JP7313002B2 - 二酸化炭素の固定化方法 - Google Patents
二酸化炭素の固定化方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7313002B2 JP7313002B2 JP2019080243A JP2019080243A JP7313002B2 JP 7313002 B2 JP7313002 B2 JP 7313002B2 JP 2019080243 A JP2019080243 A JP 2019080243A JP 2019080243 A JP2019080243 A JP 2019080243A JP 7313002 B2 JP7313002 B2 JP 7313002B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alkaline earth
- carbon dioxide
- earth metal
- hydrogen chloride
- brine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/124—Water desalination
Landscapes
- Gas Separation By Absorption (AREA)
- Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
- Physical Water Treatments (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
Description
CO2固定化方法の有効な手段として、アルカリ土類金属であるMgやCaを利用して、これらアルカリ土類金属とCO2を結合させて固定化する方法が挙げられる。しかし、アルカリ土類金属を含む鉱石を利用する従来の方法は、高温高圧や薬品添加といったCO2排出と結びつく処理を必要とするため、プロセス全体でCO2排出となるケースが多い。
またMgやCaは、海水及び海水の淡水化プラントからの廃液かん水等にも含まれており、例えば海水を利用したCO2固定化方法が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1及び2の技術でも、pH調整や廃水処理等が必要となりプロセス全体としてCO2の排出量をマイナスとすることは困難である。
上述のようにかん水を利用したCO2固定化方法の問題点として、MgやCa以外の分子やイオンの存在によるCO2との反応の阻害が挙げられる。したがって、かん水からMgやCaを分離するプロセスにおいて、単位操作ごとに由来するCO2排出も考慮して、CO2削減能力が評価されなければならない。
すなわち、本発明は下記のとおりである。
前記アルカリ土類金属酸化物に二酸化炭素を含む気体を反応させる二酸化炭素反応工程、
を含む二酸化炭素の固定化方法。
[2]前記アルカリ土類金属酸化物を得る工程が、濃縮工程、アルカリ金属除去工程、塩化水素回収工程、並びに乾燥及び熱分解工程を含む、前記[1]に記載の二酸化炭素の固定化方法。
[3]前記アルカリ金属除去工程が、前記濃縮工程を経たかん水に塩化水素を含む気体を添加してアルカリ金属塩化物を除去する工程である、前記[2]に記載の二酸化炭素の固定化方法。
[4]前記塩化水素回収工程が、前記アルカリ金属分離工程を経たかん水にアルカリ土類金属塩化物の水和物を添加して塩化水素を回収する工程である、前記[2]又は[3]に記載の二酸化炭素の固定化方法。
[5]前記塩化水素回収工程によって回収した塩化水素の少なくとも一部を前記アルカリ金属除去工程に用いる塩化水素の再利用工程をさらに有する、前記[2]~[4]のいずれかに記載の二酸化炭素の固定化方法。
[6]前記塩化水素回収工程を経たかん水が、アルカリ土類金属塩化物のスラリーを含む、前記[2]~[5]のいずれかに記載の二酸化炭素の固定化方法。
[7]前記乾燥及び熱分解工程が、前記塩化水素回収工程を経たかん水を乾燥した後、さらに加熱してアルカリ土類金属酸化物を得る工程である、前記[2]~[6]のいずれかに記載の二酸化炭素の固定化方法。
[8]前記塩化水素回収工程を経たかん水を乾燥した後、得られたアルカリ土類金属塩化物の水和物の少なくとも一部を前記塩化水素回収工程に用いるアルカリ土類金属塩化物の水和物の再利用工程をさらに有する、前記[2]~[7]のいずれかに記載の二酸化炭素の固定化方法。
[9]前記アルカリ土類金属として少なくともマグネシウムを含む、前記[1]~[8]のいずれかに記載の二酸化炭素の固定化方法。
[10]前記かん水が、海水、塩湖、及び工業廃水から選ばれる少なくとも1種から得られるかん水である、前記[1]~[9]のいずれかに記載の二酸化炭素の固定化方法。
[11]前記かん水が、海水を用いた造水装置から得られるかん水、海水から塩を造るプロセスから得られるかん水、及び塩湖からリチウムを回収するプロセスから得られるかん水から選ばれる少なくとも1種である、前記[1]~[10]のいずれかに記載の二酸化炭素の固定化方法。
