JP7306081B2 - 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDFInfo
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Description
また、入力操作に誤りがあることの判定が困難な場合や、入力操作には誤りがないものの事後的な事情の変更等に応じてユーザの判断で処理結果の修正を行うような場合には、ユーザに適切な通知を行うことができない。これらの場合にも、ユーザが何らかの対処を行う必要が生じ、手間が掛かる。
このように、上記従来の技術では、ユーザの手間を低減することが困難であるという課題がある。
また、本発明に係る情報処理装置は、ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段と、前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段と、を備え、前記判定手段は、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し、前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む、ことを特徴とする。
また、本発明に係る情報処理方法は、情報処理システムが実行する情報処理方法であって、ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理ステップと、前記処理ステップでの前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップで、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御ステップと、を有し、前記判定ステップは、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し、前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む、ことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、情報処理システムに設けられたコンピュータを、ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段、前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段、前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段、として機能させ、前記判定手段は、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し、前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む、ことを特徴とする。
図1は、本実施形態の販売管理システム1の概略構成図である。
販売管理システム1(情報処理システム)は、複数の端末装置2と、管理サーバ3とを備えている。また、端末装置2及び管理サーバ3は、通信ネットワーク4を介して情報通信可能に接続されている。
端末装置2は、CPU21(Central Processing Unit)と、RAM22(Random Access Memory)と、記憶部23と、操作部24と、表示部25と、音声出力部26と、通信部27と、バス28などを備えている。端末装置2の各部は、バス28を介して接続されている。
また、修正処理は、帳票の内容(処理データ)を修正するための処理であり、帳票の一部を書き換える処理のほか、実行済の帳票の作成処理を再度行う(やり直す)処理が含まれる。
また、本実施形態の端末装置2は、通信部27を介して外部の印刷装置(不図示)に接続されており、端末装置2で作成された各種の伝票や送り状などを当該印刷装置で印刷できるようになっている。
管理サーバ3は、CPU31と、RAM32と、記憶部33と、操作部34と、表示部35と、通信部36と、バス37などを備えている。管理サーバ3の各部は、バス37を介して接続されている。
また、ユーザにより所定の入力条件を満たさない入力操作(入力ミス)が行われた場合にも、入力ミスへの対処に係るアドバイスを端末装置2に行わせる。
このうち操作データ331は、端末装置2の記憶部23における操作データ331と同一内容のデータであり、修正メニューリスト332は、端末装置2の記憶部23における修正メニューリスト232と同一内容のデータである。以下では、操作データ231、331のうち一方について説明する場合があるが、当該説明は他方についても当てはまるものとする。また、修正メニューリスト232、332のうち一方について説明する場合があるが、当該説明は他方についても当てはまるものとする。
次に、販売管理システム1の動作について説明する。
販売管理システム1では、端末装置2においてユーザの認証がなされると、端末装置2の表示部25に、初期画面としてメニュー画面41及びインストラクターパネル画面42が表示される。
図4に示すように、メニュー画面41は、表示部25の左側に表示され、インストラクターパネル画面42は、表示部25の残りの部分(右側)に表示される。以下では、表示部25の表示画面のうち、図4においてメニュー画面41が表示されている領域を「左側画面」とも記し、インストラクターパネル画面42が表示されている領域を「右側画面」とも記す。
