以下、添付の図面を参照して詳細に説明することで、本開示の各実施形態の上述の及びその他の態様、特徴及び利点を、より完全に明らかにする。添付の図面において、同一の図面符号は、同一又は類似の要素を示す。図は、本開示の実施形態に対するより適切な理解を深めるために示すものであり、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではない。
IABリンクを有する例示的ネットワークを示す図である。
IABリンクを有する例示的ネットワークを示す図である。
NRシステムにおける通常のサイクリックプレフィックスについてのスロットフォーマットを示す図である。
従来技術におけるバックホールリンクとアクセスリンクとの間のスロットレベルのリソース割当を模式的に示す図である。
従来技術におけるバックホールリンクとアクセスリンクとの間のスロットレベルのリソース割当を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、無線通信システムの第1ネットワークデバイスにおける(例えば、IABドナー又は親ノードにおける)スロットフォーマット構成に用いられる方法のフローチャートを模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかるビットマップ形式のリンク構成セットを模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、アクティブ化されたリンク構成を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、アクティブ化されたリンク構成の例示的スロットフォーマット構成を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、アクセスリンクとバックホールリンクとの切り替えに用いられる例示的スロットフォーマット構成を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、アクセスリンクとバックホールリンクとの切り替えに用いられる別の例示的スロットフォーマット構成を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、アクセスリンクとバックホールリンクとの切り替えに用いられるスロットフォーマット構成の例示的形式を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、アクセスリンクとバックホールリンクとの切り替えに用いられる別の例示的スロットフォーマット構成を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、スロットの開始シンボル及び終了シンボルにおいて2つの0.5Fのガード期間を有するスロットフォーマット構成の例示を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、アクセスリンクとバックホールリンクとの切り替えに用いられるスロットフォーマット構成の別の例示的形式を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、アクセスリンクスロット又はバックホールリンクスロットのうちのいずれかにおいてガード期間を構成可能ないくつかの送信状況を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、図14に示す送信状況の例示的なガード期間設定を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、図14に示す送信状況の例示的なスロットフォーマット構成を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、周波数分割複信(FDD)システムでの例示的な切り替え状況を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、FDDシステムにおける例示的な切り替え状況及びガード期間設定を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、FDDシステムにおいてアクセスリンクとバックホールリンクを切り替えるための例示的スロットフォーマット構成を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる時分割複信(TDD)システムにおける切り替え状況を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる時分割複信(TDD)システムにおける切り替え状況を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、図18A及び図18Bに示す状況と対応する送信シナリオを模式的に示す図である。ここで、DL送信はIABノード及びIABドナーノードに亘って整合される。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、図18A及び図18Bに示す状況と対応する送信シナリオを模式的に示す図である。ここで、DL送信はIABノード及びIABドナーノードに亘って整合される。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、図18A及び図18Bに示す状況と対応する送信シナリオを模式的に示す図である。ここで、DL送信及びUL送信は、IABノードで整合される。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、図18A及び図18Bに示す状況と対応する送信シナリオを模式的に示す図である。ここで、DL送信及びUL送信は、IABノードで整合される。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、図18A及び図18Bに示す状況と対応する送信シナリオを模式的に示す図である。ここで、DL受信及びUL受信は、IABノードで整合される。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、図18A及び図18Bに示す状況と対応する送信シナリオを模式的に示す図である。ここで、DL受信及びUL受信は、IABノードで整合される。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、図18A及び図18Bに示す状況と対応する送信シナリオを模式的に示す図である。ここで、DL送信及びUL送信は、送信期間にIABノードで整合され、DL受信及びUL受信は、受信期間にIABノードで整合される。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、図18A及び図18Bに示す状況と対応する送信シナリオを模式的に示す図である。ここで、DL送信及びUL送信は、送信期間にIABノードで整合され、DL受信及びUL受信は、受信期間にIABノードで整合される。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、図18A及び図18Bに示す状況と対応する送信シナリオを模式的に示す図である。ここで、DL送信及びUL送信は、IABノードで整合され、また、UL及びDL送信はIABノードで整合される。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、図18A及び図18Bに示す状況と対応する送信シナリオを模式的に示す図である。ここで、DL送信及びUL送信は、IABノードで整合され、また、UL及びDL送信はIABノードで整合される。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、図18A及び図18Bに示す状況と対応する送信シナリオを模式的に示す図である。ここで、DL送信はIABノード及びIABドナーノードに亘って整合され、DL受信及びUL受信はIABノードで整合される。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、図18A及び図18Bに示す状況と対応する送信シナリオを模式的に示す図である。ここで、DL送信はIABノード及びIABドナーノードに亘って整合され、DL受信及びUL受信はIABノードで整合される。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2ネットワークノード(例えば、IABノード)でのスロットフォーマット指示を受信するための方法のフローチャートを模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかる、無線通信システムにおいて上りリンクリソースマッピングを行うための装置のブロック図を模式的に示す図である。
本開示のいくつかの実施形態にかかるスロットフォーマット構成を受信するための装置2700のブロック図を模式的に示す図である。
装置2810及び装置2820の簡略化ブロック図を模式的に示す図である。装置2810は例えばIABドナー又は親ノード等の第1ネットワークデバイスとして具現化されてもよいし、又はそれに含まれていてもよい。装置2810は、例えばIABノード等の中継の第2ネットワークデバイスとして具現化されてもよいし、又はそれに含まれていてもよい。
