は支持板KYbの支持部K111を右方に摺動する同時に、第1の基板ケースK101の軸部K108aは支持板KYbに固定された軸受部材K108bの円筒体K108b3の内側を右方に移動する。
そして、第1の基板ケースK101は支持板KYbに対して移動量ΔLだけ相対的に移動して、第1の基板ケースK101と第2の基板ケースK102との間に隙間が形成される。このときの移動量ΔLを、第1、第2のコネクタ部K103,K104の嵌め合いが解除される量よりも大きく設定しておけば、第1、第2の基板ケースK101,K102を旋回させなくても、第1、第2のコネクタ部K103,K104の陰に隠れていた箇所を前方から見ることができる状態となる。しかも、係止部K117による係止状態を解除しておくことにより、第1、第2の基板ケースK101,K102それぞれを異なる旋回角度で旋回させることができる状態になる。
このように、第1の基板ケースK101が移動できない構成である場合には、第1、第2の旋回軸部K108,K109によるB,Cかしめによって基板ケースを破壊しなければ第1、第2のコネクタ部K103,K104の嵌め合いを解除できないものが、第1の基板ケースK101を左右方向に移動可能に構成したことにより、第2の基板ケースK102側の延出片K105と第1の基板ケースK101とを固定するねじK106を取り外すことにより、第1の基板ケースK101を破壊しなくても右方に移動させて第1、第2のコネクタ部K103,K104の嵌め合いを解除できる。そのため、第1の基板ケースK101側の軸部K108a,K110及び軸受部材K108bの円筒体K108b3、支持板KYbの支持部K111により、第1、第2の基板ケースK101,K102を支持板KYb取り付けた状態を維持したまま、第1、第2のコネクタ部K103,K104のその嵌め合いを解除する方向への移動を許容する「移動許容手段」が構成される。
ここで、嵌め合い状態の第1、第2のコネクタ部K103,K104に正面視で重なる位置に凹部K112が形成されているため、凹部K112にマイナスドライバなどの器具を挿入して第1、第2のコネクタ部K103,K104を、その嵌め合いを解除する方向に移動させる際に、第1、第2のコネクタ部K103,K104にほぼ均等に嵌め合い解除のための外力を加えることができて、第1、第2のコネクタ部K103,K104のピンの破損等を防止することができる。
(コネクタ接続部(BtoB接続)の不正部品の確認)
主制御基板100に実装された第1のコネクタ部K103のハウジングK103Hは、図59(a)に示すように、開口が矩形状の凹部形状を有する。また、第1のコネクタ部K103のハウジングK103Hの凹部は、矩形状の底面K103Haと、底面K103Haの端縁から当該底面K103Haに対して垂直方向に延在した4つの側面K103Hbとを有する。また、第1のコネクタ部K103が主制御基板100に実装された状態では、ハウジングK103Hの一部が、主制御基板100の実装面MKaの端縁から外側にはみ出した位置(外側にオフセットした位置)に配置される。
メダル数制御基板300に実装された第2のコネクタ部K104のハウジングK104Hは、図59(b)に示すように、主制御基板100側のハウジングK103Hの凹部と嵌合する凸部形状を有する。第2のコネクタ部K104のハウジングK104Hの凸部は、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが接続した状態で第1のコネクタ部K103のハウジングK103Hの底面K103Haと当接する当接面K104Haと、当接面K104Haの端縁から当該当接面K104Haに対して垂直方向に延在した4つの側面K104Hbとを有する。また、第2のコネクタ部K104がメダル数制御基板300に実装された状態では、ハウジングK104Hの一部が、メダル数制御基板300の実装面HKaの端縁から外側にはみ出した位置(外側にオフセットした位置)に配置される。
第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが接続された状態において、図61のC-C矢視断面では、図60に示すように、ハウジングK103H(第1のコネクタ部K103)はコ字状となっており、底面K103Haは、両制御基板100、300の実装面MKa,HKaに対して垂直な方向に配置される。4つの側面K103Hbのうちの2つは、いずれも両制御基板100、300の実装面MKa,HKaに対して平行な方向に配置され、残りの2つは、いずれも両制御基板100、300の実装面MKa,HKaに対して垂直な方向に配置される。また、両コネクタ部K103,K103が接続した状態では、主制御基板100(実装面MKa)とメダル数制御基板300(実装面HKa)とが略同一平面上に配置される。なお、図61では基板ケースKC(第1の基板ケースK101、第2の基板ケースK102)を図示省略し、図60では図61で省略した基板ケースKCを図示している。
第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが接続された状態において、図61のC-C矢視断面では、図60に示すように、ハウジングK104H(第2のコネクタ部K104)は、ハウジングK103Hの凹部と嵌合する矩形状となっており、当接面K104Haは、両制御基板100、300の実装面MKa,HKaに対して垂直な方向に配置される。4つの側面K104Hbのうちの2つは、いずれも両制御基板100、300の実装面MKa,HKaに対して平行な方向に配置され、残りの2つは、いずれも両制御基板100、300の実装面MKa,HKaに対して垂直な方向に配置される。
また、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが接続された状態において、両ハウジングK103H,K104Hが嵌合している部分である連結部RKは、実装面MKa(またはHKa)に対して垂直な方向から見たときに、主制御基板100(またはメダル数制御基板300)の端縁から外側にオフセットした位置に配置される。換言すると、連結部RKは、実装面MKa(またはHKa)に対して垂直な方向から見たときに、所定の隙間を空けて同一平面上に配置された両制御基板100,300の間に配置される。
このような両コネクタ部K103,K104の接続構成によれば、接続/解除方向は底面K103Haに対して垂直な方向(図59(a)の矢印KA)または当接面K104Haに対して垂直な方向(図59(b)の矢印KB)となり、これらの方向KA,KBは、主制御基板100(メダル数制御基板300)の実装面MKa(実装面HKa)に対して平行な方向となる。
図60に示すように、両コネクタ部K103,K104が接続された状態では、連結部RKの裏側(支持板KYbに対向する側)において両制御基板100,300の間の隙間SAに不正部品等を配置することが可能である。しかしながら、両基板ケースK101,K102が支持板KYbに固定された状態において、筐体KYを前方から見た場合、両コネクタ部K103,K104の連結部RKの裏側(隙間SA)は死角となる。また、両コネクタ部K103,K104が接続された状態では、両基板ケースK101,K102は、図42に示すように境界にほとんど隙間がない状態で結合されることから、両制御基板100,300の裏側(実装面MKa,HKaと反対側の裏面)から連結部RKを見たとしても、基板ケースK101,K102の肉厚により視認性が悪く、点検での発見が容易ではない。
主制御基板100の実装面MKaには、図61に示すように、第1のコネクタ部K103に近接して複数のLEDランプLa(この実施形態では10個)が実装さている。各LEDランプLaは2行5列に配列されており、その行方向は主制御基板100の長手方向に略平行で、その列方向は主制御基板100の短手方向に略平行となっている。各LEDランプLaは、両コネクタ部K103,K104の接続/解除方向と平行な方向から見たときに、一部が両コネクタ部K103,104と重複しない位置に配置されている。なお、両コネクタ部K103,K104の接続/解除方向と平行な方向から見たときに、両コネクタ部K103,104と重複しない位置とは、図61の領域JAから外れた位置である。
この実施形態では、各LEDランプLaは、操作手段等が正常に動作可能な状態であるか否かを示す確認用のランプであるが、光源と成り得るものであれば、特段限定するものではない。
なお、筐体KY内の支持板KYbに基板ケースKCが取り付けられた状態において、筐体KYを前方から見た場合は、両制御基板100,300の実装面MKa,HKaが透明の基板ケースKC越しに見える。このとき、実装面MKa,HKaに対して垂直な方向と、視線方向とが略平行になり、図61に示すように実装面MKa,HKaが視認できる。このとき、不正部品を隠すことができる隙間SAについては死角となる。一方、図61の矢印CAまたはCB(視線方向)から隙間SAを見た場合は、両コネクタ部K103,K104のハウジングK103H,K104Hが邪魔をせず、隙間SAが視認可能となる。さらに、視線方向(矢印CAまたはCB)では、基板ケースKCの肉厚がない方向(基板ケースKCの樹脂との重なりが少ない方向)となるため、隙間SAを視認し易い。また、この実施形態では、両基板ケースK101,K102が支持板KYbに取り付けられた状態において、旋回軸が、左右方向(x方向)と平行であって、両基板ケースK101,K102の下方(z方向)に配置されている。そのため、矢印CBよりも矢印CAからの方が隙間SAを容易に確認できる。
そこで、この実施形態では、各LEDランプLaが、旋回軸に対して垂直な方向(Z方向)において、接続された状態の両コネクタ部K103,K104よりも当該旋回軸に対して離れた位置に配置されている。換言すると、領域Jaから外れたLEDランプLaを、領域Jaの下方側(z方向下側)ではなく上方側(z方向上側)に配置している。なお、確認方向が矢印CAである場合に各LEDランプLaを、領域Jaの下方側(z方向下側)に外して配置した場合は、両コネクタ部K103,K104の投影が隙間SAにかかり視認性が低下するおそれがある。
なお、この実施形態では、全てのLEDランプLaを領域JAからずらして配置したが、一部を領域JAからずらして配置してもよい。このときも、確認方向CAに近い側にずらして配置するのが好ましい。また、少なくとも一部のLEDランプLaを領域JAからずらして配置することにより、LEDランプLaの光が基板ケースK101,K102を旋回させたときにメダル数制御基板300の裏面(実装面HKaの反対側の面)にまで回り込むため、当該裏面の確認が容易になる。
図61に示すように、主制御基板100には、LEDランプLaのほかに抵抗部品Raも実装される。抵抗部品Raは非発光体であって、複数の抵抗体が配列してなる。また、抵抗部品Raは不透明で光透過性がない、または、光透過性が低い材料で形成される。また、抵抗部品Raは、各LEDランプLaに隣接配置されるとともに、確認方向CAから連結部RKを見たときに各LEDランプLaとの間に介在する位置に配置される。さらに、図62に示すように、抵抗部品Raは、主制御基板100の実装面MKaからの高さH2が、各LEDランプLaの実装面MKaからの高さH1よりも高い。したがって、確認方向CAから見たときにLEDランプLaの光が隙間SAを照らしつつ、LEDランプLaの光が直接目に入って隙間SAの点検の妨げとなるのを抵抗部品Raにより防止できる。
なお、確認方向CAから連結部RKを見たときに光源(各LEDランプLa)との間に介在させる部品は、抵抗部品Raに限定するものではない。また、介在させる部品の高さ
H2は、LEDランプLaの高さH1以上であればよい(H2≧H1)。
また、この実施形態では、主制御基板100(実装面MKa)とメダル数制御基板300(実装面HKa)とが略同一平面上に横並びで配置された状態でBtoB接続される場合について説明したが、例えば、主制御基板100に対してメダル数制御基板300が90°に傾いた状態でBtoB接続されていてもよい。
次に、主制御基板100の第1のコネクタ部K103とメダル数制御基板300の第2のコネクタ部K104とが正規な位置で嵌め合わされた状態での主制御基板100の実装面MKaに設けられた主制御CPU101とメダル数制御基板300の実装面HKaに設けられたメダル数制御CPU301との位置関係について図63(a)を用いて説明する。なお、図63(a)では、主制御基板100の実装面MKaに実装された複数の部品のうち主制御CPU101を含む一部の部品のみが図示されており、メダル数制御基板300の実装面HKaに実装された複数の部品のうちメダル数制御CPU301を含む一部の部品のみが図示されており、図63(b)においても同様である。
スロットマシンSMは、図63(a)に示すように、
主制御基板100と、
当該主制御基板100を収納した第1の基板ケースK101(図63(a)では不図示:図38参照)と、
主制御基板100の実装面MKaに設けられ、遊技の進行に関わる第1の制御を行う主制御CPU101と、
主制御基板100の実装面MKaに設けられた第1のコネクタ部K103と、
メダル数制御基板300と、
当該メダル数制御基板300を収納した第2の基板ケースK102(図63(a)では不図示:図38参照)と、
メダル数制御基板300の実装面HKaに設けられ、主制御CPU101による第1の制御と協働して行われる第2の制御を行うメダル数制御CPU301と、
メダル数制御基板300の実装面HKaに設けられ、第1のコネクタ部K103と嵌め合わされる第2のコネクタ部K104と、
支持板KYb(図63(a)では不図示:図38参照)

を備える。なお、支持板KYbは、筐体KYの背板KYaの内面側の上部に取り付けられ、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが互いに嵌め合わされた状態で第1の基板ケースK101と第2の基板ケースK102とを支持可能なものである。この実施形態では、図61に示すように、第1の基板ケースK101と第2の基板ケースK102とが支持板KYbに取り付けられた状態において、旋回軸は、左右方向(x方向)と平行であって、第1の基板ケースK101と第2の基板ケースK102の下方(z方向)に位置している。
