JP7302228B2 - 感光性樹脂組成物、配線層及び半導体装置 - Google Patents

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Description

本開示は、感光性樹脂組成物、配線層及び半導体装置に関する。
次世代移動通信システム又はサーバーに要求される高速伝送の観点から、使用される電気信号は高周波化し、配線は高密度化する傾向にある。複数のチップを高密度で実装するための形態として、高密度配線を有する有機基板を用いたパッケージ技術(有機インターポーザ)、スルーモールドビア(TMV:Through Mold Via)を有するファンアウト型のパッケージ技術(FO-WLP:Fan Out-Wafer Level Package)、シリコン又はガラスインターポーザを用いたパッケージ技術、シリコン貫通電極(TSV:Through Silicon Via)を用いたパッケージ技術、基板に埋め込まれたチップをチップ間伝送に用いるパッケージ技術等が提案されている。
特に有機インターポーザ及びFO-WLPにおいて半導体チップ同士を搭載する場合、当該半導体チップ同士を高密度で導通させるための微細な配線層が必要となる(例えば、特許文献1参照)。
高周波領域での使用の際に伝送損失を抑制するため、適用される有機材料には、誘電正接が低い材料が望まれている。これまで低い誘電正接を有する材料として熱硬化性の材料が開発されている(例えば、特許文献2~4参照)。
さらに、高密度な配線を形成するために微細なビア加工が可能な材料が望まれており、小径ビアが形成できる有機材料として感光性の材料が開発されている(例えば、特許文献5参照)。
米国特許出願公開第2011/0221071号 特開2007-87982号公報 特開2009-280758号公報 特開2005-39247号公報 特開2016-188985号公報
開口を有する絶縁部と、開口の内部に配置された配線と、を備える配線層を備える半導体装置(有機インターポーザ、FO-WLP等)において、高周波電気信号を用いて複数のチップを高密度に接続するためには、絶縁部を形成するための材料として、高周波電気信号領域における電気特性と、微細加工性とに優れる材料が必要である。しかしながら、電気特性に優れる材料である従来の熱硬化性の材料を用いる場合、ビア加工に使用するレーザー径は例えば20μmが限界である。一方、微細なビア加工が可能な従来の感光性の材料は、電気特性に乏しい傾向がある。
本開示は、高周波電気信号領域における電気特性、微細加工性及び絶縁信頼性に優れた感光性樹脂組成物、これを用いた配線層及び半導体装置を提供することを目的とする。
本開示に係る感光性樹脂組成物は、開口を有する絶縁部と、開口の内部に配置された配線とを備える配線層における絶縁部を形成するための感光性樹脂組成物であって、下記式(1)で表されるテトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとの反応物に基づく構造単位、及び光重合性の炭素-炭素二重結合を有するポリイミドと、光重合開始剤とを含有する。式(1)中、aは1~20の整数を表す。
Figure 0007302228000001
本開示に係る配線層は、開口を有する絶縁部と、開口の内部に配置された配線とを備え、絶縁部が上述の感光性樹脂組成物又はその硬化物を含む。本開示に係る半導体装置は、上述の配線層を備える。
本開示によれば、高周波電気信号領域における電気特性、微細加工性及び絶縁信頼性に優れた感光性樹脂組成物、これを用いた配線層及び半導体装置を提供することができる。
半導体パッケージの一実施形態を示す模式断面図である。 図1の半導体パッケージが有する配線層積層体を示す模式断面図である。
以下、本開示の実施形態について詳細に説明する。ただし、本開示は、以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
本明細書において、「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。本明細書に段階的に記載されている数値範囲において、ある段階の数値範囲の上限値又は下限値は、他の段階の数値範囲の上限値又は下限値と任意に組み合わせることができる。本明細書に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。「A又はB」とは、A及びBのどちらか一方を含んでいればよく、両方とも含んでいてもよい。本明細書に例示する材料は、特に断らない限り、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。「層」及び「膜」は、平面図として観察したときに、全面に形成されている形状の構造に加え、一部に形成されている形状の構造も包含される。「工程」との語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても、その工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
本実施形態に係る配線層は、開口を有する絶縁部、及び、開口の内部に配置された配線を備える第1の層と、当該第1の層の上部及び/又は下部に配置された絶縁部を備える第2の層とを有する態様であってよい。第2の層の絶縁部は、本実施形態に係る感光性樹脂組成物又はその硬化物を含んでいてよい。第2の層の絶縁部が第1の層の下部に配置されている場合、第1の層及び第2の層の積層体には、有底の凹部(例えば溝部)が形成されていてよい。
本実施形態に係る半導体装置は、本実施形態に係る配線層を備える。半導体装置としては、有機インターポーザ、FO-WLP等が挙げられる。本実施形態に係る半導体パッケージは、本実施形態に係る半導体装置と、半導体装置上に搭載された半導体チップと、を備えている。
本実施形態に係る配線層の製造方法は、本実施形態に係る感光性樹脂組成物又はその硬化物を含む絶縁部の開口に配線を形成して配線層を得る配線層形成工程を備える。本実施形態に係る配線層の製造方法は、配線層形成工程の前に、開口を有する絶縁部を形成する絶縁部形成工程を備えていてよい。絶縁部形成工程では、例えば、本実施形態に係る感光性樹脂組成物を含む感光性樹脂組成物層に露光・現像を施すことにより、感光性樹脂組成物の硬化物を含むと共に開口を有する絶縁部を得る。
本実施形態に係る感光性樹脂組成物は、開口を有する絶縁部と、開口の内部に配置された配線とを備える配線層における絶縁部を形成するための感光性樹脂組成物である。本実施形態に係る感光性樹脂組成物は、下記式(1)で表されるテトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとの反応物に基づく構造単位、及び光重合性の炭素-炭素二重結合を有するポリイミド(以下、「(A)成分」という場合がある。)と、光重合開始剤(以下、「(C)成分」という場合がある。)とを含有する。
本実施形態に係るポリイミドは、下記式(1)で表されるテトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとを反応して得られるイミド構造を主鎖中に有している。
Figure 0007302228000002
