JP7292550B1 - アナログ電流出力装置、faシステム、断線予測装置、断線予測方法及びプログラム - Google Patents

アナログ電流出力装置、faシステム、断線予測装置、断線予測方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

D/A変換器(110)は、入力された制御信号をアナログ電流信号に変換する。A/D変換器(120)は、外部機器(3)とケーブル(4)とに印加されるアナログ電圧信号をデジタル電圧信号に変換する。抵抗値算出部(131)は、制御信号とデジタル電圧信号とに基づいて、外部機器(3)及びケーブル(4)の抵抗値を算出し、抵抗値記憶部(141)は、抵抗初期値を少なくとも記憶する。断線時期算出部(132)は、抵抗初期値と抵抗経過値とに基づいてケーブル(4)の断線時期を算出し、断線時期出力部(152)は、ユーザに対して断線時期を出力する。

Description

本開示は、アナログ電流出力装置、FAシステム、断線予測装置、断線予測方法及びプログラムに関する。
ケーブルの断線の要因として、屈曲、溶断、腐食等が挙げられる。例えば、生産工場において生産工程を制御するFA(Factory Automation)システムを構築した場合、当該FAシステムに用いられる測定装置・制御装置といった装置に用いられるケーブルは、有機ガスが存在する環境において使用されることが想定されるため、腐食による断線のリスクが高くなる。よって、このような場合において、ケーブルの断線を予測する装置、方法が求められている。
このような装置の一例として、特許文献1には、測定したケーブルの抵抗値が予め定めた閾値以上となったときにケーブルの断線が進展している状態であると判断する断線予測装置について開示されている。
特開2014-166127号公報
特許文献1に記載された断線予測装置は、ケーブルの断線が進展している状態であると判断することができるだけで、ケーブルが実際に断線する時期を予測できない問題がある。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ケーブルが将来断線する時期を予測することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係るアナログ電流出力装置は、制御装置から送信された制御信号を変換したアナログ電流信号を、制御対象としての外部機器にケーブルを介して出力する。アナログ電流出力装置は、入力された制御信号をアナログ電流信号に変換するD/A変換器と、外部機器とケーブルとに印加されるアナログ電圧信号をデジタル電圧信号に変換するA/D変換器と、制御信号とデジタル電圧信号とに基づいて、外部機器及びケーブルの抵抗値を算出する抵抗値算出部と、ケーブルが外部機器に最初に接続された時期に算出された抵抗値の初期値である抵抗初期値を少なくとも記憶する抵抗値記憶部と、ケーブルの半径の初期値、長さ及び抵抗率、ならびに、外部機器の抵抗値を含む情報であって、ケーブルが断線する時期である断線時期の算出に関する情報である算出関連情報を取得する算出関連情報取得部と、抵抗初期値と、ケーブルが外部機器に最初に接続されてから予め定めた期間が経過した時期に算出された抵抗値である抵抗経過値と、算出関連情報とを用いて特定される時間の経過と前記抵抗値の変化との対応関係を示す関数である抵抗値変化関数に基づいて、断線時期を算出する断線時期算出部と、断線時期を出力する断線時期出力部と、を備える。
本開示によれば、ケーブルが将来断線する時期を予測することができる。
実施の形態1に係るFAシステムの全体説明図 実施の形態1に係るアナログ電流出力装置の機能構成を示す図 実施の形態1に係るアナログ電流出力装置のハードウェア構成を示すブロック図 実施の形態1に係る抵抗値変化関数のグラフ画像の表示例を示す図 実施の形態1に係る経過年数毎の抵抗値及び接線の傾きの値の表示例を示す図 実施の形態1に係る入力画面の表示例を示す図 実施の形態1に係る断線時期出力処理のフローチャート 実施の形態2に係る断線予測装置の機能構成を示す図 実施の形態2に係る交換時期出力処理のフローチャート
以下、本開示を実施するための形態に係るアナログ電流出力装置、FAシステム、断線予測装置、断線予測方法及びプログラムについて図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一又は相当する部分には同じ符号を付す。
[実施の形態1]
(実施の形態1に係るFAシステム1について)
