JP7311220B2 - 情報処理方法及び情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理方法及び情報処理装置に関する。
特許文献1では、電子商取引の取引対象である商品やサービスに対してユーザから投稿されたユーザレビューを他のユーザに公開する技術が開示されている。特許文献1に開示された技術は、複数のユーザレビューから要約を作成してユーザに提供することにより、ユーザに有益な情報を提供することが可能である。
特開2020-101936号公報
特許文献1に開示された技術は、ユーザが投稿したユーザレビューを他のユーザに公開するものであり、ユーザレビューは、例えば他のユーザが当該商品やサービスを購入する際の参考情報として利用される。一方、商品やサービスを生産又は製造する業者(例えばメーカ)においても、今後の商品開発のために、商品やサービスを購入したユーザのレビューは重要である。しかし、メーカ等では、例えばハガキ、電子メール又はウェブサイトを介してユーザレビューを収集することが行われており、ユーザレビューを収集するメーカ側の処理負担も、ユーザレビューを投稿するユーザの操作負担も共に大きい。従って、ユーザレビューの収集方法及びメーカ等への提供方法には改善の余地がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザレビューの収集処理及び投稿処理における処理負担を軽減することが可能な情報処理方法等を提供することにある。
本発明の一態様に係る情報処理方法は、提供対象に識別コードを対応付け、前記識別コードに対応付けて前記提供対象に関する詳細情報を記憶するブロックチェーンシステムに基づいて、前記識別コードに対応する前記詳細情報を読み出して出力し、前記提供対象に関するレビューを受け付け、受け付けたレビューを、前記提供対象の識別コードに対応付けて前記ブロックチェーンシステムに記憶する処理をコンピュータが実行する。
本発明の一態様にあっては、ユーザレビューの収集処理及び投稿処理における処理負担を軽減することができる。
情報処理システムの構成例を示す模式図である。 ノード装置の構成例を示す模式図である。 ノード装置に記憶されるコーヒー情報の構成例を示す模式図である。 生産管理サーバの構成例を示すブロック図である。 生産情報DBの構成例を示す模式図である。 精製情報DBの構成例を示す模式図である。 焙煎情報DBの構成例を示す模式図である。 販売情報DBの構成例を示す模式図である。 各サーバに各情報を登録するための画面例を示す模式図である。 各サーバに各情報を登録するための画面例を示す模式図である。 各サーバに各情報を登録するための画面例を示す模式図である。 各サーバに各情報を登録するための画面例を示す模式図である。 レビュー管理サーバ及び投稿者端末の構成例を示すブロック図である。 商品情報DBの構成例を示す模式図である。 レビューDBの構成例を示す模式図である。 閲覧権限DBの構成例を示す模式図である。 レビューの投稿処理手順の一例を示すフローチャートである。 レビューの投稿処理の説明図である。 レビュー入力画面例を示す模式図である。 レビューの閲覧処理手順の一例を示すフローチャートである。 画面例を示す模式図である。 画面例を示す模式図である。 画面例を示す模式図である。 トークン管理用のブロックの構成例を示す模式図である。 実施形態2のレビューの投稿処理手順の一例を示すフローチャートである。 画面例を示す模式図である。 トークンの付与履歴の提供処理手順の一例を示すフローチャートである。 画面例を示す模式図である。 実施形態3のレビューの投稿処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態3のレビュー入力画面例を示す模式図である。 レビュー入力画面の変形例を示す模式図である。 実施形態4のレビューの投稿処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態5のレビューの投稿処理手順の一例を示すフローチャートである。 画面例を示す模式図である。 画面例を示す模式図である。 デジタルIDの発行履歴画面例を示す模式図である。 実施形態6のレビューDBの構成例を示す模式図である。 レビューNFTの発行処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態7の生産情報DBの構成例を示す模式図である。 実施形態7の精製情報DBの構成例を示す模式図である。 実施形態7の焙煎情報DBの構成例を示す模式図である。 販売情報DBの構成例を示す模式図である。 実施形態7のレビュー入力画面例を示す模式図である。
以下に、本開示の情報処理方法及び情報処理装置について、その実施形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の実施形態では、コーヒーを購入したユーザが投稿したコーヒーに関するレビューを管理する情報処理システムについて説明する。なお、ここでのコーヒーは、コーヒー飲料、焙煎済みのコーヒー豆、焙煎前のコーヒー豆等を含む。本開示の技術は、コーヒーに限定されず、例えば日本酒、ビール、ワイン、ウイスキー等の酒類、紅茶、日本茶、中国茶等の茶、チョコレート等の菓子、たばこ等の嗜好品、店舗及びECサイトで販売されている各種の食品に関するレビューを管理する情報処理システムに適用できる。また、本開示の技術は、例えば宿泊施設、飲食店、遊園地等の娯楽施設、理容院及び美容院、マッサージ等のリラクゼーション施設等で提供されるサービスに関するレビューを管理する情報処理システムに適用できる。即ち、本開示の技術は、金銭の受け渡しが発生する商品及びサービス(提供対象)に関するレビューを管理する情報処理システムに適用できる。
(実施形態1)
コーヒーに関するレビューを管理する情報処理システムについて説明する。なお、本実施形態の情報処理システムは、コーヒーの購入者が投稿したレビューに加えて、コーヒーの生産段階から販売段階(提供段階)までの複数段階の各段階における業者(生産業者、精製業者、焙煎業者、販売業者等)がそれぞれ行った作業内容に関する情報も管理する。図1は情報処理システムの構成例を示す模式図である。本実施形態の情報処理システムでは、分散型台帳技術の1つであるブロックチェーンシステムを利用してコーヒーに関する各種の情報を管理する。ブロックチェーンシステムは、ピアツーピア(P2P)のネットワークN1に接続された複数のノード装置10を有し、複数のノード装置10がコーヒーに関する各種の情報を分散して共有するシステムである。それぞれのノード装置10には生産管理サーバ20、精製管理サーバ30、焙煎管理サーバ40、販売管理サーバ50、レビュー管理サーバ60等が接続されている。なお、本実施形態においてブロックチェーンシステムの構成は特に限定されず、パブリック型、コンソーシアム型、プライベート型等のブロックチェーンシステムを用いることができる。また、本実施形態の情報処理システムは、IPFS(InterPlanetary File System)又は分散型クラウドコンピューティングを利用して構成されていてもよい。
生産管理サーバ20は、例えばコーヒー豆を生産する業者の事業所又はオフィスに設けられ、生産業者が行ったコーヒー豆の生産作業に関する情報を生産情報DB22a(図4参照)に記憶して管理している。また生産管理サーバ20は、生産作業に関する情報をブロックチェーンシステムに出力して記憶させる。精製管理サーバ30は、例えばコーヒー豆を精製する業者の事業所又はオフィスに設けられ、精製業者が行った精製作業に関する情報を精製情報DB(図6A参照)に記憶して管理している。また精製管理サーバ30は、精製作業に関する情報をブロックチェーンシステムに出力して記憶させる。焙煎管理サーバ40は、精製されたコーヒー豆を焙煎する事業者の事業所又はオフィスに設けられ、焙煎業者が行った焙煎作業に関する情報を焙煎情報DB(図6B参照)に記憶して管理している。また焙煎管理サーバ40は、焙煎作業に関する情報をブロックチェーンシステムに出力して記憶させる。販売管理サーバ50は、コーヒー飲料又はコーヒー豆を販売する業者の事業所又はオフィスに設けられ、販売業者が行った販売作業に関する情報を販売情報DB(図6C参照)に記憶して管理している。また販売管理サーバ50は、販売作業に関する情報をブロックチェーンシステムに出力して記憶させる。なお、生産管理サーバ20、精製管理サーバ30、焙煎管理サーバ40及び販売管理サーバ50は、便宜上区別しているが、1つの業者が複数の工程の作業を行う場合、複数のサーバを1つに統合してもよい。即ち、各サーバは、コーヒー豆の生産段階からコーヒー商品の販売段階までのいずれかの段階における業者のサーバであればよく、例えば焙煎業者及び販売業者が同一業者である場合、焙煎管理サーバ40及び販売管理サーバ50は1つのサーバで構成されてもよい。また、各段階における業者が複数いる場合、各サーバ20,30,40,50は複数設けられる。
レビュー管理サーバ60は、例えば各種商品に関するレビューを収集して管理する業者の事業所又はオフィスに設けられて使用される。本実施形態の情報処理システムは、購入したコーヒーに関するレビューを投稿する投稿者の投稿者端末70と、レビュー管理サーバ60に対して閲覧要求を行い、閲覧要求に応じてレビュー管理サーバ60から提供される情報(レビュー)を受信する閲覧者端末80とを備える。レビュー管理サーバ60、投稿者端末70及び閲覧者端末80は、インターネット等のネットワークN2を介して通信可能に接続されている。
レビュー管理サーバ60は、投稿者端末70からレビューを取得した場合、取得したレビューの情報を投稿者に対応付けてレビューDB62b(図9参照)に記憶して管理する。またレビュー管理サーバ60は、ブロックチェーンシステムにアクセスし、取得したレビューの情報をブロックチェーンシステムに記憶させる。またレビュー管理サーバ60は、任意のコーヒー(商品)に関するレビューの閲覧要求を閲覧者端末80から受け付けた場合、ブロックチェーンシステムにアクセスし、当該コーヒーに関するレビューの情報を取得して閲覧者端末80に提供する。本実施形態において、レビューの投稿者は、各種店舗及びECサイト等で販売されているコーヒー飲料又はコーヒー豆を購入して飲んだユーザとする。レビューの閲覧者は、例えばコーヒー飲料又はコーヒー豆を販売する店舗及び飲料品メーカの担当者である。なお、レビューの閲覧者は、店舗及び飲料品メーカ等の販売業者に限定されず、生産業者、精製業者、及び焙煎業者の各担当者であってもよい。
本実施形態のブロックチェーンシステムでは、生産管理サーバ20、精製管理サーバ30、焙煎管理サーバ40、販売管理サーバ50、及びレビュー管理サーバ60の各サーバから提供される情報を複数のノード装置10が分散して記憶する。なお、ブロックチェーンシステムには、各業者で行われた作業内容に関する情報が各サーバを介して入力された場合に作業内容に関する情報が記憶される。また、ブロックチェーンシステムは、複数のノード装置10で記憶する情報を各サーバに提供することができる。
図2はノード装置10の構成例を示す模式図である。ノード装置10は、コンピュータ又はコンピュータシステムで構成することができる。ノード装置10は、生産業者、精製業者、焙煎業者、販売業者、及びレビュー管理業者の各業者の事業所又はオフィス等に設置されて使用される。なお、ノード装置10は、生産管理サーバ20、精製管理サーバ30、焙煎管理サーバ40、販売管理サーバ50、又はレビュー管理サーバ60として機能してもよい。
ノード装置10は、通信部11、情報生成部12、情報記録部13、情報参照部14、及びデータベース15を備える。通信部11は、ネットワークN1に接続された他のノード装置10との通信を行う機能を備える。また通信部11は、生産管理サーバ20、精製管理サーバ30、焙煎管理サーバ40、販売管理サーバ50、及びレビュー管理サーバ60との通信を行う機能を備える。
データベース15は、記録内容の書き換えが可能な不揮発性の半導体メモリや、ハードディスク等で構成することができる。データベース15は、ノードリスト16、及びコーヒー情報17を記録している。ノードリスト16は、ブロックチェーンシステムにおいて適正に登録されたノード装置10を識別する識別情報に対応付けて、当該ノード装置10のIPアドレス及び電子証明書が登録されている。電子証明書には、各ノード装置10の公開鍵及び電子署名が記録されている。新たなノード装置10が適正に登録されると、ノードリスト16に当該登録が反映される。
図3はノード装置10に記憶されるコーヒー情報17の構成例を示す模式図である。コーヒー情報17は、図3に示すように複数のブロック170を備える。複数のブロック170は、チェーン状に連結され、いわゆるブロックチェーンの構造を有する情報である。図3には、n番目及びn+1番目のブロック170が連なった例を示す。各ブロック170は、タイムスタンプ171、直前のブロック170のハッシュ値172、及び記録情報173を含む。タイムスタンプ171は、当該ブロック170が生成された日時を示す情報である。ハッシュ値172は、直前のブロック170から予め設定されたハッシュ関数に基づいて生成された値である。記録情報173は、ブロック170に登録する情報の本体部分である。記録情報173は、コーヒーの生産段階から販売段階までの各業者による各作業内容に関する情報を含む。例えば生産業者が登録した生産情報の場合、図3左下に示すように、記録情報173には、コーヒー豆に割り当てられた識別情報であるコーヒー豆ID、コーヒー豆の生産国、生産地域及び生産業者に関する情報、並びに収穫日等が含まれる。また、精製業者が登録した精製情報の場合、図3右下に示すように、記録情報173には、精製業者が行った精製処理の識別情報である精製処理ID、精製対象のコーヒー豆のコーヒー豆ID、精製処理の内容を示す情報、精製日等が含まれる。このように、ブロック170には、コーヒーの生産段階から販売段階までの期間においてコーヒー豆に行われた各種作業の情報が、例えばコーヒー豆ID(商品を識別するための識別情報)に対応付けて記録される。またブロック170には、コーヒーを購入したユーザによるレビューの情報が、例えば販売業者が販売するコーヒーの商品ID(商品を識別するための識別情報、識別コード)に対応付けて記録される。
情報生成部12は、通信部11を介して、生産管理サーバ20、精製管理サーバ30、焙煎管理サーバ40、販売管理サーバ50、及びレビュー管理サーバ60から取得する情報を用いて、ブロックチェーンシステムに登録するブロック170を生成する。なお、上述したような各業者が行った作業内容に関する情報及びレビュー情報は、ブロック170の記録情報173に記憶されるほかに、生産管理サーバ20の生産情報DB22a、精製管理サーバ30の精製情報DB、焙煎管理サーバ40の焙煎情報DB、販売管理サーバ50の販売情報DB、レビュー管理サーバ60のレビューDB62bに記憶され、ブロック170にはハッシュ値172のみが記憶される構成でもよい。このような構成においても、ハッシュ値172に基づいて改ざんの有無の検証が可能である。
