JP7299772B2 - rotary tool - Google Patents
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Description
本発明は、トルク管理を行いつつネジを締め込むことのできる回転工具に関する。 TECHNICAL FIELD The present invention relates to a rotary tool capable of tightening a screw while managing torque.
トルク管理を行いつつネジを締め込むことのできる回転工具として、手回し式のトルクドライバーが知られている(例えば特許文献1に記載のもの)。 A hand-cranked torque driver is known as a rotary tool capable of tightening a screw while managing torque (for example, the one described in Patent Document 1).
フライス盤等の工作機械には、切削を行う超硬材料から形成されたチップCが取り付けられている。このチップCは、例えば、図8に2種の形態を示すチップホルダHに対して、トルク管理されたネジSにより固定されている。チップCは消耗品であって、一日に複数回交換しなければならない場合がある。また、多数のチップCが取り付けられるチップホルダHも存在する。 A machine tool such as a milling machine is equipped with a tip C made of superhard material for cutting. The chip C is fixed to a chip holder H shown in two forms in FIG. 8 with screws S whose torque is controlled. Chip C is a consumable item and may have to be replaced multiple times a day. Also, there is a chip holder H to which a large number of chips C are attached.
従来、チップの交換は手回し式の工具(トルクドライバー等)を用いて手作業で行われていた。このため、多数のチップをトルク管理しつつ交換しなければならないことから、作業者の負担が大きいため、改善の余地があった。 Conventionally, tip replacement was performed manually using a hand-cranked tool (such as a torque driver). Therefore, since many tips must be replaced while managing the torque, the burden on the operator is heavy, and there is room for improvement.
そして、チップには微細なもの(例えば1cm角未満のもの)が存在すること、作業スペースが狭小な場合があること、作業者の疲労が増大すること等の理由により、回転工具は小型であることが望ましい。 In addition, rotary tools are small because there are fine chips (for example, less than 1 cm square), the working space is sometimes narrow, and the fatigue of workers increases. is desirable.
前記問題点に鑑み、本発明の課題は、作業者の負担を軽減できて、しかもコンパクトな回転工具を提供することである。 In view of the above problems, an object of the present invention is to provide a compact rotating tool that can reduce the burden on the operator.
本発明の回転工具は、ネジを締め込む際に用いる回転工具であって、第1回転駆動力を発生させる駆動部と、第2回転駆動力の入力を受け付ける把持部と、回転軸線の一端側に位置し、ネジに前記第1回転駆動力または前記第2回転駆動力を伝達する先端部と、前記第1回転駆動力が前記駆動部から前記先端部に伝達される第1モードと、前記第2回転駆動力が前記把持部から前記先端部に伝達される第2モードとを切り替える切替部と、前記第2モードにおいて、前記第2回転駆動力の伝達経路に介在し、前記第2回転駆動力が所定の大きさを超えた場合に、前記先端部に対する前記第2回転駆動力の伝達を制限するトルク管理部と、を備える。 A rotary tool according to the present invention is a rotary tool used for tightening a screw, and includes a driving portion that generates a first rotational driving force, a grip portion that receives an input of the second rotational driving force, and one end side of a rotation axis. a distal end portion for transmitting the first rotational driving force or the second rotational driving force to the screw; a first mode in which the first rotational driving force is transmitted from the driving portion to the distal end portion; a switching unit for switching between a second mode in which a second rotational driving force is transmitted from the gripping portion to the distal end portion; and a torque management unit that limits transmission of the second rotational driving force to the distal end portion when the driving force exceeds a predetermined magnitude.
また、前記トルク管理部は付勢部を備え、前記第2モードにおいて、前記付勢部の付勢力を超えた前記第2回転駆動力がかかった場合に、当該第2回転駆動力の伝達を制限するものであってもよい。 Further, the torque management section includes a biasing section, and in the second mode, when the second rotational driving force exceeding the biasing force of the biasing section is applied, transmission of the second rotational driving force is stopped. It may be restricted.
また、前記第1モードでは、前記第1回転駆動力が前記駆動部から前記先端部に直接的に伝達されるものであってもよい。 Moreover, in the first mode, the first rotational driving force may be directly transmitted from the drive section to the tip section.
また、前記把持部は、前記回転軸線を挟んで相対する位置に延びるように設けられるものであってもよい。 Further, the gripping portions may be provided so as to extend to opposite positions with the rotation axis interposed therebetween.
