JP7306666B2 - 撥水コーティングマイクロニードルアレイ - Google Patents
撥水コーティングマイクロニードルアレイ Download PDFInfo
- Publication number
- JP7306666B2 JP7306666B2 JP2018212688A JP2018212688A JP7306666B2 JP 7306666 B2 JP7306666 B2 JP 7306666B2 JP 2018212688 A JP2018212688 A JP 2018212688A JP 2018212688 A JP2018212688 A JP 2018212688A JP 7306666 B2 JP7306666 B2 JP 7306666B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drug
- microneedle array
- microneedle
- microneedles
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K47/00—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
- A61K47/02—Inorganic compounds
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K47/00—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
- A61K47/30—Macromolecular organic or inorganic compounds, e.g. inorganic polyphosphates
- A61K47/32—Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. carbomers, poly(meth)acrylates, or polyvinyl pyrrolidone
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K47/00—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
- A61K47/30—Macromolecular organic or inorganic compounds, e.g. inorganic polyphosphates
- A61K47/34—Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polyesters, polyamino acids, polysiloxanes, polyphosphazines, copolymers of polyalkylene glycol or poloxamers
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K47/00—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
- A61K47/30—Macromolecular organic or inorganic compounds, e.g. inorganic polyphosphates
- A61K47/36—Polysaccharides; Derivatives thereof, e.g. gums, starch, alginate, dextrin, hyaluronic acid, chitosan, inulin, agar or pectin
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K47/00—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
- A61K47/30—Macromolecular organic or inorganic compounds, e.g. inorganic polyphosphates
- A61K47/36—Polysaccharides; Derivatives thereof, e.g. gums, starch, alginate, dextrin, hyaluronic acid, chitosan, inulin, agar or pectin
- A61K47/38—Cellulose; Derivatives thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M37/00—Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Anesthesiology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Hematology (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Description
親水性素材からなるマイクロニードルを単に薬物水溶液に浸漬すると、薬物水溶液が毛管現象により針を上昇し、針の底部から基板部に達し薬物は広く分配されるため、マイクロニードル先端部に薬物を定量的に装填することが不可能となる。1枚のマイクロニードルアレイには数百本のマイクロニードルが間隙20μm~1,000μmで密に林立しており、毛管現象により薬物水溶液は極めて容易に上昇する。従って、マイクロニードルアレイを薬物水溶液に一定の深さまで浸漬し、薬物を定量的に保持させることは、これまで多くの試みがなされてきたが極めて困難である。
