JP7309773B2 - 成膜装置及び電子デバイスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、成膜源によって基板上に薄膜を形成する成膜装置及び電子デバイスの製造方法に関する。
成膜装置においては、成膜源が移動可能に構成されている。成膜源を移動可能に構成するために、成膜装置においては、レールと、このレール上をレールに沿って移動する成膜源ユニットとを備えている。なお、成膜源ユニットは、少なくとも成膜源を有している。そして、レールと成膜源ユニットとが接する領域には、成膜源ユニットの内部を通じて、潤滑剤が供給されるように構成されている。成膜装置においては、潤滑剤が飛び散ると、基板への成膜に悪影響が出るため、潤滑剤が飛び散らないように、成膜源ユニットにはカバー部材が設けられている。潤滑剤が飛び散ってしまうことをより確実に抑制させるためには、カバー部材における成膜源ユニットの移動方向の長さを長くするのが望ましい。しかしながら、カバー部材の寸法を長くすると、レール等の設置スペースが広くなり、装置全体が大型化してしまうといった難点がある。
特開2019-26931号公報
本発明の目的は、装置の大型化を抑制しつつ、潤滑剤の飛び散りを抑制することのできる成膜装置及び電子デバイスの製造方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の成膜装置は、
潤滑剤が付着するレールと、
前記レールに当接しながら前記レールに沿った移動方向に移動する、少なくとも成膜源を有する成膜源ユニットと、
前記成膜源ユニットに取り付けられ、前記レールの一部を覆うカバー部材と、を備え、
前記カバー部材は伸縮可能な伸縮部を有し、
前記レールは前記成膜源ユニットの移動範囲を規定するストッパーを有し、
前記カバー部材が前記ストッパーに押し当てられた際に、前記伸縮部が縮むことにより、前記成膜源ユニットが前記移動範囲の端に位置しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが第1の長さより長い第2の長さから変化して前記第1の長さとなり、
前記カバー部材が前記ストッパーから離れる際に、前記伸縮部の弾性力によって前記伸縮部が伸びることにより前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第1の長さから前記第2の長さに変化することにより、前記成膜源ユニットが移動しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第2の長さとなる
ことを特徴とする。
本発明によれば、成膜源ユニットが移動している間は、カバー部材は第1の長さより長い第2の長さとなり、潤滑剤の飛び散りをより確実に抑制することができる。また、成膜源ユニットが移動範囲の端に位置する際においては、カバー部材は第2の長さより短い第1の長さとなり、装置の大型化を抑制することができる。
以上説明したように、本発明によれば、装置の大型化を抑制しつつ、潤滑剤の飛び散りを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る成膜装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る成膜装置の主要構成図である。 本発明の実施形態に係る移動機構の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る移動機構の模式的断面図である。 本発明の実施例1に係る移動機構の一部の構成を示す図である。 本発明の実施例1に係るカバーユニットのメカニズム説明図である。 本発明の実施例2に係るカバーユニットのメカニズム説明図である。 本発明の実施例3に係る移動機構の一部の構成を示す図である。 本発明の実施例3に係るカバーユニットのメカニズム説明図である。 本発明の実施例4に係るカバーユニットのメカニズム説明図である。 有機EL表示装置の説明図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施形態)
図1~図4を参照して、本発明の実施形態に係る成膜装置について説明する。図1は本発明の実施形態に係る成膜装置の概略構成図であり、装置内部に設けられる主要な構成を概略的に示している。図2は本発明の実施形態に係る成膜装置の主要構成図であり、成膜源を移動させるための機構について平面図にて概略的に示している。図3は本発明の実施形態に係る移動機構の概略構成図であり、同図(a)は移動機構の一部の平面図を示し、同図(b)は移動機構の一部の側面図を示している。図4は本発明の実施形態に係る移動機構の模式的断面図であり、図3(b)において、内部の構成が分かり易いように断面図にて示したものである。
<成膜装置の全体構成>
