JP7294449B2 - 監視システム、監視方法、および監視プログラム - Google Patents

監視システム、監視方法、および監視プログラム Download PDF

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Description

本発明は、監視システム、監視方法、および監視プログラムに関し、特に医療や介護での患者の見守り技術に関する。
従来から、医療や介護施設向けに、センサを用いた患者のモニタリングを可能とし、患者の1日における生活リズムに着目したモニタリングシステムが提案されている(非特許文献1参照)。図16は、非特許文献1に開示されている従来のモニタリングシステムの概要を示す図である。
図16に示すように、従来のモニタリングシステムでは、患者などのユーザがウェアラブルデバイスであるリハビリ用のウェアを着用し、24時間のユーザの心電位や加速度のデータをウェアラブルデバイスによって取得する。リハビリ用のウェアにはトランスミッタが設けられており、トランスミッタからスマートフォンやIoTゲートなどの中継端末装置にユーザの心電位や加速度情報が送信される。
ユーザの心電位や加速度のデータは、ネットワークを介して接続されているサーバなどの外部端末装置でデータの蓄積、集積、および解析処理が行われる。外部端末装置において解析されたユーザの生体情報に基づいて、解析結果が出力され、医師、療法士やナースなど、ユーザの医療や看護を担当する医療従事者に、ビューワーを通して通知される。
通知された解析結果やレポートなどから、医師、療法士やナースなどは、それぞれが担当するユーザの処置やケア行う際に、ユーザに対して、より適したケアを行うことができる。
しかし、非特許文献1に記載の従来のモニタリングシステムで24時間にわたるユーザの心電位や加速度情報から得られる情報は、センサデータの測定結果であり、その代表的な内容は、ユーザの姿勢が臥位であり、心拍数が低下したという情報である。このようなユーザの姿勢や心拍数の変化はユーザの生体情報や活動情報における異変を示していても、直接的に異変の原因を示していないため、例えば、活動量が少ないユーザに対して生活における適切な指導を行うことが困難な場合がある。
患者などのユーザの活動は、ユーザの生活環境としての居場所によって決定される場合が多い。例えば、ユーザが狭い病室で過ごすように誘導されれば、大半の時間をベッドなどで横になったり、座って過ごさざるを得ない。このような場合、ユーザの姿勢は臥位が多く、心拍数も下がり、従来のモニタリングシステムで得られたユーザの生体情報や活動情報の通りとなる。
小笠原 隆行 松永 賢一 伊藤 広樹 大嶋 尚一 向野 雅彦"ウェアラブル素材hitoe(登録商標)を応用したリハビリ支援の取り組み"NTT技術ジャーナル 2018.7.(pp.10-14,図3)
ユーザの居場所を把握して、どの場所にどのくらいの頻度で、どのくらいの時間過ごしたかというユーザの行動履歴が把握できれば、ユーザの活動量の増加を図る場合などに、ユーザの生活改善をより具体的かつ適切に支援することが可能となる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ユーザの行動履歴を把握することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る監視システムは、ユーザに固有の識別情報を取得する第1取得部と、前記ユーザの位置情報を取得する第2取得部と、前記位置情報に対して、前記位置情報を表す属性を記述したメタデータを付与するメタデータ付与部と、前記第1取得部によって取得された前記ユーザの前記識別情報と、前記第2取得部によって取得された前記位置情報に付与された前記メタデータとに基づいて、前記ユーザの行動履歴を求める算出部と、前記算出部によって算出された前記ユーザの前記行動履歴を提示する提示部とを備え、前記行動履歴は、前記ユーザが前記位置情報で示される位置に滞在した期間および滞在した頻度のうちの少なくともいずれかを含むことを特徴とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る監視システムは、ユーザに装着され、自装置に固有の識別情報である第1識別情報を外部へ出力するセンサ端末装置と、エリア内の所定位置に配置され、前記センサ端末装置から出力された前記第1識別情報を受信し、前記第1識別情報と自装置に固有の識別情報である第2識別情報とを外部へ出力する中継端末装置と、前記中継端末装置から出力された、前記第1識別情報および前記第2識別情報を受信し、記憶装置に記憶させる外部端末装置とを備え、前記外部端末装置は、前記ユーザに固有の識別情報として前記第1識別情報を取得する第1取得部と、前記ユーザの位置情報として前記第2識別情報を取得する第2取得部と、前記位置情報に対して、前記位置情報を表す属性を記述したメタデータを付与するメタデータ付与部と、前記第1取得部によって取得された前記ユーザの前記識別情報と、前記第2取得部によって取得された前記位置情報に付与された前記メタデータとに基づいて、前記ユーザの行動履歴を求める算出部と、前記算出部によって求められた前記ユーザの前記行動履歴を提示する提示部とを備え、前記行動履歴は、前記ユーザが前記位置情報で示される位置に滞在した期間および滞在した頻度のうちの少なくともいずれかを含むことを特徴とする。
上述した課題を解決するために、プロセッサと記憶装置とを備えたコンピュータによってユーザの行動履歴を把握する本発明に係る監視方法は、ユーザに固有の識別情報を取得する第1ステップと、前記ユーザの位置情報を取得する第2ステップと、前記第2ステップで取得された前記位置情報に対して、前記位置情報を表す属性を記述したメタデータを付与し、前記第1ステップで取得された前記ユーザの前記識別情報と、前記第2ステップで取得された前記位置情報に付与された前記メタデータとに基づいて、前記ユーザの行動履歴を求める第3ステップと、前記第3ステップで算出された前記ユーザの前記行動履歴を提示する第4ステップとを、前記記憶装置に記憶されたプログラムに従って前記プロセッサに実行させ、前記行動履歴は、前記ユーザが前記位置情報で示される位置に滞在した期間および滞在した頻度のうちの少なくともいずれかを含むことを特徴とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る監視プログラムは、コンピュータに、上記の監視方法を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、第1取得部によって取得されたユーザに固有の識別情報と、第2取得部によって取得されたユーザの位置情報とから、ユーザの行動履歴を求めて提示するので、ユーザの行動履歴を把握することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムの機能構成を示すブロック図である。 図2は、第1の実施の形態に係る監視システムを実現するコンピュータ構成の一例を示すブロック図である。 