JP7299749B2 - 太陽光発電出力予測装置、太陽光発電出力予測方法、及びプログラム - Google Patents

太陽光発電出力予測装置、太陽光発電出力予測方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、太陽光発電出力予測装置、太陽光発電出力予測方法、及びプログラムに関する。
太陽光発電の普及及び拡大に伴い、太陽光発電が電力系統に与える影響の把握、太陽光発電所における保守点検の観点等から、太陽光発電の出力を正確に予測する必要性が高まっている。
太陽光発電の発電出力を予測する場合、従来は、特許文献1の図26に記載されている等価回路に基づいて出力電力を予測するのが一般的である。この等価回路は、一般的なシリコンを用いた太陽電池については、その出力を高精度で近似できる。
特開2012-195495号公報
近時、銅(Cu)、インジウム(In)、セレン(Se)を主原料とする化合物半導体から形成されたCIS太陽電池が普及し始めている。
このCIS太陽電池の出力を、特許文献1の図26に記載された等価回路を用いて予測すると、低日射領域で出力予測の精度が低いという問題がある。出力の予測が正しくないと、電力系統に与える影響の評価、故障検出等の保守点検も適切に実施できなくなってしまう。このため、太陽電池の材質等の種類によらず、出力を正確に予測できるようにすることが望まれる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、太陽電池モジュールの出力を、その種類にかかわらず、高い精度で予測可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の太陽光発電出力予測装置は、
予測対象の太陽電池モジュールの、光起電流を近似する定電流源、逆接続ダイオード及び照射されるエネルギーが多くなるに従って抵抗値が低下する特性を有する第1の抵抗の並列回路と該並列回路に直列に接続された第2の抵抗とを備える仮想の等価回路を用いて、前記予測対象の太陽電池モジュールに照射されたエネルギーと出力との対応関係を示す対応関係情報を保持する保持手段と、
前記予測対象の太陽電池モジュールに照射されるエネルギーの量を判別するエネルギー量判別手段と、
前記エネルギー量判別手段が判別したエネルギーの量を、前記保持手段が保持する対応関係情報に適用することにより、前記予測対象の太陽電池モジュールの出力を予測する予測手段と、
を備え、
前記第1の抵抗は、照射されるエネルギーの量が大きくなるに従って抵抗値が指数関数的に低下する特性を有する。
また、この発明の太陽光発電出力予測方法は、
太陽電池モジュールの、起電流を近似する定電流源と照射されるエネルギーの大きさに応じて抵抗値が変化する特性を有する抵抗との並列回路を備える等価回路の出力電流と出力電圧との対応関係を示す出力定義情報を記憶し、
照射されるエネルギーの大きさを前記出力定義情報に適用することにより、前記太陽電池モジュールの出力を予測し、
前記抵抗は、照射されるエネルギーの量が大きくなるに従って抵抗値が指数関数的に低下する特性を有する。
さらに、この発明のプログラムは、
コンピュータに、
太陽電池モジュールの、起電流を近似する定電流源と照射されるエネルギーの大きさに応じて抵抗値が変化する特性を有する抵抗との並列回路を備える等価回路の出力電流と出
力電圧との対応関係を示す出力定義情報を記憶し、
照射されるエネルギーの大きさを前記出力定義情報に適用することにより、前記太陽電池モジュールの出力を予測する、
前記抵抗は、照射されるエネルギーの量が大きくなるに従って抵抗値が指数関数的に低下する特性を有する、
処理を実行させる。
本発明によれば、等価回路の第1の抵抗が、照射エネルギーが大きくなるに従って抵抗が低下する特性を有することにより、正確に太陽電池モジュールの出力特性を予測することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る太陽電池モジュールの等価回路を示す回路図である。 太陽電池モジュールを説明する図である。 太陽電池モジュールの出力電流I-出力電圧V特性を求める測定回路を説明する図である。 図1に示す等価回路の並列抵抗の抵抗値Rpを求める手法1のフローチャートである。 図1に示す等価回路の並列抵抗の抵抗値Rpを求める手法1を説明するための図である。 図1に示す等価回路の並列抵抗の抵抗値Rpと日射量Gとの関係を示す特性図である。 図1に示す等価回路の並列抵抗の抵抗値Rpを求める手法2のフローチャートである。 図1に示す等価回路の並列抵抗の抵抗値Rpを求める手法2を説明する図である。 CIS太陽電池モジュールについて、図1に示す等価回路の手法1により求められたI-V特性と、従来の等価回路に基づくI-V特性と、実測されたI-V特性とを比較して示す図である。 CIS太陽電池モジュールについて、図1に示す等価回路の手法2により求められたI-V特性と、従来の等価回路に基づくI-V特性と、実測されたI-V特性とを比較して示す図である。 単結晶シリコン太陽電池モジュールについて、図1に示す等価回路により求められたI-V特性と実測されたI-V特性とを比較して示す図である。 多結晶シリコン太陽電池モジュールについて、図1に示す等価回路により求められたI-V特性と実測されたI-V特性とを比較して示す図である。 実施の形態に係る太陽光発電出力予測装置のブロック図である。 図13に示す太陽光発電出力予測装置が実行する等価回路特定処理のフローチャートである。 図13に示す太陽光発電出力予測装置の記憶部に記憶されるデータの構造を示す図である。 MPPT(発電電力が最大となる最適動作点)制御の説明図である。 太陽電池モジュールの使用形態を例示する図である。 図13に示す太陽光発電出力予測装置が実行する発電電力予測処理のフローチャートである。 図13に示す太陽光発電出力予測装置が実行する診断処理のフローチャートである。 図13に示す太陽光発電出力予測装置の記憶部に記憶されるデータの変形例を示す図である。 図13に示す太陽光発電出力予測装置が実行する日射量特定処理のフローチャートである。 図13に示す太陽光発電出力予測装置が実行する発電電力予測処理の他の例のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係る太陽光発電出力予測装置、太陽光発電出力予測方法、及びそれを実現するプログラムについて、図面を参照して説明する。
本実施の形態に係る太陽光発電出力予測装置は、図2に示すように、太陽電池モジュール21への日射量(照射エネエルギーの大きさ)がG[W/m]で、太陽電池モジュール21の温度がT[K]の状態において、太陽電池モジュール21が出力する電流I[A]、電圧V[V]、発電電力P[W]を予測するものである。
