JP7299494B2 - Foam molded article and method for producing the same - Google Patents
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Description
本発明は、発泡成形体及びその製造方法に関する。 TECHNICAL FIELD The present invention relates to a foam molded article and a method for producing the same.
特許文献1には、自動車のダッシュボードには、空調装置からの空気を通風させるためダクト(「インパネダクト」と称される。)が設けられる。このようなダクトには、断熱性や静音性を考慮して発泡成形体で構成される発泡ダクトが用いられることがある(特許文献1)。
In
特許文献1のような発泡ダクトは、断熱性及び軽量性に優れているという利点ある一方で機械強度が高くない。このため、特許文献1の発泡ダクトは、フットダクトのように機械的負荷を受けやすい用途に用いることが困難であり、機械強度を高めることが望まれている。
A foam duct as disclosed in
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、機械強度に優れた発泡成形体を提供するものである。 The present invention has been made in view of such circumstances, and provides a foam molded article having excellent mechanical strength.
本発明によれば、互いに離間されたベース壁と対向壁を有する発泡成形体であって、前記発泡成形体は、前記ベース壁と前記対向壁の間にインナーリブを有し、前記インナーリブは、前記ベース壁から前記対向壁に向かって延び、かつ前記インナーリブの先端が前記対向壁に溶着されている、発泡成形体が提供される。 According to the present invention, there is provided a foam-molded article having a base wall and an opposing wall spaced apart from each other, the foam-molded article having an inner rib between the base wall and the opposing wall, wherein the inner rib is , a foam molded body extending from the base wall toward the opposing wall, and the tips of the inner ribs being welded to the opposing wall.
本発明の発泡成形体は、インナーリブを有するので、機械強度が優れている。また、発泡成形体であるので、断熱性及び軽量性にも優れている。 Since the foam molded article of the present invention has inner ribs, it has excellent mechanical strength. Moreover, since it is a foam molding, it is excellent also in heat insulation and lightness.
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記記載の発泡成形体であって、前記インナーリブは、前記先端に向かって幅が大きくなる形状である、発泡成形体である。
好ましくは、前記記載の発泡成形体であって、前記ベース壁の内面と前記対向壁の内面の間の距離をDをとし、前記ベース壁の内面からの距離が0.1Dの位置での前記インナーリブの幅をW1とし、前記ベース壁の内面からの距離が0.9Dの位置での前記インナーリブの幅をW2とすると、W2/W1が1.5以上である、発泡成形体である。
好ましくは、前記記載の発泡成形体であって、前記インナーリブは、前記先端に向かって発泡倍率が大きくなるように構成される、発泡成形体である。
好ましくは、前記記載の発泡成形体であって、前記ベース壁の内面と、前記対向壁の内面の間の距離をDをとし、前記ベース壁の内面からの距離が0.0D~0.2Dの範囲内の部位での前記インナーリブの発泡倍率をP1とし、前記ベース壁の内面からの距離が0.8D~1.0Dの範囲内の部位の前記インナーリブの発泡倍率をP2とすると、P2/P1が1.2以上である、発泡成形体である。
Various embodiments of the present invention are illustrated below. The embodiments shown below can be combined with each other.
Preferably, in the foam-molded article described above, the inner rib has a shape in which the width increases toward the tip.
Preferably, in the foam molded article described above, the distance between the inner surface of the base wall and the inner surface of the opposing wall is D, and the distance from the inner surface of the base wall is 0.1D. The foam molded article has a ratio of W2/W1 of 1.5 or more, where W1 is the width of the inner rib and W2 is the width of the inner rib at a position 0.9D from the inner surface of the base wall. .
Preferably, in the foam-molded article described above, the inner rib is a foam-molded article configured such that the expansion ratio increases toward the tip.
Preferably, in the foamed molded article described above, the distance between the inner surface of the base wall and the inner surface of the opposing wall is D, and the distance from the inner surface of the base wall is 0.0D to 0.2D. Let P1 be the foaming ratio of the inner rib at the portion within the range of and P2 be the expansion ratio of the inner rib at the portion within the range of 0.8D to 1.0D from the inner surface of the base wall, It is a foam molded article having a P2/P1 ratio of 1.2 or more.
好ましくは、開閉可能に構成された第1及び第2金型を用いた発泡成形体の製造方法であって、第1金型は、第1金型のキャビティ面からの突出長が可変に構成されたスライドコアを備え、配置工程と、型閉じ工程と、ブロー工程を備え、前記配置工程では、第1及び第2金型の間に発泡パリソンを配置し、前記発泡パリソンは、第1金型に対向するベース部と、前記ベース部に対向する対向部を備え、前記型閉じ工程では、前記スライドコアを前記キャビティ面から突出させた状態で第1及び第2金型を型閉じすることによって、前記ベース部から前記対向部に向かって凹む凹部を形成すると共に前記凹部の先端を前記対向部に溶着させ、前記ブロー工程では、前記スライドコアを後退させながら第1及び第2金型内の前記発泡パリソン内にブロー圧を加える、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、第1及び第2金型の型閉じ完了から前記スライドコアの後退開始までの時間は、1~5秒である、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記ブロー圧は、2~6kgf/cm2である、方法である。
Preferably, it is a method for manufacturing a foam molded article using first and second molds configured to be openable and closable, wherein the first mold is configured such that the projection length from the cavity surface of the first mold is variable. an arranging step, a mold closing step, and a blowing step, wherein the arranging step places a foamed parison between first and second molds; A base portion facing a mold and a facing portion facing the base portion are provided, and in the mold closing step, the first and second molds are closed while the slide core protrudes from the cavity surface. By forming a recess that is recessed from the base portion toward the facing portion, the tip of the recess is welded to the facing portion, and in the blowing step, the slide core is retracted and placed in the first and second molds. applying a blow pressure within said foamed parison of.
Preferably, in the method described above, the time from the completion of mold closing of the first and second molds to the start of retraction of the slide core is 1 to 5 seconds.
Preferably, the method described above, wherein the blow pressure is 2 to 6 kgf/cm 2 .
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。 Embodiments of the present invention will be described below. Various features shown in the embodiments shown below can be combined with each other. In addition, the invention is established independently for each characteristic item.
1.発泡成形体10の構成
図1~図2に示す発泡成形体10は、互いに離間されたベース壁10aと対向壁10bを有する。ベース壁10aと対向壁10bは、周囲を取り囲む周囲壁10cによって連結され、発泡成形体10内部に空間が形成される。発泡成形体10は、ベース壁10aと対向壁10bの間にインナーリブ3を有する。インナーリブ3は、ベース壁10aから対向壁10bに向かって延び、かつインナーリブ3の先端3bが対向壁10bに溶着されている。このような構成によれば、断熱性、軽量性、及び機械強度に優れる。
1. Configuration of Foam Mold 10 The
発泡成形体10は、ポリオレフィンなどの樹脂を発泡させた発泡樹脂で構成される。発泡成形体10の発泡倍率は、1.2~5.0倍が好ましく、1.5~4.0倍がさらに好ましい。発泡倍率が低すぎると、断熱性が不十分になる場合がある。一方、発泡倍率が高すぎると、発泡成形体10の強度が不十分になる場合がある。発泡倍率は、具体的には例えば、1.2、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0倍であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
The foam molded
発泡成形体10は、断熱性、軽量性、及び機械強度が必要とされる任意の用途に好適に用いられる。発泡成形体10は、一例では、ダクトとして用いられ、特に高い機械強度が要求されるフットダクトとして用いられることが好ましい。発泡成形体10の機械強度を向上させるには、例えば、側面に溝状リブを設ける手段もあるが、このような手段では流通断面積が大きく低減されるので、ダクト性能の低下が著しい。一方、インナーリブ3は溝状リブよりも断面積を小さくすることができるので、ダクト性能への悪影響を最小限にしつつ、機械強度を向上させることができる。
The foam molded
