JP7293975B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents
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このような画像形成装置にあっては、ログ保存領域を節約するために、機器に関する使用状態の測定値を監視して、当該測定値が所定の基準値を超える機能に関する情報だけ保存する技術が設けられている。
特許文献1には、ログ保存領域を節約するために、機器に関する使用状態の測定値を監視して当該測定値が所定の基準値を超える機能に関する情報だけ保存する構成が開示されている。
しかしながら、画像形成装置の多機能化に伴い、ユーザごとに障害が発生する機能の利用頻度や箇所(障害が発生する機器)が異なるため、予めモジュール又はオペレーションシステム内に準備しておいた機能に係わるログ情報では、不具合を解消するのに必要なログ情報が不足するといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、従来技術とは異なる構成により、ユーザの利用状況に応じて、実際に障害や不具合が発生している機能を実現するモジュール又はオペレーションシステムからログ情報を取得することにある。
本発明は、従来技術とは異なる構成により、ユーザの利用状況に応じて、実際に障害や不具合が発生している機能を実現するモジュール又はオペレーションシステムからログ情報を取得するために、以下の構成を有する。
上記の本発明の特徴に関して、以下、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の画像形成装置のハードウェア構成について説明する図である。
画像形成装置(情報処理装置)100は、コントローラ101と、画像形成部111を備え、ネットワーク115を介して外部装置114と接続されている。
ROM104は、CPU102が実行するプログラムが格納される不揮発性メモリであり、RAM105上に展開してCPU102によって実行される。
RAM105は、CPU102の作業用領域として使用される揮発性メモリである。
操作部108は、ユーザの操作情報の入力受け付けと、ユーザへの情報表示の機能を果たす。
画像形成部111は、プロッタ部112とスキャナ部113を備えている。
プロッタ部112は、コントローラ101からの画像処理結果の画像データに基づく画像を印刷出力する機能を果たす。
外部装置114は、印刷指示や画像形成装置の制御を行う機能を果たす。
図2は、本発明の第1実施形態に係わる画像形成装置のソフトウェア構成について説明する図である。
コントローラ101上では、BIOS/モニタプログラム200がオペレーションシステムOS201を起動し、オペレーションシステムOS201上では、コピーアプリ202、プリンタアプリ203、スキャナアプリ204、FAXアプリ205など複数のアプリケーションが並列に実行される。
図3は、本発明の第2実施形態に係わる画像形成装置のソフトウェア構成について説明する図である。
ログ管理モジュール206は、機器構成情報及び動作履歴に基づいて、新たにログ情報の取得が必要な機能及び箇所を特定する追加ログ特定部210を備えている。
追加ログ特定部210は、主電源のオン操作、又はオフ操作を行うことで、新たに取得するログ情報の取得機能を無効化する。
追加ログ特定部210は、新たに取得するログ情報の優先度を、取得対象となる機能を構成するソースファイル及び関数レベルを用いて設定する。
図4は、本発明の第1実施形態に係わる画像形成装置の機器の動作履歴からログ情報を拡張して保存する処理の概略動作フローチャートである。
ステップS9では、ログ管理モジュール206は、定期的にメモリ上に出力されているログ情報をログ保存部209に保存する。
図5は、本発明の第1実施形態に係わる画像形成装置の機器の動作履歴からログ情報を拡張して保存する処理の詳細動作フローチャートである。
ステップS23では、状態監視部207は、取得した機器構成情報及び動作履歴に基づいて、保存対象とするログ情報の機能を判断する。
ステップS27では、状態監視部207は、ログ情報拡張部208へ選択したソフトウェア、又はデバイスを通知する。
ステップS31では、ログ保存部209は、ログ情報拡張部208より充当されたモジュール又はオペレーションシステムOSがメモリ上に書き出していたログ情報を定期的に記録する。
図6は、本発明の第2実施形態に係わる画像形成装置の追加ログ特定部の動作フローチャートである。
ステップS43では、状態監視部207は、機器構成情報及び動作履歴を取得する。
ステップS45では、追加ログ特定部210は、追加取得するログ情報の量の目安、優先度、及び上限値を予め決めておき、追加取得するログ情報の目安が上限値を超過したかを判断する。上限値を超過ない場合は(ステップS45でNOのルート)、ステップS43に戻り、上限値を超過した場合は(ステップS45でYESのルート)、ステップS47に進む。
ステップS49では、主電源のオン/オフを判断し、オフの時は(ステップS49でYESのルート)ステップS51へ進む。
ステップS51では、主電源をオフすることで、追加取得するログ情報の取得機能を無効化する。
図7は、本発明の第1実施形態に係わる画像形成装置のエラー番号に関連するモジュール対応表について説明する図である。
エラー番号(欄)301には、「sc-xxx」、「sc-yyy」、「sc-zzz」等が付与されている。
発生頻度(欄)302には、「高」、「中」、「低」と発生頻度が高い順にランク付けされている。
構成モジュール(欄)303には、アプリの種類と、対応するOSドライバの名を記載している。
同じく、エラー番号「sc-yyy」の発生頻度は「中」であり、その時の構成モジュールは、「スキャナアプリ:yyy処理、OS:yyyドライバ」となり、エラー番号「sc-zzz」の発生頻度は「低」であり、その時の構成モジュールは、「FAXアプリ:zzz処理、OS:zzzドライバ」となる。
図8は、本発明の第1実施形態に係わる画像形成装置のモジュールに対するライブパッチ管理表について説明する図である。
モジュール401には、各アプリの処理の種類が記載されている。
Patchファイル402には、各アプリの処理に対応するPatchファイル名が記載されている。
同じく、モジュール「コピーアプリ:yyy処理」のPatchファイルは「/xxx/patch/copy/yyy.so」となり、モジュール「スキャナアプリ:xxx処理」のPatchファイルは「/xxx/patch/scan/xxx.so」となる。
さらに、モジュール「OS:xxxドライバ」のPatchファイルは「/xxx/patch/kern/xxx.ko」となり、モジュール「OS:yyyドライバ」のPatchファイルは「/xxx/patch/kern/yyy.ko」となる。
ここで、パッチを適応する仕組みについて説明する。
図9は、図4のフローチャートにおける保存対象ログの初期設定動作に係わるパッチを充当する動作を説明する図であり、(a)は、カーネル(Karnel)に対する場合を説明する図であり、(b)は、ユーザプログラムに対する場合を説明する図である。
具体的には、livepatch用のカーネルモジュールを作成して、それをロードすることで行う。
このダミー関数と同名のログ取得用の関数を含んだライブラリを作成しておき、必要に応じてLD_PRELOADにてこのライブラリを読み込ませることでログ情報を取得できるようにする。
<第1態様>
第1態様の画像形成装置100(情報処理装置)は、ログ情報を管理するログ管理モジュール206を備えた画像形成装置100(情報処理装置)であって、ログ管理モジュール206は、当該画像形成装置100(情報処理装置)に係わる機器構成情報及び動作履歴に基づいて、ログ情報の管理対象となる機能が利用するソフトウェア、又はデバイスを判断する状態監視部207と、ソフトウェア、又はデバイスに対応したログ情報を取得するために必要なパッチファイルを選択して、該パッチファイルを管理対象となる機能を実現するモジュール又はオペレーションシステムに適応するログ情報拡張部208と、ログ情報拡張部208によりパッチファイルを適応されたモジュール又はオペレーションシステムがメモリ上に書き出したログ情報を定期的に記録するログ保存部209と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、当該画像形成装置100(情報処理装置)に係わる機器構成情報及び動作履歴に基づいて、ログ情報の管理対象となる機能が利用するソフトウェア、又はデバイスに対応したログ情報を取得するために必要なパッチファイルを選択して、該パッチファイルを管理対象となる機能を実現するモジュール又はオペレーションシステムに適応し、パッチファイルを適応されたモジュール又はオペレーションシステムがメモリ上に書き出したログ情報を定期的に記録する。
このような従来技術とは異なる構成により、ユーザの利用状況に応じて、該パッチファイルが、実際に障害や不具合が発生している機能を実現するモジュール又はオペレーションシステムからログ情報を取得することができる。
この結果、モジュール又はオペレーションシステムの再構築や再インストールを行う必要がなく、不具合の解消までの時間の短縮が期待できる。
第2態様の状態監視部207は、障害及びエラーが発生している機能が利用するソフトウェア、又はデバイスを選択してログ情報拡張部208に通知することを特徴とする。
本態様によれば、モジュール対応表から、障害及びエラーが発生している機能が利用するソフトウェア、又はデバイスを選択してログ情報拡張部208に通知する。
これにより、複数のログ情報から優先度の高いログ情報を選択できる。
第3態様のログ情報拡張部208は、複数の機能のそれぞれに対応してログ情報を取得するために必要なパッチファイルを表すリストを保存するリスト保存部208aを備え、管理対象となる機能に基づいて、リストから当該機能に対応するパッチファイルを選択することを特徴とする。
本態様によれば、ログ情報拡張部208は、内部にログ情報を取得するために必要なパッチファイルを表すリストを保存する。これにより、管理対象となる機能に基づいて、保存したリストから、いつでも当該機能に対応するパッチファイルを選択することができる。
第4態様のログ管理モジュール206は、機器構成情報及び動作履歴に基づいて、新たにログ情報の取得が必要な機能及び箇所を特定する追加ログ特定部210を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、機器構成情報及び動作履歴に基づいて、新たにログ情報の取得が必要な機能及び箇所を特定するので、機能の不具合を解析するのに必要な詳細情報を取得することができる。
第5態様の追加ログ特定部210は、機能に係わる使用回数と不具合の発生回数の割合に基づいて、新たにログ情報の取得が必要か否かを判断することを特徴とする。
本態様によれば、機能に係わる使用回数と不具合の発生回数の割合に基づいて、新たにログ情報の取得が必要か否かを判断するので、エラーが多い機能の不具合を解析するのに必要な詳細なログ情報を取得することができる。
第6態様の追加ログ特定部210は、新たに取得するログ情報の量の目安、優先度、及び上限値を予め決定しておき、新たに取得するログ情報の目安が上限値を超過した場合は、優先度に基づいて決定されたログ情報のみを残すことを特徴とする。
本態様によれば、新たに取得するログ情報の目安が上限値を設定して、それを超えた場合に、優先度に基づいて決定されたログ情報を残す。
これにより、追加取得するログ情報によって、もともと出力対象となっていたログ情報が保存できなくなることを防止でき、追加取得するログ情報の出力処理が増えすぎることによる機器の動作の低速化を防止することができる。
第7態様の追加ログ特定部210は、主電源のオン操作、又はオフ操作を行うことで、新たに取得するログ情報の取得機能を無効化することを特徴とする。
本態様によれば、障害解析に必要な追加ログが取得できたら本機能を無効化することで、ログ保存処理による機器への動作影響を最小限にすることができる。
第8態様の追加ログ特定部210は、新たに取得するログ情報の優先度を、取得対象となる機能を構成するソースファイル及び関数レベルを用いて設定することを特徴とする。
本態様によれば、機能単位より細かい単位で優先順位付けすることで、必要最低限のログのみ取得することができる。
第9態様の画像形成装置100(情報処理装置)は、操作部108から新たに取得するログ情報に対して、取得対象となる機能が有効か無効かを選択する機能選択部108aと、機能選択部108aにより選択された機能に係わる有効又は無効を表す情報を不揮発性メモリに保存する保存部108bと、を備え、起動時に保存部108bを参照して機能選択部108aの機能を切り替えることを特徴とする。
本態様によれば、再起動時に無効化してしまうことで、起動時の情報が取得といった問題を解消することができる。
第10態様のパッチファイルは、当該画像形成装置100(情報処理装置)を再起動なしに用いることが可能なライブパッチであることを特徴とする。
本態様によれば、PCを再起動しないでセキュリティに関するパッチを適用することができる。
第11態様の情報処理方法は、ログ情報を管理するログ管理モジュールを備えた画像形成装置100(情報処理装置)による情報処理方法であって、ログ管理モジュール206は、当該画像形成装置100(情報処理装置)に係わる機器構成情報及び動作履歴に基づいて、ログ情報の管理対象となる機能が利用するソフトウェア、又はデバイスを判断する状態監視ステップと、ソフトウェア、又はデバイスに対応したログ情報を取得するために必要なパッチファイルを選択して、該パッチファイルを管理対象となる機能を実現するモジュール又はオペレーションシステムに適応するログ情報拡張ステップと、ログ情報拡張ステップによりパッチファイルを適応されたモジュール又はオペレーションシステムがメモリ上に書き出したログ情報を定期的に記録するログ保存ステップと、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、従来技術とは異なる構成により、ユーザの利用状況に応じて、実際に障害や不具合が発生している機能を実現するモジュール又はオペレーションシステムからログ情報を取得すること従来技術とは異なる構成により、ユーザの利用状況に応じて、実際に障害や不具合が発生している機能を実現するモジュール又はオペレーションシステムからログ情報を取得することができる。
この結果、システムの再構築や再インストールを行う必要がなく、不具合の解消までの時間の短縮が期待できる。
第12態様のプログラムは、第11態様に記載された情報処理方法における各ステップをプロセッサに実行させることを特徴とする。
本態様によれば、各ステップをプロセッサに実行させることができる。
Claims (12)
- ログ情報を管理するログ管理モジュールを備えた情報処理装置であって、
前記ログ管理モジュールは、
当該情報処理装置に係わる機器構成情報及び動作履歴に基づいて、前記ログ情報の管理対象となる機能が利用するソフトウェア、又はデバイスを判断する状態監視手段と、
前記ソフトウェア、又はデバイスに対応したログ情報を取得するために必要なパッチファイルを選択して、前記管理対象となる機能を実現するモジュール又はオペレーションシステムを前記パッチファイルに切り替えるログ情報拡張手段と、
前記ログ情報拡張手段により切り替えられた前記モジュール又はオペレーションシステムがメモリ上に書き出したログ情報を定期的に記録するログ保存手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 前記状態監視手段は、障害及びエラーが発生している機能が利用するソフトウェア、又はデバイスを選択して前記ログ情報拡張手段に通知することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記ログ情報拡張手段は、複数の機能のそれぞれに対応してログ情報を取得するために必要なパッチファイルを表すリストを保存するリスト保存手段を備え、
前記管理対象となる機能に基づいて、前記リストから当該機能に対応するパッチファイルを選択することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記ログ管理モジュールは、
前記機器構成情報及び動作履歴に基づいて、新たにログ情報の取得が必要な機能及び箇所を特定する追加ログ特定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記追加ログ特定手段は、前記機能に係わる使用回数と不具合の発生回数の割合に基づいて、新たにログ情報の取得が必要か否かを判断することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記追加ログ特定手段は、新たに取得するログ情報の量の目安、優先度、及び上限値を予め決定しておき、前記新たに取得するログ情報の目安が前記上限値を超過した場合は、前記優先度に基づいて決定されたログ情報のみを残すことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
- 前記追加ログ特定手段は、主電源のオン操作、又はオフ操作を行うことで、前記新たに取得するログ情報の取得機能を無効化することを特徴とする請求項5又は6に記載の情報処理装置。
- 前記追加ログ特定手段は、前記新たに取得するログ情報の優先度を、取得対象となる機能を構成するソースファイル及び関数レベルを用いて設定することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
- 操作パネルから前記新たに取得するログ情報に対して、取得対象となる機能が有効か無効かを選択する機能選択手段と、
前記機能選択手段により選択された機能に係わる有効又は無効を表す情報を不揮発性メモリに保存する保存手段と、を備え、
起動時に前記不揮発性メモリを参照して前記機能選択手段の機能を切り替えることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。 - 前記パッチファイルは、当該情報処理装置を再起動なしに用いることが可能なライブパッチであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の情報処理装置。
- ログ情報を管理するログ管理モジュールを備えた情報処理装置による情報処理方法であって、
前記ログ管理モジュールは、
当該情報処理装置に係わる機器構成情報及び動作履歴に基づいて、前記ログ情報の管理対象となる機能が利用するソフトウェア、又はデバイスを判断する状態監視ステップと、
前記ソフトウェア、又はデバイスに対応したログ情報を取得するために必要なパッチファイルを選択して、該パッチファイルを前記管理対象となる機能を実現するモジュール又はオペレーションシステムに適応するログ情報拡張ステップと、
前記ログ情報拡張ステップによりパッチファイルを適応された前記モジュール又はオペレーションシステムがメモリ上に書き出したログ情報を定期的に記録するログ保存ステップと、
を備えたことを特徴とする情報処理方法。 - 請求項11に記載された情報処理方法における各ステップをプロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
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