本開示の実施の形態1に係るアナログ電流出力装置100は、外部負荷に接続されたケーブルの断線を予測する断線予測装置の一例である。図1に示すように、アナログ電流出力装置100は、例えば、FAシステム1において、制御装置2から送信された制御信号を変換したアナログ電流信号を外部負荷の一例であって制御対象としての外部機器3にケーブル4を介して出力する。なお、制御信号とは、例えば、電圧値でアナログ電流出力装置100が出力するアナログ電流信号を制御する信号である。
(実施の形態1に係るアナログ電流出力装置100について)
図2に示すように、アナログ電流出力装置100は、制御装置2から受信した制御信号をアナログ電流信号に変換するD/A変換器110、外部機器3とケーブル4とに印加されるアナログ電圧信号をデジタル電圧信号に変換するA/D変換器120を備える。また、アナログ電流出力装置100は、情報を制御する情報制御部130、情報を記憶する情報記憶部140、情報を出力する情報出力部150を備える。すなわち、アナログ電流出力装置100は、D/A変換器110、A/D変換器120を備えたコンピュータ装置である。
情報制御部130は、外部機器3及びケーブル4の抵抗値を算出する抵抗値算出部131、ケーブル4が断線する時期である断線時期を算出する断線時期算出部132、断線時期の算出に関する情報である算出関連情報を取得する算出関連情報取得部133を含む。また、情報記憶部140は、外部機器3及びケーブル4の抵抗値を記憶する抵抗値記憶部141、算出関連情報を記憶する算出関連情報記憶部142を含む。また、情報出力部150は、アナログ電流出力装置100のユーザが算出関連情報を入力する後述する入力画面160を表示する入力画面表示部151、断線時期を出力する断線時期出力部152、後述する交換時期を出力する交換時期出力部153を含む。
(実施の形態1に係るアナログ電流出力装置100のハードウェア構成について)
図3に示すように、アナログ電流出力装置100は、例えば、制御プログラム59に従って処理を実行する制御部51を備える。制御部51は、CPU(Central Processing Unit)を備える。制御部51は、制御プログラム59に従って、図2に示す情報制御部130として機能する。
図3に戻り、アナログ電流出力装置100は、制御プログラム59をロードし、制御部51の作業領域として用いられる主記憶部52を備える。主記憶部52は、RAM(Random Access Memory)を備える。
アナログ電流出力装置100は、制御プログラム59を予め記憶する外部記憶部53を備える。外部記憶部53は、制御部51の指示に従って、このプログラムが記憶するデータを制御部51に供給し、制御部51から供給されたデータを記憶する。外部記憶部53は、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の記録媒体を備える。外部記憶部53は、図2に示す情報記憶部140として機能する。
図3に戻り、アナログ電流出力装置100は、ユーザに操作される操作部54を備える。操作部54を介して、入力された情報が制御部51に供給される。操作部54は、キーボード、マウス、タッチパネル等の情報入力部品を備える。
また、アナログ電流出力装置100は、操作部54を介して入力された情報及び制御部51が出力した情報を表示する表示部55を備える。表示部55は、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等の表示装置を備える。表示部55は、図2に示す情報出力部150として機能する。
また、アナログ電流出力装置100は、情報を送受信する送受信部56を備える。送受信部56は、ネットワークに接続する通信網終端装置、無線通信装置等の情報通信部品を備える。
図3に戻り、アナログ電流出力装置100では、主記憶部52、外部記憶部53、操作部54、表示部55及び送受信部56はいずれも内部バス50を介して制御部51に接続されている。
アナログ電流出力装置100は、制御部51が主記憶部52、外部記憶部53、操作部54、表示部55及び送受信部56を資源として用いることによって、図2に示す情報制御部130、情報記憶部140、情報出力部150の機能を実現する。例えば、アナログ電流出力装置100は、情報制御部130の抵抗値算出部131が行う抵抗値算出ステップ、断線時期算出部132が行う断線時期算出ステップ、算出関連情報取得部133が行う算出関連情報取得ステップを実行する。また、例えば、アナログ電流出力装置100は、情報記憶部140の抵抗値記憶部141が行う抵抗値記憶ステップ、算出関連情報記憶部142が行う算出関連情報記憶ステップを実行する。また、例えば、アナログ電流出力装置100は、情報出力部150の入力画面表示部151が行う入力画面表示ステップ、断線時期出力部152が行う断線時期出力ステップ、交換時期出力部153が行う交換時期出力ステップを実行する。
(実施の形態1に係るアナログ電流出力装置100の機能構成の詳細について)
