JP7309103B1 - 合否判定システム、合否判定方法及びプログラム - Google Patents

合否判定システム、合否判定方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】建設現場での施工管理項目の合否の判定を効率的に行う。【解決手段】建設現場における施工管理項目の合否を判定する合否判定システムは、建設現場の各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目を作成し、作成した前記施工管理項目の各項目に対して、施工管理基準を設定し、前記施工管理項目の各項目の実測値を取得し、取得した前記実測値が、設定した前記施工管理基準を満たしているか否かを判定し、前記施工管理項目の全項目の実測値が、前記施工管理基準を満たしていると判定した場合に、前記工種を合格と判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、建設現場における施工管理項目の合否の判定に有効な技術に関する。
近年、建設現場の施工管理基準に関する技術が注目されている。
例えば、特許文献1では、建築工事の個別工事毎に施工管理基準に従って行う点検項目のチェック、検査の業務の重複や漏れを防止する技術が提案されている。
また、他には、特許文献2では、設備保全計画を効率良く策定するために、過去の工事記録と、保全対象機器の施工管理基準値とを、データ項目と関連させて蓄積しておき、蓄積されたデータに基づいて、保全対象機器毎に回帰分析を行い、回帰分析の結果に応じて、次期点検周期を変更する技術が提案されている。
特開平11-007473号公報 特開2002-297810号公報
建設現場において、管理者又は作業者が、各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目を目視で確認している。そのため、作業効率が悪いという問題があった。
そのため、施工管理項目の確認を効率良く行う技術が求められている。
しかしながら、特許文献1及び2に記載の技術では、施工管理項目の確認を効率的に行うことが出来なかった。
そこで、本発明者は、施工管理項目の確認を効率的に行う仕組みに着目した。
本発明は、建設現場での施工管理項目の合否の判定を効率的に行うことを可能とする合否判定システム、合否判定方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、建設現場における施工管理項目の合否を判定する合否判定システムであって、
建設現場の各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目を作成する作成部と、
作成した前記施工管理項目の各項目に対して、施工管理基準を設定する設定部と、
前記施工管理項目の各項目の実測値を取得する実測値取得部と、
取得した前記実測値が、設定した前記施工管理基準を満たしているか否かを判定する第1判定部と、
前記施工管理項目の全項目の実測値が、前記施工管理基準を満たしていると判定した場合に、前記工種を合格と判定する第2判定部と、
を備える合否判定システムを提供する。
本発明によれば、合否判定システムは、部材毎の施工管理項目の各項目に対して設定した施工管理基準を、施工管理項目の各項目の実測値が満たしているか否かを判定し、全項目の実測値が施工管理基準を満たしていると判定した場合に、この各部材を必要とする工種を合格と判定する。
この結果、建設現場での施工管理項目の合否の判定を効率的に行うことが可能となる。
本発明は、システムのカテゴリであるが、方法及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
本発明によれば、建設現場での施工管理項目の合否の判定を効率的に行うことが可能となる。
合否判定システム1の概要を説明する図である。 合否判定システム1の機能構成を示す図である。 コンピュータ10が実行する施工管理項目作成処理のフローチャートを示す図である。 テンプレートの例を模式的に示す図である。 コンピュータ10が実行する設定処理のフローチャートを示す図である。 テンプレート20における各項目に対して施工管理基準を設定した際の例を模式的に示す図である。 コンピュータ10が実行する実測値取得処理のフローチャートを示す図である。 テンプレート20における各項目に対して、実測値を反映した際の例を模式的に示す図である。 コンピュータ10が実行する第1判定処理のフローチャートを示す図である。 テンプレート20における各項目に対して、合否の判定結果及び指摘内容を反映した際の例を模式的に示す図である。 コンピュータ10が実行する第2判定処理のフローチャートを示す図である。 工種一覧の例を模式的に示す図である。 コンピュータ10が実行する図面データ取得処理のフローチャートを示す図である。 コンピュータ10が実行するアイコン図形配置処理のフローチャートを示す図である。 図面データにアイコンを配置した状態の例を模式的に示す図である。 コンピュータ10が実行する進捗率出力処理のフローチャートを示す図である。 図面データに進捗率を配置した状態の例を模式的に示す図である。 コンピュータ10が実行する工種出力処理のフローチャートを示す図である。 注目度を変更した工種一覧の例を模式的に示す図である。 コンピュータ10が実行するエリア毎出力処理のフローチャートを示す図である。 エリア毎一覧の例を模式的に示す図である。 注目度を変更したエリア毎一覧の例を模式的に示す図である。 コンピュータ10が実行する指摘内容一覧出力処理のフローチャートを示す図である。 指摘内容一覧の例を模式的に示す図である。 コンピュータ10が実行する全体一覧出力処理のフローチャートを示す図である。 全体一覧の例を模式的に示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
[合否判定システム1の概要]
図1は、合否判定システム1の概要を説明するための模式図である。図1に基づいて、合否判定システム1の構成物について説明する。
合否判定システム1は、少なくともサーバ機能を有するコンピュータ10からなる建設現場における施工管理項目の合否を判定するシステムである。
コンピュータ10は、サーバ機能を有し、例えば、1台のコンピュータで実現されても良いし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されても良い。
本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能モジュールを含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであっても良い。
なお、合否判定システム1は、上述したコンピュータ10に加え、建設現場における管理者や作業者等が所持する現場端末(携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ等の情報端末、スマートグラス、HMD(Head Mounted Display)等のウェアラブル端末等)や、建設現場で使用される各部材の実測値を測定する測定装置、外部データベース等のその他の端末や装置類等が含まれていても良く、これらの数、種類及び機能については、適宜設計可能である。
合否判定システム1が、建設現場における施工管理項目の合否を判定する際の処理ステップの概要について説明する。
コンピュータ10は、建設現場の各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目を作成する(ステップS1)。
コンピュータ10は、建設現場の各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目を、外部データベース、現場端末等から取得する。
コンピュータ10は、取得した施工管理項目に基づいて、部材毎に、施工管理項目をまとめたテンプレートを作成する。このテンプレートは、部材毎に、施工管理項目と、施工管理基準と、実測値と、合格か合格ではないかの判定結果とを少なくとも反映するものである。
コンピュータ10は、作成した施工管理項目の各項目に対して、施工管理基準を設定する(ステップS2)。
コンピュータ10は、作成した施工管理項目の各項目に対する施工管理基準を、外部データベース、現場端末等から取得する。
コンピュータ10は、取得した項目毎の施工管理基準に基づいて、作成したテンプレートに、項目毎の施工管理基準を入力し、作成した施工管理項目の各項目に対して、施工管理基準を設定する。
コンピュータ10は、施工管理項目の各項目の実測値を取得する(ステップS3)。
コンピュータ10は、施工管理項目の各項目の実測値を、現場端末や測定装置等から取得する。
コンピュータ10は、取得した項目毎の実測値に基づいて、作成したテンプレートに、項目毎の実測値を反映する。
コンピュータ10は、取得した実測値が、設定した施工管理基準を満たしているか否かを判定する(ステップS4)。