本実施形態に係る成膜装置は、内部が真空雰囲気となるチャンバ1と、チャンバ1内に備えられる成膜源100と、成膜源100を移動させるための第1移動機構300及び第2移動機構400とを備えている。チャンバ1は気密容器であり、不図示の排気ポンプによって、その内部は真空状態(又は減圧状態)に維持される。第1移動手段としての第1移動機構300は、成膜源100を第1方向に移動させるために設けられている。より具体的には、成膜源100は、第1移動機構300によって、第1方向に直線的に往復移動するように構成されている。また、第2移動手段としての第2移動機構400は、成膜源100を第1方向と交差する(より具体的には直交する)第2方向に移動させるために設けられている。より具体的には、成膜源100は、第2移動機構400によって、第2方向に直線的に往復移動するように構成されている。また、この第2移動機構400は、第1移動機構300により第1方向に移動可能に構成されている。
そして、成膜源100は、第2移動機構400に固定されている。この成膜源100には大気ボックスが設けられている。この大気ボックスの内部は、第1大気アーム210及び第2大気アーム220の内部を通じて、チャンバ1の外部と連通するように構成されている。このような構成により、成膜源100に電気配線や冷却管を接続することが可能となっている。なお、第1大気アーム210と第2大気アーム220は、成膜源100の移動に追随して動作するように構成されている。より具体的には、第1アーム210は、その一端がチャンバ1の底板に対して回動自在に構成されている。そして、第2アーム22
0は、その一端が第1アーム210の他端に対して回動自在に軸支され、その他端が成膜源100に設けられた大気ボックスに対して回動自在に軸支されている。
本実施形態に係る成膜装置においては、図2中、矢印A側の領域(第1領域と称する)と、矢印B側の領域(第2領域と称する)のそれぞれの領域において、成膜を行うことができるように構成されている。第1領域で成膜を行う場合には、第1移動機構300により、成膜源100を第1領域に移動させた状態で、第2移動機構400により成膜源100を移動させつつ成膜源100を稼働させることで、第1領域に配された基板P上に、マスクMを介して成膜することができる。第2領域で成膜を行う場合には、第1移動機構300により、成膜源100を第2領域に移動させた状態で、第2移動機構400により成膜源100を移動させつつ成膜源100を稼働させることで、第2領域に配された基板P上に、マスクMを介して成膜することができる。
なお、本実施形態に係る成膜装置としては、真空蒸着装置やスパッタ装置を採用することができる。成膜装置が真空蒸着装置の場合には、成膜源100は蒸発源などにより構成される。また、成膜装置がスパッタ装置の場合には、成膜源100は、ターゲットなどにより構成される。
<移動機構>
第1移動機構300と第2移動機構400について、より詳細に説明する。なお、これら第1移動機構300と第2移動機構400の基本的な構成及び動作メカニズムは同様であるので、まず、図3及び図4を参照して、移動機構の基本的な構成等について説明する。
移動機構は、直線運動案内装置などと呼ばれる装置を備えており、直線状に伸びる案内レール10と、案内レール10に当接しながら案内レール10に沿って移動する移動体20とを備えている。なお、移動体20は、ガイドブロックと呼ばれることもある。直線運動案内装置については公知技術であり、本実施例ではLMガイド(登録商標)を用いた場合について記載する。移動体20の内部には、複数の転動体21(鉄球等)が無限循環路内を循環するように構成されている。そして、これら複数の転動体21が、案内レール10に設けられた転動体用の溝11を転がりながら移動するように構成されている。転動体21や溝11などの摺動摩耗を低減させるために、これらに対して潤滑剤(グリス)が供給できるように、移動体20には潤滑剤を供給するための通路22が設けられている。もちろんそれ以外の技術を用いて構成することも可能である。
そして、移動機構においては、移動体20の内部に設けられた通路22に潤滑剤を供給するための供給部材50が、移動体20における移動方向の端部に固定されている。この供給部材50には、潤滑剤を供給するための通路51が設けられている。通路51の入口には不図示のグリスニップルが設置され、この部分より潤滑剤が供給される。これにより、案内レール10の溝11には潤滑剤が付着する。また、移動機構においては、案内レール10に設けられた溝11に供給された潤滑剤が飛び散ることを抑制するために、案内レール10の一部を覆うカバー部材61を有するカバーユニット60が設けられている。このカバーユニット60は、供給部材50を介して移動体20とは反対側に、供給部材50に固定されている。
以上のように構成される移動機構により、移動体20に固定される固定部材80を、移動体20の移動と共に、案内レール10に沿うように、移動させることが可能となる。そして、本実施形態に係る成膜装置においては、カバー部材61は、成膜工程等において移動体20と共に成膜源100が移動している間の長尺状態(第2の長さの状態または第4の長さの状態)と、移動体20が案内レール10の端部に位置する際に上記の長尺状態よ
りも移動体20の移動方向の長さが短くなる短尺状態(第1の長さの状態または第3の長さの状態)とに変化するように構成されている。つまり、移動体20と共に成膜源100等が、移動範囲の端に位置しているときにはカバー部材61は長尺状態となり、移動しているときにはカバー部材61は短尺状態となる。
<<第1移動機構>>