式(1)中、aは1~20の整数を表すが、aは、1~18の整数、1~12の整数、1~10の整数又は1~6の整数であってよい。
上記テトラカルボン酸二無水物は、1,2-(エチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,3-(トリメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,4-(テトラメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,5-(ペンタメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,6-(ヘキサメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,7-(ヘプタメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,8-(オクタメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,9-(ノナメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,10-(デカメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,12-(ドデカメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,16-(ヘキサデカメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、及び1,18-(オクタデカメチレン)ビス(トリメリテート無水物)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことができる。これらは単独又は2種以上を組み合わせて用いてよい。
誘電特性及び伸び性を良好に保つ観点から、1,2-(エチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,3-(トリメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,4-(テトラメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,5-(ペンタメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,6-(ヘキサメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,7-(ヘプタメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,8-(オクタメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,9-(ノナメチレン)ビス(トリメリテート無水物)又は1,10-(デカメチレン)ビス(トリメリテート無水物)が好ましく、1,4-(テトラメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,5-(ペンタメチレン)ビス(トリメリテート無水物)又は1,6-(ヘキサメチレン)ビス(トリメリテート無水物)がより好ましい。
芳香族ジアミンとしては、例えば、1,3-ビス[2-(4-アミノフェニル)-2-プロピル]ベンゼン、p-フェニレンジアミン、m-フェニレンジアミン、o-フェニレンジアミン、3-メチル-1,4-ジアミノベンゼン、2,5-ジメチル-1,4-ジアミノベンゼン、4,4’-ジアミノジフェニルメタン、4,4’-ジアミノ-3,3’-ジメチル-ジフェニルメタン、4,4’-ジアミノ-3,3’-ジエチル-ジフェニルメタン、4,4’-ジアミノジフェニルエーテル、4,4’-ジアミノジフェニルスルホン、3,3’-ジアミノジフェニルスルホン、4,4’-ジアミノジフェニルケトン、ベンジジン、3,3’-ジメチル-4,4’-ジアミノビフェニル、2,2’-ジメチル-4,4’-ジアミノビフェニル、3,3’-ジヒドロキシベンジジン、2,2-ビス(3-アミノ-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、3,3-ジメチル-5,5-ジエチル-4,4-ジフェニルメタンジアミン、2,2-ビス(4-アミノフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-(4-アミノフェノキシ)フェニル)プロパン、1,3-ビス(3-アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’-ビス(4-アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス(4-(4-アミノフェノキシ)フェニル)スルホン、ビス(4-(3-アミノフェノキシ)フェニル)スルホン及び9,9-ビス(4-アミノフェニル)フルオレンが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて用いてよい。
反応性及び耐熱性の点から、1,3-ビス[2-(4-アミノフェニル)-2-プロピル]ベンゼン、4,4’-ジアミノジフェニルメタン、3,3’-ジメチル-4,4’-ジアミノビフェニル、4,4’-ジアミノ-3,3’-ジメチル-ジフェニルメタン、4,4’-ジアミノ-3,3’-ジエチル-ジフェニルメタン、4,4’-ビス(4-アミノフェノキシ)ビフェニル又は2,2-ビス(4-(4-アミノフェノキシ)フェニル)プロパンが好ましい。廉価性及び溶解性の点から、1,3-ビス[2-(4-アミノフェニル)-2-プロピル]ベンゼン、4,4’-ジアミノジフェニルメタン、3,3’-ジメチル-4,4’-ジアミノビフェニル、4,4’-ジアミノ-3,3’-ジエチル-ジフェニルメタン又は2,2-ビス(4-(4-アミノフェノキシ)フェニル)プロパンが好ましい。低熱膨張性及び誘電特性の点から、1,3-ビス[2-(4-アミノフェニル)-2-プロピル]ベンゼン、4,4’-ジアミノ-3,3’-ジエチル-ジフェニルメタン又は2,2-ビス(4-(4-アミノフェノキシ)フェニル)プロパンが好ましい。高弾性の点から、p-フェニレンジアミン、m-フェニレンジアミン、3-メチル-1,4-ジアミノベンゼン、2,5-ジメチル-1,4-ジアミノベンゼンも好ましい。
1,3-ビス[2-(4-アミノフェニル)-2-プロピル]ベンゼンは、別名「ビスアニリン-M」として購入可能である。
芳香族ジアミンの含有量は、テトラカルボン酸二無水物に対して1~90mol%であってよく、感光性樹脂組成物をスピンコートした際の面内ばらつきを低減するため、増粘されすぎないという点で20mol%以上であることが好ましく、相溶性向上の点から80mol%以下であることが好ましい。
本実施形態に係るポリイミドは、光重合性の炭素-炭素二重結合を有している。光重合性の炭素-炭素二重結合は、上記テトラカルボン酸ニ無水物と芳香族ジアミンとを反応させる際に、光重合性の炭素-炭素二重結合を有するアミン又は酸無水物を更に反応させることで、ポリイミドに導入することができる。
