JP7297069B2 - 折り畳み可能な電子装置のためのグリップ - Google Patents

Description

２０１９年１月１８日に出願された米国仮出願Ｎｏ．６２／７９４，３０５及び２０１９年９月２６日に出願された米国仮出願Ｎｏ．６２／９０６，３６１に基づいて優先権を主張し、各出願の全内容が参照により本明細書に組み込まれる。

本開示は、概して、拡張可能な装置に、より端的には、折り畳み可能なポータブル電子装置に取付可能な拡張可能な装置に、若しくは、グリップ、スタンド、又は他の方法で折り畳み可能なポータブル電子装置の取り扱いをし易くするものとして用いられるべく構成された折り畳み可能なポータブル電子装置のためのケースに関する。

タブレットやスマートフォンといったポータブル電子装置は、損傷から装置を保護するため、装置の取り扱いのためのグリップを提供するために、及び／又は、ある面上で装置を立て掛ける（ｐｒｏｐｐｉｎｇ）ためのスタンドを提供するために、しばしば保護カバー又はケースに収容される。装置に直接的に取り付けられ又は装置を保護するケースに取り付けられる拡張可能な装置及びアクセサリーは、ある面上で装置を立て掛けることや装置の取り扱いのための拡張可能なグリップを提供することを含む様々な機能のために用いられる。拡張可能な装置は、典型的には、ユーザーが安定してポータブル電子装置をグリップできるようにその背面に位置付けられ及び／又は結合され、また、ロゴ、デカルコマニーの図柄（decals）、シンボル、又は他の芸術的な表現（レンダリング（renderings））を表示する装飾的なボタンを持ち得る。しかしながら、ポータブル電子装置は、その装置の全体的な構成及び大きさを選択的に変更することができる折り畳み及び／又は拡張機構を含み得る。

一態様において、第１の面及び第２の面を有するポータブル電子装置への取付用の拡張可能な装置は、上面及び下面を有するボタン、結合部、更には、上面、下面、及びプラットフォーム結合部を有する長尺体を含む。ボタンは、拡張位置及び畳み位置の間を移動可能である。プラットフォームの下面がポータブル電子装置の一部に係合し、プラットフォーム結合部がボタンの結合部に係合する。長尺体に結合される時、ボタンは、ボタンがポータブル電子装置の第１面に沿って位置付けられる第１位置とボタンがポータブル電子装置の第２面に沿って位置付けられる第２位置の間で移動可能である。

幾つかのアプローチでは、拡張可能な機構はボタン又は長尺体の少なくとも一つに動作可能に結合したロック機構を更に含む。ロック機構は、第１位置又は第２位置にボタンを選択的に保持する。

幾つかの例では、長尺体がトラックの形態にある。ボタンの結合部は、ボタンが第１位置及び第２位置の間で移動可能なようにトラックにスライド可能に束縛される。長尺体は、ポータブル電子装置の第１面の一部とポータブル電子装置の第２面の一部に沿って延び、ポータブル電子装置から取り外し可能であり得る。これらの例において、ロック機構は、ボタンの結合部に摩擦係合するように適合されたトラックに形成された少なくとも１つの戻り止めの形態にあり得る。

１つ又は複数の例においては、長尺体は、第１端部及び第２端部を有する長尺な枢動アームの形態にある。ボタンが第１位置及び第２位置の間で移動可能なように、枢動アームの第１端部が枢動部材に結合され、ボタンの結合部が枢動アームの第２端部に結合される。枢動部材は、ポータブル電子装置の第２面上に少なくとも部分的に配置され、またポータブル電子装置から取り外し可能であり得る。これらの例においては、ロック機構は、枢動アームの第１端部に摩擦係合するように適合され、枢動部材に形成された戻り止めの形態であり得る。代替又は追加として、ロック機構は、ポータブル電子装置の第２面に配置されたボタンの形態にあり、枢動アームを第２位置に保持するべく枢動アーム又はボタンの少なくとも一つに係合するように適合される。

１つ又は複数の例において、第１の面及び第２の面を有するポータブル電子装置への取付用の拡張可能な装置は、上面及び下面を有するボタン、結合部、並びに上面、下面、及びトラックを画定する長尺体を含む。ボタンは、拡張位置及び畳み位置の間を移動可能である。長尺体の下面は、ポータブル電子装置の一部に係合し、トラックがボタンの結合部にスライド可能に係合する。ボタンは、ボタンがポータブル電子装置の第１面に沿って位置付けられる第１位置とボタンがポータブル電子装置の第２面に沿って位置付けられる第２位置の間でトラックに沿って移動可能である。

１つ又は複数の例において、第１の面及び第２の面を有するポータブル電子装置への取付用の拡張可能な装置は、上面及び下面を有するボタン、結合部、並びに第１端部及び第２端部を画定する長尺な枢動アームを有する長尺体を含む。ボタンは、拡張位置及び畳み位置の間を移動可能である。枢動アームの第１端部が枢動部材に結合され、枢動アームの第２端部がボタンの結合部に結合される。枢動部材が、ポータブル電子装置の一部に係合する。枢動アームは、第１位置及び第２位置の間で枢動部材に対して枢動可能である。長尺な枢動アームに結合される時、ボタンは、ボタンがポータブル電子装置の第１面に沿って位置付けられる第１位置とボタンがポータブル電子装置の第２面に沿って位置付けられる第２位置の間で移動可能である。

本発明の他の側面、特徴及び技術が、本発明の例示の実施形態の後述の説明に照らして当業者に明らかになる。

本発明の特徴、目的、及び利益は、同種の参照記号により一貫して対応物が特定されている図面を一緒に取る時、以下に述べる詳細な説明からより明らかになる。

図１は、様々な実施形態に係る第１位置における折り畳み可能な電子装置に結合した例示の拡張可能な装置の斜視図を示す。

図２は、様々な実施形態に係る第２位置における図１の拡張可能な装置の斜視図を示す。

図３は、様々な実施形態に係る第１位置における図１及び図２の折り畳み可能な電子装置に結合された拡張可能な装置の断面図を示す。

図４は、様々な実施形態に係る第１位置における折り畳み可能な電子装置に結合された例示の拡張可能な装置の斜視図を示す。

図５は、様々な実施形態に係る第２位置における図４の拡張可能な装置の斜視図を示す。

図６は、様々な実施形態に係る図４及び図５の拡張可能な装置の正面図を示す。

図７Ａは、様々な実施形態に係る、一例の折り畳み可能な電子装置の上面図を示し、そこに結合された拡張可能な装置を含まない。

図７Ｂは、様々な実施形態に係る、一例の折り畳み可能な電子装置の上面図を示し、そこに結合された拡張可能な装置を含む。

図８Ａは、様々な実施形態に係る折り畳み可能な電子装置に結合された例示の拡張可能な装置の背面図を示す。

図８Ｂは、様々な実施形態に係る図８Ａの例示の拡張可能な装置の側面図を示す。

図９Ａは、様々な実施形態に係る第１位置における折り畳み可能な電子装置に結合された例示の拡張可能な装置の背面図を示す。

図９Ｂは、様々な実施形態に係る第２位置における図９Ａの拡張可能な装置の背面図を示す。

図９Ｃは、様々な実施形態に係る図９Ａ及び９Ｂの拡張可能な装置の背面図を示し、折り畳み可能な電子装置が折り畳み位置にある。

当業者は、図面中の要素が、簡潔さと明確さのために示されており、必ずしも縮尺して描かれていないものと理解する。例えば、図中の幾つかの要素の大きさ及び／又は相対的な位置付けが、本発明の様々な実施形態の理解の促進に役立つべく他の要素に対して誇張されているかもしれない。また、商業的に実施可能な実施形態において有用な若しくは必要な汎用の周知の要素は、これらの様々な実施形態の視認の障害の低減を促進するために、しばしば図示されない。ある動作及び／又は工程が、特定の順番で発生するように記述又は図示されるかもしれないが、当業者は、そのようなシーケンスに関する特異性が実際には要求されないものと理解する、と更に理解される。また、本明細書で用いられている用語及び表現は、異なる特定の意味が本明細書で説明されていなければ上述の説明のように本技術分野の当業者に対するそのような用語及び表現に一致する通常の技術的意味を持つものと理解される。

一般論として、これらの様々な実施形態に準拠して、折り畳み可能なポータブル電子装置のために拡張可能な装置が提供され、プラットフォームと、畳まれた構成（潰れた構成（collapsed configuration））及び拡張構成の間でプラットフォームに対して移動可能であるボタンを含む。伝統的には、これらの拡張可能な装置は、ポータブル電子装置の背面に位置付けられ及び／又は結合され、ユーザーに装置を安全に把持させる。拡張可能な装置は、更に、ヘッドホン又は他のケーブルのためのコード保持器として機能すると共に、その装置のためのスタンド又はプラットフォームとしても作動し得る。

幾つかの環境では、折り畳み可能なポータブル電子装置は、装置の背面が前面の間で挟まれるように後方に折り畳むように構成され得る。幾つかのアプローチでは、そのような折り畳み構成は、拡張可能な装置がこの空間を占有するのに必要なクリアランスを提供しない。他の場合、折り畳み可能なポータブル装置は、財布型の形態で開くように構成される。更に他の場合、折り畳み可能なポータブル装置は、ユーザーから付与される曲げ又は折り畳み力に応答して形態変化するように構成され得る。これらの各場合において、そのような曲げ又は折り畳みは、ユーザーに対して操作性、人間工学及び／又は重量配分の課題を生成する。このために、本開示の一側面は、グリップやスタンドとして効果的に用いられるべく、さもなければ折り畳み可能なポータブル電子装置の取り扱いを促進するべく構成された拡張可能な装置を提供する。例えば、本明細書に記述の拡張可能な装置は、グリップとして使用可能なボタンが、折り畳み位置にある時の折り畳み可能なポータブル電子装置により占有される物理的な空間の外に位置付けられるように拡張可能な装置の様々な場所又は領域に動くことを許す。換言すれば、本明細書に記述の拡張可能な装置は、装置の折り畳みに対応し、また、装置が折り畳み位置にある時にグリップ及び／又は保管機構（gripping and/or storage mechanism）として用いられ得る。

ここで図面を参照すると、折り畳み可能な電子装置１０に結合された拡張可能な装置１００の一例が図１～３に示されている。簡略的には、折り畳み可能な電子装置１０は、スクリーン又はディスプレイを含む前面（不図示）、背面１２、上面１４、及び側面１６を含む。折り畳み可能な電子装置１０は、折り畳み可能なスクリーン、若しくは約半分又は任意の他の割合で全体のスクリーンサイズを低減する態様で選択的に二分された前面に配置されたスクリーンを有する折り畳み可能な携帯電話の形態にあり得る。折り畳み可能な電子装置１０は、任意の数の折り畳み機構を用いて折り畳み軸Ｌに関して装置を折り畳ませる。

図１～３、特に図３に図示のように、拡張可能な装置１００は、上面１１２、下面１１４、及び結合部１１６を有するボタン１１０を含み、更には、上面１３２、下面１３４、及びプラットフォーム結合部１３６を有する長尺体１３０を含む。ボタン１１０は、更に、ボタン１１０に動作可能に結合した畳み可能（潰れ可能（collapsible））及び／又は拡張可能な（expandable）機構１１８を含む（図３では拡張位置のものが図示されている）。図示の実施形態においては、結合部１１６が、本体１１８に具備され、一体的に形成され、及び／又は取り付けられ、長尺体１３０にボタン１１０を選択的に外し又は結合する。

拡張可能な機構１１８は、概して、拡張位置（expanded position）及び畳み位置（collapsed position）の間でアクセサリー装置１００の動きを促進し、また、折り畳み可能な装置１０といったポータブル電子装置に結合される時、所望の（拡張又は畳み）位置にアクセサリー装置１００を保持するように動作する。拡張可能な機構１１８は、同様に、外側ケース、包囲体、シェル、変形可能なカバー等の形態を取り得、ボタン１１０と結合部１１６の間に配置される弾性部材（例えば、コイルスプリング）を含み得ることが更に理解されるべきである。

先に述べたように、ボタン１１０は、上面又は上側面１１２、下面又は内側面１１４を含み、リム又はエッジ１１５も含み、また拡張可能な機構１１８に動作可能に結合される。ボタン１１０は円形形状を有し得る。しかしながら、他の例では、ボタン１１０は、矩形、正方形、三角形、環状、不規則又は他の形状を有し得る。他の適切な材料も使用可能であるものの、ボタン１１０は、好適には、金属又はプラスチック材料から形成される。

上述のように、ボタン１１０は、拡張可能な装置１００から取り外し可能であり、拡張可能な装置１００の長尺体１３０に選択的に固定され得る。ボタン１１０は、芸術的な価値を持ち得（例えば、ボタン１１０は、芸術的な表現（レンダリング）、ロゴ、シンボル、テキスト、又はデカルコマニーの図柄（decal）を含み得る）、また、ボタン１１０がグリップを提供し、ユーザーは、拡張可能な機構１１８が拡張位置にある時（例えば、ボタン１１０がポータブル電子装置１０に結合されている時）、ボタン１１０の上面１１２がユーザーの手のひらに隣接して配置されるように下面１１４と長尺体１３０の間で自身の指をスライドさせることができ、また、拡張可能な機構１１８及び／又は長尺体１３０の部分の周りにイヤーフォン用コードといったコードが巻かれて保管される空間も提供し得る。

概して、拡張可能な機構１１８は、弾性部材により付与されるバイアス力に打ち勝って拡張位置から畳み位置に動かすために用いられる。これは、ボタン１１０を掴んで又は把持して長尺体１３０に向けてボタン１１０を動かす（例えば、押す）ことにより達成され得る。拡張可能な装置１００は、拡張可能な装置１００を畳み位置（collapsed position）に維持するために任意の数の保持構成要素及び／又は機構を含み得る。拡張可能な装置１００を畳み位置に固定するために用いられる任意の保持構成要素の力に打ち勝つ十分な力で長尺体１３０から離れるようにボタン１１０を把持又は引くことによりボタン１１０が拡張位置に位置付けられ得る。そのようにするに際して、拡張可能な装置１００が、弾性部材又は部材群を具備しているならば、ボタン１１０は、拡張位置に向けて付勢されて保持される。

長尺体１３０は、概して長尺である任意の所望の形状を持ち得、他の適切な材料（例えば、厚紙）も使用可能であるものの、好適には、金属又はプラスチック材料から形成される。図示例では、プラットフォーム結合部１３６は、スライド可能に結合部１１６を受容するチャンネル又はトラック１３８の形態にあり、図示例では、結合部１１６がボタン突起又はボール１１７の形態にある。トラック１３８内に配置される時、ボタン突起１１７は、そこで自由に回動し得、また長尺体１３０の第１端部１３０ａと長尺体１３０の第２端部１３０ｂの間でスライド可能である。ボタン突起１１７は、任意の数のアプローチでトラック１３８内に解放可能に結合され得る。

図示例では、長尺体１３０は、概してＬ字形であり、第１端部１３０ａが電子装置１０の背面１２上に位置付けられ、第２端部１３０ｂが電子装置１０の上面１４上に位置付けられる。換言すれば、長尺体１３０は、電子装置１０の形状に対応する方向に約９０°の屈曲を持つ。幾つかの例では、長尺体１３０の第２端部１３０ｂが、装置１０の一つの側面１６又は下面（不図示）に位置付けられる。幾つかの例では、長尺体１３０は、電子装置１０の形状に適合可能なように概してフレキシブルであり得る。長尺体１３０は、例えば、再利用可能な接着剤、面ファスナー、磁着、吸着装置、及び同種のものといった任意の数のアプローチで電子装置１０に結合され得る。他の例も可能である。

トラック１３８は、ボタン突起１１７が電子装置１０の上面１４上に配置されたトラック１３８の長さを渡るためにその移動方向を変えることができる態様で、第１及び第２端部１３０ａ、１３０ｂの間で長尺体１３０に沿って延びる。

使用に際して、図１及び３は、第１位置に位置付けられたボタン１１０を示す。拡張可能な装置１００は、拡張可能な装置が長尺体１３０の第１端部１３０ａに位置付けられる間、所望のように、グリップ、スタンド、保管機構、及び／又は保持機構として動作するべく選択的に拡張又は畳まれ得る。この図示においては、電子装置１０が開いた位置にあり、ボタン１１０が電子装置１０の背面１２上に、背面１２に及び／又は背面１２の近傍に位置付けられる。ユーザーが図２に示すように電子装置１０を閉じた位置に変換することを望むならば、ユーザーは、長尺体１３０の第２端部１３０ｂにトラック１３８沿いにボタン１１０をスライドさせ、ボタン１１０が、上面１４に沿う（又は、他の例では、一つの側面１６又は下面に沿う）配置の第２位置に位置付けられる。ボタン１１０がこの第２位置にある時、電子装置１０は、ボタン１１０に干渉することなく折り畳まれ又は閉じられる。

幾つかの例では、図３に図示のように、トラック１３８は、トラック１３８に沿う所望の場所にボタン１１０を保持するための任意の数のロック機構１４０を含み得る。例えば、第１のロック機構１４０は、長尺体１３０の第１端部１３０ａに位置付けられ、ボタン１１０を第１位置に保持し、また、第２のロック機構１４０は、長尺体１３０の第２端部１３０ｂに位置付けられ、ボタン１１０を第２位置に保持し得る。図示例では、ロック機構１４０は、トラック１３８に沿って形成された戻り止め（戻り止め）の形態にあり、ボタン突起１１７に摩擦係合してボタン１１０を保持する。他の態様では、ロック機構１４０は、バンプ（bump）又は突起、磁気部品、又は任意の他の機構の形態であり得る。他の例も可能である。

図４～６は、折り畳み可能な電子装置１０に結合された拡張可能な装置２００の別例を示す。図４～６に図示された拡張可能な装置２００は、拡張可能な装置１００と同様の特徴を含み、従って、図４～６に図示された要素は、図１～３に図示された例上に示された同様の参照番号により１００だけ増加して指定されるものと理解される。従って、これらの特徴は、相当詳細には説明しない。

この実施形態においては、長尺体２３０は、第１端部２３１ａ及び第２端部２３１ｂを有する長尺な枢動アーム２３１の形態にある。枢動アーム２３１の第１端部２３１ａは、枢動部材２３２に回動可能に結合される。図示の実施形態において、また図６に図示のように、この結合は、ボール・ソケット係合の形態にあり、枢動アーム２３１の第１端部２３１ａがボール部材２３３を有し、これが枢動部材２３２に形成されたソケット２３２ａに挿入される。枢動部材２３２は、任意の数の永続的又は可逆的な結合機構（例えば、永続的及び／又は剥離可能な接着剤、ファスナー、マグネット、吸引装置等）を介して装置１０の一つの側面１６（又は、代替として、上面１４又は下面（不図示））に動作可能に結合される。そのような構成において、ボール部材２３３、従って、枢動アーム２３１は、３次元空間に沿ってソケット内を自由に回動し、他の例では、ソケットは、単一平面又は他の限定された３次元空間での回転を束縛するトラック又はガイド部材を含み得る。更には、幾つかの例では、枢動アーム２３１がソケットを有し、枢動部材２３２がボール部材を有し得る。他の例も可能である。

枢動アーム２３１の第２端部２３１ｂもボール部材２３４を有し、これが、ボタン２１０の結合部２１６に回動可能に結合される。結合部２１６は、枢動アーム２３１のボール部材２３４を受容するソケット２１７の形態にあり、若しくは代替的に、結合部２１６は、枢動アーム２３１のソケット（不図示）内に保持されるボール部材（不図示）の形態にあり得る。そのような構成により、望むならば、背面１２に対して異なる角度でボタン２１０を回動可能に位置付けできる。他の例では、ボタン２１０の結合部２１６が、回転不能な態様で枢動アーム２３０に固定され得る。

拡張可能な装置１００と同様、拡張可能な装置２００は、ボタン２１０が装置１０の背面１２に、その上に、又はその近傍に位置付けられる第１位置（図４）と、ボタン２１０が装置の側面１６、上面１４又は下面に、その上に、又はその近傍に位置付けられる第２位置（図５）の間で移動可能である。幾つかのアプローチでは、枢動アーム２３０は、装置１０の背面１２に対してボタン２１０を付勢又は押圧する弾性材料から少なくとも部分的に形成され、装置１０に対して所望の位置にボタン２１０を保持することを支援する摩擦係合を生じ得る。幾つかの例では、枢動部材２３２は、電子装置１０の背面１２に対して枢動アーム２３０及びボタン２１０を付勢するように寸法され得る（dimensioned）。他の例も可能である。

幾つかの例では、拡張可能な装置２００は、装置１０の側面１６及び／又は上面１４（又は下面）に配置されたロック機構２４０を含み得る。このロック機構２４０は、枢動アーム２３１を第２位置（即ち、拡張可能な装置１０が折り畳み位置まで動ける位置）に保持するべく枢動アーム２３１及び／又はボタン２１０の一部に係合する突起（球状部、かえし、戻り止め、ボタン等）の形態であり得る。更には、突起（不図示）の形態の追加のロック機構が、拡張可能な装置１００を第１位置に保持するために装置１０の背面１２に設けられ得る。ロック機構（群）２４０は、望むならば、位置変更のために取り外し可能であり得る。他の例においては、枢動部材２３２が、枢動アーム２３１の第１端部２３１ａの一部に摩擦係合する戻り止めの形態のロック機構（不図示）を有し得る。この戻り止めは、第１及び／又は第２位置にボタン２１０を保持し得る。保持及び／又はロック機構の他の例も可能である。

そのように構成されると、本明細書に記載の拡張可能な装置は、折り畳み可能な電子装置１０が折り畳まれ又は閉じられることを許容する位置に移動可能である。図７Ａに図示のように、折り畳み位置にあり、本明細書に開示の拡張可能な装置を含まない折り畳み可能な電子装置１０においては、装置は、一つの高い折り畳み高さ（collapsed height）の側１０ａと、一つの低い折り畳み高さの側１０ｂを有する。しかしながら、図７Ｂに図示のように、本明細書に記述の拡張可能な装置が、折り畳み電子装置１０に結合される時、装置の２つの側１０ａ，１０ｂが平行になり、従って、異なる視野角と使い勝手が提供される。

ここで折り畳み可能な電子装置１０に結合された拡張可能な装置３００を図示する図８Ａ及び８Ｂを参照すると、図８Ａ及び８Ｂに図示された拡張可能な装置３００は、拡張可能な装置１００、２００と同様の特徴を含み、従って、図８Ａ～８Ｂに図示された要素は、図１～６に図示された実施形態上に示された同様の参照番号により、各々、１００又は２００だけ増加して指定されるものと理解される。従って、これらの特徴は、相当に詳細に説明しない。

拡張可能な装置３００は、第１端部３１２、第２端部３１４、及び第１及び第２端部３１２、３１４の間を延びる長尺な長さ３１６を有する長尺体３１０を含み、従って、折り畳み可能な電子装置１０の折り畳みの内側で平坦に横たわるグリップバンドを形成する。拡張可能な装置３００は、弾性又は任意の他の材料といった可撓性材料から構成され得る。拡張可能な装置３００の第１及び第２端部３１２、３１４が、接着剤、ファスナー、及び同種のものといった任意の数のアプローチを用いて折り畳み可能な電子装置１０に付着され得る。

上述の拡張可能な装置と同様、拡張可能な装置３００は、第１位置を含む異なる位置を取るように構成され、拡張可能な装置３００の第１及び第２端部３１２、３１４が折り畳み可能な装置１０に固定される時、長尺な長さ３１６と折り畳み可能な装置１０の背面（又は他の面）１２の間に開口３１８が形成される。開口３１８は、ユーザーの手の全体又は一部を受容する寸法にされる。非折り畳み位置にある時、ユーザーの手が拡張可能な装置３００の開口３１８に滑り入って装置が保持される。幾つかの例では、拡張可能な装置３００は、ユーザーの手を受容する弧状形状を概して保持する材料から形成され得る。拡張可能な装置３００は、第２位置を取るようにも更に構成され得、その位置で、拡張可能な装置３００は、不使用時、装置１０の背面１２に対して寄りかかる概して平坦な位置にある。

ここで図９Ａ～９Ｃを参照すると、折り畳み可能な電子装置１０に結合した例示の拡張可能な装置４００が図示される。図９Ａ～９Ｃに図示された拡張可能な装置４００は、拡張可能な装置１００、２００及び３００と同様の特徴を含み、従って、図９Ａ～９Ｃに図示された要素は、図１～８Ｂに図示された実施形態上に示された同様の参照番号により、各々、１００又は２００又は３００だけ増加して指定されるものと理解される。従って、これらの特徴は、相当に詳細に説明しない。

拡張可能な装置４００は、お互いに動作可能に結合可能である第１部分４１０ａ及び第２部分４１０ｂを有するボタン４１０を含む。幾つかの例では、ボタン４１０の第１部分４１０ａとボタン４１０の第２部分４１０ｂは、お互いに結合するべく噛み合わされ得る。装置４００は、折り畳み可能な電子装置１０の背面１２の第１の区分１２ａから折り畳み可能な電子装置１０の背面１２の第２の区分１２ｂに延びるトラック又はスライド機構の形態にある長尺体４３０を更に含む。

図９Ａは、第１位置にある装置を図示し、ここで、ボタン４１０の第１及び第２部分４１０ａ、４１０ｂがお互いに結合されている。装置４００は、先に述べたように、スタンド、グリップ、及び／又は保持機構として用いられ得る。図９Ｂに戻ると、もしユーザーが、非折り畳み位置の時に装置１０のために追加のスタンドを持ちたいと望むならば、ボタン４１０の第２部分４１０ｂがスライド機構４３０に沿って第２位置に移動可能であり、ボタン４１０の第２部分４１０ｂが背面１２の第２区分１２ｂ上に位置付けられ得る。従って、電子装置１０が、２つの場所で把持され又は保持されて高められた安定性を提供する。図９Ｃに図示のように、ユーザーは、装置１０を折り畳む前、ボタン４１０の第２部分４１０ｂをボタン４１０の第１部分４１０ａに噛み合う位置に戻し得る。

幾つかの場合、本開示の拡張可能な装置は、www.popsockets.comで入手可能なものといった商業的に入手可能なグリップ及びスタンド製品の形態を少なくとも部分的にとり得る。例えば、２０１２年２月２３日に出願の米国特許Ｎｏ．８，５６０，０３１；２０１７年１１月９日に出願の米国特許Ｎｏ．９，９７０，５８９；２０１７年６月７日に出願された米国出願Ｎｏ．１５／６１５，９００（現在、米国特許Ｎｏ．１０，０５４，２５９）；２０１７年８月１７日に出願された米国出願Ｎｏ．１５／６７９，９３４（現在、米国特許Ｎｏ．１０，０６０，５７３）；２０１７年１１月３日に出願された米国出願Ｎｏ．１５／８０３，４１０（現在、米国特許Ｎｏ．９，９５８，１０７）；２０１７年１１月９日に出願された米国出願Ｎｏ．１５／８０８，０７６（現在、米国特許Ｎｏ．９，９７０，５８９）；２０１８年１月８日に出願された米国出願Ｎｏ．１５／８６４，４０２（ＵＳ２０１９／０１３８０５２として発行）；２０１８年１月８日に出願された米国出願Ｎｏ．１５／８６４，５０９（現在、米国特許Ｎｏ．１０，４６３，１１６）；２０１８年２月２７日に出願された米国出願Ｎｏ．１５／９０６，９２０（現在、米国特許Ｎｏ．１０，２１５，３２９）；２０１８年３月１５日に出願された米国出願Ｎｏ．１５／９２２，６０１（現在、米国特許Ｎｏ．１０，０３０，８０７）；２０１８年４月１２日に出願された米国出願Ｎｏ．１５／９５２，０２５（現在、米国特許Ｎｏ．１０，３８６，００９）；２０１８年５月３０日に出願された米国出願Ｎｏ．１５／９９３，４５８（現在、特許Ｎｏ．ＵＳ１０，３４８，３５２）；及び２０１８年６月６日に出願された米国出願Ｎｏ．１６／００１，７２３（現在、米国特許Ｎｏ．１０，３１７，００５）は、各々、適切な拡張可能なグリップ及びスタンド製品を説明し、これらは、また畳み可能機構も包含し、また、本明細書の開示の少なくとも一部を形成し、従って、各々の全体が参照により本明細書に組み込まれる。

当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく上述の実施形態に関して広範囲の修正、変更及び組み合わせが可能であることを理解し、そのような修正、変更及び組み合わせが、発明概念の範囲内にあるものと見なされる。

本特許出願の末尾の特許請求の範囲は、「～のための手段」、「～のステップ」の文言が請求項（群）に明確に記載されるといった伝統的なミーンズ・プラス・ファンクションの文言が明示的に掲載されない限り、米国特許法第１１２条（ｆ）の下で解釈されることを意図しない。

Claims (17)