図4~図7に示すように、インナーリブ3は、発泡パリソン23に形成した溝状の凹部23cの対向する側面同士を溶着することによって形成されるので、発泡成形体10には、図1に示すように、通常はベース壁10a側に露出する溶着跡3aが形成される。
As shown in FIGS. 4 to 7, the inner ribs 3 are formed by welding opposing side surfaces of groove-
図2Bに示すように、インナーリブ3は、先端3bに向かって幅が大きくなる形状(先端広がり形状)であることが好ましい。これによって、対向壁10bの機械強度を向上させることができる。ところで、発泡成形体10の機械強度向上の観点からはインナーリブ3を形成するピッチをできるだけ狭くすることが望ましいが、インナーリブ3のピッチを狭くすることは技術的に容易ではない。なぜなら、インナーリブ3のピッチを狭くすると、スライドコア24(図4を参照)のピッチも狭くする必要があるが、金型21には、通常、水冷管や真空配管も配置されるので、スライドコア24のピッチを狭めるには限界があるからである。一方、図2Bに示すように、先端3bに向かって幅が大きくなるようにインナーリブ3を構成すると、対向壁10bでは、隣接するインナーリブ3間の距離が狭まるので、インナーリブ3のピッチを狭くするのと同様の機械強度の向上効果が得られる。
As shown in FIG. 2B, it is preferable that the inner rib 3 has a shape in which the width increases toward the
図2Bに示すように、ベース壁10aの内面と、対向壁10bの内面の間の距離をDをとし、ベース壁10aの内面からの距離が0.1Dの位置でのインナーリブ3の幅をW1とし、ベース壁10aの内面からの距離が0.9Dの位置でのインナーリブの幅をW2とすると、W2/W1が1.5以上であることが好ましい。この場合に、機械強度の向上効果が顕著であるからである。W2/W1は、例えば、1.5~6.0であり、具体的には例えば、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
As shown in FIG. 2B, the distance between the inner surface of the
一例では、インナーリブ3の先端広がり形状は、図5~図7に示すように、スライドコア24を後退させるときに凹部23cの底に近い部位ほど気泡膨張の程度が大きくなって、発泡倍率が大きくなることによって形成される。この場合、インナーリブ3は、先端3bに向かって発泡倍率が大きくなる。
In one example, as shown in FIGS. 5 to 7, when the
図2Bに示すように、ベース壁10aの内面からの距離が0.0D~0.2Dの範囲内の部位でのインナーリブ3の発泡倍率をP1とし、ベース壁10aの内面からの距離が0.8D~1.0Dの範囲内の部位の前記インナーリブの発泡倍率をP2とすると、P2/P1が1.2以上であることが好ましい。この場合、発泡成形体10の軽量化が顕著である。P2/P1 は、例えば、1.2~4.0であり、具体的には例えば、1.2、1.4、1.6、1.8、2.0、2.2、2.4、2.6、2.8、3.0、3.2、3.4、3.6、3.8、4.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
As shown in FIG. 2B, P1 is the expansion ratio of the inner rib 3 at a portion within the range of 0.0D to 0.2D from the inner surface of the
2.成形機1の構成
最初に、図3を用いて、本発明の一実施形態の発泡成形体10の製造に利用可能な成形機1について説明する。成形機1は、樹脂供給装置2と、ヘッド18と、第1及び第2金型21,22を備える。樹脂供給装置2は、ホッパー12と、押出機13と、インジェクタ16と、アキュームレータ17を備える。押出機13とアキュームレータ17は、連結管25を介して連結される。アキュームレータ17とヘッド18は、連結管27を介して連結される。
以下、各構成について詳細に説明する。
2. Configuration of
Each configuration will be described in detail below.
<ホッパー12,押出機13>
ホッパー12は、原料樹脂11を押出機13のシリンダ13a内に投入するために用いられる。原料樹脂11の形態は、特に限定されないが、通常は、ペレット状である。原料樹脂11は、例えばポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂である。原料樹脂11は、ホッパー12からシリンダ13a内に投入された後、シリンダ13a内で加熱されることによって溶融されて溶融樹脂になる。また、シリンダ13a内に配置されたスクリューの回転によってシリンダ13aの先端に向けて搬送される。スクリューは、シリンダ13a内に配置され、その回転によって溶融樹脂を混練しながら搬送する。
<
The
<インジェクタ16>
シリンダ13aには、シリンダ13a内に発泡剤を注入するためのインジェクタ16が設けられる。インジェクタ16から注入される発泡剤は、物理発泡剤、化学発泡剤、及びその混合物が挙げられるが、物理発泡剤が好ましい。物理発泡剤としては、空気、炭酸ガス、窒素ガス、水等の無機系物理発泡剤が好ましい。
<
The
<アキュームレータ17、ヘッド18>
原料樹脂と発泡剤が溶融混練されてなる溶融樹脂11aは、シリンダ13aの樹脂押出口から押し出され、連結管25を通じてアキュームレータ17内に注入される。アキュームレータ17は、シリンダ17aとその内部で摺動可能なピストン17bを備えており、シリンダ17a内に溶融樹脂11aが貯留可能になっている。そして、シリンダ17a内に溶融樹脂11aが所定量貯留された後にピストン17bを移動させることによって、連結管27を通じて溶融樹脂11aをヘッド18内に設けられたダイスリットから押し出して垂下させて発泡パリソン23を形成する。発泡パリソン23の形状は、特に限定されず、筒状であってもよく、シート状であってもよい。
<
A
<第1及び第2金型21,22>
発泡パリソン23は、開閉可能に構成された金型21,22間に導かれる。金型21,22を用いて発泡パリソン23の成形を行うことによって、図1に示すような発泡成形体10が得られる。
<First and
A foamed
図4に示すように、金型21,22は、キャビティ面21a,22aを備える。金型21,22が閉じた状態でキャビティ面21a,22aが組み合わさってキャビティの外面が構成される。キャビティ面21a,22aの周囲にはピンチオフ部21b,22bが設けられる。金型21には、複数のスライドコア24が設けられる。複数のスライドコア24は、連結部28で互いに連結されていて、同時にスライド移動が可能になっている。スライドコア24は、キャビティ面21aからの突出長が可変に構成されている。
As shown in FIG. 4, the
3.発泡ダクトの製造方法
本実施形態の発泡ダクトの製造方法は、配置工程と、型閉じ工程と、ブロー工程、後処理工程を備える。
3. Method for Manufacturing Foamed Duct The method for manufacturing a foamed duct according to the present embodiment includes an arrangement step, a mold closing step, a blowing step, and a post-treatment step.
(a)配置工程
配置工程では、図3~図4に示すように、金型21,22の間に発泡パリソン23を配置する。発泡パリソン23の発泡倍率の説明は、発泡成形体10の発泡倍率の説明と同様である。発泡パリソン23は、第1金型21に対向するベース部23aと、ベース部23aに対向する対向部23bを備える。ベース部23aの外面が第1金型21に対向し、対向部23bの外面が第2金型22に対向し、ベース部23aと対向部23bの内面同士が互いに対向する。
(a) Placement Step In the placement step, the foamed
(b)型閉じ工程
型閉じ工程では、図5~図6に示すように、スライドコア24をキャビティ面21aから突出させた状態で金型21,22を型閉じすることによってベース部23aから対向部23bに向かって凹む凹部23cを形成すると共に凹部23cの先端23c1を対向部23bに溶着させる。スライドコア24は、先端24aとキャビティ面22aの間に隙間ができるように突出させる。隙間を設けることによってインナーリブ3の先端3b近傍の肉厚が大きくなって機械強度が向上する。先端24aとキャビティ面22aの間の距離をSとし、発泡パリソン23の肉厚をTp(図4を参照)とすると、Tp/Sは、例えば、0.5~4.0であり、具体的には例えば、0.5、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
(b) Mold Closing Step In the mold closing step, as shown in FIGS. 5 and 6, the
スライドコア24の厚さをTsとすると、Ts/Tpは、例えば、0.1~4.0であり、具体的には例えば、0.1、0.2、0.5、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
Assuming that the thickness of the
(c)ブロー工程
ブロー工程では、図7に示すように、スライドコア24を後退させながら金型21,22内において袋状になっている発泡パリソン23内にブロー圧を加える。これによって、凹部23cの対向する側面同士が溶着されて、インナーリブ3が形成される。また、スライドコア24を素早く後退させると、スライドコア24の先端24aと凹部23cの底の間が減圧状態となり、発泡パリソン23に含まれる気泡が膨張する。このため、先端3bに向かって発泡倍率が大きくなる構成のインナーリブ3が形成される。また、発泡倍率が大きくなることに伴って、インナーリブ3の幅が大きくなるので、先端3bに向かって幅が大きくなる形状のインナーリブ3が得られる。スライドコア24を後退させる際に凹部23cの底がスライドコア24と共に移動しないように、金型22に設けた減圧吸引孔を通じて発泡パリソン23の減圧吸引しておくこと好ましい。
(c) Blowing Step In the blowing step, as shown in FIG. 7, blow pressure is applied to the bag-shaped foamed
金型21,22の型閉じ完了からスライドコア24の後退開始までの時間は、1~5秒が好ましく、2~4秒がさらに好ましい。この時間が短すぎると先端23c1での溶着が不十分になったり、インナーリブ3に歪みが発生しやすい。一方、この時間が長すぎると、凹部23cの対向する内面同士が溶着せずに、インナーリブ3が形成されない場合がある。この時間は、具体的には例えば、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5秒であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
The time from the completion of mold closing of the
ブロー圧は、2~6kgf/cm2が好ましく、3~5kgf/cm2がさらに好ましい。ブロー圧が低すぎるとインナーリブ3が割れてしまう場合があり、ブロー圧が高すぎると気泡が潰れて発泡倍率が低くなってしまう場合がある。ブロー圧は、具体的には例えば、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6kgf/cm2であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。 The blow pressure is preferably 2-6 kgf/cm 2 , more preferably 3-5 kgf/cm 2 . If the blow pressure is too low, the inner ribs 3 may crack. Specifically, the blow pressure is, for example, 2, 2.5, 3, 3.5, 4, 4.5, 5, 5.5, 6 kgf/cm 2 , and any one of the numerical values exemplified here is 2 It may be within a range between two.
(d)後処理工程
後処理工程では、ピンチオフ部21b,22bの外側に形成されたバリ23dを除去して、図1に示す構造の発泡成形体10が得られる。
(d) Post-treatment Step In the post-treatment step, the
発泡成形体10に対して種々の処理を施して、最終製品を得ることができる。例えば、最終製品がダクトである場合、発泡成形体10の袋部を切断して、エアーを流通させるための開口部を形成することができる。
A final product can be obtained by subjecting the foam molded
図3に示す成形機1を用いて、図1に示す構成の発泡成形体10を作製した。原料樹脂には、プロピレン単独重合体(ポレアリス社(Borealis AG)製、商品名「Daploy WB140」)と、長鎖分岐ポリプロピレン(日本ポリプロ株式会社製、商品名「EX6000K」)を質量比30:70で混合し、樹脂100質量部に対して、核剤として20wt%の炭酸水素ナトリウム系発泡剤を含むLDPEベースマスターバッチ(大日精化工業株式会社製、商品名「ファインセルマスターP0217K」)を1.0重量部、および着色剤として40wt%のカーボンブラックを含むLLDPEベースマスターバッチ1.0重量部を添加したものを用いた。発泡パリソン23の温度が190~200℃になるように各部位の温度制御を行った。発泡剤は、N2ガスを用い、インジェクタ16を介して注入した。
Using the
以上の条件で形成された発泡パリソン23を金型21,22の間に配置し、ブロー成形を行って図1に示す発泡成形体10を作製した。
The foamed
詳細な条件は、以下の通りである。
発泡成形体10全体の発泡倍率:2倍
発泡成形体10全体の平均肉厚:2mm
先端24aとキャビティ面22aの間の距離S:4mm
スライドコア24の厚さTs:4mm
Detailed conditions are as follows.
Expansion ratio of the entire foam molded article 10: 2 Average thickness of the entire foam molded article 10: 2 mm
Distance S between
Thickness Ts of slide core 24: 4 mm
発泡成形体10の断面写真を図8に示す。図8の写真では、W2/W1=2.84であり、P2/P1=1.52であった。
A cross-sectional photograph of the foam molded
1 :成形機
2 :樹脂供給装置
3 :インナーリブ
3a :溶着跡
3b :先端
10 :発泡成形体
10a :ベース壁
10b :対向壁
10c :周囲壁
11 :原料樹脂
11a :溶融樹脂
12 :ホッパー
13 :押出機
13a :シリンダ
16 :インジェクタ
17 :アキュームレータ
17a :シリンダ
17b :ピストン
18 :ヘッド
21 :第1金型
21a :キャビティ面
21b :ピンチオフ部
22 :第2金型
22a :キャビティ面
22b :ピンチオフ部
23 :発泡パリソン
23a :ベース部
23b :対向部
23c :凹部
23d :バリ
24 :スライドコア
24a :先端
25 :連結管
27 :連結管
28 :連結部
REFERENCE SIGNS LIST 1: Molding machine 2: Resin supply device 3:
Claims (6)
前記発泡成形体は、前記ベース壁と前記対向壁の間にインナーリブを有し、
前記インナーリブは、前記ベース壁から前記対向壁に向かって延び、かつ前記インナーリブの先端が前記対向壁に溶着されており、
前記インナーリブは、前記先端に向かって発泡倍率が大きくなるように構成される、発泡成形体。 A foam molded body having a base wall and an opposing wall spaced apart from each other,
The foam molded body has an inner rib between the base wall and the opposing wall,
The inner rib extends from the base wall toward the opposing wall, and a tip of the inner rib is welded to the opposing wall,
The foam-molded article, wherein the inner rib is configured such that the expansion ratio increases toward the tip .