第1のコネクタ部K103は、主制御基板100の実装面MKaの第1の辺K301に対応する位置に設けられ、この実施形態では第1の辺K301の端部のうちの主制御CPU101と反対側の端部近傍の位置に設けられている。なお、第1のコネクタ部K103の配置位置は当該位置に限定されるものではなく、第1の辺K301の端部のうちの主制御CPU101側の端部近傍の位置であってもよいし、第1の辺K301のうちの端部近傍以外の位置であってもよい。
また、第2のコネクタ部K104は、メダル数制御基板300の実装面HKaの第2の辺K303に対応する位置に設けられ、この実施形態では第2の辺K303の端部のうちのメダル数制御CPU301と反対側の端部近傍の位置に設けられている。なお、第2のコネクタ部K104の配置位置は当該位置に限定されるものではなく、第2の辺K303の端部のうちのメダル数制御CPU301側の端部近傍の位置であってもよいし、第2の辺K303のうちの端部近傍以外の位置であってもよい。
主制御基板100に実装される主制御CPU101は、当該主制御基板100の実装面MKaの垂直方向から見て略矩形状をしており、メダル数制御基板300に実装されるメダル数制御CPU301は、当該メダル数制御基板300の実装面HKaの垂直方向から見て略矩形状をしている。この実施形態では、主制御基板100の実装面MKaの垂直方向から見た主制御CPU101と、メダル数制御基板300の実装面HKaの垂直方向から見たメダル数制御CPU301は、略同一サイズで略同形状であり、例えば、主制御CPU101とメダル数制御CPU301とは互いに足の数が同じでパッケージサイズも同じである、同一パッケージ構造のDIP品である(主制御CPU101とメダル数制御CPU301は性能が同じであっても異なっていても可)。なお、主制御基板100の実装面MKaの垂直方向から見た主制御CPU101と、メダル数制御基板300の実装面HKaの垂直方向から見たメダル数制御CPU301は、サイズが異なる相似形であってもよい(主制御CPU101とメダル数制御CPU301は性能が同じであっても異なっていても可)。
以下に、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規な位置で嵌め合わされた状態における、主制御CPU101、メダル数制御CPU301の、主制御基板100の実装面MKa、メダル数制御基板300の実装面HKaに対する配置位置について説明する。
図63(a)に示すように、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規な位置で嵌め合わされた状態では、主制御基板100の実装面MKa又はメダル数制御基板300の実装面HKaの垂直方向から見て、主制御CPU101の矩形辺のうちの第1の辺K301に対向していない第1の矩形辺K311と、メダル数制御CPU301の矩形辺のうちの第2の辺K303に対向していない第2の矩形辺K313とが互いに略平行となるように、主制御CPU101は主制御基板100の実装面MKaに配置され、メダル数制御CPU301はメダル数制御基板300の実装面HKaに配置されている。図63(a)に示すように、この第1の矩形辺K311は略矩形状をした主制御CPU101の長辺であり、第2の矩形辺K313は略矩形状をしたメダル数制御CPU301の長辺である。なお、第1の矩形辺K311を略矩形状をした主制御CPU101の短辺であり、第2の矩形辺K313を略矩形状をしたメダル数制御CPU301の短辺となるように変形してもよい。
また、図63(a)に示すように、主制御CPU101の第1の矩形辺K311に平行な方向から見て(図中の矢印方向から見て)、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間に重複している領域がある(図63(a)のK315参照)。なお、この主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間に重複している領域が存在するようにする際に、第1の矩形辺K311と第2の矩形辺K313との第1の矩形辺K311に垂直な方向のずれ幅が小さい方が好ましく、ずれ幅が例えば主制御CPU101の短辺の長さの1/10以下となるようにする(ずれていない場合を含む)。なお、これに限定されるものではなく、重複している領域が存在していればよい。
また、図63(a)に示すように、主制御CPU101は、主制御基板100の実装面MKaのうち、第1の辺K301に垂直な方向では中央(点線K317)よりも第1の辺K301と反対側の領域MKaa(当該領域は図63(a)の点線K317よりも右側)に配置されている。また、図63(a)に示すように、メダル数制御CPU301は、メダル数制御基板300の実装面HKaのうち、第2の辺K303に垂直な方向では中央(点線K319)よりも第2の辺K303と反対側の領域HKaa(当該領域は図63(a)の点線K319よりも左側)に全体が配置されていない。なお、主制御CPU101を主制御基板100の実装面MKaのうち領域MKaa(当該領域は図63(a)の点線K317よりも右側)に配置するのに加えて、メダル数制御CPU301をメダル数制御基板300の実装面HKaのうち領域HKaa(当該領域は図63(a)の点線K319よりも左側)に配置されるようにしてもよい。また、主制御CPU101を主制御基板100の実装面MKaのうち領域MKaa(当該領域は図63(a)の点線K317よりも右側)に配置しないようにし、メダル数制御CPU301をメダル数制御基板300の実装面HKaのうち領域HKaa(当該領域は図63(a)の点線K319よりも左側)に配置されるようにしてもよい。
また、図63(a)に示すように、主制御CPU101は、主制御基板100の実装面MKaのうち、第1の辺K301に平行な方向では中央(点線K321)よりも第3の辺K302と反対側の領域MKab(当該領域は図63(a)の点線K321よりも上側)に配置されている。また、図63(a)に示すように、メダル数制御CPU301は、メダル数制御基板300の実装面HKaのうち、第2の辺K303に平行な方向では中央(点線K321)よりも第4の辺K304と反対側の領域HKab(当該領域は図63(a)の点線K321よりも上側)に配置されている。なお、主制御CPU101を主制御基板100の実装面MKaのうち領域MKab(当該領域は図63(a)の点線K321よりも上側)に配置しないようにし、メダル数制御CPU301をメダル数制御基板300の実装面HKaのうち領域HKab(当該領域は図63(a)の点線K321よりも上側)に配置しないようにしてもよい。
第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規な位置で嵌め合わされた状態では主制御CPU101とメダル数制御CPU301とが上記の配置関係にある場合に、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規な位置で嵌め合わされなかったときには(ずれて嵌め合わされたときには)、図63(b)に示すように、主制御CPU101の第1の矩形辺K311とメダル数制御CPU301の第2の矩形辺K313とは、一方に対して傾く。
第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規の位置で傾かずに嵌め合わされた場合に主制御CPU101の第1の矩形辺K311とメダル数制御CPU301の第2の矩形辺K313とが図63(a)の位置関係にあれば、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規の位置で傾かずに嵌め合わされた場合には主制御CPU101の第1の矩形辺K311とメダル数制御CPU301の第2の矩形辺K313とが平行になる(図63(a)参照)が、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規の位置からずれて傾いて嵌め合わされた場合には主制御CPU101の第1の矩形辺K311とメダル数制御CPU301の第2の矩形辺K313とが平行にならない(図63(b)参照)。
主制御CPU101の第1の矩形辺K311に平行な方向から見て(図中の矢印方向から見て)、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間に重複している領域が存在する(図63(a)のK315参照)位置関係にあると、主制御CPU101の第1の矩形辺K311とメダル数制御CPU301の第2の矩形辺K313とが平行になっているか、なっていないかの確認が容易になる。この結果、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規の位置で傾かずに嵌め合わされているのか、正規の位置からずれて嵌め合わされているのかの確認が容易になる。
また、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが嵌め合わされた状態における主制御CPU101とメダル数制御CPU301との距離が大きい程、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規の位置からずれて傾いて嵌め合わされた場合に、主制御CPU101の第1の矩形辺K311とメダル数制御CPU301の第2の矩形辺K313間で平行な状態からのずれが大きくなる。このため、主制御CPU101を主制御基板100の実装面MKaのうち、第1の辺K301に垂直な方向では中央(点線K317)よりも第1の辺K301と反対側の領域MKaaに配置して、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との距離を大きくすることにより、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規の位置で傾かずに嵌め合わされているのか、正規の位置からずれて嵌め合わされているのかの確認がさらに容易になる。
また、第1のコネクタ部K103や第2のコネクタ部K104が第1の辺K301の端部や第2の辺K303の端部に近い程、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規の位置からずれて傾いて嵌め合わされた場合に、主制御CPU101の第1の矩形辺K311とメダル数制御CPU301の第2の矩形辺K313間で平行な状態からのずれが大きくなる。このため、第1のコネクタ部K103や第2のコネクタ部K104が第1の辺K301の端部や第2の辺K303の端部に配置することにより、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規の位置で傾かずに嵌め合わされているのか、正規の位置からずれて嵌め合わされているのかの確認がさらに容易になる。
以上のことから、この実施形態によれば、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301から外部のカードユニットCUに対する「ホールコン・不正監視情報」などを格納した電文「遊技機情報通知」の送信は所定の周期での第1送信タイミングに行われる。また、スロットマシンSMの主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間では、電文「遊技機情報通知」に格納する「ホールコン・不正監視情報」等に関わる通信は、所定の周期での第1送信タイミングに対応して当該第1送信タイミングに先立つ通信タイミングで行われる。このため、第1送信タイミングに対応していないタイミングでの不要な通信は行われない。また、店員がエラーや不正の監視などを行うのに利用する「遊技機情報」が周期的にカードユニットCUに送られることにより、店員はエラーや不正に適切かつ早急に対応することが可能になる。また、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間では、疑似メダルの移動の契機が発生したときに契機が発生した後の最初の第1送信タイミングやリクエストタイミングを待たずに、疑似メダルの移動量分の移動を行うための通信が行われる。このため、疑似メダルの移動の契機の発生後に待ち時間が発生することなく、移動量分の疑似メダルを主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間で遅滞なく移動させることができ、主制御CPU101とメダル数制御CPU301間の疑似メダルの移動に起因して遊技者に遊技の進行が遅れるというイライラ感を与えることを回避することができる。このように、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301と外部のカードユニットCUとの間での「ホールコン・不正監視情報」などを格納した電文「遊技機情報通知」の通信、電文「遊技機情報通知」に格納する「ホールコン・不正監視情報」に関連するメダル数制御CPU301と主制御CPU101との間での通信、疑似メダルの移動に関連するメダル数制御CPU301と主制御CPU101との間での通信を、それぞれの通信で送受信する情報に応じて適切に制御できる。
また、電文「遊技機情報通知」に格納する「ホールコン・不正監視情報」を通信するメダル数制御CPU301と主制御CPU101との間での第1通信を、メダル数制御CPU301側からのリクエストで開始するため、第1通信を行うタイミングをカードユニットCUへの第1送信タイミングを基にしたタイミングに調節することが容易になる。また、第1通信が余計な通信を行うことによるメダル数制御CPU301と主制御CPU101との間の処理の占有を回避できるため、主制御装置と遊技用価値量制御装置との間での遊技用価値の移動の契機が発生した後、第2通信を待ち時間が発生することなく早期に開始することができる。
また、メダル数制御CPU301は、1遊技で用いる(消費する)メダル数(投入数CT11の値)を主制御CPU101から受け取った際、受け取ったメダル数が設定許容投入数でない場合は不正等の異常が発生した状態であることを検知し、このような場合に所定の報知(例えば、1遊技での投入数の異常の報知)を行うため、この不正等の異常の発生を容易に発見できる。また、メダル数制御CPU301は、1遊技で払い出されるメダル数(払出数CT12の値)を主制御CPU101から受け取った際、受け取ったメダル数が設定許容払出数でない場合は不正等の異常が発生した状態であることを検知し、このような場合に所定の報知(例えば、1遊技での払出数の異常の報知)を行うため、この不正等の異常の発生を容易に発見できる。
