以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全ての図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
さらに、以下の実施の形態では便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明などの関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数など(個数、数値、量、範囲などを含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良いものとする。
また、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、以下の実施の形態において、構成要素等について、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲等についても同様である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る情報処理装置の構成図の一例を示すブロック図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る情報処理装置の一形態を例示する平面図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る情報処理装置の使用状況の一例を示す図である。
本実施の形態における情報処理装置100は、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、パソコン等である。情報処理装置100は、図1に示すように、ユーザー情報取得部116、表示部117、視聴時間計測部170、制御部114を備えている。また、情報処理装置100は、これら以外にも、情報格納部125、チューナ・復調部122、信号分離部121、メモリ132、加速度センサ部133、地磁気センサ部134、通信I/F113、移動体通信I/F131、情報入力部115、GPS受信部135、ジャイロセンサ部136、撮像部140、スイッチ入力部150、音声入出力部160等を備えている。これらの構成要素は、バス101を介して互いに接続されている。スイッチ入力部150には、ボタン151が接続されている。音声入出力部160には、マイク161、スピーカ162が接続されている。
ユーザー情報取得部116は、例えば図2に示すように、表示部117の周辺部に設けられている。ユーザー情報取得部116は、ユーザーを特定するユーザー情報を取得する。ユーザー情報取得部116は、例えば、生体情報を読み取る生体センサー等からなり、生体センサーを介して指紋や指静脈パターン等の生体情報をユーザー情報として取得する。また、ユーザーから入力されるパスワードをユーザー情報として取得する場合には、後述の情報入力部115がユーザー情報取得部としても機能する場合がある。また、情報入力部115と後述の表示部117とが一体で構成されたタッチパネルも、ユーザー情報取得部として機能する場合がある。また、後述する撮像部140により撮像されたユーザー画像から抽出された顔情報をユーザー情報として取得する場合には、撮像部140がユーザー情報取得部としても機能する場合がある。ユーザー情報取得部116は、例えば、表示部117の表示のオンオフ等の操作に関する操作情報を、ユーザーの操作により取得してもよい。
表示部117は、例えば、液晶パネルや有機EL(electroluminescence)パネル等で構成される。表示部117は、例えば、タッチパネルとして情報入力部115と一体で構成されてもよい。表示部117は、例えば、情報格納部125に格納された画像や映像等のコンテンツ情報、チューナ・復調部122、通信I/F113、移動体通信I/F131において受信したコンテンツ情報、登録ユーザーが撮像した画像や映像等のコンテンツ情報、アプリケーションプログラムで生成された画像や映像等のコンテンツ情報等を表示する。表示部117は、例えば、情報処理装置100へのログオンに必要なパスワードの入力画面等のユーザーインターフェイス(UI)を表示する。
表示部117は、後述するような、登録ユーザーに対してコンテンツ情報等の視聴を制限することを警告する画像等を表示する。
視聴時間計測部170は、登録ユーザーが表示部117に表示されたコンテンツ情報等を視聴する視聴時間等を計測する。例えば、視聴時間計測部170は、後述する制御部114において、情報処理装置100を使用しようとするユーザーが登録ユーザーであると判定され、登録ユーザーが情報処理装置100にログオンすると、表示部117にコンテンツ情報が表示された時間を、登録ユーザーの視聴時間として計測する。視聴時間計測部170は、例えば、登録ユーザーが情報処理装置100にログオンした時刻を視聴開始時刻とし、視聴開始時刻からの経過時間を計測することにより視聴時間を計測する。
視聴時間計測部170は、例えば時計機能を備え、視聴時間計測部170の内部の時刻情報を用いてもよい。また、視聴時間計測部170は、通信I/F113、図3に示す無線ルーターを介し、外部ネットワーク1040と接続されたサーバー1050から時刻情報を取得してもよい。また、視聴時間計測部170は、移動体通信I/F131、基地局1010を介してサーバー1040から時刻情報を取得してもよい。また、視聴時間計測部170は、GPS受信部135で受信したGPS信号から時刻情報を取得してもよい。また、情報処理装置100は、チューナ・復調部122で受信したテレビ信号から時刻情報を取得してもよい。視聴時間計測部170は、これらの方法により取得した時刻情報に基づいて、例えば視聴開始時刻との差分を算出することにより視聴時間を計測する。
また、視聴時間計測部170は、例えば、視聴開始時刻から情報処理装置100内のタイマーを駆動させることにより視聴時間を計測してもよい。あるいは、視聴時間計測部170は、視聴開始時刻から情報処理装置100内のカウンターを駆動させ、そのカウント数を視聴時間に置き換えることにより視聴時間を計測してもよい。
視聴時間計測部170は、ハードウェアで構成されてもよいし、ソフトウェアで構成されてもよい。また、視聴時間計測部170は、例えば制御114等のハードウェアと一体で構成されてもよいし、他のプログラムに組み込まれてもよい。
情報格納部125は、情報処理装置100に関するコンテンツ情報や、後述する登録ユーザーの視聴情報等を格納する。情報格納部125は、例えば、情報処理装置100を動作させる基本プログラム、情報処理装置100において各種機能を実現させるアプリケーションプログラム等の各種プログラム情報を格納する。情報格納部125は、例えば、情報処理装置100の各種設定情報、アプリケーションプログラムで作成した情報、表示部117に表示させるコンテンツ情報、情報処理装置100に登録された登録ユーザーを特定する登録ユーザー情報、登録ユーザーの視聴を制限するための判定に関わる、登録ユーザーの累積視聴時間、累積視聴時間の上限である視聴制限時間等、登録ユーザーの視聴情報等を記録する。
登録ユーザー情報とは、例えば、登録ユーザーが情報処理装置100へログオンする際に必要となる、パスワード、指紋や指静脈パターン等の生体情報、顔情報である。情報格納部125は、これらの情報以外にも、例えば、チューナ・復調部122、通信I/F113、移動体通信I/F131から受信した映像音声ストリーム等の各種コンテンツを格納する。
アプリケーションプログラムは、例えば、情報処理装置100が出荷されるまでに予め情報格納部125に格納されてもよい。あるいは、アプリケーションプログラムは、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の光学メディア、半導体メモリ等の媒体に格納されたものを、例えば、図示しない媒体接続部を介して情報処理装置100にインストールされてもよい。また、アプリケーションプログラムは、通信I/F113及び図示しない無線ルーターを介して図示しない外部ネットワークからダウンロードしてインストールされてもよい。さらには、アプリケーションプログラムは、移動体通信I/F131及び図示しない基地局を介して配信元からダウンロードしてインストールされてもよい。さらに、外部ネットワークを介してアプリケーションプログラムを取得したパーソナルコンピュータ(PC)に、図示しない外部機器接続I/Fを介して情報処理装置100が接続され、アプリケーションプログラムがPCから情報処理装置100にムーブ又はコピーされることによりインストールされてもよい。また、アプリケーションプログラムは、上述のソフトウェアで実現されてもよいし、例えば同等の機能を持つハードウェアで実現されてもよい。アプリケーションプログラムがハードウェアで実現される場合には、ハードウェアが主体となって各機能が実現される。
なお、情報格納部125は、情報処理装置100に内蔵されてもよいし、情報処理装置100に対して着脱可能に構成されてもよい。
チューナ・復調部122は、例えば、図3に示す放送局1020から送信されたテレビ信号を受信し、受信したテレビ信号を復調する。信号分離部121は、チューナ・復調部122で復調されたテレビ信号を、例えば、チャンネルごとのテレビ信号や電子番組表(EPG)等の各種信号に分離する。
メモリ132では、例えば、情報格納部125から読み出された基本プログラム、アプリケーションプログラム等が展開される。制御部114がメモリ132に展開されたプログラムを実行することにより、それぞれのプログラムが備える各種機能が実現される。
加速度センサ部133は、情報処理装置100に掛かる加速度(例えば重力加速度)の大きさ、方向を測定する。加速度センサ部133は、測定した加速度の大きさ、方向の測定値を、例えば加速度情報として制御部114に出力する。また、加速度情報は、情報格納部125に格納されてもよい。
地磁気センサ部134は、情報処理装置100に掛かる地磁気の大きさ、方向を測定する。地磁気センサ134が、例えば複数の磁気センサで構成され、複数の磁気センサにより地磁気が測定されてもよい。地磁気センサ134は、測定した地磁気の大きさ、方向を、例えば地磁気情報として制御部114に出力する。また、地磁気情報は、情報格納部125に格納されてもよい。
通信I/F113は、例えば無線LAN等により、図3に示す無線ルーター1030と接続され、無線ルーター1030を介して外部ネットワーク1040と接続される。
通信I/F113は、例えば、外部ネットワーク1040上のサーバー1050との間で、コンテンツ情報、登録ユーザーの視聴情報等の送受信を行う。
通信I/F113は、無線ルーター1030との通信機能に加えて、又はこれに替えて、Wi‐Fi(登録商標)等の無線LAN等により、無線ルーター1030を介さずにサーバー1050と直接通信してもよい。通信I/F113には、これらの通信機能を実現するハードウェアがそれぞれに実装されてもよいし、これらの通信機能が1つのハードウェアで実現されてもよい。通信I/F113による外部ネットワーク1040との接続を移動体通信I/F131による通信ネットワーク接続より優先するようにしてもよい。
移動体通信I/F131は、例えば、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)方式、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式やCDMA2000方式、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)方式などの第3世代移動通信システム(以下「3G」と表記する)、あるいはLTE(Long Term Evolution)方式などの移動体通信網を利用して、図3に示す基地局1010を介して外部ネットワーク1040と接続されている。移動体通信I/F131は、これらの通信方式に対応させた1又は複数のハードウェアで構成されてもよい。
通信I/F113は、例えば、外部ネットワーク1040上のサーバー1050との間で、コンテンツ情報、登録ユーザーの視聴情報等の送受信を行う。
情報入力部115は、ユーザーからの情報処理装置100への操作を受け付け、操作情報を取得する。情報入力部115は、例えば、情報処理装置100の状態に応じて種々の操作を実現するボタンでもよいし、数字や記号等に対応させた1又は複数のボタンで構成されてもよいし、例えば、表示部117と一体で構成されたタッチパネルでもよい。また、情報入力部115は、リモートコントローラー等の端末から赤外線通信等により送信された信号を受信し、受信した信号から操作情報を取得してもよい。
操作情報としては、例えば、情報処理装置100の電源オンオフ操作に関する情報、表示部117のオンオフ操作に関する情報等が挙げられる。
情報入力部115は、例えば、ユーザー情報としてパスワードの入力を受け付けるような場合には、ユーザー情報取得部としても機能する場合がある。
なお、情報入力部115が、表示部117と一体で構成されたタッチパネルである場合には、ユーザーは、タッチパネルに表示された任意のオブジェクト(アイコン)等を指でタッチした状態で移動させる操作(ドラッグ操作)、又はタッチパネル上で指をはじくように動かす操作(フリック操作)を行うことにより、画面に表示されたオブジェクト等を自由に移動させることができる。また、ユーザーは、オブジェクト等を指で1回叩く操作(タップ操作)、又は2回叩く操作(ダブルタップ操作)を行うことにより、オブジェクト等を活性化させたり、あるいは別の画面に切り替えたりすることができる。
GPS受信部135は、GPS(Grobal Positioning System)を利用して複数の衛星から送信されるGPS信号を受信する。GPS受信部135は、例えば、受信したGPS信号を制御部114に出力する。また、受信したGPS信号は、情報格納部125に格納されてもよい。
ジャイロセンサ部136は、情報処理装置100をユーザーが動かした場合などに発生する情報処理装置100の角速度を測定する。ジャイロセンサ部136は、例えば、測定した角速度を、例えば角速度情報として制御部114に出力する。また、角速度情報は、情報格納部125に格納されてもよい。
撮像部140は、例えば、レンズなどの光学系と、イメージセンサ、信号処理回路等からなる。撮像部140における露光制御、フォーカス制御、取得画像画素数(例えば解像度)制御、圧縮制御、撮影された画像の格納制御等は、例えば、制御部114において実施される。これらの制御は、例えば、カメラ制御用のプログラムに従って実施される。具体的には、情報格納部125に格納されたカメラ制御用のプログラムがメモリ132に展開され、展開されたプログラムを制御部114が実施することにより、これらの制御が実施される。撮像部140は、例えば、図2に示すように、情報端末装置100のユーザー側(表示部117側)に設けられてもよいし、図示しないユーザーとは反対側(表示部117とは反対側)に設けられてもよい。また、撮像部140は、これらの両側のそれぞれに設けられてもよい。
スイッチ入力部150は、図1に示すように、1又は複数のボタン151と接続されている。スイッチ入力部150は、ボタン151からのスイッチ情報の入力を受け付け、入力されたスイッチ情報を制御部114に出力する。制御部114は、スイッチ情報に基づいて、例えば、情報処理装置100のオンオフ、アプリケーションプログラムの起動や停止等の各動作、2個のボタンを用いた音量の調整(ボリュームのアップダウン)等の制御を行う。
音声入出力部160は、例えば図1に示すように、音声入力部としてのマイク161及び音声出力部としてのスピーカ162が接続されている。音声出入力部160は、例えば、マイク161を介してユーザーの音声情報の入力を受け付ける。音声入出力部160は、例えば、スピーカ162を介して音声情報を出力する。音声入出力部160は、例えば、上述したボタン151の操作に基づいて音量の調整する。
バス101は、情報処理装置100の各構成要素を互いに接続させる内部バスである。各構成要素は、バス101を介して各種情報の入出力を行う。また、各構成要素は、バス101を介さずに直接接続されてもよい。例えば、大容量の情報が取り扱う場合には、入力側と出力側との間で直接情報が出入力されてもよい。このようにすれば、バス101の負荷が低減される。
制御部114は、情報処理装置100を構成する各構成要素の制御を行う。制御部114は、例えば、情報入力部115で取得されたユーザーからの操作情報、あるいは、スイッチ入力部150で取得されたスイッチ情報に基づいて各種プログラムを実行し、信号分離部121、表示部117、通信I/F113等の各構成要素を制御する。
制御部114は、例えば、通信I/F113及び無線ルーター1030を介して、接続された外部ネットワーク1040上のサーバー1050からコンテンツ情報、登録ユーザーの視聴情報等の各種情報を取得する。制御部114は、例えば、移動体通信I/F131及び基地局1010を介して接続された外部ネットワーク1040上のサーバー1050からコンテンツ情報、登録ユーザーの視聴情報等の各種情報を取得する。
制御部114は、例えば、操作情報、スイッチ情報等に基づき、情報処理装置100の電源のオンオフ、表示部117のオンオフ、音量の調整等を行う。また、制御部114は、例えば一定時間以上、操作情報、スイッチ情報等が入力されない場合には、表示部117をオフしてもよい。
制御部114は、例えば、加速度センサ部133から出力された加速度情報に基づいて、情報処理装置100に掛かる加速度(例えば重力加速度)を算出する。制御部114は、算出した加速度に基づいて、情報処理装置100のどの部分が上方であるのか、すなわち情報処理装置100の姿勢を検出する。制御部114は、例えば、表示部117に表示させる画面の上方を加速度センサ部133が測定した上方と合わせるように画面を表示させる。これにより、制御部114は、ユーザーによる情報処理装置100の持ち方に合わせた画面を表示させる。制御部114は、GPS受信部135から出力されたGPS信号に基づいて、情報処理装置100の位置情報を算出する。制御部114は、ジャイロセンサ部136から出力された角速度情報に基づいて、情報処理装置100の動きを検出する。
制御部114は、例えば、表示部117をオンさせた時に、ユーザーの特定を行う。具体的には、制御部114は、情報処理装置100を使用しようとするユーザーが、予め登録された登録ユーザーであるかの判定を行う。制御部114は、例えば、予め情報格納部125に格納された登録ユーザーに関する、ユーザーIDとコード、パスワード、生体情報、顔情報等の登録ユーザー情報と、ユーザー情報取得部116で取得されたユーザー情報とを比較することにより、ユーザーが登録ユーザーであるかを判定する。
制御部114は、ユーザーが登録ユーザーである場合には、所定の時間内における視聴時間の累計である累積視聴時間と予め設定された累積視聴時間の上限である視聴制限時間とを比較する。なお、所定の時間とは、累積視聴時間を算出する期間であり、所定の時間を経過すると累積視聴時間はリセットされる。累積視聴時間をリセットするリセット時刻が、例えば、午前3:00に設定され、午前3:00から翌日の午前3:00まで24時間が所定の時間に設定されてもよい。また、リセット時刻は、これ以外の時刻に設定されてもよいし、所定の時間が24時間よりも短くてもよいし、24時間よりも長くてもよい。また、リセット時刻や所定の時間は、デフォルトで情報処理装置100に設定されてもよいし、ユーザーにより自由に設定されてもよい。
制御部114は、累積視聴時間が視聴制限時間以上である場合には、登録ユーザーに対し警告する。例えば、制御部114は、累積視聴時間が視聴制限時間を超えていることを登録ユーザーに警告する警告画像を表示部117に表示させる。あるいは、制御部114は、スピーカ162から警告音を発生させる。
無線ルーター1030は、例えば、Wi-Fiなどの無線LAN機能を備え、通信回線を経由して図3に示す外部ネットワーク1040と接続されている。また、無線ルーター1030は、情報処理装置100及び外部ネットワーク11と接続されている。なお、Wi-Fiとは、IEEE(米国電気電子学会)の規格「IEEE 802.11a/IEEE 802.11b」で策定された無線LAN(Local Area Network)の標準規格である。
無線ルーター1030は、LAN側とWAN(Wide Area Network)側の2つのインターフェースを備え、これらのインターフェイスには、それぞれ異なるIPアドレスが割り当てられる。具体的には、WAN側のインターフェースには、インターネット上で識別可能なグローバルIPアドレスが割り当てられ、LAN側のインターフェースには、閉じられたネットワーク内で利用可能なプライベートIPアドレスが割り当てられる。また、無線ルーター1030は、外部ネットワーク1040側からアクセスを制限するファイアーウォール機能や、プライベートアドレスをグローバルアドレスに変換し、又はグローバルアドレスをプライベートアドレスに変換するNAPT(Network Address Port Translation)機能を備えている。
情報処理装置100は、通信I/F113及び無線ルーター1030を介して、あるいは、移動体通信I/F131及び基地局1010を介して、外部ネットワーク1040と接続されたサーバー1050との間で、各種情報の送受信およびコンテンツの送受信を行うことができる。
次に、情報処理装置100において、登録ユーザーの視聴情報の記録方法について説明する。本実施の形態では、情報処理装置100に1のユーザーが登録された特定個人の使用を前提とした場合について説明する。なお、以下では、各種機能がハードウェアで実現されてもよいし、各アプリケーションプログラムがメモリ132に展開され、制御部114が各アプリケーションプログラムを実行することにより実現されてもよい。
図4は、本発明の実施の形態1における視聴情報の記録方法に関するフローチャートの一例を示す図である。図5は、本発明の実施の形態1においてユーザー認証時に表示されるUI画像の一例を示す図である。
ステップS1001では、情報処理装置100を使用しようとするユーザーを特定する。すなわち、ステップS1001は、情報処理装置100を使用しようとするユーザーが、情報処理装置100の使用者として予め登録された登録ユーザーであるかを判定する、ユーザー認証を行うステップである。
なお、登録ユーザーに関する登録ユーザー情報は、登録を受けようとするユーザーが予め行う登録操作により、情報処理装置100の情報格納部125、あるいは、ネットワーク1040上のサーバー1050に情報処理装置100の端末情報と関連付けて格納されている。また、例えば、視聴制限時間、リセット時刻等の登録ユーザーに関する視聴情報は、管理者ユーザー又は登録ユーザー自身により、予め情報格納部125に格納されてもよいし、サーバー1050に、情報処理装置100の端末情報と関連付けて格納されてもよい。
管理者ユーザーは、登録ユーザーの視聴情報の設定権限の有無を判断する。例えば、管理者ユーザーの判断に基づいて、管理者ユーザーのみが視聴情報の設定を行うことができるか、あるいは登録ユーザー自身も視聴情報を設定することができるかが決定される。また、管理者ユーザーは、登録ユーザーであってもよいし、登録ユーザー以外のユーザーであってもよい。
制御部114は、ユーザー情報及び登録ユーザーを特定する登録ユーザー情報に基づいてユーザーが登録ユーザーであるかを判定する。まず、スイッチ入力部150のボタン151、情報入力部115、ユーザー情報取得部116等が押されたことを、情報処理装置100が検知すると、制御部114は、表示部117をオンさせて、例えば、ユーザー情報の入力を要求するUI画像を表示させる。例えば、制御部114は、例えば図5に示すような、パスワードの入力を要求するパスワード入力画面201を表示させる。パスワード入力画面201には、例えば図5に示すような「0」~「9」の各数字に対応するソフトウェアキーボードが表示されてもよいし、これ以外にも、例えば、数字や記号を組み合わせたソフトウェアキーボードが表示されてもよい。