第1移動機構300は、互いに平行に設置される一対の第1案内レール310を備えている。これら一対の第1案内レール310は、いずれも上記の基本的な構成における「案内レール10」に相当する。そして、これら一対の第1案内レール310上には、それぞれの第1案内レール310に沿って移動する第1移動体(不図示)が2つずつ設けられている。これらの第1移動体は、いずれも上記の基本的な構成における「移動体20」に相当する。そして、各々の第1移動体には、それぞれ第1供給部材350が固定されている。これらの第1供給部材350は、いずれも上記の基本的な構成における「供給部材50」に相当する。また、各々の第1供給部材350には、それぞれ第1カバーユニット360が固定されている。これらの第1カバーユニット360は、いずれも上記の基本的な構成における「カバーユニット60」に相当する。また、第1案内レール310の両端には、それぞれ、成膜源100を有する成膜源ユニットの移動範囲を規定するストッパー370が設けられている。
そして、第2移動機構400を構成する一対の第2案内レール(第2のレール)410が、複数の第1移動体に固定されている。具体的には、一方の第2案内レール410の一端側が、一対の第1案内レール310のうちの一方に設けられた第1移動体に固定され、他端側が一対の第1案内レール310のうちの他方に設けられた第1移動体に固定されている。他方の第2案内レール410についても同様である。また、一対の第2案内レール410は、一対の連結部材330によって連結されている。そして、これら一対の連結部材330のうちの少なくとも一方に、不図示の駆動源(モータなど)により回転するギア340が設けられている。このギアは、第1案内レール310の側面に形成されたラックと噛み合うように構成されている。以上のような構成により、駆動源によってギア340を回転させることで、複数の第1移動体と共に、第2移動機構400の全体を第1方向に直線的に往復移動させることができる。以上のように構成される第1移動機構300の観点で考慮した場合、「成膜源ユニット」は、成膜源100と第2移動機構400と第1移動体と第1供給部材350とを有すると言える。
<<第2移動機構>>
第2移動機構400は、互いに平行に設置される一対の第2案内レール410を備えている。これら一対の第2案内レール410は、いずれも上記の基本的な構成における「案内レール10」に相当する。そして、これら一対の第2案内レール410上には、それぞれの第2案内レール410に沿って移動する第2移動体(不図示)が2つずつ設けられている。これらの第2移動体は、いずれも上記の基本的な構成における「移動体20」に相当する。そして、各々の第2移動体には、それぞれ第2供給部材450が固定されている。これらの第2供給部材450は、いずれも上記の基本的な構成における「供給部材50」に相当する。また、各々の第2供給部材450には、それぞれ第2カバーユニット460が固定されている。これらの第2カバーユニット460は、いずれも上記の基本的な構成における「カバーユニット60」に相当する。また、第2案内レール410の両端には、それぞれ、成膜源100を有する成膜源ユニットの移動範囲を規定するストッパー470が設けられている。
そして、複数の第2移動体上に、成膜源100が固定されている。成膜源100には、回転軸441と、回転軸441の両端に設けられるギア442が設けられている。これらのギア442は、第2案内レール410の上面に形成されたラックと噛み合うように構成
されている。以上のような構成により、不図示の駆動源によって回転軸441と共にギア442を回転させることで、複数の第2移動体と共に、成膜源100を第2方向に直線的に往復移動させることができる。以上のように構成される第2移動機構400の観点で考慮した場合、「成膜源ユニット」は、成膜源100と第2移動体と第2供給部材450とを有すると言える。
以上のように、成膜源100は、第2移動体に対して直接的に固定され、第1移動体に対して間接的に固定されている。なお、上記の第1移動機構300及び第2移動機構400において、移動体を移動させるための機構として、いわゆるラックアンドピニオン機構を採用する場合を示した。しかしながら、これらの移動機構において、移動体を移動させるための機構としては、ラックアンドピニオン機構に限定されることはなく、ボールねじ機構など、各種公知技術を採用し得る。
<本実施例に係る成膜装置の優れた点>
本実施例に係る成膜装置によれば、成膜源100が移動している間は、カバー部材61は長尺状態を維持するため、潤滑剤の飛び散りを抑制することができる。また、移動体20(第1移動体、第2移動体)が案内レール10(第1案内レール310、第2案内レール410)の端部(移動範囲の端)に位置する際においては、カバー部材61は短尺状態となるため、装置の大型化を抑制することができる。
次に、カバーユニット60(第1カバーユニット360、第2カバーユニット460)のより具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