なお、業務処理に用いられるメニューボタンは、図4のメニューボタン411~418に限られず、これらのいずれかのメニューボタンに係るメニューの実行中に、当該メニューの下位のメニュー(サブメニュー)を実行するためのメニューボタン(不図示)が適宜所定の場所に表示される。例えば、「売上」の業務処理の実行中には、「納品書作成」、「請求書準備」といった下位のメニューを実行するためのメニューボタンが適宜表示される。
メニューボタン412は、商品の受注に関する受注業務の処理を開始させるためのボタンである。受注業務では、顧客からの発注内容に係る受注伝票の作成のためのデータ入力や、受注伝票の印刷などが行われる。
メニューボタン413は、商品の売上に関する売上業務の処理を開始させるためのボタンである。売上業務では、受注した商品のうち納品することが確定したものについて、納品書及び請求書の作成のためのデータ入力や、納品書及び請求書の印刷などが行われる。
メニューボタン414は、商品の発注に関する発注業務の処理を開始させるためのボタンである。発注業務では、商品の仕入れ先に送付する発注書の作成のためのデータ入力や、発注書の印刷などが行われる。
メニューボタン415は、商品の仕入れに関する仕入業務の処理を開始させるためのボタンである。仕入業務では、仕入を行った商品に関する仕入伝票の作成のためのデータ入力や、仕入伝票の印刷などが行われる。
メニューボタン416は、商品の在庫管理に関する在庫管理業務の処理を開始させるためのボタンである。在庫管理業務では、在庫商品に関するデータベースの管理や、入庫伝票、出庫伝票の作成のためのデータ入力、及び入庫伝票、出庫伝票の印刷などが行われる。
メニューボタン417は、商品の発送に関する発送業務の処理を開始させるためのボタンである。発送業務では、納品書に記載した商品を発送するための送り状の作成のためのデータ入力や、送り状の印刷などが行われる。
メニューボタン418は、端末装置2の動作設定を行うためのボタンである。
以下では、売上業務に係るメニューボタン413が選択された場合に実行される売上業務処理を例に挙げて説明する。
売上業務処理では、ユーザからの入力操作に応じて、端末装置2のCPU21により、納品書作成処理(ステップS101)、請求書準備処理(ステップS102)、及び請求書作成処理(ステップS103)がこの順序(所定の順序)で実行される。これらの納品書作成処理、請求書準備処理、及び請求書作成処理の各々は、「個別処理」の一態様である。
このうち納品書作成処理は、取引先(得意先)に商品を納品する際に添付する納品書のデータの作成、及び印刷を行う処理である。納品書作成処理は、ユーザにより納品書作成メニューボタン(図示略)を選択する入力操作がなされることで開始される。
また、請求書準備処理は、納品した商品の対価の支払を取引先に請求するための請求書の作成準備を行う処理である。請求書準備処理は、ユーザにより請求書準備メニューボタン(図示略)を選択する入力操作がなされることで開始される。
また、請求書作成処理は、請求書準備処理の結果に基づいて請求書を作成して印刷する処理である。請求書作成処理は、ユーザにより請求書作成メニューボタン(図示略)を選択する入力操作がなされることで開始される。
納品書作成処理の実行時には、左側画面には納品書作成画面43が表示され、右側画面にはインストラクターパネル画面42が表示される。このうち納品書作成画面43では、印刷される納品書と同様の配置でデータの入力欄(商品名、数量、単位、単価、金額等)が設けられており、各入力欄を選択して直接データを入力することができるようになっている。納品書作成画面43で納品書の作成が終了した後、印刷ボタン431を選択する入力操作を行うことで、印刷装置により納品書を印刷することができる。
請求書準備処理の実行時には、左側画面には請求書準備画面44が表示され、右側画面にはインストラクターパネル画面42が表示される。このうち請求書準備画面44は、請求書の作成を行う案件を選択するための処理案件選択領域441と、個別の請求先を指定するための請求先指定領域442と、を含む。
処理案件選択領域441では、所定の入力欄に数字を入力することで、締日指定方法、請求締年月日、請求先の指定方法、値引自動計算の要否を設定することができる。
請求先指定領域442では、請求先に対応付けられて予め定められているコードを所定の入力欄に入力することで、請求先を指定することができる。
図7の例では、2019年4月20日締で、「岡村商会(株)」を請求先とする請求書の作成準備のための入力がなされている。
図8では、図7の請求書作成条件に基づいて作成された、「岡村商会(株)」を請求先とする請求書の例が示されている。この請求書は、請求書作成条件に合致する複数の納品書のデータが自動的に取得されて、所定の請求書フォーマットに従って項目及び数値が配置、集計されることで作成されたものである。
ここで、入力ミスは、所定の入力条件を満たさない入力操作がなされることをいう。上記の入力条件を満たさない入力操作としては、例えば、仕入れ単価を下回る単価を入力する操作や、未発行の帳票の発行日に過去の日付を入力する操作などが挙げられる。入力ミスが生じると、帳票のデータ(処理データ)の修正を行う必要が生じる。
一方、運用の流れミスは、入力操作にミスがない(上記入力ミスが生じていない)ものの、入力内容が適切でなかったり、取引先との間で事後的に取引の内容(価格等)が変更されたりすることで、帳票のデータの修正や再発行のための追加的な処理が必要となること、すなわち図5のフローとは異なるフローでの処理が必要となることをいう。
以下では、入力ミス及び運用の流れミスが生じた場合のフローについて説明する。
