JP7304417B2 - 加熱部及び非燃焼式吸引器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱部及び非燃焼式吸引器に関する。本願は、2019年6月18日に、日本に出願された特願2019-112912号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来から、加熱により霧化させた蒸気(例えば、エアロゾル)を吸引することで、香味を味わう非燃焼式吸引器(以下、単に吸引器ということがある。)が知られている。この種の吸引器としては、例えば霧化可能な内容物(例えば、エアロゾル源)が収容されるカートリッジと、蓄電池が搭載された電源ユニットと、を備えた吸引器がある。
吸引器では、蓄電池から供給される電力によって加熱部が発熱する。これにより、カートリッジ内の内容物が霧化される。使用者は、吸口部を通じて、霧化したエアロゾルを空気とともに吸引できる。例えば、特許文献1には、エアロゾルを発生させるエアロゾル発生器が記載されている。
日本国特表2004-524073号公報
ところで、特許文献1のエアロゾル発生器は、霧化したエアロゾルの流路が第1の層と第2の層との間に形成されており、発生したエアロゾルが流れにくいという問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、発生したエアロゾルを効率的に搬送可能な加熱部及び非燃焼式吸引器を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る加熱部は、本体部に形成され、液体を搬送可能な液供給チャネルと、前記本体部における前記液供給チャネルの出口近傍に配置され、前記液体を霧化する発熱抵抗体を有し、前記液体が供給された際に該液体を霧化する霧化手段と、を備え、吸口を有する非燃焼式吸引器に使用可能に構成され、前記液供給チャネルの終端と前記霧化手段の前記発熱抵抗体における前記液供給チャネル側の端部との間に、前記液体が前記本体部の表面に露出する液体露出領域が形成され、前記本体部は、前記霧化手段が配設された第1部材と、前記第1部材に積層配置された第2部材と、を備え、前記第1部材と前記第2部材との対向面の間に前記液供給チャネルが形成され、前記第1部材と前記第2部材との前記対向面の間に膜が設けられ、前記液供給チャネルは、前記膜によって前記第1部材と前記第2部材との前記対向面の間に形成された隙間で構成されている。
(2)上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る加熱部は、本体部に形成され、液体を搬送可能な液供給チャネルと、前記本体部における前記液供給チャネルの出口近傍に配置され、前記液体が供給された際に該液体を霧化する霧化手段と、を備え、吸口を有する非燃焼式吸引器に使用可能に構成され、前記液供給チャネルと前記霧化手段との間に、前記液体が前記本体部の表面に露出する液体露出領域が形成され、前記本体部は、前記霧化手段が配設された第1部材と、前記第1部材に積層配置された第2部材と、を備え、前記第1部材と前記第2部材との対向面の間に前記液供給チャネルが形成され、前記第1部材と前記第2部材との前記対向面の間に膜が設けられ、前記液供給チャネルは、前記膜によって前記第1部材と前記第2部材との前記対向面の間に形成された隙間で構成されている。
)上記(1)または(2)の態様に係る加熱部において、前記液供給チャネルが複数形成されていてもよい。
(4)上記(1)または(2)の態様に係る加熱部において、前記液供給チャネルは、前記第1部材及び前記第2部材の少なくともいずれか一方の前記対向面を加工して形成された溝であってもよい。
)上記(1)または(2)の態様に係る加熱部において、前記第1部材及び前記第2部材の少なくともいずれか一方がガラスで形成されていてもよい。
)上記(1)または(2)の態様に係る加熱部において、前記液供給チャネルと前記霧化手段とが同一平面上に配置されていてもよい。
)上記(1)の態様に係る加熱部において、前記発熱抵抗体は、前記液供給チャネルに対して交差する長手方向に延設されていてもよい。
)上記()の態様に係る加熱部は、前記液体露出領域において、前記霧化手段における前記液供給チャネル側の端部と、前記液供給チャネルの終端と、の間に、前記液体を前記長手方向に沿って案内可能な液体合流部が形成されていてもよい。
)上記(1)または(2)のいずれか一つの態様に係る加熱部は、前記液体露出領域に対向した位置に、液吸収部材が設けられていてもよい。
10)上記(1)または(2)の態様に係る加熱部において、前記霧化手段が前記本体部に対して着脱可能であってもよい。
11)上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る非燃焼式吸引器は、上記(1)または(2)の態様に係る加熱部と、前記加熱部に電源を供給する電源部と、を備える。
12)上記(11)の態様に係る非燃焼式吸引器において、前記加熱部は、前記電源部に対して着脱可能であってもよい。
13)上記(12)の態様に係る非燃焼式吸引器において、香味源収納器をさらに備えていてもよい。
14)上記(13)の態様に係る非燃焼式吸引器において、前記香味源収納器はたばこ成分を含有していてもよい。
本発明の加熱部及び非燃焼式吸引器によれば、発生したエアロゾルを効率的に搬送することができる。
本発明の第一実施形態に係る吸引器の斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る吸引器の分解斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るカートリッジとカプラーとの連結状態を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るカートリッジ、加熱部及びカプラーの分離状態を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る加熱部の斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る加熱部の吸口側から見た正面図である。 図6のVII-VII線に沿う断面図である。 図1のVIII-VIII線に沿う断面図である。 本発明の第一実施形態に係るカートリッジ、加熱部及びカプラーの連結状態を示す拡大断面図であり、図3のIX-IX線に沿う断面図である。 本発明の第二実施形態に係る加熱部の平面図である。 本発明の第二実施形態に係る加熱部の吸口側から見た正面図である。 本発明の第二実施形態に係る加熱部の側面図である。 本発明の実施形態に係る加熱部の変形例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る加熱部の別の変形例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る吸引器の変形例を示す斜視図である。
(第一実施形態)
次に、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
[吸引器]
図1は、吸引器の斜視図である。
図1に示す吸引器1は、いわゆる非燃焼式吸引器であり、加熱により霧化されたエアロゾルを、たばこ(たばこカプセル)を通してユーザーが吸引する吸引器である。
吸引器1は、本体ユニット10と、本体ユニット10に着脱可能に装着されるカートリッジ11及びたばこカプセル12と、を備えている。なお、たばこカプセル12は無くてもよい。
<本体ユニット>
本体ユニット10は、電源ユニット21と、保持ユニット22と、マウスピース23と、を備えている。電源ユニット21及び保持ユニット22は、それぞれ軸線Oを中心軸とする扁平楕円状に形成されている。電源ユニット21、保持ユニット22、及びマウスピース23は、ともに軸線O上に並んで配置されている。電源ユニット21と保持ユニット22との間、保持ユニット22とマウスピース23との間は、それぞれ着脱可能に接続されている。電源ユニット21及び保持ユニット22の形状は、扁平楕円状以外でもよく、例えば、円形状や矩形状であってもよい。
以下の説明では、軸線Oに沿う方向を軸方向という。この場合、軸方向において、マウスピース23から電源ユニット21に向かう側を反吸口側といい、電源ユニット21からマウスピース23に向かう側を吸口側という。軸方向から見た平面視で軸線Oに交差する方向で、扁平楕円状の長軸に沿う方向を長径方向といい、短軸に沿う方向を短径方向という。本明細書において、「方向」とは2つの向きを意味し、「方向」のうち1つの向きを示す場合には「側」と記載する。
<電源ユニット>
図2は、吸引器1の分解斜視図である。
図2に示すように、電源ユニット21は、第1ハウジング31と、第1ハウジング31内に収容された蓄電池32と、蓄電池32に直接的または間接的に接続されるカプラー33と、を備えている。
<第1ハウジング>
第1ハウジング31は、軸線Oを中心軸とする扁平楕円状の有底筒状に形成されている。第1ハウジング31の反吸口側の端部に底部34が配されている。第1ハウジング31の吸口側の端部は、開口部35が形成されている。開口部35を介して蓄電池32及びカプラー33が第1ハウジング31内に出し入れ可能に構成されている。換言すれば、第1ハウジング31の内部は、蓄電池32及びカプラー33の収容空間36として構成されている。第1ハウジング31内には、制御回路(不図示)が収容されている。第1ハウジング31は、軸方向に沿って略同一断面となるように形成されている。
第1ハウジング31の収容空間36における反吸口側に蓄電池32が収容されている。蓄電池32の吸口側にカプラー33が配置されている。カプラー33は介装部材(不図示)を用いて第1ハウジング31に保持されていてもよい。カプラー33の吸口側の端部は、開口部35から突出して配置されている。
第1ハウジング31には、空気取込口37(図8参照)が形成されている。空気取込口37は、収容空間36と外部との間を連通する貫通孔として形成されている。空気取込口37は、例えば、第1ハウジング31におけるカプラー33と対向する位置近傍に形成されている。第1ハウジング31には、蓄電池32を充電する充電用の開口が形成されていてもよい。空気取込口37の形状や個数は適宜変更可能である。空気取込口37は、後述する第2ハウジング71に形成してもよい。
<蓄電池>
蓄電池(電源部)32は、軸線Oを軸方向とする略角柱状に形成されている。蓄電池32の吸口側の端面において、蓄電池32は、カプラー33の配線部40と電気的に接続されている。吸引器1に搭載される蓄電池32は、充放電可能な電源として二次電池が用いられている。吸引器1の電源部としては蓄電池32に限らず、スーパキャパシタ等であってもよい。電源部は一次電池であってもよい。
<カプラー>
図3は、カートリッジ、カプラー、及び加熱部が連結された状態を示す斜視図である。図4は、カートリッジ、カプラー、及び加熱部の分離状態を示す斜視図である。
図3、図4に示すように、カプラー33は中空形状のケース39と、ケース39内に配された配線部40と、を有する。ケース39は、扁平楕円状に形成されている。ケース39の内部は配線部40及び加熱部25の一部を収容する収容空間41として構成されている。ケース39は軸方向に沿って略同一断面となるように形成されている。