情報記録部13は、他のノード装置10にて新たに生成されたブロック170がブロックチェーンシステムにおいて予め設定された合意規則を満たしているか否かを判定する。情報記録部13は、所定の合意規則を満たすブロック170をブロックチェーンシステムに記録する。この場合、情報記録部13は、新たなブロックを、縦列接続されたブロック170の末尾に追加する。なお、ブロックチェーンシステムにおいて、参加者間でやり取りされる情報の信頼性は、参加者全体で形成されるネットワーク内での合意形成のプロセスによって担保されており、改ざん等の不正をシステム全体で防ぐことで、ブロックチェーンの健全性が保たれる。合意形成のプロセスは、例えばプルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work)又はプルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake)等のコンセンサス・アルゴリズムを用いることができる。
情報参照部14は、通信部11を介して、生産管理サーバ20、精製管理サーバ30、焙煎管理サーバ40、販売管理サーバ50、及びレビュー管理サーバ60からブロックチェーンシステムの記憶内容を参照する要求を受信すると、当該要求に対応するブロック170から記録情報173を読み出し、読み出した記録情報173を要求元へ送信する。なお、記録情報173の内容が生産管理サーバ20の生産情報DB22a、精製管理サーバ30の精製情報DB、焙煎管理サーバ40の焙煎情報DB、販売管理サーバ50の販売情報DB、レビュー管理サーバ60のレビューDB62bに記憶されている場合、情報参照部14は、各DBから各情報を読み出して要求元へ送信する。これにより、ブロックチェーンシステムに登録された情報が、各サーバ20,30,40,50,60に提供可能となる。
図4は生産管理サーバ20の構成例を示すブロック図である。生産管理サーバ20は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ等である。生産管理サーバ20は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、表示部25等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。制御部21は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備える。制御部21のCPUは、ROM又は記憶部22に予め記憶された制御プログラム22PをRAMに展開して実行することにより、上述したハードウェアの動作を制御し、生産管理サーバ20が行うべき処理を実行する。なお、制御部21は、CPU、ROM及びRAMを備える構成としたが、1又は複数のCPU、マルチコアCPU、GPU(Graphics Processing Unit)等を含む任意の演算制御装置であってもよい。
記憶部22は、フラッシュメモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、又は半導体メモリ等で構成される。記憶部22には、制御部21によって実行される制御プログラム22P、制御プログラム22Pの実行に必要な各種のデータ等が記憶される。なお、記憶部22に記憶されるプログラムは、例えば生産管理サーバ20の製造段階において記憶部22に書き込まれてもよく、当該プログラムを読み取り可能に記憶した非一時的な記録媒体20Mにより提供されてもよい。記録媒体20Mは、例えばCD-ROM、USBメモリ、SD(Secure Digital)メモリ、マイクロSDカード等の可搬型メモリである。この場合、制御部21は、不図示の読取装置を用いて記録媒体20Mから各種プログラムを読み取り、読み取った各種プログラムを記憶部22にインストールすることが可能である。また、記憶部22に記憶されるプログラムは、通信部23を介した通信により提供されてもよい。この場合、制御部21は、通信部23を通じて各種プログラムを取得し、取得した各種プログラムを記憶部22にインストールすることができる。
通信部23は、ネットワークN1を介してノード装置10と通信するための通信インタフェースを備える。通信部23は、ネットワークN1を介して各種の情報を受信した場合、受信した情報を制御部21へ出力する。制御部21は、通信部23を介して受信した情報に基づき適宜の処理を実行する。通信部23は、ネットワークN1を介して所望の宛先へ送信すべき情報が制御部21から入力された場合、入力された情報をネットワークN1を介して前記宛先へ送信する。また通信部23は、ネットワークN2に接続するための通信インタフェースを備えている。
操作部24は、キーボード又はマウス等の入力インタフェースを備え、生産管理サーバ20を使用するユーザによる操作入力を受け付け、操作内容に対応した制御信号を制御部21へ送出する。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部21からの指示に従って各種の情報を表示する。操作部24及び表示部25は一体として構成されたタッチパネルであってもよい。なお、本実施形態では、生産管理サーバ20は操作部24及び表示部25を備える構成とするが、操作部24及び表示部25は必須ではなく、外部に接続されたコンピュータを通じて操作を受け付け、表示すべき情報を外部の表示装置へ出力する構成であってもよい。
生産管理サーバ20は、生産業者が行ったコーヒー豆の生産作業に関する情報の入力を操作部24から受け付けた場合、受け付けた情報を生産情報DB22aに記憶する。また生産管理サーバ20は、受け付けた情報をノード装置10へ出力し、ブロックチェーンシステムに記憶させてもよい。図5は生産情報DB22aの構成例を示す模式図である。生産情報DB22aは、生産業者が行ったコーヒー豆の生産作業に関する情報を記憶する。図5に示す生産情報DB22aは、コーヒー豆ID列、生産国列、生産地域列、生産業者列、栽培方法列、収穫日列、収穫日の天気列等を含み、収穫したコーヒー豆に割り当てられた識別情報(コーヒー豆ID)に対応付けて、生産国、生産地域、生産業者、栽培方法、収穫日、収穫日の天気の各情報を記憶する。コーヒー豆IDは、例えば同じ農園で同じ日に収穫されたコーヒー豆に割り当てられるIDとする。
精製管理サーバ30、焙煎管理サーバ40、及び販売管理サーバ50のそれぞれは、生産管理サーバ20と同様の構成であるため構成の説明を省略する。なお、精製管理サーバ30は、精製業者が行った精製作業に関する情報の入力を操作部から受け付けた場合、受け付けた情報を精製情報DBに記憶する。また精製管理サーバ30は、受け付けた情報をノード装置10へ出力し、ブロックチェーンシステムに記憶させる。焙煎管理サーバ40は、焙煎業者が行った焙煎作業に関する情報の入力を操作部から受け付けた場合、受け付けた情報を焙煎情報DBに記憶する。また焙煎管理サーバ40は、受け付けた情報をノード装置10へ出力し、ブロックチェーンシステムに記憶させる。販売管理サーバ50は、販売業者が行った販売作業に関する情報の入力を操作部から受け付けた場合、受け付けた情報を販売情報DBに記憶する。また販売管理サーバ50は、受け付けた情報をノード装置10へ出力し、ブロックチェーンシステムに記憶させる。
図6Aは精製情報DBの構成例を示す模式図、図6Bは焙煎情報DBの構成例を示す模式図、図6Cは販売情報DBの構成例を示す模式図である。精製情報DBは、精製業者が行ったコーヒー豆の精製作業に関する情報を記憶する。図6Aに示す精製情報DBは、精製処理ID列、コーヒー豆ID列、精製業者列、精製処理内容列、精製日列、精製日の天気列等を含み、コーヒー豆に行った精製処理の識別情報(精製処理ID)に対応付けて、精製したコーヒー豆のコーヒー豆ID、精製業者、精製処理内容、精製日、精製日の天気の各情報を記憶する。
焙煎情報DBは、焙煎業者が行ったコーヒー豆の焙煎作業に関する情報を記憶する。図6Bに示す焙煎情報DBは、焙煎処理ID列、コーヒー豆ID列、精製処理ID列、焙煎業者列、焙煎処理内容列、焙煎日列、焙煎日の天気列等を含み、コーヒー豆に行った焙煎処理の識別情報(焙煎処理ID)に対応付けて、焙煎したコーヒー豆のコーヒー豆ID、当該コーヒー豆に行われた精製処理の精製処理ID、焙煎業者、焙煎処理内容、焙煎日、焙煎日の天気の各情報を記憶する。
販売情報DBは、販売業者が販売するコーヒー商品に関する情報を記憶する。図6Cに示す販売情報DBは、店舗ID列、商品ID列、商品情報列、販売業者列、コーヒー豆ID列、精製処理ID列、焙煎処理ID列等を含み、販売店舗に割り当てられた識別情報(店舗ID)、及びコーヒー商品に割り当てられた識別情報(商品ID)に対応付けて、商品のメニュー名及び価格等の商品情報、販売業者、使用されているコーヒー豆のコーヒー豆ID、当該コーヒー豆に行われた精製処理の精製処理ID、焙煎処理の焙煎処理IDの各情報を記憶する。
図7A~図8Bは、各サーバ20,30,40,50に各情報を登録するための画面例を示す模式図である。図7Aは生産情報の入力画面例を、図7Bは精製情報の入力画面例を、図8Aは焙煎情報の入力画面例を、図8Bは販売情報の入力画面例をそれぞれ示す。図7A~図8Bに示す各画面は、例えば各サーバ20,30,40,50が所定のアプリケーションを実行することによって各サーバ20,30,40,50の表示部に表示される。
図7Aに示す生産情報入力画面は、コーヒー豆ID、コーヒー豆の生産国、生産地域、生産業者及び栽培方法の情報、収穫日及び収穫日の天気等を入力するための入力欄を有する。各入力欄は、各情報が直接入力される構成でもよく、複数の選択肢を表示して任意のものを選択することにより入力される構成でもよい。生産管理サーバ20は、生産情報入力画面を介して各情報が入力されて登録ボタンが操作された場合、入力された生産情報を生産情報DB22aに記憶する。また生産管理サーバ20は、生産情報をノード装置10へ出力し、ノード装置10に対して、生産情報のブロックチェーンシステムへの格納を指示する。ノード装置10は、生産管理サーバ20から取得した生産情報を用いてブロック170を生成し、生成したブロック170が所定の合意規則を満たす場合にブロックチェーンシステムに記録する。
図7Bに示す精製情報入力画面は、コーヒー豆に行った精製処理を示す精製処理ID、コーヒー豆ID、精製業者及び精製処理内容の情報、精製日及び精製日の天気等を入力するための入力欄を有する。各入力欄は、各情報が直接入力される構成でもよく、複数の選択肢を表示して任意のものを選択することにより入力される構成でもよい。精製管理サーバ30は、精製情報入力画面を介して各情報が入力されて登録ボタンが操作された場合、入力された精製情報を精製情報DBに記憶する。また精製管理サーバ30は、精製情報をノード装置10へ出力し、精製情報のブロックチェーンシステムへの格納を指示する。ノード装置10は、精製管理サーバ30から取得した精製情報を用いてブロック170を生成し、生成したブロック170が所定の合意規則を満たす場合にブロックチェーンシステムに記録する。
図8Aに示す焙煎情報入力画面は、コーヒー豆に行った焙煎処理を示す焙煎処理ID、コーヒー豆ID、コーヒー豆に行われた精製処理の精製処理ID、焙煎業者及び焙煎処理内容の情報、焙煎日及び焙煎日の天気等を入力するための入力欄を有する。各入力欄は、各情報が直接入力される構成でもよく、複数の選択肢を表示して任意のものを選択することにより入力される構成でもよい。焙煎管理サーバ40は、焙煎情報入力画面を介して各情報が入力されて登録ボタンが操作された場合、入力された焙煎情報を焙煎情報DBに記憶する。また焙煎管理サーバ40は、焙煎情報をノード装置10へ出力し、焙煎情報のブロックチェーンシステムへの格納を指示する。ノード装置10は、焙煎管理サーバ40から取得した焙煎情報を用いてブロック170を生成し、生成したブロック170が所定の合意規則を満たす場合にブロックチェーンシステムに記録する。
図8Bに示す販売情報入力画面は、コーヒー飲料又はコーヒー豆(商品)を販売する店舗の店舗ID、コーヒー飲料又はコーヒー豆(商品)に割り当てられた商品ID、メニュー名及び価格等を含む商品情報、商品の販売業者、当該商品に使用されているコーヒー豆のコーヒー豆ID、精製処理ID及び焙煎処理ID等を入力するための入力欄を有する。各入力欄は、各情報が直接入力される構成でもよく、複数の選択肢を表示して任意のものを選択することにより入力される構成でもよい。商品IDは、例えば販売対象の商品毎(メニュー毎)に割り当てられるIDとする。なお、商品IDは、特定の販売業者又は店舗で販売されている特定の商品を識別できるIDであってもよく、この場合、店舗IDの入力は不要となる。販売管理サーバ50は、販売情報入力画面を介して各情報が入力されて登録ボタンが操作された場合、入力された販売情報を販売情報DBに記憶する。また販売管理サーバ50は、販売情報をノード装置10へ出力し、販売情報のブロックチェーンシステムへの格納を指示する。ノード装置10は、販売管理サーバ50から取得した販売情報を用いてブロック170を生成し、生成したブロック170が所定の合意規則を満たす場合にブロックチェーンシステムに記録する。
図9はレビュー管理サーバ60及び投稿者端末70の構成例を示すブロック図である。レビュー管理サーバ60は、種々の情報処理及び情報の送受信が可能な情報処理装置であり、例えばサーバコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等である。レビュー管理サーバ60は、本実施形態では説明の簡略化のため、1つの装置として記載するが、複数台設けられて分散処理されてもよく、1台のサーバ内に設けられた複数の仮想マシンによって実現されていてもよく、クラウドサーバを用いて実現されてもよい。またレビュー管理サーバ60は、ウェブサーバの機能を有し、コーヒーに関するレビューをネットワークN2経由で受け付けるウェブサイトS、及びネットワークN2経由でレビューの閲覧要求を受け付けるウェブサイトSを公開している。レビュー管理サーバ60は、ウェブサイトSを介してコーヒーに関するレビューを受け付けた場合、受け付けたレビューをレビューDB62bに記憶し、更にブロックチェーンシステムへ出力して記録させる処理を行う。またレビュー管理サーバ60は、ウェブサイトSを介してレビューの閲覧要求を受け付けた場合、要求に応じたレビューをブロックチェーンシステムから抽出して要求元の装置へ送信する処理を行う。
レビュー管理サーバ60は、制御部61、記憶部62、通信部63、操作部64、表示部65等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。レビュー管理サーバ60の制御部61、記憶部62、通信部63、操作部64、表示部65は、生産管理サーバ20の制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、表示部25と同様の構成であるので詳細な説明は省略する。なお、記憶部62は、制御プログラム62PのほかにウェブサイトS、商品情報DB62a、レビューDB62b及び閲覧権限DB62cを記憶している。レビュー管理サーバ60においても、記憶部62に記憶されるプログラムは、例えばレビュー管理サーバ60の製造段階において記憶部62に書き込まれてもよく、当該プログラムを読み取り可能に記憶した非一時的な記録媒体60Mにより提供されてもよく、通信部63を介した通信により提供されてもよい。
図10Aは商品情報DB62aの構成例を示す模式図、図10BはレビューDB62bの構成例を示す模式図、図10Cは閲覧権限DB62cの構成例を示す模式図である。商品情報DB62aは、レビュー管理サーバ60が管理するレビューの対象となる商品に関する情報を記憶する。図10Aに示す商品情報DB62aは、商品ID列、コーヒー豆ID列、精製処理ID列、焙煎処理ID列、販売業者列、店舗ID列等を含み、商品の商品IDに対応付けて、商品に使用されているコーヒー豆のコーヒー豆ID、コーヒー豆に行われた精製処理の精製処理ID、焙煎処理の焙煎処理ID、商品の販売業者及び販売店舗の店舗IDの各情報を記憶する。
レビューDB62bは、投稿者が投稿した商品に関するレビューの情報を記憶する。図10Bに示すレビューDB62bは、商品ID列、販売業者列、店舗ID列、投稿者ID列、属性情報列、レビュー内容列等を含み、レビュー対象の商品を特定するための商品ID、販売業者の情報及び店舗IDに対応付けて、投稿者に割り当てられた識別情報(投稿者ID)、投稿者の属性情報、投稿者によるレビューの各情報を記憶する。
閲覧権限DB62cは、ブロックチェーンシステムに記憶したレビューを閲覧する閲覧者の情報及び各閲覧者が閲覧できるレビューの範囲に関する情報を記憶する。図10Cに示す閲覧権限DB62cは、閲覧者ID列、閲覧者情報列、閲覧権限の範囲列等を含み、閲覧者に割り当てられた識別情報(閲覧者ID)に対応付けて、閲覧者の情報及び閲覧権限の範囲を示す情報を記憶する。閲覧者情報は、閲覧者の業種に関する情報(生産業者、精製業者、焙煎業者、販売業者を示す情報)、及び各業者の名称等を含む。なお、閲覧者情報は、閲覧者がレビューを閲覧する際に必要なパスワードを含んでもよい。閲覧権限の範囲は、閲覧者によってレビューの閲覧が可能な商品を特定するための情報であり、閲覧者が生産業者である場合、当該生産業者が生産したコーヒー豆のコーヒー豆IDによって規定される。また閲覧権限の範囲は、閲覧者が精製業者である場合、当該精製業者が行った精製処理の精製処理IDによって規定され、閲覧者が焙煎業者である場合、当該焙煎業者が行った焙煎処理の焙煎処理IDによって規定される。また閲覧権限の範囲は、閲覧者が販売業者である場合、当該販売業者が販売する商品の商品ID、及び当該販売業者の販売店舗の店舗IDによって規定される。閲覧権限DB62cに各情報が記憶される閲覧者は、正当な閲覧権限を有する業者であり、例えばレビュー閲覧に対する料金を支払った業者、又はレビュー閲覧のために閲覧者登録を行った業者等である。なお、レビュー閲覧に対する料金は、一定料金であってもよく、閲覧対象となる商品の数に応じた料金であってもよく、レビューの閲覧数に応じた料金であってもよい。
投稿者端末70は、ウェブサイトSを介してコーヒーに関するレビューを投稿する投稿者の端末であり、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。本実施形態では、投稿者端末70は、ウェブブラウザ72APによってウェブサイトSにアクセスする構成であるが、例えば所定のアプリケーションプログラムを実行することによってウェブサイトSにアクセスする構成でもよい。本実施形態の投稿者端末70は、投稿者からの指示に従って、レビュー管理サーバ60が公開するウェブサイトSにアクセスし、ウェブサイトSを介してレビューの投稿処理を行う。
投稿者端末70は、制御部71、記憶部72、通信部73、操作部74、表示部75、カメラ76等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。投稿者端末70の制御部71、記憶部72、通信部73、操作部74、表示部75は、生産管理サーバ20の制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、表示部25と同様の構成であるので詳細な説明は省略する。なお、記憶部72は、制御プログラム72Pのほかにウェブブラウザ72APを記憶している。カメラ76は、制御部71からの指示に従って撮影を行う撮像装置であり、取得した撮影画像(画像データ)を記憶部72へ送出して記憶させる。カメラ76は、投稿者端末70に内蔵されていてもよく、投稿者端末70に外付けされていてもよい。
以下に、投稿者が投稿者端末70を用いて商品に関するレビューを投稿する際に投稿者端末70及びレビュー管理サーバ60が行う処理について説明する。図11はレビューの投稿処理手順の一例を示すフローチャート、図12Aはレビューの投稿処理の説明図、図12Bはレビュー入力画面例を示す模式図である。図11では左側に投稿者端末70が行う処理を、右側にレビュー管理サーバ60が行う処理をそれぞれ示す。
本実施形態の情報処理システムでは、図12Aに示すように、商品のパッケージに、この商品に割り当てられた二次元コードが印刷又は貼付されている。図12Aに示す例では、商品に対応付けられたQRコード(登録商標)が商品のパッケージに印刷されているが、バーコードのような一次元コードが印刷されていてもよい。商品のパッケージは、例えばコーヒー飲料の紙コップ又はコーヒー豆が入った袋等である。二次元コードは、例えばウェブサイトSにアクセスしてレビュー入力画面を取得するためのアクセス情報(例えばURL)と、当該商品の商品ID、販売業者の情報及び店舗ID等を含む商品情報とを含み、これらの情報は商品(提供対象)に予め対応付けられた情報である。投稿者は、自身が購入した商品に関するレビューを投稿したい場合、投稿者端末70のカメラ76を用いて商品の二次元コードを撮影し、二次元コードからコード情報を読み取る。なお、投稿者端末70は、カメラ76で撮影した二次元コードからコード情報を読み取るためのコードリーダアプリを予め記憶部72に記憶しているものとする。
投稿者端末70の制御部71は、操作部74を介して投稿者から二次元コードの読取指示を受け付けた場合、カメラ76を起動して撮影を行い、撮影した二次元コードの画像からコード情報を読み取る(S11)。そして、制御部71は、読み取ったコード情報に含まれるアクセス情報に基づいてレビュー管理サーバ60(ウェブサイトS)にアクセスしてレビュー入力画面を要求する(S12)。なお、コード情報には、アクセス情報のほかに、商品ID、販売業者の情報及び店舗ID等を含む商品情報が含まれており、制御部71は、商品情報をレビュー管理サーバ60に送信して、商品情報に応じたレビュー入力画面を要求する。
レビュー管理サーバ60の制御部61は、投稿者端末70からレビュー入力画面の要求を受け付けた場合、ブロックチェーンシステムに記憶してある各情報から、投稿者端末70から取得した商品情報に対応する商品に関する情報を抽出する(S13)。具体的には、制御部61は、投稿者端末70から取得した商品情報(商品ID、販売業者の情報及び店舗ID)に基づいて、当該商品に対応するコーヒー豆ID、精製処理ID、及び焙煎処理IDを商品情報DB62aの記憶内容から特定する。そして、制御部61は、特定したコーヒー豆IDのコーヒー豆の情報(例えば生産国、生産業者)を生産管理サーバ20に問い合わせ、生産管理サーバ20から取得する。また制御部61は、特定した精製処理IDに対応する精製情報(精製処理及び精製業者の情報)を精製管理サーバ30に問い合わせ、精製管理サーバ30から取得する。また制御部61は、特定した焙煎処理IDに対応する焙煎情報(焙煎処理及び焙煎業者の情報)を焙煎管理サーバ40に問い合わせ、焙煎管理サーバ40から取得する。また制御部61は、取得した商品情報に含まれる店舗IDに対応する店舗情報を販売管理サーバ50に問い合わせ、販売管理サーバ50から取得する。更に制御部61は、商品情報に含まれる商品IDに対応するメニュー名を販売管理サーバ50に問い合わせ、販売管理サーバ50から取得する。なお、制御部61は、ノード装置10に対して、各情報の取得を要求し、ノード装置10がブロックチェーンシステムから読み出した各情報を取得してもよい。
制御部61は、上述のように取得した各情報に基づいて、レビュー入力画面を生成する(S14)。具体的には、制御部61は、投稿者端末70から取得した商品ID、販売管理サーバ50から取得したメニュー名、生産管理サーバ20から取得した生産国及び生産業者の情報、精製管理サーバ30から取得した精製処理及び精製業者の情報、焙煎管理サーバ40から取得した焙煎処理及び焙煎業者の情報、販売管理サーバ50から取得した販売店舗の情報、投稿者端末70から取得した販売業者の情報等を表示したレビュー入力画面を生成する。また、制御部61は、投稿者の投稿者ID、年齢、性別、レビューを入力するための入力欄を有するレビュー入力画面を生成する。制御部61は、生成したレビュー入力画面を要求元の投稿者端末70へ送信する(S15)。これにより、制御部61は、商品に関する詳細情報をブロックチェーンシステムから読み出して投稿者端末70に出力する出力部として動作する。投稿者端末70の制御部71は、レビュー管理サーバ60が送信したレビュー入力画面を受信し、図12Bに示すようなレビュー入力画面を表示部75に表示する(S16)。
図12Bに示すレビュー入力画面は、レビュー対象の商品の画像、商品ID及び商品名(メニュー名)、商品におけるコーヒー豆の生産国及び生産業者、精製処理及び精製業者、焙煎処理及び焙煎業者、販売店及び販売業者に関する情報を表示している。レビュー入力画面中の各情報は、より詳細な情報を取得するためのリンクが設定してあってもよく、リンクが選択された場合、投稿者端末70は、レビュー管理サーバ60を介して各サーバ20,30,40,50から、選択されたリンクに対する詳細な情報を取得して表示する。また、レビュー入力画面は、当該レビューを投稿する投稿者に割り当てられている投稿者ID、投稿者の年齢及び性別、レビュー等を入力するための入力欄を有する。各入力欄は、各情報が直接入力される構成でもよく、複数の選択肢を表示するプルダウンメニューを介して任意のものが選択される構成でもよい。なお、投稿者端末70の制御部71は、レビュー入力画面を表示する際に、カメラ76で投稿者の顔を撮影し、取得した顔画像に基づいて投稿者の年齢及び性別を判定し、判定した年齢及び性別を各入力欄に表示してもよい。
投稿者端末70の制御部71は、レビュー入力画面の各入力欄を介して各情報及びレビューを受け付け、受け付けた各情報及びレビューをそれぞれ対応する入力欄に表示する(S17)。制御部71は、レビュー入力画面中の投稿ボタンが操作されたか否かを判断しており(S18)、投稿ボタンが操作されていないと判断した場合(S18:NO)、ステップS17の処理に戻り、レビュー入力画面を介した各情報の受け付けを繰り返す。投稿ボタンが操作されたと判断した場合(S18:YES)、制御部71は、各入力欄に入力された情報と、レビュー対象の商品を特定する商品情報(例えば商品ID、販売業者の情報、店舗ID)とを含むレビュー情報をレビュー管理サーバ60へ送信する(S19)。
レビュー管理サーバ60の制御部61(受付部)は、投稿者端末70が送信したレビュー情報を受信し、受信したレビュー情報をレビューDB62bに記憶する(S20)。ここでは、制御部61は、受信したレビュー情報に含まれる商品情報(商品ID、販売業者の情報、店舗ID)に対応付けて、投稿者ID、年齢及び性別の属性情報、レビューをレビューDB62bに記憶する。また、制御部61(記憶処理部)は、レビュー情報をブロックチェーンシステムに記憶させる(S21)。ここでは、制御部61は、レビュー情報をノード装置10へ出力し、ノード装置10に対して、レビュー情報のブロックチェーンシステムへの格納を指示する。ノード装置10は、レビュー管理サーバ60から取得したレビュー情報を用いてブロック170を生成し、生成したブロック170が所定の合意規則を満たす場合にブロックチェーンシステムに記録する。これにより、投稿者端末70で入力されたレビュー情報が商品情報に対応付けて、ノード装置10によってブロックチェーンシステムに記録される。なお、制御部61は、レビュー情報をレビューDB62bに記憶させずにブロックチェーンシステムのみに記憶させる構成でもよく、レビュー情報をレビューDB62bに記憶させ、ブロックチェーンシステムには、レビュー情報に対応するブロック170にハッシュ値172のみを記憶させる構成でもよい。
レビュー入力画面に入力されるレビューは、商品に関する感想及び評価だけでなく、商品の生産段階から販売段階までの各段階における業者に関する感想及び評価等を含んでもよい。また、レビュー入力画面は、図12Bに示す構成に限定されず、例えば商品を5段階で評価したスコアの入力欄を有する構成でもよい。
次に、閲覧者端末80に関する説明を行う。閲覧者端末80は、投稿者端末70と同様の構成を有するので構成についての説明は省略する。本実施形態の閲覧者端末80は、閲覧者からの指示に従って、レビュー管理サーバ60が公開するウェブサイトSにアクセスし、ウェブサイトSを介してレビューの閲覧を行う。なお、閲覧者端末80においても、ウェブブラウザによってウェブサイトSにアクセスする構成でもよく、所定のアプリケーションプログラムを実行することによってウェブサイトSにアクセスする構成でもよい。
以下に、ブロックチェーンシステムに記憶されているレビューを、閲覧者が閲覧者端末80を用いて閲覧する際に閲覧者端末80及びレビュー管理サーバ60が行う処理について説明する。図13はレビューの閲覧処理手順の一例を示すフローチャート、図14A~図14Cは画面例を示す模式図である。図13では左側に閲覧者端末80が行う処理を、右側にレビュー管理サーバ60が行う処理をそれぞれ示す。
本実施形態の情報処理システムにおいて、閲覧者は、ブロックチェーンシステムに記憶してあるレビューを閲覧する場合、閲覧者端末80を用いてレビュー管理サーバ60のウェブサイトSにアクセスし、レビュー閲覧画面を取得する。閲覧者端末80の制御部は、操作部を介した閲覧者からの指示に従ってウェブブラウザを起動してレビュー管理サーバ60(ウェブサイトS)にアクセスし、図14Aに示すようなレビュー閲覧画面を取得して表示部に表示する。図14Aに示すレビュー閲覧画面は、ブロックチェーンシステムに記憶してあるレビューを閲覧する際に必要な閲覧者のID及びパスワードの入力欄を有するログイン画面である。閲覧者は、自身のID及びパスワードを入力欄に入力してOKボタンを操作することにより、レビューの閲覧を要求する。
閲覧者端末80の制御部は、図14Aに示すレビュー閲覧画面において閲覧者ID及びパスワードが入力されてOKボタンが操作されたか否かに応じて、レビューの閲覧要求を受け付けたか否かを判断する(S31)。レビューの閲覧要求を受け付けていないと判断した場合(S31:NO)、制御部は、受け付けるまで待機する。レビューの閲覧要求を受け付けたと判断した場合(S31:YES)、制御部は、入力された閲覧者の情報(ID及びパスワード)をレビュー管理サーバ60へ送信する(S32)。
レビュー管理サーバ60の制御部61は、閲覧者端末80から受信した閲覧者の情報に基づいて、当該閲覧者がレビューを閲覧する権限を有するユーザであるか否かを認証する(S33)。認証に用いる情報(レビューの閲覧権限を有するユーザのID及びパスワード)は、予め記憶部62又は他の記憶装置に記憶されているものとする。例えば、閲覧権限DB62cに記憶してある閲覧者情報に、閲覧者のパスワードが含まれる場合、制御部61は、閲覧権限DB62cに記憶してある閲覧者ID及びパスワードを用いて認証を行う。制御部61は、閲覧者端末80から受信した閲覧者ID及びパスワードが閲覧権限DB62cに記憶されている場合、当該閲覧者はレビューの閲覧権限を有する(認証できた)と判断し、閲覧権限DB62cに記憶されていない場合、当該閲覧者はレビューの閲覧権限を有さない(認証できない)と判断する。制御部61は、当該閲覧者を認証できなかった場合、当該閲覧者へのレビューの提供を行わず、一連の処理を終了する。このとき、制御部61は、閲覧要求元の閲覧者端末80に対して、正当な閲覧権限を有しないことによりレビューの閲覧ができないことを通知するメッセージを送信してもよい。
