JP7296901B2 - 気相成長装置及びiii族窒化物単結晶の製造方法 - Google Patents
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Description
1)前記バリアガス供給口において、前記支持台の基板支持面の垂直方向における、前記支持台側のバリアガス供給口の平均幅が、該隔壁を介して相対するバリアガス供給口の平均幅よりも小さいこと。
2)前記第一の原料ガス供給口の前記支持台の支持面に対して平行方向における最大幅L1と、基板の最大径L2の比L2/L1が、0.4~1.8であること。
3)前記第一の原料ガスがIII族源ガスであり、前記第二の原料ガスが窒素源ガスであり、前記単結晶がIII族窒化物単結晶であること。
i)前記III族源ガスが、ハロゲン化アルミニウムガスであり、前記窒素源ガスがアンモニアガスであり、前記III族窒化物単結晶が窒化アルミニウム単結晶であること。
本発明の気相成長装置における第一の原料ガス供給ノズルは、図3の概略図で示される開口部断面を有するものが例示される。図3の第一の原料ガス供給ノズルは、第一の原料ガス供給ノズルの開口部200は長方形の形状となっており、長手方向が、支持台の基板支持面と平行方向に配置されている。従って該第一の原料ガス供給ノズルの短手方向zは、上記基板支持面に対して垂直方向となる。ここで、図3の開口部断面を有する第一の原料ガス供給ノズルを気相成長装置に設置する際には、図3の下方側に基板支持台が配設される。また、第一の原料ガス供給ノズルにおける基板支持面と平行方向の最大幅yとは、第一の原料ガス供給ノズルの長手方向の該供給ノズルの一端から他端までの長さであり、基板支持面の垂直方向における最大幅zとは、第一の原料ガス供給ノズルの短手方向における長手方向の該供給ノズルの一端から他端までの長さである。また、図3の第一の原料ガス供給ノズルでは第一の原料ガス供給口210が左右2つあり、これらの供給口は隔壁220により仕切られている。また第一の原料ガス供給口210の外周を囲むように隔壁220が設けられており、該隔壁の外周を囲む様にバリアガス供給口230が配置されている。ここで、原料ガス供給口の断面積の合計S1とは、図3における2つの第一の原料ガス供給口の各供給口の断面積であるSaおよびSbの総和となる、また、バリアガス供給口230の断面積S2は、上記隔壁を取り囲んで配設されるバリアガス供給口230の断面積である。
本発明の気相成長装置では、第一の原料ガス供給ノズルの構造以外は、図1に示す一般的な気相成長装置と同様の構造を採用できる。気相成長装置100は、単結晶を成長させる基板(ベース基板)122を保持する支持台121を有し、単結晶を成長させる成長部反応域101を有する反応器110と、第一の原料ガスを前記反応域へ供給する、第一の原料ガス供給ノズル150と、第二の原料ガス供給ノズル140、成長部反応域101に供給された原料ガス等を排出する排出口160で構成される。第一の原料ガス供給ノズル150と、第二の原料ガス供給ノズル140は、反応器110における同一の面(貫通面とも言う)111に対して、反応器外部より反応器内部へ貫通して配置される。
本発明の第2の態様に係るIII族窒化物単結晶の製造方法は、上記本発明の第1の態様に係る気相成長装置の成長部反応域にIII族源ガス及び窒素源ガスを供給することにより、該III族源ガスと該窒素源ガスとを反応させる工程(以下において単に工程(a)ということがある。)を有する。工程(a)において、III族源ガスと窒素源ガスとの反応により、基板上にIII族窒化物単結晶が成長する。
窒素源ガスの濃度は、窒素源ガスと該窒素源ガスを希釈するキャリアガスとの合計量を基準(100体積%)として、例えば0.0001~100体積%とすることができる。
また、窒素源ガスの供給量は、例えば0.01~2000sccmとすることができる。窒素源ガスを基板122上に供給する順番は、特に制限されるものではないが、III族源ガスが成長部反応域101(基板122上)に供給される前に窒素源ガスを該成長部反応域101(基板122上)に供給することが好ましい。
単結晶層の膜厚は、単結晶成長後の基板を切断して露出させた単結晶層断面を日本電子製電界放射型走査電子顕微鏡JSM-7800F Primeを使用して5000倍の倍率で撮影し、ソフトウェアに内蔵されたスケールにより測定した。
単結晶層の膜厚分布は、上記単結晶層の膜厚の測定方法により、成長後の基板を原料のガスの流れに対して直交する方向に短冊状に4mm間隔で切断した各断片について、それぞれの膜厚を切断方向に4mm間隔で測定し、得られた数値から下記式により算出した。
膜厚分布=((最大膜厚-最小膜厚)/2)/平均膜厚
なお、上記式における最大膜厚は全測定点の最大値であり、最小膜厚は全測定点の最小値であり、平均膜厚は全測定点の平均値である。
単結晶層の成長速度は、上記単結晶層の膜厚分布の測定で得られた各測定点での膜厚の数値および成長時間から、各測定点における1時間当たりの成長速度を算出した。また、成長速度ピーク位置は、上記短冊状に4mm間隔で切断した各断片における全測定点の平均値が最大となる断片の位置として算出した。なお、成長速度ピーク位置におけるゼロ点は基板中心であり、原料ガスの流れにおける下流側が正方向である。
反応収率は、上記単結晶層の成長速度の算出方法により算出した全測定点での平均値に基板の面積と窒化アルミニウムの理論密度である3.26g/cm3を乗じた後、窒化アルミニウムの1molあたりの質量である41gで除することで成長した単結晶のmol数を算出し、次いでIII族源ガスの1時間当たりの供給mol数で除することにより算出した。
窒化アルミニウム単結晶を成長した実施例であり、図1に示す気相成長装置100を使用した。第一の原料ガス供給ノズルの開口部の形状は、図3において、
バリアガス断面積比:S2/(Sa+Sb)=S2/S1=4.5、
バリアガス上/下幅比:z1/z2=1.9、
III族源ガス供給口の基板支持面と平行方向における最大幅:L1=34mm、
である形状とした。
成長部の部材や気相成長装置内部に吸着した水分を除去するために空焼を行った。空焼では、気相成長装置内の各ガス供給ノズルからキャリアガスを供給しながら高周波加熱コイルに電力を印加して支持台(サセプタ)を1500℃まで加熱し、成長部部材を前記サセプタからの輻射熱により加熱した。最高温度に達した状態で30分間保持した後、室温まで冷却した。
冷却後、単結晶層を成長するベース基板をサセプタ上に設置した。ベース基板には直径50.8mmのa面サファイア単結晶を使用した。次いで、気相成長装置内の各原料ガス供給ノズルからキャリアガスを流通し、バリアガス供給ノズルからはバリアガスを3000sccm流通した状態で、サセプタ及び基板温度を1500℃に加熱した。到達後に、塩化アルミニウムガスと塩化水素ガスとの混合ガスを、塩化アルミニウムガスを12sccm、塩化水素ガスを108sccmの流量で第一の原料ガス供給ノズル150を通じてベース基板上に供給した。さらに、第二の原料ガス供給ノズル140を通してアンモニアガスを80sccmの流量で供給して、ベース基板上に窒化アルミニウム単結晶層の成長を開始した。5分経過後、塩化アルミニウムガス、塩化水素ガス、アンモニアガスの供給を停止し、室温まで冷却した。
図3の開口部断面を有し、S2/S1、L1、をそれぞれ表1のとおりとした第一の原料ガス供給ノズルを用いた以外は実施例1と同様に単結晶層の成長を行った。得られた単結晶での各測定結果を表2に示す。
101 成長部反応域
110 反応器
111 貫通面
121 支持台
122 基板(ベース基板)
123 ベース基板の上流側端部
131 加熱手段
132 外部加熱手段
150 第一の原料ガス供給ノズル
151 第一の原料ガス供給ノズルのガス供給口
140 第二の原料ガス供給ノズル
141 第二の原料ガス供給ノズルのガス供給口
160 排出口
200 第一の原料ガス供給ノズルの開口部
210 第一の原料ガス供給口
220 隔壁
230 バリアガス供給口
Claims (6)
- 複数の原料ガスを反応させることにより基板上に単結晶を成長させる気相成長装置であって、
該気相成長装置は、
基板上に単結晶を成長させる反応域を有する反応器と、
前記反応域に配設され、基板を支持する支持台と、
第一の原料ガスを前記反応域へ供給する第一の原料ガス供給ノズルと、
第二の原料ガスを前記反応域へ供給する第二の原料ガス供給ノズルとを有し、
前記第一の原料ガス供給ノズルは、前記第一の原料ガスを、該第一の原料ガス供給ノズルの開口部より前記支持台の側上方から前記支持台の上方へ向けて吹き出すように配設されており、
前記第一の原料ガス供給ノズルの開口部は、該第一の原料ガスを前記反応域に供給する2つ以上の第一の原料ガス供給口、該第一の原料ガス供給口を取り囲んで配設され、各々の第一の原料ガス供給口を隔離する隔壁、及び該隔壁の外周を取り囲んで配設され、該第一の原料ガスに対して不活性なガスを供給するバリアガス供給口を有し、
前記第一の原料ガス供給ノズルの開口部における、前記支持台の基板支持面と平行方向の最大幅が、前記支持台の基板支持面の垂直方向における最大幅よりも大きく、
さらに、該前記第一の原料ガス供給口の断面積の合計S1に対する、前記バリアガス供給口の断面積S2の比S2/S1が3~9であり、
前記バリアガス供給口の前記平行方向における幅は、前記バリアガス供給口の前記平行方向における両サイドの平均幅の合算に対する、垂直方向における両サイドの平均幅の合算の比が0.5~6.0となる気相成長装置。 - 前記バリアガス供給口において、前記支持台の基板支持面の垂直方向における、前記支持台側のバリアガス供給口の平均幅が、該隔壁を介して相対するバリアガス供給口の平均幅よりも小さい請求項1記載の気相成長装置。
- 前記第一の原料ガス供給口の前記支持台の支持面に対して平行方向における最大幅L1と、基板の最大径L2の比L2/L1が、0.4~1.8である請求項1又は2に記載の気相成長装置。
- 前記第一の原料ガスがIII族源ガスであり、前記第二の原料ガスが窒素源ガスであり、前記単結晶がIII族窒化物単結晶である請求項1から3のいずれか一項に記載の気相成長装置。
- 請求項1~4のいずれか一項に記載の気相成長装置の前記反応域に前記第一の原料ガスとしてIII族源ガスを供給し、前記第二の原料ガスとして窒素源ガスを供給することにより、支持台に設置された基板上で前記III族源ガスと窒素源ガスとを反応させる工程を有することを特徴とするIII族窒化物単結晶の製造方法。
- 前記III族源ガスが、ハロゲン化アルミニウムガスであり、前記窒素源ガスがアンモニアガスであり、III族窒化物単結晶が窒化アルミニウム単結晶である請求項5に記載のIII族窒化物単結晶の製造方法。
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