JP7308906B2 - 方法、コンピュータ可読媒体、IoTデバイス、およびシステム - Google Patents

方法、コンピュータ可読媒体、IoTデバイス、およびシステム Download PDF

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Description

本発明は、IoTデバイスのeSIMプロファイルの管理のための各種処理をするための方法、コンピュータ可読媒体、IoTデバイス、およびシステムに関する。より詳細には、IoTデバイスのeSIMプロファイルの書き込み依頼、状態変更依頼、及び結果の表示依頼などに基づく処理のための方法、コンピュータ可読媒体、IoTデバイス、およびシステムに関する。
科学技術の急速な発展に伴い、多くの産業においてモノのインターネット(Internet of Things: IoT)を備えるシステムが普及してきている。エンドユーザが望む無線ネットワークへのアクセスをモノのインターネット(IoT)デバイスに装備するには、IoTデバイスの組み込みユニバーサル集積回路カード(eUICC:Embedded Universal Integrated Circuit Card)をプロビジョニングして、IoTデバイスが様々なプロバイダにより運用される異なるeSIMプロファイルの利用を可能にすることが必要である。
このためには、IoTデバイスへeSIMプロファイルを格納する必要があるが、この処理は複雑かつ煩雑である。例えば、IoTデバイスメーカは、eUICCを搭載する前に、eUICCのためのプロバイダとの回線契約に関するいくつかの決定を行う必要がある。
また、IoTデバイスメーカが特定のプロバイダと回線契約を行うと、異なるプロバイダ間、すなわち異なるプロファイル提供サーバ間の相互運用性はなくなる。このため、ユーザは1のプロバイダが提供する通信サービスの範囲から、通信サービスを選択するように求められることとなり、ユーザにとって通信サービスの選択肢は限られていた。
さらに、IoTデバイスに実装されているユーザインタフェース(UI)は簡素であり、ユーザからの入力を直接受けることができない。このため、IoTデバイスでeSIMプロファイルの書き込み等の各種管理を行うことは困難であった。
本開示は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的の1つは、IoTデバイスのeSIMプロファイルの管理のための各種処理を行うことにある。より詳細には、IoTデバイスのeSIMプロファイルの書き込み依頼、状態変更依頼、及び書き込み等の結果の表示依頼をし、依頼に基づく処理をすることにある。
本開示の目的の他の1つは、IoTデバイスにeSIMプロファイルを事前に格納していなくとも、IoTデバイスに対しeSIMプロファイルを利用可能にすることである。
上記目的を達成するために、本開示の一態様は、ユーザ端末と通信可能に構成されるモノのインターネット(IoT)デバイスで実行される方法であって、前記IoTデバイスは、組み込みユニバーサル集積回路カード(eUICC)と、前記eUICCと通信するための通信モジュールとを備えており、前記方法は、
前記ユーザ端末から前記IoTデバイスのeSIMプロファイルの管理のための特定の依頼を取得するステップと、
取得した前記特定の依頼を、前記IoTデバイスの通信モジュールの種類に応じたフォーマットに変換するステップと、
前記通信モジュール経由で、前記eUICCに対して、変換された前記特定の依頼に従って、前記eSIMプロファイルに対する前記特定の依頼に基づく処理を行わせるステップと、
を含む方法である。
上記目的を達成するために、本開示の一態様は、ユーザ端末と通信可能に構成されるモノのインターネット(IoT)デバイスであって、
記憶部と、
前記記憶部に記録されているプログラムを実行するプロセッサと、
組み込みユニバーサル集積回路カード(eUICC)と、
前記eUICCと通信するための通信モジュールと、
を備え、
前記プログラムは、前記プロセッサにより実行されると、
前記ユーザ端末から前記IoTデバイスのeSIMプロファイルの管理のための特定の依頼を取得するステップと、
取得した前記特定の依頼を、前記IoTデバイスの通信モジュールの種類に応じたフォーマットに変換するステップと、
前記通信モジュール経由で、前記eUICCに対して、変換された前記特定の依頼に従って、前記eSIMプロファイルに対する前記特定の依頼に基づく処理を行わせるステップと、を実行するIoTデバイスである。
上記目的を達成するために、本開示の一態様は、ユーザ端末と、前記ユーザ端末と通信可能に構成されるモノのインターネット(IoT)デバイスとを備えるシステムであって、
前記IoTデバイスは、
記憶部と、
前記記憶部に記録されているプログラムを実行するプロセッサと、
組み込みユニバーサル集積回路カード(eUICC)と、
前記eUICCと通信するための通信モジュールと、
を備え、前記プログラムは、前記プロセッサにより実行されると、
前記ユーザ端末から前記IoTデバイスのeSIMプロファイルの管理のための特定の依頼を取得するステップと、
取得した前記特定の依頼を、前記IoTデバイスの通信モジュールの種類に応じたフォーマットに変換するステップと、
前記通信モジュール経由で、前記eUICCに対して、変換された前記特定の依頼に従って、前記eSIMプロファイルに対する前記特定の依頼に基づく処理を行わせるステップと、を実行するシステムである。
本開示によれば、IoTデバイスへのeSIMプロファイルの管理のための各種処理を可能とする方法、プログラム、IoTデバイス、およびシステムを提供することができる。
本開示の一実施形態に係るシステムの全体構成図である。 本開示の一実施形態による、ユーザ端末のハードウェア構成を例示する図である。 本開示の一実施形態による、IoTデバイスのハードウェア構成を例示する図である。 本開示の一実施形態による、IoTデバイスと、eUICCと、ユーザ端末との機能的構成の例を示すブロック図である。 本開示の一実施形態によるシステムにおいて実行される処理フローの例を示す。 本開示の一実施形態によるシステムにおいて実行される処理フローの例を示す。 本開示の一実施形態によるシステムにおいて実行される処理フローの例を示す。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の一実施形態は、以下のような構成を備える。
(項目1)
ユーザ端末と通信可能に構成されるモノのインターネット(IoT)デバイスで実行される方法であって、前記IoTデバイスは、組み込みユニバーサル集積回路カード(eUICC)と、前記eUICCと通信するための通信モジュールとを備えており、前記方法は、
前記ユーザ端末から前記IoTデバイスのeSIMプロファイルの管理のための特定の依頼を取得するステップと、
取得した前記特定の依頼を、前記IoTデバイスの通信モジュールの種類に応じたフォーマットに変換するステップと、
前記通信モジュール経由で、前記eUICCに対して、変換された前記特定の依頼に従って、前記eSIMプロファイルに対する前記特定の依頼に基づく処理を行わせるステップと、
を含む、方法。
(項目2)
前記特定の依頼は、前記eSIMプロファイルの書き込み依頼、前記eSIMプロファイルの状態変更依頼、および結果の表示依頼のうち少なくとも1つを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記特定の依頼は、コンシューマ向けeSIMに標準のフォーマットで規定されている項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記IoTデバイスは、コンシューマ機器向けのeSIMを採用している、項目1から3のいずれか1項に記載の方法。
(項目5)
前記IoTデバイスは、ユーザ入力を受け付けるための入力受け付け手段を有していない、項目1から4のいずれか1項に記載の方法。
(項目6)
前記ユーザ端末は、
ユーザにより選択されたeSIM通信サービスに関連付けられたアクティベーションコードを取得し、
取得した前記アクティベーションコードから、前記eSIM通信サービスを提供するプロファイル提供サーバのアドレスと、前記eSIMプロファイルのプロファイル識別子とを特定し、
特定したアドレスに対応する前記プロファイル提供サーバから、前記プロファイル識別子に割り当てられた前記eSIMプロファイルを取得する
よう構成されている項目1から5のいずれか1項に記載の方法。
(項目7)
