JP7312635B2 - 車両用認証方法及び車両用認証装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用認証方法及び車両用認証装置に関する。
秘密鍵を記憶するユーザ端末からの配車要求を配車サーバが受け付けると、配車サーバは、配車する車両の車両端末と秘密鍵に対応する公開鍵とを関連付け、車両端末が、秘密鍵を用いて生成されたデジタル署名と共に車両の制御の要求をユーザ端末から受け付けると、車両端末が、車両と関連付けられた公開鍵を用いてデジタル署名を検証して、車両の制御の要求に伴うユーザ認証を行う技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2016-208494号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術によれば、配車要求を行う予約者が、配車された車両の乗員と異なる場合(例えば、予約者としての親が、乗員としての子供のために配車要求をする場合)には、予約者の端末に記憶された秘密鍵と乗員の端末に記憶された秘密鍵が異なるために、車両の制御の要求に伴うユーザ認証を行うことができず、乗員が配車サービスを適切に利用できない場合がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、配車サービスの予約者と配車車両の乗員とが異なる場合であっても、乗員が配車サービスを適切に利用できる車両用認証方法及び車両用認証装置を提供することにある。
上述した問題を解決するために、本発明の一態様に係る車両用認証方法及び車両用認証装置は、配車リクエストを送信した予約者と、配車リクエストに基づいて配車された車両に乗車している乗員とが、一致するか否かを判定し、予約者と乗員が一致すると判定された場合に、乗員からの指示に基づいて降車用制御を開始し、予約者と乗員が一致しないと判定された場合に、乗員からの指示に優先して予約者からの指示に基づいて降車用制御を開始する。
本発明によれば、配車サービスの予約者と配車車両の乗員とが異なる場合であっても、乗員が配車サービスを適切に利用できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用認証装置を含む配車システムの構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示される車両用認証装置の、認証用コントローラの構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る車両用認証装置の動作を示すフローチャートである。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。説明において、同一のものには同一符号を付して重複説明を省略する。
[配車システムの構成]
図1は、本実施形態に係る車両用認証装置を含む配車システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、配車システムは、無線又は有線のネットワーク400で互いに接続された、ユーザ端末100(操作端末)と、車両用認証装置200と、配車サーバ300と、を備える。なお、車両用認証装置200は、配車システムの管理対象である車両(配車車両)に搭載される。図1では、配車車両は図示していない。
ユーザ端末100は、ユーザからの配車リクエストを受け付け、受け付けた配車リクエストを送信する。ユーザ端末100としては、例えば、ユーザが日常的に利用する携帯端末(スマートフォン、タブレットなど)が挙げられる。
配車サーバ300は、ユーザの配車リクエスト及び車両の情報を取得し、取得した情報に基づいて、配車リクエストに基づいて、配車すべき車両を決定する。
配車車両は、ユーザが指定する目的地(ユーザの行き先)までの移動手段を提供する乗り物であって、例えば、自動運転車両が挙げられる。その他、配車車両としては、例えば、有人/無人のタクシー、バス、トラックなど、種々の移動手段が挙げられる。配車システムには、複数個の待合地点、及び、複数台の配車車両が登録されているものとする。
ネットワーク400は、例えば、インターネットが挙げられる。ネットワーク400は、4G/LTEや、5Gなどのモバイル通信機能を利用するものであってもよい。
なお、図1では示していないが、サービサ(例えばDeNA(登録商標)、UBER(登録商標)などの配車サービス提供会社)の管理サーバが、ネットワーク400に接続されて、配車システムの一部を構成するものであってもよい。