太陽電池モジュール21の発電出力、すなわち出力電圧と出力電流、を直接算出することは困難である。このため、太陽電池モジュール21に、電気的に等価な仮想の回路、即ち、仮想的な等価回路を考えて、この等価回路の出力電圧と出力電流を算出するのが一般的である。
本願の発明者は、研究の結果、図1に示す等価回路100が、CIS(銅(Cu)-インジウム(In)-セレン(Se))系の太陽電池モジュールとシリコン系の太陽電池モジュールのいずれに関しても、その特性を優れて近似することを見いだした。
この等価回路100は、定電流源11と逆方向接続された逆接続ダイオード12と並列抵抗13との並列回路10と、並列回路10に直列に接続された直列抵抗20とから構成される。
定電流源11は、出力電流Ipv[A]、即ち、光起電流が、太陽電池モジュール21の受光面への日射量G[W/m]と太陽電池モジュール21の絶対温度T[K]の関数、即ち、Ipv=f(G,T)となる定電流源である。
逆接続ダイオード12は、アノードが定電流源11の正端子に接続され、カソードが定電流源11の負端子に接続されている。即ち、逆方向並列に接続されている。
並列抵抗13は、定電流源11及び逆接続ダイオード12に並列に接続された微小抵抗、いわゆるシャント抵抗である。並列抵抗13の抵抗値Rp[Ω]は、日射量G[W/m]の関数、即ち、Rp=g(G)であり、太陽電池モジュール21に照射するエネルギーの大きさの変化に伴って変化する。具体的には、太陽電池モジュール21の受光面への日射量Gが増大するに従って減少し、日射量Gが減少するに従って増大する。従来の等価回路は、並列抵抗13の抵抗値を固定値としている。この点、本実施形態の等価回路100と大きく異なる。
直列抵抗20は、固定の抵抗値Rs[Ω]を有し、並列回路10に直列に接続されている。並列抵抗13は第1の抵抗、直列抵抗20は第2の抵抗の例である。
等価回路100の出力電流Iは、式(1)で表される。
Figure 0007299749000001
・・・ (1)
ここで、
pv:定電流源11の出力電流、即ち、光起電流[A]、
d:逆接続ダイオード12を流れる電流[A]、
sh:並列抵抗13を流れる電流[A]、
0:逆接続ダイオード12の飽和電流[A]、
V:等価回路100の出力電圧[V]、
s:直列抵抗20の抵抗値[Ω]、
a:逆接続ダイオードの理想係数、(1≦a≦2)[無単位]、
t:太陽電池モジュール21の熱電圧、
p:並列抵抗13の抵抗値[Ω]であり、式(5)で示される日射量Gの関数。
式(1)における定電流源11の光起電流Ipvは、式(2)で表される。
Figure 0007299749000002
・・・ (2)
ここで、
Ipv,n:標準試験状態(STC:Standard Test Condition)における光起電流[A]、
I:短絡電流の温度係数[A/K]、出力端子TとTを短絡したときの出力電流Iの絶対温度T[K]の変化に対する変化の割合、
T:太陽電池モジュールの絶対温度[K]、
n:STCにおける太陽電池モジュールの温度、298K=25℃、
G:日射量(照射量)[W/m2]、
n:STCにおける基準日射量、1000W/m2
p:並列抵抗13の抵抗値[Ω]、
sc,n:STCにおける短絡電流[A]、STCにおいて出力端子TとTとを短絡したときに流れる出力電流I。
式(1)における逆接続ダイオード12の飽和電流I0は式(3)で表される。
Figure 0007299749000003
・・・ (3)
ここで、
sc,n:STCにおける短絡電流[A]。STCにおいて出力端子TとTとを短絡したときに流れる出力電流I、
:短絡電流の温度係数[A/K]、出力端子TとTを短絡したときの出力電流Iの絶対温度T[K]の変化に対する変化の割合、
T:太陽電池モジュール21の絶対温度[K]、
n:STCにおける太陽電池モジュール21の温度、298K=25℃、
oc,n:STCにおける開放電圧[V]。STCにおいて、出力端子TとTを開放したときの出力電圧V、
V:開放電圧の温度係数[V/K]、出力端子T,Tを開放したときの出力電圧Vの絶対温度T[K]の変化に対する変化の割合、
a:逆接続ダイオードの理想係数、(1≦a≦2)[無単位]、
t:太陽電池モジュール21の熱電圧[V]。
式(1)、(3)における太陽電池モジュール21の熱電圧Vtは式(4)で表される。
=NkT/q ・・・ (4)
ここで、
s:1モジュールあたりのセル直列数、
k:ボルツマン定数、
T:絶対温度[K]、
q:電荷素量[C]。
太陽電池モジュール21がCIS系の場合、発電特性(出力電流I-出力電圧V特性)は、日射量の小さい領域において、短絡電流近傍での出力電圧Vの変化に対する出力電流Iの変化が大きい。このため、並列抵抗13の抵抗値Rpを固定値と見なすと、再現精度が低下してしまう。そこで、本実施の形態においては、日射量Gの小さい領域において、発電特性を補正するために、並列抵抗13の抵抗値Rpについて、式(5)に示すように、日射量Gに対して指数関数的な特性を有するモデルを採用する。
(G)=Rp,n exp{α(Gn-G)} ・・・ (5)
ここで、
p,n:STCにおける並列抵抗13の抵抗値[Ω]、
α:減衰率。太陽電池モジュール21に依存するパラメータ[m2/W]、
n:STCにおける基準日射量、1000W/m2
G:日射量[W/m2]。
各時刻tにおいて太陽電池モジュール21の絶対温度T(t)[K]と太陽電池モジュール21の日射量G(t)[W/m2]を式(1)に入力し、これを解くことにより、出力電流I(t)[A]と出力電圧V(t)[V]が得られる。また、P(t) =I(t)×V(t)[W] により発電電力(瞬時電力)が得られる。また、得られた発電電力P(t)を、任意の期間積分することにより、その期間の発電電力量が得られる。
このように数1~数5は、予測対象の太陽電池モジュール21の仮想の等価回路100の日射量Gと出力I,Vとの対応関係を示す対応関係情報、あるいは、日射量に対する出力電流Iと出力電圧Vとの対応関係を示す出力定義情報として機能する。そして、この対応関係情報或いは出力定義情報を用いて、太陽電池モジュール21の出力、発電電力等を予測することができる。
次に、図1に示す等価回路100を用いて、即ち、式(1)~(5)を用いて太陽電池モジュール21の出力を予測する手法を説明する。
式(1)~(5)中の各定数及び係数は、太陽電池モジュール21毎に変動する。このため、各定数及び係数を、予測対象の太陽電池モジュール21に適した値に設定し、個々の太陽電池モジュール21に適した式(1)~(5)を求める必要がある。
このうち、式(2)~(4)の各定数の数値を求める手法については、従来と同一である。従って、ここでは、式(5)に示す並列抵抗13の抵抗値Rを求める手法を2つ説明する。
