JP7306081B2 - 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来、ユーザからの入力操作に応じて所定の処理を行う情報処理装置において、入力操作の誤りを検出して、誤りがあった事実、及び当該誤りへの対処方法をユーザに通知する技術がある(例えば、特許文献1)。
特開2010-231580号公報
しかしながら、誤った入力操作がなされた後に通知をしたのでは、ユーザは、入力操作の誤りへの対処(例えば、処理結果の修正のための入力操作)を行う必要が毎回生じ、手間が掛かる。
また、入力操作に誤りがあることの判定が困難な場合や、入力操作には誤りがないものの事後的な事情の変更等に応じてユーザの判断で処理結果の修正を行うような場合には、ユーザに適切な通知を行うことができない。これらの場合にも、ユーザが何らかの対処を行う必要が生じ、手間が掛かる。
このように、上記従来の技術では、ユーザの手間を低減することが困難であるという課題がある。
この発明の目的は、ユーザの手間を効果的に低減することができる情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理システムは、ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段と、前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段と、を備え、前記判定手段は、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し、前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む、ことを特徴とする。
また、本発明に係る情報処理装置は、ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段と、前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段と、を備え、前記判定手段は、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し、前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む、ことを特徴とする。
また、本発明に係る情報処理方法は、情報処理システムが実行する情報処理方法であって、ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理ステップと、前記処理ステップでの前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップで、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御ステップと、を有し、前記判定ステップは、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し、前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む、ことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、情報処理システムに設けられたコンピュータを、ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段、前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段、前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段、として機能させ、前記判定手段は、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し、前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む、ことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの手間を効果的に低減することができる。
販売管理システムの概略構成図である。 端末装置の機能的構成を示すブロック図である。 管理サーバの機能的構成を示すブロック図である。 メニュー画面及びインストラクターパネル画面を示す図である。 売上業務に係る売上業務処理の手順を示すフローチャートである。 納品書作成処理の実行時における表示部の表示画面を示す図である。 請求書準備処理の実行時における表示部の表示画面を示す図である。 印刷された請求書の例を示す図である。 入力ミスが生じた場合の処理例を示すフローチャートである。 運用の流れミスへの対処のための追加的な処理を含む売上業務処理の手順を示すフローチャートである。 修正メニューリストの内容例を示す図である。 操作データの内容例を示す図である。 入力ミスの回避のためのアドバイスを行っている表示画面の例を示す図である。 入力ミスの回避に係る判定テーブルの例を示す図である。 操作データの他の内容例を示す図である。 運用の流れミスの回避のためのアドバイスを行っている表示画面の例を示す図である。 運用の流れミスの回避のためのアドバイスを行っている表示画面の他の例を示す図である。 運用の流れミスの回避に係る判定テーブルの例を示す図である。 入力ミスに対するアドバイスを行っている表示画面の例を示す図である。 入力ミスの回避に係る判定テーブルの例を示す図である。 アドバイス実行処理の制御手順を示すフローチャートである。 操作データアップロード処理の制御手順を示すフローチャートである。 操作データ分析処理の制御手順を示すフローチャートである。 通知処理の制御手順を示すフローチャートである。 見積業務に係る見積業務処理の手順を示すフローチャートである。 作成された見積書の例を示す図である。 修正がなされた後の見積書の例を示す図である。
以下、本発明の情報処理システム、情報処理装置及びプログラムに係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
<販売管理システムの構成>
図1は、本実施形態の販売管理システム1の概略構成図である。
販売管理システム1(情報処理システム)は、複数の端末装置2と、管理サーバ3とを備えている。また、端末装置2及び管理サーバ3は、通信ネットワーク4を介して情報通信可能に接続されている。
端末装置2は、商品に関する各種データを記憶し、商品の売上、仕入及び在庫などに関する複数の業務について、ユーザからの入力操作に応じてデータの集計や帳票の印刷といった所定の処理を実行することで、商品の販売管理業務を支援する。端末装置2は、例えば、ノートPC(Personal Computer)、デスクトップPC、スマートフォン、タブレット型端末などであり、商品の販売管理業務を行う者が使用する。
管理サーバ3は、複数の端末装置2における処理の状況を取得して必要な管理を行う。詳しくは、管理サーバ3は、端末装置2におけるユーザからの入力操作の内容に係る操作データを逐次取得、蓄積して解析し、端末装置2における処理の状況に応じて、適切な入力操作を案内する通知(以下では「アドバイス」とも記す)を端末装置2によりユーザに対して行わせるための制御データを端末装置2に送信する。また、管理サーバ3は、端末装置2にインストールされている販売管理に係るプログラムの更新管理などを行ってもよい。
通信ネットワーク4は、インターネットにより構成されているものとするが、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等であってもよく、電話回線、専用線、移動体通信網、通信衛星網、CATV(Cable Television)回線等であってもよい。
図2は、端末装置2の機能的構成を示すブロック図である。
端末装置2は、CPU21(Central Processing Unit)と、RAM22(Random Access Memory)と、記憶部23と、操作部24と、表示部25と、音声出力部26と、通信部27と、バス28などを備えている。端末装置2の各部は、バス28を介して接続されている。
CPU21は、端末装置2の各部を制御する。CPU21は、記憶部23に記憶されているプログラム235を読み出してRAM22に展開し、当該プログラム235に従って各種処理を実行する。当該処理を実行することで、CPU21は、処理部211(処理手段)、ユーザ認証部212(識別手段)などとして機能する。
このうち処理部211は、ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び当該業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する。本実施形態では、業務処理は、例えば納品書や請求書などの帳票を作成して出力する処理である。この場合における帳票の内容を示すデータが、「業務処理に係る処理データ」に相当する。
また、修正処理は、帳票の内容(処理データ)を修正するための処理であり、帳票の一部を書き換える処理のほか、実行済の帳票の作成処理を再度行う(やり直す)処理が含まれる。
ユーザ認証部212は、ユーザから入力されたユーザID及びパスワードを、記憶部23に記憶された認証データ234と照合する認証処理を実行してユーザの認証を行い、入力操作を行っているユーザを識別する。
RAM22は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU21により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
記憶部23は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)といった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムやデータを含むファイル等を記憶する。具体的には、記憶部23には、ユーザの入力操作の履歴に係る操作データ231、後述する修正メニューがリストアップされた修正メニューリスト232、端末装置2による販売管理の対象である複数の業務に係る業務データ233、上述の認証データ234及びプログラム235などが記憶されている。
操作部24は、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、ユーザ(オペレータ)からのキー操作入力及び位置操作入力を受け付け、その操作情報をCPU21に出力する。
表示部25は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、CPU21から入力された制御信号に従って各種表示を行う。また、音声出力部26は、スピーカーを有し、CPU21から入力された制御信号に従って音声を出力する。表示部25及び音声出力部26は、「通知手段」を構成する。