また、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間で、疑似メダルの1枚分の移動の種類(投入、精算、払出)に関する信号(例えば、投入処理要求信号や投入処理応答信号)の送受信の処理が終了した後に行われる、疑似メダルの1枚分の移動では、疑似メダルの投入や精算(投入のキャンセル)、払出を問わず、主制御CPU101側から処理を開始して第1処理完了信号を「OFF」から「ON」に反転するとともにCT11~CT16のうちの所定のものの更新を行い、メダル数制御CPU301は第1処理完了信号が「OFF」から「ON」になったことを受けることで、第2処理完了信号を「OFF」から「ON」に反転するとともにCT30~CT32のうちの所定のものの更新を行うようになっている。実施形態とは逆に、疑似メダルの1枚分の移動において、疑似メダルの投入や精算(投入のキャンセル)、払出を問わず、メダル数制御CPU301側から処理を開始して第2処理完了信号を「OFF」から「ON」に反転するとともにCT30~CT32のうちの所定のものの更新を行い、主制御CPU101は第2処理完了信号が「OFF」から「ON」になったことを受けることで、第1処理完了信号を「OFF」から「ON」に反転するとともにCT11~CT16のうちの所定のものの更新を行うようにした場合、エラー等の発生タイミングにより、メダル数制御CPU301がメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数(遊技者が所持する疑似メダルの枚数)が増減したにもかかわらず疑似メダルの投入や精算、払出のうちの対応するものが確定していない状態が発生することにより、遊技者やホールに遊技以外で損得を与える状況が発生する。一方で、実施形態のようにすると、エラー等の発生タイミングによらず、メダル数制御CPU301がメモリ302で記憶して管理している遊技メダル数(遊技者が所持する疑似メダルの枚数)が増減した場合には疑似メダルの投入や精算、払出のうちの対応するものが確定した状態になり、遊技者やホールに遊技以外で損得を与える状況が発生しない。この点において実施形態の処理の順序は、実施形態とは逆の処理の順序よりも優れている。
また、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間での疑似メダルの1枚分の移動の種類(投入、精算、払出)と疑似メダルの1枚分の移動では、主制御CPU101及びメダル数制御CPU301は、それぞれ、相手側が「ON」、「OFF」を制御する2本の信号が「OFF」から「ON」になったことを受けることで、当該信号に対応する処理を開始する。このため、メダル数制御CPU301の処理が進んでいない状態で主制御CPU101だけが処理を進めたり、主制御CPU101の処理が進んでいない状態でメダル数制御CPU301だけが処理を進めたりすることが起こらず、主制御CPU101でのCT11~CT16の更新とメダル数制御CPU301でのCT30~CT32の更新との整合性を図ることができる。
また、主制御CPU101は第1処理完了信号を「OFF」から「ON」にした後にCT11~CT16のうちの所定のCTの更新を行い、メダル数制御CPU301は第2処理完了信号を「OFF」から「ON」にした後にCT30~CT32のうちの所定のCTの更新を行う。この場合、CT11~CT16のうちの所定のCTの更新を行った後に第1処理完了信号を「OFF」から「ON」にする場合に比べ、メダル数制御CPU301は、主制御CPU101がCT11~CT16のうちの所定のCTの更新を開始してから早い段階でCT30~CT32のうちの所定のCTの更新処理を開始することができる。このため、例えば、主制御CPU101のCT11~CT16の更新処理とメダル数制御CPU301のCT30~CT32の更新処理との間で整合性を図ることや、投入処理要求信号等の処理要求信号を「ON」から「OFF」に再反転してからCT11~CT16のうちの所定のCTの更新を行った後に第1処理完了信号を「OFF」から「ON」にする場合では主制御CPU101のCT11~CT16の更新処理とメダル数制御CPU301のCT30~CT32の更新処理との間で整合性を図ることができないような早い段階でのエラー等に対しても当該整合性を図ることができる可能性ができ、遊技者やホールへの悪影響を抑えることができる。
また、メダル数制御CPU301は、比較投入メダル数CT15の値を主制御CPU101から受け取った際、受け取った比較投入メダル数CT15の値から投入メダル数CT31の値を減算した減算結果が「-1」~「1」の範囲内でない場合は不正等の異常が発生した状態であることを検知し、このような場合に所定の報知(例えば、前回の「ホールコン・不正監視情報」の送信から今回の「ホールコン・不正監視情報」の送信までの間での投入数の異常の報知)を行うため、不正等の異常の発生を容易に発見できる。
また、メダル数制御CPU301は、比較払出メダル数CT16の値を主制御CPU101から受け取った際、受け取った比較払出メダル数CT16の値から払出メダル数CT32の値を減算した減算結果が「0」~「1」の範囲内でない場合は不正等の異常が発生した状態であることを検知し、このような場合に所定の報知(例えば、前回の「ホールコン・不正監視情報」の送信から今回の「ホールコン・不正監視情報」の送信までの間での払出数の異常の報知)を行うため、不正等の異常の発生を容易に発見できる。
また、主制御CPU101の第1の矩形辺K311に平行な方向から見て(図63(a)中の矢印方向から見て)、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間に重複している領域が存在する(図63(a)のK315参照)位置関係にあると、主制御CPU101の第1の矩形辺K311とメダル数制御CPU301の第2の矩形辺K313とが平行になっているか、なっていないかの確認が容易になる。この結果、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規の位置で傾かずに嵌め合わされているか、傾いて嵌め合わされているかを目線を動かすことにより容易に確認できる。
また、主制御CPU101とメダル数制御CPU301とが疑似メダルの払出に関わる制御を行うことから、主制御CPU101とメダル数制御CPU301とが不正な改造の標的となり易く、このような主制御CPU101とメダル数制御CPU301とを、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104との嵌め合わせの確認のための目安とすることで、不正行為の有無の確認と、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104との正規な位置での嵌め合わせができているか否かの確認とを同時に行うことが可能になる。
また、第1のコネクタ部K103の長辺である第1の矩形辺K311と第2のコネクタ部K104の長辺である第2の矩形辺K313とが平行になるように配置した場合、第1のコネクタ部K103の短辺と第2のコネクタ部K104の短辺とが平行になるように配置した場合に比べ、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが並ぶ方向の第の1コネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが長くなるため、主制御CPU101とメダル数制御CPU301とが一方に対してずれていないか(傾いていないか)、ずれているか(傾いているか)の確認が容易になり、これにより第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規の位置で傾かずに嵌め合わされているか、傾いて嵌め合わされているかをより容易に確認できる。
また、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが嵌め合わされた状態における主制御CPU101とメダル数制御CPU301との距離が大きい程、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが傾いて嵌め合わされた場合に、主制御CPU101の第1の矩形辺K311とメダル数制御CPU301の第2の矩形辺K313間で平行な状態からのずれが大きくなる。このため、主制御CPU101を主制御基板100の実装面MKaのうち、第1の辺K301に垂直な方向では中央(点線K317)よりも第1の辺K301と反対側の領域MKaaに配置して、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との距離を大きくすることにより、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規の位置で傾かずに嵌め合わされているのか、正規の位置からずれて嵌め合わされているかの確認がさらに容易になる。
また、第1のコネクタ部K103や第2のコネクタ部K104が第1の辺K301の端部や第2の辺K303の端部に近い程、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが傾いて嵌め合わされた場合に、主制御CPU101の第1の矩形辺K311とメダル数制御CPU301の第2の矩形辺K313間で平行な状態からのずれが大きくなる。このため、第1のコネクタ部K103を第1の辺K301の端部近傍に、第2のコネクタ部K104を第2の辺K303の端部近傍に配置することにより、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規の位置で傾かずに嵌め合わされているのか、正規の位置からずれて嵌め合わされているかの確認がさらに容易になる。
また、この実施形態では、スロットマシンSMとカードユニットCUとの通信に関して、「遊技機情報通知」、「計数通知」、「貸出通知」、「貸出受領応答」の送受信がシリアル通信で行われ、それぞれ送信タイミングが重ならないように構成されている(図17参照)。ただし、「遊技機情報通知」については、データ部の「遊技機情報」の項目ではさらに「遊技機性能情報」、「遊技機設置情報」、「ホールコン・不正監視情報」の3種類があり、300ms周期の送信タイミングでいずれか一つがデータ部の「遊技機情報」としてカードユニットCUに送信されるが、「遊技機性能情報」、「遊技機設置情報」、「ホールコン・不正監視情報」の送信タイミングが重なった場合の優先順位を示すテーブルが存在しており、当該優先順位を示すテーブルに従って送信される。送信が保留された項目は次の周期における送信タイミングで送信される。なお、「ホールコン・不正監視情報」は、遊技数やメダルの増減などをホールコンピュータで反映させるデータであるため、リアルタイムに近い短周期で送信する必要があるのに対して、「遊技機性能情報」や「遊技機設置情報」は中長期での遊技機性能を監視したり、主制御CPU101やメダル数制御CPUの部品すり替えチェックをしたりする目的のため、日に一度のチェックがあれば十分なことから、長周期で送信することが許容される。ここで、短周期の情報の優先順位を高く設定すると、長周期の情報が送信されるタイミングで短周期の情報を送信することになり、長周期の情報が送信されなくなる可能性があることから、この実施形態では最も送信周期が短い「ホールコン・不正監視情報」の優先順位を最も低く設定している。このような優先順位にすると、「遊技機性能情報」、「遊技機設置情報」、「ホールコン・不正監視情報」の全ての送信タイミングが重なる場合は、一つ前の送信タイミングから当該送信タイミングまでに900ms経過する場合がある。このような場合、例えば、900msの間にスタートスイッチ9が操作されて各リール6L,6M,6Rが停止し次のゲームのベットスイッチ7(または、最大ベットスイッチ8)が操作される可能性がある。この場合、送信タイミング間の「投入メダル数」として許容される範囲(-3枚~+3枚)を超えるおそれがある(図34参照)。そこで、この実施形態では、一つ前の送信タイミングから当該送信タイミングの間にスタートスイッチ9が操作された場合(投入完了フラグONの場合)、他の項目(「遊技機性能情報」、「遊技機設置情報」)の送信タイミングと重なっていても「ホールコン・不正監視情報」を送信するように構成されている。この構成によると、「ホールコン・不正監視情報」において一つ前の送信タイミングから当該送信タイミングとの間の疑似メダルの投入が複数の遊技に跨るのを防止できる。したがって、1回の遊技の「投入メダル数」として許容される範囲(―3枚~+3枚)に収まる適切な情報をカードユニットCUに送信することができる。
また、「ホールコン・不正監視情報」には「払出メダル数(図12参照)」を含んでいることから、「投入メダル数」の場合と同様な問題が生じ得るが、一つ前の送信タイミングから当該送信タイミングの間に払出処理が完了した場合(払出完了フラグONの場合)は、他の項目(「遊技機性能情報」、「遊技機設置情報」)の送信タイミングと重なっていても「ホールコン・不正監視情報」を送信するように構成されている。この構成によると、「ホールコン・不正監視情報」において一つ前の送信タイミングから当該送信タイミングとの間の疑似メダルの払出が複数の遊技に跨るのを防止できる。したがって、1回の遊技の「払出メダル数」として許容される範囲(0枚~+15枚)に収まる適切な情報をカードユニットCUに送信することができる。
また、図35では、投入完了フラグ(または払出完了フラグ)がONに設定されている状態で「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」、「ホールコン・不正監視情報」の全ての送信タイミングが重なった場合に「ホールコン・不正監視情報」の送信を優先させた場合について説明したが、この実施形態では、「ホールコン・不正監視情報」の送信タイミングは、「遊技機設置情報」の送信タイミングとは重なるが、「遊技機性能情報」の送信タイミングとは重ならない場合がある。この場合、「遊技機設置情報」を優先的に送信しても、「ホールコン・不正監視情報」の送信間隔は600msとなる。600msでは複数の遊技に跨るおそれは少ないため、このような場合は、投入完了フラグ(または払出完了フラグ)がONに設定されていても「ホールコン・不正監視情報」を優先せずに「遊技機設置情報」を送信してもよい。この場合、1遊技の「投入メダル数(図12参照)」や「払出メダル数(図12参照)」として適切な情報をカードユニットCUに送信しつつ、他の項目(「遊技機設置情報」、「遊技機性能情報」)の送信を円滑に行うことができる。