取得した前記eSIMプロファイルは、1以上のプロバイダが提供する複数のeSIM通信サービスのうち、ユーザにより選択されたeSIM通信サービスに関連する、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記特定の依頼は、前記ユーザ端末が取得した前記eSIMプロファイルを、前記IoTデバイスの前記eUICCへ書き込み依頼であり、前記eUICCは、前記書き込み依頼を取得する前には、前記eSIMプロファイルを格納していない、項目2に記載の方法。
(項目9)
さらに、フォーマット変換された前記書き込み依頼に基づいて、取得した前記eSIMプロファイルを前記eUICCへ書き込みするステップを含む、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記eSIMプロファイルの状態変更依頼は、前記eUICCにダウンロードされている複数のeSIMプロファイルから、前記ユーザ端末により選択された1つのeSIMプロファイルを有効化、無効化、あるいは削除する依頼である、項目2に記載の方法。
(項目11)
前記結果の表示依頼は、前記書き込み依頼の結果、あるいは前記状態変更依頼の結果を前記ユーザ端末のディスプレイに表示させる依頼である、項目2に記載の方法。
(項目12)
コンピュータ実行可能命令を格納したコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令が実行されると、前記IoTデバイスのプロセッサに、項目1乃至9のうちいずれか1項に記載の方法を実行させる、項目1から11のいずれか1項に記載のコンピュータ可読媒体。
(項目13)
ユーザ端末と通信可能に構成されるモノのインターネット(IoT)デバイスであって、
記憶部と、
前記記憶部に記録されているプログラムを実行するプロセッサと、
組み込みユニバーサル集積回路カード(eUICC)と、
前記eUICCと通信するための通信モジュールと、
を備え、
前記プログラムは、前記プロセッサにより実行されると、
前記ユーザ端末から前記IoTデバイスのeSIMプロファイルの管理のための特定の依頼を取得するステップと、
取得した前記特定の依頼を、前記IoTデバイスの通信モジュールの種類に応じたフォーマットに変換するステップと、
前記通信モジュール経由で、前記eUICCに対して、変換された前記特定の依頼に従って、前記eSIMプロファイルに対する前記特定の依頼に基づく処理を行わせるステップと、を実行するIoTデバイス。
(項目14)
ユーザ端末と、前記ユーザ端末と通信可能に構成されるモノのインターネット(IoT)デバイスとを備えるシステムであって、
前記IoTデバイスは、
記憶部と、
前記記憶部に記録されているプログラムを実行するプロセッサと、
組み込みユニバーサル集積回路カード(eUICC)と、
前記eUICCと通信するための通信モジュールと、
を備え、前記プログラムは、前記プロセッサにより実行されると、
前記ユーザ端末から前記IoTデバイスのeSIMプロファイルの管理のための特定の依頼を取得するステップと、
取得した前記特定の依頼を、前記IoTデバイスの通信モジュールの種類に応じたフォーマットに変換するステップと、
前記通信モジュール経由で、前記eUICCに対して、変換された前記特定の依頼に従って、前記eSIMプロファイルに対する前記特定の依頼に基づく処理を行わせるステップと、を実行するシステム。
(項目15)
前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末の記憶部に記憶されているプログラムが、前記ユーザ端末のプロセッサにより実行されると、
ユーザにより選択された通信サービスに関連付けられたアクティベーションコードを取得するステップと、
取得した前記アクティベーションコードから、前記eSIM通信サービスを提供するプロファイル提供サーバのアドレスと、eSIMプロファイルのプロファイル識別子とを特定するステップと、
特定したアドレスの前記プロファイル提供サーバから、前記プロファイル識別子に割り当てられた前記eSIMプロファイルを取得するステップと、
を実行するよう構成されている項目14に記載のシステム。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
本開示に係るシステムは、エンドユーザが操作するユーザ端末側の操作により、ユーザ端末を介して、IoTデバイスへ通信のためのeSIMプロファイルのインストールを可能とするシステムである。IoTデバイスは、いわゆるモノのインターネット(IoT:Internet of Things)デバイスである。本開示において、eSIMプロファイルは、いわゆるコンシューマ向けのeSIMプロファイルである。コンシューマ向けeSIMは、ユーザの端末操作をトリガとしてプロファイルのインストールを行うことができるeSIMである。以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が本開示に含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を繰り返さない。
図1は本開示の一実施形態に係るシステム100の全体構成図である。システム100は、少なくとも情報処理装置であるユーザ端末200と、ユーザ端末200と通信可能に構成されるIoTデバイス300と、ユーザ端末200と通信可能に構成されるプロファイル提供サーバ102とを備えることができる。本開示のシステム100は、ユーザ端末200でユーザにより選択されたeSIM通信サービスに関連付けられたeSIMプロファイルを、プロファイル提供サーバ102よりユーザ端末200が取得し、このユーザ端末200を経由して、IoTデバイス300へeSIMプロファイルをダウンロード可能にする。これにより、IoTデバイス300に有効なeSIMプロファイルがインストールされておらず、IoTデバイス300がプロファイル提供サーバ102と直接通信できなくとも、IoTデバイス300は、ユーザにより選択されたeSIM通信サービスへのアクセスを可能とすることができる。なお、本開示において、通信サービスは、1以上のプロバイダが提供する通信サービスであり、ユーザ端末200ではなくIoTデバイス300で利用される。eSIMプロファイルは、契約者のIMSI番号などのSIMに書き込む移動通信加入者情報等を保持する。
図1に示す1以上のプロファイル提供サーバ102は、例えば、移動体通信事業者、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)、回線事業者が提供するサーバである。プロファイル提供サーバ102は、通信サービスを提供する1以上のプロバイダごとに設けられる。プロバイダ1のプロファイル提供サーバ102(1)と、プロバイダ2のプロファイル提供サーバ102(2)と、プロバイダ3のプロファイル提供サーバ102(3)とを区別する必要がない場合、「プロファイル提供サーバ102」と記載する。
図1の例では、ユーザ端末200と、プロファイル提供サーバ102とは、ネットワーク104を介して通信可能に接続される。ネットワーク104は、インターネットおよび図示しない無線基地局等によって構築される外部の各種無線ネットワーク、あるいは外部の各種有線ネットワークで構成される。また、ユーザ端末200とIoTデバイス300とは、ネットワーク106を介して通信可能に接続される。ネットワーク106は、IEEE801.11規格(例えば、WiFi)やブルートゥース(登録商標)リンクなどの短距離無線通信ネットワークである。
(プロファイル提供サーバ102)
プロファイル提供サーバ102は、SM-DP+(Subscription Manager Data Preparation +)を備え、各プロバイダの全てのユーザ契約毎にプロファイルを管理(作成、保管等)する。具体的には、プロファイル提供サーバ102は、IoTデバイス300が通信サービスを利用するために必要なeSIMプロファイルを生成する。また、プロファイル提供サーバ102は、ユーザ端末200からの要求に応じて、暗号化したeSIMプロファイルをユーザ端末200へ送信する。なお、図1の例では、各プロファイル提供サーバ102は1台で構成されるが、それぞれ複数台で構成されてもよい。
(ユーザ端末200)
ユーザ端末200は、ユーザによる各種入力操作を受け付けする。ユーザ端末200はスマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ(いわゆる、ノートパソコン)、または、デスクトップ型コンピュータなどとして実現される。
(IoTデバイス300)
IoTデバイス300は、SIMカードの差し替えを必要としない組み込みユニバーサル集積回路カード(eUICC:embedded Universal Integrated Circuit Card)400を備えており、リモートでプロファイルを書き込み可能である。本開示において、IoTデバイス300(eUICC400)には、出荷時、あらかじめeSIMプロファイルをインストールし、有効化しておく必要はない。このため、IoTデバイス300のメーカは、出荷前にeSIMプロファイルを作成・管理する必要がない。
IoTデバイス300は、移動体であっても、様々な場所に固定的に設置される機器であってもよい。固定的に設置される機器の例は、自動販売機、ロボットなどの産業機器、エレベータ、あるいはコーヒーメーカ、冷蔵庫、ゲーム機などのコンシューマデバイスを含む。また、移動体の例は、自動車、船舶、列車、建設機械、航空機、ゲーム機、またはウェアラブルデバイスなどを含む。IoTデバイス300が移動体の場合、プロファイルを有効にすることでユーザは様々な場所でプロバイダの提供する通信サービスを利用することができる。
IoTデバイス300は、コンシューマ機器向けeSIMを搭載している。IoTデバイス300のeSIMプロファイルのダウンロードは、eSIMを利用したいユーザのユーザ端末200に対する操作を起点として行う。
本開示においては、システム100は、eSIMプロファイルを遠隔でeUICCにダウンロード等するためのLPA(Local Profile Assistant)機能を、ユーザ端末200と、IoTデバイス300とに分けて搭載する。LPA機能は、主にLPD(Local Profile Download)と、LUI(Local User Interface)との2つの機能から構成される。LPDは、プロファイル提供サーバ102からeSIMプロファイルをダウンロードして、eUICCに格納等する機能である。LUIは、ユーザの操作でプロファイルを管理(一覧表示、選択、削除等)するためのユーザインタフェース(User Interface:UI)を提供等する機能である。
一般的に、IoTデバイス300に実装されるUIは簡素であり、IoTデバイスはユーザからの入力を受け付ける入力インターフェイス(入力IF)を搭載していないことが多い。IoTデバイス300が入力IFを搭載しない場合、ユーザはIoTデバイス300に対して直接、通信サービスの選択や、eSIMプロファイルダウンロードのための操作を行うことができない。本開示においては、簡素なUIを実装し、外部ネットワークとの通信ができないIoTデバイス300であっても実行可能なLPA機能の一部をIoTデバイス300に搭載し、その他のLPA機能はユーザ端末200に搭載する。
具体的には、IoTデバイス300はLPAの一部(LPDの一部)に相当する機能を備える。すなわち、IoTデバイス300は、eSIMプロファイルをユーザ端末200経由で取得し、eUICC400へインストールする機能等を備える。IoTデバイス300の備えるLPAの一部に相当する機能は、後述するeSIM制御アプリケーションデータ(以下、「LPAブリッジアプリB」と称する。)351(図4)で実現される。IoTデバイス300はeSIMプロファイルダウンロードの際に、一時的にユーザ端末200と通信し、ユーザ端末200経由でプロファイル提供サーバ102からeSIMプロファイルを取得すればよい。このため、IoTデバイス300は、プロファイル提供サーバ102からのプロファイル取得するための各種構成を備えていなくてもよい。例えば、IoTデバイス300は、ユーザによる通信サービスの選択や、プロファイル提供サーバ102からのプロファイルのダウンロードのためのユーザ入力を受け付ける入力受け付け手段(例えばキーボード、タッチスクリーン、カメラ、マイク、マウス)や、ユーザに情報を出力する出力手段(例えばディスプレイ、スピーカ)を備えていなくともよい。
一方、ユーザ端末200は、上述のLPAの他の一部(LUIとLPDの一部)に相当する機能を備える。ユーザ端末200は、プロファイル提供サーバ102からeSIMプロファイルをダウンロード等するためのユーザインタフェースを提供するUI機能(LUI)と、プロファイル提供サーバ102からeSIMプロファイルをダウンロードするための機能(LPD)を備える。ユーザ端末200の備えるLPAの他の一部に相当する機能は、後述するeSIM制御アプリケーションデータ(以下、「LPAブリッジアプリA」と称する。)251(図4)で実現される。
<システム100のハードウェア構成>
図2および図3は、それぞれ本開示の一実施形態による、図1のシステム100を構成するユーザ端末200と、IoTデバイス300のハードウェア構成を例示する図である。なお、図2および図3は、本開示のユーザ端末200、IoTデバイス300を特定の構成に限定するものではない。図2および図3に示す様々な構成要素は、組み合わされるか細分化されるか、または省略されてもよく、追加の構成要素が、特定の必要性に従って追加されてもよい。
(ユーザ端末200)
ユーザ端末200は図2に示すように、プロセッサ202と、メモリ204と、ストレージ206と、第1通信インターフェイス(IF)208と、第2通信インターフェイス210と、入出力インターフェイス(IF)212とを備える。ユーザ端末200が備えるこれらの構成は、通信バス262によって互いに電気的に接続される。
第1無線通信IF208は、IoTデバイス300と、ユーザ端末200との間の各種データの送受信を制御する。第1無線通信IF208は、IoTデバイス300の第1無線通信IF308との間で、WiFi(登録商標)などによる無線通信や、Bluetooth(登録商標)などの通信規格による、短距離無線通信を制御する。
第2通信IF210は、公衆無線LAN、公衆無線WAN、または携帯電話回線網を介したインターネット通信等を用いた無線通信や、有線通信を制御する。第2通信IF210は、ユーザ端末200が各種データを、所定の通信プロトコルに従ってプロファイル提供サーバ102との間で送受信するように構成される。
入出力インターフェイス(IF)212は、ユーザ端末200がデータの入力を受け付けるため、また、データを出力するためのインターフェイスである。入出力IF212は、USB(Universal Serial Bus)等を介してデータの入出力を行ってもよい。入出力IF212と接続される入力受け付け手段は、物理ボタン、カメラ、マイク、マウス、キーボード、スティック、レバーなどを含み得る。入出力IF212と接続される出力手段は、スピーカ、ディスプレイなどを含み得る。また、入出力IF212は、周辺機器との間でデータを送受信するための接続部を含み得る。
ディスプレイ(不図示)は、タッチスクリーンとして実現してもよい。タッチスクリーンは、入力部とディスプレイとを組み合わせた電子部品である。入力部は、一例として、タッチセンシティブなデバイスであり、例えばタッチパネルによって構成される。ディスプレイは、例えば液晶ディスプレイ、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって構成される。
(IoTデバイス300)
IoTデバイス300は図3に示すように、少なくともプロセッサ302と、メモリ304と、ストレージ306と、第1の無線通信インターフェイス(IF)308と、通信モジュール312と、通信モジュール312に接続される第2の無線通信インターフェイス(IF)310と、通信モジュール312に接続されるeUICC400とを備える。IoTデバイス300はユーザからの操作を受け付ける入力IFや、ユーザに情報を出力するための出力IFを備えなくともよい。プロセッサ302と、メモリ304と、ストレージ306と、第1無線通信IF308と、通信モジュール312とは、通信バス362によって互いに電気的に接続される。第2無線通信IF310と、eUICC400とは、通信モジュール312を介して、プロセッサ302等に接続される。
第1無線通信IF308は、IoTデバイス300と、ユーザ端末200との間の各種データの送受信を制御する。第1無線通信IF308は、WiFi(登録商標)などによる無線通信や、Bluetooth(登録商標)などの通信規格による、短距離無線通信を制御する。
通信モジュール312は、プロバイダの提供する通信サービスを利用して通信を行うためのモジュールである。通信モジュール312は、eUICC400へのeSIMプロファイルの管理のための各種依頼(eSIMプロファイルの書き込み依頼、eSIMプロファイルの状態変更依頼、及び書き込み結果、変更結果の表示依頼)に従い、eUICC400へのeSIMプロファイルの管理のための各種依頼の中継を行う。一例では、通信モジュール312は、eSIMプロファイルの書き込み依頼に従い、eSIMプロファイルをeUICC400に書き込みする。通信モジュール312には様々な種類が存在し、通信モジュール312は、その種類によって異なるフォーマットで、eSIMプロファイルの書き込み依頼を受け付ける必要がある。このため、eSIMプロファイルをeUICC400に書き込みするためには、GSMA(Global System for Mobile Communications)、3GPP(Third Generation Partnership Project)などの標準化団体が規定したeSIM標準フォーマットで記述された書き込み依頼を、個々の通信モジュール312の種類に依存するプロファイルのフォーマットに変換する必要がある。本開示によると、通信モジュール312の違いにより生じる書き込み依頼フォーマットの差を吸収するために、IoTデバイス300は、プロファイル書き込み依頼フォーマット変換を行う。このフォーマット変換ついての処理の詳細は図4を利用して後述する。