以下、添付の図面を参照しつつ実施形態を通して、本開示で提供する解決手段を詳細に説明する。理解すべき点として、これらの実施形態は、当業者が本開示をより適切に理解し実現することができるようにするために示されるものであり、本開示の範囲に対する何らかの限定を意図するものではない。例えば、1つの実施形態の一部として示され又は説明された特徴を、別の実施形態と共に用いて、さらに別の実施形態を作り出すことができる。明確にするために、実際に実現される全ての特徴が本明細書に記載されているわけではない。
添付の図面において、本開示の各実施形態はブロック図、フローチャート及びその他の図によって示されている。フローチャート又はブロック図における各ブロックは、指定された論理機能を実行するための1つ又は複数の実行可能な命令を含むモジュール、プログラム又はコード部分を表すことができ、本開示において、不要なブロックは点線で示される。また、これらのブロックは、該方法を実行するためのステップを特定の順序で示しているが、実際は、必ずしも示された順序に厳格に従い実行する必要はない。例えば、反対の順序で又は同時に実行することができる。これは対応する動作の性質によって左右される(対応する動作の性質に依存する)。さらに注意すべき点として、ブロック図及び/又はフローチャート内の各ブロック及びその組合せは、指定された機能/動作を実行するための、ハードウェアに基づく専用システムにより実現することができ、又は専用ハードウェアとコンピュータの命令との組合せにより実現することができる。
明細書における「1つの実施形態」、「実施形態」、「例示的実施形態」等の引用は、説明される実施形態が特定の特徴、構造又は特性を含むことができることを示すが、各実施形態がいずれも、特定の特徴、構造又は特性を含む必要はない。このようなフレーズは、必ずしも同じ実施形態を指すものではない。また、実施形態と結び付けて特定の特徴、構造又は特性を説明する際、他の実施形態(明記されているかどうかに関わらず)と結び付けると、このような特徴、構造又は特性に影響を与えることは、当業者の知識の範囲内であるとみなすことができる。
理解すべき点として、文中では、用語「第1」及び「第2」等で各種要素が説明され得るが、こうした要素は、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語はあくまでも、1つの要素を別の要素と分けるためである。例えば、例示的実施形態の範囲から逸脱しない場合、第1要素は第2要素と称することができ、同様に、第2要素も第1要素と称することができる。文中で使用される用語「及び/又は」は、1つ又は複数の列挙された用語のうちのいずれか、及び全ての組合せを含む。
文中で使用される用語は、あくまで特定の実施形態を説明するためのものであり、例示的な実施形態を限定する意図はない。文中で使用される場合、文脈上で他に明記していない限り、単数形式である「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「該(the)」は、複数形式を含むことを意味する。さらに理解されるべき点として、文中で使用される場合、用語「備える」、「備えている」、「有する」、「有している」、「含む」及び/又は「含んでいる」は、記述された特徴、要素及び/又はコンポーネント等の存在を規定するが、他の特徴、要素、コンポーネント及び/又はそれらの組合せの、1つ又は複数の存在又は追加を排除するものではない。
文中で使用される用語の「無線通信ネットワーク」とは、任意の適切な無線通信規格に準じたネットワーク、例えばNew Radio(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-アドバンスト(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)等を指す。「無線通信ネットワーク」は「無線通信システム」と称することもできる。また、無線通信ネットワークにおけるネットワークデバイス間、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間、又は端末デバイス間の通信は、任意の適切な通信プロトコルに基づき実行することができる。任意の適切な通信プロトコルには、移動通信用グローバルシステム(GSM)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、New Radio(NR)、無線LAN(WLAN)の規格(例えばIEEE 802.11規格)及び/又は現在既知の又は将来開発される他の任意の適切な無線通信規格が含まれるが、これらに限定されない。
文中で使用される用語「ネットワークデバイス」は、無線通信ネットワークにおけるノードを指す。端末デバイスは該ノードを介してネットワークにアクセスし、そこからサービスを受ける。ネットワークデバイスは、基地局(BS)またはアクセスポイント(AP)を指すことができ、例えば、ノードB(NodeB又はNB)、進化型NodeB(eNodeB又はeNB)、NR NB(gNBとも称される)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、中継、低電力ノード(例えばフェムト、ピコ等)であり、具体的には、適用される用語及び技術によって左右される。
用語「端末デバイス」は、無線通信を行うことができる全ての端末デバイスを指すことができる。限定するものではなく例示として、端末デバイスは、通信デバイス、ユーザ機器(UE)、加入者局装置(SS)、携帯型加入者局装置、移動局(MS)、又はアクセス端末(AT)とも称することができる。端末デバイスは、移動電話、携帯電話、スマートフォン、IP(VoIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless local loop)電話、タブレット、ウェアラブル端末デバイス、携帯情報端末(PDA)、携帯コンピュータ、デスクトップコンピュータ、画像取込端末デバイス(例えばデジタルカメラ、ゲーム端末デバイス、音楽保存再生装置)、車載無線端末デバイス、無線エンドポイント、モバイルステーション、ラップトップ組込型機器(LEE:laptop embedded equipment)、ラップトップ搭載型機器(LME:laptop-mounted equipment)、USBドングル、スマートデバイス、無線カスタマ構内設備(CPE:Customer-provided equipment)等が含まれるが、これらに限定されない。また、用語「端末デバイス」、「通信デバイス」、「端末」、「ユーザ機器」及び「UE」は、以下の説明では互換的に使用することができる。
別の例示として、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)のシナリオでは、端末デバイスは、監視及び/又は測定を実行するとともに、このような監視及び/又は測定の結果を、別の端末デバイス及び/又はネットワーク機器に送信するマシン又は他のデバイスを示すことができる。この場合、端末デバイスはマシンツーマシン(M2M:Machine to Machine)のデバイスであってよく、3GPPの文脈ではマシンタイプコミュニケーション(MTC:Machine Type Communication)デバイスと称することができる。1つの特定の例示として、端末デバイスは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。このようなマシン又はデバイスの例示として、センサ、電力計等の計測デバイス、産業機械、又は冷蔵庫、テレビ、腕時計等パーソナルウエアラブル端末等といった家庭用若しくは個人用の電化製品挙げられる。他の状況では、端末デバイスは車両を示すことができ、又は、その動作状態若しくはその動作と関連する他の機能を監視及び/又はレポートすることができる他の機器を示すことができる。
文中で使用されるように、下りリンク(DL)送信とは、ネットワークデバイスからUEまでの送信、又は、親ノードであるネットワークデバイスから子ノードである別のネットワークデバイスまでの送信を指し、上りリンク(UL)送信は反対方向の送信を指す。
上述のように、IAB技術はすでにNRシステム内に導入されている。IAB技術の導入に伴い、IABノードでは、アクセスリンクとバックホールリンクとの切り替えが生じることになる。既存のLTEシステムでは、サブフレーム構成が固定されているため、1つのシンボルをパンクチャリングしてガード期間として使用することができる。しかしながら、NRシステムでは、スロットフォーマットが相当柔軟であり、柔軟なガード期間を構成することが、より期待されている。
説明のみを目的とし、図2は、NRシステムにおける通常のサイクリックプレフィックスについての例示的スロットフォーマットを示す。図2に示すように、56種類の異なるフォーマット(フォーマット0~55)があり、UEは、TDD-UL-DL-Configuration共通パラメータ又はTDD-UL-DL-ConfigDedicatedパラメータに基づき、さらに、検出されたDCIフォーマット(ある場合)に基づき、スロットのスロットフォーマットを決定することもできる。特に、上りリンクシンボル及び下りリンクシンボル(それぞれ「U」及び「D」と示される)を除き、フォーマット0~55の大多数は、1つ又は複数の柔軟なシンボル(図2では「F」と示される)を有する。したがって、スロットフォーマットの柔軟性により、NRシステムにはLTEシステムの切り替えスキームは適用できない。拡張サイクリックプレフィックスについても、通常のサイクリックプレフィックスについての状況と同様の柔軟なスロットフォーマットが存在する。