例えば、光重合性の炭素-炭素二重結合を有する酸無水物として、シス-4-シクロヘキセン-1,2-ジカルボン酸無水物、5-ノルボルネン-2,3-ジカルボン酸無水物等の単官能酸無水物を反応させることで、ポリイミドの末端に光重合性の炭素-炭素二重結合を導入することができる。
本実施形態に係るポリイミドは、上記テトラカルボン酸二無水物、芳香族ジアミン及び光重合性の炭素-炭素二重結合を有するアミン又は酸無水物を公知の方法で縮合反応させて得ることができる。すなわち、有機溶媒中で、テトラカルボン酸二無水物とジアミンとを混合し(各成分の添加順序は任意)、反応温度80℃以下、好ましくは0~60℃で付加反応させる。反応が進行するにつれ反応液の粘度が徐々に上昇し、ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸が生成する。なお、感光性樹脂組成物の諸特性を一層向上させるため、上記のテトラカルボン酸二無水物は無水酢酸で再結晶精製処理したものであることが好ましい。テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンは、その組成比が、テトラカルボン酸二無水物の合計1.0molに対して、芳香族ジアミンの合計が、好ましくは0.5~2.0mol、より好ましくは0.8~1.0molとなるように混合することができる。
ポリマーの分子量分布を狭くし、パターン形成時の現像性を一層向上させる観点から、ポリイミドの合成する際には、トリメリット酸無水物、4-ヒドロキシフタル酸無水物等の単官能酸無水物、又はm-アミノフェノール等の単官能アミンを更に反応させてもよい。
ポリイミドのガラス転移温度(Tg)は、感光性樹脂組成物の保存安定性の低下を抑制する観点、及び、イミド基濃度が上昇することによって誘電正接が上昇することを抑制する観点から、220℃以下が好ましく、200℃以下がより好ましく、180℃以下が更に好ましい。ポリイミドのTgが200℃以下であると、誘電正接を低減させ易い。ポリイミドのTgは、塗布後のタックが過剰に上昇することを抑制する観点から、60℃以上が好ましく、80℃以上がより好ましく、100℃以上が更に好ましい。ポリイミドのTgが80℃以上であると、硬化後の硬化物の靭性を向上させ易い。ポリイミドのTgが100℃以上であると、線膨張係数を低くし易い。これらの観点から、ポリイミドのTgは、60~220℃が好ましく、60~200℃がより好ましく、80~180℃が更に好ましい。
ポリイミドのTgは、厚さ300μmのポリイミドフィルムを、長さ30mm、幅4mmに切断したサンプルを用いて測定することができる。Tgの測定は、株式会社ユービーエム製の動的粘弾性測定装置を用い、チャック間距離20mm、周波数10Hz、昇温速度5℃/分で40~260℃の温度範囲で行い、測定されるtanδの最大値を示す温度をポリイミドのTgとする。
ポリイミドの重量平均分子量(Mw)は、優れた塗膜形成性が得られ易いことから、20000以上が好ましく、25000以上がより好ましく、30000以上が更に好ましい。ポリイミドのMwが25000以上であると、塗布後のピンホールを抑制し易い。Mwが30000以上であると、硬化物の強靭性に優れる。ポリイミドのMwは、優れた解像性が得られ易いことから、80000以下が好ましく、70000以下がより好ましい。これらの観点から、ポリイミドのMwは、20000~80000であることが好ましい。Mwは、高速液体クロマトグラフィー(株式会社島津製作所製の商品名「C-R4A」)を用いて、ポリスチレン換算で測定したときのMwとして得ることができる。測定には、例えば、下記の条件を用いることができる。
検出器:LV4000 UV Detector(株式会社日立製作所製、商品名)
ポンプ:L6000 Pump(株式会社日立製作所製、商品名)
カラム:Gelpack GL-S300MDT-5(計2本)(日立化成株式会社製、商品名)
溶離液:THF/DMF=1/1(容積比)+LiBr(0.03mol/L)+HPO(0.06mol/L)
流量:1mL/分
(C)成分である光重合開始剤としては、特に限定はしないが、例えば、1,2-オクタンジオン,1-[4-(フェニルチオ)-フェニル,2-(O-ベンゾイルオキシム)]、エタノン,1-[9-エチル-6-(2-メチルベンゾイル)-9H-カルバゾール-3-イル]-,1-(O-アセチルオキシム)等のオキシムエステル化合物;2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルホリノフェニル)-ブタノン-1、2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン-1-オン、1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン、2-メチル-1-(4-(メチルチオ)フェニル)-2-モルフォリノプロパノン-1、2,4-ジエチルチオキサントン、2-エチルアントラキノン、フェナントレンキノン等の芳香族ケトン;ベンジルジメチルケタール等のベンジル誘導体;2-(o-クロロフェニル)-4,5-ジフェニルイミダゾール二量体、2-(o-クロロフェニル)-4,5-ジ(m-メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2-(o-フルオロフェニル)-4,5-フェニルイミダゾール二量体、2-(o-メトキシフェニル)-4,5-ジフェニルイミダゾール二量体、2-(p-メトキシフェニル)-4,5-ジフェニルイミダゾール二量体、2,4-ジ(p-メトキシフェニル)-5-フェニルイミダゾール二量体、2-(2,4-ジメトキシフェニル)-4,5-ジフェニルイミダゾール二量体等の2,4,5-トリアリールイミダゾール二量体;9-フェニルアクリジン、1,7-ビス(9,9’-アクリジニル)ヘプタン等のアクリジン誘導体;ビス(2,6-ジメトキシベンゾイル)-2,4,4-トリメチル-ペンチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6,-トリメチルベンゾイル)-フェニルフォスフィンオキサイド等のビスアシルフォスフィンオキサイドなどの中から、UV照射によって光退色する化合物を用いることができる。(C)成分は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(C)成分は、感度及び解像性に優れる観点から、下記式(13)で表わされるオキシムエステル基、下記式(14)で表されるモルホリン環を有する化合物及び下記式(15)で表されるモルホリン環を有する化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。
Figure 0007302228000003
式中、R51及びR52はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1~7のアルキル基、又は芳香族系炭化水素基を含む有機基を示し、R53は、炭素数1~7のアルキル基、又は芳香族系炭化水素基を含む有機基を示し、R54及びR55は、芳香族系炭化水素基を含む有機基を示す。
