JP7307969B2 - 熱利用システム - Google Patents
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Description
このため、道路上の位置や時間帯等によって、太陽熱を十分に収集できない場合がある。
吸熱領域と、前記吸熱領域によって吸収した熱を利用する熱利用流路と、前記熱利用流路を流れる流体を制御する制御部とを備え、前記吸熱領域は、所定の大きさの複数の小面積領域に区切られ、各々の前記小面積領域は、太陽熱を吸収可能な吸熱媒体と、前記吸熱媒体の内部を通過する熱交換流路と、該小面積領域の温度を直接的又は間接的に検出する温度検出器とを備え、前記熱交換流路は、注入口から注入される熱媒体流体を排出口から排出する過程で、前記吸熱媒体の熱を前記熱媒体流体に伝達するものであり、前記熱利用流路は、複数の前記排出口から排出される熱媒体流体を合流して熱利用した後に分配して複数の前記注入口へ戻すものであり、前記制御部は、前記小面積領域毎に、前記温度検出器による検出温度に応じて熱媒体流体の流量を制御するものであることを特徴とする熱利用システム。
第1の特徴は、吸熱領域と、前記吸熱領域によって吸収した熱を利用する熱利用流路と、前記熱利用流路を流れる流体を制御する制御部とを備え、前記吸熱領域は、所定の大きさの複数の小面積領域に区切られ、各々の前記小面積領域は、太陽熱を吸収可能な吸熱媒体と、前記吸熱媒体の内部を通過する熱交換流路と、該小面積領域の温度を直接的又は間接的に検出する温度検出器とを備え、前記熱交換流路は、注入口から注入される熱媒体流体を排出口から排出する過程で、前記吸熱媒体の熱を前記熱媒体流体に伝達するものであり、前記熱利用流路は、複数の前記排出口から排出される熱媒体流体を合流して利用側熱交換機の前に前記熱媒体流体を一時的に貯溜する第一の貯溜部を具備しており、熱利用した後の前記熱媒体流体を一時的に貯溜する第二の貯溜部を具備しており、第二の貯溜部で貯溜した後に前記熱媒体流体を分配して複数の前記注入口へ戻すものであり、前記制御部は、前記小面積領域毎に、前記温度検出器による検出温度に応じて熱媒体流体の流量を制御するものである(図1及び図2参照)。
なお、実施例は、前記熱利用流路は、前記熱媒体流体を一時的に貯溜する貯溜部を具備している(図1参照)ものも開示している。
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。
この熱利用システムは、太陽光に晒される吸熱領域10と、吸熱領域10によって吸収した熱を利用する熱利用流路20と、熱利用流路20を流れる流体を制御する制御部30とを備える。
この吸熱領域10は、所定の広さの複数(図示例によれば3つ)の小面積領域10a,10b,10cに区切られている。
この熱交換流路12aは、注入口12a1から注入される熱媒体流体を排出口12a2から排出する過程で、吸熱媒体11の熱を、内部を流通する熱媒体流体に伝達する。
この第一の貯溜部23によれば、利用側熱交換器24へ流通する熱媒体流体の流量を略一定に維持することができる。
また、前記利用側流体は、図示しない貯溜タンク等に蓄えておき、必要に応じて利用することも可能である。
この第二の貯溜部25によれば、利用側熱交換器24によって熱交換された熱媒体流体を、略一定な流量に維持して吐出管27へ吐出して、複数の流量制御弁29へ分配することができる。
なお、流量制御弁29の他例としては、制御部30の制御信号に応じて、戻り管28の流れる熱媒体流体の流量を連続的に調整する構成とすることも可能である。
ここで、前記第一の温度は、例えば、25~45℃の範囲内の特定の温度である。また、前記第二の温度は、前記第一の温度よりも高く、例えば、30~60℃の範囲内の特定の温度である。
例えば、日中、小面積領域10aが建物Xの影響により日陰となり、小面積領域10aの検出温度が、上記第一の温度以下となり、他の小面積領域10b,10cの検出温度が、上記第一の温度以上である場合、小面積領域10aに対応する流量制御弁29が閉になる。
このため、利用側熱交換器24を流れる熱媒体流体の温度が、比較的低温の小面積領域10aの影響で極端に下がるようなことがなく、利用側熱交換器24に安定した温度の熱媒体流体を流通させることができる。ひいては、利用側熱交換器24の利用側流体の温度を安定させることができる。
例えば、二次側流路24bを流れる流体を水とし、この水を利用側熱交換器24により加熱した後に給湯器(図示せず)によってさらに加熱して用いるようにすれば、省エネな給湯システムを提供することができる。
上記実施態様によれば、吸熱領域10により温熱を吸収するようにしたが、他例としては、吸熱領域10により冷熱を吸収し、この冷熱を利用側熱交換器24によって利用することも可能である。
すなわち、例えば、冬場であれば、冷え切った地熱(冷熱)を吸熱領域10により吸収することが可能である。
この場合、制御部30は、小面積領域10a,10b,10cのそれぞれについて、温度検出器13による検出温度が、予め設定された第一の温度以上になった際に流量制御弁29を閉にし、予め設定された第二の温度以下になった際に流量制御弁29を開にすればよい。
この構成では、冬場に、利用側熱交換器24の二次側流路24bに、地下水によって加熱された熱媒体流体(ブライン等)を流通させる。二次側流路24bには、例えば、特許文献2に開示される地中熱利用装置の熱媒体搬送管を接続すればよい。
10a,10b,10c:小面積領域
11:吸熱媒体
12:吸熱側熱交換器
12a:熱交換流路
12a1:注入口
12a2:排出口
13:温度検出器
20:熱利用流路
23:第一の貯溜部
25:第二の貯溜部
24:利用側熱交換器
29:流量制御弁
30:制御部
Claims (9)
- 吸熱領域と、前記吸熱領域によって吸収した熱を利用する熱利用流路と、前記熱利用流路を流れる流体を制御する制御部とを備え、
前記吸熱領域は、所定の大きさの複数の小面積領域に区切られ、
各々の前記小面積領域は、太陽熱を吸収可能な吸熱媒体と、前記吸熱媒体の内部を通過する熱交換流路と、該小面積領域の温度を直接的又は間接的に検出する温度検出器とを備え、
前記熱交換流路は、注入口から注入される熱媒体流体を排出口から排出する過程で、前記吸熱媒体の熱を前記熱媒体流体に伝達するものであり、
前記熱利用流路は、
複数の前記排出口から排出される熱媒体流体を合流して利用側熱交換機の前に前記熱媒体流体を一時的に貯溜する第一の貯溜部を具備しており、
熱利用した後の前記熱媒体流体を一時的に貯溜する第二の貯溜部を具備しており、
第二の貯溜部で貯溜した後に前記熱媒体流体を分配して複数の前記注入口へ戻すものであり、
前記制御部は、前記小面積領域毎に、前記温度検出器による検出温度に応じて熱媒体流体の流量を制御するものであることを特徴とする熱利用システム。
- 前記吸熱媒体がコンクリートであることを特徴とする請求項1記載の熱利用システム。
- 前記吸熱媒体の少なくとも露出面が、熱を吸収し易い熱吸収色であることを特徴とする請求項1又は2記載の熱利用システム。
- 前記吸熱領域が、駐車場または道路を構成していることを特徴とする請求項1~3何れか1項記載の熱利用システム。
- 前記制御部は、前記小面積領域毎に、前記温度検出器による検出温度に応じて前記熱媒体流体の流路を閉鎖又は開放することを特徴とする請求項1~4何れか1項記載の熱利用システム。
- 前記熱利用流路は、流量制御弁を備え、前記流量制御弁は、前記制御部の制御信号に応じて、前記熱媒体流体の流量を連続的に調整するものであることを特徴とする請求項1~5何れか1項記載の熱利用システム。
- 前記吸熱領域により温熱を吸収するようにしたことを特徴とする請求項1~6何れか1項記載の熱利用システム。
- 前記吸熱領域により冷熱を吸収するようにしたことを特徴とする請求項1~6何れか1項記載の熱利用システム。
- 前記熱利用流路を通過する前記熱媒体流体を加熱することで、前記吸熱領域を融雪領域として用いるようにしたことを特徴とする請求項1~6何れか1項記載の熱利用システム
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