JP7298806B2 - ヘルメット - Google Patents

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Description

本発明は、ヘルメットに関する。
例えば建設現場等のような工事現場の作業者は、ヘルメットを装着して作業を行なう。ヘルメットには、作業者の頭部に装着される(被られる)帽体と、作業者の目を保護するシールド部材(シールド)と、シールド部材を帽体に対して支持する支持構造体とを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献1に記載のヘルメットでは、例えば、シールド部材が劣化や破損した場合、そのシールド部材を新たなシールド部材に交換する。
特許文献1に記載のヘルメットでは、支持構造体が複数の部品(シールド部材ガイド体やシールド部材設置体)で構成されており、また、各部品の構造も多数の係合箇所を有している。そのため、シールド部材の交換作業は、部品をばらしたり、係合箇所を解除したりする必要があり、煩雑となっていた。
特開2014-159659号公報
本発明の目的は、シールドの交換作業を容易に行なうことができるヘルメットを提供することにある。
このような目的は、下記(1)~()の本発明により達成される。
(1) 頭部に装着されるボウル状をなす帽体と、
前記帽体の内側に収納された第1位置と、該第1位置から前記帽体の外側に露出し、前記帽体の前側に配置される第2位置とに移動可能に支持され、透明性を有するシールドとを備えるヘルメットであって、
前記シールドを前記帽体に対して着脱自在な着脱機構部を備え、
前記着脱機構部は、
前記帽体に対して前記第1位置側の固定端で片持支持され、前記第1位置と前記第2位置との間で前記シールドが係合する長尺な長尺部と、
前記帽体に設けられ、前記長尺部の前記第2位置側の自由端を前記帽体に対して固定する固定状態と、該固定状態が解除され、前記シールドの離脱が可能な解除状態とを取り得る固定部とを有し、
前記解除状態で、前記長尺部の前記第2位置側の前記自由端から前記シールドが離脱して、該シールドとの係合が解除されることにより、前記シールドが前記帽体に対して離脱するよう構成されており、
前記固定部は、前記固定状態で、前記第2位置での前記シールドの移動限界を一旦規制する規制部として機能することを特徴とするヘルメット。
) 前記固定部は、弾性変形可能である上記()に記載のヘルメット。
) 前記着脱機構部は、前記シールドを前記第1位置と前記第2位置との間で移動可能に支持する移動支持部としても機能する上記(1)または(2)に記載のヘルメット。
本発明によれば、シールドの交換作業を容易に行なうことができる。
図1は、本発明のヘルメット(第1実施形態)の使用状態を示す側面図である。 図2は、本発明のヘルメット(第1実施形態)の使用状態を示す側面図である。 図3は、本発明のヘルットを内側から見たときのシールドの移動過程を順に示す図(図1中の矢印A方向から見た図)である。 図4は、本発明のヘルットを内側から見たときのシールドの移動過程を順に示す図(図2中の矢印B方向から見た図)である。 図5は、本発明のヘルットを内側から見たときのシールドの移動過程を順に示す図である。 図6は、本発明のヘルットを内側から見たときのシールドの移動過程を順に示す図である。 図7は、図3中のC-C断面図である。 図8は、図4中のD-D断面図である。 図9は、図5中のE-E断面図である。 図10は、本発明のヘルット(第2実施形態)を内側から見たときのシールドの移動過程を順に示す図である。 図11は、本発明のヘルット(第2実施形態)を内側から見たときのシールドの移動過程を順に示す図である。 図12は、本発明のヘルット(第2実施形態)を内側から見たときのシールドの移動過程を順に示す図である。 図13は、図12中のF-F断面図である。 図14は、本発明のヘルット(第3実施形態)を内側から見たときのシールドの移動過程を順に示す図である。 図15は、本発明のヘルット(第3実施形態)を内側から見たときのシールドの移動過程を順に示す図である。 図16は、本発明のヘルット(第3実施形態)を内側から見たときのシールドの移動過程を順に示す図である。 図17は、図14中のG-G断面図である。 図18は、図14中のH-H断面図である。 図19は、図16中のi-i断面図である。 図20は、図14中のJ-J断面図である。 図21は、本発明のヘルメット(第4実施形態)における固定部を示す横断面図である。