図5及び図6には、本発明の実施例1に係るカバーユニットが示されている。図5は本発明の実施例1に係る移動機構の一部の構成を示す図である。図6は本発明の実施例1に係るカバーユニットのメカニズム説明図である。図5は図6中左側からカバーユニット60A等を見た図に相当する。また、図6においては、各部材を断面的に見た図を示しており、図6中のカバーユニット60A等の断面は、図5中のCC断面図に相当する。なお、上記実施形態で説明した構成と同一の構成部分については、同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
本実施例に係るカバーユニット60Aは、カバー部材61を備えている。このカバー部材61は、一方の端部に第1側壁部63を有し、他方の端部に第2側壁部64を有している。カバー部材61は、伸縮可能な伸縮部としての伸縮カバーにより構成されており、金属製かつ蛇腹状の部材(ベローズ)により構成されている。図5に示すように、本実施例に係るカバー部材61は、正面から見ると円弧形状の部材により構成されているが、多角形状など、各種の形状を採用し得る。また、カバー部材61は、案内レール10の上面のうち幅方向全体と、案内レール10の両側面の一部を覆うように構成されている。更に、本実施例に係るカバー部材61においては、外力が作用していない状態では、一定の長さ(移動体20の移動方向における長さ)を保持し、外力が加わることで伸縮し、かつ、外力がなくなると元の状態に戻るような弾性を有している。
また、本実施例に係るカバーユニット60Aにおいては、カバー部材61が伸縮する際に、カバー部材61の形状の状態を安定化させるためのガイド機構62が設けられている。本実施例に係るガイド機構62においては、直線運動案内装置を採用している。すなわち、ガイド機構62は、第1側壁部63に一端部が固定される案内レール62aと、この案内レール62a上を案内レール62aに沿って移動する移動体62bと、一端が移動体62bに固定され、他端が第2側壁部64に固定される連結部材62cとを備えている。ただし、ガイド機構については、直線運動案内装置に限らず、各種の構成を採用し得る。
以上のように構成されるカバーユニット60Aによれば、カバー部材61の第2側壁部64が案内レール10の端部に設けられたストッパー70に押し当てられて縮むことにより、長尺状態(図6(a)参照)から短尺状態(図6(b)参照)に変化する。そして、カバー部材61がストッパー70から離れると、カバー部材61自体の弾性力によって短尺状態から長尺状態に変化する。
(実施例2)
図7には、本発明の実施例2に係るカバーユニットが示されている。図7は本発明の実施例2に係るカバーユニットのメカニズム説明図である。図7においては、各部材を断面的に見た図を示している。なお、上記実施形態及び実施例で説明した構成と同一の構成部分については、同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
本実施例に係るカバーユニット60Bは、カバー部材61を備えている。このカバー部材61は、一方の端部に第1側壁部63を有し、他方の端部に第2側壁部64を有している。カバー部材61は、伸縮可能な伸縮部としての伸縮カバーにより構成されており、金属製かつ蛇腹状の部材により構成されているが、収納可能で真空装置内で影響が無ければ材質は問わない。カバー部材が各種の形状を採用し得る点と、案内レール10の上面のうち幅方向全体と、案内レール10の両側面の一部を覆うように構成されている点については実施例1と同様である。本実施例に係るカバー部材61においては、実施例1の場合とは異なり、一定の長さ(移動体20の移動方向における長さ)を保持する機構を有していることが特徴である。
また、本実施例に係るカバーユニット60Bにおいても、カバー部材61が伸縮する際に、カバー部材61の形状の状態を安定化させるためのガイド機構62が設けられている。ガイド機構62は、一端が第1側壁部63に固定され、他端にストッパー62d1を有するガイドピン62dと、筒状のケース62eと、ケース62e内に配される弾性部材としてのバネ部材62gと、ガイドピン62dの軸受62fとを備えている。バネ部材62gは、一端がガイドピン62dのストッパー62d1に接し、他端が第2側壁部64に接するように設けられている。また、このバネ部材62gは、カバー部材61を長尺状態に維持させるための役割を担っている。
以上のように構成されるカバーユニット60Bによれば、カバー部材61が案内レール10の端部に設けられたストッパー70に押し当てられると、バネ部材62gが収縮しつつ、カバー部材61は長尺状態(図7(a)参照)から短尺状態(図7(b)参照)に変化する。そして、カバー部材61がストッパー70から離れる方向に移動するにつれてバネ部材62gが弾性力により元の状態に戻ることで、カバー部材61を伸ばす方向に付勢して、カバー部材61は短尺状態から長尺状態に変化する。
(実施例3)
図8及び図9には、本発明の実施例3に係るカバーユニットが示されている。図8は本発明の実施例3に係る移動機構の一部の構成を示す図である。図9は本発明の実施例3に係るカバーユニットのメカニズム説明図である。図8は図9中左側からカバーユニット60C等を見た図に相当する。また、図9においては、各部材を断面的に見た図を示しており、図9中のカバーユニット60C等の断面は、図8中のDD断面図に相当する。なお、上記実施形態及び実施例で説明した構成と同一の構成部分については、同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