コンピュータ10は、取得した実測値が、設定した施工管理基準を満たしていると判定した場合、取得した実測値に対応する項目が、設定した施工管理基準に合格していると判定する。一方、コンピュータ10は、取得した実測値が、設定した施工管理基準を満たしていないと判定した場合、取得した実測値に対応する項目が、設定した施工管理基準に合格していないと判定する。
コンピュータ10は、この判定結果に基づいて、作成したテンプレートに、項目毎の合否の判定結果を反映する。
コンピュータ10は、施工管理項目の全項目の実測値が、施工管理基準を満たしていると判定した場合に、工種を合格と判定する(ステップS5)。
コンピュータ10は、施工管理項目の全項目の実測値が、施工管理基準を満たしていると判定した場合、この全項目に対応する工種を合格と判定する。一方、コンピュータ10は、施工管理項目の全項目の実測値の内、少なくとも一つの項目の実測値が、施工管理基準を満たしていないと判定した場合、この項目に対応する工種を合格ではないと判定する。
以上が、合否判定システム1の概要である。
本合否判定システム1によれば、建設現場での施工管理項目の合否の判定を効率的に行うことが可能となる。
[装置構成]
図2は、合否判定システム1の構成を示すブロック図である。図2に基づいて、合否判定システム1の装置構成について説明する。
合否判定システム1は、建設現場における施工管理項目の合否を判定するシステムであり、少なくともコンピュータ10により構成される。
合否判定システム1は、コンピュータ10が、公衆回線網等のネットワーク7を介して、上述した現場端末、測定装置、外部データベース等のその他の端末や装置類等と、データ通信可能に接続されたシステムである。
なお、合否判定システム1の構成物は、あくまでも一例であり、図示していない上述した現場端末、測定装置、外部データベース等のその他の端末や装置類等を含むものであっても良く、これらは、その数、種類及び機能については、適宜設計可能である。
コンピュータ10は、サーバ機能を有し、例えば、1台のコンピュータで実現されても良いし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されても良い。
コンピュータ10は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、施工管理項目の各項目の実測値を取得する実測値取得部11等を備える。
コンピュータ10は、記憶部として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部等を備える。
コンピュータ10は、処理部として、各種処理を実行する各種デバイス、建設現場の各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目を作成する作成部12、作成した施工管理項目の各項目に対して、施工管理基準を設定する設定部13、取得した実測値が、設定した施工管理基準を満たしているか否かを判定する第1判定部14、施工管理項目の全項目の実測値が、施工管理基準を満たしていると判定した場合に、工種を合格と判定する第2判定部15等を備える。
コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、施工管理項目取得モジュール、施工管理基準取得モジュール、実測値取得モジュール、図面データ取得モジュール、アイコン図形出力モジュール、進捗率出力モジュール、工種出力モジュール、エリア毎出力モジュール、指摘内容一覧出力モジュール、全体一覧出力モジュールを実現する。
また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記憶部と協働して、施工管理項目記憶モジュール、設定記憶モジュール、実測値記憶モジュール、合否結果記憶モジュール、判定結果記憶モジュール、図面データ記憶モジュールを実現する。
また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、施工管理項目作成モジュール、設定モジュール、実測値反映モジュール、第1判定モジュール、合否反映モジュール、指摘内容作成モジュール、指摘内容反映モジュール、第2判定モジュール、工種判定結果作成モジュール、レイヤ生成モジュール、アイコン図形作成モジュール、アイコン図形注目度変更モジュール、アイコン図形配置モジュール、進捗率作成モジュール、進捗率配置モジュール、工種注目度変更モジュール、エリア毎判定結果作成モジュール、エリア毎注目度変更モジュール、指摘内容一覧作成モジュール、全体一覧作成モジュールを実現する。
以下、合否判定システム1が実行する各処理について、上述した各モジュールが実行する処理と併せて説明する。
本明細書において、各モジュールは、その処理内容を、自身が有する機能として実行するものであっても良いし、所定のアプリケーションを介して実行するものであっても良い。
[コンピュータ10が実行する施工管理項目作成処理]
図3に基づいて、コンピュータ10が実行する施工管理項目作成処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する施工管理項目作成処理のフローチャートを示す図である。本施工管理項目作成処理は、上述した建設現場の各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目を作成する作成処理(ステップS1)の詳細である。
施工管理項目取得モジュールは、建設現場の各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目を取得する(ステップS10)。
エリアは、建設現場における階層や場所を表すものである。工種は、工事の種別を表し、例えば、電気設備工事、給排水衛生設備工事、エレベーター工事、トイレ工事である。部材は、工事に用いる物品等の名称や種類を表し、例えば、配電盤、電線管、給水管、排水管、ドアハンガーレール、ドアロックである。施工管理項目は、例えば、各部材における寸法、部品点数である。
施工管理項目取得モジュールは、この施工管理項目を、外部データベースから取得する。施工管理項目取得モジュールは、各部材の施工管理項目の送信を、外部データベースに対して要求し、必要なデータを取得する。または、施工管理項目取得モジュールは、この施工管理項目を、現場端末から取得する。現場端末は、管理者又は作業者等から、この施工管理項目の入力を受け付け、受け付けたデータを、コンピュータ10に送信する。施工管理項目取得モジュールは、このデータを受信し、この施工管理項目を取得する。
なお、施工管理項目取得モジュールが、この施工管理項目を取得する方法は、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
施工管理項目作成モジュールは、建設現場の各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目を作成する(ステップS11)。
施工管理項目作成モジュールは、取得した建設現場の各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目に基づいて、部材毎に、施工管理項目をまとめたテンプレートを作成する(図4参照)。このテンプレートは、部材毎に、施工管理項目と、施工管理基準と、実測値と、合格か合格ではないかの判定結果と、合格でなかった場合の指摘内容とを反映するものである。施工管理基準、実測値、判定結果及び指摘内容の詳細については、後述する。
施工管理項目作成モジュールは、部材毎に、このテンプレートを作成することにより、建設現場の各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目を作成する。
図4に基づいて、施工管理項目作成モジュールが作成するテンプレートについて説明する。同図は、施工管理項目作成モジュールが作成するテンプレートの例を模式的に示す図である。同図において、テンプレート20が示されている。このテンプレート20は、給排水衛生設備工事に必要な部材の内の一の部材のものである。
テンプレート20において、部材欄21、施工管理項目欄22、施工管理基準欄23、実測値欄24、合否欄25、指摘内容欄26が示されている。
部材欄21は、部材の名称が入力される欄である。施工管理項目欄22は、この部材の施工管理項目が入力される欄である。施工管理基準欄23は、この部材の施工管理基準が入力される欄である。実測値欄24は、この部材の実測値が入力される欄である。合否欄25は、この部材の実測値が施工管理基準に対して合格であるか合格ではないかが入力される欄である。指摘内容欄26は、この部材が合格でなかった場合の指摘内容が入力される欄である。
施工管理項目作成モジュールは、部材欄21に、部材の名称(部材A)を入力し、施工管理項目欄22に、この部材の施工管理項目(長さ、部品点数)を入力することにより、建設現場の各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目を作成する。これらの欄以外の各欄の詳細は、後述する処理において、其々、説明する。