以下、本発明のヘルメットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のヘルメット(第1実施形態)の使用状態を示す側面図である。図2は、本発明のヘルメット(第1実施形態)の使用状態を示す側面図である。図3~図6は、それぞれ、本発明のヘルットを内側から見たときのシールドの移動過程を順に示す図である(なお、図3は、図1中の矢印A方向から見た図であり、図4は、図2中の矢印B方向から見た図である)。図7は、図3中のC-C断面図である。図8は、図4中のD-D断面図である。図9は、図5中のE-E断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1~図6中(図10~図12および図14~図16についても同様)の上側を「上(または上方)」、下側を「下(または下方)」と言う。また、図1および図2中(図20についても同様)の左側を「前(または前方)」、右側を「後(または後方)」と言う。また、図3~図6中(図10~図12および図14~図16についても同様)の左側を「左(または左方)」、右側を「右(または右方)」と言う。また、図7~図9中(図13、図17~図19および図21についても同様)の上側を「後(または後方)」または「内側(または裏側)」、下側を「前(または前方)」または「外側(または表側)」と言うことがある。
図1および図2に示すヘルメット1は、例えば、建設現場等のような工事現場で作業する作業者、工場内で作業する作業者、救急救命処置を施す救急救命士等が頭部HDに装着した状態(以下「装着状態」と言う)で用いられるものである。このヘルメット1は、使用者の頭部HDを覆う帽体2と、使用者の目を保護するシールド部材であるシールド(eye guard)3とを備えている。なお、ヘルメット1は、あご紐(chin strap)も備えているのが好ましい。
帽体2は、ボウル(bowl)状をなし、頭部HDに装着される(被る)ものである。これにより、装着状態で、使用者URの頭部HDを覆うことができ、よって、頭部HDを保護することができる。
シールド3は、透明性を有し、装着状態で、主に使用者URの目を保護する部材である。このシールド3は、帽体2の内側に沿った湾曲した形状をなす。これにより、使用者URの目の他に、その周辺のできる限り広い範囲(例えば鼻やこめかみ等)を覆うことができ、よって、使用者URに対する安全性が高まる。
また、シールド3は、帽体2の内側に収納された第1位置(図1参照)と、第1位置から帽体2の外側に露出し、帽体2の前側に配置される第2位置(図2参照)とに移動可能に支持されている。すなわち、シールド3は、帽体2の内側に対して上下方向に出没自在に構成されている。そして、シールド3は、当該シールド3の使用を要しない場合には、帽体2の下端面21よりも上側の第1位置に配置され、使用者URの目の保護を要する場合には、帽体2の下端面21よりも下側の第2位置に配置される。
帽体2およびシールド3の構成材料としては、ヘルメット1の使用用途、すなわち、使用される環境にもよるが、例えば、FRP(繊維強化プラスチック)や、その他、PC(ポリカーボネート)、ABS樹脂(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体)等のような硬質材料が挙げられる。
ところで、ヘルメット1では、例えば、シールド3が著しく汚れてしまったり、劣化や衝撃等によって破損してしまった等の場合には、そのシールド3を新たなシールド3に交換するのが好ましい。
そこで、ヘルメット1では、シールド3の交換作業が可能な構成となっている。以下、この構成および作用について説明する。
ヘルメット1は、シールド3を帽体2に対して着脱自在な着脱機構部4を備えている。この着脱機構部4により、シールド3は、第2位置を超えた第3位置(図5、図6参照)で帽体2に対して着脱自在となっている。
図3~図6に示すように、着脱機構部4は、帽体2に対して支持、固定され、溝60が形成された溝形成部5と、シールド3に一体的に形成され(設けられ)、溝60に係合する係合部7とを有している。
溝形成部5は、帽体2の内側前方に配置されている。本実施形態では、溝形成部5は、上下方向に沿った長尺な板状(帯状)をなす部材で構成されている。
また、図3~図6に示すように、本実施形態では、溝形成部5には、溝形成部5を厚さ方向に貫通する2つの溝60が形成されている。これら2つの溝60は、溝形成部5の幅方向、すなわち、左右方向に並んで形成されている。また、各溝60は、その形成方向に沿って一定となっている。なお、溝60の形成数は、2つに限定されず、例えば、1つまたは3つ以上であってもよい。
各溝60は、第1溝61と、第2溝62とを有している。
第1溝61は、第1位置と第2位置との間のシールド3の移動方向、すなわち、上下方向に沿って直線状に形成されている。