[12]前記[1]~[11]のいずれかに記載の二酸化炭素の固定化方法を用いた、アルカリ土類金属炭酸塩の製造方法。
また、本発明の実施形態(以下、「本実施形態」と称すことがある。)において、上記アルカリ土類金属酸化物を得る工程は、濃縮工程、アルカリ金属除去工程、塩化水素回収工程、並びに乾燥及び熱分解工程を含むことが好ましい。
また「かん水」とは、マグネシウムイオン(Mg2+)、カルシウムイオン(Ca2+)等のアルカリ土類金属のイオン以外に、塩化イオン(Cl-)、硫酸イオン(SO4 2-)、ナトリウムイオン(Na+)、カリウム(K+)から選ばれる少なくとも1種のイオンを含んでいてもよい水溶液である。
前述のMgを多く含むこと、環境負荷の低減及びCO2排出量削減のし易さの観点から、かん水は海水を用いた造水装置から得られるかん水、海水から塩を造るプロセスから得られるかん水、及び塩湖からリチウムを回収するプロセスから得られるかん水から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
以下、本実施形態の一例において含むことのできる各工程を、図1を用いて具体的に説明する。なお、図1において、S1,S2,S3等のS系統は沈殿析出、G1,G2,G3等のG系統は気相、L1,L2,L3等のL系統は液相を意味する。
アルカリ土類金属を含むかん水からアルカリ土類金属酸化物を得る工程は、濃縮工程(硫酸塩除去工程)、アルカリ金属除去工程、塩化水素回収工程、並びに乾燥及び熱分解工程を含む。アルカリ土類金属酸化物を得る工程では、CO2の排出量を考慮しつつ、アルカリ土類金属とCO2との反応を阻害するアルカリ土類金属以外の硫酸イオンや陽イオンを除去する。また、添加剤であるHClを回収及び再利用することでHCl生産によるCO2排出を回避することができる。
以下、本実施形態の一例において、図1に示すかん水Lとして、海水の淡水化プラントから得られる廃液かん水を用いた例について説明する。
また、上記かん水Lには、Mg2+以外にCl-、SO4 2-、Na+、Ca2+、K+といったイオン等が含まれ、その濃度は海水の約2倍である。
濃縮工程は、アルカリ土類金属とCO2の反応の妨げとなるアルカリ土類金属以外の分子及びイオンを分離し、以後の工程を効率化する工程である。
図1に示すかん水Lを用いた濃縮工程は、アルカリ土類金属とCO2の反応の妨げとなるSO4 2-を分離する硫酸塩除去工程でもある。濃縮工程は、これらアルカリ土類金属以外のSO4 2-や陽イオンを分離することができる濃縮率及び温度等の濃縮条件を適宜調整して実施することができる。
また、本発明の効果を損なわない限りにおいて、蒸発濃縮1’の際の圧力に制限はなく、常圧(1atm)で行うことができ、例えば0.8~1.2atmであってもよい。
アルカリ金属除去工程は、濃縮工程を経たかん水に塩化水素(HCl)を含む気体を添加してアルカリ金属塩化物を除去する工程である。
アルカリ金属除去工程において、アルカリ土類金属とCO2の反応の妨げとなるLi+、Na+及びK+等のアルカリ金属イオンを、アルカリ金属塩化物として析出分離する。
また、NaClとKClの析出分離ができれば、アルカリ金属除去工程2における圧力に制限はなく、常圧(1atm)で行うことができ、例えば0.8~1.2atmであってもよい。
HClガスGl4のHCl濃度は、本発明の効果を損なわない限りにおいて制限はないが、超共沸状態(水-塩酸2元系で共沸点よりも濃い塩酸ガス濃度)であることが好適であるため、質量分率で40%程度以上が望ましい。また、HClガスGl4の流速は、化学工業プロセスでの常識的な設計範囲内であって、本発明の効果を損なわない限りにおいて制限はない。
塩化水素回収工程は、アルカリ金属分離工程を経たかん水にアルカリ土類金属塩化物の水和物を添加して塩化水素を回収する工程である。
アルカリ金属分離工程を経たかん水は、HClが高濃度で溶解したかん水であり、この高濃度HClかん水にアルカリ土類金属塩化物の水和物を添加することでHClガスを回収する。
このように回収したHClを前述のアルカリ金属除去工程に再利用することにより、アルカリ金属除去工程に新たに製造したHClの添加量を減らすことができる。そのため、新たに製造したHClの生産に起因するCO2排出を回避することが可能となる。
高濃度HClかん水L4に添加する塩化マグネシウム二水和物Sl5の添加量は、かん水L4に存在するHCl濃度の量で決定することができる。
また、高濃度HClかん水L4に塩化マグネシウム二水和物Sl5を添加した後、HClガスG5を回収する際の温度は、好ましくは100℃以下であり、より好ましくは50~100℃、さらに好ましくは60~90℃である。HClガスG5を回収する際の圧力は、上記回収温度を低温化し、HClガスを高濃度で回収できる観点から、好ましくは0.25~1.0atmであり、CO2の発生を考慮しながら調整することが好ましい。
塩化水素回収工程によって回収した塩化水素の少なくとも一部を前記アルカリ金属除去工程に用いる塩化水素の再利用工程をさらに有することが好ましい。前述したように、本工程を有することにより、新たに製造したHClの生産に起因するCO2排出を回避することが可能となる。