また、この実施形態では、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rが押下されている途中でカードユニットCUの電源供給が途絶えた場合(電圧VL=OFF)は、カードユニットCUからスロットマシンSMに電圧(VL)が供給されない状態となることでストップスイッチ10L,10M,10Rの操作が無効化され押下が終了した状態となり、その後に第1払出処理手段101hにより払出処理が行われ、使用可能枚数データ(記憶手段302a)の書き換えが行われる。これに対してカードユニットCU側では電源供給が途絶えると、スロットマシンSMからの情報を受信できない。したがって、払出処理の開始以降に「払出情報」(図12、図13参照)を送信する構成では、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rが押下されている途中でカードユニットCUの電源供給が途絶えた場合に、記憶手段302aに記憶されている使用可能枚数データと、カードユニットCU側で記憶している使用可能枚数データ(記憶手段502a)との間で齟齬が生じる。しかしながら、この実施形態では、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rが押下されたときは、判定手段101gによる判定が行われ、判定結果が疑似メダルの払出にかかる役に入賞するものであった場合は、その押下が終了せずとも「払出情報」(図12、図13参照)がカードユニットCUに送信される。したがって、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rを長押ししている途中でカードユニットCUの電源供給が途絶えても、すでに「払出情報」がカードユニットCU側に送信されることで記憶手段302aに記憶されている使用可能枚数データと、カードユニットCU側で記憶している使用可能枚数データ(記憶手段502a)との間の齟齬を防止できる(図36参照)。
また、操作等管理手段101pは、スロットマシンSMとカードユニットCUとの間のハーネスが断線していたり、カードユニットCUに電源が投入されていなかったりした場合など、カードユニットCUからの電圧VLが供給されていない場合は、遊技の進行に関わる操作手段(スタートスイッチ9、ストップスイッチ10L,10M,10Rなど)の操作を非有効化する。この場合、スロットマシンSMとカードユニットCUとの間の通信ができない状態で遊技が進行することにより、記憶手段302aに記憶されている使用可能枚数データと、カードユニットCU側で記憶している使用可能枚数データ(記憶手段502a)との間の齟齬が生じる不具合を防止できる。
また、図37に示すように、ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、計数スイッチ31、スタートスイッチ9、ストップスイッチ10L,10M,10R、精算スイッチ33それぞれに対して、スロットマシンSM側の電圧VLと、カードユニットCU側の電圧VLの両方が供給されなければ用いることができない回路(アンド回路)を形成した場合は、カードユニットCUからの電圧VLが供給されていないときに確実に遊技の進行を停止できるため、記憶手段302aに記憶されている使用可能枚数データと、カードユニットCU側で記憶している使用可能枚数データ(記憶手段502a)との間の齟齬が生じる不具合を防止できる。
また、図37に示すように、遊技メダル数表示器26に対して、スロットマシンSM側の電圧VLと、カードユニットCU側の電圧VLの両方が供給されなければ表示できない手段(例えば、アンド回路)を形成した場合は、カードユニットCUからの電圧VLが供給されていないときに遊技メダル数表示器26に使用可能枚数データが表示されないため、カードユニットCU側で記憶している使用可能枚数データと、遊技メダル数表示器26に表示される使用可能枚数データとが異なっていることにより遊技者が不信感を持つのを防止できる。
また、第3停止リールにかかるストップスイッチ10L,10M,10Rが押下されて当該押下が継続している状態でカードユニットCUの電源供給が途絶えた場合であっても、スロットマシンSMでは、カードユニットCUからの電圧VLが供給されなくなったことに基づいてストップスイッチ10L,10M,10Rの操作が無効化され、押下が終了した状態となった後に払出処理が行われ、当該処理が終了すると記憶手段502aに記憶されている使用可能枚数データの書き換えが行われる。したがって、カードユニットCUのみで電源が供給されていないという理由で遊技者が不利益を被るのを防止できる。
また、この実施形態では、主制御基板100の実装面MKaに実装されているLEDランプLaの一部は、両コネクタ部K103,K104の接続/解除方向と平行な方向から見たときに、両コネクタ部K103,104と重複しない位置に配置されている(図61の領域JAから外れた位置)。したがって、確認方向(矢印CA:図61参照)から隙間SA(図60参照)を見たときに、領域JAから外れたLEDランプLaの光が隙間SAに照射されるため、当該隙間SAに隠された不正部品の確認が容易になる。
また、旋回軸に基づいて両基板ケースK101,K102を旋回した場合は、メダル数制御基板300の実装面HKaの裏側面を確認できるが、JA領域から外れたLEDランプLaの光は当該裏側面にも照射されるため、両基板ケースK101,K102を旋回したときのメダル数制御基板300の裏側面の確認も容易となる。
また、確認方向(矢印CA:図61参照)から連結部RKを見たときに、各LEDランプLaとの間に抵抗部品Raが介在し、該抵抗部品Raの実装面MKaからの高さは、各LEDランプLaの実装面MKaからの高さよりも高い。したがって、確認方向(矢印CA:図61参照)から隙間SAを見たときに、LEDランプLaの光が直接目に入って視認性が低下するのを防止できる。
また、LEDランプLaの一部が、旋回軸に対して垂直な方向(Z方向)において、接続された状態の両コネクタ部K103,K104よりも当該旋回軸に対して離れた位置に配置されているため、連結部RK(隙間SA)を確認方向(矢印CA)から確認するときに、LEDランプLaの光が近くなって視認性が向上する。
したがって、上記した実施形態によれば、第1、第2の基板ケースK101,K102を支持板KYbに取り付けた状態を維持したまま、第1、第2のコネクタ部K103,K104の嵌め合いを解除する方向への移動を許容するように構成したため、第1の基板ケースK101及び第2の基板ケースK102の筐体KYの内面の支持板KYbへの取り付け状態を維持したまま、第1、第2のコネクタ部K103,K104を、その嵌め合いを解除する方向に移動させることができる。その結果、例えば第1、第2のコネクタ部K103,K104に髪の毛やほこり等の異物の挟み込みや、不正な配線等のいわゆるゴト行為に用いられる器具の挟み込みといった不具合が発生指定場合に、第1、第2のコネクタ部K103,K104を嵌め合いの解除方向に移動させて第1のコネクタ部K103及び第2のコネクタ部K104間に隙間をあけることにより、第1、第2のコネクタ部K103,K104に生じている上記の不具合を容易にその不具合を修正することが可能になる。更に、第1、第2のコネクタ部K103,K104間に隙間を形成することで、第1、第2のコネクタ部K103,K104の陰に隠れた位置に不正部品を配置するなどの不正行為を容易に発見することができる。このとき、第1の旋回軸部K108及び第2の旋回軸部K109が、第1、第2の基板ケースK101,K102を筐体KYの内面の支持板KYbに取り付ける第1の取付手段、第2の取付手段としてそれぞれ機能するので、第1、第2のコネクタ部K103,K104を、その嵌め合いを解除する方向に移動させることができる。
また、第1、第2のコネクタ部K103,K104の嵌め合いを解除する方向への第1の基板ケースK101の移動を許容する移動許容手段として、第1の取付手段である第1の旋回軸部K108が機能し、第1、第2の基板ケースK101、K102の遊技機筐体KYの内面への取り付け状態を維持したまま、第1、第2のコネクタ部K103,K104の嵌め合いを解除する移動量以上に第1、第2のコネクタ部K103,K104の移動を許容するため、第1、第2の基板ケースK101,K102の遊技機筐体KYの内面への取り付け状態を維持したまま、第1、第2のコネクタ部K103,K104の嵌め合いを完全に解除することができ、第1、第2のコネクタ部K103,K104の不完全な嵌め合いを容易に修正することが可能になり、しかも第1、第2のコネクタ部K103,K104の陰に隠れた位置に不正部品を配置するなどの不正行為の発見が容易になる。更に、第1の基板ケースK101が移動できない構成である場合には、第1、第2の旋回軸部K108,K109によるB,Cかしめによって基板ケースを破壊しなければ第1、第2のコネクタ部K103,K104の嵌め合いを解除できないのに対し、第1の基板ケースK101を左右方向に移動可能に構成し、しかも第1の基板ケースK101の移動量ΔLを第1、第2のコネクタ部K103,K104の嵌め合いを解除する移動量以上に設定することにより、第1の基板ケースK101を破壊しなくても右方に移動させて第1、第2のコネクタ部K103,K104の嵌め合いを完全に解除でき、第1、第2のコネクタ部K103,K104の不完全な嵌め合いを容易に修正することが可能になるとともに、第1、第2のコネクタ部K103,K104の陰に隠れた位置に不正部品を配置するなどの不正行為を容易に発見することも可能になる。さらに、主制御基板100及びメダル数制御基板300のいずれか一方に不具合が発生し、不具合が発生した基板の交換や検証が必要になった場合であっても、不具合が発生した基板に対応した取付手段のみを破壊等することにより、不具合が発生していない制御基板に対応した取付手段に破壊等を伴うことなく、不具合が発生した基板を基板ケースに収容した状態でメーカ側に送ることが可能となる。具体的には、仮に主制御基板100或いはメダル数制御基板300に不具合が発生した場合には、第1の基板ケースK101を右方に移動させて第1、第2のコネクタ部K103,K104の嵌め合いを完全に解除する。そして、例えば主制御基板100に不具合が発生した場合には、第1の取付手段である第1の旋回軸部K108の軸部K108aにおける切り込みK108a2を破断し、軸固定部材K108cを軸部K108aから取り外すことで、第1の基板ケースK101は、第2の基板ケースK102から独立して移動が可能となる。一方で、例えばメダル数制御基板300に不具合が発生した場合には、第2の取付手段である第2の旋回軸部K109の軸部K109aにおける切り込みK109a2を破断し、軸固定部材K109cを軸部K108aから取り外すことで、第2の基板ケースK102は、第1の基板ケースK101から独立して移動が可能となる。また、第1、第2のコネクタ部K103,K104の嵌め合いを解除した状態で、第1の基板ケースK101及び第2の基板ケースK102を異なる旋回角度で旋回させることができるため、第1、第2のコネクタ部K103,K104の陰に隠れる位置を容易に目視することが可能になり、不正部品を隠すなどの不正行為の発見を容易に行うことができる。
また、第1、第2の基板ケースK101,K102の境界部分に凹部K112を形成したため、凹部K112に例えばマイナスドライバなどの器具を挿入することにより、嵌め合い状態の第1、第2のコネクタ部K103,K104間を、その嵌め合いを解除する方向に容易に押し広げることが可能になる。
また、嵌め合い状態の第1、第2のコネクタ部K103,K104に正面視で重なる位置に凹部K112を形成したため、凹部K112にマイナスドライバなどの器具を挿入して第1、第2のコネクタ部K103,K104を、その嵌め合いを解除する方向に移動させる際に、第1、第2のコネクタ部K103,K104にほぼ均等に嵌め合い解除のための外力を加えることができ、第1、第2のコネクタ部K103,K104のピンの破損等を防止することができる。
また、右上延出部K101a5または左上延出部K102a5に指等を引っ掛けて第1、第2の基板ケースK101,K102を旋回させる場合に、右上延出部K101a5や左上延出部K102a5よりも第1、第2の旋回軸部K108,K109に近接して第1のコネクタ部K103及び第2のコネクタ部K104を配置したため、第1、第2のコネクタ部K103、K104が嵌め合いによって電気的に接続された状態で、第1の基板ケースK101及び第2の基板ケースK102のいずれか一方にのみ旋回する操作力を加えて旋回させる場合であっても、第1の基板ケースK101及び第2の基板ケースK102のいずれか一方の旋回量に比べて、第1、第2のコネクタ部K103、K104のいずれか一方の旋回量は小さく、つまり変位が小さくなる。その結果、第1、第2のコネクタ部K103、K104のいずれか一方の変位に伴い、第1、第2のコネクタ部K103、K104にかかる応力を小さくすることができ、旋回軸部K107の近くに第1、第2のコネクタ部K103,104を配置することで、上記の旋回量をより小さくできるので、第1、第2のコネクタ部K103、K104のピン等の破損をより効果的に防止することができる。
また、係止部K117が第1、第2の旋回軸部K108,K109に対して第1、第2のコネクタ部K103,K104よりも離れた位置に配置されているため、第1、第2の基板ケースK102,K102を筐体KYの内面の支持板KYbに対向した収容位置に保持するための係止部K117のプランジャK117dを引っ張って第1、第2の基板ケースK101,K102を旋回させる際に、係止部K117のプランジャK117dと受け部K117a側のグロメットとの係止状態を解除する際に大きな外力が加わることによって第1、第2の基板ケースK101,K102の一方に旋回方向への力が作用した場合であっても、第1、第2の旋回軸部K108,K109に近い第1、第2のコネクタ部K103,K104にかかる応力を小さくすることができ、第1、第2のコネクタ部K103,K104の破損を防止することができる。更に、係止部K117のプランジャK117dと受け部K117a側のグロメットとの係止状態を解除し、第1の基板ケースK101の右上端部や第2の基板ケースK102の左上端部を旋回操作部として、これらを手前に引っ張る力を加えた場合にも、第1の基板ケースK101の右上端部や第2の基板ケースK102の左上端部よりも第1、第2の旋回軸部K108,K109に近い第1、第2のコネクタ部K103,K104にかかる応力を小さくすることができるので、第1、第2のコネクタ部K103,K104の破損を防止することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記した実施形態では、図30~図32におけるシーケンスでは、ステップS1307において投入数CT11の値がスロットマシンSM及び他のスロットマシンにおいて一般的に想定され得る(規則等で定められている)1遊技に用いるメダル数として設定が許容されている設定許容投入数でない場合に所定の報知を行うとし、払出数CT12の値がスロットマシンSM及び他のスロットマシンにおいて一般的に想定され得る(規則等で定められている)1遊技で払い出すメダル数として設定が許容されている設定許容払出数でない場合に所定の報知を行うとしたが、この代わりに、投入数CT11の値がスロットマシンSMにおいて1遊技に用いるメダル数として設定されているメダル数(以下、「固有設定投入数」と記載)でない場合に所定の報知を行い、払出数CT12の値がスロットマシンSMにおいて1遊技において払い出されるメダル数として設定されているメダル数(以下、「固有設定払出数」と記載)でない場合に所定の報知を行うようにしてもよく、この一例について図64を用いて説明する。なお、図64では、メダル数制御CPU301とユニットCPU501との間の通信は、メダル数制御CPU301のユニット間送受信手段301eの機能と、ユニットCPU501の送受信手段501eの機能により実現され、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間の通信は、主制御CPU101のメダル管理送受信手段101nの機能と、メダル数制御CPU301の主基板間送受信手段301aの機能により実現される。
スロットマシンSMの電源が「ON」になると、スロットマシンSMの主制御CPU101からスロットマシンSMのメダル数制御CPU301に固有設定投入数、固有設定払出数が送信され(ステップS1401)、メダル数制御CPU301は主制御CPU101から受け取った固有設定投入数、固有設定払出数をメモリ302に保持する(ステップS1402)。
ステップS1301~S1306において、図30において説明したステップS1301~S1306と同内容が実施される。
メダル数制御CPU301は、ステップS1403において、下記の(処理1)~(処理4)を行う。
(処理1)メダル数制御CPU301は、主制御CPU101から受け取った投入数CT11の値が「0」でない場合、投入数CT11の値が、固有設定投入数(この変形例では、「2」~「3」)であるか否かを確認し、固有設定投入数でなければ所定の報知(例えば、1遊技での投入数の異常の報知)を行う。
(処理2)メダル数制御CPU301は、主制御CPU101から受け取った払出数CT12の値が「0」でない場合、払出数CT12の値が、固有設定払出数(この変形例では、「1」、「8」、「15」)であるか否かを確認し、固有設定払出数でなければ所定の報知(例えば、1遊技での払出数の異常の報知)を行う。
(処理3)メダル数制御CPU301は、主制御CPU101から受け取った比較投入メダル数CT15の値と投入メダル数CT31の値とを比較し、比較投入メダル数CT15の値から投入メダル数CT31の値を減算した減算結果が「-1」~「1」の範囲内であるか否かを確認し、範囲内でなければ所定の報知(例えば、前回の「ホールコン・不正監視情報」の送信から今回の「ホールコン・不正監視情報」の送信までの間での投入数の異常の報知)を行う。
(処理4)メダル数制御CPU301は、主制御CPU101から受け取った比較払出メダル数CT16の値と払出メダル数CT32の値とを比較し、比較払出入メダル数CT15の値から払出メダル数CT31の値を減算した減算結果が「0」~「1」の範囲内であるか否かを確認し、範囲内でなければ所定の報知(例えば、前回の「ホールコン・不正監視情報」の送信から今回の「ホールコン・不正監視情報」の送信までの間での払出数の異常の報知)を行う。
ステップS1308~S1309において、図30において説明したステップS1308~S1309と同内容が実施される。
例えばスロットマシンSMにおいて設定されている固有設定投入数や固有設定払出数が設定許容投入数や設定許容払出数の一部である場合には、投入数CT11や払出数CT12が設定許容投入数のうちの固有設定投入数以外の投入数や設定許容払出数のうちの固有設定払出以外の払出であっても不正等の異常が発生した状態である。
この構成によれば、1遊技で用いる(消費する)メダル数(投入数CT11の値)を主制御CPU101から受け取った際、受け取ったメダル数が固有設定投入数でない場合は不正等の異常が発生した状態であることを検知し、このような場合に所定の報知(例えば、1遊技での投入数の異常の報知)を行うため、この不正等の異常の発生を容易に発見できる。また、メダル数制御CPU301は、1遊技で払い出されるメダル数(払出数CT12の値)を主制御CPU101から受け取った際、受け取ったメダル数が固有設定払出数でない場合は不正等の異常が発生した状態であることを検知し、このような場合に所定の報知(例えば、1遊技での払出数の異常の報知)を行うため、この不正等の異常の発生を容易に発見できる。
また、電源投入時に固有設定投入数や固有設定払出数が主制御CPU101からメダル数制御CPU301に送信されてメダル数制御CPU301のメモリ302に保持されるため、事前に固有設定投入数や固有設定払出数をメダル数制御CPU301のメモリ302に設定するという作業負荷の発生を回避できる。
なお、上記では、電源投入時に主制御CPU101からメダル数制御CPU301に固有設定投入数と固有設定払出数を送信して、メダル数制御CPU301は受信した固有設定投入数と固有設定払出数を保持するとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、スロットマシンSMに主制御CPU101を実装した主制御基板100とメダル数制御CPU301を実装するメダル数制御基板300とを取り付ける際に、メダル数制御CPU301のメモリ302に固有設定投入数と固有設定払出数を設定するようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、連続する「ホールコン・不正監視情報」を格納する電文「遊技情報通知」を送信する第1送信タイミング間での主制御CPU101側がカウントするメダルの移動量とメダル数制御CPU301側がカウントするメダルの移動量とを比較するとしているが、これに限定されるものではなく1遊技単位で主制御CPU101側がカウントするメダルの移動量とメダル数制御CPU301側がカウントするメダルの移動量とを比較して比較結果に基づいて所定の報知を行うようにしてもよく、この一例について図65~図66を用いて説明する。なお、図65~図66では、メダル数制御CPU301とユニットCPU501との間の通信は、メダル数制御CPU301のユニット間送受信手段301eの機能と、ユニットCPU501の送受信手段501eの機能により実現され、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間の通信は、主制御CPU101のメダル管理送受信手段101nの機能と、メダル数制御CPU301の主基板間送受信手段301aの機能により実現される。
ステップS1501~S1504において、図25のステップS701~S704と同内容が実施される。
最大ベットスイッチ8に対する押下操作がされると(ステップS1505)、ステップS1506~S1511の処理が行われる。なお、ステップS1506~S1509の処理は図25のステップS706~S709と同内容である。また、ステップS1510は図25のステップS710から比較投入メダル数CT15の値を「+1」加算することを除いたものと同内容である。また、ステップS1511は図25のステップS711に確認投入数CT33の値を「+1」加算することを加えたものと同内容であり、確認投入数CT33は1遊技で投入又は精算(投入のキャンセル)されたメダル数を管理し、投入数CT11と比較するためのものである。
ステップS1512~S1519の処理が行われる。なお、ステップS1512の処理は図30のステップS1301と同内容である。また、ステップS1513の処理は図30のステップS1302から比較投入メダル数CT15や比較払出メダル数CT16の送信を除いたものと同内容である。また、ステップS1514~S1517の処理は図30のステップS1303~S1306と同内容である。また、ステップS1518は図30のステップS1308から比較投入メダル数CT15の値及び比較払出メダル数CT16の値を「0」にすることを除いたものと同内容である。また、ステップS1519は図30のステップS1309と同内容である。このステップS1514の「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」はスタートスイッチ9の操作後の最初の「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」ではないので、ステップS1514の「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」に関連しては投入数CT11と確認投入数CT33との比較を行わない。
ステップS1520~S1525の処理が行われる。なお、ステップS1520~S1523の処理は図25のステップS802~S805と同内容である。ステップS1524は図25のステップS806から比較投入メダル数CT15の値を「+1」加算することを除いたものと同内容である。また、ステップS1525は図25のステップS807に確認投入数CT33の値を「+1」加算することを加えたものと同内容である。
ステップS1526~S1528の処理が行われる。なお、ステップS1526~S1528の処理は図25のステップS712~S714と同内容である。
スタートスイッチ9が押下操作されると(ステップS1529)、図25のステップS712と同内容のステップS1530が行われる。
ステップS1531~S1536において、ステップS1512~S1517と同内容の処理が行われる。
メダル数制御CPU301は、ステップS1533の「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」はスタートスイッチ9の操作後の最初の「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」であるので、ステップS1537において、下記の(処理1)~(処理3)を行う。
(処理1)メダル数制御CPU301は、主制御CPU101から受け取った投入数CT11の値が「0」でない場合、投入数CT11の値が、スロットマシンSM及び他のスロットマシンにおいて1遊技で投入するメダル数として設定が許容されている設定許容投入数(この実施形態では、「1」~「3」)であるか否かを確認し、設定許容投入数でなければ所定の報知(例えば、1遊技での投入数の異常の報知)を行う。
(処理2)メダル数制御CPU301は、主制御CPU101から受け取った払出数CT12の値が「0」でない場合、払出数CT12の値が、スロットマシンSM及び他のスロットマシンにおいて1遊技で払い出すメダル数として設定が許容されている設定許容払出数(この実施形態では、「1」~「15」)であるか否かを確認し、設定許容払出数でなければ所定の報知(例えば、1遊技での払出数の異常の報知)を行う。
(処理3)メダル数制御CPU301は、主制御CPU101から受け取った投入数CT11の値と確認投入数CT33の値とを比較して、投入数CT11の値と確認投入数CT33の値とが同じ値であるか否かを確認し、同じ値でなければ所定の報知(例えば、1遊技で投入されたメダル数の異常の報知)を行う。
主制御CPU101は、ステップS1532の処理の後、投入数CT11、払出数CT12の各値を「0」にクリアする(ステップS1538)。また、メダル数制御CPU301は、ステップS1537の処理の後、投入メダル数CT31、払出メダル数CT32の各値を「0」にクリアするとともに、ステップS1533の「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」はスタートスイッチ9の操作後の最初の「ホールコン・不正監視情報」を格納した電文「遊技機情報通知」であるので、確認投入数CT33の値を「0」にクリアする(ステップS1539)。
また、上記した実施形態では、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との間での1回当たりのメダルの授受量は1枚であるとしたが、これに限定されるものではなく、2枚以上であってもよい。
また、上記した実施形態における各信号の「ON」の内容を「OFF」の内容とし、「OFF」の内容を「ON」の内容になるようにして、それに合わせて各信号の反転、再反転処理を行うようにしてもよい。