ケース39における反吸口側端部近傍には、外部から取り込んだ空気が通過可能な空気通過孔42が形成されている。空気通過孔42は、平面視長方形状に形成された貫通孔である。空気通過孔42は、第1ハウジング31の収容空間36と、カプラー33の収容空間41と、の間を連通するように形成されている。空気通過孔42の形状や個数は適宜変更可能である。空気通過孔42は形成されていなくてもよい。
ケース39における吸口側端部近傍には、エアロゾルが通過可能なエアロゾル通過孔43が形成されている。エアロゾル通過孔43は、平面視長方形状に形成された貫通孔である。エアロゾル通過孔43は、長径方向に沿った辺の長さが長い長方形状に形成されている。エアロゾル通過孔43は、第1ハウジング31の収容空間36と、カプラー33の収容空間41と、の間を連通するように形成されている。空気通過孔42とエアロゾル通過孔43とは、ケース39における短径方向の異なる面にそれぞれ形成されている。空気通過孔42は、空気取込口37と対向する位置に形成されている。エアロゾル通過孔43の形状や個数は適宜変更可能である。
一対の配線部40が、収容空間41内における長径方向の両端部近傍に配設されている。配線部40は、例えば矩形の板状に形成した金属製の薄板鋼板を用いている。配線部40は収容空間41内において軸方向に沿って配設されている。配線部40の反吸口側の端部は、薄板鋼板を折り曲げて端面44が形成されている。配線部40の反吸口側の端部は、端面44がケース39の反吸口側へ露出するように配設されている。カプラー33を第1ハウジング31に取り付けると、端面44が蓄電池32の電極(不図示)に当接し、電気的に導通可能に構成されている。配線部40は、例えば樹脂製の基材に金属配線を印刷した印刷配線で構成されていてもよい。
収容空間41における配線部40の吸口側には、加熱部保持部45(図9参照)が形成されている。加熱部保持部45は、壁部46と、載置部47と、当接片48と、を備えている。壁部46は、加熱部25の反吸口側の端部が当接する。載置部47は、加熱部25の短径方向の一方の面(下面)が載置される。当接片48は、加熱部25の短径方向の他方の面(上面)が当接する。加熱部25がケース39における吸口側の開口から挿入されると、加熱部25は載置部47と当接片48との間に形成された空間内を反吸口側へ進み、加熱部25の反吸口側の端部が壁部46に当接することで、加熱部25はカプラー33のケース39内の所定位置に保持される。加熱部25は、カプラー33に対して着脱可能に構成されている。
<加熱部>
図5は、加熱部の斜視図である。図6は、加熱部の吸口側から見た正面図である。図7は、図6におけるVII-VII線に沿う断面図である。
図5~図7に示すように、加熱部25は、平板状の第1部材51と、第1部材51と大きさが異なる平板状の第2部材52と、を備えている。第1部材51及び第2部材52が加熱部25の本体部として構成されている。第1部材51と第2部材52とは短径方向に積層配置されている。第1部材51が短径方向の下側に位置し、第2部材52が上側に位置している。第1部材51及び第2部材52は、ともにソーダガラスで形成されている。第1部材51及び第2部材52は、略同一厚さのガラス板材で形成されている。第1部材51と第2部材52とは、例えば接着剤で接着されている。第1部材51と第2部材52との接合方法は、接着剤以外の方法で接合されていてもよい。第1部材51及び第2部材52は、ソーダガラスでなく、焼結ガラスや焼結セラミックスで形成してもよい。第1部材51及び第2部材52の形状や厚さは適宜変更可能である。
第1部材51と第2部材52の吸口側の端面は、同一平面上に配設されている。第1部材51と第2部材52の長径方向の両端面は、それぞれ同一平面上に配設されている。第1部材51と第2部材52とは、軸方向の長さが異なっている。具体的には、第1部材51の軸方向の長さL1が、第2部材52の軸方向の長さL2よりも長い(大きい)。つまり、加熱部25を第2部材52が配設された側(上側)から平面視すると、第1部材51の表面の一部が露出して視認できるように構成されている。この露出して視認できる面を露出面54という。
露出面54は長径方向に長い長方形状である。露出面54における長径方向両端部近傍には、一対の電極55が設けられている。一対の電極55,55は、例えば銀ペーストで形成され、矩形の板状の形状を有している。電極55は露出面54における反吸口側の端部から軸方向に沿って所定長さ形成されている。加熱部25をカプラー33に取り付けた状態において、電極55とカプラー33の配線部40とが当接し、電気的に導通可能に構成されている。電極55は、銀ペースト以外でもよく、例えば、金、銅、白金、アルミニウム、パラジウム、ステンレス鋼、グラファイト、導電性錯体であってもよい。
露出面54には、一対の電極55,55の間を連結する発熱抵抗体(霧化手段)56が設けられている。発熱抵抗体56は、例えば酸化物で形成され、矩形の板状の形状を有している。発熱抵抗体56は、加熱部25の長手方向(長径方向)に沿って延設されている。発熱抵抗体56の長径方向両端部が一対の電極55,55にそれぞれ連結され、電気的に導通可能に構成されている。発熱抵抗体56は、電極55に電気が流れることにより所定温度まで昇温可能に構成されている。発熱抵抗体56は、エアロゾルが発生する適温に昇温される。発熱抵抗体56は、酸化物以外でもよく、例えば、耐食性の高いステンレス鋼、チタン合金、ニッケルクロム系合金、鉄クロム系合金、カンタル合金(登録商標)であってもよい。発熱抵抗体56の形状は任意であり、矩形の板状でなくてもよい。
第1部材51と第2部材52との対向面(表面)51a,52aの間には、液供給チャネル58が形成されている。液供給チャネル58は、液体が流通する流路である。液供給チャネル58において、液体は例えば毛管現象により液供給チャネル58内を進むことができるように構成されている。本実施形態では、エッチングなどにより第1部材51の表面51aに溝59を形成することで液供給チャネル58を構成している。溝59は長径方向に沿って略等間隔に複数(本実施形態では6本)形成されている。溝59は、吸口側端部から軸方向に沿って所定長さ形成されている。溝59の長径方向の幅及び短径方向の深さは、溝59の全長に亘って略均一の大きさで形成されている。複数の溝59は、全て同一形状に形成されている。溝59は、第2部材52の反吸口側の端部近傍に対向する位置まで形成されている。
溝59の形状については、本実施形態の形状に限られない。例えば、溝の長径方向の幅を吸口側から反吸口側向かうにしたがって漸次小さくなるように形成してもよい。溝59の本数は6本に限られず、1本でもよいし、2本以上でもよい。溝59が複数形成される場合に、それぞれの溝59の形状を異ならせてもよい。
本実施形態では、発熱抵抗体56の吸口側の端部と、第2部材52の反吸口側の端部との間に隙間60が形成されている。換言すれば、発熱抵抗体56と第2部材52との間に第1部材51の表面51a(露出面54)が露出している。この露出している領域を液体露出領域61という。
液体露出領域61は、加熱部25を第2部材52が配設された側から平面視すると、長径方向に長い長方形状に構成されている。液体露出領域61には、溝59が形成されていない。換言すると、液体露出領域61において、複数の液供給チャネル58から供給された液体が合流できるように構成されている。つまり、本実施形態では液体露出領域61が、液体合流部62としても構成されている。液体露出領域61の反吸口側の端部には発熱抵抗体56が配設されている。発熱抵抗体56が配設されている第1部材51の表面51aと、溝59の底面と、は同一平面上に構成されている。つまり、液体露出領域61(液体合流部62)に到達した液体は、発熱抵抗体56に当接することでエアロゾルが発生するように構成されている。液体露出領域61の軸方向の長さL3は、例えば0.3mmである。
溝59が液体露出領域61まで延設され、溝59の反吸口側端部が直接発熱抵抗体56に接するように形成されていてもよい。つまり、液体合流部62は形成されていなくてもよい。第二実施形態にて詳述する。
発熱抵抗体56が配設される第1部材51の表面51aに、発熱抵抗体56の形状に沿う溝を形成し、第1部材51の表面51aに発熱抵抗体56を埋め込むように構成してもよい。このとき、発熱抵抗体56の上面と、第1部材51の表面51aとが同一平面上に配設されるように構成してもよい。
発熱抵抗体56における吸口側の端面(液体露出領域61を向く面)に傾斜面を形成してもよい。傾斜面は、例えば、第1部材51の表面51aに対して45度の傾斜面とすればよい。このように構成することで、液体が効率的に発熱抵抗体56に案内され、発熱抵抗体56に供給される液量の調整が容易になる。
発熱抵抗体56が配設される第1部材51の表面51aに、発熱抵抗体56の形状に沿う溝を形成し、第1部材51に発熱抵抗体56の全部を埋め込むように構成してもよい。このとき、発熱抵抗体56の上面が、第1部材51の表面51aよりも低い位置になるように配設する。このように構成することで、発熱抵抗体56に多量の液体を容易に供給することができる。
発熱抵抗体56の形状は、加熱部25の形状によっても適宜変更が可能であり、例えば、平面視で正方形、台形、円形であってもよい。液供給チャネル58は、平面視で発熱抵抗体56に重なる位置まで形成されていてもよい。
加熱部25をカプラー33に取り付けた状態において、発熱抵抗体56及び液体露出領域61の上方に、エアロゾル通過孔43が位置するように構成されている(図9参照)。
<保持ユニット>
図1、図2、図8に示すように、保持ユニット22は、中空形状の第2ハウジング71を有している。第2ハウジング71は、扁平楕円形状の筒状に形成されている。第2ハウジング71は、第1ハウジング31と略同一の外観形状で形成されている。第2ハウジング71の収容空間72には、カートリッジ11及びたばこカプセル12が収容されている。カートリッジ11は液体が収容される。カートリッジ11及びたばこカプセル12は、第2ハウジング71に対して着脱可能に収容される。収容空間72において、カートリッジ11はたばこカプセル12の反吸口側に配置されるように構成されている。
<カートリッジ>
カートリッジ11は、液体タンク部74と、ダクト部75と、を備えている。液体タンク部74は、エアロゾル源の液体を貯蔵している。ダクト部75は、エアロゾルの流路となる。
液体タンク部74は、略扁平楕円状の筒状に形成されている。液体タンク部74の内部にエアロゾル源の液体が収容されている。液体タンク部74の短径方向の一方側(上側)には、軸方向に沿ってダクト部75が配設されている。液体タンク部74において、ダクト部75が配設される箇所は、軸方向に沿って凹部76(図3参照)が形成されている。凹部76に嵌合するようにダクト部75が配設されている。液体タンク部74とダクト部75とは、着脱可能に構成されている。
液体タンク部74の反吸口側の端面には、加熱部25の吸口側の端部が挿入可能な挿入口77が形成されている(図4参照)。挿入口77に加熱部25が挿入された状態で、液体タンク部74内の液体は、液供給チャネル58に流入した後、反吸口側に向かって流れ、液体露出領域61へ案内されるように構成されている。
ダクト部75は、取込部78と、直線部79と、を備えている。取込部78は、加熱部25で発生したエアロゾルを取り込む。直線部79は、取込部78に連設され軸方向に沿って吸口側へエアロゾルを運搬する。取込部78は、カプラー33のケース39に形成されたエアロゾル通過孔43に対向した位置に開口を有している。取込部78は、略90度湾曲した形状を有しており、一端がエアロゾル通過孔43に、他端が直線部79に連設されている。取込部78は、エアロゾル通過孔43の全面を覆い、エアロゾル通過孔43の開口と取込部78の開口とが連通するように構成されている。直線部79は、軸方向に沿って延設されている。直線部79の吸口側の端部は開口部80が形成されている(図8参照)。開口部80は、たばこカプセル12の反吸口側の底壁部85に当接または対向する位置に配されている。
<たばこカプセル>
たばこカプセル12は、第2ハウジング71内に着脱可能に装着されている。たばこカプセル12は、カプセル部83と、フィルタ部84と、を備えている。カプセル部83及びフィルタ部84は、軸線Oを中心軸とする扁平楕円状に形成されている。カプセル部83とフィルタ部84とは、軸方向に沿って略同一形状の外形で形成されている。カプセル部83のうち、軸方向で反吸口側を閉塞する底壁部85には、底壁部85を軸方向に貫通するメッシュ開口(不図示)が形成されている。底壁部85と、ダクト部75の開口部80とは当接または対向する位置に近接されている。フィルタ部84は、カプセル部83の軸方向吸口側に配設されている。カプセル部83の内部空間86には、たばこが封入されている。たばこカプセル12は前述の構成に限られず、形状やフィルタ部84の配置などは任意である。
<マウスピース>
マウスピース(吸口)23は、保持ユニット22の第2ハウジング71に着脱可能に設けられている。マウスピース23の反吸口側の端部には、開口部89が形成されている。マウスピース23の反吸口側の端部は第2ハウジング71と略同一の扁平楕円形状に形成されている。マウスピース23の開口部89は、たばこカプセル12のフィルタ部84に対して軸方向に対向配置されている。マウスピース23の吸口側の端部は扁平楕円形状の開口部90が形成されている。開口部90は、開口部89と同一形状に形成されている。開口部89は、開口部90よりも大きく形成されていてもよい。マウスピース23は前述の構成に限られず、開口部の形状などは任意である。
<吸引器の組立方法>
次に、上述した吸引器1の組立方法について説明する。
図2に示すように、本実施形態の吸引器1を組み立てるにあたっては、まず電源ユニット21に保持ユニット22を組み付ける。具体的には、電源ユニット21にカプラー33を取り付け、カプラー33の収容空間41内に加熱部25を挿入するように取り付ける。この状態で、第1ハウジング31の吸口側の端部と、第2ハウジング71の反吸口側の端部とを係合する。このとき、第2ハウジング71の収容空間72には液体タンク部74が既に収容されている。第1ハウジング31と第2ハウジング71とを係合させる際に、加熱部25の吸口側の端部が液体タンク部74の挿入口77に挿入される。液体タンク部74は、第1ハウジング31と第2ハウジング71とを係合した後に、収容空間72に挿入して取り付けてもよい。
続いて、収容空間72にたばこカプセル12を挿入する。具体的には、第2ハウジング71の吸口側端部の開口からたばこカプセル12を挿入する。
次に、マウスピース23を保持ユニット22に取り付ける。具体的には、第2ハウジング71の吸口側端部と、マウスピース23の反吸口側の端部とを係合させる。
以上により、吸引器1の組み立てが完了する。
<吸引器の使用方法>
上述した吸引器1を使用する際、使用者は例えば第1ハウジング31に設けられた電源ボタン(不図示)を押圧操作する。この際、例えばボタンを複数回(例えば、5回)押圧することで、起動信号が出力される。
続いて、使用者はマウスピース23を咥えた状態で吸引する。すると、保持ユニット22内(ダクト部75)の空気が吸引されることで、ダクト部75内が負圧になる。ダクト部75内が負圧になると、第1ハウジング31内も負圧になり、空気取込口37から空気を取り込む。第1ハウジング31の収容空間36に流入した空気は、空気通過孔42を通過してカプラー33のケース39(収容空間41)内に取り込まれる。カプラー33内に流入した空気は、エアロゾル通過孔43を通過した後、ダクト部75を通過する。ダクト部75の開口部80から出てきた空気は、たばこカプセル12及びマウスピース23を通過して使用者の口内に進入する。
ここで、起動信号を受信した制御部(不図示)は、加熱部25(発熱抵抗体56)を通電させる。加熱部25が通電されることにより、発熱抵抗体56が発熱する。略同時に、液体タンク部74内に収容されたエアロゾル源の液体が加熱部25の液供給チャネル58を通過して液体露出領域61(液体合流部62)へ供給される。発熱抵抗体56と液体とが接触することにより、液体が加熱されるとエアロゾル源が霧化してエアロゾルが発生する。
霧化されたエアロゾルは、発熱抵抗体56及び液体露出領域61の上方に充満する。霧化されたエアロゾルは、導入された新たな空気とともに、エアロゾル通過孔43を通過した後、ダクト部75(取込部78及び直線部79)を通ってたばこカプセル12へ供給される。たばごカプセル12へ供給されたエアロゾルと空気との混合気体は、たばこカプセル12でたばこの香味を加えられた後、マウスピース23から使用者の口内へ進入する。これにより、使用者は、たばこの香味を味わうことができる。
<吸引器及び加熱部の作用・効果>
本実施形態の加熱部25は、第1部材51と第2部材52との間に形成され、液体を搬送可能な液供給チャネル58と、液供給チャネル58の出口近傍に配置され、液体が供給された際に液体を霧化する発熱抵抗体56と、を備え、液供給チャネル58と発熱抵抗体56との間に、液体が第1部材51の表面51aに露出する液体露出領域61が形成されている。このように構成することにより、開放された液体露出領域61においてエアロゾルを発生させることができ、発生したエアロゾルを効率的に搬送することができる。
液供給チャネル58を複数形成したため、液体を液体露出領域61まで搬送させる際に、一の液供給チャネル58が詰まるなどの要因により液体が搬送できない状況になっても、他の液供給チャネル58で液体を確実に搬送させることができる。
加熱部25を、発熱抵抗体56が配設された第1部材51と、第1部材51に積層配置された第2部材52と、で構成し、第1部材51と第2部材52との対向面51a,52aの間に液供給チャネル58を形成したため、容易に加熱部25を製造することができる。加熱部25は、第1部材51及び第2部材52の2部材で構成するのではなく、1つの直方体形状の部材を加工し、本実施形態に相当する液供給チャネル58などを形成してもよい。
液供給チャネル58は、第1部材51の表面51aを加工して形成した溝59で構成されているため、容易に液供給チャネル58を形成することができる。第2部材52に溝を形成して液供給チャネルを構成してもよく、第1部材51及び第2部材52の両方に溝59を形成して液供給チャネルを構成してもよい。
第1部材51及び第2部材52をソーダガラスで構成したため、高温になるのを抑制できるとともに、ガラスの割れを防止することができる。少なくとも第1部材51及び第2部材52のいずれか一方がソーダガラスで形成されていればよい。
液供給チャネル58と発熱抵抗体56とが同一平面上に配置されているため、液体タンク部74から搬送されてきたエアロゾル源の液体をスムーズに発熱抵抗体56に当接させることができる。つまり、エアロゾルを効率的に発生させることができる。
発熱抵抗体56が液供給チャネル58に対して交差する長手方向に延設されているため、液供給チャネル58を経由して搬送されてきた液体をスムーズに発熱抵抗体56に当接させることができる。つまり、エアロゾルを効率的に発生させることができる。
液体露出領域61において、発熱抵抗体56における液供給チャネル58側の端部と、液供給チャネル58の終端と、の間に液体合流部62を形成したため、液体合流部62に案内されてきた液体は、スムーズに発熱抵抗体56に当接する。つまり、エアロゾルを効率的に発生させることができる。
発熱抵抗体56を第1部材51に対して着脱可能に構成したため、経年的に錆などが発生したとしても、容易に交換できる。電極55も同様に第1部材51に対して着脱可能に構成されていてもよい。
本実施形態の吸引器1は、上記した加熱部25と、加熱部25に電源を供給する電源ユニット21と、を備え、加熱部25は電源ユニット21に対して着脱可能に構成したため、電源装置(蓄電池32)や加熱部25を容易に交換できる。
本実施形態の吸引器1は、たばこカプセル12を備えているため、エアロゾルにたばこ成分などの香味を添加することができる。たばこカプセル12の代わりに香味源収納器としてたばこ成分を含有しない香味源を採用してもよい。たばこカプセル12は、保持ユニット22に収容するのではなく、マウスピース23内に収容する構成や、マウスピース23の吸口側に連結する構成を採用してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、第1ハウジング31と第2ハウジング71との間、及び第2ハウジング71とマウスピース23との間の係合構造については、任意である。第1ハウジング31及び第2ハウジング71が円筒状の形状を有している場合には、係合構造でなく、ネジなどの螺合構造を採用してもよい。
本実施形態では、エアロゾルの流路としてダクト部75を設けたが、これに限らない。例えば、液体タンク部74と第2ハウジング71との間に隙間を設けるようにし、該隙間をエアロゾルの流路として構成してもよい。第2ハウジング71にダクト部75に相当する流路を形成してもよい。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、第一実施形態と加熱部の構成が異なるのみであり、その他の構成は第一実施形態と略同一であるため、同一箇所には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
<加熱部>
図10は、加熱部の平面図である。図11は、加熱部の吸口側から見た正面図である。図12は、加熱部の側面図である。
図10~図12に示すように、加熱部125は、平板状の第1部材151と、第1部材151と大きさが異なる平板状の第2部材152と、を備えている。第1部材151及び第2部材152が加熱部125の本体部として構成されている。第1部材151と第2部材152とは短径方向に積層配置されている。第1部材151が短径方向の下側に位置し、第2部材152が上側に位置している。第1部材151及び第2部材152は、ともにソーダガラスで形成されている。第1部材151は、第2部材152よりも厚さの大きいガラス板材で形成されている。第1部材151と第2部材152とは、例えば接着剤で接着されている。第1部材151と第2部材152との接合方法は、接着剤以外の方法で接合されていてもよい。第1部材151及び第2部材152は、ソーダガラスでなく、焼結ガラスや焼結セラミックスで形成してもよい。
第1部材151は、略直方体形状に形成されている。第1部材151と第2部材152の吸口側の端面は、同一平面上に配設されている。第1部材151と第2部材152の長径方向の両端面は、それぞれ同一平面上に配設されている。第1部材151と第2部材152とは、軸方向の長さが異なっている。具体的には、第1部材151の軸方向の長さL4が、第2部材152の軸方向の長さL5よりも長い(大きい)。つまり、加熱部125を第2部材152が配設された側(上側)から平面視すると、第1部材151の表面の一部が露出して視認できるように構成されている。この露出して視認できる面を露出面154という。
第2部材152における長径方向両端部近傍の軸方向の長さL6は、L5よりも短い(小さい)。つまり、第2部材152における露出面154を向いた端部形状は、平面視で凸形状に形成されている。第1部材151の露出面154における長径方向両端部近傍には、一対の電極155,155が設けられている。一対の電極155,155と、第2部材152とは、平面視で干渉しない位置に配設されている。
一対の電極155,155は、例えば銀ペーストで形成され、矩形の板状の形状を有している。電極155は露出面154における反吸口側の端部から軸方向に沿って所定長さ形成されている。加熱部125をカプラー33に取り付けた状態において、電極155とカプラー33の配線部40とが当接し、電気的に導通可能に構成されている。電極155は、銀ペースト以外でもよく、例えば、金、銅、白金、アルミニウム、パラジウム、ステンレス鋼、グラファイト、導電性錯体であってもよい。
露出面154には、一対の電極155,155の間を連結する発熱抵抗体(霧化手段)156が設けられている。発熱抵抗体156は、例えば酸化物で形成され、矩形の板状の形状を有している。発熱抵抗体156は、加熱部125の長手方向(長径方向)に沿って延設されている。発熱抵抗体156の長径方向両端部が一対の電極155,155にそれぞれ連結され、電気的に導通可能に構成されている。発熱抵抗体156は、電極155に電気が流れることにより所定温度まで昇温可能に構成されている。発熱抵抗体156は、エアロゾルが発生する適温に昇温される。発熱抵抗体156は、酸化物以外でもよく、例えば、耐食性の高いステンレス鋼、チタン合金、ニッケルクロム系合金、鉄クロム系合金、カンタル合金(登録商標)であってもよい。発熱抵抗体156の形状は任意であり、矩形の板状でなくてもよい。
発熱抵抗体156は、露出面154における反吸口側端部に配設されている。一対の電極155,155及び発熱抵抗体156における第2部材152を向く端部形状は、平面視で凹形状に形成されている。第2部材152と、一対の電極155,155及び発熱抵抗体156との間には平面視凸状の隙間160が形成されている。換言すれば、発熱抵抗体156と第2部材152との間に、第1部材151の表面151a(露出面154)が露出している。この露出している領域を液体露出領域161という。発熱抵抗体156の吸口側の端部と、第2部材152の反吸口側の端部との間の隙間160は、全長に亘って軸方向の長さ(幅)が略同一寸法になるように形成されている。
第1部材151と第2部材152との対向面(表面)151a,152aの間には、液供給チャネル158が形成されている。液供給チャネル158は、液体が流通する流路である。液供給チャネル158において、液体は例えば毛管現象により液供給チャネル158内を進むことができるように構成されている。本実施形態では、エッチングなどにより第1部材151の表面151aに溝159を形成することで液供給チャネル158を構成している。溝159は長径方向に沿って略等間隔に複数(本実施形態では9本)形成されている。溝159は、吸口側端部から軸方向に沿って所定長さ形成されている。溝159の長径方向の幅及び短径方向の深さは、溝159の全長に亘って略均一の大きさで形成されている。複数の溝159は、全て同一形状に形成されている。溝159は、正面視で断面三角形状に形成されている。溝159は、第1部材151の吸口側端部から発熱抵抗体156の吸口側端部に当接する位置まで形成されている。溝159の形状は任意に設定でき、例えば正面視で断面半円形状に形成されていてもよい。
液体露出領域161は、加熱部125を第2部材152が配設された側から平面視すると、長径方向に長い長方形状に構成されている。液体露出領域161には、溝159が形成されており、溝159と発熱抵抗体156とが連設されている。換言すると、液体露出領域161において、複数の液供給チャネル158から供給された液体が溝159に案内されて発熱抵抗体156に接触できるように構成されている。つまり、液体露出領域161に到達した液体は、発熱抵抗体156に当接することでエアロゾルが発生するように構成されている。
発熱抵抗体156が配設される第1部材151の表面151aに、発熱抵抗体156の形状に沿う溝を形成し、第1部材151の表面151aに発熱抵抗体156の全部または一部を埋め込むように構成してもよい。このとき、発熱抵抗体156の上面と、第1部材151の表面151aとが同一平面上に配設されるように構成してもよい。
加熱部125をカプラー33に取り付けた状態において、発熱抵抗体156及び液体露出領域161の上方に、エアロゾル通過孔43が位置するように構成されている。
本実施形態においても、第一実施形態と略同一の作用効果を得ることができる。
<第1変形例>
図13は、加熱部25の変形例を示す斜視図である。
図13に示すように、第1部材51と第2部材52との間にITO膜98を設け、ITO膜98が設けられていない領域を液供給チャネル58として構成してもよい。つまり、第1部材51の対向面(表面)51a及び第2部材52の対向面(表面)52aには加工を施さず、第1部材51(又は第2部材52)の対向面(表面)51a(又は52a)に膜(ITO膜)98を設けるだけで液供給チャネル58を形成するように構成してもよい。
<第2変形例>
図14は、加熱部25の別の変形例を示す断面図である。
図14に示すように、発熱抵抗体56及び液体露出領域61の上方に対向するように、液吸収部材99を配置してもよい。液吸収部材99は、コットンやスポンジ材料などで構成されている。液吸収部材99は、第2部材52の反吸口側の端部に何等かの方法にて着脱可能に配設されていればよい。このように構成することにより、液体露出領域61に液体が滞留しているときに、上下逆の状態になったとしても、液体が周囲に飛び散るのを抑制することができる。
<第3変形例>
図15は、吸引器100の斜視図である。
図15に示すように、吸引器100の本体ユニットは、上記した第1ハウジング31と第2ハウジング71とが一体形成された第3ハウジング101と、マウスピース23と、で構成されている。このように構成することにより、部品点数を減らすことができる。
発生したエアロゾルを効率的に搬送可能な加熱部及び非燃焼式吸引器を提供できる。
1 吸引器(非燃焼式吸引器)
12 たばこカプセル(香味源収納器)
23 マウスピース(吸口)
25,125 加熱部
32 蓄電池(電源部)
51,151 第1部材(本体部)
52,152 第2部材(本体部)
56,156 発熱抵抗体(霧化手段)
58,158 液供給チャネル
59,159 溝
61,161 液体露出領域
62 液体合流部
98 ITO膜(膜)
99 液吸収部材

Claims (14)

  1. 本体部に形成され、液体を搬送可能な液供給チャネルと、
    前記本体部における前記液供給チャネルの出口近傍に配置され、前記液体を霧化する発熱抵抗体を有し、前記液体が供給された際に該液体を霧化する霧化手段と、を備え、
    吸口を有する非燃焼式吸引器に使用可能に構成され、
    前記液供給チャネルの終端と前記霧化手段の前記発熱抵抗体における前記液供給チャネル側の端部との間に、前記液体が前記本体部の表面に露出する液体露出領域が形成され
    前記本体部は、
    前記霧化手段が配設された第1部材と、
    前記第1部材に積層配置された第2部材と、を備え、
    前記第1部材と前記第2部材との対向面の間に前記液供給チャネルが形成され、
    前記第1部材と前記第2部材との前記対向面の間に膜が設けられ、
    前記液供給チャネルは、前記膜によって前記第1部材と前記第2部材との前記対向面の間に形成された隙間で構成されていることを特徴とする加熱部。
  2. 本体部に形成され、液体を搬送可能な液供給チャネルと、
    前記本体部における前記液供給チャネルの出口近傍に配置され、前記液体が供給された際に該液体を霧化する霧化手段と、を備え、
    吸口を有する非燃焼式吸引器に使用可能に構成され、
    前記液供給チャネルと前記霧化手段との間に、前記液体が前記本体部の表面に露出する液体露出領域が形成され、
    前記本体部は、
    前記霧化手段が配設された第1部材と、
    前記第1部材に積層配置された第2部材と、を備え、
    前記第1部材と前記第2部材との対向面の間に前記液供給チャネルが形成され、
    前記第1部材と前記第2部材との前記対向面の間に膜が設けられ、
    前記液供給チャネルは、前記膜によって前記第1部材と前記第2部材との前記対向面の間に形成された隙間で構成されていることを特徴とする加熱部。
  3. 前記液供給チャネルが複数形成されている請求項1または2に記載の加熱部。
  4. 前記液供給チャネルは、前記第1部材及び前記第2部材の少なくともいずれか一方の前記対向面を加工して形成された溝である請求項1または2に記載の加熱部。
  5. 前記第1部材及び前記第2部材の少なくともいずれか一方がガラスで形成されている請求項1または2に記載の加熱部。
  6. 前記液供給チャネルと前記霧化手段とが同一平面上に配置されている請求項1または2に記載の加熱部。
  7. 前記発熱抵抗体は、前記液供給チャネルに対して交差する長手方向に延設されている請求項1に記載の加熱部。
  8. 前記液体露出領域において、
    前記霧化手段における前記液供給チャネル側の端部と、前記液供給チャネルの終端と、の間に、前記液体を前記長手方向に沿って案内可能な液体合流部が形成されている請求項に記載の加熱部。
  9. 前記液体露出領域に対向した位置に、液吸収部材が設けられている請求項1または2に記載の加熱部。
  10. 前記霧化手段が前記本体部に対して着脱可能である請求項1または2に記載の加熱部。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の加熱部と、
    前記加熱部に電源を供給する電源部と、を備えた非燃焼式吸引器。
  12. 前記加熱部は、前記電源部に対して着脱可能である請求項11に記載の非燃焼式吸引器。
  13. 香味源収納器をさらに備える請求項12に記載の非燃焼式吸引器。
  14. 前記香味源収納器はたばこ成分を含有している請求項13に記載の非燃焼式吸引器。
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