そして、情報処理装置100は、ユーザーにより入力されたパスワードをユーザー情報として取得する。取得したパスワードは制御部114に出力される。制御部114は、取得したパスワードと登録ユーザー情報として予め登録されたパスワードとを照合し、情報処理装置100を使用しようとするユーザーが登録ユーザーであるかを判定する。すなわち、制御部114は、入力されたパスワード及び登録されたパスワードが一致すれば、ユーザーが登録ユーザーであると判定する。この場合、ユーザーは、表示されたキーボードを登録されたパスワードと同じ順序でタッチしていると判断される。そして、登録ユーザーは情報処理装置100へログオンすることができ、表示部117には、例えば情報処理装置100のログオン後の初期画面やコンテンツ情報等が表示される。
これに対して、入力されたパスワードが登録されたパスワードと一致しない場合には、制御部114は、ユーザーが登録ユーザーではないと判定する。この場合、ユーザーは、表示されたキーボードを登録されたパスワードとは異なる順序でタッチしていると判断される。そして、ユーザーは、情報処理装置100へログオンすることができない。ただし、この場合、表示部117には、入力されたパスワードが登録されたパスワードと異なっていることを通知する画像等が表示されてもよいし、パスワードの再入力を促すパスワード入力画面201が表示されてもよい。
なお、制御部114は、上述したように、情報格納部125に格納された登録ユーザー情報を利用してもよいし、例えば、サーバー1050に格納された登録ユーザー情報を用いてもよい。また、上述の例では、パスワードが数字や記号からなる場合について説明したが、これ以外にも、文字やイメージの選択、あるいは、タッチの軌跡等をユーザー情報として利用してもよい。
また、上述の説明では、表示部117が情報入力部115と一体で構成されたタッチパネルである場合について説明しているが、これ以外にも、情報入力部115が、例えば、上述のソフトウェアキーボードに対応するボタン等からなり、ボタンからパスワードが入力されてもよい。
また、登録ユーザー情報として、例えば指紋や指静脈パターン等の生体情報を利用してもよい。この場合には、ユーザーは、例えば生体センサーを備えたユーザー情報取得部116に指紋や指静脈パターン等の生体情報を読み取らせることにより、ユーザー情報を入力する。ユーザー情報取得部116は、生体情報をユーザー情報として取得し、取得した生体情報を制御部114に出力する。制御部114は、取得した生体情報と登録ユーザー情報として登録された生体情報とを照合することにより、ユーザーが登録ユーザーであるかを判定する。
また、登録ユーザー情報として、例えば顔情報を利用してもよい。この場合、撮像部140によりユーザーが撮像され、ユーザー画像から抽出された顔情報がユーザー情報として入力される。図6は、撮像部により作成されたユーザーの画像の一例を示す図である。撮像部140はユーザーを撮像し、例えば図6に示すような、ユーザー画像301を作成する。撮像部140は、ユーザー画像301からユーザーの顔情報311を抽出し、抽出した顔情報311をユーザーの顔情報として制御部114に出力する。あるいは、撮像部140は、ユーザー画像301を制御部114に出力し、制御部114がユーザー画像301から顔情報311が抽出してもよい。なお、撮像部140は、スイッチ入力部150のボタン151等が押されたことを情報処理装置100が検知すると、ユーザーの操作によらずに、自動的にユーザーの撮像を開始してログオン処理を実施してもよい。
制御部114は、取得した顔情報と登録ユーザーの顔情報とを照合することにより、ユーザーが登録ユーザーであるかを判定する。
情報処理装置100におけるユーザーの特定方法について説明したが、情報処理装置100は上述したいずれかの方法によりユーザーを特定できればよく、必ずしもこれらすべての方法を実施する必要はない。このように、情報処理装置100を使用しようとするユーザーが登録ユーザーであると判定されると、ステップS1002に移行する。
ステップS1002では、視聴時間計測部170は、登録ユーザーが表示部117に表示されたコンテンツ情報等を視聴する視聴時間の計測を開始する。例えば、制御部114が、視聴時間計測部170に対し登録ユーザーに対する視聴時間の計測を開始させる視聴時間計測開始信号を出力し、視聴時間計測部170は、入力された視聴時間計測開始信号に基づいて登録ユーザーの視聴時間の計測を開始する。
制御部114は、例えば、登録ユーザーが情報処理装置100にログオンしてコンテンツ情報の視聴を開始した時刻を視聴開始時刻としてもよいし、表示部117をオンさせた時刻を視聴開始時刻としてもよい。視聴時間計測部170は、視聴開始時刻との差分を算出することにより経過時間を計測してもよいし、視聴開始時刻からの経過時間をタイマー等で計測することにより視聴時間を計測してもよい。視聴時間計測部170は、例えば、計測した視聴時間を制御部114に出力する。視聴時間計測部170は、計測した視聴時間に関する情報を、例えば所定の周期で出力してもよいし、例えば制御部114からの要求に応じて出力してもよい。あるいは、視聴時間計測部170は、視聴時間に関する視聴情報を情報格納部125に出力し、視聴時間に関する視聴情報が情報格納部125に記録されてもよい。また、視聴時間に関する視聴情報が、通信I/F113や移動体通信I/F131を介して外部ネットワーク1040上に設けられたサーバー1050に送信され、サーバー1050に視聴情報として記録されてもよい。このように登録ユーザーの視聴時間の計測が開始されると、ステップS1004に移行する。なお、視聴時間計測部170は、後述するステップS1009において計測を停止するまで、他のステップS1004~S1008と並行して登録ユーザーの視聴時間を計測する。
ステップS1004では、制御部114は、所定の時間内における視聴時間の累計である累積視聴時間を算出する。具体的には、登録ユーザーが所定の時間内に複数回にわたって情報を視聴している場合に、制御部114は、例えば、今回の視聴を除いた、前回までの各回の視聴時間を合算した累積視聴時間と今回の視聴時間とを合算することにより、今回までの累積視聴時間を算出する。あるいは、制御部114は、今回までの各回の視聴時間を合算することにより累積視聴時間を算出してもよい。算出された累積視聴時間に関する視聴情報は、例えば、情報格納部125、あるいはサーバー1050に記録される。
このように、登録ユーザーの累積視聴時間を算出すると、ステップS1005に移行する。なお、制御部114は、後述するステップS1009において計測を停止するまで、他のステップS1002~S1008と並行して登録ユーザーの累積視聴時間を算出する。
ステップS1005では、制御部114は、ステップS1004で算出された累積視聴時間と視聴制限時間とを比較する。制御部114が、累積視聴時間が視聴制限時間未満であると判定した場合(NO)には、ステップS1008に移行する。
これに対して、制御部114が、累積視聴時間が視聴制限時間以上であると判定した場合(YES)には、ステップS1006に移行する。ステップS1006では、制御部114は、登録ユーザーに対し警告する。図7は、本発明の第1の実施の形態に係る登録ユーザーへの警告画像の一例を示す図である。図7では、例えば、表示部117に表示されているコンテンツ情報に重ねて、視聴制限時間を超えていることを登録ユーザーに警告する警告画像401が表示されている。このような通知画像401に関する情報は、例えば、情報格納部125、サーバー1050に格納されている。
例えば、視聴制限時間を超えたことを知らせることが目的である場合には、視聴にあまり影響を与えない位置や大きさで、警告画像が表示されてもよい。また、例えば、登録ユーザーによる視聴を停止させたい場合には、例えば図7に示すように、コンテンツ情報の前に通知画面401が表示されるようにしてもよい。また、通知画像の大きさは、視聴制限時間からの超過時間に応じて適宜変更されてもよい。具体的には、視聴制限時間に達した直後である場合には、小さな通知画像が表示され、超過時間が大きくなるにつれて、より大きい通知画像が表示されるようにしてもよい。
その際、制御部114は、例えば図7に示すように、警告画像401に、現在までの累積視聴時間を表示させてもよいし、視聴時間と合わせて視聴制限時間を表示させてもよい。また、登録ユーザーへの警告は、例えば、上述した警告画像401の他、スピーカ162からの警告音の発生、コンテンツ情報の表示オフ等により行われてもよい。
また、制御部114は、登録ユーザーの累積視聴時間が視聴制限時間を超過したことを管理者ユーザーに通知してもよい。図8は、本発明の実施の形態1に係る管理者ユーザーへの通知画像の一例を示す図である。例えば、制御部114は、登録ユーザーの累積視聴時間が視聴制限時間を超過したことを示す視聴制限時間超過情報を、管理者ユーザーが使用する情報処理装置に送信する。管理者ユーザーの情報処理装置は、受信した視聴制限時間超過情報に基づいて、例えば図8に示すような、登録ユーザーが視聴制限時間を超過したことを通知する通知画像701を表示する。そして、ステップS1008に移行する。
ステップS1008では、登録ユーザーに対する視聴時間の計測を継続するかどうかの判定を行う。詳しくは、制御部114が、登録ユーザーが情報処理装置100にログオンした状態、かつ、表示部117に情報が表示された状態であると判定した場合(YES)には、ステップS1004に戻る。そして、制御部114は、上述のステップS1004~S1008を再度実施し、登録ユーザーの視聴時間の計測を引き続き行う。
これに対して、制御部114が、登録ユーザーが情報処理装置100からログオフした状態、又は表示部117に情報が表示されていない状態であると判定した場合(NO)には、ステップS1009に移行する。
ステップS1009では、視聴時間計測部170は、登録ユーザーの視聴時間の計測を停止する。例えば、制御部114は、視聴時間計測部170に対し登録ユーザーに対する視聴時間の計測を停止させる視聴時間計測停止信号を出力する。視聴時間計測部170は、入力された視聴時間計測停止信号に基づいて登録ユーザーの視聴時間の計測を停止する。その際、視聴時間計測部170は、計測した視聴時間に関する視聴情報を情報格納部125に出力し、視聴時間が情報格納部125に記録されるようにしてもよい。これに伴い、制御部114は、登録ユーザーの累積視聴時間の算出を停止する。そして、ステップS1010に移行する。
ステップS1010では、登録ユーザーに対する警告が解除される。例えば、ステップS1006において、表示部117に警告画像401が表示された場合には、制御部114は、警告画像401を消去させることにより、登録ユーザーに対する警告を解除する。また、例えば、警告音を発生させた場合には、制御部114は、警告音を停止させることにより警告を解除する。このように、登録ユーザーへの警告が解除されると、ステップS1011に移行する。
ステップS1011では、制御部114は、登録ユーザーが情報処理装置100からログオフしているかどうかの判定を実施する。制御部114は、登録ユーザーが情報処理装置100からログオフしたと判定した場合(YES)には、登録ユーザーの視聴情報の記録方法に関する一連の処理を終了する。
これに対して、制御部114は、登録ユーザーが情報処理装置100からログオフしていないと判定した場合(NO)には、ステップS1012に移行する。
ステップS1012では、制御部114は、表示部117に情報が表示されているかどうかを判定する。制御部114が、表示部117にコンテンツ情報が表示されていると判断した場合(YES)には、ステップS1002に移行する。そして、制御部114は、登録ユーザーの視聴時間の計測を再び開始する。
これに対して、表示部117に情報が表示されていないと判断した場合(NO)、ステップS1011に移行し、登録ユーザーが情報処理装置100からログオフしているかどうかの判定を再び行う。
これらのステップS1001~S1012を実施することにより、情報処理装置100では、登録ユーザーの視聴情報が記録される。なお、記録される視聴情報は上記に限ったものではなく、例えば、認証情報や機器使用の詳細ログ等が視聴情報として記録されてもよい。
本実施の形態によれば、視聴時間計測部170が、登録ユーザーの視聴時間を計測し、制御部114が、所定の時間内における登録ユーザーの累積視聴時間を算出し、累積視聴時間と累積視聴時間の上限である視聴制限時間とを比較し、累積視聴時間が視聴制限時間以上である場合には、登録ユーザーに対し警告する。
この構成によれば、登録ユーザーは、情報処理装置100から通知される警告により、所定の時間内における累積視聴時間が視聴制限時間に達していることを認識することができるので、情報を視聴している最中に累積視聴時間が視聴制限時間を経過した場合でも、登録ユーザーによる視聴を抑制することができる。また、これにより、登録ユーザーの累積視聴時間等の視聴情報を適切に記録することができる。
また、本実施の形態によれば、制御部114は、表示部117に表示された警告画像401により登録ユーザーに対し警告する。この構成によれば、コンテンツ情報とともに警告画像401が表示されるので、登録ユーザーは、速やかにコンテンツ情報の視聴を停止することができる。また、これにより、登録ユーザーの累積視聴時間を適切に記録することができる。
また、本実施の形態によれば、制御部114は、スピーカ162を介して警告音により登録ユーザーに対し警告する。この構成によれば、登録ユーザーは、音声により警告を認識することができるので、情報処理装置100から視線を離していても速やかにコンテンツ情報の視聴を停止することができる。また、これにより、登録ユーザーの累積視聴時間を適切に記録することができる。
また、本実施の形態によれば、登録ユーザー情報、累積視聴時間、視聴制限時間等に関する視聴情報が情報格納部125に記録されている。この構成によれば、情報処理装置100内で視聴情報が記録されるので、制御部114は、登録ユーザーの視聴情報の記録を迅速に実施することができる。また、外部ネットワーク1040を用いる必要がなくなるので、ネットワークに掛かる負荷が軽減される。
また、本実施の形態によれば、情報入力部115から入力されたパスワードをユーザー情報として取得する。この構成によれば、登録ユーザーは簡易な方法により情報処理装置100にログオンすることができるので、安全性と利便性とを両立させた情報処理装置100が提供される。
また、本実施の形態によれば、ユーザー情報取得部106は、生体センサーを備え、ユーザーの指紋や指静脈パターン等の生体情報をユーザー情報として取得する。この構成によれば、ユーザー情報取得部116は、ユーザーを特定するより正確なユーザー情報を取得することができるので、ユーザー認証をより正確に行うことができる。これにより、安全性がより向上させた情報処理装置100が提供される。
また、本実施の形態によれば、撮像部140により作成されたユーザー画像から顔情報が抽出され、情報処理装置100は、顔情報ユーザー情報として取得する。この構成によれば、ユーザーは撮像部140に自身を撮像させるだけで、顔情報が取得させることができるので、ユーザー認証時におけるユーザーの作業負担が軽減される。また、顔情報がユーザー情報として利用されるので、安全性を向上させた情報処理装置100を提供することができる。
また、本実施の形態によれば、登録ユーザーの累積視聴時間が視聴制限時間を超過した場合には、管理者ユーザーが使用する情報処理装置にその旨が通知される。この構成によれば、管理者ユーザーは、登録ユーザーが視聴制限時間を超えてコンテンツ情報を視聴していることを認識することができる。
また、本実施の形態によれば、情報処理装置100がスマートフォンからなる。この構成によれば、多くのユーザーはスマートフォンを所有しているので、登録ユーザーの視聴情報を適切に記録することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、情報処理装置100に複数のユーザーが登録されている場合について説明する。本実施の形態における情報処理装置100は、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、パソコン等である。
なお、複数の登録ユーザーに関する登録ユーザー情報は、登録を受けようとするユーザーが予め行う登録操作により、情報処理装置100の情報格納部125、あるいは、ネットワーク1040上のサーバー1050に情報処理装置100の端末情報と関連付けて格納されている。また、例えば、視聴制限時間、リセット時刻等の登録ユーザーに関する視聴情報は、管理者ユーザー又は登録ユーザー自身により、予め情報格納部125に記録されてもよいし、サーバー1050に、情報処理装置100の端末情報と関連付けて記録されてもよい。また、管理者ユーザーは、いずれかの登録ユーザーであってもよいし、登録ユーザー以外のユーザーであってもよい。
ここで、複数のユーザーが登録された場合における、登録ユーザーの視聴情報の記録方法について、図4のフローチャートに沿って説明する。なお、以下の説明において、実施の形態1の内容と重複する箇所については原則として説明を省略する。
図9、図10は、本発明の実施の形態2に係るユーザー認証時に表示される画像の一例を示す図である。図11は、本発明の実施の形態2に係る登録ユーザーの視聴情報の記録方法の一例を示す図である。
ステップS1001では、情報処理装置100を使用しようとするユーザーが、情報処理装置100の使用者として予め登録された複数の登録ユーザーのうちのいずれかであるかを判定する。制御部114は、情報処理装置100を使用しようとするユーザーに対して、例えば図9に示すような、登録ユーザーを選択するユーザー選択画面501を表示部117に表示させる。ユーザー選択画面501には、図9に示すように、例えば、登録ユーザー名、登録ユーザー名と関連付けられた顔情報付きのアイコン等が表示されている。ユーザーが、例えば自分自身と関連づけられたアイコンをタップすると、タップしたアイコンと関連付けられた登録ユーザーが選択される。次に、制御部114は、ユーザーに対して、ユーザー情報の入力を要求する。具体的には、制御部114は、例えば図10に示すような、パスワード入力画面601を表示部117に表示させる。
パスワード入力画面601には、例えば図10に示すように、選択された登録ユーザー名、顔情報、パスワード入力用のソフトウェアキーボード等が表示されている。パスワード入力画面601からパスワードが入力されると、情報処理装置100は、パスワードをユーザー情報として取得する。制御部114は、入力されたパスワードと選択された登録ユーザーのパスワードとを照合することにより、情報処理装置100を使用しようとするユーザーが、選択された登録ユーザーであるかを判定する。
ステップS1004では、制御部114は、選択された登録ユーザー(ログオンしている登録ユーザー)の所定の時間内における累積視聴時間を算出する。すなわち、制御部114は、登録ユーザーごとに累積視聴時間を算出する。
情報格納部125やサーバー1050では、累積視聴時間、視聴制限時間等の視聴情報が、登録ユーザーごとに記録されている。具体的には、図11に示すように、ユーザーID、管理者情報、視聴制限時間、リセット時刻、累積視聴時間、視聴開始時刻等の視聴情報が登録ユーザーごとにテーブルに記録されている。管理者情報とは、登録ユーザーが管理者ユーザーであるかを識別する情報である。図11では、ユーザーID「001」のユーザーが管理者ユーザーである。なお、図11では、登録ユーザーごとに視聴制限時間が異なっているが、リセット時刻等も登録ユーザーごとに異なってもよい。
ステップS1005では、制御部114は、登録ユーザーごとに累積視聴時間と視聴制限時間とを比較する。そして、制御部114が、ログオンしてコンテンツ情報を視聴している登録ユーザーの累積視聴時間が視聴制限時間以上であると判定した場合には、ステップS1006に移行する。これに対して、制御部114が、ログオンしている登録ユーザーの累積視聴時間が視聴制限時間未満であると判定した場合には、ステップS1008に移行する。
ステップS1006では、制御部114は、ログオンした登録ユーザーに対し警告する。制御部114は、例えば図7に示すような、ログオンした登録ユーザーの累積視聴時間が視聴制限時間以上となったことを警告する警告画像401を表示部117に表示させる。言い換えれば、他の登録ユーザーの累積視聴時間が視聴制限時間以上であっても、ログオンした登録ユーザーの累積視聴時間が視聴制限時間未満である場合には、警告画像401は表示されない。例えば、図11では、ユーザーID「003」の登録ユーザーの累積視聴時間が視聴制限時間を超過している。ユーザーID「003」の登録ユーザーが情報処理装置100を使用している場合には、警告画像401が表示されるが、これ以外の登録ユーザーが情報処理装置100を使用している場合には、警告画像401は表示されない。
本実施の形態によれば、情報処理装置100は、複数の登録ユーザーの視聴情報を記録する。そして、制御部114は、ログオンしている登録ユーザーの累積視聴時間が視聴制限時間以上である場合に限り警告を行う。この構成によれば、警告の対象となっている登録ユーザーによるコンテンツ情報の視聴のみが制限されるので、他の登録ユーザーは、コンテンツの視聴が制限されることなく情報処理装置100を使用することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、登録ユーザーが所定の時間連続して情報を視聴している場合にも警告を行う場合について説明する。本実施の形態における情報処理装置100は、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、パソコン等である。
なお、例えば、予め設定された連続視聴時間の上限である連続視聴制限時間、所定の休憩時間、視聴制限時間、リセット時刻等の登録ユーザーに関する視聴情報は、管理者ユーザー又は登録ユーザー自身により、予め情報格納部125に記録されてもよいし、サーバー1050に、情報処理装置100の端末情報と関連付けて記録されてもよい。また、管理者ユーザーは、いずれかの登録ユーザーであってもよいし、登録ユーザー以外のユーザーであってもよい。
ここで、複数のユーザーが登録された場合における、登録ユーザーの視聴情報の記録方法について、図4のフローチャートに沿って説明する。なお、以下の説明において、実施の形態1の内容と重複する箇所については原則として説明を省略する。
図12は、本発明の実施の形態3に係る登録ユーザーの視聴情報の記録方法の一例を示す図である。図13は、本発明の第3の実施の形態に係る登録ユーザーへの警告画像の一例を示す図である。
ステップS1002では、視聴時間計測部170は、登録ユーザーが表示部117に表示されたコンテンツ情報等を視聴する視聴時間の計測を開始する。ここで、視聴時間計測部170で計測される視聴時間は、登録ユーザーが情報を連続して視聴する連続視聴時間でもある。したがって、視聴時間計測部170は、視聴時間の計測を開始することにより、連続視聴時間の計測を開始することとなる。
視聴時間計測部170は、例えば、計測した連続視聴時間を制御部114に出力する。視聴時間計測部170は、計測した連続視聴時間に関する情報を、例えば所定の周期で出力してもよいし、例えば制御部114からの要求に応じて出力してもよい。あるいは、視聴時間計測部170は、連続視聴時間に関する視聴情報を情報格納部125に出力し、連続視聴時間に関する視聴情報が情報格納部125に記録されてもよい。また、連続視聴時間に関する視聴情報が、通信I/F113や移動体通信I/F131を介して外部ネットワーク1040上に設けられたサーバー1050に送信され、サーバー1050に記録されてもよい。
情報格納部125やサーバー1050では、連続視聴に関する視聴情報、累積視聴に関する視聴情報が、登録ユーザーごとに記録されている。具体的には、累積視聴に関する視聴情報は、例えば図11に示すようなテーブルに記録され、連続視聴に関する視聴情報は、例えば図12に示すようなテーブルに記録されている。図12では、ユーザーID、管理者情報、視聴制限時間、連続視聴制限時間、休憩時間、休憩終了時刻等の視聴情報が登録ユーザーごとに記録されている。なお、連続視聴時間は、例えば、図11のテーブルに記録されている視聴開始時刻から算出されてもよいし、図11、図12のテーブルに連続視聴時間(視聴時間)が記録されてもよい。
ステップS1005では、制御部114は、累積視聴時間、連続視聴時間のそれぞれについて判定を行う。つまり、制御部114は、累積視聴時間が視聴制限時間未満、かつ、連続視聴時間が連続視聴制限時間未満であると判断した場合(NO)には、ステップS1008に移行する。
制御部114による判定が、これ以外の場合には、ステップS1006に移行する。ステップS1006では、制御部114は、登録ユーザーに対し警告を行う。第1に、累積視聴時間が視聴制限時間以上、かつ、連続視聴時間が連続視聴制限時間未満である場合には、制御部114は、上述の実施の形態1~2と同様の制御を実施する。第2に、累積視聴時間が視聴制限時間以上、かつ、連続視聴時間が連続視聴制限時間以上である場合にも、制御部114は、上述の実施の形態1~2と同様の制御を実施する。
第3に、累積視聴時間が視聴制限時間未満、かつ、連続視聴時間が連続視聴制限時間以上である場合には、制御部114は、ログオンしている登録ユーザーに対し、所定の休憩時間を取るよう警告する。また、制御部114は、警告を受けた登録ユーザーの休憩終了時刻を情報格納部125に出力し、情報格納部125は、入力された休憩終了時刻に関する視聴情報をテーブルに記録する。また、視聴時間計測部170は、警告を受けた登録ユーザーの休憩時間の計測を開始する。例えば、制御部114が、視聴時間計測部170に対し登録ユーザーに対する休憩時間の計測を開始させる休憩時間計測開始信号を出力し、視聴時間計測部170は、入力された休憩時間計測開始信号に基づいて登録ユーザーの休憩時間の計測を開始する。
視聴時間計測部170は、例えば、登録ユーザーの連続視聴時間が連続視聴制限時間に達した時刻を休憩開始時刻とし休憩時間を計測する。視聴時間計測部170は、計測した休憩時間に関する情報を、例えば所定の周期で出力してもよいし、例えば制御部114からの要求に応じて出力してもよい。あるいは、視聴時間計測部170は、計測した休憩時間に関する視聴情報等を情報格納部125に出力し、休憩時間に関する視聴情報が情報格納部125に記録されてもよい。また、登録ユーザーの休憩時間に関する視聴情報等が、通信I/F113や移動体通信I/F131を介して外部ネットワーク1040上に設けられたサーバーに1050送信され、サーバー1050に記録されてもよい。
また、例えば、制御部114は、図13に示すような、登録ユーザーに休憩を取るよう警告する警告画像801を表示させる。その際、制御部114は、警告画像801内に、例えば、残りの休憩時間を表示させてもよい。
警告画像801は、ログオンした登録ユーザーの連続視聴時間が連続視聴制限時間以上となった場合に表示される。言い換えれば、他の登録ユーザーの連続視聴時間が連続視聴制限時間以上であっても、ログオンした登録ユーザーの累積視聴時間が視聴制限時間未満である場合には、警告画像801は表示されない。
図11、図12を組み合わせた例では、ユーザーID「002」の登録ユーザーは、累積視聴時間が視聴制限時間を超過していないため、ユーザーID「002」の登録ユーザーの連続視聴時間が連続視聴制限時間を超過すれば図13に示す警告画像801が表示される。これに対して、ユーザーID「003」の登録ユーザーは、累積視聴時間が視聴制限時間を超過しているため、ユーザーID「002」の登録ユーザーの連続視聴時間が連続視聴制限時間を超過しても図13に示す警告画像801は表示されない。
所定の休憩時間が経過すると、制御部114は、警告画像801を消去させる。また、制御部114は、視聴時間計測部170に対して、休憩時間の計測を停止させる休憩時間計測停止信号を出力し、視聴時間計測部170は、入力された休憩時間計測停止信号に基づいて登録ユーザーの休憩時間の計測を停止する。
また、制御部114は、連続視聴時間(視聴時間)をリセットさせる。具体的には、制御部114は、視聴時間計測部170に対して、連続視聴時間をリセットさせる連続視聴時間リセット信号を出力し、視聴時間計測部170は、入力された連続視聴時間リセット信号に基づいて計測した連続視聴時間をリセットする。
ステップS1009では、視聴時間計測部170は、登録ユーザーの連続視聴時間(視聴時間)の計測を停止する。また、休憩時間が計測されている場合には、視聴時間計測部170は、休憩時間の計測も停止する。
ステップS1010では、登録ユーザーが休憩時間中である場合には、制御部114は、警告画像801を消去させる。
本実施の形態によれば、制御部114は、登録ユーザーの累積視聴時間が視聴制限時間未満、登録ユーザーの連続視聴時間が連続視聴制限時間以上である場合には、登録ユーザーに対して所定の休憩時間を取るよう警告する。
この構成によれば、連続視聴時間によっても、登録ユーザーに対するコンテンツ情報の視聴を制限させることができるので、登録ユーザーの視聴情報をより適切に記録することができる。
また、本実施の形態によれば、情報処理装置100に複数のユーザーが登録された場合には、情報処理装置100にログオンしている登録ユーザーのみに対して所定の休憩時間を取るよう警告される。この構成によれば、情報処理装置100を使用している登録ユーザーの視聴のみが制限されるので、複数の登録ユーザーの視聴時間がより適切に記録される。
また、本実施の形態によれば、情報処理装置100は、複数の登録ユーザーの視聴情報を記録する。そして、制御部114は、ログオンしている登録ユーザーの連続視聴時間が連続視聴制限時間以上である場合に限り警告を行う。この構成によれば、警告の対象となっている登録ユーザーによるコンテンツ情報の視聴のみが制限されるので、他の登録ユーザーは、コンテンツの視聴が制限されることなく情報処理装置100を使用することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、ユーザーがログオン操作を行わずに情報処理装置100を視聴する場合の視聴情報の記録方法について説明する。本実施の形態は、ユーザーが個人使用する場合のみならず、複数のユーザーが同時に視聴する場合にも適用される。したがって、本実施の形態における情報処理装置100は、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、パソコン、テレビ受像機等である。
図14は、本発明の実施の形態4における視聴情報の記録方法に関するフローチャートの一例を示す図である。図15は、複数のユーザーが情報処理装置を視聴している状況の一例を示す図である。図16は、取得したユーザーの顔情報の一例を示す図である。
ここで、本実施の形態における、登録ユーザーの視聴情報の記録方法について、図14のフローチャートに沿って説明する。なお、以下の説明においては、上述の実施の形態1~3の内容と重複する箇所については原則として説明を省略する。
ステップS3001では、情報処理装置100を視聴しているユーザーの撮像を開始する。具体的には、装置本体の電源スイッチ、あるいはリモコンの電源ボタン等が操作され、情報処理装置100の表示部117にコンテンツ情報等が表示されると、撮像部140は、情報処理装置100を視聴しているユーザーの撮像を開始する。図15には、例えば、複数のユーザー931~933が、情報処理装置100に表示されたコンテンツ情報を視聴している場合が示されている。撮像部140は、これらのユーザー931~933を撮像し、例えば図16に示すようなユーザー画像901を作成する。撮像部140がユーザー931~933の撮像を開始すると、ステップS3002に移行する。
ステップS3002では、情報処理装置100は、登録ユーザーの視聴情報を取得する。ここで、視聴情報は、例えば、登録ユーザー情報、累積視聴時間、視聴制限時間、連続視聴時間、連続視聴制限時間、所定の休憩時間等、登録ユーザーに関する各種情報を含む。また、ここでの登録ユーザー情報とは、例えば登録ユーザーの顔情報である。
登録ユーザーに関する視聴情報が、情報格納部125に記録されている場合には、制御部114は、登録ユーザーに関する各種情報を情報格納部125から取得する。登録ユーザーの視聴情報が、例えば外部ネットワーク1040上のサーバー1050に記録されている場合には、制御部114は、例えば、通信I/F113、移動体通信I/F131を介して、外部ネットワーク1040上のサーバー1050から登録ユーザーの視聴情報を取得する。なお、制御部114は、情報処理装置100に登録されている全ての登録ユーザーの視聴情報を取得する。なお、ステップS3001の処理に先立って、ステップS3002の処理が行なわれてもよい。そして、ステップS3003に移行する。
ステップS3003では、撮像部140が撮像した画像から登録ユーザーを検出する。具体的には、撮像部140は、ユーザー画像901からユーザー情報としての各ユーザーの顔情報941~943を抽出する。撮像部140は、抽出した顔情報941~943を制御部114に出力する。あるいは、撮像部140は、ユーザー画像901を制御部114に出力し、制御部114が、顔情報941~943を抽出してもよい。なお、制御部114及び撮像部140は、顔情報941~943を抽出する際、登録ユーザーの顔の向きや視線の向きを検出してもよい。
そして、制御部114は、ユーザー情報及び登録ユーザー情報に基づいてユーザーが登録ユーザーであるかを判定する。具体的には、制御部114は、ユーザー情報(顔情報)としての顔情報941~943と、ステップS3002で取得した登録ユーザー情報とを比較する。制御部114は、顔情報941~943が登録ユーザー情報と合致したユーザーは登録ユーザーと判定し、顔情報941~943と登録ユーザー情報とが合致しなかったユーザーは登録ユーザー以外のユーザーであると判定する。このように、制御部114は、登録ユーザーを検出する。
また、情報処理装置100が起動している間、撮像部140は、表示部117に表示されたコンテンツ情報を視聴しているユーザーを複数回、例えば、連続して撮像する。制御部114は、撮像部140がユーザーを撮像するごとに、コンテンツ情報を視聴するユーザーが登録ユーザーであるかを判定し、登録ユーザーを検出する。このような登録ユーザーの検出は、情報処理装置100が起動している間、実施されている。このように、登録ユーザーを検出すると、ステップS3004に移行する。
ステップS3004では、ステップS3003で検出された登録ユーザーの視聴時間の計測を開始する。具体的には、視聴時間計測部170は、ステップS3003においてユーザーが登録ユーザーであると判定されている時間を視聴時間として計測する。その際、複数の登録ユーザーが検出されている場合には、視聴時間計測部170は、それぞれの登録ユーザーの視聴時間を並行して計測する。
なお、視聴時間計測部170は、ステップS3003で検出された登録ユーザーの顔の向きに応じて視聴時間を計測してもよい。例えば、視聴時間計測部170は、登録ユーザーの顔が情報処理装置100の方向を向いている時に視聴時間を計測し、登録ユーザーの顔が情報処理装置100の方向を向いていない時には視聴時間を計測しなくてもよい。
また、視聴時間計測部170は、ステップS3003で検出された登録ユーザーの視線の向きに応じて視聴時間を計測してもよい。例えば、視聴時間計測部170は、登録ユーザーの視線が情報処理装置100の方向を向いている時に視聴時間を計測し、登録ユーザーの視線が情報処理装置100の方向を向いていない時には視聴時間を計測しなくてもよい。
なお、情報処理装置100で検出されていた登録ユーザーが、所定時間未満の短時間のみ検出されず、その後に再度検出された場合には、視聴時間計測部170は、検出されなかった時間を含むこれらの時間を視聴時間(連続視聴時間)として計測してもよい。このように、登録ユーザーの視聴時間の計測を開始すると、ステップS3005に移行する。
ステップS3005では、視聴時間の計測中に検出されなくなった登録ユーザーがいる場合には、視聴時間計測部170は、該当する登録ユーザーの視聴時間の計測を停止する。また、視聴時間計測部170は、これ以外の登録ユーザーの視聴時間を引き続き計測する。このように、検出されなくなった登録ユーザーの視聴時間の計測を停止すると、ステップS3006に移行する。
ステップS3006では、制御部114は、検出されている登録ユーザーの累積視聴時間を算出する。制御部114は、例えば、今回の視聴を除いた、前回までの各回の視聴時間を合算した累積視聴時間と今回の視聴時間とを合算することにより、今回までの累積視聴時間を算出する。検出されなくなった登録ユーザーの累積視聴時間の算出を停止する。そして、ステップS3007に移行する。