また、上記した実施形態における図63(a)を用いて説明した内容に、次の内容を付加してもよい。主制御CPU101における主制御基板100の実装面MKaと対向する面と反対側の面(図63(a)において見えている面:以下、「上面」と記載)K331に、第1の矩形辺K311に略平行に一列に並んだ複数個の要素(以下、「第1の複数個の平行要素」と記載)を含むパッケージマーキングが印字してあり、メダル数制御CPU301におけるメダル数制御基板300の実装面HKaと対向する面と反対側の面(図63(a)において見えている面:以下、「上面」と記載)K333に、第2の矩形辺K313に略平行に一列に並んだ複数個の要素(以下、「第2の複数個の平行要素」と記載)を含むパッケージマーキングが印字している。第1の複数個の平行要素と、第2の複数個の平行要素とは、同じ要素列(2個以上の要素からなる:以下、「同一要素列」と記載)を含む。なお、同一要素列の各要素は、文字、記号、図形のいずれかである。同一要素列の各要素全てが、文字であってもよいし、記号であってもよいし、図形であってもよい。また、同一要素列の各要素の一部が文字で、残りが記号である場合や、同一要素列の各要素の一部が文字で、残りの一部が記号で、それ以外が図形である場合など、同一要素列は複数の種類から構成されていてもよい。なお、同一要素列は、それぞれ、主制御CPU101側とメダル数制御CPU301側とで寸法が同じであってもよいし異なっていてもよいし、色が同じであってもよいし異なっていてもよい。
この構成によれば、同一要素列を見比べることにより、主制御CPU101とメダル数制御CPU301とが一方に対してずれていないか(傾いていないか)、ずれているか(傾いているか)の確認が様になることが期待できる。
なお、主制御CPU101の上面K331にある同一要素列の色と主制御CPU101の上面K331の色とは高コントラストの関係又は色相環図で捕色の関係にあり、メダル数制御CPU301の上面K333にある同一要素列の色とメダル数制御CPU301の上面K333の色とは高コントラストの関係又は色相環図で捕色の関係にあるようしてもよい。このようにすれば、第1のコネクタ部K103と第2のコネクタ部K104とが正規の位置で傾かずに嵌め合わされているかの確認に用いる各同一要素列が見やすくなるので、当該確認が容易になる。
また、上記した実施形態で図63を用いて説明した内容を、BtoB接続する他の制御基板間(例えば、主制御基板100とサブ制御基板200とをBtoB接続するような機器では、主制御基板100とサブ制御基板200との間)に適用してもよい。
また、上記した実施形態では、第1、第2の旋回軸部K108,K109それぞれが「第1の取付手段」、「第2の取付手段」を兼ねる構成としたが、「第1の取付手段」、「第2の取付手段」は第1、第2の旋回軸部K108,K109とは別に設けられていてもよい。さらに、上記した実施形態では、第1、第2の取付手段は、基板ケースを破壊しないと開放できない構造である場合について説明したが、これに限定されず、何らかの部材の破壊や変形を伴うことにより基板ケースを開放できる構造あればよい。
また、上記した実施形態では、「移動許容手段」を第1の基板ケースK101側にのみ設けた場合について説明したが、第2の基板ケースK102側にのみ設けてもよく、第1、第2の基板ケースK101,K102の両方に設けてもよい。
また、上記した実施形態では、第1、第2のコネクタ部K103,K104間に隙間を形成するための凹部K112として、第1、第2の基板ケースK101,K102にそれぞれ形成した凹部K101a11,K102a11により凹部K112を構成する例について説明したが、凹部K101a11,K102a11いずれか一方のみを、第1、第2のコネクタ部K103,K104間に隙間を形成するための凹部としてもよい。
また、上記した実施形態では、右上延出部K101a5及び左上延出部K102a5を、第1、第2の基板ケースK101,K102の旋回操作部として設けた場合について説明したが、旋回操作部として右上延出部K101a5及び左上延出部K102a5を設けずに係止部K117を旋回操作部として利用するようにしてもよい。こうすると、係止部K117が旋回操作部を兼ねるため、構成の簡略化を図ることができる。
また、図67に示すように、BtoB接続された状態の第1、第2の基板ケースK101,K102を結合するための2個の延出片K105それぞれを、嵌め合いにより電気的に接続された第1、第2のコネクタ部K103,K104と正面視で重なる位置に配置するとよい。このとき、「正面視で重なる位置」とは、第1、第2のコネクタ部K103,K104の上下幅の範囲内に2個の延出片K105が配置される場合に限らず、正面視で上側の延出片K105が第1、第2のコネクタ部K103,K104の上端から一部はみだし、下側の延出片K105が第1、第2のコネクタ部K103,K104の下端から一部はみだす場合も含む。
こうすると、第1の基板ケースK101と第2の基板ケースK102を異なる旋回角度で旋回させる場合のように、嵌め合いにより電気的に接続された第1、第2のコネクタ部K103,K104に応力がかかる状況であっても、2個の延出片K105が第1、第2のコネクタ部K103,K104に近接しているため、第1、第2のコネクタ部K103,K104に直接的に係るねじれ力を2個の延出片K105により緩和することができ、第1、第2のコネクタ部K103,K104のピン等の破損を防止することができる。
上記した実施形態において、各基板(主制御基板100、サブ制御基板200、メダル数制御基板300、ユニット制御基板500など)に読取機を用いることにより当該基板の識別情報の読み取りが可能になる識別記号が形成されたシールが添付されるように変形してもよく、以下、(変形例1)~(変形例3)について説明する。
各基板(主制御基板100、サブ制御基板200、メダル数制御基板300、ユニット制御基板500など)における識別記号が形成されたシールの配置位置等について図68~図70を参照して説明する。ただし、識別記号が形成されたシールの配置位置等について、各基板(主制御基板100、サブ制御基板200、メダル数制御基板300、ユニット制御基板500など)では同じ考えに則っているため、各基板(主制御基板100、サブ制御基板200、メダル数制御基板300、ユニット制御基板500など)を基板M100と記載して説明する。なお、スロットマシンSMが他の基板を備え、当該他の基板に識別記号が形成されたシールが貼付される場合、識別記号が形成されたシールの配置位置等は、各基板(主制御基板100、サブ制御基板200、メダル数制御基板300、ユニット制御基板500など)に対する識別記号が形成されたシールの配置位置等に関する考えと同じ考えに則ることができる。
基板M100において、その表面M100aには、図68及び図69に示すように、電位が所定値0であるグランド用の単一のベタ配線パターンである配線パターンM101、電位が所定値VDDである電源用の配線パターンM109、信号用の配線パターンM102が配置されるとともに、部品M103A,M103B,M103C(例えば、CPU)が実装されている。なお、この変形例(1)では、基板M100の表面M100aには部品M103A,M103B,M103Cの3つのみが実装されているものとして説明するが、実装される部品数はこれに限定されるものではない。
また、基板M100において、その表面M100aに配置された配線パターンM101には、図68及び図69に示すように、部品M103Aを表す部品情報M150がシルク印刷により形成されている。この部品情報M150は、図69に示すように、その形成面から盛り上がるように形成されることになる。ただし、図68では、シルク印刷により形成される情報は部品M103Aの部品情報M150のみとしているが、これ以外の部品M103B,M103Cの部品情報がシルク印刷により形成されるようにしてもよいし、部品情報以外の情報がシルク印刷により形成されるようにしてもよい。
また、基板M100において、その裏面M100bには、図69に示すように、電位が所定値0であるグランド用の配線パターンM104、電位が所定値VDDである電源用の配線パターン(不図示)、信号用の配線パターン(不図示)が配置されている。
また、基板M100には、図68及び図69に示すように、表面M100aに配置されたグランド用の配線パターンM101と裏面M100bに配置されたグランド用の配線パターンM104とを電気的に接続するスルーホールM106が形成されている。また、基板M100には、表面M100aに配置された電源用の配線パターンM109と裏面M100bに配置された電源用の配線パターンとを接続するスルーホールM110が形成されている(図68参照)。また、基板M100には、表面M100aに配置された信号用の配線パターンM102と、裏面M100bに配置された信号用の配線パターンとを接続するスルーホールM107が形成されている(図68参照)。
また、基板M100の表面M100a側には、シールM131を貼付する所定の領域(以下、「貼付領域」と記載する。)M132が予め定められており、貼付領域M132全ては単一のベタ配線パターンである配線パターンM101上にある。
この貼付領域M132内にシールM131が配置されている。この変形例(1)では、シールM131と貼付領域M132とは同じ寸法及び同じ形状であるとし、シールM131全体が貼付領域M132内に収まるように、シールM131は貼付されることになる。なお、この変形例(1)では、シールM131と貼付領域M132とは同じ寸法及び同じ形状であるとするが、これに限定されるものではなく、貼付領域M132はシールM131全体が貼付領域M132内に収まるような寸法及び形状であればよく、この場合も、シールM131全体が貼付領域M132内に収まるように、シールM131が貼付されるように、シールM131が貼付されるようにすればよい。
このシールM131の表面には、読取機を用いることにより基板M100の識別情報の読み取りが可能になるQRコード(登録商標)M120が形成され、その裏面(貼付時に基板M100側になる面)には接着剤が塗布されている。シールM131の裏面に塗布された接着剤により、シールM131は配線パターンM101上の貼付領域M132に貼付されることになる。
QRコード(登録商標)M120は、読取機が備えるカメラ等で撮像され、読取機が備えるコンピュータ等により撮像画像が解析されることにより、その情報(この実施形態では、基板M100の識別情報)が読み取られるようになっている。なお、QRコード(登録商標)M120の読取機による読み取りは既知技術であるので、詳細は省略する。
QRコード(登録商標)M120の配置領域M121は図68における点線で囲む矩形をしており、印刷部分(図68の点線で囲む部分のうちの黒色部分)と被印刷部分(図68の点線で囲む部分のうちの白色部分)とを含んでいる。ここで、配置領域M121を形成する矩形の3つの角はそれぞれQRコード(登録商標)M120のファインダパターン(切り出しシンボル、位置検出パターン)それぞれの最も外側の角に対応している。
上述した通り、貼付領域M132全ては単一のベタ配線パターンである配線パターンM101上にある。したがって、貼付領域M132内に貼付されたシールM131全体は配線パターンM101上に存在することになる。また、シールM131に形成されたQRコード(登録商標)M120全体及びその配置領域M121全体も当然ながら配線パターンM101上に存在することになる。
上述したスルーホールM106は、その一部でも貼付領域M132内に含まれることがないように、貼付領域M132を避けるように配置される。つまり、スルーホールM106の一部でも貼付領域M132内には存在していない。また、部品情報M150は、その一部でも貼付領域M132内に含まれることがないように、貼付領域M132を避けるように配置される。つまり、部品情報M150の一部でも貼付領域M132内には存在していない。したがって、貼付領域M132に貼付されたシールM131の下にはスルーホールM106及び部品情報M150が存在しないことになる。なお、シールM131が貼付される貼付領域M132全体が配線パターンM101上にあるので、当然ながらスルーホールM106以外のスルーホールM107,M110が貼付領域M132に貼付されたシールM131の下に存在することはない。
QRコード(登録商標)M120の配置領域M121及び当該配置領域M121に隣接する所定の領域(以下、「配置隣接領域」と記載する。)M140を含む領域M145を、表面M100a(単一のベタ配線パターンである配線パターンM101)からの背の高さが所定値H以上となる可能性がある特定部品(例えば、一部のコンデンサ、フィルタ、ICで使用される一方向挿入実装型またはTO型のパッケージをしたもの、コネクタ)を配置しない領域とする。この領域M145を配置禁止領域M145と記載する。なお、背の高さが所定値H以上となる可能性がある特定部品は、その一部でも配置禁止領域M145内に含まれるように配置されることは禁止される。
この変形例(1)では、配置隣接領域M140は、配置領域M121の中心を中心とした、外形が正方形をした枠状をしており、配置領域M121の各辺と配置隣接領域M140の外形の各辺との距離を予め定めた値としている。なお、配置隣接領域M140を先に設定した場合、例えば、背の高さが異なる複数の特定部品を用意してQRコード(登録商標)M120の誤認識をするかどうかのテストを行って、テスト結果に応じて実際に用いる所定値Hを決めるようにしてもよい。また、所定値Hを先に設定した場合、例えば、サイズや形状の異なる複数の配置隣接領域M140を用意してQRコード(登録商標)M120の誤認識をするかどうかのテストを行って、テスト結果に応じて実際に用いる配置隣接領域M140のサイズや形状を決めるようにしてもよい。
なお、配置禁止領域M145は、所定値H以上の部品を配置することを禁止する領域とする代わりに、特定パッケージの部品(例えば、一方向挿入実装型またはTO型のパッケージの部品)や、決まった部品(大容量コンデンサ、大型フィルタ、コネクタ等)を配置することを禁止する領域としてもよい。
なお、配置隣接領域M140の中心と配置領域M121の中心とが一致すものに限定されるものではなく、例えばQRコード(登録商標)120が形成されたシールM131を貼付する貼付領域M132が基板M100の縁の近くにあるような場合には配置隣接領域M140の中心と配置領域M121の中心とが一致しないように配置隣接領域M140を設定してもよい。
上述したように、基板M100の表面M100aには部品M103A,M103B,M103Cが実装されている。図68及び図69に示すように、配置禁止領域M145に部品M103Aが配置されているが、図69に示すように、部品M103Aの背の高さは所定値H未満である。また、図69に示すように、部品M103Bの背の高さは所定値H以上であるが、図68及び図69に示すように部品M103B全体が配置禁止領域M145外になるように配置されている。また、部品M103Cは、その全体が図68及び図69に示すように配置禁止領域M145外になるように配置され、その背の高さは所定値H未満である。したがって、背の高さが所定値H以上となる可能性がある特定部品は配置禁止領域M145に配置されていない。つまり、図69は、背の高さが所定値H以上となる可能性がある特定部品を配置禁止領域M145に設置しないという条件を満たす部品配置となっている。
