JP7312614B2 - 骨切りガイド装置 - Google Patents
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Description
骨の矯正角度を調整するための第1の骨切り面とフランジを作成するための第2の骨切り面のなす角度によっては、矯正後に第2の骨切り面に空隙が発生するため、この空隙を埋めるように骨に圧迫をかけることで、意図的に骨を回旋する場合がある。
本発明は、簡便な設置が可能で、第1の骨切り面と第2の骨切り面とを所定の角度で骨切りすることを可能にする骨切りガイド装置を提供する。
本実施形態に係る骨切りガイド装置1は、骨切り術に適用される装置である。脛骨(骨)Bにおいて想定される骨切り術の代表例を、図1および図2に示す。脛骨Bの骨切り術には、図1に示されるように、第2の骨切り面B2を上に切り上げるHTO(High Tibial Osteotomy)と、図2に示されるように、第2の骨切り面B2を下に切り下げるDTO(Distal-Tuberosity Osteotomy)とが存在する。本明細書においては、骨切りにより形成された切込みを骨切り面と称する。
脛骨Bの骨切り術においては、脛骨Bの長手方向に対して略直交する方向に切り込む第1の骨切り面B1と、第1の骨切り面B1に対して所定の角度αのなして切り込む第2の骨切り面B2とを設ける。角度αは、通常90°~110°程度であり、角度αが90°の場合には、脛骨Bを矯正した際にフランジの空隙は発生し難い。
この骨切りガイド装置1は、金属製平板を折り曲げて構成され、細長い帯板状の挿入部2と、挿入部2の幅方向の一部に設けられ、挿入部2に対して角度αをなして延びるガイド部3とを備えている。
また、ガイド部3は、図6に示されるように、接触部4において幅広に、接触部4から所定距離以上離れた部分3aにおいて幅狭に形成されている。
骨切りガイド装置1は、図8に示すように、接触部4が脛骨Bに当たるまで、挿入部2を第1の骨切り面B1に沿って挿入される。この状態で、ガイド部3に沿って脛骨Bを切ることにより、第1の骨切り面B1に対して第2の骨切り面B2を所定の角度αで切り込むことができる。
なお、貫通孔6に代えて、貫通せずに底部を有する凹部を採用してもよい。CT撮影によって方向を確認するために用いる場合には、貫通孔6であることが望ましく、凹部の場合には、底部が0.3mm~1.0mmであることが望ましい。また、ガイド部3が貫通せずに底部を有する凹部が設けられている場合、棒を凹部に刺すもの、または棒を凹部にネジ等で固定するものを採用してもよい。
また、接触部4に、該接触部4が骨表面に突き当たったときに、脛骨Bに刺される突起が設けられていてもよい。これにより、脛骨Bに突起を刺すことによって、骨切りガイド装置1を脛骨Bに固定することができる。図6および図12に示されるように、挿入部2と接触部4との境界に切欠き7を設けることにより、突起部を構成してもよい。
また、骨として、脛骨Bを用いたものを例示したが、これに限られるものではない。
2 挿入部
3 ガイド部
4 接触部
5 固定部
5a 貫通孔
6 貫通孔(孔)
7 切り欠き(突起部)
8 溝(凹凸)
9 スロット
B 脛骨(骨)
B1 第1の骨切り面
B2 第2の骨切り面
α 角度
Claims (13)
- 骨に形成された第1の骨切り面に挿入され長手方向を有する平板状の挿入部と、
該挿入部の挿入によって骨表面に突き当たる接触部と、
前記挿入部に対して所定の角度で設置されている平板状のガイド部とを備え、
該ガイド部が、前記挿入部の側面から該挿入部の略板厚方向に延び、前記挿入部の先端側または基端側から前記長手方向に見たときに、前記挿入部および前記ガイド部が、前記所定の角度で屈曲した略L字型であり、
前記第1の骨切り面に対して前記角度で切削される第2の骨切り面の位置をガイドする骨切りガイド装置。 - 骨に形成された第1の骨切り面に挿入される平板状の挿入部と、
該挿入部の挿入によって骨表面に突き当たる接触部と、
前記挿入部に対して所定の角度で設置されている平板状のガイド部と、
前記接触部に設けられ、該接触部が前記骨表面に突き当たったときに、該骨表面に対向する固定部とを備え、
該固定部に、前記骨に刺すピンを挿入可能な貫通孔が設けられ、
前記第1の骨切り面に対して前記角度で切削される第2の骨切り面の位置をガイドする骨切りガイド装置。 - 骨に形成された第1の骨切り面に挿入される平板状の挿入部と、
該挿入部の挿入によって骨表面に突き当たる接触部と、
前記挿入部に対して所定の角度で設置されている平板状のガイド部とを備え、
該ガイド部に、該ガイド部の板厚方向に延びる横断面円形の孔または凹部が設けられ、
前記第1の骨切り面に対して前記角度で切削される第2の骨切り面の位置をガイドする骨切りガイド装置。 - 骨に形成された第1の骨切り面に挿入される平板状の挿入部と、
該挿入部の挿入によって骨表面に突き当たる接触部と、
前記挿入部に対して所定の角度で設置されている平板状のガイド部とを備え、
前記挿入部の長手方向の両側に、前記ガイド部および前記接触部がそれぞれ設けられ、
前記第1の骨切り面に対して前記角度で切削される第2の骨切り面の位置をガイドする骨切りガイド装置。 - 前記凹部が板厚方向に貫通しておらず、底部を有する請求項3記載の骨切りガイド装置。
- 前記ガイド部が、前記接触部から所定距離以上離れた位置において前記接触部よりも幅狭に形成されている請求項1から請求項5のいずれかに記載の骨切りガイド装置。
- 前記接触部が、前記ガイド部に沿って移動可能に設けられている請求項1から請求項6のいずれかに記載の骨切りガイド装置。
- 前記ガイド部が、前記挿入部に対して角度変更可能に設けられている請求項1から請求項7のいずれかに記載の骨切りガイド装置。
- 前記挿入部と前記接触部との距離が可動可能である請求項1から請求項8のいずれかに記載の骨切りガイド装置。
- 前記接触部に、該接触部が前記骨表面に突き当たったときに前記骨に刺される突起部が設けられている請求項1から請求項9のいずれかに記載の骨切りガイド装置。
- 前記接触部に、前記骨表面との間の摩擦を増大させる複数の凹凸が設けられている請求項1から請求項10のいずれかに記載の骨切りガイド装置。
- 前記挿入部の幅寸法が、長手方向の先端に向かって先細に形成されている請求項1から請求項11のいずれかに記載の骨切りガイド装置。
- 前記ガイド部に、該ガイド部の表面に沿って延び、前記第2の骨切り面を形成するための刃物の厚さよりも大きい幅寸法のスロットが設けられている請求項1から請求項12のいずれかに記載の骨切りガイド装置。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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JP2019109313A Active JP7312614B2 (ja) | 2019-06-12 | 2019-06-12 | 骨切りガイド装置 |
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Citations (1)
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JP2019034120A (ja) | 2016-08-19 | 2019-03-07 | エイ プラス バイオテクノロジー カンパニー リミテッドA Plus Biotechnology Company Limited | 骨切り術器械 |
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- 2019-06-12 JP JP2019109313A patent/JP7312614B2/ja active Active
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