本実施例に係るカバーユニット60Cは、いずれも金属などにより構成される第1カバー部品61aと第2カバー部品61bとを備えている。本実施例においては、これら第1
カバー部品61aと第2カバー部品61bによって、カバー部材が構成される。第1カバー部品61aと第2カバー部品61bは、いずれも正面から見て円弧形状の部分と、円弧形状の部分の一端に設けられる側壁部分とを備えている。そして、第2カバー部品61bは、第1カバー部品61aに対して移動体20の移動方向と平行な方向に一定の範囲内でスライド可能に設けられている。なお、これら第1カバー部品61aと第2カバー部品61bについては、これらが一定の範囲内でスライド可能に構成されれば、各種の形状を採用し得る。また、第1カバー部品61aと第2カバー部品61bは、案内レール10の上面のうち幅方向全体と、案内レール10の両側面の一部を覆うように構成されている。なお、第1カバー部品61aと供給部材50とは固定されている。
また、本実施例に係るカバーユニット60Cにおいては、第1カバー部品61aと第2カバー部品61bの移動時の状態を安定させるためのガイド機構62が設けられている。ガイド機構62の構成については、上記実施例1と同様である。そして、本実施例に係るカバーユニット60Cにおいては、第2カバー部品61bと案内レール10に設けられたストッパー70との対向面には、それぞれ磁力発生部材としての永久磁石M1,M2が設けられている。これらの永久磁石M1,M2は、異なる磁極が対向するように配されることにより、互いを磁気吸着させるように設けられている。なお、永久磁石M1,M2については、電磁石を採用しても構わない。
以上のように構成されるカバーユニット60Cによれば、カバー部材を構成する第2カバー部品61bがストッパー70に押し当てられると、第2カバー部品61bに対して第1カバー部品61aがストッパー70に向かってスライドする。これにより、カバー部材は長尺状態(図9(a)参照)から短尺状態(図9(b)参照)に変化する。そして、第1カバー部品61aがストッパー70から離れる方向に移動すると一定の範囲までは第2カバー部品61bは磁気吸着により移動することなく(図9(c)参照)、一定の範囲に達すると第2カバー部品61bは第1カバー部品61aと共に移動する。このような動作によって、カバー部材は短尺状態から長尺状態に変化する。
なお、カバー部材がストッパー70に近づく方向に移動する際に、上記の長尺状態を維持すべく、第1カバー部品61aと第2カバー部品61bとがスライドしてしまわないように、弾性部材としてのバネ部材61cを設けると好適である。バネ部材61cは圧縮バネである。このバネ部材61cを設けることで、第1カバー部品61aと第2カバー部品61bとが離れた状態を維持することができる。ただし、第1カバー部品61aと第2カバー部品61bとの間の摩擦抵抗だけで、これらが移動中にスライドしてしまうことを抑制できる場合には、バネ部材61cは設けなくてもよい。また、カバー部材がストッパー70から離れる方向に移動する際に、第2カバー部品61bが第1カバー部品61aから抜け落ちないようにストッパーを設けると好適である。ストッパーを設ける位置については、特に限定されるものではないが、例えば、ガイド機構62において、案内レール62aから移動体62bが外れないように、案内レール62aにストッパーを設けることができる。
(実施例4)
図10には、本発明の実施例4に係るカバーユニットが示されている。図10は本発明の実施例4に係るカバーユニットのメカニズム説明図である。図10においては、各部材を断面的に見た図を示している。なお、上記実施形態及び実施例で説明した構成と同一の構成部分については、同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
本実施例に係るカバーユニット60Dは、いずれも金属などにより構成される第1カバー部品61sと第2カバー部品61tと第3カバー部品61uとを備えている。本実施例においては、これら第1カバー部品61sと第2カバー部品61tと第3カバー部品61
uによって、カバー部材が構成される。これらのカバー部品は、いずれも正面から見て円弧形状の部材により構成されている。そして、これらのカバー部品は、互いにスライド可能に設けられている。具体的には、第1カバー部品61sと第2カバー部品61tが、移動体20の移動方向と平行な方向に、互いにスライド可能に設けられ、同様に、第2カバー部品61tと第3カバー部品61uが、移動体20の移動方向と平行な方向に、互いにスライド可能に設けられている。なお、これらのカバー部品については、これらが互いにスライド可能に構成されれば、各種の形状を採用し得る。また、これらのカバー部品は、案内レール10の上面のうち幅方向全体と、案内レール10の両側面の一部を覆うように構成されている。なお、第1カバー部品61sと供給部材50とは固定されている。