図3は、第1の実施の形態に係る監視方法を説明するフローチャートである。 図4は、第1の実施の形態に係る補間部を説明するための図である。 図5は、第1の実施の形態に係る監視システムの構成例の概要を説明するための図である。 図6は、第1の実施の形態に係る監視システムの構成例を示すブロック図である。 図7は、第2の実施の形態に係る監視システムの構成を示すブロック図である。 図8は、第2の実施の形態に係る監視システムの動作を説明するための模式図である。 図9は、第2の実施の形態に係る補間部を説明するための図である。 図10は、第2の実施の形態に係る補間部を説明するための図である。 図11は、第3の実施の形態に係る監視システムの構成を示すブロック図である。 図12は、第3の実施の形態に係る監視方法を示すフローチャートである。 図13は、第3の実施の形態に係る推定部を説明するための図である。 図14は、第3の実施の形態に係る推定部を説明するための図である。 図15は、第3の実施の形態に係る監視システムの構成例を示すブロック図である。 図16は、従来のモニタリングシステムの概要を説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図1から図15を参照して詳細に説明する。
[発明の概要]
はじめに、本発明の実施の形態に係る監視システムの概要について説明する。本実施の形態に係る監視システムは、介護施設でリハビリを行うユーザや、入院中の患者など個々のユーザを特定し、かつ、施設内での各ユーザの位置を特定する。また、本実施の形態に係る監視システムは、特定された位置でのユーザの滞在時間を含むユーザの行動履歴を算出する。さらに、本実施の形態に係る監視システムは、ユーザの位置が特定できない期間が生じ、行動履歴のデータが欠損した場合に、欠損した期間の前後において取得されたユーザの識別情報および位置情報から、ユーザの行動履歴を補間する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムの構成の概要を説明する。図1は、監視システムの機能構成を示すブロック図である。
[監視システムの機能ブロック]
監視システムは、第1取得部10、第2取得部11、ユーザ特定部12、位置特定部13、行動履歴算出部(算出部)14、補間部15、記憶部16、および提示部17を備える。
第1取得部10は、ユーザに固有の識別情報を取得する。例えば、第1取得部10は、ユーザに装着されたタグや後述のセンサ端末装置200から、センサ端末装置200に割り当てられているMACアドレス、IPアドレス、あるいは、個体番号などのデバイスの識別情報をユーザの識別情報として取得する。タグやセンサ端末装置200などユーザに装着されているデバイスの識別情報とユーザの識別情報とは予め関連付けて記憶部16に記憶されている。
第2取得部11は、ユーザの位置情報を取得する。例えば、第2取得部11は、施設内の決められた位置に配置されたポイントの識別情報や、施設内に配置されている後述の中継端末装置300が有する固有の識別情報をユーザの位置情報として取得する。
ユーザ特定部12は、第1取得部10によって取得されたユーザに固有の識別情報から、個々のユーザを特定する。ユーザ特定部12は、記憶部16を参照し、第1取得部10で取得された識別情報に対応するユーザを特定する。
位置特定部13は、第2取得部11によって取得された位置情報からユーザの位置を特定する。位置特定部13は、一定周期でユーザの位置を特定し、位置特定部13は、時刻ごとに特定されたユーザの位置を出力する。例えば、施設内での位置情報と、ポイントや中継端末装置300の識別情報とは、予め関連付けて記憶部16に記憶されている。位置特定部13は、記憶部16を参照し、第2取得部11で取得された位置情報と紐づけられている施設内での位置、例えば、「リハビリ室」、「食堂」などを特定することができる。
行動履歴算出部14は、ユーザ特定部12および位置特定部13によって特定されたユーザおよびユーザの位置から、ユーザの行動履歴を求める。行動履歴は、時間の経過に応じたユーザの施設内での位置に関する情報である。行動履歴には、位置特定部13で特定された位置にユーザが滞在した期間や滞在した頻度が含まれる。例えば、行動履歴算出部14は、「ユーザA」が「食堂」に1回1時間滞在したことを行動履歴として出力することができる。
また、行動履歴算出部14は、施設内での特定の位置に滞在した期間や滞在した頻度に加えて、ユーザの施設内での移動を表す位置の時系列を求めることもできる。行動履歴算出部14は、一定周期でユーザの行動履歴を求める。例えば、第2取得部11がユーザの位置情報を取得する周期に合わせてユーザの行動履歴を更新することができる。行動履歴算出部14によって求められたユーザの行動履歴は、記憶部16に記憶される。
補間部15は、行動履歴算出部14によって算出されたユーザの行動履歴に、データの欠損期間が含まれる場合において、その欠損期間の直前および直後のユーザの位置情報が一致するか否かを確認する。補間部15は、行動履歴に含まれる欠損期間の直前および直後のユーザの位置情報が一致する場合に、直前および直後の位置情報を用いて、ユーザの行動履歴のデータを補間する。
前述したように、行動履歴算出部14は、ユーザに固有の識別情報および位置情報の両方が取得されなければ、ユーザの行動履歴を求めることができない。行動履歴算出部14が、ある期間においてユーザの行動履歴を求めることができなかった場合には、ユーザの行動履歴の時系列には、欠損期間が含まれることになる。
例えば、ユーザの実際の位置は1時間を通して同じであるが、1時間分のユーザの行動履歴に、2回の瞬時的な欠損が生じ、ユーザの識別情報および位置情報を取得できない欠損期間が生じたとする。本来であれば、ユーザは同じ位置に1回の頻度で、1時間程度滞在したことが行動履歴として求められるはずである。しかし、行動履歴に欠損期間が生ずると、行動履歴算出部14は、ユーザの滞在頻度(滞在回数)を求める場合に、本来は1回であるにもかかわらず、ユーザは3回の頻度で同じ場所に滞在し、かつ、1時間よりも短い期間滞在した、と誤って算出してしまう。
補間部15は、ユーザの行動履歴に欠損期間が生じた場合に、欠損期間を検出し、欠損期間の前後にユーザ特定部12および位置特定部13によって特定されたユーザおよびユーザの位置が一致する場合、欠損期間のユーザの位置が、欠損期間の前後と欠損期間中とにおいて変わらなかったとみなして、行動履歴を補間する。
記憶部16は、ユーザに固有の識別情報を記憶している。記憶部16は、例えば、ユーザの氏名やID番号と、ユーザに割り当てられているセンサ端末装置200など、ユーザに携帯されて移動するデバイスのMACアドレス、IPアドレス、予めデバイスに割り当てられている個体番号などのデバイスに固有の識別情報とユーザ情報とを互いに関連付けて記憶している。