前記発泡成形体は、前記ベース壁と前記対向壁の間にインナーリブを有し、
前記インナーリブは、前記ベース壁から前記対向壁に向かって延び、かつ前記インナーリブの先端が前記対向壁に溶着されており、
前記ベース壁の内面と、前記対向壁の内面の間の距離をDをとし、
前記ベース壁の内面からの距離が0.0D~0.2Dの範囲内の部位での前記インナーリブの発泡倍率をP1とし、
前記ベース壁の内面からの距離が0.8D~1.0Dの範囲内の部位の前記インナーリブの発泡倍率をP2とすると、
P2/P1が1.2以上である、発泡成形体。 A foam molded body having a base wall and an opposing wall spaced apart from each other,
The foam molded body has an inner rib between the base wall and the opposing wall,
The inner rib extends from the base wall toward the opposing wall, and a tip of the inner rib is welded to the opposing wall,
Let D be the distance between the inner surface of the base wall and the inner surface of the opposing wall,
Let P1 be the foaming ratio of the inner rib at a portion within the range of 0.0D to 0.2D from the inner surface of the base wall,
Assuming that the expansion ratio of the inner rib at a portion within the range of 0.8D to 1.0D from the inner surface of the base wall is P2,
A foam molded article, wherein P2/P1 is 1.2 or more .
前記インナーリブは、前記先端に向かって幅が大きくなる形状である、発泡成形体。 The foam molded article according to claim 1 or claim 2 ,
The foam-molded article, wherein the inner rib has a shape in which the width increases toward the tip.
前記ベース壁の内面と前記対向壁の内面の間の距離をDをとし、
前記ベース壁の内面からの距離が0.1Dの位置での前記インナーリブの幅をW1とし、
前記ベース壁の内面からの距離が0.9Dの位置での前記インナーリブの幅をW2とすると、
W2/W1が1.5以上である、発泡成形体。 The foam molded article according to any one of claims 1 to 3 ,
Let D be the distance between the inner surface of the base wall and the inner surface of the opposing wall,
W1 is the width of the inner rib at a position 0.1D from the inner surface of the base wall,
Assuming that the width of the inner rib at the position of 0.9D from the inner surface of the base wall is W2,
A foam molded article, wherein W2/W1 is 1.5 or more.
第1金型は、第1金型のキャビティ面からの突出長が可変に構成されたスライドコアを備え、
配置工程と、型閉じ工程と、ブロー工程を備え、
前記配置工程では、第1及び第2金型の間に発泡パリソンを配置し、
前記発泡パリソンは、第1金型に対向するベース部と、前記ベース部に対向する対向部を備え、
前記型閉じ工程では、前記スライドコアを前記キャビティ面から突出させた状態で第1及び第2金型を型閉じすることによって、前記ベース部から前記対向部に向かって凹む凹部を形成すると共に前記凹部の先端を前記対向部に溶着させ、
前記ブロー工程では、前記スライドコアを後退させながら第1及び第2金型内の前記発泡パリソン内にブロー圧を加え、
第1及び第2金型の型閉じ完了から前記スライドコアの後退開始までの時間は、1~5秒である、方法。 A method for manufacturing a foamed molded product using first and second molds that can be opened and closed,
The first mold has a slide core whose projection length from the cavity surface of the first mold is variable,
Equipped with an arrangement process, a mold closing process, and a blow process,
In the arranging step, the foamed parison is arranged between the first and second molds,
The foamed parison has a base portion facing the first mold and a facing portion facing the base portion,
In the mold closing step, the first and second molds are closed while the slide core protrudes from the cavity surface, thereby forming a concave portion recessed from the base portion toward the facing portion, and welding the tip of the concave portion to the facing portion;
In the blowing step, blow pressure is applied to the foamed parison in the first and second molds while retracting the slide core ,
The method , wherein the time from the completion of mold closing of the first and second molds to the start of retraction of the slide core is 1 to 5 seconds .
前記ブロー圧は、2~6kgf/cm2である、方法。 6. The method of claim 5 , wherein
The method, wherein the blow pressure is 2 to 6 kgf/cm 2 .
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