ステップS3007では、制御部114は、図4のステップS1005同様の制御を実施する。制御部114は、登録ユーザーごとに累積視聴時間と視聴制限時間とを比較する。累積視聴時間が視聴制限時間未満であると制御部114が判定した場合(NO)には、ステップS3009に移行する。あるいは、複数の登録ユーザーが検出されている場合には、検出されたすべての登録ユーザーの累積視聴時間が視聴制限時間未満であると制御部114が判定した場合(NO)には、ステップS3009に移行する。
これに対して、累積視聴時間が視聴制限時間以上であると制御部114が判定した場合(YES)には、ステップS3008に移行する。あるいは、複数の登録ユーザーが検出されている場合には、制御部114が、検出された登録ユーザーのうちいずれかの登録ユーザーの累積視聴時間が視聴制限時間以上であると制御部114が判定した場合(NO)には、ステップS3008に移行する。
ステップS3008では、制御部114は、図4のステップS1006と同様の制御を行う。制御部114は、累積視聴時間が視聴制限時間以上となった登録ユーザーに対し警告する。また、検出されなくなった後、再度検出された登録ユーザーの累積視聴時間が視聴制限時間以上となった場合にも、制御部114は、この登録ユーザーに対するコンテンツ情報の視聴を制限する警告を行う。このとき、他のユーザーの視聴の妨げとならないよう、制御部114は、例えば、表示部117の周縁部に警告画像を表示させてもよいし、音量を抑えた警告音を発してもよい。警告されている登録ユーザーが、その後検出されなくなった場合には、制御部114は、この登録ユーザーへの警告を停止させる。このように、登録ユーザーへの警告通知がなされると、ステップS3009に移行する。
ステップS3009では、制御部114は、表示部117にコンテンツ情報等が表示されているかの判定を行う。例えば、制御部114が、表示部117にコンテンツ情報が表示されていると判定した場合(YES)には、ステップS3003に戻る。そして、上述のステップS3003~S3009が再度実施され、視聴情報計測部117は、検出されている登録ユーザーの視聴時間の計測を引き続き行い、制御部114は、検出されている登録ユーザーの累積視聴時間の算出を引き続き行う。
これに対して、例えば、制御部114が、表示部117にコンテンツ情報等が表示されていないと判定した場合(NO)には、ステップS3010に移行する。
ステップS3010では、図4のステップS1009と同様の制御が行なわれる。視聴時間計測部170は、検出された登録ユーザーの視聴時間の計測を停止し、制御部114は、検出された登録ユーザーの累積視聴時間の算出を停止する。
そして、ステップS3011に移行する。ステップS3011では、撮像部140は、ユーザーの撮像を停止する。
これらのステップS3001~S3011を実施することにより、ユーザーがログオン操作を行わずに情報処理装置100を視聴する場合にも、登録ユーザーの視聴情報が記録される。
また、本実施の形態においても、連続視聴時間が視聴情報として記録されてもよい。例えば、ステップS3004では、視聴時間計測部170は、視聴時間を連続視聴時間として計測する。そして、ステップS3007では、制御部114は、連続視聴時間と連続視聴制限時間とを比較する。ステップS3008では、制御部114は、連続視聴時間が連続視聴制限時間以上となった登録ユーザーに対して休憩時間を取るよう警告する。
本実施の形態によれば、情報処理装置100の動作中は、自動的に撮像部140がユーザーを撮像し、撮像部140が作成したユーザー画像から顔情報が抽出される。制御部114は、抽出された顔情報及びユーザー登録情報から登録ユーザーを検出する。
この構成によれば、ユーザーがログオン操作を行うことなく、登録ユーザーが検出されるので、複数のユーザーがコンテンツ情報を視聴している場合でも、登録ユーザーの視聴情報を適切に記録することができる。
また、本実施の形態によれば、撮像部140は、コンテンツ情報を視聴しているユーザーを複数回撮像し、制御部114は、撮像部140がユーザーを撮像するごとに登録ユーザーを検出する。また、視聴時間計測部170は、登録ユーザーが検出されている間だけ視聴時間を計測する。
この構成によれば、登録ユーザーがコンテンツ情報を視聴している間だけ、視聴時間が計測される。すなわち、登録ユーザーが情報処理装置100からログオフし、あるいは情報処理装置100の表示をオフすることなく、登録ユーザーの視聴時間が計測される。これにより、視聴時間計測部170は、登録ユーザーの正確な視聴時間を計測することができる。また、これにより、登録ユーザーの累積視聴時間をより正確に算出することができ、登録ユーザーの視聴情報をより適切に記録することができる。
また、本実施の形態によれば、撮像部140は、情報処理装置100のユーザーを連続して撮像する。この構成によれば、制御部140は、連続して登録ユーザーを検出するので、視聴時間計測部170は、検出されている登録ユーザーの視聴時間をより正確に計測することができる。これにより、制御部140は、検出されている登録ユーザーの累積視聴時間をより正確に算出することができる。また、これにより、登録ユーザーの視聴情報をより正確に記録することができる。
また、本実施の形態では、連続視聴時間を登録ユーザーの視聴情報として記録してもよい。この構成によれば、連続視聴時間によっても、登録ユーザーに対するコンテンツ情報の視聴を制限させることができるので、登録ユーザーの視聴情報をより適切に記録することができる。
また、本実施の形態によれば、情報処理装置100に複数のユーザーが登録されている場合には、登録ユーザーごとに累積視聴に関する視聴情報、連続視聴に関する視聴情報が記録される。そして、制御部114は、警告の対象となっている登録ユーザーが検出された場合には、対象の登録ユーザーに対して警告する。そして、制御部114は、画面の周縁部に警告画像を表示し、あるいは、音量を抑えた警告音を発することにより、対象の登録ユーザーを警告する。この構成によれば、他のユーザーのコンテンツ情報の視聴が妨げられることなく、警告対象の登録ユーザーの視聴を制限することができる。
(実施の形態5)
ここまでは、個々の情報処理装置において、登録ユーザーの視聴情報が記録される場合について説明した。しかし、最近では、ユーザーの多くは、例えば、スマートフォン、携帯電話、パソコン、タブレット端末、テレビ受像機等、複数の情報処理装置を所有している。このため、情報処理装置ごとに登録ユーザーの視聴情報を記録していたのでは、登録ユーザーの視聴情報を適切に記録することができない。そこで、本実施の形態では、複数の情報処理装置における登録ユーザーの視聴情報を一括で記録する視聴情報管理システムについて説明する。
図17は、本発明の実施の形態5に係る視聴情報管理システムの一例を示す図である。視聴情報管理システムは、例えば図18に示すように、情報処理装置100(100A~100E)、基地局1010、放送局1020、無線ルーター1030、外部ネットワーク1040、サーバー1050等からなる。
本実施の形態では、登録ユーザーが、複数の情報処理装置100(100A~100E)に登録されている。情報処理装置100A~100Cは、例えば、スマートフォン、携帯電話、パソコン、タブレット端末等である。情報処理装置100A~100Cは、情報通信部としての移動体通信I/F131及び基地局1010を介して外部ネットワーク1040に設けられたサーバー1050と接続される。また、情報処理装置100A~100Cは、情報通信部としての通信I/F113及び無線ルーター1030を介して外部ネットワークに設けられたサーバー1050と接続される。これにより、情報処理装置100A~100Cは、サーバー1050との間で登録ユーザーの視聴情報やコンテンツ情報等の送受信を行う。
情報処理装置100Dは、例えば、情報通信部としての通信I/F113及び無線ルーター1030を介してサーバー1050と接続される各種機器である。情報処理装置100Dは、情報通信部としての通信I/F113及び無線ルーター1030を介して外部ネットワーク1040に設けられたサーバー1050と接続される機器である。これにより、情報処理装置100Dは、サーバー1050との間で登録ユーザーの視聴情報やコンテンツ情報等の送受信を行う。
情報処理装置100Eは、例えば、放送局1020から送信された電波(テレビ信号)を受信してテレビ放送を表示するテレビ受像機等である。情報処理装置100Eは、情報通信部としての通信I/F113及び無線ルーター1030を介してサーバー1050と接続される。これにより、情報処理装置100Dは、サーバー1050との間で登録ユーザーの視聴情報やコンテンツ情報等の送受信を行う。
情報処理装置100A~100Eは、無線ルーター1030と有線LANまたは無線LANで接続されている。例えば図17では、情報処理装置100A~100Dは、無線LANで無線ルーター1030と接続され、情報処理装置100Eは、有線LANで無線ルーター1030と接続されている。そして、情報処理装置100A~100Eは、無線ルーター1030を介して互いに接続されている。
本実施の形態では、説明の便宜上、複数の情報処理装置100A~100Eのうち、情報処理装置(1の情報処理装置)100Aを視聴情報管理装置とする。情報処理装置100B~100Eは、情報処理装置100Aに対し、例えば、登録ユーザーの累積視聴時間等に関する視聴情報を送信する。情報処理装置100Aは、例えば、情報処理装置100B~100Eから受信した登録ユーザーの累積視聴時間等に関する視聴情報に基づいて複数の情報処理装置100A~100Eにおける登録ユーザーの累積視聴時間を合算した複数装置間累積視聴時間を記録する。このように、情報処理装置100Aは、情報処理装置100A~100Eにおける登録ユーザーの視聴情報を一括して記録する。なお、情報処理装置100Aは、例えば、管理者ユーザーが個人で使用する機器であってもよい。
なお、視聴情報管理システムは、このような構成に限定されるわけではなく、自在に変更可能である。例えば、情報処理装置100D、100Eが基地局1010と接続されてもよいし、情報処理装置100A~100Dが放送局1020の電波を受信してもよい。また、視聴情報管理システムが、6個以上の情報処理装置100を備えてもよいし、4個以下の情報処理装置100を備えてもよい。
[ログオン操作が必要な情報処理装置における視聴時間の記録方法]
次に、本実施の形態における、登録ユーザーの視聴情報を記録する方法について説明する。まず、ユーザーによるログオン操作が必要な情報処理装置における視聴時間の記録方法について説明する。図18は、本発明の実施の形態5に係る視聴情報の記録方法についてのフローチャートの一例を示す図である。図19は、本発明の実施の形態5に係る視聴情報の記録方法の一例を示す図である。なお、以下の説明においては、上述の実施の形態1~4の内容と重複する箇所については原則として説明を省略する。
なお、複数の登録ユーザーに関する登録ユーザー情報は、登録を受けようとするユーザーが予め行う登録操作により、例えば、情報処理装置100Aの情報格納部125に記録されている。また、例えば、視聴制限時間、連続視聴制限時間、リセット時刻等の登録ユーザーに関する視聴情報は、管理者ユーザー又は登録ユーザー自身により、予め情報処理装置100Aの情報格納部125に記録されている。
ステップS1001では、情報処理装置100を使用しようとするユーザーが、情報処理装置100の使用者として予め登録された複数の登録ユーザーのうちのいずれかであるかを判定する。ユーザーがログオンしようとしている情報処理装置100が、登録ユーザーのパスワード等の登録ユーザー情報を取得していない場合には、情報処理装置100Aやサーバー1050から予め登録ユーザー情報を取得しておく。
ステップS1002において、登録ユーザーがログオンしている情報処理装置100の視聴時間計測部170が、ログオンした登録ユーザーの視聴時間の計測を開始すると、ステップS4003に移行する。
ステップS4003では、情報処理装置100は、情報処理装置100Aに対し、例えば、ログオンした登録ユーザーの識別情報(例えば登録ユーザー情報)とコンテンツの視聴開始時刻に関する視聴情報、登録ユーザーが使用している情報処理装置100を識別する装置識別情報等からなる視聴開始情報を送信する。情報処理装置100Aは、例えば、受信した視聴開始情報の装置識別情報に基づいて、視聴開始情報を送信した情報処理装置100が、視聴情報管理システムに登録された機器であるかを判定する。視聴開始情報を送信した情報処理装置100が、視聴情報管理システムに登録された機器であると判定された場合には、情報処理装置100Aは、受信した視聴開始情報に基づいて、ログオンした登録ユーザーの視聴開始時刻等を視聴情報としてテーブルに記録する。例えば、情報処理装置100Aは、図19に示すように、現在使用機器欄における機器ID欄に現在使用している情報処理装置100のID、視聴開始時刻欄に情報処理装置100での視聴開始時刻等に関する視聴情報をテーブルに記録する。そして、情報処理装置100Aは、視聴開始情報を送信した情報処理装置100に対し、視聴開始情報を受信したことを通知する情報を送信する。
また、情報処理装置100は、情報処理装置100Aに対し、ログオンした登録ユーザーが登録された複数の情報処理装置100、あるいは、視聴情報管理システムに登録された情報処理装置100(例えば100A~100E)における累積視聴時間の合計である前回までの複数装置間累積視聴時間、視聴制限時間等の視聴情報の送信を要求する。情報処理装置100Aは、情報処理装置100に対し、ログオンした登録ユーザーの視聴情報を送信する。そして、ステップS1004に移行する。
ステップS1004では、ステップS1002で計測した今回の視聴時間と、ステップS4003で情報処理装置100Aから受信した前回までの複数装置間累積視聴時間とを合算し、ログオンした登録ユーザーの今回までの複数装置間累積視聴時間を算出する。そして、ステップS1005に移行する。
ステップS1005では、登録ユーザーがログオンしている(コンテンツを視聴している)情報処理装置100の制御部114は、今回までの複数装置間累積視聴時間と視聴制限時間とを比較する。登録ユーザーがログオンしている情報処理装置100の制御部114が、今回までの複数装置間累積視聴時間が視聴制限時間以上であると判定した場合には、ステップS1006に移行する。
ステップS1006では、登録ユーザーがログオンしている情報処理装置100の制御部114は、登録ユーザーに対し警告を行う。そして、ステップS4007に移行する。
ステップS4007では、登録ユーザーがログオンしている情報処理装置100は、登録ユーザーが視聴制限時間を超過したことを示す視聴時間超過情報(例えば複数装置間累積視聴時間)を情報処理装置100Aに送信する。情報処理装置100Aは、受信した視聴時間超過情報をテーブルに記録する。そして、ステップS1008に移行する。
ステップS1009では、登録ユーザーがログオンしている情報処理装置100の視聴時間計測部170は、登録ユーザーの視聴時間の計測を停止する。また、登録ユーザーがログオンしている情報処理装置100は、登録ユーザーがコンテンツ情報の視聴を停止したことを示す視聴停止情報、今回までの複数装置間累積視聴時間等の視聴情報を情報処理装置100Aに送信する。情報処理装置100Aは、受信した視聴停止情報、複数装置間累積視聴時間等に関する視聴情報を記録し、視聴を停止した登録ユーザーの視聴情報を更新する。例えば、情報処理装置100Aは、機器ID欄に記録された情報処理装置100のID情報、視聴開始時刻情報等に関する視聴情報をテーブルから削除し、今回までの複数装置間累積視聴時間に関する視聴情報をテーブルに記録する。
また、連続視聴時間が登録ユーザーの視聴情報として記録されてもよい。例えば、図18のステップS4007では、登録ユーザーがログオンしている情報処理装置100は、登録ユーザーが連続視聴制限時間を超過したことを示す連続視聴時間超過情報(例えば休憩終了時刻)を情報処理装置100Aに送信する。情報処理装置100Aは、受信した連続視聴時間超過情報をテーブルに記録する。
[ログオン操作を必要としない情報処理装置における視聴時間の記録]
次に、ユーザーによるログオン操作を必要としない情報処理装置における視聴時間の記録方法について説明する。図20は、本発明の実施の形態5に係る視聴情報の記録方法についてのフローチャートの一例を示す図である。図21は、本発明の実施の形態5に係る視聴情報の記録方法の一例を示す図である。
ステップS3002では、情報処理装置100は、自身の情報処理装置100を識別する装置識別情報を情報処理装置100Aに送信するとともに、登録ユーザーの視聴情報等の送信を要求する。情報処理装置100Aは、受信した装置識別情報に基づいて、情報処理装置100が視聴情報管理システムに登録された機器であるかを判定する。視聴開始情報を送信した情報処理装置100が、視聴情報管理システムに登録された機器であると判定された場合には、情報処理装置100に対し登録ユーザーの前回までの複数装置間累積視聴時間、視聴制限時間等の視聴情報を送信する。そして、ステップS3003に移行する。
ステップS3004では、情報処理装置100は、例えば、検出された登録ユーザーの識別情報(例えば登録ユーザー情報)と視聴開始時刻に関する視聴情報、情報処理装置100を識別する装置識別情報等からなる視聴開始情報を情報処理装置100Aに送信する。情報処理装置100Aは、受信した視聴開始情報をテーブルに記録する。例えば、情報処理装置100Aは、図21に示すように、情報処理装置100のID、情報処理装置100での視聴開始時刻、顔情報等の視聴情報をテーブルに記録する。また、情報処理装置100Aは、例えば、視聴開始情報を送信した情報処理装置100に対し、視聴開始情報を受信したことを通知する情報を送信してもよい。
ステップS3005では、視聴時間の計測中に検出されなくなった登録ユーザーがいる場合には、情報処理装置100は、登録ユーザーがコンテンツ情報の視聴を停止したことを示す視聴停止情報、今回までの複数装置間累積視聴時間等を情報処理装置100Aに送信する。情報処理装置100Aは、受信した視聴停止情報、今回までの複数装置間累積視聴時間等に関する視聴情報をテーブルに記録し、視聴を停止した登録ユーザーの視聴情報を更新する。視聴停止情報、今回までの複数装置間累積視聴時間等を送信した情報処理装置100が、視聴情報管理システムに登録された機器であると判定された場合には、例えば、情報処理装置100Aは、機器ID欄に記録された情報処理装置100のID情報、視聴開始時刻情報等に関する視聴情報をテーブルから削除し、今回までの複数装置間累積視聴時間に関する視聴情報をテーブルに記録する。また、情報処理装置100Aは、情報処理装置100に対し、視聴停止情報、今回までの複数装置間累積視聴時間等を受信したことを通知する情報を送信してもよい。
ステップS3006では、ステップS3004で計測した今回の視聴時間と、ステップS3002で情報処理装置100Aから受信した前回までの複数装置間累積視聴時間とを合算し、検出された登録ユーザーの今回までの複数装置間累積視聴時間を算出する。また、制御部114は、検出されなくなった登録ユーザーの今回までの複数装置間累積視聴時間の算出を停止する。
また、本実施の形態においても連続視聴時間が登録ユーザーの視聴情報として記録されてもよい。例えば、図18のステップS4007では、情報処理装置100は、登録ユーザーが連続視聴制限時間を超過したことを示す連続視聴時間超過情報(例えば休憩終了時刻)を情報処理装置100Aに送信する。情報処理装置100Aは、受信した連続視聴時間超過情報に基づいて、例えば、登録ユーザーの休憩終了時刻に関する視聴情報をテーブルに記録する。
また、例えば、図20のステップS3004では、視聴時間計測部170は、視聴時間を連続視聴時間として計測する。そして、図20のステップS3007では、制御部114は、連続視聴時間と連続視聴制限時間とを比較する。図20のステップS3008では、制御部114は、連続視聴時間が連続視聴制限時間以上となった登録ユーザーに対して休憩時間を取るよう警告する。そして、図20のステップS3010では、視聴時間計測部170は、検出された登録ユーザーの視聴時間の計測を停止し、制御部114は、検出された登録ユーザーの累積視聴時間の算出を停止する。また、情報処理装置100は、登録ユーザーがコンテンツ情報の視聴を停止したことを示す視聴停止情報、今回までの複数装置間累積視聴時間等を情報処理装置100Aに送信する。
本実施の形態によれば、登録ユーザーが複数の情報処理装置100でコンテンツ情報等を視聴しても、それぞれの情報処理装置100における視聴情報が、視聴情報管理装置としての情報処理装置100Aにおいて一括で記録される。
この構成によれば、それぞれの情報処理装置100における累積視聴時間の合計が複数装置間累積視聴時間として記録されるので、登録ユーザーの視聴情報がより適切に記録される。
また、本実施の形態によれば、視聴情報管理装置としての情報処理装置100Aから前回までの複数装置間累積視聴時間を受信した後、それぞれの情報処理装置100において、今回までの複数装置間累積視聴時間が算出される。また、それぞれの情報処理装置100において、複数装置間累積視聴時間と視聴制限時間とが比較される。
この構成によれば、情報処理装置100が情報処理装置100Aにアクセスする回数を減らすことができるので、情報処理装置100Aの負荷を軽減することができる。また、情報処理装置100が、情報処理装置100Aとアクセスできない状態であっても、登録ユーザーに警告することができる。
また、本実施の形態によれば、登録ユーザーの連続視聴時間が連続視聴制限時間を超過した場合には、休憩開始時刻に関する視聴情報がテーブルに記録される。この構成によれば、登録ユーザーが、休憩時間中に他の情報処理装置100を使用しようとしても、コンテンツ情報等の視聴が制限されるので、登録ユーザーの視聴情報をより適切に記録することができる。
また、本実施の形態によれば、外部インターネット1040を介して視聴情報が記録される。この構成によれば、管理者ユーザー及び登録ユーザーが互いに離れていても登録ユーザーの視聴が制限されるので、視聴情報が適切に記録される。
(実施の形態6)
本実施の形態では、視聴情報管理装置としてのサーバー1050において視聴情報が記録される場合について説明する。
[ログオン操作が必要な情報処理装置における視聴時間の記録方法]
ログオン操作が必要な情報処理装置における視聴時間の記録方法について、図18を参照しつつ説明する。なお、以下の説明においては、上述の実施の形態1~5の内容と重複する箇所については原則として説明を省略する。
なお、複数の登録ユーザーに関する登録ユーザー情報は、登録を受けようとするユーザーが予め行う登録操作により、例えば、サーバー1050に格納されている。また、例えば、視聴制限時間、連続視聴制限時間、リセット時刻等の登録ユーザーに関する視聴情報は、管理者ユーザー又は登録ユーザー自身により、予めサーバー1050に格納されている。
ステップS4003では、情報処理装置100は、外部ネットワーク1040上のサーバー1050に対し、例えば、ログオンした登録ユーザーの識別情報(例えば登録ユーザー情報)と視聴開始時刻に関する視聴情報、登録ユーザーが使用している情報処理装置100を識別する装置識別情報等からなる視聴開始情報を送信する。サーバー1050は、例えば、受信した視聴開始情報の装置識別情報に基づいて、視聴開始情報を送信した情報処理装置100が、視聴情報管理システムに登録された機器であるかを判定する。情報処理装置100が、視聴情報管理システムに登録された機器であると判定された場合には、サーバー1050は、受信した視聴開始情報に関する視聴情報をテーブルに記録する。例えば、サーバー1050は、図19に示すように、情報処理装置100のID、視聴開始時刻等に関する視聴情報をテーブルに記録する。そして、サーバー1050は、情報処理装置100に対し、視聴開始情報を受信したことを通知する情報を送信する。
また、情報処理装置100は、サーバー1050に対し、ログオンしてコンテンツ情報を視聴している登録ユーザーに関する、前回までの複数装置間累積視聴時間、視聴制限時間等の視聴情報の送信を要求する。サーバー1050は、情報処理装置100に対し、ログオンした登録ユーザーの視聴情報を送信する。
ステップS4007では、情報処理装置100は、登録ユーザーが視聴制限時間を超過したことを示す視聴時間超過情報(例えば今回までの複数装置間累積視聴時間)をサーバー1050に送信する。サーバー1050は、受信した視聴時間超過情報をテーブルに記録する。
ステップS1009では、情報処理装置100は、登録ユーザーがコンテンツ情報の視聴を停止したことを示す視聴停止情報、今回までの複数装置間累積視聴時間等の視聴情報をサーバー1050に送信する。サーバー1050は、受信した視聴停止情報、今回までの複数装置間累積視聴時間等に関する視聴情報をテーブルに記録し、視聴を停止した登録ユーザーの視聴情報を更新する。例えば、サーバー1050は、情報処理装置100のID情報、視聴開始時刻情報等をテーブルから削除し、今回までの複数装置間累積視聴時間に関する視聴情報をテーブルに記録する。
[ログオン操作を必要としない情報処理装置における視聴時間の記録]
次に、ユーザーによるログオン操作を必要としない情報処理装置における視聴時間の記録方法について、図20を参照しつつ説明する。
ステップS3002では、情報処理装置100は、自身の情報処理装置100を識別する装置識別情報をサーバー1050に送信するとともに、登録ユーザーの視聴情報等の送信を要求する。サーバー1050は、受信した装置識別情報に基づいて、情報処理装置100が視聴情報管理システムに登録された機器であるかを判定する。情報処理装置100が、視聴情報管理システムに登録された機器であると判定された場合には、情報処理装置100に対し登録ユーザーの前回までの複数装置間累積視聴時間、視聴制限時間等の視聴情報を送信する。
ステップS3004では、情報処理装置100は、例えば、検出された登録ユーザーの識別情報(例えば登録ユーザー情報)と視聴開始時刻に関する視聴情報、情報処理装置100を識別する装置識別情報等からなる視聴開始情報をサーバー1050に送信する。サーバー1050は、受信した視聴開始情報をテーブルに記録する。例えば、サーバー1050は、図21に示すように、情報処理装置100のID、情報処理装置100での視聴開始時刻、顔情報等に関する視聴情報をテーブルに記録する。また、サーバー1050は、例えば、情報処理装置100に対し、視聴開始情報を受信したことを通知する情報を送信してもよい。
ステップS3005では、視聴時間の計測中に検出されなくなった登録ユーザーがいる場合には、情報処理装置100は、登録ユーザーがコンテンツ情報の視聴を停止したことを示す視聴停止情報、今回までの複数装置間累積視聴時間等をサーバー1050に送信する。サーバー1050は、視聴停止情報、今回までの複数装置間累積視聴時間等に関する視聴情報をテーブルに記録し、視聴を停止した登録ユーザーの視聴情報を更新する。例えば、サーバー1050は、機器ID欄に記録された情報処理装置100のID情報、視聴開始時刻情報等に関する視聴情報をテーブルから削除し、今回までの複数装置間累積視聴時間に関する視聴情報をテーブルに記録する。
また、本実施の形態においても、連続視聴時間が登録ユーザーの視聴情報として記録されてもよい。例えば、図18のステップS4007では、情報処理装置100は、登録ユーザーが連続視聴制限時間を超過したことを示す連続視聴時間超過情報(例えば休憩終了時刻)をサーバー1050に送信する。サーバー1050は、受信した連続視聴時間超過情報に関する視聴情報をテーブルに記録する。
本実施の形態によれば、登録ユーザーが複数の情報処理装置100でコンテンツ情報等を視聴しても、それぞれの情報処理装置100における視聴情報が、視聴情報管理装置としてのサーバー1050において一括で記録される。
この構成によれば、それぞれの情報処理装置100における累積視聴時間の合計が複数装置間累積視聴時間として記録されるので、登録ユーザーの視聴情報がより適切に記録される。また、この構成によれば、視聴処理装置100において登録ユーザーの視聴情報を記録しなくてもよいので、情報処理装置100に掛かる負荷が軽減される。
また、本実施の形態によれば、登録ユーザーの連続視聴時間が連続視聴制限時間を超過した場合には、休憩開始時刻に関する視聴情報がテーブルに記録される。この構成によれば、登録ユーザーが、休憩時間中に他の情報処理装置100を使用しようとしても、コンテンツ情報等の視聴が制限されるので、登録ユーザーの視聴情報をより適切に記録することができる。
また、本実施の形態によれば、外部インターネット1040を介して視聴情報が記録される。この構成によれば、管理者ユーザー及び登録ユーザーが互いに離れていても登録ユーザーの視聴情報が適切に記録される。
(実施の形態7)
前述した実施の形態5~6では、それぞれの情報処理装置100において今回までの複数装置間累積視聴時間が算出される場合について説明したが、本実施の形態では、情報処理装置100A、視聴情報管理装置としてのサーバー1050において今回までの複数装置間累積視聴時間が算出される場合について説明する。なお、以下の説明においては、上述の実施の形態1~6の内容と重複する箇所については原則として説明を省略する。
[ログオン操作が必要な情報処理装置における視聴時間の記録方法]
ログオン操作が必要な情報処理装置における視聴時間の記録方法について、図18を参照しつつ説明する。情報処理装置100A、サーバー1050は、図18のステップS4003において情報処理装置100から送信された、例えば、ログオンした登録ユーザーの識別情報、コンテンツ情報の視聴開始時刻に関する視聴情報等を受信すると、登録ユーザーの今回の視聴時間の計測を開始する。また、情報処理装置100A、サーバー1050は、登録ユーザーの今回の視聴時間と前回までの複数装置間累積視聴時間とを合算し、今回までの複数装置間累積視聴時間を算出する。そして、情報処理装置100A、サーバー1050は、今回までの複数装置間累積視聴時間と視聴制限時間とを比較する。情報処理装置100A、サーバー1050は、登録ユーザーの今回までの複数装置間累積視聴時間が視聴制限時間以上であると判定した場合には、登録ユーザーがコンテンツを視聴している情報処理装置100に対し、登録ユーザーに警告するよう指示し、情報処理装置100は、情報処理装置100A、サーバー1050からの指示に基づいて登録ユーザーに警告を行う。例えば、情報処理装置100A、サーバー1050は、今回までの複数装置間累積視聴時間が視聴制限時間以上であることを示す視聴制限時間超過情報を情報処理装置100に送信する。そして、情報処理装置100は、受信した視聴制限時間超過情報に基づいて図18のステップS1006の制御を行うことにより、登録ユーザーに警告を行う。
情報処理装置100A、サーバー1050は、図18のステップS1009において情報処理装置100から送信された登録ユーザーの視聴停止情報を受信すると、登録ユーザーの視聴時間の計測を停止する。また、情報処理装置100A、サーバー1050は、登録ユーザーの今回までの複数装置間累積視聴時間の算出を停止し、今回までの複数装置間累積視聴時間に関する視聴情報をテーブルに記録する。
[ログオン操作を必要としない情報処理装置における視聴時間の記録]
次に、ユーザーによるログオン操作を必要としない情報処理装置における視聴時間の記録方法について、図20を参照しつつ説明する。この場合にも、情報処理装置100A、サーバー1050は、前述したログオン操作が必要な場合とほぼ同様の制御を行う。このため、ここでは、ログオン操作が必要な場合における制御と異なるところを説明する。
情報処理装置100A、サーバー1050は、図20のステップS3004において情報処理装置100から送信された、例えば、検出された登録ユーザーの識別情報、視聴開始時刻に関する視聴情報等を受信すると、検出された登録ユーザーの今回の視聴時間の計測を開始する。また、情報処理装置100A、サーバー1050は、登録ユーザーの今回の視聴時間と前回までの複数装置間累積視聴時間とを合算し、今回までの複数装置間累積視聴時間を算出する。そして、情報処理装置100A、サーバー1050は、今回までの複数装置間累積視聴時間が視聴制限時間以上であると判定した場合には、情報処理装置100に対し登録ユーザーに警告させる。情報処理装置100は、受信した視聴制限時間超過情報に基づいて図20のステップS3008の制御を行うことにより、登録ユーザーに警告を行う。情報処理装置100A、サーバー1050は、登録ユーザーの今回までの複数装置間累積視聴時間が視聴制限時間以上であると判定した場合には、登録ユーザーがコンテンツを視聴している情報処理装置100に対し、登録ユーザーに警告するよう指示し、情報処理装置100は、情報処理装置100A、サーバー1050からの指示に基づいて登録ユーザーに警告を行う。例えば、情報処理装置100A、サーバー1050は、今回までの複数装置間累積視聴時間が視聴制限時間以上であることを示す視聴制限時間超過情報を情報処理装置100に送信する。そして、情報処理装置100は、受信した視聴制限時間超過情報に基づいて図20のステップS3008の制御を行うことにより、登録ユーザーに警告を行う。
情報処理装置100A、サーバー1050は、図20のステップS3005において情報処理装置100から送信された登録ユーザーの視聴停止情報を受信すると、登録ユーザーの視聴時間の計測を停止する。
また、情報処理装置100A、サーバー1050は、登録ユーザーの連続視聴時間を計測してもよい。情報処理装置100A、サーバー1050は、登録ユーザーの連続視聴時間を計測し、連続視聴時間と連続視聴制限時間とを比較する。情報処理装置100A、サーバー1050は、登録ユーザーの連続視聴時間が連続視聴制限時間以上であると判定した場合には、情報処理装置100に対し登録ユーザーに警告させる。例えば、情報処理装置100A、サーバー1050は、情報処理装置100に対し、連続視聴時間が連続視聴制限時間以上であることを示す連続視聴制限時間超過情報を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、受信した連続視聴制限時間超過情報に基づいて、図18のステップS1006又は図20のステップ3008の制御を行うことにより、登録ユーザーに警告を行う。
また、情報処理装置100A、サーバー1050は、図18のステップS1009又は図20のステップS3005において情報処理装置100から送信された登録ユーザーの視聴停止情報を受信すると、登録ユーザーの連続視聴時間の計測を停止する。
本実施の形態によれば、視聴情報管理装置としての情報処理装置100A、サーバー1050において複数装置間累積視聴時間、連続視聴時間が算出される。この構成によれば、それぞれの情報処理装置100は、複数装置間累積視聴時間、連続視聴時間を算出しなくてもよいので、情報処理装置100の負荷が軽減される。
また、本実施の形態によれば、情報処理装置100A、サーバー1050は、今回までの複数装置間累積視聴時間と視聴制限時間と比較し、今回までの複数装置間累積視聴時間が視聴制限時間を超過していると判定した場合には、情報処理装置100に対し登録ユーザーに警告するよう指示する。この構成によれば、情報処理装置100は、情報処理装置100A、サーバー1050からの指示に基づいて警告を行うことにより、登録ユーザーによるコンテンツ情報の視聴が制限される。これにより、登録ユーザーの視聴情報が適切に記録される。
また、本実施の形態によれば、情報処理装置100A、サーバー1050は、連続視聴時間と連続視聴制限時間とを比較し、連続視聴時間が連続視聴制限時間を超過した場合には、情報処理装置100に対して、所定の休憩時間を取るよう警告させる。この構成によれば、情報処理装置100は、情報処理装置100A、サーバー1050からの指示に基づいて警告を行うことにより、登録ユーザーに対し、適切な休憩を取らせることができる。これにより、登録ユーザーの視聴情報がより適切に記録される。
(その他の実施の形態)
本発明は、上述した実施の形態に限定されない。例えば、無線ルーター1030にストレージを設け、ストレージに登録ユーザーの視聴情報が記録されてもよい。この場合には、情報処理装置100を視聴情報管理装置にする場合と比較して、無線ルーター1030に電源が安定して供給される。また、情報処理装置100(例えば100A~100E)と無線ルーター1030との間のネットワーク接続が安定しているので、情報処理装置100からの視聴情報の送信要求に対し即時応答することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。なお、図面に記載した各部材や相対的なサイズは、本発明を分かりやすく説明するため簡素化・理想化しており、実装上はより複雑な形状となる場合がある。