通信部27は、ネットワークカード等により構成され、CPU21による制御下で管理サーバ3との間でデータの送受信を行う。具体的には、通信部27は、所定のタイミングで操作データ231を管理サーバ3に送信し、ユーザに対する入力操作のアドバイスを行うための制御データを管理サーバ3から受信する。
また、本実施形態の端末装置2は、通信部27を介して外部の印刷装置(不図示)に接続されており、端末装置2で作成された各種の伝票や送り状などを当該印刷装置で印刷できるようになっている。
なお、本実施形態では、端末装置2の記憶部23に、操作データ231、修正メニューリスト232、業務データ233、認証データ234及びプログラム235が記憶されているが、これに限られず、上記のデータやプログラムの一部又は全部を管理サーバ3、又は他のサーバ装置に記憶させておき、端末装置2が管理サーバ3等から通信部27を介して必要な情報を取得して動作するようにしてもよい。
図3は、管理サーバ3の機能的構成を示すブロック図である。
管理サーバ3は、CPU31と、RAM32と、記憶部33と、操作部34と、表示部35と、通信部36と、バス37などを備えている。管理サーバ3の各部は、バス37を介して接続されている。
CPU31は、管理サーバ3の各部を制御する。CPU31は、記憶部33に記憶されているプログラム334を読み出してRAM32に展開し、当該プログラム334に従って各種処理を実行する。当該処理を実行することで、CPU31は、判定部311(判定手段)、通知制御部312(通知制御手段)、及び習熟度データ更新部313(習熟度情報更新手段)などとして機能する。
このうち判定部311は、記憶部33に記憶されている操作データ331と、実行中の業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について上述した修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する。詳しくは、操作データ331から、端末装置2のCPU21(処理部211)による上述の修正処理の実行履歴を取得し、過去の業務処理において、現在実行中の業務処理の進行状況と同様の状況下において修正処理が行われているか否かなどに基づいて上記判定を行う。このように、操作データ331は、端末装置2のCPU21による修正処理の実行履歴に係る履歴情報に相当する。
通知制御部312は、判定部311により、修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、修正処理の実行を回避するための入力操作を案内する通知(アドバイス)を端末装置2に行わせる。詳しくは、当該アドバイスを端末装置2に行わせるための制御データを、通信部36により端末装置2に対して送信させる。
また、ユーザにより所定の入力条件を満たさない入力操作(入力ミス)が行われた場合にも、入力ミスへの対処に係るアドバイスを端末装置2に行わせる。
習熟度データ更新部313は、修正処理の実行状況に基づいて、後述する習熟度データ333を更新する。
RAM32は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU31により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
記憶部33は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)といった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムやデータを含むファイル等を記憶する。具体的には、記憶部33には、操作データ331、修正メニューリスト332、ユーザの習熟度に応じたアドバイスの実行要否の判定に用いられる習熟度データ333(習熟度情報)、及び上述のプログラム334などが記憶されている。
このうち操作データ331は、端末装置2の記憶部23における操作データ331と同一内容のデータであり、修正メニューリスト332は、端末装置2の記憶部23における修正メニューリスト232と同一内容のデータである。以下では、操作データ231、331のうち一方について説明する場合があるが、当該説明は他方についても当てはまるものとする。また、修正メニューリスト232、332のうち一方について説明する場合があるが、当該説明は他方についても当てはまるものとする。
操作部34は、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、ユーザ(オペレータ)からのキー操作入力及び位置操作入力を受け付け、その操作情報をCPU31に出力する。
表示部35は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、CPU31から入力された制御信号に従って各種表示を行う。
通信部36は、ネットワークカード等により構成され、CPU31による制御下で管理サーバ3との間でデータの送受信を行う。具体的には、通信部36は、端末装置2から操作データ331を受信し、ユーザに対する入力操作のアドバイスを行うための制御データを管理サーバ3に送信する。
<販売管理システムの動作>
次に、販売管理システム1の動作について説明する。
販売管理システム1では、端末装置2においてユーザの認証がなされると、端末装置2の表示部25に、初期画面としてメニュー画面41及びインストラクターパネル画面42が表示される。
図4は、メニュー画面41及びインストラクターパネル画面42を示す図である。
図4に示すように、メニュー画面41は、表示部25の左側に表示され、インストラクターパネル画面42は、表示部25の残りの部分(右側)に表示される。以下では、表示部25の表示画面のうち、図4においてメニュー画面41が表示されている領域を「左側画面」とも記し、インストラクターパネル画面42が表示されている領域を「右側画面」とも記す。
メニュー画面41では、端末装置2でサポートされている複数の業務に係る業務処理を開始させるためのメニューボタン411~418が表示されている。メニューボタン411~418は、操作部24に対する所定の入力操作(例えば、画面上でマウスポインタを重ねた状態でマウスのボタンをクリックする操作)により選択することが可能なソフトウェアボタンである。
なお、業務処理に用いられるメニューボタンは、図4のメニューボタン411~418に限られず、これらのいずれかのメニューボタンに係るメニューの実行中に、当該メニューの下位のメニュー(サブメニュー)を実行するためのメニューボタン(不図示)が適宜所定の場所に表示される。例えば、「売上」の業務処理の実行中には、「納品書作成」、「請求書準備」といった下位のメニューを実行するためのメニューボタンが適宜表示される。
メニューボタン411は、商品の見積に関する見積業務の処理を開始させるためのボタンである。見積業務では、商品の見積書の作成のためのデータ入力や、見積書の印刷などが行われる。
メニューボタン412は、商品の受注に関する受注業務の処理を開始させるためのボタンである。受注業務では、顧客からの発注内容に係る受注伝票の作成のためのデータ入力や、受注伝票の印刷などが行われる。
メニューボタン413は、商品の売上に関する売上業務の処理を開始させるためのボタンである。売上業務では、受注した商品のうち納品することが確定したものについて、納品書及び請求書の作成のためのデータ入力や、納品書及び請求書の印刷などが行われる。
メニューボタン414は、商品の発注に関する発注業務の処理を開始させるためのボタンである。発注業務では、商品の仕入れ先に送付する発注書の作成のためのデータ入力や、発注書の印刷などが行われる。
メニューボタン415は、商品の仕入れに関する仕入業務の処理を開始させるためのボタンである。仕入業務では、仕入を行った商品に関する仕入伝票の作成のためのデータ入力や、仕入伝票の印刷などが行われる。
メニューボタン416は、商品の在庫管理に関する在庫管理業務の処理を開始させるためのボタンである。在庫管理業務では、在庫商品に関するデータベースの管理や、入庫伝票、出庫伝票の作成のためのデータ入力、及び入庫伝票、出庫伝票の印刷などが行われる。
メニューボタン417は、商品の発送に関する発送業務の処理を開始させるためのボタンである。発送業務では、納品書に記載した商品を発送するための送り状の作成のためのデータ入力や、送り状の印刷などが行われる。
メニューボタン418は、端末装置2の動作設定を行うためのボタンである。
インストラクターパネル画面42は、上記の各種業務に係る業務処理の進行状況に応じて、ユーザに対してアドバイスが行われる領域である。詳しくは、インストラクターパネル画面42では、下方の通知領域421において画面表示によるアドバイスがなされる。また、発話アイコン422を選択する入力操作を行うことで、音声出力部26により、アドバイス等の内容がインストラクターの音声で出力される(すなわち、音声によるアドバイスがなされる)。なお、発話アイコン422を選択することなく自動的に音声が出力されるようになっていてもよい。また、ユーザへのアドバイスは、画面表示及び音声のうち一方のみにより行われてもよい。また、インストラクターパネル画面42では、入力操作を案内する通知以外の通知、例えば、業務に関する参考情報の存在を示唆する通知などが行われてもよい。
メニュー画面41においてメニューボタン411~418のうちいずれかを選択する入力操作がなされると、選択されたメニューボタンに対応する業務に係る業務処理が開始される。
以下では、売上業務に係るメニューボタン413が選択された場合に実行される売上業務処理を例に挙げて説明する。
図5は、売上業務に係る売上業務処理の手順を示すフローチャートである。売上業務処理は、「業務処理」の一態様である。
売上業務処理では、ユーザからの入力操作に応じて、端末装置2のCPU21により、納品書作成処理(ステップS101)、請求書準備処理(ステップS102)、及び請求書作成処理(ステップS103)がこの順序(所定の順序)で実行される。これらの納品書作成処理、請求書準備処理、及び請求書作成処理の各々は、「個別処理」の一態様である。
このうち納品書作成処理は、取引先(得意先)に商品を納品する際に添付する納品書のデータの作成、及び印刷を行う処理である。納品書作成処理は、ユーザにより納品書作成メニューボタン(図示略)を選択する入力操作がなされることで開始される。
また、請求書準備処理は、納品した商品の対価の支払を取引先に請求するための請求書の作成準備を行う処理である。請求書準備処理は、ユーザにより請求書準備メニューボタン(図示略)を選択する入力操作がなされることで開始される。
また、請求書作成処理は、請求書準備処理の結果に基づいて請求書を作成して印刷する処理である。請求書作成処理は、ユーザにより請求書作成メニューボタン(図示略)を選択する入力操作がなされることで開始される。
図6は、納品書作成処理の実行時における表示部25の表示画面を示す図である。
納品書作成処理の実行時には、左側画面には納品書作成画面43が表示され、右側画面にはインストラクターパネル画面42が表示される。このうち納品書作成画面43では、印刷される納品書と同様の配置でデータの入力欄(商品名、数量、単位、単価、金額等)が設けられており、各入力欄を選択して直接データを入力することができるようになっている。納品書作成画面43で納品書の作成が終了した後、印刷ボタン431を選択する入力操作を行うことで、印刷装置により納品書を印刷することができる。
図7は、請求書準備処理の実行時における表示部25の表示画面を示す図である。
請求書準備処理の実行時には、左側画面には請求書準備画面44が表示され、右側画面にはインストラクターパネル画面42が表示される。このうち請求書準備画面44は、請求書の作成を行う案件を選択するための処理案件選択領域441と、個別の請求先を指定するための請求先指定領域442と、を含む。
処理案件選択領域441では、所定の入力欄に数字を入力することで、締日指定方法、請求締年月日、請求先の指定方法、値引自動計算の要否を設定することができる。
請求先指定領域442では、請求先に対応付けられて予め定められているコードを所定の入力欄に入力することで、請求先を指定することができる。
図7の例では、2019年4月20日締で、「岡村商会(株)」を請求先とする請求書の作成準備のための入力がなされている。
また、請求書準備画面44では、請求書準備画面44で指定された請求書作成条件に応じて、請求書に内容を反映させる対象の納品書を参照するための対象納品書参照ボタン443が設けられている。対象納品書参照ボタン443を選択する入力操作がなされると、対象の納品書データが呼び出されて左側画面に表示され、必要に応じてデータの訂正を行うことができる。これにより、例えば、納品書では単価が「0円」とされていた商品について、請求書準備段階で単価を入力することなどができるようになっている。
請求書準備画面44での入力が完了した状態で、請求書作成メニューボタン(不図示)を選択する入力操作がなされると、指定された請求書作成条件で請求書のデータが作成される。作成された請求書は、表示部25の表示画面上でプレビュー表示がなされてもよい。作成された請求書は、自動的に、又はユーザの指示に応じて、印刷装置により印刷される。
図8は、印刷された請求書の例を示す図である。
図8では、図7の請求書作成条件に基づいて作成された、「岡村商会(株)」を請求先とする請求書の例が示されている。この請求書は、請求書作成条件に合致する複数の納品書のデータが自動的に取得されて、所定の請求書フォーマットに従って項目及び数値が配置、集計されることで作成されたものである。
図5に示した売上業務処理は、各個別処理が滞りなく行われる場合のフローであるが、実際には、入力ミスや運用の流れミスなどに起因して、図5とは異なるフローの処理が行われ得る。
ここで、入力ミスは、所定の入力条件を満たさない入力操作がなされることをいう。上記の入力条件を満たさない入力操作としては、例えば、仕入れ単価を下回る単価を入力する操作や、未発行の帳票の発行日に過去の日付を入力する操作などが挙げられる。入力ミスが生じると、帳票のデータ(処理データ)の修正を行う必要が生じる。
一方、運用の流れミスは、入力操作にミスがない(上記入力ミスが生じていない)ものの、入力内容が適切でなかったり、取引先との間で事後的に取引の内容(価格等)が変更されたりすることで、帳票のデータの修正や再発行のための追加的な処理が必要となること、すなわち図5のフローとは異なるフローでの処理が必要となることをいう。
以下では、入力ミス及び運用の流れミスが生じた場合のフローについて説明する。
図9は、入力ミスが生じた場合の処理例を示すフローチャートである。
図9のフローチャートは、図5の売上業務処理のうち、納品書作成処理(ステップS101)の内容を示したものである。
CPU21は、納品書作成処理を開始させると(ステップS1011)、入力ミスが検出された場合に(ステップS1012で“YES”)、入力ミスを修正するための納品書修正処理を実行する(ステップS1013)。納品書修正処理では、CPU21は、入力ミスが生じたことを知らせるエラー表示を表示部25に行わせるとともに、入力ミスが検出された入力項目に対する入力操作を受け付ける。入力条件を満たす適正な入力操作がなされると、CPU21は、処理をステップS1014に移行させる。
入力ミスが検出されていない場合には(ステップS1012で“NO”)、CPU21は、納品書の作成が終了したか否かを判定する(ステップS1014)。CPU21は、納品書の作成が終了していないと判定された場合には(ステップS1014で“NO”)、処理をステップS1012に戻し、納品書の作成が終了したと判定された場合には(ステップS1014で“YES”)、納品書作成処理を終了させる。
このように、入力ミスが生じると、ステップS1013の納品書修正処理が追加的に実行されることとなる。この納品書修正処理は、「修正処理」の一態様である。
なお、図9では、図5の納品書作成処理(ステップS101)において入力ミスが生じた場合のフローを例に挙げて説明したが、請求書準備処理(ステップS102)及び請求書作成処理(ステップS103)においても入力ミスに対して同様のフローが行われてもよい。
図10は、運用の流れミスへの対処のための追加的な処理を含む売上業務処理の手順を示すフローチャートである。
図10のフローチャートは、図5のフローチャートにステップS104~ステップS107を追加したものに相当する。
図10の売上業務処理では、CPU21は、ステップS103の請求書作成処理で作成された請求書に修正が必要な箇所があるか否かを判定する(ステップS104)。例えば、CPU21は、ユーザから請求書の修正を指示する入力操作(請求書の修正のための請求書修正メニューの実行を指示する入力操作等)がなされた場合に、請求書の修正が必要であると判定する。また、CPU21は、請求書に単価が「0円」となっている商品がある場合など、請求書の修正が必要となる所定の条件が満たされている場合に、ユーザに対して請求書修正メニューの実行を促す表示を表示部25に行わせてもよい。
請求書に修正が必要な箇所があると判定された場合には(ステップS104で“YES”)、CPU21は、納品書の修正が必要であるか否かを判定する(ステップS105)。ここでは、CPU21は、ユーザからの納品書の修正を指示する入力操作(例えば、納品書の修正のための納品書修正メニューの実行を指示する入力操作)の有無に基づいて修正要否を判定することができる。
納品書の修正が必要であると判定された場合には(ステップS105で“YES”)、CPU21は、納品書修正メニューを実行して(ステップS106)、処理をステップS101の納品書作成処理に戻す。
また、納品書の修正が必要でないと判定された場合には(ステップS105で“NO”)、CPU21は、請求書の修正内容に応じた請求書修正メニューを実行して(ステップS107)、処理をステップS102の請求書準備処理に戻す。
納品書修正メニューの実行に応じて開始される納品書作成処理(ステップS101)、並びに請求書修正メニューの実行に応じて開始される請求書準備処理(ステップS102)及び請求書作成処理(ステップS103)が、「修正処理」に相当する。すなわち、「修正処理」には、複数の個別処理(納品書作成処理、請求書準備処理及び請求書作成処理)のうち実行済の個別処理を、処理データの修正のために所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理が含まれる。
ステップS106及びステップS107では、CPU21は、記憶部23に記憶された修正メニューリスト232を参照して、ユーザから指示された修正メニューを実行する。
図11は、修正メニューリスト232、332の内容例を示す図である。
修正メニューリスト232、332では、請求書や納品書の修正内容に応じて定められた複数の修正メニューの各々に対応して、「プログラムID」、「運用の流れミスの元メニュー」が対応付けられて記憶されている。図11では、「請求書準備取消」、「請求区分変更対応」、「請求変更入力」の修正メニューが例示されている。
このうち「請求書準備取消」は、請求書の印刷後に、請求内容に変更が発生した場合に行われる修正メニューである。
また、「請求区分変更対応」は、取引先との契約条件(締日や、消費税の外税/内税の区分など)が変更になった場合に行われる修正メニューである。
また、「請求変更入力」は、請求値引きの追加や値引き金額の変更が発生した場合に行われる修正メニューである。
修正メニューリスト232、332における「プログラムID」は、各修正メニューに対応するプログラムを特定するための符号である。
また、「運用の流れミスの元メニュー」は、「修正メニュー名称」の修正メニューを実行することが、他のどのメニューでの処理内容に起因して必要となるかを示している。換言すれば、「運用の流れミスの元メニュー」は、「運用の流れミス」を生じさせる原因となるメニューである。したがって、「運用の流れミスの元メニュー」に示されたメニューにおける処理を適切に行うことで、各修正メニューの実行を回避することが可能となる。
図11の例では、各修正メニューの「運用の流れミスの元メニュー」は、いずれも「請求書準備」のメニューとなっている。よって、図5の請求書準備(ステップS102)における処理内容を適切に行うことで、各修正メニューの実行を回避することが可能となる。
本実施形態では、このような「修正メニュー」と「運用の流れミスの元メニュー」との関係を利用して、ユーザに対して運用の流れミスを事前に回避するためのアドバイスが行われる。この点については後に詳述する。
上記のうち「運用の流れミスの元メニュー」に対応する処理が、「複数の個別処理のうち修正処理を実行する必要性が生じる要因となる要因個別処理」に相当する。また、修正メニューリスト232、332が、「修正処理と要因個別処理とが対応付けられた要因情報」に相当する。
図9に示したように、入力ミスにより納品書修正処理が実行されると、納品書作成処理(したがって、売上業務処理)のステップが増大して、ユーザの手間や業務処理に要する時間が増大してしまう。従来、このような入力ミスを検出して入力ミスへの対処をアドバイスする技術が知られているが、このような技術では、ユーザが入力ミスへの対処を行う手間を低減することはできない。また、同じ入力ミスは、しばしば繰り返し生じるため、入力ミスのたびに繰り返し同一のアドバイスが通知されて煩雑である。
また、図10に示したように、運用の流れミスが生じて納品書修正メニューや請求書修正メニューが実行された場合にも、図5に示す適正なフローと比較してユーザの手間や業務処理に要する時間が増大してしまう。特に、図10の例で納品書修正メニューが実行されて納品書が修正された場合には、修正した納品書を再度取引先に送付する必要が生じることもあり、販売管理業務のロスが特に大きくなる。
このような運用の流れミスは、入力されたデータ自体に誤りがなくとも生じ得るため、データの入力時にユーザに適切な警告を行うことは難しい。例えば、納品書において単価を「0円」又は空欄とすることが実務上行われているため、納品書の単価を「0円」とすることは入力ミスとはならないが、請求段階において納品書の単価を「0円」としたままで請求書を作成してしまうと、請求書の不備となり、運用の流れミスに繋がる。
そこで、本実施形態の販売管理システム1では、ユーザの入力操作の履歴に係る操作データ231、331を取得、蓄積して解析することで、入力ミスや運用の流れミスが生じ得るか否か(すなわち、「修正処理」が実行される可能性があるか否か)を判定することができるようになっている。そして、入力ミスや運用の流れミスが生じ得ると判定された場合には、インストラクターパネル画面42において、ユーザに対してアドバイスが行われる。
<入力ミスの事前回避のためのアドバイス>
まず、入力ミスの事前回避のためのアドバイスを行う方法について説明する。
図12は、操作データ231、331の内容例を示す図である。
操作データ231、331では、ユーザによる入力操作の実行内容、及び当該入力操作が行われたときの実行環境を含む実行情報が、入力操作ごとに記憶されている。
各実行情報には、企業情報に関する「企業ID」、「端末ID」、操作担当者に関する「担当者名」、「担当者コード」、実行業務に関する「メニュー名称」、「プログラムID」、日付に関する「業務実行開始日時」、「エラー発生日時」、操作内容に関する「項目/取引先」、「操作/締日」、「回数」の各項目の情報が含まれている。
「企業ID」は、販売管理システム1を使用している企業を示す符号である。
「端末ID」は、入力操作がなされている端末装置2を示す符号(例えばMACアドレス等)である。
「担当者名」は、入力操作を行っているユーザの氏名である。
「担当者コード」は、入力操作を行っているユーザを示す符号(ユーザID)である。
これらの「担当者名」及び「担当者コード」には、端末装置2のCPU21(ユーザ認証部212)によるユーザの認証結果が入力される。
「メニュー名称」は、その入力操作が、販売管理業務に関するどのメニューの実行時になされたものであるかを示す。
「プログラムID」は、「メニュー名称」のメニューに係る処理を実行するためのプログラムを示す符号である。
「業務実行開始日時」は、「メニュー名称」のメニューに係る処理が開始された日時を示している。
「エラー発生日時」は、入力ミスが検出されてエラー表示がなされた日時を示している。また、この「エラー発生日時」の項目が空欄である場合には、入力ミスのない入力操作の記録(ログ)であることが示される。
「項目/取引先」は、入力操作の対象となっている入力項目(例えば、納品書における「数量」、「単価」等)、又は、実行されたメニューにおいて設定されている取引先を示している。
「操作/締日」には、「項目/取引先」が入力項目となっているには、当該入力項目への入力ミスの種別が入力される。また、「項目/取引先」が取引先となっている場合には、当該取引先に対する請求締日が入力される。
「回数」には、「項目/取引先」の入力項目に対し、「操作/締日」に示されている入力ミスと同一種別の入力ミスがなされた累積回数が入力される。
図12では、「納品書作成」のメニューが実行された場合の操作データ331が示されている。
実行情報1は、「納品書作成」のメニューを開始させる入力操作(メニューボタンを選択する入力操作)に対応する情報であり、「メニュー名称」の項目には、実行される「納品書作成」が入力され、「項目/取引先」の項目には、取引先である「岡村商会(株)」が入力されている。
実行情報2は、納品書の「数量」の入力項目に対してなされた、個数の入力条件を満たさない入力操作に対応する情報である。この実行情報2では、「エラー発生日時」の項目には、入力ミスによるエラー表示がなされた日時が入力され、「項目/取引先」、「操作/締日」の項目には、それぞれ「数量」、「個数の入力ミス」が入力されている。また、この例では、ユーザは、「数量」の入力項目に対して「個数の入力ミス」をしたのが3回目であり、これに対応して「回数」の項目には「3」が入力されている。
実行情報3は、納品書の「単価」の入力項目に対してなされた、単価の入力条件を満たさない入力操作(具体的には、原価割れ、すなわち仕入れ単価より低い単価を入力する操作)に対応する情報である。この実行情報3では、「エラー発生日時」の項目には、入力ミスによるエラー表示がなされた日時が入力され、「項目/取引先」、「操作/締日」の項目には、それぞれ「単価」、「原価割れ」が入力されている。また、この例では、ユーザは、「単価」の入力項目に対して「原価割れ」の入力ミスをしたのが1回目であり、これに対応して「回数」の項目には「1」が入力されている。
このように、操作データ231、331には、入力ミスが生じたときの担当者名、メニュー名称、入力項目、ミスの種別等が取得されて蓄積されることで、入力ミスに係る修正処理の履歴が記録されていく。この操作データ231、331を参照することで、入力ミスが生じたときの操作内容や実行環境に基づいて、入力ミスが生じやすい状況を特定することができる。例えば、特定のユーザが、どのメニューの実行時にどの入力項目への入力ミスをしやすいかを特定することができる。また、併せて入力ミスの累積回数を記録していくことで、過去に繰り返し入力ミスが生じている状況、すなわち入力ミスが特に生じやすい状況(換言すれば、修正処理が実行される可能性の高い状況)を特定することができる。
操作データ231、331には、全てのユーザによる全ての業務処理に係る入力操作の履歴(したがって全ての修正処理の実行履歴)が記録されるが、本実施形態では、操作データ231、331のうち、現在操作を行っているユーザが「操作担当者」となっているデータに基づいて、入力ミスが生じ得るか否か(すなわち、修正処理が実行される可能性の有無)の判定がなされる。
なお、これに限定する趣旨ではなく、上記判定には、操作データ231、331のうち、実行中の業務処理と関連のある関連業務処理についての修正処理の実行履歴に係る部分が用いられればよい。
ここで、関連業務処理は、例えば、実行中の業務処理において入力操作を行っているユーザと同一のユーザが入力操作を行った業務処理、実行中の業務処理と業務の種別(見積、受注、売上等の種別)が共通する(すなわち同一となっている)業務処理、及び実行中の業務処理と取引先が共通する業務処理などとすることができる。
本実施形態の販売管理システム1は、このような操作データ231、331に基づいて、現在実行されているメニューの進行状況が入力ミスの生じやすい状況に一致した場合に、ユーザに対して入力ミスを避けるためのアドバイスを行う。具体的には、表示部25のインストラクターパネル画面42において、予測される入力ミスを知らせ、これを回避することを促す表示及び音声による通知が行われる。
図13は、入力ミスの回避のためのアドバイスを行っている表示画面の例を示す図である。
図12に示す操作データ231、331からは、担当者名「日本太郎」のユーザが「納品書作成」のメニューを実行しているときに、「単価」の「個数の入力ミス」をする可能性が高いことが把握される。これに基づいて、図13の表示画面では、納品書の「単価」の入力欄へのデータ入力のために当該入力欄を選択する入力操作がなされた(フォーカスが当たった)場合に、「仕入れ単価を下回る単価を入力しないようにご注意ください。」との内容のアドバイスが通知領域421に表示される。このようなアドバイスがなされることにより、入力ミスが発生する前に、ユーザに対して適切な入力操作を促すことができる。なお、通知領域421、又は選択された入力欄の近傍に、本来入力すべきデータの候補が併せて表示されてもよい。
また、入力ミスの事前回避のためのアドバイスは、ユーザの習熟度に係る所定の判定テーブルに基づいて実行可否が判断されてもよい。ここで、ユーザの習熟度の算定方法は、特には限られないが、例えば、過去の入力ミスの発生回数や頻度、及び販売管理システムの累積操作時間(経験値)などに基づいて算定することができる。また、累積操作時間については、実行した業務の重要度に応じて重み付けがなされても良い。
図14は、入力ミスの回避に係る判定テーブル333aの例を示す図である。
判定テーブル333aは、記憶部33の習熟度データ333の一部であり、ユーザごとに別個に用意されているテーブルデータである。あるいは、さらに、取引先ごと又は業務ごとに細かく別個の判定テーブル333aを設けてもよい。判定テーブル333aでは、数量、単価等の「入力項目」の各々に対応して、「操作」、「回数条件」、「アドバイス要否」の情報が記憶されている。
このうち「操作」は、入力ミスの種別を示す。
「回数条件」は、アドバイスを実行する条件を、過去の入力ミスの累積回数で示したものである。すなわち、過去の入力ミスの累積回数が「回数条件」の値より多い場合に、アドバイスが実行される。
「アドバイス要否」は、アドバイスの要否、すなわち現在までの入力ミスの累積回数が「回数条件」より多いか否かが示されている。
判定テーブル333aにおける「回数条件」の値を、ユーザの習熟度に応じて設定することで、アドバイスの実行要否をユーザの習熟度に応じて切り替えることができる。例えば、ユーザの習熟度が低いほど「回数条件」の値を小さくすることで、初心者のユーザに対しては高頻度でアドバイスを行うことができる一方、上級者のユーザに対しては、よほど同一のミスが繰り返されない限りはアドバイスを行わないことで、アドバイスが煩雑とならないようにすることができる。「回数条件」の値は、最新の操作データ331に基づいてCPU31(習熟度データ更新部313)により随時更新される。あるいは、ユーザの指示による変更が可能とされてもよい。
また、ユーザの習熟度に応じてアドバイスの内容を切り替えてもよい。例えば、初心者、中級者及び上級者の各々に向けたアドバイスの内容を事前に用意しておき、習熟度に応じて表示させるアドバイスを選択してもよい。
<運用の流れミスの事前回避のためのアドバイス>
次に、運用の流れミスの事前回避のためのアドバイスを行う方法について説明する。
図15は、操作データ331の他の内容例を示す図である。
図15では、作成した請求書に不備があり「請求書準備取消」のメニューが実行された場合の操作データ331が示されている。図15の実行情報1は、「請求書準備取消」のメニューを開始させる入力操作(メニューボタンを選択する入力操作)に対応する情報であり、「メニュー名称」の項目には、実行される「請求書準備取消」が入力され、「項目/取引先」の項目には、取引先である「岡村商会(株)」が入力されている。
図15の「請求書準備取消」のメニューは、図11に示される修正メニューリスト232、332に含まれている修正メニューであり、運用の流れミスが生じたときに実行されるメニューの一つである。したがって、図15に示す操作データ331は、運用の流れミスが生じたことを示すデータであるということができる。
このように、操作データ231、331には、運用の流れミスが生じたときの担当者名、メニュー名称、取引先等を取得して蓄積されることで、運用の流れミスに係る修正処理の履歴が記録されていく。この操作データ231、331を参照することで、運用の流れミスが生じたときの操作内容や実行環境に基づいて、運用の流れミスが生じやすい状況を特定することができる。例えば、特定のユーザが特定の取引先の帳票を作成する場合に、運用の流れミスが生じて特定の修正メニューが実行されやすい、といった事実を特定することができる。
ここで、上述したように、運用の流れミスは、図11の修正メニューリスト232、332における「運用の流れミスの元メニュー」に示されているメニューでの処理内容に起因して生じる。
そこで、本実施形態の販売管理システム1は、操作データ331における修正メニューの実行履歴に基づいて、当該修正メニューに対応する「運用の流れミスの元メニュー」のメニューが実行された場合に、ユーザに対して運用の流れミスを避けるためのアドバイスを行う。具体的には、表示部25のインストラクターパネル画面42において、予測される運用の流れミスを知らせ、これを回避することを促す表示及び音声による通知が行われる。
図15の操作データ331の例では、「岡村商会(株)」を取引先とする業務において「請求書準備取消」の修正メニューが実行されている。ここで、図11に示すように、「請求書準備取消」に対応する「運用の流れミスの元メニュー」は「請求書準備」のメニューであるため、次回、当該ユーザが「岡村商会(株)」を取引先とする「請求書準備」のメニューを実行したときに、インストラクターパネル画面42において、運用の流れミスの回避をアドバイスする通知がなされる。
図16は、運用の流れミスの回避のためのアドバイスを行っている表示画面の例を示す図である。
図16に示すように、請求書準備画面44において、「岡村商会(株)」を取引先とする請求書準備メニューが開始されたタイミングで、通知領域421において、運用の流れミスを回避するためのアドバイスが行われる。ここでは、「1.単価が入力されていない商品がないことを予めご確認ください。2.返品された商品について、納品書の訂正は行いましたか?」といった、運用の流れミスの原因となりやすい事項に関する注意が促されている。このようなアドバイスが行われることにより、運用の流れミスが発生する前に、対象納品書参照ボタン443から納品書を適切に訂正するなどの対処をユーザに促すことができる。
なお、図15の操作データ331において、運用の流れミスの原因を併せて記録しておき、図16の通知領域421では、記録されているミスの原因に合わせたアドバイスを行うようにしてもよい。
図17は、運用の流れミスの回避のためのアドバイスを行っている表示画面の他の例を示す図である。
図17では、納品書作成の処理がなされているときに、単価が0円となっていることに対する注意を喚起する表示が通知領域421においてなされている。このように、納品書の作成段階においてもユーザにアドバイスを行うことで、「請求書準備取消」の修正メニューが実行されて運用の流れミスが生じ得ることに対する注意喚起をユーザに対して行うことができる。
また、運用の流れミスの事前回避のためのアドバイスについても、ユーザの習熟度に係る所定の判定テーブルに基づいて実行可否が判断されてもよい。
図18は、運用の流れミスの回避に係る判定テーブル333bの例を示す図である。
判定テーブル333bは、記憶部33の習熟度データ333の一部であり、ユーザごとに別個に用意されているテーブルデータである。あるいは、さらに、取引先ごと又は業務ごとに細かく別個の判定テーブル333bを設けてもよい。判定テーブル333bでは、「修正メニュー名称」の各々に対応して、「プログラムID」、「運用の流れミスの元メニュー」、「アドバイス要否」の情報が記憶されている。
このうち「プログラムID」、「運用の流れミスの元メニュー」の内容は、図11の修正メニューリスト232、332と同様である。
「アドバイス要否」には、対応する修正メニューについてのアドバイスの要否が示されている。この「アドバイス要否」の内容をユーザの習熟度に応じて設定することで、アドバイスの実行要否をユーザの習熟度に応じて切り替えることができる。また、ユーザの習熟度に応じてアドバイスの内容を切り替えてもよい。「アドバイス要否」の内容は、最新の操作データ331に基づいてCPU31(習熟度データ更新部313)により随時更新される。あるいは、ユーザの指示による変更が可能とされてもよい。
<入力ミスに対するアドバイス>
上記では、入力ミス及び運用の流れミスを回避するためのアドバイスについて説明したが、本実施形態の販売管理システム1では、入力ミスが生じてしまった場合にも、必要に応じて事後的にユーザに対するアドバイスが行われる。
図19は、入力ミスに対するアドバイスを行っている表示画面の例を示す図である。
図19では、納品書の「単価」の入力欄に、仕入れ単価より低い価格を入力する入力ミスが生じたときの表示画面が示されている。ここでは、上記入力ミスがなされたことに対応して、「売上単価が仕入れ単価を下回っています。このままですと、粗利がマイナスになります。」との内容のアドバイスが通知領域421に表示されている。このようなアドバイスがなされることにより、入力ミスに対する適切な対処をユーザに対して促すことができる。なお、通知領域421、又は選択された入力欄の近傍に、本来入力すべきデータの候補が併せて表示されてもよい。
また、入力ミスに対するアドバイスについても、ユーザの習熟度に係る所定の判定テーブルに基づいて実行可否が判断されてもよい。
図20は、入力ミスの回避に係る判定テーブル333cの例を示す図である。
判定テーブル333cは、記憶部33の習熟度データ333の一部であり、ユーザごとに別個に用意されているテーブルデータである。あるいは、さらに、取引先ごと又は業務ごとに細かく別個の判定テーブル333cを設けてもよい。判定テーブル333cでは、数量、単価等の「入力項目」の各々に対応して、「操作」、「回数条件」、「アドバイス要否」の情報が記憶されている。これらの「操作」、「回数条件」、「アドバイス要否」の内容は、図14の判定テーブル333aと同様であるが、既に生じた入力ミスに対するアドバイスであり、ユーザにとって過剰に煩雑なものとはなりにくいことに鑑みて、「回数条件」は、図14より小さい値に設定されている。「回数条件」の値は、最新の操作データ331に基づいてCPU31(習熟度データ更新部313)により随時更新される。あるいは、ユーザの指示による変更が可能とされてもよい。また、ユーザの習熟度に応じてアドバイスの内容を切り替えてもよい。
<アドバイス実行処理>
次に、上述した各種のアドバイスを行うためのアドバイス実行処理の制御手順について説明する。
図21は、アドバイス実行処理のCPU21、31による制御手順を示すフローチャートである。
アドバイス実行処理では、操作データアップロード処理(ステップS201)、操作データ分析処理(ステップS202)、通知処理(ステップS203)が順に実行される。このうち操作データアップロード処理及び通知処理は、端末装置2のCPU21により実行される処理であり、操作データ分析処理は、管理サーバ3のCPU31により実行される処理である。
図22は、操作データアップロード処理のCPU21による制御手順を示すフローチャートである。
操作データアップロード処理が呼び出されると、端末装置2のCPU21は、業務処理、すなわちユーザにより選択されたメニューボタンのメニューに係る処理を開始する(ステップS301)。
CPU21は、業務処理の実行環境に係る情報を含む、業務処理の開始に係る操作の実行情報を操作データ231に登録して、管理サーバ3にアップロードする(ステップS302)。すなわち、CPU21は、図12に示す企業ID、端末ID、担当者名、担当者コード、メニュー名称、プログラムID、業務実行開始日時、取引先を含む実行情報を操作データ231に登録し、通信部27により管理サーバ3に対して送信させる。ステップS302でアップロードされる操作データ231は、業務開始に係る操作データであり、例えば図12における実行情報1に相当する。
CPU21は、ユーザからの入力操作がなされた場合には(ステップS303で“YES”)、入力ミスが発生したか否かを判定する(ステップS304)。入力ミスが発生したと判定された場合には(ステップS304で“YES”)、CPU21は、エラー発生日時及び操作内容(図12における「項目/取引先」、「操作/締日」)を含む実行情報を操作データ231に登録する(ステップS305)。
CPU21は、既存の操作データ231を参照して、ステップS305で登録された操作内容が繰り返しミスであるか否かを判定し(ステップS306)、繰り返しミスであると判定された場合には(ステップS306で“YES”)、繰り返し回数(図12における「回数」)を操作データ231に登録する(ステップS307)。
ステップS307の処理が終了した場合、又はステップS306の処理において繰り返しミスではないと判定された場合には(ステップS306で“NO”)、CPU21は、操作データ231を管理サーバ3にアップロードする(ステップS308)。ステップS308でアップロードされる操作データ231は、入力ミスに係る操作データであり、例えば図12における実行情報2、3に相当する。
ステップS308の処理が終了した場合、又はステップS304の処理において入力ミスが発生していないと判定された場合には(ステップS304で“NO”)、CPU21は、運用の流れミスが発生したか否か、すなわち図11の修正メニューリスト232のいずれかのメニューが実行されたか否かを判定する(ステップS309)。運用の流れミスが発生したと判定された場合には(ステップS309で“YES”)、CPU21は、操作内容を操作データ231に登録して管理サーバ3にアップロードする(ステップS310)。ステップS310でアップロードされる操作データ231は、メニュー開始に係る操作データであって、運用の流れミスを示す操作データ231(例えば、図15の操作データに相当)である。
ステップS310の処理が終了した場合、ステップS309の処理において運用の流れミスが発生していないと判定された場合(ステップS309で“NO”)、又はステップS303の処理で入力操作がなされていないと判定された場合には(ステップS303で“NO”)、CPU21は、業務終了を指示する入力操作がなされているか否かを判定する(ステップS311)。CPU21は、業務終了を指示する入力操作がなされていないと判定された場合には(ステップS311で“NO”)、処理をステップS303に戻し、業務終了を指示する入力操作がなされたと判定された場合には(ステップS311で“YES”)、操作内容を操作データ231に登録して管理サーバ3にアップロードする(ステップS312)。ステップS312でアップロードされる操作データ231は、業務終了に係る操作データである。
ステップS312の処理が終了すると、CPU21は、操作データアップロード処理を終了させる。
図23は、操作データ分析処理のCPU31による制御手順を示すフローチャートである。
操作データ分析処理が呼び出されると、管理サーバ3のCPU31は、端末装置2から操作データ231を受信したか否かを判定し(ステップS401)、操作データ231を受信していないと判定された場合には(ステップS401で“NO”)、再度ステップS401の処理を実行する。
操作データ231を受信したと判定された場合には(ステップS401で“YES”)、CPU31は、受信した操作データ231の種別を判定する(ステップS402)。
受信した操作データ231がメニュー開始に係る操作データであると判定された場合には、CPU31は、操作データ331として記憶部33に記憶させ(ステップS403)、当該操作データ331が、運用の流れミスの元メニューの実行に係る操作データであるか否かを判定する(ステップS404)。
運用の流れミスの元メニューの実行に係る操作データではないと判定された場合には(ステップS404で“NO”)、CPU31は、操作データ331及び習熟度データ333に基づいて過去の入力ミスの内容を分析し(ステップS405)、習熟度データ333(図14の判定テーブル333a)のアドバイス要否が「要」である入力項目があるか否かを判定する(ステップS406)。アドバイス要否が「要」である入力項目があると判定された場合には(ステップS406で“YES”)、CPU31は、繰り返し入力ミスの事前アドバイスのための制御データを通信部36により端末装置2に対して送信させる(ステップS407)。アドバイス要否が「要」である入力項目がないと判定された場合には(ステップS406で“NO”)、CPU31は、処理をステップS401に戻す。
ステップS404の処理において、運用の流れミスの元メニューの実行に係る操作データであると判定された場合には(ステップS404で“YES”)、CPU31は、操作データ331及び習熟度データ333に基づいて運用の流れミスの内容を分析し(ステップS409)、習熟度データ333(図18の判定テーブル333b)において、受信した操作データで開始されたメニューが「運用の流れミスの元メニュー」となっている修正メニューがあり、かつ当該修正メニューのうちアドバイス要否が「要」となっているものがあるか否かを判定する(ステップS410)。当該修正メニューがあると判定された場合には(ステップS410で“YES”)、CPU31は、当該修正メニューの実行を避ける事前アドバイスのための制御データを通信部36により端末装置2に対して送信させる(ステップS411)。当該修正メニューがないと判定された場合には(ステップS410で“NO”)、CPU31は、処理をステップS401に戻す。
ステップS402の処理において、受信した操作データ231が入力ミス発生に係る操作データであると判定された場合には、CPU31は、操作データ331として記憶部33に記憶させる(ステップS412)。また、CPU31は、操作データ331及び習熟度データ333に基づいて入力ミスの内容を分析し(ステップS413)、習熟度データ333(図20の判定テーブル333c)のアドバイス要否が「要」である入力項目があるか否かを判定する(ステップS414)。アドバイス要否が「要」である入力項目があると判定された場合には(ステップS414で“YES”)、CPU31は、入力ミスに対するアドバイスのための制御データを通信部36により端末装置2に対して送信させる(ステップS415)。アドバイス要否が「要」である入力項目がないと判定された場合には(ステップS414で“NO”)、CPU31は、処理をステップS401に戻す。
ステップS402の処理において、受信した操作データ231がメニュー終了に係る操作データであると判定された場合には、CPU31は、操作データ331として記憶部33に記憶させ(ステップS416)、処理をステップS401に戻す。
ステップS407、S411、S415のいずれかの処理が終了すると、CPU31は、ミスの内容に応じて対象のユーザの習熟度データ333を更新し(ステップS408)、操作データ分析処理を終了させる。
図24は、通知処理のCPU21による制御手順を示すフローチャートである。
通知処理が呼び出されると、端末装置2のCPU21は、管理サーバ3からアドバイスのための制御データを受信したか否かを判定し(ステップS501)、制御データを受信していないと判定された場合には(ステップS501で“NO”)、再度ステップS501の処理を実行する。制御データを受信したと判定された場合には(ステップS501で“YES”)、CPU21は、アドバイスの種別を判定する(ステップS502)。
アドバイスの種別が、繰り返し入力ミスの事前アドバイスである場合には、CPU21は、入力ミスが予測されている入力項目がユーザの入力操作により選択されたか否かを判定する(ステップS503)。当該入力項目が選択されていないと判定された場合には(ステップS503で“NO”)、CPU21は、再度ステップS503の処理を実行する。当該入力項目が選択されたと判定された場合には(ステップS503で“YES”)、CPU21は、図13に示すように、通知領域421においてアドバイスを行う(ステップS504)。ここでは、本来入力すべきデータの候補を併せて通知してもよい。
アドバイスの種別が、運用の流れミスの事前アドバイスである場合には、CPU21は、図16に示すように、予測される運用の流れミスを回避するためのアドバイスを通知領域421において行う(ステップS505)。
アドバイスの種別が、発生した入力ミスに対するアドバイスである場合には、CPU21は、通知領域421においてアドバイスを行う(ステップS506)。ここでは、本来入力すべきデータの候補を併せて通知してもよい。
ステップS504、S505、S506のいずれかの処理が終了すると、CPU21は、通知処理を終了させる。
<変形例1>
次に、上記実施形態の変形例1について説明する。
上記実施形態では、売上業務において、修正処理の実行履歴に基づいてアドバイス実行処理を行う例について説明したが、売上業務以外の業務においてアドバイス実行処理が行われてもよい。本変形例では、見積業務を例に挙げて説明する。
図25は、見積業務に係る見積業務処理の手順を示すフローチャートである。見積業務処理は、「業務処理」の一態様である。見積業務処理は、図4のメニュー画面41においてメニューボタン411を選択する入力操作がなされた場合に開始される。
見積業務処理が開始されると、CPU21は、見積書データ作成処理を実行する(ステップS601)。見積書作成処理では、図示略の見積書作成画面が表示されて、ユーザからのデータの入力内容が反映された見積書データ(処理データ)が作成される。続いて、CPU21は、ユーザからの指示に応じて見積書印刷処理を実行する(ステップS602)。図26は、作成された見積書の例を示す図である。
このように見積業務処理では、個別処理としての見積データ作成処理及び見積書印刷処理がこの順序(所定の順序)で行われる。
ステップS602の処理が終了すると、CPU21は、作成された見積書に修正が必要な箇所があるか否かを判定する(ステップS603)。例えば、CPU21は、ユーザから請求書の修正を指示する入力操作(請求書の修正のための請求書修正メニューの実行を指示する入力操作等)がなされた場合に、請求書の修正が必要であると判定する。
見積業務は、通常、取引先からの見積依頼に応じて、決められた単価で見積書を作成して取引先に送付するものであるが、取引先や商品によっては、見積書の発行後に値引き交渉を申し込まれ、見積書の修正が必要となるケースがある。このような場合に、ユーザから請求書の修正を指示する入力操作がなされる。
見積書に修正の必要な箇所があると判定された場合には(ステップS603で“YES”)、CPU21は、見積書修正メニューを実行して(ステップS604)、処理をステップS601の納品書作成処理に戻す。ここで実行される見積書データ作成処理(ステップS601)及び見積書印刷処(ステップS602)では、ユーザの入力操作に応じて見積書の内容が修正され、修正後の見積書が印刷される。図27は、商品名「アーモンドトースト」の値引きを行う修正がなされた後の見積書の例を示す図である。
見積書修正メニューの実行に応じて開始される見積書作成処理(ステップS601)は、「業務処理に係る処理データを修正するための修正処理」に相当する。また、この修正処理は、複数の個別処理(見積書データ作成処理及び見積書印刷処理)のうち実行済の個別処理を、処理データの修正のために所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理に相当する。
見積書に修正の必要な箇所がないと判定された場合には(ステップS602で“NO”)、CPU21は、見積業務処理を終了させる。
図25の見積業務処理においても、修正処理の実行履歴を示す操作データ231、331に基づいて、1回目の見積書作成処理(ステップS601)の開始時に、修正処理の実行を回避するためのアドバイスを行うことができる。例えば、特定の取引先について過去に見積書修正メニューが実行されているような場合に、見積書作成処理の開始時点で、予め適切な値引き金額を示唆するアドバイスを行うことで、修正処理の実行を回避させることができる。このケースでは、操作データ231、331において、取引先ごとに商品の値引き履歴も記録しておくことで、適切な値引き金額をアドバイスすることができる。
<変形例2>
次に、上記実施形態の変形例2について説明する。
上記実施形態では、端末装置2及び管理サーバ3を備えた販売管理システム1を例に挙げて説明したが、これに限られず、管理サーバ3の機能を端末装置2に持たせて、端末装置2により販売管理システム1の処理全体を実行可能としてもよい。この場合の端末装置2は、「情報処理装置」に対応する。
以上のように、上記実施形態の情報処理システムとしての販売管理システム1は、端末装置2のCPU21と、管理サーバ3のCPU31と、を備え、CPU21(処理部211)は、ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行し(処理手段)、CPU31(判定部311)は、修正処理の実行履歴に係る操作データ331(履歴情報)と、実行中の業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し(判定手段)、CPU31(通知制御部312)は、修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、修正処理の実行を回避するための入力操作を案内する通知を行わせる(通知制御手段)。
これによれば、入力ミスや運用の流れミスが生じる前に、当該ミスの発生を回避するためのアドバイスをユーザに対して行うことができる。よって、アドバイスを行わない場合と比較して、ミスの発生頻度を低く抑えることができる。この結果、入力ミスを修正する手間や、運用の流れミスによる作業の手戻りの手間を効果的に低減することができる。
また、CPU31(判定部311)は、操作データ331のうち、実行中の業務処理と関連のある関連業務処理についての修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する(判定手段)。これによれば、ミスが生じて修正処理が実行される可能性があるか否かを、実行中の業務処理と条件が近い履歴から判定することができる。よって、修正処理が実行される可能性の有無を、より正確に判定することができる。
また、業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、修正処理は、複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、処理データの修正のために所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む。これによれば、作業の手戻りが発生したときに、これを修正処理と認識して再発を避けることができる。よって、運用の流れミスによる作業の手戻りの手間を効果的に低減することができる。
また、CPU31(通知制御部312)は、修正処理と、複数の個別処理のうち修正処理を実行する必要性が生じる要因となる要因個別処理と、が対応付けられた修正メニューリスト332(要因情報)に基づいて、実行される可能性があると判定手段により判定されている修正処理と対応する要因個別処理が開始された場合に通知を行わせる(通知制御手段)。このようなタイミングで通知を行うことで、実行される可能性のある修正処理を実行させないようにするための入力操作をユーザに促すことができる。よって、運用の流れミスによる作業の手戻りの手間を効果的に低減することができる。
また、修正処理は、所定条件を満たさない入力操作に応じて実行された業務処理に係る処理データを修正するための処理を含む。これによれば、入力ミスを修正する対処が発生したときに、これを修正処理と認識して再発を避けることができる。よって、入力ミスの発生頻度を抑えて、入力ミスを修正する手間を効果的に低減することができる。
また、CPU31(判定部311)は、所定条件を満たさない入力操作が行われた回数に基づいて、修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する(判定手段)。これによれば、特に生じやすい入力ミスの発生を効果的に抑えることができる。
また、所定条件を満たさない入力操作は、所定の入力欄にデータを入力する操作であり、CPU31(通知制御部312)は、実行中の業務処理において所定の入力欄を選択する入力操作がなされた場合に通知を行わせる(通知制御手段)。これによれば、入力ミスが生じ得るタイミングでアドバイスを行うことができるため、入力ミスの発生をより確実に抑えることができる。
また、CPU21(ユーザ認証部212)は、入力操作を行っているユーザを識別し(識別手段)、関連業務処理は、実行中の業務処理において入力操作を行っているユーザと同一のユーザが入力操作を行った業務処理である。これによれば、ユーザの操作特性に応じた適切なアドバイスを行うことができる。
また、CPU21(処理部211)は、異なる複数の種別の業務に係る業務処理を実行し(処理手段)、関連業務処理は、実行中の業務処理と業務の種別が共通する業務処理である。これによれば、特定業務において特に生じやすい入力ミスや運用の流れミスの発生を効果的に抑えることができる。
また、業務処理は、取引先が設定された帳票のデータを作成する処理を含み、関連業務処理は、実行中の業務処理と取引先が共通する業務処理である。これによれば、特定の取引先を対象とした業務において特に生じやすい入力ミスや運用の流れミスの発生を効果的に抑えることができる。
また、CPU31(通知制御部312)は、入力操作を行っているユーザの習熟度に係る習熟度データ333に基づいて、通知を行わせるか否かを切り替える(通知制御手段)。これによれば、ユーザの習熟度に応じた適切なタイミングでアドバイスを行うことができる。よって、初心者のユーザに対するアドバイスが不足したり、上級者のユーザへのアドバイスが過剰となったりする不具合の発生を抑制することができる。
また、CPU31(通知制御部312)は、習熟度データ333に基づいて通知の内容を切り替える(通知制御手段)。これによれば、これによれば、ユーザの習熟度に応じた内容のアドバイスを行うことができる。よって、初心者のユーザがアドバイスを理解できなかったり、上級者のユーザがアドバイスを煩雑に感じたりする不具合の発生を抑制することができる。
また、CPU31(習熟度データ更新部313)は、ユーザの入力操作に応じた修正処理の実行状況に基づいて当該ユーザの習熟度に係る習熟度データ333を更新する(習熟度情報更新手段)。これによれば、ユーザの習熟度の変化に応じて適切なアドバイスを行うことができる。
また、販売管理システム1は、表示、及び音声の出力の少なくとも一方により通知を行う通知手段としての表示部25及び音声出力部26を備え、CPU31(通信制御部312)は、当該通知手段により通知を行わせる(通知制御手段)。これによれば、ユーザが認識しやすい態様でアドバイスを行うことができる。
また、変形例2に係る情報処理装置としての端末装置2は、CPU21を備え、CPU21は、ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行し(処理手段)、修正処理の実行履歴に係る操作データ331(履歴情報)と、実行中の業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し(判定手段)、修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、修正処理の実行を回避するための入力操作を案内する通知を行わせる(通知制御手段)。
これによれば、入力ミスや運用の流れミスが生じる前に、当該ミスの発生を回避するためのアドバイスをユーザに対して行うことができる。よって、アドバイスを行わない場合と比較して、ミスの発生頻度を低く抑えることができる。この結果、入力ミスを修正する手間や、運用の流れミスによる作業の手戻りの手間を効果的に低減することができる。
また、上記実施形態のプログラム235、334は、販売管理システム1に設けられたコンピュータとしてのCPU21、31を、ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段、処理手段による修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段、判定手段により、修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、修正処理の実行を回避するための入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段として機能させる。
このようなプログラム235、334に基づいて販売管理システム1を動作させることで、入力ミスや運用の流れミスが生じる前に、当該ミスの発生を回避するためのアドバイスをユーザに対して行うことができる。よって、アドバイスを行わない場合と比較して、ミスの発生頻度を低く抑えることができる。この結果、入力ミスを修正する手間や、運用の流れミスによる作業の手戻りの手間を効果的に低減することができる。
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部23、33のHDD、SSDを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリや、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
なお、上記実施形態における記述は、本発明に係る情報処理システム、情報処理装置及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、ユーザの認証は、端末装置2に代えて管理サーバ3により行われてもよい。
また、上記実施形態では、操作データ231、331のうち、現在操作を行っているユーザに対応するデータに基づいてアドバイスの要否を判定する例を用いて説明したが、これに限られない。例えば、ユーザによらず、特定の条件下(例えば、特定の取引先に関する業務処理や、特定のメニューに係る業務処理)で入力ミスや運用の流れミスが頻繁に生じているようなケースでは、全てのユーザの操作データ231、331に基づいてアドバイスの要否を判定してもよい。この場合、操作データ231、331のうち、実行業務に係る「メニュー名称」や、操作内容に係る「項目/取引先」といった特定の項目の内容が共通する部分を抽出して判定に用いてもよい。
また、上記実施形態では、ユーザごとに判定テーブル333a~333cを設ける例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、ユーザの習熟度によらず、特定の実行環境(例えば、特定の取引先や、特定のメニュー)で入力ミスや運用の流れミスが生じているようなケースでは、全てのユーザに対して共通の判定テーブル333a~333cを設けてもよい。
また、上記実施形態では、同一内容の操作データ231、331、及び修正メニューリスト232、332が端末装置2及び管理サーバ3の双方に記憶されている例を用いて説明したが、これらのデータを端末装置2及び管理サーバ3の一方にのみ記憶させて、必要に応じて他方から参照する態様としてもよい。
また、ユーザに対するアドバイスは、表示部25における表示、及び音声出力部26による音声の出力以外の方法によりなされてもよい。
また、上記実施形態における情報処理システムとしての販売管理システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段と、
前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
<請求項2>
前記判定手段は、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
<請求項3>
前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、
前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含むことを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
<請求項4>
前記通知制御手段は、前記修正処理と、前記複数の個別処理のうち前記修正処理を実行する必要性が生じる要因となる要因個別処理と、が対応付けられた要因情報に基づいて、実行される可能性があると前記判定手段により判定されている前記修正処理と対応する前記要因個別処理が開始された場合に前記通知を行わせることを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
<請求項5>
前記修正処理は、所定条件を満たさない前記入力操作に応じて実行された前記業務処理に係る処理データを修正するための処理を含むことを特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項6>
前記判定手段は、前記所定条件を満たさない入力操作が行われた回数に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定することを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
<請求項7>
前記所定条件を満たさない入力操作は、所定の入力欄にデータを入力する操作であり、
前記通知制御手段は、実行中の前記業務処理において前記所定の入力欄を選択する入力操作がなされた場合に前記通知を行わせることを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
<請求項8>
前記入力操作を行っているユーザを識別する識別手段を備え、
前記関連業務処理は、実行中の前記業務処理において入力操作を行っているユーザと同一のユーザが入力操作を行った前記業務処理であることを特徴とする請求項2~7のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項9>
前記処理手段は、異なる複数の種別の前記業務に係る前記業務処理を実行し、
前記関連業務処理は、実行中の前記業務処理と前記業務の種別が共通する前記業務処理であることを特徴とする請求項2~8のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項10>
前記業務処理は、取引先が設定された帳票のデータを作成する処理を含み、
前記関連業務処理は、実行中の前記業務処理と前記取引先が共通する前記業務処理であることを特徴とする請求項2~9のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項11>
前記入力操作を行っているユーザを識別する識別手段を備え、
前記通知制御手段は、前記入力操作を行っているユーザの習熟度に係る習熟度情報に基づいて、前記通知を行わせるか否かを切り替えることを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項12>
前記入力操作を行っているユーザを識別する識別手段を備え、
前記通知制御手段は、前記入力操作を行っているユーザの習熟度に係る習熟度情報に基づいて、前記通知の内容を切り替えることを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項13>
ユーザの前記入力操作に応じた前記修正処理の実行状況に基づいて当該ユーザの習熟度に係る前記習熟度情報を更新する習熟度情報更新手段を備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の情報処理システム。
<請求項14>
表示部における表示、及び音声の出力の少なくとも一方により前記通知を行う通知手段を備え、
前記通知制御手段は、前記通知手段により前記通知を行わせることを特徴とする請求項1~13のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項15>
ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段と、
前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
<請求項16>
情報処理システムに設けられたコンピュータを、
ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段、
前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段、
前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
1 販売管理システム(情報処理システム)
2 端末装置(情報処理装置)
3 管理サーバ
4 通信ネットワーク
21 CPU(コンピュータ)
211 処理部(処理手段)
212 ユーザ認証部(識別手段)
23 記憶部
231 操作データ(履歴情報)
232 修正メニューリスト(要因情報)
233 業務データ
234 認証データ
235 プログラム
24 操作部
25 表示部(通知手段)
26 音声出力部(通知手段)
27 通信部
31 CPU(コンピュータ)
311 判定部(判定手段)
312 通知制御部(通知制御手段)
313 習熟度データ更新部(習熟度情報更新手段)
33 記憶部
331 操作データ(履歴情報)
332 修正メニューリスト(要因情報)
333 習熟度データ(習熟度情報)
333a~333c 判定テーブル
334 プログラム
36 通信部
41 メニュー画面
42 インストラクターパネル画面
421 通知領域
422 発話アイコン
43 納品書作成画面
44 請求書準備画面

Claims (12)

  1. ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段と、
    前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し、
    前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、
    前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む、
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記通知制御手段は、前記修正処理と、前記複数の個別処理のうち前記修正処理を実行する必要性が生じる要因となる要因個別処理と、が対応付けられた要因情報に基づいて、実行される可能性があると前記判定手段により判定されている前記修正処理と対応する前記要因個別処理が開始された場合に前記通知を行わせる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記入力操作を行っているユーザを識別する識別手段を備え、
    前記関連業務処理は、実行中の前記業務処理において入力操作を行っているユーザと同一のユーザが入力操作を行った前記業務処理である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  4. 前記処理手段は、異なる複数の種別の前記業務に係る前記業務処理を実行し、
    前記関連業務処理は、実行中の前記業務処理と前記業務の種別が共通する前記業務処理である、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  5. 前記業務処理は、取引先が設定された帳票のデータを作成する処理を含み、
    前記関連業務処理は、実行中の前記業務処理と前記取引先が共通する前記業務処理である、
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  6. 前記入力操作を行っているユーザを識別する識別手段を備え、
    前記通知制御手段は、前記入力操作を行っているユーザの習熟度に係る習熟度情報に基づいて、前記通知を行わせるか否かを切り替える、
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  7. 前記入力操作を行っているユーザを識別する識別手段を備え、
    前記通知制御手段は、前記入力操作を行っているユーザの習熟度に係る習熟度情報に基づいて、前記通知の内容を切り替える、
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  8. ユーザの前記入力操作に応じた前記修正処理の実行状況に基づいて当該ユーザの習熟度に係る前記習熟度情報を更新する習熟度情報更新手段を備える、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理システム。
  9. 表示部における表示、及び音声の出力の少なくとも一方により前記通知を行う通知手段を備え、
    前記通知制御手段は、前記通知手段により前記通知を行わせる、
    ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  10. ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段と、
    前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し、
    前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、
    前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  11. 情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
    ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理ステップと、
    前記処理ステップでの前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御ステップと、
    を有し、
    前記判定ステップは、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し、
    前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、
    前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む、
    ことを特徴とする情報処理方法。
  12. 情報処理システムに設けられたコンピュータを、
    ユーザからの入力操作に応じて、所定の業務に係る業務処理、及び前記業務処理に係る処理データを修正するための修正処理を実行する処理手段、
    前記処理手段による前記修正処理の実行履歴に係る履歴情報と、実行中の前記業務処理の進行状況と、に基づいて、当該業務処理について前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定する判定手段、
    前記判定手段により、前記修正処理が実行される可能性があると判定された場合に、前記修正処理の実行を回避するための前記入力操作を案内する通知を行わせる通知制御手段、
    として機能させ、
    前記判定手段は、前記履歴情報のうち、実行中の前記業務処理と関連のある関連業務処理についての前記修正処理の実行履歴に係る部分に基づいて、前記修正処理が実行される可能性があるか否かを判定し、
    前記業務処理は、所定の順序で実行される複数の個別処理を含み、
    前記修正処理は、前記複数の個別処理のうち実行済の個別処理を、前記処理データの修正のために前記所定の順序とは異なる順序で再度実行する処理を含む、
    ことを特徴とするプログラム。
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