図1では、塩化水素回収工程によって回収したHClガスG5を、HClガスGl4としてアルカリ金属除去工程2へ再利用することが示されている。
乾燥及び熱分解工程は、塩化水素回収工程を経たかん水を乾燥した後、さらに加熱してアルカリ土類金属酸化物を得る工程である。
塩化水素回収工程を経たかん水には、アルカリ土類金属塩化物のスラリーが含まれる。
上記熱分解4’’の際の温度は、MgOHClの生成に対しては、大気圧下において好ましくは235℃以下であり、より好ましくは160~235℃である。圧力を大気圧よりも低くすればさらに温度を下げることができる。また、MgOの生成に対しては、大気圧下において好ましくは300~500℃、より好ましくは350~450℃である。圧力を大気圧よりも低くすればさらに温度を下げることができる。上記温度範囲とすることにより、効率よくヒドロキシ塩化マグネシウムS7又は酸化マグネシウムS8とすることができる。
図1では、MgOを生成する熱分解4’’の際に回収したHClガスG8aを、HClガスGl4としてアルカリ金属除去工程2へ再利用することが示されている。
また上記乾燥及び熱分解工程において、塩化水素回収工程を経たかん水を乾燥することによって回収したアルカリ土類金属塩化物の水和物の少なくとも一部を前記塩化水素回収工程に用いるアルカリ土類金属塩化物の水和物の再利用工程をさらに有することが好ましい。本工程を有することにより、塩化水素回収に必要なエネルギー源を限りなくゼロに近づけることが期待でき、環境負荷の削減において好適なものとなる。
図1では、乾燥4’の際に回収した塩化マグネシウム二水和物S6の少なくとも一部S6aを、塩化マグネシウム二水和物Sl5として塩化水素回収工程3へ再利用することが示されている。
二酸化炭素反応工程は、アルカリ土類金属酸化物に二酸化炭素を含む気体を反応させる工程である。アルカリ土類金属酸化物と二酸化炭素を含む気体との固気反応により、アルカリ土類金属酸化物に二酸化炭素を固定化する。
二酸化炭素を含む気体は大気でもよい。また、該気体中に含まれる二酸化炭素濃度に制限はないが、上記固気反応の進行のし易さの観点から、気体中に含まれる二酸化炭素濃度は大気~100体積%程度である。
図1では、二酸化炭素反応工程5は、熱分解4’’により得られた酸化マグネシウムS8に二酸化炭素を含む気体が流され、炭酸マグネシウム三水和物(MgCO3・3H2O)S9となって、二酸化炭素は固定化される。
さらに、二酸化炭素を固定化した炭酸マグネシウムは建築材料としても利用可能である。したがって本発明は、前述の二酸化炭素の固定化方法を用いた、アルカリ土類金属炭酸塩の製造方法をも提供することがきる。
実施例は、図1に示すように、[濃縮工程1]、[アルカリ金属除去工程2]、[塩化水素回収工程3]、[乾燥及び熱分解工程4]、[二酸化炭素反応工程5]の各固定を順次施行し、二酸化炭素を固定化した。図1における、S1,S2,S3等のS系統の沈殿析出成分及びその量、G1,G2,G3等のG系統の気相成分及びその量、L1,L2,L3等の液相成分及びその量については、表1及び表2に示した。
表1に示す組成のかん水Lを、蒸発濃縮1’(90℃、常圧)により濃縮してH2Oを水蒸気G1として除去し、CaSO4・2H2Oの石膏沈殿S1を沈殿回収した。
続いて、蒸発濃縮1’を経たかん水L1を、蒸発濃縮1’’(60℃、常圧)により濃縮し、H2Oを水蒸気G2として除去し、NaCl及び石膏沈殿S2を沈殿回収した。
続いて、蒸発濃縮1’’を経たかん水L2を冷却沈殿1’’’ (0℃、常圧)し、NaCl及びNa2SO4・10H2O(硫酸ナトリウム)S3を沈殿回収した。
上記冷却濃縮1’’’を経た濃縮かん水L3に、HClガス(水蒸気を含む)Gl4を添加(80℃、常圧)し、容器内を0℃、常圧に冷却することでNaCl及びKClの固体S4を析出分離させた。
上記アルカリ金属分離工程2を経た高濃度HClかん水L4に、塩化マグネシウム二水和物(MgCl2・2H2O)Sl5を添加し、80℃に加温することでHClガス(水蒸気を含む)G5を回収した。
また、上記塩化水素回収工程3によって回収したHClガスG5を、HClガスGl4としてアルカリ金属除去工程2へ再利用した。
上記塩化水素回収工程3を経たかん水は、塩化マグネシウム(MgCl2)水和物のスラリーL5であり、これを110℃にて乾燥4’し、塩化マグネシウム二水和物(MgCl2・2H2O)S6とした。該塩化マグネシウム二水和物S6の少なくとも一部S6bを、230℃にて熱分解4’’し、ヒドロキシ塩化マグネシウム(MgOHCl)S7とした。その後ヒドロキシ塩化マグネシウムS7を、400℃にて熱分解4’’して脱塩酸化し、酸化マグネシウム(MgO)S8とした。
また、乾燥4’の際に回収した塩化マグネシウム二水和物S6の残部S6aを、塩化マグネシウム二水和物Sl5として塩化水素回収工程3へ再利用した。さらに、上記熱分解4’’においてHClガスG8aを回収し、HClガスGl4としてアルカリ金属除去工程2へ再利用した。