また、記憶部16は、ユーザの位置情報の取得元のデバイスの識別情報、例えば、施設内に配置されたポイントの識別情報や後述の中継端末装置300のMACアドレスやIPアドレスなどの識別情報と、施設内におけるデバイスの配置位置を示す情報とを互いに関連付けて記憶している。例えば、所定の通信エリアを有する中継端末装置300が介護施設内に設置されている位置座標、あるいは、通信エリアでカバーされる部屋の名称、例えば、「食堂」「玄関」「洗面室」などと、中継端末装置300のMACアドレスなどの識別情報と位置情報とを互いに関連付けて記憶している。
また、記憶部16は、行動履歴算出部14によって求められたユーザの行動履歴を記憶する。ユーザの行動履歴は、例えば、ユーザごとの位置情報の時系列、各位置での滞在時間および滞在頻度を示すデータである。
提示部17は、行動履歴算出部14によって求められたユーザの行動履歴を提示する。例えば、提示部17は、後述する表示装置109の表示画面にユーザの行動履歴を表示させることができる。
[監視システムのハードウェア構成]
次に、上述した機能を有する監視システムを実現するコンピュータ構成の一例について、図2を参照して説明する。
図2に示すように、監視システムは、例えば、バス101を介して接続されるプロセッサ102、主記憶装置103、通信I/F104、補助記憶装置106、時計107、入出力I/O108を備えるコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。監視システムは、例えば、外部に設けられたセンサ105と、表示装置109とがそれぞれバス101を介して接続されている。
主記憶装置103には、プロセッサ102が各種制御や演算を行うためのプログラムが予め格納されている。プロセッサ102と主記憶装置103とによって、図1に示したユーザ特定部12、位置特定部13、行動履歴算出部14、補間部15を含む監視システムの各機能が実現される。
通信I/F104は、通信ネットワークNWを介して各種外部電子機器との通信を行うためのインターフェース回路である。
通信I/F104としては、例えば、3G、4G、5G、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth Low Energyなどの無線データ通信規格に対応した通信制御回路およびアンテナが用いられる。通信I/F104によって、図1で説明した第1取得部10、および第2取得部11が実現される。
センサ105は、例えば、心電計や3軸加速度センサで構成される。センサ105は、例えば、血圧計、脈拍計、呼吸センサ、体温計、脳波センサなど、ユーザの生体情報や物理情報を計測するセンサをさらに備えることができる。センサ105によって計測されたユーザの生体情報の時系列は、図1で説明した提示部17がユーザの行動履歴を表示画面に表示する際に、行動履歴とともに表示することができる。
補助記憶装置106は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータなどの各種情報を読み書きするための駆動装置とで構成されている。補助記憶装置106には、記憶媒体としてハードディスクやフラッシュメモリなどの半導体メモリを使用することができる。
補助記憶装置106は、監視システムが行動履歴の算出や行動履歴のデータの補間処理を行うためのプログラムや監視プログラムを格納するプログラム格納領域を有する。補助記憶装置106によって、図1で説明した記憶部16が実現される。補助記憶装置106は、センサ105により計測されたユーザの生体情報を記憶する記憶領域、さらには、例えば、上述したデータやプログラムやなどをバックアップするためのバックアップ領域などを有していてもよい。
時計107は、コンピュータに内蔵されている内部時計などで構成され、時刻を計時する。あるいは時計107は、図示されないタイムサーバから時刻情報を取得してもよい。
入出力I/O108は、外部機器からの信号を入力したり、外部機器へ信号を出力したりするI/O端子により構成される。
表示装置109は、液晶ディスプレイなどによって実現される。表示装置109によって、図1の提示部17が実現される。
[監視方法]
次に、上述した構成を有する監視システムの動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。以下において、記憶部16には、ユーザ情報(例えば、ユーザの氏名、患者IDなど)と、ユーザに割り当てられているウェアラブルデバイスに固有の識別情報(例えば、MACアドレス、IPアドレスなど)とが関連付けて記憶されているものとする。また、記憶部16には、施設内の固定位置に配置されているポイントや中継端末装置300などの固有の識別情報(例えば、MACアドレス、IPアドレスなど)と、配置位置を示す情報(例えば、「食堂」「玄関」の名称など)とが、互いに関連付けて記憶されているものとする。
図3の示すように、まず、第1取得部10は、ユーザに固有の識別情報を取得する(ステップS1)。例えば、第1取得部10は、ユーザに装着されているウェアラブルデバイスに割り当てられている固有の識別情報を取得する。
次に、第2取得部11は、ユーザの位置情報を取得する(ステップS2)。例えば、第2取得部11は、ユーザが着用するウェアラブルデバイスと通信を確立した施設内のポイントやIoTゲートから、これらのデバイスに割り当てられている固有の識別情報を取得する。また、第2取得部11は、一定の周期で、ユーザの位置情報を取得することができる。
次に、ユーザ特定部12は、第1取得部10によって取得されたユーザの識別情報から、ユーザを特定する(ステップS3)。次に、位置特定部13は、第2取得部11によって取得された位置情報から、ユーザの位置を特定する(ステップS4)。ユーザ特定部12および位置特定部13は、記憶部16に予め記憶されている情報からユーザおよびユーザの位置を特定する。
次に、行動履歴算出部14は、ユーザの行動履歴を求める(ステップS5)。例えば、行動履歴算出部14は、特定された施設内の位置にユーザが滞在した頻度(回数)および滞在期間を算出する。
次に、行動履歴算出部14が算出した行動履歴に欠損期間が含まれる場合には(ステップS6:YES)、補間部15は補間処理を行う(ステップS7)。より詳細には、補間部15は行動履歴に欠損期間があることを検出し、欠損期間の直前にステップS4で特定されたユーザの位置と、欠損期間の直後にステップS4で特定されたユーザの位置とが同じである場合に、欠損期間におけるユーザの位置情報が欠損期間の直前および直後の位置情報と同じであるとみなす。
その後、提示部17は、補間部15によって補間された行動履歴を、例えば、表示装置109の表示画面などに表示させる(ステップS8)。一方において、ステップS6で行動履歴における欠損期間が検出されなかった場合には(ステップS6:NO)、補間部15による補間処理は実行されず、ステップS5で求められたユーザの行動履歴が提示部17によって提示される(ステップS8)。このとき、提示部17は、ユーザの行動履歴にとともに、センサ105で計測されたユーザの心拍数などを提示することができる。
図4は、本実施の形態に係る補間部15による補間処理の効果を示すグラフである。図4中の左側の棒グラフは、一定期間における行動履歴に生ずるデータの欠損件数を示しており、約1000件程度のデータの欠損が断続的に発生している。一方、図4中の右側の棒グラフは、同じ期間において、補間部15が5分以下の期間のデータの欠損に対して補間を実施した場合の補間処理の件数を示している。このことから、監視システムが補間部15を備えることで、約300件程度のデータが補間処理により改善していることがわかる。このように、本実施の形態に係る監視システムは補間部15を有することで、より信頼性の高いユーザの行動履歴を求めることができる。
[監視システムの具体的な構成]
次に、上述した構成を有する監視システムの具体的な構成例について、図5および図6を参照して説明する。監視システムは、例えば、図5に示すように、例えば、リハビリを行うユーザに装着されるセンサ端末装置200と、中継端末装置300と、外部端末装置400とを備える。
センサ端末装置200は、ウェアラブルデバイスなどで構成され、ユーザに装着されてリハビリ施設などの施設内をユーザとともに移動する。センサ端末装置200は、固有の識別情報を有し、センサ端末装置200の識別情報により、どのユーザであるかが特定可能となる。
中継端末装置300は、例えば、スマートフォンやタブレット端末、ノートパソコン、Raspberry Pi(登録商標)、OpenBlocks(登録商標)に代表される小型コンピュータなどを用いることができる。中継端末装置300は、監視対象の施設内の固定位置に配置されている。施設内には、複数の中継端末装置300が予め配置されている。
中継端末装置300は独自の通信エリアを有し、ユーザに装着されたセンサ端末装置200が中継端末装置300の通信エリアに入ると、予め通信が許可されたセンサ端末装置200は、中継端末装置300との無線通信を行うことができる。中継端末装置300に固有の識別情報と施設内における中継端末装置300の配置位置を示す位置情報とは予め対応付けて登録されている。中継端末装置300の識別情報により、ユーザの位置情報が特定可能となる。
中継端末装置300は、図5に示すように、施設内の部屋の天井や壁に配置される。また、本実施の形態では、中継端末装置300の通信エリアを施設内における一点の位置として扱うものとする。
外部端末装置400としては、中継端末装置300と同様に、例えば、スマートフォンやタブレット端末、ノートパソコン、Raspberry Pi(登録商標)、OpenBlocks(登録商標)に代表される小型コンピュータなどが用いられる。
外部端末装置400は、図1で説明した監視システムの各機能を備え、中継端末装置300と有線通信または無線通信を行う。
[センサ端末装置の構成]
センサ端末装置200は、図6に示すように、センサ201、センサデータ取得部202、記憶部203、および送信部204を備える。センサ端末装置200は、例えば、ユーザの体の体幹に配置されて監視対象の施設内をユーザとともに移動する。センサ端末装置200は、中継端末装置300の通信エリア内に入ると、中継端末装置300との無線通信を確立し、センサ端末装置200に割り当てられているMACアドレス、IPアドレスなどの固有の識別情報を送信する。
センサ201は、例えば、心電計や3軸加速度センサなどで実現される。センサ201が備える加速度センサの3軸は、例えば、図5に示すように、X軸は体の左右方向、Y軸は体の前後方向、Z軸は体の上下方向に平行に設けられる。センサ201は、図2で説明したセンサ105に対応する。
センサデータ取得部202は、センサ201によって計測されたユーザの生体情報を取得する。より詳細には、センサデータ取得部202は、取得した心電位や加速度などのノイズの除去やサンプリング処理を行い、デジタル信号の心電波形、心拍数、加速度の時系列を求める。
記憶部203は、センサ201によって計測されたユーザの生体情報の時系列データを記憶する。また、記憶部203には、自装置の識別情報が格納されている。記憶部203は、記憶部16(図1)に対応する。
送信部204は、記憶部203に記憶されているユーザの心拍数などの生体情報と自装置の識別情報(第1識別情報)とを、通信エリア内の中継端末装置300に送信する。送信部204は、例えば、LTE、3G、4G、5G、無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)、Bluetooth Low Energy等の無線データ通信規格に対応した無線通信を行うための通信回路を備える。
[中継端末装置の構成]
中継端末装置300は、受信部301、記憶部302、および送信部303を備える。中継端末装置300は、センサ端末装置200から受信した、センサ端末装置200の識別情報とセンサ端末装置200で計測されたユーザの生体情報、および中継端末装置300の識別情報(第2識別情報)を、通信ネットワークNWを介して、外部端末装置400へ送信する。
受信部301は、通信ネットワークNWを介してセンサ端末装置200からセンサ端末装置200の識別情報を受信する。
記憶部302は、受信部301が受信したセンサ端末装置200の識別情報を記憶する。また、記憶部302は、センサ端末装置200が計測したユーザの生体情報を一時的に記憶する。記憶部302は、自装置に固有の識別情報を記憶している。
送信部303は、センサ端末装置200から受信したデバイスの識別情報および中継端末装置300の識別情報を通信ネットワークNWを介して外部端末装置400へ送信する。なお、送信部303は、センサ端末装置200で計測されたユーザの生体情報を送信することもできる。
[外部端末装置の構成]
外部端末装置400は、受信部401、データ解析部402、記憶部403、および提示部404を備える。外部端末装置400は、ユーザの行動履歴を求めて提示する。なお、図6のデータ解析部402は、図1で説明した第1取得部10、第2取得部11、ユーザ特定部12、位置特定部13、行動履歴算出部14、および補間部15を備える。
外部端末装置400は、例えば、ユーザのリハビリや処置などのケアを担当する医療スタッフや介護スタッフなどによって用いられる。
受信部401は、通信ネットワークNWを介して中継端末装置300から、センサ端末装置200の識別情報と中継端末装置300の識別情報とを受信する。受信部401は、さらにセンサ端末装置200で計測されたユーザの生体情報を受信することもできる。
データ解析部402は、センサ端末装置200の識別情報と中継端末装置300の識別情報とから、ユーザの行動履歴を求め、行動履歴に欠損期間を検出した場合には、欠損期間の直前および直後の中継端末装置300の識別情報から行動履歴のデータを補間する。
記憶部403には、図1で説明した記憶部16に対応し、ユーザ情報とセンサ端末装置200の識別情報とが関連付けて記憶されている。また、記憶部403には、中継端末装置300の識別情報と、中継端末装置300が配置されている施設内での配置位置を示す情報とが関連付けて記憶されている。
提示部404は、図1で説明した提示部17に対応する。提示部404は、ユーザごとの行動履歴およびセンサ端末装置200で計測されたユーザの生体情報を表示画面に表示することができる。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る監視システムによれば、ユーザを識別するセンサ端末装置200の識別情報と、ユーザの位置情報を示す中継端末装置300の識別情報とから、ユーザの行動履歴を求める。また、監視システムは、ユーザの行動履歴の時系列に欠損期間が含まれる場合に、欠損期間の直前および直後のユーザの位置情報からユーザの行動履歴を補間する。
そのため、ユーザの行動履歴を把握できるだけでなく、データに欠損期間が含まれていても、補間処理を行うことにより、正確な行動履歴を求めることができる。その結果として、ユーザに対してより具体的で適切な生活改善のアドバイスを行うことが可能となる。
例えば、ユーザが、1日のうちの日中のほとんどの時間を、同じ位置で過ごしていることがユーザの行動履歴から判明した場合、医療スタッフなどは、ユーザの活動量の増加を促すために、ユーザに対して施設内の特定の位置まで歩行することをアドバイスすることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、上述した第1の実施の形態と同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1の実施の形態では、ユーザの施設内での位置情報を取得して、ユーザの識別情報と位置情報とから、ユーザの行動履歴を求める場合について説明した。これに対し、第2の実施の形態では、ユーザの施設内での位置情報に対して位置情報の属性を示すメタデータを付与し、位置情報の共通の属性に基づいて、ユーザの行動履歴を求める。
[監視システムの機能ブロック]
図7は、第2の実施の形態に係る監視システムの構成を示すブロック図である。監視システムは、第1取得部10、第2取得部11、ユーザ特定部12、位置特定部13、行動履歴算出部14、補間部15、記憶部16、提示部17、およびメタデータ付与部18を備える。本実施の形態に係る監視システムは、メタデータ付与部18を備える点において、第1の実施の形態と異なる。以下、第1の実施の形態と異なる構成を中心に説明する。
メタデータ付与部18は、第2取得部11で取得されたユーザの位置情報に対して、その位置情報を表す属性を記述したメタデータを付与する。
ここで、図8を参照してメタデータの例について説明する。なお、図8では、監視システムが、図5で説明したセンサ端末装置200と、中継端末装置300と、外部端末装置400とを備える構成例を用いて説明する。
図8に示すように、例えば、3台の中継端末装置300が比較的広い食堂エリアをカバーできるように互いに一定の間隔をもって配置されている。中継端末装置300のそれぞれは、固有の識別情報を有し、それぞれ「食堂」全体における、より詳細な位置を示す「食堂1」、「食堂2」および「食堂3」を識別する。
例えば、ユーザの行動履歴として、単にユーザが食堂にいた期間や頻度を把握したい場合には、図8に示すように食堂内の詳細な位置を識別する識別情報は、食堂の位置のみを識別する観点からは価値を有さない。このため、メタデータ付与部18は、ユーザの行動履歴を求めるうえで、位置情報を示す識別情報に共通の属性がある場合には、第2取得部11が取得した位置情報に対してメタデータを付与する。図8の例では、共通の属性として3つの位置情報に対して「食堂」という属性を付与する。
メタデータ付与部18が、ユーザの位置情報に対してメタデータを付与する方法としては、クラスタリングなどのアルゴリズムを用いることができる。あるいは、メタデータ付与部18は、図示されない入力装置が受け付けた外部からの操作入力に応じて、第2取得部11で取得された位置情報に対してメタデータを付与することもできる。
行動履歴算出部14は、第1取得部10で取得されたユーザに固有の識別情報と第2取得部11で取得されたユーザの位置情報に対して付与されたメタデータとに基づいて、ユーザの行動履歴を求める。図8の例を用いると、第2取得部11が、「食堂1」「食堂2」「食堂3」の何れの位置情報を取得した場合であっても、これらに付与されたメタデータ「食堂」に基づいてユーザの「食堂」での滞在期間や滞在頻度が求められる。
補間部15は、ユーザの行動履歴の時系列に欠損期間が検出された場合において、欠損期間の直前および直後の位置情報に付与されたメタデータが一致する場合には、そのメタデータの値を用いて、ユーザの行動履歴を補間する。上記の例によれば、欠損期間の直前の位置情報が「食堂1」で直後の位置情報が「食堂3」であっても、これらの付与されたメタデータ「食堂」は一致する。そのため、欠損期間においてユーザは「食堂」にいたとみなすことができる。
図9は、本実施の形態に係る補間部15の効果を説明するための図である。図9の左側の棒グラフは、補間処理を実行しなかった場合の一定期間における行動履歴のデータに含まれる欠損の発生件数を示し、1000件程度のデータ欠損が生じていることが示されている。図9中の真ん中の棒グラフは、第1の実施の形態に係る補間部15による効果を示している。図9の真ん中の棒グラフは、より詳細な位置情報に基づいて同様の期間にわたって、5分以下の期間で生じた欠損に対して補間処理を行った場合の行動履歴の補間処理の件数を示しており、300件程度の行動履歴のデータが補間処理により改善している。
図9の右側の棒グラフは、位置情報のメタデータに基づいて、5分以下の期間で生じた行動履歴のデータの欠損に対して補間処理を実施した場合の行動履歴の補間処理の件数を示しており、400件以上の行動履歴のデータが補間処理により改善している。図9に示すように、位置情報に付与されたメタデータに基づいて補間処理を行う場合には、より正確なユーザの行動履歴が求められることがわかる。
図9では、5分以下の期間で生じたデータの欠損に対して補間処理を実施した場合について示しているが、補間部15は、例えば、ユーザの行動履歴の欠損期間の長さに基づいて補間の実施の有無を場合分けしてもよい。例えば、行動履歴に含まれる欠損期間が比較的長い場合は、ユーザが意図的に中継端末装置300がカバーする通信エリアの外に出た(例えば、外出したなど)の可能性がある。
そのため、ユーザの日常の生活や活動量のレベルに応じた長さの欠損期間を検出し、行動履歴の補間処理を行うことで、補間処理で誤った行動履歴を生成してしまうことを防止する。例えば、図10に示す補間処理の件数と欠損期間の長さとの関係から、補間部15が補間処理の対象とする欠損期間を決定することができる。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、ユーザの位置情報に対して、位置情報に共通する属性を表すメタデータを付与し、位置情報のメタデータに基づいて、ユーザの行動履歴の算出および補間処理を行う。そのため、ユーザの日常生活における行動履歴をより正確に把握することが可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、上述した第1および第2の実施の形態と同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1および第2の実施の形態では、ユーザの行動履歴の時系列を求めて、ユーザに装着されたセンサ105で計測された心拍数などをユーザの行動履歴とともに提示する場合について説明した。これに対して、第3の実施の形態では、センサ105で計測されたユーザの生体情報と、ユーザの行動履歴とに基づいて、ユーザが行う特定の活動を推定する。
[監視システムの機能ブロック]
図11は、本実施の形態に係る監視システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る監視システムは、センサ105からセンサデータを取得する第3取得部19およびユーザの活動を推定する推定部20をさらに備える点において第1および第2の実施の形態と異なる。以下、第1および第2の実施の形態と異なる構成を中心に説明する。
監視システムは、図11に示すように、第1取得部10、第2取得部11、ユーザ特定部12、位置特定部13、行動履歴算出部14、補間部15、記憶部16、提示部17、メタデータ付与部18、第3取得部19、および推定部20を備える。
第3取得部19は、例えば3軸加速度センサや心拍計などで構成されるセンサ105から、ユーザの生体情報を取得する。生体情報には、ユーザの心拍数や血圧などの生理情報や、ユーザの加速度や角速度などの物理情報が含まれる。第3取得部19は、取得したアナログ信号を所定のサンプリングレートでデジタル信号に変換する。また、第3取得部19は、必要に応じて加速度信号や心電信号などのノイズの除去、増幅などの公知の信号処理を行うことができる。
推定部20は、第3取得部19で取得されたユーザの生体情報と、行動履歴算出部14によって求められたユーザの行動履歴とに基づいて、ユーザが行う特定の活動を推定する。
例えば、センサ105として心拍計や加速度センサを用いた場合、行動履歴算出部14によって求められた行動履歴からある期間のユーザの位置が、例えば、施設内のリビングであった場合において、ユーザの心拍数が予め定められたしきい値(例えば、120[bpm])を超え、その状態が5分以上続いたとする。一般にリビングではユーザが安静に過ごすことが多いと考えられるが、例えば、病院や介護現場であれば、ユーザがむしろ何らかの運動などのエクササイズを実行していると認識された方が自然である。例えば、ユーザがリビングで自主トレーニングやレクリエーション活動を行っていると考えることも可能である。
そのため、記憶部16において、特定のユーザの活動、例えば「運動」のメタデータを予め格納する。記憶部16は、例えば、施設内の位置(例えば、リビング)と、心拍数のしきい値(120[bpm])と、その位置での心拍数がしきい値を超えた状態の継続時間(例えば、5[分])とを互いに関連付けて記憶することができる。特定のユーザの活動は、「運動」だけでなく、「睡眠」や「運動」をさらに分類した「歩行」など所望とされるユーザの活動についてのメタデータを生成し、事前に記憶部16に格納することができる。
推定部20は、記憶部16を参照して、ユーザの行動履歴と、ユーザの生体情報とから、「運動」など特定の活動が発生したこと、特定の活動が発生した期間、および発生頻度を推定する。上記の具体例を用いると、推定部20は、ユーザの行動履歴から、ユーザがリビングに滞在中に、心拍数が120[bpm]を超えた期間が6分である場合に、ユーザはリビングで1回6分の「運動」を行ったと推定する。
提示部17は、推定部20による推定結果を例えば、表示装置109の表示画面に表示させる。
[監視方法]
次に、上述した構成を有する監視システムの動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。以下において、記憶部16には、ユーザ情報(例えば、ユーザの氏名、患者IDなど)と、ユーザが装着するウェアラブルデバイスが備える固有の識別情報(例えば、MACアドレス、IPアドレスなど)とが登録されている。
また、記憶部16には、施設内の固定位置に配置されているポイントや中継端末装置300などの識別情報(例えば、MACアドレス、IPアドレスなど)と、配置位置を示す情報(例えば、「食堂」「リビング」の名称など)とは、互いに関連付けて記憶されている。さらに、記憶部16には、ユーザの特定の活動、例えば、「運動」の発生を示す情報として、位置情報(「リビング」など)と、ユーザの生体情報(例えば、心拍数)に対して設定されたしきい値(例えば、120[bpm]を5分以上)などの条件とが関連付けて記憶されている。記憶部16は、位置情報に応じて、心拍数などの生体情報に対して異なるしきい値を記憶することができる。
まず、心拍計および3軸加速度センサで構成されるセンサ105がユーザに装着されて、ユーザの心拍数および3軸の加速度の計測が開始されると以下の処理が実行される。
まず、第3取得部19は、センサ105からユーザの生体情報を取得する(ステップS10)。第3取得部19は、取得したユーザの心拍数や3軸加速度の生体情報の信号処理を行い、生体情報の時系列を出力する。
次に、第1取得部10は、ユーザに固有の識別情報を取得する(ステップS11)。その後、第2取得部11は、ユーザの位置情報を取得する(ステップS12)。例えば、第2取得部11は、予め設定されている周期で、ユーザの位置情報を取得することができる。
次に、ユーザ特定部12は、第1取得部10によって取得されたユーザの識別情報から、ユーザを特定する(ステップS13)。次に、位置特定部13は、第2取得部11によって取得された位置情報から、ユーザの位置を特定する(ステップS14)。
次に、行動履歴算出部14は、ユーザの行動履歴を求める(ステップS15)。より詳細には、行動履歴算出部14は、施設内の特定された位置にユーザが滞在した頻度および滞在期間を算出する。
その後、推定部20は、ステップS15で求められたユーザの行動履歴と、ステップS10で取得されたユーザの生体情報とに基づいてユーザが行う特定の活動を推定する(ステップS16)。推定部20は、例えば、ユーザがリビングに滞在していた期間に、心拍数がしきい値(120[bpm])を超えた期間が5分検出された場合に、ユーザが特定の活動である「運動」を行ったと推定する。このように、推定部20は、ユーザが1回5分の「運動」を行ったという推定結果を出力する。
推定部20は、心拍数などの生体情報だけでなく、例えば、3軸加速度センサで計測されたユーザの加速度に基づいてユーザが特定の活動を行ったことを推定することもできる。以下、ユーザの加速度とユーザの行動履歴とに基づいてユーザが特定の活動を行ったことを推定する場合を例に挙げて説明する。