1. 第１の面及び第２の面を有するポータブル電子装置への取付用の拡張可能な装置であって、
   上面及び下面を有するボタンにして、拡張位置及び畳み位置の間を移動可能であるボタン；
   前記ボタンに動作可能に結合した結合部；及び
   上面、下面、及びプラットフォーム結合部を有する長尺体にして、前記下面が前記ポータブル電子装置の一部に係合するように適合され、前記プラットフォーム結合部が前記結合部に動作可能に係合するように適合される、長尺体を備え、
   前記拡張可能な装置がポータブル電子装置に取り付けられる時、前記ボタンは、前記ボタンが前記ポータブル電子装置の第１面に沿って位置付けられる第１位置と前記ボタンが前記ポータブル電子装置の第２面に沿って位置付けられる第２位置の間で移動可能に適合される、拡張可能な装置。
2. 前記第１位置又は第２位置の一つに前記ボタンを選択的に保持するべく前記ボタン又は前記長尺体の少なくとも一つに動作可能に結合したロック機構を更に備える、請求項１に記載の拡張可能な装置。
3. 前記長尺体がトラックを含み、前記結合部は、前記ボタンが前記第１位置及び第２位置の間で移動可能なように前記トラック内にスライド可能に束縛される、請求項１又は２に記載の拡張可能な装置。
4. 前記拡張可能な装置がポータブル電子装置に取り付けられる時、前記長尺体は、前記ポータブル電子装置の第１面の一部と前記ポータブル電子装置の第２面の一部に沿って延びる、請求項３に記載の拡張可能な装置。
5. 前記拡張可能な装置がポータブル電子装置に取り付けられる時、前記長尺体は、前記ポータブル電子装置から取り外し可能である、請求項３又は４に記載の拡張可能な装置。
6. 前記ロック機構は、前記トラックに形成された少なくとも一つの戻り止めを備え、前記戻り止めは、前記ボタンの前記結合部に摩擦係合するように適合される、請求項３乃至５のいずれか一項に記載の拡張可能な装置。
7. 前記ボタンは、前記長尺体から選択的に取り外し可能である、請求項１乃至６のいずれか一項に記載の拡張可能な装置。
8. 第１の面及び第２の面を有するポータブル電子装置への取付用の拡張可能な装置であって、
   上面及び下面を有するボタンにして、拡張位置及び畳み位置の間を移動可能であるボタン；
   前記ボタンに動作可能に結合した結合部；及び
   上面、下面、及びトラックを画定する長尺体にして、前記下面が前記ポータブル電子装置の一部に係合するように適合され、前記トラックが前記結合部にスライド可能に係合するように適合される、長尺体を備え、
   前記拡張可能な装置がポータブル電子装置に取り付けられる時、前記ボタンは、前記ボタンが前記ポータブル電子装置の第１面に沿って位置付けられる第１位置と前記ボタンが前記ポータブル電子装置の第２面に沿って位置付けられる第２位置の間で前記トラックに沿って移動可能に適合される、拡張可能な装置。
9. 前記拡張可能な装置がポータブル電子装置に取り付けられる時、前記長尺体は、前記ポータブル電子装置の第１面の一部と前記ポータブル電子装置の第２面の一部に沿って延びる、請求項８に記載の拡張可能な装置。
10. 前記第１位置又は第２位置の一つに前記ボタンを選択的に保持するべく前記ボタン又は前記長尺体の少なくとも一つに動作可能に結合したロック機構を更に備える、請求項８又は９のいずれか一項に記載の拡張可能な装置。
11. 前記拡張可能な装置がポータブル電子装置に取り付けられる時、前記長尺体は、前記ポータブル電子装置の第１面の一部と前記ポータブル電子装置の第２面の一部に沿って延びる、請求項８乃至１０のいずれか一項に記載の拡張可能な装置。
12. 前記ロック機構は、前記トラックに形成された少なくとも一つの戻り止めを備え、前記戻り止めは、前記ボタンの前記結合部に摩擦係合するように適合される、請求項１０又は１１のいずれか一項に記載の拡張可能な装置。
13. 第１の面及び第２の面を有するポータブル電子装置への取付用の拡張可能な装置であって、
    上面及び下面を有するボタンにして、拡張位置及び畳み位置の間を移動可能であるボタン；
    前記ボタンに動作可能に結合した結合部；及び
    第１端部及び第２端部を画定する長尺な枢動アームを有する長尺体にして、前記枢動アームの前記第１端部が枢動部材に結合され、前記枢動アームの前記第２端部が前記結合部に結合され、前記枢動部材が、前記ポータブル電子装置の一部に係合するように適合され、前記枢動アームが、第１位置及び第２位置の間で前記枢動部材に対して枢動可能である、長尺体を備え、
    前記拡張可能な装置がポータブル電子装置に取り付けられる時、前記ボタンは、前記ボタンが前記ポータブル電子装置の第１面に沿って位置付けられる第１位置と前記ボタンが前記ポータブル電子装置の第２面に沿って位置付けられる第２位置の間で移動可能に適合される、拡張可能な装置。
14. 前記拡張可能な装置がポータブル電子装置に取り付けられる時、前記枢動部材は、前記ポータブル電子装置の前記第２面上に少なくとも部分的に配置される、請求項１３に記載の拡張可能な装置。
15. 前記第１位置又は第２位置の一つに前記ボタンを選択的に保持するべく前記ボタン又は前記長尺体の少なくとも一つに動作可能に結合したロック機構を更に備える、請求項１３又は１４に記載の拡張可能な装置。
16. 前記ロック機構は、前記枢動アームの前記第１端部に摩擦係合するべく適合され、前記枢動部材に形成された戻り止めを備える、請求項１５に記載の拡張可能な装置。
17. 前記ロック機構は、前記ポータブル電子装置の前記第２面上に配置された突起を備え、前記突起は、前記枢動アームを前記第２位置に保持するために、前記枢動アーム又は前記ボタンの少なくとも一つに係合するように適合される、請求項１５又は１６に記載の拡張可能な装置。

Images