なお、図70(a)の場合、基板M100の表面M100aには部品M103A,M103B,M103Cのみが配置されており、部品M103A,M103B,M103Cのうち部品M103Aが一番背の高い部品であるが、背の高さが所定値H未満の部品であるとする。図70(a)に示すように、配置禁止領域M145に部品M103Aが配置されているが、部品M103Aは部品M103A,M103B,M103Cのうち一番背の高い部品であるもののその背の高さは所定値H未満である。また、図70(a)に示すように、部品M103B,M103Cは、その全体が配置禁止領域M145外になるように配置され、その背の高さは所定値H未満である。したがって、背の高さが所定値H以上となる可能性がある特定部品は配置禁止領域M145に配置されていない。つまり、図70(a)は、背の高さが所定値H以上となる可能性がある特定部品を配置禁止領域M145に設置しないという条件を満たす部品配置となっている。
ただし、配置禁止領域M145内に一番背の高い部品M103Aが配置される図70(a)は、背の高さが一番高い部品を配置禁止領域M145に設置しないという、図72を用いて後述する変形例(3)における条件を満たさない、部品配置となっている。
また、図70(b)の場合、基板M100の表面M100aには部品M103B,M103Cのみが配置されている。図70(b)に示すように、部品M103B,M103Cは、その全体が配置禁止領域M145外になるように配置されている。したがって、背の高さが所定値H以上となる可能性がある特定部品は配置禁止領域M145に配置されていない。つまり、図70(b)は、背の高さが所定値H以上となる可能性がある特定部品を配置禁止領域M145に設置しないという条件を満たす部品配置となっている。
なお、図70(b)のように、QRコード(登録商標)M120に最も近い部品M103Bの背の高さが所定値H以上であっても、部品M103Bが配置禁止領域M145外に存在するように配置されれば、上記の条件を満たす部品配置である。
基板M100がスロットマシンSMの筐体の所定の内壁面に取り付けられた状態において、裏面M100bが当該所定の内壁面と向かい合う。なお、基板M100がスロットマシンSMの筐体の背面内側に取り付けられる場合、表面M100aが筐体の前面側に、裏面M100bが筐体の後側の内壁面側に位置するように基板M100が筐体内の後側の内壁面に取り付けられ、裏面M100bが後側の内壁面と向かい合うようになる。また、基板M100がスロットマシンSMの筐体の左側面内側に取り付けられる場合、表面M100aが筐体の右側の内壁面側に、裏面M100bが筐体の左側の内壁面側に位置するように基板M100が筐体内の左側の内壁面に取り付けられ、裏面M100bが左側の内壁面と向かい合うようになる。
したがって上記した変形例(1)によれば、正規の基板M100が非正規の基板に取り替えられても、基板M100(主制御基板100、サブ制御基板200、メダル数制御基板300、ユニット制御基板500など)の表面M100aにQRコード(登録商標)M120が形成されたシールM131を貼付しているため、取り替えられたことを容易に把握することができ、スロットマシンSMに非正規の基板を取り付ける不正行為を有効に防止することができる。また、QRコード(登録商標)M120自体は英数字等の人が見て容易に読み取ることができるものではないため、不正行為者がQRコード(登録商標)M120を見たとしても容易に複製することができず、この点からも不正行為を有効に防止することができる。
また、部品情報M150がシルク印刷により形成された場合には部品情報M150はその形成面から盛り上がるように形成されることになる(図69、図70(a),(b)参照)。また、スルーホールM106の端はその形成面に対して凸凹になることがある。また、基板M100の表面M100a上に形成された単一のベタ配線パターンである配線パターンM101は、当該配線パターンM101の縁の部分で基板の表面に対して段差が形成されることになる。
このため、仮にスルーホールM106及び部品情報M150が貼付領域M132を避けるようにして配置されていない場合や、貼付領域M132の一部が単一のベタ配線パターンである配線パターンM101上にあり、その他の部分が当該配線パターンM101上にない場合には、シールM131が、スルーホールM106や部品情報M150の上に貼付されたり、シールM131の一部が配線パターンM101からはみ出すように貼付されたりして、シールM131の表面が凸凹になってしまうことがある。このような凸凹になったシールM131の表面に形成されたQRコード(登録商標)M120を読取機で撮像した場合には、撮像したQRコード(登録商標)M120が歪んだものとなってしまい、これにより、QRコード(登録商標)M120の誤認識を招く可能性がある。また、シールM131がスルーホールM106や部品情報M150の上に貼り付けられたり、シールM131の一部が配線パターンM101からはみ出すように貼付されたりして、凸凹がある面に貼付された場合、シールM131は経年変化により剥がれやすくなったり、傷つきやすくなったりする。仮に、シールM131が剥がれたり、傷ついたりした場合には、不正行為があったと誤認される恐れがあり、このような場合にはスロットマシンSMを稼動することができなくなるという不具合がある。
これに対して、上記した変形例(1)によれば、シールM131の貼付領域M132全体が単一のベタ配線パターンである配線パターンM101上にあり、スルーホールM106や部品情報M150は貼付領域M132を避けるように配置されている。このため、シールM131はスルーホールM106や部品情報M150を避けて、その全体が単一のベタ配線パターンである配線パターンM101上に存在するように、当該配線パターンM101上の貼付領域M132に貼付されることになる。これにより、シールM131の表面は略平面になり、このような略平面のシールM131の表面に形成されたQRコード(登録商標)M120を読取機で撮像した場合には、撮像したQRコード(登録商標)M120がほとんど歪むことがなく、これにより、QRコード(登録商標)M120の誤認識を防止することができる。また、シールM131はスルーホールM106や部品情報M150を避け、その一部が単一のベタ配線パターンである配線パターンM101からはみ出すことなくその全体が当該配線パターンM101上に存在するように、略平面上に貼付されるため、スルーホールM106や部品情報M150による凸凹や、配線パターンM101の縁での段差に起因してシールM131が経年変化により剥がれやすくなったり、傷つきやすくなったりすることが防止でき、上記の不具合を効果的に抑えることができる。
また、スルーホールM106や部品情報M150、各種配線パターンの段差に起因してシールM131の表面が凸凹になるのを避けるためには、シールM131の貼付領域M132全体が、変形例(1)のように配線パターンM101のような単一のベタ配線パターン上に存在するようにする場合(以下、適宜、「第1貼付領域形成領域パターン」と記載する。)と、基板M100の表面M100aのうちの配線パターンのない部分(以下、「非配線パターン部分」と記載する。)上に存在するようにする場合(以下、適宜、「第2貼付領域形成領域パターン」と記載する。)と、が考えられる。このとき、例えば光を使う読取機をQRコード(登録商標)M120の読み取りに用いる場合を考える。基板M100として一般的に使用されるガラス基板やフレキシブル基板は光が透過してしまうこともあるので、非配線パターン部分上に全体が貼付されたシールM131の表面に形成されたQRコード(登録商標)M120を読み取ろうとしても、読み取れないことがある(第2貼付領域形成領域パターンの場合)。これに対して、配線パターンM101等の配線パターンは金属配線層により光を透過することがないので、配線パターンM101等の配線パターン上に全体が貼付されたシールM131の表面に形成されたQRコード(登録商標)M120を、光が透過してしまうことに起因して読み取ることができないことが起こらず、読み取ることができる(第1貼付領域形成領域パターンの場合)。この点から、第1貼付領域形成領域パターンは第2貼付領域形成領域パターンに比べて、優れていると言える。
また、上記した変形例(1)では、QRコード(登録商標)M120の配置領域M121及びこの配置領域M121に隣接する配置隣接領域M140を含む領域を、背の高さが所定値H以上の特定部品を配置することを禁止する配置禁止領域M145としている。このようにすると、読取機でQRコード(登録商標)M120を読み取る際に、部品に焦点が合ってQRコード(登録商標)M120が大きくボケてしまい、QRコード(登録商標)M120を正しく読み取ることができなくなってしまうことを防止することができる。
また、例えばシールM131が不透明である場合に、例えば、複数の配線パターン(例えば、配線パターンM101、配線パターンM102)をまたがるようにシールM131を貼付した場合などには、シールM131の下に配線パターンが存在しているかどうか把握しにくいという不具合などがある。一方、変形例(1)では、シールM131の貼付領域M132全てを単一のベタ配線パターンである配線パターンM101上にすることにより、前述の不具合が生じることを効果的に抑えることができる。
変形例(2)について、図71を参照して説明する。
変形例(1)ではスルーホールM106は貼付領域M132を避けるように配置されているのに対して、変形例(2)ではスルーホールM106は貼付領域M132及びこの貼付領域M132に隣接する所定の領域(以下、「貼付隣接領域」と記載する。)M160を避けるように配置されている点で、異なっている。なお、この点以外は変形例(1)と変形例(2)とは同じであり、変形例(2)では変形例(1)の構成と対応する構成には同じ符号を付し、変形例(1)の説明が適用できるためその説明を省略する。また、変形例(2)では変形例(1)の構成と対応する構成により変形例(1)と同様の効果が奏されることになるが、変形例(1)の説明が適用できるためその説明を省略する。
スルーホールM106は貼付領域M132及び貼付領域M132に隣接する所定の領域(貼付隣接領域)M160を避けるように配置される。つまり、貼付領域M132と貼付隣接領域M160は、スルーホールを配置することを禁止する領域(以下、「スルーホール配置禁止領域」と記載する。)M165である。なお、スルーホールM106は、その一部でもスルーホール配置禁止領域M165内に含まれるように配置されることはない。
この変形例(2)では、貼付隣接領域M160は、貼付領域M132の各辺と貼付隣接領域M160の外形の各辺との距離が、互いに等しい、予め定めた値となるように定められている。なお、例えば、貼付隣接領域M160のサイズは、予め貼付領域M132の近傍にスルーホールM106を設けた複数のパターンを用意してQRコード(登録商標)M120の誤認識をするかどうかのテストを行って、テスト結果に応じて実際に用いる所定の隣接領域のサイズを決めるようにしてもよい。
なお、貼付隣接領域M160は、貼付領域M132の各辺と貼付隣接領域M160の外形の各辺との距離が互いに等しくなるものに限定されるものではなく、例えば、次のようなものであってもよい。QRコード(登録商標)M120が形成されたシールM131を貼付する貼付領域M132が基板M100の縁の近くにあるような場合には、貼付領域M132の基板M100の縁の近くにある辺と貼付隣接領域M160の基板M100の縁の近くにある辺との距離を、貼付領域M132のそれ以外の各辺と貼付隣接領域M160のそれ以外の各辺との距離よりも小さくなるように、貼付隣接領域M160を設定してもよい。
なお、仮にスルーホール配置禁止領域M165の一部が配線パターンM101からはみ出して、例えば配線パターンM102や配線パターンM109上にある場合には、スルーホールM107,M110はスルーホール配置禁止領域M165を避けるように配置するようにしてもよい。
したがって変形例(2)によれば、QRコード(登録商標)M120が形成されたシールM131を貼付する貼付領域M132及び当該貼付領域M132に隣接する貼付隣接領域M160により形成されるスルーホール配置禁止領域M165にスルーホールM106が存在しないようになっている。このため、読取機がスルーホールM106をQRコード(登録商標)M120の印刷部分(図71の点線で囲む部分のうちの黒色部分)と誤ってQRコード(登録商標)M120の一部として読み取ることに起因するQRコード(登録商標)M120の誤認識を防止することができる。例えば、QRコード(登録商標)M120のファインダパターンやアライメントパターン等は基板M100の表面M100aに垂直な方向から当該表面M100aを見た平面視におけるスルーホールM106の形状と類似した形状であるので、スルーホールM106をQRコード(登録商標)M120のファインダパターンやアライメントパターン等に誤認することが考えられる。しかしながら、変形例(2)ではスルーホールM106がスルーホール配置禁止領域M165に存在しないようになっているので、スルーホールM106をQRコード(登録商標)M120のファインダパターンやアライメントパターン等に誤って読み取ること防止することができる。
変形例(3)について、図72を参照して説明する。
変形例(1)では配置禁止領域M145に配置するのを禁止する部品は背の高さが所定値H以上である部品であるのに対して、変形例(3)では配置禁止領域M145に配置するのを禁止する表面M100aに実装された複数の部品のうちの背の高さが一番高い部品である点で、異なっている。なお、この点以外は変形例(1)と変形例(3)とは同じであり、変形例(3)では変形例(1)の構成と対応する構成には同じ符号を付し、変形例(1)の説明が適用できるためその説明を省略する。また、変形例(3)は変形例(3)で変形例(1)の構成と対応する構成により変形例(1)と同様の効果が奏されることになるが、変形例(1)の説明が適用できるためその説明を省略する。