また、前記把持部に、光軸が前記先端部の先端に向いた照明部を有するものであってもよい。 Further, the grip portion may have an illumination portion whose optical axis faces the tip of the tip portion.
本発明は、作業者の負担を軽減できて、しかもコンパクトであるとの効果を奏する。 ADVANTAGE OF THE INVENTION This invention is effective in being able to reduce a worker's burden, and also being compact.
以下、本発明の一実施形態に係る、回転工具1を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における前後方向については、ネジに近い方を前方とし、ネジから遠い方(作業者に近い方)を後方とする。ただし、前後方向は、説明の便宜のために定めるものに過ぎず、発明を限定する意図で用いるのではない。
A
本実施形態の回転工具1は、締結作業の初期段階(小さな回転負荷(トルク)の必要な段階)では駆動部3(モータ31)の回転駆動力(第1回転駆動力)により、ネジの締め込みを行い、締結作業の最終段階(初期段階よりも大きな回転負荷(トルク)が必要な段階)では作業者がトルク管理をしつつ、手回しでネジの締め込みを行う工具である。すなわち、本実施形態の回転工具1は、締結作業の最後までモータによる回転駆動力による締結がなされる電動工具というよりは、モータ31による回転駆動力の補助がなされる手工具である。モータ31は補助的に設けられるので、小さい回転負荷に合わせて出力を設定できるため、モータ31を搭載しても、回転工具1が大型化を抑制できる。このため、手工具としてのコンパクト性が損なわれにくい。なお、本実施形態の回転工具1の締結対象物であるネジは、回転駆動力(第1回転駆動力または第2回転駆動力)を受けて、螺合対象物に対して締め込まれるように動作し、締結作業の最後にはトルクが上昇するものが広く該当する。本発明では、ボルト及びナットもネジに含まれる。
In the
本実施形態の回転工具1は、主に、把持部2、駆動部3、先端部4、切替部5A、トルク管理部5Bを備える。回転工具1は、図1及び図2に示すように、側面視で略T字状の外形を有している。回転工具1の後方側には把持部2が設けられており、把持部2の前方側に連続して、駆動部3等が収納された本体ハウジング6が設けられている。本体ハウジング6の前端からは先端部4が突出している。また、本体ハウジング6の側部には設定トルク値が表示される表示窓61が設けられている。
A
把持部2は、回転工具1における回転軸線Lまわりに回転させられることで回転駆動力(第2回転駆動力)が入力される部分である。よって把持部2は、第2回転駆動力の入力を受け付ける。具体的に、把持部2は前記略T字状における横棒部分に相当する。把持部2は、作業者の手により握られ、作業者が手を捻ることにより、把持部2に第2回転駆動力が入力される。把持部2の前方には本体ハウジング6が設けられているため、把持部2に第2回転駆動力が入力されると本体ハウジング6も回転する。この把持部2は、図2に示すように、前後方向に延びる回転軸線Lを挟んで相対する位置(つまり、回転軸線Lを基準とした径外側の位置)に延びるように、棒状とされている。把持部2がこの形状であることにより、作業者が手を捻る際の回転半径を、把持部2が直棒状の形状であった場合に比べ大きくできる。このため、手回しであっても大きな第2回転駆動力の入力が可能である。
The gripping
把持部2の後面には駆動スイッチ21が突出している。この駆動スイッチ21は、把持部2における本体への押し込み度合いにより、駆動部3の回転数を複数段階(本実施形態では二段階)で変化させられる。また、把持部2の側面には、駆動部3の回転方向を、ネジの締め込み方向と緩め方向とに切り替えることのできる正逆切替スイッチ22が突出している。
A
また、把持部2に、光軸が先端部4の先端に向いた照明部23が形成されている。具体的に、照明部23の光軸の方向は、先端部4のネジへの係合部分である先端(より具体的には、係合工具41の先端)を照らすように設定される。これにより、ユーザによるネジ締め作業の利便性を向上させることができる。
Further, the