制御部61は、当該閲覧者を認証できた場合、当該閲覧者が閲覧可能なレビューを示す閲覧権限の範囲を特定する(S34)。ここでは、制御部61は、閲覧権限DB62cの記憶内容に基づいて、当該閲覧者の閲覧者IDに対応する閲覧権限の範囲を特定する。そして、制御部61は、特定した閲覧権限の範囲に基づいて、閲覧権限の通知画面を生成し、閲覧要求元の閲覧者端末80へ送信する(S35)。閲覧者端末80の制御部は、レビュー管理サーバ60から閲覧権限の通知画面を受信し、図14Bに示すような通知画面を表示部に表示する(S36)。図14Bに示す閲覧権限の通知画面は、閲覧者が生産業者の場合の例を示す。生産業者が閲覧可能なレビューの範囲(閲覧権限の範囲)は、コーヒー豆IDによって規定されているので、図14Bに示す通知画面は、レビューの閲覧が可能な商品一覧として、コーヒー豆IDの一覧が表示されている。一覧表示されたコーヒー豆IDにはチェックボックスが対応付けて表示されており、閲覧者(生産業者)は、レビューを閲覧したいコーヒー豆のコーヒー豆IDをチェックして閲覧ボタンを操作することにより、指定したコーヒー豆を使った商品に関するレビューの閲覧を要求する。
なお、閲覧者が精製業者の場合、レビューの閲覧が可能な商品一覧として、精製処理IDの一覧が表示された通知画面が、レビュー管理サーバ60から閲覧者端末80に提供される。また、閲覧者が焙煎業者の場合、レビューの閲覧が可能な商品一覧として、焙煎処理IDの一覧が表示された通知画面が、レビュー管理サーバ60から閲覧者端末80に提供される。更に、閲覧者が販売業者の場合、レビューの閲覧が可能な商品一覧として、商品IDの一覧及び店舗IDの一覧が表示された通知画面が、レビュー管理サーバ60から閲覧者端末80に提供される。
閲覧者端末80の制御部は、図14Bに示す通知画面において任意のコーヒー豆IDがチェックされて閲覧ボタンが操作されたか否かに応じて、閲覧対象の指定を受け付けたか否かを判断する(S37)。閲覧対象の指定を受け付けていないと判断した場合(S37:NO)、制御部は待機する。閲覧対象の指定を受け付けたと判断した場合(S37:YES)、制御部は、閲覧対象に指定されたコーヒー豆IDに基づくレビューの閲覧要求をレビュー管理サーバ60へ送信する(S38)。なお、閲覧者が精製業者の場合、閲覧者端末80は、閲覧対象に指定された精製処理IDに基づくレビューの閲覧要求をレビュー管理サーバ60へ送信する。また閲覧者が焙煎業者の場合、閲覧者端末80は、閲覧対象に指定された焙煎処理IDに基づくレビューの閲覧要求をレビュー管理サーバ60へ送信し、閲覧者が販売業者の場合、閲覧者端末80は、閲覧対象に指定された商品ID又は店舗IDに基づくレビューの閲覧要求をレビュー管理サーバ60へ送信する。
レビュー管理サーバ60の制御部61は、閲覧者端末80から閲覧対象を指定したレビューの閲覧要求を受信した場合、レビューの閲覧対象の商品の商品IDを特定する(S39)。例えば閲覧者端末80からコーヒー豆IDに基づくレビューの閲覧要求を受信した場合、制御部61は、商品情報DB62aの記憶内容に基づいて、コーヒー豆IDに対応する商品IDを全て特定する。また、閲覧者端末80から精製処理IDに基づくレビューの閲覧要求を受信した場合、制御部61は、商品情報DB62aの記憶内容に基づいて、精製処理IDに対応する商品IDを全て特定する。また、閲覧者端末80から焙煎処理IDに基づくレビューの閲覧要求を受信した場合、制御部61は、商品情報DB62aの記憶内容に基づいて、焙煎処理IDに対応する商品IDを全て特定する。更に、閲覧者端末80から店舗IDに基づくレビューの閲覧要求を受信した場合、制御部61は、商品情報DB62aの記憶内容に基づいて、店舗IDに対応する商品IDを全て特定する。
制御部61は、閲覧対象に特定した商品IDに対応するレビューをブロックチェーンシステムから抽出する(S40)。ここでは、制御部61は、特定した商品IDに対応するレビューの閲覧をいずれかのノード装置10に要求する。ノード装置10は、閲覧要求された商品IDをキーとしてブロックチェーンシステムから検索し、商品IDに対応するレビューを抽出してレビュー管理サーバ60に出力する。本実施形態では、レビューに投稿者の属性情報が対応付けてブロックチェーンシステムに記憶されているので、制御部61は、レビューと共に投稿者の属性情報も読み出す。
制御部61は、ステップS40で抽出したレビュー及び投稿者の属性情報に基づいて、レビュー及び投稿者の属性情報の一覧を表示したレビュー閲覧画面を生成し、閲覧要求元の閲覧者端末80へ送信する(S41)。図14Cはレビュー一覧を表示したレビュー閲覧画面例を示しており、図14Cに示すレビュー閲覧画面は、図14Bの通知画面を介して閲覧対象に指定されたコーヒー豆IDと、投稿者の属性情報及びレビューとを表示する。なお、図14Cに示す画面は、閲覧者が生産業者の場合の例を示しており、閲覧対象としてコーヒー豆IDが指定されているので、各レビューの対象商品は、同じコーヒー豆を使用しているが、精製処理、焙煎処理、販売業者は異なる可能性がある。よって、図14Cに示すレビュー閲覧画面では、各レビューに対応付けて、レビュー対象の商品に対する精製処理ID、焙煎処理ID、商品ID及び販売業者の情報が表示されている。なお、制御部61は、各レビューをブロックチェーンシステムから抽出すると共に、各レビューの商品に対応する精製処理ID、焙煎処理ID、販売業者の情報を商品情報DB62aから取得することにより、図14Cに示すレビュー閲覧画面を生成できる。
閲覧者端末80の制御部は、レビュー管理サーバ60から送信されたレビュー閲覧画面を通信部にて受信して表示部に表示する(S42)。これにより、レビュー管理サーバ60は、閲覧要求元の閲覧者端末80(閲覧者)から要求された商品に関するレビューを提供することができる。
本実施形態の情報処理システムでは、投稿者によって投稿されたレビューがブロックチェーンシステムに登録され、正当な閲覧権限を有する閲覧者に対して提供することが可能である。よって、商品に対するレビューを収集することができ、商品のメーカ等の閲覧者(商品の提供者)にフィードバックすることが可能となる。上述した処理では、ブロックチェーンシステムに登録されたレビューを閲覧者が閲覧者端末80を用いて閲覧する処理について説明したが、ブロックチェーンシステムに記憶してある各種の情報は閲覧者端末80だけでなく、正当な閲覧権限を有する閲覧者であれば、各サーバ20,30,40,50を用いて閲覧することができる。例えば、コーヒー豆の生産者は、自身が生産したコーヒー豆の使用方法(精製方法、焙煎方法、販売方法等)に関する各種の情報及び購入者によるレビューを閲覧することが可能である。また、精製業者は、自身が精製したコーヒー豆の使用方法に関する各種の情報及び購入者によるレビューを閲覧することが可能であり、焙煎業者は、自身が焙煎したコーヒー豆の使用方法に関する各種の情報及び購入者によるレビューを閲覧することが可能である。このように、購入者のレビュー(商品に対する感想及び評価)を各業者に提供できることにより、各業者及び購入者間におけるコミュニケーションが発生し、より良い商品の開発につながることが期待される。また、レビューはブロックチェーンシステムに記録されて正当な閲覧権限を有する閲覧者のみに提供されるので、レビューの改ざん、及び不用意な公開等を防止することができ、レビューに関する著作権も保護できる。
また、本実施形態の情報処理システムでは、コーヒー(商品)の生産段階から販売段階までの各段階において行われた作業内容に関する情報がブロックチェーンシステムに登録される。そして、ブロックチェーンシステムに登録された各情報を、正当な閲覧権限を有する閲覧者に対して提供することが可能である。例えば、商品の購入者(レビューの投稿者)は、購入した商品の生産、精製、焙煎、及び販売に関する各種の情報を閲覧することが可能である。また、生産、精製、焙煎、及び販売にかかわる各業者の担当者は、各業者が処理したコーヒー豆にかかわる商品に関する各種の情報を閲覧することが可能である。このように、本実施形態によれば、コーヒーの生産段階から販売段階までの各業者及び購入者における各種の情報を共有することが可能となる。
本実施形態の情報処理システムでは、それぞれの商品に二次元コード(商品の識別情報)を割り当てておくことにより、それぞれの商品に対するレビューの投稿が可能となる。例えばレストランに対しては一般的に店舗に対するレビューの投稿及び店舗へのフィードバックが行われている。これに対して、本実施形態の情報処理システムでは、店舗で販売されるメニュー毎(例えば飲み物、食べ物毎)にレビューの投稿が可能であり、投稿者はメニュー毎の評価を行うことが可能となる。これにより、店舗側は、メニュー毎の評価のフィードバックを受けることが可能となり、商品に対する評価の分析をより詳細に行うことが可能となる。
本実施形態において、商品に関する詳細情報を取得するためのアクセス情報、及び商品の識別情報(商品ID、販売店の情報等)を含む二次元コードが商品に印刷又は貼付されている構成のほかに、商品に対応するアクセス情報及び識別情報を記憶させたICタグを商品に取り付ける構成でもよい。この場合、RFID(Radio Frequency Identifier)リーダによってICタグから、ICタグに記憶してあるアクセス情報及び商品の識別情報を読み取ることができる。例えば、投稿者端末70がRFIDリーダの機能を有する場合、投稿者は、投稿者端末70のRFIDリーダを用いて、商品のICタグに記憶してある情報を読み取ることにより、レビュー入力画面を取得することができる。
(実施形態2)
商品に関するレビューを投稿した投稿者にトークンを発行する情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、実施形態1の情報処理システムと同様の装置にて実現できるので、構成についての詳細な説明は省略する。
図15はトークン管理用のブロック170の構成例を示す模式図である。図15左下に示すように、トークン管理用のブロック170では記録情報173に、例えばトークンの発行者端末(図示せず)から投稿者に発行(付与)されたトークンの発行量、発行年月日、発行先の投稿者を識別する投稿者ID等の情報が含まれる。よって、投稿者に付与されたトークンの情報が投稿者の識別情報(投稿者ID)に対応付けてブロックチェーンシステムに記憶されて管理される。また、本実施形態の情報処理システムでは、投稿者は、自身に発行されたトークンを、コーヒー豆の生産業者、精製業者、焙煎業者、又は販売業者に分配(譲渡)することができる。よって、投稿者が所望の業者にトークンを分配した場合、図15右下に示すように、ブロック170の記録情報173には、トークンを業者に分配する投稿者の投稿者ID、トークンの分配年月日、分配先(譲渡先)の業者を示す情報、分配量(譲渡量)等の情報が含まれる。このように、本実施形態の情報処理システムでは、投稿者が商品に関するレビューを投稿することにより発行されるトークンの情報と、投稿者が所望の業者に分配するトークンの情報とがブロック170に記録されて管理される。
図16は実施形態2のレビューの投稿処理手順の一例を示すフローチャート、図17は画面例を示す模式図である。図16に示す処理は、図11に示す処理において、ステップS21の後にステップS51~S56を追加したものである。図11と同じステップについては説明を省略し、図16では図11中のステップS11~S18の図示を省略している。
本実施形態の情報処理システムにおいて、投稿者端末70の制御部71及びレビュー管理サーバ60の制御部61は、図11中のステップS11~S21の処理を行う。これにより、投稿者は、商品の二次元コードを読み取ることによって取得したレビュー入力画面を介して商品に関するレビューを入力してレビュー管理サーバ60へ送信し、レビュー管理サーバ60はレビューDB62b及びブロックチェーンシステムにレビューを記録する。
レビュー管理サーバ60の制御部61は、投稿者端末70から取得したレビュー情報をブロックチェーンシステムに記録した後、当該投稿者に対してトークンを発行する(S51)。例えば1件のレビュー投稿に対するトークンの発行量が設定されている場合、制御部61は、当該投稿者に所定量のトークンを発行する。また、商品毎、販売店舗毎、又は販売業者毎に1件のレビュー投稿に対するトークンの発行量が設定されている場合、制御部61は、当該レビューに対応する商品、販売店舗、又は販売業者に応じた発行量のトークンを当該投稿者に発行する。制御部61は、トークンの発行対象の投稿者の投稿者ID、発行年月日、及び発行量を対応付けてブロックチェーンシステムに記憶させることにより、当該投稿者にトークンを発行する。
なお、制御部61は、投稿者に対してトークンを発行する際に、投稿されたレビューの内容が適切であるか否かを評価し、適切であるか否かに応じてトークンの発行を行うか否かを切り替えてもよい。レビューの内容が適切であるか否かの判断は、例えば投稿されたレビューを、レビューの管理を行う担当者が所定のルールに従って行ってもよい。また、制御部61が、機械学習によって構築されたニューラルネットワークを用いて、レビューの内容が適切であるか否かを判断してもよい。例えば、RNN(Recurrent Neural Network)で構成され、レビューのテキストデータが入力された場合に、レビューの内容が適切であるか否かに応じた出力値を出力するように学習された学習モデルを用いることができる。この場合、制御部61は、テキストデータを学習済みの学習モデルに入力し、学習モデルからの出力値に基づいて、レビューの内容が適切であるか否かを特定できる。また、レビューの内容に応じてトークンの発行量を変更するように構成されていてもよい。例えば、制御部61は、レビューの内容に対する評価を特定し、特定した評価のレベルに応じた量のトークンを発行してもよい。この場合にも、制御部61は、ニューラルネットワークを用いて、レビューの内容に対する評価のレベルを判定してもよい。例えば、RNNで構成され、レビューのテキストデータが入力された場合に、レビューの内容に対する評価値(レベル)を出力するように学習された学習モデルを用いることができる。
制御部61は、トークンの発行を通知する通知画面を生成し、発行対象の投稿者の投稿者端末70に送信し(S52)、投稿者端末70の制御部71は、レビュー管理サーバ60から送信された通知画面を受信して表示部75に表示する(S53)。図17は通知画面例を示しており、図17に示す画面では、レビュー対象の商品に関する情報と、トークンの発行年月日及び発行量とが表示されている。また通知画面では、発行されたトークンを商品に関わった業者(商品の生産者)に分配できることが通知され、各業者に対して分配するトークンの量を指定するための入力欄が設けられている。図17に示す例では、生産業者に分配するトークンの量を指定する入力欄と、精製業者に分配するトークンの量を指定する入力欄と、焙煎業者に分配するトークンの量を指定する入力欄と、販売業者に分配するトークンの量を指定する入力欄とが設けられている。各入力欄は、各情報が直接入力される構成でもよく、複数の選択肢を表示するプルダウンメニューを介して任意のものが選択される構成でもよい。
