JP7308784B2 - 測位衛星システム、地上設備および周回衛星 - Google Patents
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Description
一方、軌道上の物体数の増加に伴う衝突リスクまたは軌道上の不審衛星の登場などに対して抗堪性向上の必要性が高まっている。
4機の準天頂軌道衛星と3機の静止軌道衛星との合計7機のシステム構成によれば、以下のように、諸外国の測位衛星に依存することなく衛星測位が可能となる。
地上の端末は、3機の静止軌道衛星と1機の準天頂衛星が同時に視野範囲にあれば、それらの測位衛星だけを使って衛星測位を行うことが可能である。
地上の端末は、2機の静止軌道衛星と2機の準天頂衛星が同時に視野範囲にあれば、それらの測位衛星だけを使って衛星測位を行うことが可能である。
また、4機より多い測位衛星が視野範囲にある場合、測位精度が向上する。
しかしながら、いくつかの測位衛星が故障した場合またはシステムに対する妨害行為が発生した場合には、視野範囲にある健全な測位衛星の数が不足して衛星測位が行えなくなる可能性がある。
測位信号を発信する1機以上の静止衛星である静止衛星群と、
測位信号を発信する1機以上の準天頂衛星である準天頂衛星群と、
測位信号を発信する複数の周回衛星である周回衛星群と、
を備える。
前記複数の周回衛星は、12以上の6の倍数の機数の周回衛星であり、
各周回衛星は、傾斜円軌道を1日に複数周回する人工衛星であり、
前記複数の周回衛星に対応する複数の軌道面は、互いの法線がアジマス方向において均等な角度ずつずらされ、
前記複数の軌道面は、それぞれが6つの軌道面から成る2つ以上の軌道面組を構成し、
各軌道面組の6つの軌道面で6機の周回衛星が周回するタイミングが同期される。
測位衛星システム100について、図1から図4に基づいて説明する。
図1に基づいて、測位衛星システム100の構成を説明する。
測位衛星システム100は、測位端末101によって利用されるシステムである。
測位端末101は、測位衛星システム100を利用して衛星測位を行う端末である。
衛星測位は、測位衛星を利用する測位である。
測位衛星は、衛星測位用の人工衛星である。具体的には、測位衛星は、衛星測位用の信号(測位信号)を発信する人工衛星である。
静止衛星111は、静止軌道を周回する測位衛星である。
準天頂衛星121は、準天頂軌道を周回する測位衛星である。
周回衛星131は、特定の軌道を周回する測位衛星である。各周回衛星131は、他の周回衛星131と同期して軌道を周回する。各周回衛星131が周回する軌道について後述する。
衛星管制装置142は、周回衛星群130を制御するための各種コマンドを生成するコンピュータであり、処理回路および入出力インタフェースなどのハードウェアを備える。処理回路は各種コマンドを生成する。入出力インタフェースには入力装置および出力装置が接続される。衛星管制装置142には、入出力インタフェースを介して通信装置141が接続される。
通信装置141は、各周回衛星131と通信を行う。具体的には、通信装置141は、周回衛星群130を制御するための各種コマンドを各周回衛星131へ送信する。
周回衛星131は、測位衛星装置132と推進装置133と衛星制御装置134と通信装置135と電源装置136とを備える。
測位衛星装置132は、測位信号を発信する装置である。
推進装置133は、周回衛星131に推進力を与える装置であり、周回衛星131の速度を変化させる。具体的には、推進装置133は電気推進機である。例えば、推進装置133は、イオンエンジンまたはホールスラスタである。
衛星制御装置134は、周回衛星131に搭載される各機器を制御する装置であり、処理回路を備える。具体的には、衛星制御装置134は、地上設備140からの各種コマンドにしたがって推進装置133を制御する。
通信装置135は、地上設備140と通信する装置である。具体的には、通信装置135は、地上設備140から送信される各種コマンドを受信する。
電源装置136は、太陽電池、バッテリおよび電力制御装置などを備え、周回衛星131に搭載される各機器に電力を供給する。
処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。
処理回路において、一部の機能が専用のハードウェアで実現されて、残りの機能がソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよい。つまり、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせで実現することができる。