この場合、ユーザ端末100から送信された配車リクエストが、サービサの管理サーバによって処理され、処理された後の配車リクエストが、配車サーバ300に送信されるものであってもよい。また、配車車両の情報が、サービサの管理サーバによって処理され、処理された後の配車車両の情報が、配車サーバ300に送信されるものであってもよい。
さらに、配車サーバ300から出力される配車車両の情報が、サービサの管理サーバによって処理され、処理された後の情報が、ユーザ端末100に送信されるものであってもよい。
以下では説明の簡略化のために、サービサの管理サーバを省略し、ネットワーク400を介してユーザ端末100は配車サーバ300と双方向に通信可能であるとし、さらに、ネットワーク400を介して配車車両は配車サーバ300と双方向に通信可能であるとする。
[ユーザ端末の構成]
次にユーザ端末100について説明する。図1に示すように、ユーザ端末100は、表示部160と、操作部170と、端末側コントローラ120と、通信部110と、を備える。
表示部160は、配車システムによって提供される配車車両の情報や、配車車両と待ち合わせる待合地点に関する情報等を表示する。配車車両の情報及び待合地点に関する情報は、後述する通信部110により、ネットワーク400を介して配車サーバ300から取得する。
また、表示部160は、ユーザ端末100のユーザが待合地点まで向かうために必要な経路情報や、待合地点までのユーザの移動をガイドするための案内情報を提示するものであってもよい。
表示部160としては、各種の情報を視覚情報によって情報を提示するものに限定されない。表示部160は、聴覚情報によってユーザに情報を提示するものであってもよい。
その他、表示部160は、後述する車両用認証装置200から受信した信号に基づいて、配車車両で行う降車用制御(降車シーケンス)の開始の可否の問い合わせをユーザに提示するものであってもよい。なお、配車車両で行う降車用制御の例として、配車車両のドアロックを解除する制御や、配車車両のドアを開く制御が挙げられる。
操作部170は、配車システムに対するユーザからの各種の指示に対応するユーザの操作を受け付ける。例えば、操作部170は、複数のボタンを備えた入力インターフェイスであってもよいし、タッチインターフェイスを備えたタッチパネルであってもよい。
より具体的には、絵や記号で表現したアイコンをユーザが操作可能なように表示部160が表示し、表示されたアイコンをユーザがタッチ、ドラッグなどすることで、操作部170はユーザの操作を受け付けるものであってもよい。
また、操作部170は、ユーザの発話を音声認識して得られた情報に基づいて、ユーザの操作内容を決定するものであってもよい。
その他、操作部170は、表示部160によって提示した降車用制御の開始の可否の問い合わせに対するユーザの回答を受け付けるものであってもよい。
端末側コントローラ120は、表示部160、操作部170、通信部110と接続されており、端末側コントローラ120には、操作部170、通信部110からの情報が入力され、端末側コントローラ120からは表示部160、通信部110への情報が出力される。
なお、端末側コントローラ120は、CPU(中央処理装置)、メモリ、及び入出力部を備える汎用のマイクロコンピュータである。端末側コントローラ120には、所定のコンピュータプログラムがインストールされている。コンピュータプログラムを実行することにより、端末側コントローラ120は、表示部160及び通信部110の制御を行う。
端末側コントローラ120が備える各種の情報処理は、ソフトウェアによって実現されるものであってもよいし、専用のハードウェアによって実現されるものであってもよい。
端末側コントローラ120は、操作部170に対するユーザの操作に基づいて、ユーザからの配車リクエストを取得する。例えば、配車リクエストには、配車車両を利用してユーザが向かう予定の目的地の指定が含まれていてもよい。その他、配車リクエストには、配車車両の乗車可能人数、仕様、種別などの指定が含まれていてもよい。
その他、端末側コントローラ120は、ユーザ端末100を使用して配車リクエストを送信するユーザ(すなわち予約者)を、一意に識別するための予約者識別情報を記憶するものであってもよい。
通信部110は、ネットワーク400との間で情報を送受信する。通信部110は、ネットワーク400から取得した情報を図示しないメモリ等に記憶し、また、配車リクエスト、予約者識別情報、環境情報など、所定の情報をネットワーク400に対して出力する。例えば、通信部110は、4G/LTEのモバイル通信機能を備えたデバイスであってもよいし、Wifi通信機能を備えたデバイスであってもよい。
ユーザ端末100から送信された予約者識別情報は、ネットワーク400を介して、車両用認証装置200に送信される。
[車両用認証装置の構成]
次に、車両用認証装置200について説明する。車両用認証装置200は、配車システムの管理対象である車両(配車車両)に搭載され、配車車両に乗車する乗員の操作を受け付ける。
ここで、ユーザ端末100を介して配車リクエストを行った「予約者」と、配車車両に乗車する「乗員」が一致するとは限らないことに注意する。配車サービスを利用したいと考える者に代わって、代理人が配車リクエストを行う場合も想定される。この場合、「予約者」は「代理人」であり、「乗員」は「配車サービスを利用したいと考える者」である。
例えば、家庭内で、子供に配車サービスを利用させたいと考える親が配車リクエストを行う場合には、「予約者」は「親」であり、「乗員」は「子供」となる。また、配車サービスを頻繁に利用する経験者が、配車サービスの利用の初心者に代わって配車リクエストを行う場合には、「予約者」は「経験者」であり、「乗員」は「初心者」となる。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用認証装置200は、通信部210と、センサ280と、表示部260と、操作部270と、認証用コントローラ220(コントローラ)と、を備える。なお、表示部260及び操作部270は、車両に搭載されたナビゲーション装置などと兼用されていてもよく、車両用認証装置200に必須の構成要素ではない。
通信部210は、ネットワーク400との間で情報を送受信する。通信部210は、ユーザ端末100から送信された配車リクエスト、予約者識別情報、環境情報など、所定の情報をネットワーク400から取得し、取得した情報を図示しないデータベースやメモリ等に記録する。例えば、通信部210は、4G/LTEのモバイル通信機能を備えたデバイスであってもよいし、Wifi通信機能を備えたデバイスであってもよい。
センサ280は、配車車両に乗車する乗員の特徴量を取得する。例えば、センサ280は、乗員の外観の写真(特に、顔写真)を撮像するカメラであってもよいし、乗員が発する声を録音するマイクであってもよい。センサ280は、撮像した写真に基づいて画像認識を行うことにより、又は、録音で得られた音声データに基づいて音声認識もしくは声紋分析を行うことにより、乗員を識別するための特徴量を取得する。
その他、センサ280は、指紋、手のひらの静脈のパターン、目の虹彩の模様といった、乗員の生体情報を読み取る生体認証センサであってもよいし、乗員が身に着ける物(携帯端末、衣類、鞄、防犯ブザーなど)に備え付けられたRFID(Radio Frequency Identification)タグ、バーコード、二次元コード等を読み取るリーダ(読み取り装置)であってもよい。生体情報や、タグ等に記録された情報を、センサ280は乗員を識別するための特徴量として取得する。
表示部260は、配車車両に乗車する乗員に対して、配車システムによって提供される情報や、配車車両から乗員が降車する際に、配車車両にて行う降車用制御の内容など、各種の情報を提示する。
また、センサ280によって乗員の特徴量の取得が容易となるよう、表示部260は、乗員に対して所定の動作を行うよう促すメッセージを出力するものであってもよい。
例えば、センサ280がカメラである場合には、カメラに顔を向けるよう、乗員に促すメッセージを出力してもよいし、センサ280がマイクである場合には、マイクに向かって所定の文字列(音声認識に適した文字列や、事前に設定した合言葉など)を読み上げるよう、乗員に促すメッセージを出力してもよい。その他、センサ280が生体認証センサやリーダである場合には、センサに読み取り対象を近づけるといった所定の動作を行うよう、乗員に促すメッセージを出力してもよい。
なお、表示部260としては、各種の情報を視覚情報によって情報を提示するものに限定されない。表示部260は、聴覚情報によってユーザに情報を提示するものであってもよい。
例えば、乗員が子供である場合、表示部260は、乗員の興味を惹くように、アニメのキャラクターを画面表示し、表示されたキャラクターに対応させたナレーションをスピーカーから出力することにより、乗員に情報を提示するものであってもよい。
操作部270は、配車システムに対するユーザからの各種の指示に対応するユーザの操作を受け付ける。例えば、操作部270は、複数のボタンを備えた入力インターフェイスであってもよいし、タッチインターフェイスを備えたタッチパネルであってもよい。
より具体的には、絵や記号で表現したアイコンをユーザが操作可能なように表示部260が表示し、表示されたアイコンをユーザがタッチ、ドラッグなどすることで、操作部270はユーザの操作を受け付けるものであってもよい。
また、操作部270は、ユーザの発話を音声認識して得られた情報に基づいて、ユーザの操作内容を決定するものであってもよい。
