JP7297097B2 - インナーロータ型電動機の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、環状の固定子の内周側に回転子が配置されるインナーロータ型電動機の製造方法に関する。
インナーロータ型電動機は、環状の固定子の内周側に回転子が配置される。固定子は、環状のコアバック部及びコアバック部から内周側に突出する複数のティース部を有する固定子鉄心と、ティース部に巻き付けられたコイルとを有する。ティース部は、コアバック部の環の中心に対して放射状に配置される。
コイルのうち、回転軸の方向においてティース部からはみ出す部分であるコイルエンドが大きくなると、コイルの重量を増加させるだけでなく、コイル周長が長くなることにより電気抵抗が増大する原因ともなる。したがって、電動機の効率を高めるためには、コイルエンドを小さくすることが必要である。
特許文献1には、固定子鉄心をティース部とコアバック部とに分割することにより、分布巻きのコイルのコイルエンドを小さく抑えたインナーロータ型電動機であるモータが開示されている。特許文献1に開示されるモータは、予めコイル状にした巻線コイルをティース部同士の間であるスロットにコアバック部側から後入れで配置することによって、ティース部に分布巻きでコイルを巻き付けた固定子を形成している。
特開2009-254133号公報
ティース部は放射状に配列されるため、コアバック部側ほどスロットピッチは広くなる。したがって、上記特許文献1に開示される発明は、コアバック部側の端部でのスロットピッチでも挿入可能な周長のコイルでないと、コイルをスロットに後入れできない。このため、特許文献1に開示される発明では、複数のティース部を放射状に配置した状態におけるコアバック部側の端部でのスロットピッチで挿入可能な最短の周長よりも短い周長のコイルをスロットに配置することはできなかった。したがって、スロットに配置したコイルは周長が余剰であり、コイルをスロットに入れた状態におけるコイルエンドが大きくなってしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コイルエンドを小型化したインナーロータ型電動機の製造方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るインナーロータ型電動機の製造方法は、環状のコアバック部と、コアバック部から内周側に突出する複数のティース部とを備えた固定子鉄心と、複数のティース部の各々の間のスロットに配置されて複数のティース部の二つ以上に巻き付けられた分布巻きのコイルとを有する固定子、及びティース部との間に隙間を空けて固定子の内側に回転可能に支持された回転子とを有するインナーロータ型電動機の製造方法であって、複数のティース部を、回転子の回転軸と垂直な面内において各々の中心線が共通の円に外接する状態で配置する工程と、複数のティース部を放射状に配置した状態におけるコアバック部側の端部でのスロットピッチで挿入可能な最短の周長よりも短い周長のコイルを分布巻きでスロットに配置する工程とを有する。インナーロータ型電動機の製造方法は、複数のティース部の各々を放射状に配置する工程と、複数のティース部の各々とコアバック部とを連結する工程とを有する。
本発明に係るインナーロータ型電動機の製造方法は、コイルエンドを小型化したインナーロータ型電動機を製造できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の分解斜視図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の固定子鉄心の斜視図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の固定子鉄心の分解斜視図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の固定子の断面図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の回路図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の回転子の斜視図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の回転子の断面図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の巻線の配置の仕方を示す図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のコイルの巻き方を示す図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のスロットに分布巻きで主巻線コイル部及び補助巻線コイル部を配置した状態を示す図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のインシュレータの分解斜視図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のティース部にインシュレータを組み付けた状態を示す図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のスロットに主巻線コイル部及び補助巻線コイル部を入れる際に用いる治具の斜視図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のスロットに主巻線コイル部及び補助巻線コイル部を入れる際に用いる治具の断面図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のティース部を回転させた状態を示す図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のティース部を放射状に配置した状態を示す図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のインシュレータの変形例を示す図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のインシュレータの変形例を示す図 実施の形態1に係るインナーロータ型電動機を用いた送風装置の構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係るインナーロータ型電動機の製造方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の分解斜視図である。インナーロータ型電動機100は、環状の固定子1と、固定子1の内側に配置された回転子2と、回転子2を回転可能に支持する軸受3a,3bと、軸受3aを保持するフレーム4と、軸受3bを保持するブラケット5とを有する。固定子1及び回転子2は、フレーム4及びブラケット5がなす外郭の内部空間に収容される。軸受3a,3bは、回転子2のうちシャフト104を回転可能に支持している。
図2は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の固定子鉄心の斜視図である。図3は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の固定子鉄心の分解斜視図である。固定子1は、円筒状のコアバック部8及びコアバック部8から内周側に突出するティース部7を備えた固定子鉄心6を有する。固定子鉄心6は、磁性体である電磁鋼板をシャフト104の軸方向に複数枚積層して構成されている。ティース部7の各々は、コアバック部8の内周側に周方向に互いに間隔をおいて配置されている。固定子鉄心6は、八つのティース部7を有する。
また、図1に示すように、固定子1は、ティース部7に巻かれたコイルを備えた巻線9と、固定子鉄心6と巻線9とを絶縁するインシュレータ10とを有する。固定子1は、2相4極であり八つのコイルを備える。固定子1は、ティース部7同士の間のスロット一つにつき、分布巻きのコイルが二つ入っている。
固定子1は、フレーム4の内周面に嵌め込まれている。固定子1と回転子2とは同軸に配置されており、回転子2は固定子鉄心6の内周側において回転自在である。
図4は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の固定子の断面図である。ティース部7の各々の中心線は、環状のコアバック部8の中心点Cを通る。すなわち、ティース部7は、各々の中心線がコアバック部8の中心点Cを通るように放射状に配置されている。巻線9は、四つの主巻線コイル部109a,109b,109c,109dと、四つの補助巻線コイル部110a,110b,110c,110dとを有する。図1に示したシャフト104の中心軸は、コアバック部8の中心点Cを通っている。シャフト104の中心軸がコアバック部8の中心点Cを通ることにより、回転子2は、固定子1に衝突することなく回転可能である。
四つの主巻線コイル部109a,109b,109c,109dは、互いに直列に接続されて主巻線109を構成している。四つの補助巻線コイル部110a,110b,110c,110dは、互いに直列に接続されて補助巻線110を構成している。主巻線109と補助巻線110とが結線されて巻線9が構成されている。
主巻線109及び補助巻線110に通電されることによって、固定子1に回転磁界が発生する。回転子2は、固定子1が発生させる回転磁界を受けてシャフト104の中心軸を中心に回転する。
図5は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の回路図である。図4に示した四つの補助巻線コイル部110a,110b,110c,110dからなる補助巻線110とコンデンサ128とが直列に接続された直列体は、図4に示した四つの主巻線コイル部109a,109b,109c,109dからなる主巻線109と単相交流電源127とにそれぞれ並列に接続されている。
また、補助巻線110に流れる補助巻線電流Isは、コンデンサ128によって主巻線109に流れる主巻線電流Imよりも電流位相が90°程度進んでいる。これによって、固定子1には回転子2の回転方向に沿った回転磁界が生じる。主巻線電流Imに対して補助巻線電流Isの位相が90°進んでいる時に理想的な回転磁界が得られる。
図6は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の回転子の斜視図である。回転子2は、筒形の回転子鉄心129と、回転子鉄心129の外周面側に周方向に等間隔に並べられた複数の導体棒130と、複数の導体棒130を回転子鉄心129の軸方向両端で短絡させる短絡環131とを有する。短絡環131は、アルミニウム又は銅といった導体からなり、各導体棒130を回転子2の軸方向両端で短絡させている。
導体棒130は、アルミニウム又は銅といった導体からなり、回転子鉄心129の溝部141に挿入されている。また、導体棒130は、回転軸線に対して一定の角度を有する。
導体棒130及び短絡環131は、回転子鉄心129の溝部141及び軸方向両端部に溶融した金属を流し込むダイカスト製法によって製作されても良い。また、隣り合う回転子鉄心129の溝部141に金属棒を挿入し、金属棒の両端を金属製の短絡環131にはんだ付け、又はろう付けして作成されても良い。さらに、導体棒130の抵抗を低減するために、銅棒のように抵抗率の低い金属棒を回転子鉄心129の溝部141に挿入し、その後、ダイカストで導体棒130と短絡環131とが作成されても良い。
図7は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の回転子の断面図である。回転子鉄心129は、磁性体からなる複数枚の電磁鋼板によってシャフト104の回転軸線方向に積層されて構成されている。また、回転子鉄心129は、シャフト104の外周面に嵌め合わされた円環状のバックヨーク部132と、バックヨーク部132から径方向外側へそれぞれ突出し、回転子鉄心129の周方向について互いに間隔を置いて配置された複数の回転子ティース部133とを有している。各回転子ティース部133は、回転子鉄心129の周方向について等間隔に配置されている。
図8は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機の巻線の配置の仕方を示す図である。図8に示すように、放射状に配置されているティース部7の各々をシャフト104と平行な軸を中心に回転させると、シャフト104に垂直な面において、ティース部7の各々の中心線は共通する円に外接する。ティース部7を回転させることにより、コアバック部8側の端部でのスロットピッチL2は、ティース部7が放射状に配置されている状態でのスロットピッチL1よりも狭くなるため、放射状に配置された複数のティース部7のコアバック部側の端部でのスロットピッチで挿入可能な最短の周長よりも短い周長のコイルをスロットに配置することができる。なお、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機100では、コイルは、二つのティース部7に分布巻きで巻き付けられるため、スロットピッチは、ティース部7を二つ挟むスロットの距離である。このとき、ティース部7の中心線は、ティース部7のコアバック部8側の端部中央と、ティース部7にコアバック部8を取り付けた場合のコアバック部8の中心点Cとを結ぶ線分に対して角度θを有する。以下、ティース部7の中心線が、ティース部7のコアバック部8側の端部中央と、ティース部7にコアバック部8を取り付けた場合のコアバック部8の中心点Cとを結ぶ線分に対して角度を有する状態にすることを、ティース部7を傾けると言う。
実施の形態1に係るインナーロータ型電動機100は、コイルが分布巻きであるため、先にすべてのスロットにコイルの片側を入れ、全てのコイルを同じ方向に倒すことにより、スロットにコイルを配置する。
先に入れるコイルの片側を配置する位置を中心に各ティース部7を回転させることにより、ティース部7を回転させてもコイルの位置は不動となる。したがって、先に入れるコイルの片側を配置する位置を中心に各ティース部7を回転させることにより、コイルの片側をスロットに配置したコイルを移動させる必要を無くすことができる。
図9は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のコイルの巻き方を示す図である。主巻線コイル部109aは、ティース部7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7hのうち、ティース部7aとティース部7bとを囲むように巻かれる。主巻線コイル部109aの左回り方向に隣接する補助巻線コイル部110aは、ティース部7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7hのうち、ティース部7bとティース部7cとを囲むように巻かれる。補助巻線コイル部110aの左回り方向に隣接する主巻線コイル部109bは、ティース部7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7hのうち、ティース部7cとティース部7dとを囲むように巻かれる。以下同様に、補助巻線コイル部110b、主巻線コイル部109c、補助巻線コイル部110c、主巻線コイル部109d及び補助巻線コイル部110dが巻かれる。
ティース部7bとティース部7cとの間には、主巻線コイル部109a及び主巻線コイル部109bが、主巻線コイル部109bが内周側に配置され、主巻線コイル部109aが外周側に配置されるように巻かれる。すなわち、主巻線コイル部109a,109b,109c,109d及び補助巻線コイル部110a,110b,110c,110dは、二つの比較で右回り方向にあるものが内周側、左回り側が外周側に配置するように、二つのティース部7にまたがって巻かれる。
ここで、各ティース部7は、右回り方向に回転されており、外周側は右回り方向に移動しているので、主巻線コイル部109a,109b,109c,109d又は補助巻線コイル部110a,110b,110c,110dの右回り方向の端部を内周側に配置した状態で左回り方向の端部を重ねる場合には、ティース部7が主巻線コイル部109a,109b,109c,109d又は補助巻線コイル部110a,110b,110c,110dの中央側に寄ってティース部7同士の間隔が狭くなっていることになる。このため、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機100は、主巻線コイル部109a,109b,109c,109d及び補助巻線コイル部110a,110b,110c,110dに余長を設けなくても組み立てることができる。なお、傾けたティース部7を内径方向に移動させることにより、ティース部7同士の間隔をより狭くできるが、スロットの開口幅が小さくなると、主巻線コイル部109a,109b,109c,109d及び補助巻線コイル部110a,110b,110c,110dをスロットに配置しにくくなる。
全てのスロットに主巻線コイル部109a,109b,109c,109d又は補助巻線コイル部110a,110b,110c,110dを配置した後にティース部7を放射状の配置に戻す。図10は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のスロットに分布巻きで主巻線コイル部及び補助巻線コイル部を配置した状態を示す図である。ティース部7を放射状の配置に戻すことにより、ティース部7同士の間隔が広がってスロットピッチと同じとなり、主巻線コイル部109a,109b,109c,109d及び補助巻線コイル部110a,110b,110c,110dに余長が無い状態で分布巻きを実現できる。なお、ティース部7を放射状の配置に戻した時に主巻線コイル部109a,109b,109c,109d及び補助巻線コイル部110a,110b,110c,110dがティース部7に隙間無く接するか、主巻線コイル部109a,109b,109c,109d及び補助巻線コイル部110a,110b,110c,110dに張りが生じるようにすることで、電動機効率を高める効果が大きくなる。最後にコアバック部8をティース部7に組み付けることにより、分布巻きのコイルを有する固定子1が完成する。
ティース部7を回転させるためには、ティース部7を回転可能に保持する必要があるが、図2及び図3に示すようにティース部7の外周面71はコアバック部8と当接する面であるため、ティース部7の外周面71に傷が付くことは避ける必要がある。
図11は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のインシュレータの分解斜視図である。図12は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のティース部にインシュレータを組み付けた状態を示す図である。実施の形態1に係るインナーロータ型電動機100は、インシュレータ10に保持部11を設けている。保持部11は、コアバック部8の環の中心方向に向かって突出する突起であり、穴11aが開けられている。保持部11は、ティース部7の電磁鋼板の積層方向に対して垂直に延びている。したがって、穴11aの中心軸は、ティース部7の電磁鋼板の積層方向と平行である。したがって、穴11aは、インナーロータ型電動機100を組み立てた際に回転子2の回転軸と平行な中心軸を持っている。保持部11は、回転子2との干渉を避けるために、シャフト104の軸方向においては、回転子2と重ならない位置に設けられている。また、保持部11は、シャフト104の径方向では、主巻線コイル部109a,109b,109c,109d及び補助巻線コイル部110a,110b,110c,110dをスロットに挿入するときに干渉が生じないように、ティース部7の内周面72よりも内側に設けられている。
図13は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のスロットに主巻線コイル部及び補助巻線コイル部を入れる際に用いる治具の斜視図である。図14は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のスロットに主巻線コイル部及び補助巻線コイル部を入れる際に用いる治具の断面図である。保持部11の穴11aに治具12のインシュレータ挿入部13を挿入し、ティース部7を治具12に固定した状態で、治具中心軸14を中心に治具12を回転させることにより、治具12とともにティース部7を回転させることができる。治具12を回転させる力点15は全ての治具12で繋がっており、全てのティース部7のインシュレータ10の保持部11の穴11aに治具12のインシュレータ挿入部13を挿入し、力点15を回すことで全てのティース部7が同時に同じ角度回転する。
図15は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のティース部を回転させた状態を示す図である。図16は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のティース部を放射状に配置した状態を示す図である。治具中心軸14が治具ベース21に回転可能に固定された治具12の力点15に力を加えて治具12を回転させることで、治具12とともにティース部7を回転させる。ティース部7を傾けることで、ティース部7同士の間隔が狭くなり、主巻線コイル部109a,109b,109c,109d及び補助巻線コイル部110a,110b,110c,110dに余長を設けなくても組み立てることができる。なお、図15及び図16においては、治具ベース21の図示を省略している。
図17及び図18は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機のインシュレータの変形例を示す図である。ティース部7は、インシュレータ10に設けられた保持部11の穴11aにインシュレータ挿入部13を通すことによって治具12で保持されるが、穴11aが円形状であると、治具12を動かさなくてもティース部7が回転してしまい、ティース部7の回転方向の位置が決まらないことがある。保持部11の穴11aを非円形形状とすることで、治具12を動かしていないのにティース部7が回転してしまうことを防止できる。具体的には、図17に示すように保持部11の穴11aを長円形状にしたり、図18に示すように、保持部11の穴11aを多角形形状にすることで、治具12を動かしていないのにティース部7が回転してしまうことがなくなるため、ティース部7の回転方向における位置決めが可能となる。なお、穴11aを楕円形としてもティース部7の回転方向における位置決めが可能である。
図19は、実施の形態1に係るインナーロータ型電動機を用いた送風装置の構成を示す図である。送風装置である換気扇200は、インナーロータ型電動機100と、シャフト104に取り付けられたファン201とを備えている。インナーロータ型電動機100がシャフト104を通じてファン201を回転させることにより、換気流が形成される。なお、ここでは換気扇200を送風装置の例に挙げたが、インナーロータ型電動機100を適用する送風装置は扇風機であってもよい。
実施の形態1に係るインナーロータ型電動機100は、主巻線コイル部109a,109b,109c,109d及び補助巻線コイル部110a,110b,110c,110dの周長を、放射状に配置された複数のティース部のコアバック部側の端部でのスロットピッチで挿入可能な最短の周長よりも短くできるため、コイルエンドを小さくして電動機効率を高めることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 固定子、2 回転子、3a,3b 軸受、4 フレーム、5 ブラケット、6 固定子鉄心、7,7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7h ティース部、8 コアバック部、9 巻線、10 インシュレータ、11 保持部、11a 穴、12 治具、13 インシュレータ挿入部、14 治具中心軸、15 力点、21 治具ベース、71 外周面、72 内周面、100 インナーロータ型電動機、104 シャフト、109 主巻線、109a,109b,109c,109d 主巻線コイル部、110 補助巻線、110a,110b,110c,110d 補助巻線コイル部、127 単相交流電源、128 コンデンサ、129 回転子鉄心、130 導体棒、131 短絡環、132 バックヨーク部、133 回転子ティース部、141 溝部、200 換気扇、201 ファン。

Claims (2)

  1. 環状のコアバック部と、前記コアバック部から内周側に突出する複数のティース部とを備えた固定子鉄心と、複数の前記ティース部の各々の間のスロットに配置されて複数の前記ティース部の二つ以上に巻き付けられた分布巻きのコイルとを有する固定子、及び前記ティース部との間に隙間を空けて前記固定子の内側に回転可能に支持された回転子とを有するインナーロータ型電動機の製造方法であって、
    複数の前記ティース部を、前記回転子の回転軸と垂直な面内において各々の中心線が共通の円に外接する状態で配置する工程と、
    複数の前記ティース部を放射状に配置した状態における前記コアバック部側の端部でのスロットピッチで挿入可能な最短の周長よりも短い周長の前記コイルを分布巻きで前記スロットに配置する工程と、
    複数の前記ティース部の各々を放射状に配置する工程と、
    複数の前記ティース部の各々と前記コアバック部とを連結する工程とを有することを特徴とするインナーロータ型電動機の製造方法。
  2. 前記ティース部の内周側の面を前記回転子の回転軸の軸方向に延長した部分から内周側に突出する突起を有し、前記ティース部と前記コイルとを電気的に絶縁するインシュレータを前記ティース部に装着し、
    前記突起を回転可能に治具により保持して前記ティース部を前記回転子の回転軸と平行な軸回りに回転させることを特徴とする請求項に記載のインナーロータ型電動機の製造方法。
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