また、本実施例に係るカバーユニット60Dにおいては、互いにスライドし合うカバー部品同士の各一端部には、それぞれ磁力発生部材が互いを磁気的に反発させるように設けられている。より具体的には、第1カバー部品61sと第2カバー部品61tと第3カバー部品61uには、各々の一端部に永久磁石M3,M4,M5がそれぞれ設けられている。そして、第1カバー部品61sに設けられた永久磁石M3と、第2カバー部品61tに設けられた永久磁石M4は、同一の磁極が向かい合うように配されている。また、第2カバー部品61tに設けられた永久磁石M4と、第3カバー部品61uに設けられた永久磁石M5は、同一の磁極が向かい合うように配されている。なお、永久磁石M3,M4,M5については、電磁石を採用しても構わない。
以上のように構成されるカバーユニット60Dによれば、カバー部材における第3カバー部品61uが案内レール10の端部に設けられたストッパー70に押し当てられると、磁気的な反発力に抗して各一端部同士が近付くようにカバー部品同士がスライドする。つまり、第1カバー部品61sの一端部と第2カバー部品61tの一端部同士が近付くように、第1カバー部品61sと第2カバー部品61tとの間でスライドする。また、第2カバー部品61tの一端部と第3カバー部品61uの一端部同士が近付くように、第2カバー部品61tと第3カバー部品61uとの間でスライドする。これにより、カバー部材は長尺状態(図10(a)参照)から短尺状態(図10(b)参照)に変化する。
そして、ストッパー70から最も離れた第1カバー部品61sから順にストッパー70から離れていくと、カバー部材は短尺状態から徐々に長尺状態に変化する(図10(c)参照)。すなわち、第1カバー部品61sがストッパー70から離れていくと、永久磁石M3と永久磁石M4との磁気的な反発力が徐々に低下する。その後、この反発力と、第1カバー部品61sと第2カバー部品61tとの間の摩擦抵抗力が釣り合うと、第2カバー部品61tも第1カバー部品61sと共に移動する。そして、第2カバー部品61tがストッパー70から離れていくと、永久磁石M4と永久磁石M5との磁気的な反発力が徐々に低下する。その後、この反発力と、第2カバー部品61tと第3カバー部品61uとの間の摩擦抵抗力が釣り合うと、第3カバー部品61uも第2カバー部品61tと共に移動する。
なお、カバー部材がストッパー70に向かって移動している際においては、隣り合う永久磁石間の反発力と、各カバー部品同士の摩擦力が釣り合った状態が維持されることで、カバー部材を長尺状態で維持させることができる。また、本実施例では、カバー部材が3つのカバー部品により構成される場合を示したが、カバー部品の個数は限定されるものではない。
カバーユニット60、カバーユニット60A,カバーユニット60B,カバーユニット60C,カバーユニット60Dはグリス飛散防止カバーであるため、カバー内部が汚れる。その汚れを洗浄するために着脱可能になっている。例えば、それぞれのカバーユニットの壁部等が供給部材50にネジで締結されるように構成することで着脱可能にすることが
できる。
<電子デバイスの製造方法>
次に、本実施例の成膜装置を用いた電子デバイスの製造方法の一例を説明する。以下、電子デバイスの例として有機EL表示装置の構成を示し、有機EL表示装置の製造方法を例示する。
まず、製造する有機EL表示装置について説明する。図11(a)は有機EL表示装置90の全体図、図11(b)は1画素の断面構造を表している。
図11(a)に示すように、有機EL表示装置90の表示領域91には、発光素子を複数備える画素92がマトリクス状に複数配置されている。詳細は後で説明するが、発光素子のそれぞれは、一対の電極に挟まれた有機層を備えた構造を有している。なお、ここでいう画素とは、表示領域91において所望の色の表示を可能とする最小単位を指している。本実施例に係る有機EL表示装置の場合、互いに異なる発光を示す第1発光素子92R、第2発光素子92G、第3発光素子92Bの組み合わせにより画素92が構成されている。画素92は、赤色発光素子と緑色発光素子と青色発光素子の組み合わせで構成されることが多いが、黄色発光素子とシアン発光素子と白色発光素子の組み合わせでもよく、少なくとも1色以上であれば特に制限されるものではない。
図11(b)は、図11(a)のA-B線における部分断面模式図である。画素92は、複数の発光素子からなり、各発光素子は、基板93上に、第1電極(陽極)94と、正孔輸送層95と、発光層96R、96G、96Bのいずれかと、電子輸送層97と、第2電極(陰極)98と、を有している。これらのうち、正孔輸送層95、発光層96R、96G、96B、電子輸送層97が有機層に当たる。また、本実施例では、発光層96Rは赤色を発する有機EL層、発光層96Gは緑色を発する有機EL層、発光層96Bは青色を発する有機EL層である。発光層96R、96G、96Bは、それぞれ赤色、緑色、青色を発する発光素子(有機EL素子と記述する場合もある)に対応するパターンに形成されている。
また、第1電極94は、発光素子毎に分離して形成されている。正孔輸送層95と電子輸送層97と第2電極98は、複数の発光素子92R、92G、92Bで共通に形成されていてもよいし、発光素子毎に形成されていてもよい。なお、第1電極94と第2電極98とが異物によってショートするのを防ぐために、第1電極94間に絶縁層99が設けられている。さらに、有機EL層は水分や酸素によって劣化するため、水分や酸素から有機EL素子を保護するための保護層98Xが設けられている。