認証用コントローラ220(コントローラ、制御部、処理部の一例)は、CPU(中央処理装置)、メモリ、及び入出力部を備える汎用のマイクロコンピュータである。認証用コントローラ220には、車両用認証装置の一部として機能させるためのコンピュータプログラム(車両用認証プログラム)がインストールされている。コンピュータプログラムを実行することにより、認証用コントローラ220は、複数の情報処理回路(221、223、225、227)として機能する。
なお、ここでは、ソフトウェアによって認証用コントローラ220が備える複数の情報処理回路(221、223、225、227)を実現する例を示す。ただし、以下に示す各情報処理を実行するための専用のハードウェアを用意して、情報処理回路(221、223、225、227)を構成することも可能である。また、複数の情報処理回路(221、223、225、227)を個別のハードウェアにより構成してもよい。
図2は、図1に示される車両用認証装置200の、認証用コントローラ220の構成を示すブロック図である。認証用コントローラ220は、複数の情報処理回路(221、223、225、227)として、乗員決定部221、判定部223、認証部225、降車処理実行部227を備える。
乗員決定部221(乗員決定手段)は、センサ280によって取得した特徴量に基づいて、配車車両に乗車する乗員を一意に識別する乗員識別情報を決定する。乗員識別情報の決定には、配車サーバ300やサービサの管理サーバへの問い合わせを行い、特徴量と乗員識別情報とを対応付けて記憶する外部のデータベースにおいて、センサ280によって取得した特徴量を用いた検索を行って、対応する乗員識別情報を抽出するものであってもよい。さらには、特徴量から所定のアルゴリズムを用いて、乗員に固有の文字列を算出して、算出した文字列を乗員識別情報とするものであってもよい。乗員決定部221にて乗員識別情報を決定することは、配車車両に乗車している乗員を特定することに相当する。
その他、乗員決定部221は、センサ280によって取得した特徴量に基づいて、配車車両に乗車する乗員の属性を決定するものであってもよい。ここで、乗員の「属性」とは、例えば、乗員の年齢、性別、職種、身体的特徴、ユーザの嗜好などが挙げられる。配車車両に乗車している乗員を特定することにより、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)やその他のクラウドサービスなどと連携して、乗員決定部221はこれらの属性を決定するものであってもよい。
判定部223(判定手段)は、ユーザ端末100から受信した予約者識別情報と乗員決定部221で決定した乗員識別情報とを比較し、両者が一致しているか否かを判定する。そして、判定部223は、予約者識別情報と乗員識別情報とが一致している場合には、予約者と乗員とが一致すると判定し、予約者識別情報と乗員識別情報とが一致しない場合には、予約者と乗員とが一致しないと判定する。
また、判定部223は、予約者と乗員とが一致しないと判定した場合に、配車車両で行う降車用制御の開始の可否の問い合わせを、ユーザ端末100に表示するための信号を送信し、問い合わせに対する予約者の回答の有無を判定するものであってもよい。
その他、判定部223は、予約者と乗員とが一致しないと判定した場合に、乗員の属性が、予約者によって設定された条件を満たしているか否かを判定するものであってもよい。例えば、予約者によって乗員の年齢に関する条件として、「10歳以上」という条件が設定されていた場合に、乗員の年齢が10歳以上であるか否かを判定するものであってもよい。
判定部223は、乗員の属性が、予約者によって設定された条件を満たしていない場合に、配車車両で行う降車用制御の開始の可否の問い合わせを、ユーザ端末100に表示するための信号を送信し、問い合わせに対する予約者の回答の有無を判定するものであってもよい。
認証部225(認証手段)は、配車車両で行う降車用制御の開始の可否の問い合わせをユーザ端末100に送信した後、ユーザ端末100を操作する予約者が、配車車両を操作する権限を有しているか否かを判定する。例えば、ユーザ端末100に記憶された認証用の鍵を参照して予約者を認証し、予約者が配車車両を操作する権限を有しているか否かを判定するものであってもよい。
その他、認証部225は、配車車両から乗員が降車する降車地に待機者がいる場合に、待機者が配車車両を操作する権限を有しているか否かを確認するものであってもよい。例えば、センサ280によって取得した待機者の特徴量に基づいて、待機者を一意に識別する待機者識別情報を決定し、予約者識別情報と待機者識別情報とを比較し、両者が一致すること(すなわち、予約者と待機者が一致すること)に基づいて待機者の認証を行い、待機者が配車車両を操作する権限を有していると判定するものであってもよい。
降車処理実行部227(降車処理実行手段)は、乗員が配車車両から降車する際の、配車車両にて行う降車用制御を実行する。なお、配車車両で行う降車用制御の例として、配車車両のドアロックを解除する制御や、配車車両のドアを開く制御が挙げられる。
降車処理実行部227において実行する降車用制御は、判定部223での判定結果、及び、認証部225での判定結果に依存して切り替えられる。
判定部223にて、予約者と乗員とが一致すると判定された場合には、降車処理実行部227は、乗員からの指示に基づいて降車用制御を開始する。
一方、判定部223にて予約者と乗員とが一致しないと判定された場合には、降車処理実行部227は、乗員からの指示に優先して、予約者からの指示に基づいて降車用制御を開始する。
より具体的には、判定部223にて、予約者と乗員とが一致しないと判定された場合には、配車車両で行う降車用制御の開始の可否の問い合わせを、ユーザ端末100に送信した後、予約者によって降車用制御の開始を承諾する指示が行われるまでの間、降車処理実行部227は、降車用制御の実行を禁止する(降車用制御を実行しない)。
判定部223にて予約者と乗員とが一致しないと判定された場合であって、予約者によって降車用制御の開始を承諾する指示が行われた後は、降車処理実行部227は、予約者からの指示に基づいて降車用制御を実行してもよいし、乗員からの指示に基づいて降車用制御を実行してもよい。
判定部223にて予約者と乗員とが一致しないと判定された場合であって、乗員の属性が、予約者によって設定された条件を満たしている場合には、降車処理実行部227は、予約者による指示があったものとみなして、配車車両で行う降車用制御の開始の可否の問い合わせをユーザ端末100に送信することなく、乗員からの指示に基づいて降車用制御を開始するものであってもよい。
判定部223にて予約者と乗員とが一致しないと判定された場合であって、乗員の属性が、予約者によって設定された条件を満たしていない場合には、降車処理実行部227は、予約者からの指示に基づいて降車用制御を開始するものであってもよい。そして、予約者によって降車用制御の開始を承諾する指示が行われた後は、降車処理実行部227は、予約者からの指示に基づいて降車用制御を実行してもよいし、乗員からの指示に基づいて降車用制御を実行してもよい。
[車両用認証の処理手順]
次に、図3のフローチャートに基づき、本実施形態に係る車両用認証の処理手順の一例を説明する。図3は、本実施形態に係る車両用認証装置の動作を示すフローチャートである。図3に示す車両用認証の処理は、乗員に対して配車車両が手配され、乗員が配車車両に乗車した後に開始される。
まず、ステップS101において、センサ280は、配車車両に乗車する乗員の特徴量を取得する。そして、取得した乗員の特徴量を、認証用コントローラ220に送信する。
ステップS103において、乗員決定部221は、取得した乗員の特徴量に基づいて、配車車両に乗車する乗員を一意に識別する乗員識別情報を決定する。
ステップS105において、判定部223は、ユーザ端末100から受信した予約者識別情報と乗員決定部221で決定した乗員識別情報とを比較することにより、予約者と乗員とが一致しているか否かを判定する。なお、判定部223は、乗員の属性が、予約者によって設定された条件を満たしているか否かを判定するものであってもよい。
予約者と乗員とが一致している、又は、乗員の属性が、予約者によって設定された条件を満たしていると判定された場合(ステップS105でYESの場合)、ステップS113に進み、配車車両が目的地に到着した後に、降車処理実行部227は降車用制御(降車シーケンス)を実行する。
一方、予約者と乗員とが一致しない場合や、乗員の属性が、予約者によって設定された条件を満たしていないと判定された場合(ステップS105でNOの場合)には、ステップS107に進み、降車処理実行部227は、降車用制御の実行を禁止する。
その後、ステップS109において、認証部225は、配車車両で行う降車用制御の開始の可否の問い合わせ(予約者への認証依頼)をユーザ端末100に送信する。
ステップS111において、認証部225は、予約者による認証が行われたかを判定し、予約者による認証ありの場合(ステップS111でYESの場合)、ステップS113に進み、配車車両が目的地に到着した後に、降車処理実行部227は降車用制御(降車シーケンス)を実行する。
一方、予約者による認証なしの場合(ステップS111でNOの場合)、再度、配車車両で行う降車用制御の開始の可否の問い合わせが行われる。
ステップS113にて、配車車両が目的地に到着した後に降車用制御を実行され、乗員が配車車両から降車すると、処理が終了する。