図9のフローチャートは、図5の売上業務処理のうち、納品書作成処理(ステップS101)の内容を示したものである。
CPU21は、納品書作成処理を開始させると(ステップS1011)、入力ミスが検出された場合に(ステップS1012で“YES”)、入力ミスを修正するための納品書修正処理を実行する(ステップS1013)。納品書修正処理では、CPU21は、入力ミスが生じたことを知らせるエラー表示を表示部25に行わせるとともに、入力ミスが検出された入力項目に対する入力操作を受け付ける。入力条件を満たす適正な入力操作がなされると、CPU21は、処理をステップS1014に移行させる。
なお、図9では、図5の納品書作成処理(ステップS101)において入力ミスが生じた場合のフローを例に挙げて説明したが、請求書準備処理(ステップS102)及び請求書作成処理(ステップS103)においても入力ミスに対して同様のフローが行われてもよい。
図10のフローチャートは、図5のフローチャートにステップS104~ステップS107を追加したものに相当する。
図10の売上業務処理では、CPU21は、ステップS103の請求書作成処理で作成された請求書に修正が必要な箇所があるか否かを判定する(ステップS104)。例えば、CPU21は、ユーザから請求書の修正を指示する入力操作(請求書の修正のための請求書修正メニューの実行を指示する入力操作等)がなされた場合に、請求書の修正が必要であると判定する。また、CPU21は、請求書に単価が「0円」となっている商品がある場合など、請求書の修正が必要となる所定の条件が満たされている場合に、ユーザに対して請求書修正メニューの実行を促す表示を表示部25に行わせてもよい。
また、納品書の修正が必要でないと判定された場合には(ステップS105で“NO”)、CPU21は、請求書の修正内容に応じた請求書修正メニューを実行して(ステップS107)、処理をステップS102の請求書準備処理に戻す。
納品書修正メニューの実行に応じて開始される納品書作成処理(ステップS101)、並びに請求書修正メニューの実行に応じて開始される請求書準備処理(ステップS102)及び請求書作成処理(ステップS103)が、「修正処理」に相当する。すなわち、「修正処理」には、複数の個別処理(納品書作成処理、請求書準備処理及び請求書作成処理)のうち実行済の個別処理を、処理データの修正のために所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理が含まれる。
ステップS106及びステップS107では、CPU21は、記憶部23に記憶された修正メニューリスト232を参照して、ユーザから指示された修正メニューを実行する。
修正メニューリスト232、332では、請求書や納品書の修正内容に応じて定められた複数の修正メニューの各々に対応して、「プログラムID」、「運用の流れミスの元メニュー」が対応付けられて記憶されている。図11では、「請求書準備取消」、「請求区分変更対応」、「請求変更入力」の修正メニューが例示されている。
このうち「請求書準備取消」は、請求書の印刷後に、請求内容に変更が発生した場合に行われる修正メニューである。
また、「請求区分変更対応」は、取引先との契約条件(締日や、消費税の外税/内税の区分など)が変更になった場合に行われる修正メニューである。
また、「請求変更入力」は、請求値引きの追加や値引き金額の変更が発生した場合に行われる修正メニューである。
また、「運用の流れミスの元メニュー」は、「修正メニュー名称」の修正メニューを実行することが、他のどのメニューでの処理内容に起因して必要となるかを示している。換言すれば、「運用の流れミスの元メニュー」は、「運用の流れミス」を生じさせる原因となるメニューである。したがって、「運用の流れミスの元メニュー」に示されたメニューにおける処理を適切に行うことで、各修正メニューの実行を回避することが可能となる。
図11の例では、各修正メニューの「運用の流れミスの元メニュー」は、いずれも「請求書準備」のメニューとなっている。よって、図5の請求書準備(ステップS102)における処理内容を適切に行うことで、各修正メニューの実行を回避することが可能となる。
本実施形態では、このような「修正メニュー」と「運用の流れミスの元メニュー」との関係を利用して、ユーザに対して運用の流れミスを事前に回避するためのアドバイスが行われる。この点については後に詳述する。
上記のうち「運用の流れミスの元メニュー」に対応する処理が、「複数の個別処理のうち修正処理を実行する必要性が生じる要因となる要因個別処理」に相当する。また、修正メニューリスト232、332が、「修正処理と要因個別処理とが対応付けられた要因情報」に相当する。
このような運用の流れミスは、入力されたデータ自体に誤りがなくとも生じ得るため、データの入力時にユーザに適切な警告を行うことは難しい。例えば、納品書において単価を「0円」又は空欄とすることが実務上行われているため、納品書の単価を「0円」とすることは入力ミスとはならないが、請求段階において納品書の単価を「0円」としたままで請求書を作成してしまうと、請求書の不備となり、運用の流れミスに繋がる。
まず、入力ミスの事前回避のためのアドバイスを行う方法について説明する。
操作データ231、331では、ユーザによる入力操作の実行内容、及び当該入力操作が行われたときの実行環境を含む実行情報が、入力操作ごとに記憶されている。
各実行情報には、企業情報に関する「企業ID」、「端末ID」、操作担当者に関する「担当者名」、「担当者コード」、実行業務に関する「メニュー名称」、「プログラムID」、日付に関する「業務実行開始日時」、「エラー発生日時」、操作内容に関する「項目/取引先」、「操作/締日」、「回数」の各項目の情報が含まれている。
「端末ID」は、入力操作がなされている端末装置2を示す符号(例えばMACアドレス等)である。
「担当者名」は、入力操作を行っているユーザの氏名である。
「担当者コード」は、入力操作を行っているユーザを示す符号(ユーザID)である。
これらの「担当者名」及び「担当者コード」には、端末装置2のCPU21(ユーザ認証部212)によるユーザの認証結果が入力される。
「メニュー名称」は、その入力操作が、販売管理業務に関するどのメニューの実行時になされたものであるかを示す。
「プログラムID」は、「メニュー名称」のメニューに係る処理を実行するためのプログラムを示す符号である。
「業務実行開始日時」は、「メニュー名称」のメニューに係る処理が開始された日時を示している。
「エラー発生日時」は、入力ミスが検出されてエラー表示がなされた日時を示している。また、この「エラー発生日時」の項目が空欄である場合には、入力ミスのない入力操作の記録(ログ)であることが示される。
「項目/取引先」は、入力操作の対象となっている入力項目(例えば、納品書における「数量」、「単価」等)、又は、実行されたメニューにおいて設定されている取引先を示している。
「操作/締日」には、「項目/取引先」が入力項目となっているには、当該入力項目への入力ミスの種別が入力される。また、「項目/取引先」が取引先となっている場合には、当該取引先に対する請求締日が入力される。
「回数」には、「項目/取引先」の入力項目に対し、「操作/締日」に示されている入力ミスと同一種別の入力ミスがなされた累積回数が入力される。
実行情報1は、「納品書作成」のメニューを開始させる入力操作(メニューボタンを選択する入力操作)に対応する情報であり、「メニュー名称」の項目には、実行される「納品書作成」が入力され、「項目/取引先」の項目には、取引先である「岡村商会(株)」が入力されている。
実行情報2は、納品書の「数量」の入力項目に対してなされた、個数の入力条件を満たさない入力操作に対応する情報である。この実行情報2では、「エラー発生日時」の項目には、入力ミスによるエラー表示がなされた日時が入力され、「項目/取引先」、「操作/締日」の項目には、それぞれ「数量」、「個数の入力ミス」が入力されている。また、この例では、ユーザは、「数量」の入力項目に対して「個数の入力ミス」をしたのが3回目であり、これに対応して「回数」の項目には「3」が入力されている。
実行情報3は、納品書の「単価」の入力項目に対してなされた、単価の入力条件を満たさない入力操作(具体的には、原価割れ、すなわち仕入れ単価より低い単価を入力する操作)に対応する情報である。この実行情報3では、「エラー発生日時」の項目には、入力ミスによるエラー表示がなされた日時が入力され、「項目/取引先」、「操作/締日」の項目には、それぞれ「単価」、「原価割れ」が入力されている。また、この例では、ユーザは、「単価」の入力項目に対して「原価割れ」の入力ミスをしたのが1回目であり、これに対応して「回数」の項目には「1」が入力されている。
なお、これに限定する趣旨ではなく、上記判定には、操作データ231、331のうち、実行中の業務処理と関連のある関連業務処理についての修正処理の実行履歴に係る部分が用いられればよい。
ここで、関連業務処理は、例えば、実行中の業務処理において入力操作を行っているユーザと同一のユーザが入力操作を行った業務処理、実行中の業務処理と業務の種別(見積、受注、売上等の種別)が共通する(すなわち同一となっている)業務処理、及び実行中の業務処理と取引先が共通する業務処理などとすることができる。
図12に示す操作データ231、331からは、担当者名「日本太郎」のユーザが「納品書作成」のメニューを実行しているときに、「単価」の「個数の入力ミス」をする可能性が高いことが把握される。これに基づいて、図13の表示画面では、納品書の「単価」の入力欄へのデータ入力のために当該入力欄を選択する入力操作がなされた(フォーカスが当たった)場合に、「仕入れ単価を下回る単価を入力しないようにご注意ください。」との内容のアドバイスが通知領域421に表示される。このようなアドバイスがなされることにより、入力ミスが発生する前に、ユーザに対して適切な入力操作を促すことができる。なお、通知領域421、又は選択された入力欄の近傍に、本来入力すべきデータの候補が併せて表示されてもよい。
判定テーブル333aは、記憶部33の習熟度データ333の一部であり、ユーザごとに別個に用意されているテーブルデータである。あるいは、さらに、取引先ごと又は業務ごとに細かく別個の判定テーブル333aを設けてもよい。判定テーブル333aでは、数量、単価等の「入力項目」の各々に対応して、「操作」、「回数条件」、「アドバイス要否」の情報が記憶されている。
このうち「操作」は、入力ミスの種別を示す。
「回数条件」は、アドバイスを実行する条件を、過去の入力ミスの累積回数で示したものである。すなわち、過去の入力ミスの累積回数が「回数条件」の値より多い場合に、アドバイスが実行される。
「アドバイス要否」は、アドバイスの要否、すなわち現在までの入力ミスの累積回数が「回数条件」より多いか否かが示されている。
また、ユーザの習熟度に応じてアドバイスの内容を切り替えてもよい。例えば、初心者、中級者及び上級者の各々に向けたアドバイスの内容を事前に用意しておき、習熟度に応じて表示させるアドバイスを選択してもよい。
次に、運用の流れミスの事前回避のためのアドバイスを行う方法について説明する。
図15は、操作データ331の他の内容例を示す図である。
図15では、作成した請求書に不備があり「請求書準備取消」のメニューが実行された場合の操作データ331が示されている。図15の実行情報1は、「請求書準備取消」のメニューを開始させる入力操作(メニューボタンを選択する入力操作)に対応する情報であり、「メニュー名称」の項目には、実行される「請求書準備取消」が入力され、「項目/取引先」の項目には、取引先である「岡村商会(株)」が入力されている。
図15の「請求書準備取消」のメニューは、図11に示される修正メニューリスト232、332に含まれている修正メニューであり、運用の流れミスが生じたときに実行されるメニューの一つである。したがって、図15に示す操作データ331は、運用の流れミスが生じたことを示すデータであるということができる。
そこで、本実施形態の販売管理システム1は、操作データ331における修正メニューの実行履歴に基づいて、当該修正メニューに対応する「運用の流れミスの元メニュー」のメニューが実行された場合に、ユーザに対して運用の流れミスを避けるためのアドバイスを行う。具体的には、表示部25のインストラクターパネル画面42において、予測される運用の流れミスを知らせ、これを回避することを促す表示及び音声による通知が行われる。
図16に示すように、請求書準備画面44において、「岡村商会(株)」を取引先とする請求書準備メニューが開始されたタイミングで、通知領域421において、運用の流れミスを回避するためのアドバイスが行われる。ここでは、「1.単価が入力されていない商品がないことを予めご確認ください。2.返品された商品について、納品書の訂正は行いましたか?」といった、運用の流れミスの原因となりやすい事項に関する注意が促されている。このようなアドバイスが行われることにより、運用の流れミスが発生する前に、対象納品書参照ボタン443から納品書を適切に訂正するなどの対処をユーザに促すことができる。
なお、図15の操作データ331において、運用の流れミスの原因を併せて記録しておき、図16の通知領域421では、記録されているミスの原因に合わせたアドバイスを行うようにしてもよい。
図17では、納品書作成の処理がなされているときに、単価が0円となっていることに対する注意を喚起する表示が通知領域421においてなされている。このように、納品書の作成段階においてもユーザにアドバイスを行うことで、「請求書準備取消」の修正メニューが実行されて運用の流れミスが生じ得ることに対する注意喚起をユーザに対して行うことができる。
図18は、運用の流れミスの回避に係る判定テーブル333bの例を示す図である。
判定テーブル333bは、記憶部33の習熟度データ333の一部であり、ユーザごとに別個に用意されているテーブルデータである。あるいは、さらに、取引先ごと又は業務ごとに細かく別個の判定テーブル333bを設けてもよい。判定テーブル333bでは、「修正メニュー名称」の各々に対応して、「プログラムID」、「運用の流れミスの元メニュー」、「アドバイス要否」の情報が記憶されている。
このうち「プログラムID」、「運用の流れミスの元メニュー」の内容は、図11の修正メニューリスト232、332と同様である。
「アドバイス要否」には、対応する修正メニューについてのアドバイスの要否が示されている。この「アドバイス要否」の内容をユーザの習熟度に応じて設定することで、アドバイスの実行要否をユーザの習熟度に応じて切り替えることができる。また、ユーザの習熟度に応じてアドバイスの内容を切り替えてもよい。「アドバイス要否」の内容は、最新の操作データ331に基づいてCPU31(習熟度データ更新部313)により随時更新される。あるいは、ユーザの指示による変更が可能とされてもよい。
上記では、入力ミス及び運用の流れミスを回避するためのアドバイスについて説明したが、本実施形態の販売管理システム1では、入力ミスが生じてしまった場合にも、必要に応じて事後的にユーザに対するアドバイスが行われる。
図19では、納品書の「単価」の入力欄に、仕入れ単価より低い価格を入力する入力ミスが生じたときの表示画面が示されている。ここでは、上記入力ミスがなされたことに対応して、「売上単価が仕入れ単価を下回っています。このままですと、粗利がマイナスになります。」との内容のアドバイスが通知領域421に表示されている。このようなアドバイスがなされることにより、入力ミスに対する適切な対処をユーザに対して促すことができる。なお、通知領域421、又は選択された入力欄の近傍に、本来入力すべきデータの候補が併せて表示されてもよい。
図20は、入力ミスの回避に係る判定テーブル333cの例を示す図である。
判定テーブル333cは、記憶部33の習熟度データ333の一部であり、ユーザごとに別個に用意されているテーブルデータである。あるいは、さらに、取引先ごと又は業務ごとに細かく別個の判定テーブル333cを設けてもよい。判定テーブル333cでは、数量、単価等の「入力項目」の各々に対応して、「操作」、「回数条件」、「アドバイス要否」の情報が記憶されている。これらの「操作」、「回数条件」、「アドバイス要否」の内容は、図14の判定テーブル333aと同様であるが、既に生じた入力ミスに対するアドバイスであり、ユーザにとって過剰に煩雑なものとはなりにくいことに鑑みて、「回数条件」は、図14より小さい値に設定されている。「回数条件」の値は、最新の操作データ331に基づいてCPU31(習熟度データ更新部313)により随時更新される。あるいは、ユーザの指示による変更が可能とされてもよい。また、ユーザの習熟度に応じてアドバイスの内容を切り替えてもよい。
次に、上述した各種のアドバイスを行うためのアドバイス実行処理の制御手順について説明する。
図21は、アドバイス実行処理のCPU21、31による制御手順を示すフローチャートである。
アドバイス実行処理では、操作データアップロード処理(ステップS201)、操作データ分析処理(ステップS202)、通知処理(ステップS203)が順に実行される。このうち操作データアップロード処理及び通知処理は、端末装置2のCPU21により実行される処理であり、操作データ分析処理は、管理サーバ3のCPU31により実行される処理である。
操作データアップロード処理が呼び出されると、端末装置2のCPU21は、業務処理、すなわちユーザにより選択されたメニューボタンのメニューに係る処理を開始する(ステップS301)。
ステップS312の処理が終了すると、CPU21は、操作データアップロード処理を終了させる。
操作データ分析処理が呼び出されると、管理サーバ3のCPU31は、端末装置2から操作データ231を受信したか否かを判定し(ステップS401)、操作データ231を受信していないと判定された場合には(ステップS401で“NO”)、再度ステップS401の処理を実行する。
通知処理が呼び出されると、端末装置2のCPU21は、管理サーバ3からアドバイスのための制御データを受信したか否かを判定し(ステップS501)、制御データを受信していないと判定された場合には(ステップS501で“NO”)、再度ステップS501の処理を実行する。制御データを受信したと判定された場合には(ステップS501で“YES”)、CPU21は、アドバイスの種別を判定する(ステップS502)。
次に、上記実施形態の変形例1について説明する。
上記実施形態では、売上業務において、修正処理の実行履歴に基づいてアドバイス実行処理を行う例について説明したが、売上業務以外の業務においてアドバイス実行処理が行われてもよい。本変形例では、見積業務を例に挙げて説明する。
見積業務処理が開始されると、CPU21は、見積書データ作成処理を実行する(ステップS601)。見積書作成処理では、図示略の見積書作成画面が表示されて、ユーザからのデータの入力内容が反映された見積書データ(処理データ)が作成される。続いて、CPU21は、ユーザからの指示に応じて見積書印刷処理を実行する(ステップS602)。図26は、作成された見積書の例を示す図である。
このように見積業務処理では、個別処理としての見積データ作成処理及び見積書印刷処理がこの順序(所定の順序)で行われる。
見積業務は、通常、取引先からの見積依頼に応じて、決められた単価で見積書を作成して取引先に送付するものであるが、取引先や商品によっては、見積書の発行後に値引き交渉を申し込まれ、見積書の修正が必要となるケースがある。このような場合に、ユーザから請求書の修正を指示する入力操作がなされる。
見積書修正メニューの実行に応じて開始される見積書作成処理(ステップS601)は、「業務処理に係る処理データを修正するための修正処理」に相当する。また、この修正処理は、複数の個別処理(見積書データ作成処理及び見積書印刷処理)のうち実行済の個別処理を、処理データの修正のために所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理に相当する。
見積書に修正の必要な箇所がないと判定された場合には(ステップS602で“NO”)、CPU21は、見積業務処理を終了させる。
次に、上記実施形態の変形例2について説明する。
上記実施形態では、端末装置2及び管理サーバ3を備えた販売管理システム1を例に挙げて説明したが、これに限られず、管理サーバ3の機能を端末装置2に持たせて、端末装置2により販売管理システム1の処理全体を実行可能としてもよい。この場合の端末装置2は、「情報処理装置」に対応する。
これによれば、入力ミスや運用の流れミスが生じる前に、当該ミスの発生を回避するためのアドバイスをユーザに対して行うことができる。よって、アドバイスを行わない場合と比較して、ミスの発生頻度を低く抑えることができる。この結果、入力ミスを修正する手間や、運用の流れミスによる作業の手戻りの手間を効果的に低減することができる。
これによれば、入力ミスや運用の流れミスが生じる前に、当該ミスの発生を回避するためのアドバイスをユーザに対して行うことができる。よって、アドバイスを行わない場合と比較して、ミスの発生頻度を低く抑えることができる。この結果、入力ミスを修正する手間や、運用の流れミスによる作業の手戻りの手間を効果的に低減することができる。
このようなプログラム235、334に基づいて販売管理システム1を動作させることで、入力ミスや運用の流れミスが生じる前に、当該ミスの発生を回避するためのアドバイスをユーザに対して行うことができる。よって、アドバイスを行わない場合と比較して、ミスの発生頻度を低く抑えることができる。この結果、入力ミスを修正する手間や、運用の流れミスによる作業の手戻りの手間を効果的に低減することができる。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段と、
前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
<請求項2>
前記判定手段は、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
<請求項3>
前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、
前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含むことを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
<請求項4>
前記通知制御手段は、前記修正処理と、前記複数の個別処理のうち前記修正処理を実行する必要性が生じる要因となる要因個別処理と、が対応付けられた要因情報に基づいて、実行される可能性があると前記判定手段により判定されている前記修正処理と対応する前記要因個別処理が開始された場合に前記通知を行わせることを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
<請求項5>
前記修正処理は、所定条件を満たさない前記入力操作に応じて実行された前記業務処理に係る処理データを修正するための処理を含むことを特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項6>
前記判定手段は、前記所定条件を満たさない入力操作が行われた回数に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定することを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
<請求項7>
前記所定条件を満たさない入力操作は、所定の入力欄にデータを入力する操作であり、
前記通知制御手段は、実行中の前記業務処理において前記所定の入力欄を選択する入力操作がなされた場合に前記通知を行わせることを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
<請求項8>
前記入力操作を行っているユーザを識別する識別手段を備え、
前記関連業務処理は、実行中の前記業務処理において入力操作を行っているユーザと同一のユーザが入力操作を行った前記業務処理であることを特徴とする請求項2~7のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項9>
前記処理手段は、異なる複数の種別の前記業務に係る前記業務処理を実行し、
前記関連業務処理は、実行中の前記業務処理と前記業務の種別が共通する前記業務処理であることを特徴とする請求項2~8のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項10>
前記業務処理は、取引先が設定された帳票のデータを作成する処理を含み、
前記関連業務処理は、実行中の前記業務処理と前記取引先が共通する前記業務処理であることを特徴とする請求項2~9のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項11>
前記入力操作を行っているユーザを識別する識別手段を備え、
前記通知制御手段は、前記入力操作を行っているユーザの習熟度に係る習熟度情報に基づいて、前記通知を行わせるか否かを切り替えることを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項12>
前記入力操作を行っているユーザを識別する識別手段を備え、
前記通知制御手段は、前記入力操作を行っているユーザの習熟度に係る習熟度情報に基づいて、前記通知の内容を切り替えることを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項13>
ユーザの前記入力操作に応じた前記修正処理の実行状況に基づいて当該ユーザの習熟度に係る前記習熟度情報を更新する習熟度情報更新手段を備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の情報処理システム。
<請求項14>
表示部における表示、及び音声の出力の少なくとも一方により前記通知を行う通知手段を備え、
前記通知制御手段は、前記通知手段により前記通知を行わせることを特徴とする請求項1~13のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項15>
ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段と、
前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
<請求項16>
情報処理システムに設けられたコンピュータを、
ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段、
前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段、
前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
2 端末装置(情報処理装置)
3 管理サーバ
4 通信ネットワーク
21 CPU(コンピュータ)
211 処理部(処理手段)
212 ユーザ認証部(識別手段)
23 記憶部
231 操作データ(履歴情報)
232 修正メニューリスト(要因情報)
233 業務データ
234 認証データ
235 プログラム
24 操作部
25 表示部(通知手段)
26 音声出力部(通知手段)
27 通信部
31 CPU(コンピュータ)
311 判定部(判定手段)
312 通知制御部(通知制御手段)
313 習熟度データ更新部(習熟度情報更新手段)
33 記憶部
331 操作データ(履歴情報)
332 修正メニューリスト(要因情報)
333 習熟度データ(習熟度情報)
333a~333c 判定テーブル
334 プログラム
36 通信部
41 メニュー画面
42 インストラクターパネル画面
421 通知領域
422 発話アイコン
43 納品書作成画面
44 請求書準備画面
Claims (12)
- ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段と、
前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段と、
を備え、
前記判定手段は、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し、
前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、
前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む、
ことを特徴とする情報処理システム。 - 前記通知制御手段は、前記修正処理と、前記複数の個別処理のうち前記修正処理を実行する必要性が生じる要因となる要因個別処理と、が対応付けられた要因情報に基づいて、実行される可能性があると前記判定手段により判定されている前記修正処理と対応する前記要因個別処理が開始された場合に前記通知を行わせる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記入力操作を行っているユーザを識別する識別手段を備え、
前記関連業務処理は、実行中の前記業務処理において入力操作を行っているユーザと同一のユーザが入力操作を行った前記業務処理である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。 - 前記処理手段は、異なる複数の種別の前記業務に係る前記業務処理を実行し、
前記関連業務処理は、実行中の前記業務処理と前記業務の種別が共通する前記業務処理である、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記業務処理は、取引先が設定された帳票のデータを作成する処理を含み、
前記関連業務処理は、実行中の前記業務処理と前記取引先が共通する前記業務処理である、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記入力操作を行っているユーザを識別する識別手段を備え、
前記通知制御手段は、前記入力操作を行っているユーザの習熟度に係る習熟度情報に基づいて、前記通知を行わせるか否かを切り替える、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記入力操作を行っているユーザを識別する識別手段を備え、
前記通知制御手段は、前記入力操作を行っているユーザの習熟度に係る習熟度情報に基づいて、前記通知の内容を切り替える、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - ユーザの前記入力操作に応じた前記修正処理の実行状況に基づいて当該ユーザの習熟度に係る前記習熟度情報を更新する習熟度情報更新手段を備える、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理システム。 - 表示部における表示、及び音声の出力の少なくとも一方により前記通知を行う通知手段を備え、
前記通知制御手段は、前記通知手段により前記通知を行わせる、
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段と、
前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段と、
を備え、
前記判定手段は、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し、
前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、
前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理ステップと、
前記処理ステップでの前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御ステップと、
を有し、
前記判定ステップは、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し、
前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、
前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む、
ことを特徴とする情報処理方法。 - 情報処理システムに設けられたコンピュータを、
ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段、
前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段、
前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段、
として機能させ、
前記判定手段は、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し、
前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、
前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む、
ことを特徴とするプログラム。
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