第2無線通信IF310は、IoTデバイス300がeSIMプロファイルをインストールした後、IoTデバイス300がプロバイダの提供する通信サービスに関連する不図示の外部の無線ネットワーク(例えば、携帯電話回線網を介したインターネット通信等を用いたネットワーク)と通信することを可能にする。
eUICC400は、IoTデバイス300からの取り外しや取り換えを意図しないリモートプロビジョニング機能を有したSIMである。eUICC400は、少なくともプロセッサ402と、メモリ404と、ストレージ406を備える。プロセッサ402と、メモリ404とは、通信バス462によって互いに電気的に接続される。eUICC400は1以上のプロファイルを保持することができる。
次に、ユーザ端末200と、IoTデバイス300と、eUICC400とに共通するハードウェア構成を説明する。
プロセッサ202、302、402は、それぞれ、ユーザ端末200、IoTデバイス300、eUICC400の全体の動作を制御する。プロセッサ202、302、402は、CPU(Central Processing Unit)、およびMPU(Micro Processing Unit)等のデバイスとして実現される。プロセッサ202、302、402は、それぞれ、後述するストレージ206、306、406からプログラムを読み出す。そして、プロセッサ202、302、402は、それぞれ、読み出したプログラムを、後述するメモリ204、304、404へ展開する。プロセッサ202、302、402は、展開したプログラムを実行する。一例として、プロセッサ302は、IoTデバイス300に与えられる信号に基づいて、あるいは、予め定められた条件が成立したことに基づいて、メモリ304に展開したプログラムに含まれる一連のコンピュータ実行可能命令を実行する。
メモリ204、304、404は主記憶装置である。メモリ204、304、404、は、プログラム及びデータを一時的に保存する。メモリ204、304、404は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等の記憶装置として実現される。一例として、メモリ204は、プロセッサ202が後述するストレージ206から読み出したプログラムおよび各種データを一時的に記憶することにより、プロセッサ202に作業領域を提供する。メモリ204、304、404には、少なくともオペレーティングシステムが格納されている。オペレーティングシステムは、ユーザ端末200、IoTデバイス300、eUICC400の全体的な動作を制御するためのコンピュータプログラムである。
ストレージ206、306、406は補助記憶装置である。ストレージ206、306、406は、プログラムおよびデータを永続的に保持する。ストレージ206、306、406は、例えば、ROM(Read-Only Memory)、ハードディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置として実現される。ストレージ206、306には、例えば、他のコンピュータ等との通信を実現するためのプログラム等が格納される。
<システム100の機能的構成>
図4は、本開示の一実施形態による、図1のシステム100を構成するユーザ端末200と、IoTデバイス300と、IoTデバイス300のeUICC400との機能的構成の例を示すブロック図である。
(ユーザ端末200)
ユーザ端末200は、ユーザの入力操作を受け付ける入力受け付け手段としての機能と、ユーザの入力操作による各種情報等をプロファイル提供サーバ102との間で情報を送受する機能と、IoTデバイス300へeSIMプロファイルの管理のための各種依頼(書き込み依頼、状態変更依頼、及び表示依頼)をする機能とを有する。ユーザ端末200は、主たる構成要素として、制御部230と、記憶部250とを備える。制御部230は、ユーザ端末200に与えられる信号に基づいて、あるいは、予め定められた条件が成立したことに基づいて、記憶部250に格納されているLPAブリッジアプリA251に含まれる一連の命令を実行する。ユーザ端末200は、プロセッサ202、メモリ204、ストレージ206、第1無線通信IF208、第2通信IF210、入出力IF212、およびディスプレイ214の協働によって、制御部230および記憶部250として機能する。
制御部230は、プログラム(不図示)の記述に応じて、操作受付部231、要求部232、あるいは取得送信部233として機能する。制御部230は、実行されるアプリケーション(AP)の性質に応じて、図示しないその他の機能ブロックとしても機能することができる。
操作受付部231は、ディスプレイ214に表示された各種アプリケーション画面に応じて入力される、入出力IF212に対するユーザの操作入力を受け付けする。例えば、操作受付部231は、ユーザによる通信サービスの選択・購入操作の入力を受け付ける。さらに、ユーザ端末200(操作受付部231)は、IoTデバイス300に代わって、eSIMプロファイルの書き込み依頼、状態変更依頼、及び表示依頼のためのユーザインタフェースを提供する機能である「LUI」に相当する機能を提供することができる。すなわち、操作受付部231は、IoTデバイス300におけるプロファイルの書き込み依頼、状態変更依頼、及び表示依頼をするためのユーザ操作入力をLPAブリッジアプリA251のeSIMプロファイルの操作画面を介して受け付けることができる。
eSIMプロファイルの書き込み依頼は、SM-DP+から取得したeSIMプロファイルを、eUICC400に書き込みする依頼である。eSIMプロファイルの状態変更依頼は、ユーザにより選択されたeSIMプロファイルを通信モジュール312に利用可能にする有効化依頼と、eSIMプロファイルを通信モジュール312が利用不可にする無効化依頼と、eUICC400からeSIMプロファイルを削除する削除依頼を含むことができる。eSIMプロファイルの表示依頼は、eSIMプロファイルの書き込みや、eSIMプロファイルの状態変更後の結果をユーザ端末200のディスプレイへ表示させる依頼である。
要求部232は、契約済みのeSIMプロファイルのアクティベーションコード(AC)を、プロバイダのサーバ(不図示)に送信する。アクティベーションコードは、eSIMプロファイルを取得するためのコードであり、ユーザによる通信サービス契約後、プロファイル提供サーバ102で生成する。また、要求部232は、IoTデバイス300へeID等を要求する。eIDはIoTデバイス300に搭載されているeUICC400へ工場製造時に付与される固有の識別子である。
さらに、要求部232は、取得済のアクティベーションコードを解析し、プロファイル提供サーバ102のアドレスを特定する。また、要求部232は、eSIMプロファイルの送信要求を、プロファイル提供サーバ102に送信する。
アクティベーションコードは、プロファイル識別IDと、プロファイル提供サーバ102のアドレスとを含む。プロファイル識別IDとは、プロファイル提供サーバ102においてユーザによる契約済みのeSIMプロファイルを特定するために利用されるIDであり、通信サービスの契約毎に、プロバイダ側(プロファイル提供サーバ102)で割り当てられる。プロファイル識別IDを利用して、各プロバイダは、ユーザにより契約された通信サービスのeSIMプロファイルを特定することができる。プロファイル提供サーバ102のアドレスとは、ユーザが契約した通信サービスに対応するeSIMプロファイルを提供するサーバのアドレスである。プロファイル提供サーバ102のアドレスは、それぞれプロファイル識別IDに対応付けられる。
取得送信部233は、プロファイル提供サーバ102から、IoTデバイス300に利用予定の契約済みのeSIMプロファイルを取得する。すなわち、取得送信部233は、eSIMプロファイルを取得する機能を含む「LPD」に相当する機能を提供することができる。さらに取得送信部233は、eSIMプロファイルと、操作受付部231が受け付けたeSIMプロファイルのeUICC400への書き込み依頼等の各種依頼とを、IoTデバイス300へ第1無線通信IF208を経由して送信する。なお、取得送信部233からIoTデバイス300へ送信される書き込み依頼等の各種依頼はeSIM標準フォーマットで記述されている。
(IoTデバイス300)