投稿者は、自身に発行されたトークンを所望の業者に分配する場合、所望の業者に対応する入力欄に、分配したいトークンの量を入力する。なお、各業者の業者名は通知画面に表示されており、各業者に関する詳細情報は、通知画面中の各業者の業者名に設定されたリンクを介して取得することができる。また、投稿者が、今回発行されたトークン以外のトークンを所有している場合、今回発行されたトークン以上のトークンを所望の業者に分配することもできる。
投稿者端末70の制御部71は、通知画面中の入力欄に、いずれかの業者に対して分配すべきトークンの量が入力されて実行ボタンが操作されることにより、トークンの分配処理の実行要求を受け付ける。制御部71は、トークンの分配処理の実行要求を受け付けたか否かを判断しており(S54)、受け付けたと判断した場合(S54:YES)、入力された分配情報をレビュー管理サーバ60へ送信する(S55)。このとき、制御部71は、投稿者の投稿者IDと、分配するトークンの量が入力された業者の業者情報及びトークンの分配量とを含む分配情報をレビュー管理サーバ60へ送信する。
レビュー管理サーバ60の制御部61は、投稿者端末70から送信された分配情報を受信し、受信した分配情報に基づいて、トークンの分配処理を実行する(S56)。ここでは、制御部61は、トークンの分配元の投稿者の投稿者ID、分配した年月日、分配先の業者の情報、分配するトークンの量(分配量)を対応付けてブロックチェーンシステムに記憶させることにより、当該投稿者から分配先の業者へのトークンの分配処理を実行する。制御部71は、トークンの分配要求を受け付けていないと判断した場合(S54:NO)、ステップS55の処理をスキップして一連の処理を終了する。
上述した処理により、本実施形態では、投稿者が商品に関するレビューを投稿した後に、レビュー投稿に対するインセンティブとしてトークンが発行されて投稿者に付与される。レビュー投稿に対してトークンが付与されるので、投稿者がレビューを投稿する意欲の上昇が期待でき、レビューの投稿数の上昇が期待できる。また、レビューの内容を評価して評価結果に応じた量のトークンを発行することにより、適正な内容のレビューの投稿数の上昇が期待できる一方、虚偽の内容又は適切でない内容のレビューの投稿数の減少が期待できる。また、本実施形態では、投稿者に発行されたトークンは、投稿者の意思により任意の業者に分配できる。よって、投稿者は、トークンを分配することによって所望の業者を支援することができ、投稿者(購入者)と生産者(各業者)との間につながりが発生する。従来の物流システムでは、販売者と購入者との間には商品購入及びレビューのフィードバック等のやり取りが可能であったが、本実施形態では、販売者だけでなく、商品の生産にかかわる全ての業者と購入者との間で各種情報の共有及びトークンによる支援が可能となる。よって、互いにより身近な存在となり、相互の協力関係の構築が可能となる。
本実施形態において、投稿者によるトークンの分配は、レビューを投稿した直後に実施できるだけでなく、任意のタイミングで実施できるように構成されていてもよい。例えば、投稿者が、自身が所有しているトークンの情報を閲覧できる閲覧画面を介して、任意の業者に対するトークンの分配処理を実行できるように構成されていてもよい。
上述したようなレビューの投稿に対するトークンの発行は、ブロックチェーンシステムにおけるスマートコントラクトによって実現されてもよい。具体的には、レビューの投稿を条件としてトークンの発行が行われるプログラムをノード装置10に定義しておくことにより、ノード装置10がプログラムを実行することにより、レビューの投稿が行われると自動的にトークンが発行される。また、プログラムにトークンの発行量を設定しておくことにより、レビューの投稿が行われると所定量のトークンが自動的に発行されるように構成することもできる。
本実施形態において、投稿者に対して付与されたトークンを各業者に分配する分配量は、図17に示す通知画面を介して指定される構成に限定されない。例えば、投稿者は、レビューを投稿した場合に自身に付与されるトークンについて、生産業者、精製業者、焙煎業者、及び販売業者の各業者に分配する分配量又は分配割合を予め設定しておくように構成されていてもよい。例えば、投稿者に対応付けて、各業者に分配するトークンの分配量又は分配割合をレビュー管理サーバ60の記憶部62に記憶しておく。そして、レビュー管理サーバ60は、投稿者からレビューが投稿された場合に、投稿者に対してトークンを発行すると共に、発行したトークンを、登録してある各業者に対する分配量又は分配割合に基づいて各業者に分配する。このような構成によれば、投稿者はレビューを投稿する都度、各業者に分配するトークンの量を指定する必要がなく、投稿者による操作負担が軽減される。
以下に、投稿者に付与されたトークンを確認する処理について説明する。図18はトークンの付与履歴の提供処理手順の一例を示すフローチャート、図19は画面例を示す模式図である。本実施形態において、投稿者は、自身が所有するトークンを確認する場合、投稿者端末70を用いてレビュー管理サーバ60のウェブサイトSにアクセスするか、所定のアプリケーションを実行することにより、トークン確認画面(図示せず)を取得する。そして、投稿者は、トークン確認画面を介してトークンの確認を要求する。
投稿者端末70の制御部71は、操作部を介した投稿者からの指示に従ってトークンの確認要求を受け付けたか否かを判断し(S61)、受け付けていないと判断した場合(S61:NO)、受け付けるまで待機する。トークンの確認要求を受け付けたと判断した場合(S61:YES)、制御部71は、トークンの確認要求をレビュー管理サーバ60へ送信する(S62)。ここでは、制御部71は、投稿者の投稿者IDをレビュー管理サーバ60へ送信してトークンの確認を要求する。
制御部61は、投稿者端末70からトークンの確認要求を受信した場合、要求者の投稿者IDのトークン情報をブロックチェーンシステムから抽出する(S63)。ここでは、制御部61は、要求者の投稿者IDに対応するトークン情報をいずれかのノード装置10に要求する。ノード装置10は、投稿者IDをキーとしてブロックチェーンシステムから検索し、投稿者IDに対応するトークン情報を抽出してレビュー管理サーバ60に出力する。制御部61は、ノード装置10によって抽出されたトークン情報に基づいて、トークンの履歴画面を生成する(S64)。図19はトークンの履歴画面例を示しており、図19に示すトークンの履歴画面は、トークンが発行又は業者に分配された年月日、発行量又は分配量、及び残高を表示している。
制御部61は、生成したトークンの履歴画面を要求元の投稿者端末70へ送信し(S65)、投稿者端末70の制御部71は、レビュー管理サーバ60からトークンの履歴画面を受信して表示部75に表示する(S66)。これにより、投稿者端末70の表示部75に、図19に示すトークンの履歴画面が表示され、投稿者は、自身に付与されたトークン、及び業者に分配したトークンの履歴を確認することができる。なお、図19に示す履歴画面は、当該画面を介して各業者に対してトークンを分配できるように構成されていてもよい。例えば、図19に示す履歴画面に、当該投稿者が購入済みの商品にかかわる各業者の情報を表示しておき、各業者に対するトークンの分配量を入力するための入力欄が設けられていてもよい。このような構成によれば、投稿者は、自身が所有するトークンを確認できると共に、所望の業者へのトークンの分配処理を行うことができる。
本実施形態において、投稿者が商品に対するレビューを投稿した場合に投稿者に対してトークンが発行される構成に加えて、投稿者(購入者)が商品を購入することによって付与される購入ポイントとしてトークンが発行されてもよい。購入ポイントとは、例えば商品のメーカ又は販売店舗等が実施するキャンペーン等によって、商品の購入者に付与されるポイントである。この場合、購入ポイントとして発行されたトークンの情報がブロックチェーンシステムに記憶されて管理されてもよい。また、レビュー投稿に対して投稿者に付与されるインセンティブは、トークンに限定されず、例えば、投稿者の存在証明となるID情報の発行でもよい。例えば、レビュー管理サーバ60は、レビューが投稿された場合に、レビューの投稿日時にレビュー投稿があったことを証明する情報を投稿者に付与してもよい。
本実施形態において、投稿者に付与されたトークンは、各業者に分配できるだけでなく、コーヒー商品を販売する店舗で使用できるように構成されていてもよい。この場合、投稿者は、投稿者端末70を用いて自身のトークンを販売店舗に支払う処理を行うことにより、トークンを使用した商品購入が可能となる。また、異なるブロックチェーンシステムにおけるトークンを交換できるように構成されている場合、投稿者は、自身のトークンを他のブロックチェーンシステムにおけるトークンに変換することにより、他のブロックチェーンシステムにおけるトークンでの各種の支払いが可能となる。また、ブロックチェーンシステムにおけるトークンを日本円又はUSドル等の金銭に変換できるように構成されていてもよく、この場合、投稿者は、自身のトークンを金銭に変換することができる。
本実施形態では、上述した実施形態1と同様の効果が得られる。また本実施形態では、投稿者が商品に関するレビューを投稿した場合に、投稿者に対してトークンが発行される。よって、レビューの投稿数の上昇が期待でき、レビュー内容の適否に応じたトークンが発行される場合には、質の高いレビューの投稿数の上昇が期待できる。また本実施形態では、投稿者に対して発行されたトークンは、投稿者の希望に応じて各業者に分配可能である。よって、投稿者は気に入った業者に対してトークンを分配して支援することが可能となる。本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。
(実施形態3)
投稿者がレビュー対象の業者を指定して業者に対するレビューを投稿できる情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、実施形態1の情報処理システムと同様の装置にて実現できるので、構成についての詳細な説明は省略する。
図20は実施形態3のレビューの投稿処理手順の一例を示すフローチャート、図21は実施形態3のレビュー入力画面例を示す模式図である。図20に示す処理は、図11に示す処理において、ステップS17,S18の間にステップS71を追加し、ステップS19の代わりにステップS72を追加し、ステップS21の後にステップS73を追加したものである。図11と同じステップについては説明を省略する。
本実施形態の情報処理システムにおいて、投稿者端末70の制御部71及びレビュー管理サーバ60の制御部61は、図11中のステップS11~S17の処理を行う。なお、本実施形態では、ステップS14において、レビュー管理サーバ60の制御部61は、図21に示すようなレビュー入力画面を生成する。図21に示すレビュー入力画面は、図12Bに示すレビュー入力画面の構成に加え、レビュー対象の業者を指定するための入力欄と、レビュー投稿に対して発行される予定のトークンの分配先及び分配量を指定するための入力欄とを有する。レビュー対象の業者を指定するための入力欄は、選択可能な各業者を表示し、各業者に対応するチェックボックスを有する。トークンの分配先及び分配量の入力欄は、図17に示す通知画面において各業者に分配するトークンの量を指定するための入力欄と同じものである。よって、本実施形態では、投稿者は、レビューを入力する際に、レビュー対象の業者をチェックボックスによって指定することができ、また、レビュー投稿によって発行されるトークンの分配先の業者及び分配量を指定することができる。
ステップS17で、投稿者端末70の制御部71は、レビュー入力画面の各入力欄を介してレビュー対象、投稿者の各情報及びレビュー内容を含むレビュー情報を受け付け、受け付けた各情報をそれぞれ対応する入力欄に表示する(S17)。また制御部71は、レビュー入力画面を介して各業者に対して分配すべきトークンの量を示す分配情報を受け付け、受け付けた分配量を対応する入力欄に表示する(S71)。そして制御部71は、レビュー入力画面中の投稿ボタンが操作されたか否かを判断し(S18)、投稿ボタンが操作されていないと判断した場合(S18:NO)、ステップS17の処理に戻り、レビュー情報及び分配情報の受け付けを繰り返す。投稿ボタンが操作されたと判断した場合(S18:YES)、制御部71は、レビュー入力画面を介して入力されたレビュー情報と分配情報とをレビュー管理サーバ60へ送信する(S72)。
レビュー管理サーバ60の制御部61は、投稿者端末70から受信したレビュー情報に基づいて、ステップS20~S21の処理を行い、レビュー情報をレビューDB62bに記憶し、また、ブロックチェーンシステムに記憶させる。なお、本実施形態では、レビュー情報にレビュー対象の業者の情報が含まれるので、制御部61は、投稿者端末70からレビュー内容と共にレビュー対象の指定を受け付ける受付手段として動作する。よって、制御部61は、受信したレビュー情報に基づいて、商品情報、指定された業者(レビュー対象)、投稿者ID、年齢及び性別の属性情報、レビューを対応付けてレビューDB62b及びブロックチェーンシステムに記憶する。その後、制御部61は、投稿者端末70から受信した分配情報に基づいて、トークンの分配処理を実行する(S73)。よって、本実施形態においても、制御部61は、投稿者端末70から、トークンの分配先及び分配量の指定を受け付ける受付手段として動作し、指定された分配先の業者に対して、指定された分配量のトークンを分配する。なお、トークンの分配処理は、実施形態2で図16に示した処理中のステップS56と同様である。
上述した処理により、本実施形態では、投稿者が商品に関するレビューを投稿する際に、レビュー対象の業者を指定することができ、任意の業者に対するレビュー(感想及び評価)を投稿することができる。なお、図21に示すレビュー入力画面は、例えば各業者を5段階で評価したスコアの入力欄を有する構成でもよい。また、本実施形態では、レビュー入力画面においてトークンの分配先及び分配量の指定を行うことができるので、レビューを入力する際に、トークンの分配先の業者及び分配量の指定も行うことができる。
図22はレビュー入力画面の変形例を示す模式図である。図22に示すレビュー入力画面は、図12Bに示すレビュー入力画面において、レビュー対象の商品の商品情報において、生産業者に対するリンクが選択された場合に表示される画面である。投稿者端末70において、図12Bに示すレビュー入力画面を介して生産業者に対するリンクが選択された場合、レビュー管理サーバ60は、生産業者に関する詳細情報を、例えば生産管理サーバ20から取得し、図22に示す画面を生成して投稿者端末70に提供する。図22に示すレビュー入力画面は、レビュー対象の商品の生産業者に関する詳細情報を表示しており、生産業者をレビュー対象としたレビューの入力欄と、生産業者をトークンの分配先としたトークンの分配量の入力欄とを有する。
なお、投稿者端末70において、図12Bに示すレビュー入力画面を介して精製業者に対するリンクが選択された場合、レビュー管理サーバ60は、精製業者に関する詳細情報を、例えば精製管理サーバ30から取得する。そしてレビュー管理サーバ60は、精製業者に関する詳細情報を表示し、精製業者をレビュー対象としたレビューの入力欄と、精製業者をトークンの分配先としたトークンの分配量の入力欄とを有するレビュー入力画面を生成して投稿者端末70に提供する。また、図12Bに示すレビュー入力画面を介して焙煎業者に対するリンクが選択された場合、レビュー管理サーバ60は、焙煎業者に関する詳細情報を表示し、焙煎業者をレビュー対象としたレビューの入力欄と、焙煎業者をトークンの分配先としたトークンの分配量の入力欄とを有するレビュー入力画面を生成して投稿者端末70に提供する。更に、図12Bに示すレビュー入力画面を介して販売業者又は販売店舗に対するリンクが選択された場合、レビュー管理サーバ60は、販売業者又は販売店舗に関する詳細情報を表示し、販売業者又は販売店舗をレビュー対象としたレビューの入力欄と、販売業者又は販売店舗をトークンの分配先としたトークンの分配量の入力欄とを有するレビュー入力画面を生成して投稿者端末70に提供する。
図22に示すレビュー入力画面においても、投稿者は、レビュー対象の業者を指して商品に関するレビューを投稿することができる。また、図22に示すレビュー入力画面では、投稿者は、レビューを入力する際に、レビュー対象の業者をトークンの分配先に指定して、トークンの分配量の指定を行うことができる。
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、投稿者がレビューを投稿する際にレビュー対象の業者を指定することができる。よって、投稿者によるレビューがレビュー対象の業者に対応付けて管理されるので、レビュー対象の業者に対して確実にレビューの提供が可能となる。本実施形態では、商品にかかわる全ての業者(生産者)に対するレビューの投稿が可能であると共に、個別の業者に対するレビューの投稿も可能である。
本実施形態では、例えば図21に示すレビュー入力画面において、任意の業者のチェックボックスをチェックすることによってレビュー対象の業者を指定する構成、又は、図12Bに示すレビュー入力画面において任意の業者のリンクを選択することによってレビュー対象の業者を指定する構成としたが、これに限定されない。例えば、レビュー管理サーバ60が、投稿者端末70からレビューを受信した場合に、レビュー内容に基づいて、レビュー対象の業者を特定してもよい。例えば、業者毎に、各業者をレビュー対象としたレビューに出現する可能性の高い用語を予め登録しておき、レビュー管理サーバ60は、レビュー内容に、いずれかの用語が含まれるか否かを判断し、含まれる場合、当該用語に対応する業者をレビュー対象に決定する。例えば、レビューにコーヒー豆又は農園等に関する用語が含まれる場合、生産業者をレビュー対象に決定してもよく、レビューに精製処理に関する用語(例えばナチュラル、ウォッシュド、ハニー等)が含まれる場合、精製業者をレビュー対象に決定してもよい。また、レビューに焙煎処理に関する用語(例えばロースト、深炒り等)が含まれる場合、焙煎業者をレビュー対象に決定してもよく、レビューに販売に関する用語(例えば店舗名、商品名等)が含まれる場合、販売業者をレビュー対象に決定してもよい。このような構成とした場合、投稿者はレビュー対象を意識することなくレビューを投稿することができ、レビュー管理サーバ60において、各レビューにレビュー対象を割り当てることができる。この場合にも、各レビューをレビュー対象の業者に対応付けて管理することができるので、各業者に提供すべきレビューの提供が可能となる。
本実施形態では、レビュー入力画面を介してレビュー対象及びレビューの入力と、トークンの分配先及び分配量の入力とが可能であるが、これに限定されない。例えば、レビュー入力画面はレビュー対象及びレビューの入力のみを行う構成でもよい。この場合、レビュー入力画面を介してレビュー対象及びレビューが入力された後に、例えば図17に示すようなトークンの通知画面がレビュー管理サーバ60から投稿者端末70に提供され、通知画面を介してトークンの分配先及び分配量の入力が行われる構成でもよい。また本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。
(実施形態4)
投稿者によるレビューに基づいて、投稿者が購入する可能性のある商品又は商品のタイプを特定し、特定した商品又は商品のタイプを販売業者等に提供する情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、実施形態1の情報処理システムと同様の装置にて実現できるので、構成についての詳細な説明は省略する。
図23は実施形態4のレビューの投稿処理手順の一例を示すフローチャートである。図23に示す処理は、図11に示す処理において、ステップS21の後にステップS81~S83を追加したものである。図11と同じステップについては説明を省略し、図23では図11中のステップS11~S18の図示を省略している。
本実施形態の情報処理システムにおいて、投稿者端末70の制御部71及びレビュー管理サーバ60の制御部61は、図11中のステップS11~S21の処理を行う。レビュー管理サーバ60の制御部61は、投稿者端末70から取得したレビュー情報をブロックチェーンシステムに記録した後、当該投稿者が以降に購入する可能性のある商品(購入商品)を推定する(S81)。制御部61は、例えば投稿者端末70から取得したレビューに係る商品と、レビューの内容とに基づいて、購入商品を推定する。例えば、購入した商品に対する評価が高い内容のレビューが投稿された場合、制御部61は、当該商品に類似する商品を購入商品に推定する。一方、購入した商品に対する評価が低い内容のレビューが投稿された場合、制御部61は、当該商品とは異なるタイプの商品を購入商品に推定する。なお、レビューが商品に対する評価が高い内容であるか低い内容であるかは、例えばレビュー内に出現する文言に基づいて判断してもよい。例えば、商品に対する評価が高いことを示す文言と、評価が低いことを示す文言とを予め登録しておき、いずれかの文言の出現頻度が多い場合に、当該文言に応じて、商品に対する評価が高い又は低い内容であると判断できる。また制御部61は、投稿者の年齢及び性別等の属性情報も考慮して、購入商品を推定してもよい。
制御部61は、推定した購入商品(推定商品)を投稿者の情報に対応付けて記憶部62に記憶する(S82)。例えば制御部61は、投稿者の属性情報に対応付けて推定商品の情報を記憶する。また制御部61は、投稿者の連絡先情報に対応付けて推定商品の情報を記憶してもよい。そして制御部61は、投稿者の属性情報及び/又は連絡先情報に対応付けて推定商品の情報を、例えば販売業者の端末へ送信する(S83)。なお、販売業者の端末への送信処理は、例えば複数の投稿者に対する推定商品の情報が蓄積された後に実行されてもよい。
上述した処理により、本実施形態では、投稿者が商品に関するレビューを投稿した場合に、当該投稿者が以降に購入する可能性のある商品を推定し、推定した商品に関する情報を販売業者等に提供する。販売業者等では、推定商品に関する情報を商品の販売促進活動に利用することができる。例えば販売業者は、投稿者の属性情報に対応付けられた推定商品の情報を取得した場合、当該推定商品の情報に関する広告情報を、対応する属性の顧客に対して配信することにより、商品を購入する可能性の高い顧客に対して効果的な広告を配信できる。また、販売業者は、投稿者の連絡先情報に対応付けられた推定商品の情報を取得した場合、当該推定商品の情報に関する広告情報を、対応する投稿者に配信することにより、投稿者に対してピンポイントでの広告の配信が可能となる。なお、レビュー管理サーバ60は、推定した商品に関する情報を投稿者へ送信し、投稿者に対してレコメンド商品の情報として提供する構成を有していてもよい。
本実施形態において、例えば販売業者が、顧客に対して広告情報を配信する処理は、電子メール、LINE(登録商標)等のメッセージ送信アプリを用いて実行されてもよい。また、顧客の端末に所定のアプリケーションがインストールされている場合、アプリケーションによるプッシュ通知によって広告情報が配信されてもよい。
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、投稿者が投稿したレビューの内容に基づいて、投稿者が次回以降に購入する可能性のある商品を特定し、特定した商品を販売業者等にフィードバックすることができる。よって、販売業者等は、投稿者が購入する可能性のある商品を考慮した広告情報を配信することが可能となり、効率の良い宣伝活動が可能となる。
本実施形態の構成は、上述した実施形態2~3の情報処理システムにも適用でき、実施形態2~3の情報処理システムに適用した場合であっても同様の効果が得られる。また本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。
(実施形態5)
商品に関するレビューを投稿した投稿者にデジタルIDを発行することが可能な情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、実施形態1の情報処理システムと同様の装置にて実現できるので、構成についての詳細な説明は省略する。
デジタルIDは、投稿者の存在証明となるID情報であり、例えばレビューの投稿日時にレビュー投稿があったことを証明する情報を含む。デジタルIDは、ブロックチェーンシステムを用いて実現される自己主権型アイデンティティ(SSI:Self-Sovereign Identity)を用いることができ、発行されたデジタルIDはデジタルID管理用のブロック170に記録される。デジタルID管理用のブロック170では記録情報173に、例えばデジタルIDの発行年月日、発行機関、投稿者ID、レビューの投稿日時及び投稿内容等の情報が含まれる。よって、本実施形態の情報処理システムでは、投稿者が商品に関するレビューを投稿することにより発行されるデジタルIDの情報がブロックチェーンシステムに記録されて管理される。なお、投稿者は、投稿者端末70に所定のアプリケーションを実行させることにより、ブロックチェーンシステムに記録されている自身のデジタルIDを取得することができる。
図24は実施形態5のレビューの投稿処理手順の一例を示すフローチャート、図25A及び図25Bは画面例を示す模式図である。図24に示す処理は、図11に示す処理において、ステップS21の後にステップS91~S95を追加したものである。図11と同じステップについては説明を省略し、図24では図11中のステップS11~S18の図示を省略している。
本実施形態の情報処理システムにおいて、投稿者端末70の制御部71及びレビュー管理サーバ60の制御部61は、図11中のステップS11~S21の処理を行う。なお、本実施形態では、ステップS14においてレビュー管理サーバ60の制御部61は、図25Aに示すようなレビュー入力画面を生成して投稿者端末70へ送信する。また、ステップS16において投稿者端末70の制御部71は、図25Aに示すようなレビュー入力画面をレビュー管理サーバ60から受信して表示部75に表示する。図25Aに示すレビュー入力画面は、図12Bに示すレビュー入力画面の構成に加えて、レビュー投稿に対するデジタルIDの発行を希望するか否かを選択するためのチェックボックスを有する。従って、本実施形態では、ステップS19において投稿者端末70の制御部71は、デジタルIDの発行を希望するか否かを示す情報を含むレビュー情報をレビュー管理サーバ60へ送信する。このような構成のレビュー入力画面を用いることにより、投稿者は所望するタイミングでデジタルIDの発行を要求することができる。
レビュー管理サーバ60の制御部61は、投稿者端末70から取得したレビュー情報をブロックチェーンシステムに記録した後、投稿者端末70からデジタルIDの発行を要求されたか否かを判断する(S91)。ここでは、制御部61は、投稿者端末70から受信したレビュー情報に、デジタルIDの発行を希望することを示す情報が含まれている場合、デジタルIDの発行を要求されたと判断し、含まれていない場合、デジタルIDの発行を要求されていないと判断する。
制御部61は、デジタルIDの発行を要求されていないと判断した場合(S91:NO)、投稿者端末70から受信したレビューの内容に基づいて、デジタルIDを発行すべきか否かを判断する(S92)。例えば制御部61は、レビューに所定の内容が含まれているか否かに応じて、デジタルIDを発行すべきか否かを判断する。例えばレビューに、コーヒーの味又は投稿者の味覚に関する感想等が含まれる場合、デジタルIDを発行すべきであると判断する。具体的には、コーヒーが美味しかった、又は美味しくなかった等の主観的な体験及び感想に関するレビューが投稿された場合、デジタルIDを発行すべきであると判断する。また、制御部61は、当該投稿者が過去に投稿したレビューをブロックチェーンシステムから取得し、過去のレビューと今回のレビューとを比較し、投稿者の味覚又は意識に変化が生じているか否かを判断し、変化が生じている場合に、デジタルIDを発行すべきであると判断してもよい。このような構成によれば、投稿者からデジタルIDの発行が要求されなかった場合であっても、レビューの内容が所定条件を満たす場合にはデジタルIDを発行することができる。
デジタルIDを発行する必要はないと判断した場合(S92:NO)、制御部61は、一連の処理を終了する。デジタルIDの発行を要求されたと判断した場合(S91:YES)、又は、デジタルIDを発行すべきであると判断した場合(S92:YES)、制御部61は、当該投稿者に対してデジタルIDを発行する(S93)。例えば制御部61は、発行年月日、発行機関の情報、デジタルIDの発行対象の投稿者の投稿者ID、レビューの投稿日時及びレビューの内容を対応付けてデジタルID情報としてブロックチェーンシステムに記憶させることにより、当該投稿者にデジタルIDを発行する。
なお、投稿されたレビューに対してデジタルIDを発行すべきか否かの判断は、例えば投稿されたレビューの管理を行う担当者が所定のルールに従って行ってもよい。また、制御部61が、機械学習によって構築されたニューラルネットワークを用いて、レビューに対してデジタルIDを発行すべきか否かを判断してもよい。例えば、RNNで構成され、レビューのテキストデータが入力された場合に、レビューに対してデジタルIDを発行すべきか否かに応じた出力値を出力するように学習された学習モデルを用いることができる。この場合、制御部61は、テキストデータを学習済みの学習モデルに入力し、学習モデルからの出力値に基づいて、レビューに対してデジタルIDを発行すべきか否かを特定できる。
制御部61は、デジタルIDの発行を通知する通知画面を生成し、発行対象の投稿者の投稿者端末70に送信し(S94)、投稿者端末70の制御部71は、レビュー管理サーバ60から送信された通知画面を受信して表示部75に表示する(S95)。図25Bは通知画面例を示しており、図25Bに示す画面では、レビュー対象の商品に関する情報と、デジタルIDの発行内容を示す情報(発行証明書)とが表示されている。図25Bに示す画面は、デジタルIDの発行証明書を投稿者端末70の記憶部72に記憶する指示を行うための保存ボタンを有しており、保存ボタンが操作された場合、制御部71は、通知画面で通知された発行証明書を記憶部72に記憶する。
上述した処理により、投稿者が商品に関するレビューを投稿した場合に、レビュー投稿に対するインセンティブとして投稿者に対してデジタルIDが発行される。なお、上述した処理では、デジタルIDは、投稿者からの要求に応じて発行される場合と、レビュー内容に応じて自動的に発行される場合とがあるが、いずれか一方であってもよい。投稿者からの要求に応じてデジタルIDが発行される構成では、デジタルIDの発行を希望する投稿者において、レビューを投稿する意欲の上昇が期待でき、レビューの投稿数の上昇が期待できる。また、投稿者は、誕生日、結婚記念日、進学又は就職等、各種の記念日のタイミングでのデジタルIDの取得が可能となる。また、レビュー内容に応じてデジタルIDが発行される構成では、例えば投稿者の主観的な感想のレビューが投稿された場合にデジタルIDが発行されるので、投稿者は意識せずに、投稿者の感想に対してデジタルIDの付与が可能となる。