波長365nmの光に対する(C)成分の分子吸光係数は、感度が向上し易いことから、1000mL/g・cm以上が好ましく、2000mL/g・cm以上がより好ましい。なお、分子吸光係数は、0.001質量%の光重合開始剤を含むアセトニトリル溶液を調製し、この溶液について分光光度計(日立ハイテクノロジーズ株式会社製、「U-3310」(商品名))を用いて吸光度を測定することにより求められる。
(C)成分の含有量は、(A)成分100質量部に対して0.1~10質量部が好ましい。(C)成分の含有量は、優れた解像性が得られ易いことから、0.1質量部以上が好ましく、0.5質量部以上がより好ましく、1質量部以上が更に好ましく、3質量部以上が特に好ましい。(C)成分の含有量は、優れた耐熱性が得られ易いことから、10質量部以下が好ましく、8質量部以下がより好ましく、7質量部以下が更に好ましく、5質量部以下が特に好ましい。
本実施形態に係る感光性樹脂組成物は、2つ以上の炭素-炭素二重結合を有する光重合性化合物(B)(以下、「(B)成分」という場合がある。)を更に含有することが好ましい。(B)成分としては、(A)成分に該当する化合物を除く。この場合、優れた電気特性、微細加工性及び絶縁信頼性が得られ易い。
(B)成分としては、下記式(10)で表されるビスアリルナジイミドを用いることができる。
Figure 0007302228000004
式(10)中、Rは芳香環を含む2価の有機基、又は、直鎖、分岐若しくは環状の脂肪族炭化水素を含む2価の有機基を示す。式(10)中のRとしては、フェニレン基(ベンゼン残基)、トリレン基(トルエン残基)、キシリレン基(キシレン残基)、ナフチレン基(ナフタレン残基)、直鎖、分岐若しくは環状アルキレン基、又は、これらの混合基が好ましく、下記式(11-1)~(11-25)で表される2価の有機基がより好ましい。式(11-1)中のeは1~10の整数を示す。
Figure 0007302228000005
Figure 0007302228000006
Figure 0007302228000007
Figure 0007302228000008
Figure 0007302228000009
Figure 0007302228000010
(B)成分としては、優れた電気特性、微細加工性及び絶縁信頼性が得られ易いことから、2官能以上のアクリレート化合物を用いることができる。2官能以上のアクリレート化合物としては、1分子が有するアクリル官能基の数が2個以上の化合物であれば特に制限はない。2官能以上のアクリレート化合物として、例えば、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、1,4-ブタンジオールジアクリレート、1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、エチレンオキシド変性ネオペンチルグリコールアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、トリシクロデカンジメチロールジアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリス(β-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのトリアクリレート、及び下記式(12)で表される化合物が挙げられる。中でも、耐熱性及び誘電特性に優れ易いこと、トリシクロデカンジメタノールジアクリレートが好ましい。
Figure 0007302228000011

式(12)中、Rは4価の有機基、R及びRは水素原子又はメチル基を示し、m及びnはそれぞれ独立に1以上の整数を示す。
(B)成分として、マレイミド化合物を用いることができる。ビスマレイミド化合物としては、例えば、o-、m-又はp-ビスマレイミドベンゼン、4-ビス(p-マレイミドクミル)ベンゼン、1,4-ビス(m-マレイミドクミル)ベンゼン、4,4-ビスマレイミドジフェニルエーテル、4,4-ビスマレイミドジフェニルメタン、4,4-ビスマレイミド-3,3’-ジメチル-ジフェニルメタン、4,4-ビスマレイミドジフェニルスルホン、4,4-ビスマレイミドジフェニルスルフィド、4,4-ビスマレイミドジフェニルケトン、2’-ビス(4-マレイミドフェニル)プロパン、4-ビスマレイミドジフェニルフルオロメタン、及び1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2,2-ビス(4-マレイミドフェニル)プロパンが挙げられる。マレイミド化合物は単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(B)成分の含有量は、(A)成分100質量部に対して20~90質量部であることが好ましい。(B)成分の含有量は、優れた解像性が得られ易いことから、20質量部以上が好ましく、30質量部以上がより好ましく、40質量部以上が更に好ましい。(B)成分の含有量は、優れた誘電特性が得られ易いことから、90質量部以下が好ましく、80質量部以下がより好ましく、70質量部以下が更に好ましい。
本実施形態に係る感光性樹脂組成物は、密着助剤を含有してもよい。密着助剤としては、例えば、シランカップリング剤、トリアゾール化合物及びテトラゾール化合物が挙げられる。
シランカップリング剤としては、金属との密着性を向上させ易いことから、窒素原子を有する化合物が好ましい。シランカップリング剤として、例えば、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-トリエトキシシリル-N-(1,3-ジメチルーブチリデン)プロピルアミン、N-フェニル-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、トリス-(トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレート、3-ウレイドプロピルトリアルコキシシラン、及び3-イソシアネートプロピルトリエトキシシランが挙げられる。
トリアゾール化合物としては、例えば、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-3’-tert-ブチル-5’-メチルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-3’,5’-ジ-tert-アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-tert-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-tert-オクチルフェノール]、6-(2-ベンゾトリアゾリル)-4-tert-オクチル-6’-tert-ブチル-4’-メチル-2,2’-メチレンビスフェノール、1,2,3-ベンゾトリアゾール、1-[N,N-ビス(2-エチルヘキシル)アミノメチル]ベンゾトリアゾール、カルボキシベンゾトリアゾール、1-[N,N-ビス(2-エチルヘキシル)アミノメチル]メチルベンゾトリアゾール、及び2,2’-[[(メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)メチル]イミノ]ビスエタノールが挙げられる。
テトラゾール化合物としては、例えば、1H-テトラゾール、5-アミノ-1H-テトラゾール、5-メチル-1H-テトラゾール、5-フェニル-1H-テトラゾール、1-メチル-5-エチル-1H-テトラゾール、1-メチル-5-メルカプト-1H-テトラゾール、1-フェニル-5-メルカプト-1H-テトラゾール、1-(2-ジメチルアミノエチル)-5-メルカプト-1H-テトラゾール、2-メトキシ-5-(5-トリフルオロメチル-1H-テトラゾール-1-イル)-ベンズアルデヒド、4,5-ジ(5-テトラゾリル)-[1,2,3]トリアゾール、及び1-メチル-5-ベンゾイル-1H-テトラゾールが挙げられる。
密着助剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。密着助剤の含有量は、添加による効果、耐熱性及び製造コストの観点から、(A)成分100質量部に対して、0.1質量部~20質量部であることが好ましい。
本実施形態に係る感光性樹脂組成物は、硬化剤としてラジカル重合開始剤を含有してもよい。ラジカル重合開始剤としては、例えば、アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、及びアゾビスイソブチロニトリルが挙げられる。ラジカル重合開始剤の含有量は、(A)成分100質量部に対して0.01~1.0質量部が好ましい。
本実施形態に係る感光性樹脂組成物は、イオン捕捉剤を含有してもよい。イオン捕捉剤によって絶縁部中のイオン性不純物を吸着することにより、吸湿時の絶縁信頼性を向上させ易い。イオン捕捉剤としては、例えば、トリアジンチオール化合物、フェノール系還元剤等の、銅がイオン化して溶け出すのを防止するための銅害防止剤として知られる化合物;ビスマス系、アンチモン系、マグネシウム系、アルミニウム系、ジルコニウム系、カルシウム系、チタン系、スズ系、並びに、これらの混合系等の粉末状の無機化合物が挙げられる。
イオン捕捉剤としては、例えば、東亞合成株式会社製の無機イオン捕捉剤(商品名:IXE-300(アンチモン系)、IXE-500(ビスマス系)、IXE-600(アンチモン、ビスマス混合系)、IXE-700(マグネシウム、アルミニウム混合系)、IXE-800(ジルコニウム系)、及びIXE-1100(カルシウム系)等)が挙げられる。イオン捕捉剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。イオン捕捉剤の含有量は、添加による効果、耐熱性、製造コスト等に優れ易いことから、(A)成分100質量部に対して0.01~10質量部であることが好ましい。
本実施形態に係る感光性樹脂組成物は、低吸湿性、及び/又は、低透湿性を付与するためにフィラーを含有してもよい。フィラーの構成材料としては、例えば、アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、窒化アルミニウム、結晶性シリカ、非晶性シリカ、窒化ホウ素、チタニア、ガラス、酸化鉄、セラミック等の無機フィラー;カーボン、ゴム系フィラー等の有機フィラーが挙げられ、種類・形状等にかかわらず、特に制限なく使用することができる。
上記フィラーは、所望する機能に応じて使い分けることができる。無機フィラーは、絶縁部に熱伝導性、低熱膨張性、低吸湿性等を付与する目的などで添加することができる。有機フィラーは、絶縁部に靭性等を付与する目的などで添加することができる。フィラーは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。中でも、絶縁部に求められる熱伝導性、低吸湿特性、絶縁性等を付与できる観点から、無機フィラーが好ましく、無機フィラーの中では、樹脂ワニスに対する良好な分散性を得易い観点、及び、熱時の高い接着力を付与し易い観点から、シリカフィラー及びアルミナフィラーからなる群より選ばれる少なくとも1種がより好ましい。
フィラーは、平均粒子径が5μm以下、最大粒子径が20μm以下であることが好ましく、平均粒子径が1μm以下、最大粒子径が5μm以下であることがより好ましい。平均粒子径が5μm以下、且つ、最大粒子径が20μm以下であると、優れた解像度が得られ易い。平均粒子径及び最大粒子径の下限は、特に制限はないが、0.001μm以上であってよい。
フィラーの平均粒子径及び最大粒子径の測定方法としては、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、20個程度のフィラーの粒径を測定する方法等が挙げられる。SEMを用いた測定方法としては、例えば、フィラーが含まれた感光性樹脂組成物を硬化させたサンプルを作製し、このサンプルの中心部分を切断して、その断面をSEMで観察する方法等が挙げられる。このとき、粒子径10μm以下のフィラーの存在確率が全フィラーの80%以上であることが好ましい。
本実施形態に係る感光性樹脂組成物は、保存安定性の付与、エレクトロマイグレーション防止、金属導体回路の腐食防止等のために酸化防止剤を含有することができる。酸化防止剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系、ヒンダードアミン系、ベンゾトリアゾール系、フェノール系の酸化防止剤等が挙げられる。酸化防止剤の含有量は、添加による効果、耐熱性、コスト等に優れ易いことから、(A)成分100質量部に対して0.01~10質量部が好ましい。
絶縁部の10GHzでの誘電率は、配線間のクロストークを抑制できる点から3.1以下であることが好ましく、電気信号の信頼性を更に向上させることができる点から3.0以下であることがより好ましく、より配線を微細化、絶縁樹脂層を薄膜化できる点から2.8以下であることが更に好ましい。また、10GHzでの誘電正接は、0.01以下であることが好ましく、0.009以下であることがより好ましく、0.008以下であることが更に好ましく、0.007以下であることが特に好ましい。誘電率及び誘電正接は、感光性樹脂組成物の硬化膜を用いて、実施例に記載の方法で測定することができる。
感光性樹脂組成物を熱硬化した後の破断伸びは、反りを低減できる点から10%以上であることが好ましく、配線への応力を緩和できる点から20%以上であることがより好ましく、配線層間の温度サイクル信頼性を向上できる点から30%以上であることが更に好ましい。破断伸びは、配線層の変形を抑制できる点で200%以下であることが好ましい。
以上説明した感光性樹脂組成物は、低誘電特性を示すと共に絶縁信頼性に優れる配線層間絶縁層を形成可能であるため、以下で説明するような半導体パッケージの配線層間絶縁層に好適に用いられる。
図1は、半導体パッケージの一実施形態を示す模式断面図であり、図2は、図1の半導体パッケージが有する配線層積層体を示す模式断面図である。図1に示されるように、半導体パッケージ100は、基板1と、基板1上に設けられた配線層積層体10と、配線層積層体10上に搭載された半導体チップ2A,2Bとを備える。
基板1は、半導体チップ2C,2Dと電極5A,5Bとを絶縁材料4で封止して形成された封止体である。基板1内の半導体チップ2C,2Dは、絶縁材料4から露出した電極を介して外部装置と接続可能になっている。電極5A,5Bは、例えば、配線層積層体10と外部装置とが互いに電気的接続するための導電路として機能する。半導体チップ2A,2Bは、対応するアンダーフィル3A,3Bによって配線層積層体10上にそれぞれ固定されており、配線層積層体10内に設けられる表面配線(図示しない)を介して互いに電気的接続されている。半導体チップ2A~2Dのそれぞれは、配線層積層体10内の配線のいずれかに電気的に接続される。