IoTデバイス300は、eSIMプロファイルをユーザ端末200経由でダウンロードして、eUICC400へインストール(書き込み依頼と共に受信したeSIMプロファイルをSIMとして利用可能な形態へeUICC400内に構成する一連の作業)する機能を有する。IoTデバイス300は、主たる構成要素として、制御部330と、記憶部350とを備える。制御部330は、IoTデバイス300に与えられる信号に基づいて、あるいは、予め定められた条件が成立したことに基づいて、記憶部350に格納されているプログラム(不図示)に含まれる一連の命令を実行する。IoTデバイス300は、プロセッサ302、メモリ304、ストレージ306、第1無線通信IF308、通信モジュール312等の協働によって、制御部330および記憶部350として機能する。
制御部330は、プログラムの記述に応じて、通信部331と、要求部332として機能する。制御部330は、実行されるアプリケーションの性質に応じて、図示しないその他の機能ブロックとしても機能することができる。
通信部331は、eSIM標準フォーマットで記述されたeSIMプロファイルの書き込み依頼等の各種依頼をユーザ端末200経由でプロファイル提供サーバ102から取得する。通信部331は、さらに、eSIMプロファイルをユーザ端末200経由でプロファイル提供サーバ102から取得してもよい。
要求部332は、eUICC400のeSIMプロファイルの書き込み依頼、状態変更依頼、及び結果表示依頼を、通信モジュール312の種類に依存するフォーマットに変換し、eUICC400に対しフォーマット変換された依頼を行う。一例では要求部332は、eSIM標準フォーマットで記述されたeSIMプロファイルの書き込み依頼を、通信モジュール312の種類に依存するフォーマットに変換して、eUICC400へ書き込み依頼をする。具体的には、まず、要求部332は通信モジュール312の種類を特定し、eSIM標準フォーマットで記述された書き込み依頼を、特定した通信モジュール312の種類に依存するフォーマットに変換する。さらに、要求部332は、変換されたプロファイルの書き込み依頼に従って、eSIMプロファイルをeUICC400に書き込みするよう依頼する。すなわち、要求部332は、eSIMプロファイルのeUICC400へのインストールする機能の「LPD」に相当する機能を提供することができる。
(eUICC400)
eUICC400は、主たる構成要素として、制御部430と、記憶部450とを備える。制御部430は、eUICC400に与えられる信号に基づいて、あるいは、予め定められた条件が成立したことに基づいて、記憶部450に格納されているプログラム(不図示)に含まれる一連の命令を実行する。eUICC400は、プロセッサ402、メモリ404等の協働によって、制御部430および記憶部450として機能する。
制御部430は、プログラムの記述に応じて、プロファイル制御部431として機能する。制御部430は、実行されるアプリケーションの性質に応じて、図示しないその他の機能ブロックとしても機能することができる。
プロファイル制御部431は、eUICC400においてインストールされたeSIMプロファイルを管理する。
本開示によると、「LPA」の機能を、通信モジュール312の種類に依存しない共通の機能と、通信モジュール312の種類に依存する機能とに2つに分解し、それぞれ異なる端末にて実行する。具体的には、共通の機能であるeSIMプロファイルの取得はユーザ端末200側(取得送信部233)で実行し、通信モジュール312の種類に依存するeUICC400へのeSIMプロファイルの管理のための各種依頼は、IoTデバイス300側(要求部332)で実行する。これにより、IoTデバイス300のメーカは、IoTデバイス300に組み込む通信モジュール312ごとに、通信モジュール312が理解して動作するためのフォーマット変換部分のみを要求部332へ実装するだけでよい。
IoTデバイス300の要求部332が動作すれば、eSIM標準フォーマットで記述されたeSIMプロファイルの書き込み依頼、状態変更依頼、及び表示依頼を、IoTデバイスメーカが採用した通信モジュール312が理解して動作できる個別のフォーマットへ変換することができる。これにより、ユーザが選択した任意の通信サービスに対応するeSIMプロファイルを、IoTデバイス300のeUICC400にインストール等することができる。IoTデバイスメーカは、通信モジュール312を搭載して、要求部332の動作をテストするだけでよい。ユーザは、ユーザ端末200を利用して、事前に動作が確認された要求部332を備えるIoTデバイス300上で、eSIMプロファイルの書き込み、有効化、削除等を行えばよい。IoTデバイス300のメーカは、IoTデバイス300ごとに煩雑なeSIMプロファイルの管理をしなくてよい。
(各装置の記憶部が格納するデータ)
また、図4は、ユーザ端末200と、IoTデバイス300と、eUICC400との記憶部に格納されるデータの例を示す。
記憶部250は、LPAブリッジアプリA251を格納する。LPAブリッジアプリA251は、ユーザ端末200にインストールされる。LPAブリッジアプリA251は、ユーザが契約したeSIMプロファイルを特定するために利用されるアクティベーションコードを解釈し、IoTデバイス300内のeUICC400へeSIMプロファイルの書き込み依頼、状態変更依頼、及び表示依頼を行うアプリケーションプログラムである。LPAブリッジアプリA251は、また、ユーザに対しeSIMプロファイル管理のためのUIを提供し、キーボードなどからユーザ操作を受け付けすることができる。LPAブリッジアプリA251は、さらに、eSIMプロファイル管理のために必要な各種データ、例えばカメラで撮像されたQRコード(登録商標)からアクティベーションコードを解析し、プロファイル識別IDを取得することができる。LPAブリッジアプリA251は、その稼働において、一時的に受信/送信データバッファ252を利用するが、処理が完了すると受信/送信データバッファ252内のデータは消去される。例えば、eSIMプロファイルのIoTデバイス300内のeUICC400へのインストールにおいて、LPAブリッジアプリA251は、eSIMプロファイルの中継を行うが、その中継処理は、受信/送信データバッファ252を利用しデータのバッファリングを行うのみであり、処理が完了すると、受信/送信データバッファ252内のデータを消去する。
記憶部350は、LPAブリッジアプリBを格納する。LPAブリッジアプリB351は、IoTデバイス300にインストールされる。LPAブリッジアプリB351は、eSIM標準フォーマットで記述されたeSIMプロファイルの書き込み依頼、状態変更依頼、及び表示依頼を取得し、特定の通信モジュール312の種類に依存するフォーマットに変換等する処理を行うプログラムである。LPAブリッジアプリA251と、LPAブリッジアプリB351とは、協働して、プロファイル提供サーバ102が提供するeSIMプロファイルをeUICC400へ中継/転送する。LPAブリッジアプリB351は、その稼働において、一時的に受信/送信データバッファ352を利用するが処理が完了すると受信/送信データバッファ352内のデータは消去される。例えば、eSIMプロファイルのIoTデバイス300内のeUICC400へのインストールにおいてeSIMプロファイルの中継を行うが、その中継処理は、一時的に受信/送信データバッファ352を利用しデータのバッファリングを行うのみであり、処理が完了すると、受信/送信データバッファ352内のデータを消去する。
記憶部450は、IoTデバイス300がユーザ端末200経由でeSIMプロファイルを取得し、これをeUICC400へインストールした後は、1以上のeSIMプロファイルを含むプロファイルデータ452を記憶部450に格納する。なお、eUICC400は、複数のeSIMプロファイルを同時に使用することはできず、使用する1のeSIMプロファイルのみを有効状態として管理し、その他のeSIMプロファイルを無効状態として管理する。
<eSIMプロファイルの書き込み>
図5は、本開示の一実施形態によるシステム100において実行される処理フロー500の例を示す。本例では、ユーザは、ユーザ端末200を利用して、契約した通信サービスに関連するeSIMプロファイルをIoTデバイス300に送信する。IoTデバイス300は、eSIMプロファイルをeUICC400へインストールし有効化する。処理フロー500に示すように、eSIMプロファイルの書き込み処理は、プロファイル提供サーバ102と、ユーザ端末200と、IoTデバイス300との間で行うことができる。
処理に先立ち、IoTデバイス300にはLPAブリッジアプリB351、ユーザ端末200にはLPAブリッジアプリA251が、あらかじめインストール(動作可能な形態で構成)されているものとする。また、eUICC400には、有効なeSIMプロファイルが格納されていないものとする。このため、IoTデバイス300は第2無線通信IF310を介して外部のネットワークに接続できない。