上述したようなレビューの投稿に対するデジタルIDの発行は、ブロックチェーンシステムにおけるスマートコントラクトによって実現されてもよい。具体的には、レビューの投稿を条件としてデジタルIDの発行が行われるプログラムをノード装置10に定義しておく。そして、ノード装置10が当該プログラムを実行することにより、レビューの投稿が行われると自動的にデジタルIDが発行される。
本実施形態において、投稿者に対して発行されたデジタルIDは、投稿者が投稿者端末70を用いてレビュー管理サーバ60のウェブサイトSにアクセスするか、所定のアプリケーションを実行することによって確認することができる。投稿者が自身に発行されたデジタルIDを確認する場合、投稿者端末70及びレビュー管理サーバ60は図18に示す処理を同様の処理を行う。なお、図18中の各ステップにおける「トークン」はそれぞれ「デジタルID」に読み替える。
図26はデジタルIDの発行履歴画面例を示す模式図である。投稿者端末70及びレビュー管理サーバ60が図18に示す処理を実行することにより、図26に示すデジタルIDの発行履歴画面が、レビュー管理サーバ60から投稿者端末70に提供される。図26に示すデジタルIDの発行履歴画面は、デジタルIDの発行年月日、発行機関、レビュー投稿日時、及びレビュー内容等を表示している。また、図26に示す画面は、発行機関が、自動的にデジタルIDを発行したのか(自動発行)、ユーザからの要求に応じてデジタルIDを発行したのか(ユーザ要求)を示す情報を表示している。このような構成により、投稿者は、自身に発行されたデジタルIDを確認できると共に、自動的に発行されたデジタルIDであるのか、自身の要求に応じて発行されたデジタルIDであるのかを把握できる。
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、投稿者が商品に関するレビューを投稿した場合に、投稿者の要求に応じてデジタルIDが発行されるので、レビューの投稿数の上昇が期待できる。また、デジタルIDによって投稿者の個性を証明することができ、例えば投稿者の味覚又は意識の変化が生じたことを個性として証明することができ、デジタルIDを身分証明書として使用することができる。なお、投稿者に対して発行されたデジタルIDはブロックチェーンシステムで管理されるので、デジタルIDに対する改ざんを防止することができる。
本実施形態の構成は、上述した実施形態2~4の情報処理システムにも適用でき、実施形態2~4の情報処理システムに適用した場合であっても同様の効果が得られる。例えば実施形態2の情報処理システムに適用した場合、レビューの投稿に対してトークンの発行及びデジタルIDの発行を行うことができ、例えば投稿者からの要求に応じていずれか一方又は両方の発行を行うように構成することができる。また本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。
(実施形態6)
ブロックチェーンシステム上で、商品に関するレビューに対応するレビューNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)を発行する情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、実施形態1の情報処理システムと同様の装置にて実現できるので、構成についての詳細な説明は省略する。NFTは、鑑定書又は所有証明書付きのデジタルデータであり、データ管理にブロックチェーン技術が用いられ、改ざん・偽造ができない仕組みである。レビューNFTは、ブロックチェーン上で発行され、レビューのテキストデータとNFTとを紐付けることで当該レビューの所有権を持っているという証明になる。
図27は、実施形態6のレビューDB62bの構成例を示す模式図である。図27に示すレビューDB62bは、図10Bに示す構成に加えて、レビューID列及びレビューNFT列を含む。レビューID列は、レビューに割り当てられた識別情報であるレビューIDを記憶する。本実施形態のレビューDB62bでは、レビューIDに対応付けて、各レビューの情報(投稿者ID、投稿者の属性情報、レビュー内容、レビューNFT)が記憶される。レビューNFT列は、ブロックチェーン上で発行されたレビューNFTを記憶する。例えば、ブロックチェーン上で、イーサリアムにおけるスマートコントラクト規格の1つであるERC721を利用し、鑑定書等のようにその「真正性」又は「価値」を証明することができるレビューNFTを発行してもよい。ERC721が利用された場合、レビューNFTは、トークンID、所有者アドレス、及びトークンURI(Uniform Resource Identifier)等で構成される。よって、例えばレビューNFT列には、レビューNFTのトークンID、所有者アドレス、及びトークンURI等を含むブロックチェーン上でのインデックスが記憶される。なお、レビューNFTの発行時に、レビューNFTのトークンID、所有者アドレス、及びトークンURI等がブロックチェーン上で記憶される。トークンURIは、レビューNFTに対するメタデータの場所を示す属性である。メタデータの場所は、例えばメタデータのURL(Uniform Resource Locator)等である。なお、メタデータそのものは、例えばJSON(JavaScript Object Notation)形式で外部のデータベース装置に記憶されていてもよい。
以下に、レビューNFTを発行する際の処理について説明する。図28はレビューNFTの発行処理手順の一例を示すフローチャートである。レビュー管理サーバ60は、例えば投稿者が投稿したレビューを投稿者端末70から受信した場合に、受信したレビューに対してレビューNFTの発行指示を、ブロックチェーンのいずれかのノード装置10に対して送信し、ノード装置10によって発行されたレビューNFTを取得する。制御部61は、例えば図11に示すレビュー投稿処理におけるステップS19で投稿者端末70の制御部71が送信したレビュー情報を、レビューNFTの発行対象として取得する(S101)。制御部61は、取得したレビュー情報に対してレビューIDを発行する(S102)。制御部61は、レビュー情報に含まれる商品情報(商品ID、販売業者の情報、店舗ID)に対応付けて、発行したレビューID、投稿者ID、投稿者の属性情報、レビューをレビューDB62bに記憶する(S103)。
次に制御部61は、レビューNFTの発行指示を通信部63からブロックチェーンのいずれかのノード装置10に送信する(S104)。ノード装置10は、レビュー管理サーバ60が送信したレビューNFTの発行指示を受信し、受信した発行指示に従って、ブロックチェーン上でレビューNFTを発行する(S105)。ノード装置10は、発行したレビューNFTのトークンID、所有者アドレス、及びトークンURIをデータベース15に記憶する(S106)。ノード装置10は、発行したレビューNFTを通信部11によりレビュー管理サーバ60に送信する(S107)。レビュー管理サーバ60の制御部61は、ノード装置10が送信したレビューNFTを受信し、レビューIDに対応付けて、受信したレビューNFTをレビューDB62bに記憶する(S108)。
上述した処理により、投稿者が投稿者端末70を用いて投稿したレビューに対するレビューNFTをブロックチェーン上に発行することができる。レビューNFTには、所有者アドレスが含まれるので、各ユーザが所有しているレビューNFTをブロックチェーンから取得することができ、レビューNFTに対応するレビューを閲覧することができる。また、レビューNFTは、所有者がブロックチェーン上で他人に譲渡することができる。例えば第1ユーザが所有するレビューNFTをブロックチェーン上で第2ユーザに譲渡した場合、当該レビューNFTの所有権が第1ユーザから第2ユーザに移転され、レビューNFTの所有者アドレスが第1ユーザのアドレスから第2ユーザのアドレスに変更される。
本実施形態の構成は、上述した実施形態1~5の情報処理システムに適用でき、実施形態1~5の情報処理システムに適用した場合であっても同様の効果が得られる。また、本実施形態では、投稿者によるレビューに対してレビューNFTが発行されるので、レビューに対する価値の向上が期待できる。例えば、バリスタ及びソムリエ等のように商品(例えばコーヒー、ワイン等)の専門家が各商品に対して投稿したレビュー(商品に対する評価コメント)をレビューNFTとして販売することが可能となる。また、投稿者が投稿したレビューだけでなく、投稿対象の商品並びに商品の生産から販売までの各業者(コーヒーの場合、生産業者、精製業者、焙煎業者、及び販売業者)に関する情報も含む情報に対してNFTを発行するように構成することもできる。
また、本実施形態において、各業者に対するレビューに対応してそれぞれレビューNFTを発行する構成とすることもできる。この場合、レビュー管理サーバ60の制御部61が、投稿者端末70から送信されたレビュー情報を取得し、取得したレビュー情報に対してレビューIDを発行する。そして、制御部61は、レビュー対象である業者の情報に対応付けて、発行したレビューID、投稿者ID、投稿者の属性情報、レビューを、例えばレビューDB62bに記憶する。その後、制御部61は、レビューNFTの発行指示を通信部63からブロックチェーンのいずれかのノード装置10に送信し、ノード装置10は、レビュー管理サーバ60から送信されたレビューNFTの発行指示に従って、ブロックチェーン上でレビューNFTを発行する。そして、ノード装置10は、発行したレビューNFTのトークンID、所有者アドレス、及びトークンURIをデータベース15に記憶し、発行したレビューNFTをレビュー管理サーバ60に送信する。レビュー管理サーバ60の制御部61は、ノード装置10から送信されたレビューNFTを受信し、レビュー対象の業者及びレビューIDに対応付けて、受信したレビューNFTを、例えばレビューDB62bに記憶する。これにより、生産業者、精製業者、焙煎業者、及び販売業者の各業者に対するレビューに対応してレビューNFTを発行することが可能となる。
上述した構成とした場合、業者毎のレビューNFTの譲渡が可能となり、また、例えばユーザが、1つの商品における生産業者、精製業者、焙煎業者、及び販売業者の4つの業者に対応するレビューNFTを所有している場合に、購入ポイント又はトークンの付与、あるいは、投稿者の存在証明となるID情報の発行等のインセンティブを付与するように構成することができる。具体的には、例えばレビュー管理サーバ60の制御部61が、各ユーザについて、1つの商品の生産業者、精製業者、焙煎業者、及び販売業者の4つの業者に対応するレビューNFTを所有しているか否かを判断し、4つの業者に対応するレビューNFTを所有していると判断した場合に、所定のインセンティブを付与する。例えば制御部61は、4つの業者に対応するレビューNFTを所有しているユーザに対してトークンを発行し、当該ユーザのID(例えば投稿者ID)、発行年月日、及び発行量を対応付けてブロックチェーンシステムに記憶させる。また、各ユーザが所有するレビューNFTの業者数に応じたインセンティブを付与する構成とすることもできる。この場合、レビュー管理サーバ60の制御部61は、各ユーザについて、1つの商品における4つの業者に対応するレビューNFTのうちで所有しているレビューNFTの数を特定し、特定した所有数に応じたインセンティブを当該ユーザに付与するように構成することができる。本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。
(実施形態7)
コーヒーの生産段階から販売段階(提供段階)までの各段階の業者(生産業者、精製業者、焙煎業者、販売業者等)におけるCO2(二酸化炭素)排出量と、販売業者(販売店舗)で発生するコーヒーの抽出後の粉(以下ではコーヒーかすという)から生成された肥料の生成量とを管理する情報処理システムについて説明する。コーヒーかすは、コーヒー抽出後に廃棄される廃棄物であるが、例えば乾燥及び炭化処理を行うことによって肥料(炭)として再資源化することが可能である。また、このように生成された肥料(炭)を生産業者の農場に使用することによってCO2を地中に固定化することができ、CO2の削減に貢献できる。本実施形態の情報処理システムは、実施形態1の情報処理システムと同様の装置にて実現できるので、構成についての詳細な説明は省略する。
図29Aは実施形態7の生産情報DB22aの構成例を示す模式図、図29Bは実施形態7の精製情報DBの構成例を示す模式図、図29Cは実施形態7の焙煎情報DBの構成例を示す模式図、図29Dは販売情報DBの構成例を示す模式図である。図29Aに示す生産情報DB22aは、図5に示す実施形態1の生産情報DB22aの構成に加えて、CO2排出量列を含み、コーヒー豆IDに対応付けて、コーヒー豆IDが示すコーヒー豆の生産工程で排出されたCO2量を記憶する。ここでのCO2排出量は、例えばコーヒー豆の単位量当たりのCO2排出量であってもよく、当該コーヒー豆の生産工程における全CO2排出量であってもよい。各コーヒー豆のCO2排出量は、各生産業者で計測及び算出された排出量が図7Aに示す入力画面を介して入力され、生産管理サーバ20の制御部21が、入力されたCO2排出量を取得して生産情報DB22a及びブロックチェーンシステムに記憶する。
図29Bに示す精製情報DBは、図6Aに示す実施形態1の精製情報DBの構成に加えて、CO2排出量列を含み、精製処理IDに対応付けて、精製処理IDが示す精製処理で排出されたCO2量を記憶する。各精製処理のCO2排出量は、各精製業者で計測及び算出された排出量が図7Bに示す入力画面を介して入力され、精製管理サーバ30の制御部が、入力されたCO2排出量を取得して精製情報DB及びブロックチェーンシステムに記憶する。また、図29Cに示す焙煎情報DBは、図6Bに示す実施形態1の焙煎情報DBの構成に加えて、CO2排出量列を含み、焙煎処理IDに対応付けて、焙煎処理IDが示す焙煎処理で排出されたCO2量を記憶する。各焙煎処理のCO2排出量は、各焙煎業者で計測及び算出された排出量が図8Aに示す入力画面を介して入力され、焙煎管理サーバ40の制御部が、入力されたCO2排出量を取得して焙煎情報DB及びブロックチェーンシステムに記憶する。更に、図29Dに示す販売情報DBは、図6Cに示す実施形態1の販売情報DBの構成に加えて、CO2排出量列及び再利用肥料量列を含み、商品IDに対応付けて、商品IDが示す商品の販売工程で排出されたCO2量と、当該商品から発生したコーヒーかすを再利用して生成された肥料の量とを記憶する。各商品のCO2排出量及び再利用肥料量は、各販売業者で計測及び算出された排出量及び肥料の生成量が図8Bに示す入力画面を介して入力され、販売管理サーバ50の制御部が、入力されたCO2排出量及び再利用肥料量を取得して販売情報DB及びブロックチェーンシステムに記憶する。なお、各業者におけるCO2排出量の計測方法及び算出方法はどのような方法でもよく、販売業者における再利用肥料量は、生成された肥料の量の代わりに、肥料の生成に使用されたコーヒーかすの量であってもよい。
