JP7309773B2 - 成膜装置及び電子デバイスの製造方法 - Google Patents
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Description
潤滑剤が付着するレールと、
前記レールに当接しながら前記レールに沿った移動方向に移動する、少なくとも成膜源を有する成膜源ユニットと、
前記成膜源ユニットに取り付けられ、前記レールの一部を覆うカバー部材と、を備え、
前記カバー部材は伸縮可能な伸縮部を有し、
前記レールは前記成膜源ユニットの移動範囲を規定するストッパーを有し、
前記カバー部材が前記ストッパーに押し当てられた際に、前記伸縮部が縮むことにより、前記成膜源ユニットが前記移動範囲の端に位置しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが第1の長さより長い第2の長さから変化して前記第1の長さとなり、
前記カバー部材が前記ストッパーから離れる際に、前記伸縮部の弾性力によって前記伸縮部が伸びることにより前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第1の長さから前記第2の長さに変化することにより、前記成膜源ユニットが移動しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第2の長さとなる
ことを特徴とする。
図1~図4を参照して、本発明の実施形態に係る成膜装置について説明する。図1は本発明の実施形態に係る成膜装置の概略構成図であり、装置内部に設けられる主要な構成を概略的に示している。図2は本発明の実施形態に係る成膜装置の主要構成図であり、成膜源を移動させるための機構について平面図にて概略的に示している。図3は本発明の実施形態に係る移動機構の概略構成図であり、同図(a)は移動機構の一部の平面図を示し、同図(b)は移動機構の一部の側面図を示している。図4は本発明の実施形態に係る移動機構の模式的断面図であり、図3(b)において、内部の構成が分かり易いように断面図にて示したものである。
本実施形態に係る成膜装置は、内部が真空雰囲気となるチャンバ1と、チャンバ1内に備えられる成膜源100と、成膜源100を移動させるための第1移動機構300及び第2移動機構400とを備えている。チャンバ1は気密容器であり、不図示の排気ポンプによって、その内部は真空状態(又は減圧状態)に維持される。第1移動手段としての第1移動機構300は、成膜源100を第1方向に移動させるために設けられている。より具体的には、成膜源100は、第1移動機構300によって、第1方向に直線的に往復移動するように構成されている。また、第2移動手段としての第2移動機構400は、成膜源100を第1方向と交差する(より具体的には直交する)第2方向に移動させるために設けられている。より具体的には、成膜源100は、第2移動機構400によって、第2方向に直線的に往復移動するように構成されている。また、この第2移動機構400は、第1移動機構300により第1方向に移動可能に構成されている。
0は、その一端が第1アーム210の他端に対して回動自在に軸支され、その他端が成膜源100に設けられた大気ボックスに対して回動自在に軸支されている。
第1移動機構300と第2移動機構400について、より詳細に説明する。なお、これら第1移動機構300と第2移動機構400の基本的な構成及び動作メカニズムは同様であるので、まず、図3及び図4を参照して、移動機構の基本的な構成等について説明する。
りも移動体20の移動方向の長さが短くなる短尺状態(第1の長さの状態または第3の長さの状態)とに変化するように構成されている。つまり、移動体20と共に成膜源100等が、移動範囲の端に位置しているときにはカバー部材61は長尺状態となり、移動しているときにはカバー部材61は短尺状態となる。
第1移動機構300は、互いに平行に設置される一対の第1案内レール310を備えている。これら一対の第1案内レール310は、いずれも上記の基本的な構成における「案内レール10」に相当する。そして、これら一対の第1案内レール310上には、それぞれの第1案内レール310に沿って移動する第1移動体(不図示)が2つずつ設けられている。これらの第1移動体は、いずれも上記の基本的な構成における「移動体20」に相当する。そして、各々の第1移動体には、それぞれ第1供給部材350が固定されている。これらの第1供給部材350は、いずれも上記の基本的な構成における「供給部材50」に相当する。また、各々の第1供給部材350には、それぞれ第1カバーユニット360が固定されている。これらの第1カバーユニット360は、いずれも上記の基本的な構成における「カバーユニット60」に相当する。また、第1案内レール310の両端には、それぞれ、成膜源100を有する成膜源ユニットの移動範囲を規定するストッパー370が設けられている。
第2移動機構400は、互いに平行に設置される一対の第2案内レール410を備えている。これら一対の第2案内レール410は、いずれも上記の基本的な構成における「案内レール10」に相当する。そして、これら一対の第2案内レール410上には、それぞれの第2案内レール410に沿って移動する第2移動体(不図示)が2つずつ設けられている。これらの第2移動体は、いずれも上記の基本的な構成における「移動体20」に相当する。そして、各々の第2移動体には、それぞれ第2供給部材450が固定されている。これらの第2供給部材450は、いずれも上記の基本的な構成における「供給部材50」に相当する。また、各々の第2供給部材450には、それぞれ第2カバーユニット460が固定されている。これらの第2カバーユニット460は、いずれも上記の基本的な構成における「カバーユニット60」に相当する。また、第2案内レール410の両端には、それぞれ、成膜源100を有する成膜源ユニットの移動範囲を規定するストッパー470が設けられている。