なお、ステップS113で実行される降車用制御は、予約者からの指示に基づいて開始される場合と、乗員からの指示に基づいて開始される場合の、複数のパターンがあることに注意する。
[実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る車両用認証方法及び車両用認証装置によれば、配車リクエストに基づいて、配車リクエストを送信した予約者を識別する予約者識別情報を取得し、車両に搭載されたセンサで取得した情報に基づいて、乗員を識別する乗員識別情報を取得し、予約者識別情報と乗員識別情報とを比較して、予約者と乗員とが一致するか否かを判定し、予約者と乗員が一致すると判定された場合に、乗員からの指示に基づいて降車用制御を開始し、予約者と乗員が一致しないと判定された場合に、乗員からの指示に優先して予約者からの指示に基づいて降車用制御を開始する。
これにより、配車リクエストを行った予約者と配車車両の乗員が異なる場合であっても、乗員が配車サービスを適切に利用できる。特に、予約者と乗員が一致しない場合に、乗員からの指示に優先して予約者からの指示に基づいて降車用制御を開始するため、降車用制御が開始されずに乗員が配車車両から降車できない事態を防止できる。
また、本実施形態に係る車両用認証方法及び車両用認証装置において、降車用制御は、車両のドアロックを解除する制御、又は、車両のドアを開く制御であってもよい。降車用制御が開始されると、配車車両のドアロックが解除、又は、配車車両のドアが開かれるため、乗員は配車車両から降車することができる。
さらに、本実施形態に係る車両用認証方法及び車両用認証装置は、予約者と乗員が一致しないと判定された場合に、予約者に対して降車用制御の可否の問合せを送信するものであってもよい。配車車両の乗員が降車する前提となる降車用制御の可否を、予約者が判断できるようになるため、配車車両から乗員が降車する際の乗員の安全確保に、予約者が関与できる。特に、乗員が子供である場合、降車地での乗員の連れ去りなどの犯罪を抑止できるようになる。
また、本実施形態に係る車両用認証方法及び車両用認証装置は、予約者に対して降車用制御の開始の可否の問い合わせを行った後、予約者によって降車用制御の開始を承諾する指示が行われるまでの間、降車用制御の開始を禁止するものであってもよい。これにより、配車車両の乗員によって降車用制御が開始されることがなくなるため、予約者による承諾前に、不用意に乗員が降車してしまうことを防止できるため、配車車両から乗員が降車する際の乗員の安全確保に、予約者が確実に関与できる。
さらに、本実施形態に係る車両用認証方法及び車両用認証装置は、予約者によって降車用制御の開始を承諾する指示が行われた後、乗員からの指示に基づいて降車用制御を開始するものであってもよい。予約者による承諾の後、乗員の判断で降車用制御を開始できるようになるため、配車車両から乗員が降車する際の乗員の安全確保に、予約者に加え乗員も関与できる。
また、本実施形態に係る車両用認証方法及び車両用認証装置は、車両から乗員が降車する降車地に待機者がいる場合に、センサで取得した情報に基づいて、待機者を識別する待機者識別情報を取得し、予約者と待機者が一致すると判定された場合に、待機者からの指示に基づいて降車用制御を開始するものであってもよい。これにより、配車車両から乗員が降車する際の乗員の安全確保に、予約者が関与できる。特に、乗員が子供である場合、降車地での乗員の連れ去りなどの犯罪を抑止できるようになる。
さらに、本実施形態に係る車両用認証方法及び車両用認証装置は、センサで取得した情報に基づいて乗員の属性を推定し、推定した属性が、予約者によって設定された条件を満たしている場合に、乗員からの指示に基づいて降車用制御を開始するものであってもよい。これにより、予約者の判断が設定される条件に反映され、条件を満たさない場合には、予約者が降車用制御を開始の判断に関与できることになるため、配車車両から乗員が降車する際の乗員の安全確保に、予約者が関与できる。
また、本実施形態に係る車両用認証方法及び車両用認証装置は、乗員の年齢が所定値以上である場合に、乗員からの指示に基づいて降車用制御を開始するものであってもよい。これにより、乗員の年齢が所定値未満である場合に、予約者が降車用制御を開始の判断に関与できることになるため、配車車両から乗員が降車する際の乗員の安全確保に、予約者が関与できる。
上述の実施形態で示した各機能は、1又は複数の処理回路によって実装されうる。処理回路には、プログラムされたプロセッサや、電気回路などが含まれ、さらには、特定用途向けの集積回路(ASIC)のような装置や、記載された機能を実行するよう配置された回路構成要素なども含まれる。
以上、実施形態に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
100 ユーザ端末
110 通信部
120 端末側コントローラ
160 表示部
170 操作部
200 車両用認証装置
210 通信部
220 認証用コントローラ
221 乗員決定部
223 判定部
225 認証部
227 降車処理実行部
260 表示部
270 操作部
280 センサ
300 配車サーバ
400 ネットワーク

Claims (9)

  1. 配車リクエストに基づいて配車される車両の乗員が前記車両から降車する際の、前記車両にて行う降車用制御を切り替える車両用認証方法であって、
    前記配車リクエストに基づいて、前記配車リクエストを送信した予約者を識別する予約者識別情報を取得し、
    前記車両に搭載されたセンサで取得した情報に基づいて、前記乗員を識別する乗員識別情報を取得し、
    前記予約者識別情報と前記乗員識別情報とを比較して、前記予約者と前記乗員とが一致するか否かを判定し、
    前記予約者と前記乗員が一致すると判定された場合に、前記乗員からの指示に基づいて前記降車用制御を開始し、
    前記予約者と前記乗員が一致しないと判定された場合に、前記乗員からの指示に優先して前記予約者からの指示に基づいて前記降車用制御を開始すること
    を特徴とする車両用認証方法。
  2. 請求項1に記載された車両用認証方法であって、
    前記降車用制御は、前記車両のドアロックを解除する制御、又は、前記車両のドアを開く制御であること
    を特徴とする車両用認証方法。
  3. 請求項1又は2に記載された車両用認証方法であって、
    前記予約者と前記乗員が一致しないと判定された場合に、前記予約者に対して前記降車用制御の可否の問合せを送信すること
    を特徴とする車両用認証方法。
  4. 請求項3に記載された車両用認証方法であって、
    前記予約者に対して前記降車用制御の開始の可否の問い合わせを行った後、前記予約者によって前記降車用制御の開始を承諾する指示が行われるまでの間、前記降車用制御の開始を禁止すること
    を特徴とする車両用認証方法。
  5. 請求項4に記載された車両用認証方法であって、
    前記予約者によって前記降車用制御の開始を承諾する指示が行われた後、前記乗員からの指示に基づいて前記降車用制御を開始すること
    を特徴とする車両用認証方法。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載された車両用認証方法であって、
    前記車両から前記乗員が降車する降車地に待機者がいる場合に、前記センサで取得した情報に基づいて、前記待機者を識別する待機者識別情報を取得し、
    前記予約者と前記待機者が一致すると判定された場合に、前記待機者からの指示に基づいて前記降車用制御を開始すること
    を特徴とする車両用認証方法。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載された車両用認証方法であって、
    前記センサで取得した情報に基づいて前記乗員の属性を推定し、
    推定した前記属性が、前記予約者によって設定された条件を満たしている場合に、前記乗員からの指示に基づいて前記降車用制御を開始すること
    を特徴とする車両用認証方法。
  8. 請求項7に記載された車両用認証方法であって、
    前記属性は前記乗員の年齢であり、
    前記乗員の前記年齢が所定値以上である場合に、前記乗員からの指示に基づいて前記降車用制御を開始すること
    を特徴とする車両用認証方法。
  9. 配車リクエストを受信する通信部と、
    前記配車リクエストに基づいて配車される車両に搭載されたセンサと、
    コントローラと、を備え、
    前記車両の乗員が前記車両から降車する際の、前記車両にて行う降車用制御を切り替える車両用認証装置であって、
    前記コントローラは、
    前記配車リクエストに基づいて、前記配車リクエストを送信した予約者を識別する予約者識別情報を取得し、
    前記センサで取得した情報に基づいて、前記乗員を識別する乗員識別情報を取得し、
    前記予約者識別情報と前記乗員識別情報とを比較して、前記予約者と前記乗員とが一致するか否かを判定し、
    前記予約者と前記乗員が一致すると判定された場合に、前記乗員からの指示に基づいて前記降車用制御を開始し、
    前記予約者と前記乗員が一致しないと判定された場合に、前記乗員からの指示に優先して前記予約者からの指示に基づいて前記降車用制御を開始すること
    を特徴とする車両用認証装置。
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