専用のハードウェアは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGAまたはこれらの組み合わせである。
ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略称である。
FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。
図1に基づいて、測位衛星システム100の各要素の動作について説明する。
各静止衛星111は、静止軌道を周回しながら測位信号を発信する。
各準天頂衛星121は、準天頂軌道を周回しながら測位信号を発信する。
各周回衛星131は、地上設備140からの制御コマンドにしたがって推進装置133を制御することによって他の周回衛星131と同期して特定の軌道を周回しながら測位信号を発信する。
測位端末101は、4機以上の測位衛星(静止衛星111、準天頂衛星121または周回衛星131)のそれぞれから測位信号を受信して衛星測位を行う。
地上設備140は、各周回衛星131に制御コマンドを送信することによって、各周回衛星131に他の周回衛星131と同期して特定の軌道を周回させる。
周回衛星131は、制御コマンドにしたがって飛翔速度を増速させる。すると、周回衛星131の軌道高度が上昇する。その結果、周回衛星131の対地速度が減速する。
周回衛星131は、制御コマンドにしたがって飛翔速度を減速させる。すると、周回衛星131の軌道高度が下降する。その結果、周回衛星131の対地速度が増速する。
周回衛星131が赤道上空を横切る地点(分点)において推進装置133が軌道面と直交する方向へ推力を発生させれば、効果的に軌道傾斜角を微調整することができる。
周回衛星群130は、機数が12以上の6の倍数である複数の周回衛星131で構成される。
各周回衛星131は、傾斜円軌道を1日に複数周回する。傾斜円軌道は、傾斜軌道であり且つ円軌道である。
複数の軌道面は、互いの法線がアジマス方向において均等な角度ずつずらされる。アジマス方向は、周回衛星131の進行方向に相当する方向である。
周回衛星群130が12機の周回衛星131である場合、12機の周回衛星131が12個の軌道面を形成する。12個の軌道面は、互いの法線がアジマス方向において30度ずつずらされる。
周回衛星群130が18機の周回衛星131である場合、18機の周回衛星131が18個の軌道面を形成する。18個の軌道面は、互いの法線がアジマス方向において20度ずつずらされる。
複数の軌道面は、それぞれが6つの軌道面から成る2つ以上の軌道面組を構成する。12個の軌道面は2つの軌道面組を構成し、18個の軌道面は3つの軌道面組を構成する。
軌道面組毎に、6つの軌道面において6機の周回衛星131が周回するタイミングが同期される。
周回衛星群130Aは、周回衛星群130の一例であり、12機の周回衛星131で構成される。
m番が記された丸は、m番の周回衛星131を表している。「m」は1以上12以下の整数である。m番の周回衛星131を周回衛星(m)と称する。周回衛星(m)の軌道面を軌道面(m)と称する。
縦方向は、緯度を表している。横方向は、経度を表している。
各軌道の上端は軌道の最北端に相当し、各軌道の下端は軌道の最南端に相当する。
各軌道の上端には、各軌道の番号が付されている。
周回衛星(6n+1)が軌道面(6n+1)の最北端を通過するタイミングをタイミング(1)と称する。
タイミング(1)は、以下のタイミング(3)(5)と同期される。
タイミング(3)は、周回衛星(6n+3)が軌道面(6n+3)の最北端から面内位相がプラス120度ずれた地点を通過するタイミングである。
タイミング(5)は、周回衛星(6n+5)が軌道面(6n+5)の最北端から面内位相がプラス240度ずれた地点を通過するタイミングである。
タイミング(4)は、以下のタイミング(6)(2)と同期される。
タイミング(6)は、周回衛星(6n+6)が、軌道面(6n+6)において周回衛星(6n+4)の面内位相に対応する地点から面内位相がプラス120度ずれた地点を通過するタイミングである。
タイミング(2)は、周回衛星(6n+2)が、軌道面(6n+2)において周回衛星(6n+4)の面内位相に対応する地点から面内位相がプラス240度ずれた地点を通過するタイミングである。