3GPP技術文書R1-1808580(タイトル「Resource allocation between backhaul and access links」)では、NR IABシステム用のタイムスロットレベルでのリソース割当が提案されている。説明を目的として、図3A及び図3Bは、該文書で提案されたバックホール及びアクセスの固定的及び動的なリソース割当を示す。ここで、「1a」は、UEとBSとの間のアクセスリンクを示し、「1b」は、IABドナーであるBSとIABノードとの間のバックホールリンクを示し、「2a」は、IABノードとUEとの間のアクセスリンクを示す。
図3Aに示す固定のバックホール及びアクセスのリソース割当において、リソース割当は固定であり、フレキシビリティが全くなく、スロットはDLスロット又はULスロットである。そして、アクセスリンク2a及びバックホールリンク1bには交代でリソースが割り当てられ、2つのリンクの送信は同時に実行できない。また、図3Bに示すバックホール及びアクセスの動的なリソース割当では、いくつかの固定スロット以外に、「F」で示される柔軟なスロットがいくつか存在し、これらのスロットはULスロット又はDLスロットであり得る。提案されたリソース割当の解決手段では、リソースがスロットレベルで割り当てられ、これは、スロットがDL又はULのスロットであることを示す。
しかしながら、NRシステムでは、より柔軟なスロットフォーマットが使用され、スロットフォーマットの多くは、スロット内に下りリンクシンボル、上りリンクシンボル又は柔軟なシンボルのうちのいずれかを含む。また、提案されたバックホール及びアクセスの動的なリソース割当に柔軟スロットを導入すると、IABノードが、隣り合うスロットに関する事前情報を何も有しない状況を招く。したがって、このような場合、切り替えが依然として1つの問題となる。
本開示の実施形態では、上述の問題のうちの少なくとも一つを軽減し、又は少なくとも緩和するために、無線通信におけるスロットフォーマット構成の新しい解決手段を提供する。本開示の実施形態では、第1ネットワークデバイスが、ある期間についてのアクセスリンク及びバックホールリンク用の構成を示すために、第2ネットワークデバイスにリンク構成情報を送信する。そして第1ネットワークデバイスはさらに、該期間についてのアクセスリンク及びバックホールリンク用の構成で使用される、アクセスリンク及びバックホールリンクのうちの少なくとも1つのための1つ又は複数のスロットフォーマットを示すために、第2ネットワークデバイスにスロットフォーマット構成情報を送信することができる。したがって、本開示の実施形態では、まず、アクセスリンク及びバックホールリンク用のリソースを示し、その後、スロットフォーマット構成を用いて、これらのリンク内のリンク構成(例えば、バックホールリンク用)を示す。この方法により、アクセスリンク及びバックホールリンクのためにスロットレベルのリンクリソース割当を実現するとともに、対応するリンク内で柔軟なスロットフォーマットをサポートすることができる。
理解すべき点として、本開示において、特に本明細書に開示された実施形態及び添付の請求項において、バックホールリンク及びアクセスリンクは、中継であるIABノードと関連付けられる。特に、バックホールリンクとは、IABノードと、IABドナー又はその親のIABノードとの間のリンクを指し、アクセスリンクとは、IABノードと、その子のIABノード又はUEとの間のリンクを指す。特に、図1Bに示すネットワークトポロジーについて、UL及びDLの親バックホールリンクはバックホールリンクに属し、DL及びULの子バックホールリンクはアクセスリンクに属する。
さらに理解すべき点として、本開示において、特に本明細書に開示された実施形態及び添付の請求項では、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスとは、IAB技術と関連付けられるネットワークデバイスを指す。第1ネットワークはIABノード又は親ノードであってよく、第2ネットワークデバイスは、中継としてのIABノードであってよい。
以下、さらに、添付の図面を参照して、本開示で提案する解決手段について詳細に説明する。しかしながら、理解すべき点として、以下の実施形態は説明を目的として示されるものにすぎず、本開示はこれに限定されない。さらに理解すべき点として、文中で本開示の実施形態を参考に提案される解決手段については、バックホールリンクのスロットフォーマット構成を例に説明を行う。しかしながら、追加で又は代替として、文中に提案する解決手段を用いて、アクセスリンクのスロットフォーマットを示すことも可能である。
図4は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、無線通信システムにおけるスロットフォーマット構成に用いられる方法のフローチャートを模式的に示す。方法400は、第1ネットワークデバイスで実現することができる。第1ネットワークデバイスは、図1Aに示すネットワークトポロジーのIABドナー、図1Bに示すネットワークトポロジーの親ノード(IABドナー又は別の中継ノード)又は任意の他のネットワークデバイスであり得る。
図4に示すように、ステップ410において、第1ネットワークデバイスは、期間についてのアクセスリンク及びバックホールリンク用の構成を示すリンク構成情報を送信することができる。該リンク構成は、該期間についてのアクセスリンク及びバックホールリンクのリソース割当パターンを示す。例えば、リンク構成は、1msの期間における全てのスロットの各スロットが、アクセスリンク又はバックホールリンク用に構成されることを示すことができる。言い換えると、リンク構成は、スロットレベルの粒度及び1msの適応時間を有することができる。リンク構成情報は、IABノード(例えば、中継として機能するIABノード)にリンク構成を示すためのものである。
リンク構成情報は例えば、期間と関連付けられるビットマップ形式であり得る。例えば、ビットマップ中の「0」は、アクセスリンク用のスロットを示し、ビットマップ中の「1」は、バックホールリンク用のスロットを示し、逆でも同様である。本開示のいくつかの実施形態において、期間の間に使用される、アクセスリンク及びバックホールリンク用のリンク構成を示すために、ビットマップ形式のリンク構成情報を、例えばIABノード等の第2ネットワークデバイスに送信することができる。
リンク構成は、周期的なバックホールリンク又はアクセスリンクをサポートすることができる。例えば、ビットマップ中に1つの「1」しか含まれない場合、各期間に1つのバックホールリンク送信が構成されていることを示す。ビットマップ中に、より均等に間隔を空けた「1」又は「0」を設定することで、より小さい周期のバックホールリンク又はアクセスリンクを構成することができる。
本開示のいくつかの実施形態では、2層のシグナリングで第2ネットワークデバイスにリンク構成情報を通知することができる。例えば、2つのシグナリングにより、中継であるIABノードにリンク構成を示すことができる。まず、期間についてのアクセスリンク及びバックホールリンク用の使用可能構成セットを示すために、第2ネットワークデバイスにリンク構成セット指示を送信することができる。その後、該期間についての使用可能構成セットのうちの1つの使用可能構成をアクティブ化するか、又はそれを変更するために、第2ネットワークデバイスに、リンク構成アクティブ化指示をさらに送信することができる。この方法により、リンク構成は、異なる期間での、アクセスリンクとバックホールリンクとの間のトラフィック負荷の異なる要求に適応することができる。以下、図5~図6を参照しつつ、本開示のいくつかの実施形態にかかるリンク構成指示の例示的な実現について説明する。
図5は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、無線リソース制御シグナリングにより構成されるビットマップ形式のリンク構成セットを示す。図5に示すように、RRCシグナリングにより、リンク構成セットを構成する。リンク構成セットは複数のリンク構成、即ちリンク構成1及びリンク構成2を含む。リンク構成において、「0」はアクセスリンク用のスロットを示し、「1」はバックホールリンク用のスロットを示す。リンク構成セットにおける上述の2つのリンク構成について、リンク構成をアクティブ化して現在のリンク構成を変更するために、図6に示すように、さらにMAC-CEを用いてリンク構成のうちの1つをアクティブ化することができる。このような方法により、第2ネットワークデバイスは、現在のリンク構成を知ることができ、例えば、どのスロットがアクセスリンクか、又はどのスロットがバックホールリンクかを知ることができる。
さらに図4を再び参照すると、ステップ420において、第1ネットワークデバイスはさらに、該期間についてのアクセスリンク及びバックホールリンク用の構成で使用される、アクセスリンク及びバックホールリンクのうち少なくとも1つのための1つ又は複数のスロットフォーマットを示すために、スロットフォーマット構成情報を送信することができる。文中で使用されるスロットフォーマットは、スロット内のシンボル用の上りリンク及び下りリンクのための構成を示す。説明のみを目的として、図2においてスロットフォーマットのいくつかの例示を見出すことができる。スロットフォーマットは、動的又は半動的に構成することができる。例えば、スロットフォーマットは、下りリンク制御チャネルを利用して構成することができる。グループ公共物理下りリンク制御チャネル(GC-PDCCH:group common-physical downlink control channel)は、情報を正確に送信できる堅牢な制御チャネルであり、したがってGC-PDCCHは、スロットフォーマット構成情報の伝送に用いることができる。
図7に示すように、GC-PDCCHで伝送されるSFIは、SF1、SF2及びSF3を示し、アクティブ化されたリンク構成(構成1)におけるバックホールスロットでそれぞれ使用されるスロットフォーマットを示すことができる。理解すべき点として、図7には、バックホールリンクのスロットフォーマットが示されているが、代替として又は追加で、アクセスリンク用のスロットフォーマットが示されてもよい。本開示のいくつかの実施形態において、スロットフォーマットSF1、SF2及びSF3は、互いに同じであり得る。本開示の他のいくつかの実施形態において、SF1、SF2及びSF3のうちの少なくともいくつかは、SF1、SF2及びSF3のうちの他のものと異なる。
この方法により、第1ネットワークデバイスは、対応するリンクで使用されるスロットフォーマットを第2ネットワークデバイスに通知することができ、これにより、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスは、リンク構成及び示されたスロットフォーマットに基づき、データの送信/受信を実行できる。したがって、リンク構成情報を利用してスロットレベルでリソースリンクリソースを割り当てることができ、さらにスロットフォーマット構成情報により、柔軟なスロットフォーマットをサポートすることができる。
また、バックホールリンクとアクセスリンクとの切り替えを確実にするために、例えばバックホールリンク用のスロットフォーマットについてガード期間を設定することができる。例えば、第1ネットワークデバイスは、いくつかの特定のスロットフォーマットを有するバックホールリンクを構成することができる。
図8は、本開示の実施形態にかかる、バックホールリンクに適用することができる例示的スロットフォーマットを模式的に示す。ここでG1及びG2はガード期間を示し、「U」は上りリンクシンボルを示し、「D」は下りリンクシンボルを示す。また、NRでは、「X」は「U」、「D」又は「F」シンボルであり得る。図8に示すように、スロットの開始シンボル及び終了シンボルの両方にガード期間を設定することができ、ここで、G1及びG2は、同じ時間長又は異なる時間長を有することができる。スロットフォーマットを利用して、平滑的に切り替えを実行することができるとともに、アクセスリンクとバックホールリンクとの切り替えを考慮せずに、アクセスリンクを自由にスケジューリングすることができる。ガード期間G1又はG2はそれぞれ、例えば20usのように固定の時間長を有することができる。又は代替として、ガード期間G1又はG2は、可変の時間長を有することができる。時間長は、OFDMシステムのサブキャリア間隔(SCS)によって左右され得る。例えば、SCS=15KHzに対し、Gは、バックホールリンクにおいて「F」として構成される1つのOFDMシンボルであり得る。SCS=30KHzに対し、Gは、バックホールリンクにおいて「F」として構成される1~2個のOFDMシンボルであり得る。SCS=15×2uKHzに対し、Gは、バックホールリンクにおいて「F」として構成される1~2u個のOFDMシンボルであり得る。ここで、Fは、NRで定義された柔軟なOFDMシンボルを示す。
本開示のいくつかの実施形態において、G1は、G2と同一の時間長を有する。図9は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、アクセスリンクとバックホールリンクとの切り替えに用いられる別の例示的スロットフォーマット構成を模式的に示す。図9に示すように、これらの例示的スロットフォーマットは、バックホールリンクに用いることができ、Gはガード期間を示し、「U」は上りリンクシンボルを示し、「D」は下りリンクシンボルを示し、「X」は「U」、「D」又は「F」を示す。ガード期間Gは、固定の時間長を有することができる。Gは、例えば「F」として構成される1つのOFDMシンボルであり得る。又は代替として、ガード期間Gは、可変の時間長を有することができる。同様に、ガード期間Gはサブキャリア間隔によって左右され得る。例えば、SCS=15KHzに対し、Gは、バックホールリンクにおいて「F」として構成される1つのOFDMシンボルであり得る。SCS=30KHzに対し、Gは、バックホールリンクにおいて「F」として構成される1~2個のOFDMシンボルであり得る。SCS=15×2uKHzに対し、Gは、バックホールリンクにおいて「F」として構成される1~2u個のOFDMシンボルであり得る。ここで、Fは、NRで定義された柔軟なOFDMシンボルを示す。図10は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、アクセスリンクとバックホールリンクとの切り替えに用いられるスロットフォーマット構成の例示的形式を示す。ここで、ガード期間Gは、1F、2F、3F又は4Fであり得る。
本開示のいくつかの実施形態において、ガード期間は、1つ又は複数のシンボルではなく、シンボルの一部分のみを占める。例えば、図11に示すように、Gは0.5Fであり得る。この場合、図12に示すように、計13個の余剰シンボルがデータ送信に用いられる。
本開示のいくつかの実施形態において、G1及びG2は、異なる時間長を有する。このようなベースでは、スロットフォーマットは、図13に示すような例示的形式を有することができ、ここで、G1は、柔軟なシンボルをG2より多く占有することができる。理解すべき点として、G1が柔軟なシンボルをG2より少なく占有することも可能である。
図8に示すスロットフォーマットでは、バックホールリンク用のスロットの開始及び終了シンボルのいずれにも、ガード期間を構成し、この場合、バックホールリンクの最初又は最後のシンボルの送信方向を考慮せずに、前後のアクセスリンクを自由にスケジューリングすることができる。本開示のいくつかの実施形態では、ガード期間を、スロット内の開始シンボル又は終了シンボルに配置することもできる。
図14は、アクセスリンクスロット又はバックホールリンクスロットのうちのいずれかにおいてガード期間を設定可能な例示的な送信状況を示す。図14に示すように、第1グループの状況は、TDD及びFDDモードの両方における、例えばIABノード等の第2ネットワークデバイスでの受信と送信との切り替えに関し、これは、RF切り替えを示している。第2グループの状況は、UEへの送信から、BSへの送信への切り替え、又はBSからの受信から、UEからの受信への切り替えに関し、これは、TDDモードでクロスリンク干渉(CLI)を引き起こす可能性がある。第3グループの状況は、UEの受信からBSの受信への切り替え、又はBSへの送信から、UEへの送信への切り替えに関し、これはビーム又はパネル切り替えを必要とする(しかも、これによりパネル又はビーム切り替えの遅延を引き起こす)可能性がある。こうした状況では、RF切り替え、CLI保護、又はパネル若しくはビーム切り替え遅延のためのガード期間が必要となる。
図14に示す状況に対し、図15に示すように、前のスロットn-1の最後のシンボル、又は次のスロットの第1シンボルに、ガード期間を設定することができる。図16は、こうした状況に用いることができる例示的スロットフォーマットをさらに示す。ここで、G1及びG2はガード期間を示し、「U」は上りリンクシンボルを示し、「D」は下りリンクシンボルを示し、「X」は「U」、「D」又は「F」シンボルを示す。同様に、ガード期間G1又はG2はそれぞれ、固定の時間長を有することができる。又は代替として、ガード期間G1又はG2は、可変の時間長を有することができる。時間長は、サブキャリア間隔によって左右され得る。例えば、SCS=15KHzに対し、Gは、バックホールリンクにおいて「F」として構成される1つのOFDMシンボルであり得る。SCS=30KHzに対し、Gは、バックホールリンクにおいて「F」として構成される1~2個のOFDMシンボルであり得る。SCS=15×2uKHzに対し、Gは、バックホールリンクにおいて「F」として構成される1~2u個のOFDMシンボルであり得る。ここで、Fは、NRで定義された柔軟なOFDMシンボルを示す。
図17A~図17Cは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、FDDモードでのスロットフォーマットの例示的な解決手段を示す。FDDモードでは、アクセス上りリンク及びバックホール上りリンクが、ある無線周波数を共用し、アクセス下りリンク及びバックホール下りリンクは、別の無線周波数を共用する。したがって、アクセス上りリンクとバックホール上りリンクとの間、又はアクセス下りリンクとバックホール下りリンクとの間での切り替え期間においてのみ、ガード期間が必要となる。
図17Aは、スロットフォーマットでガード期間が必要となる4つのシナリオを模式的に示す図である。第1のシナリオでは、アクセスリンク(AL)の終了シンボルがIABノードでの送信「T」に用いられ、且つバックホールリンク(BH)の開始シンボルがIABノードでの受信「R」に用いられるときに、切り替えを行う。第2のシナリオでは、BH終了シンボルがIABノードでの受信「R」に用いられ、且つAL開始シンボルがIABノードでの送信「T」に用いられるときに、切り替えを行う。第3のシナリオでは、AL終了シンボルがIABノードでの受信「R」に用いられ、且つBH開始シンボルがIABノードでの送信「T」に用いられるときに、切り替えを行う。第4のシナリオでは、BH終了シンボルがIABノードでの送信「T」に用いられ、且つAL開始シンボルがIABノードでの受信「R」に用いられるときに、切り替えを行う。
図17Bは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、FDDシステムにおける例示的な切り替え状況及びガード期間設定を模式的に示す。この場合、図17Bの太枠のブロックに示すように、ガード期間を、バックホールスロットの開始シンボル及び終了シンボルに設定することができる。しかしながら、スロット内の実際のガード期間は、異なっていてよい。図示されている中継としてのIABノードでのADL T(アクセス下りリンク送信)からBDL R(バックホール下りリンク受信)への切り替えでは、伝播延遅により時間のギャップが存在するが、その間の時間をガード期間の一部分とすることができ、このため、バックホールリンクスロット内の実際のガード期間が減少する。反対に、図示されているBDL RからADL Tへの切り替えでは、伝播延遅により時間のオーバーラップが存在し、その間の時間はガード期間の一部として使用できないため、バックホールリンクスロット内の実際のガード期間が増加する。同様に、AUL R(アクセス上りリンク受信)からBUL T(バックホール上りリンク送信)への切り替えでは、バックホール上りリンク送信のための正のタイムアドバンスがある場合、バックホールリンクスロット内の実際のガード期間が増加するが、BUL T(バックホール上りリンク送信)からAUL R(アクセス上りリンク受信)への切り替えでは、バックホールスロットが減少する。
図17Cは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、バックホールリンクに適用することができる例示的スロットフォーマットを模式的に示す。ここでG1及びG2はガード期間を示し、「U」は上りリンクシンボルを示し、「D」は下りリンクシンボルを示す。図17Cに示すように、スロットの開始シンボル及び終了シンボルの両方にガード期間を設定することができ、ここで、G1及びG2は、同じ時間長又は異なる時間長を有することができる。G1及びG2はそれぞれ、固定の時間長を有することができ、又は、ネットワークデバイスにより構成することができる時間長を有することができる。G1及びG2のシンボルの数は、SCSによって左右され得る。
以下、TDDシステムにおけるガード期間について説明する。TDDモードでは、下りリンク及び上りリンクは、時分割モードで送信リソースを共用する。したがって、TDDシステムには、さまざまな時間整合モードが関係しており、ガード期間は異なる整合モードに対し異なっていてよい。言い換えると、ガード期間は、リンク送信の時間整合モードによって左右される時間長を有することができる。以下、図18A~図24Bを参照しつつこれらのシナリオを詳細に説明する。
図18Aは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、TDDモードでのアクセスリンクからバックホールリンクへの切り替えの4つの送信状況を示す。図18Aに示すように、第1送信状況は、AL終了シンボルをIABノードでの送信「T」(下りリンクシンボル)に用い、BH開始シンボルをIABノードでの受信「R」(柔軟又は下りリンクシンボル)に用いる場合に行われる切り替えである。第2送信状況は、AL終了シンボルをIABノードでの送信「T」(下りリンクシンボル)に用い、BH開始シンボルをIABノードでの送信「T」(柔軟又は上りリンクシンボル)に用いる場合に行われる切り替えである。第3送信状況は、AL終了シンボルをIABノードでの受信「R」(上りリンクシンボル)に用い、BH開始シンボルをIABノードでの送信「T」(柔軟又は上りリンクシンボル)に用いる場合に行われる切り替えである。第4送信状況は、パネル切り替え時間が、認められる遅延より長い場合に、AL終了シンボルをIABノードでの受信「R」(上りリンクシンボル)に用い、BH開始シンボルをIABノードでの受信「R」(柔軟又は下りリンクシンボル)に用いる場合に行われる切り替えである。
図18Bは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、TDDモードでのバックホールリンクからアクセスリンクへの切り替えの4つの送信状況を示す。図18Bに示すように、第1送信状況は、BH終了シンボルをIABノードでの受信「R」(柔軟又は下りリンクシンボル)に用い、AL開始シンボルをIABノードでの送信「T」(下りリンクシンボル)に用いる場合に行われる切り替えである。第2送信状況は、BH終了シンボルをIABノードでの受信「R」(柔軟又は下りリンクシンボル)に用い、AL開始シンボルをIABノードでの受信「R」(上りリンクシンボル)に用いる場合に行われる切り替えである。第3送信状況は、BH終了シンボルをIABノードでの送信「T」(柔軟又は上りリンクシンボル)に用い、AL開始シンボルをIABノードでの送信「T」(下りリンクシンボル)に用いる場合に行われる切り替えである。第4送信状況は、BH終了シンボルをIABノードでの送信「T」(柔軟又は上りリンクシンボル)に用い、AL開始シンボルをIABノードでの受信「R」(上りリンク)に用いる場合に行われる切り替えである。
理解すべき点として、図18A及び18Bはそれぞれ、アクセスリンクからバックホールリンクへの切り替え、及びバックホールリンクからアクセスリンクへの切り替えを示している。実際には、実際のデータ送信中、切り替えは通常ペアで行われる。また、本開示の実施形態は主に、バックホールリンクの開始及び終了での切り替えに関する。
図19Aは、図18Aに示す4つの送信状況と対応する4つの送信シナリオを模式的に示す。ここで、DL送信はIABノード及びIABドナーノードに亘って整合される。この場合、図19Aの太枠のブロックに示すように、バックホールスロットの開始シンボルに、ガード期間を設定することができる。図19Bは、図18Bに示す4つの送信状況と対応する4つの送信シナリオを模式的に示す。ここで、DL送信はIABノード及びIABドナーノードに亘って整合される。この場合、図19Bの太枠のブロックに示すように、ガード期間を、バックホールスロットの終了シンボルに設定することができる。図19A及び図19Bから理解できるように、アクセスリンクとバックホールリンクとの間に時間のギャップがある場合(伝播遅延又はタイムアドバンスのため)、該時間のギャップの所定値の分だけ、バックホールスロット内のガード期間を減少させることができる。他方、アクセスリンクとバックホールリンクとの間に時間のオーバーラップがある場合(伝播遅延又はタイムアドバンスのため)、該時間のオーバーラップの所定値の分だけ、バックホールスロット内のガード期間を増加させることができる。このようにして、IABドナー又は親ノード等の第1ネットワークデバイスは、例えば図8及び図16に示すようなスロットフォーマットの1つを構成することができ、G1及びG2は、第1ネットワークデバイスからの構成シグナリング又は所定のテーブルに基づき、異なる値を有することができる。
図20Aは、図18Aに示す4つの送信状況と対応する4つの送信シナリオを模式的に示す。ここで、DL送信及びUL送信は、IABノードで整合される(UE 通常のTA)。この場合、図20の太枠のブロックに示すように、ガード期間を、バックホールスロットの開始シンボルに設定することができる。図20Bは、図18Bに示す4つの送信状況と対応する4つの送信シナリオを模式的に示す。ここで、DL送信及びUL送信は、IABノードで整合される。この場合、図20Bの太枠のブロックに示すように、ガード期間を、バックホールスロットの終了シンボルに設定することができる。同様に、図20A及び図20Bにおいて、アクセスリンクとバックホールリンクとの間に時間のギャップがある場合(伝播遅延又はタイムアドバンスのため)、該時間のギャップの所定値の分だけ、バックホールスロット内のガード期間を減少させることができる。他方、アクセスリンクとバックホールリンクとの間に時間のオーバーラップがある場合(伝播遅延又はタイムアドバンスのため)、該時間のオーバーラップの所定値の分だけ、バックホールスロット内のガード期間を増加させることができる。このようにして、IABドナー又は親ノード等の第1ネットワークデバイスは、例えば図8及び図16に示すようなスロットフォーマットの1つを構成することができ、G1及びG2は、第1ネットワークデバイスからの構成シグナリング又は所定のテーブルに基づき、異なる値を有することができる。
図21Aは、図18Aに示す4つの送信状況と対応する4つの送信シナリオを模式的に示す。ここで、DL受信及びUL受信は、IABノードで整合される。この場合、図21Aの太枠のブロックに示すように、ガード期間を、バックホールスロットの開始シンボルに設定することができる。図21Bは、図18Bに示す4つの送信状況と対応する4つの送信シナリオを模式的に示す。ここで、DL受信及びUL受信は、IABノードで整合される(UE 通常のTA)。この場合、図21Bの太枠のブロックに示すように、ガード期間を、バックホールスロットの終了シンボルに設定することができる。同様に、図21A及び図21Bにおいて、アクセスリンクとバックホールリンクとの間に時間のギャップがある場合(伝播遅延又はタイムアドバンスのため)、該時間のギャップの所定値の分だけ、バックホールスロット内のガード期間を減少させることができる。他方、アクセスリンクとバックホールリンクとの間に時間のオーバーラップがある場合(伝播遅延又はタイムアドバンスのため)、該時間のオーバーラップの所定値の分だけ、バックホールスロット内のガード期間を増加させることができる。このようにして、IABドナー又は親ノード等の第1ネットワークデバイスは、例えば図8及び図16に示すようなスロットフォーマットの1つを構成することができ、G1及びG2は、第1ネットワークデバイスからの構成シグナリング又は所定のテーブルに基づき、異なる値を有することができる。
図22Aは、図18Aに示す4つの送信状況と対応する4つの送信シナリオを模式的に示す。ここで、DL送信及びUL送信は、送信期間にIABノードで整合され、DL受信及びUL受信は、受信期間にIABノードで整合される。この場合も、負のTAが生じる可能性があるものの、図22Aの太枠のブロックに示すように、ガード期間を、バックホールスロットの開始シンボルに設定することができる。図22Bは、図18Bに示す4つの送信状況と対応する4つの送信シナリオを模式的に示す。ここで、DL送信及びUL送信は、送信期間にIABノードで整合され、DL受信及びUL受信は、受信期間にIABノードで整合される。この場合も、負のTAが生じる可能性があるものの、図22Bの太枠のブロックに示すように、ガード期間を、バックホールスロットの終了シンボルに設定することができる。同様に、図22A及び図22Bにおいて、アクセスリンクとバックホールリンクとの間に時間のギャップがある場合(伝播遅延又はタイムアドバンスのため)、該時間のギャップの所定値の分だけ、バックホールスロット内のガード期間を減少させることができる。他方、アクセスリンクとバックホールリンクとの間に時間のオーバーラップがある場合(伝播遅延又はタイムアドバンスのため)、該時間のオーバーラップの所定値の分だけ、バックホールスロット内のガード期間を増加させることができる。このようにして、IABドナー又は親ノード等の第1ネットワークデバイスは、例えば図8及び図16に示すようなスロットフォーマットの1つを構成することができ、G1及びG2は、第1ネットワークデバイスからの構成シグナリング又は所定のテーブルに基づき、異なる値を有することができる。
図23Aは、図18Aに示す4つの送信状況と対応する4つの送信シナリオを模式的に示す。ここで、DL送信及びUL送信は、IABノードで整合され、UL及びDL送信は、IABノードで整合される。この場合、図23Aの太枠のブロックに示すように、ガード期間を、バックホールスロットの開始シンボルに設定することができる。図23Bは、図18Bに示す4つの送信状況と対応する4つの送信シナリオを模式的に示す。ここで、DL送信及びUL送信は、IABノードで整合され、UL送信及びDL送信は、IABノードで整合される(BULでのTA/2)。この場合、図23Bの太枠のブロックに示すように、ガード期間を、バックホールスロットの終了シンボルに設定することができる。同様に、図23A及び図23Bにおいて、アクセスリンクとバックホールリンクとの間に時間のギャップがある場合(伝播遅延又はタイムアドバンスのため)、該時間のギャップの所定値の分だけ、バックホールスロット内のガード期間を減少させることができる。他方、アクセスリンクとバックホールリンクとの間に時間のオーバーラップがある場合(伝播遅延又はタイムアドバンスのため)、該時間のオーバーラップの所定値の分だけ、バックホールスロット内のガード期間を増加させることができる。このようにして、IABドナー又は親ノード等の第1ネットワークデバイスは、例えば図8及び図16に示すようなスロットフォーマットの1つを構成することができ、G1及びG2は、第1ネットワークデバイスからの構成シグナリング又は所定のテーブルに基づき、異なる値を有することができる。
図24Aは、図18Aに示す4つの送信状況と対応する4つの送信シナリオを模式的に示す。ここで、DL送信はIABノード及びIABドナーノードに亘って整合され、DL受信及びUL受信はIABノードで整合される。この場合、図24Aの太枠のブロックに示すように、ガード期間を、バックホールスロットの開始シンボルに設定することができる。図24Bは、図18Bに示す4つの送信状況と対応する4つの送信シナリオを模式的に示す。ここで、DL送信はIABノード及びIABドナーノードに亘って整合され、DL受信及びUL受信はIABノードで整合される(アクセス 負のTA)。この場合、図24Bの太枠のブロックに示すように、ガード期間を、バックホールスロットの終了シンボルに設定することができる。同様に、図24A及び図24Bにおいて、アクセスリンクとバックホールリンクとの間に時間のギャップがある場合(伝播遅延又はタイムアドバンスのため)、該時間のギャップの所定値の分だけ、バックホールスロット内のガード期間を減少させることができる。他方、アクセスリンクとバックホールリンクとの間に時間のオーバーラップがある場合(伝播遅延又はタイムアドバンスのため)、該時間のオーバーラップの所定値の分だけ、バックホールスロット内のガード期間を増加させることができる。このようにして、IABドナー又は親ノード等の第1ネットワークデバイスは、例えば図8及び図16に示すようなスロットフォーマットの1つを構成し、G1及びG2は、第1ネットワークデバイスからの構成シグナリング又は所定のテーブルに基づき、異なる値を有することができる。
提案されたガード期間設定に従い、第2ネットワークデバイスは、リンク構成及び示されたスロットフォーマットに基づき、アクセスリンクとバックホールリンクとの切り替えを実行することができる。さらに理解すべき点として、図19A~図24A及び図19B~図24Bはそれぞれ、アクセスリンクからバックホールリンクへの切り替え、及びバックホールリンクからアクセスリンクへの切り替えを示す。実際の送信では、切り替えは、バックホールスロットの開始シンボル及び終了シンボルで発生する可能性がある。これは、切り替えが、図19A~図24Aの1つが示すシナリオと、図19B~図24Bの対応する図に示される別のシナリオとの組合せであることを意味する。この場合、図8~図12のうちのいずれか1つに示されるスロットフォーマットを使用することができる。言い換えると、第1ネットワークデバイスは、GC-PDCCHを利用してスロットフォーマットの1つを構成することができる。また、バックホールリンクが、アクセスリンクで使用されるスロットフォーマットに関する情報を有する場合、図16に示すスロットフォーマットを使用してもよい。
図25は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、スロットフォーマット指示を受信するための方法のフローチャートを模式的に示す。該方法は、第2ネットワークデバイス(例えば中継としてのIABノード又は他の任意の中継ノード)で実現することができる。
図25に示すように、ステップ2510において、第2ネットワークデバイスは、期間についてのアクセスリンク及びバックホールリンク用の構成を示すリンク構成情報を受信することができる。リンク構成とは、該期間内のアクセスリンク及びバックホールリンクについてのリソース割当を指し、例えば、該期間における各スロットがアクセスリンク又はバックホールリンクであることを示す。言い換えれば、リンク構成は、スロットレベルの構成であり得る。リンク構成情報は、第2ネットワークデバイス(例えば、IABノードとして機能するネットワークデバイス)に対してリンク構成を示すためのものである。
リンク構成情報は例えば、ビットマップ形式であり得る。例えば、ビットマップ中の「0」は、アクセスリンク用のスロットを示し、ビットマップ中の「1」は、バックホールリンク用のスロットを示し、逆でも同様である。本開示のいくつかの実施形態において、例えばIABノード等の第2ネットワークデバイスはビットマップ形式でリンク構成情報を受信することができ、IABノード等の第2ネットワークデバイスは、該リンク構成情報の中から、該期間の間に使用されるアクセスリンク及びバックホールリンク用のリンク構成を知ることができる。
本開示のいくつかの実施形態において、例えば、図5及び図6に示すように、二層のシグナリングにおいて、例えばIABノード等の第2ネットワークデバイスに対しリンク構成情報を通知することができる。まず、第2ネットワークデバイスでリンク構成セット指示を受信することができる。リンク構成セット指示は、図5に示すように、該期間についてのアクセスリンク及びバックホールリンク用の使用可能構成セットを示すことができる。その後、第2ネットワークデバイスでリンク構成アクティブ化指示を受信することができ、図6に示すように、第2ネットワークデバイスは、リンク構成アクティブ化指示に示された使用可能構成セットのうちの1つの使用可能構成を、このリンク構成アクティブ化指示に応じて、アクティブ化することができる。
再び図25を参照すると、ステップ2520において、例えばIABノード等の第2ネットワークデバイスはさらに、スロットフォーマット構成情報を受信することができる。スロットフォーマット構成情報は、該期間についてのアクセスリンク及びバックホールリンク用の構成において使用される1つ又は複数のスロットフォーマットを示す。文中で使用するスロットフォーマットは、一スロット内におけるシンボルについての上りリンク及び下りリンク構成を表す。スロットフォーマットは、動的又は半動的に構成することができる。例えば、スロットフォーマットは、例えばGC-PDCCH等の下りリンク制御チャネルを利用して構成することができる。該下りリンク制御チャネルは、堅牢な制御チャネルであり、情報を正確に送信することができる。図7に、例示的スロットフォーマット指示を示す。図7は、GC-PDCCHで伝送されるSFIにより示されるSF1、SF2及びSF3を示す。該例示的スロットフォーマット指示は、アクティブ化されたリンク構成におけるバックホールスロットでそれぞれ使用されるスロットフォーマットを示すことができる。
本開示のいくつかの実施形態において、バックホールリンクとアクセスリンクとの切り替えを確実にするために、スロットフォーマットはガード期間を含むことができる。ガード期間は、以下のいずれかに構成することができる。すなわち、スロット内の開始シンボル、スロット内の終了シンボル、並びにスロット内の開始シンボル及び終了シンボルの両方のうちのいずれかに設定することができる。図8、図9、図10、図11及び図13は、TDDモードにおいてスロットの開始シンボル及び終了シンボルの両方にガード期間を含むいくつかの例示的スロットフォーマットを示す。図16は、スロットの開始シンボル又は終了シンボルにガード期間を含むいくつかの例示的スロットフォーマットを示す。また、図17Cは、FDDモードにおいてスロットの開始シンボル及び終了シンボルの両方にガード期間を含むいくつかの例示的スロットフォーマットを示す。
本開示のいくつかの実施形態において、全ての状況について、ガード期間は固定の時間長を有することができる。本開示の他のいくつかの実施形態において、ガード期間のシンボルの数は、サブキャリア間隔によって左右される。例えば、SCS=15KHzに対し、バックホールリンクにおけるGは1Fであってよく、SCS=30KHzに対し、バックホールリンクにおけるGは1F~2Fであってよく、SCS=15*2uKHzに対し、バックホールリンクにおけるGは1F~1*2uFであってよい。本開示のいくつかの実施形態において、ガード期間は、図19A~図24Bに示すように、リンク送信のタイミング整合モードによって左右される時間長を有することができる。
以上、図25を参照しつつ、第2ネットワークデバイスで実行される本開示の解決手段について簡単に説明した。第2ネットワークデバイスにおいて、第2ネットワークデバイスは第1ネットワークデバイスから構成情報及び/又は指示を受信し、その中に含まれる情報を取得し、該情報に基づき送信を実行することができる。第2ネットワークデバイスでの大多数の動作は、端末デバイスでの動作と対応しており、したがって動作についての詳細は、図4~図24Bを参照して行った説明を参照することができる。
図26は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、無線通信システムにおけるスロットフォーマット構成のための装置のブロック図を模式的に示す。装置2600は、基地局(例えば、IABドナーとして機能するgNB)又は他の任意のデバイスにおいて実現することができる。
図26に示すように、装置2600は、リンク構成送信モジュール2610と、スロットフォーマット構成送信モジュール2620とを含むことができる。リンク構成送信モジュール2610は、リンク構成情報を送信するように構成され得る。該リンク構成情報は、ある期間内のアクセスリンク及びバックホールリンク用の構成を示す。スロットフォーマット構成送信モジュール2620は、スロットフォーマット構成情報を送信するように構成され得る。該スロットフォーマット構成情報は、該期間内のアクセスリンク及びバックホールリンクについての構成で使用される、アクセスリンク及びバックホールリンクのうちの少なくとも1つについての1つ又は複数のスロットフォーマットを示す。
本開示のいくつかの実施形態において、リンク構成送信モジュール2610はさらに、リンク構成セット指示を送信するように構成され得る。該リンク構成セット指示は、該期間についてのアクセスリンク及びバックホールリンク用の使用可能構成セットを示すためのものである。リンク構成送信モジュール2610はさらに、使用可能構成セットうちの1つの使用可能構成をアクティブ化するリンク構成アクティブ化指示を送信するように構成され得る。
本開示のいくつかの実施形態において、リンク構成送信モジュール2610は、無線リソース制御シグナリングにより、リンク構成セット指示を送信するように構成され得る。追加で又は代替として、リンク構成送信モジュール2610は、MAC-CEにおいて、リンク構成アクティブ化指示を送信するように構成され得る。追加で又は代替として、スロットフォーマット構成送信モジュール2620はさらに、下りリンク制御チャネルにおいてスロットフォーマット構成情報を送信するように構成され得る。
本開示のいくつかの実施形態において、スロットフォーマットは、以下のいずれかに位置するガード期間を含むことができる。すなわち、スロット内の開始シンボル、スロット内の終了シンボル、並びに、スロット内の開始シンボル及び終了シンボルの両方のうちのいずれかに位置するガード期間を含むことができる。
本開示のいくつかの実施形態において、ガード期間は固定の時間長を有することができる。本開示のいくつかの実施形態において、ガード期間のシンボルの数は、サブキャリア間隔によって左右され得る。本開示のいくつかの実施形態において、ガード期間は、リンク送信のタイミング整合モードによって左右される時間長を有することができる。
本開示のいくつかの実施形態において、開始シンボル及び終了シンボルでのガード期間は、異なる時間長を有することができる。
本開示のいくつかの実施形態において、スロットフォーマット構成情報は1つ又は複数のスロットフォーマットを示すことができる。前記1つ又は複数のスロットフォーマットは、該期間についてのアクセスリンク及びバックホールリンク用の構成における、1つ又は複数のバックホールリンクのためのものである。
図27は、本開示のいくつかの実施形態にかかるスロットフォーマット構成を受信するための装置2700のブロック図を模式的に示す。装置2700は、第2ネットワークデバイス(例えば、中継としてのIABノード)又は他の任意の中継ノードで実現することができる。
図27に示すように、装置2700は、リンク構成受信モジュール2710と、スロットフォーマット構成受信モジュール2720とを含むことができる。リンク構成受信モジュール2710は、リンク構成情報を受信するように構成され得る。該リンク構成情報は、ある期間内のアクセスリンク及びバックホールリンク用の構成を示す。スロットフォーマット構成受信モジュール2720は、スロットフォーマット構成情報を受信するように構成される。該スロットフォーマット構成情報は、該期間についてのアクセスリンク及びバックホールリンク用の構成で使用される、アクセスリンク及びバックホールリンクのうち少なくとも1つのための1つ又は複数のスロットフォーマットを示す。
本開示のいくつかの実施形態において、リンク構成受信モジュール2710はさらに、リンク構成セット指示を受信するように構成される。該リンク構成セット指示は、該期間内についてのアクセスリンク及びバックホールリンク用の使用可能構成セットを示すためのものである。リンク構成受信モジュール2710はさらに、前記使用可能構成セットうちの1つの使用可能構成をアクティブ化するために、リンク構成アクティブ化指示を受信するように構成される。
本開示のいくつかの実施形態において、リンク構成受信モジュール2710は、無線リソース制御シグナリングにおいて、リンク構成セット指示を受信するように構成され得る。追加で又は代替として、リンク構成受信モジュール2710は、MAC-CEにおいて、リンク構成アクティブ化指示を受信するように構成され得る。追加で又は代替として、スロットフォーマット構成受信モジュール2720はさらに、下りリンク制御チャネルにおいて、スロットフォーマット構成情報を受信するように構成され得る。
本開示のいくつかの実施形態において、スロットフォーマットは、以下のいずれかに位置するガード期間を含むことができる。すなわち、スロット内の開始シンボル、スロット内の終了シンボル、並びに、スロット内の開始シンボル及び終了シンボルの両方のうちのいずれかに位置するガード期間を含むことができる。
本開示のいくつかの実施形態において、ガード期間は固定の時間長を有することができる。本開示のいくつかの実施形態において、ガード期間のシンボルの数は、サブキャリア間隔によって左右され得る。本開示のいくつかの実施形態において、ガード期間は、リンク送信のタイミング整合モードによって左右される時間長を有することができる。
本開示のいくつかの実施形態において、開始シンボル及び終了シンボルに位置するガード期間は、異なる時間長を有することができる。
本開示のいくつかの実施形態において、スロットフォーマット構成情報は、該期間についてのアクセスリンク及びバックホールリンク用の構成における、1つ又は複数のバックホールリンクのための1つ又は複数のスロットフォーマットを示すことができる
以上、図26~図27を参照しつつ装置2600~装置2700について簡単に説明した。装置2600~装置2700は、図4~図25を参照して説明した機能を実現するように構成され得る点に注意されたい。したがって、これらの装置におけるモジュールの動作に関する詳細については、図4~図25を参照する方法の対応するステップに関する説明を、参照することができる。
また、注意すべき点として、装置2600~装置2700のコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア及び/又はそれらの任意の組合せにより具現化することができる。例えば、装置2600~装置2700のコンポーネントはそれぞれ、回路、プロセッサ又は他の任意の適切な選択されたデバイスにより実現することができる。
当業者であれば認識できるように、以上の例示は限定ではなく説明用にすぎず、本開示はこれによって限定されない。本明細書で提供した教示内容から、複数の変更、追加、削除及び修正が容易に想到できるが、こうした変更、追加、削除及び修正は全て、本開示の保護範囲に含まれる。
また、本開示のいくつかの実施形態において、装置2600~装置2700は少なくとも1つのプロセッサを含むことができる。例示として、本開示の実施形態と共に使用されるのに適した少なくとも1つのプロセッサは、既知の又は将来開発される汎用プロセッサ及び専用プロセッサの両方を含むことができる。装置2600~装置2700はさらに、少なくとも1つのメモリを含むことができる。少なくとも1つのメモリは例えば、RAM、ROM、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリ等の半導体メモリを含むことができる。少なくとも1つのメモリは、コンピュータが実行可能な命令のプログラムを記憶するために用いることができる。該プログラムは上位及び/又は下位レベルの互換可能な又は解釈可能な任意のプログラミング言語で記述することができる。実施形態によれば、コンピュータが実行可能な命令は、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置2600~装置2700に、図4~図25を参照して述べた方法に基づく動作をそれぞれ少なくとも実行させるように、構成され得る。
図28は、装置2810及び装置2820の簡略化ブロック図を模式的に図示する。文中で述べたように、装置2810は、例えばIABドナー又は親ノード等の第1ネットワークデバイスとして具現化されてもよいし、又はそれに含まれていてもよい。装置2820は、例えばIABノード等の第2ネットワークデバイスとして具現化されてもよいし、又はそれに含まれていてもよい。
装置2810は、少なくとも1つのプロセッサ2811(例えばデータプロセッサ(DP))と、プロセッサ2811に結合される少なくとも1つのメモリ(MEM)2812とを含む。装置2810はさらに、プロセッサ2811に結合される送信機TX及び受信機RX 2813を含むことができ、送信機TX及び受信機RX 2813は、装置2820に通信接続するように動作可能である。MEM 2812はプログラム(PROG)2814を記憶する。PROG 2814は、関連するプロセッサ2811上で実行されると、装置2810に本開示の実施形態(例えば、方法400)に基づき動作を行わせる命令を含むことができる。少なくとも1つのプロセッサ2811及び少なくとも1つのMEM 2812の組合せは、本開示の各実施形態の実現に適合する処理装置2815を構成することができる。
装置2820は、少なくとも1つのプロセッサ2821(例えばDP)と、プロセッサ2821に結合される少なくとも1つのMEM 2822とを含む。装置2820はさらに、プロセッサ2821に結合される適切なTX/RX 2823を含むことができ、TX/RX 2823は、装置2820と無線通信を行うように動作することができる。MEM 2822はPROG 2824を記憶する。PROG 2824は、関連するプロセッサ2821上で実行されると、本開示の実施形態(例えば、方法2500)に基づき装置2820に動作を行わせる命令を含むことができる。少なくとも1つのプロセッサ2821及び少なくとも1つのMEM 2822の組合せは、本開示の各実施形態の実現に適合する処理装置2825を構成することができる。
本開示の各実施形態は、プロセッサ2811、プロセッサ2821のうち1つ又は複数により実行可能なコンピュータプログラム、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア又はそれらの組合せにより実現することができる。
MEM 2812及びMEM 2822は、ローカルの技術環境に適した任意のタイプであってよく、任意の適切なデータ記憶技術により実現することができ、例えば、半導体による記憶装置、磁気記憶装置及びシステム、光学記憶装置及びシステム、固定メモリ及び移動可能メモリ等が挙げられるが、これらに限定されない。
プロセッサ2811及びプロセッサ2821は、ローカルの技術環境に適した任意のタイプであってよく、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号処理器DSP、及びマルチコアプロセッサ構成に基づくプロセッサのうち、一つ又は複数を含むことができるが、これらに限定されない。
また、本開示は、上述したようなコンピュータプログラムを含む担体も提供することができる。ここで、該担体は電気信号、光信号、無線信号又はコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。コンピュータ可読記憶媒体は例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリーメモリ)、フラッシュメモリ、テープ、CD-ROM、DVD、ブルーレイディスク等の光ディスク又は電子記憶装置であり得る。
本明細書で説明した技術は、様々な手段で実現することで、実施形態で説明した対応する装置の1つ又は複数の機能を実現する装置が、従来技術のモジュールのみならず、実施形態で説明した対応する装置の1つ又は複数の機能を実現するためのモジュールを含むようにすることができる。また、該装置は、単独の各機能のための単独装置を含むことができ、又は、2つ若しくはより多くの機能を実行する装置として構成することができる。例えば、これらの技術は、ハードウェア(1つ若しくは複数の装置)、ファームウェア(1つ若しくは複数の装置)、ソフトウェア(1つ若しくは複数のモジュール)、又はそれらの組合せにより実現可能である。ファームウェア又はソフトウェアについては、本明細書で説明した機能を実行するモジュール(例えば、プロセス、機能等)によって実現可能である。
以上、方法及び装置のブロック図及びフローチャートの図示を参照して、本明細書の例示的実施形態を説明した。理解すべき点として、ブロック図及びフローチャートの各ブロック並びにブロック図及びフローチャートの各ブロックの組合せは、それぞれ、コンピュータプログラムの命令を含む各方法によって実現可能である。これらのコンピュータプログラムの命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラミング可能なデータ処理装置上にロードされて、マシンを生成することができ、コンピュータ又は他のプログラミング可能なデータ処理装置上で実行される命令が、フローチャートのブロックで指定された機能を実現するための装置を生成する。
本明細書には複数の具体的な実現の詳細が含まれるが、これらは、実現内容又は保護を請求する可能性がある内容の範囲に対する何らかの限定であると解釈されるべきではなく、特定して実現される特定の実施形態において特定される可能性がある特徴に対する説明である解釈されるべきである。本明細書において、個々の実施形態の文脈において説明したいくつかの特徴は、ある一つの実現形態において組み合わせて実現されてもよい。逆に、一つの実施形態の文脈において説明された各種特徴は、複数の実施形態において単独で、又は任意の適切なサブ的な組み合せにより、実現されてもよい。また、以上の説明では、特徴について、いくつかの組合せによって作用するものとして説明し、まず、そういうものとして保護を請求することができるが、いくつかの状況においては、保護を請求する組合せのうち1つ又は複数の特徴を組合せから排除することができ、保護を請求する組合せは、サブ的な組合せ又はサブ的な組合せの変形を含むことができる。
当業者にとって明らかであるように、技術の進歩に伴い、本発明の構想は、さまざまな方法により実現可能である。上述の実施形態は説明用であり、本開示を限定するものではない。また、理解すべき点として、当業者が理解しやすいものであれば、本開示の精神及び範囲を逸脱しない状況において、修正及び変更を行うことができる。このような修正及び変更は、本開示及び添付の請求項の範囲に含まれるとみなされる。本開示の保護範囲は、添付の特許請求の範囲により限定される。