なお、施工管理項目作成モジュールは、予め作成されたテンプレート20に対して、今回取得した部材毎の施工管理項目に基づいた部材の名称及び施工管理項目を入力するものであっても良いし、今回取得した部材毎の施工管理項目に基づいて、テンプレート20そのものを作成するものであっても良い。
また、部材欄21は、単に、部材の名称のみが入力される欄であっても良いし、この部材を必要とする工種やエリアが併せて入力される欄であっても良い。
また、各欄の内容や配置等については、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
図3に戻り、施工管理項目作成処理の続きを説明する。
施工管理項目記憶モジュールは、作成した施工管理項目を記憶する(ステップS12)。
施工管理項目記憶モジュールは、作成した部材毎のテンプレートを記憶することにより、作成した施工管理項目を記憶する。
以上が、施工管理項目作成処理である。
合否判定システム1は、上述した施工管理項目作成処理により作成した施工管理項目(テンプレート)を用いて、後述する処理を実行する。
[コンピュータ10が実行する設定処理]
図5に基づいて、コンピュータ10が実行する設定処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する設定処理のフローチャートを示す図である。本設定処理は、上述した作成した施工管理項目の各項目に対して、施工管理基準を設定する設定処理(ステップS2)の詳細である。
施工管理基準取得モジュールは、作成した施工管理項目の各項目に対する施工管理基準を取得する(ステップS20)。
施工管理基準は、施工管理項目の各項目の基準値である。例えば、「長さ」の項目に対する施工管理基準が、「9~11cm」であり、「部品点数」の項目に対する施工管理基準が、「24個」である。
施工管理基準取得モジュールは、この施工管理基準を、外部データベース等から取得する。施工管理基準取得モジュールは、施工管理項目の各項目に対する施工管理基準の送信を、外部データベースに対して要求し、必要なデータを取得する。または、施工管理基準取得モジュールは、この施工管理基準を、現場端末から取得する。現場端末は、管理者又は作業者等から、この施工管理基準の入力を受け付け、受け付けたデータを、コンピュータ10に送信する。施工管理基準取得モジュールは、このデータを受信し、この施工管理基準を取得する。
なお、施工管理基準取得モジュールが、この施工管理基準を取得する方法は、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
設定モジュールは、作成した施工管理項目の各項目に対して、施工管理基準を設定する(ステップS21)。
設定モジュールは、作成した施工管理項目(テンプレート)の各項目に対して、施工管理基準を設定する。
設定モジュールは、上述した施工管理基準欄23に、各項目に対する施工管理基準を入力し、作成した施工管理項目の各項目に対して、施工管理基準を設定する(図6参照)。
図6に基づいて、設定モジュールが設定する施工管理基準について説明する。同図は、上述した図4において説明したテンプレート20における各項目に対して施工管理基準を設定した際の例を模式的に示す図である。なお、上述した図4と同様の内容については、同様の符号を付している。
設定モジュールは、各項目に対応する施工管理基準欄23に、取得した施工管理基準(「長さ」に対して9~11cm、「部品点数」に対して24個)を入力することにより、作成した施工管理項目の各項目に対して、施工管理基準を設定する。
図5に戻り、設定処理の続きを説明する。
設定記憶モジュールは、設定した施工管理基準を記憶する(ステップS22)。
設定記憶モジュールは、施工管理基準を入力したテンプレートを記憶することにより、設定した施工管理基準を記憶する。
以上が、設定処理である。
合否判定システム1は、上述した設定処理により設定した施工管理基準を用いて、後述する処理を実行する。
[コンピュータ10が実行する実測値取得処理]
図7に基づいて、コンピュータ10が実行する実測値取得処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する実測値取得処理のフローチャートを示す図である。本実測値取得処理は、上述した施工管理項目の各項目の実測値を取得する実測値取得処理(ステップS3)の詳細である。
実測値取得モジュールは、施工管理項目の各項目の実測値を取得する(ステップS30)。
実測値は、使用された部材等を実際に測定した結果である。例えば、「長さ」の項目の実測値が、「10cm」であり、「部品点数」の項目の実測値が、「23個」である。
実測値取得モジュールは、現場端末や測定装置から、施工管理項目の各項目の実測値を取得する。現場端末は、管理者又は作業者から、施工管理項目の各項目に対応する実測値の入力を受け付け、受け付けたデータを、コンピュータ10に送信する。実測値取得モジュールは、このデータを受信し、施工管理項目の各項目の実測値を取得する。または、測定装置は、部材の測定結果を、コンピュータ10に送信する。実測値取得モジュールは、この測定結果を受信し、施工管理項目の各項目の実測値を取得する。
なお、実測値取得モジュールが、この実測値を取得する方法は、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
実測値反映モジュールは、作成した施工管理項目の各項目に対して、実測値を反映する(ステップS31)。
実測値反映モジュールは、作成した施工管理項目(テンプレート)の各項目に対して、取得した実測値を反映する。
実測値反映モジュールは、上述した実測値欄24に、各項目に対する実測値を入力し、作成した施工管理項目の各項目に対して、実測値を反映する(図8参照)。
図8に基づいて、実測値反映モジュールが反映する実測値について説明する。同図は、上述した図6において説明したテンプレート20における各項目に対して、実測値を反映した際の例を模式的に示す図である。なお、上述した図4及び図6と同様の内容については、同様の符号を付している。
実測値反映モジュールは、各項目に対応する実測値欄24に、取得した実測値(「長さ」に対して10cm、「部品点数」に対して23個)を入力することにより、作成した施工管理項目に、実測値を反映する。
図7に戻り、実測値取得処理の続きを説明する。
実測値記憶モジュールは、反映した実測値を記憶する(ステップS32)。
実測値記憶モジュールは、実測値を入力したテンプレートを記憶することにより、反映した実測値を記憶する。
以上が、実測値取得処理である。
合否判定システム1は、上述した実測値取得処理により取得した実測値を用いて、後述する処理を実行する。
[コンピュータ10が実行する第1判定処理]
図9に基づいて、コンピュータ10が実行する第1判定処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第1判定処理のフローチャートを示す図である。本第1判定処理は、上述した取得した実測値が、設定した施工管理基準を満たしているか否かを判定する第1判定処理(ステップS4)の詳細である。
第1判定モジュールは、取得した実測値が、設定した施工管理基準を満たしているか否かを判定する(ステップS40)。
第1判定モジュールは、取得した実測値が、この実測値に対応する項目に設定された施工管理基準を満たしているか否かを判定する。実測値が施工管理基準を満たすとは、実測値が、施工管理基準の範囲内に有る、施工管理基準と一致する等である。例えば、部材Aの施工管理項目「長さ」において、施工管理基準が「9~11cm」であり、実測値が「10cm」である場合、実測値が施工管理基準の範囲内であるため、第1判定モジュールは、取得した実測値が、設定した施工管理基準を満たしていると判定する。一方、部材Aの施工管理項目「部品点数」において、施工管理基準が「24個」であり、実測値が「23個」である場合、実測値が施工管理基準と一致しないため、第1判定モジュールは、取得した実測値が、設定した施工管理基準を満たしていないと判定する。
第1判定モジュールは、取得した実測値が、設定した施工管理基準を満たしていると判定した場合(ステップS40 YES)、取得した実測値に対応する項目が、設定した施工管理基準に合格していると判定する(ステップS41)。
合否反映モジュールは、作成した施工管理項目に、合格していることを反映する(ステップS42)。
合否反映モジュールは、作成した施工管理項目(テンプレート)の内、今回合格していると判定した項目に対して、合格していることを反映する。
合否反映モジュールは、上述した合否欄25に、合格していることを入力し、作成した施工管理項目の内、今回合格していると判定した項目に対して、合格していることを反映する(図10参照)。
コンピュータ10は、ステップS42の処理の実行後、後述するステップS47の処理を実行する。