駆動部3は、回転工具1の内部で回転駆動力(第1回転駆動力)を発生させる。本実施形態の駆動部3は、主に、図2及び図5に示すように、電動のモータ31、ギアユニット32、出力軸33を有し、第1回転駆動力の発生、減速、出力を行う。本実施形態では、駆動部3の回転軸線は回転工具1自体の回転軸線Lに沿っているが、これに限定されず、駆動部3の回転軸線を回転工具1自体の回転軸線Lに対して平行に設けたり、交わる方向に設けたりすることもできる。駆動部3を駆動させるための電源は、把持部2に内蔵された、充電池などの電池34である。ただし、外部からの電力供給により駆動部3を駆動させることもできる。電池34を収納する関係上、本実施形態の把持部2は、前記略T字状における横棒部分のうち、電池34が収納される部分が他の部分よりも長く、回転軸線Lを基準とした非対称形状となっている。ただし、把持部2の形状はこれに限定されない。ギアユニット32は第1回転駆動力を減速する部分である。本実施形態のギアユニット32には遊星ギアが組み込まれている。出力軸33は、図5に示すような二股形状であって、後端がギアユニット32に接続されており、前端が切替部5Aの一部である第1スピンドルロック51に接続されている。
The
先端部4は、把持部2及び駆動部3の、回転軸線Lの一端側(図2の右端側)に位置し、係合されたネジに対して回転駆動力(第1回転駆動力または前記第2回転駆動力)を伝達する部分である。先端部4は、ネジに係合する係合工具41を備える。この係合工具41は、先端部4の本体に対して着脱可能とされている。係合工具41の先端部分の形状は、ネジにおいて回転駆動力を受ける部分の形状に対し、係合により回転駆動力が伝達可能な程度に一致している。ネジの頭部に形成された、係合工具41の先端部分が係合する部分の形状は、一般的なプラス溝、マイナス溝、多角形穴(六角穴等)、多角柱(六角柱等)とできるし、一般的な工具で取り外すことのできない特殊形状ともできる。
The
切替部5Aは、回転駆動力(第1回転駆動力または第2回転駆動力)の先端部4への伝達経路を切り替える。本実施形態の切替部5Aは、第1回転駆動力が駆動部3から先端部4に伝達される第1モードと、第2回転駆動力が把持部2から先端部4に伝達される第2モードとを切り替える。各モードに関しては後述する。
The switching
トルク管理部5Bは、手回し時、つまり前記第2モードにおいて、把持部2から先端部4に向かう第2回転駆動力の伝達経路に介在し、第2回転駆動力が所定の大きさを超えた場合に、先端部4に対する第2回転駆動力の伝達を制限する。具体的に、本実施形態のトルク管理部5Bは付勢部(カム付勢部57)を備え、第2モードにおいて、このカム付勢部57の付勢力を超えた第2回転駆動力がかかった場合に、第2回転駆動力の伝達を制限する。このトルク管理部5Bにより、先端部4には所定の大きさを超える第2回転駆動力がかかることがない。よって、トルク管理をしつつネジを締め込むことができる。
The
ここで、本実施形態における回転駆動力伝達のための内部機構について説明する。回転駆動力伝達のため、図2及び図6に示すように、第1スピンドルロック51、第2スピンドルロック52、第1カム53、第2カム54、ピン55、中間軸56、カム付勢部57、トルク調整ネジ58が設けられている。これらは本体ハウジング6に内蔵されている。なお、トルク調整ネジ58の一部である工具係合部581は、本体ハウジング6から露出している。
Here, an internal mechanism for transmitting rotational driving force in this embodiment will be described. 2 and 6, a
第1スピンドルロック51の後部は、駆動部3の出力軸33に接続されている。このため、第1スピンドルロック51は出力軸33と共に回転する。第2スピンドルロック52は第1スピンドルロック51の前方に位置し、一部が前後方向で重なっている。この一部重なっている部分(図2のIII-III位置)において、図3に示すように、第2スピンドルロック52には径外方向に突出した突起521が複数(本実施形態では4箇所)設けられている。これに対応し、第1スピンドルロック51には径内方向に凹んだ凹部511が複数(本実施形態では4箇所)設けられている。図示のように、第1スピンドルロック51における各凹部511の周方向寸法の方が、第2スピンドルロック52における各突起521の周方向寸法よりも大きく形成されている。このため、第1スピンドルロック51、第2スピンドルロック52の一方に対して他方が、前記凹部511と前記突起521の周方向寸法差分、周方向に移動可能である。また、第2スピンドルロック52は、図2のIV-IV位置では、図4に示すように、ピン55に対応する部分(本実施形態では4箇所)に平面522が形成されており、隣り合う平面間が湾曲面523とされている。
A rear portion of the
第1カム53は、底部が前方に位置する有底の筒状体であって、第1スピンドルロック51における前側の一部と、第2カム54の全体を、径外側から覆うように設けられている。第1カム53の前端部の中央には中間軸56が貫通している。また、図6に示すように、第1カム53の前端部における前端面には、径方向に延びる山型の突起531が複数、周方向に並んで形成されている。
The
第2カム54も、底部が前方に位置する有底の筒状体であって、第1カム53における前側の一部を、径外側から覆うように位置する。図4に示すように、第2カム54は本体ハウジング6に対して回動不能に嵌合している。これにより、把持部2の回転に伴い本体ハウジング6が回転すると、第2カム54も回転する。ただし、第2カム54は本体ハウジング6に対して前後方向には移動可能とされている。第2カム54の前端部の中央には中間軸56が貫通している。また、第2カム54の前端部における後端面には、径方向に延びる凹部が複数、周方向に並んで形成されている。この凹部は、図示していないが、第1カム53の突起531と一致する形状とされている。また、第2カム54の前端部における前端面には、カム付勢部57の後端面が当接する。
The
ピン55は、図2に示すように、第1スピンドルロック51、第2スピンドルロック52、第1カム53に挟まれており、図4に示すように周方向に複数(本実施形態では4本)設けられている。複数のピン55は周方向に略均等に配置されている。ピン55の直径は、図4に示すように、第2スピンドルロック52に形成された平面522と、この平面に径方向に対向する第1カム53の内周面との距離にほぼ等しい。このため、ピン55が第2スピンドルロック52の周方向にずれようとすると、第2スピンドルロック52と第1カム53との間に挟まる。
As shown in FIG. 2, the
中間軸56は、前後の直線方向に延びる軸であって、回転軸線Lに一致して設けられている。中間軸56の後端部は第2スピンドルロック52に固定されている。中間軸56の前端部は先端部4に固定されている。
The
カム付勢部57は、前後方向に伸縮可能に設けられる。本実施形態ではカム付勢部57としてコイルスプリングが用いられ、中間軸56の軸線を径外側で取り巻くように設けられている。カム付勢部57の後端は第2カム54の前端部における前端面に当接する。カム付勢部57の前端はトルク調整ネジ58における段差部582の内面に当接する。
The
トルク調整ネジ58は、本体ハウジング6の前端にねじ込まれるように設けられる。本体ハウジング6へのねじ込み度合いにより、カム付勢部57の前後方向寸法を変更でき、これに応じて設定トルク値を調整できる。トルク調整ネジ58のねじ込み度合いが大きい方が設定トルク値は大きくなる。トルク調整ネジ58は、本体ハウジング6から露出した部分に工具係合部581を有している。この工具係合部581に工具を係合して回転させることで、トルク調整ネジ58を締め込んだり緩めたりすることができる。トルク調整ネジ58は、前部が先端部4の径外側に位置し、後部がカム付勢部57の径外側に位置する。本実施形態では前部が小径に形成されていて、後部が大径に形成されている。前部と後部との間には段差部582が形成されており、段差部582の後面にカム付勢部57の前端面が当接する。図7に示すように、トルク調整ネジ58における前部の外周には、本体ハウジング6にねじ込まれる前方ネジ部583が形成されている。後部の外周には、トルクインジケータ59を移動させるための後方ネジ部584が形成されている。
A
前記切替部5Aは、第1スピンドルロック51、第2スピンドルロック52、第1カム53、ピン55により構成される。切替部5Aの動作につき、まず、駆動部3から先端部4に第1回転駆動力が伝達される第1モードについて説明する。駆動部3における駆動源であるモータ31の回転はギアユニット32で減速され、出力軸33、第1スピンドルロック51、第2スピンドルロック52を介し、中間軸56を経て先端部4へと伝達される。駆動部3の回転により第1スピンドルロック51が回転すると、図3に示す突起521と凹部511との係合がなされて第2スピンドルロック52に第1回転駆動力が伝達される。
The switching
第1モードにおいて、ピン55は第2スピンドルロック52と第1カム53との隙間に収まったまま第1スピンドルロック51と共に回転する(図4参照)。また第1モードにおいて、第1スピンドルロック51及び第2スピンドルロック52に対して第1カム53は縁が切れた状態となっている。このため、トルク管理部5Bは作動しない。
In the first mode, the
次に、手回しによるネジの締付けを行う第2モードについて説明する。まず、把持部2と共に本体ハウジング6が回転することで第2カム54が回転する。トルク管理部5Bによって設定されているトルク以下では、第1カム53の前端部における前端面に形成された突起531と、第2カム54の前端部における後端面に形成された凹部(図示しない)とが係合しているため、第1カム53も回転する。この第1カム53の回転に伴い、ピン55が周方向に移動しようとする。このピン55は第1カム53と第2スピンドルロック52との間に噛み込まれる。噛み込まれたピン55により、第1カム53が第2スピンドルロック52を拘束して、第2スピンドルロック52に固定された中間軸56も回転する。なおこの時、先端部4からの反力が第2スピンドルロック52を回転させようとするが、図3に示す突起521と凹部511の係合がなされるよりも前にピン55の噛み込みが発生することから、前記反力は駆動部3には伝達されない。
Next, the second mode for manually tightening screws will be described. First, the
従って、切替部5Aは、先端部4に向かう回転駆動力の伝達を許容するため、第1モードにおける駆動部3からの第1回転駆動力も、第2モードにおける把持部2からの第2回転駆動力も、共に先端部4に伝達される。一方、切替部5Aは、先端部4からの反力の伝達につき、把持部2には伝達するが、駆動部3には伝達されない。よって、第1モードでは、駆動部3から先端部4に第1回転駆動力が伝達されるが、先端部4から駆動部3に反力が伝達されない。一方、第2モードでは、駆動部3から先端部4に第2回転駆動力が伝達されるし、先端部4から駆動部3に反力が伝達される。このように、切替部5Aは、回転駆動力(第1回転駆動力または第2回転駆動力)及び反力の伝達を、第1モードと第2モードとで切り替える。
Therefore, since the switching
次に、前記トルク管理部5Bは、第1カム53、第2カム54、カム付勢部57、トルク調整ネジ58により構成される。第1カム53と第2カム54との接触部は、前後方向に突出して周方向に複数が形成された山型形状となっていて、一方の突起(例えば図6に示す第1カム53の突起531)と他方の凹部とが係合する。このため、第1カム53に対して第2カム54が周方向にずれることを防止できる。一方、第1カム53に対して第2カム54が周方向にずれる場合においては、第1カム53が回転しようとする力が、前記接触部において、山型形状同士の乗り上げによって第2カム54を前方へ移動させる力へ変換される。
Next, the
トルク管理部5Bの設定トルクは、カム付勢部57の伸びる力(つまり、第2スピンドルロック52が前方に移動することを抑える力)に対応する。このため、トルク調整ネジ58を回してカム付勢部57の前後方向寸法を変えることにより、締め込み作業を行う現場でも容易に設定トルクを変更できる。設定トルクを超えた場合、第1カム53と第2カム54の接触部において山型形状同士が山を乗り越えるように滑り、第1カム53と第2カム54とが空回りするようになる。このため、設定トルクを超えた回転駆動力(第2回転駆動力)が先端部4に伝達されなくなる。
The set torque of the
トルク調整ネジ58を回すと、前方ネジ部の作用によりトルク調整ネジ58が前後方向に移動する。板状のトルクインジケータ59が、本体ハウジング6の内面に形成された溝部に配置されていて、内面に後方ネジ部に対応したネジ部591が形成されている。このため、トルクインジケータ59は、溝部に沿って前後方向に移動する。トルクインジケータ59の表面592には数値や目盛が記されており、本体ハウジング6の側面に設けられた表示窓61に現れた、トルクインジケータ59上の数値等から、使用者は設定トルクを確認できる。トルク調整ネジ58の後方ネジ部のネジピッチにより、トルク調整ネジ58の一回転当たりでの、トルクインジケータ59の前後方向移動量を設定することができる。このため、例えば、設定トルク差が小さい場合にトルクインジケータ59が大きく移動するように設定すると、設定トルクの微妙な調整が容易である。
When the
以上、実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。 Although the embodiments have been described above, the present invention is not limited to the above embodiments, and various modifications are possible without departing from the gist of the present invention.
例えば、前記実施形態の回転工具1は、略T字状の外形を有していたが、これに限定されず、側面視で直棒状や略L字状とされていてもよく、外形は特に限定されない。
For example, the
また、切替部5Aは前記実施形態の構成に限定されず、種々の構成とできる。例えば、周方向で片傾斜に形成された突起と鋼球とが組み合わせられた構成とすることもできる。この構成では、駆動部3の駆動時には突起と鋼球とが噛み合うことで駆動部3の第1回転駆動力が先端部4へと伝達される。一方、手回し時には突起と鋼球とがずれる(滑る)ことで先端部4からの反力が駆動部3には伝わらず、把持部2に入力された第2回転駆動力が先端部4へと伝達される。
Moreover, the
また例えば、端面に周方向で片傾斜に形成された突起を有する二つのカムを、突起が対向するように組み合わせた構成とすることもできる。この構成では、駆動部3の駆動時には二つのカムの両方が回転することで駆動部3の第1回転駆動力が先端部4へと伝達される。一方、手回し時には前方のカムのみが回転し、後方のカムは前方のカムに対して滑ることで先端部4からの反力が駆動部3には伝わらず、把持部2に入力された第2回転駆動力が先端部4へと伝達される。
Further, for example, two cams each having a projection formed on the end face with a single inclination in the circumferential direction may be combined so that the projections face each other. In this configuration, both of the two cams rotate when the driving
1…回転工具、2…把持部、3…駆動部、4…先端部、5A…切替部、5B…トルク管理部、6…本体ハウジング、21…駆動スイッチ、22…正逆切替スイッチ、23…照明部、31…モータ、32…ギアユニット、33…出力軸、34…電池、41…係合工具、51…第1スピンドルロック、52…第2スピンドルロック、53…第1カム、54…第2カム、55…ピン、56…中間軸、57…付勢部(カム付勢部)、58…トルク調整ネジ、59…トルクインジケータ、61…表示窓、511…凹部、521…突起、522…平面、523…湾曲面、531…突起、581…工具係合部、582…段差部、583…前方ネジ部、584…後方ネジ部、591…ネジ部、592…表面、C…チップ、H…チップホルダ、S…ネジ、L…回転軸線
DESCRIPTION OF
Claims (9)
第1回転駆動力を発生させる駆動部と、
第2回転駆動力の入力を受け付ける把持部と、
前後方向に延びる回転軸線の一端側に位置し、ネジに前記第1回転駆動力または前記第2回転駆動力を伝達する先端部と、
前記第1回転駆動力が前記駆動部から前記先端部に伝達される第1モードと、前記第2回転駆動力が前記把持部から前記先端部に伝達される第2モードとを切り替える切替部と、
前記第2モードにおいて、前記第2回転駆動力の伝達経路に介在し、前記第2回転駆動力が設定トルクを超えた場合に、前記先端部に対する前記第2回転駆動力の伝達を制限するトルク管理部と、
を備え、
前記トルク管理部は、
前記前後方向に伸縮可能な付勢部と、
前記付勢部を介して、前記設定トルクを調整するトルク調整部と、を備え、
前記トルク調整部は、前記切替部の前記前後方向に位置する回転工具。 A rotating tool used for tightening screws,
a drive unit that generates a first rotational driving force;
a gripping portion that receives input of the second rotational driving force;
a distal end located on one end side of a rotational axis extending in the front-rear direction and transmitting the first rotational driving force or the second rotational driving force to the screw;
a switching unit for switching between a first mode in which the first rotational driving force is transmitted from the driving portion to the distal end portion and a second mode in which the second rotational driving force is transmitted from the grip portion to the distal end portion; ,
In the second mode, a torque that is interposed in the transmission path of the second rotational driving force and limits transmission of the second rotational driving force to the tip portion when the second rotational driving force exceeds a set torque. management department and
with
The torque management unit
an urging portion that can expand and contract in the front-rear direction;
a torque adjustment unit that adjusts the set torque via the biasing unit,
The torque adjustment section is a rotary tool located in the front-rear direction of the switching section .
前記切替部は、 The switching unit is
前記第1回転駆動力によって回転する第1スピンドルロックと、 a first spindle lock rotated by the first rotational driving force;
前記中間軸に固定されている第2スピンドルロックと、 a second spindle lock fixed to the intermediate shaft;
前記第2回転駆動力によって回転するカムと、 a cam rotated by the second rotational driving force;
を備え、with
前記第1モードにおいて、前記第1スピンドルロックは、前記第2スピンドルロックと係合することで、前記第2スピンドルロックに前記第1回転駆動力を伝達し、 In the first mode, the first spindle lock is engaged with the second spindle lock to transmit the first rotational driving force to the second spindle lock;
前記第2モードにおいて、前記カムは、前記第2スピンドルロックと係合することで、前記第2スピンドルロックに前記第2回転駆動力を伝達する、請求項1~7のいずれかに記載の回転工具。 The rotation according to any one of claims 1 to 7, wherein in the second mode, the cam engages with the second spindle lock to transmit the second rotational driving force to the second spindle lock. tool.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019125241A JP7299772B2 (en) | 2019-07-04 | 2019-07-04 | rotary tool |
Applications Claiming Priority (1)
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