第2溝62は、第1溝61の第2位置側(下端部)に連通して形成されている。この第2溝62は、第1溝61とは形成条件が異なって形成されている。本実施形態では、第2溝62は、第1溝61の形成方向と交差する方向、すなわち、左側に向かって直線状に形成されている。なお、第2溝62の全長は、第1溝61の全長よりも短く、例えば、第1溝61の全長の8%以上40%以下であるのが好ましく、10%以上25%以下であるのがより好ましい。
また、2つの溝60のうちの一方(図3~図6中の右側)の溝60は、第2溝62の第1溝61と反対側、すなわち、左端部で、当該第2溝62に連通する第3溝63を有している。第3溝63は、第1溝61の形成方向と同方向に直線状に形成されており、溝形成部5の下端51に開放している。これにより、この溝60は、溝形成部5の平面視でクランク状をなす溝となっている。第3溝63の全長は、第1溝61の全長よりも短く、例えば、第1溝61の全長の8%以上30%以下であるのが好ましく、15%以上20%以下であるのがより好ましい。
なお、2つの溝60のうちの一方の溝60が第3溝63を有していているが、これに限定されず、双方の溝60が第3溝63を有していてもよい。
また、2つの溝60のうち、第3溝63が省略されている他方の溝60の第2溝62は、溝形成部5の左縁部52に開放している。これにより、この溝60は、溝形成部5の平面視で「L」字状をなす溝となっている。
溝形成部5の構成材料としては、特に限定されず、例えば、可撓性を有する各種樹脂材料を用いるのが好ましい。
溝形成部5の各溝60には、係合部7が係合している。係合部7は、シールド3と一体的に形成されており、シールド3の移動に伴って溝60内を摺動することができる。
図7~図9に示すように、係合部7は、シールド3の内側の面(裏側の面)31の上部から円柱状に突出形成された突出部71と、突出部71の頂部にシールド3と平行に形成された小片状をなす小片部72とを有している。
突出部71は、溝60を挿通している。溝60をカム溝とした場合、突出部71は、カム溝に沿って摺動するカムフォロアとして機能する。
小片部72は、溝60の幅よりも大きく形成されている。この小片部72は、突出部71が溝60を挿通した状態で、溝形成部5の内側の面(裏側の面)53に係合する。これにより、シールド3は、第1位置と、第2位置と、第1位置と第2位置との間の移動途中の各箇所で、帽体2(溝形成部5)から離脱するのを防止することができる(図7、図8参照)。これにより、シールド3を第1位置と第2位置との間で繰り返し移動させることができ、よって、必要に応じて、シールド3を帽体2に収納したり、目の保護に使用したりすることができる。
前述したように、係合部7は、シールド3と一体的に形成されている。これにより、例えば、係合部7として、シールド3と別体で構成した部材をシールド3に連結するのを省略した構成とすることができ、よって、着脱機構部4の製造工程の削減や部品点数の削減に寄与する。
次に、以上のような構成の着脱機構部4による、シールド3の交換作業の手順(過程)について説明する。
[1] 図3に示すように、シールド3は、第1位置にあり、帽体2内に収納された状態となっている。
また、このとき、各係合部7は、着脱機構部4の溝形成部5の第1溝61の最上部に位置している。
[2] 次いで、図4に示すように、シールド3を矢印α方向に引き出す。これにより、シールド3は、各係合部7ごと第1溝61に沿って移動して、第2位置に配置される。これにより、シールド3は、使用可能な状態となる。なお、シールド3を再度第1位置に戻す場合には、シールド3を矢印α方向と反対方向に押し込むことにより、その戻し操作が可能となる。
このように着脱機構部4は、シールド3を第1位置と第2位置との間で移動可能に支持する移動支持部としても機能する。これにより、この移動支持部を、着脱機構部4とは別に設けるのを省略することができ、よって、ヘルメット1の製造工程の削減や部品点数の削減に寄与する。また、ヘルメット1の構成も簡単なものとなり、例えば、ヘルメット1の軽量化を図ることができる。
また、シールド3が第2位置に位置したとき、各係合部7は、形成方向が互いに直交している第1溝61と第2溝62との境界部64で、一旦停止する。
前述したように、第2溝62は、第1溝61の形成方向と交差する(直交する)方向に形成されている。そして、第1溝61と第2溝62との境界部64は、第2位置でのシールド3の移動限界を一旦規制する規制部として機能する。これにより、各係合部7が不本意に第3溝63に移動するのを防止することができ、よって、シールド3が着脱機構部4から不本意に離脱するのを防止することができる。
[3] 次いで、図5に示すように、シールド3を矢印α方向に引き出す。これにより、シールド3は、移動方向が変換されて、各係合部7ごと第2溝62に沿って移動する。このとき、一方(図5中の右側)の係合部7は、形成方向が互いに直交している第2溝62と第3溝63との境界部65で、一旦停止した状態となる。また、他方の(図5中の左側)の係合部7は、第2溝62から離脱した(抜け出した)状態となる。
[4] 次いで、図6に示すように、シールド3を矢印α方向に引き出す。これにより、シールド3は、さらに移動方向が変換されて、一方(図6中の右側)の係合部7ごと第3溝63に沿って移動して、遂には、第3溝63から離脱した(抜け出した)状態となる。これにより、当該係合部7と、溝60との係合が解除される。
なお、他方の(図6中の左側)の係合部7は、前述したように、既に溝60(第2溝62)から離脱した状態となっている。これにより、当該係合部7と、溝60との係合が解除される。
このようにヘルメット1では、シールド3に対して所定の操作、すなわち、本実施形態ではシールド3を矢印α、矢印α、矢印αの順に引き出す操作を行なうことにより、各係合部7が第2溝62(または第3溝63)から離脱して第2溝62(または第3溝63)との係合が解除される。そして、この解除により、図6に示すように、シールド3を着脱機構部4(帽体2)から離脱させることができる。
また、この着脱機構部4に新たなシールド3を装着する際には、前記と反対の作業、すなわち、図6→図5→図4→図3の順に作業を行なうことにより、その装着を行なうことができる。
以上のようにヘルメット1では、シールド3を溝60に沿って移動させるという簡単な操作で、シールド3の交換作業を容易に行なうことができる。
<第2実施形態>
図10~図12は、それぞれ、本発明のヘルット(第2実施形態)を内側から見たときのシールドの移動過程を順に示す図である。図13は、図12中のF-F断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明のヘルメットの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、溝形成部の溝の形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図10~図12に示すように、本実施形態では、着脱機構部4の溝形成部5の各溝60は、第1溝61と、第1溝61の形成方向の延長線上(同軸上)に位置する第2溝62とを有している。この第2溝62の幅(図中の左右方向の長さ)は、第1溝61の幅(図中の左右方向の長さ)よりも大きく、さらに、係合部7の小片部72の幅(図中の左右方向の長さ)よりも大きく形成されている。
また、各溝60は、第1溝61と第2溝62との間に、第1溝61と第2溝62とをつなぐ中継溝66を有している。中継溝66は、その幅が第1溝61側から第2溝62側に向かって徐々に小さくなり、途中から第2溝62側に向かって徐々に大きくなっている。すなわち、中継溝66には、その幅を上記のように変化させる凸部661が形成されている。このような中継溝66の平均幅は、第1溝61(係合部7の突出部71)の幅よりも小さい。また、中継溝66の全長は、溝60の中で最も短いのが好ましい。
次に、以上のような構成の着脱機構部4による、シールド3の交換作業の手順(過程)について説明する。
[1] 図10に示すように、シールド3は、第1位置にあり、帽体2内に収納された状態となっている。
また、このとき、各係合部7は、着脱機構部4の溝形成部5の第1溝61の最上部に位置している。
[2] 次いで、図11に示すように、シールド3を矢印α方向に引き出す。これにより、シールド3は、各係合部7ごと第1溝61に沿って移動して、第2位置に配置される。これにより、シールド3は、使用可能な状態となる。なお、シールド3を再度第1位置に戻す場合には、シールド3を矢印α方向と反対方向に押し込むことにより、その戻し操作が可能となる。
また、シールド3が第2位置に位置したとき、各係合部7は、中継溝66の凸部661に衝突して、当該凸部661で一旦停止する。これにより、シールド3の移動限界が一旦規制され、よって、各係合部7がさらに下方に移動して、不本意に第2溝62に移動するのを防止することができる。これにより、シールド3が着脱機構部4から不本意に離脱するのが防止される。
[3] 次いで、図11に示す状態からシールド3をさらに引き出すと、図12に示すように、シールド3は、矢印α方向に移動する。この過程では、各係合部7は、凸部661を乗り越えて、第2溝62に位置する。
そして、図13に示すように、シールド3を矢印α方向に引き出すと、各係合部7は、第2溝62から離脱して、第2溝62との係合が解除される。この解除により、シールド3を着脱機構部4(帽体2)から離脱させることができる。