〔1〕 撥水コーティングされてなるマイクロニードル、及び該マイクロニードルの先端部に薬物塗布層を含むマイクロニードルアレイ。
〔2〕 マイクロニードルアレイの基剤が、金属、シリカ、ガラス、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ナイロン、ヒアルロン酸、ヒドロキシプロピルセルロース、及びポリビニルピロリドンからなる群より選ばれる親水性物質である、〔1〕に記載のマイクロニードルアレイ。
〔3〕 マイクロニードルアレイの基剤が、ナイロン、ポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリ(乳酸-グリコール酸)共重合体、ポリグリコール酸、ポリエチレンテレフタレート、サイクリックオレフィンポリマー及びそれらの混合物からなる群より選ばれる高分子である、〔1〕に記載のマイクロニードルアレイ。
〔4〕 マイクロニードルアレイの基剤が、ヒアルロン酸、デキストラン、ポリビニルピロリドン、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、及びそれらの混合物からなる群より選ばれる生体非溶解性高分子である、〔1〕に記載のマイクロニードルアレイ。
〔5〕 撥水コーティングが、飽和フルオロアルキル基、アルキルシリル基、又は炭素原子数が20以上の長鎖アルキル基を有する撥水性物質を含む、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載のマイクロニードルアレイ。
〔6〕 鋳型を用いてマイクロニードルアレイを成形する工程、
成形したマイクロニードルアレイのマイクロニードルを撥水コーティングする工程、及び
撥水コーティングされたマイクロニードルの先端を薬物水溶液に浸漬し、薬物を保持させる工程を含む、先端部に薬物塗布層を含むマイクロニードルアレイの製造方法。
〔7〕 撥水コーティング工程が、飽和フルオロアルキル基、アルキルシリル基、又は炭素原子数が20以上の長鎖アルキル基を有する撥水性物質を用いて行われる、〔6〕に記載の製造方法。
(1)薬物の溶液にマイクロニードルを浸漬するに際し、薬物水溶液が毛管現象により上昇しマイクロニードル基板を濡らすことが極めて少ない。そのため、安定した大量薬物のマイクロニードルへの塗布が可能となる。
(2)薬物塗布マイクロニードルを皮膚投与すると、薬物と疎水性表面との相互作用が少ないため、皮膚内溶解時間を早めることが出来る。そのため、患者へのマイクロニードル医薬投与時間を短縮することが可能となり、QOLの向上に大きく寄与する。
すなわち、マイクロニードルを撥水コーティングするという簡単な製造工程で、薬物入りマイクロニードルの物性を大きく改善できる。
マイクロニードルアレイを構成するマイクロニードルは、薬物の経皮吸収を確実にするため、針長さが100μm以上2,000μm以下であり、好ましくは200~1,000μmである。
針の先端部頂点の大きさを直径として表すと、皮膚への刺し入れの容易性と皮膚への薬物残りを低減させるため、80μm以下であり、30μm以下が好ましい。
個々のマイクロニードルとしては、底面が円である円柱状もしくは円錐状、底面が楕円である楕円柱状もしくは楕円錐状、底面が三角形である三角柱もしくは三角錐、底面が四角形である四角柱状もしくは四角錐状、又は底面が多角形である多角柱もしくは多角錐が挙げられる。底面の大きさは、楕円の場合、長径を直径として表し、短径は楕円を形成できる限りにおいて長径より短い。三角形ないし多角形の場合、一辺を代表として表してもよく、対角線を代表として表してもよい。これらの形状のマイクロニードルは、段差を有していてもよい。
マイクロニードルが撥水コーティングされていないと、マイクロニードルに沿って薬物水溶液が毛管現象により上昇し基板部にまで到達し、基板をも濡らすため、マイクロニードル先端部分のみに薬物を定量的に保持することが不可能となる。ここでのマイクロニードルは親水性物質からなるマイクロニードルの場合である。親水性物質の代表例としては金属、シリカ、ガラス、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ナイロン、ヒアルロン酸、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、などである。
あるいは、本発明のマイクロニードルアレイの基剤は、マイクロニードルに成型し皮膚に刺し入れした後に少なくとも15分間は完全溶解しない性質を有する限りは、ヒアルロン酸、デキストラン、ポリビニルピロリドン、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、及びそれらの混合物からなる群より選ばれる高分子であってもよい。
上記(1)の撥水性物質としては、フッ素系樹脂が挙げられる。
上記(2)の撥水性物質としては、シリコーンオイルが挙げられる。
上記(3)の撥水性物質としては、流動パラフィンが挙げられる。
ここに薬物とは、皮膚に働きかけ、あるいは皮膚を透過し、何らかの有益な作用を生じる化合物を全て含む。本発明の目的に適した薬物の例としては、例えば、生理活性ペプチド類とその誘導体、核酸、オリゴヌクレオチド、各種の抗原蛋白質、バクテリア、ウイルスの断片等が挙げられる。 上記生理活性ペプチド類とその誘導体としては、例えば、カルシトニン、副腎皮質刺激ホルモン、副甲状腺ホルモン(PTH)、hPTH(1→34)、インスリン、エキセンディン、セクレチン、オキシトシン、アンギオテンシン、β-エンドルフィン、グルカゴン、バソプレッシン、ソマトスタチン、ガストリン、黄体形成ホルモン放出ホルモン、エンケファリン、ニューロテンシン、心房性ナトリウム利尿ペプチド、成長ホルモン、成長ホルモン放出ホルモン、ブラジキニン、サブスタンスP、ダイノルフィン、甲状腺刺激ホルモン、プロラクチン、インターフェロン、インターロイキン、G-CSF、グルタチオンパーオキシダーゼ、スーパーオキシドディスムターゼ、デスモプレシン、ソマトメジン、エンドセリン、及びこれらの塩等が挙げられる。抗原蛋白質としては、インフルエンザ抗原、HBs表面抗原、HBe抗原等が挙げられる。
薬物とは、化粧品であってもよい。
薬物塗布層の下端と上端は、薬物が塗布されたマイクロニードルの下端と上端とをマイクロニードルアレイの基板から垂直方向にそれぞれ測定して求めた値である。薬物塗布層の長さは、薬物が塗布されたマイクロニードルの下端と上端との差で表す。
他方、薬物塗布層は、薬物塗布液及び塗布回数に応じて、厚みは異なる。本発明においては、塗布層の厚みを、薬物塗布層の中央近傍の直径で表すことができる。薬物塗布層の中央近傍の直径は、薬物塗布前のマイクロニードルの直径よりも大きくなる。中央近傍塗布層の厚さは目的により、必要塗布薬物量により大きく異なるが10μm~100μmが好ましい。
ここで、水溶性塩とは、塩化ナトリウム、塩化亜鉛、などの水溶性塩が好適である。
基材物質が水溶性高分子物質のみであると、マイクロニードル皮膚投与時塗布被膜の皮膚内溶解時間が長いことがある。また、低分子糖類のみからなる皮膜は機械的強度が不十分である。マイクロニードルを浸漬する薬物水溶液の共存物質としては、水溶性高分子と低分子糖類との混合物が選択されるが、それでも薬物の皮膚内溶解時間が長く、そのためマイクロニードル医薬を投与されてから数時間あるいは24時間マイクロニードルを皮膚に貼り付けておく必要があり、患者の利便性をそこなう。水溶性高分子及び/又は低分子糖類に加えて水溶性塩を添加した基材は、薬物の皮膚内溶解時間を著しく短縮し、したがって投与時間を短縮し、患者の利便性を著しく高めることが出来る。
薬物水溶液には必要に応じ、酸化防止剤や界面活性剤等を加えてもよい。また、グリセリン、エチレングリコール及びその低分子重合体を加えて薬物の皮膚内溶解をさらに高めてもよい。しかしながら、この場合塗布物の機械的強度を弱めるので注意を要する。
(1)マイクロニードルアレイの成形工程
マイクロニードルアレイは、鋳型(金型)を用いて大量生産することができる。水溶性高分子を素材とするマイクロニードルは、素材水溶液を鋳型に流し、乾燥してから取り出せばよい(特開2009-273872号公報[0031]-[0033])。
射出成形可能な高分子を素材とするマイクロニードルは、素材を金型を用いて射出成形し製造すればよい(特開2003-238347号公報[0017]、[0018])。射出成型用金型は、スレンレス鋼、耐熱鋼、超合金等を用いることができる。典型的な金型はマイクロニードルの形状を作るため1平方cm当たり100個~900個のマイクロニードルに対応する切り込み部分を有する。切り込み部分を作るにはグラインダー等の微細加工手段を使用できる。
金属を用いるマイクロニードルに関しては、既知の方法に従えばよい。例えば、金属(チタン、ステンレス)の薄板にレーザーにより針形状を型抜きした後、針を90度起き上がらせてマイクロニードルとする。
熱可塑性樹脂材料として、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、若しくはこれらの共重合体を単独あるいは混合物として使用できる。さらに、本発明の目的を阻害しない範囲内において、無機フィラー、他の熱可塑性樹脂、などを配合した組成物を使用できる。
好適な一具体例として、ポリグリコール酸100質量部に対して、0~20質量部の無機フィラー、0~30質量部の他の熱可塑性樹脂、などを配合した組成物(コンパウンド)を用いることができる。無機フィラーまたは他の熱可塑性樹脂が20質量部を超過すると、得られる射出成形物の耐衝撃強度、強靭性が不足し、また、溶融加工性が低下するおそれがある。
無機フィラーとしては、シリカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、等が挙げられる。これらは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用できる。
他の熱可塑性樹脂としては、ε-カプロラクトンの単独重合体及び共重合体、TPX、等が挙げられる。これらの熱可塑性樹脂は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用できる。他の熱可塑性樹脂は、例えば、ポリグリコール酸100質量部に対して、通常0~30質量部の割合で使用される。
上記工程で成形したマイクロニードルアレイのマイクロニードルを、上記撥水性物質を溶媒に溶解した溶液にマイクロニードルを浸漬させ、風乾することにより行う。ここで溶媒としては、エタノール、メタノール、アセトン等が挙げられる。
上記工程で撥水コーティングされたマイクロニードルの先端を薬物水溶液に浸漬し、薬物を保持させる。
マイクロニードルアレイの薬物保持は、マイクロニードルの先端を薬物水溶液に浸漬してマイクロニードル先端に薬物を保持させることにより行う。薬物水溶液は、薬物を溶解させるために水以外の溶媒を含んでいてもよい。また、薬物は完全に溶解していても、溶媒に分散していてもよい。
本発明の実施例は全て円錐形のマイクロニードルを使用しているが、四角錐や三角錐などの円錐形でないマイクロニードルに対しても同様に適用できる。
マイクロニードルアレイ(直径1cm)のマイクロニードルの先端部の先端から150μmまでの部分を、基材及び赤色色素(評価用物質)の水溶液に0.1秒浸した。マイクロニードルを上昇させ30秒間空気中で乾燥させ、2回目の浸漬を行った。計5回の浸漬操作を行い、試料とした。水溶液中の基材はカルボキシメチルセルロース(Ashland社製、7LP EP)9.0質量%であった。顕微鏡観察あるいは吸光度分析において薬物のマイクロニードルへの付着状態を見やすくするために、赤色色素(富士フィルム和光純薬株式会社製、ニューコクシン)を0.3質量%添加した。
段差付マイクロニードルに赤色色素入りカルボキシメチルセルロースを付着させたときの写真を図2~4に示す。図は白黒写真であるため、図で黒く見える部分は赤色である。撥水処理なしマイクロニードルでは、塗布溶液が基板部まで毛管現象により上昇し、マイクロニードル部の中央のほとんどが赤色となっていることがわかる(図2)。一方、撥水処理マイクロニードルでは、塗布溶液は先端部に留まっており(図3)、拡大写真により、マイクロニードルの先端部に赤色色素が塗布されていることが確認された(図4)。
撥水処理済みマイクロニードル:11、20、16%
撥水処理なしマイクロニードル:46、35、61%
2 段差の縁
3 中間部
4 底部
5 基板
Claims (7)
- 撥水コーティングされてなり、表面全体が疎水化されているマイクロニードル、及び該表面全体が疎水化されているマイクロニードルの先端部に薬物塗布層を含むマイクロニードルアレイであって、
該薬物塗布層は、薬物及び基材物質を含み、
該基材物質は、ヒアルロン酸、デキストリン、デキストラン、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩、コラーゲン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、グルコース、蔗糖、マルトース、及びトレハロース、並びにそれらの混合物からなる群より選ばれるものである、マイクロニードルアレイ。 - マイクロニードルアレイの基剤が、金属、シリカ、ガラス、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ナイロン、ヒアルロン酸、ヒドロキシプロピルセルロース、及びポリビニルピロリドンからなる群より選ばれる親水性物質である、請求項1に記載のマイクロニードルアレイ。
- マイクロニードルアレイの基剤が、ナイロン、ポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリ(乳酸-グリコール酸)共重合体、ポリグリコール酸、ポリエチレンテレフタレート、サイクリックオレフィンポリマー及びそれらの混合物からなる群より選ばれる高分子である、請求項1に記載のマイクロニードルアレイ。
- マイクロニードルアレイの基剤が、ヒアルロン酸、デキストラン、ポリビニルピロリドン、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、及びそれらの混合物からなる群より選ばれる生体非溶解性高分子である、請求項1に記載のマイクロニードルアレイ。
- 撥水コーティングが、飽和フルオロアルキル基、アルキルシリル基、又は炭素原子数が20以上の長鎖アルキル基を有する撥水性物質を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のマイクロニードルアレイ。
- 鋳型を用いてマイクロニードルアレイを成形する工程、
成形したマイクロニードルアレイのマイクロニードルを撥水コーティングする工程、それにより、マイクロニードルの表面全体は疎水化される、及び
撥水コーティングされ、表面全体が疎水化されたマイクロニードルの先端を薬物水溶液に浸漬し、薬物を保持させる工程を含み、
該薬物水溶液は、薬物及び基材物質を含有し、該基材物質の該薬物水溶液中の濃度は、2質量%~60質量%であり、
該基材物質は、ヒアルロン酸、デキストリン、デキストラン、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩、コラーゲン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、グルコース、蔗糖、マルトース、及びトレハロース、並びにそれらの混合物からなる群より選ばれるものであり、
表面全体が疎水化されているマイクロニードルの先端部に薬物塗布層を含むマイクロニードルアレイの製造方法。 - 撥水コーティング工程が、飽和フルオロアルキル基、アルキルシリル基、又は炭素原子数が20以上の長鎖アルキル基を有する撥水性物質を用いて行われる、請求項6に記載の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018212688A JP7306666B2 (ja) | 2018-11-13 | 2018-11-13 | 撥水コーティングマイクロニードルアレイ |
PCT/JP2019/044242 WO2020100854A1 (ja) | 2018-11-13 | 2019-11-12 | 撥水コーティングマイクロニードルアレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018212688A JP7306666B2 (ja) | 2018-11-13 | 2018-11-13 | 撥水コーティングマイクロニードルアレイ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020078431A JP2020078431A (ja) | 2020-05-28 |
JP7306666B2 true JP7306666B2 (ja) | 2023-07-11 |
Family
ID=70731168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018212688A Active JP7306666B2 (ja) | 2018-11-13 | 2018-11-13 | 撥水コーティングマイクロニードルアレイ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7306666B2 (ja) |
WO (1) | WO2020100854A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114404352A (zh) * | 2021-12-21 | 2022-04-29 | 浙江德清娃哈哈科技创新中心有限公司 | 一种表面装载脂溶性活性物的微针及其制备方法 |
JP2024007521A (ja) * | 2022-06-30 | 2024-01-18 | コスメディ製薬株式会社 | グルコースセンサー用電極 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005152180A (ja) | 2003-11-25 | 2005-06-16 | Nano Device & System Research Inc | インスリン投与用マイクロニードル |
WO2015190098A1 (ja) | 2014-06-13 | 2015-12-17 | 凸版印刷株式会社 | 針状体の製造方法及び針状体 |
JP2017225734A (ja) | 2016-06-24 | 2017-12-28 | 凸版印刷株式会社 | 針状体 |
WO2018124290A1 (ja) | 2016-12-28 | 2018-07-05 | コスメディ製薬株式会社 | 薬剤を塗布したマイクロニードルアレイ |
JP2018140161A (ja) | 2017-02-27 | 2018-09-13 | クアッドメディシン | マイクロニードル及びその製造方法 |
-
2018
- 2018-11-13 JP JP2018212688A patent/JP7306666B2/ja active Active
-
2019
- 2019-11-12 WO PCT/JP2019/044242 patent/WO2020100854A1/ja active Application Filing
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005152180A (ja) | 2003-11-25 | 2005-06-16 | Nano Device & System Research Inc | インスリン投与用マイクロニードル |
WO2015190098A1 (ja) | 2014-06-13 | 2015-12-17 | 凸版印刷株式会社 | 針状体の製造方法及び針状体 |
JP2017225734A (ja) | 2016-06-24 | 2017-12-28 | 凸版印刷株式会社 | 針状体 |
WO2018124290A1 (ja) | 2016-12-28 | 2018-07-05 | コスメディ製薬株式会社 | 薬剤を塗布したマイクロニードルアレイ |
JP2018140161A (ja) | 2017-02-27 | 2018-09-13 | クアッドメディシン | マイクロニードル及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2020100854A1 (ja) | 2020-05-22 |
JP2020078431A (ja) | 2020-05-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5472771B1 (ja) | 段差に薬物を保持したマイクロニードル | |
US9993423B2 (en) | Microneedle deposition method | |
JP5472673B2 (ja) | マイクロニードルアレイ | |
AU2017388969B2 (en) | Microneedle array coated with drug | |
KR20200062377A (ko) | 단시간 용해형 마이크로니들 | |
WO2021241486A1 (ja) | 高性能マイクロニードルアレイ | |
JP7306666B2 (ja) | 撥水コーティングマイクロニードルアレイ | |
JP6198373B2 (ja) | マイクロニードル | |
JP2011224308A (ja) | マイクロニードル溶着法 | |
WO2020262473A1 (ja) | 針密度が不均一なマイクロニードルアレイ | |
JP2021003547A (ja) | 針密度が不均一なマイクロニードルアレイ | |
WO2023022217A1 (ja) | 高性能マイクロニードルアレイ | |
JP5778622B2 (ja) | マイクロニードル溶着法 | |
KR20240054293A (ko) | 약제를 도포한 마이크로니들 어레이 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211029 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220621 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220819 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221018 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20221216 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230523 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230622 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7306666 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |