JP7298629B2 - 生体用移送装置 - Google Patents
生体用移送装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7298629B2 JP7298629B2 JP2021006265A JP2021006265A JP7298629B2 JP 7298629 B2 JP7298629 B2 JP 7298629B2 JP 2021006265 A JP2021006265 A JP 2021006265A JP 2021006265 A JP2021006265 A JP 2021006265A JP 7298629 B2 JP7298629 B2 JP 7298629B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle
- implant
- transfer device
- tip
- distal end
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Description
なお、こうした課題は、細胞に限らず薬剤等の固形物を移送して生体の組織内に配置する場合にも共通する。
上記構成によれば、内筒部の先端部に対象物が保持されるため、対象物が針状部の内部に収容されている間から対象領域に配置されるまで、対象物が押出部に支持されている状態が的確に維持される。それゆえ、針状部に対する押出部の相対移動によって、対象物を対象領域に的確に配置することができる。
上記構成によれば、細胞凝集体を移植する際に、細胞凝集体を移植の対象領域に円滑に配置することができる。
図1~図12を参照して、生体用移送装置の第1実施形態を説明する。本実施形態の生体用移送装置は、細胞の移植に用いられる細胞移植装置に具体化される。
本実施形態の細胞移植装置は、生体内へ移植物を移植するために用いられる。移植の対象領域は、皮内および皮下の少なくとも一方、あるいは、臓器等の組織内である。移植物は、細胞群を含む。この移植される対象である細胞群について説明する。
なお、移植物は、細胞群とともに、細胞群の移植を補助する部材を含んでいてもよい。
図1が示すように、細胞移植装置100は、1つの方向に沿って延びる針状部10と、針状部10の内側に位置する押出部20と、針状部10と押出部20とを相対的に動かすための構造を含む位置変更部30とを備えている。
第1実施形態の細胞移植装置100を用いた移植物の移植方法を説明する。
図5が示すように、移植前において、移植物Cgは、培養容器等のトレイ50に保護液Plと共に保持されている。例えば、図5が示すように、移植物Cgは、トレイ50が有する凹部51に入れられている。そして、トレイ50内において、凹部51の内部と凹部51上の領域の全体に、保護液Plが入れられている。トレイ50における移植物Cgと保護液Plとの保持態様は、凹部51を含むトレイ50内の全域に保護液Plが保持され、凹部51に移植物Cgが保持される形態に限らず、例えば、トレイ50が有する平面上に移植物Cgと保護液Plとが配置されていてもよい。
(1)押出部20が針状部10の開口11に向けて相対的に移動することによって、針状部10の内部に収容されている移植物Cgが、押出部20に支持されつつ針状部10の開口11から出る。そのため、液体の流れのみによって移植物Cgが針状部10から出る場合と比較して、移植物Cgが針状部10の内部から組織内へ出やすい。したがって、移植物Cgを対象領域に円滑に配置することができる。
図13~図16を参照して、生体用移送装置の第2実施形態を説明する。第2実施形態の生体用移送装置も、第1実施形態と同様の移植物の移植に用いられる細胞移植装置に具体化される。第2実施形態は、第1実施形態と比較して、押出部の構成が異なっている。以下では、第2実施形態と第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略する。
図13が示すように、第2実施形態の押出部25は、針状部10の内側に位置する筒状の内筒部21に加えて、内筒部21の先端部に取り付けられている膨張部22を備えている。膨張部22は、空気の注入によって膨らむ。具体的には、膨張部22は、袋状や風船状の構造体であり、移植物の収容前においては萎んでいる。膨張部22は、例えば、生体適合性を有する材料から構成される。
なお、第1実施形態にて説明した、位置変更部30が、第1注射筒31、第2注射筒32、および、押子33から構成される形態は、第2実施形態にも適用できる。
第2実施形態の細胞移植装置110を用いた移植物の移植方法を説明する。第1実施形態と同様に、内筒部21の先端部が、針状部10の先端部の開口11から突き出した状態とされ、内筒部21内が吸引されることによって、移植物Cgが内筒部21の先端部に保持される。そして、図14が示すように、内筒部21の先端部が針状部10の内部に引き込まれ、これに伴って、移植物Cgが針状部10の内部に収容される。
(8)押出部25が、内筒部21と膨張部22とを備える。こうした構成によれば、膨らんだ膨張部22が組織内で空間を押し広げるため、移植物Cgの配置のための空間を好適に確保することが可能である。したがって、移植物Cgをより円滑に対象領域に配置することができる。
図17~図20を参照して、生体用移送装置の第3実施形態を説明する。第3実施形態の生体用移送装置も、第1実施形態と同様の移植物の移植に用いられる細胞移植装置に具体化される。第3実施形態は、第1実施形態と比較して、押出部の構成が異なっている。以下では、第3実施形態と第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略する。
図17が示すように、第3実施形態の押出部26は、針状部10の内側に位置する棒状体24を備えている。棒状体24は、針状部10の内側で、針状部10の延びる方向に沿って延びる。棒状体24は、内部に空間を有さない棒状に延びる構造体であれば、その他の形状は特に限定されない。棒状体24と針状部10の内周面との間には、移植物Cgが入り込まない程度の大きさの隙間が空いている。
第3実施形態の細胞移植装置120を用いた移植物の移植方法を説明する。
第3実施形態においては、針状部10への移植物Cgの取り込みに際して、棒状体24の先端部は、針状部10の内部に位置する状態とされる。そして、図18が示すように、移植物Cgに針状部10の先端部が向けられ、針状部10内が吸引されることにより、移植物Cgが保護液Plと共に開口11から針状部10の内部に収容される。針状部10の内部には、棒状体24が位置するため、移植物Cgは、針状部10の内部において棒状体24の先端部よりも先端側の領域に留められる。
(9)押出部26が棒状体24を備え、押出部26は、棒状体24の先端部が針状部10の内部に位置した状態と、棒状体24の先端部が針状部10の開口11から突き出した状態との間で、針状部10に対して相対的に移動可能に構成されている。こうした構成によれば、棒状体24の先端部が針状部10の開口11から突き出す位置まで、押出部26が針状部10に対して相対的に移動するため、移植物Cgは、針状部10の外部に完全に出るまで、押出部26に支持される。したがって、移植物Cgをより円滑に対象領域に配置することができる。
上述した生体用移送装置としての細胞移植装置について、具体的な実施例を用いて説明する。実施例の細胞移植装置は、第1実施形態の細胞移植装置に相当する。
先の図3に示したように、2つの注射器を重ねた構造の細胞移植装置を形成した。針状部としては、25Gの注射針を用いた。針状部の内径は0.40mmであり、針状部の外径は0.50mmである。内筒部としては、内径が0.17mm、外形が0.36mmの精密パイプを用いた。
実施例の細胞移植装置を用いて、対象領域への移植物の配置性能を2種類の試験によって評価した。
移植物のモデルとして、平均粒子径が210μmのプラスチックビーズを用意した。細胞移植装置の内筒部に1つのプラスチックビーズを吸引によって保持させ、ヌードマウスの摘出皮膚の内部にプラスチックビーズを移送する試験を10回行った。
移植物として、ホルマリンによって固定された毛包原基を用いて、試験1と同様に、細胞移植装置の内筒部に1つの毛包原基を吸引によって保持させ、ヌードマウスの摘出皮膚の内部に毛包原基を移送する試験を10回行った。毛包原基としては、平均直径が約400μm未満の細胞群(上皮系細胞4×103cellsと間葉系細胞4×103cellsとの集合体)を用いた。
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することが可能である。
・移植物の対象領域への配置に際しては、針状部10が基端側に引かれることに限らず、針状部10の内部から開口11に向けて、押出部が針状部10に対して相対的に動かされればよい。例えば、針状部10が移植部位に進入した後、針状部10の位置を変えずに押出部のみを開口11から突き出す位置まで動かしてもよい。この場合、押出部の移動の前に、針状部10が押出部と共に移植部位から抜かれる方向にやや後退させられることが好ましい。これにより、針状部10の先端部が位置していた空間に移植物を配置することができる。また例えば、針状部10が移植部位に進入した後、針状部10と押出部とを互いに反対の方向に動かすことにより、押出部を開口11から突き出させてもよい。
Claims (8)
- 生体内に対象物としての細胞群を配置するための生体用移送装置であって、
1つの方向に沿って延びる筒状の針状部であって、当該針状部の先端部の開口から前記細胞群を含む液状体を内部に取り込む前記針状部と、
前記針状部の内側に位置し、前記針状部の内部から前記開口に向けて前記針状部に対して相対的に移動可能に構成された押出部と、を備え、
前記針状部は、前記針状部内を吸引する機構に接続され、
前記機構によって前記針状部と前記押出部との間の隙間が吸引されることにより、前記液状体を前記針状部の内部に取り込んで前記細胞群を前記押出部の先端部で支持することが可能に構成されている
生体用移送装置。 - 前記押出部は、前記針状部の延びる方向に沿って延びる構造体を備え、その先端部が前記針状部の内部に位置した状態と、前記先端部が前記針状部の前記開口から突き出した状態との間で、前記針状部に対して相対的に移動可能に構成されている
請求項1に記載の生体用移送装置。 - 前記押出部は、前記針状部の延びる方向に沿って延びる棒状体を備える
請求項1または2に記載の生体用移送装置。 - 前記押出部は、前記針状部の延びる方向に沿って延びる筒状の内筒部であって、前記対象物の全体が前記内筒部の内側に入り込まない大きさの内径を有する前記内筒部を備える
請求項1または2に記載の生体用移送装置。 - 前記押出部は、
前記内筒部の先端部に位置し、空気の注入によって膨らむ膨張部を備える
請求項4に記載の生体用移送装置。 - 先端部に前記針状部が接続された第1注射筒と、
先端部に前記押出部が接続された第2注射筒と、を備え、
前記第1注射筒の内側に前記第2注射筒が挿入されている
請求項4または5に記載の生体用移送装置。 - 前記対象物である細胞群は、細胞間結合により結合した複数の細胞の集合体、スフェロイド、原基、組織、器官、オルガノイド、および、ミニ臓器からなる群から選択されるいずれか1つである
請求項1~6のいずれか一項に記載の生体用移送装置。 - 前記対象物である細胞群は、凝集された複数の細胞の集合体である
請求項1~6のいずれか一項に記載の生体用移送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021006265A JP7298629B2 (ja) | 2019-03-29 | 2021-01-19 | 生体用移送装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019068171A JP6828763B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 生体用移送装置 |
JP2021006265A JP7298629B2 (ja) | 2019-03-29 | 2021-01-19 | 生体用移送装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019068171A Division JP6828763B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 生体用移送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021074571A JP2021074571A (ja) | 2021-05-20 |
JP7298629B2 true JP7298629B2 (ja) | 2023-06-27 |
Family
ID=86900660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021006265A Active JP7298629B2 (ja) | 2019-03-29 | 2021-01-19 | 生体用移送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7298629B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102593281B1 (ko) * | 2021-07-05 | 2023-10-24 | 주식회사 바이오솔루션 | 스페로이드형 세포치료제 이식용 주입장치 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001502937A (ja) | 1996-09-27 | 2001-03-06 | アメリカン・ホーム・プロダクツ・コーポレイション | 固体材料の配置のための医療用装置 |
JP2009525839A (ja) | 2006-02-09 | 2009-07-16 | アデランス リサーチ インスティテュート インコーポレイテッド | 被験体へと流体および材料を送達するための装置および方法 |
US20160015424A1 (en) | 2014-07-18 | 2016-01-21 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Apparatus and method for loading follicles |
WO2019014677A1 (en) | 2017-07-14 | 2019-01-17 | The General Hospital Corporation | SYSTEMS AND METHODS FOR HAIR TRANSPLANTATION |
-
2021
- 2021-01-19 JP JP2021006265A patent/JP7298629B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001502937A (ja) | 1996-09-27 | 2001-03-06 | アメリカン・ホーム・プロダクツ・コーポレイション | 固体材料の配置のための医療用装置 |
JP2009525839A (ja) | 2006-02-09 | 2009-07-16 | アデランス リサーチ インスティテュート インコーポレイテッド | 被験体へと流体および材料を送達するための装置および方法 |
US20160015424A1 (en) | 2014-07-18 | 2016-01-21 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Apparatus and method for loading follicles |
WO2019014677A1 (en) | 2017-07-14 | 2019-01-17 | The General Hospital Corporation | SYSTEMS AND METHODS FOR HAIR TRANSPLANTATION |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021074571A (ja) | 2021-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5439475A (en) | Tissue grafting method using an apparatus with multiple tissue receiving receptacles | |
JP7184005B2 (ja) | 細胞移植装置 | |
AU2018201959A1 (en) | Method and apparatus for tissue harvesting | |
WO2013118109A1 (en) | Methods and apparatuses harvesting, modifying and reimplantation of dermal micro -organs | |
JP7298629B2 (ja) | 生体用移送装置 | |
WO2020203675A1 (ja) | 生体用移送装置 | |
US20210401460A1 (en) | Cell transplantation device and cell transplantation system | |
CN113260389A (zh) | 用于将头发移植物装载到移植物植入器械中的装置 | |
JP7230643B2 (ja) | 生体用移送装置、生体用移送装置用部材、生体用移送ユニット、および、生体用移送キット | |
JP7230644B2 (ja) | 細胞移植装置 | |
JP2022096765A (ja) | 細胞移植装置、および、細胞移植装置の使用方法 | |
JP2023172214A (ja) | 細胞移植装置 | |
JP2023111296A (ja) | 細胞移植装置 | |
WO2021162068A1 (ja) | 生体用移送装置 | |
JP7484211B2 (ja) | 細胞移植装置 | |
CN109171830B (zh) | 一种种植头发的设备 | |
US20230210557A1 (en) | Cell transplanting kit, cell transplanting device, and method for taking in transplant | |
JP2023177484A (ja) | 生体用移送装置 | |
JP7481693B2 (ja) | 細胞移植装置 | |
JP2010540425A (ja) | 毛包形成を増強するための表皮刺激 | |
Das et al. | Stereotaxic technique for transplantation of neural tissues in the brain of adult rats | |
JP6828764B2 (ja) | 細胞移植装置 | |
JP2022096766A (ja) | 細胞移植装置、細胞収容用ユニット、移植物の収容方法、および、移植物の配置方法 | |
JP2021112334A (ja) | 細胞移植装置 | |
AU640501B2 (en) | Tissue grafting |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220224 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221223 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230104 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230301 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230516 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230529 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7298629 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |