JP2020197842A - 建築物の3次元データ管理方法及びこれを実現するモバイル端末 - Google Patents

建築物の3次元データ管理方法及びこれを実現するモバイル端末 Download PDF

Info

Publication number
JP2020197842A
JP2020197842A JP2019102781A JP2019102781A JP2020197842A JP 2020197842 A JP2020197842 A JP 2020197842A JP 2019102781 A JP2019102781 A JP 2019102781A JP 2019102781 A JP2019102781 A JP 2019102781A JP 2020197842 A JP2020197842 A JP 2020197842A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
information
camera unit
plane
mobile terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019102781A
Other languages
English (en)
Inventor
康輔 桐原
Kosuke Kirihara
康輔 桐原
知典 高田
Tomonori Takada
知典 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BPM Inc
Original Assignee
BPM Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BPM Inc filed Critical BPM Inc
Priority to JP2019102781A priority Critical patent/JP2020197842A/ja
Priority to PCT/JP2020/019544 priority patent/WO2020241331A1/ja
Publication of JP2020197842A publication Critical patent/JP2020197842A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q50/00Information and communication technology [ICT] specially adapted for implementation of business processes of specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • G06Q50/08Construction
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T19/00Manipulating 3D models or images for computer graphics
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Computer Graphics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】 モバイル端末を利用して比較的簡単に建築物の3次元空間モデルを生成する方法を提供する。【解決手段】 モバイル端末であって、画像を撮影するカメラ部と、前記カメラ部が撮影した画像から複数の平面を検出し、複数の平面ポリゴンを生成する平面検出部と、画像処理を行うことにより3次元空間モデルを生成する3次元形状作成部と、表示部と、を有し、前記3次元形状作成部が、前記複数の平面ポリゴンから、少なくとも1つの平面ポリゴンの選択を受け付け、前記カメラ部が撮影した選択された前記平面ポリゴンに対応する第2の画像を取得し、前記第2の画像に基づくテクスチャ画像を、選択された前記平面ポリゴンに貼り付けることによって、前記3次元空間モデルを生成する。【選択図】 図43

Description

本発明は、建築物の3次元データ管理方法及びこれを実現するモバイル端末に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2013−225245号公報(特許文献1)がある。この公報には、「撮像装置を用いて実空間を撮像することにより生成される入力画像を取得する画像取得部と、前記入力画像に映る1つ以上の特徴点の位置に基づいて、前記実空間と前記撮像装置との間の相対的な位置及び姿勢を認識する認識部と、認識される前記相対的な位置及び姿勢を用いた拡張現実アプリケーションを提供するアプリケーション部と、前記認識部により実行される認識処理が安定化するように、前記特徴点の分布に従って、前記撮像装置を操作するユーザを誘導する誘導オブジェクトを前記入力画像に重畳する表示制御部と、を備える画像処理装置を提供する」と記載されている。
また、特開2014−002645号公報(特許文献2)がある。この公報には、「本発明の合成画像表示システムは、携帯撮像端末とデータサーバとから構成され、データサーバには、竣工中の建物の3次元のコンピュータグラフィック画像が予め書き込まれて記憶され、携帯撮像端末が建物内の画像を撮像し、撮像画像として出力する撮像部と、撮像画像を表示する表示部と、撮像画像と、コンピュータグラフィック画像における当該撮像画像を撮像した同一の位置及び撮像方向の仮想画像とにおいて、同一の特徴点の座標位置を比較する位置制御部と、前記特徴点の座標位置の比較結果により、特徴点の座標位置が重なり合う座標変換を行い、撮像画像に仮想画像を重ね合わせて表示部に表示する画像処理部とを備える。」と記載されている。
特開2013−225245号公報 特開2014−002645号公報
前記特許文献1には、画像内の特徴点群に基づく環境認識技術が記載されている。また、特許文献2には、撮像画像に仮想画像を重ね合わせて表示部に表示する画像処理技術が記載されている。しかし、これらの文献記載の技術は、建築物の3次元空間モデルを生成することが考慮されていない。
そこで、本発明は、モバイル端末を利用して比較的簡単に建築物の3次元空間モデルを生成する方法を提供する。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、モバイル端末であって、画像を撮影するカメラ部と、前記カメラ部が撮影した画像から複数の平面を検出し、複数の平面ポリゴンを生成する平面検出部と、画像処理を行うことにより3次元空間モデルを生成する3次元形状作成部と、表示部と、を有し、前記3次元形状作成部が、前記複数の平面ポリゴンから、少なくとも1つの平面ポリゴンの選択を受け付け、前記カメラ部が撮影した選択された前記平面ポリゴンに対応する第2の画像を取得し、前記第2の画像に基づくテクスチャ画像を、選択された前記平面ポリゴンに貼り付けることによって、前記3次元空間モデルを生成する。
本発明によれば、モバイル端末を利用して比較的簡単に建築物の3次元空間モデルを生成することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
全体の管理システム1の構成図の例である。 統合管理システム101のハードウェア構成の例である。 施工会社端末102のハードウェア構成の例である。 入居者端末105のハードウェア構成の例である。 ヒト関連マスタ情報500の例である。 モノ関連マスタ情報600の例である。 コト関連マスタ情報700の例である。 フェーズ関連マスタ情報800の例である。 メインDB220に記憶されるトランザクション情報900の例である。 メインDB220に記憶されるトランザクション情報900(続き)の例である。 トランザクション情報900に記憶された情報の一部を抜粋した例である。 フェーズ開始終了条件情報1200の例である。 フェーズ進行可否判定情報1300の例である。 データ登録処理フロー1400の例である。 フェーズ更新処理フロー1500の例である。 案件起票時の入力画面1600の例である。 新たな作業項目を追加する入力画面1700の例である。 現場調査を実施する際の画面1800の例である。 担当者が現場調査を実施する際の画面遷移の例である。 工事実施時の入力画面の例である。 Webブラウザで案件一覧を表示する場合の画面2100の例である。 Webブラウザで案件一覧を表示する場合の別の画面2200の例である。 検収・完了時のWebブラウザで案件一覧を表示する場合の画面2300の例である。 ダッシュボードの画面2400の例である。 工程表の画面2500の例である。 案件検索画面2600の例である。 データ解析処理フロー2700の例である。 共通因子解析処理フロー2800の例である。 全体の管理システム1の構成図の例である。 統合管理システム101のハードウェア構成の例である。 施工会社端末102のハードウェア構成の例である。 作業者端末108のハードウェア構成の例である。 建築物データのデータ構造3300の例である。 建物データ3400の例である。 区画データ3500の例である。 ブロックデータ3600の例である。 設備データ3700の例である。 マークアップデータ3800の例である。 3D形状データ3900の例である。 コミュニケーションデータ4000の例である。 カメラマークアップの表示画面4100の例である。 ピンマークアップの表示画面4200の例である。 3次元空間モデルの表示画面の例である。 平面ポリゴンを説明図の例である。 テクスチャの例である。 射影変換の説明図の例である。 平面ポリゴンの更新の説明図の例である。 平面ポリゴンの更新の説明図の例である。 建物一覧画面4900の例である。 建物追加・編集画面5000の例である。 建物詳細画面5100の例である。 ブロック追加・編集画面5200の例である。 ブロック詳細画面5300の例である。 マークアップ詳細画面5400の例である。 3次元空間モデル閲覧画面5500の例である。 AR情報編集画面5600の例である。 カメラマークアップ作成処理フロー5700の例である。 ピンマークアップ作成処理フロー5800の例である。 3次元空間モデル作成処理フロー5900の例である。 平面ポリゴン作成処理フロー6000の例である。 テクスチャ画像生成処理フロー6100の例である。 平面ポリゴン更新処理フロー6200の例である。 3次元空間モデル閲覧処理フロー6300の例である。 AR情報の編集処理フロー6400の例である。 3次元空間モデルを用いたコミュニケーションの例である。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
建設/不動産においての「信頼」から生まれる「安心」「安全」「適正」は、過去情報の蓄積によって得られるものであるが、サービス間で情報は断絶されており、例えば仲介時に過去の不具合情報を知ることは不可能である。そして、オーナー、住人、管理会社、職人、管理人、建物にかかわる人は全て時間とともに変わっていくため、正確な情報は行政すら把握できていない現状がある。
巷にあふれる「仲介サービス」や「資材サービス」、「工程管理」は顕在化する在庫や需要、現象を“瞬間的に”結びつけているものである。
例えば仲介サービスでは、過去にトラブルを起こしていない入居者か、管理の行き届いた管理会社かを知ることはできなかった。修繕などの工事の場合にも、建物が継続的に抱える不具合があるのか、仕事を依頼する場合に職人が適正な仕事を丁寧にしてくれるかどうなのか、安心を得るすべはなかった。
建物を取り巻く「ヒト」「モノ」「カネ」は流動性が高い特徴があり、このような要素に軸足を置くと、オーナーが変わったり、賃借人が変わったり、職人が変わったりすることで先の情報の断絶が起きてしまう。
そこで、本実施例における建築物の管理システムでは、建物を中心にデータ・モデルを設計することで、断絶により全容を把握することが困難であった「不動産」に公正な情報、そしてこれに基づくマッチングを生み出すことを可能とする。
本実施例では、建物の新規施工時から取り壊しまでの、関連するすべての情報を一元的に管理する管理システムの例を説明する。
図1は、全体の管理システム1の構成図の例である。
管理システム1は、複数の施工会社端末102、複数のメーカー端末103、複数の管理会社端末104、複数の入居者端末105、複数のその他業者端末106を備え、それぞれがネットワークを介して統合管理システム101に接続されている。なお、ネットワークは有線、無線を問わず、それぞれの端末はネットワークを介して情報を送受信することができる。
管理システム1のそれぞれの端末や統合管理システム101は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末でもよいし、メガネ型や腕時計型、着衣型などのウェアラブル端末でもよい。また、据置型または携帯型のコンピュータや、クラウドやネットワーク上に配置されるサーバでもよい。あるいは、これらの複数の端末の組合せであってもよい。例えば、1台のスマートフォンと1台のウェアラブル端末との組合せが論理的に一つの端末として機能し得る。またこれら以外の情報処理端末であってもよい。
施工会社端末102は、デベロッパー、施工会社、工務店、職人などが使用する端末である。
メーカー端末103は、資材メーカーや資材問屋などが使用する端末である。
管理会社端末104は、管理会社や仲介業者が使用する端末である。
入居者端末105は、入居者又は建物の所有者が使用する端末である。
その他業者端末106は、建物の新規施工時から取り壊しまでの間に介在する上記以外の業者が使用する端末である。
統合管理サーバは、上記それぞれの端末から建物の新規施工時から取り壊しまでの間に生じる様々な情報の入力を受け付け、これらをメインDB220の中に記憶する。
管理システム1のそれぞれの端末や統合管理システム101は、それぞれオペレーティングシステムやアプリケーション、プログラムなどを実行するプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、ICカードやハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、ネットワークカードや無線通信モジュール、モバイル通信モジュール等の通信制御部と、タッチパネルやキーボード、マウス、音声入力、カメラ部の撮像による動き検知による入力などの入力装置と、モニタやディスプレイ等の出力装置とを備える。なお、出力装置は、外部のモニタやディスプレイ、プリンタ、機器などに、出力するための情報を送信する装置や端子であってもよい。
主記憶装置には、各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで全体システムの各機能要素が実現される。なお、これらの各モジュールは集積化する等によりハードウェアで実装してもよい。また、各モジュールはそれぞれ独立したプログラムやアプリケーションでもよいが、1つの統合プログラムやアプリケーションの中の一部のサブプログラムや関数などの形で実装されていてもよい。
本明細書では、各モジュールが、処理を行う主体(主語)として記載をしているが、実際には各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)を処理するプロセッサが処理を実行する。
補助記憶装置には、各種データベース(DB)が記憶されている。「データベース」とは、プロセッサまたは外部のコンピュータからの任意のデータ操作(例えば、抽出、追加、削除、上書きなど)に対応できるようにデータ集合を記憶する機能要素(記憶部)である。データベースの実装方法は限定されず、例えばデータベース管理システムでもよいし、XMLなどのテキストファイルでもよい。
図2は、統合管理システム101のハードウェア構成の例である。
統合管理システム101は、例えばクラウド上に配置されたサーバで構成される。
主記憶装置201には、データ登録表示モジュール210、状態判定モジュール211、データ解析モジュール212等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ203が実行することで統合管理システム101の各機能要素が実現される。
データ登録表示モジュール210は、施工会社端末102、メーカー端末103、管理会社端末104、入居者端末105、その他業者端末106と連携して、これらの端末から受信した情報をメインDB220に記憶し、また表示する。データ登録表示モジュール210は、データの登録および表示を共に行うが、これらは別々に分離して、データ登録モジュールとデータ表示モジュールとして実装してもよい。
状態判定モジュール211は、メインDB220に記憶されるトランザクション情報900を分析することで、各案件や工事や作業の現在の状態を判定し、各端末や出力装置205に出力・表示する。
データ解析モジュール212は、メインDB220に記憶されている情報を解析することにより、各種有用な情報を抽出し、各端末や出力装置205に出力・表示する。
補助記憶装置202は、メインDB220、ヒト関連DB221、モノ関連DB222、コト関連DB223等のデータベースを備える。
メインDB220は、施工会社端末102、メーカー端末103、管理会社端末104、入居者端末105、その他業者端末106から受信した情報を、建物に対するトランザクション情報900として記憶する。
ヒト関連DB221は、例えばユーザに関する情報、職人に関する情報など、人に関する情報、すなわち「ヒト」に関連する情報を記憶しており、ヒト関連マスタ情報500を格納している。
モノ関連DB222は、例えば建物のタイプ、レイアウト、区画内の構成、内部の設備など、建物に関する情報、すなわち「モノ」に関連する情報を記憶しており、モノ関連マスタ情報600を格納している。
コト関連DB223は、例えばプロジェクトの内容、プロジェクトに対するアクション、工事のタイプ、作業内容など、案件・工事・作業(まとめて工事内容と呼ぶこともある)に関連する情報、すなわち「コト」に関連する情報を記憶しており、コト関連マスタ情報700を格納している。「案件」は「工事案件」と呼ぶこともあり、通常複数の作業を含んでいる。
また、コト関連DB223は、案件・工事・作業(工事内容)の進捗(フェーズ)を示すフェーズ関連の情報も記憶しており、フェーズ関連マスタ情報800を格納している。
図3は、施工会社端末102のハードウェア構成の例である。
施工会社端末102は、例えばスマートフォンで構成される。
主記憶装置301には、統合管理システム連携モジュール310や修繕管理モジュール311が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ303が実行することで施工会社端末102の各機能要素が実現される。
統合管理システム連携モジュール310は、補助記憶装置302に記憶されている修繕管理データ320や、その他施工会社で取得・管理される情報を、定期的に、もしくは情報の更新があるたびに、または任意のタイミングで統合管理システム101に送信する。またアプリケーションのような形ではなく、単にWebブラウザ経由で統合管理システム101にアクセスして、統合管理システム101と連携することにより、Webブラウザの機能を用いて情報を送信するという形にしてもよい
補助記憶装置302は、施工会社が管理する建物に対する修繕管理データ320を記憶する。
図4は、入居者端末105のハードウェア構成の例である。
入居者端末105は、例えばスマートフォンで構成される。
主記憶装置401には、統合管理システム連携モジュール410や入居者メンテナンスモジュール411が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで施工会社端末102の各機能要素が実現される。
統合管理システム連携モジュール410は、補助記憶装置402に記憶されている入居者情報管理データ420や、その他入居者端末105で取得・管理される情報を、定期的に、もしくは情報の更新があるたびに、または任意のタイミングで統合管理システム101に送信する。またアプリケーションのような形ではなく、単にWebブラウザ経由で統合管理システム101にアクセスして、統合管理システム101と連携することにより、Webブラウザの機能を用いて情報を送信するという形にしてもよい
補助記憶装置402は、入居者の入居者情報管理データ420を記憶する。
図5は、ヒト関連マスタ情報500の例である。
ヒト関連マスタ情報500は、建物の新規施工時から取り壊しまでに関連するすべての「人」に関する情報のマスタ情報である。マスタID501、カテゴリID503、個別ID505はメインDB220の外部キーであり、トランザクション情報900の該当する箇所に値が記入される。それぞれの内容は参照情報502、504、506に記憶されている。
このヒト関連マスタ情報500を使用することで、職人に関して、
・どのようなタイプの職人か
・対応可能な地域はどこか
・対応できる工事スキルは何か
・対応可能な仕事内容は何か
などの情報をメインDB220のトランザクション情報900に記憶して管理することができる。
図5の例では、職人に関する情報を記憶しているが、これ以外にも例えば、ユーザに関する情報、職人に関する情報、管理者に関する情報、施工会社に関する情報、管理会社に関する情報などのマスタ情報を記憶することができる。
図6は、モノ関連マスタ情報600の例である。
モノ関連マスタ情報600は、建物の新規施工時から取り壊しまでに関連するすべての建物や設備などの「物」に関する情報のマスタ情報である。マスタID601、カテゴリID603、個別ID605はメインDB220の外部キーであり、トランザクション情報900の該当する箇所に値が記入される。それぞれの内容は参照情報602、604、606に記憶されている。
このモノ関連マスタ情報600を使用することで、建物に関して、
・建物(プロパティ)のタイプはどんなっているか
・建物の間取り(セクション)はどうなっているか
・レイアウトはどうなっているか
・専有部分か、共有部分か
・区画内の構成要素(ブロック)は何か
・どの設備(ファシリティ)に関するものか
などの情報をメインDB220のトランザクション情報900に記憶して管理することができる。
図6の例では、建物や設備に関する情報を記憶しているが、これ以外にも例えば、機器に関する情報、部品に関する情報、素材に関する情報、材料に関する情報などのマスタ情報を記憶することができる。
図7は、コト関連マスタ情報700の例である。
コト関連マスタ情報700は、建物の新規施工時から取り壊しまでに関連するすべての工事、作業の内容などの「事柄」に関する情報のマスタ情報である。マスタID701、カテゴリID703、個別ID705はメインDB220の外部キーであり、トランザクション情報900の該当する箇所に値が記入される。それぞれの内容は参照情報702、704、706に記憶されている。
このコト関連マスタ情報700を使用することで、工事や作業などに関して、
・プロジェクトの内容はどのようなものか
・プロジェクトに対するアクションはどのようなものか
・工事の内容はどのようなものか
・作業の内容はどのようなものか
などの情報をメインDB220のトランザクション情報900に記憶して管理することができる。
なお図7は例示であり、これ以外の「事柄」に関するマスタ情報を記憶してもよい。
図8は、フェーズ関連マスタ情報800の例である。
フェーズ関連マスタ情報800は、メインDB220のトランザクション情報900に記憶されていく案件の進捗を管理するためのマスタ情報である。マスタID801、カテゴリID803、個別ID805はメインDB220のトランザクション情報900の該当する箇所の値として使用される。それぞれの内容は参照情報802、804、806に記憶されている。
このフェーズ関連マスタ情報800を使用することで、案件の進捗に関して、
・現在「依頼・調査・手配・現場作業・完了報告・請求・完了」の7つのフェーズ821のうちのどのフェーズにいるのか(phase_name811)
・それぞれのフェーズの中で、どのような状況なのか(status_name812)
・上記各状況の中で、さらにどのような状態なのか(status_item813)
について細かく管理することができる。
status_name812とstatus_item813を組み合わせることで、案件のすべての状況を特定することが可能である。また、この組み合わせで特定された状況から、その時点の進捗がphase_name811で記載している7つのフェーズ一覧821のどれにあたるのかを判定することができる。
status_name812の個別ID805の値は、メインDB220のトランザクション情報900のステータス名911(status_name)に記憶され、トランザクションのレコードがステータス名一覧822のどの状況なのかを示す。
status_item813の個別ID805の値は、メインDB220のトランザクション情報900のステータス項目912(status_item)に記憶され、822の状況の中で詳細がさらにステータス項目一覧823のどの状況なのかを示す。
例えば、トランザクション情報900の中で、ステータス名911(status_name)がproject_assign_statusで、ステータス項目912(status_item)がcompletedだった場合には、依頼が完了の状態であることを示す。ステータス名911がtachiai_statusで、ステータス項目912がassign_doneだった場合には、立ち合いが依頼済みの状態であることを示す。ステータス名911がinspection_statusで、ステータス項目912がongoinだった場合には、現場調査(現調)が実施中の状態であることを示す。
図9、図10は、メインDB220に記憶されるトランザクション情報900の例である。
統合管理システム101は、施工会社端末102、メーカー端末103、管理会社端末104、入居者端末105、その他業者端末106とネットワークを経由してつながっており、これらの端末からの入力を受け付け、建物の新規施工時から取り壊しまでに関連するすべてのトランザクションをメインDB220のトランザクション情報900に記憶する。
このトランザクション情報900は、基本的にはデータの更新はされず、トランザクションの発生毎に時系列にレコードが追加され続ける。
ヒト関連マスタDB221、モノ関連マスタDB222、コト関連マスタDB223で管理されているように、「ヒト」「モノ」「コト」に関するすべての事象が、トランザクション情報900として記憶され、「誰が」「どこに」「何をしたか」が1レコードで表現される。例えば、1部屋の原状回復工事案件で100件以上のトランザクションデータが生成・記憶される。
トランザクション情報900に記憶される情報は項番903、913のように100項目以上あるが、ここに列挙するものに限定されず、これ以外の情報を記憶することとしてもよい。
記載される対象901、902、911、912は、プロジェクトに関する情報、時期に関する情報、モノ(建物や設備)に関する情報、コト(工事内容:状況、対応内容、金銭)に関する情報、ヒト(依頼元や依頼先)に関する情報を記憶する。
属性904、914は、各記憶できる情報の内容であり、それぞれが属性タイプ(クラス名)905、915として定義されている。それぞれについてデータ型906、916が決められている。
図11はトランザクション情報900に記憶された情報の一部を抜粋した例である。
モノに関する情報1103として、建物ID、建物名、建物住所、区画ID(部屋番号)が記憶されている。また、ブロックID、ブロック種別として、現場調査を行う対象の区画である洋室・トイレ・玄関などが記憶されている。さらに、ファシリティ種別ID、ファシリティID、型番、メーカーとして、調査の対象である設備(ファシリティ)であるエアコン、水栓、鍵やその型番やメーカーなどが記憶されている。1101は図10の項番903、913に対応し、1102は属性タイプ905、915に対応する。
ステータス名1111(status_name)及びステータス項目1112(status_item)の値及びその参照先であるフェーズ関連マスタ800のstatus_name812及びstatus_item813により、各レコードの状況を特定することができる。図11の例は、特許アパート101号室の案件が開始し、立ち合い、調査、工事手配、材料手配、現場対応、案件承認が実施された場合のそれぞれのトランザクションの一部を抜粋したものである。
図12は、フェーズ開始終了条件情報1200の例である。
フェーズ番号1201、フェーズ名1202、フェーズ項目1203は、フェーズ関連マスタ800のphase_name811に示される7つのフェーズ一覧821のどれに当たるのかを示す。
各フェーズにはそれぞれ開始条件1204及び終了条件1205が定められており、これらの条件の組み合わせにより、トランザクション情報900に記載される各レコードの現時点の進捗状況(フェーズ)を判定する。
例えば、一つの原状回復工事を考えてみても、限られた期間の中で複数の工事や作業が並列して実施されていくのが通常であり、このそれぞれの状況をすべて把握して進捗を管理することは難しかった。
一方本実施例では、何かしらの事象(アクション)が発生した場合に、トランザクション情報900にそれを逐一一行のデータレコードで蓄積していき、かつ、このトランザクション情報900のレコードとフェーズ開始終了条件1200とを比較することで、各トランザクションの属するフェーズを判定し、これをユーザに分かりやすく表示することができる。
図13は、フェーズ進行可否判定情報1300の例である。
フェーズ進行可否判定情報1300は、複数並列して発生する工事や作業について、現フェーズから次のフェーズに移行してよいかどうかを規定するテーブルである。
表の縦軸に現フェーズ1302及びそのステータス1303が記載されており、これが横軸に記載されている次フェーズ・ステータスに移行してよいかどうかを「◎」「〇」「×」「−」で示している。
各符号の意味は以下のとおりである。
「◎」は、横軸のフェーズに進行可、かつ最も一般的な進行を示す。
「〇」は、横軸のフェーズに進行可であることを示す。
「×」は、横軸のフェーズに進行不可であることを示す。
「戻」は、現状よりも前のフェーズ(1301のフェーズ番号が小さい方向)に戻ることが想定されているものを示す。
「−」は、現状よりも前のフェーズに戻ることは通常ないが、特に戻ることを禁止しているわけではないものを示す。
例えば、2−1退去立会・2−2現場調査からは一般的に2−3作業承認に進行する。調査の2−3作業承認の次は、3−1工事手配か3−2材料手配に行くことが一般的だが、4現場作業に行く場合もあれば、そのまま5完了報告や6請求になることもある。4−1現場対応の次は4−2作業報告になる、但し、場合によっては再度2−2現場調査に戻らなければならない場合もある。
このように、フェーズ進行可否情報1300により、各フェーズの進行可否を判定することで、誤った作業工程の進行を防ぐことが可能となる。
図14は、データ登録処理フロー1400の例である。
データ登録処理は、統合管理システム101のデータ登録表示モジュール210が、施工会社端末102、メーカー端末103、管理会社端末104、入居者端末105、その他業者端末106と連携して、これらの端末から生じた事象に関する情報(アクション内容)を受信・記憶する処理である。
データ登録表示モジュール210は、端末からアクション内容を受信する(ステップ1410)。なお、各端末からの入力内容を受信するのではなく、統合管理システム101の入力装置204によりユーザが直接アクション内容の入力を行ってもよい。
各アクション内容は、例えば、施工会社端末102の統合管理システム連携モジュール310がユーザからの入力を受け付けることにより生成される。又は、例えば入居者端末105の統合管理システム連携モジュール410がユーザからの入力を受け付けることにより生成される。
データ登録表示モジュール210は受信したアクション内容によるステータス変化が、禁則処理に当たらないかどうかを状態判定モジュール211に問い合わせることにより禁則チェックを実施する(ステップ1420)。
禁則処理に当たらないと判定された場合には、入力されたアクション内容を、メインDB220のトランザクション情報900に1レコード追記し(ステップ1440)、このアクション内容に関するステータス状況をステータス名911とステータス項目912に書き込む(ステップ1450)。書き込まれる内容は、フェーズ関連マスタ情報800に記載されているステータス名一覧822及びステータス項目一覧823から選択される。
禁則処理に当たると判定された場合には、その旨のエラーをアクション内容を受信した各端末に送信し、各端末はエラー内容を表示する(ステップ1460)。もしくはエラー内容を統合管理システム101の出力装置205に表示する。
図15は、フェーズ更新処理フロー1500の例である。
フェーズ更新処理は、統合管理システム101の状態判定モジュール211が、トランザクション情報900の記入に応じて、現時点のフェーズを判定する処理である。
状態判定モジュール211は、フェーズを判定したい案件の指定を受け付ける(ステップ1510)。
そして、当該モジュールは、指定された案件のトランザクション情報900のレコードを取得し、各レコードに記載された最新のステータス情報を取得する(ステップ1520)。
例えば図11の記入例では、案件ID1113が「11」であり同一のものを抽出し、これらのレコードのステータス情報(ステータス名1111及びステータス項目1112)を取得する。
状態判定モジュール211は、取得した最新のステータス情報とフェーズ開始終了条件とを比較することで、現時点のフェーズを判定する。
具体的には、当該モジュールは取得したステータス情報(ステータス名911及びステータス項目912)が、フェーズ開始終了条件のフェーズ終了条件を満たしているか(ステップ1530がYes)もしくは次フェーズの開始条件を満たしいている場合(ステップ1540がYes)、次フェーズに進行してもよい場合であると判定する。
この場合、状態判定モジュール211は、さらにフェーズ進行可否判定情報1300を参照し、次フェーズに進行してよいかどうかを判定する(ステップ1550)。
進行可能であると判定された場合には、フェーズを次フェーズに更新する(ステップ1560)。
フェーズ開始終了条件により、現フェーズ終了条件を満たしておらず、かつ次フェーズ開始条件を満たしていない場合(ステップ1530及びステップ1540がいずれもNo)、フェーズ進行はないものとして、現フェーズのままにする(ステップ1570)。
また、ステップ1530又は1540がYesであり、次フェーズに進行してもよい場合であっても、フェーズ進行可否判定情報1300によるフェーズ進行可否判定の結果(ステップ1550)がNoであった場合には、現フェーズのままとする(ステップ1570)。
状態判定モジュール211は、その結果更新された最新のフェーズ情報を、各端末や統合管理システム101に表示する。もしくは、トランザクション情報900に最新のフェーズ情報を記憶する(ステップ1580)。
なお、本フローでは、特定の案件ごとにフェーズを判定することとし、ステップ1510で案件の指定を受け付けているが、案件ごとだけではなくユーザの指定する任意の情報毎にフェーズを判定することが可能である。
例えば、特定の作業に関するフェーズを判定したい場合には、当該特定の作業IDを有するレコードを抽出して、同様のフェーズ判定処理を実行すればよい。また特定の建物や設備に関するフェーズを判定したい場合には、トランザクション情報900のモノ1103に記載された、建物名や、区画ID、ファシリティIDなどでソートして、レコードを抽出し、同様のフェーズ判定処理を実行すればよい。
図16〜図25は、各端末や統合管理システム101の表示画面の例である。
トランザクション情報900を記入する際の端末からの入力画面や、トランザクション情報900から取得した情報を表示する画面の例を示す。
図16は、案件起票時の入力画面1600の例である。
統合管理システム101のユーザや、管理会社端末104のユーザ、施工会社端末102のユーザなど、案件を管理するユーザが、案件を起案する際に入力する画面の例である。統合管理システム101の場合には、データ登録表示モジュール210が出力装置205に画面を表示し、入力装置204を介してユーザからの入力を受け付ける。施工会社端末102や管理会社端末104など各端末の場合には、各端末の統合管理システム連携モジュールが、統合管理システム101のデータ登録表示モジュール210と連携して画面を表示する。統合管理システム連携モジュールは、スマートフォンのアプリのような形態でもよいし、統合管理システム101から受信した画面情報を表示するWebブラウザの形態でもよい。
1601は、起票する案件の種類を選択する選択欄である。
1602は、建物に関する情報を入力する欄である。
1603は、管理会社に関する情報を入力する欄である。
1604は、連絡先に関する情報を入力する欄である。
1605は、契約内容について入力する欄である。
1606は、案件の詳細について入力する欄である。
1607は、対応日程について入力する欄である。
1608は、工事依頼先について記入する欄である。
1609の保存ボタンがクリックされると、データ登録表示モジュール210は、入力されたそれぞれの情報を、メインDB220のトランザクション情報900の「プロジェクト」「時期」「モノ」「コト」「ヒト」のそれぞれの対応箇所に記憶する。また、図11のレコードID100004の様に、ステータス情報1111、1112に、プロジェクトの「依頼」が「完了」したことを示す情報「project_assign_statu」「completed」が記入される。
図17は、新たな作業項目を追加する入力画面1700の例である。
1701は、案件の選択を受け付ける選択欄であり、既にコト関連DB223やトランザクション情報900に記憶されている案件一覧の情報が表示される。
1702は、作業の種別の選択を受け付ける選択欄である。既にコト関連DB223やトランザクション情報900に記憶されている作業一覧の情報が表示される。
1703は、工事の種類の選択を受け付ける選択欄である。既にコト関連DB223やトランザクション情報900に記憶されている工事一覧の情報が表示される。
その他、作業や工事に関する情報の入力を受け付け、保存ボタン1704がクリックされると、データ登録表示モジュール210は、これらの入力情報をもとにトランザクション情報900に1行レコードを追記する。
例えば、1702で退去立会代行が選択され、予定日時等が入力されて保存ボタン1704が押されると、図11のレコードID10007の様に、ステータス情報1111,1112に、「退去立会」が「依頼済み」であることを示す情報「tachiai_status」「assign_done」が記入される。
図18〜図20は、現場調査や工事などを実施する施工会社端末102、管理会社端末104などの各端末が表示する画面の例である。例えば担当者が操作するスマートフォンなどの端末の統合管理システム連携モジュールが画面を表示する。統合管理システム連携モジュールは、スマートフォンのアプリのような形態でもよいし、統合管理システム101から受信した画面情報を表示するWebブラウザの形態でもよい。
図18は、現場調査を実施する際の画面1800の例である。
1801には、案件に関する情報が表示されている。統合管理システム連携モジュールは、統合管理システム101と連携し、トランザクション情報900に記憶されている案件に関する情報や対象の建物に関する情報を、コト関連DB223やモノ関連DB222を参照しながら取得し、1801に表示する。
トランザクション情報900に記憶されている住所に関する情報(項番26)に基づき、地図上に表示を行ったり(1802)、鍵に関する情報(項番73〜76等)に基づき、カギ情報を表示する(1803)こともできる。
1811には、実施された現場調査の一覧が表示されている。ここに表示されている情報は、トランザクション情報900に記載されている現場調査(現調)の情報を取得して表示している。例えば、コトに関する情報として、何をしたか詳細を記載した項番50−72等のような情報を表示することで、写真やその他の情報を表示することができる。
さらに現場調査情報を追加する場合には1812がクリックされ、図19のような現調情報を追加する画面に遷移する。
すべての現場調査が終了した場合には、完了報告1813がクリックされ、データ登録表示モジュール210がすべての情報をトランザクション情報900に記憶する。
図19は、担当者が現場調査を実施する際の画面遷移の例である。
1901は、工事する部屋についての情報を入力する欄である。統合管理システム連携モジュールは、トランザクション情報900及びモノ関連マスタ情報600に基づき、すでに登録されている部屋の情報をプルダウン表示する。対応する部屋が無い場合には、「新規追加」の選択を受け付け、1910のような新規追加画面をポップアップ表示する。
1902は、工事する箇所についての情報を入力する欄である。統合管理システム連携モジュールは、トランザクション情報900及びモノ関連マスタ情報600に基づき、すでに登録されている箇所(区画や設備)の情報をプルダウン表示する。対応する箇所が無い場合には、「新規追加」の選択を受け付け、1920のような新規追加画面をポップアップ表示する。
1903は、工事の種別などの内容詳細を入力する欄である。さらに詳細な情報を入力する場合には、1930のような設備の詳細の記入を受け付ける。
なお、統合管理システム連携モジュールは、現場調査実施時に、工事が必要な箇所や現在の設備の写真などをトランザクション情報900に登録することが可能である(1904)。
また、この際、同じ部屋や、同じ工事箇所に関する過去のトランザクション情報900を検索することで、過去の状況や過去の写真などを取得して、1905の様に表示することが可能である。
図20は、工事実施時の入力画面の例である。
左側の画面2000は、工事実施時に担当者が情報を入力する入力画面の例である。右側画面2010は、その入力を受けて、検収者が検収を行う場合の入力画面の例である。
2001には、トランザクション情報900に記憶されている、同一設備の過去の写真が検索され、表示されている。
2002には、今回の工事の対象についての情報が、トランザクション情報900のモノやコト、ヒト、時期に関する情報から取得され表示されている。
2003は、工事担当者が工事の状況を記入する記入欄であり、2004の様に現在の設備の写真をアップロードし、トランザクション情報900の写真欄(項番66〜68等)に記憶することができる。トランザクション情報900の写真欄には、実際にはURL等が記載されており、写真データの実体は統合管理システム101の補助記憶装置の中に記憶されており、当該URLによりこのデータが参照されている。
作業が完了した場合には、2005のボタンのクリックを受け付け、データ登録表示モジュール210は、記入された作業情報をトランザクション情報900に記憶する。
次に、作業の検収者は、工事が完了した案件の設備に関する情報を表示する。検収者の使用するスマートフォンなどの端末の、統合管理システム連携モジュールは、統合管理システム101と連携することで、メインDB220のトランザクション情報900に記憶されている、工事の情報を表示する。
例えば2011には、トランザクション情報900のトラブルの内容や原因(項番53,54等)を取得して表示される。
2012には工事実施前の写真がBeforeとして掲載され、2013には工事完了後の写真がAfterとして掲載されている。いずれもトランザクション情報900の添付写真(項番66〜68)から取得することで表示される。
検収者は、比較可能な状態で表示されているBeforeとAfterの両方の写真も考慮しながら、検収作業を実施し、2014にコメントを記入して、検収報告の完了ボタン2015をクリックする。
すると、統合管理システム101のデータ登録表示モジュール210は記入された情報についてメインDB220のトランザクション情報900に1行レコードを追記する。
図21〜図26は、Webブラウザで案件を表示する場合の画面の例である。
統合管理システム101の場合のデータ登録表示モジュール210は、トランザクション情報900及びヒト関連DB221、モノ関連DB222、コト関連DB223等の各種情報を取得することで、出力装置205に画面を表示し、ユーザからの操作を受け付ける。施工会社端末102や管理会社端末104など各端末の統合管理システム連携モジュールは、統合管理システム101のデータ登録表示モジュール210と連携して画面を表示する。統合管理システム連携モジュールは、スマートフォンのアプリのような形態でもよいし、統合管理システム101から受信した画面情報を表示するWebブラウザの形態でもよい。
図21は、Webブラウザで案件一覧を表示する場合の画面2100の例である。
統合管理システム101のデータ登録表示モジュール210は、メインDB220のトランザクション情報900に記憶されている情報をヒト関連DB221、モノ関連DB222、コト関連DB223を参照しながら呼び出し、各種画面を生成して、出力装置205に表示する。またインターネット経由で各端末に表示を行ってもよい。
2101および2102には、案件に関する基礎情報が記載されている。
例えば、建物に関する情報、管理会社に関する情報、工事会社に関する情報、連絡先に関する情報、受注済みの見積書、報告された不具合等が記載され、これらの情報はトランザクション情報900および各種マスタDBの情報から取得をすることにより表示をすることができる。
2103の「現場調査」が選択されると、2101で表示される案件に関連する「現場調査」の情報がトランザクション情報900から取得され、現場調査に関する情報が2104のように一覧表示されている。
それぞれの施工内容については、部屋や箇所(区画や設備)がどこなのか、行う工事が何なのか、どのような理由で工事するのか、等の情報をトランザクション情報900から取得して2105のように表示することができる。
同様に2103で選ばれた項目に関する情報について、データ登録表示モジュール210は、トランザクション情報900からヒト・モノ・コトマスタDBを参照しながら該当する情報を取得し、2104の欄に表示を行うことができる。
2112には、各作業の現在のステータス(依頼済みでこれから実施する旨)が、ステータス情報911や912により判断され、表示されている。またこれら並列して実施される複数の作業の総合的なステータスは2113に表示されている。なお、総合的なステータスとしては、最も遅れているステータスを表示してもよいし、複数の作業の最も遅れているものと最も進んでいるものを両方取得して、「調査実施中〜工事依頼済み」のようにレンジで表示してもよい。
並列して実施されている作業や工事の状況が、状態判定モジュール211により判定され、案件全体での進捗フェーズが特定されて、2111に表示される。2111の例では、依頼と調査が終了しており、現在手配のフェーズにいることが分かる。
アクションの下にかかれている鉛筆アイコンは、編集できることを示す記号である。この鉛筆アイコンをクリックすることで、ユーザは各項目の編集画面に進み、内容を編集することが可能である。アクションの下の鉛筆アイコンの右にあるゴミ箱アイコンは、個別の作業内容を削除するためのアイコンである。
図22は、Webブラウザで案件一覧を表示する場合の別の画面2200の例である。
ここでは、発注・手配する作業一覧を表示している。
例えば、エアコン工事、大工工事、検収工事等の各工事が記載され、それぞれの中に複数の作業が登録されている。
大工工事2201の例では、この工事は8月9日から16日の間に完了する必要があり(2205)、これを展開表示すると、4件の作業2202が表示される。
各作業の対象や原因、依頼先、依頼内容などはトランザクション情報900に記載された各項目から取得し、2203のように表示する。
まだ依頼されていない2件の作業2204については、手配ボタン2206のクリックに応じて、入力画面を表示し、手配に進むことができる。
工事の期間2205は、指定された期間の情報がトランザクション情報900またはコト関連DB223に記憶されており、この情報を読みだして線表として表示する。
この中で、手配される各作業については、この工事期間の始期と終期の間に設定される必要があり、手配の際に工事の期間2205を超えた日程が規定されている場合には、エラーを表示してもよい。
また、各作業の日程について、現在のステータス情報や各作業の進捗を判断して、最適な作業日程を候補日としてあらかじめ表示するようにしてもよい。
図23は、検収・完了時のWebブラウザで案件一覧を表示する場合の画面2300の例である。
2301には、検収結果が表示されている。
2302には、完了報告書が表示されている
2303には、精算交渉の状況が表示されている。
データ登録表示モジュール210は、トランザクション情報900のステータス情報911、922の内容に基づいて、現在の状況をそれぞれの項目のステータス2311、2321、2322として表示する。
図24は、ダッシュボードの画面2400の例である。
データ登録表示モジュール210は、関連する案件の作業情報をトランザクション情報900からまとめて取得し、このステータス情報911、912でソートすることで、2401のように、見積書提出待ち、手配待ちの作業、未報告の現場対応、完了報告書の提出待ち、完了報告書の承認待ち、現場対応予定、のそれぞれの件数をカウントして、表示する。
2402には、ログインしたユーザのIDでトランザクション情報900をソートし、今後一週間の現場対応予定に関する情報を取得し、表示する。
2403には、トランザクション情報900に書き込まれた、同一案件に関する情報がログとして表示されている。
図25は、工程表の画面2500の例である。
データ登録表示モジュール210は、ユーザが対応しているすべての案件について、工程表を表示する。通常1つの案件でも最低3〜10人の職人が関与し、工事の手配は多数の職人を期限内に手配する必要があって、案件管理には深い経験が求められた。
しかしながら、図25のように、現在進捗中及び今後手配しなければならない工事・作業の一覧を見える化することで、手配の支援を容易にし、また手配漏れを防ぐことが可能となる。
データ登録表示モジュール210は、それぞれの工事・作業についての情報をトランザクション情報900から、ヒト・モノ・コト関連マスタDBを参照して取得し、図25のような案件ごとの線表を表示する。
例えば、101号室の退去工事案件2501は8月9日から16日の間に実施する必要があるが(2502)、この案件を展開して表示すると、1件の調査と3件の工事が記載されている(2503)。
調査には2件の作業、エアコン工事には3件の作業、大工工事には1件の作業が必要で、それぞれの作業予定が線表2504の様に分解して記載されている。それぞれの作業に必要な日数や、作業の予定日は、すべてトランザクション情報900または各種マスタDBに記載されている情報を取得することで、データ登録表示モジュール210が表示をおこなう。
図26は、案件検索画面2600の例である。
例えば管理会社端末104や施工会社端末102に表示される画面の例である。管理会社も施工会社も多数の案件を抱えており、各案件の中で複雑な進捗状況を管理する必要がある。図26のようにトランザクション情報900に格納したすべての作業情報を検索する機能を提供することで、各社が担当する案件が、どのような状態で、次にどんなアクションをしなければならないのかを表示することが可能となる。
2601は、検索のための条件の記入欄である。案件が原状回復なのか、入居中修繕なのかの選択の受け付けや、フェーズ、工期、ステータス、キーワードなどでの検索が可能である。
その検索結果は一覧表示され、各案件の概要が2604に表示される。それぞれの案件をクリックすると、さらに案件の詳細情報を確認することも可能である。
また、それぞれの案件について、フェーズ判定処理手段により判定された現在のフェーズが2602に表示され、現在のステータス情報が2603に表示されている。
このように、図26のような検索及び結果の一覧表示を行うことで、各案件の現在の状況が簡単にわかり、かつ各案件の概要や詳細を表示可能であって、管理会社や施工会社は案件の進捗を容易に把握することができるようになる。
以上説明してきたように、本実施例によれば、建物の新規施工時から取り壊しまでの、関連するすべての情報を一元的に記憶、管理する管理システムを実現する。本実施例の管理システムにより、従来は管理会社ごと、施工会社ごと、などでそれぞれ管理されて断絶されていた情報が、1つのメインDB220により時系列ですべて一元的に管理され、居住者や、オーナー、管理会社、施工会社、その他関連する企業すべてにとって有益な情報を提供するためのベースとなる情報が蓄積されることとなる。
これまで記載してきた通り、メインDB220のトランザクション情報900には、建物の新規施工時から取り壊しまでの、関連するすべての情報が時系列に一元的に記憶されている。これらの蓄積情報を解析することで様々な有用な情報を引き出し、表示することが可能となる。
本実施例では、実施例1において蓄積されたメインDB220の情報に基づいて、データ解析を実施し、有益な情報を抽出・表示する方法について説明する。
図27は、データ解析処理フロー2700の例である。
統合管理システム101のデータ解析モジュール212は、メインDB220から検索したい項目の情報を取得する(ステップ2710)。
データ解析モジュール212は、取得したデータを解析し(ステップ2720)、解析結果を統合管理システム101の出力装置205に表示する、もしくは各端末に送付し、各端末が表示する(ステップ2730)。
図28は、共通因子解析処理フロー2800の例である。
データ解析モジュール212におけるデータ解析処理2720のユースケースの1つを説明するフローであり、時系列に蓄積された多数の情報の中から、共通の因子を抽出発見して表示するものである。
例えば、
1.建物単位のソート分析による共通因子の発見
2.区画単位のソート分析による共通因子の発見
3.施設単位のソート分析による共通因子の発見
4.担当管理会社単位のソート分析による共通因子の発見
5.業者単位のソート分析による共通因子の発見
などにより、それぞれの単位で共通に発生している事項、評価、内容などを、特異情報として表示する。
図28の例ではさらに、これらのトランザクション情報900が、いくつかの階層構造を持つ複数の項目の情報を含んでいることに着目し、階層的な項目を粒度の小さいものから大きいものに順に共通因子を発見していくことで、どの階層の項目で特異情報が現れるかを順次判定していく。
データ解析モジュール212は、まず階層的な項目のうちの特定の項目のデータをすべて取得する(ステップ2810)。
当該モジュールは、データを解析し、それらのデータに共通する因子を検出する(ステップ2820)。
共通因子が見つかった場合には、その共通因子のあるデータを特異情報として出力・表示する(ステップ2840)。
共通因子が見つからなかった場合には、一つ上位の階層の項目に移動し(2860)、この一つ上位の階層の情報をまたすべて取得して同様の解析処理を実施する。
階層のすべての項目について解析処理が終わるまで処理を繰り返し(ステップ2850)、階層ごとに順次特異情報を発見していく。
例えば、トランザクション情報900は、建物のトラブルに関する情報を、建物・区画・ブロック・設備などの階層上の項目で記憶している。具体的には、ある建物AAのBB号室の部屋CCの設備DDにトラブルが起きているのかという情報を蓄積している。
このような、階層構造をもつ情報を小さいものから順に共通因子が無いかをたどっていく。例えば、トランザクション情報900のある建物AAのBB号室の部屋CCの設備DD(DDはトイレとする)の情報を過去にわたってさかのぼり、すべてのレコードを取得する。
ここで、過去も何度もの同じような不具合が発見されれば、このある建物AAのBB号室の部屋CCのトイレ自体に問題があるのだという特異情報が抽出される。
次に、1階層上位の建物AAのBB号室の部屋CCが同一の過去のすべてのレコードを取得する。これを解析することで、特異情報が抽出されるか確認する。同様に1階層ずつ上位に解析をしていく。
ここで例えば、建物AAが同一であるすべてのレコードについて同様の解析を行い、不具合の生じた同じ建物AAの他の部屋でも、同様にトイレのトラブルが起きていることが共通因子として発見されたとする。この場合、建物AAのBB号室の部屋CCの設備DDが過去にわたってトイレトラブルがある、ということだけではなく、実は建物AAのいくつかの他の部屋のトイレにもトラブルがあるということが発見でき、建物AA自体の水回りのトラブルの可能性が想定される。
このように、階層状の項目について順次トランザクション情報900に記憶されている情報の共通因子を見つけ出していくことで、建物全体について総合的に問題点や特徴点などを見つけ出すことが可能となる。
階層的な共通因子解析処理フローは、トラブルなどが発見された場合の調査に有効である。当該トラブルが発見された設備(機器等)についての原因をトランザクション情報900を検索することで行うが、これを当該設備から階層を上にたどって順次検索して共通因子(トラブルの原因)を発見していくことで、このトラブルが、設備によるものなのか、その上の階層の区画によるものなのか、さらにその上の階層の建物によるものなのか、などを特定することが可能となり、効率よく的確に問題の所存を発見することができる。
その他にも、トランザクション情報900に格納されている建物の新規施工時から取り壊しまでの時系列情報に基づいて、以下のようなデータ解析のユースケースが考えられる。このデータ解析は図27のように、データ解析モジュールがデータを解析することにより実現される。トランザクション情報900の「項番」は図9の項番903および図10の項番913の番号を示す。
1.建物全体の品質を監視
項番24の建物IDごとに、項番52のトラブル有無をソート、トラブルがあった件について、項番50のファシリティ症状種別で1年ごとに集計を行う。
これにより、部屋や区画を超えて建物自体の老朽化や施工品質を把握することができる。
2.モノの品質を監視
建物や区画関係なく、項番39の型番、項番40のメーカー、項番41の年式ごとに、項番52のトラブル有無をソート、時系列で集計することで、型番、メーカー、年式ごとにトラブル頻度を算出。
例えばXX社製の2000年式YYという型番のエアコンは2年ごとに多くの場合故障しているという情報を得ることができる。
また、故障している地域(項番26建物住所)を軸にみることで、上記のエアコンが寒冷地では故障頻度が高いなどの分析結果を出力することができる。
これらの情報により故障予測をたてることができるため、製品需要予測をメーカーに提供することが可能となり、問屋に需要予測をたてさせることも可能となる。
また、ある時期にまとめて同型番や同メーカーの商品を発注してリプレースすることで大量購入によるコスト減も可能となる。
3.地域の状態を監視
項番52のトラブル有無、項番37のファシリティID、項番50のファシリティ症状種別、項番26の建物住所の相関を見ることで、一つの区画トラブルを超えた例えば悪臭や害虫被害などの地域インフラのトラブルを検知することが可能となる。
通常地域は所有区画で管理がわかれており、統一的に町内の共通インフラの問題を知ることは極めて難しい。しかしながら、このデータ形式では部屋や建物の単位を超えて地域の抱える問題についても知ることや予見することが可能となる。
4.仕事の品質=職人を監視
実際に建物を治すのは「職人」と言われる人たちであるが、この「職人」は主に、電気工事、水道工事、内装工事などある程度のジャンルに分かれている。
項番102の依頼先担当者名でソートし、項番60の作業検収判定にNGがついている職人を集計すると、依頼した作業を一回で終わらせられないいい加減な仕事をする職人かどうかの評価を出力可能となる。
また、その職人が対応した箇所(項番37のファシリティID)に、次に問題が発生するまでの時間が短い(項番52のトラブル有無及び項番21のタイムスタンプより算出)場合、見た目が良く工事完了を検収しても、すぐにダメになるいい加減な仕事をする職人であるという評価を出力することが可能となる。
5.適切な対価を監視
類似する工事の金額の平均値と分散を取得。
項番33のファシリティ種別ID、項番58の作業名、項番102の依頼先担当者、項番90の原価の情報でソートすることにより、特定の職人について工事対象箇所に関する原価を集計することで、各作業ごとの適正価格を出力することが可能となる。
通常、一式で工事見積もりを通していることが多く作業粒度も大きく、個別の作業の価格の分析ができる状況ではなかった。また、職人が他でいくらで仕事をしているか分からなかった。
しかしながら、本実施例のトランザクション情報900では、すべての作業が細かい粒度で記憶されているため、これらを個別に分析することで、例えば、同じ水道管のパッキン交換であっても、職人Aは平均3万円、職人Bは平均10万で行っているということを見える化することが可能となる。
6.人間のスコアリング
複数の分析を組み合わせることによってヒトやモノをスコアリングすることが可能になる。
例えば、職人の「作業の価格」「作業品質」「対応スピード」の3つをパラメータ化し、各職人ごとに評価することで、各職人をスコアリングすることが可能となる。
「作業の価格」は、分析5で導出したように、価格の平均値からのハズレ具合をスコア化することができる。例えば工種によって価格差は大きく異なるため偏差値を用いてスコア化する。
「工事品質」は、分析4で記載したような仕事の品質に基づいてスコアリングが可能である。
「対応スピード」は、例えば、「現場」と「職人の事務所が近いかどうか」で近似してスコア化することが可能である。この際、スケジュールの空き状況も考慮しても構わない。
これらに応じて例えば、価格(安いほうが高くなる偏差値)×品質(悪いと低くなるスコア)/対応スピード(遠くなるほどゆっくりあがるスコア)のような組み合わせに対して、各関数のパラメータを最適化することで、その工事にいま適した職人を1つのスコアで出すことが可能となる。
7.人間間の関連性による人間のスコア
上記分析6で「人間のスコア」を算出したが、これを複数の作業の関連性を考慮してスコア化することもできる。
メインDB220には、項番92〜99の「誰が」、項番100〜103の「誰に」依頼したかという作業の関連性を示す情報が記憶されている。これらの情報及び項番57〜83の作業の内容を用いることで、例えば、AからBに「発注」をしたという情報や、AからBが「情報を得た」という情報や、AがBを「評価した」という情報などが取得できる。
このAとBの関連性を有向グラフとして持たせ数的処理を行うことで各ノードやエッジの重要性をグラフ分析することが可能である。例えば、Google(登録商標)のpagerankの考え方により、信頼性の高いヒトからの評価は高く、逆に信頼性の低いヒトからの評価は低いものとして各ヒト間の相関を再帰計算することで、「評判の良い」入居者であるとか、「信頼できる仕事をしてくる」職人であるということを、より高い信頼性をもって知ることが可能となる。
その結果「信頼性の低い」団体の「推薦」でゴリ押しされる職人や大家や入居者や業者でなく、「信頼性の高い、もしくはみんなに信頼された」職人や大家や入居者や業者の評価値を上げる公正な評価システムを構築することが可能となる。
8.予測工期を導出
項番10の案件IDごとに、項番22の初回作成時タイムスタンプと項番15の完了報告IDが記載された項番21のタイムスタンプとの差分を求めることで、「実際の工期」を算出ことが可能である。
ここで各案件ごとに、項番86の出し値(請求額)と項番90の原価とを集計することにより、工事の規模と原価を算出することが可能である。
この実際の工期を、項番95の作成者ID(工事を手配する担当者)でソートすることにより、案件ID、開始時期、実際の工期、担当者、出し値、原価の一覧データを算出することが可能となる。
これらの因子を分析し、担当者とその他の因子との間の相関関係があることが分かれば、例えば、担当者名を入力すると、それに応じた工期や、出し値、原価等の数値の予測値を求めることが可能となる。また、さらに時期の因子も加味して担当者と、その他の因子との間の相関関係を求めれば、担当者名と開始時期を入力することで、季節因子も加味した状態で工期や、出し値、原価等の予測値を求めることが可能となる。
9.工期と費用の傾向を導出
トランザクション情報900に記憶された膨大な工事件数の類型化を行い、工事のタイプごとの「工期」と「費用」の傾向を導出する。例えばこれらの因子の関係が不明である場合に教師なし学習(クラスタリング)を行うことにより、季節性や他の因子の依存性によって大きく異なる工事の傾向を知ることができ、適切な工期や価格を導出することができる。
10.異常値検出
以上のような工期と費用などの結果に対して、メインDB220の中で結果に大きな影響を与える因子の標準的な閾値を導出し、この閾値を超えていないかを常に監視するような仕組みを作ることが可能である。
例えば「工事の手配がX週間以上完了していない場合は、人間が手配を忘れている」というような閾値Xを上記のような分析で明らかにし、メインDB220のある項目とある項目の差分を監視し続け、これが閾値Xを超えた場合に、アラートを表示することができる。この仕組みでは、閾値X自体をトランザクション情報900の分析から取得するため、実際の工事や作業で意識しなければならない値に近い閾値を設定することが可能となり、実際の人間の感覚に近いサービスを提供することが可能となる。
本実施例では、モバイル端末を利用して比較的簡単に建築物の3次元空間モデルを生成する方法について説明する。先の実施例と同様の構成については同じ符号を付してあり、これらとの差分についてのみ説明を行う。
実空間に付加的な情報を重畳して表示するAR(拡張現実:Augmented Reality)技術では、透過型のディスプレイやスマートフォンの画面等に、ユーザの見ている対象物に関連する文字や画像、映像などを重ね合わせて表示することができる。また、データに対してアノテーションと呼ばれるテキスト、アイコン又はアニメーションなどの関連する情報(メタデータ)を注釈として付与することが可能であり、アノテーションとして様々な形態の仮想的なオブジェクトを用いることができる。
AR空間へのアノテーションの配置は、通常、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)法及びSfM(Structure from Motion)法などにより、画像に映る実空間の3次元構造の認識に基づいて行われる。SLAM法では、入力画像の変化に応じて動的に更新される特徴点のセットを用いて、特徴点の位置の認識と環境内のカメラの位置及び姿勢の認識とが同時に実行される。SfM法では、異なる視点から撮像される複数の画像に映る特徴点の位置から視差が計算され、計算された視差に基づいて環境が認識される。
本システムでは、建築物の新規施工時から取り壊しまでの、関連するヒト・モノ・コトに関するすべての情報を一元的に管理できる仕組みを提供する。例えば、一連の工事案件に関して、どこの、どんな設備が、どうなっていて、何をすべきで、誰が、誰に、どんなことを、いつ、いくらで依頼したか、というようなトランザクション情報を時系列で蓄積するデータベースを備え、管理会社、工務店、資材問屋、入居者、仲介業者、施工管理者、デベロッパー、作業者、コールセンター等から入力を受け付けて情報を蓄積及び共有する仕組みを提供している。
建築物についての情報であるモノの情報は、3次元の構造物であり、3次元空間モデルとして共有、閲覧、編集を行った方が視覚的に理解しやすい場合がある。
建築物についてはBIM(Building Information Modeling)データと呼ばれる3次元のモデリングソフトウェアを使用して建物形状、空間関係、地理情報、建物部材の数量や特性を記憶することが行われるが、このBIMデータによる建築物の3次元空間モデルは全ての建築物に対して必ずしも存在しているとは限らない。
そこで、本実施例では、カメラ部を有するモバイル端末を用いて、建築物の3次元構造を認識し、建築物の完全な3次元モデルではないものの、比較的簡単に建築物の3次元空間モデルを生成し共有するシステムを提供する。
図29は、全体の管理システム1の構成図の例である。
管理システム1は、複数の施工会社端末102、複数のメーカー端末103、複数の管理会社端末104、複数の入居者端末105、複数のその他業者端末106、複数のコールセンター端末107、複数の作業者端末108を備え、それぞれがネットワークを介して統合管理システム101に接続されている。なお、ネットワークは有線、無線を問わず、それぞれの端末はネットワークを介して情報を送受信することができる。
管理システム1のそれぞれの端末や統合管理システム101は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末(モバイル端末)でもよいし、メガネ型や腕時計型、着衣型などのウェアラブル端末でもよい。また、据置型または携帯型のコンピュータや、クラウドやネットワーク上に配置されるサーバでもよい。また、機能としてはVR(仮想現実:Virtual Reality)端末、AR端末、MR(複合現実:Mixed Reality)端末でもよい。あるいは、これらの複数の端末の組合せであってもよい。例えば、1台のスマートフォンと1台のウェアラブル端末との組合せが論理的に一つの端末として機能し得る。またこれら以外の情報処理端末であってもよい。
施工会社端末102は、デベロッパー、施工会社、工務店、職人などが使用する端末である。
メーカー端末103は、資材メーカーや資材問屋などが使用する端末である。
管理会社端末104は、管理会社や仲介業者が使用する端末である。
入居者端末105は、入居者又は建物の所有者が使用する端末である。
その他業者端末106は、建物の新規施工時から取り壊しまでの間に介在する上記以外の業者が使用する端末である。
コールセンター端末107は、コールセンターが使用する端末である。
作業者端末108は、デベロッパー、施工会社、工務店、職人などの建築物の場所で作業を行う作業者が使用する端末である。
図65は、3次元空間モデルを用いたコミュニケーションの例である。各端末は、それぞれコミュニケーションモジュールを介して、3次元空間モデルを共有し、あたかも同一の3次元空間内にいるかのようにコミュニケーションをとることができる。例えば、入居者端末105が、建物内の設備の不具合について簡易の3次元空間モデルを作成し、コールセンター端末107と共有する。入居者とコールセンターの担当者とは、3次元空間モデルを同時に見ながら、不具合についての相談を行うことが可能となる。
管理システム1のそれぞれの端末や統合管理システム101は、それぞれオペレーティングシステムやアプリケーション、プログラムなどを実行するプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、ICカードやハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、ネットワークカードや無線通信モジュール、モバイル通信モジュール等の通信制御部と、タッチパネルやキーボード、マウス、音声入力、カメラ部の撮像による動き検知による入力、GPS、ジャイロ、加速度センサ等の入力装置と、モニタ、ディスプレイ、スピーカー、ヘッドフォン、バイブレータ等の出力装置とを備える。なお、出力装置は、外部のモニタやディスプレイ、プリンタ、機器などに、出力するための情報を送信する装置や端子であってもよい。
図30は、統合管理システム101のハードウェア構成の例である。
BIM管理モジュール3013は、マークアップデータ3800や3D形状データ3900等のBIMデータ3052を入力、編集、管理する。
中央コミュニケーションモジュール3014は、他の端末のコミュニケーションモジュールとの間で建物等データ3051やBIMデータ3052、トランザクション情報900や各種DBに記憶された情報を送受信し、連携を行う。
建物等データ3051は、建物データ3400、区画データ3500、ブロックデータ3600、設備データ3700等であり、建築物の属性情報が記憶されている。
BIMデータ3052は、マークアップデータ3800及び3D形状データ3900であり、3次元空間モデルを表示するための3次元関連データが記憶されている。
図31は、施工会社端末102のハードウェア構成の例である。
マークアップ管理モジュール3121は、マークアップデータ3800を入力、編集、管理する。
3D形状管理モジュール3122は、3D形状データ3900を入力、編集、管理する。
コミュニケーションモジュール3123は、中央コミュニケーションモジュール3014や他のコミュニケーションモジュールとの間で、建物等データ3151やBIMデータ3152を送受信し、連携を行う。
BIMデータ3152は、マークアップデータ3800及び3D形状データ3900であり、3次元空間モデルを表示するための3次元関連データが記憶されている。
なお、メーカー端末103、管理会社端末104、その他業者端末106、コールセンター端末107も施工会社端末102と同様の構成を持っている。
図32は、作業者端末108のハードウェア構成の例である。
作業者端末108は、例えばスマートフォンやタブレット端末で構成される。
主記憶装置3201には、統合管理システム連携モジュール3210やSLAMモジュール3211、平面検出モジュール3212、マークアップ作成モジュール3221、3D形状作成モジュール3222、コミュニケーションモジュール3223が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで作業者端末108の各機能要素が実現される。
なお、入居者端末105は作業者端末108又は施工会社端末102と同様の構成を持っている。
統合管理システム連携モジュール3210は、補助記憶装置3202に記憶されている端末情報管理データ3220や環境地図データ3240、建物等データ3251、BIMデータ3252、その他の作業者端末108で取得・管理される情報を、定期的に、もしくは情報の更新があるたびに、または任意のタイミングで統合管理システム101に送信する。またアプリケーションのような形ではなく、単にWebブラウザ経由で統合管理システム101にアクセスして、統合管理システム101と連携することにより、Webブラウザの機能を用いて情報を送信するという形にしてもよい。
SLAMモジュール(自己位置推定・環境地図作成モジュール)3211は、入力画像の変化に応じて動的に更新される特徴点のセットを用いて、特徴点の位置の認識と環境内のカメラ部3206(又は作業者端末108)の位置及び姿勢(向き)の認識とを行う。
平面検出モジュール3212は、カメラ部3206で撮影された画像から抽出した特徴点から平面を検出し、平面ポリゴンを作成する。撮影された画像が変化することに応じて、検出される平面が変化し、順次平面ポリゴンが更新される。
3D形状作成モジュール(3次元形状作成モジュール)3222は、カメラ部3206で撮影された画像、SLAMモジュール3211や平面検出モジュール3212の情報に基づき、画像処理を行い、建築物(建物、区画、ブロック、設備等)の3D形状及び3次元空間モデルを作成する。
マークアップ作成モジュール3221は、3D形状データにともなって作成されるマークアップデータを作成・管理する。
コミュニケーションモジュール3223は、中央コミュニケーションモジュール3014や他のコミュニケーションモジュールとの間で、環境地図データ2340や建物等データ3251やBIMデータ3252を送受信し、連携を行う。
なお、環境地図データ3240は、異なる端末間で3次元空間の座標を共通のワールド座標として記憶する。
図33は、建築物データのデータ構造3300の例である。
建築物データは階層構造を有し、建物3301の中に複数の区画3302があり、区画3302の中に複数のブロック3303があり、ブロック3303の中に複数の設備3304がある。建築物は、建物、区画、ブロック、設備を含む用語である。なお、これらのデータをまとめて建物等データや建築物データと呼ぶこともある。
各データ間の階層構造のつながりは、各データ中に記載されていてもよいし、各データとは別の階層構造を管理する情報を有していてもよい。
また、建築物データは必ずしもこの4階層に限られるものではなく、そのうちの一部の階層が無い構成であったり、逆に4階層よりも多い階層構造であったりしてもよい。
また、建物、区画、ブロック、設備という呼び名に限られず、別の呼び方であってもよいし、特定の階層の中がさらに分かれる構成であってもよい。例えば、区画の中で、建物の中で1階、2階、3階という階ごとの区画があり、その1階層下に101号室、102号室、103号室等の部屋ごとの区画があってもよい。
図34は、建物データ3400の例である。
建物データ3400は建物に関する情報を記憶する。
項番3の建物種別は、モノ関連マスタ情報600の情報を参照する。
項番5〜7の緯度、経度、高度には、建物の基準位置(例えば玄関)の緯度、経度、高度が記載される。例えば、地図情報に基づいて緯度、経度、高度を入力したり、モバイル端末のGPS等から取得した緯度、経度、高度を入力したりすることができる。
項番8の正面の向きは、例えば建物の玄関を基準とするならば玄関に入る方向が正面の向きとなり、北を0度として時計回りに正面の向きが何度の方向になるかを記憶する。
図35は、区画データ3500の例である。
区画データ3500は建物の1階層下の区画に関する情報を記憶する。
項番3、4の区画種別、間取りは、モノ関連マスタ情報600の情報を参照する。
項番5〜7の位置XYZは、1階層上の建物データ3400の基準位置(例えば玄関)を基準とした相対位置を記憶する。
項番8の正面の向きは、1階層上の建物データ3400の基準方向である項番8正面の向きを基準として、そこからの相対角度を記憶する。
図36は、ブロックデータ3600の例である。
ブロックデータ3600は区画の1階層下のブロックに関する情報を記憶する。
項番3のブロック種別は、モノ関連マスタ情報600の情報を参照する。
項番4〜6の位置XYZは、1階層上の区画データ3500の基準位置を基準とした相対位置を記憶する。
項番7の正面の向きは、1階層上の区画データ3500の基準方向である項番8正面の向きを基準として、そこからの相対角度を記憶する。
図37は、設備データ3700の例である。
設備データ3700はブロックの1階層下の設備に関する情報を記憶する。
項番3の設備種別は、モノ関連マスタ情報600の情報を参照する。
項番8〜10の位置XYZは、1階層上のブロックデータ3600の基準位置を基準とした相対位置を記憶する。
項番11の正面の向きは、1階層上のブロックデータ3600の基準方向である項番7正面の向きを基準として、そこからの相対角度を記憶する。
なお、図34〜図37の建物等データの各項目は、トランザクション情報900内に記憶される構成としてもよいし、トランザクション情報900とは別データとして構築し、トランザクション情報900から参照される構成としてもよい。
図38は、マークアップデータ3800の例である。
マークアップデータ3800は、3次元空間モデル内での特定のオブジェクトについての位置や向き及び関連する画像やコメントなどを記憶する。本システムにおいては、JSONファイルの形で情報を記憶するが、その他の形式であっても構わない。
図38の例では、特定のブロック(例えば部屋)の3次元空間モデル内で、画像を撮影したカメラ位置を示すカメラマークアップや、3次元空間モデル内で目印をつけるピンマークアップに対してマークアップデータを記憶する例を示している。
項番2の種別は、マークアップがカメラマークアップに対するものなのか、ピンマークアップに対するものなのかを示す。
項番3、4は、マークアップが関連する設備に関する情報が記憶されており、設備IDは、モノ関連マスタ情報600を参照する。モノ関連マスタ情報600に記憶されていない設備については、項番4のその他の設備名に記入することができる。
項番6〜9の位置XYZは、1階層上のブロックの基準位置を基準とした相対位置を記憶する。
項番10〜14の回転は、3次元方向が表現できるようにクォータニオンを記憶する。
項番18の説明、には各マークアップに対する説明を記入することができる。
項番20〜30の添付画像には、マークアップと関連付けて撮影された複数の画像に対する情報を記憶する。例えば、3次元空間モデル内の設備である例えばエアコンについて、エアコンの全体画像、部分画像、型番部分の画像などを関連付けて複数記憶することができる。
図39は、3D形状データ3900の例である。
3D形状データ3900は、3D形状を表現するための情報であり、例えばJSONによって3Dモデルやシーンを表現するglTFフォーマットにより記憶される。
統合管理システム101で管理されているトランザクション情報900に関する情報は、gITFフォーマットの拡張領域に記載する。
項番12〜16のノードには、平面検出モジュール3212により生成された複数の平面ポリゴンに関する情報を記憶する。項番16のAR平面IDは、これら複数の平面ポリゴン毎に付与されたIDを記憶する。
図40は、コミュニケーションデータ4000の例である。
コミュニケーションデータ4000は、端末間で共有されるデータ構造の例を示す。
3次元空間モデルの情報を複数の端末間で共有し、各端末を利用するユーザがあたかも同じ3次元空間モデル内にいるかのようなインタラクションが可能となる。このようなコミュニケーションを行う場合には、各ユーザが3次元空間モデル内でどこの位置からどの方向を見ているかの情報を共有し表示する。コミュニケーションデータ4000には、ユーザの視点や動きを表現するためにアバターを表示するための項番3〜16のような情報が記憶されている。
次に、作業者端末108によりカメラマークアップを作成する処理を説明する。
図41は、カメラマークアップの表示画面4100の例である。
作業者端末108は、カメラ部3206により撮影される映像(リアルタイム動画像)4102を表示する。カメラ部の向きを変えると、それに応じてリアルタイムに映像が更新され出力装置3205である画面に映像が表示される。
映像には、SLAMモジュール3211が検出した特徴点4103やこれらの特徴点から平面検出モジュール3212が検出した平面の情報が重畳されて表示される。なお、映像は1秒間に30フレームや60フレームの高速な動画でもよいし、1秒間に2、3フレーム程度の静止画のコマ送りのようなものであってもよい。また動画ではなく単に静止画であってもよいし、静止画であってカメラの位置や向きが所定の値以上変更された場合に更新されるような構成であってもよい。
図57は、カメラマークアップ作成処理フロー5700の例である。
ユーザによる画面タップなどにより、カメラマークアップ作成ボタン4101が選択されると、マークアップ作成モジュール3221が、カメラマークアップ作成処理5700を開始する。
マークアップ作成モジュール3221は、ユーザが撮影ボタン4104をタップすることによる画像撮影指示を受け付け(ステップ5710)、カメラ部3206により画像を撮影し、保存する(ステップ5720)。
マークアップ作成モジュール3221は、SLAMモジュール3211から、撮影時のカメラ部3206(又は作業者端末108)の3次元空間内の撮影位置及び向きを示す情報を取得する(ステップ5730)。
マークアップ作成モジュール3221は、3次元空間上の対応する位置と向きに撮影位置と向きを示す3Dアイコン画像であるカメラアイコン4105を表示する(ステップ5740)。図41の表示画面4100の例では、四角錐の形のカメラアイコン4105表示されており、四角錐の頭頂点の位置から底面の向きを向いて画像を撮影したことを示している。
マークアップ作成モジュール3221は、撮影した画像と対応付けてマークアップデータを補助記憶装置3202に記憶する(ステップ5750)。
マークアップ作成モジュール3221は、さらにユーザから、撮影した画像や、そこに写っている設備などに対するコメントの入力を受け付け、この情報をマークアップデータと対応付けて補助記憶装置3202に記憶する(ステップ5760)。
カメラマークアップを表示することで、3次元空間モデルの中で、撮影した画像がどこでどの向きで撮影したかが理解できる。
例えば、図20の工事実施時の入力画面において、工事実施前に担当者が入力画面2000に情報を入力した後、工事完了者が検収のために入力画面2000に写真をアップロードする。2012には工事実施前の写真がBeforeとして掲載され、2013には工事完了後の写真がAfterとして掲載されている。
ここで工事完了者は、3次元空間モデルのカメラマークアップを見ながら、工事実施前の写真2012とほぼ同じ位置及び撮影方向で検収用の写真を撮るように促す。さらに進んで、SLAMモジュール3211が取得するカメラ部3206の撮影位置と撮影方向の情報から、以前に撮影されている画像の撮影位置とほぼ同じ位置かつ以前に撮影されている画像の撮影方向とほぼ同じ方向を向いた場合に、自動的に検収用の写真が撮影される構成としてもよい。
または、ほぼ同じ位置かつほぼ同じ撮影方向の写真が撮影された場合に、初めて作業完了報告ボタン2005がクリックできるようになる構成としてもよい。
なお、ほぼ同じ位置とは、Afterの撮影位置がBeforeの撮影位置から例えば半径1mの球の範囲内等のあらかじめ決められた範囲内に来た場合に、ほぼ同じ位置であると判定する。また、ほぼ同じ方向とは、Afterの撮影方向がBeforeの撮影方向から例えば10度の角度の範囲内等のあらかじめ決められた角度内に来た場合に、ほぼ同じ角度だと判定する。または、完全に同じ位置、同じ撮影方向の場合に写真が撮影される仕組みとしてもよい。
撮影された工事前、工事後の画像は統合管理システム連携モジュール3210により、統合管理システム101に送付され、トランザクション情報900及び各種DBに対応付けて記憶される。
その他、例えば図12のフェーズ開始終了条件情報1200において、工事前後でほぼ同じ位置かつほぼ同じ方向の画像が登録されている場合に、フェーズを開始、又は終了することとしてもよい。
次に、作業者端末108によりピンマークアップを作成する処理を説明する。
図42は、ピンマークアップの表示画面4200の例である。
作業者端末108は、カメラ部3206により撮影される映像(リアルタイム動画像)4202を表示する。カメラ部の向きを変えると、それに応じてリアルタイムに映像が更新され出力装置3205である画面に映像が表示される。
映像には、SLAMモジュール3211が検出した特徴点4203やこれらの特徴点から平面検出モジュール3212が検出した平面の情報が重畳されて表示される。
図58は、ピンマークアップ作成処理フロー5800の例である。
ユーザによる画面タップなどにより、ピンマークアップ作成ボタン4201が選択されると、マークアップ作成モジュール3221が、ピンマークアップ作成処理5800を開始する。
作業者端末108は、カメラ部3206により撮影される映像(リアルタイム動画像)4202を表示する(ステップ5810)。
映像には、SLAMモジュール3211が検出した特徴点4203やこれらの特徴点から平面検出モジュール3212が検出した平面の情報が重畳されて表示される(ステップ5820)。
マークアップ作成モジュール3221は、検出された平面の上に平面に対して垂直に刺さった3Dアイコン画像であるピンアイコン4204を表示する。ピンアイコン4204は平面上で移動可能であり、同心円状のアニメーション4205を表示することで、ユーザに位置の特定を促す。
ユーザからピンアイコン4204の移動による平面の一部分の選択を受け付けると(ステップ5830)、マークアップ作成モジュール3221は、選択された平面の位置に平面に垂直な方向のピンアイコン4204を表示する(ステップ5840)。
マークアップ作成モジュール3221は、平面検出モジュール3212から、平面の情報に加えて、ピンアイコン4204の3次元空間モデル内の位置及び向きを示す情報を取得する(ステップ5730)。なお、平面検出モジュール3212ではなく、SLAMモジュール3211がピンアイコン4204の位置及び向きの情報を提供する構成としてもよい。
マークアップ作成モジュール3221は、ピンアイコン4204の情報と共にマークアップデータを補助記憶装置3202に記憶する(ステップ5850)。
マークアップ作成モジュール3221は、さらにユーザから、撮影した画像や、そこに写っている設備などに対するコメントの入力を受け付け、この情報をマークアップデータと対応付けて補助記憶装置3202に記憶する(ステップ5860)。
図43は、3次元空間モデルの表示画面の例である。
平面検出モジュール3212により検出された平面ポリゴンに対して、カメラ部3206が撮影した画像(テクスチャ)を貼り付けることにより、簡易な3次元空間モデルを作成することができる。
3次元空間モデル4300、4350の例では、複数の平面ポリゴン4302や4352がワイヤーフレームとして表示されている。このうちのいくつかの平面ポリゴンには、撮影画像から射影変換された画像がテクスチャとして4303、4304、4353、4354の様に貼り付けられている。
例えば、3次元空間モデル4350の例では、奥の壁の平面ポリゴンに壁のテクスチャ画像4353が貼り付けられており、また、床の平面ポリゴンに床のテクスチャ画像4354が貼り付けられている。
統合管理システム連携モジュール3210は、ネットワークを通じて作成した3次元空間モデルを統合管理システム101にアップロードする。
施工会社端末102、メーカー端末103、管理会社端末104、入居者端末105、その他業者端末106、コールセンター端末107等は、統合管理システム101から3次元空間モデルを受信し、Webブラウザなどで3D表示することにより、現地に行かなくても3次元空間を把握することができるようになる。また、マークアップをモデルに合わせて表示することで現地と同様な視点を提供する。
また、3Dモデル自体にマークアップデータ3800やその付加情報を埋め込むことで、この簡易な3次元空間モデルをBIM(Building Information Modeling)として活用することができる。これは新築物件を設計する際にBIMソフトで3次元CAD図面を作成してから施工する一般的なユースケースとは逆方向の取り組みである。BIMデータが存在しない大部分の物件に対しても、簡易な3次元空間モデル作成して、BIMデータとして活用する有効な手段である。
図59は、3次元空間モデル作成処理フロー5900の例である。
3次元空間モデル作成ボタン4301がタップされると3次元空間モデル作成処理5900を開始する。
カメラ部3206が映像(リアルタイム動画像)を撮影する(5910)。
平面検出モジュール3212は、画像の中の平面を検出し、平面ポリゴンを作成・表示する(ステップ5920)。3次元空間モデル4300、4350の例では、各平面ポリゴン4302や4352等はワイヤーフレームで表現されている。
なお、3次元空間モデル4300、4350の例では、カメラ部3206で撮影している映像は表示せず、黒色の背景にワイヤーフレームが表示される構成としている。一方、撮影している映像を表示する構成としてもよい。
3D形状作成モジュール3222は、ユーザから一部の平面ポリゴンの選択を受け付け(ステップ5930)、画像撮影指示を受け付けると、選択された平面に向かって画像を撮影する(ステップ5940)。
平面ポリゴンの選択及び撮影は、例えば、ユーザがカメラ部3206の撮影方向を動かすことで、撮影方向にある平面ポリゴンが画面中でアクティブになる(ハイライト表示される)ことにより、平面ポリゴンが選択され、その後撮影ボタン4305、4355がタップされることを検知して、画像を撮影する。
他には、画面中に表示されている複数の平面ポリゴンのうち、1つをタップすることにより画像の撮影を行う、すなわち平面ポリゴンの選択と撮影指示をユーザからの1タップで同時に行う構成としてもよい。
3D形状作成モジュール3222は、撮影された画像を射影変換しテクスチャ画像を生成し(ステップ5950)、その後テクスチャ画像を選択された平面ポリゴンに貼り付ける(ステップ5960)。
3D形状作成モジュール3222は、3D形状データ3900(平面ポリゴンの情報とテクスチャ画像情報)を補助記憶装置3202に記憶する。
図44は、平面ポリゴンの説明図の例である。
GPU(Graphics Processing Unit)による3D描画においては、ポリゴンは複数の三角形の集合で表されることがほとんどであり、ここで想定している平面検出モジュール3212も複数の三角形の集合として平面ポリゴンを出力する。但しこれに限られるものではない。
1つの平面ポリゴンは、以下の4つの構成により現わすことができる。
・頂点座標(XYZ座標)を格納した3次元ベクトル配列(V0〜V3)
・各頂点座標におけるテクスチャ座標(UV座標)を格納した2次元ベクトル配列(U0〜U3)
・三角形を作るために、頂点座標を3つずつ時計回り(または反時計回り)の順序で格納するインデックスを格納したスカラー配列(T0、T1)
・テクスチャ画像
図60は、平面ポリゴン作成処理フロー6000の例である。
カメラ部3206は、画像を撮影する(ステップ6010)。
平面検出モジュール3212は、カメラ部3206で撮影された画像から抽出した特徴点から平面を検出し、平面を構成するすべての三角形の頂点を3次元座標からカメラ映像上の2次元座標に射影する(ステップ6020)。
平面検出モジュール3212は、2次元平面上の幾何学計算により1つの三角形を複数のポリゴンに分割する(ステップ6030)。
平面検出モジュール3212は、1つのポリゴンを複数の三角形に分割(ステップ6040)。
平面検出モジュール3212は、それぞれの三角形の頂点についてカメラ映像上の座標(ビューポート座標)を求める(ステップ6050)。
平面検出モジュール3212は、すべての2次元上の頂点座標をもとの3次元平面上に射影して3次元座標に戻す(ステップ6060)。
平面検出モジュール3212は、3次元座標で平面ポリゴンを作成する(ステップ6070)。
図45は、テクスチャの例である。
カメラから撮影した画像は、奥行きのある「パースがついた画像」であり、近くのものは大きく、遠くのものは小さく写っている画像である。このパースのついた画像をそのまま3Dポリゴンに貼り付けた場合、三角形頂点のUV座標を正しく指定したとしても、3D描画を行うGPUに備わる遠近補正(パースペクティブコレクション:Perspective Correction)機能が誤ったピクセル補間処理を行い、不自然な3D表示となってしまう。
例えば、パースのついた画像4501をそのままテクスチャ画像として平面ポリゴンに貼り付けた場合、4502の様に画像内の四角形がゆがんだ形となり、不自然な3D表示となる。
そこで、カメラ部3206で撮影した画像に対して、カメラからの距離が近い部分は縮小、遠い部分は拡大する射影変換(ホモグラフィ)処理を行なったのちに3Dポリゴンにテクスチャとして貼り付ける。
例えば、パースのついた画像4501に射影変換処理を行うことにより、テクスチャ画像4503を生成する。このテクスチャ画像4503を平面ポリゴンに貼り付けると、ゆがみのない正しい3D表示4504を得ることができる。
図61は、テクスチャ画像生成処理フロー6100の例である。
3D形状作成モジュール3222は、撮影された画像を取得し(ステップ6110)、3次元空間内でカメラの撮像面を平面ポリゴンの面に射影するように画像を変換する(ステップ6120)。
3D形状作成モジュール3222は、変換後の画像をテクスチャ画像として記憶する(ステップ6130)。
図46は、射影変換の説明図の例である。
(1)カメラ撮影で得た変換前画像(元画像)の4つの角のビューポート座標は、
PTR=(1, 1) PBR=(1, 0) PBL=(0, 0) PTL=(0, 1)
で表される。
(2)4つの角をカメラ視線方向に延長し、対象三角形(対象の平面ポリゴン)が属する3D空間内の平面と交わるワールド座標に対して、カメラのView行列およびProjection行列を掛けて得られるそれぞれのW値を求める(遠くのワールド座標ほど大きなW値となる)。
WTR WBR WBL WTL
(3)画像の中心であるビューポート座標(0.5, 0.5)からの相対座標にWnを乗算した値をPWnとする。
PWn=(Pn - (0.5, 0.5)) × Wn
(4)PWTR、PWBR、PWBR、PWBLを取り囲む四角形の左下をPWMIN、右上をMWMAXとして、次の計算式でPTR’、PBR’、PBL’、PTL’を求めて0〜1の値に正規化する。
Pn’=((PWn.x - PWMIN.x)/(PWMAX.x - PWMIN.x), (PWn.y - PWMIN.y)/(PWMAX.y - PWMIN.y))
(5)PTR→PTR’、PBR→PBR’、PBL→PBL’、PTL→PTL’となるように画像の射影変換(ホモグラフィ)処理を行う。
こうして、パースなしの変換後画像を生成し、テクスチャ画像として記憶する。
図47は、平面ポリゴンの更新の説明図の例である。
平面検出モジュール3212は、モバイル端末(カメラ部3206)を動かすたびに検出した平面を逐次追加・拡張していくので、カメラ部3206で撮影した写真を貼り付けたポリゴンを順次更新していく必要がある。
図62は、平面ポリゴン更新処理フロー6200の例である。
カメラ部3206の撮影画像の変化に伴い、平面検出モジュール3212は、既にテクスチャ画像が張り付けられている平面4701を拡張し、拡張された平面ポリゴン4702を生成する(ステップ6210)。
拡張された平面ポリゴン4702に対して、画像が撮影されると、3D形状作成モジュール3222は新たなテクスチャ画像を生成する(ステップ6220)。
3D形状作成モジュール3222は、新たなテクスチャ画像を拡張された平面ポリゴンのカメラ撮影範囲4704に追加する(ステップ6230)。
また、3D形状作成モジュール3222は、以前のテクスチャ画像が貼り付けられた平面ポリゴンから、カメラ撮影範囲を削除した画像4705を生成する(ステップ6240)。
3D形状作成モジュール3222は、更新された平面ポリゴン4706に関する3D形状データ3900(平面ポリゴンの情報とテクスチャ画像情報)を記憶する(ステップ6250)。
図48は、平面ポリゴンの更新の説明図の例である。
1つのポリゴンは複数の三角形から構成されるため、三角形毎にポリゴン追加とポリゴン削除の処理を行う。
(1)ポリゴンの追加処理
カメラに写っている新規の検出平面の三角ポリゴンに対して、カメラ映像内の部分に撮影画像から生成したテクスチャ画像を貼り付けた上で、複数の三角ポリゴンに分割する。
追加処理画面4800の例は、拡張された平面ポリゴン内のカメラ撮影範囲内であり、追加された追加平面ポリゴン4805を示す。3次元空間画面4801は、追加平面ポリゴン4805を3次元空間で俯瞰して表示するものである。カメラ撮影範囲表示4802は、カメラで撮影されている映像を示し、拡大カメラ撮影範囲表示4803は、カメラ撮影範囲表示4802の画像を拡大して表示したものである。
追加平面ポリゴン4805は、拡大カメラ撮影範囲表示4803において、元の三角形の形状の右側と下側がカメラ撮影範囲の外に出ており、カメラ撮影範囲内の五角形の形状部分が追加平面ポリゴン4805として追加される。3次元空間画面4801では、追加平面ポリゴン4805の五角形は3つの三角形に分割された平面ポリゴンとして記憶される。
(2)ポリゴンの削除処理
カメラに写っている既存の三角ポリゴンに対して、映像内の部分を取り除き、複数の三角ポリゴンに分割する。
削除処理画面4850の例は、拡張された平面ポリゴンからカメラ撮影範囲内を削除した削除後平面ポリゴン4855を示す。3次元空間画面4851は、削除後平面ポリゴン4855を3次元空間で俯瞰して表示するものである。カメラ撮影範囲表示4852は、カメラで撮影されている映像を示し、拡大カメラ撮影範囲表示4853は、カメラ撮影範囲表示4852の画像を拡大して表示したものである。
削除後平面ポリゴン4855は、拡大カメラ撮影範囲表示4853において、元の三角形の形状の上側の辺に重なる一部の領域を撮影しており、このカメラ撮影範囲の領域が削除された七角形の平面ポリゴンが記憶される。3次元空間画面4851では、削除後平面ポリゴン4855の七角形は5つの三角形に分割された平面ポリゴンとして記憶される。
上記で説明したように、モバイル端末を利用して比較的簡単に建築物の3次元空間モデルを生成することが可能となる。ここで生成された3次元空間モデルは、統合管理システム101にアップロードされ、トランザクション情報900やヒト関連DB221、モノ関連DB222、コト関連DB223に格納された各種情報と関連付けて3次元空間モデルのマークアップデータ3800と3D形状データ3900とを含むBIMデータ3052として記憶される。
3次元空間モデルは、統合管理システム101からダウンロードされ、各端末間で共有され表示・編集することが可能である。図49〜図56は、例えば作業者端末108が、建築物の情報を表示し、3次元空間モデルを閲覧・編集する画面の遷移の例である。以下作業者端末108が表示を行う場合の例を説明するが、施工会社端末102やコールセンター端末が表示を行う場合であっても同様の処理となる。
図49は、建物一覧画面4900の例である。
統合管理システム連携モジュール3210は、統合管理システム101から情報を取得し、複数の建物の一覧情報4902を表示する。検索領域4901によりキーワードで建物を検索することができる。4903を選択すると建物詳細画面5100に遷移する。4904を選択すると建物追加/編集画面5000に遷移する。
図50は、建物追加/編集画面5000の例である。
統合管理システム連携モジュール3210は、5001〜5006の情報の入力を受け付け、建物の情報を追加し、統合管理システム101に送信・登録する。建物の緯度、経度の情報5003は、GPSから取得される。建物住所5004は、作業者が自ら入力してもよいし、「位置から」のボタンをタップすることで、GPS情報により地図情報から取得された建物住所の情報が記入されることとしてもよい。
図51は、建物詳細画面5100の例である。
統合管理システム連携モジュール3210は、統合管理システム101から情報を取得し、建物詳細画面5100を表示する。上部には建物の詳細情報5101及び建物の写真又は3次元画像5102が表示される。また、特定の建物に対する区画の一覧情報5105を表示する。区画はいくつかのグループ5104でまとめられており、例えば1階、2階のようにグループ分けして表示される。
5103を選択すると建物の編集画面に5000に遷移する。5106を選択すると建物詳細画面に遷移する。5107を選択すると区画追加/編集画面に遷移する。
統合管理システム連携モジュール3210は、建物詳細画面5100を表示したときと同様に、統合管理システム101から情報を取得し、特定の区画に対するブロックの一覧情報を表示する。上部には区画の詳細情報及び区画の写真又は3次元画像が表示される。ブロックはいくつかのグループでまとめられる。ブロックの一覧情報のうちの特定のブロックを選択するとブロック詳細画面5300に遷移する。
図52は、ブロック追加/編集画面5200の例である。
統合管理システム連携モジュール3210は、5201〜5205の情報の入力を受け付け、ブロックの情報を追加し、統合管理システム101に送信・登録する。階層構造が理解できるように、ブロックの上位の区画5202の情報もあわせて登録する。
図53は、ブロック詳細画面5300の例である。
統合管理システム連携モジュール3210は、統合管理システム101から情報を取得し、ブロック詳細画面5300を表示する。上部にはブロックの詳細情報5301及びブロックの写真又は3次元画像5302が表示される。また、特定のブロックに対する設備の一覧情報5305を表示する。設備はいくつかのグループ5304でまとめられており、例えば内装、機器のようにグループ分けして表示される。
5303を選択するとブロックの編集画面に遷移する。5306を選択すると設備の詳細を示すマークアップ詳細画面5400に遷移する。AR編集ボタン5307を選択するとAR情報編集画面5600に遷移する。3D閲覧ボタン5310を選択すると、3次元空間モデル閲覧画面5500に遷移する。
図54は、マークアップ詳細画面5400の例である。
統合管理システム連携モジュール3210は、統合管理システム101から情報を取得し、マークアップ詳細画面5400を表示する。上部にはマークアップの詳細情報5401を表示する。上部にはマークアップの詳細情報5401及びマークアップの写真又は3次元画像5402が表示される。また、特定のマークアップに対して記憶された画像やコメントの一覧情報5405を表示する。5403を選択するとマークアップ編集画面に遷移する。5406を選択すると例えば記憶されている画像を読み出して表示する。
図55は、3次元空間モデル閲覧画面5500の例である。
統合管理システム連携モジュール3210は、統合管理システム101から、建物等データ3051及び3次元空間モデルのマークアップデータ3800と3D形状データ3900とを含むBIMデータ3052を取得し、3次元空間モデル閲覧画面5500を表示する。
3次元空間モデル5501には、複数のカメラマークアップ5502、5503や、複数のピンマークアップ5504、5505が表示されている。マークアップの詳細5510にはマークアップに関連するコメントや写真の情報が表示されており、例えばピンマークアップ5504を選択すると、表示例の様に、ピンマークアップについてのコメントや、これに対応付けて記憶された複数の写真5512、5513が表示される。
VRボタン5520を選択すると、VR閲覧モードに遷移し、3次元空間モデルをVR表示することができる。例えば、画面を左右2つに分割し、左目用と右目用の視差のある画像をそれぞれ表示する。
図28において、トランザクション情報900を検索し、階層的な項目を粒度の小さいものから大きいものに順に共通因子を発見して、どの階層の項目で特異情報が現れるかを順次判定していくことを説明した。
ここで共通因子の発見された項目の複数のデータについて、建物等データ3051とBIMデータ3052を取得し、それらを1つの3次元空間モデルに表示する。こうすることで、3次元空間モデルを閲覧しながら共通因子の発見された複数の項目のどこが問題であったのかを特定していくことが可能となる。
これは、特に時間の離れた複数の共通因子について、同一の3次元空間モデル内で問題点などの特異情報を特定していく場合や、距離の離れた遠隔地である例えばコールセンターに対して問題点などの特異情報を表示する場合等に有効である。
図56は、AR情報編集画面5600の例である。
AR情報編集は、マークアップ作成モジュール3221や、マークアップ管理モジュール3121が、3D形状作成モジュール3222や3D形状管理モジュール3122と連携して実行する。
3次元空間モデル5601には、例えばピンマークアップ5602が表示されている。このピンマークアップ5602を選択すると、マークアップの詳細5650がAR情報編集画面5600の中にポップアップ画面として表示され、編集が可能となる。
色変更ボタン5630を選択すると、ピンマークアップに表示する色を変更するポップアップ画面が表示される。設備選択ボタン5620を選択すると、モノ関連DB222に格納された情報から設備を選択することができる。
マークアップの詳細5650は、マークアップに関連するコメントや写真の情報が表示されており、例えばピンマークアップ5602を選択すると、表示例の様に、ピンマークアップについてのコメントや、これに対応付けて記憶された複数の写真5651が表示される。
図63は、3次元空間モデル閲覧処理フロー6300の例である。
施工会社端末102が実行するものとして説明するが、他の端末が実行してもよい。
統合管理システム連携モジュール310は、統合管理システム101から建物等データ3051及びBIMデータ3052を取得する(ステップ6310)。
統合管理システム連携モジュール310は、取得した建物等データ3051に基づき、建物、区画、ブロック、設備に関する一覧情報を表示する(ステップ6320)。ユーザからの選択を受け付け、選択された項目に対するBIMデータ3052に基づき、3次元空間モデルを表示する(ステップ6330)。
図64は、AR情報の編集処理フロー6400の例である。
施工会社端末102が実行するものとして説明するが、他の端末が実行してもよい。
統合管理システム連携モジュール310は、統合管理システム101から建物等データ3051及びBIMデータ3052を取得する(ステップ6310)。
統合管理システム連携モジュール310は、編集対象の3次元空間モデルデータ及び/又は関連情報の選択を受け付ける(ステップ6420)。
マークアップ管理モジュール3121及び/又は3D形状管理モジュール3122は、選択された項目に対するBIMデータ及び/又は関連情報の編集画面を表示し(ステップ6430)、編集内容を記憶する(ステップ6440)。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
101…統合管理システム、102…施工管理会社端末、103…メーカー端末、104…管理会社端末、105…入居者端末、106…その他業者端末、107…コールセンター端末、108…作業者端末、210…データ登録表示モジュール、211…状態判定モジュール、212…データ解析モジュール、220…メインDB、221…ヒト関連DB、222…モノ関連DB、223…コト関連DB、500…ヒト関連マスタ情報、600…モノ関連マスタ情報、700…コト関連マスタ情報、800…フェーズ関連マスタ情報、900…トランザクション情報、1200…フェーズ開始終了条件情報、1300…フェーズ進行可否判定情報、3210…統合管理システム連携モジュール、3211…SLAMモジュール、3212…平面検出モジュール、3221…マークアップ作成モジュール、3222…3D形状作成モジュール、3223…コミュニケーションモジュール

Claims (21)

  1. モバイル端末であって、
    画像を撮影するカメラ部と、
    前記カメラ部が撮影した画像から複数の平面を検出し、複数の平面ポリゴンを生成する平面検出部と、
    画像処理を行うことにより3次元空間モデルを生成する3次元形状作成部と、
    表示部と、
    を有し、
    前記3次元形状作成部が、
    前記複数の平面ポリゴンから、少なくとも1つの平面ポリゴンの選択を受け付け、
    前記カメラ部が撮影した選択された前記平面ポリゴンに対応する第2の画像を取得し、
    前記第2の画像に基づくテクスチャ画像を、選択された前記平面ポリゴンに貼り付ける
    ことによって、前記3次元空間モデルを生成する
    ことを特徴とするモバイル端末。
  2. 請求項1に記載のモバイル端末であって、
    前記カメラ部が、第3の画像を撮影し、
    前記第3の画像と対応付けて、前記カメラ部の3次元空間内での撮影位置と撮影方向とを記憶し、
    前記撮影位置と前記撮影方向とを示すアイコン画像を、前記3次元空間モデルに表示する
    ことを特徴とするモバイル端末。
  3. 請求項2に記載のモバイル端末であって、
    前記撮影位置と前記撮影方向とを示す前記アイコン画像と対応付けて、前記第3の画像を表示する
    ことを特徴とするモバイル端末。