また、処理に先立ち、ユーザはプロバイダからIoTデバイス300のためのeSIMサービスを購入・契約しておくものとする。ユーザ端末200(要求部232)は購入・契約したeSIMサービスに関連付けられるアクティベーションコードを、プロバイダから取得し、記憶部250に格納する。上述したように、アクティベーションコードは、プロファイル提供サーバ102のアドレスと、契約ごとに割り当てられたeSIMプロファイル識別子であるプロファイル識別IDとを含む。アクティベーションコードは、文字列表示されたアクティベーションコードのユーザによる入力、ユーザ端末200のカメラによるQRコード(登録商標)の撮像によってユーザ端末200が読み取ることができる。
まず、ステップS2において、ユーザ端末200(操作受付部231)は、ユーザによる入力操作を受け付けし、記憶部250に記憶されているLPAブリッジアプリA251を読み出して、起動する。また、ユーザ端末200(操作受付部231)は、ディスプレイに表示されたLPAブリッジアプリA251の提供するeSIMプロファイルの操作画面を介して、ユーザによるeSIMプロファイルのインストール依頼を受け付ける。
また、ステップS16において、IoTデバイス300は、予め記憶部350に記憶されているLPAブリッジアプリB351を読み出して、これを起動し、ユーザ端末200からの接続を待ち受ける。
LPAブリッジアプリA251が起動されると、ステップS4において、ユーザ端末200(要求部232)は第1無線通信IF208を介して、IoTデバイス300と短距離通信設定し、接続し、IoTデバイス300に搭載されているeUICC400のeIDを問い合わせし、かつIoTデバイス300が格納している有効なeSIMプロファイルがあるかを問い合わせする。
ステップS6において、ユーザ端末200(要求部232)は、IoTデバイス300から有効なプロファイルが格納されていないことの通知と、eIDとを取得すると、有効なプロファイルが格納されていないことの通知と、eIDとを記憶部250の受信/送信データバッファ252に一時的に格納する。
次に、ステップS8において、ユーザ端末200(要求部232)は、LPAブリッジアプリA251により、アクティベーションコードを読み出し、これを解析し、プロファイル提供サーバ102のアドレスと、プロファイル識別IDとを取得する。さらに、ユーザ端末200(要求部232)は、取得したサーバアドレスに対応するプロファイル提供サーバ102にアクセスし、プロファイル識別IDに関連付けられたeSIMプロファイルを要求するとともに、IoTデバイス300に搭載されているeUICC400のeIDをプロファイル提供サーバ102に送信する。
次に、ステップS10において、プロファイル提供サーバ102は、受信したプロファイル識別IDに対応するeSIMプロファイルが未提供であることを確認すると、プロファイル識別IDに関連付けられたeSIMプロファイルを特定する。またプロファイル提供サーバ102は、IoTデバイス300に搭載されているeUICC400のeIDと、プロファイル識別IDとを関連付ける。
次に、ステップS12において、プロファイル提供サーバ102は、特定したeSIMプロファイルをユーザ端末200へ送信する。
次に、ステップS14において、ユーザ端末200(取得送信部233)は、第2通信IF210を介してプロファイル提供サーバ102よりeSIMプロファイルを取得する。ユーザ端末200(取得送信部233)は、LPAブリッジアプリA251により、取得したeSIMプロファイルに基づいて、eSIM標準フォーマットで記述されたプロファイル書き込み依頼(標準プロファイル書き込み依頼)を生成する。またユーザ端末200(取得送信部233)は、eSIMプロファイルと、標準プロファイル書き込み依頼とを短距離無線通信を制御する第1無線通信IF208を介してIoTデバイス300へ送信する。LPAブリッジアプリA251は、パケット化されたeSIMプロファイルを、受信/送信データバッファ252に一時的にバッファリングしIoTデバイス300へ送信する。
ステップS18において、IoTデバイス300(通信部331)は、短距離無線通信を制御する第1無線通信IF308を介して、eSIMプロファイルと、ステップS14にて生成された標準プロファイル書き込み依頼とを受信する。
IoTデバイス300(要求部332)は、LPAブリッジアプリB351により、ステップS18において、IoTデバイス300に搭載されている通信モジュール312の種類を特定し、取得した標準プロファイル書き込み依頼を、特定した通信モジュール312が理解し動作できるフォーマットに変換する。また、IoTデバイス300(要求部332)は、通信モジュール312を介して、変換された書き込み依頼に従って、eSIMプロファイルをeUICC400に書き込むようOSに指示する。
次に、ステップS20において、ユーザ端末200は、IoTデバイス300からプロファイル書き込みが完了した旨の通知を受信する。また、ユーザ端末200は、IoTデバイス300に搭載されたeUICC400へのプロファイル書き込みが完了したことを、プロファイル提供サーバ102にeUICC400のeIDと共に通知する。
次に、ステップS22において、プロファイル提供サーバ102は、eIDに対応するeSIMプロファイルのダウンロードが完了したことを確認すると、eSIMプロファイルの状態を更新する。プロファイル提供サーバ102は、以下の表1に簡略的に例示されるプロファイルテーブル502を更新する。具体的には、プロファイル提供サーバ102は、プロファイルテーブル502のうち、ステップS20にて書き込みが完了したプロファイル(プロファイル識別ID1)の状態を「eID:XXXXに対しインストール済み」に更新する。
Figure 0007308906000001
プロファイル提供サーバ102は、表1のプロファイルテーブル502を利用して、(1)eSIMプロファイル提供前の状態と、(2)eIDで特定されるデバイスにeSIMプロファイルがインストール済みである状態と、(3)eIDで特定されるデバイスからeSIMプロファイルが削除済みである状態等を管理することができる。
プロファイルテーブル502の「状態」が「提供前」あるいは、「削除済み」であれば、プロファイル提供サーバ102は、ユーザ端末200からのeSIMプロファイルの取得要求に対応して、eSIMプロファイルを送信する。一方、プロファイルテーブル502の「状態」が「インストール済み」であれば、プロファイル提供サーバ102は、ユーザ端末200からのeSIMプロファイル取得要求に対し、拒否応答をする。本処理フロー500では、ステップS10において、プロファイル提供サーバ102はプロファイルテーブル502を参照し、プロファイル識別IDに対応するプロファイルが提供前であると確認できた。このためステップS12において、プロファイル提供サーバ102は、eSIMプロファイルの取得要求に対応して、eSIMプロファイルをユーザ端末200に送信する。
次に、ステップS24において、ユーザ端末200は、IoTデバイス300との短距離無線通信接続を切断し、IoTデバイス300のeIDを解放する。
本開示によると、有効なeSIMプロファイルがeUICC400に書き込みされると、IoTデバイス300は、ユーザ端末200との接続がなくとも、第2無線通信IF310を介して、契約済みのeSIMサービスを利用することができる。
従来、IoTデバイス300に組み込まれる通信モジュール312はメーカごとに異なるプロトコルを実装しており、eUICC400は物理的に直接ユーザ端末200と通信ができないことがあった。本開示によると、ユーザ端末200にLPAブリッジアプリA251を実装し、IoTデバイス300にLPAブリッジアプリB351を実装する。LPAブリッジアプリA251は、ユーザによるeSIMプロファイルを管理するための各種依頼を受け付けし、この依頼を、IoTデバイス300に送る。LPAブリッジアプリB351は、取得した各種依頼を、特定の通信モジュール312の種類に依存するフォーマットに変換する。本開示によると、通信モジュール312の種類に関わらず、LPAブリッジアプリA251と、LPAブリッジアプリB351とを利用することで、ユーザ端末200とIoTデバイス300のeUICC400との間で、論理的な通信路を確立することができる。ユーザ端末200は、プロファイル提供サーバ102と、eUICC400との間の通信を中継するよう機能することができる。その結果、プロファイル提供サーバ102と、eUICC400との間で、データの送受信を行うことができる。