なお、変形例(3)では、配置禁止領域M145に配置するのを禁止する部品はその背の高さが所定値H以上であるかどうかは無関係であるが、変形例(1)との対比を可能にするため、図72(a)~(c)には表面M100aから高さが所定値Hである位置に実線を付している。
また、変形例(3)では、基板M100の表面M100aには、図72(a),(b)の場合には部品M203A,M203B,M203Cの3つのみが実装されており、図72(c)の場合には部品M203A,M203Bの2つのみが実装されているものとして説明するが、実装される部品数はこれに限定されるものではない。
また、例えば、基板M100の表面M100aに配置されることが想定される部品のうち一番背が高い部品と、サイズや形状の異なる複数の配置隣接領域M140を用意して、QRコード(登録商標)M120の誤認識をするかどうかのテストを行って、テスト結果に応じて実際に用いる配置隣接領域M140のサイズや形状を決めるようにしてもよい。
図72(a)の場合、部品M203A,M203B,M203Cのうち部品M203Bが表面M100a(単一のベタ配線パターンである配線パターンM101)からの背の高さが一番背の高い部品であるとする。図72(a)に示すように、配置禁止領域M145に部品M203Aが配置されているが、部品M203Aは部品M203A,M203B,M203Cのうち一番背の高い部品ではない。また、図72(a)に示すように、部品M203A,M203B,M203Cのうち一番背の高い部品M203Bは、その全体が配置禁止領域M145外になるように配置され、部品M203Cはその全体が配置禁止領域M145外になるように配置されている。したがって、一番背の高い部品M203Bは配置禁止領域M145に配置されていない。つまり、図72(a)は、一番背の高い部品M203Bを配置禁止領域M145に設置しないという条件を満たす部品配置となっている。
図72(b)の場合、部品M203A,M203B,M203Cのうち部品M203Bが表面M100a(単一のベタ配線パターンである配線パターンM101)からの背の高さが一番背の高い部品であるとする。図72(b)に示すように、配置禁止領域M145に部品M203Aが配置されているが、部品M203Aは背の高さが所定値H以上であるが、部品M203A,M203B,M203Cのうち一番背の高い部品ではない。また、図72(b)に示すように、部品M203A,M203B,M203Cのうち一番背の高い部品M203Bは、その全体が配置禁止領域M145外になるように配置され、部品M203Cはその全体が配置禁止領域M145外になるように配置されている。したがって、一番背の高い部品M203Bは配置禁止領域M145に配置されていない。つまり、図72(b)は、一番背の高い部品M203Bを配置禁止領域M145に設置しないという条件を満たす部品配置となっている。
ただし、配置禁止領域M145内に背の高さが所定値H以上の部品M203Aが配置される図72(b)は、背の高さが所定値H以上の部品を配置禁止領域M145に設置しないという、第1実施形態における条件を満たさない、部品配置となっている。
図72(c)の場合、部品M203B,M203Cのうち部品M203Bが表面M100a(単一のベタ配線パターンである配線パターンM101)からの背の高さが一番背の高い部品であるとする。図72(c)に示すように、部品M203B,M203Cのうち一番背の高い部品M203Bは、その全体が配置禁止領域M145外になるように配置され、部品M203Cはその全体が配置禁止領域M145外になるように配置されている。したがって、一番背の高い部品M203Bは配置禁止領域M145に配置されていない。つまり、図72(c)は、一番背の高い部品M203Bを配置禁止領域M145に設置しないという条件を満たす部品配置となっている。
なお、図72(c)のように、QRコード(登録商標)M120に最も近い部品M203Bが一番背の高い部品であっても、部品M203Bが配置禁止領域M145外に存在するように配置されれば、上記の条件を満たす部品配置である。
上述したように、変形例(3)では、基板M100の表面M100aに配置された複数の部品(図72(a),(b)では部品M203A,M203B,M203C、図72(c)では部品M203B,M203C)のうち、背の高さが一番高い部品を、QRコード(登録商標)M120の配置領域M121及び当該配置領域M121に隣接する所定の配置隣接領域M140には設置しないようになっている。
したがって上記した変形例(3)によれば、QRコード(登録商標)M120の配置領域M121及びこの配置領域M121に隣接する配置隣接領域M140には、一番背の高い部品M203Bが設置されない。このようにすると、読取機でQRコード(登録商標)M120を読み取る際に、部品に焦点が合ってQRコード(登録商標)M120が大きくボケてしまい、QRコード(登録商標)M120を正しく読み取ることができなくなってしまうことを防止することができる。
なお、上記の変形例(1)~(3)は次のように変形してもよい。
例えば、上記した各変形例(1)~(3)では、部品情報M150をシルク印刷により形成するとしたが、これに限定されるものではなく、例えばレーザ等による刻印により形成するようにしてもよい。刻印により部品情報M150を形成した場合、シルク印刷により形成された場合とは異なり、部品情報M150はその形成面から窪むように形成されることになる。また、スルーホールM106の端はその形成面に対して凸凹になることがある。また、基板M100の表面M100a上に形成された単一のベタ配線パターンである配線パターンM101は、当該配線パターンM101の縁の部分で基板の表面に対して段差が形成されることになる。
このため、仮にスルーホールM106及び部品情報M150が貼付領域M132を避けるようにして配置されていない場合や、貼付領域M132の一部が単一のベタ配線パターンである配線パターンM101上にあり、その他の部分が当該配線パターンM101上にない場合には、シールM131が、スルーホールM106や部品情報150の上に貼付されたり、シールM131の一部が配線パターンM101からはみ出すように貼付されたりして、シールM131の表面が凸凹になってしまうことがある。このような凸凹になったシールM131の表面に形成されたQRコード(登録商標)M120を読取機で撮像した場合には、撮像したQRコード(登録商標)M120が歪んだものとなってしまい、これにより、QRコード(登録商標)M120の誤認識を招く可能性がある。また、シールM131がスルーホールM106や部品情報M150の上に貼り付けられたり、シールM131の一部が配線パターンM101からはみ出すように貼付されたりして、凸凹がある面に貼付された場合、シールM131は経年変化により剥がれやすくなったり、傷つきやすくなったりする。仮に、シールM131が剥がれたり、傷ついたりした場合には、不正行為があったと誤認される恐れがあり、このような場合にはスロットマシンSMを稼動することができなくなるという不具合がある。
これに対して、上記した変形例によれば、シールM131の貼付領域M132全体が単一のベタ配線パターンである配線パターンM101上にあり、スルーホールM106や部品情報M150は貼付領域M132を避けるように配置されている。このため、シールM131はスルーホールM106や部品情報M150を避けて、その全体が単一のベタ配線パターンである配線パターンM101上に存在するように、当該配線パターンM101上の貼付領域M132に貼付されることになる。これにより、シールM131の表面は略平面になり、このような略平面のシールM131の表面に形成されたQRコード(登録商標)M120を読取機で撮像した場合には、撮像したQRコード(登録商標)M120がほとんど歪むことがなく、これにより、QRコード(登録商標)M120の誤認識を防止することができる。また、シールM131はスルーホールM106や部品情報M150を避け、その一部が単一のベタ配線パターンである配線パターンM101からはみ出すことなくその全体が当該配線パターンM101上に存在するように、略平面上に貼付されるため、スルーホールM106や部品情報M150による凸凹や、配線パターンM101の縁での段差に起因してシールM131が経年変化により剥がれやすくなったり、傷つきやすくなったりすることが防止でき、上記の不具合を効果的に抑えることができる。
また、上記した各変形例(1)~(3)では、識別記号が2次元コードであるQRコード(登録商標)M120であるとしたが、これに限定されるものではなく、QRコード(登録商標)M120以外の2次元コードであってもよい。また、識別記号は、人が見て直接識別記号により表される識別情報が読み取られるようなものではなく、読取機を用いることにより識別記号により表される識別情報の読み取りが可能になる例えば1次元コード、2次元コードなどとしてもよい。
また、上記した各変形例(1)~(3)では、シールM131の貼付領域132全てが単一のベタ配線パターンであるグランド用の配線パターンM101上にあるが、これに限定されるものではなく、例えば、電位が所定値VDDである電源用の配線パターンM109が単一のベタ配線パターンである場合には、シールM131の貼付領域M132全てが単一のベタ配線パターンM109上にあるようにしてもよい。
また、上記した変形例(1)、(2)では、背の高さが所定値H以上の部品をQRコード(登録商標)M120の配置領域M121及び当該配置領域M121に隣接する所定の配置隣接領域M140には設置しないようにし、変形例(3)では、基板M100の表面M100aに実装された複数の部品のうち、一番背の高い部品をQRコード(登録商標)M120の配置領域M121及び当該配置領域M121に隣接する所定の配置隣接領域M140には設置しないようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば次のようなものであってもよい。基板M100の表面M100aに実装された複数の部品のうち、QRコード(登録商標)M120に最も近い部品を、一番背の高い部品とならないように、各部品を配置するようにしてもよい。この場合、図70(b)、図72(c)の部品配置は許容されないことになる。
また、上記した各変形例(1)~(3)では、QRコード(登録商標)M120は、基板M100の部品が配置されている表面M100a側に配置されているが、これに限定されるものではなく、基板M100の部品が配置されていない裏面M100b側に配置されるようにしてもよい。この場合、シールの貼付領域全てが単一のベタ配線パターン(例えば、電位が所定値0であるグランド用の単一のベタ配線パターン、電位が所定値VDDである電源用の配線パターン)上にあり、シール全体が当該貼付領域内に収まるように貼付され、スルーホール及びシルク印刷または刻印により形成された特定情報が、貼付領域を避けるように配置されるようにしてもよい。
また、上記した各実施形態では、スロットマシンを対象として説明したが、これに限定されるものではなく、パチンコ機などの他の遊技機にも適用することができる。
また、上記実施形態や上記変形例等の内容を適宜組み合わせることができる。
そして、パチンコホールなどの遊技場に設置される遊技機に本発明を広く適用することができる。
SM…スロットマシン、CU…カードユニット、6L,6M,6R…リール、9…スタートスイッチ、100…主制御基板、101…主制御CPU、101d…第1投入処理手段、101h…第1払出処理手段、102…メモリ、300…メダル数制御基板、301…メダル数制御CPU、301b3…第2投入処理手段、301b4…第2払出処理手段、302…メモリ、500…ユニット制御基板、501…ユニットCPU、502…メモリ

Claims (1)

  1. 複数種類の図柄を可変表示する複数の可変表示列を有する図柄表示手段と、前記複数の可変表示列それぞれの可変表示を開始させるための遊技開始操作手段と、前記複数の可変表示列それぞれに対応してその可変表示を停止させる停止操作手段とを有し、全ての前記可変表示列が停止したときの停止結果に応じて遊技用価値が付与される遊技機において、
    遊技の進行に関する制御を行う主制御装置と、
    前記遊技用価値の量の管理に関わる制御を行う遊技用価値量制御装置と
    を備え、
    前記主制御装置は、
    前記遊技用価値量制御装置から前記遊技用価値を受け取り、前記遊技開始操作手段の操作により、前記遊技用価値を用いた遊技を行い、当該遊技の前記停止結果に基づいて付与される前記遊技用価値を前記遊技用価値量制御装置に受け渡し、
    前記遊技用価値量制御装置は、
    外部の遊技機対応ユニットに対して、複数の項目を含む遊技機情報を送信し、
    授受情報当該外部の遊技機対応ユニットとの間で送受信することにより、当該外部の遊技機対応ユニットとの前記遊技用価値の授受を行い、
    前記遊技機情報の送信は、所定の周期での送信タイミングに行われ、
    前記授受情報の通信は、前記所定の周期での前記送信タイミングとは異なるタイミングに行われ、
    前記主制御装置と前記遊技用価値量制御装置との間では、
    前記主制御装置と前記遊技用価値量制御装置との間での前記遊技用価値の投入、前記遊技用価値の投入のキャンセル及び前記遊技用価値の付与のいずれかに関わる前記遊技用価値の移動の契機が発生したとき、前記主制御装置と前記遊技用価値量制御装置との間で前記遊技用価値の移動を行うための装置間通信が行われ、
    前記装置間通信における、前記遊技用価値の移動に係る遊技用価値授受処理は、
    前記主制御装置、前記遊技用価値量制御装置に前記遊技用価値の更新を要求するための更新要求処理を行うとともに、当該主制御装置で管理する前記遊技用価値の量を更新する第1管理量更新処理を行い、
    前記遊技用価値量制御装置、前記更新要求処理を受けて、当該遊技用価値量制御装置で管理する前記遊技用価値の量を更新する第2管理量更新処理を行うことであり、
    前記第1管理量更新処理と第2管理量更新処理の実行処理順は、前記遊技用価値の移動の契機が前記遊技用価値の投入、前記遊技用価値の投入のキャンセル及び前記遊技用価値の付与のいずれであっても変わらないものである
    ことを特徴とする遊技機。
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