  4. 請求項2又は3に記載のモバイル端末であって、
    前記撮影位置と略同じ位置かつ前記撮影方向と略同じ方向を向いた場合に、前記カメラ部が第4の画像を撮影し、
    前記第3の画像と前記第4の画像とを対応付けて記憶する
    ことを特徴とするモバイル端末。
  5. 請求項2又は3に記載のモバイル端末であって、
    前記カメラ部の位置が前記撮影位置から所定の範囲内かつ、前記カメラ部の方向が前記撮影方向から所定の角度以内の場合に、前記カメラ部が第4の画像を撮影し、
    前記第3の画像と前記第4の画像とを対応付けて記憶する
    ことを特徴とするモバイル端末。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のモバイル端末であって、
    検出された前記複数の平面の中の一部分の選択を受け付け、
    選択された前記一部分の3次元空間内の位置と、入力された情報とを対応付けて記憶する
    ことを特徴とするモバイル端末。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載のモバイル端末であって、
    前記3次元形状作成部は、
    3次元空間内で前記カメラ部の撮像面を、選択された前記平面ポリゴンの面に射影するように、前記第2の画像を変換し前記テクスチャ画像を生成する
    ことを特徴とするモバイル端末。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載のモバイル端末であって、
    前記3次元形状作成部は、
    選択された前記平面ポリゴンに対応する範囲の画像を前記テクスチャ画像から切り取り、前記平面ポリゴンに貼り付ける
    ことを特徴とするモバイル端末。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載のモバイル端末であって、
    前記3次元形状作成部は、
    前記平面検出部により、既にテクスチャ画像が張り付けられている前記平面ポリゴンが拡張された場合に、拡張された前記平面ポリゴン内で前記カメラ部の撮影範囲に、新たなテクスチャ画像を貼り付ける
    ことを特徴とするモバイル端末。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載のモバイル端末であって、
    前記3次元形状作成部は、
    前記平面検出部により、既にテクスチャ画像が張り付けられている前記平面ポリゴンが拡張された場合に、既にテクスチャ画像が張り付けられている前記平面ポリゴンのうち、拡張された前記平面ポリゴン内で、前記カメラ部の撮影範囲と重複する部分の前記平面ポリゴンを削除する
    ことを特徴とするモバイル端末。
  11. 建築物の3次元データ管理方法であって、
    カメラ部が撮影した画像から複数の平面を検出し、複数の平面ポリゴンを生成し、
    前記複数の平面ポリゴンから、少なくとも1つの平面ポリゴンの選択を受け付け、
    前記カメラ部が撮影した選択された前記平面ポリゴンに対応する第2の画像を取得し、
    前記第2の画像に基づくテクスチャ画像を、選択された前記平面ポリゴンに貼り付けることによって、3次元空間モデルを生成する
    ことを特徴とする3次元データ管理方法。
  12. 請求項11に記載の3次元データ管理方法であって、
    前記カメラ部が、第3の画像を撮影し、
    前記第3の画像と対応付けて、前記カメラ部の3次元空間内での撮影位置と撮影方向とを記憶し、
    前記撮影位置と前記撮影方向とを示すアイコン画像を、前記3次元空間モデルに表示する
    ことを特徴とする3次元データ管理方法。
  13. 請求項12に記載の3次元データ管理方法であって、
    前記撮影位置と前記撮影方向とを示す前記アイコン画像と対応付けて、前記第3の画像を表示する
    ことを特徴とする3次元データ管理方法。
  14. 請求項12又は13に記載の3次元データ管理方法であって、
    前記撮影位置と略同じ位置かつ前記撮影方向と略同じ方向を向いた場合に、前記カメラ部が第4の画像を撮影し、
    前記第3の画像と前記第4の画像とを対応付けて記憶する
    ことを特徴とする3次元データ管理方法。
  15. 請求項12又は13に記載の3次元データ管理方法であって、
    前記カメラ部の位置が前記撮影位置から所定の範囲内かつ、前記カメラ部の方向が前記撮影方向から所定の角度以内の場合に、前記カメラ部が第4の画像を撮影し、
    前記第3の画像と前記第4の画像とを対応付けて記憶する
    ことを特徴とする3次元データ管理方法。
  16. 請求項11〜15のいずれか1つに記載の3次元データ管理方法であって、
    検出された前記複数の平面の中の一部分の選択を受け付け、
    選択された前記一部分の3次元空間内の位置と、関連する情報とを対応付けて記憶する
    ことを特徴とする3次元データ管理方法。
  17. 請求項11〜16のいずれか1つに記載の3次元データ管理方法であって、
    3次元空間内で前記カメラ部の撮像面を、選択された前記平面ポリゴンの面に射影するように、前記第2の画像を変換し前記テクスチャ画像を生成する
    ことを特徴とする3次元データ管理方法。
  18. 請求項11〜17のいずれか1つに記載の3次元データ管理方法であって、
    選択された前記平面ポリゴンに対応する範囲の画像を前記テクスチャ画像から切り取り、前記平面ポリゴンに貼り付ける
    ことを特徴とする3次元データ管理方法。
  19. 請求項11〜18のいずれか1つに記載の3次元データ管理方法であって、
    既にテクスチャ画像が張り付けられている前記平面ポリゴンが拡張された場合に、拡張された前記平面ポリゴン内で前記カメラ部の撮影範囲に、新たなテクスチャ画像を貼り付ける
    ことを特徴とする3次元データ管理方法。
  20. 請求項11〜19のいずれか1つに記載の3次元データ管理方法であって、
    既にテクスチャ画像が張り付けられている前記平面ポリゴンが拡張された場合に、既にテクスチャ画像が張り付けられている前記平面ポリゴンのうち、拡張された前記平面ポリゴン内で、前記カメラ部の撮影範囲と重複する部分の前記平面ポリゴンを削除する
    ことを特徴とする3次元データ管理方法。
  21. 建築物の情報管理プログラムであって、
    モバイル端末に請求項11〜20のいずれか1つの3次元データ管理方法の各ステップを実行させるためのプログラム。

JP2019102781A 2019-05-31 2019-05-31 建築物の3次元データ管理方法及びこれを実現するモバイル端末 Pending JP2020197842A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019102781A JP2020197842A (ja) 2019-05-31 2019-05-31 建築物の3次元データ管理方法及びこれを実現するモバイル端末
PCT/JP2020/019544 WO2020241331A1 (ja) 2019-05-31 2020-05-15 建築物の3次元データ管理方法及びこれを実現するモバイル端末

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019102781A JP2020197842A (ja) 2019-05-31 2019-05-31 建築物の3次元データ管理方法及びこれを実現するモバイル端末

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020197842A true JP2020197842A (ja) 2020-12-10

Family

ID=73552923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019102781A Pending JP2020197842A (ja) 2019-05-31 2019-05-31 建築物の3次元データ管理方法及びこれを実現するモバイル端末

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2020197842A (ja)
WO (1) WO2020241331A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102462556B1 (ko) * 2022-01-04 2022-11-07 주식회사 에스씨컴퍼니 들로네 삼각분할을 이용한 인테리어 메쉬 생성 서비스 제공 시스템
WO2024004440A1 (ja) * 2022-06-30 2024-01-04 ソニーグループ株式会社 生成装置、生成方法、再生装置、及び再生方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113536440B (zh) * 2021-07-28 2023-10-20 国家电网有限公司 一种基于bim运维管理系统的数据处理方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3062488B1 (ja) * 1999-03-09 2000-07-10 株式会社スクウェア テクスチャマッピング装置、方法、及び記録媒体
JP2003281672A (ja) * 2002-03-25 2003-10-03 Foundation For Nara Institute Of Science & Technology 形状情報伝達システム
JP2006040053A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Taisei Corp 画像処理方法及びプログラム
JP2010256253A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Topcon Corp 三次元計測用画像撮影装置及びその方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102462556B1 (ko) * 2022-01-04 2022-11-07 주식회사 에스씨컴퍼니 들로네 삼각분할을 이용한 인테리어 메쉬 생성 서비스 제공 시스템
WO2024004440A1 (ja) * 2022-06-30 2024-01-04 ソニーグループ株式会社 生成装置、生成方法、再生装置、及び再生方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020241331A1 (ja) 2020-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11288412B2 (en) Computation of point clouds and joint display of point clouds and building information models with project schedules for monitoring construction progress, productivity, and risk for delays
Lee et al. Context-aware risk management for architectural heritage using historic building information modeling and virtual reality
El Ammari et al. Remote interactive collaboration in facilities management using BIM-based mixed reality
Golparvar-Fard et al. D4AR–a 4-dimensional augmented reality model for automating construction progress monitoring data collection, processing and communication
CA3054299C (en) Improved building model with capture of as built features and experiential data
WO2020241331A1 (ja) 建築物の3次元データ管理方法及びこれを実現するモバイル端末
Golparvar-Fard et al. Visualization of construction progress monitoring with 4D simulation model overlaid on time-lapsed photographs
US9070216B2 (en) Four-dimensional augmented reality models for interactive visualization and automated construction progress monitoring
US7737966B2 (en) Method, apparatus, and system for processing geometric data of assembled parts
JP5617472B2 (ja) 建築情報統合管理システム、建築情報統合管理プログラムおよび、コンピュータ可読記憶媒体
Agugiaro et al. Queryarch3D: Querying and visualising 3D models of a Maya archaeological site in a Web-based interface
CN111222190B (zh) 一种古建筑管理系统
Tobiáš BIM, GIS and semantic models of cultural heritage buildings
CN114037097A (zh) 一种基于bim模型的设备运维管理方法
JP2015038743A (ja) 建築情報統合管理システムおよび建築情報統合管理プログラム
JP7245405B2 (ja) 建築物の管理システム及び管理方法
Bansal et al. Construction projects scheduling using GIS tools
JP3009134B2 (ja) 薄板金属製作設備全体にわたって設計製作情報を分配する装置と方法
Han et al. Crowdsourcing BIM-guided collection of construction material library from site photologs
US20220189075A1 (en) Augmented Reality Display Of Commercial And Residential Features During In-Person Real Estate Showings/Open Houses and Vacation Rental Stays
Ishikawa et al. Interactive 3-D indoor modeler for virtualizing service fields
US20230119214A1 (en) Four-dimensional data platform using automatic registration for different data sources
CN115546435A (zh) 基于三维模型的通信资源监测预警系统、方法、电子设备及存储介质
Feng et al. Bimil: automatic generation of bim-based indoor localization user interface for emergency response
JPH06149903A (ja) 同時協調作業環境を提供する情報処理システム