されている。以上のような構成により、不図示の駆動源によって回転軸441と共にギア442を回転させることで、複数の第2移動体と共に、成膜源100を第2方向に直線的に往復移動させることができる。以上のように構成される第2移動機構400の観点で考慮した場合、「成膜源ユニット」は、成膜源100と第2移動体と第2供給部材450とを有すると言える。
本実施例に係る成膜装置によれば、成膜源100が移動している間は、カバー部材61は長尺状態を維持するため、潤滑剤の飛び散りを抑制することができる。また、移動体20(第1移動体、第2移動体)が案内レール10(第1案内レール310、第2案内レール410)の端部(移動範囲の端)に位置する際においては、カバー部材61は短尺状態となるため、装置の大型化を抑制することができる。
図5及び図6には、本発明の実施例1に係るカバーユニットが示されている。図5は本発明の実施例1に係る移動機構の一部の構成を示す図である。図6は本発明の実施例1に係るカバーユニットのメカニズム説明図である。図5は図6中左側からカバーユニット60A等を見た図に相当する。また、図6においては、各部材を断面的に見た図を示しており、図6中のカバーユニット60A等の断面は、図5中のCC断面図に相当する。なお、上記実施形態で説明した構成と同一の構成部分については、同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
図7には、本発明の実施例2に係るカバーユニットが示されている。図7は本発明の実施例2に係るカバーユニットのメカニズム説明図である。図7においては、各部材を断面的に見た図を示している。なお、上記実施形態及び実施例で説明した構成と同一の構成部分については、同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
図8及び図9には、本発明の実施例3に係るカバーユニットが示されている。図8は本発明の実施例3に係る移動機構の一部の構成を示す図である。図9は本発明の実施例3に係るカバーユニットのメカニズム説明図である。図8は図9中左側からカバーユニット60C等を見た図に相当する。また、図9においては、各部材を断面的に見た図を示しており、図9中のカバーユニット60C等の断面は、図8中のDD断面図に相当する。なお、上記実施形態及び実施例で説明した構成と同一の構成部分については、同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
カバー部品61aと第2カバー部品61bによって、カバー部材が構成される。第1カバー部品61aと第2カバー部品61bは、いずれも正面から見て円弧形状の部分と、円弧形状の部分の一端に設けられる側壁部分とを備えている。そして、第2カバー部品61bは、第1カバー部品61aに対して移動体20の移動方向と平行な方向に一定の範囲内でスライド可能に設けられている。なお、これら第1カバー部品61aと第2カバー部品61bについては、これらが一定の範囲内でスライド可能に構成されれば、各種の形状を採用し得る。また、第1カバー部品61aと第2カバー部品61bは、案内レール10の上面のうち幅方向全体と、案内レール10の両側面の一部を覆うように構成されている。なお、第1カバー部品61aと供給部材50とは固定されている。
図10には、本発明の実施例4に係るカバーユニットが示されている。図10は本発明の実施例4に係るカバーユニットのメカニズム説明図である。図10においては、各部材を断面的に見た図を示している。なお、上記実施形態及び実施例で説明した構成と同一の構成部分については、同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
uによって、カバー部材が構成される。これらのカバー部品は、いずれも正面から見て円弧形状の部材により構成されている。そして、これらのカバー部品は、互いにスライド可能に設けられている。具体的には、第1カバー部品61sと第2カバー部品61tが、移動体20の移動方向と平行な方向に、互いにスライド可能に設けられ、同様に、第2カバー部品61tと第3カバー部品61uが、移動体20の移動方向と平行な方向に、互いにスライド可能に設けられている。なお、これらのカバー部品については、これらが互いにスライド可能に構成されれば、各種の形状を採用し得る。また、これらのカバー部品は、案内レール10の上面のうち幅方向全体と、案内レール10の両側面の一部を覆うように構成されている。なお、第1カバー部品61sと供給部材50とは固定されている。
できる。
次に、本実施例の成膜装置を用いた電子デバイスの製造方法の一例を説明する。以下、電子デバイスの例として有機EL表示装置の構成を示し、有機EL表示装置の製造方法を例示する。
リル樹脂をリソグラフィ法により、第1電極94が形成された部分に開口が形成されるようにパターニングし絶縁層99を形成する。この開口部が、発光素子が実際に発光する発光領域に相当する。
10 案内レール
310 第1案内レール
410 第2案内レール
20 移動体
50 供給部材
350 第1供給部材
450 第2供給部材
60,60A,60B,60C,60D カバーユニット
360 第1カバーユニット
460 第2カバーユニット
61 カバー部材
70 ストッパー
100 成膜源
300 第1移動機構
400 第2移動機構
Claims (11)
- 潤滑剤が付着するレールと、
前記レールに当接しながら前記レールに沿った移動方向に移動する、少なくとも成膜源を有する成膜源ユニットと、
前記成膜源ユニットに取り付けられ、前記レールの一部を覆うカバー部材と、を備え、
前記カバー部材は伸縮可能な伸縮部を有し、
前記レールは前記成膜源ユニットの移動範囲を規定するストッパーを有し、
前記カバー部材が前記ストッパーに押し当てられた際に、前記伸縮部が縮むことにより、前記成膜源ユニットが前記移動範囲の端に位置しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが第1の長さより長い第2の長さから変化して前記第1の長さとなり、