推定部20は、第3取得部19が3軸加速度センサを含むセンサ105から取得したユーザの3軸の加速度振幅の単位時間当たりの平均値や標準偏差、または3軸の加速度値のノルムを体動として求め、これらの値が、設定されたしきい値を超えた場合に、例えば、ユーザが「運動」を行っていることを推定する。この場合、記憶部16には、施設内の位置情報と、ユーザの体動の大きさと、推定される活動、例えば、「運動」あるいは、「運動」をさらに分類した活動とが関連付けて記憶されている。例えば、「運動」を体動の大きさでレベル分けした、「軽度の運動」、「中程度の運動」、および「激しい運動」などを用いることができる。
また、同じ大きさの体動が算出された場合であっても、ユーザがリハビリ室にいる場合と、洗面室にいる場合とでは、実際に発生したユーザの活動は異なる場合がある。例えば、ユーザの行動履歴からユーザの位置がリハビリ室である場合に体動の値から「激しい運動」と推定される場合であっても、ユーザの位置が洗面室である場合には、「転倒の可能性」と推定することができる。
例えば、図13は、測定時間でのユーザの体動の大きさ[G]を示している。図13の例ではユーザがベッドで横になっている間に生じたユーザの活動に対応する体動が示されている。図13の例では、寝返りは1.5[G]程度の体動、ベッドからの転落は5[G]程度の体動が計測されている。例えば、ユーザが病室で就寝中に、5[G]を超える体動が、1回発生したような場合には、「運動」に相当する体動が発生していたとしても、自らの意思による「運動」ではなく、ベッドからの転落など、ユーザの意に反した運動が発生したことが推定される。
このように、推定部20は、ユーザの位置情報と、体動の大きさとに基づいて、ユーザが特定の活動を行ったことおよびその頻度や期間を推定する。また、推定部20は、時計107で計時された時刻情報をさらに用いて、夜間と昼間とでのユーザの生活を考慮した推定を行ってもよい。
また、別の例を挙げると、推定部20は、ユーザの3軸の加速度から、ユーザの姿勢を算出し、ユーザの行動履歴と、姿勢の変化とから、ユーザが特定の活動を行っていることを推定できる。より詳細には、センサ105は、図5で示すように互いに直交するXYZ軸の3方向の加速度を計測する。第3取得部19は、センサ105で計測された加速度を、例えば、25Hzのサンプリングレートで取得し、加速度の時系列を得る。
推定部20は、第3取得部19で取得されたユーザの3軸の加速度から、ユーザの姿勢を算出する。より具体的には、推定部20は、ユーザの加速度から、ユーザの上体の傾斜の角度を求める。推定部20は、例えば、参考文献1(国際公開第2018/139398号)に開示されているように、加速度の重力加速度に対するセンサ105の傾きθ、φ[degree]を算出する。ここで、θ(-90≦θ<270)は、鉛直方向に対するセンサ105のZ軸の傾き、φ(-90≦φ<270)は鉛直方向に対するセンサ105のX軸の傾きである。
Figure 0007294449000001
Ax、Ay、Azは、それぞれセンサ105で計測されたX,Y,Z軸方向の加速度であり、単位は重力加速度G(1.0G≒9.8m/s)である。式(1)と式(2)では、センサ105で計測されたX,Y,Z軸方向の加速度の合成ベクトルの大きさであるノルムに対する単軸の計測値の比を求め、さらにコサインの逆関数を求めることで、センサ105(図5のセンサ端末装置200)の傾きを角度の次元をもつ値として算出している。
推定部20は、求められたセンサ105の傾きよりユーザの姿勢を決定する。例えば、推定部20は、式(1)と式(2)で算出したθ、φの値をしきい値と比較をすることで姿勢を決定する。センサ105の傾きは、センサ105を備えたセンサ端末装置200(センサ105)を身に着けたユーザの上体の傾きを反映する。
推定部20は、参考文献1に記載されているθ、φの値の範囲の場合分けにより、ユーザの姿勢を決定することができる。具体的には、ユーザの姿勢を、正立、倒立、仰向け、うつ伏せ、左半身が上、右半身が上の6通りにθ、φの値を分類することができる。例えば、推定部20は、[130≦φ≦230]かつ[-40≦θ<30]のとき、もしくは、[130≦φ≦230]かつ[140<θ<220]のとき、ユーザが仰向けの姿勢であると決定する。
また、推定部20は、[30≦θ<140]のときに、ユーザの姿勢が正立であると決定する。
あるいは、推定部20は、θ、φの値を、起床状態および臥床状態の2通りに分類して、ユーザの姿勢を決定することもできる。
図14は、ユーザの姿勢の6通りに分類した場合の姿勢の変化を示した図である。図14は、ユーザがベッドに横になって安静にしている際の姿勢の変化を示しており、「a」は、ユーザが寝返りを打った際の姿勢の変化を示している。「b」は、ユーザがベッドから転落した際の姿勢の変化を示し、「c」は、ユーザが起き上がる動作を行った場合の姿勢の変化を示している。
図14に示すように、ユーザが起き上がる動作(図14の「c」)を行うと、姿勢が仰向けから正立に遷移している。一方において、寝返り時(図14の「a」)には、仰向けからうつ伏せ、あるいは、うつ伏せから仰向けに遷移している。このことから、姿勢の変化パターンにより、寝返りや起き上がりなど、ユーザの特定の動きを区別して推定することができる。
推定部20は、ユーザの姿勢の変化が、設定された変化パターンである場合に、ユーザが特定の動作を行ったと推定する。さらに、推定部20は、ユーザの行動履歴から、ユーザが特定の位置において、一定の頻度で、ユーザの姿勢の変化が特定の姿勢の変化パターンとなった場合に、その姿勢の変化パターンに対応する特定の運動が発生したこと、およびその期間と頻度を推定する。
例えば、リハビリ室で、ユーザの姿勢が、仰向けから正立へ10回変化した場合、推定部20は、リハビリ室で「リハビリ運動」を行っていると推定し、さらに姿勢の変化が生じた期間と頻度とを出力することができる。
このように、推定部20は、ユーザの生体情報と、ユーザの位置情報とに基づいて、ユーザが特定の活動を行ったことを推定する。
図15は、本実施の形態に係る監視システムの全体を示す図であり、ユーザに装着されるウェアラブルデバイスで実現されるセンサ端末装置200と、中継端末装置300と、外部端末装置400とを備える。中継端末装置300は、センサ端末装置200からユーザの生体情報およびセンサ端末装置200に固有の識別情報を受信し、外部端末装置400へ送信する。外部端末装置400は、中継端末装置300から、中継端末装置300の識別情報と、ユーザの生体情報と、センサ端末装置200の識別情報とを通信ネットワークNWを介して受信し、ユーザの行動履歴およびユーザの活動を推定する。
外部端末装置400で推定された特定の活動、およびユーザの行動履歴は、例えば、外部のスマートスピーカやスマートフォンなどの通信端末装置に提示することができる。図15に示すように、医療施設や介護施設において、ユーザの処置やケアを担当する医療スタッフや介護スタッフは、推定されたユーザの活動、および行動履歴を把握することができる。推定されたユーザの活動およびユーザの行動履歴から、医療スタッフや介護スタッフは、ユーザの活動量の増加を図る場合などに、生活改善の指導をより具体的かつ適切に行うことができる。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、センサ105で計測されたユーザの生体情報と、ユーザの行動履歴とに基づいて、ユーザが特定の活動を行ったことを推定する。例えば、リハビリ室など、特定の活動が行われる部屋などにユーザが滞在する場合に、発生する可能性のより高い特定の活動が発生したことを推定できるだけでなく、本来運動などが行われない場所でも、ユーザが運動などの特定の活動を行っていることを推定できる。
なお、上述した第3の実施の形態においても、補間部15によって行動履歴の補間処理を行うことができる。さらに、メタデータ付与部18によって位置情報に付与されたメタデータに基づいて行動履歴を求めることができる。
また、説明した実施の形態では、センサ端末装置200が1台設けられている場合を図示して説明した。しかし、ユーザの数は、複数であってもよい。
以上、本発明の監視システム、監視方法、および監視プログラムにおける実施の形態について説明したが、本発明は説明した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に記載した発明の範囲において当業者が想定し得る各種の変形を行うことが可能である。例えば、説明した第1から第3の実施の形態はそれぞれ組み合わせて実施することが可能である。また、監視方法の各ステップの順序は上記説明した順序に限られない。
10…第1取得部、11…第2取得部、12…ユーザ特定部、13…位置特定部、14…行動履歴算出部、15…補間部、16、203、302、403…記憶部、17、404…提示部、データ解析部、12、304…撮像制御部、13、402…撮像データ取得部、101…バス、102…プロセッサ、103…主記憶装置、104…通信I/F、105、201…センサ、106…補助記憶装置、107…時計、108…入出力I/O、109…表示装置、200…センサ端末装置、202…センサデータ取得部、300…中継端末装置、400…外部端末装置、204、303、404…送信部、301、401…受信部、402…データ解析部。

Claims (7)

  1. ユーザに固有の識別情報を取得する第1取得部と、
    前記ユーザの位置情報を取得する第2取得部と、
    前記位置情報に対して、前記位置情報を表す属性を記述したメタデータを付与するメタデータ付与部と、
    前記第1取得部によって取得された前記ユーザの前記識別情報と、前記第2取得部によって取得された前記位置情報に付与された前記メタデータとに基づいて、前記ユーザの行動履歴を求める算出部と、
    前記算出部によって算出された前記ユーザの前記行動履歴を提示する提示部と
    を備え、
    前記行動履歴は、前記ユーザが前記位置情報で示される位置に滞在した期間および滞在した頻度のうちの少なくともいずれかを含む
    ことを特徴とする監視システム。
  2. 請求項1に記載の監視システムにおいて、
    前記算出部が求めた前記ユーザの前記行動履歴に、データの欠損期間が含まれる場合において、前記欠損期間の直前および直後の前記ユーザの前記位置情報が一致する場合に、その一致する前記位置情報に基づいて、前記欠損期間が含まれる前記ユーザの前記行動履歴を補間する補間部をさらに備え、
    前記提示部は、前記補間部によって補間された前記ユーザの前記行動履歴を提示する
    ことを特徴とする監視システム。
  3. 請求項1または2に記載の監視システムにおいて、
    前記ユーザの生体情報を取得するセンサデータ取得部と、
    取得された前記生体情報と、前記ユーザの前記行動履歴とに基づいて、前記ユーザが行う特定の活動を推定する推定部と
    をさらに備え、
    前記提示部は、前記推定部による推定結果を提示する
    ことを特徴とする監視システム。
  4. ユーザに装着され、自装置に固有の識別情報である第1識別情報を外部へ出力するセンサ端末装置と、
    エリア内の所定位置に配置され、前記センサ端末装置から出力された前記第1識別情報を受信し、前記第1識別情報と自装置に固有の識別情報である第2識別情報とを外部へ出力する中継端末装置と、
    前記中継端末装置から出力された、前記第1識別情報および前記第2識別情報を受信し、記憶装置に記憶させる外部端末装置と
    を備え、
    前記外部端末装置は、
    前記ユーザに固有の識別情報として前記第1識別情報を取得する第1取得部と、
    前記ユーザの位置情報として前記第2識別情報を取得する第2取得部と、
    前記位置情報に対して、前記位置情報を表す属性を記述したメタデータを付与するメタデータ付与部と、
    前記第1取得部によって取得された前記ユーザの前記識別情報と、前記第2取得部によって取得された前記位置情報に付与された前記メタデータとに基づいて、前記ユーザの行動履歴を求める算出部と、
    前記算出部によって求められた前記ユーザの前記行動履歴を提示する提示部と
    を備え、
    前記行動履歴は、前記ユーザが前記位置情報で示される位置に滞在した期間および滞在した頻度のうちの少なくともいずれかを含む
    ことを特徴とする監視システム。
  5. プロセッサと記憶装置とを備えたコンピュータによってユーザの行動履歴を把握する監視方法であって、
    ユーザに固有の識別情報を取得する第1ステップと、
    前記ユーザの位置情報を取得する第2ステップと、
    前記第2ステップで取得された前記位置情報に対して、前記位置情報を表す属性を記述したメタデータを付与し、前記第1ステップで取得された前記ユーザの前記識別情報と、前記第2ステップで取得された前記位置情報に付与された前記メタデータとに基づいて、前記ユーザの行動履歴を求める第3ステップと、
    前記第3ステップで算出された前記ユーザの前記行動履歴を提示する第4ステップとを、前記記憶装置に記憶されたプログラムに従って前記プロセッサに実行させ、
    前記行動履歴は、前記ユーザが前記位置情報で示される位置に滞在した期間および滞在した頻度のうちの少なくともいずれかを含む
    ことを特徴とする監視方法。
  6. 請求項に記載の監視方法において、
    前記第3ステップで求められた前記ユーザの前記行動履歴に、データの欠損期間が含まれる場合において、前記欠損期間の直前および直後の前記ユーザの前記位置情報が一致する場合に、その一致する前記位置情報に基づいて、前記欠損期間が含まれる前記ユーザの前記行動履歴を補間する第5ステップを、前記記憶装置に記憶されたプログラムに従って前記プロセッサに実行させ、
    前記第4ステップは、前記第5ステップで補間された前記ユーザの前記行動履歴を提示する
    ことを特徴とする監視方法。
  7. コンピュータに、
    請求項または請求項に記載の監視方法を実行させるための監視プログラム。
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