上記熱分解4’’により得られた酸化マグネシウムS8に、二酸化炭素G5mol%を含む空気を流し、30℃、大気圧、90%湿度環境下で炭酸マグネシウム三水和物(MgCO3・3H2O)S9(0.102mol)とすることで、0.102molの二酸化炭素を固定化した。
A:質量変化測定
B:イオンクロマトグラフィーにより測定
C:熱重量示差熱分析装置(TG-DTA)により測定
D:蛍光X線分析装置(XRF)及びX線回析装置(XRD)により測定
E:質量変化により算出
また、かん水は複数イオンを含む水溶液であることから、各工程において水(純水)、塩、石膏、塩化カリウム等を副産物として得ることができる。そのため、CO2固定化の他に、様々な副産物が生産され、これらをより環境に配慮した製品として利用することが期待できる。また、かん水として廃液を用いることにより、廃液処理費の削減にも貢献することが考えられる。
さらに、二酸化炭素を固定化した炭酸マグネシウムは建築材料としても利用可能である。
上記から本実施形態は、副産物による歳入源と廃液処理費の削減の副次的な効果も期待することができる。
2.アルカリ金属除去工程
3.塩化水素回収工程
4’.4’’.乾燥及び熱分解工程
5.二酸化炭素反応工程
L.かん水
G.二酸化炭素
Claims (8)
- アルカリ土類金属を含むかん水からアルカリ土類金属酸化物を得る工程、及び
前記アルカリ土類金属酸化物に二酸化炭素を含む気体を反応させる二酸化炭素反応工程、を含む二酸化炭素の固定化方法であって、
前記アルカリ土類金属酸化物を得る工程が、濃縮工程、アルカリ金属除去工程、塩化水素回収工程、並びに乾燥及び熱分解工程を含み、
前記濃縮工程が、アルカリ土類金属と二酸化炭素の反応の妨げとなるアルカリ土類金属以外の分子及びイオンを分離する工程であり、
前記アルカリ金属除去工程が、前記濃縮工程を経たかん水に塩化水素を含む気体を添加してアルカリ金属塩化物を除去する工程であり、
前記塩化水素回収工程が、前記アルカリ金属除去工程を経たかん水にアルカリ土類金属塩化物の水和物を添加して塩化水素を回収する工程であり、
前記乾燥及び熱分解工程が、前記塩化水素回収工程を経たかん水を乾燥した後、さらに加熱してアルカリ土類金属酸化物を得る工程である、二酸化炭素の固定化方法。 - 前記塩化水素回収工程によって回収した塩化水素の少なくとも一部を前記アルカリ金属除去工程に用いる塩化水素の再利用工程をさらに有する、請求項1に記載の二酸化炭素の固定化方法。
- 前記塩化水素回収工程を経たかん水が、アルカリ土類金属塩化物のスラリーを含む、請求項1または2に記載の二酸化炭素の固定化方法。
- 前記塩化水素回収工程を経たかん水を乾燥した後、得られたアルカリ土類金属塩化物の水和物の少なくとも一部を前記塩化水素回収工程に用いるアルカリ土類金属塩化物の水和物の再利用工程をさらに有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の二酸化炭素の固定化方法。
- 前記アルカリ土類金属として少なくともマグネシウムを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の二酸化炭素の固定化方法。
- 前記かん水が、海水、塩湖、及び工業廃水から選ばれる少なくとも1種から得られるかん水である、請求項1~5のいずれか1項に記載の二酸化炭素の固定化方法。
- 前記かん水が、海水を用いた造水装置から得られるかん水、海水から塩を造るプロセスから得られるかん水、及び塩湖からリチウムを回収するプロセスから得られるかん水から選ばれる少なくとも1種である、請求項1~6のいずれか1項に記載の二酸化炭素の固定化方法。
- 請求項1~7のいずれか1項に記載の二酸化炭素の固定化方法を用いた、アルカリ土類金属炭酸塩の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019080243A JP7313002B2 (ja) | 2019-04-19 | 2019-04-19 | 二酸化炭素の固定化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019080243A JP7313002B2 (ja) | 2019-04-19 | 2019-04-19 | 二酸化炭素の固定化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020175344A JP2020175344A (ja) | 2020-10-29 |
JP7313002B2 true JP7313002B2 (ja) | 2023-07-24 |
Family
ID=72936562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019080243A Active JP7313002B2 (ja) | 2019-04-19 | 2019-04-19 | 二酸化炭素の固定化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7313002B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2021261410A1 (ja) * | 2020-06-22 | 2021-12-30 | ||
JP2023051282A (ja) | 2021-09-30 | 2023-04-11 | 住友大阪セメント株式会社 | 二酸化炭素の固定方法、炭酸カルシウムの製造方法、及び廃石膏ボードの利用方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011011167A (ja) | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Omega:Kk | 排水処理方法 |
JP2012521945A (ja) | 2009-03-27 | 2012-09-20 | カウンスィル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ | カイナイト混合塩及びアンモニアから、硫酸カリウム、硫酸アンモニウム、水酸化マグネシウム、及び/又は酸化マグネシウムを同時生産するための方法 |
JP2013136012A (ja) | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Hydro Fuel Development Inc | 廃ガスからco2を分離回収する方法及び装置 |
JP2018001110A (ja) | 2016-07-05 | 2018-01-11 | 東洋紡株式会社 | ブラインの処理方法、塩水の淡水化処理方法、ブラインの処理システム、および、塩水の淡水化処理システム |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57100917A (en) * | 1980-12-15 | 1982-06-23 | Darumia Inst Obu Saienteifuits | Manufacture of magnesium oxide from brine or bittern |
-
2019
- 2019-04-19 JP JP2019080243A patent/JP7313002B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012521945A (ja) | 2009-03-27 | 2012-09-20 | カウンスィル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ | カイナイト混合塩及びアンモニアから、硫酸カリウム、硫酸アンモニウム、水酸化マグネシウム、及び/又は酸化マグネシウムを同時生産するための方法 |
JP2011011167A (ja) | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Omega:Kk | 排水処理方法 |
JP2013136012A (ja) | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Hydro Fuel Development Inc | 廃ガスからco2を分離回収する方法及び装置 |
JP2018001110A (ja) | 2016-07-05 | 2018-01-11 | 東洋紡株式会社 | ブラインの処理方法、塩水の淡水化処理方法、ブラインの処理システム、および、塩水の淡水化処理システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020175344A (ja) | 2020-10-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5406955B2 (ja) | 炭酸リチウムを製造する方法 | |
US11396452B2 (en) | Method for preparing lithium concentrate from lithium-bearing natural brines and processing thereof into lithium chloride or lithium carbonate | |
JP2018502995A (ja) | HClスパージを行うことを含むリチウム含有材料の処理 | |
JP5269186B2 (ja) | 高純度水酸化リチウムと塩酸とを製造する方法 | |
WO2016188387A1 (zh) | 含镁的冶炼废水综合回收的方法 | |
US20150152523A1 (en) | Processing of lithium containing material | |
JP2019527178A (ja) | 二酸化炭素を捕捉及び変換する方法及びシステム | |
Mourad et al. | Effects of potassium hydroxide and aluminum oxide on the performance of a modified solvay process for CO2 capture: A comparative study | |