また、この着脱機構部4に新たなシールド3を装着する際には、前記と反対の作業、すなわち、図13→図12→図11→図10の順に作業を行なうことにより、その装着を行なうことができる。
<第3実施形態>
図14~図16は、それぞれ、本発明のヘルット(第3実施形態)を内側から見たときのシールドの移動過程を順に示す図である。図17は、図14中のG-G断面図である。図18は、図14中のH-H断面図である。図19は、図16中のi-i断面図である。図20は、図14中のJ-J断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明のヘルメットの第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、着脱機構部の構成形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図14~図16に示すように、本実施形態では、着脱機構部4は、溝形成部5が省略されており、それに代えて、帽体2に対して第1位置側で片持支持された長尺な長尺部8と、長尺部8の自由端82を帽体2に対して固定する固定部9とを有している。また、着脱機構部4は、シールド3に一体的に形成され、長尺部8に係合する係合部7を有している。
長尺部8は、帽体2の内側前方に配置されている。図20に示すように、長尺部8は、長尺な板状(帯状)をなし、その一端側(上側)で帽体2に対して片持支持されており、一端側の固定端81と、他端側(下側)の自由端82とを有する。そして、長尺部8には、第1位置と第2位置との間でシールド3が係合部7を介して係合することができる。
また、長尺部8は、その内側の面(裏側の面)83に、長尺部8の長手方向に沿って突出形成された凸条84を有している。図17~図19に示すように、凸条84の幅は、内側の面83に向かって漸減している。
図17に示すように、本実施形態での係合部7は、シールド3の内側の面31との間で長尺部8を挟持する挟持部73を有している。挟持部73は、長尺部8を介して、その幅方向の両側に一対配置されている。このような挟持部73により、シールド3は、長尺部8に係合することができ、また、その係合状態を維持したまま、長尺部8の長手方向に沿って安定して移動することができる。
また、図14に示すように、係合部7は、第1位置で、長尺部8の凸条84の上側に突出形成されたストッパ部85に当接する。ストッパ部85は、凸条84の幅(図中の左右方向の長さ)よりも大きい部分である。このストッパ部85に係合部7が当接することにより、シールド3は、第1位置から上方への移動限界が規制される。図15に示すように、係合部7は、第2位置で、固定部9に当接する。この当接により、シールド3は、第2位置から下方への移動限界が一旦規制される。このような規制により、シールド3を第1位置と第2位置との間で繰り返し移動させることができる。
固定部9は、帽体2に対して支持、固定されている。図14~図16に示すように、固定部9は、図中の左右方向に沿って並べて配置された一対の小片91で構成されている。図18、図19に示すように、各小片91は、傾斜面911を有している。各小片91の傾斜面911同士の間隔は、凸条84の幅と同様に、内側の面83に向かって漸減している。
このような構成の固定部9は、自由端82を帽体2に対して固定する固定状態(図18参照)と、固定状態が解除され、シールド3の離脱が可能な解除状態(図19参照)とを取り得る。固定状態では、各小片91の傾斜面911同士の間に、長尺部8の凸条84の自由端82側が挟持、係合している。これにより、固定状態が維持される。そして、この固定状態から長尺部8を前方に引張ることにより、凸条84の自由端82側は、各小片91の傾斜面911同士の間から離脱する。これにより、凸条84に対する係合が解除されて、解除状態となる。なお、このとき、長尺部8は、シールド3とともに、図20中の二点鎖線で示す状態となっている。
また、固定部9(小片91)および長尺部8の凸条84は、弾性変形可能であるのが好ましい。これにより、固定状態から解除状態への移行が円滑に行なわれる。また、これと反対に、解除状態から解除状態への移行も円滑に行なわれる。
次に、以上のような構成の着脱機構部4による、シールド3の交換作業の手順(過程)について説明する。
[1] 図14に示すように、シールド3は、第1位置にあり、帽体2内に収納された状態となっている。
また、このとき、係合部7は、長尺部8のストッパ部85に当接している。これにより、前述したように、シールド3の上方への移動限界が規制される。
また、固定部9は、固定状態となっている(図18参照)。
[2] 次いで、図15に示すように、シールド3を矢印α方向に引き出す。これにより、シールド3は、係合部7ごと長尺部8の長手方向に沿って移動して、第2位置に配置される。これにより、シールド3は、使用可能な状態となる。
また、シールド3が第2位置に位置したとき、係合部7は、固定部9に当接する。これにより、前述したように、シールド3の下方への移動限界が規制される。
[3] 次いで、長尺部8を前方に引張ることにより、図16、図19に示すように、固定部9を解除状態とする。そして、長尺部8の自由端82側からシールド3を矢印α方向に引き出す。これにより、シールド3は、長尺部8の自由端82側から離脱することができ、よって、長尺部8とシールド3との係合が解除される。この解除により、シールド3を着脱機構部4(帽体2)に対して離脱させることができる。
このようにヘルメット1では、シールド3を長尺部8の長手方向に沿って移動させ、その移動先を解除状態とするという簡単な操作により、シールド3を着脱機構部4から離脱させることができる。
また、この着脱機構部4に新たなシールド3を装着する際には、前記と反対の作業、すなわち、図16→図15→図14の順に作業を行なうことにより、その装着を行なうことができる。
<第4実施形態>
図21は、本発明のヘルメット(第4実施形態)における固定部を示す横断面図である。
以下、この図を参照して本発明のヘルメットの第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、長尺部の凸条の構成(形状)が異なること以外は前記第3実施形態と同様である。
図21に示すように、本実施形態では、凸条84は、図中の左右方向に離間して配置された一対の弾性片841で構成されている。これにより、各弾性片841同士は、接近、離間する方向に弾性変形することができる。このような変形により、固定部9の固定状態から解除状態への移行と、解除状態から固定状態への移行とをより円滑に行なうことができる。
以上、本発明のヘルメットを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ヘルメットを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のヘルメットは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
1 ヘルメット
2 帽体
21 下端面
3 シールド
31 内側の面(裏側の面)
4 着脱機構部
5 溝形成部
51 下端
52 左縁部
53 内側の面(裏側の面)
60 溝
61 第1溝
62 第2溝
63 第3溝
64 境界部
65 境界部
66 中継溝
661 凸部
7 係合部
71 突出部
72 小片部
73 挟持部
8 長尺部
81 固定端
82 自由端
83 内側の面(裏側の面)
84 凸条
841 弾性片
85 ストッパ部
9 固定部
91 小片
911 傾斜面
HD 頭部
UR 使用者
α 矢印
α 矢印
α 矢印
α 矢印
α 矢印
α 矢印
α 矢印
α 矢印

Claims (3)

  1. 頭部に装着されるボウル状をなす帽体と、
    前記帽体の内側に収納された第1位置と、該第1位置から前記帽体の外側に露出し、前記帽体の前側に配置される第2位置とに移動可能に支持され、透明性を有するシールドとを備えるヘルメットであって、
    前記シールドを前記帽体に対して着脱自在な着脱機構部を備え、
    前記着脱機構部は、
    前記帽体に対して前記第1位置側の固定端で片持支持され、前記第1位置と前記第2位置との間で前記シールドが係合する長尺な長尺部と、
    前記帽体に設けられ、前記長尺部の前記第2位置側の自由端を前記帽体に対して固定する固定状態と、該固定状態が解除され、前記シールドの離脱が可能な解除状態とを取り得る固定部とを有し、
    前記解除状態で、前記長尺部の前記第2位置側の前記自由端から前記シールドが離脱して、該シールドとの係合が解除されることにより、前記シールドが前記帽体に対して離脱するよう構成されており、
    前記固定部は、前記固定状態で、前記第2位置での前記シールドの移動限界を一旦規制する規制部として機能することを特徴とするヘルメット。
  2. 前記固定部は、弾性変形可能である請求項に記載のヘルメット。
  3. 前記着脱機構部は、前記シールドを前記第1位置と前記第2位置との間で移動可能に支持する移動支持部としても機能する請求項1または2に記載のヘルメット。
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