JP7292555B2 - 非接触電圧センサ装置 - Google Patents

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Description

本開示は、非接触電圧センサ装置に関する。
電線の芯線導体を被覆する絶縁膜に電極を配置することにより、電線の芯線導体に印加された交流電圧を、電極を電線の芯線導体に接触させることなく観測する技術が知られている。電線の芯線導体を被覆する絶縁膜に電極を配置すると、電線の芯線導体と電極との間には結合容量が形成される。この結合容量は、電線の寸法および電極の寸法に依存する未知量である。電線の芯線導体に印加された交流電圧を正確に観測するためには結合容量の値を事前に特定しておく必要がある。
例えば、特許文献1には、第1電極、第2電極、スイッチおよび演算部を備えた非接触電圧計測装置が記載されている。計測対象の交流電圧が印加される導体と第1電極との間には、第1のキャパシタが形成され、上記導体と第2電極との間には、第2のキャパシタが形成される。第1のキャパシタの静電容量と第2のキャパシタの静電容量とは、互いに相関関係を有する。これらの静電容量が結合容量である。また、第1電極と第1基準電位との間に交流信号が与えられる。
スイッチがオフであるとき、第2電極を第1基準電位と等しい電位に保った状態で、上記の交流信号によって第2キャパシタに蓄積される電荷に応じた第1電荷検出信号が生成される。スイッチがオンであるとき、第2電極を第2基準電位と等しい電位に保った状態で、交流電圧によって第2キャパシタに蓄積される電荷に応じた第2電荷検出信号が生成される。演算部は、第1電荷検出信号と第2電荷検出信号とに基づいて交流電圧の測定値が演算される。
国際公開第2016/175123号
特許文献1に記載された非接触電圧計測装置において、観測対象の交流電圧が印加される電線の芯線導体が機器の筐体またはフレームグランド(以下、FGと記載する)に近接して配置されると、電線の芯線導体とFGとの間に、交流電圧の観測に与える影響が無視できない大きさの浮遊容量が形成される。この浮遊容量は、意図せずに形成される未知量であるため、特許文献1に記載された非接触電圧計測装置の交流電圧の観測精度を劣化させる要因になるという課題があった。
本開示は上記課題を解決するものであり、導体に印加された交流電圧の観測に対する、導体と電極との間に形成される結合容量の影響を校正し、導体とFGとの間に形成される浮遊容量の影響を校正することができる非接触電圧センサ装置を得ることを目的とする。
本開示に係る非接触電圧センサ装置は、観測対象の交流電圧が印加される導体との間で浮遊容量が形成されるフレームグランドを有した非接触電圧センサ装置であって、導体と非接触に配置された状態で、導体との間に第1の結合容量が形成される第1のプローブ電極と、導体と非接触に配置された状態で、導体との間に第1の結合容量と相関のある第2の結合容量が形成される第2のプローブ電極と、導体と非接触に配置された状態で、導体との間に、第1の結合容量および第2の結合容量と相関のある第3の結合容量が形成される第3のプローブ電極と、容量が既知の値である容量性素子を有し、第1のプローブ電極によって観測された電圧が、第1の結合容量、容量性素子の容量および浮遊容量を含む合成容量により分圧された電圧信号を用いて、導体に印加された交流電圧を算出するセンサ回路と、既知の校正用信号を出力する高周波発振器、および、校正用信号の出力先を第2のプローブ電極または第3のプローブ電極に切り替えるスイッチ、を有した校正回路と、を備え、センサ回路は、校正用信号の電圧が、第1の結合容量、容量性素子の容量および浮遊容量と、第2の結合容量または第3の結合容量を含む合成容量により分圧された出力電圧を観測し、スイッチによる校正用信号の出力先の切り替えごとに観測した出力電圧、校正用信号の電圧および容量性素子の容量を用いて、第1の結合容量および浮遊容量の各容量値を算出し、第1の結合容量および浮遊容量の各容量値を用いて、観測対象の交流電圧を算出する。
本開示によれば、センサ回路が、既知の校正用信号の電圧が、第1の結合容量、容量性素子の容量および浮遊容量と第2の結合容量または第3の結合容量を含む合成容量により分圧された出力電圧を観測する。そして、センサ回路が、スイッチによる校正用信号の出力先の切り替えごとに観測した出力電圧、校正用信号の電圧および容量性素子の容量を用いて第1の結合容量および浮遊容量の各容量値を算出し、第1の結合容量および浮遊容量の各容量値を用いて観測対象の交流電圧を算出する。これにより、本開示に係る非接触電圧センサ装置は、導体に印加された交流電圧の観測に対する、導体と電極との間に形成される結合容量の影響を校正し、導体とFGとの間に形成される浮遊容量の影響を校正することができる。