Mattila et al. | Production of precipitated calcium carbonate from steel converter slag and other calcium-containing industrial wastes and residues | |
JP6402274B1 (ja) | 燃焼排ガスの二酸化炭素排出量削減処理方法 | |
JP7313002B2 (ja) | 二酸化炭素の固定化方法 | |
CN104284707A (zh) | 涉及基于二盐的热解制程的二氧化碳封存 | |
WO2014078908A1 (en) | Process for recovering lithium from a brine with reagent regeneration and low cost process for purifying lithium | |
WO2021261410A1 (ja) | 二酸化炭素の固定化方法 | |
US20150086452A1 (en) | Process for manufacture of sodium hydroxide and sodium chloride products from waste brine | |
CN106277005B (zh) | 一种从氟化钙污泥资源中回收冰晶石、碳酸钙和硫酸钠的方法 | |
Santos et al. | Mechanisms of Mg carbonates precipitation and implications for CO 2 capture and utilization/storage | |
CN103172090A (zh) | 用于生产碳酸氢钠的方法 | |
US9193601B2 (en) | Method of recycling of by-products for the production of soda ash and ammonium sulphate | |
CA3054747A1 (en) | Method for producing lithium hydroxide from lithium-containing ore by means of chlorination and chloroalkali process | |
CN105473209A (zh) | 一种固定二氧化碳的方法 | |
CN102328947A (zh) | 一种回收锶渣的方法 | |
KR101860331B1 (ko) | 해수 담수화 농축수 처리방법 | |
EP4223696A2 (en) | Production of low carbon footprint magnesia | |
RU2560359C2 (ru) | Кальцинатный способ получения карбоната лития из литиеносного сырья |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190424 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190516 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20190516 |
|
A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20190516 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20191106 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20191202 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20191202 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191226 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220329 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230228 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230426 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230606 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230703 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7313002 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |