JP7294981B2 - 電子線装置及び電極 - Google Patents

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本発明は、電子線装置及び電極に関する。
従来、電子線を対象物に照射する電子線装置として、電子顕微鏡、電子線を用いた対象物の検査装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。これまでの電子線装置において、電子線の経路において電子線の進行方向を曲げて当該電子線を絞るあるいは広げるために、静電レンズが用いられている。
特開2016-127023号公報
しかしながら、従来の静電レンズは、中心軸からの距離が離れると収差が大きくなるという問題がある。ここで収差とは、静電レンズの中心を通った電子と周辺を通った電子が同じ位置に焦点を結ばず、前後にばらつくときのずれを意味する。これは、従来の静電レンズは、電子線の経路における電界を自由に制御することができず、電子線の軌道を正確に制御できないからである。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、電子線の軌道制御の正確性を向上させることを可能とする電子線装置及び電極を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る電子線装置は、電子線を対象物に照射する電子線装置であって、前記電子線を供給する電子源と、前記電子源と前記対象物との間の当該電子線の経路に設けられた電極と、を備え、前記電極は、前記電子線が通過する貫通孔が設けられた導電部材と、前記貫通孔の少なくとも一部を覆っており前記導電部材の少なくとも一面に設けられたカーボンナノチューブ膜と、を有する。
この構成によれば、カーボンナノチューブ膜は導体であるためカーボンナノチューブ膜の形状に沿って電界が形成されるので、電子線が電界に垂直に進む特性を利用して、電子線の経路における電界分布の制御性を向上させ、電子線の軌道制御の正確性を向上させることができる。更に電子線のビーム径が数十mmと大きく、中心軸から離れたビームも収差を悪化させることなく扱うことができる。カーボン膜の形状を電子源側に凸になるように形成することにより凸レンズとし、カーボン膜の形状を対象物側に凸になるように形成することにより凹レンズとすることができ、これらの凸レンズと凹レンズを自由に組み合わせることが可能になるので、電子光学系の設計の自由度を向上させることができる。
本発明の第2の態様に係る電子線装置は、第1の態様に係る電子線装置であって、前記カーボン膜は、グラフェン膜、カーボンナノチューブ膜、またはカーボンナノファイバー膜である。
この構成によれば、カーボン膜の厚みを所望の薄さに薄くすることができ、カーボン膜を、電子線は透過するがプラスのイオンが透過しないようにすることができる。
本発明の第3の態様に係る電子線装置は、第2の態様に係る電子線装置であって、前記カーボンナノチューブ膜は、カーボンナノチューブが不織布状に構成されたものである。
この構成によれば、カーボンナノチューブ膜の気孔率が高く、電子線の透過率を高めることができる。
本発明の第4の態様に係る電子線装置は、第1から3のいずれかの態様に係る電子線装置であって、前記カーボン膜は、前記電子源よりも高い電位に設定されている。
この構成によれば、カーボン膜は電子源よりも高い電位に設定されているので、電子源から放出された電子が対象物に向かって加速されて、カーボン膜を通ることができる。一方、加速されてカーボン膜を透過した電子線が残留ガスに衝突して発生したプラスイオンは、電子よりもサイズがはるかに大きく、物質中を透過する能力が低いため、カーボン膜を通ることができない。そのため、プラスのイオンが電位差に従って電子源に向けて加速し、電子源(例えば、光電面)に衝突して電子源が劣化するのを防ぐことができる。
本発明の第5の態様に係る電子線装置は、第3または4の態様に係る電子線装置であって、前記カーボン膜は、前記電子源側に凸になるように形成されている。
この構成によれば、カーボン膜が導体であるためカーボンナノチューブ膜の形状に沿って電界が形成されるので、電子線の経路における電界分布の制御性を向上させ、電子線の軌道をより正確に制御することができる。
本発明の第6の態様に係る電子線装置は、第3または4の態様に係る電子線装置であって、前記カーボン膜は、前記対象物側に凸になるように形成されている。
この構成によれば、電子線の幅を広げることができる。
本発明の第7の態様に係る電子線装置は、第3または4の態様に係る電子線装置であって、前記カーボン膜は、前記電子源から前記電極への方向に対して略垂直になるように形成されている。
この構成によれば、カーボン膜は導体であるためカーボン膜の形状に沿って電界が形成されるので、電子線をまっすぐに直進させることができる。
本発明の第8の態様に係る電子線装置は、第3または4の態様に係る電子線装置であって、前記カーボン膜は、前記導電部材の両面に設けられており、前記電子源側の面に設けられたカーボン膜は、前記電子源側に凸になるように形成されており、前記対象物側の面に設けられたカーボン膜は、前記対象物側に凸になるように形成されている。
この構成によれば、電子線の幅を一度狭めてから再度広げることができる。すなわちレンズ効果を得ることができる。
本発明の第9の態様に係る電子線装置は、第1から8のいずれかの態様に係る電子線装置であって、前記導電部材は、モリブデンを含む。
本発明の第10の態様に係る電極は、電子線を対象物に照射する電子線装置において当該電子線を供給する電子源と当該対象物との間の当該電子線の経路に設けられて使用される電極であって、前記電子線が通過する貫通孔が設けられた導電部材と、前記貫通孔の少なくとも一部を覆っており前記導電部材の少なくとも一面に設けられたカーボン膜と、を備える。
この構成によれば、カーボン膜は導体であるためカーボン膜の形状に沿って電界が形成されるので、電子線が電界に垂直に進む特性を利用して、電子線の経路における電界分布の制御性を向上させ、電子線の軌道制御の正確性を向上させることができる。更に電子線のビーム径が数十mmと大きく、中心軸から離れたビームも収差を悪化させることなく扱うことができる。カーボン膜の形状を電子の電子源側に凸になるように形成することにより凸レンズとし、カーボン膜の形状を対象物側に凸になるように形成することにより凹レンズとすることができ、これらの凸レンズと凹レンズを自由に組み合わせることが可能になるので、電子光学系の設計の自由度を向上させることができる。
本発明の一態様によれば、カーボン膜は導体であるためカーボン膜の形状に沿って電界が形成されるので、電子線の経路における電界分布の制御性を向上させ、電子線の軌道制御の正確性を向上させることができる。更に電子線のビーム径が数十mmと大きく、中心軸から離れたビームも収差を悪化させることなく扱うことができる。カーボン膜の形状を電子源側に凸になるように形成することにより凸レンズとし、カーボン膜の形状を対象物側に凸になるように形成することにより凹レンズとすることができ、これらの凸レンズと凹レンズを自由に組み合わせることが可能になるので、電子光学系の設計の自由度を向上させることができる。
各実施形態に共通する検査装置の全体構成図である。 第1の実施形態に係る1次光学系72の概略の模式断面図である。 図2の領域R1の拡大断面図である。 図3の矢印Aの方向に見た場合の矢視図である。 図3の領域R2の拡大断面図である。 変形例1に係る図3の領域R2の拡大断面図である。 変形例2に係る図3の領域R2の拡大断面図である。 変形例3に係る図3の領域R2の拡大断面図である。 第2の実施形態に係る1次光学系72の概略の模式断面図である。 第2の実施形態に係る図3の領域R2の拡大断面図である。
以下、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
本願の発明者は、厚さが非常に薄いカーボン膜が、実際に、電子線は透過するがプラスのイオンが透過しないことを発見し、電子線の経路における電界分布の制御に利用することを着想した。カーボン膜の厚さは、0.3~10000nmが好ましく、10~1000nmがより好ましい。カーボン膜は例えば、グラフェン膜、カーボンナノチューブ膜、またはカーボンナノファイバー膜などである。各実施形態では一例としてカーボン膜は、カーボンナノチューブ膜であり、厚さは一例として100nmであるものとして以下説明する。カーボン膜は、不織布状に構成されたものであることが好ましい。これにより、カーボン膜の気孔率を高くすることができ、電子線を効率良く透過させることができる。気孔率は25~75%が好ましい。さらに好ましくは25%~50%である。25%より低いとカーボン膜の強度が弱くなって取り扱いが難しくなり、75%より高いと電子の透過率が低くなったり、透過した場合でも電子のエネルギーが失われたりするためである。本実施形態ではその一例として、カーボンナノチューブ膜は、カーボンナノチューブが不織布状に構成されたものであるとして以下説明する。
本実施形態では、電子線を対象物に照射する電子線装置の一例として、電子光学装置を例に説明する。従来の電子線装置では、内部で電子が真空中の残留ガスに衝突するとプラスのイオンが発生し、このプラスのイオンが電位差に従って電子源に向けて加速し、電子源(例えば、光電面)に衝突して電子源が劣化するという現象が起きる。この電子源の保護のために、プラスのイオンが電子源に衝突するのを低減するという別の課題がある。
図1は、各実施形態に共通する電子光学装置70を示している。電子光学装置70の検査対象(試料)は、ウエハWである。ウエハWは、シリコンウエハ、ガラスマスク、半導体基板、半導体パターン基板、又は、金属膜を有する基板等である。本実施の形態に係る電子線検査装置は、これらの基板からなるウエハWの表面上の異物の存在を検出する。異物は、絶縁物、導電物、半導体材料、又はこれらの複合体等である。異物の種類は、パーティクル、洗浄残物(有機物)、表面での反応生成物等である。電子線検査装置は、SEM方式装置でもよく、写像投影式装置でもよい。この例では、電子光学装置70は、写像投影式検査装置である。
写像投影方式検査装置としての電子光学装置70は、電子ビームを生成する1次光学系72と、ウエハWを設置するステージ装置50と、ウエハWからの2次放出電子又はミラー電子の拡大像を結像させる2次光学系74と、それらの電子を検出する検出器761と、検出器761からの信号を処理する画像処理部763(画像処理系)と、位置合わせ用の光学顕微鏡871とを備える。検出器761は、本例では2次光学系74に含まれてよい。また、画像処理部763は本実施形態の画像処理部に含まれてよい。
1次光学系72は、電子ビームを生成し、ウエハWに向けて照射する構成である。1次光学系72は、電子源の一例である電子銃721と、レンズ722、725と、電極723、724と、E×Bフィルタ726と、レンズ727、729、730と、アパーチャ728とを有する。電子銃721により電子ビームが生成される。レンズ722、725及び電極723、724は、電子ビームを整形するとともに、電子ビームの方向を制御する。そして、E×Bフィルタ726にて、電子ビームは、磁界と電界によるローレンツ力の影響を受ける。電子ビームは、斜め方向からE×Bフィルタ726に入射して、鉛直下方向に偏向され、ウエハWの方に向かう。レンズ727、729、730は、電子ビームの方向を制御するとともに、適切な減速を行って、ランディングエネルギーLEを調整する。
1次光学系72は、電子ビームをウエハWへ照射する。1次光学系72は、プレチャージの帯電用電子ビームと撮像電子ビームの双方の照射を行う。実験結果では、プレチャージのランディングエネルギーLE1と、撮像電子ビームのランディングエネルギーLE2との差異は、好適には5~20〔eV〕である。
この点に関し、ウエハWの表面21上の異物と周囲との電位差があるときに、プレチャージのランディングエネルギーLE1を負帯電領域で照射したとする。LE1の値に応じて、チャージアップ電圧は異なる。LE1とLE2の相対比が変わるからである(LE2は上記のように撮像電子ビームのランディングエネルギーである)。LE1が大きいとチャージアップ電圧が高くなり、これにより、異物の上方の位置(検出器761により近い位置)で反射ポイントが形成される。この反射ポイントの位置に応じて、ミラー電子の軌道と透過率が変化する。したがって、反射ポイントに応じて、最適なチャージアップ電圧条件が決まる。また、LE1が低すぎると、ミラー電子形成の効率が低下する。このLE1とLE2との差異は、望ましくは5~20〔eV〕である。また、LE1の値は、好ましくは0~40〔eV〕であり、更に好ましくは5~20〔eV〕である。
E×Bフィルタ726の電界と磁界の条件を調整することにより、1次電子ビーム角度を定めることができる。例えば、1次系の照射電子ビームと、2次系の電子ビームとが、ウエハWに対して、ほぼ垂直に入射するように、E×Bフィルタ726の条件を設定可能である。更に感度を増大するためには、例えば、ウエハWに対する1次系の電子ビームの入射角度を傾けることが効果的である。適当な傾き角は、0.05~10度であり、好ましくは0.1~3度程度である。
このように、異物に対して所定の角度θの傾きを持って電子ビームを照射させることにより、異物からの信号を強くすることができる。これにより、ミラー電子の軌道が2次系光軸中心から外れない条件を形成することができ、したがって、ミラー電子の透過率を高めることができる。したがって、異物をチャージアップさせて、ミラー電子を導くときに、傾いた電子ビームが大変有利に用いられる。
ステージ装置50は、ウエハWを載置する手段であり、x-yの水平方向及びθ方向に移動可能である。また、ステージ装置50は、必要に応じてz方向に移動可能であってもよい。ステージ装置50の表面には、静電チャック等のウエハ固定機構が備えられていてもよい。
ステージ装置50上にはウエハWがあり、ウエハWの上に異物がある。1次光学系72は、ランディングエネルギーLE-5~-10〔eV〕でウエハWの表面21に電子ビームを照射する。異物がチャージアップされ、1次光学系72の入射電子が異物に接触せずに跳ね返される。これにより、ミラー電子が2次光学系74により検出器761に導かれる。このとき、二次放出電子は、ウエハWの表面21から広がった方向に放出される。そのため、2次放出電子の透過率は、低い値であり、例えば、0.5~4.0%程度である。これに対し、ミラー電子の方向は散乱しないので、ミラー電子は、ほぼ100%の高い透過率を達成できる。ミラー電子は異物で形成される。したがって、異物の信号だけが、高い輝度(電子数が多い状態)を生じさせることができる。周囲の二次放出電子との輝度の差異・割合が大きくなり、高いコントラストを得ることが可能である。
また、ミラー電子の像は、前述したように、光学倍率よりも大きい倍率で拡大される。拡大率は5~50倍に及ぶ。典型的な条件では、拡大率が20~30倍であることが多い。このとき、ピクセルサイズが異物サイズの3倍以上であっても、異物を検出可能である。したがって、高速・高スループットで実現できる。
例えば、異物のサイズが直径20〔nm〕である場合に、ピクセルサイズが60〔nm〕、100〔nm〕、500〔nm〕等でよい。この例ように、異物の3倍以上のピクセルサイズを用いて異物の撮像及び検査を行うことが可能となる。このことは、SEM方式等に比べて、高スループット化のために著しく優位な特徴である。
2次光学系74は、ウエハWから反射した電子を、検出器761に導く手段である。2次光学系74は、レンズ741、743と、NAアパーチャ742と、アライナ744と、検出器761とを有する。電子は、ウエハWから反射して、レンズ730、729、アパーチャ728、レンズ727及びE×Bフィルタ726を再度通過する。そして、電子は2次光学系74に導かれる。2次光学系74においては、レンズ741、NAアパーチャ742、レンズ743を通過して電子が集められる。電子はアライナ744で整えられて、検出器761に検出される。
NAアパーチャ742は、2次系の透過率・収差を規定する役目を持っている。異物からの信号(ミラー電子等)と周囲(正常部)の信号の差異が大きくなるようにNAアパーチャ742のサイズ及び位置が選択される。あるいは、周囲の信号に対する異物からの信号の割合が大きくなるように、NAアパーチャ742のサイズ及び位置が選択される。これにより、S/Nを高くすることができる。
例えば、φ50~φ3000〔μm〕の範囲で、NAアパーチャ742が選択可能であるとする。検出される電子には、ミラー電子と二次放出電子が混在しているとする。このような状況でミラー電子像のS/Nを向上するために、アパーチャサイズの選択が有利である。この場合、二次放出電子の透過率を低下させて、ミラー電子の透過率を維持できるようにNAアパーチャ742のサイズを選択することが好適である。
例えば、1次電子ビームの入射角度が3°であるとき、ミラー電子の反射角度がほぼ3°である。この場合、ミラー電子の軌道が通過できる程度のNAアパーチャ742のサイズを選択することが好適である。例えば、適当なサイズはφ250〔μm〕である。NAアパーチャ(径φ250〔μm〕)に制限されるために、2次放出電子の透過率は低下する。したがって、ミラー電子像のS/Nを向上することが可能となる。例えば、アパーチャ径をφ2000からφ250〔μm〕にすると、バックグランド階調(ノイズレベル)を1/2以下に低減できる。
異物は、任意の種類の材料で構成されてよく、例えば半導体、絶縁物、金属等でよく、又はそれらが混在してもよい。異物表面には自然酸化膜等が形成されるので、異物は絶縁材料で覆われることになる。よって、異物の材料が金属であっても、酸化膜にてチャージアップが発生する。このチャージアップが本例に好適に利用される。
検出器761は、2次光学系74により導かれた電子を検出する手段である。検出器761は、その表面に複数のピクセルを有する。検出器761には、種々の二次元型センサを適用することができる。例えば、検出器761には、CCD(Charge Coupled Device)及びTDI(Time Delay Integration)-CCDが適用されてよい。これらは、電子を光に変換してから信号検出を行うセンサである。そのため、光電変換等の手段が必要である。よって、光電変換やシンチレータを用いて、電子が光に変換される。光の像情報は、光を検知するTDIに伝達される。こうして電子が検出される。
ここでは、検出器761にEB-TDIを適用した例について説明する。EB-TDIは、光電変換機構・光伝達機構を必要としない。電子がEB-TDIセンサ面に直接に入射する。したがって、分解能の劣化が無く、高いMTF(Modulation Transfer Function)及びコントラストを得ることが可能となる。従来は、小さい異物の検出が不安定であった。これに対して、EB-TDIを用いると、小さい異物の弱い信号のS/Nを上げることが可能である。したがって、より高い感度を得ることができる。S/Nの向上は1.2~2倍に達する。
また、EB-TDIの他に、EB-CCDが備えられてよい。EB-TDIとEB-CCDが交換可能であり、任意に切り替えられてよい。このような構成を用いることも有効である。
電子光学装置70について、さらに説明する。ウエハWは、x、y、z、θ方向に移動可能なステージ装置50に設置される。ステージ装置50と光学顕微鏡871により、高精度のアライメントが行われる。そして、写像投影光学系が電子ビームを用いてウエハWの異物検査及びパターン欠陥検査を行う。ここで、ウエハWの表面21の電位が重要である。表面電位を測定するために、真空中で測定可能な表面電位測定装置がメインチャンバ(図示せず)に取り付けられている。この表面電位測定器が、ウエハW上の2次元の表面電位分布を測定する。測定結果に基づき、電子像を形成する2次光学系74においてフォーカス制御が行われる。ウエハWの2次元的位置のフォーカスマップが、電位分布を元に製作される。このマップを用いて、検査中のフォーカスを変更制御しながら、検査が行われる。これにより、場所による表面円電位の変化に起因する像のボケや歪みを減少でき、精度のよい安定した画像取得及び検査を行うことが可能となる。
ここで、2次光学系74が、NAアパーチャ742、検出器761に入射する電子の検出電流を測定可能に構成され、更に、NAアパーチャ742の位置にEB-CCDが設置できるように構成れている。このような構成は大変有利であり、効率的である。図30では、NAアパーチャ742とEB-CCD745が、開口747、748を有する一体の保持部材であるステージ746に設置されている。そして、NAアパーチャ742の電流吸収とEB-CCD745の画像取得を夫々、独立に行える機構を、2次光学系74が備えている。この機構を実現するために、NAアパーチャ742、EB-CCD745は、真空中でx、yに動作するステージ746に設置されている。したがって、NAアパーチャ742及びEB-CCD745についての位置制御及び位置決めが可能である。そして、ステージ746には開口747、748が設けられているので、ミラー電子及び2次放出電子がNAアパーチャ742又はEB-CCD745を通過可能である。
<第1の実施形態>
続いて、第1の実施形態に係る1次光学系72について説明する。図2は、第1の実施形態に係る1次光学系72の概略の模式断面図である。検査装置は、電極723に接続され且つ設定された正の電圧を出力する電源75を更に備える。電極723には、この電源75によって当該設定された電圧が供給される。この構成により、電極723は電子源(ここでは電子銃721)よりも高い電位に設定されるので、電子銃721から放出された電子が対象物(ここではウエハ)に向かって進むことができる。電極723の電位は電子銃721より高く、電子銃721の基準電位0Vとした場合に一例として+4kVである。電極724の電位は電極723より高く、電子銃721の基準電位0Vとした場合に一例として+10kVである。これにより、電子銃721から放出された電子は、電極723の貫通孔を介して、電極724の方向へ進む。このように、電極724は、電子銃721と対象物(ここでは一例としてウエハW)との間の当該電子線の経路に設けられている。
図3は、図2の領域R1の拡大断面図である。図4は、図3の矢印Aの方向に見た場合の矢視図である。図5は、図3の領域R2の拡大断面図である。図3に示すように、電極723は、導電性のベース部材80を有する。更に電極723は支持部材81を有し、支持部材81は、電極723に設けられた貫通孔に嵌められている。支持部材81は、窪みが設けられ、窪みの底に貫通孔が設けられている。更に電極723は、導電性の導電部材82を有し、この導電部材82は支持部材81の窪みの底面に設置されている。この導電部材82は、ねじ83によって、支持部材81の窪みの底面に固定されている。この導電部材82には、電子線が通過する貫通孔が設けられている。導電部材82は例えば、モリブデンを含む。
更に電極723は、カーボンナノチューブ膜84を有し、このカーボンナノチューブ膜84は、導電部材82の貫通孔の少なくとも一部を覆っており導電部材82の少なくとも一面に設けられている。この構成により、カーボンナノチューブ膜84の形状に沿って電界が形成されるので、電子線の経路における電界分布の制御性を向上させる。
本実施形態ではその一例として、図4に示すように、カーボンナノチューブ膜84は、導電部材82の貫通孔の全部を覆うように設けられており、図3及び図5に示すように、導電部材82の一面に設けられている。図4に示すように、カーボンナノチューブ膜84は、カーボンナノチューブが不織布状に構成されたものである。すなわち、カーボンナノチューブ膜84には、微細な穴が形成されているため、気孔率が高く、電子線の透過率を高めることができる。また、カーボンナノチューブ膜84のz方向の厚みは、例えば約100nmである。このようなカーボンナノチューブ膜の気孔率の高さと膜厚の薄さによって、カーボンナノチューブ膜84は電子線を通すことができる。カーボンナノチューブ膜84は電子源721よりも高い電位になっている。具体的には本実施形態のように、カーボンナノチューブ膜84の厚さが100nm程度の場合は、電極724に電子銃721に比べて4kV以上の電圧を掛けることにより、電子源721から放出された電子が対象物に向かって加速されて、カーボンナノチューブ膜84を通ることができる。
一方、加速されてカーボンナノチューブ膜84を透過した電子線が残留ガスに衝突して発生したプラスイオンは、電子よりもサイズがはるかに大きく、物質中を透過する能力が低いため、カーボンナノチューブ膜84を通ることができない。そのため、プラスのイオンが電位差に従って電子源に向けて加速し、電子源(例えば、光電面)に衝突して電子源が劣化するのを防ぐことができる。
図5に示すように、本実施形態に係るカーボンナノチューブ膜84は一例として、電子銃721側に凸になるように形成されている。この構成により、カーボンナノチューブ膜84は導体であるためカーボンナノチューブ膜84に沿って電界が形成されるので、図5の矢印A1及びA2に示すように、電子線の進行方向が、カーボンナノチューブ膜84の表面に対して垂直になるような方向に電子線が曲がる。このように、カーボンナノチューブ膜の形状を制御することにより、電子線の軌道制御の正確性を向上させることができる。
以上、電子線を対象物に照射する電子線装置の一例である本実施形態に係る電子光学装置70は、電子線を供給する電子銃721と、電子銃721と対象物(ここではウエハW)との間の当該電子線の経路に設けられた電極723とを備える。電極723は、電子線が通過する貫通孔が設けられた導電部材82と、貫通孔の少なくとも一部を覆っており導電部材82の少なくとも一面に設けられたカーボンナノチューブ膜84と、を有する。
この構成により、カーボンナノチューブ膜84は導体であるためカーボンナノチューブ膜84の形状に沿って電界が形成されるので、電子線の経路における電界分布の制御性を向上させ、電子線の軌道制御の正確性を向上させることができる。更に電子線のビーム径が数十mmと大きく、中心軸から離れたビームも収差を悪化させることなく扱うことができる。カーボンナノチューブ膜84の形状を電子銃721側に凸になるように形成することにより凸レンズとし、カーボンナノチューブ膜84の形状を対象物側に凸になるように形成することにより凹レンズとすることができ、これらの凸レンズと凹レンズを自由に組み合わせることが可能になるので、電子光学系の設計の自由度を向上させることができる。
(変形例1)
続いて本実施形態の変形例1について説明する。図6は、変形例1に係る図3の領域R2の拡大断面図である。図6に示すように、変形例1は、本実施形態に比べて、カーボンナノチューブ膜が導電部材の両面、すなわち電子銃721側の面と対象物側の面の両方に設けられている点で異なる。図6に示すように、電子銃721側の面に設けられたカーボンナノチューブ膜84bは、電子銃721から電極723への方向に対して略垂直になるように形成されている。この構成により、図6の矢印A3及びA4に示すように、カーボンナノチューブ膜84bは導体であるためカーボンナノチューブ膜84bの形状に沿って電界が形成されるので、カーボンナノチューブ膜84bを透過する前後で電子線は曲げられず、直進させることができる。
また、図6に示すように、カーボンナノチューブ膜85は、電子銃721側に凸になるように形成されている。この構成により、カーボンナノチューブ膜84は導体であるためカーボンナノチューブ膜84bの形状に沿って電界が形成されるので、電子線の進行方向が、カーボンナノチューブ膜84の表面に対して垂直になるような方向に電子線が曲がる。すなわち、電子線を収束させることができる。
(変形例2)
続いて本実施形態の変形例2について説明する。図7は、変形例2に係る図3の領域R2の拡大断面図である。図7に示すように、変形例2は、本実施形態に比べて、カーボンナノチューブ膜が導電部材の両面、すなわち電子銃721側の面と対象物側の面の両方に設けられている点で異なる。
図7に示すように、電子銃721側の面に設けられたカーボンナノチューブ膜84は、電子源側に凸になるように形成されており、対象物側の面に設けられたカーボンナノチューブ膜85bは、対象物側に凸になるように形成されている。この構成により、図7の矢印A5及びA6に示すように、電子線の幅を一度狭めてから再度広げることができる。すなわちレンズ効果を得ることができる。
(変形例3)
続いて本実施形態の変形例3について説明する。図8は、変形例3に係る図3の領域R2の拡大断面図である。図8に示すように、変形例3は、カーボンナノチューブ膜84cが対象物(ここではウエハW)側に凸になるように形成されている点で異なる。この構成により、図8の矢印A7及びA8に示すように、電子線の幅を広げることができる。
<第2の実施形態>
続いて第2の実施形態について説明する。図9は第2の実施形態に係る1次光学系72の概略の模式断面図である。第1の実施形態では電極723が電源75に接続されていたが、第2の実施形態では、図9に示すように、電極723が接地に接続されている点が異なる。この構成によれば、カーボンナノチューブ膜も接地に接続される。具体的には例えば、電極723の電位が0Vになり、電子銃721の電位は電極723の電位より低く、一例として-4kVである。電極724の電位は電極723の電位より高く、一例として+6kVである。これにより、電子銃721から放出された電子は、電極723のカーボンナノチューブ膜を透過して、電極724の方向へ進む。図9の領域R3の拡大断面図は図3と同様である。但し、図10は、電子源側に設けられたカーボンナノチューブ膜84bの形状は、一例として第1の実施形態に係るカーボンナノチューブ膜84の形状とは異なっている。
図10は、第2の実施形態に係る図3の領域R2の拡大断面図である。図10に示すように、カーボンナノチューブ膜84bは、一例として、電子銃721から電極723への方向に対して略垂直になるように形成されている。この構成により、カーボンナノチューブ膜84に沿って0Vの等電位面が形成されるため、図10の矢印A9及びA10に示すように、カーボンナノチューブ膜84bの透過前後で電子線を直進させることができる。
なお、第2の実施形態に係るカーボンナノチューブ膜84bは、電子銃721側に凸になるように形成されていてもよいし、対象物側に凸になるように形成されていてもよい。また、カーボンナノチューブ膜は、導電部材82の両面に設けられていてもよく、電子銃721側の面に設けられたカーボンナノチューブ膜は、電子銃721側に凸になるように形成されており、且つ対象物側の面に設けられたカーボンナノチューブ膜は、当該対象物側に凸になるように形成されていてもよい。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
50 ステージ装置
70 電子光学装置
72 1次光学系
721 電子銃
722 レンズ
723 電極
724 電極
725 レンズ
726 E×Bフィルタ
727 レンズ
728 アパーチャ
74 2次光学系
741 レンズ
742 NAアパーチャ
743 レンズ
744 アライナ
745 EB-CCD
746 ステージ
747 開口
75 電源
761 検出器
763 画像処理部
80 ベース部材
81 支持部材
82 導電部材
83 ねじ
84、84b、84c、85、85b カーボンナノチューブ膜
871 光学顕微鏡

Claims (8)

  1. 電子線を対象物に照射する電子線装置であって、
    前記電子線を供給する電子源と、
    前記電子源と前記対象物との間の当該電子線の経路に設けられた電極と、
    を備え、
    前記電極は、
    前記電子線が通過する貫通孔が設けられた導電部材と、
    前記貫通孔の少なくとも一部を覆っており前記導電部材の少なくとも一面に設けられたカーボン膜と、
    を有し、
    前記カーボン膜は、カーボンナノチューブが不織布状に構成されたものである電子線装置。
  2. 前記カーボン膜は、前記電子源よりも高い電位に設定されている
    請求項1に記載の電子線装置。
  3. 前記カーボン膜は、前記電子源側に凸になるように形成されている
    請求項1または2に記載の電子線装置。
  4. 前記カーボン膜は、前記対象物側に凸になるように形成されている
    請求項1または2に記載の電子線装置。
  5. 前記カーボン膜は、前記電子源から前記電極への方向に対して略垂直になるように形成されている
    請求項1または2に記載の電子線装置。
  6. 前記カーボン膜は、前記導電部材の両面に設けられており、
    前記電子源側の面に設けられたカーボン膜は、前記電子源側に凸になるように形成されており、
    前記対象物側の面に設けられたカーボン膜は、前記対象物側に凸になるように形成されている
    請求項1または2に記載の電子線装置。
  7. 前記導電部材は、モリブデンを含む
    請求項1からのいずれか一項に記載の電子線装置。
  8. 電子線を対象物に照射する電子線装置において当該電子線を供給する電子源と当該対象物との間の当該電子線の経路に設けられて使用される電極であって、
    前記電子線が通過する貫通孔が設けられた導電部材と、
    前記貫通孔の少なくとも一部を覆っており前記導電部材の少なくとも一面に設けられたカーボン膜と、
    を備え、
    前記カーボン膜は、カーボンナノチューブが不織布状に構成されたものである電極。
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