図2に戻り、D/A変換器110は、情報制御部130から入力された制御信号をデジタルアナログ変換してアナログ電流信号をケーブル4から外部機器3に出力する。
A/D変換器120は、外部機器3とケーブル4とに印加される電圧を測定することで生成されるアナログ電圧信号をアナログデジタル変換してデジタル電圧信号を情報制御部130に出力する。
抵抗値算出部131は、D/A変換器110に入力される制御信号とA/D変換器120から出力されたデジタル電圧信号とに基づいて、外部機器3及びケーブル4の抵抗値を算出する。なお、本願において、外部機器3及びケーブル4の抵抗値とは、外部機器3の抵抗値とケーブル4の抵抗値との合計値をいう。抵抗値算出部131は、オームの法則を用いて外部機器3及びケーブル4の抵抗値を算出する。具体的には、ケーブル4から外部機器3に出力される電流の値をI[A]、外部機器3とケーブル4とに印加される電圧の値をV[V]、外部機器3及びケーブル4の抵抗値をZ[Ω]とした場合、抵抗値算出部131は、Z=V/Iとの数式を用いて抵抗値Zを算出する。
抵抗値算出部131は、ケーブル4が外部機器3に最初に接続された時期に外部機器3及びケーブル4の抵抗値の初期値である抵抗初期値を算出する。また、抵抗値算出部131は、ケーブル4が外部機器3に最初に接続されてから予め定めた期間、例えば、1年間が経過した時期の外部機器3及びケーブル4の抵抗値である抵抗経過値を算出する。以下、抵抗初期値をZ、抵抗経過値をZとして説明する。なお、各抵抗値Z、Zは、例えば、Z=270.89[Ω]、Z=274.06[Ω]である。
算出関連情報取得部133は、算出関連情報としてケーブル4の半径の初期値である半径初期値、長さ及び抵抗率、ならびに、外部機器3の抵抗値、ならびに、ユーザが予め定めた後述する抵抗値変化関数の接線の傾きの閾値である傾き閾値を含む情報を取得する。算出関連情報取得部133は、ユーザによる操作部54を用いた入力によって後述する入力画面160に表示された算出関連情報を取得する。以下、ケーブル4の半径初期値をr[mm]、長さをl[m]、抵抗率をρ[Ω/m]、外部機器3の抵抗値をR[Ω]として説明する。なお、算出関連情報は、例えば、r=0.512[mm]、l=1000[m]、ρ=1.72×10-8[Ω/m]、R=250[Ω]を含む情報である。
断線時期算出部132は、抵抗初期値Zと抵抗経過値Zと算出関連情報とに基づいて断線時期を算出する。断線時期算出部132は、情報記憶部140が記憶している抵抗初期値Z、抵抗経過値Z、算出関連情報に含まれるケーブル4の半径初期値r、長さl、抵抗率ρ、外部機器3の抵抗値Rを用いて時間の経過と抵抗値の変化との対応関係を示す関数である抵抗値変化関数を特定する。
具体的には、先ず、ケーブル4の半径をr[mm]とした場合、外部機器3及びケーブル4の抵抗値Zは、以下の数1に示す数式によって算出される。
Figure 0007292550000001
例えば、上述した数1に示す数式に、r=r=0.512×10-3[m]、l=1000、ρ=1.72×10-8、Z=250を代入すると、外部機器3及びケーブル4の抵抗値Zは、Z=(1.72×10-8×1000)/{3.14×(0.512×10-3}+250≒270.89[Ω]=Zである。
次に、予め定めた期間が経過することによる外部機器3及びケーブル4の抵抗値の増加値である抵抗増加値をZ[Ω/期間]とした場合、抵抗増加値Zは、Z=Z-Zによって算出される。例えば、抵抗増加値Zは、Z=274.06-270.89=3.17[Ω]である。このため、予め定めた期間が経過した時期のケーブル4の半径の経過値である半径経過値をr[mm]とした場合、抵抗増加値Zは、上述した数1及びZ=Z-Zに基づく以下の数2に示す数式によって示される。
Figure 0007292550000002
よって、ケーブル4の半径経過値rは、上述した数2に示す数式に基づく以下の数3に示す数式によって算出される。
Figure 0007292550000003
例えば、上述した数3に示す数式に、r=0.512×10-3[m]、l=1000、ρ=1.72×10-8、Z=3.17を代入すると、ケーブル4の半径経過値rは、r=[{1.72×10-8×1000×(0.512×10-3}/{1.72×10-8×1000+3.17×3.14×(0.512×10-3}]1/2≒0.477×10-3[m]=0.477[mm]である。
次に、予め定めた期間が経過することによるケーブル4の半径の減少値である半径減少値をc[mm/期間]とした場合、半径減少値cは、c=r-rによって算出される。なお、半径減少値cは、予め定めた期間における半径の減少速度と近似するともいえる。例えば、予め定めた期間が1年間であり、半径の減少の原因が上述したFAシステム1が設けられた生産工場に存在する有機ガスによる腐食である場合、半径減少値cは、1年毎の腐食速度[mm/年]と近似するともいえる。例えば、1年毎の腐食速度cは、c=0.512-0.477≒0.035[mm/年]=0.035×10-3[m/年]である。
