JP7299183B2 - 焼結体、ヒートシンク、焼結体の製造方法及びヒートシンクの製造方法 - Google Patents

焼結体、ヒートシンク、焼結体の製造方法及びヒートシンクの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7299183B2
JP7299183B2 JP2020038375A JP2020038375A JP7299183B2 JP 7299183 B2 JP7299183 B2 JP 7299183B2 JP 2020038375 A JP2020038375 A JP 2020038375A JP 2020038375 A JP2020038375 A JP 2020038375A JP 7299183 B2 JP7299183 B2 JP 7299183B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sintered body
diamond particles
sam film
producing
diamond
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020038375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021139006A (ja
Inventor
淳一郎 塩見
斌 許
英之 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Tokyo NUC
Toyota Motor Corp
Original Assignee
University of Tokyo NUC
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Tokyo NUC, Toyota Motor Corp filed Critical University of Tokyo NUC
Priority to JP2020038375A priority Critical patent/JP7299183B2/ja
Publication of JP2021139006A publication Critical patent/JP2021139006A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7299183B2 publication Critical patent/JP7299183B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Description

本発明は、焼結体、ヒートシンク、焼結体の製造方法及びヒートシンクの製造方法に関する。
非特許文献1には、引張強度及び熱伝導率を向上させるために、ダイヤモンド粒子を含有させた銅-ダイヤモンド複合体を含む焼結体の製造方法が記載されている。非特許文献1の製造方法では、表面に炭化ホウ素層を形成したダイヤモンド粒子と銅粉末との混合物を加熱焼結することにより、銅-ダイヤモンド複合体を含む焼結体を製造している。
Youhong Sun, Linkai He, Chi Zhang, Qingnan Meng, Baochang Liu, Ke Gao, Mao Wen & Weitao Zheng,"Enhanced tensile strength and thermal conductivity in copper diamond composites with B4C coating", Scientific Reports volume 7, Article number: 10727 (2017), [online],[令和2年2月13日検索],インターネット <URL:https://www.nature.com/articles/s41598-017-11142-y>
例えば、非特許文献1に記載されたような製造方法では、ダイヤモンド粒子の表面に炭化ホウ素層等の炭化物を含む膜を、拡散を伴う化学反応を利用して形成しているため、原理的に、数ナノオーダーの薄い膜を形成することができない。また、ダイヤモンド粒子の表面に炭化ホウ素層を形成した後に加熱焼結を行っている。このようなことから、炭化物を含む膜が厚くなってしまい熱抵抗となり、複合材の熱伝導率が低下する。また、銅-ダイヤモンド複合体を形成する際の加熱焼結工程において、ダイヤモンド粒子表面の炭化ホウ素等の炭化物の反応が進み、所望の構造及び厚さを持つような炭化物を含む膜が形成されず、熱伝導率の低下及び熱伝導率のばらつきが発生する。
また、そのような銅-ダイヤモンド複合体を含む焼結体をヒートシンクに適用した場合には、所望の熱伝導率を得られず、放熱性を向上させることができない。
本発明は、そのような課題を解決するためになされたものであり、熱伝導率を向上させることができる焼結体、ヒートシンク、焼結体の製造方法及びヒートシンクの製造方法を提供する。
本実施形態の焼結体における特徴の1つは、ダイヤモンド粒子の表面に、自己組織化単分子膜(Self-Assembled Monolayer、以下、SAM膜と呼ぶ。)を形成することである。以下で述べる自己組織化単分子膜とは、有機分子の溶液や蒸気中に材料を置いておくことで、有機分子が材料表面に化学吸着し、例えば、厚さ1~2[nm]の有機分子の配向性がそろった単分子膜が形成されることを示す。
本実施形態に係る焼結体は、焼結された銅部材と、前記銅部材中に分散した複数のダイヤモンド粒子と、各ダイヤモンド粒子と、前記銅部材との間に形成された自己組織化単分子膜と、を備える。
本実施形態に係る焼結体は、焼結された銅部材と、銅部材中に分散した複数の炭素フィラーと、各炭素フィラーと、前記銅部材との間に形成された自己組織化単分子膜と、を備える。
上記焼結体において、前記自己組織化単分子膜の銅部材側の官能基は、CHを含んでもよい。
上記焼結体において、前記自己組織化単分子膜の銅部材側の官能基は、NHを含んでもよい。
上記焼結体において、前記自己組織化単分子膜の銅部材側の官能基は、SHを含んでもよい。
上記焼結体において、前記複数のダイヤモンド粒子の体積分率は、略50%でもよい。
上記焼結体において、前記複数の炭素フィラーの体積分率は、略50%でもよい。
本実施形態に係るヒートシンクは、上記焼結体を含む。
本実施形態に係る焼結体の製造方法は、ダイヤモンド粒子の表面にシランカップリングを用いて自己組織化単分子膜を形成するステップと、前記自己組織化単分子膜が形成された複数の前記ダイヤモンド粒子と銅粉末とを焼結させるステップと、を備える。
本実施形態に係る焼結体の製造方法は、炭素フィラーの表面にシランカップリングを用いて自己組織化単分子膜を形成するステップと、前記自己組織化単分子膜が形成された複数の前記炭素フィラーと銅粉末とを焼結させるステップと、を備える。
上記焼結体の製造方法の前記自己組織化単分子膜を形成するステップにおいて、前記自己組織化単分子膜の銅部材側の官能基は、CHを含むようにしてもよい。
上記焼結体の製造方法の前記自己組織化単分子膜を形成するステップにおいて、前記自己組織化単分子膜の銅部材側の官能基は、NHを含むようにしてもよい。
上記焼結体の製造方法の前記自己組織化単分子膜を形成するステップにおいて、前記自己組織化単分子膜の銅部材側の官能基は、SHを含むようにしてもよい。
上記焼結体の製造方法の前記ダイヤモンド粒子と銅粉末とを焼結させるステップにおいて、前記複数のダイヤモンド粒子の体積分率を、略50%としてもよい。
上記焼結体の製造方法の前記炭素フィラーと銅粉末とを焼結させるステップにおいて、前記複数の炭素フィラーの体積分率を、略50%としてもよい。
上記焼結体の製造方法において、前記自己組織化単分子膜の銅部材側の官能基がCHを含む場合、NHを含む場合及びSHを含む場合の界面熱コンダクタンスを測定するステップをさらに備え、前記自己組織化単分子膜を形成するステップにおいて、測定した前記界面熱コンダクタンスに基づいて、前記自己組織化単分子膜の前記銅部材側の官能基を選択してもよい。
上記焼結体の製造方法において、前記ダイヤモンド粒子をピラニア溶液に浸すことにより、前記ダイヤモンド粒子の表面に水酸基を形成するステップをさらに備えてもよい。
本実施形態に係るヒートシンクの製造方法は、上記焼結体の製造方法と、前記焼結体を用いてヒートシンクを形成するステップと、を備える。
本実施形態によれば、熱伝導率を向上させることができる焼結体、ヒートシンク、焼結体の製造方法及びヒートシンクの製造方法を提供することができる。
比較例に係る焼結体の製造方法を例示したフローチャート図である。 比較例に係る焼結体の製造方法において、ダイヤモンド粒子、ホウ素、ホウ酸を混合させた混合物を例示した図である。 比較例に係る焼結体の製造方法において、ダイヤモンド粒子、ホウ素、ホウ酸を含む混合物の攪拌を例示した図である。 比較例に係る焼結体の製造方法において、銅粉末と被覆ダイヤモンド粒子とを混合させた混合物を例示した図である。 比較例に係る焼結体の製造方法において、加熱焼結を例示した図である。 比較例に係る焼結体の製造方法において、製造された焼結体を例示した図である。 実施形態に係る焼結体の製造方法を例示したフローチャートである。 実施形態に係る焼結体の製造方法において、ダイヤモンド粒子の表面を例示した図であり、表面処理前を示す。 実施形態に係る焼結体の製造方法において、ダイヤモンド粒子の表面を例示した図であり、表面処理後を示す。 実施形態に係る焼結体の製造方法において、SAM膜の材料を例示した図である。 実施形態に係る焼結体の製造方法において、ダイヤモンド粒子の表面に形成されたSAM膜を例示した図である。 実施形態に係る焼結体の製造方法において、製造された焼結体を例示した図である。 実施形態に係る焼結体の熱伝導率を例示したグラフであり、横軸は、ダイヤモンド粒子の体積分率を示し、縦軸は、熱伝導率を示す。 実施形態に係る焼結体の熱伝導率を例示したグラフであり、横軸は、ダイヤモンド粒子の粒径を示し、縦軸は、熱伝導率を示す。 実施形態に係る焼結体において、SAM膜の構造を例示した図である。 実施形態に係るSAM膜SH及びSAM膜CH3を含む焼結体の表面の温度減衰曲線を例示したグラフであり、横軸は、遅延時間を示し、縦軸は、規格化した温度を示す。 実施形態に係るSAM膜SH及びSAM膜CH3を含む焼結体の表面の温度減衰曲線から求めた界面熱コンダクタンスを例示したグラフであり、横軸は、各SAM膜の界面を示し、縦軸は、界面熱コンダクタンスを示す。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
(比較例)
実施形態に係る焼結体及び焼結体の製造方法を説明する前に、比較例に係る焼結体及び焼結体の製造方法を説明する。比較例と対比させることにより、本実施形態の焼結体及び焼結体の製造方法の特徴を明確にする。まず、比較例の焼結体の製造方法を説明する。その後で、比較例の焼結体とその課題を説明する。
<比較例の焼結体の製造方法>
図1は、比較例に係る焼結体の製造方法を例示したフローチャート図である。図2は、比較例に係る焼結体の製造方法において、ダイヤモンド粒子、ホウ素、ホウ酸を混合させた混合物を例示した図である。図3は、比較例に係る焼結体の製造方法において、ダイヤモンド粒子、ホウ素、ホウ酸を含む混合物の攪拌を例示した図である。図4は、比較例に係る焼結体の製造方法において、銅粉末と被覆ダイヤモンド粒子とを混合させた混合物を例示した図である。図5は、比較例に係る焼結体の製造方法において、加熱焼結を例示した図である。図6は、比較例に係る焼結体の製造方法において、製造された焼結体を例示した図である。
図1に示すように、比較例に係る焼結体の製造方法は、ステップS11~S15に示すダイヤモンド粒子の表面に炭化ホウ素層の被膜を形成する炭化ホウ素層被膜処理と、ステップS16及びS17に示す銅粉末と被覆ダイヤモンド粒子との混合物を焼結する銅ダイヤモンド粒子焼結処理と、を含んでいる。
まず、図1のステップS11及び図2に示すように、ダイヤモンド粒子10、ホウ素(B)20、ホウ酸(HBO)30を混合させる。ダイヤモンド粒子10の粒径は、例えば、数百[μm]である。例えば、25[g]のダイヤモンド粒子10に対して、35[g]のホウ素20と、23[g]のホウ酸30と、を混合させる。なお、図2では、図が煩雑にならないように、一部のダイヤモンド粒子10のみ符号を付している。
次に、ステップS12及び図3に示すように、ダイヤモンド粒子10、ホウ素20、ホウ酸30を含む混合物を攪拌させる。例えば、撹拌機40のチャンバー内にダイヤモンド粒子10、ホウ素20、ホウ酸30の混合物を入れ、室温で機械的に攪拌させる。
次に、ステップS13に示すように、ダイヤモンド粒子10、ホウ素20、ホウ酸30を含む混合物を加熱反応させる。例えば、アルゴン(Ar)雰囲気中において、1200[℃]の温度で2~6[h]加熱する。これにより、以下の(1)式のように、ダイヤモンド粒子10の表面に炭化ホウ素(BC)層の被膜を形成させる。表面に炭化ホウ素層の被膜が形成されたダイヤモンド粒子10を、本明細書において、便宜上、被覆ダイヤモンド粒子と呼ぶ。
2B+2HBO+7C → BC+6CO+3H (1)
次に、ステップS14に示すように、被膜ダイヤモンド粒子を洗浄する。例えば、被膜ダイヤモンド粒子を希硝酸で洗浄する。これにより、残留したホウ酸(HBO)を取り除く。
次に、ステップS15に示すように、被膜ダイヤモンド粒子を分離する。例えば、被膜ダイヤモンド粒子をふるいにかけて、被膜ダイヤモンド粒子と余剰のホウ素等とを分離する。
次に、ステップS16及び図4に示すように、被覆ダイヤモンド粒子11と銅粉末50とを混合させる。例えば、被覆ダイヤモンド粒子11の体積分率が50%となるように、銅粉末50に被覆ダイヤモンド粒子11を混合させる。銅粉末50の粒径は、例えば、被覆ダイヤモンド粒子11の粒径よりも小さい。なお、図4では、図が煩雑にならないように、一部の被覆ダイヤモンド粒子11及び銅粉末50のみ符号を付している。
次に、ステップS17及び図5に示すように、加熱焼結させる。例えば、プレス機60を用いて、真空等の減圧された雰囲気において、950[℃]の温度で20[min]、圧力60[MPa]で加熱焼結させる。このようにして、図6に示すように、比較例に係る銅-ダイヤモンド複合体を含む焼結体CUD0を製造することができる。図6には、焼結体CUD0に含まれる被覆ダイヤモンド粒子11と銅部材51とを模式的に示すとともに、ダイヤモンド粒子10と銅部材51との間に形成された炭化ホウ素層12も示している。なお、図6では、図が煩雑にならないように、一部の被覆ダイヤモンド粒子11のみ符号を付している。また、被覆ダイヤモンド粒子11、ダイヤモンド粒子10、炭化ホウ素層12の図中の大きさ及び厚さ等は、実際の大きさ及び厚さ等を示したものではない。
<比較例の焼結体>
図6に示すように、比較例の焼結体CUD0は、焼結された銅部材51と、銅部材51中に分散した複数のダイヤモンド粒子10と、各ダイヤモンド粒子10と、銅部材51との間に形成された炭化ホウ素層12と、を備えている。比較例に係る焼結体CUD0は、主な課題として、1.熱伝導率のバラツキ及び2.熱伝導率の低下の2つの課題を有している。
1.熱伝導率のバラツキは、銅部材51とダイヤモンド粒子10との間の界面に形成された炭化ホウ素層12の構造及び厚みのバラツキが一因である。炭化ホウ素層12の構造及び厚みを制御することが困難であるからである。
ステップS13において、ダイヤモンド粒子10の表面に炭化ホウ素層12を形成している。この炭化ホウ素層12は、後工程におけるステップS17の加熱焼結プロセスによって、反応が進む。よって、炭化ホウ素層12の構造及び厚みにばらつきが生じる。
また、炭化ホウ素層12の形成と、加熱焼結ブロセスとが独立でなく、お互いに影響するため、両方に最適な条件を見出すことが困難である。よって、炭化ホウ素層12の構造及び厚みのばらつきを抑制することが困難である。
2.熱伝導率の低下は、炭化ホウ素層12の熱伝導率が低いことが一因である。銅部材51とダイヤモンド粒子10との間の界面の親和性向上の観点から、炭化ホウ素層12は、一定以上の厚さが必要とされる。しかしながら、そもそも、炭化ホウ素層12は銅部材51及びダイヤモンド粒子10よりも熱伝導率が低いので、炭化ホウ素層12が厚く形成されると、焼結体CUD0の熱伝導率は低下する。
(実施形態)
次に、実施形態に係る焼結体及び焼結体の製造方法を説明する。本実施形態の焼結体における特徴の1つは、ダイヤモンド粒子10の表面に、SAM膜を形成することである。以下で、SAM膜及びその他の特徴を含めて説明する。まず、実施形態の焼結体の製造方法を説明する。その後で、実施形態の焼結体及び効果を説明する。
<実施形態の焼結体の製造方法>
図7は、実施形態に係る焼結体の製造方法を例示したフローチャートである。図8は、実施形態に係る焼結体の製造方法において、ダイヤモンド粒子10の表面を例示した断面図であり、表面処理前を示す。図9は、実施形態に係る焼結体の製造方法において、ダイヤモンド粒子10の表面を例示した断面図であり、表面処理後を示す。図10は、実施形態に係る焼結体の製造方法において、SAM膜の材料を例示した図である。図11は、実施形態に係る焼結体の製造方法において、ダイヤモンド粒子10の表面に形成されたSAM膜を例示した図である。図12は、実施形態に係る焼結体の製造方法において、製造された焼結体を例示した図である。
図7に示すように、実施形態に係る焼結体の製造方法は、ステップS21~S25に示すダイヤモンド粒子10の表面にSAM膜を形成するSAM膜修飾処理と、ステップS16及びS17に示す銅粉末と修飾ダイヤモンド粒子との混合物を焼結する銅ダイヤモンド粒子焼結処理と、を含んでいる。なお、以下では、ダイヤモンド粒子10を用いた焼結体の製造方法を説明するが、ダイヤモンド粒子10の代わりに、炭素フィラーを用いて焼結体を製造してもよい。
図7のステップS21に示すように、ダイヤモンド粒子10の表面に水酸基(OH基)を形成する。例えば、ダイヤモンド粒子10を1[g]、ピラニア溶液に浸す。図8に示すように、ピラニア溶液に浸す表面処理前のダイヤモンド粒子10の表面には、H及びOH基が形成されている。そこで、ダイヤモンド粒子10をピラニア溶液に浸し、65[℃]で加熱しながら2[h]浸し続ける。そうすると、図9に示すように、表面処理後のダイヤモンド粒子10の表面にOH基が形成される。ダイヤモンド粒子10の表面に形成されたOH基は、後の工程において、SAM膜の成長を促進させる。表面にOH基が形成されたダイヤモンド粒子10を、本明細書において、便宜上、OH修飾ダイヤモンド粒子13と呼ぶ。
次に、ステップS22に示すように、OH修飾ダイヤモンド粒子13の洗浄を行う。例えば、OH修飾ダイヤモンド粒子13を蒸留水で3回洗浄する。その後、アセトンで2回洗浄する。1回の洗浄は、5[min]超音波を用いて行う。このようにして、OH修飾ダイヤモンド粒子13の表面のピラニア溶液を除去する。
次に、ステップS23に示すように、OH修飾ダイヤモンド粒子13の乾燥を行う。例えば、OH修飾ダイヤモンド粒子13を100[℃]のホットプレート上に30[min]配置して乾燥させる。これにより、OH修飾ダイヤモンド粒子13の表面の水分子を除去する。
次に、ステップS24に示すように、ダイヤモンド粒子10の表面にSAM膜を形成する。具体的には、99.5[%]の濃度のトルエンを30[mL]、トリエチルアミンを45[μL]含む溶液に、OH修飾ダイヤモンド粒子13を入れる。その後、図10に示すように、SAM膜の材料として、例えば、オクタデシルトリメトキシシランを30[μL]滴下し、48[h]かけて反応させる。これにより、図11に示すように、ダイヤモンド粒子10の表面にSAM膜14を形成する。具体的には、ダイヤモンド粒子10の表面にシランカップリングを用いてSAM膜14を形成する。表面にSAM膜14を形成されたダイヤモンド粒子10を、本明細書において、便宜上、SAM修飾ダイヤモンド粒子15と呼ぶ。なお、銅部材51側の官能基にCH基を含むSAM膜を形成する際の材料として、オクタデシルトリメトキシシランを用いたが、これに限らない。CH基を含むSAM膜が形成されるのであれば、他の材料を適宜選択して用いてもよい。また、図中の(CHのnも、n=17に限らない。さらに、CH基以外の官能基を含むSAM膜を形成する場合も材料を適宜選択して用いてもよい。
次に、ステップS25に示すように、SAM修飾ダイヤモンド粒子15を洗浄する。例えば、トルエン中で3回、アセトン中で2回、SAM修飾ダイヤモンド粒子15を、超音波を用いて洗浄する。1回の洗浄は、5[min]超音波を用いて行う。これにより、物理吸着したSAM膜14を構成する分子を除去する。物理吸着されたSAM膜14は、界面の熱伝導を低減させるからである。
次に、ステップS26に示すように、銅粉末50とSAM修飾ダイヤモンド粒子15とを混合させる。例えば、SAM修飾ダイヤモンド粒子15の体積分率が50%となるように銅粉末50にSAM修飾ダイヤモンド粒子15を混合させる。
次に、ステップS27に示すように、加熱焼結させる。例えば、図5に示したプレス機60を用いて、真空等の減圧された雰囲気において、800[℃]の温度で80[min]、圧力60[MPa]の条件で、SAM膜14が形成された複数のダイヤモンド粒子10と銅粉末50とを加熱焼結させる。このようにして、図12に示すように、実施形態に係る銅-ダイヤモンド複合体を含む焼結体CUD1を製造することができる。図12には、焼結体CUD1に含まれるSAM修飾ダイヤモンド粒子15と銅部材51とを模式的に示すとともに、ダイヤモンド粒子10と銅部材51との間に形成されたSAM膜14も示している。なお、図12では、図が煩雑にならないように、一部のSAM修飾ダイヤモンド粒子15のみ符号を付している。また、SAM修飾ダイヤモンド粒子15、ダイヤモンド粒子10、SAM膜14の図中の大きさ及び厚さ等は、実際の大きさ及び厚さ等を示したものではない。
<本実施形態の焼結体>
図12に示すように、本実施形態の焼結体CUD1は、焼結された銅部材51と、銅部材51中に分散した複数のダイヤモンド粒子10と、各ダイヤモンド粒子10と、銅部材51との間に形成されたSAM膜14と、を備えている。本実施形態のSAM膜14は、比較例の炭化ホウ素層12よりも、ステップS27の加熱焼結工程を経た後の熱伝導率の低下を抑制することができる。その理由は、例えば、以下のとおりである。
本実施形態では、ステップS27の加熱焼結工程での反応が進行しにくいシランカップリング(CH-Si)を、ステップS24のSAM膜14を形成する工程で成長させている。これにより、後工程のステップS27において、銅-ダイヤモンド粒子界面のシラン結合層の反応が進行しにくいので、界面の構造の変化を抑制することができる。よって、銅-ダイヤモンド粒子界面の熱伝導率が保たれ、高熱伝導率の焼結体CUD1を得ることができる。
図13は、実施形態に係る焼結体CUD1の熱伝導率を例示したグラフであり、横軸は、ダイヤモンド粒子10の体積分率を示し、縦軸は、熱伝導率を示す。図13には、比較例の焼結体CUD0、並びに、実施形態及び比較例以外の銅-ダイヤモンド複合体の熱伝導率も示す。ダイヤモンド粒子10と銅部材51とでは、熱伝導率が異なるので、ダイヤモンド粒子10の体積分率が変わると、それにともなって、銅-ダイヤモンド複合体の熱伝導率も変化する。したがって、銅-ダイヤモンド複合体の熱伝導率を比較するためには、ダイヤモンド粒子10の体積分率を一定にする必要がある。
図13に示すように、ダイヤモンド粒子10の体積分率を50[%]にした銅-ダイヤモンド複合体に注目した場合には、本実施形態の焼結体CUD1の熱伝導率は、比較例の焼結体CUD0の熱伝導率よりも大きい。しかも、図13に示した同じ体積分率(50[%])の銅-ダイヤモンド複合体の中で最も熱伝導率が大きい。
図14は、実施形態に係る焼結体CUD1の熱伝導率を例示したグラフであり、横軸は、ダイヤモンド粒子10の粒径を示し、縦軸は、熱伝導率を示す。図14には、比較例の焼結体CUD0、並びに、実施形態及び比較例以外の銅-ダイヤモンド複合体の熱伝導率も示す。
図14に示すように、ダイヤモンド粒子10の体積分率を50[%]にした銅-ダイヤモンド複合体では、比較例の焼結体CUD0も含めて、図14に示した同じ体積分率(50[%])の銅-ダイヤモンド複合体の中で、本実施形態の焼結体CUD1が最も熱伝導率が大きい。また、ダイヤモンド粒子10の粒径が同じ210[μm]の他の銅-ダイヤモンド複合体と比べても、本実施形態の焼結体CUD1の熱伝導率はより大きい。
図15は、実施形態に係る焼結体CUD1において、SAM膜14の構造を例示した図である。上述した焼結体CUD1におけるSAM膜14は、銅部材51側の官能基にメチル基(CH基)を含むようにしている。なお、SAM膜14は、銅部材51側の官能基にCH基を含むものに限らない。図15に示すように、SAM膜14は、銅部材51側の官能基に、アミノ基(NH)を含んでもよいし、チオール基(SH)を含んでもよい。銅部材51側の官能基にCH基を含むSAM膜14を、本明細書において、便宜上、SAM膜CH3と呼ぶ。銅部材51側の官能基にNH基を含むSAM膜14を、本明細書において、便宜上、SAM膜NH2と呼ぶ。銅部材51側の官能基にSH基を含むSAM膜14を、本明細書において、便宜上、SAM膜SHと呼ぶ。このように、SAM膜14の銅部材51側の官能基は可変である。
SAM膜CH3は、銅部材51とファンデルワールス力によって結合する。一方、SAM膜NH2は、銅部材51と、水素結合によって結合する。SAM膜SHは、銅部材51と共有結合によって結合する。
また、SAM膜14におけるCHのチェーンの長さは可変である。チェーンの長さが小さい場合には、SAM膜14の熱抵抗を無視することができる。
図16は、実施形態に係るSAM膜SH及びSAM膜CH3を含む焼結体CUD1の表面の温度減衰曲線を例示したグラフであり、横軸は、遅延時間を示し、縦軸は、規格化した温度を示す。図16には、各SAM膜に含まれたチェーン(CHのn=3及びn=11の場合の温度変化を示している。
図16に示すように、n=3、すなわち、炭素Cが3つの場合のSAM膜SH(黒の四角印■)及びSAM膜CH3(白の四角印□)における界面の温度変化を比べると、SAM膜CH3の温度が1/2になるのに約2[ns]かかるのに対して、SAM膜SHの温度が1/2になるのに約5[ns]かかる。よって、SAM膜CH3の界面における温度の減少の割合は、SAM膜SHの界面における温度の減少の割合よりも大きい。
一方、炭素Cが11個の場合のSAM膜SH(黒の丸印●)及びSAM膜CH3(白の丸印○)における界面の温度変化を比べると、両者とも温度が1/2になるのに約4[ns]かかっており、SAM膜SH及びSAM膜CH3の界面における温度の減少の割合は、ほぼ等しくなっている。
図17は、実施形態に係るSAM膜SH及びSAM膜CH3を含む焼結体CUD1の表面の温度減衰曲線から求めた界面熱コンダクタンスを例示したグラフであり、横軸は、各SAM膜14の界面を示し、縦軸は、界面熱コンダクタンスを示す。図17には、各SAM膜14に含まれたチェーン(CHのn=3(C=3、白の四角印)及びn=11(C=11、黒の四角印)の場合の界面熱コンダクタンスを示している。界面熱コンダクタンスは、TDTR(Time-Domain Thermoreflectance)によって測定されている。
図17に示すように、C=3の場合の各SAM膜14の界面熱コンダクタンスを比べると、界面熱コンダクタンスは、以下のようになる。
CH>NH>SH
このように、共有結合のSHにおける界面熱コンダクタンスは、ファンデルワールス力による結合のCHにおける界面熱コンダクタンスよりも小さい。よって、ダイヤモンド粒子10の表面に形成するSAM膜14は、SAM膜CH3、SAM膜NH2、SAM膜SHの順に熱伝導率を向上させることができる。そして、SAM膜14の銅部材51側の官能基を変えることにより、所望の熱伝導率の焼結体CUD1を製造することができる。
例えば、銅部材51とダイヤモンド粒子10との間の界面熱コンダクタンスとして、60[MW/K・m]の焼結体CUD1を所望する場合には、ダイヤモンド粒子10の表面にSAM膜CH3を形成する。また、銅部材51とダイヤモンド粒子10との間の界面熱コンダクタンスとして、45[MW/K・m]の焼結体CUD1を所望する場合には、ダイヤモンド粒子10の表面にSAM膜NH2を形成する。さらに、銅部材51とダイヤモンド粒子10との間の界面熱コンダクタンスとして、35[MW/K・m]の焼結体CUD1を所望する場合には、ダイヤモンド粒子10の表面に、SAM膜SHを形成する。
したがって、まず、SAM膜CH3、SAM膜NH2及びSAM膜SHの界面熱コンダクタンスを測定し、その後、SAM膜14を形成する際に、測定した界面熱コンダクタンスに基づいて、SAM膜14の銅部材51側の官能基を選択してもよい。これにより、所望の熱伝導率を有する焼結体CUD1を製造することができる。
本実施形態の焼結体CUD1は、例えば、ヒートシンクに適用することができる。焼結体CUD1を備えたヒートシンクは、熱伝導率を向上させることができ、放熱性を向上させることができる。ヒートシンクの製造方法は、焼結体CUD1を製造するステップと、焼結体を用いてヒートシンクを形成するステップとを備える。このようにして、ヒートシンクを製造することができる。
次に、本実施形態の効果を説明する。本実施形態の焼結体CUD1は、ダイヤモンド粒子10と、銅部材51との間にSAM膜14を備えている。焼結体CUD1のSAM膜14は、加熱焼結工程において、構造及び厚さの変化を低減することができ、熱伝導率の低下を抑制することができる。また、熱伝導率のばらつきを抑制することができる。これにより、本実施形態の焼結体CUD1は、熱伝導率を向上させることができる。
また、SAM膜14の銅部材51側の官能基は、CH、NH及びSHのいずれかを含むようにすることができる。よって、ダイヤモンド粒子10と銅部材51との結合を、ファンデルワールス力による結合、水素結合による結合、及び、共有結合による結合から選択することができる。また、それぞれの結合における界面熱コンダクタンスも異なるので、それに応じて、所望の結合方法及び熱伝導率を選択することができる。
焼結体CUD1において、ダイヤモンド粒子10の体積分率を、略50%とすることにより、同じ体積分率50[%]の公知の銅-ダイヤモンド複合体よりも熱伝導率を向上させることができる。
本実施形態の焼結体CUD1を含むヒートシンクは、熱伝導率を大きくすることができるので、放熱性を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 ダイヤモンド粒子
11 被覆ダイヤモンド粒子
12 炭化ホウ素層
13 OH修飾ダイヤモンド粒子
14 SAM膜
15 SAM修飾ダイヤモンド粒子
20 ホウ素
30 ホウ酸
40 撹拌機
50 銅粉末
51 銅部材
60 プレス機
70、80 焼結体

Claims (4)

  1. 焼結された銅部材と、
    銅部材中に分散した複数のダイヤモンド粒子と、
    各ダイヤモンド粒子と、前記銅部材との間に形成された自己組織化単分子膜と、
    を備えた焼結体であって、
    前記自己組織化単分子膜の銅部材側の官能基は、CH を含み、
    前記自己組織化単分子膜は、前記官能基に接続された(CH のチェーンにおいて、nが3の前記チェーンを含む、焼結体。
  2. 請求項に記載の焼結体を含むヒートシンク。
  3. ダイヤモンド粒子の表面にシランカップリングを用いて自己組織化単分子膜を形成するステップと、
    前記自己組織化単分子膜が形成された複数の前記ダイヤモンド粒子と銅粉末とを焼結させるステップと、
    を備えた焼結体の製造方法であって、
    前記自己組織化単分子膜を形成するステップにおいて、
    前記自己組織化単分子膜の銅部材側の官能基は、CH を含むようにし、
    前記自己組織化単分子膜は、前記官能基に接続された(CH のチェーンにおいて、nが3の前記チェーンを含む、
    焼結体の製造方法。
  4. 請求項に記載の焼結体の製造方法と、
    前記焼結体を用いてヒートシンクを形成するステップと、
    を備えたヒートシンクの製造方法。
JP2020038375A 2020-03-06 2020-03-06 焼結体、ヒートシンク、焼結体の製造方法及びヒートシンクの製造方法 Active JP7299183B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020038375A JP7299183B2 (ja) 2020-03-06 2020-03-06 焼結体、ヒートシンク、焼結体の製造方法及びヒートシンクの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020038375A JP7299183B2 (ja) 2020-03-06 2020-03-06 焼結体、ヒートシンク、焼結体の製造方法及びヒートシンクの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021139006A JP2021139006A (ja) 2021-09-16
JP7299183B2 true JP7299183B2 (ja) 2023-06-27

Family

ID=77667897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020038375A Active JP7299183B2 (ja) 2020-03-06 2020-03-06 焼結体、ヒートシンク、焼結体の製造方法及びヒートシンクの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7299183B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012121765A (ja) 2010-12-08 2012-06-28 Vision Development Co Ltd ダイヤモンド含有複合金属
JP2012241255A (ja) 2011-05-23 2012-12-10 Toshiba Corp 熱拡散材料およびその製造方法
CN103075719A (zh) 2013-02-04 2013-05-01 山西山地新源科技有限公司 一种包覆石墨的铝散热器及其制作工艺
WO2019083986A1 (en) 2017-10-24 2019-05-02 Graphene Technologies, Inc. NETWORK MODIFIED CARBON AND CHEMICAL FUNCTIONALIZATION THEREOF

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012121765A (ja) 2010-12-08 2012-06-28 Vision Development Co Ltd ダイヤモンド含有複合金属
JP2012241255A (ja) 2011-05-23 2012-12-10 Toshiba Corp 熱拡散材料およびその製造方法
CN103075719A (zh) 2013-02-04 2013-05-01 山西山地新源科技有限公司 一种包覆石墨的铝散热器及其制作工艺
WO2019083986A1 (en) 2017-10-24 2019-05-02 Graphene Technologies, Inc. NETWORK MODIFIED CARBON AND CHEMICAL FUNCTIONALIZATION THEREOF

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021139006A (ja) 2021-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Liu et al. Novel functionalized BN nanosheets/epoxy composites with advanced thermal conductivity and mechanical properties
Gu et al. Ideal dielectric thermally conductive bismaleimide nanocomposites filled with polyhedral oligomeric silsesquioxane functionalized nanosized boron nitride
US9908996B2 (en) Catecholamine-flaky graphite based polymer complex for preparation of composite
Park et al. High-performance thermal interface material based on few-layer graphene composite
Yu et al. One-step in situ ball milling synthesis of polymer-functionalized few-layered boron nitride and its application in high thermally conductive cellulose composites
Lee et al. Scalable exfoliation process for highly soluble boron nitride nanoplatelets by hydroxide-assisted ball milling
Wang et al. Crack-free and scalable transfer of carbon nanotube arrays into flexible and highly thermal conductive composite film
Kasar et al. Graphene-reinforced metal and polymer matrix composites
US20060025515A1 (en) Nanotube composites and methods for producing
US20070134599A1 (en) In-situ functionalization of carbon nanotubes
Wang et al. Highly efficient growth of boron nitride nanotubes and the thermal conductivity of their polymer composites
US11597861B2 (en) Polymer composites with highly tunable thermal and mechanical properties and methods of manufacture
Ko et al. Microlitre scale solution processing for controlled, rapid fabrication of chemically derived graphene thin films
US9284196B2 (en) Graphene-like nanosheet structure network on a substrate and the method for forming the same
Kizilkaya et al. Synthesis and characterization of polyimide/hexagonal boron nitride composite
TW201524755A (zh) 功效增強之散熱片
JP2006213569A (ja) 表面処理カーボンナノファイバーおよびその製造方法
WO2016027803A1 (ja) 半導体搬送部材および半導体載置部材
Ozgit‐Akgun et al. Template‐Based Synthesis of Aluminum Nitride Hollow Nanofibers Via Plasma‐Enhanced Atomic Layer Deposition
Baek et al. Air-stable alucone thin films deposited by molecular layer deposition using a 4-mercaptophenol organic reactant
KR101413996B1 (ko) 카본 하이브리드 필러를 포함하는 방열 복합체 및 그 제조방법
Wang et al. Enhanced comprehensive properties of nylon-6 nanocomposites by aniline-modified boron nitride nanosheets
JP7299183B2 (ja) 焼結体、ヒートシンク、焼結体の製造方法及びヒートシンクの製造方法
Ding et al. Effect of nanoscale in situ interface welding on the macroscale thermal conductivity of insulating epoxy composites: a multiscale simulation investigation
JP5578699B2 (ja) カーボンナノチューブ集合体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7299183

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150