ステップS40の処理に戻り、第1判定モジュールが、取得した実測値が、設定した施工管理基準を満たしてないと判定する場合について説明する。
第1判定モジュールは、取得した実測値が、設定した施工管理基準を満たしていないと判定した場合(ステップS40 NO)、取得した実測値に対応する項目が、設定した施工管理基準に合格していないと判定する(ステップS43)。
合否反映モジュールは、作成した施工管理項目に、合格していないことを反映する(ステップS44)。
合否反映モジュールは、作成した施工管理項目(テンプレート)の内、今回合格していないと判定した項目に対して、合格していないことを反映する。
合否反映モジュールは、上述した合否欄25に、合格していないことを入力し、作成した施工管理項目の内、今回合格していないと判定した項目に対して、合格していないことを反映する(図10参照)。
指摘内容作成モジュールは、施工管理項目に対する指摘内容を作成する(ステップS45)。
指摘内容は、施工管理基準と、実測値との間の差異や合格していないと判定した理由である。
指摘内容作成モジュールは、合格していないと判定した項目における施工管理基準と、実測値とに基づいて、指摘内容を作成する。指摘内容作成モジュールは、この施工管理基準と、実測値との間の差異や、合格していないと判定した理由等を、指摘内容として作成する。例えば、合格していないと判定した部材Aの施工管理項目「部品点数」において、施工管理基準が「24個」であり、実測値が「23個」であるため、指摘内容として「個数不足」を作成する。
なお、指摘内容作成モジュールが作成する指摘内容は、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。例えば、指摘内容作成モジュールは、上述した例において、指摘内容として「-1個」等の不足する個数そのものを指摘内容として作成しても良いし、それ以外の内容を指摘内容として作成しても良い。
また、指摘内容作成モジュールが作成する指摘内容は、管理者又は作業者等によるものであっても良い。この場合、現場端末は、管理者又は作業者等から、指摘内容の入力を受け付け、受け付けたデータを、コンピュータ10に送信する。指摘内容作成モジュールは、このデータを受信し、このデータに基づいて、指摘内容を作成しても良い。
指摘内容反映モジュールは、作成した施工管理項目に、指摘内容を反映する(ステップS46)。
指摘内容反映モジュールは、作成した施工管理項目(テンプレート)の内、今回合格していないと判定した項目に対して、作成した指摘内容を反映する。
指摘内容反映モジュールは、上述した指摘内容欄26に、作成した指摘内容を入力し、作成した施工管理項目の内、今回合格していないと判定した項目に対して、指摘内容を反映する(図10参照)。
図10に基づいて、コンピュータ10が反映する合否の判定結果及び指摘内容について説明する。同図は、上述した図8において説明したテンプレート20における各項目に対して、合否の判定結果及び指摘内容を反映した際の例を模式的に示す図である。なお、上述した図4及び図8と同様の内容については、同様の符号を付している。
ステップS42の処理において、合否反映モジュールは、合格していると判定した施工管理項目「長さ」に対応する合否欄25に、合格していること(〇)を入力することにより、作成した施工管理項目に、合格していることを反映する。
ステップS44の処理において、合否反映モジュールは、合格していないと判定した施工管理項目「部品点数」に対応する合否欄25に、合格していないこと(×)を入力することにより、作成した施工管理項目に、合格していないことを反映する。
ステップS46の処理において、指摘内容反映モジュールは、合格していないと判定した施工管理項目「部品点数」に対応する指摘内容欄26に、作成した指摘内容(個数不足)を入力することにより、作成した施工管理項目に、指摘内容を反映する。
なお、合格していると判定した施工管理項目「長さ」に対応する指摘内容欄26は、何も入力されない状態である。
図9に戻り、第1判定処理の続きを説明する。
合否結果記憶モジュールは、反映した合否及び指摘内容を記憶する(ステップS47)。
合否結果記憶モジュールは、合否及び指摘内容を入力したテンプレートを記憶することにより、反映した合否及び指摘内容を記憶する。
以上が、第1判定処理である。
合否判定システム1は、上述した第1判定処理により判定した各項目の合否及び作成した指摘内容を用いて、後述する処理を実行する。
[コンピュータ10が実行する第2判定処理]
図11に基づいて、コンピュータ10が実行する第2判定処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第2判定処理のフローチャートを示す図である。本第2判定処理は、上述した施工管理項目の全項目の実測値が、施工管理基準を満たしていると判定した場合に、工種を合格と判定する第2判定処理(ステップS5)の詳細である。
第2判定モジュールは、施工管理項目の全項目の実測値が、施工管理基準を満たしているか否かを判定する(ステップS50)。
第2判定モジュールは、上述した第1判定処理の結果、施工管理項目の全項目の実測値が、施工管理基準を満たしている、すなわち、施工管理項目の全項目の実測値が、設定した施工管理基準に合格していると判定したか否かを判定する。
上述した第1判定処理の例では、第2判定モジュールは、部材Aの施工管理項目「長さ」及び「部品点数」の両者の実測値が、設定した施工管理基準に合格しているか否かを判定する。この場合では、第2判定モジュールは、「長さ」の項目が合格していると判定しているものの、「部品点数」の項目が合格していないと判定しているため、満たしていないと判定する。
一方、第2判定モジュールは、「長さ」及び「部品点数」の各項目が合格していると判定した場合、満たしていると判定する。
第2判定モジュールは、施工管理項目の全項目の実測値が、施工管理基準を満たしていると判定した場合(ステップS50 YES)、工種を合格と判定する(ステップS51)。
第2判定モジュールは、全項目が施工管理基準を満たしていると判定した部材を必要とする工種を合格と判定する。すなわち、第2判定モジュールは、部材A及び他の部材の全項目が設定した施工管理基準を満たしていると判定した場合、この部材A及び他の部材を必要とする工種を合格と判定する。
コンピュータ10は、ステップS51の処理を実行後、後述するステップS53の処理を実行する。
一方、第2判定モジュールは、施工管理項目の全項目の実測値が、施工管理基準を満たしていないと判定した場合(ステップS50 NO)、工種を合格ではないと判定する(ステップS52)。
第2判定モジュールは、全項目の実測値の内、少なくとも一つの項目の実測値が、施工管理基準を満たしていないと判定した場合、工種を合格ではないと判定する。すなわち、第2判定モジュールは、部材A及び他の部材の全項目の内、少なくとも一つの実測値が、設定した施工管理基準を満たしていないと判定した場合、この部材A及び他の部材を必要とする工種を合格ではないと判定する。
上述した図10の例では、部材Aを必要とする工種である「給排水衛生設備工事」を、合格ではないと判定する。
工種判定結果作成モジュールは、工種毎に、判定結果を作成する(ステップS53)。
工種判定結果作成モジュールは、合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とに基づいて、判定結果を作成する。例えば、工種判定結果作成モジュールは、判定した工種をまとめた工種一覧を作成する(図12参照)。工種判定結果作成モジュールは、作成した工種一覧に対して、各工種の合否の判定結果を入力し、工種毎に、判定結果を作成する。
図12に基づいて、工種判定結果作成モジュールが作成する工種毎の判定結果について説明する。同図は、工種判定結果作成モジュールが作成する工種一覧の例を模式的に示す図である。同図において、工種一覧30が示されている。
工種一覧30において、工種欄31、合否欄32が示されている。
工種欄31は、工種の名称を示す欄である。合否欄32は、工種の合否の判定結果を示す欄である。
工種判定結果作成モジュールは、工種の名称に基づいて、この工種一覧30を作成する。工種判定結果作成モジュールは、この工種一覧30に対して、ステップS51の処理において、合格と判定した工種に対応する合否欄32に対して、合格(〇)を入力する。一方、工種判定結果作成モジュールは、この工種一覧30に対して、ステップS52の処理において、合格ではないと判定した工種に対応する合否欄32に対して、合格ではない(×)を入力する。
以上の結果、工種判定結果作成モジュールは、工種一覧30を作成する。
なお、工種欄31は、各工種の名称だけでなく、各工種が対応するエリア等に併せて作成されても良い。
また、各欄の内容や配置等については、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
図11に戻り、第2判定処理の続きを説明する。
判定結果記憶モジュールは、作成した判定結果を記憶する(ステップS54)。
判定結果記憶モジュールは、作成した工種一覧30を記憶することにより、作成した判定結果を記憶する。
以上が、第2判定処理である。
なお、コンピュータ10は、上述した第2判定処理により作成した判定結果(工種一覧30)を、現場端末等に出力する構成も可能である。この場合、コンピュータ10は、この工種一覧30を、現場端末に送信し、現場端末は、この工種一覧30を受信し、自身の表示部に表示すれば良い。
合否判定システム1は、上述した第2判定処理により判定した各工種の合否を用いて、後述する処理を実行する。
[コンピュータ10が実行する図面データ取得処理]
図13に基づいて、コンピュータ10が実行する図面データ取得処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する図面データ取得処理のフローチャートを示す図である。
図面データ取得モジュールは、建設現場の図面データを取得する(ステップS60)。
図面データは、建設現場の図面を示すデータである。
図面データ取得モジュールは、この図面データを、外部データベースから取得する。図面データ取得モジュールは、この図面データの送信を、外部データベースに対して要求し、必要な図面データを取得する。または、図面データ取得モジュールは、この図面データを、現場端末から取得する。現場端末は、自身が撮影した図面の図面データ又は自身が記憶する図面データを、コンピュータ10に送信する。図面データ取得モジュールは、この図面データを受信し、この図面データを取得する。
なお、図面データ取得モジュールが、この図面データを取得する方法は、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
レイヤ生成モジュールは、取得した図面データに重ねるレイヤを生成する(ステップS61)。
レイヤは、図面データ上に重ねる透明な仮想シートであり、アイコン、画像、図形、テキスト等の各種データを出力可能なものである。
レイヤ生成モジュールは、取得した図面データの一部又は全部に重なるサイズの仮想シートをレイヤとして生成し、取得した図面データに重ねる。
なお、レイヤは、図面データ上に一枚のみ重ねるものであっても良いし、複数枚重ねるものであっても良い。複数枚重ねる場合、レイヤ毎に異なるデータを出力可能にしても良い。また、生成するレイヤの設定(サイズ、厚み、形状、色等)は、適宜設計可能であり、特に限定されるものではない。
図面データ記憶モジュールは、生成したレイヤを重ねた図面データを記憶する(ステップS62)。
図面データ記憶モジュールは、この図面データを、上述した施工管理項目(テンプレート)及び工種毎の判定結果(工種一覧)に紐付けて記憶する。
以上が、図面データ取得処理である。
合否判定システム1は、上述した図面データ取得処理により取得した図面データを用いて、後述する処理を実行する。
[コンピュータ10が実行するアイコン図形配置処理]
図14に基づいて、コンピュータ10が実行するアイコン図形配置処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行するアイコン図形配置処理のフローチャートを示す図である。
アイコン図形作成モジュールは、生成したレイヤに配置する工種毎に対応するアイコン又は図形を作成する(ステップS70)。
アイコンは、例えば、ピン、マーク、記号、文字である。図形は、例えば、矩形、多角形、円、楕円、扇形である。
アイコン図形作成モジュールは、工種毎に対応付けられた、異なるアイコン又は図形を作成する。アイコン図形作成モジュールは、予め設定された各種アイコン又は図形を用いて、アイコン又は図形を作成しても良いし、新たにアイコン又は図形を作成しても良い。
アイコン図形作成モジュールは、作成したアイコン又は図形に、工種を紐付けることにより、工種毎に対応するアイコン又は図形を作成する。
なお、アイコン図形作成モジュールが作成するアイコン又は図形の種類は、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。また、アイコン図形作成モジュールが、アイコン又は図形を作成する方法は、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
アイコン図形注目度変更モジュールは、第2判定処理の結果に基づいて、作成したアイコン又は図形の注目度を変更する(ステップS71)。
本処理におけるアイコン又は図形の注目度の変更は、例えば、アイコン又は図形のサイズ、色等の変更である。
アイコン図形注目度変更モジュールは、第2判定処理の結果、合格と判定した工種に対応するアイコン又は図形と、合格ではないと判定した工種に対応するアイコン又は図形とを異なる注目度に変更する。アイコン図形注目度変更モジュールは、例えば、合格と判定した工種に対応するアイコン又は図形を、より目立ちにくいサイズや色に変更し、合格ではないと判定した工種に対応するアイコン又は図形を、より目立ちやすいサイズや色に変更する。
なお、アイコン図形注目度変更モジュールは、合格と判定した工種に対応するアイコン又は図形と、合格ではないと判定した工種に対応するアイコン又は図形との両者の注目度を変更するものであっても良いし、何れか一方のアイコン又は図形の注目度を変更するものであっても良い。
また、アイコン図形注目度変更モジュールが変更する注目度は、上述した例に限定されるものではなく、上述した例とは逆に、合格と判定した工種に対応するアイコン又は図形を、より目立ちにくいサイズや色に変更し、合格ではないと判定した工種に対応するアイコン又は図形を、より目立ちやすいサイズや色に変更しても良いし、それ以外の方法により注目度を変更しても良く、適宜設計可能である。
アイコン図形配置モジュールは、第2判定処理の結果に基づいて注目度を変更した、工種に対応付けられたアイコン又は図形を生成したレイヤに配置する(ステップS72)。
アイコン図形配置モジュールは、作成し、注目度を変更したアイコン又は図形を、生成したレイヤに配置する。アイコン図形配置モジュールは、工種に対応する図面データ上における場所にアイコン又は図形を配置する。例えば、アイコン図形配置モジュールは、工種に対応するエリアに基づいて、図面データ上における配置場所を特定し、特定した配置場所に、アイコン又は図形を配置する(図15参照)。
なお、アイコン図形配置モジュールは、管理者又は作業者から、現場端末を介して、アイコン又は図形を配置する場所に関する入力を受け付け、受け付けた場所に配置するものであっても良い。例えば、現場端末は、自身の表示部に表示する図面データに対して、管理者又は作業者が所望するアイコン又は図形の配置場所の入力を受け付け、受け付けたアイコン又は図形の配置場所の座標を特定する。この座標は、図面データの所定の地点を原点としたものであれば良い。現場端末は、この座標を、コンピュータ10に送信する。アイコン図形配置モジュールは、この配置場所の座標に基づいて、アイコン又は図形を配置すれば良い。
図15に基づいて、アイコン図形配置モジュールが配置したアイコンについて説明する。同図は、図面データにアイコンを配置した状態の例を模式的に示す図である。同図において、図面データ40に配置されたアイコン41~44が示されている。
アイコン41~44は、其々が、工種に対応するアイコンであり、各アイコンに対応付けられた工種の図面データ上における場所に配置されている。アイコン41~43と、アイコン44とは異なる注目度で示されている。異なる注目度を示すために、アイコン41~43が、黒塗りであり、アイコン44がハッチングにより着色されている。ここでは、アイコン41~43の其々が、第2判定処理の結果、合格と判定した工種に対応付けられており、アイコン44が、第2判定処理の結果、合格ではないと判定した工種に対応付けられている。
なお、図15において、アイコンを配置した例を示しているが、アイコンの代わりに図形を配置しても良いし、アイコン及び図形の両者を配置しても良いし、合格と判定した工種をアイコンで示し、合格ではないと判定した工種を図形で示しても良いし、その逆であっても良い。
また、アイコン又は図形は、色ではなく、サイズの違いにより、注目度を異ならせるものであっても良い。
図14に戻り、アイコン図形配置処理の続きを説明する。
アイコン図形出力モジュールは、アイコン又は図形を配置した図面データを出力する(ステップS73)。
アイコン図形出力モジュールは、アイコン又は図形を配置した図面データ(図面データ40)を、現場端末に送信する。現場端末は、この図面データ40を受信し、自身の表示部に表示する。
アイコン図形出力モジュールは、この図面データ40を、現場端末に表示させることにより、アイコン又は図形を配置した図面データを出力する。
以上が、アイコン図形配置処理である。
なお、コンピュータ10は、上述したアイコン図形配置処理によりアイコン又は図形を配置した図面データ(図面データ40)を記憶する構成も可能である。この場合、コンピュータ10は、この図面データ40を、建設現場の識別子等と紐付けて記憶すれば良い。
[コンピュータ10が実行する進捗率出力処理]
図16に基づいて、コンピュータ10が実行する進捗率出力処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する進捗率出力処理のフローチャートを示す図である。
進捗率作成モジュールは、施工管理項目の全項目が、施工管理基準を満たすまでの進捗率を作成する(ステップS80)。
進捗率は、各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目の全項目に対する、上述したステップS43の処理により、実測値が設定した施工管理基準を合格していないと判定した施工管理項目の割合である。進捗率は、例えば、%表記、分数表記(実測値が設定した施工管理基準を合格していないと判定した施工管理項目の数/各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目の全項目の数)等の形式により示される。
進捗率作成モジュールは、上述した図10及び図12の例において、給排水衛生設備工事の進捗率を、50%、1/2等と作成する。
なお、進捗率作成モジュールが進捗率の形式は、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
進捗率配置モジュールは、生成したレイヤに、作成した進捗率を配置する(ステップS81)。
進捗率配置モジュールは、作成した進捗率を、生成したレイヤに配置する。進捗率配置モジュールは、工種に対応する図面データ上における場所に、進捗率を配置する。例えば、進捗率配置モジュールは、工種に対応するエリアに基づいて、図面データ上における配置場所を特定し、特定した配置場所に進捗率を配置する(図17参照)。
なお、進捗率配置モジュールは、管理者又は作業者から、現場端末を介して、進捗率を配置する場所に関する入力を受け付け、受け付けた場所に配置するものであっても良い。例えば、現場端末は、自身の表示部に表示する図面データに対して、管理者又は作業者が所望する進捗率の配置場所の入力を受け付け、受け付けた進捗率の配置場所の座標を特定する。この座標は、図面データの所定の地点を原点としたものであれば良い。現場端末は、この座標を、コンピュータ10に送信する。進捗率配置モジュールは、この配置場所の座標に基づいて、進捗率を配置すれば良い。
図17に基づいて、進捗率配置モジュールが配置した進捗率について説明する。同図は、図面データに進捗率を配置した状態の例を模式的に示す図である。同図において、図面データ50に配置された進捗率51が示されている。
進捗率51は、工種に対応するエリア52内の所定の場所に配置されている。
なお、エリア52は、他の工種に対応するエリアとは異なる注目度により示されても良い。また、進捗率51は、エリア52内の任意の場所に配置されていても良いし、エリア52外縁の近傍に配置されていても良いし、エリア52と引出線等により接続された状態で、図面データ50上の任意の場所に配置されていても良い。
図16に戻り、進捗率出力処理の続きを説明する。
進捗率出力モジュールは、施工管理項目の全項目が、施工管理基準を満たすまでの進捗率を出力する(ステップS82)。
進捗率出力モジュールは、進捗率を配置した図面データ(図面データ50)を、現場端末に送信する。現場端末は、この図面データ50を受信し、自身の表示部に表示する。
進捗率出力モジュールは、この図面データ50を、現場端末に表示させることにより、進捗率を配置した図面データを出力する。
以上が、進捗率出力処理である。
なお、コンピュータ10は、上述した進捗率出力処理により進捗率を配置した図面データ(図面データ50)を記憶する構成も可能である。この場合、コンピュータ10は、この図面データ50を、建設現場の識別子等と紐付けて記憶すれば良い。
また、コンピュータ10は、作成した進捗率を配置した図面データを出力するのではなく、工種毎の進捗率をまとめた一覧を作成し、出力しても良いし、作成した進捗率を工種とともに出力しても良いし、それ以外の方法により出力しても良い。
[コンピュータ10が実行する工種出力処理]
図18に基づいて、コンピュータ10が実行する工種出力処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する工種出力処理のフローチャートを示す図である。
工種注目度変更モジュールは、作成した工種毎の判定結果に基づいて、合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを異なる注目度に変更する(ステップS90)。
本処理における工種の注目度の変更は、例えば、背景色、文字色、文字サイズ等の変更である。
工種注目度変更モジュールは、上述したステップS53の処理により作成した工種毎の判定結果において、合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを異なる注目度に変更する。例えば、工種注目度変更モジュールは、上述した図12で示した工種一覧30において、合格と判定した工種の背景色と、合格ではないと判定した工種の背景色とを異なる色に変更する(図19参照)。
図19に基づいて、工種注目度変更モジュールが変更する注目度について説明する。同図は、工種注目度変更モジュールが注目度を変更した工種一覧の例を模式的に示す図である。同図において、工種一覧60が示されている。
工種一覧60は、上述した工種一覧30の注目度が変更されている以外は、同様のものである。
工種一覧60において、工種欄61、合否欄62が示されている。工種欄61は、上述した工種欄31と同様のものであり、合否欄62は、上述した合否欄32と同様のものである。
工種注目度変更モジュールは、合格と判定した工種の背景色と、合格ではないと判定した工種の背景色とを異なる色に着色している。図19において、合格が入力された工種(電気設備工事、エレベーター工事、トレイ工事)と、合格ではないが入力された工種(給排水衛生設備工事)とを、異なる背景色で示している。
なお、図19において、背景色を変更した例を示しているが、背景色の代わりに文字色を変更しても良いし、文字サイズを変更しても良いし、それ以外の内容を変更しても良い。
図18に戻り、工種出力処理の続きを説明する。
工種出力モジュールは、合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを異なる注目度で出力する(ステップS91)。
工種出力モジュールは、合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを異なる注目度に変更した工種一覧(工種一覧60)を、現場端末に送信する。現場端末は、この工種一覧60を受信し、自身の表示部に表示する。
工種出力モジュールは、この工種一覧60を、現場端末に表示させることにより、合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを異なる注目度で出力する。
以上が、工種出力処理である。
なお、コンピュータ10は、上述した合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを異なる注目度に変更した工種一覧(工種一覧60)を記憶する構成も可能である。この場合、コンピュータ10は、この工種一覧60を、建設現場の識別子等と紐付けて記憶すれば良い。
[コンピュータ10が実行するエリア毎出力処理]
図20に基づいて、コンピュータ10が実行するエリア毎出力処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行するエリア毎出力処理のフローチャートを示す図である。
エリア毎判定結果作成モジュールは、作成した工種毎の判定結果に基づいて、エリア毎の各工種の判定結果を作成する(ステップS100)。
エリア毎判定結果作成モジュールは、エリア毎に、各エリアに対応する各工種の判定結果を作成する。例えば、エリア毎判定結果作成モジュールは、エリア毎に、各エリアに対応する各工種の判定結果をまとめたエリア毎一覧を作成する(図21参照)。
図21に基づいて、エリア毎判定結果作成モジュールが作成するエリア毎の各工種の判定結果について説明する。同図は、エリア毎判定結果作成モジュールが作成するエリア毎一覧の例を模式的に示す図である。同図において、エリア毎一覧70が示されている。
エリア毎一覧70において、エリア欄71、工種判定結果欄72が示されている。
エリア欄71は、エリアの名称を示す欄である。工種判定結果欄72は、工種の合否の判定結果を示す欄である。同図において、工種として、給排水衛生設備工事に関する内容を示している。
エリア毎判定結果作成モジュールは、工種毎の判定結果に基づいて、このエリア毎一覧70を作成する。エリア毎判定結果作成モジュールは、エリア毎の工種(給排水衛生設備工事)の判定結果をまとめて、このエリア毎一覧70を作成する。
なお、各欄の内容や配置等については、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
図20に戻り、エリア毎出力処理の続きを説明する。
エリア毎注目度変更モジュールは、合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを、異なる注目度に変更する(ステップS101)。
本処理における工種の注目度の変更は、例えば、背景色、文字色、文字サイズ等の変更である。
エリア毎注目度変更モジュールは、作成したエリア毎の各工種の判定結果において、合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを異なる注目度に変更する。例えば、エリア毎注目度変更モジュールは、上述した図21で示したエリア毎一覧70において、合格と判定した工種の背景色と、合格ではないと判定した工種の背景色とを異なる色に変更する(図22参照)。
図22に基づいて、エリア毎注目度変更モジュールが変更する注目度について説明する。同図は、エリア毎注目度変更モジュールが注目度を変更したエリア毎一覧の例を模式的に示す図である。同図において、エリア毎一覧80が示されている。
エリア毎一覧80は、上述したエリア毎一覧70の注目度が変更されている以外は、同様のものである。
エリア毎一覧80において、エリア欄81、工種判定結果欄82が示されている。エリア欄81は、上述したエリア欄71と同様のものであり、工種判定結果欄82は、上述した工種判定結果欄72と同様のものである。
エリア毎注目度変更モジュールは、合格と判定した工種の背景色と、合格ではないと判定した工種の背景色とを異なる色に着色している。図22において、合格が入力された工種の背景色と合格ではないが入力された工種の背景色とを、異なる背景色で示している。
なお、図22において、背景色を変更した例を示しているが、背景色の代わりに文字色を変更しても良いし、文字サイズを変更しても良いし、それ以外の内容を変更しても良い。
図20に戻り、エリア毎出力処理の続きを説明する。
エリア毎出力モジュールは、合格と判定したエリア毎の工種と、合格ではないと判定したエリア毎の工種とを、異なる注目度で出力する(ステップS102)。
エリア毎出力モジュールは、合格と判定したエリア毎の工種と、合格ではないと判定したエリア毎の工種とを異なる注目度に変更したエリア毎一覧(エリア毎一覧80)を、現場端末に送信する。現場端末は、このエリア毎一覧80を受信し、自身の表示部に表示する。
エリア毎出力モジュールは、このエリア毎一覧80を、現場端末に表示させることにより、合格と判定したエリア毎の工種と、合格ではないと判定したエリア毎の工種とを異なる注目度で出力する。
以上が、エリア毎出力処理である。
なお、コンピュータ10は、上述した作成したエリア毎の各工種の判定結果(エリア毎一覧70)及び/又は上述した合格と判定したエリア毎の工種と、合格ではないと判定したエリア毎の工種とを異なる注目度に変更したエリア毎一覧(エリア毎一覧80)を記憶する構成も可能である。この場合、コンピュータ10は、このエリア毎一覧70及び/又はエリア毎一覧80を、建設現場の識別子等と紐付けて記憶すれば良い。
[コンピュータ10が実行する指摘内容一覧出力処理]
図23に基づいて、コンピュータ10が実行する指摘内容一覧出力処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する指摘内容一覧出力処理のフローチャートを示す図である。
指摘内容一覧作成モジュールは、合格ではないと判定した施工管理項目毎の指摘内容をまとめた一覧を作成する(ステップS110)。
指摘内容一覧作成モジュールは、上述したステップS45の処理により作成した合格ではないと判定した施工管理項目毎の指摘内容をまとめた一覧を、指摘内容一覧として作成する(図24参照)。この指摘内容一覧は、施工管理項目と指摘内容とをまとめた一覧であっても良いし、施工管理項目に加えて、部材名等のそれ以外の内容を併せてまとめた一覧であっても良い。
指摘内容一覧作成モジュールが作成する指摘内容一覧は、上述した例に限定されるものではなく、少なくとも合格ではないと判定した施工管理項目毎の指摘内容をまとめた一覧であれば、適宜設計可能である。
図24に基づいて、指摘内容一覧作成モジュールが作成する指摘内容一覧について説明する。同図は、指摘内容一覧作成モジュールが作成する指摘内容一覧の例を模式的に示す図である。同図において、指摘内容一覧90が示されている。
指摘内容一覧90において、工種欄91、部材欄92、施工管理項目欄93、指摘内容欄94が示されている。
工種欄91は、工種の名称を示す欄である。部材欄92は、部材の名称を示す欄である。施工管理項目欄93は、この部材の施工管理項目を示す欄である。指摘内容欄94は、この施工管理項目の指摘内容を示す欄である。
指摘内容一覧作成モジュールは、合格ではないと判定した施工管理項目に対応する工種、部材名、指摘内容に基づいて、この指摘内容一覧90を作成する。
なお、各欄の内容や配置等については、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。また、指摘内容一覧90は、各工種のエリア名等の他の内容が追加されていても良い。
図23に戻り、指摘内容一覧出力処理の続きを説明する。
指摘内容一覧出力モジュールは、合格ではないと判定した施工管理項目毎の指摘内容をまとめた一覧を出力する(ステップS111)。
指摘内容一覧出力モジュールは、合格ではないと判定した施工管理項目毎の指摘内容をまとめた一覧(指摘内容一覧90)を、現場端末に送信する。現場端末は、この指摘内容一覧90を受信し、自身の表示部に表示する。
指摘内容一覧出力モジュールは、この指摘内容一覧90を、現場端末に表示させることにより、合格ではないと判定した施工管理項目毎の指摘内容をまとめた一覧を出力する
以上が、指摘内容一覧出力処理である。
なお、コンピュータ10は、上述した合格ではないと判定した施工管理項目毎の指摘内容をまとめた一覧(指摘内容一覧90)を記憶する構成も可能である。この場合、コンピュータ10は、この指摘内容一覧90を、建設現場の識別子等と紐付けて記憶すれば良い。
[コンピュータ10が実行する全体一覧出力処理]
図25に基づいて、コンピュータ10が実行する全体一覧出力処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する全体一覧出力処理のフローチャートを示す図である。
全体一覧作成モジュールは、建設現場全体における合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを、エリア毎にまとめた一覧を作成する(ステップS120)。
全体一覧作成モジュールは、建設現場全体における各エリアに対応する各工種の判定結果をまとめた一覧を作成する。例えば、全体一覧作成モジュールは、建設現場全体における各エリアに対応する各工種の判定結果をまとめた全体一覧を作成する(図26参照)。
図26に基づいて、全体一覧作成モジュールが作成する建設現場全体における各エリアに対応する各工種の判定結果をまとめた一覧について説明する。同図は、全体一覧作成モジュールが作成する全体一覧の例を模式的に示す図である。同図において、全体一覧100が示されている。
全体一覧100において、エリア欄101、工種判定結果欄102が示されている。
エリア欄101は、エリアの名称を示す欄である。工種判定結果欄102は、工種の合否の判定結果を示す欄である。
全体一覧作成モジュールは、エリア毎の各工種の判定結果に基づいて、この全体一覧100を作成する。全体一覧作成モジュールは、エリア毎の各工種の判定結果をまとめて、この全体一覧100を作成する。
なお、各欄の内容や配置等については、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
図25に戻り、全体一覧出力処理の続きを説明する。
全体一覧出力モジュールは、建設現場全体における合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを、エリア毎にまとめた一覧を出力する(ステップS121)。
全体一覧出力モジュールは、建設現場全体における合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを、エリア毎にまとめた一覧(全体一覧100)を、現場端末に送信する。現場端末は、この全体一覧100を受信し、自身の表示部に表示する。
全体一覧出力モジュールは、この全体一覧100を、現場端末に表示させることにより、建設現場全体における合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを、エリア毎にまとめた一覧を出力する。
以上が、全体一覧出力処理である。
なお、コンピュータ10は、作成した全体一覧において、合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを、異なる注目度に変更し、注目度を変更した全体一覧を出力する構成も可能である。この場合、コンピュータ10は、合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とで、注目度(背景色、文字色、文字サイズ等)を変更し、変更後の全体一覧を出力すれば良い。また、コンピュータ10は、工種だけでなく、合格ではないと判定した工種が存在するエリアと、合格ではないと判定した工種が存在しないエリアとを、異なる注目度(背景色、文字色、文字サイズ等)に変更する構成も可能である。この場合、上述した工種における注目度の変更と同様に、エリアにおける注目度を変更すれば良い。
また、コンピュータ10は、上述した建設現場全体における合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを、エリア毎にまとめた一覧(全体一覧100)を記憶する構成も可能である。この場合、コンピュータ10は、この全体一覧100を、建設現場の識別子等と紐付けて記憶すれば良い。
上述した各処理は、別個の処理として記載しているが、コンピュータ10は、上述した各処理の一部又は全部を組み合わせて実行する構成も可能である。また、コンピュータ10は、各処理において、説明したタイミング以外のタイミングであっても、その処理を実行する構成も可能である。
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されて良い。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されて良い。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
本実施形態に開示される第1の態様は、建設現場における施工管理項目の合否を判定する合否判定システムであって、
建設現場の各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目を作成する作成部12と、
作成した前記施工管理項目の各項目に対して、施工管理基準を設定する設定部13と、
前記施工管理項目の各項目の実測値を取得する実測値取得部11と、
取得した前記実測値が、設定した前記施工管理基準を満たしているか否かを判定する第1判定部14と、
前記施工管理項目の全項目の実測値が、前記施工管理基準を満たしていると判定した場合に、前記工種を合格と判定する第2判定部15と、
を備える合否判定システム。
本実施形態に開示される第2の態様は、前記第2判定部15が、前記施工管理項目の全項目の実測値の内、少なくとも一つの項目の実測値が、前記施工管理基準を満たしていないと判定した場合に、前記工種を合格ではないと判定する、
第1の態様に記載の合否判定システム。
本実施形態に開示される第3の態様は、前記建設現場の図面データを取得する図面データ取得部と、
取得した図面データに重ねるレイヤを生成する生成部と、
前記第2判定部の判定結果に基づいて注目度を変更した、前記工種に対応付けられたアイコン又は図形を、生成した前記レイヤに配置する配置部と、
を更に備える第1の態様に記載の合否判定システム。
本実施形態に開示される第4の態様は、前記施工管理項目の全項目が、前記施工管理基準を満たすまでの進捗率を出力する進捗率出力部、
を更に備える第1の態様に記載の合否判定システム。
本実施形態に開示される第5の態様は、合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを、異なる注目度で出力する工種出力部、
を更に備える第1の態様に記載の合否判定システム。
本実施形態に開示される第6の態様は、合格と判定したエリア毎の工種と、合格ではないと判定したエリア毎の工種とを、異なる注目度で出力するエリア毎出力部、
を更に備える第1の態様に記載の合否判定システム。
本実施形態に開示される第7の態様は、合格ではないと判定した施工管理項目毎の指摘内容をまとめた一覧を出力する指摘内容一覧出力部、
を更に備える第1の態様に記載の合否判定システム。
本実施形態に開示される第8の態様は、前記建設現場全体における合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを、エリア毎にまとめた一覧を出力する全体一覧出力部、
を更に備える第1の態様に記載の合否判定システム。
1 合否判定システム
7 ネットワーク
10 コンピュータ
11 実測値取得部
12 作成部
13 設定部
14 第1判定部
15 第2判定部
20 テンプレート
21 部材欄
22 施工管理項目欄
23 施工管理基準欄
24 実測値欄
25 合否欄
26 指摘内容欄
30 工種一覧
31 工種欄
32 合否欄
40 図面データ
41~44 アイコン
50 図面データ
51 進捗率
52 エリア
60 工種一覧
61 工種欄
62 合否欄
70,80エリア毎一覧
71,81 エリア欄
72,82 工種判定結果欄
90 指摘内容一覧
91 工種欄
92 部材欄
93 施工管理項目欄
94 指摘内容欄
100 全体一覧
101 エリア欄
102 工種判定結果欄


Claims (10)

  1. 建設現場における施工管理項目の合否を判定する合否判定システムであって、
    建設現場の各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目を作成する作成部と、
    作成した前記施工管理項目の各項目に対して、施工管理基準を設定する設定部と、
    前記施工管理項目の各項目の実測値を取得する実測値取得部と、
    取得した前記実測値が、設定した前記施工管理基準を満たしているか否かを判定する第1判定部と、
    前記施工管理項目の全項目の実測値が、前記施工管理基準を満たしていると判定した場合に、前記工種を合格と判定する第2判定部と、
    を備える合否判定システム。
  2. 前記第2判定部は、前記施工管理項目の全項目の実測値の内、少なくとも一つの項目の実測値が、前記施工管理基準を満たしていないと判定した場合に、前記工種を合格ではないと判定する、
    請求項1に記載の合否判定システム。
  3. 前記建設現場の図面データを取得する図面データ取得部と、
    取得した図面データに重ねるレイヤを生成する生成部と、
    前記第2判定部の判定結果に基づいて注目度を変更した、前記工種に対応付けられたアイコン又は図形を、生成した前記レイヤに配置する配置部と、
    を更に備える請求項1に記載の合否判定システム。
  4. 前記施工管理項目の全項目が、前記施工管理基準を満たすまでの進捗率を出力する進捗率出力部、
    を更に備える請求項1に記載の合否判定システム。
  5. 合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを、異なる注目度で出力する工種出力部、
    を更に備える請求項1に記載の合否判定システム。
  6. 合格と判定したエリア毎の工種と、合格ではないと判定したエリア毎の工種とを、異なる注目度で出力するエリア毎出力部、
    を更に備える請求項1に記載の合否判定システム。
  7. 合格ではないと判定した施工管理項目毎の指摘内容をまとめた一覧を出力する指摘内容一覧出力部、
    を更に備える請求項1に記載の合否判定システム。
  8. 前記建設現場全体における合格と判定した工種と、合格ではないと判定した工種とを、エリア毎にまとめた一覧を出力する全体一覧出力部、
    を更に備える請求項1に記載の合否判定システム。
  9. 建設現場における施工管理項目の合否を判定するコンピュータが実行する合否判定方法であって、
    建設現場の各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目を作成するステップと、
    作成した前記施工管理項目の各項目に対して、施工管理基準を設定するステップと、
    前記施工管理項目の各項目の実測値を取得するステップと、
    取得した前記実測値が、設定した前記施工管理基準を満たしているか否かを判定するステップと、
    前記施工管理項目の全項目の実測値が、前記施工管理基準を満たしていると判定した場合に、前記工種を合格と判定するステップと、
    を備える合否判定方法。
  10. 建設現場における施工管理項目の合否を判定するコンピュータに、
    建設現場の各エリアに対応する工種に必要な各部材の施工管理項目を作成するステップ、
    作成した前記施工管理項目の各項目に対して、施工管理基準を設定するステップ、
    前記施工管理項目の各項目の実測値を取得するステップ、
    取得した前記実測値が、設定した前記施工管理基準を満たしているか否かを判定するステップ、
    前記施工管理項目の全項目の実測値が、前記施工管理基準を満たしていると判定した場合に、前記工種を合格と判定するステップ、
    を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。

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