JP7294683B2 - 制御装置、通信装置、制御方法、及び制御プログラム - Google Patents

制御装置、通信装置、制御方法、及び制御プログラム Download PDF

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Description

本開示は、制御装置、通信装置、制御方法、及び制御プログラムに関する。
ETC(登録商標)システム(Electronic Toll Collection System)などのDSRC(Dedicated Short Range Communication)では5.8GHz帯(以下では、「ETC周波数帯」と呼ぶことがある)が用いられる。このETC周波数帯は、無線LAN(Local Area Network)の5.6GHz帯(5.47GHz~5.73GHz)に近いため、ETC信号と無線LAN信号との干渉が問題として認識されている(例えば、非特許文献1)。
"5.8GHz帯におけるRLANとDSRCの周波数共用に関する検討報告書",[online],2016年10月,ITS情報通信システム推進会議5GHz帯路車間通信検討WG、[令和3年1月5日検索]、インターネット<URL:https://itsforum.gr.jp/Public/J7Database/p54/r_dsrc_16004.pdf>
しかしながら、非特許文献1では、無線LANの電波とETC(登録商標)(DSRC)の電波との干渉の回避方法を提案しているものの、「諸条件を追加することで、干渉を低減または回避できる可能性がある」との検討結果が得られるに留まっている。
本開示の目的は、無線LANの電波とETC(登録商標)の電波との干渉を確実に回避できる、制御装置、通信装置、制御方法、及び制御プログラムを提供することにある。
第1の態様にかかる制御装置は、無線LAN(Local Area Network)通信が可能なアクセスポイントとして用いられる通信装置を制御する制御装置であって、
前記通信装置は、
前記無線LAN通信に用いられ、且つ、第1周波数帯及び前記第1周波数帯よりもETCシステム(Electronic Toll Collection System)にてETC信号の送受信に用いられるETC周波数帯に近い第2周波数帯のうちから設定された使用周波数帯にて受信した無線信号を中間周波数信号に変換する、LAN無線部と、
前記中間周波数信号を復調してベースバンド信号に変換する復調部と、
を具備し、
前記制御装置は、
前記使用周波数帯が前記第2周波数帯であるときに、前記ベースバンド信号の受信レベル平均値及び前記ベースバンド信号の受信品質平均値に基づいて、前記ETC信号による無線LAN信号に対するETC干渉の有無を判定する判定部と、
前記ETC干渉が有ると判定された場合、前記使用周波数帯を前記第2周波数帯から前記第1周波数帯へ切り替える切替制御部と、
を具備する。
第2の態様にかかる制御装置は、無線WAN(Wide Area Network)通信及び無線LAN(Local Area Network)通信が可能なアクセスポイントとして用いられる通信装置を制御する制御装置であって、
前記通信装置は、
前記無線LAN通信に用いられ、且つ、第1周波数帯及び前記第1周波数帯よりもETCシステム(Electronic Toll Collection System)にてETC信号の送受信に用いられるETC周波数帯に近い第2周波数帯のうちから設定された使用周波数帯にて受信した無線信号を中間周波数信号に変換する、LAN無線部と、
送信元基地局の基地局識別子を含む無線WAN信号を受信するWAN通信部と、
を具備し、
前記制御装置は、判定部と切替制御部とを具備し、
前記判定部は、
前記使用周波数帯が前記第2周波数帯であるときに、前記中間周波数信号の受信レベル及び前記中間周波数信号の受信品質を判定し、
前記中間周波数信号の受信レベルが所定レベルより高く且つ前記中間周波数信号の受信品質が所定レベルより悪いと判定された場合、各ETC利用スポットが1つ又は複数の基地局識別子を含む複数のETC利用スポットと各ETC利用スポットに応じた利用ケースとが対応づけられた対応関係に、前記判定の時に受信された前記無線WAN信号に含まれる基地局識別子が前記対応関係に含まれるか否かを判定し、
前記切替制御部は、前記対応関係に前記受信された無線WAN信号に含まれる基地局識別子が含まれると判定された場合、前記使用周波数帯を前記第2周波数帯から前記第1周波数帯へ切り替える。
第3の態様にかかる制御方法は、無線WAN(Wide Area Network)通信及び無線LAN(Local Area Network)通信が可能なアクセスポイントとして用いられる通信装置を制御する制御装置によって実行される制御方法であって、
前記通信装置は、
前記無線LAN通信に用いられ、且つ、第1周波数帯及び前記第1周波数帯よりもETCシステム(Electronic Toll Collection System)にてETC信号の送受信に用いられるETC周波数帯に近い第2周波数帯のうちから設定された使用周波数帯にて受信した無線信号を中間周波数信号に変換する、LAN無線部と、
前記中間周波数信号を復調してベースバンド信号に変換する復調部と、
を具備し、
前記制御方法は、
前記使用周波数帯が前記第2周波数帯であるときに、前記ベースバンド信号の受信レベル平均値及び前記ベースバンド信号の受信品質平均値に基づいて、前記ETC信号による無線LAN信号に対するETC干渉の有無を判定すること、及び、
前記ETC干渉が有ると判定された場合、前記使用周波数帯を前記第2周波数帯から前記第1周波数帯へ切り替えること、
を含む。
第4の態様にかかる制御プログラムは、無線WAN(Wide Area Network)通信及び無線LAN(Local Area Network)通信が可能なアクセスポイントとして用いられる通信装置を制御する制御装置に処理を実行させる制御プログラムであって、