図11(b)では正孔輸送層95や電子輸送層97は一つの層で示されているが、有機EL表示素子の構造によっては、正孔ブロック層や電子ブロック層を備える複数の層で形成されてもよい。また、第1電極94と正孔輸送層95との間には第1電極94から正孔輸送層95への正孔の注入が円滑に行われるようにすることのできるエネルギーバンド構造を有する正孔注入層を形成することもできる。同様に、第2電極98と電子輸送層97の間にも電子注入層が形成することもできる。
次に、有機EL表示装置の製造方法の例について具体的に説明する。
まず、有機EL表示装置を駆動するための回路(不図示)及び第1電極94が形成された基板93を準備する。
第1電極94が形成された基板93の上にアクリル樹脂をスピンコートで形成し、アク
リル樹脂をリソグラフィ法により、第1電極94が形成された部分に開口が形成されるようにパターニングし絶縁層99を形成する。この開口部が、発光素子が実際に発光する発光領域に相当する。
絶縁層99がパターニングされた基板93を第1の有機材料成膜装置に搬入し、基板支持台及び静電チャックにて基板を保持し、正孔輸送層95を、表示領域の第1電極94の上に共通する層として成膜する。正孔輸送層95は真空蒸着により成膜される。実際には正孔輸送層95は表示領域91よりも大きなサイズに形成されるため、高精細なマスクは不要である。
次に、正孔輸送層95までが形成された基板93を第2の有機材料成膜装置に搬入し、基板支持台及び静電チャックで保持する。基板とマスクとのアライメントを行い、基板をマスクの上に載置し、基板93の赤色を発する素子を配置する部分に、赤色を発する発光層96Rを成膜する。
発光層96Rの成膜と同様に、第3の有機材料成膜装置により緑色を発する発光層96Gを成膜し、さらに第4の有機材料成膜装置により青色を発する発光層96Bを成膜する。発光層96R、96G、96Bの成膜が完了した後、第5の成膜装置により表示領域91の全体に電子輸送層97を成膜する。電子輸送層97は、3色の発光層96R、96G、96Bに共通の層として形成される。
電子輸送層97まで形成された基板を金属性蒸着材料成膜装置で移動させて第2電極98を成膜する。
その後プラズマCVD装置に移動して保護層98Xを成膜して、有機EL表示装置90が完成する。
絶縁層99がパターニングされた基板93を成膜装置に搬入してから保護層98Xの成膜が完了するまでは、水分や酸素を含む雰囲気にさらしてしまうと、有機EL材料からなる発光層が水分や酸素によって劣化してしまうおそれがある。従って、本実施例において、成膜装置間の基板の搬入搬出は、真空雰囲気又は不活性ガス雰囲気の下で行われる。
1 チャンバ
10 案内レール
310 第1案内レール
410 第2案内レール
20 移動体
50 供給部材
350 第1供給部材
450 第2供給部材
60,60A,60B,60C,60D カバーユニット
360 第1カバーユニット
460 第2カバーユニット
61 カバー部材
70 ストッパー
100 成膜源
300 第1移動機構
400 第2移動機構

Claims (11)

  1. 潤滑剤が付着するレールと、
    前記レールに当接しながら前記レールに沿った移動方向に移動する、少なくとも成膜源を有する成膜源ユニットと、
    前記成膜源ユニットに取り付けられ、前記レールの一部を覆うカバー部材と、を備え、
    前記カバー部材は伸縮可能な伸縮部を有し、
    前記レールは前記成膜源ユニットの移動範囲を規定するストッパーを有し、
    前記カバー部材が前記ストッパーに押し当てられた際に、前記伸縮部が縮むことにより、前記成膜源ユニットが前記移動範囲の端に位置しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが第1の長さより長い第2の長さから変化して前記第1の長さとなり、
    前記カバー部材が前記ストッパーから離れる際に、前記伸縮部の弾性力によって前記伸縮部が伸びることにより前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第1の長さから前記第2の長さに変化することにより、前記成膜源ユニットが移動しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第2の長さとなる
    ことを特徴とする成膜装置。
  2. 潤滑剤が付着するレールと、
    前記レールに当接しながら前記レールに沿った移動方向に移動する、少なくとも成膜源を有する成膜源ユニットと、
    前記成膜源ユニットに取り付けられ、前記レールの一部を覆うカバー部材と、を備え、
    前記カバー部材は、伸縮可能な伸縮部を伸ばす方向に付勢する弾性部材を有し、
    前記レールは前記成膜源ユニットの移動範囲を規定するストッパーを有し、
    前記カバー部材が前記ストッパーに押し当てられた際に、前記伸縮部が縮むことにより、前記成膜源ユニットが前記移動範囲の端に位置しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが第1の長さより長い第2の長さから変化して前記第1の長さとなり、