手法1:
まず、図3に示すように、等価回路100を求める対象となる太陽電池モジュール21に、測定回路51を接続する。測定回路51は、太陽電池モジュール21の出力端子TとTとの間を可変抵抗511で接続し、電圧計513により太陽電池モジュール21の出力電圧Vを測定し、電流計512により出力電流Iを測定可能としたものである。可変抵抗511の抵抗値を0~∞(開放)の間で調整できる。
次に、図4に示す処理を開始し、太陽電池モジュール21をSTCの温度条件に一致する温度25[℃]に維持した状態で、複数の日射量Gについて、太陽電池モジュール21の発電特性、即ち、I-V特性を求める(ステップS11)。ここでは、G=200,400,600,800,1000[W/m]の各照射量の光を太陽電池モジュール21に照射し、可変抵抗511の抵抗値を0(短絡)~∞(開放)まで調整して、図5に○の列で示すように、I-V特性を測定する。ここで、太陽電池モジュール21の提供元よりI-V特性が提供されている場合には、上述の実測に代えて又は実測と共に提供されたI-V特性を用いてもよい。
次に、V=0近傍の各I-V曲線を、図5に実線で示すように直線とみなし、その傾きK=dI/dVを求める(ステップS12)。
一方、式(1)~(5)において、太陽電池モジュール21の温度が25[℃]であるため、T=Tであり、(T-T)=0である。これから、近似的に I=-V/Rp+Isc,n が求められる。従って、V≒0の状態では、傾きの絶対値K=(1/Rp)である。従って、Rp=1/Kである。そこで、G=200,400,600,800,1000[W/m]のそれぞれについて、I-V曲線のV≒0領域の傾きの絶対値Kから、抵抗値Rpを求める(ステップS13)。
次に、各日射量Gと抵抗値Rpとを、図6に○印で例示するように、G-R座標にプロットする(ステップS14)。
次に、最小二乗法等を用いて、式(5)の減衰率αをフィッティングの対象として、プロットした5点を最も近似する式(5)を求める(ステップS15)。なお、STCにおける並列抵抗13の抵抗値Rp,nと基準日射量Gnとは、太陽電池モジュール21の提供元から提供されうる。
このようにして、求めた式(5)から、最終的に式(1)を求める(ステップS16)。
手法2:
次に、図7を参照して手法2を説明する。
まず、手法1と同様にして、図8に○印の列で示すように、I-V特性を測定する(ステップS21)。
次に、各日射量Gについて、Rpをフィッティング対象として、図8に実線で示すように、最も近似する式(1)を求める(ステップS22)。
次に、各日射量Gと抵抗値Rpとを、図6に○印で例示するように、G-R座標にプロットする(ステップS23)。
次に、最小二乗法等を用いて、式(5)の減衰率αをフィッティングの対象として、プロットした5点を最も近似する式(5)を求める(ステップS24)。
このようにして、求めた式(5)から、最終的に式(1)を求める(ステップS25)。
以上の手法1又は手法2により、図1に示す等価回路のI-V特性を示す式(1)が求められる。ただし、並列抵抗13の抵抗値Rを同定する手法は、この2つに限定されるものではない。
次に、CIS太陽電池モジュールのI-V特性について、抵抗値が固定の並列抵抗13を有する従来の等価回路に基づく論理値(従来の等価回路モデル)と、手法1により求められた抵抗値Rpを有する並列抵抗13を有する等価回路100に基づく論理値(手法1)と、実測値とを、比較して、図9に示す。なお、AM(Air Mass)=1.5、太陽電池モジュール21の温度=25℃(=298K)とする。
図9において、破線で示す従来の等価回路に基づくI-V曲線は、日射量Gが800W/mと1000W/mでは、○で示す実測値に適合している。しかし、日射量Gが600W/m以下では、実測値からずれてしまい、日射量Gが小さくなるに従ってずれが大きくなる。これに対し、実線で示す手法1により求められた等価回路100によるI-V曲線は、全ての日射量Gにおいて、実測値に適合している。
また、同一のCIS太陽電池モジュールのI-V特性について、従来の等価回路に基づく論理値(従来の等価回路モデル)と、手法2により求められた抵抗値Rpを有する並列抵抗13を有する等価回路100に基づく論理値(手法2)と、実測値とを、比較して、図10に示す。なお、AM(Air Mass)=1.5、太陽電池モジュール21の温度=25℃とする。
図10に示すように、実線で示す手法2により求められた等価回路によるI-V曲線は、全ての日射量Gにおいて、実測値に適合している。
このように、CIS太陽電池モジュールに関して、従来の等価回路に基づいて予測したI-V特性は、日射量Gが少ない場合に、実際の太陽電池モジュールの特性からずれてしまう。これに対して、本実施の形態の等価回路100に基づいて予測したI-V特性は、日射量Gの大小にかかわらず、実際の太陽電池モジュールの出力特性にほぼ正確に一致する。
一方、図11は、単結晶シリコンから構成された太陽電池モジュールの一例の日射量Gが200,400,600,800,1000[W/m]でのI-V特性の実測値と、手法1により求めた等価回路100に基づいて予測したI-V特性とを対比して示す。なお、減衰率α=0とする。図示するように、手法1により求めた等価回路100に基づいて予測した特性は、日射量Gの大小にかかわらず、実測値にほぼ一致している。なお、図11では、出力電流Iと出力電圧Vとを、STCでの各日射量Gにおける出力電流と出力電圧とを基準として正規化して示している。従って単位は、[p.u.]である。
また、図12は、多結晶シリコンから構成された太陽電池モジュールの一例の日射量Gが200,400,600,800,1000[W/m]でのI-V特性の実測値と、手法1により求めた式(1)に基づいて予測したI-V特性とを対比して示す。減衰率α=0とする。図示するように、手法1により求めた等価回路に基づいて予測した特性は、実測値にほぼ一致している。図12も、出力電圧Vと出力電流Iを、STCでの各照射量における出力電圧と出力電流を基準として正規化して示している。
なお、手法2により求めた式(1)に基づいて予測した場合も、高い一致度が得られる。
このように、図1に示す本願の等価回路100に基づいて予測したI-V特性は、CIS太陽電池モジュールのI-V特性に限らず、単結晶シリコン太陽電池モジュール及び多結晶シリコン太陽電池モジュールのI-V特性にも高い精度で一致する。従って、本実施の形態の等価回路100により、太陽電池モジュール21の出力を、その種類にかかわらず、より正確に予測することが可能となる。
なお、以上の説明においては、式(5)における減衰率αを求めるために、図3に示す測定回路51により、太陽電池モジュールの特性を実測する(ステップS11,S21)ことを主な例として説明した。しかし、前述したように、実測に代えて(或いは並行して)、メーカ等の提供元が提供するデータシートから太陽電池モジュールのI-V特性を求めてもよい。
次に、任意の太陽電池モジュール21について、仮想の等価回路100を特定し、特定した等価回路100に基づいて太陽電池モジュール21の出力を予測し、さらに、太陽電池モジュール21の正常・故障を診断する太陽光発電出力予測装置5について図13を参照して説明する。
太陽光発電出力予測装置5は、(i)式(5)に示す減衰率αを求めることにより、太陽電池モジュール21の出力特性を示す式(1)を求める機能と、(ii)求めた式(1)に基づいて、太陽電池モジュール21の出力を予測する機能と、(iii)予測した出力と実際の出力との差に基づいて、太陽電池モジュール21の正常・異常を診断する機能とを備える。
図13に示すように、太陽光発電出力予測装置5は、コンピュータから構成され、測定回路51と、インタフェース(I/F)52と、通信部53と、プロセッサ54と、メモリ55と、記憶部56と、操作部57と、表示部58と、を備える。
測定回路51とI/F52と通信部53とプロセッサ54とメモリ55と記憶部56と操作部57と表示部58とは通信により相互に接続されている。
測定回路51は、図3に示した測定回路51と同一の構成を有する。ただし、プロセッサ54により可変抵抗511の抵抗値が調整可能である。また、電流計512の測定値と電圧計513の測定値は、プロセッサ54に通知される。
I/F52は、温度センサ521と日射量センサ522と投光装置523とに接続される。
温度センサ521は、評価対象の太陽電池モジュール21の摂氏温度TC[℃]を測定する。I/F52は、温度センサ521の測定値をプロセッサ54に通知する。プロセッサ54は、摂氏温度TC[℃]を絶対温度T[K]に変換する。
日射量センサ522は、太陽電池モジュール21の受光面の日射量[W/m]を測定する。I/F52は、日射量センサ522の測定値をプロセッサ54に通知する。
投光装置523は、太陽電池モジュール21に光を照射する。I/F52は、プロセッサ54から指示された投光強度のアップ・ダウンを指示するコマンドを投光装置523に送信する。
通信部53は、インターネット等のネットワークNWに接続され、ネットワークNWを介して他の装置と通信する。他の装置としては、例えば、後述するパワーコンデショナ23、太陽電池モジュールのメーカのカタログ情報(データシート)を提供するメーカサーバ61、気象情報を提供する気象情報サーバ62、などがある。
プロセッサ54は、メモリ55に記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)を備える。プロセッサ54は、プログラムを実行することにより、(i)太陽電池モジュール21の式(1)を求める機能と、(ii)太陽電池モジュール21の出力を予測する機能と、(iii)太陽電池モジュール21の正常・異常を判別する診断機能とを有する。各機能の詳細については後述する。また、プロセッサ54はタイマを内蔵する。
メモリ55は、プロセッサ54のワークメモリとして機能する。メモリ55は、RAM(Random Access Memory)から構成される。
記憶部56は、フラッシュメモリ、磁気ディスク、などから構成される。記憶部56は、プロセッサ54が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部56は、評価対象の太陽電池モジュールの等価回路100のパラメータ、即ち、式(1)~(5)内の各固定値を記憶する。記憶部56は、記憶手段の一例である。
操作部57は、操作者の指示或いはデータを太陽光発電出力予測装置5に入力する。操作部57は、各種スイッチ、キーボード、タッチモジュール等の入力装置、から構成される。
表示部58は、LCD(Liquid Crystal Display)装置、有機EL(Electro-Luminescence)モジュール等から構成され、プロセッサ54の制御により種々の画像を表示する。
次に、上記構成を有する太陽光発電出力予測装置5の動作を説明する。
太陽光発電出力予測装置5は、(i)太陽電池モジュール21の等価回路を特定する(算出する)処理と、(ii)太陽電池モジュール21の出力を予測する処理と、(iii)太陽電池モジュールの正常・異常を判別する診断処理と、を実行する。
以下、各処理を順番に説明する。
(1) 等価回路特定処理
この処理は、例えば、太陽電池モジュール21を新たに購入した場合、発電特性がすぐにわからならい既設の太陽光発電システムの発電特性を評価する場合、などに実行される。
操作者は、操作部57を介して、プロセッサ54に、等価回路特定処理の実行を指示する。この指示に応答し、プロセッサ54は、記憶部56から等価回路特定処理用のプログラムをメモリ55に読み出し、図14に示す等価回路特定処理を開始する。
操作者は、太陽電池モジュール21のモジュールID、メーカ名、型式などの太陽電池モジュールを特定する情報を入力する。プロセッサ54は、入力された情報を取得してメモリ55に保存する(ステップS101)。
プロセッサ54は、入力されたメーカ名及び型式等の情報に基づいて、通信部53とネットワークNWを介して、そのメーカのメーカサーバ61にアクセスし、その型式の太陽電池モジュールについての各種データを取得する(ステップS102)。プロセッサ54は、取得したデータを、モジュールIDに対応付けて、メモリ55に格納する。この処理により、プロセッサ54は、式(1)~(5)に示した、STCにおける短絡電流Isc,n[A]、短絡電流Isc,nの温度係数KI[A/K]、STCにおける開放電圧Voc,n[V]、STCにおける開放電圧Voc,nの温度係数K[V/K]、STCにおける光起電流Ipv,n[A]、逆接続ダイオードの理想係数a、逆接続ダイオード12を流れる電流の飽和電流I0[A]、STCにおける太陽電池モジュールの温度Tn(298K=25℃)、STCにおける基準日射量Gn[W/m2]、太陽電池モジュール21の熱電圧V[V]、1モジュールあたりセル直列数Ns、STCにおける並列抵抗13の抵抗値Rp,n[Ω]、直列抵抗20の抵抗値Rs[Ω]等のデータを取得する。なお、プロセッサ54は、メーカサーバ61が、複数の日射量GにおけるI-V特性も提供している場合には、I-V特性のデータも取得しておく。
次に、プロセッサ54は、太陽電池モジュール21のI-V特性を求める(ステップS103)。なお、メーカから提供されるデータシートからI-V特性を取得した場合には、このステップS103をスキップできる。
まず、操作者は、評価対象の太陽電池モジュール21を測定回路51に接続する。また、操作者は、温度センサ521により、評価対象の太陽電池モジュール21の温度を測定し、日射量センサ522により受光面に照射される光の照射量を測定する状態とする。さらに、投光装置523により、太陽電池モジュール21に光を照射する。
この状態において、プロセッサ54は、太陽電池モジュール21のI-V特性を求める。具体的には、プロセッサ54は、日射量センサ522の測定値が200[W/m]を維持するように、投光装置523の投光強度を調整しつつ、可変抵抗511の抵抗値を調整して、日射量G=200[W/m]の状態での、I-V特性を求める。プロセッサ54は、同様にして、日射量センサ522の測定値が400,600,800,1000[W/m]の照射量で、I-V特性を求める。この段階で、プロセッサ54は、予測対象の太陽電池モジュール21の照射エネルギーに対する出力電流Iと出力電圧Vの関係を示す出力特性を求める出力特性取得手段として機能している。
次に、プロセッサ54は、取得したI-V特性に基づいて、上述した手法1又は手法2により、式(5)の減衰率αを求め、等価回路100の並列抵抗13の抵抗値Rpを特定し、さらに、式(1)~(5)を求める(ステップS104~S106)。この段階で、プロセッサ54は、対応関係情報を求める手段として機能している。
プロセッサ54は、モジュールID、メーカ名、型式、ホームページ等から取得したデータ(メーカ提供データ)、実測したI-V特性、フィッティング計算により求めた等価回路100を特定するデータを、図15に示すように、互いに対応付けて、記憶部56に格納する。記憶部56が保持するデータは、換言すれば、式(1)~(5)を定義するデータであり、太陽電池モジュール21の日射量Gと出力I,Vとの対応関係を示す対応関係情報の一例であり、また、出力電流Iと出力電圧Vとの対応関係を示す出力定義情報の一例である。また、記憶部56は保持手段の一例である。なお、データは、式の形式で記憶部56に保持されてもよく、或いは、式を構成する定数又はパラメータのみが保持されてもよい。
以上で、太陽電池モジュール21の等価回路100を特定する処理を終了する。
次に、太陽光発電出力予測装置5が太陽電池モジュール21の出力を予測する処理を説明する。
図16に示すように、太陽電池モジュール21の出力電力は、日射量Gが同一であっても、出力電圧Vと出力電流Iの組み合わせに応じて変化する。最大出力電力を得るため、太陽電池モジュール21は、図17に示すように、パワーコンデショナ23に接続されて使用される。パワーコンデショナ23は、最大電力を得るように、出力電流Iと出力電圧Vとで定まる動作点を、図16に示す最適動作点に近づけるように制御する動作点制御を行う。最適動作点は常に変動する。このため、パワーコンデショナ23は、MPPT(Maximum Power Point Tracking)方式により、最適動作点に追従しながら動作する。従って、太陽電池モジュール21の出力を予測する場合には、パワーコンデショナ23が採用するMPPTに従った予測が必要となる。
そこで、プロセッサ54は、パワーコンデショナ23が採用するMPPTの方式に従って、発電電力を予測する。ここでは、MPPTとして山登り法を使用する場合を例に、発電電力を予測する発電電力予測処理を図18のフローチャートを参照して説明する。
まず、操作者は、操作部57を操作して、モジュールIDを特定して、発電電力の予測を指示する。この指示に応答して、プロセッサ54は、記憶部56に図15に例示するように記憶されているデータのうちから、特定されたモジュールIDに対応するパラメータを読み出し、式(1)~(5)を、メモリ55上に再生する(ステップS201)。
次に、プロセッサ54は、太陽電池モジュール21の出力電圧(設定電圧)Vに、予め設定されている初期値を設定する(ステップS202)。この初期値は、図16に示すP-V特性における最適動作点より左側の登り傾斜の領域内に位置すると予想される電圧に設定される。
次に、プロセッサ54は、その時点での、太陽電池モジュール21の摂氏温度TC[℃]を、I/F52を介して温度センサ521から読み出し、絶対温度T[K]に変換する(ステップS203)。
また、プロセッサ54は、その時点での、太陽電池モジュール21の日射量G[W/m]を、日射量センサ522から読み出す(ステップS203)。この時点で、プロセッサ54と日射量センサ522とは、予測対象の太陽電池モジュール21に照射されるエネルギーの量を判別するエネルギー量判別手段として機能している。
次に、式(1)~(5)に出力電圧Vと絶対温度Tと日射量Gを代入して出力電流Iを予測し、さらに、発電電力(瞬時電力)P0=I・V[W]を求める(ステップS204)。この時点で、プロセッサ54は、エネルギー量判別手段が判別したエネルギーの量を、記憶部56に保持されている対応関係情報或いは出力定義情報に適用することにより、太陽電池モジュール21の出力(I、P)を予測する手段として機能している。
次に、V=V+ΔVとして、出力電圧Vを更新する(ステップS205)。なお、ΔVは正の微小電圧であり、例えば、電圧Vの最大電圧の0.1~0.3%、0.5V程度の値である。
次に、予め設定された更新時間ΔTを計時する(ステップS206)。更新時間ΔTは、発電電力Pを予測する周期である。更新時間ΔTは任意であるが、例えば、10~100ms、例えば、25ms程度に設定される。
プロセッサ54は、更新時間ΔTを計時すると、その時点での、太陽電池モジュール21の摂氏温度TC[℃]を、温度センサ521から読み出し、絶対温度T[K]に変換する。また、プロセッサ54は、その時点での太陽電池モジュール21の日射量G[W/m]を、日射量センサ522から読み出す(ステップS207)。
次に、プロセッサ54は、メモリ55に展開した式(1)~(5)に出力電圧Vと絶対温度Tと日射量Gを代入して、出力電流Iを算出し、さらに、発電電力P=I・Vを算出する(ステップS208)。この時点でも、プロセッサ54は、予測手段として機能している。この時点でも、プロセッサ54は、照射されたエネルギーの量を、対応関係情報或いは出力定義情報に適用することにより、太陽電池モジュール21の出力を予測する手段として機能している。
プロセッサ54は、今回予測した発電電力Pと1更新時間ΔT前に予測した発電電力P0とを比較し、いずれが大きいかを判別する(ステップS209)。
ステップS209において、P>P0と判別した場合、出力電圧Vが大きい方が大きな出力電力が得られている。従って、動作点が、図16に示すP-V特性図の最適動作点の左側、即ち、P-V特性の上り傾斜の領域に位置していると考えられる。そこで、次の発電電力Pの計算のために、V=V+ΔVとして、出力電圧Vを大きくする(ステップS210)。
一方、ステップS209において、P<P0と判別された場合、出力電圧Vが小さい方が大きな出力電力が得られている。従って、動作点が図16に示すP-V特性図の最適動作点の右側、即ち、P-V特性が下り傾斜の領域に位置していると考えられる。そこで、次の発電電力Pの計算のために、V=V-ΔVとして、出力電圧Vを小さくする(ステップS211)。
次に、予測した一連の発電電力Pと更新時間ΔTの積のP・ΔTの累算値ΣP・ΔT、即ち積分値を求めて、予測した発電電力量Wを更新する(ステップS212)。
続いて、P0=Pとし(ステップS213)、ステップS206にリターンし、更新時間ΔTだけ待機する。
以後、同様の動作を繰り返す。
この発電電力予測処理により、MPPT制御を実行するパワーコンデショナ23に接続された太陽電池モジュール21の出力電圧V、出力電流I、発電電力P、発電電力量Wを、図1に示す等価回路100に基づいて、正確に予測することができる。
なお、ステップS203とS207で読み出した日射量G、ステップS204とS208で求めた発電電力P0、P、ステップS212で求めた発電電力量W等を、それぞれ、タイムスタンプを付して記憶部56に格納してもよい。
次に、太陽光発電出力予測装置5が太陽電池モジュール21が正常か異常か判別する診断処理を図19のフローチャートを参照して説明する。
この診断処理は、例えば、周期的に起動される。
まず、プロセッサ54は、現在時刻或いは操作者の指示に基づいて、評価期間TEを設定する(ステップS301)。評価期間TEは、例えば、特定の日、特定の週、特定の月、特定の時間など任意である。
次に、プロセッサ54は、太陽電池モジュール21のモジュールIDを指定する(ステップS302)。
次に、プロセッサ54は、通信部53とネットワークNWを介してパワーコンデショナ23にアクセスし、指定された太陽電池モジュール21の評価期間TE中の実際の発電電力量(以下、実発電電力量)WRを読み出す(ステップS303)。この段階で、プロセッサ54は、予測対象の太陽電池モジュール21の実際の発電電力又は発電電力量を求める実電力取得手段として機能している。
次に、プロセッサ54は、記憶部56にアクセスし、指定された太陽電池モジュール21の評価期間TE中の予測発電電力量WEを読み出す(ステップS304)。なお、この段階で、記憶部56に記憶されているデータに基づいて、図18に示す発電電力予測処理を実行して、評価期間TE中の発電電力量を予測してもよい。この段階で、プロセッサ54は、予測対象の太陽電池モジュール21の予測発電電力又は発電電力量を求める予測発電電力取得手段として機能している。
次に、ステップS304で読み出した予測発電電力量WEとステップS303で読み出した実発電電力量WRとの差、WE-WRが基準値以上であるか否か判別する(ステップS305)。
(WE-WR)が基準値以上であると判別した場合(ステップS305:Yes)、太陽電池モジュール21が劣化又は故障して、その発電電力が設計値よりも低下している可能性がある。そこで、モジュールIDを特定して、太陽電池モジュールに異常があることを表示部58に表示して報知する(ステップS306)。
一方、(WE-WR)が基準値未満と判別した場合(ステップS305:No)、太陽電池モジュール21の出力電力は予測レベルであり、故障しておらずまた劣化も進んでいないと考えられる。そこで、ステップS306をスキップする。
この段階で、プロセッサ54は、実際の発電電力量と、予測した発電電力量との差に基づいて、予測対象の太陽電池モジュール21が異常か否かを診断する診断手段として機能している。なお、評価期間TE中の実発電電力量WR及び予測発電電力量WEに代えて、評価期間TE中の特定の時点における、実発電電力PRと予測発電電力PEを取得し、これらの差分(PE-PR)を求め、求めた差分(PE-PR)と基準値との比較により、正常・異常を判別してもよい。
続いて、全てのモジュールIDについての処理が終了したか否かを判別し(ステップS307)、終了していなければ(ステップS307:No)、モジュールIDを更新して(ステップS308)、ステップS303にリターンする。
一方、全てのモジュールIDについて、診断処理が終了したと判別すると(ステップS307:Yes)、診断処理を終了する。
この診断処理によれば、太陽電池モジュール21の出力を等価回路100により正確に予測できるので、その診断も正確に行うことができる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる太陽光発電出力予測装置5は、等価回路100の並列抵抗13の抵抗値Rを正確に求めることができ、式(1)を特定することができる。また、太陽光発電出力予測装置5は、式(1)を用いて、即ち、図1に示す等価回路に基づいて、太陽電池モジュール21の出力電圧V、出力電流I、発電電力P、発電電力量Wを、太陽電池モジュール21の種類によらず、正確に予測することができる。また、太陽電池モジュールの異常・正常をより正確に診断することができる。
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施の形態においては、太陽電池モジュール21の日射量Gを求めるために、日射量センサ522を配置したが、気象情報等を利用することも可能である。この場合、例えば、図20に示すように、モジュールIDに対応付けて、その太陽電池モジュール21の設置位置を示す位置情報、例えば、緯度経度情報を記憶部56に登録しておく。プロセッサ54は、発電電力を予測する際、図21に示すように、記憶部56から、指定されたモジュールIDに対応付けて記憶されている位置情報を読み出し(ステップS401)、通信部53を介してネットワークNW上の気象情報サーバ62にアクセスし、位置情報で特定される位置の日射情報を取得し、この日射情報から日射量Gを特定する(ステップS402)、ようにすればよい。
また、上記実施の形態では、山登り法を例にMPPT法を説明したが、他の方法を使用してもよい。
また、太陽電池モジュールの出力電流Iと出力電圧Vとの組み合わせの決め方には、MPPT法以外にパルス幅変調制御(PWM)なども知られている。このため、パワーコンデショナ23毎に出力電圧Vと出力電流Iの組み合わせの決め方(I-V組み合わせ手法)が異なることがある。この場合、パワーコンデショナ23が採用するI-V組み合わせ手法に一致する手法を用いて、太陽電池モジュール21の出力を予測することが望ましい。
このためには、例えば、太陽電池モジュール21毎に、接続されているパワーコンデショナ23が採用するIとVの組み合わせ手法を、図20に例示するように、記憶部56に登録しておく。太陽光発電出力予測装置5は、発電電力を予測する際に、図22に示すように、記憶部56からIとVの組み合わせ手法を読み出し(ステップS501)、読み出した組み合わせ手法に従って、出力電流Iと出力電圧Vとを特定し、発電電力Pを予測する(ステップS502)。このようにすれば、パワーコンデショナ23の特性に応じた予測が可能となる。
上記実施の形態においては、1台の太陽光発電出力予測装置5が、太陽電池モジュールの等価回路を特定する機能(式(1)~(5)を特定する機能)と、太陽電池モジュール21の出力を予測する機能と、太陽電池モジュール21の正常・異常を診断する機能とを全て備える例を示した。この発明はこれに限定されない。各装置が、1又は2つの機能のみを備えるようにしてもよい。例えば、第1の装置が、工事部門に配置されて、等価回路特定機能を備え、第2の装置がメンテナンス部門に配置されて、発電電力予測機能と診断機能を備えるように構成されてもよい。この際、各種パラメータ等のデータや機能がネットワーク上に分散して配置されるようにしてもよい。
式(1)~(5)において、各基準値として、標準試験状態(STC)における値を使用したが、これに限らず、任意の基準値を使用できる。
式(1)~(5)を同定する手法も、手法1と手法2に限定されず、任意である。
太陽電池モジュールに照射するエネルギーとして日射を例示したが、日光以外の光、熱、電子線などの光以外の照射エネルギーでもよい。
上述の各式では、標準試験状態(STC:Standard Test Condition)において取得される各種パラメータを使用したが、他の基準状態で取得される各種パラメータを使用して式を設定してもよい。
太陽電池モジュール21の等価回路の出力特性を示す出力定義情報として、出力電圧Vの関数としての出力電流Iの式を例示した。ただし、両者の関係を定義できるならば、グラフの形態でも、テーブルの形態でも、対応関係情報及び出力定義情報の表現形式は任意である。
等価回路100は、定電流源11と並列抵抗13を備えるならば、他の要素が追加され或いは一部の要素が削除されてもよい。
並列抵抗13の抵抗値Rを、日射量、即ち、照射されるエネルギーの大きさの指数関数としたが、これに限定されない。抵抗値Rが、日射量、即ち、照射されるエネルギーの大きさの変化に伴って変化するならば、一次関数、二次関数、等、他の形態で近似してもよい。
なお、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態と変形例によっては限定されない。本発明は特許請求の範囲に記載された技術的思想の限りにおいて、自由に応用、変形あるいは改良して、実施することができる。
5 太陽光発電出力予測装置、10 並列回路、11 定電流源、12 逆接続ダイオード、13 並列抵抗、20 直列抵抗、21 太陽電池モジュール、23 パワーコンデショナ、51 測定回路、52 インタフェース(I/F)、53 通信部、54 プロセッサ、55 メモリ、56 記憶部、57 操作部、58 表示部、61 メーカサーバ、62 気象情報サーバ、100 等価回路、511 可変抵抗、512 電流計、513 電圧計、521 温度センサ、522 日射量センサ、523 投光装置。


Claims (14)

  1. 予測対象の太陽電池モジュールの、光起電流を近似する定電流源、逆接続ダイオード及び照射されるエネルギーが多くなるに従って抵抗値が低下する特性を有する第1の抵抗の並列回路と該並列回路に直列に接続された第2の抵抗とを備える仮想の等価回路を用いて、前記予測対象の太陽電池モジュールに照射されたエネルギーと出力との対応関係を示す対応関係情報を保持する保持手段と、
    前記予測対象の太陽電池モジュールに照射されるエネルギーの量を判別するエネルギー量判別手段と、
    前記エネルギー量判別手段が判別したエネルギーの量を、前記保持手段が保持する対応関係情報に適用することにより、前記予測対象の太陽電池モジュールの出力を予測する予測手段と、
    を備え、
    前記第1の抵抗は、照射されるエネルギーの量が大きくなるに従って抵抗値が指数関数的に低下する特性を有する、
    陽光発電出力予測装置。
  2. 予測対象の太陽電池モジュールの、光起電流を近似する定電流源、逆接続ダイオード及び照射されるエネルギーが多くなるに従って抵抗値が低下する特性を有する第1の抵抗の並列回路と該並列回路に直列に接続された第2の抵抗とを備える仮想の等価回路を用いて、前記予測対象の太陽電池モジュールに照射されたエネルギーと出力との対応関係を示す対応関係情報を保持する保持手段と、
    前記予測対象の太陽電池モジュールに照射されるエネルギーの量を判別するエネルギー量判別手段と、
    前記エネルギー量判別手段が判別したエネルギーの量を、前記保持手段が保持する対応関係情報に適用することにより、前記予測対象の太陽電池モジュールの出力を予測する予測手段と、
    を備え、
    前記第1の抵抗の抵抗値Rpは式(1)で定義される、
    p(G)=Rp,n exp{α(Gn-G)} ・・・ (1)
    ここで、
    p,n:基準状態における第1の抵抗の抵抗値、
    α:定数、
    n:基準状態で照射されるエネルギーの量、
    G:照射されるエネルギーの量、
    陽光発電出力予測装置。
  3. 予測対象の太陽電池モジュールの、光起電流を近似する定電流源、逆接続ダイオード及び照射されるエネルギーが多くなるに従って抵抗値が低下する特性を有する第1の抵抗の並列回路と該並列回路に直列に接続された第2の抵抗とを備える仮想の等価回路を用いて、前記予測対象の太陽電池モジュールに照射されたエネルギーと出力との対応関係を示す対応関係情報を保持する保持手段と、
    前記予測対象の太陽電池モジュールに照射されるエネルギーの量を判別するエネルギー量判別手段と、
    前記エネルギー量判別手段が判別したエネルギーの量を、前記保持手段が保持する対応関係情報に適用することにより、前記予測対象の太陽電池モジュールの出力を予測する予測手段と、
    を備え、
    前記保持手段は、式(2)から式(6)に基づく対応関係情報を保持する太陽光発電出力予測装置。
    Figure 0007299749000004
    ・・・ (2)
    ここで、
    pv:定電流源の出力電流、即ち、光起電流、
    d:逆接続ダイオードを流れる電流、
    sh:並列抵抗を流れる電流、
    0:逆接続ダイオードの飽和電流、
    V:等価回路の出力電圧、
    s:直列抵抗の抵抗値、
    a:逆接続ダイオードの理想係数、
    t:太陽電池モジュールの熱電圧、
    p:並列抵抗の抵抗値。
    Figure 0007299749000005
    ・・・ (3)
    ここで、
    Ipv,n:基準状態における光起電流、
    I:短絡電流の温度係数、
    T:太陽電池モジュールの絶対温度、
    n:基準状態における太陽電池モジュールの温度、
    G:日射量(照射量)、
    n:基準状態における基準日射量、
    p:並列抵抗の抵抗値、
    sc,n:基準状態における短絡電流、
    Figure 0007299749000006
    ・・・ (4)
    ここで、
    sc,n:基準状態における短絡電流、
    :短絡電流の温度係数、
    T:太陽電池モジュールの絶対温度、
    n:基準状態における太陽電池モジュールの温度、
    oc,n:基準状態における開放電圧、
    V:開放電圧の温度係数、
    a:逆接続ダイオードの理想係数、
    t:太陽電池モジュールの熱電圧、
    t=NskT/q ・・・ (5)
    ここで、
    s:セルの直列数、
    k:ボルツマン定数、
    T:絶対温度、
    q:電荷素量、
    p(G)=Rp,n exp{α(Gn-G)} ・・・ (6)
    ここで、
    p,n:基準状態における並列抵抗の抵抗値、
    α:減衰率、
    n:基準状態における基準日射量、
    G:日射量(照射量)。
  4. 予測対象の太陽電池モジュールの、光起電流を近似する定電流源、逆接続ダイオード及び照射されるエネルギーが多くなるに従って抵抗値が低下する特性を有する第1の抵抗の並列回路と該並列回路に直列に接続された第2の抵抗とを備える仮想の等価回路を用いて、前記予測対象の太陽電池モジュールに照射されたエネルギーと出力との対応関係を示す対応関係情報を保持する保持手段と、
    前記予測対象の太陽電池モジュールに照射されるエネルギーの量を判別するエネルギー量判別手段と、
    前記エネルギー量判別手段が判別したエネルギーの量を、前記保持手段が保持する対応関係情報に適用することにより、前記予測対象の太陽電池モジュールの出力を予測する予測手段と、
    前記予測対象の太陽電池モジュールの照射エネルギーに対する出力電圧と出力電流の関係を示す出力特性を求める出力特性取得手段と、
    前記出力特性取得手段で求めた出力特性に適合するように、前記等価回路の第1の抵抗の抵抗値と照射されたエネルギーとの関係を求めることにより、前記対応関係情報を求める手段と、
    を備る太陽光発電出力予測装置。
  5. 前記予測対象の太陽電池モジュールは、銅とインジウムとセレンを含むCIS太陽電池モジュールから構成される、
    請求項1から4の何れか1項に記載の太陽光発電出力予測装置。
  6. 前記予測手段は、照射されるエネルギーの量と出力電圧の設定電圧とを前記対応関係情報に適用することにより、出力電流を予測し、予測した前記出力電流と前記設定電圧とから発電電力を予測する、
    請求項1から5の何れか1項に記載の太陽光発電出力予測装置。
  7. 前記予測手段は、最適動作点制御により、前記設定電圧を設定する、
    請求項6に記載の太陽光発電出力予測装置。
  8. 前記予測手段は、予測した前記発電電力を積分することにより発電電力量を予測する、
    請求項6又は7に記載の太陽光発電出力予測装置。
  9. 前記予測対象の太陽電池モジュールの実際の発電電力又は発電電力量を求める実電力取得手段と、
    前記実際の発電電力又は発電電力量と、前記予測手段が予測した発電電力又は発電電力量との差に基づいて、前記予測対象の太陽電池モジュールが異常か否かを診断する診断手段と、
    をさらに備える、
    請求項6から8の何れか1項に記載の太陽光発電出力予測装置。
  10. 前記等価回路の前記第1の抵抗の抵抗値Rpと照射されるエネルギーの量Gとの関係は式(7)で定義され、前記対応関係情報を求める手段は、前記予測対象の太陽電池モジュールの出力電流と出力電圧との関係に適合するように、定数αを求める、
    p(G)=Rp,n exp{α(Gn-G)} ・・・ (7)
    p,n:基準状態における第1の抵抗の抵抗値、
    α:定数、
    n:基準状態において照射されるエネルギーの量、
    G:照射されるエネルギーの量、
    請求項に記載の太陽光発電出力予測装置。
  11. 太陽電池モジュールの、起電流を近似する定電流源と照射されるエネルギーの大きさに応じて抵抗値が変化する特性を有する抵抗との並列回路を備える等価回路の出力電流と出力電圧との対応関係を示す出力定義情報を記憶し、
    照射されるエネルギーの大きさを前記出力定義情報に適用することにより、前記太陽電池モジュールの出力を予測し
    前記抵抗は、照射されるエネルギーの量が大きくなるに従って抵抗値が指数関数的に低下する特性を有する、
    太陽光発電出力予測方法。
  12. 予測対象の太陽電池モジュールの照射エネルギーに対する出力電圧と出力電流の関係を示す出力特性を求め、
    求めた出力特性に合致するように、前記予測対象の太陽電池モジュールの、起電流を近似する定電流源と照射されるエネルギーの大きさに応じて抵抗値が変化する特性を有する抵抗との並列回路を備える等価回路の出力電流と出力電圧との対応関係を示す出力定義情報を設定し、
    照射されるエネルギーの大きさを、設定された前記出力定義情報に適用することにより、前記予測対象の太陽電池モジュールの出力を予測する、
    太陽光発電出力予測方法。
  13. コンピュータに、
    太陽電池モジュールの、起電流を近似する定電流源と照射されるエネルギーの大きさに応じて抵抗値が変化する特性を有する抵抗との並列回路を備える等価回路の出力電流と出
    力電圧との対応関係を示す出力定義情報を記憶し、
    照射されるエネルギーの大きさを前記出力定義情報に適用することにより、前記太陽電池モジュールの出力を予測
    前記抵抗は、照射されるエネルギーの量が大きくなるに従って抵抗値が指数関数的に低下する特性を有する、
    処理を実行させるプログラム。
  14. コンピュータに、
    予測対象の太陽電池モジュールの照射エネルギーに対する出力電圧と出力電流の関係を示す出力特性を求め、
    求めた出力特性に合致するように、前記予測対象の太陽電池モジュールの、起電流を近似する定電流源と照射されるエネルギーの大きさに応じて抵抗値が変化する特性を有する抵抗との並列回路を備える等価回路の出力電流と出力電圧との対応関係を示す出力定義情報を設定し、
    照射されるエネルギーの大きさを、設定された前記出力定義情報に適用することにより、前記予測対象の太陽電池モジュールの出力を予測する、
    処理を実行させるプログラム。
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