なお、図5に示す処理は例示的なものにすぎず、その順序が変更されてもよく、処理が追加されてもよい。
<複数のeSIMプロファイルのうち1つを選択>
図6は、本開示の一実施形態によるシステム100において実行される処理フロー600の例を示す。本例では、ユーザ端末200は、IoTデバイス300にダウンロードされた複数のeSIMプロファイルのうち、1つのeSIMプロファイルを選択し、IoTデバイス300のeUICC400で選択されたeSIMプロファイルを有効化・無効化する。処理に先立ち、IoTデバイス300には複数のeSIMプロファイルがダウンロードされているものとする。
以下では、eSIMプロファイルの有効化処理の詳細を説明する。eSIMプロファイルの無効化処理も、図6の有効化処理と同様に行うことができる。処理フロー600に示すように、eSIMプロファイルの有効化処理は、ユーザ端末200と、IoTデバイス300との間で行うことができる。
まず、ステップS602において、IoTデバイス300は、記憶部350に記憶されているLPAブリッジアプリB351を読み出し、起動し、ユーザ端末200からの接続を待ち受ける。
ステップS604において、ユーザ端末200(操作受付部231)は、ユーザによる入力操作を受け付けし、記憶部250に記憶されているLPAブリッジアプリA251を読み出して、起動する。
LPAブリッジアプリA251が起動されると、ステップS606において、ユーザ端末200(要求部232)は、第1無線通信IF208を介して、IoTデバイス300と短距離通信設定し、接続し、IoTデバイス300に搭載されているeUICC400のeIDを問い合わせし、かつeUICC400が格納しているプロファイル情報を問い合わせする。
ステップS608において、ユーザ端末200(要求部232)は、IoTデバイス300からプロファイルリストとeIDとを取得し、これらを記憶部250の受信/送信データバッファ252に一時的に格納する。プロファイルリストは、複数のeSIMプロファイルのプロファイルリストを備える。
次に、ステップS610において、ユーザ端末200(操作受付部231)は、LPAブリッジアプリA251がディスプレイに表示させた、プロファイルリストから、有効化する1つのeSIMプロファイルに対するユーザの選択を受け付ける。ユーザ端末200(取得送信部233)は、LPAブリッジアプリA251により、選択されたeSIMプロファイルの有効化の依頼を、eSIM標準フォーマットで記述し、これをIoTデバイス300へ送信する。
ステップS612において、IoTデバイス300(通信部331)は、eSIM標準フォーマットで記述されたeSIMプロファイルの有効化依頼(標準プロファイル有効化依頼)をユーザ端末200より受信する。また、IoTデバイス300(要求部332)は、LPAブリッジアプリB351により、IoTデバイス300に搭載されている通信モジュール312の種類を特定し、取得した標準プロファイル有効化依頼を、通信モジュール312が理解できるフォーマットに変換する。さらに、IoTデバイス300(要求部332)は、変換された有効化依頼に基づいて、選択された1つのeSIMプロファイルを有効化し、有効化完了通知を、ユーザ端末200へ送信する。
ステップS612において、ユーザ端末200は、IoTデバイス300からプロファイルの有効化完了通知を受信する。
<eSIMプロファイルを削除>
図7は、本開示の一実施形態によるシステム100において実行される処理フロー700の例を示す。本例では、ユーザは、ユーザ端末200を利用してIoTデバイス300において、ダウンロードされたeSIMプロファイルを、eUICC400から削除する。処理に先立ち、IoTデバイス300には1つの有効なeSIMプロファイルが書き込みされているものとする。処理フロー700に示すように、eSIMプロファイルの削除処理は、プロファイル提供サーバ102と、ユーザ端末200と、IoTデバイス300との間で行うことができる。
まず、ステップS702において、IoTデバイス300は、記憶部350に記憶されているLPAブリッジアプリB351を読み出して、起動し、ユーザ端末200からの接続を待ち受ける。
ステップS704において、ユーザ端末200(操作受付部231)は、ユーザによる入力操作を受け付けし、記憶部250に記憶されているLPAブリッジアプリA251を読み出して、起動する。
LPAブリッジアプリA251が起動されると、ステップS706において、ユーザ端末200(要求部232)は第1無線通信IF208を介して、IoTデバイス300と短距離通信設定し、接続し、IoTデバイス300に搭載されているeUICC400のeIDを問い合わせし、かつ格納しているプロファイル情報を問い合わせする。
ステップS708において、ユーザ端末200(要求部232)は、IoTデバイス300からプロファイル情報とeIDとを取得し、これらを記憶部250の受信/送信データバッファ252に一時的に格納する。プロファイル情報は、複数のeSIMプロファイルに関連付けられたプロファイルリストを備える。
次に、ステップS710において、ユーザ端末200(操作受付部231)は、プロファイルリストから、削除する1つのeSIMプロファイルに対するユーザの選択を受け付けると。ユーザ端末200(取得送信部233)は、LPAブリッジアプリA251により、選択されたeSIMプロファイルの削除依頼を、eSIM標準フォーマットで記述し、これをIoTデバイス300へ送信する。
ステップS712において、IoTデバイス300(通信部331)は、eSIM標準フォーマットで記述されたeSIMプロファイルの削除依頼(標準プロファイル削除依頼)をユーザ端末200より受信する。また、IoTデバイス300(要求部332)は、搭載されている通信モジュール312の種類を特定し、標準プロファイル削除依頼を、通信モジュールが理解できるフォーマットに変換する。さらに、IoTデバイス300は、変換された削除依頼に基づいて、選択された1つのeSIMプロファイルを削除し、削除した旨の通知を、eIDと共にユーザ端末200へ送信する。
ステップS714において、ユーザ端末200は、IoTデバイス300からプロファイルの削除が完了した旨の通知を受信する。また、ユーザ端末200は、プロファイル提供サーバ102に、eUICC400からプロファイルの削除が完了したことを、eIDと共に送信する。
次に、ステップS716において、プロファイル提供サーバ102は、ユーザ端末200から、プロファイル削除完了通知と、eIDとを受信する。
次に、ステップS718において、プロファイル提供サーバ102は、eSIMプロファイルの状態を更新する。プロファイル提供サーバ102は、表1に簡略的に例示されるプロファイルテーブル502を更新する。具体的には、プロファイル提供サーバ102は、プロファイルテーブルのうち、ステップS716にて取得したeIDに対応するプロファイルの状態を、削除済みに変更し、プロファイルテーブル502に登録する(表1のプロファイルの状態を「eID:YYY削除済み」に更新する)。
本開示においては、一般的には携帯端末内で1つの機能として実現されるLPA機能を、ユーザ端末200側のLPAブリッジアプリA251と、IoTデバイス300側のLPAブリッジアプリB351とで実現する。LPAブリッジアプリB351を利用することにより、ユーザ端末200は、IoTデバイス300があたかも、ユーザ端末200内のeSIM(eUICC)であるかのように認識する。このため、ユーザ端末200は、入力IF212を介して、IoTデバイス300に対し、eSIMプロファイルの管理のための各種依頼(eSIMプロファイル書き込み依頼、表示依頼、状態変更依頼)を実行できる。
また、本開示によると、IoTデバイス300のLPAブリッジアプリB351を実行することにより、IoTデバイス300は、eSIMプロファイル書き込み依頼のフォーマット変換を行い、通信モジュール312の種類の違いにより生じる書込み依頼フォーマットの差を吸収する。これにより、様々な種類の通信モジュール312がIoTデバイス300に搭載されていても、IoTデバイス300はeSIMプロファイルをeUICC400へ書き込みすることができる。IoTデバイス300の通信モジュール312の種別が変更されても、変更後の種別に合わせてLPAブリッジアプリB351をソフトウェア的に追加するだけで、IoTデバイスメーカが採用した様々な通信モジュール312が理解できるフォーマットに変換することができる。通信モジュール312の種別ごとに、IoTデバイス300のハードウェア構成を追加、変更する必要はない。
さらに、本開示によると、LPAブリッジアプリB351の動作を、ソフトウェア的に特定の種類の通信モジュール312に対応させることで、同じ種類の通信モジュール312を採用する全てのIoTデバイス300に本開示の構成を展開することができる。このため、IoTデバイスメーカにとっては、eSIMをIoTデバイス300に実装するハードルが下がり、その結果、IoTデバイス300の普及を促進することができる。
さらに、本開示によると、メーカから購入したIoTデバイス300が事前に有効なeSIMプロファイルを格納していなくとも、IoTデバイス300は、複数のプロバイダが提供する通信サービスから選択した通信サービスを利用することができる。このため、ユーザは1のプロバイダが提供する通信サービスの範囲から、通信サービスを選択する必要はない。また、IoTデバイス300へのeSIMプロファイルのインストールは、ユーザが任意に行えばよい。ユーザはIoTデバイス300を外部ネットワークと接続したいとき、ユーザ端末200のUIを利用して、UIが簡素なIoTデバイス300を外部ネットワークと接続することができる。
さらに、本開示によると、IoTデバイス300内で動作するLPAブリッジアプリB351の起動/停止を管理する事で、IoTデバイス300内にあるeUICC400に対し外部からのアクセスを制御する事が可能となる。LPAブリッジアプリB351を停止するとLPAブリッジアプリA251はeUICC400にアクセスする事はできない。これは、IoTデバイス300に搭載されたeUICC400に対するセキュリティの観点でも有効な手段となる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
100…システム
102…プロファイル提供サーバ
104…ネットワーク
106…ネットワーク
200…ユーザ端末
300…IoTデバイス
202、302、402…プロセッサ
204、304、404…メモリ
206、306、406…ストレージ
208、308…第1無線通信インターフェイス
210…第2通信インターフェイス
212…入出力インターフェイス
214…ディスプレイ
310…第2無線通信インターフェイス
312…通信モジュール
251…LPAブリッジアプリA
252…受信/送信データバッファ
351…LPAブリッジアプリB
352…受信/送信データバッファ
502…プロファイルテーブル

Claims (14)

  1. ユーザ端末と通信可能に構成されるモノのインターネット(IoT)デバイスで実行される方法であって、前記IoTデバイスは、組み込みユニバーサル集積回路カード(eUICC)と、前記eUICCと通信するための通信モジュールとを備えており、前記方法は
    前記ユーザ端末から前記IoTデバイスのeSIMプロファイルの管理のための特定の依頼を取得するステップと、
    取得した前記特定の依頼を、前記IoTデバイスの通信モジュールの種類に応じたフォーマットに変換するステップと、
    前記通信モジュール経由で、前記eUICCに対して、変換された前記特定の依頼に従って、前記eSIMプロファイルに対する前記特定の依頼に基づく処理を行わせるステップと、
    を含
    前記ユーザ端末は、
    複数のプロバイダが提供するeSIM通信サービスのうち、ユーザにより選択されたeSIM通信サービスに関連付けられたアクティベーションコードを取得し、
    取得した前記アクティベーションコードから、前記eSIM通信サービスを提供するプロファイル提供サーバのアドレスと、前記eSIMプロファイルのプロファイル識別子とを特定し、
    特定したアドレスに対応する前記プロファイル提供サーバから、前記プロファイル識別子に割り当てられた前記eSIMプロファイルを取得する、方法。
  2. 前記IoTデバイスで実行される方法は、さらに、
    前記ユーザ端末へ、前記IoTデバイスの前記eUICCに付与される固有の識別子であるeIDを送信するステップを備え、
    前記ユーザ端末から受信した前記eIDと、前記プロファイル識別子とは前記プロファイル提供サーバにおいて関連付けられる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記IoTデバイスで実行される方法は、さらに、
    前記eSIMプロファイルに対する前記特定の依頼に基づく処理が完了した旨の通知を前記ユーザ端末へ送信するステップを備え、
    前記ユーザ端末は、前記通知を受信すると、前記eIDと共に、前記通知を前記プロファイル提供サーバに送信する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記特定の依頼は、前記eSIMプロファイルの書き込み依頼、前記eSIMプロファイルの状態変更依頼、および結果の表示依頼のうち少なくとも1つを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記特定の依頼は、コンシューマ向けeSIMに標準のフォーマットで規定されている請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記IoTデバイスは、コンシューマ機器向けのeSIMを採用している、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記IoTデバイスは、ユーザ入力を受け付けるための入力受け付け手段を有していない、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
  8. 取得した前記eSIMプロファイルは、前記複数のプロバイダが提供する複数のeSIM通信サービスのうち、ユーザにより選択されたeSIM通信サービスに関連する、請求項に記載の方法。
  9. 前記特定の依頼は、前記ユーザ端末が取得した前記eSIMプロファイルを、前記IoTデバイスの前記eUICCへ書き込み依頼であり、前記eUICCは、前記書き込み依頼を取得する前には、前記eSIMプロファイルを格納していない、請求項に記載の方法。
  10. さらに、フォーマット変換された前記書き込み依頼に基づいて、取得した前記eSIMプロファイルを前記eUICCへ書き込みするステップを含む、請求項に記載の方法。
  11. 前記eSIMプロファイルの状態変更依頼は、前記eUICCにダウンロードされている複数のeSIMプロファイルから、前記ユーザ端末により選択された1つのeSIMプロファイルを有効化、無効化、あるいは削除する依頼である、請求項に記載の方法。
  12. 前記結果の表示依頼は、前記書き込み依頼の結果、あるいは前記状態変更依頼の結果を前記ユーザ端末のディスプレイに表示させる依頼である、請求項に記載の方法。
  13. コンピュータ実行可能命令を格納したコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令が実行されると、前記IoTデバイスのプロセッサに、請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の方法を実行させる、コンピュータ可読媒体。
  14. ユーザ端末と、前記ユーザ端末と通信可能に構成されるモノのインターネット(IoT)デバイスとを備えるシステムであって、
    前記IoTデバイスは、
    記憶部と、
    前記記憶部に記録されているプログラムを実行するプロセッサと、
    組み込みユニバーサル集積回路カード(eUICC)と、
    前記eUICCと通信するための通信モジュールと、
    を備え、前記プログラムは、前記プロセッサにより実行されると、
    前記ユーザ端末から前記IoTデバイスのeSIMプロファイルの管理のための特定の依頼を取得するステップと、
    取得した前記特定の依頼を、前記IoTデバイスの通信モジュールの種類に応じたフォーマットに変換するステップと、
    前記通信モジュール経由で、前記eUICCに対して、変換された前記特定の依頼に従って、前記eSIMプロファイルに対する前記特定の依頼に基づく処理を行わせるステップと、を実行し、
    前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末の記憶部に記憶されているプログラムが、前記ユーザ端末のプロセッサにより実行されると、
    複数のプロバイダが提供するeSIM通信サービスのうち、ユーザにより選択された通信サービスに関連付けられたアクティベーションコードを取得するステップと、
    取得した前記アクティベーションコードから、前記eSIM通信サービスを提供するプロファイル提供サーバのアドレスと、eSIMプロファイルのプロファイル識別子とを特
    定するステップと、
    特定したアドレスの前記プロファイル提供サーバから、前記プロファイル識別子に割り当てられた前記eSIMプロファイルを取得するステップと、
    を実行するよう構成されているシステム。
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