前記通信装置は、
前記無線LAN通信に用いられ、且つ、第1周波数帯及び前記第1周波数帯よりもETCシステム(Electronic Toll Collection System)にてETC信号の送受信に用いられるETC周波数帯に近い第2周波数帯のうちから設定された使用周波数帯にて受信した無線信号を中間周波数信号に変換する、LAN無線部と、
前記中間周波数信号を復調してベースバンド信号に変換する復調部と、
を具備し、
前記制御プログラムは、
前記使用周波数帯が前記第2周波数帯であるときに、前記ベースバンド信号の受信レベル平均値及び前記ベースバンド信号の受信品質平均値に基づいて、前記ETC信号による無線LAN信号に対するETC干渉の有無を判定すること、及び、
前記ETC干渉が有ると判定された場合、前記使用周波数帯を前記第2周波数帯から前記第1周波数帯へ切り替えること、
を含む、処理を前記制御装置に実行させる。
本開示により、無線LANの電波とETC(登録商標)の電波との干渉を確実に回避できる、制御装置、通信装置、制御方法、及び制御プログラムを提供することができる。
第1実施形態における制御装置の一例を示すブロック図である。 第2実施形態における通信装置の一例を示すブロック図である。 入口料金所に適用されるシングルレーンETCシステムの一例を示す図である。 入口料金所に適用されるETCシステムの通信例を示す図である。 第2実施形態における記憶部のメモリ内容の一例を示す図である。 第2実施形態における制御装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 車両がETC料金所を通行するときのイメージ図である。 車両がITSスポットを通行するときのイメージ図である。 第3実施形態における通信装置の一例を示すブロック図である。 第3実施形態における記憶部のメモリ内容の一例を示す図である。 第3実施形態における制御装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 制御装置のハードウェア構成例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。なお、実施形態において、同一又は同等の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態における制御装置の一例を示すブロック図である。図1に示す制御装置10は、例えば、無線WAN(Wide Area Network)通信及び無線LAN(Local Area Network)通信が可能な携帯型アクセスポイントとして用いられる通信装置(不図示)を制御するために用いられる。制御装置10は、通信装置(不図示)に搭載されてもよいし、通信装置(不図示)に接続されて用いられてもよい。
通信装置(不図示)は、例えば、LAN無線部と復調部とを含む。LAN無線部は、無線LAN通信に用いられ、且つ、「第1周波数帯」及び「第2周波数帯」のうちから設定された「使用周波数帯」にて受信した無線信号を中間周波数信号に変換する。第2周波数帯は、第1周波数帯よりもETCシステム(Electronic Toll Collection System)にてETC信号の送信受信に用いられる「ETC周波数帯」に近い周波数帯である。すなわち、第2周波数帯とETC周波数帯との間では干渉が生じる可能性が高い一方、第1周波数帯とETC周波数帯との間では干渉が生じる可能性は低い。例えば、「ETC周波数帯」は、5.8GHz帯であり、第1周波数帯は、2.4GHz帯であり、第2周波数帯は、5GHz帯である。なお、LAN無線部は、LNA(Low Noise Amp)を含んでおり、ETC干渉によってLNAにて歪みが発生する。
復調部は、LAN無線部で得られた中間周波数信号を復調してベースバンド信号に変換する。
また、図1において制御装置10は、判定部11と、切替制御部12とを有している。
判定部11は、使用周波数帯が第2周波数帯であるときに、「ベースバンド信号の受信レベル平均値」及び「ベースバンド信号の受信品質平均値」に基づいて、ETC信号による無線LAN信号に対するETC干渉の有無を判定する。例えば、判定部11は、受信レベル平均値が所定レベルより高く且つ受信品質平均値が所定レベルより悪い場合、ETC干渉が有ると判定してもよい。ここで、「ベースバンド信号の受信レベル平均値」は、例えば、ベースバンド信号の信号レベルの平均値である。また、「ベースバンド信号の受信品質平均値」は、例えば、ベースバンド信号の誤り率(つまり、BLER(Block Error Rate))であってもよい。なお、「ベースバンド信号の受信品質平均値」がベースバンド信号の誤り率である場合、「受信品質平均値が所定レベルより高い」とは、ベースバンド信号の誤り率が所定の閾値より悪いことに相当する。
切替制御部12は、判定部11にてETC干渉が有ると判定された場合、使用周波数帯を第2周波数帯から第1周波数帯へ切り替える制御を実行する。
以上のように第1実施形態によれば、制御装置10にて判定部11は、使用周波数帯が第2周波数帯であるときに、「ベースバンド信号の受信レベル平均値」及び「ベースバンド信号の受信品質平均値」に基づいて、ETC信号による無線LAN信号に対するETC干渉の有無を判定する。切替制御部12は、判定部11にてETC干渉が有ると判定された場合、使用周波数帯を第2周波数帯から第1周波数帯へ切り替える制御を実行する。
この制御装置10の構成により、使用周波数帯が第2周波数帯であるときにETC干渉が有る場合には、使用周波数帯を第2周波数帯からETC干渉が生じる可能性の低い第1周波数帯に切り替えることができるので、無線LANの電波とETC(登録商標)の電波との干渉を確実に回避できる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、より具体的な実施形態に関する。
<通信装置の構成例>
図2は、第2実施形態における通信装置の一例を示すブロック図である。図2において通信装置20は、第1実施形態の通信装置(不図示)に対応する。
図2において通信装置20は、LAN無線部21と、受信レベル測定部22と、受信品質測定部23と、復調部24と、受信レベル測定部25と、受信品質測定部26と、記憶部27と、制御部(制御装置)30とを有している。なお、ここでは、通信装置20の送信に関わる機能部は、図示が省略されている。またここでは、制御部(制御装置)30が通信装置20に搭載されるものとして説明するが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、制御部(制御装置)30は、通信装置20と別体の装置であり、通信装置20に接続されて用いられてもよい。
LAN無線部21は、「第1周波数帯」及び「第2周波数帯」のうちから設定された「使用周波数帯」の無線信号を受信し、受信した無線信号を中間周波数信号に変換する。例えば、LAN無線部21は、第1周波数帯用の無線部(不図示)と第2周波数帯用の無線部(不図示)とを含み、「使用周波数帯」に対応する無線部(不図示)を用いて無線信号を受信する構成であってもよい。LAN無線部21にて得られた中間周波数信号は、受信レベル測定部22、受信品質測定部23、及び、復調部24へ出力される。
受信レベル測定部22は、中間周波数信号の受信レベルを測定し、測定した中間周波数信号の受信レベル(以下では、「第1受信レベル」と呼ぶことがある)を制御部30へ出力する。
受信品質測定部23は、中間周波数信号の受信品質を測定し、測定した中間周波数信号の受信品質(以下では、「第1受信品質」と呼ぶことがある)を制御部30へ出力する。「第1受信品質」は、C/N(Carrier(キャリア信号)とNoise(ノイズ雑音)比)や、前述のブロックエラーレート、または、変調解析した変調品質等であってもよい。
復調部24は、制御部30からの「ON命令信号」を受け取ると作動する。そして、復調部24は、中間周波数信号を復調して「ベースバンド信号」に変換する。「ベースバンド信号」は、受信レベル測定部25及び受信品質測定部26へ出力される。
受信レベル測定部25は、ベースバンド信号の信号レベル(つまり、受信レベル)を測定し、測定したベースバンド信号の受信レベル(以下では、「第2受信レベル」と呼ぶことがある)を制御部30へ出力する。
受信品質測定部26は、ベースバンド信号の受信品質を測定し、測定したベースバンド信号の受信品質(以下では、「第2受信品質」と呼ぶことがある)を制御部30へ出力する。「第2受信品質」は、例えば、ベースバンド信号の誤り率であってもよい。
記憶部27は、種々の情報を記憶している。記憶部27に記憶されている情報については後に詳しく説明する。
制御部(制御装置)30は、受信レベル平均値算出部31と、受信品質平均値算出部32と、判定部33と、切替制御部34とを有している。判定部33は、第1判定処理部33Aと、第2判定処理部33Bとを有している。
受信レベル平均値算出部31は、第2受信レベルの平均値を「受信レベル平均値」として算出する。
受信品質平均値算出部32は、第2受信品質の平均値を「受信品質平均値」として算出する。
第1判定処理部33Aは、第1受信レベルと第1受信品質とに基づいて、ETC信号による無線LAN信号に対するETC干渉の有無を「仮判定」する。例えば、第1判定処理部33Aは、第1受信レベルが所定レベルより高く且つ第1受信品質が所定レベルより悪い場合、ETC干渉が有ると仮判定する。具体的には、第1判定処理部33Aは、第1受信品質が「閾値A(初期受信レベル受信品質A)」以上であり、且つ、第1受信レベルが「閾値B(初期受信レベル閾値B)」以上である場合、ETC干渉が有ると仮判定する。なお、ここでは、第1受信品質の値が大きいほど受信品質が悪いことを想定している。また、「閾値A(初期受信レベル受信品質A)」は、ETC干渉による無線LAN信号の受信品質劣化を想定した閾値である。また、「閾値B(初期受信レベル閾値B)」は、無線LAN信号が十分復調可能な受信Levelとして定められている。すなわち、第1受信レベルが閾値B以上であるにも関わらず、第1受信品質の示す受信品質が悪いということは、無線LAN信号がETC干渉を受けていると判断可能である。
第2判定処理部33Bは、使用周波数帯が前記第2周波数帯であるときに、「受信レベル平均値」及び「受信品質平均値」に基づいて、ETC干渉の有無を「本判定」する。第2判定処理部33Bは、「仮判定」においてETC干渉が有ると判定されたときに、「本判定処理」を実行する。例えば、第2判定処理部33Bは、受信レベル平均値が所定レベルより高く且つ受信品質平均値が所定レベルより悪い場合、ETC干渉が有ると本判定する。具体的には、第2判定処理部33Bは、「受信品質平均値」が「閾値C(受信品質平均C)」以上であり、且つ、「受信レベル平均値」が「閾値D(受信レベル平均D)」以上である場合、ETC干渉が有ると本判定する。なお、ここでは、受信品質平均値の値が大きいほど受信品質が悪いことを想定している。また、「閾値D(受信レベル平均D)」は、ETC干渉が無い場合、無線LAN信号が十分復調可能な受信レベルに設定されている。
ここで、ETC信号のフレーム長は、複数の利用ケースのそれぞれで異なる。複数の利用ケースは、シングルレーンのETC料金所、マルチレーンのETC料金所又はフリーフロー、及び、ITS(Intelligent Transport Systems)スポットのうちのいずれか1つ又は任意の組み合わせを含む。そして、第2判定処理部33Bは、複数の利用ケースに応じた複数のフレーム長に対応する複数の時間長のそれぞれにおける、受信レベル平均値及び前記受信品質平均値に基づいて、ETC干渉を生じさせているETC信号の利用ケースをさらに判定する。
なお、第1判定処理部33A及び第2判定処理部33Bにおける処理は、後に詳しく説明する。
切替制御部34は、「仮判定」においてETC干渉が有ると判定されたときに、「ON命令信号」を復調部24へ出力する。
また、切替制御部34は、「本判定」においてETC干渉が有ると判定された場合、使用周波数帯を第2周波数帯から第1周波数帯へ切り替える制御を実行する。なお、この制御には、通信装置20の使用周波数帯を切り替えるだけでなく、通信装置20をアクセスポイントとして使用している端末に対して使用周波数帯を切り替えるための制御信号を送信する制御が含まれていてもよい。
<制御装置の動作例>
以上で説明した制御装置30の処理動作の一例について説明する。
〈ETCシステム〉
まず、ETCシステムについて説明する。ETCシステムは、料金所に設置された路側アンテナと車両に搭載されたETC車載器との間で無線通信を行うことにより、通行料金を収受するためのシステムである。このETCシステムにより、車両がノンストップで料金所を通行できる。
ETCシステムは、料金所の形態により、シングルレーンETCシステムと、マルチレーンETCシステムとに大別される。シングルレーンETCシステムは、従来の料金収受システムと同様、1車線ごとに料金収受を行うものであり、マルチレーンETCシステムは、高速道路本線のような複数車線を走行する複数車両に対して同時に料金収受を行うものである。
図3は、入口料金所に適用されるシングルレーンETCシステムの一例を示す図である。図3においてシングルレーンETCシステム40は、第1アンテナ(制御器を含む)41と、第2アンテナ(制御器を含む)42と、車両検知器43-1~43-4(車両検知器S1~S4と呼ばれることがある)と、路側表示器44と、発進制御器45と、車線制御装置46とを含む。また、図3において車両には、ETC車載器47が搭載されている。例えばこの車両内に通信装置20が存在している場合、ETCの電波と無線LANの電波とが干渉する可能性がある。
車線制御装置46は、ETCシステム40に含まれる機器を制御する。車両検知器43-1~43-4は、車線上の車両の進行方向に沿って設置され、その設置位置によってそれぞれ役割(機能)が異なる。車両検知器S1は、車両の進入検知、無線通信の開始、車両の前後進の判別、通過車両の軸数の計測を行う。車両検知器S2は、無線通信の終了、既設料金収受システムへのETC処理結果の通知を行う。車両検知器S3は、路側表示器44の表示切替を行う。車両検知器S4は、車両の退出検知、第2アンテナ42に対する無線通信開始、発進制御器45の「閉」制御を行う。
図4は、入口料金所に適用されるETCシステムの通信例を示す図である。図4には、特に、マルチレーン料金所又はフリーフローにおける通信例が示されている。「フリーフロー」とは、料金所が設置されず、本線のETCとカメラにより、料金収受可能なシステムである。
図4においてOBE-A~OEB-Dは、それぞれ、路側機の通信エリア内に存在する車載器を示す。図4においてFCMS(Frame Control Message Slot)からMDS(OEB-D)までが1フレームを構成している。FCMSは、路側機から定期的に送信され、フレームに関係する情報が設定されている。MDSは、Message Data Slotの略であり、路側機と車載器との間のデータ通信に用いられるスロットである。ACTC(ACTivation Channel)は、車載器が通信開始時に、通信に使用するLID(リンクID)を路側機に送信するために用いられるチャネルである。このACTCが設定されているスロットをACTS(ACTivation Slot)という。
ここで、非特許文献1(13頁)には、DSRCの要件として、対象とする車両速度は、ETC料金所では80km/h、本線では180km/hであることが記載されている。また、非特許文献1には、通信に使える最小許容時間は、通信範囲と車両速度から、ETC料金所では約180ms、本線(つまり、フリーフローやITSスポット等)では約200msであると記載されている。
また、日本のDSRCアプリケーションでは、最大車両速度と通信範囲と最大通信データ量との3つの要素をサービスに合わせて基本設計値として決定している。サービス(つまり、「利用ケース」)の具体的な例と、サービス提供のためのスロット構成およびフレーム長は、以下の通りである。
(1)シングルレーンETC料金所など:1フレームは3スロットから構成され、1フレームの長さは、2.34msである。
(2)マルチレーンETC料金所、フリーフローなど:1フレームは5スロットから構成され、1フレームの長さは、3.90msである。
(3)ITSスポット(情報提供スポット):1フレームは9スロットから構成され、1フレームの名川は、7.02msである。
〈メモリ内容〉
次に、記憶部27に記憶されている情報の内容の一例について説明する。図5は、記憶部のメモリ内容の一例を示す図である。
図5に示すように記憶部27には、例えば次の情報が記憶されている。
・初期受信レベル受信品質A(閾値A):ETC干渉による無線LAN信号の受信品質劣化を想定した閾値である。
・初期受信レベル閾値B(閾値B):無線LAN信号が十分復調可能な受信Levelとして定められている。
・第1時間長2.34ms:3スロット構成のときの1フレームの長さであり、ETC料金所(シングルレーン)を想定した時間長である。
・第2時間長3.90ms:5スロット構成のときの1フレームの長さであり、ETC料金所(マルチレーン)及びフリーフローなどを想定した時間長である。
・第3時間長7.02ms:9スロット構成のときの1フレームの長さであり、ITSスポット(情報提供などのスポット)を想定した時間長である。
・受信品質平均C(閾値C):上記のETC信号3スロット、5スロット、9スロット構成時の無線LAN受信品質平均閾値である。
・受信レベル平均D(閾値D):上記のETC信号3スロット、5スロット、9スロット構成時の無線LAN受信レベル平均閾値である。
〈制御装置の処理動作〉
図6及び図7A,7Bを参照して、制御装置30の処理動作の一例について説明する。図6は、第2実施形態における制御装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。図7Aは、車両がETC料金所を通行するときのイメージ図であり、図7Bは、車両がITSスポットを通行するときのイメージ図である。このような利用ケースにおいて、車両内に通信装置20が存在する場合、ETCの電波と無線LANの電波とが干渉する可能性がある。
第1判定処理部33Aは、使用周波数帯が5GHz帯(つまり、第2周波数帯)であるか否かを判定し(ステップS101)、使用周波数帯が5GHz帯である場合(ステップS101YES)、第1受信品質が「閾値A」以上であるか否かを判定する(ステップS102)。閾値Aは、上記の通り、記憶部27に記憶されている。
第1受信品質が「閾値A」以上である場合(ステップS102YES)、第1判定処理部33Aは、第1受信レベルが「閾値B」以上であるか否かを判定する(ステップS103)。例えば、図7Aの第1アンテナの下を、通信装置20を乗せた車両が通過したときには、第1受信品質が閾値A以上である、つまり、受信品質が悪いと判定される。
第1受信レベルが「閾値B」以上である場合(ステップS103YES)、第1判定処理部33Aは、制御部(制御装置)30が有するタイマ(不図示)をスタートさせる(ステップS104)。すなわち、上記の第1時間長、第2時間長、及び、第3時間長がカウントされる。このとき、切替制御部34は、「ON命令信号」を復調部24へ出力して、復調部24を復調可能な状態にして一定時間受信が可能な状態にする。ここで、閾値Bは、無線LAN信号が十分復調可能なレベルに設定されているため、第1受信レベルが「閾値B」以上である場合(ステップS103YES)、無線LAN信号の受信レベルは十分であるにも関わらず受信品質が悪いことになり、ETC干渉が生じている可能性がある。なお、使用周波数帯が5GHz帯でない場合(つまり、使用周波数帯が2.4GHz帯(第1周波数帯))(ステップS101NO)、第1受信品質が「閾値A」未満である場合(ステップS102NO)、及び、第1受信レベルが「閾値B」未満である場合(ステップS103NO)、処理ステップは、ステップS101に戻る。第1受信レベルが「閾値B」未満である場合(ステップS103NO)、単に無線LAN電波が十分でない可能性が高い。
第2判定処理部33Bは、第1時間長における受信品質平均値が閾値C以上であり、且つ、第1時間長における受信レベル平均値が閾値D以上であるか否かを判定する(ステップS105)。例えば、第1時間長が経過したときには、通信装置20を乗せた車両は図7Aの第2アンテナの下を通過している。なお、閾値A、閾値B、閾値C及び閾値Dは、記憶部27に記憶されている情報であり、固定値であるが別種類の製品ではユニークな値である。また、閾値A、閾値B、閾値C、及び閾値Dは、フェージング等で安定しない値で有り、製品のアンテナ構成、及び、アンテナ性能によって変化するため、予め設計値として製品ごとに記憶させるのもとする。
第1時間長における受信品質平均値が閾値C以上であり、且つ、第1時間長における受信レベル平均値が閾値D以上である、ことを満たさない場合(ステップS105NO)、第2判定処理部33Bは、タイマ(不図示)を停止する(ステップS106)。そして、処理ステップは、ステップS101へ戻る。
第1時間長における受信品質平均値が閾値C以上であり、且つ、第1時間長における受信レベル平均値が閾値D以上である場合(ステップS105YES)、第2判定処理部33Bは、第1受信品質が「閾値A」以上であるか否かを判定する(ステップS107)。
第1受信品質が「閾値A」未満である場合(ステップS107NO)、ETC信号が止まっていると想定されるため、第2判定処理部33Bは、タイマ(不図示)を停止する(ステップS108)。また、このとき、第2判定処理部33Bは、ETC信号の利用ケースが「シングルレーンのETC料金所」であると判定する。なぜならば、ステップS105において、第1時間長における受信品質平均値が閾値C以上であり、且つ、第1時間長における受信レベル平均値が閾値D以上である、ことが満たされたためである。そして、切替制御部34は、使用周波数帯を5GHz帯から2.4GHz帯(つまり、第1周波数帯)へ切り替える制御を実行する(ステップS109)。
第1受信品質が「閾値A」以上である場合(ステップS107YES)、第2判定処理部33Bは、第2時間長における受信品質平均値が閾値C以上であり、且つ、第2時間長における受信レベル平均値が閾値D以上であるか否かを判定する(ステップS110)。
第2時間長における受信品質平均値が閾値C以上であり、且つ、第2時間長における受信レベル平均値が閾値D以上である、ことを満たさない場合(ステップS110NO)、第2判定処理部33Bは、タイマ(不図示)を停止する(ステップS108)。また、このとき、第2判定処理部33Bは、ETC信号の利用ケースが「シングルレーンのETC料金所」であると判定する。なぜならば、ステップS105において、第1時間長における受信品質平均値が閾値C以上であり、且つ、第1時間長における受信レベル平均値が閾値D以上である、ことが満たされたためである。そして、切替制御部34は、使用周波数帯を5GHz帯から2.4GHz帯(つまり、第1周波数帯)へ切り替える制御を実行する(ステップS109)。
第2時間長における受信品質平均値が閾値C以上であり、且つ、第2時間長における受信レベル平均値が閾値D以上である場合(ステップS110YES)、第2判定処理部33Bは、第1受信品質が「閾値A」以上であるか否かを判定する(ステップS111)。
第1受信品質が「閾値A」未満である場合(ステップS111NO)、第2判定処理部33Bは、タイマ(不図示)を停止する(ステップS108)。また、このとき、第2判定処理部33Bは、ETC信号の利用ケースが「マルチレーンのETC料金所又はフリーフロー」であると判定する。なぜならば、ステップS110において、第2時間長における受信品質平均値が閾値C以上であり、且つ、第2時間長における受信レベル平均値が閾値D以上である、ことが満たされたためである。そして、切替制御部34は、使用周波数帯を5GHz帯から2.4GHz帯(つまり、第1周波数帯)へ切り替える制御を実行する(ステップS109)。
第1受信品質が「閾値A」以上である場合(ステップS111YES)、第2判定処理部33Bは、第3時間長における受信品質平均値が閾値C以上であり、且つ、第3時間長における受信レベル平均値が閾値D以上であるか否かを判定する(ステップS112)。
第3時間長における受信品質平均値が閾値C以上であり、且つ、第3時間長における受信レベル平均値が閾値D以上である場合(ステップS112YES)、第2判定処理部33Bは、タイマ(不図示)を停止する(ステップS108)。また、このとき、第2判定処理部33Bは、ETC信号の利用ケースが「ITSスポット」であると判定する。なぜならば、ステップS112において、第3時間長における受信品質平均値が閾値C以上であり、且つ、第3時間長における受信レベル平均値が閾値D以上である、ことが満たされたためである。例えば、図7Bのように車両がITSスポットを通過したときには、このような判定が為される。そして、切替制御部34は、使用周波数帯を5GHz帯から2.4GHz帯(つまり、第1周波数帯)へ切り替える制御を実行する(ステップS109)。
第3時間長における受信品質平均値が閾値C以上であり、且つ、第3時間長における受信レベル平均値が閾値D以上である、ことが満たされない場合(ステップS112NO)、第2判定処理部33Bは、タイマ(不図示)を停止する(ステップS108)。また、このとき、第2判定処理部33Bは、ETC信号の利用ケースが「マルチレーンのETC料金所又はフリーフロー」であると判定する。なぜならば、ステップS110において、第2時間長における受信品質平均値が閾値C以上であり、且つ、第2時間長における受信レベル平均値が閾値D以上である、ことが満たされたためである。そして、切替制御部34は、使用周波数帯を5GHz帯から2.4GHz帯(つまり、第1周波数帯)へ切り替える制御を実行する(ステップS109)。
<第3実施形態>
第3実施形態では、判定された利用ケースと判定時に受信された無線WAN信号に含まれる基地局識別子との対応関係が作成及び利用される。
<通信装置の構成例>
図8は、第3実施形態における通信装置の一例を示すブロック図である。図8において通信装置50は、WAN通信部51と、LAN無線部21と、受信レベル測定部22と、受信品質測定部23と、復調部24と、受信レベル測定部25と、受信品質測定部26と、記憶部27と、制御部(制御装置)60とを有している。なお、ここでは、通信装置50の送信に関わる機能部は、図示が省略されている。またここでは、制御部(制御装置)60が通信装置50に搭載されるものとして説明するが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、制御部(制御装置)60は、通信装置50と別体の装置であり、通信装置50に接続されて用いられてもよい。
WAN通信部51は、基地局との間で無線WAN信号を送受信する。受信した無線WAN信号には、送信元基地局の基地局識別子(基地局ID)が含まれている。無線WANの種類は特に限定されるものではなく、例えば、LTEであってもよいし、3Gであってもよい。通信装置50は、WAN通信部51を解してインターネットに接続し、得られた情報を無線LANを介して端末(例えば、通信装置50に無線LAN接続する車載カーオーディオ、車内で用いられるスマートフォン、携帯型ゲーム機など)に送信することができる。
図8において制御部(制御装置)60は、判定部61と、記憶制御部62と、切替制御部63と、受信レベル平均値算出部31と、受信品質平均値算出部32とを有している。判定部61は、第1判定処理部33Aと、第2判定処理部33Bと、第3判定処理部61Aとを有している。
記憶制御部62は、第2判定処理部33Bによって判定された「利用ケース」とその判定時に無線WAN信号に含まれる基地局識別子との対応関係を、記憶部27に記憶させる。この「利用ケース」と基地局識別子との1つの対応関係は、1つの「ETC利用スポット」に対応する。すなわち、通信装置50が例えばETC料金所(シングルレーン)であるETC利用スポットを通過すると、記憶制御部62は、そのETC利用スポットの利用ケース(つまり、ETC料金所(シングルレーン))と、そのETC利用スポットの近くに存在する1つ又は複数の基地局の基地局識別子(ETC利用スポットのエリア情報に相当)との対応関係を、記憶部27に記憶させることができる。図9は、第3実施形態における記憶部のメモリ内容の一例を示す図である。
第3判定処理部61Aは、第1判定処理部33Aの「仮判定」においてETC干渉が有ると判定された場合、記憶部27に記憶されている対応関係に、仮判定時に受信された無線WAN信号に含まれる基地局識別子が含まれているか否かを判定する。
切替制御部63は、記憶部27に記憶されている対応関係に、仮判定時に受信された無線WAN信号に含まれる基地局識別子が含まれていると判定された場合、使用周波数帯を第2周波数帯から第1周波数帯へ切り替える制御を実行する。なお、この制御には、通信装置50の使用周波数帯を切り替えるだけでなく、通信装置50をアクセスポイントとして使用している端末に対して使用周波数帯を切り替えるための制御信号を送信する制御が含まれていてもよい。
第3実施形態の第2判定処理部33Bは、記憶部27に記憶されている対応関係に、仮判定時に受信された無線WAN信号に含まれる基地局識別子が含まれていないと判定された場合、「本判定処理」を実行する。
<制御装置の動作例>
以上で説明した制御装置60の処理動作の一例について説明する。図10は、第3実施形態における制御装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS201-S203は、図6のステップS101-S103と同様である。
第1受信レベルが「閾値B」以上である場合(ステップS103YES)、第3判定処理部61Aは、記憶部27に記憶されている対応関係に、仮判定時に受信された無線WAN信号に含まれる基地局識別子が含まれているか否かを判定する(ステップS204)。
対応関係に基地局識別子が含まれていると判定された場合(ステップS204YES)、切替制御部63は、使用周波数帯を第2周波数帯から第1周波数帯へ切り替える制御を実行する(ステップS211)。
対応関係に基地局識別子が含まれていないと判定された場合(ステップS204NO)、第3判定処理部61Aは、制御部(制御装置)60が有するタイマ(不図示)をスタートさせる(ステップS205)。すなわち、上記の第1時間長、第2時間長、及び、第3時間長がカウントされる。
ステップS206-S209は、図6のステップS105-S108と同様である。
記憶制御部62は、第2判定処理部33Bによって判定された「利用ケース」とその判定時に無線WAN信号に含まれる基地局識別子との対応関係を、記憶部27に記憶させる(ステップS210)。
ステップS211-S214は、図6のステップS109-S112と同様である。
<他の実施形態>
図11は、制御装置のハードウェア構成例を示す図である。図11において制御装置100は、プロセッサ101と、メモリ102とを有している。プロセッサ101は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ101は、複数のプロセッサを含んでもよい。メモリ102は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ102は、プロセッサ101から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ101は、図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ102にアクセスしてもよい。
第1実施形態から第3実施形態の制御装置10,30,60は、それぞれ、図11に示したハードウェア構成を有することができる。第1実施形態から第3実施形態の制御装置10,30,60の判定部11,33,61と、切替制御部12,34,63と、受信レベル平均値算出部31と、受信品質平均値算出部32と、記憶制御部62とは、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより実現されてもよい。記憶部27に記憶された情報は、メモリ102に記憶されてもよい。プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、制御装置10,30,60に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/Wを含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、半導体メモリを含む。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によって制御装置10,30,60に供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムを制御装置10,30,60に供給できる。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
10 制御装置
11 判定部
12 切替制御部
20 通信装置
21 LAN無線部
22 受信レベル測定部
23 受信品質測定部
24 復調部
25 受信レベル測定部
26 受信品質測定部
27 記憶部
30 制御部(制御装置)
31 受信レベル平均値算出部
32 受信品質平均値算出部
33 判定部
33A 第1判定処理部
33B 第2判定処理部
34 切替制御部
40 ETCシステム
41 第1アンテナ(制御器を含む)
42 第2アンテナ(制御器を含む)
43-1 車両検知器
43-2 車両検知器
43-3 車両検知器
43-4 車両検知器
44 路側表示器
45 発進制御器
46 車線制御装置
47 車載器
50 通信装置
51 WAN通信部
60 制御部(制御装置)
61 判定部
61A 第3判定処理部
62 記憶制御部
63 切替制御部

Claims (8)

  1. 無線LAN(Local Area Network)通信が可能なアクセスポイントとして用いられる通信装置を制御する制御装置であって、
    前記通信装置は、
    前記無線LAN通信に用いられ、且つ、第1周波数帯及び前記第1周波数帯よりもETCシステム(Electronic Toll Collection System)にてETC信号の送受信に用いられるETC周波数帯に近い第2周波数帯のうちから設定された使用周波数帯にて受信した無線信号を中間周波数信号に変換する、LAN無線部と、
    前記中間周波数信号を復調してベースバンド信号に変換する復調部と、
    を具備し、
    前記制御装置は、
    前記使用周波数帯が前記第2周波数帯であるときに、前記ベースバンド信号の受信レベル平均値及び前記ベースバンド信号の受信品質平均値に基づいて、前記ETC信号による無線LAN信号に対するETC干渉の有無を判定する判定部と、
    前記ETC干渉が有ると判定された場合、前記使用周波数帯を前記第2周波数帯から前記第1周波数帯へ切り替える切替制御部と、
    を具備
    前記判定部は、前記中間周波数信号の受信レベルが所定レベルより高く且つ前記中間周波数信号の受信品質が所定レベルより悪い場合、前記ETC干渉の有無についての判定処理を実行する、
    制御装置。
  2. 前記判定部は、前記受信レベル平均値が所定レベルより高く且つ前記受信品質平均値が所定レベルより悪い場合、前記ETC干渉が有ると判定する、
    を具備する、
    請求項1記載の制御装置。
  3. 無線WAN(Wide Area Network)通信及び無線LAN(Local Area Network)通信が可能なアクセスポイントとして用いられる通信装置を制御する制御装置であって、
    前記通信装置は、
    前記無線LAN通信に用いられ、且つ、第1周波数帯及び前記第1周波数帯よりもETCシステム(Electronic Toll Collection System)にてETC信号の送受信に用いられるETC周波数帯に近い第2周波数帯のうちから設定された使用周波数帯にて受信した無線信号を中間周波数信号に変換する、LAN無線部と、
    送信元基地局の基地局識別子を含む無線WAN信号を受信するWAN通信部と、
    を具備し、
    前記制御装置は、判定部と切替制御部とを具備し、
    前記判定部は、
    前記使用周波数帯が前記第2周波数帯であるときに、前記中間周波数信号の受信レベル及び前記中間周波数信号の受信品質を判定し、
    前記中間周波数信号の受信レベルが所定レベルより高く且つ前記中間周波数信号の受信品質が所定レベルより悪いと判定された場合、各ETC利用スポットが1つ又は複数の基地局識別子を含む複数のETC利用スポットと各ETC利用スポットに応じた利用ケースとが対応づけられた対応関係に、前記判定の時に受信された前記無線WAN信号に含まれる基地局識別子が前記対応関係に含まれるか否かを判定し、
    前記切替制御部は、前記対応関係に前記受信された無線WAN信号に含まれる基地局識別子が含まれると判定された場合、前記使用周波数帯を前記第2周波数帯から前記第1周波数帯へ切り替える、
    制御装置。
  4. 前記通信装置は、前記中間周波数信号を復調してベースバンド信号に変換する復調部をさらに具備し、
    前記ETC信号のフレーム長は、複数の利用ケースのそれぞれで異なり、
    前記判定部は、前記複数の利用ケースに応じた複数のフレーム長に対応する複数の時間長のそれぞれにおける前記ベースバンド信号の受信レベル平均値及び前記ベースバンド信号の受信品質平均値に基づいて、無線LAN信号に対するETC干渉を生じさせているETC信号の利用ケースをさらに判定し、
    前記制御装置は、前記判定された利用ケースと判定時に受信された無線WAN信号に含まれる基地局識別子とを用いて前記対応関係を記憶する制御を実行する記憶制御部をさらに具備する、
    請求項3記載の制御装置。
  5. 前記複数の利用ケースは、シングルレーンのETC料金所、マルチレーンのETC料金所又はフリーフロー、及び、ITS(Intelligent Transport Systems)スポットのうちのいずれか1つ又は任意の組み合わせを含む、
    請求項4記載の制御装置。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の制御装置を具備する通信装置。
  7. 無線WAN(Wide Area Network)通信及び無線LAN(Local Area Network)通信が可能なアクセスポイントとして用いられる通信装置を制御する制御装置によって実行される制御方法であって、
    前記通信装置は、
    前記無線LAN通信に用いられ、且つ、第1周波数帯及び前記第1周波数帯よりもETCシステム(Electronic Toll Collection System)にてETC信号の送受信に用いられるETC周波数帯に近い第2周波数帯のうちから設定された使用周波数帯にて受信した無線信号を中間周波数信号に変換する、LAN無線部と、
    前記中間周波数信号を復調してベースバンド信号に変換する復調部と、
    を具備し、
    前記制御方法は、
    前記使用周波数帯が前記第2周波数帯であり、且つ、前記中間周波数信号の受信レベルが所定レベルより高く且つ前記中間周波数信号の受信品質が所定レベルより悪い場合、前記ベースバンド信号の受信レベル平均値及び前記ベースバンド信号の受信品質平均値に基づいて、前記ETC信号による無線LAN信号に対するETC干渉の有無を判定すること、及び、
    前記ETC干渉が有ると判定された場合、前記使用周波数帯を前記第2周波数帯から前記第1周波数帯へ切り替えること、
    を含む、制御方法。
  8. 無線WAN(Wide Area Network)通信及び無線LAN(Local Area Network)通信が可能なアクセスポイントとして用いられる通信装置を制御する制御装置に処理を実行させる制御プログラムであって、
    前記通信装置は、
    前記無線LAN通信に用いられ、且つ、第1周波数帯及び前記第1周波数帯よりもETCシステム(Electronic Toll Collection System)にてETC信号の送受信に用いられるETC周波数帯に近い第2周波数帯のうちから設定された使用周波数帯にて受信した無線信号を中間周波数信号に変換する、LAN無線部と、
    前記中間周波数信号を復調してベースバンド信号に変換する復調部と、
    を具備し、
    前記制御プログラムは、
    前記使用周波数帯が前記第2周波数帯であり、且つ、前記中間周波数信号の受信レベルが所定レベルより高く且つ前記中間周波数信号の受信品質が所定レベルより悪い場合、前記ベースバンド信号の受信レベル平均値及び前記ベースバンド信号の受信品質平均値に基づいて、前記ETC信号による無線LAN信号に対するETC干渉の有無を判定すること、及び、
    前記ETC干渉が有ると判定された場合、前記使用周波数帯を前記第2周波数帯から前記第1周波数帯へ切り替えること、
    を含む、処理を前記制御装置に実行させる、
    制御プログラム。
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