前記カバー部材が前記ストッパーから離れる際に、前記伸縮部の弾性力によって前記伸縮部が伸びることにより前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第1の長さから前記第2の長さに変化することにより、前記成膜源ユニットが移動しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第2の長さとなる
ことを特徴とする成膜装置。 - 潤滑剤が付着するレールと、
前記レールに当接しながら前記レールに沿った移動方向に移動する、少なくとも成膜源を有する成膜源ユニットと、
前記成膜源ユニットに取り付けられ、前記レールの一部を覆うカバー部材と、を備え、
前記カバー部材は、伸縮可能な伸縮部を伸ばす方向に付勢する弾性部材を有し、
前記レールは前記成膜源ユニットの移動範囲を規定するストッパーを有し、
前記カバー部材が前記ストッパーに押し当てられた際に、前記伸縮部が縮むことにより、前記成膜源ユニットが前記移動範囲の端に位置しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが第1の長さより長い第2の長さから変化して前記第1の長さとなり、
前記カバー部材が前記ストッパーから離れる際に、前記弾性部材の弾性力によって前記伸縮部が伸びることにより前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第1の長さ
から前記第2の長さに変化することにより、前記成膜源ユニットが移動しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第2の長さとなる
ことを特徴とする成膜装置。 - 潤滑剤が付着するレールと、
前記レールに当接しながら前記レールに沿った移動方向に移動する、少なくとも成膜源を有する成膜源ユニットと、
前記成膜源ユニットに取り付けられ、前記レールの一部を覆うカバー部材と、
磁力発生部材と、
を備え、
前記カバー部材は、第1カバー部品と、前記第1カバー部品に対してスライド可能に設けられる第2カバー部品と、を有し、
前記レールは前記成膜源ユニットの移動範囲を規定するストッパーを有し、
前記磁力発生部材は、前記第2カバー部品と前記ストッパーとの対向面とを互いに磁気吸着させるように設けられており、
前記カバー部材が前記ストッパーに押し当てられた際に、前記第2カバー部品に対して前記第1カバー部品が前記ストッパーに向かってスライドすることにより、前記カバー部材の前記移動方向における長さが第1の長さよりも長い第2の長さから前記第1の長さに変化することにより、前記成膜源ユニットが前記移動範囲の端に位置しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第1の長さとなり、
前記第1カバー部品が前記ストッパーから離れる方向に移動する際に、一定の範囲までは前記第2カバー部品は前記磁気吸着により移動することなく、前記第2カバー部品に対して前記第1カバー部品がスライドし、前記一定の範囲に達すると前記第2カバー部品は前記第1カバー部品と共に移動することにより、前記成膜源ユニットが移動しているときに、前記カバー部材の前記移動方向における長さが前記第2の長さとなる
ことを特徴とする成膜装置。 - 前記成膜源ユニット及び前記レールを第1方向に移動させるための第1移動手段と、
前記成膜源ユニットを、前記レールに沿って、前記第1方向と交差する第2方向に移動させるための第2移動手段と、をさらに備える
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の成膜装置。 - 前記成膜源ユニットを前記レールに沿って第1方向に移動させるための第1移動手段をさらに備え、
前記成膜源ユニットが、前記成膜源を前記第1方向と交差する第2方向に移動させるための第2移動手段を有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の成膜装置。 - 前記成膜源ユニットを前記レールに沿って第1方向に移動させるための第1移動手段をさらに備え、
前記成膜源ユニットが、
第2のレールと、
前記第2のレールに当接しながら、前記第2のレールに沿って、前記第1方向に交差する第2方向に移動する前記成膜源と、
前記成膜源を、前記第2のレールに沿って、前記第1方向と交差する第2方向に移動させるための第2移動手段と、
前記第2のレールの一部を覆う第2のカバー部材と、を有し、
前記成膜源が前記移動範囲の端に位置しているときに、前記第2のカバー部材の前記第2方向における長さが第3の長さとなり、
前記成膜源が移動しているときに、前記第2のカバー部材の前記第2方向における長さ
が、前記第3の長さより長い第4の長さとなる
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の成膜装置。 - 前記ストッパーに取り付けられた磁力発生部材を備え、
前記カバー部材が前記ストッパーから離れる際に、前記磁力発生部材の磁力によって前記伸縮部が伸びる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の成膜装置。 - 前記伸縮部はベローズを含む
ことを特徴とする請求項1または2に記載の成膜装置。 - 前記潤滑剤を供給するための供給部材を備える
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の成膜装置。 - 前記カバー部材は前記成膜源ユニットに対して着脱可能である
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の成膜装置。 - 請求項1から10のいずれか1項に記載の成膜装置を用いて、基板に成膜を行う成膜工程を有する
ことを特徴とする電子デバイスの製造方法。
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