本実施形態の情報処理システムでは、投稿者端末70及びレビュー管理サーバ60は、図11に示すレビューの投稿処理と同様の処理の実行が可能である。図30は実施形態7のレビュー入力画面例を示す模式図である。本実施形態では、図11中のステップS13で、レビュー管理サーバ60の制御部61は、投稿者端末70から取得した商品情報に対応する商品に関する情報に加えて、各業者におけるCO2排出量を、ブロックチェーンシステム又は各DBから取得する。具体的には、制御部61は、投稿者端末70から取得した商品情報に基づいて、当該商品に対応するコーヒー豆ID、精製処理ID、及び焙煎処理IDを商品情報DB62aの記憶内容から特定する。そして、制御部61は、特定したコーヒー豆IDのコーヒー豆の情報(例えば生産国、生産業者)に加えて、生産工程におけるCO2排出量を生産管理サーバ20又はノード装置10から取得する。また制御部61は、特定した精製処理IDに対応する精製情報(精製処理及び精製業者の情報)に加えて、精製処理におけるCO2排出量を精製管理サーバ30又はノード装置10から取得する。また制御部61は、特定した焙煎処理IDに対応する焙煎情報(焙煎処理及び焙煎業者の情報)に加えて、焙煎処理におけるCO2排出量を焙煎管理サーバ40又はノード装置10から取得する。また制御部61は、投稿者端末70から取得した商品情報に含まれる店舗IDに対応する店舗情報及び商品IDに対応するメニュー名に加えて、販売工程におけるCO2排出量及び再利用肥料量を販売管理サーバ50又はノード装置10から取得する。
そして制御部61は、ステップS14で、上述のように取得した各情報に基づいて、図30に示すようなレビュー入力画面を生成する。図30に示すレビュー入力画面は、図12Bに示す構成に加えて、当該商品の生産から販売までのサプライチェーンにおける各業者(生産業者、精製業者、焙煎業者、及び販売業者)で排出されたCO2排出量と、販売業者で発生したコーヒーかすから生成された肥料の生成量とを表示する。また、図30に示すレビュー入力画面は、各業者におけるCO2排出量を合計したCO2排出量(生産から販売までのCO2排出量)と、コーヒーかすから生成された肥料の生成量に基づいて算出され、当該肥料を生産業者の農園に使用することによるCO2の削減量とを表示する。CO2の削減量は、例えばコーヒーかすから生成された肥料の生成量と、当該生成量の肥料を使用することによるCO2削減量とが対応付けて登録されたテーブルを参照することによって取得できる。具体的には、レビュー管理サーバ60の制御部61は、当該商品に対応する再利用肥料量をブロックチェーンシステム又は販売情報DBから取得し、取得した肥料量に対応するCO2削減量をテーブルから読み出すことによって取得する。また、制御部61は、肥料の生成量から、当該生成量の肥料を使用することによるCO2削減量を算出するための算出式を用いて、商品のコーヒーかすから生成された肥料の生成量に対応するCO2削減量を算出してもよい。このようなレビュー入力画面がレビュー管理サーバ60から送信されて投稿者端末70に表示されることにより、レビューの投稿者は、自身が飲んだコーヒーの商品に関する情報だけでなく、当該コーヒーが生産から販売されるまでの各工程でのCO2排出量を把握でき、更に、当該コーヒーの抽出後のコーヒーかすから生成された肥料の使用によるCO2の削減量を把握できる。
本実施形態の情報処理システムでは、閲覧者端末80及びレビュー管理サーバ60は、図13に示すレビューの閲覧処理と同様の処理の実行が可能である。なお、本実施形態では、例えば図14Cに示すレビュー閲覧画面に、各レビューに対応する商品について、当該商品の生産から販売までの各業者におけるCO2排出量、販売業者で発生したコーヒーかすから生成された肥料の生成量、当該肥料を使用することによるCO2の削減量が表示されてもよい。具体的には、図13中のステップS40で、レビュー管理サーバ60の制御部61は、閲覧対象の商品IDに対応するレビューに加えて、当該商品に関わる各業者におけるCO2排出量と、当該商品に対する再利用肥料量とをブロックチェーンシステム又は各DBから取得する。また、制御部61は、取得した再利用肥料量に対応するCO2の削減量を特定し、各業者におけるCO2排出量と、特定したCO2の削減量とをレビュー閲覧画面に表示する。このような構成とした場合、閲覧画面を介して、各レビューに対応する商品における各工程でのCO2排出量、コーヒーかすから生成された肥料によるCO2の削減量を把握できる。また、販売店舗で使用される商品メニューに、各商品の生産から販売されるまでの各工程でのCO2排出量と、当該コーヒーの抽出後のコーヒーかすから生成された肥料の使用によるCO2の削減量とを表示してもよい。この場合、コーヒーの購入者は、コーヒーの味等に加えて、地球環境に対する貢献度合を考慮して購入商品を決定することができる。
本実施形態の構成は、上述した実施形態1~6の情報処理システムに適用でき、実施形態1~6の情報処理システムに適用した場合であっても同様の効果が得られる。また、本実施形態では、コーヒー商品の生産から販売までのサプライチェーンの各業者におけるCO2排出量、抽出後のコーヒーかすから生成された肥料の使用によるCO2の削減量を管理することができ、レビュー投稿時、レビューの閲覧時、商品メニューの閲覧時等に確認することができる。よって、商品を購入しようとしている人及び既に購入した人が、自身が購入予定の商品又は購入した商品の地球環境に対する貢献度合を把握できる。このような地球環境に対する貢献度合は、購入商品を選択する際の判断基準となる。よって、本実施形態では、各業者でのCO2排出量を含む、コーヒー商品のサプライチェーンにおけるトレーサビリティの管理が可能となる。
本実施形態では、商品の生産から販売までの各段階(各業者)におけるCO2排出量を管理する構成であるが、この構成に限定されない。例えば、各段階における一般的なCO2排出量に対して、各業者でのCO2排出量の削減量を管理する構成でもよい。この場合、各商品について、当該商品の生産から販売までの各段階におけるCO2排出量の削減量を提示でき、CO2排出量の削減量によって地球環境に対する貢献度合を判断できる。本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。
上述した各実施形態では、商品に対するレビューを収集することができるので、商品に対する消費者による評価を収集できる。よって、商品に対する真の価値を、消費者の消費体験に基づくレビュー内容によって決定することができ、サプライチェーンにおける各商品に対して、消費者が評価した真の価値を紐付けることができる。このような商品に対する真の価値は、今後の商品開発に利用できる。
上述した各実施形態では、コーヒーに関する各種の情報をブロックチェーンシステムによるブロックチェーンとして複数のノード装置10で共有する構成としたが、これに限定されない。コーヒーに関する各種の情報は、ブロックチェーン以外の分散共有台帳技術による複数のノード装置10で共有する構成であってもよい。また、コーヒーに関する各種の情報は、分散共有台帳技術以外の技術により複数のノード装置10で共有されてもよい。例えば各サーバ20,30,40,50及びレビュー管理サーバ60が全てのノード装置10に対して各情報をブロードキャストにより送信し、各ノード装置10が受信した各情報をそれぞれ記憶して蓄積する構成であってもよい。
本開示の技術は、コーヒーに限定されず、例えば日本酒、ビール、ワイン、ウイスキー等の酒類、紅茶、日本茶、中国茶等の茶、チョコレート等の菓子、たばこ等の嗜好品、店舗及びECサイトで販売されている各種の食品について、生産から販売までにかかわる業者における作業内容等の情報及び購入者によるレビューを管理する情報処理システムに適用できる。また、本開示の技術は、宿泊施設、飲食店、遊園地等の娯楽施設、理容院及び美容院、マッサージ等のリラクゼーション施設等で提供されるサービスについて、サービスの提供にかかわる業者における作業内容等の情報及び購入者によるレビューを管理する情報処理システムに適用できる。なお、本実施形態では、コーヒー飲料及びコーヒー豆を商品の例として説明したので、商品の生産から販売までの業者として、生産業者、精製業者、焙煎業者、及び販売業者における各種情報がブロックチェーンシステムに記憶される構成である。しかし、このような構成に限定されず、商品に応じて商品の生産又は製造から販売までにかかわる各種業者における情報がブロックチェーンシステムに記憶される構成であればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ノード装置
20 生産管理サーバ
30 精製管理サーバ
40 焙煎管理サーバ
50 販売管理サーバ
60 レビュー管理サーバ
70 投稿者端末
80 閲覧者端末

Claims (13)

  1. 提供対象に識別コードを対応付け、
    前記識別コードに対応付けて前記提供対象に関する詳細情報を記憶するブロックチェーンシステムに基づいて、前記識別コードに対応する前記詳細情報を読み出して出力し、
    前記提供対象に関するレビューを受け付け、
    受け付けたレビューを、前記提供対象の識別コードに対応付けて前記ブロックチェーンシステムに記憶する処理であって、
    前記詳細情報は、前記提供対象の生産段階から提供段階までの複数段階に対して各段階に係る情報を含み、
    前記レビューを入力したユーザに対応付けて、前記レビューに対するトークンを付与し、
    前記ユーザに付与された前記レビューに対するトークンを、前記生産段階から提供段階までの各段階における業者に対して分配する指示を受け付け、
    前記各段階における業者に対して前記トークンを分配して付与する
    処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
  2. 前記レビューを入力したユーザの属性情報を取得し、
    前記レビュー及び前記ユーザの属性情報を、前記識別コードに対応付けて前記ブロックチェーンシステムに記憶する
    処理を前記コンピュータが実行する請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記提供対象に関するレビューに対して、前記提供対象の提供者からの閲覧要求を受け付け、
    前記閲覧要求を受け付けた場合に、前記ブロックチェーンシステムに記憶してある前記提供対象に関するレビューを前記ブロックチェーンシステムに基づいて読み出して前記提供者の端末へ出力する
    処理を前記コンピュータが実行する請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  4. 前記レビューに対するレベルに応じた量のトークンを付与する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  5. 前記レビューに対するトークンを、前記レビューを入力したユーザの識別情報に対応付けて前記ブロックチェーンシステムに記憶する
    処理を前記コンピュータが実行する請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  6. 前記レビューに基づいて、前記レビューを入力したユーザが購入する可能性のある提供対象に関する情報を特定し、
    特定した提供対象に関する情報を出力する
    処理を前記コンピュータが実行する請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  7. 前記レビューを入力したユーザに対応付けて、前記レビューに基づくデジタルIDを発行する
    処理を前記コンピュータが実行する請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  8. コーヒー商品に識別コードを対応付け、
    前記識別コードに対応付けてコーヒー豆の生産に関する情報、精製に関する情報、焙煎に関する情報、及び前記コーヒー商品の販売に関する情報を含む詳細情報を記憶するブロックチェーンシステムに基づいて、前記識別コードに対応する前記詳細情報を読み出して出力し、
    前記コーヒー商品に関するレビューを受け付け、
    受け付けたレビューを、前記コーヒー商品の識別コードに対応付けて前記ブロックチェーンシステムに記憶し、
    受け付けたレビューに対してトークンを付与し、
    付与したトークンを、前記生産、精製、焙煎、及び販売に係る各業者に対して分配する量を受け付け、
    受け付けた量のトークンを、各業者に対して分配して付与する
    処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
  9. 前記コーヒー商品に関して受け付けたレビューに対応するレビューNFT(Non-Fungible Token)を前記ブロックチェーンシステム上に生成する
    処理を前記コンピュータが実行する請求項に記載の情報処理方法。
  10. 前記生産、精製、焙煎、及び販売に係る各業者におけるCO2(二酸化炭素)排出量を取得し、
    取得したCO2排出量を、各業者の識別情報に対応付けて前記ブロックチェーンシステムに記憶する
    処理を前記コンピュータが実行する請求項又はに記載の情報処理方法。
  11. 前記販売に係る各業者において、前記コーヒー商品の販売に伴う廃棄物の利用によるCO2の削減量を取得し、
    取得したCO2の削減量を、前記販売に係る各業者の識別情報に対応付けて前記ブロックチェーンシステムに記憶する
    処理を前記コンピュータが実行する請求項8又は9に記載の情報処理方法。
  12. 提供対象に識別コードを対応付ける対応付け部と、
    前記識別コードに対応付けて前記提供対象に関する詳細情報を記憶するブロックチェーンシステムに基づいて、前記識別コードに対応する前記詳細情報を読み出して出力する出力部と、
    前記提供対象に関するレビューを受け付ける受付部と、
    受け付けたレビューを、前記提供対象の識別コードに対応付けて前記ブロックチェーンシステムに記憶する記憶処理部と
    を備え
    前記詳細情報は、前記提供対象の生産段階から提供段階までの複数段階に対して各段階に係る情報を含み、
    前記レビューを入力したユーザに対応付けて、前記レビューに対するトークンを付与する付与部と、
    前記ユーザに付与された前記レビューに対するトークンを、前記生産段階から提供段階までの各段階における業者に対して分配する指示を受け付ける分配指示受付部と、
    前記各段階における業者に対して前記トークンを分配して付与する分配部と
    を更に備える情報処理装置。
  13. コーヒー商品に識別コードを対応付ける対応付け部と、
    前記識別コードに対応付けてコーヒー豆の生産に関する情報、精製に関する情報、焙煎に関する情報、及び前記コーヒー商品の販売に関する情報を含む詳細情報を記憶するブロックチェーンシステムに基づいて、前記識別コードに対応する前記詳細情報を読み出して出力する出力部と、
    前記コーヒー商品に関するレビューを受け付ける受付部と、
    受け付けたレビューを、前記コーヒー商品の識別コードに対応付けて前記ブロックチェーンシステムに記憶する記憶処理部と
    受け付けたレビューに対してトークンを付与する付与部と、
    付与したトークンを、前記生産、精製、焙煎、及び販売に係る各業者に対して分配する量を受け付ける分配量受付部と、
    受け付けた量のトークンを、各業者に対して分配して付与する分配部と
    を備える情報処理装置。
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