    前記カバー部材が前記ストッパーから離れる際に、前記弾性部材の弾性力によって前記伸縮部が伸びることにより前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第1の長さ
    から前記第2の長さに変化することにより、前記成膜源ユニットが移動しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第2の長さとなる
    ことを特徴とする成膜装置。
  3. 潤滑剤が付着するレールと、
    前記レールに当接しながら前記レールに沿った移動方向に移動する、少なくとも成膜源を有する成膜源ユニットと、
    前記成膜源ユニットに取り付けられ、前記レールの一部を覆うカバー部材と、
    磁力発生部材と、
    を備え、
    前記カバー部材は、第1カバー部品と、前記第1カバー部品に対してスライド可能に設けられる第2カバー部品と、を有し、
    前記レールは前記成膜源ユニットの移動範囲を規定するストッパーを有し、
    前記磁力発生部材は、前記第2カバー部品と前記ストッパーとの対向面とを互いに磁気吸着させるように設けられており、
    前記カバー部材が前記ストッパーに押し当てられた際に、前記第2カバー部品に対して前記第1カバー部品が前記ストッパーに向かってスライドすることにより、前記カバー部材の前記移動方向における長さが第1の長さよりも長い第2の長さから前記第1の長さに変化することにより、前記成膜源ユニットが前記移動範囲の端に位置しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第1の長さとなり、
    前記第1カバー部品が前記ストッパーから離れる方向に移動する際に、一定の範囲までは前記第2カバー部品は前記磁気吸着により移動することなく、前記第2カバー部品に対して前記第1カバー部品がスライドし、前記一定の範囲に達すると前記第2カバー部品は前記第1カバー部品と共に移動することにより、前記成膜源ユニットが移動しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第2の長さとなる
    ことを特徴とする成膜装置。
  4. 前記成膜源ユニット及び前記レールを第1方向に移動させるための第1移動手段と、
    前記成膜源ユニットを、前記レールに沿って、前記第1方向と交差する第2方向に移動させるための第2移動手段と、をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の成膜装置。
  5. 前記成膜源ユニットを前記レールに沿って第1方向に移動させるための第1移動手段をさらに備え、
    前記成膜源ユニットが、前記成膜源を前記第1方向と交差する第2方向に移動させるための第2移動手段を有する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の成膜装置。
  6. 前記成膜源ユニットを前記レールに沿って第1方向に移動させるための第1移動手段をさらに備え、
    前記成膜源ユニットが、
    第2のレールと、
    前記第2のレールに当接しながら、前記第2のレールに沿って、前記第1方向に交差する第2方向に移動する前記成膜源と、
    前記成膜源を、前記第2のレールに沿って、前記第1方向と交差する第2方向に移動させるための第2移動手段と、
    前記第2のレールの一部を覆う第2のカバー部材と、を有し、
    前記成膜源が前記移動範囲の端に位置しているときに、前記第2のカバー部材の前記第2方向における長さが第3の長さとなり、
    前記成膜源が移動しているときに、前記第2のカバー部材の前記第2方向における長さ
    が、前記第3の長さより長い第4の長さとなる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の成膜装置。
  7. 前記ストッパーに取り付けられた磁力発生部材を備え、
    前記カバー部材が前記ストッパーから離れる際に、前記磁力発生部材の磁力によって前記伸縮部が伸びる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の成膜装置。
  8. 前記伸縮部はベローズを含む
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の成膜装置。
  9. 前記潤滑剤を供給するための供給部材を備える
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の成膜装置。
  10. 前記カバー部材は前記成膜源ユニットに対して着脱可能である
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の成膜装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の成膜装置を用いて、基板に成膜を行う成膜工程を有する
    ことを特徴とする電子デバイスの製造方法。
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