JP7300312B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents
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以下、本発明の第一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1を用いて、第一実施形態の構成を説明する。
図1中に表すように、スクロール圧縮機1は、フロントハウジング2と、リアハウジング3と、駆動軸4と、電動モータ5と、インバータ6と、固定スクロール7と、旋回スクロール8と、インジェクションバルブ9と、開閉制御部10を備える。第一実施形態では、一例として、スクロール圧縮機1が、車両に搭載され、車両の空調装置に用いられる場合について説明する。したがって、第一実施形態では、スクロール圧縮機1が圧縮する対象の作動流体が、冷媒である場合について説明する。
フロントハウジング2とリアハウジング3は、共に、底部を有する円筒形状に形成されており、通しボルト(図示せず)により締結されることで、スクロール圧縮機1のハウジングを形成している。また、フロントハウジング2とリアハウジング3は、互いに開口部同士が突き合わさった状態で締結されている。フロントハウジング2には、吸入ポートP1が形成されている。吸入ポートP1は、フロントハウジング2の側面に配置されており、低圧の冷媒を外部から導入する。なお、吸入ポートP1には、吸入ポートP1における冷媒の圧力と温度を検出する低圧側センサ11が配置されている。
駆動軸4は、ハウジング(フロントハウジング2)に収容されている。駆動軸4の一端は、第一軸受41を介して、フロントハウジング2へ回転可能に支持されている。第一軸受41は、駆動軸4の外周面に固定された内輪と、フロントハウジング2の内周面に固定された外輪と、内輪と外輪との間に配置された複数の転動体を備えている。駆動軸4の他端は、第二軸受42を介して、フロントハウジング2へ回転可能に支持されている。第二軸受42は、駆動軸4の外周面に固定された内輪と、軸支部材43の内周面に固定された外輪と、内輪と外輪との間に配置された複数の転動体を備えている。軸支部材43は、フロントハウジング2の内部において、電動モータ5よりもリアハウジング3に近い位置に配置されており、フロントハウジング2に固定されている。
電動モータ5は、フロントハウジング2に収容されており、軸支部材43よりもリアハウジング3から遠い位置に配置されている。また、電動モータ5は、駆動軸4を回転させることにより、旋回スクロール8を公転運動させるものであり、ロータ5aと、ステータ5bを備えている。ロータ5aは、円筒状に形成されており、駆動軸4の外周面を包囲した状態で駆動軸4に連結され、駆動軸4と一体的に回転する。また、ロータ5aには、永久磁石(図示せず)が設けられている。ステータ5bは、フロントハウジング2の内周面に固定されている。また、ステータ5bは、ロータ5aに対して径方向に対向するステータコア(図示せず)と、ステータコアに捲回されたコイル(図示せず)を有している。
インバータ6は、電動モータ5を駆動させる駆動回路であり、フロントハウジング2に取り付けられた円筒形状のカバー部材60に収容されている。また、インバータ6は、ステータ5bが有するコイルと電気的に接続されている。なお、インバータ6には、電動モータ5の回転角度を検出する回転角センサ14が設けられている。なお、回転角センサ14は、図1に設けたセンサに限定されるものではなく、電動モータの回転角を検出することができる方法であれば、他の方法によって、電動モータの回転角を検出してよい。
固定スクロール7は、旋回スクロール8よりも駆動軸4から離れた位置で、ハウジングに収容されている。また、固定スクロール7は、固定側基部7aと、固定側渦巻き部7bと、排出路7cと、吸入路7dと、導入路7eを有する。これに加え、固定スクロール7には、インジェクションバルブ9が取り付けられている。固定側基部7aは、円板状に形成されており、一方の面が、リアハウジング3のフロントハウジング2と対向する面に固定されている。
旋回スクロール8は、固定スクロール7に対して公転運動が可能であり、旋回スクロール8よりも駆動軸4に近い位置で、ハウジングに収容されている。なお、図示を省略するが、旋回スクロール8には、旋回スクロール8の公転運動を許容する一方、旋回スクロール8の自転を規制する自転規制部が設けられている。また、旋回スクロール8は、旋回側基部8aと、旋回側渦巻き部8bを有する。旋回側基部8aは、円板状に形成されており、第二軸受42と固定スクロール7との間に配置されている。旋回側基部8aの一方の面は、固定スクロール7と対向している。
インジェクションバルブ9は、筒部9aと、弁体9bと、ソレノイドコイル9cと、付勢部材9dを備えている。筒部9aは、円筒状に形成されており、インジェクション流路34の一部を構成する空隙部が内部に形成されている。筒部9aの側面には、インジェクションパイプ33と空隙部とを連通させる導入口が形成されている。筒部9aの先端面には、空隙部と連通する吐出口が形成されている。また、筒部9aは、固定スクロール7の内部に固定されている。
60/9000×1/360=18.5×10-6≒20×10-6[s] … (1)
以上により、スクロール圧縮機1の最大回転数が9000[rpm]の場合、弁を1回開閉するために要する時間が、少なくとも20[μs]程度の応答性を有するインジェクションバルブを使用することとなる。
開閉制御部10は、例えば、ハウジングの外部に配置されており、電子制御によって、インジェクションバルブ9を開閉する。具体的に、開閉制御部10は、低圧側センサ11、高圧側センサ12、中間圧側センサ13が検出した冷媒の圧力及び温度と、回転角センサ14が検出した電動モータ5の回転角度に応じて、インジェクション流路34を開閉する。また、開閉制御部10は、スクロール圧縮機1の運転条件に応じて、インジェクションバルブ9が開いている時間を変化させることで、圧縮室20へ流入する冷媒の流入量を変化させる。
図1を参照しつつ、図2及び図3を用いて、第一実施形態のスクロール圧縮機1で行う動作の一例と、作用を説明する。スクロール圧縮機1の使用時には、吸入ポートP1から導入した低圧の冷媒を、吸入流路32と吸入路7dを介して、圧縮室20に吸入する。そして、駆動軸4を正方向に回転させて旋回スクロール8を正方向に公転させることで、圧縮室20の容積を減少させて、圧縮室20に吸入した冷媒を圧縮する。さらに、圧縮して高圧となった冷媒を、吐出ポートP2から吐出する。第一実施形態のスクロール圧縮機1は、中間圧の冷媒を外部から圧縮室20へ導入するとともに、低圧の冷媒を圧縮室20で高圧の冷媒に圧縮する動作モードである、「インジェクションモード」で動作することが可能である。
第一実施形態のスクロール圧縮機1であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)インジェクションポートP3と圧縮室20とを連通させるインジェクション流路34を開閉可能なインジェクションバルブ9が、固定スクロール7に取り付けられている。これに加え、開閉制御部10が、電子制御によって、インジェクションバルブ9を開閉する。その結果、電子制御によってインジェクションバルブ9を開閉することで、インジェクション流路34を開閉するため、インジェクション流路34を開閉する応答性を向上させることが可能な、スクロール圧縮機1を提供することが可能となる。また、機械的にインジェクション流路を開閉する構成と比較して、開いているインジェクション流路34を閉じる応答性が高くなり、最適なインジェクション量を流入させることが可能となる。
(1)第一実施形態では、インジェクションモードにおける動作で、ステップS11からステップS20の処理を行ったが、これに限定するものではなく、例えば、ステップS11からステップS13のうち、いずれかの処理を省略してもよい。
(構成)
第二実施形態では、インジェクションバルブ9の具体的な構成例を示す。それ以外の構成については、前述した第一実施形態と同一であるため、共通する部分については同一符号を付し、詳細な説明は省略する。インジェクションバルブ9は、図5に示すように、第一の筒部61と、第二の筒部62と、連結部材63と、プランジャ64と、圧縮コイルばね65と、ソレノイド66と、を備える。
次に、作用効果について説明する。旋回スクロール8の旋回角度に応じた圧縮室20の圧力、及び当該旋回角度に応じた連通路7fの開口面積を、図6を用いて説明する。ここでは、第二実施形態のインジェクションバルブ9を用いた場合を実施例とし、第二実施形態のインジェクションバルブ9がない場合を比較例としている。図6では、実施例の圧力を太い実線で示し、比較例の圧力を太い点線で示し、実施例の開口面積を細い実線で示し、比較例の開口面積を細い点線で示す。実施例及び比較例では、何れもCO2を冷媒として用いている。
Claims (6)
- 低圧の冷媒を外部から導入する吸入ポートと、高圧の冷媒を外部へ吐出する吐出ポートと、前記低圧の冷媒と前記高圧の冷媒との間の圧力である中間圧の冷媒を外部から導入するインジェクションポートと、を有するハウジングと、
前記ハウジングへ回転可能に収容された駆動軸と、
前記ハウジングの内部において前記駆動軸の回転により旋回し、且つ前記駆動軸の軸方向から見て渦巻き状に形成された旋回側渦巻き部を有する旋回スクロールと、
前記ハウジングの内部に固定され、且つ前記旋回側渦巻き部と噛み合うことで前記旋回側渦巻き部との間に圧縮室を形成する固定側渦巻き部を有する固定スクロールと、
前記吸入ポートと前記圧縮室とを連通させる吸入流路と、
前記圧縮室と前記吐出ポートとを連通させる吐出流路と、
前記インジェクションポートと前記圧縮室とを連通させるインジェクション流路と、
前記固定スクロールに取り付けられ、且つ前記インジェクション流路を開閉可能なインジェクションバルブと、
電子制御によって前記インジェクションバルブを開閉する開閉制御部と、を備え、
前記開閉制御部は、閉じている前記インジェクション流路を開く前記旋回スクロールの旋回角度と、開いている前記インジェクション流路を閉じる前記旋回角度と、を運転条件に応じて個別に変化させることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 前記開閉制御部は、前記インジェクションバルブが開いている時間を変化可能であることを特徴とする請求項1に記載したスクロール圧縮機。
- 前記開閉制御部は、前記旋回スクロールの旋回角度に応じて前記インジェクションバルブを開閉することを特徴とする請求項1または請求項2に記載したスクロール圧縮機。
- 前記インジェクション流路のうち前記インジェクションポートと前記インジェクションバルブとの間に、前記インジェクション流路よりも断面積が大きいバッファータンクを配置したことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載したスクロール圧縮機。
- 前記インジェクションバルブの吐出口は、前記固定スクロールの前記圧縮室と対向する面に開口していることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載したスクロール圧縮機。
- 前記インジェクションバルブは、前記圧縮室に連通した連通路に向かって進退可能なプランジャを備え、前記プランジャにおける先細り形状の先端によって前記連通路を開閉することを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載したスクロール圧縮機。
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