実施の形態1に係る非接触電圧センサ装置の構成を示す構成図である。 図1の非接触電圧センサ装置の等価回路を示す回路図である。 実施の形態1に係る非接触電圧センサ装置の変形例(1)の構成を示す構成図である。 実施の形態1に係る非接触電圧センサ装置の変形例(2)の構成を示す構成図である。 交流電圧信号の波形および校正用信号の波形を示す波形図である。 実施の形態2に係る非接触電圧センサ装置の構成を示す構成図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る非接触電圧センサ装置1の構成を示す構成図である。図2は、非接触電圧センサ装置1の等価回路を示す回路図である。図1において、ケーブル2およびケーブル3は、2線一対の電線である。ケーブル2は、芯線導体2aおよび当該芯線導体2aを被覆する絶縁性の被膜2bによって構成され、ケーブル3は、芯線導体3aおよび当該芯線導体3aを被覆する絶縁性の被膜3bによって構成される。また、非接触電圧センサ装置1は、ケーブル2の芯線導体2aとの間で浮遊容量が形成されるフレームグランド(FG)を有する。
ケーブル3は中性線であり、ケーブル3の芯線導体3aはFGと同電位である。また、非接触電圧センサ装置1は、内部の回路上に形成されるシグナルグランド(以下、SGと記載する)を有する。図1に示すように、SGは、FGと接続されている。ケーブル2の芯線導体2aには、交流信号源4によって観測対象の交流電圧Vinが印加される。非接触電圧センサ装置1は、芯線導体2aに印加された交流電圧Vinの波形を観測する。
また、非接触電圧センサ装置1は、コンソール5と接続されている。コンソール5は、非接触電圧センサ装置1から取得した情報を出力し、外部から情報の入力を受け付けて、非接触電圧センサ装置1に出力する入出力装置である。例えば、コンソール5は、非接触電圧センサ装置1によって観測された交流電圧波形を表示するディスプレイを備え、センサ回路13に対する設定情報の入力を受け付けるキーボードおよびタッチパネルといった入力装置を備える。
非接触電圧センサ装置1は、第1のプローブ電極11、プローブケーブル12、センサ回路13、第2のプローブ電極14、プローブケーブル15、第3のプローブ電極16、プローブケーブル17および校正回路18を備える。第1のプローブ電極11とセンサ回路13との間は、プローブケーブル12によって接続される。第2のプローブ電極14と校正回路18との間は、プローブケーブル15によって接続される。第3のプローブ電極16と校正回路18との間は、プローブケーブル17によって接続される。
第1のプローブ電極11は、図1に示すように、ケーブル2の被膜2bに配置される。すなわち、第1のプローブ電極11は、被膜2bによってケーブル2の芯線導体2aと非接触の状態である。第1のプローブ電極11とケーブル2の芯線導体2aとの間には第1の結合容量が形成される。
第2のプローブ電極14は、図1に示すように、ケーブル2の被膜2bに配置される。すなわち、第2のプローブ電極14は、被膜2bによってケーブル2の芯線導体2aと非接触の状態である。また、第2のプローブ電極14とケーブル2の芯線導体2aとの間には、第2の結合容量が形成される。
第3のプローブ電極16は、図1に示すように、ケーブル2の被膜2bに配置される。すなわち、第3のプローブ電極16は、被膜2bによってケーブル2の芯線導体2aと非接触の状態である。また、第3のプローブ電極16とケーブル2の芯線導体2aとの間には、第3の結合容量が形成される。
第1の結合容量は、ケーブル2の被膜2bと第1のプローブ電極11との間に意図せず形成される容量であり、上記浮遊容量も、ケーブル2の芯線導体2aとFGとの間に意図せず形成される寄生容量である。このため、ケーブル2の芯線導体2aに印加された交流電圧Vinの電圧振幅を観測する際に、第1の結合容量および浮遊容量の各容量値はともに未知である。
交流電圧Vinの観測に与える影響が無視できない程度に第1の結合容量および浮遊容量の各容量値が大きい場合、非接触電圧センサ装置1は、図2に示す等価回路で表すことができる。非接触電圧センサ装置1において、第1のプローブ電極11、第2のプローブ電極14および第3のプローブ電極16は、第1の結合容量、第2の結合容量および第3の結合容量の各容量値が互いに既知の相関関係を持つように構成される。例えば、第1の結合容量、第2の結合容量および第3の結合容量の各容量値は比例関係にある。
図1および図2において、第1のプローブ電極11および第2のプローブ電極14は、例えば、ケーブル2の被膜2bとの間隔(距離)およびケーブル2の被膜2bに対向する電極面積が互いに同じになるように構成されている。これにより、第1の結合容量の容量値がCである場合、第2の結合容量の容量値はCとなる。
第3のプローブ電極16における被膜2bと対向する電極面積は、第1のプローブ電極11における上記電極面積の2倍に形成されている。これにより、第1の結合容量の容量値がCであると、第3の結合容量の容量値は2Cである。第1の結合容量、第2の結合容量および第3の結合容量は、未知の容量値であるが、これらは既知の相関を有する。
センサ回路13は、分圧用キャパシタ素子131、オペアンプ132、AD変換器133および制御回路134を備えている。分圧用キャパシタ素子131は、容量が既知の値Cである容量性素子である。分圧用キャパシタ素子131の一方の端子は、センサ回路13の入力端子とオペアンプ132の正極入力端子(+)が接続され、他方の端子には、SGが接続されている。
第1のプローブ電極11によって検出された交流電圧Vinは、第1の結合容量(容量値C)、分圧用キャパシタ素子131の容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)を含む合成容量により分圧され、分圧された交流電圧信号がオペアンプ132の正極入力端子に入力される。
オペアンプ132は、ユニティ利得バッファアンプとして機能するオペアンプであり、負極入力端子(-)が出力端子に接続され、第1のプローブ電極11が、プローブケーブル12を介して、オペアンプ132の正極入力端子に接続されている。第1の結合容量、分圧用キャパシタ素子131の容量および浮遊容量を含む合成容量により分圧された交流電圧信号は、オペアンプ132の正極入力端子に入力されると、そのままの波形で出力される。
AD変換器133は、オペアンプ132から出力された交流電圧信号のアナログ信号をデジタル信号に変換する。制御回路134は、AD変換器133によってデジタル変換された交流電圧信号に基づいて、観測対象の交流電圧Vinを算出する。具体的には、制御回路134が、第1の結合容量(容量値C)、分圧用キャパシタ素子131の容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)を用いて、交流電圧Vinを算出する。
分圧用キャパシタ素子131の容量(容量値C)は既知であるが、第1の結合容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)は未知である。ただし、第1の結合容量、第2の結合容量および第3の結合容量は既知の相関関係を有するので、芯線導体2aに印加された交流電圧Vinを観測するために、第1の結合容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)を事前に決定しておくことが可能である。
校正回路18は、図1に示すように、高周波発振器181、バッファ回路182およびスイッチ183を備える。高周波発振器181は、既知の電圧波形を有した校正用信号を生成して出力する。バッファ回路182は、高周波発振器181から出力された校正用信号を一時的に記憶する。スイッチ183は、バッファ回路182から出力された校正用信号の出力先を、第2のプローブ電極14または第3のプローブ電極16のいずれかに切り替える。例えば、スイッチ183は、制御回路134から出力された制御パルス信号W1に同期して校正用信号の出力先を切り替える。
非接触電圧センサ装置1は、高周波発振器181から出力された校正用信号を用いて、第1の結合容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)を決定する。例えば、センサ回路13が、第1の結合容量(容量値C)、分圧用キャパシタ素子131の容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)と、第2の結合容量(容量値C)または第3の結合容量(容量値2C)とを含む合成容量によって校正用信号の電圧が分圧された出力電圧を観測する。
センサ回路13は、スイッチ183を制御して校正用信号の出力先を切り替えることにより、互いに異なる出力電圧Vおよび出力電圧Vを観測する。例えば、センサ回路13は、スイッチ183を制御して校正用信号の出力先を第2のプローブ電極14に切り替えることにより、第1の結合容量、分圧用キャパシタ素子131の容量、浮遊容量および第2の結合容量を含む合成容量によって校正用信号の電圧が分圧された出力電圧Vを観測する。また、センサ回路13は、スイッチ183を制御して校正用信号の出力先を第3のプローブ電極16に切り替えることで、第1の結合容量、分圧用キャパシタ素子131の容量、浮遊容量および第3の結合容量を含む合成容量によって校正用信号の電圧が分圧された出力電圧Vを観測する。
校正用信号の出力先の切り替えに応じて互いに異なる出力電圧Vおよび出力電圧Vを観測するためには、第2の結合容量の容量値と第3の結合容量の容量値とが互いに異なる必要がある。すなわち、第2のプローブ電極14および第3のプローブ電極16は、第2の結合容量の容量値と第3の結合容量の容量値が異なる値になるように構成されている。センサ回路13は、観測した出力電圧Vおよび出力電圧Vを用いて、第1の結合容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)を算出する。
非接触電圧センサ装置1において、高周波発振器181から出力された校正用信号は、センサ回路13が備えるAD変換器133まで伝達される。例えば、スイッチ183が、校正用信号の出力先を第2のプローブ電極14に切り替えたときに、高周波発振器181から出力された校正用信号VOSCの電圧が、第2の結合容量(容量値C)と、第1の結合容量(容量値C)と、分圧用キャパシタ素子131の容量(容量値C)と、芯線導体2aとFGとの間の浮遊容量(容量値CFG)との合成容量によって分圧される。校正用信号VOSCの電圧が上記合成容量によって分圧された出力電圧Voutは、AD変換器133に入力される。
第1の結合容量(容量値C)が第2の結合容量(容量値C)の1倍の容量値であり、第3の結合容量(容量値2C)が、第1の結合容量および第2の結合容量の2倍の容量値である。このため、第2の結合容量と第1の結合容量との合成容量をCA1とし、第3の結合容量と第1の結合容量との合成容量をCA2とすると、CA1およびCA2は、下記式(1)および下記式(2)によって表される。

Figure 0007292555000001
スイッチ183によって校正用信号の出力先が第2のプローブ電極14に切り替えられたときに観測された出力電圧VoutをVとし、スイッチ183によって校正用信号の出力先が第3のプローブ電極16に切り替えられたときに観測された出力電圧VoutをVとすると、合成容量CA1は、下記式(3)によって表され、合成容量CA2は、下記式(4)によって表される。下記式(3)および下記式(4)において、出力電圧VおよびVは、センサ回路13によって観測された観測値であり、校正用信号VOSCの電圧および分圧用キャパシタ素子131の容量値Cは既知の値である。制御回路134は、出力電圧VおよびVの各観測値、校正用信号VOSCの既知の電圧および分圧用キャパシタ素子131の容量値Cを下記式(3)および下記式(4)に代入して得られる連立方程式を用いて、第1の結合容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)を算出することができる。

Figure 0007292555000002
制御回路134は、第1のプローブ電極11によって観測された交流電圧信号と、分圧用キャパシタ素子131の既知の容量(容量値C)と、事前に算出した第1の結合容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)を用いて、芯線導体2aに印加された観測対象の交流電圧Vinの波形を算出する。例えば、制御回路134により算出された交流電圧Vinの波形は、コンソール5に表示される。
なお、第1の結合容量が第2の結合容量の1倍の容量値であり、第3の結合容量が、第1の結合容量および第2の結合容量の2倍の容量値である場合を示したが、これは一例である。すなわち、第1のプローブ電極11、第2のプローブ電極14および第3のプローブ電極16は、第1の結合容量、第2の結合容量および第3の結合容量の各容量値が互いに既知の相関関係を持つように構成されていればよい。
図3は、非接触電圧センサ装置1の変形例(1)である非接触電圧センサ装置1Aの構成を示す構成図である。図3において、図1と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略する。非接触電圧センサ装置1Aは、第1のプローブ電極11、プローブケーブル12、センサ回路13、第2のプローブ電極14、プローブケーブル15、第3のプローブ電極16、プローブケーブル17および校正回路18Aを備える。
校正回路18Aは、高周波発振器181、バッファ回路182およびスイッチ184を備える。校正回路18Aにおいて、第2のプローブ電極14は、スイッチ184を介さずにバッファ回路182に接続されている。このため、高周波発振器181から出力されてバッファ回路182に記憶された校正用信号は、第2のプローブ電極14に常に出力される。スイッチ184は、第3のプローブ電極16が接続され、第3のプローブ電極16に校正用信号を出力するか否かを切り替える。
センサ回路13は、スイッチ184を制御して第3のプローブ電極16への校正用信号の出力をオフすることにより、第1の結合容量、分圧用キャパシタ素子131の容量、浮遊容量および第2の結合容量を含む合成容量によって校正用信号の電圧が分圧された出力電圧Vを観測する。さらに、センサ回路13は、スイッチ184を制御して第3のプローブ電極16への校正用信号の出力をオンすることにより、第1の結合容量、第2の結合容量、分圧用キャパシタ素子131の容量、浮遊容量および第3の結合容量を含む合成容量によって校正用信号の電圧が分圧された出力電圧Vを観測する。
例えば、第2の結合容量の容量値をCとした場合に、図3に示すように、第3の結合容量の容量値が第2の結合容量と同じCになるように、第3のプローブ電極16を構成することにより、センサ回路13は、上記式(3)および上記式(4)に従って、第1の結合容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)を算出することができる。
図4は、非接触電圧センサ装置1の変形例(2)である非接触電圧センサ装置1Bの構成を示す構成図である。図4において、図1と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略する。非接触電圧センサ装置1Bは、第1のプローブ電極11、プローブケーブル12、センサ回路13、第2のプローブ電極14、プローブケーブル15、第3のプローブ電極16、プローブケーブル17および校正装置6を備える。
第2のプローブ電極14、プローブケーブル15、第3のプローブ電極16、プローブケーブル17および校正回路18は、非接触電圧センサ装置1Bとは別に設けられた校正装置6が備える。すなわち、非接触電圧センサ装置1Bにおいて、センサ回路13と校正回路18が別々の筐体に設けられている。第1の結合容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)を算出するときに、スイッチ183による校正用信号の出力先の切り替えは、制御回路134とは別に、例えば、ユーザ設定により実行される。
センサ回路13と校正回路18とを別々の筐体に設けることにより、非接触電圧センサ装置1Bは、校正回路18が省略された必要最小限の回路規模に抑えることができる。
なお、非接触電圧センサ装置1Bにおいて、第1の結合容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)を算出するときに、校正装置6を用いればよい。
すなわち、非接触電圧センサ装置1Bは、ケーブル2の芯線導体2aに印加された交流電圧Vinを観測する際に、校正装置6を用いて第1の結合容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)を事前に一度だけ算出すればよく、校正装置6をケーブル2に常設しなくてもよい。
図5は、交流電圧信号Vinの波形および校正用信号VOSCの波形を示す波形図である。非接触電圧センサ装置1、1Aおよび1Bが備える高周波発振器181は、交流電圧信号Vinの周波数の整数倍の周波数を有した校正用信号VOSCを出力してもよい。
例えば、ケーブル2が配電系統ケーブルである場合に、観測対象の交流電圧信号Vinの周波数を50Hz(周期20ms)とする。また、校正用信号VOSCの周波数を、図5に示すように、交流電圧信号Vinの周波数の2倍の100Hzとする。
例えば、非接触電圧センサ装置1において、AD変換器133に出力される出力電圧信号Voutは、交流電圧信号Vinと校正用信号VOSCの合成波信号となる。制御回路134は、交流電圧信号Vinの1周期(20ms)に対応する時間区分で、出力電圧信号Voutをフーリエ変換に相当する処理を行う。校正用信号VOSCの周波数が交流電圧信号Vinの周波数の整数倍であるので、交流電圧信号Vinの波形と校正用信号VOSCの波形は、互いに直交した関係になる。
交流電圧信号Vinの波形と校正用信号VOSCの波形が互いに直交した関係にある場合、上記合成波信号にフーリエ変換に相当する処理を施すことにより、各波形を分離することが可能である。これにより、交流電圧信号Vinの観測と同時に、第1の結合容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)を算出する校正処理も実行できる。
以上のように、実施の形態1に係る非接触電圧センサ装置1は、既知の校正用信号の電圧が、第1の結合容量、分圧用キャパシタ素子131の容量および浮遊容量と、第2の結合容量または第3の結合容量を含んだ合成容量によって分圧された出力電圧を観測する。スイッチ183または184による校正用信号の出力先の切り替えごとに観測された出力電圧、校正用信号の電圧、および分圧用キャパシタ素子131の容量を用いて算出した第1の結合容量および浮遊容量の各容量値を用いて、観測対象の交流電圧Vinを算出する。これにより、非接触電圧センサ装置1は、ケーブル2の芯線導体2aに印加された交流電圧Vinの観測に対する、芯線導体2aと第1のプローブ電極11との間の第1の結合容量の影響を校正し、芯線導体2aとFGとの間の浮遊容量の影響を校正することが可能である。
実施の形態1に係る非接触電圧センサ装置1Aにおいて、第2のプローブ電極14は、スイッチ184を介さずに校正用信号が出力される。スイッチ184は、第3のプローブ電極16が接続され、第3のプローブ電極16に校正用信号を出力するか否かを切り替える。これにより、非接触電圧センサ装置1Aは、ケーブル2の芯線導体2aに印加された交流電圧Vinの観測に対する、芯線導体2aと第1のプローブ電極11との間の第1の結合容量の影響を校正し、芯線導体2aとFGとの間の浮遊容量の影響を校正することが可能である。
実施の形態1に係る非接触電圧センサ装置1Bにおいて、センサ回路13と校正回路18が別々の筐体に設けられている。これにより、非接触電圧センサ装置1Bは、ケーブル2の芯線導体2aに印加された交流電圧Vinの観測に対する、芯線導体2aと第1のプローブ電極11との間の第1の結合容量の影響を校正し、芯線導体2aとFGとの間の浮遊容量の影響を校正することが可能である。また、非接触電圧センサ装置1Bは、校正回路18が省略された必要最小限の回路規模に抑えることができる。
実施の形態1に係る非接触電圧センサ装置1、1Aおよび1Bにおいて、高周波発振器181が、芯線導体2aに印加された交流電圧信号Vinの周波数の整数倍の周波数を有した校正用信号VOSCを出力する。これにより、観測対象の交流電圧信号Vinと校正用信号VOSCが直交した関係になる。このため、AD変換器133に出力される、観測対象の交流電圧信号Vinと校正用信号VOSCとの合成波信号に対して、有限時間長(交流電圧信号Vinの1周期)でフーリエ変換に相当する処理を施すことにより、各信号を分離して抽出することが可能である。これにより、交流電圧信号Vinの観測と同時に、第1の結合容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)を算出する校正処理も実行できる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2に係る非接触電圧センサ装置1Cの構成を示す構成図である。図6において、図1と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略する。非接触電圧センサ装置1Cは、第1のプローブ電極11、プローブケーブル12、センサ回路13A、第2のプローブ電極14、プローブケーブル15、第3のプローブ電極16、プローブケーブル17および校正回路18を備える。
センサ回路13Aは、分圧用キャパシタ素子131の代わりに、ダイオード素子135を備える。ダイオード素子135は、分圧用キャパシタ素子131の静電容量値と同じ値の接合容量値を有した容量性素子である。ダイオード素子135は、2つのダイオードを備える。ダイオード素子135において、1つのダイオードのアノード端子がオペアンプ132の正極入力端子に接続され、カソード端子がもう1つのダイオードのアノード端子に接続され、当該ダイオードのカソード端子がFGに接続されている。
ダイオード素子135は、ケーブル2の芯線導体2aに印加された交流電圧Vinの観測を行う際には、分圧用キャパシタ素子131として機能する。また、第1のプローブ電極11を介してノイズなどの過電圧が入力されたときに、ダイオード素子135が過電圧をクランプすることにより、センサ回路13Aは、過電圧から保護される。
なお、センサ回路が備える容量性素子は、ダイオード素子135の代わりに、バリスタ素子などに代表されるESD保護素子を用いても同様の効果が得られる。
また、図3に示した非接触電圧センサ装置1Aまたは図4に示した非接触電圧センサ装置1Bにおける分圧用キャパシタ素子131の代わりに、ダイオード素子135を設けてもよい。このように構成された非接触電圧センサ装置1Aおよび1Bにおいても、非接触電圧センサ装置1Cと同様の効果が得られる。
さらに、非接触電圧センサ装置1Cにおいて、センサ回路13Aと校正回路18とを別々の筐体に設けられてもよい。このように構成しても、このように構成された非接触電圧センサ装置1Cにおいても、非接触電圧センサ装置1Bと同様の効果が得られる。
さらに、非接触電圧センサ装置1Cにおいて、高周波発振器181が、芯線導体2aに印加された交流電圧信号Vinの周波数の整数倍の周波数を有した校正用信号VOSCを出力する高周波発振器であってもよい。このように構成された非接触電圧センサ装置1Cにおいても、交流電圧信号Vinの観測と同時に、第1の結合容量(容量値C)および浮遊容量(容量値CFG)を算出する校正処理も実行できる。
