JP7300380B2 - 閾値更新装置、学習装置、制御装置、閾値更新方法、および制御プログラム - Google Patents
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Description
<システム構成>
本実施形態に係る汚泥処理システム100の概要を図2に基づいて説明する。図2は、汚泥処理システム100の構成例を示す図である。汚泥処理システム100は、汚泥を脱水して脱水汚泥と脱水ろ液を得るためのシステムであり、図示のように、閾値更新装置1と、制御装置3と、フロキュレータ5と、脱水機9とを含む。なお、汚泥とは、排水処理などで生じる微細な固形物を含む液体であり、スラリーと呼ぶこともできる。
閾値更新装置1のより詳細な構成について図1に基づいて説明する。図1は、閾値更新装置1および制御装置3の要部構成の一例を示すブロック図である。なお、制御装置3の構成は後記「制御装置の構成」で説明する。
制御装置3のより詳細な構成について図1に基づいて説明する。図1に示すように、制御装置3は、制御装置3の各部を統括して制御する制御部30と、制御装置3が使用する各種データを記憶する記憶部31とを備えている。また、制御装置3は、制御装置3に対する入力を受け付ける入力部32と、制御装置3が情報を出力するための出力部33と、制御装置3が他の装置(例えば閾値更新装置1)と通信するための通信部34とを備えている。また、制御部30には、画像取得部301と、更新反映部302と、二値化処理部303と、フロックサイズ算出部304と、撹拌制御部305とが含まれている。そして、記憶部31には閾値311が記憶されている。閾値311は、二値化処理部303がフロック画像の二値化に使用する閾値である。
以下では、検出部101によるフロックまたは汚泥の性状変化の検出について説明すると共に、図3に基づいて更新部102による閾値決定の詳細について説明する。図3は、閾値決定テーブル111の例を示す図である。
上述のように、検出部101は、フロキュレータ5に供給される汚泥、またはフロキュレータ5の内部で生じたフロックの性状の変化を検出する。例えば、検出部101は、フロキュレータ5の内部で生じたフロックの色が変化したことを、フロックの性状の変化として検出してもよい。
また、検出部101は、フロキュレータ5に投入される前の汚泥の色の変化を、汚泥の性状の変化として検出してもよい。上述のように、フロック領域と背景領域とを区分するための二値化処理において、フロックの色は、適切な二値化の閾値を決めるための重要な因子である。そして、フロックの色は、投入される汚泥の色の影響を受ける。よって、投入前の汚泥の色の変化を検出して閾値を更新することにより、投入される汚泥の色が変化した後も、フロック領域と背景領域とを的確に区分することが可能になる。
閾値更新装置1が実行する処理(閾値更新方法)の流れを図4に基づいて説明する。図4は、閾値更新装置1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。以下説明するS1~S4の処理は、汚泥処理システム100の稼働中、継続して行われる。
汚泥またはフロックの性状の変化は、フロックや汚泥の色以外に基づいて検出することもできる。ここでは、汚泥またはフロックの性状の変化を検出する他の例を図5に基づいて説明する。
検出部101は、図6に示すように、フロキュレータ5への汚泥の供給速度の変化を、汚泥またはフロックの性状の変化として検出してもよい。図6は、フロキュレータ5への汚泥の供給速度の変化を、汚泥またはフロックの性状の変化として検出する例を示す図である。図6の例では、閾値更新装置1は、フロキュレータ5への汚泥の供給速度を示す情報を取得しているので、検出部101は、この情報に基づいて供給速度の変化を検出することができる。
検出部101は、図7に示すように、脱水機9により脱水された脱水ろ液の水量を、汚泥またはフロックの性状の変化として検出してもよい。図7は、脱水機9により脱水された脱水ろ液の水量の変化を、汚泥またはフロックの性状の変化として検出する例を示す図である。図7の例では、閾値更新装置1は、ろ液排出口94から排出される脱水ろ液の水量を示す情報を取得しているので、検出部101は、この情報に基づいて脱水ろ液の水量の変化を検出することができる。
上記実施形態1では、閾値決定テーブル111を予め準備しておき、汚泥やフロックの正常変化にあわせて閾値を決定していたが、本発明の他の実施形態では、機械学習を利用して、汚泥を撮影した画像から、都度、閾値を更新してもよい。
図8は、学習装置4の要部構成の一例を示すブロック図である。学習装置4は、フロック画像の二値化に用いる閾値の決定に用いられる学習済みモデルを機械学習によって構築する装置である。詳細は以下説明するが、学習装置4は、フロック画像と当該画像におけるフロック領域と背景領域とが区分できるように設定された閾値との関係を機械学習することによって生成される。
本実施形態の閾値更新装置1は、上述のようにして構築された学習済みモデル412を用いて、閾値をどのような値に更新するかを決定する。具体的には、閾値更新装置1の更新部102は、閾値を決定する際(図4のS3の処理時)に、学習済みモデル412にフロック画像を入力して得られる出力値に基づいて閾値を更新する。なお、このフロック画像は、汚泥またはフロックの性状の変化が変化した後で撮影された変化後画像である。
上述のような学習済みモデルを用いて閾値を更新する場合、検出部101を省略して、汚泥またはフロックの性状の変化を検出しない構成としてもよい。本実施形態では、検出部101を省略した例を説明する。この場合、閾値更新装置1は、撮影装置72が撮影したフロック画像を取得し、閾値更新装置1の更新部102は、このフロック画像を学習済みモデルに入力して得られる出力値から、当該フロック画像の二値化に用いる閾値を決定する。
上記各実施形態では、閾値更新装置1と制御装置3と学習装置4とをそれぞれ独立した装置とした例を説明したが、これらを1つまたは2つの装置にまとめてもよい。また、これらの各装置が実行する処理の一部を、これらの装置とは別の他の情報処理装置に実行させてもよい。このように、上記各実施形態で説明した各処理の実行主体は適宜変更することができ、本発明に係る汚泥処理システム100は、様々なシステム構成で実現することが可能である。
閾値更新装置1、制御装置3、および学習装置4の制御ブロック(特に制御部10、制御部30、および制御部40に含まれる各部)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
101 検出部
102 更新部
3 制御装置
305 撹拌制御部
4 学習装置
404 学習部
412 学習済みモデル
5 フロキュレータ
9 脱水機
Claims (11)
- 汚泥に凝集剤を加えて撹拌することにより、当該汚泥中の固形物をフロックとして凝集させるフロキュレータ内の汚泥を撮影した画像において、前記フロックが写るフロック領域とその背景領域とを区分するための二値化処理に用いる閾値を更新する閾値更新装置であって、
前記フロキュレータに供給される汚泥、または前記フロキュレータの内部で形成されたフロックの性状の変化を検出する検出部と、
前記検出部が前記変化を検出したことを契機として、前記閾値を、当該変化の後の前記フロキュレータ内の汚泥を撮影した変化後画像に応じた値に更新する更新部と、を備える、閾値更新装置。 - 前記検出部が検出する前記変化は、前記フロックの色の変化である、請求項1に記載の閾値更新装置。
- 前記検出部が検出する前記変化は、前記フロキュレータに投入される前の前記汚泥の色の変化である、請求項1に記載の閾値更新装置。
- 前記検出部は、前記フロキュレータの後段に配設され、前記汚泥を脱水する脱水機のトルクまたは駆動電流値の変化を、前記性状の変化として検出する、請求項1に記載の閾値更新装置。
- 前記検出部は、前記フロキュレータへの前記汚泥の供給速度の変化を、前記性状の変化として検出する、請求項1に記載の閾値更新装置。
- 前記検出部は、前記フロキュレータの後段に配設され、前記汚泥を脱水する脱水機により脱水された水量、または前記脱水機の脱水速度の変化を、前記性状の変化として検出する、請求項1に記載の閾値更新装置。
- 前記更新部は、フロックが写る画像と当該画像におけるフロック領域と背景領域とが区分できるように設定された前記閾値との関係を機械学習することによって生成された学習済みモデルに、前記変化後画像を入力して得られる出力値に基づいて前記閾値を更新する、請求項1から6のいずれか1項に記載の閾値更新装置。
- 請求項7に記載の学習済みモデルを生成する学習装置であって、
前記フロキュレータ内の汚泥を撮影した画像に、当該画像におけるフロック領域と背景領域が正しく区分されたときの前記閾値が正解データとして対応付けられた教師データを用いて機械学習を行うことにより、前記学習済みモデルを生成する学習部を備える学習装置。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の閾値更新装置が更新した閾値を用いて前記フロキュレータの撹拌速度を制御する制御装置であって、
前記フロキュレータの撹拌速度を、前記閾値更新装置が更新した閾値を用いて、前記フロキュレータ内の汚泥を撮影した画像を二値化処理したフロックのサイズに応じた速度とする撹拌制御部を備える制御装置。 - 汚泥に凝集剤を加えて撹拌することにより、当該汚泥中の固形物をフロックとして凝集させるフロキュレータ内の汚泥を撮影した画像において、前記フロックが写るフロック領域とその背景領域とを区分するための二値化処理に用いる閾値を更新する閾値更新装置が実行する閾値更新方法であって、
前記フロキュレータに供給される汚泥、または前記フロキュレータの内部で形成されたフロックの性状の変化を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにて前記変化を検出したことを契機として、前記閾値を当該変化の後に前記フロキュレータ内の汚泥を撮影した変化後画像に応じた値に更新する更新ステップと、を含む、閾値更新方法。 - 請求項1に記載の閾値更新装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、前記検出部および前記更新部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
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