半導体チップ2A~2Dのそれぞれは、例えば、グラフィック処理ユニット(GPU:Graphic Processing Unit)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)若しくはSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリ、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、RFチップ、シリコンフォトニクスチップ、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)、センサーチップなどである。半導体チップ2A,2Bの厚さは、例えば、30μm以上であってよく、200μm以下であってよい。
アンダーフィル3A,3Bは、例えば、キャピラリーアンダーフィル(CUF)、モールドアンダーフィル(MUF)、ペーストアンダーフィル(NCP)、フィルムアンダーフィル(NCF)、又は感光性アンダーフィルである。アンダーフィル3A,3Bは、それぞれ液状硬化型樹脂(例えば、エポキシ樹脂)を主成分として構成される。絶縁材料4は、例えば、絶縁性を有する硬化性樹脂である。
配線層積層体10は、図2に示されるように、有機絶縁層21,22、有機絶縁層21,22内に埋め込まれた銅配線13,14、及び銅配線13,14と有機絶縁層21,22との間に設けられたバリア金属膜15,16をそれぞれ含む複数の配線層41,42と、配線層41,42に隣接する配線層間絶縁層17,18と、有機絶縁層21,22、及び配線層間絶縁層17,18を貫通するスルー配線19とを備える。有機絶縁層21,22と配線層間絶縁層17,18が基板11上に交互に積層されている。銅配線13,14の表面の一部が配線層41,42の一方の主面側に露出し、露出した銅配線13,14の表面に配線層間絶縁層17,18が接している。配線層間絶縁層17,18は、上述した組成物の硬化物である。有機絶縁層21,22は、感光性絶縁樹脂から形成された層であることができる。銅配線は、配線層の両方の主面側に露出し、露出した銅配線の表面に配線層間絶縁層が接していてもよい。
基板11は、配線層積層体10を支持する支持体である。基板11の平面視における形状は、例えば、円形状又は矩形状である。円形状である場合、基板11は、例えば、200mm~450mmの直径を有する。矩形状である場合、基板11の一辺は、例えば、300mm~700mmである。
基板11は、例えば、シリコン基板、ガラス基板、又はピーラブル銅箔であってよい。基板11としてシリコン基板又はガラス基板等が用いられる場合、配線層積層体10と基板11とを仮固定する図示しない仮固定層が設けられてもよい。この場合、仮固定層を除去することによって、配線層積層体10から基板11を容易に剥離できる。ピーラブル銅箔とは、支持体、剥離層、及び銅箔が順に重なった積層体である。ピーラブル銅箔においては、支持体が基板11に相当し、銅箔がスルー配線19の一部を構成することができる。
有機絶縁層21(第1の有機絶縁層)は、基板11側に位置する第3の有機絶縁層23と、第2の有機絶縁層22側に位置する第4の有機絶縁層24とを含んでいる。第1の有機絶縁層21は、対応する銅配線13が配置された複数の溝部21a(第1の溝部)を有する。第4の有機絶縁層24は、溝部21aに対応する複数の開口部が設けられている。これらの開口部によって露出する第3の有機絶縁層23の表面が、溝部21aの内面における底面を構成している。溝部21aの側面は、第4の有機絶縁層24によって構成されている。
第3の有機絶縁層23及び第4の有機絶縁層24の厚さは、例えば、それぞれ0.5μm~10μmであってよい。第1の有機絶縁層21の厚さは、例えば、1μm~20μmであってよい。
複数の溝部21aは、第1の有機絶縁層21において基板11と反対側の表面に設けられている。溝部21aの延在方向に直交する方向に沿った断面において、溝部21aのそれぞれは略矩形状を有している。溝部21aの内面は、側面及び底面を有している。複数の溝部21aは、所定のライン幅L及びスペース幅Sを有している。ライン幅L及びスペース幅S、それぞれ独立に、例えば0.5μm~10μmであってよい。ライン幅Lは、平面視にて溝部21aの延在方向に直交する方向における溝部21aの幅に相当する。スペース幅Sは、隣り合う溝部21a同士の距離に相当する。溝部21aの深さは、例えば、第4の有機絶縁層24の厚さに相当する。
有機絶縁層22(第2の有機絶縁層)は、配線層間絶縁層17(第1の配線層間絶縁層)を挟んで第1の有機絶縁層21上に積層されている。第2の有機絶縁層22は、対応する銅配線14が配置された複数の溝部22a(第2の溝部)を有する。
第2の有機絶縁層22の厚さは、例えば、1μm~10μmであってよい。第2の有機絶縁層22の一部には、溝部22aに対応する複数の開口部が設けられている。これらの開口部によって露出する第1の配線層間絶縁層17の表面が、溝部22aの内面における底面を構成している。溝部22aの各側面は、第2の有機絶縁層22によって構成されている。複数の溝部22aのライン幅及びスペース幅は、溝部21aのライン幅L及びスペース幅Sと一致している。
銅配線13は、上述したように対応する溝部21a内に設けられ、配線層積層体10内部における導電路として機能する。銅配線13の幅は、溝部21aのライン幅Lと略一致しており、隣り合う銅配線13同士の間隔は、溝部21aのスペース幅Sと略一致している。銅配線14は、上述したように対応する溝部22a内に設けられ、配線層積層体10内部における導電路として機能する。このため、銅配線13の幅は、溝部22aのライン幅と略一致しており、隣り合う銅配線14同士の間隔は、溝部22aのスペース幅と略一致している。銅配線14は、銅配線13と同様の金属材料を含有している。
バリア金属膜15(第1のバリア金属膜)は、銅配線13と第1の有機絶縁層21(すなわち、溝部21aの内面)とを仕切るように設けられる金属膜である。第1のバリア金属膜15は、銅配線13からの第1の有機絶縁層21への銅の拡散を防止するための膜であり、溝部21aの内面に沿って形成されている。このため、第1のバリア金属膜15は、有機絶縁層へ拡散しにくい金属材料(例えば、チタン、クロム、タングステン、パラジウム、ニッケル、金、タンタル又はこれらを含む合金)を含んでいる。
第1のバリア金属膜15の厚さは、溝部21aの幅の半分未満且つ溝部21aの深さ未満である。銅配線13同士の導通を防ぐ観点及び銅配線13の抵抗上昇を抑制する観点から、第1のバリア金属膜15の厚さは、例えば、0.001μm~0.5μmであってよい。
第2のバリア金属膜16は、銅配線14と第2の有機絶縁層22(すなわち、溝部22aの内面)とを仕切るように設けられる金属膜である。第2のバリア金属膜16は、銅配線14からの第2の有機絶縁層22への銅の拡散を防止するための膜であり、溝部22aの内面に沿って形成されている。このため、第2のバリア金属膜16は、第1のバリア金属膜15と同様に、有機絶縁層へ拡散しにくい金属材料を含んでいる。第2のバリア金属膜16の厚さは、第1のバリア金属膜15と同様に、溝部22aの幅の半分未満且つ溝部22aの深さ未満であり、例えば、0.001μm~0.5μmであってよい。
第1の配線層間絶縁層17は、銅配線13からの第1の有機絶縁層21及び第2の有機絶縁層22への銅の拡散を防止するための絶縁膜である。第1の配線層間絶縁層17は、配線層41(第1の配線層)と配線層42(第2の配線層)との間に、銅配線13と第2の有機絶縁層22とを仕切るように設けられている。第1の配線層間絶縁層17は、第1の配線層41の基板11とは反対側の主面に露出した銅配線13の表面と接している。配線層積層体10を薄くできる観点から、第1の配線層間絶縁層17の厚さは、例えば50μm以下であってよい。
第2の配線層間絶縁層18は、銅配線14からの第2の有機絶縁層22への銅の拡散を防止するための絶縁膜である。第2の配線層間絶縁層18は、第2の配線層42の基板11とは反対側の主面に露出した銅配線14の表面と接しながら、第2の配線層42上に設けられている。第2の配線層間絶縁層18は、第1の配線層間絶縁層17と同様の材料を含んでおり、且つ、第1の配線層間絶縁層17と同様の特性を有している。
スルー配線19は、配線層41,42、及び配線層間絶縁層17,18を貫通するビア31に埋め込まれる配線であり、外部装置への接続端子として機能する。
半導体パッケージにおける銅配線は、上述したように、トレンチ工法により形成されてもよく、他の一実施形態においては、SAP(Semi Additive Process)により形成されてもよい。いずれの場合であっても、上述した組成物は、配線層間絶縁層の形成に好適に用いられる。
以下、実施例により本開示を具体的に説明する。但し、本開示は下記の実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例では、以下の各成分を用いた。
(A)成分:ポリイミド
(PI-1)
温度計、攪拌機、冷却管、及び窒素流入管を装着した300mLフラスコ中に、ビスアニリン-Mを32.7g(0.095mol)、シス-4-シクロヘキセン-1,2-ジカルボン酸無水物を1.52g(0.01mol)、プロピレングリコールモノメチルエーテルを100g加え、撹拌して各成分を溶解させることにより溶液を得た。この溶液に1,4-(テトラメチレン)ビス(トリメリテート無水物)43.8g(0.10mol)を少量ずつ添加して、室温で1時間反応させた後、窒素ガスを吹き込みながら180℃で2時間加熱することにより、ポリイミド(PI-1)の溶液を得た。ポリイミド(PI-1)のMwをGPCで測定したところ、ポリスチレン換算で55000であった。また、ポリイミド(PI-1)のTgは、120℃であった。
(PI-2)
テトラカルボン酸二無水物を、1,6-(ヘキサメチレン)ビス(トリメリテート無水物)46.6g(0.10mol)に変更した以外は、ポリイミド(PI-1)の合成と同様にして、ポリイミド(PI-2)の溶液を得た。ポリイミド(PI-2)のMwは50000であり、ポリイミド(PI-2)のTgは100℃であった。
(PI-3)
ビスアニリン-Mを、4,4’-ジアミノ-3,3’-ジエチル-ジフェニルメタン24.1g(0.095mol)に変更した以外は、ポリイミド(PI-1)の合成と同様にして、ポリイミド(PI-3)の溶液を得た。ポリイミド(PI-3)のMwは55000であり、ポリイミド(PI-3)のTgは120℃であった。
(PI-4)
テトラカルボン酸二無水物を、1,6-(ヘキサメチレン)ビス(トリメリテート無水物)46.6g(0.10mol)に変更した以外は、ポリイミド(PI-3)の合成と同様にして、ポリイミド(PI-4)の溶液を得た。ポリイミド(PI-4)のMwは55000であり、ポリイミド(PI-4)のTgは100℃であった。
(A’)成分:ポリイミド
(PI-5)
温度計、攪拌機、冷却管、及び窒素流入管を装着した300mLフラスコ中に、ポリオキシプロピレンジアミン(三井化学ファイン製、D-400)を18.0g(0.045mol)、2,2-ビス(4-アミノフェノキシフェニル)プロパンを16.4g(0.040mol)、1,3-ビス(3-アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン2.5g(0.010mol)、N-メチル-2-ピロリドンを100g加え、撹拌して各成分を溶解させることにより溶液を得た。この溶液に、4,4’-(4,4’-イソプロピリデンジフェノキシ)ビス(フタル酸二無水物)52.0g(0.10mol)を少量ずつ添加した。室温で1時間反応させた後、窒素ガスを吹き込みながら180℃で2時間加熱することにより、ポリイミド(PI-5)の溶液を得た。ポリイミド(PI-5)のMwは45000であり、ポリイミド(PI-5)のTgは80℃であった。
(PI-6)
テトラカルボン酸二無水物を、ピロメリット酸二無水物(CAS:89-32-7)21.8g(0.10mol)に変更した以外は、ポリイミド(PI-1)の合成と同様にして、ポリイミド(PI-6)の溶液を得た。ポリイミド(PI-6)のMwは45000であり、ポリイミド(PI-6)のTgは220℃であった。
(PI-7)
シス-4-シクロヘキセン-1,2-ジカルボン酸無水物を加えなかった以外は、ポリイミド(PI-1)の合成と同様にして、ポリイミド(PI-7)の合成を試みたが、反応生成物が析出した。
(PI-8)
ビスアニリン-Mを、1,4-ジアミノブタン8.4g(0.095mol)に変更した以外は、ポリイミド(PI-1)の合成と同様にして、ポリイミド(PI-8)の溶液を得た。ポリイミド(PI-8)のMwは55000であり、ポリイミド(PI-8)のTgは80℃であった。
(B)成分:光重合性化合物
(B-1):アリルナジイミド化合物(丸善石油化学株式会社製、商品名「BANI-X」)
(B-2):トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(新中村化学工業株式会社製、商品名「A-DCP」)
(B-3):4,4’-ジフェニルメタンビスマレイミド(ケイ・アイ化成株式会社製、商品名「BMI-80」)
(C)成分:光重合開始剤
エタノン,1-[9-エチル-6-(2-メチルベンゾイル)-9H-カルバゾール-3-イル]-,1-(O-アセチルオキシム)(BASFジャパン株式会社製、商品名「Irgacure OXE02」)
[感光性樹脂組成物の調製]
上記の各成分を表1、表2又は表3に示す配合比で混合して、実施例及び比較例の感光性樹脂組成物をそれぞれ作製した。ただし、ポリイミド(PI-7)の溶液が得られなかったため、比較例5の感光性樹脂組成物の作製及び評価はできなかった。
<評価>
(誘電特性)
感光性樹脂組成物をピーラブル銅箔上にスピンコート(Step.1:1000rpm/5秒、Step.2:2000rpm/30秒、SLOPE:5秒)した後、乾燥(90℃、3分間)、露光(露光量:1000mJ/cm、ブロードバンド露光)及び露光後ベーク(100℃、1分間)を行って樹脂膜を形成した。これを複数回重ねることで、30~100μm程度の厚みを有する樹脂膜を得た後、樹脂膜を220℃で2時間硬化させた。続いて、銅箔を剥離し、銅箔を過硫酸アンモニウムにて溶解除去して硬化膜を得た。
硬化膜を長さ60mm、幅2mmのサイズに切り出した後に30℃で6時間真空乾燥した評価サンプルを作製した。評価サンプルを用いて、SPDR法にて誘電特性(誘電率Dk及び誘電正接Df)を測定した。SPDRにはアジレントテクノロジー社製のSPDR誘電体共振器を、測定器にはアジレントテクノロジー社製ベクトル型ネットワークアナライザE8364Bを、測定プログラムにはCPMA-V2をそれぞれ使用した。条件は、周波数10GHz、測定温度25℃とした。
(解像性)
感光性樹脂組成物からなる厚さ2μmの層をシリコンウェハ上に形成した後、高精度平行露光機(株式会社オーク製作所製、商品名「EXM-1172-B-∞」)を用いて200mJ/cmの条件で露光処理した後、100℃、2分の条件で加熱し、さらに、220℃、1時間の条件で加熱硬化して第1の絶縁層を形成した。その後、感光性樹脂組成物からなる厚さ2μmの層を更に形成した後、ウシオ電機株式会社製の投影露光機「UX-74101SC」(商品名)を用いて、フォーカス±0μm、露光量1000mJ/cmの条件で露光した。その後、現像液としてシクロペンタノンを用いて25℃で20秒間の条件でパドル現像を実施し、3μm径、5μm径及び10μm径のビア(開口)を有する第2の絶縁層を第1の絶縁層上に形成した。顕微鏡によって3μm径、5μm径及び10μm径のビアの解像性を評価した。ビアが良好に形成された最小の径を評価した。
(絶縁信頼性(b-HAST耐性))
セミアディティブプロセス(SAP)を用いて作製されたLine(配線幅)/Space(配線間)が2/2μmの櫛状配線上に、感光性樹脂組成物をスピンコートした後、乾燥、露光及び露光後ベーク(PEB)を経て、評価サンプルを作製した。なお、スピンコート、乾燥、露光及びPEBの条件は、誘電特性の評価サンプルの条件と同じとした。湿度85%、130℃の条件下において、作製した櫛状配線に3.3Vの電圧を印加した状態で静置した。陽極と陰極との間の抵抗値を予定の時間ごとに測定し、当該抵抗値が、300時間以上1×10Ω以上であったもの「A」(絶縁信頼性(b-HAST耐性)あり)とし、そうでなかったものを「B」(絶縁信頼性(b-HAST耐性)なし)として評価した。
(ガラス転移温度)
誘電特性の評価サンプルと同様にして作製した評価サンプルを、8mm×3cmの大きさに切り出した。このサンプルについて、DMA(動的粘弾性測定)装置(株式会社ユービーエム製、商品名:Rheogel-E4000)を用い、チャック間距離20mm、周波数10Hz、昇温速度10℃/分、温度範囲-30~300℃の条件で引っ張り法にて測定した、tanδが最大値を示す温度をガラス転移温度(℃)として記録した。
(伸び率)
ピーラブルコア銅箔上に感光性樹脂組成物をスピンコートし、乾燥して樹脂膜層を形成した後、長さ30mm、幅5mmのマスクを介して露光(1000mJ/cm)した。露光後の樹脂膜を現像液としてシクロペンタノンを用いて25℃で20秒間の条件で現像し、220℃で2時間硬化させた。続いて、銅箔を過硫酸アンモニウムにて溶解除去して樹脂フィルムを得た。樹脂フィルムを、小型卓上試験機(株式会社島津製作所製、商品名:EZ-S)にて送り速度5mm/分にて測定したときの破断伸びを測定した。この方法で作製した樹脂フィルムは、端部がなめらかであるため、カッターなどの刃物を用いて切り出したサンプルと比較して、より高い伸び率が得られた。
Figure 0007302228000012
Figure 0007302228000013
Figure 0007302228000014
1…基板、2A~2D…半導体チップ、3A,3B…アンダーフィル、4…絶縁材料、10…配線層積層体、11…基板、13…銅配線、14…銅配線、15,16…バリア金属膜、17,18…配線層間絶縁層、21…有機絶縁層、21a…溝部、22…有機絶縁層、22a…溝部、100…半導体パッケージ、L…ライン幅、S…スペース幅。

Claims (6)

  1. 開口を有する絶縁部と、前記開口の内部に配置された配線と、を備える配線層における前記絶縁部を形成するための感光性樹脂組成物であって、
    下記式(1)で表されるテトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンと光重合性の炭素-炭素二重結合を有する酸無水物との反応物に基づく構造単位、及び、末端に前記光重合性の炭素-炭素二重結合を有する酸無水物に基づく光重合性の炭素-炭素二重結合を有するポリイミドと、
    光重合開始剤と、
    を含有する、感光性樹脂組成物。
    Figure 0007302228000015

    (式中、aは1~20の整数を表す。)
  2. 前記テトラカルボン酸二無水物が、1,2-(エチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,3-(トリメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,4-(テトラメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,5-(ペンタメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,6-(ヘキサメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,7-(ヘプタメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,8-(オクタメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,9-(ノナメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,10-(デカメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,12-(ドデカメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、1,16-(ヘキサデカメチレン)ビス(トリメリテート無水物)、及び1,18-(オクタデカメチレン)ビス(トリメリテート無水物)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
  3. 前記ポリイミドのガラス転移温度が60~220℃である、請求項1又は2に記載の感光性樹脂組成物。
  4. 2つ以上の炭素-炭素二重結合を有する光重合性化合物を更に含有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物。
  5. 開口を有する絶縁部と、前記開口の内部に配置された配線と、を備え、
    前記絶縁部が、請求項1~4のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物又はその硬化物を含む、配線層。
  6. 請求項5に記載の配線層を備える、半導体装置。
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