以上のように、実施の形態2に係る非接触電圧センサ装置1Cにおいて、容量性素子がダイオード素子135である。ダイオード素子135は、分圧用キャパシタ素子131として機能し、さらに過電圧保護機能も有する。このため、非接触電圧センサ装置1Cは、過電圧保護を行う専用回路が不要であり、回路規模を小さく維持できる。
なお、実施の形態1および2において、交流電圧の観測対象がケーブル2である場合を示した。しかしながら、実施の形態1および2に係る非接触電圧センサ装置1,1A~1Cは、交流電圧が印加される導体であれば、ケーブル2に限定されず、交流電圧の観測が可能である。
なお、各実施の形態の組み合わせまたは実施の形態のそれぞれの任意の構成要素の変形もしくは実施の形態のそれぞれにおいて任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る非接触電圧センサ装置は、例えば、配電系統の高圧交流電源における交流電圧の観測に利用可能である。
1,1A~1C 非接触電圧センサ装置、2,3 ケーブル、2a,3a 芯線導体、2b,3b 被膜、4 交流信号源、5 コンソール、6 校正装置、11 第1のプローブ電極、12,15,17 プローブケーブル、13,13A センサ回路、14 第2のプローブ電極、16 第3のプローブ電極、18,18A 校正回路、131 分圧用キャパシタ素子、132 オペアンプ、133 AD変換器、134 制御回路、135 ダイオード素子、181 高周波発振器、182 バッファ回路、183,184 スイッチ。

Claims (6)

  1. 観測対象の交流電圧が印加される導体との間で浮遊容量が形成されるフレームグランドを有した非接触電圧センサ装置であって、
    前記導体と非接触に配置された状態で、前記導体との間に第1の結合容量が形成される第1のプローブ電極と、
    前記導体と非接触に配置された状態で、前記導体との間に前記第1の結合容量と相関のある第2の結合容量が形成される第2のプローブ電極と、
    前記導体と非接触に配置された状態で、前記導体との間に、前記第1の結合容量および前記第2の結合容量と相関のある第3の結合容量が形成される第3のプローブ電極と、
    容量が既知の値である容量性素子を有し、前記第1のプローブ電極によって観測された電圧が、前記第1の結合容量、前記容量性素子の容量および前記浮遊容量を含む合成容量により分圧された電圧信号を用いて、前記導体に印加された交流電圧を算出するセンサ回路と、
    既知の校正用信号を出力する高周波発振器、および、前記校正用信号の出力先を、前記第2のプローブ電極または前記第3のプローブ電極に切り替えるスイッチ、を有した校正回路と、
    を備え、
    前記センサ回路は、
    前記校正用信号の電圧が、前記第1の結合容量、前記容量性素子の容量および前記浮遊容量と、前記第2の結合容量または前記第3の結合容量を含む合成容量により分圧された出力電圧を観測し、
    前記スイッチによる前記校正用信号の出力先の切り替えごとに観測した前記出力電圧、前記校正用信号の電圧および前記容量性素子の容量を用いて、前記第1の結合容量および前記浮遊容量の各容量値を算出し、前記第1の結合容量および前記浮遊容量の各容量値を用いて、観測対象の交流電圧を算出すること、
    を特徴とする非接触電圧センサ装置。
  2. 前記第2のプローブ電極は、前記スイッチを介さずに前記校正用信号が出力され、
    前記スイッチは、前記第3のプローブ電極が接続され、当該第3のプローブ電極に前記校正用信号を出力するか否かを切り替えること、
    を特徴とする請求項1に記載の非接触電圧センサ装置。
  3. 前記センサ回路と前記校正回路は、別々の筐体に設けられていること、
    を特徴とする請求項1に記載の非接触電圧センサ装置。
  4. 前記高周波発振器は、前記導体に印加された交流電圧信号の周波数の整数倍の周波数を有した前記校正用信号を出力すること、
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の非接触電圧センサ装置。
  5. 前記容量性素子は、キャパシタ素子であること、
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の非接触電圧センサ装置。
  6. 前記容量性素子は、ダイオード素子であること、
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の非接触電圧センサ装置。
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