「T」は各周回衛星131の周回周期を意味する。周回周期は、各周回衛星131が傾斜円軌道を1周するために要する時間である。
「T/2」は各周回衛星131の周回周期の半分の時間を意味する。
周回衛星群130Bは、周回衛星群130の一例であり、12機の周回衛星131で構成される。
タイミング(1)は、以下のタイミング(3)(5)と同期される。
タイミング(3)は、周回衛星(6n+3)が軌道面(6n+3)の最北端から面内位相がマイナス120度ずれた地点を通過するタイミングである。
タイミング(5)は、周回衛星(6n+5)が軌道面(6n+5)の最北端から面内位相がマイナス240度ずれた地点を通過するタイミングである。
タイミング(4)は、以下のタイミング(6)(2)と同期される。
タイミング(6)は、周回衛星(6n+6)が、軌道面(6n+6)において周回衛星(6n+4)の面内位相に対応する地点から面内位相がマイナス120度ずれた地点を通過するタイミングである。
タイミング(2)は、周回衛星(6n+2)が、軌道面(6n+2)において周回衛星(6n+4)の面内位相に対応する地点から面内位相がマイナス240度ずれた地点を通過するタイミングである。
地上設備140は、各周回衛星131の軌道傾斜角および軌道高度を設定し、周回衛星群130を制御する。これにより、対象地域(例えば日本)が位置する緯度帯において複数の周回衛星131が交代しながら測位信号を常時照射することができる。そのため、対象地域において視野範囲に入る測位衛星を1機増やすことができる。
地上設備140は、各周回衛星131の軌道高度を上昇させることができる。各周回衛星131の軌道高度が上昇すれば、複数の周回衛星131が地上の同一地点に対して測位信号を照射することができる。これにより、測位精度を向上させることができる。
静止衛星群110は赤道上空を飛翔するため、地上の測位端末101に対する各静止衛星111の仰角が制限される。しかし、各周回衛星131は対象地域の上空を高仰角で通過することが可能である。そのため、各周回衛星131から地上の測位端末101への測位信号がマルチパスの悪影響を受け難くなる。その結果、測位精度を向上させることができる。
測位衛星システム100について、主に実施の形態1と異なる点を図5および図6に基づいて説明する。
測位衛星システム100の構成は、実施の形態1における構成と同様である。
但し、周回衛星群130は、18以上の6の倍数の周回衛星131である。例えば、周回衛星群130は18機または24機の周回衛星131である。
測位衛星システム100の各要素の動作は、実施の形態1における動作と同様である。
但し、周回衛星群130の配置が実施の形態1における配置と異なる。
周回衛星群130Cは、周回衛星群130の一例であり、18機の周回衛星131で構成される。
周回衛星(6n+1)が軌道面(6n+1)を通過するタイミングをタイミング(1)と称する。
タイミング(1)は、以下のタイミング(3)(5)と同期される。
タイミング(3)は、周回衛星(6n+3)が軌道面(6n+3)の最北端から面内位相がプラス120度ずれた地点を通過するタイミングである。
タイミング(5)は、周回衛星(6n+5)が軌道面(6n+5)の最北端から面内位相がプラス240度ずれた地点を通過するタイミングである。
タイミング(1)は、以下のタイミング(4)(6)(2)とも同期される。
タイミング(4)は、周回衛星(6n+4)が軌道面(6n+4)の最南端を通過するタイミングである。
タイミング(6)は、周回衛星(6n+6)が軌道面(6n+6)の最南端から面内位相がプラス120度ずれた地点を通過するタイミングである。
タイミング(2)は、周回衛星(6n+2)が軌道面(6n+2)の最南端から面内位相がプラス240度ずれた地点を通過するタイミングである。
周回衛星群130Dは、周回衛星群130の一例であり、18機の周回衛星131で構成される。
タイミング(1)は、以下のタイミング(3)(5)と同期される。
タイミング(3)は、周回衛星(6n+3)が軌道面(6n+3)の最北端から面内位相がマイナス120度ずれた地点を通過するタイミングである。
タイミング(5)は、周回衛星(6n+5)が軌道面(6n+5)の最北端から面内位相がマイナス240度ずれた地点を通過するタイミングである。
タイミング(1)は、以下のタイミング(4)(6)(2)とも同期される。
タイミング(4)は、周回衛星(6n+4)が軌道面(6n+4)の最南端を通過するタイミングである。
タイミング(6)は、周回衛星(6n+6)が軌道面(6n+6)の最南端から面内位相がマイナス120度ずれた地点を通過するタイミングである。
タイミング(2)は、周回衛星(6n+2)が軌道面(6n+2)の最南端から面内位相がマイナス240度ずれた地点を通過するタイミングである。
地上設備140は、各周回衛星131の軌道傾斜角および軌道高度を設定し、周回衛星群130を制御する。これにより、対象地域(例えば日本)が位置する緯度帯において複数の周回衛星131が交代しながら測位信号を常時照射することができる。そのため、対象地域において視野範囲に入る測位衛星を1機増やすことができる。
地上設備140は、各周回衛星131の軌道高度を上昇させることができる。各周回衛星131の軌道高度が上昇すれば、複数の周回衛星131が地上の同一地点に対して測位信号を照射することができる。これにより、測位精度を向上させることができる。
静止衛星群110は赤道上空を飛翔するため、地上の測位端末101に対する各静止衛星111の仰角が制限される。しかし、各周回衛星131は対象地域の上空を高仰角で通過することが可能である。そのため、各周回衛星131から地上の測位端末101への測位信号がマルチパスの悪影響を受け難くなる。その結果、測位精度を向上させることができる。
測位衛星システム100について、主に実施の形態1および実施の形態2と異なる点を図7に基づいて説明する。
測位衛星システム100の構成は、実施の形態1または実施の形態2における構成と同様である。
但し、各静止衛星111および各準天頂衛星121には、原子時計が搭載される。原子時計は高精度な時計装置である。そのため、原子時計が搭載されることにより、時刻が高精度に管理される。
一方、各周回衛星131には、原子時計ではなく標準的な時計が搭載される。
周回衛星131は、さらに、時刻管理装置137を備える。
時刻管理装置137は、標準的な時計と処理回路と入出力インタフェースといったハードウェアを備える。
各静止衛星111または各準天頂衛星121は、基準クロック信号を発信する。
基準クロック信号は、基準時刻を示す信号である。
基準時刻は、時刻同期において基準となる時刻である。原子時計から得られる時刻が基準時刻として使用される。
通信装置135は、基準クロック信号を受信する。
時刻管理装置137は、基準クロック信号を利用して時刻同期を実施する。
時刻同期は、周回衛星131の時計の時刻を原子時計の時刻に合わせるための処理である。
測位衛星装置132は、同期後の時計の時刻を利用して測位信号の発信を行う。
各測位衛星102は、静止衛星111または準天頂衛星121であり、高精度な時計を保有して自己位置を高精度に把握している。各測位衛星102は、基準クロック信号と共に測位信号を発信する。各周回衛星131において、通信装置135は、4機以上の測位衛星102のそれぞれから基準クロック信号および測位信号を受信する。そして、時刻管理装置137は、空間三角測量の原理により、位置と時刻を高精度に計測する。
地上における測位では、測位信号は、測位端末101に到達するまでに電離層および大気を通過する。そのため、電離層遅延および大気遅延が計測誤差の要因となる。
一方、宇宙空間における測位では、測位信号は、周回衛星131に到達するまでに電離層および大気を通過しない。そのため、誤差要因がなく、極めて高い精度で位置と時刻を計測することが可能である。これにより、周回衛星131が高精度な時計を搭載しなくても、周回衛星131の時刻同期制御が可能となる。
日本の測位衛星システムでは、全ての準天頂衛星と全ての静止衛星に原子時計が搭載され、高精度な時刻管理が実施されている。
原子時計は高価である。また、原子時計の調達が輸入に依存する場合、原子時計の調達に支障が生じる。
そのため、全ての周回衛星131に原子時計を搭載することは困難である。
この結果として、低コストで且つ高精度に測位信号の配信を行うことが可能となる。
各実施の形態は、好ましい形態の例示であり、本開示の技術的範囲を制限することを意図するものではない。各実施の形態は、部分的に実施してもよいし、他の形態と組み合わせて実施してもよい。
Claims (10)
- 測位信号を発信する1機以上の静止衛星である静止衛星群と、
測位信号を発信する1機以上の準天頂衛星である準天頂衛星群と、
測位信号を発信する複数の周回衛星である周回衛星群と、
を備え、
前記複数の周回衛星は、12以上の6の倍数の機数の周回衛星であり、
各周回衛星は、傾斜円軌道を1日に複数周回する人工衛星であり、
前記複数の周回衛星に対応する複数の軌道面は、互いの法線がアジマス方向において均等な角度ずつずらされ、
前記複数の軌道面は、それぞれが6つの軌道面から成る2つ以上の軌道面組を構成し、
各軌道面組の6つの軌道面で6機の周回衛星が周回するタイミングが同期される
測位衛星システムであり、
各軌道面組の1番目の軌道面で周回する周回衛星である1番目の周回衛星が前記1番目の軌道面の最北端を通過するタイミングが、
各軌道面組の3番目の軌道面で周回する周回衛星が前記3番目の軌道面の最北端から面内位相が120度ずれた地点を通過するタイミングと、
各軌道面組の5番目の軌道面で周回する周回衛星が前記5番目の軌道面の最北端から面内位相が240度ずれた地点を通過するタイミングと、同期され、
各軌道面組の4番目の軌道面で周回する周回衛星である4番目の周回衛星が前記4番目の軌道面において各面内位相の地点を通過するタイミングが、
各軌道面組の6番目の軌道面で周回する周回衛星が前記6番目の軌道面において前記4番目の周回衛星の面内位相に対応する地点から面内位相が120度ずれた地点を通過するタイミングと、
各軌道面組の2番目の軌道面で周回する周回衛星が前記2番目の軌道面において前記4番目の周回衛星の面内位相に対応する地点から面内位相が240度ずれた地点を通過するタイミングと、同期され、
各軌道面組において、前記4番目の周回衛星が、前記1番目の周回衛星が前記1番目の軌道面の最北端を通過してから周回周期の半分の時間が経過するタイミングで、前記4番目の軌道面の最北端を通過する
測位衛星システム。 - 前記周回衛星群を制御するための地上設備を備える
請求項1に記載の測位衛星システム。 - 各静止衛星または各準天頂衛星が基準クロック信号を発信し、
各周回衛星が前記基準クロック信号を受信して時刻同期を実施する
請求項1または請求項2に記載の測位衛星システム。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の測位衛星システムの周回衛星群を制御するための地上設備。
- 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の測位衛星システムで使用される周回衛星。
- 測位信号を発信する1機以上の静止衛星である静止衛星群と、
測位信号を発信する1機以上の準天頂衛星である準天頂衛星群と、
測位信号を発信する複数の周回衛星である周回衛星群と、
を備え、
前記複数の周回衛星は、18以上の6の倍数の機数の周回衛星であり、
各周回衛星は、傾斜円軌道を1日に複数周回する人工衛星であり、
前記複数の周回衛星に対応する複数の軌道面は、互いの法線がアジマス方向において均等な角度ずつずらされ、
前記複数の軌道面は、それぞれが6つの軌道面から成る3つ以上の軌道面組を構成し、
各軌道面組の6つの軌道面で6機の周回衛星が周回するタイミングが同期される
測位衛星システムであり、
各軌道面組の1番目の軌道面で周回する周回衛星である1番目の周回衛星が前記1番目の軌道面の最北端を通過するタイミングが、
各軌道面組の3番目の軌道面で周回する周回衛星が前記3番目の軌道面の最北端から面内位相が120度ずれた地点を通過するタイミングと、
各軌道面組の5番目の軌道面で周回する周回衛星が前記5番目の軌道面の最北端から面内位相が240度ずれた地点を通過するタイミングと、
各軌道面組の4番目の軌道面で周回する周回衛星が前記4番目の軌道面の最南端を通過するタイミングと、
各軌道面組の6番目の軌道面で周回する周回衛星が前記6番目の軌道面の最南端から面内位相が120度ずれた地点を通過するタイミングと、
各軌道面組の2番目の軌道面で周回する周回衛星が前記2番目の軌道面の最南端から面内位相が240度ずれた地点を通過するタイミングと、同期される
測位衛星システム。 - 前記周回衛星群を制御するための地上設備を備える
請求項6に記載の測位衛星システム。 - 各静止衛星または各準天頂衛星が基準クロック信号を発信し、
各周回衛星が前記基準クロック信号を受信して時刻同期制御を行う
請求項6または請求項7に記載の測位衛星システム。 - 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の測位衛星システムの周回衛星群を制御するための地上設備。
- 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の測位衛星システムで使用される周回衛星。
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