ここで、ケーブル4が外部機器3に最初に接続されてから経過した年数であるケーブル4の経過年数をy[年]とした場合、経過年数yが経過した時期のケーブル4の半径rは、r=r-cyによって算出される。例えば、2年が経過した時期のケーブル4の半径rは、r=0.512-0.035×2≒0.442[mm]であると推測される。このため、外部機器3及びケーブル4の抵抗値Zは、上述した数1及びr=r-cyに基づく以下の数4に示す数式によって算出される。
Figure 0007292550000004
ここで、上述した数4に示す数式は、図4に示すように、経過年数yの経過と抵抗値Zの変化との対応関係を示す関数である抵抗値変化関数Zの数式であると言い換えることができる。また、上述した数4に示す抵抗値変化関数Zの数式を経過年数yについて微分した数式をZ′とした場合、微分した数式Z′[Ω/年]は、以下の数5に示す数式となる。なお、上述した数5に示す微分した数式Z′の値は、上述した数4に示す抵抗値変化関数Zの経過年数yにおける接線の傾きと言い換えることができる。
Figure 0007292550000005
例えば、上述した数4に示す数式に、r=0.512×10-3[m]、l=1000、ρ=1.72×10-8、R=250、c=0.035×10-3[m/年]を代入すると、2年が経過した時期の外部機器3及びケーブル4の抵抗値Zは、Z=(1.72×10-8×1000)/{3.14×(0.512×10-3-0.035×10-3×2)}+250≒278.02[Ω]である。また、例えば、上述した数5に示す数式に、上述した値を代入すると、2年が経過した時期の接線の傾きZ′は、Z′=(2×0.035×10-3×1.72×10-8×1000)/{3.14×(0.512×10-3-0.035×10-3×2)}≒4.44[Ω/年]である。
なお、図5に示す値は、上述した数4及び数5に示す数式から算出した経過年数y[年]が0年から12年までの抵抗値Z及び接線の傾きZ′の値である。例えば、10年が経過した時期の抵抗値Z及び接線の傾きZ′は、Z=458.62[Ω]、Z′=90.14[Ω/年]である一方、11年が経過した時期の抵抗値Z及び接線の傾きZ′は、Z=589.45[Ω]、Z′=187.10[Ω/年]である。このため、抵抗値Zは、10年が経過してから11年が経過するまでの間に、589.45-458.62=130.83[Ω]、すなわち、130[Ω]以上も急激に大きくなることが分かる。
この結果、断線時期算出部132は、抵抗値変化関数Zの接線の傾きZ′の値に基づいて、断線時期の予測値を算出することができる。例えば、断線時期算出部132は、抵抗値変化関数Zの接線の傾きZ′の値が急激に大きくなる経過年数yを断線時期として算出することができる。なお、経過年数yは、上述した数5に示す数式に基づく以下の数6に示す数式によって算出される。
Figure 0007292550000006
このため、断線時期算出部132は、図4に示すように、上述した数6に示す数式に基づいて、抵抗値変化関数Zの接線の傾きZ′の値が算出関連情報に含まれる傾き閾値となる接線を特定し、当該接線と抵抗値変化関数Zとの接点である経過年数yの値と抵抗値Zの値とを算出する。このため、傾き閾値は、これ以上大きくなるとケーブル4の断線が発生する可能性が十分あり、ケーブル4を交換する必要があるとユーザが認識している抵抗値変化関数Zの接線の傾きZ′の値が当該ユーザによって予め定められている。例えば、ユーザは、傾き閾値をZ′とした場合、Z′=100[Ω/年]と定めることができる。そして、断線時期算出部132は、算出した経過年数yを交換時期として算出するとともに、当該交換時期から予め定めた期間、例えば、3ヶ月間が経過した時期を断線時期として算出する。
例えば、上述した数6に示す数式に、r=0.512×10-3、l=1000、ρ=1.72×10-8、c=0.035×10-3、Z′=100を代入すると、交換時期yは、y={0.512×10-3-(2×0.035×10-3×1.72×10-8×1000)/3.14×100}1/3/0.035×10-3≒10.157[年]である。また、断線時期は、例えば、10.157+0.25=10.407[年]である。
抵抗値記憶部141は、抵抗値算出部131が抵抗値Zを算出した場合、算出した抵抗値Zを記憶する。よって、抵抗値記憶部141は、少なくとも抵抗初期値Z、抵抗経過値Zを記憶する。なお、本実施の形態では、抵抗値算出部131は、抵抗初期値Z、抵抗経過値Zを算出したとき、抵抗値記憶部141に抵抗初期値Z、抵抗経過値Zを記憶させる。
算出関連情報記憶部142は、算出関連情報取得部133が算出関連情報を取得した場合、取得した算出関連情報を記憶する。なお、本実施の形態では、算出関連情報取得部133は、算出関連情報を取得したとき、算出関連情報記憶部142に算出関連情報を記憶させる。
入力画面表示部151は、ユーザによる操作部54を用いた入力によって算出関連情報が入力される図6に示す入力画面160を表示部55に表示する。図6に示すように、入力画面160は、上から順に、ユーザによる操作部54を用いた入力によって、ケーブル4の半径初期値rが入力される半径初期値入力欄161、ケーブル4の長さlが入力される長さ入力欄162、ケーブル4の抵抗率ρが入力される抵抗率入力欄163を含む。また、入力画面160は、抵抗率入力欄163の下方に設けられ、ユーザによる操作部54を用いた入力によって外部機器3の抵抗値Rが入力される外部機器抵抗値入力欄164を含む。また、入力画面160は、外部機器抵抗値入力欄164の下方に設けられ、ユーザによる操作部54を用いた入力によってユーザが予め定めた傾き閾値が入力される傾き閾値入力欄165を含む。
断線時期出力部152は、断線時期算出部132が算出した断線時期を表示部55に表示することで、ユーザに対して断線時期を出力する。また、交換時期出力部153は、断線時期算出部132が算出した交換時期を表示部55に表示することで、ユーザに対して交換時期を出力する。例えば、断線時期出力部152及び交換時期出力部153は、図4に示す抵抗値変化関数Zのグラフ画像を表示し、当該グラフ画像において断線時期と交換時期とを示す画像を表示することで、断線時期と交換時期とを表示する。
(実施の形態1に係る断線時期出力処理について)
次に、フローチャートを用いてアナログ電流出力装置100が断線時期を算出、出力する動作について説明する。アナログ電流出力装置100は、ケーブル4が外部機器3に最初に接続されてから電源をオンにすると、図7に示す断線時期出力処理の実行を開始する。先ず、入力画面表示部151は、図6に示す入力画面160を表示する(ステップS101)。次に、算出関連情報取得部133は、ユーザによる操作部54を用いた入力によって入力画面160に表示された算出関連情報を取得し、算出関連情報記憶部142に算出関連情報を記憶させる(ステップS102)。
次に、抵抗値算出部131は、D/A変換器110に入力される制御信号とA/D変換器120から出力されたデジタル電圧信号とに基づいて、外部機器3及びケーブル4の抵抗初期値Zを算出し、抵抗値記憶部141に抵抗初期値Zを記憶させる(ステップS103)。次に、情報制御部130は、抵抗値記憶部141が抵抗初期値Zを記憶してから予め定めた期間、例えば、1年間が経過したか否かを判定する(ステップS104)。情報制御部130は、予め定めた期間が経過していない場合(ステップS104;N)、予め定めた期間が経過するまでステップS104の処理を繰り返す。一方、情報制御部130の抵抗値算出部131は、予め定めた期間が経過した場合(ステップS104;Y)、D/A変換器110に入力される制御信号とA/D変換器120から出力されたデジタル電圧信号とに基づいて、外部機器3及びケーブル4の抵抗経過値Zを算出し、抵抗値記憶部141に抵抗経過値Zを記憶させる(ステップS105)。
次に、断線時期算出部132は、抵抗値記憶部141が記憶している抵抗初期値Z及び抵抗経過値Zと、算出関連情報とに基づいて断線時期及び交換時期を算出する(ステップS106)。具体的には、断線時期算出部132は、抵抗初期値Z、抵抗経過値Z、算出関連情報に含まれるケーブル4の半径初期値r、長さl、抵抗率ρ、外部機器3の抵抗値Rを用いて上述した数4に示す抵抗値変化関数Zを特定する。また、断線時期算出部132は、上述した数6に示す数式に基づいて、抵抗値変化関数Zの接線の傾きZ′の値が算出関連情報に含まれる傾き閾値となる接線を特定し、当該接線と抵抗値変化関数Zとの接点である経過年数yの値と抵抗値Zの値とを算出する。そして、断線時期算出部132は、算出した経過年数yを交換時期として算出するとともに、当該交換時期から予め定めた期間が経過した時期を断線時期として算出する。
そして、断線時期出力部152及び交換時期出力部153は、断線時期算出部132が算出した断線時期と交換時期とを表示し(ステップS107)、処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態に係るアナログ電流出力装置100によれば、D/A変換器110は、制御装置2から情報制御部130に入力された制御信号をアナログ電流信号に変換する。また、A/D変換器120は、外部機器3とケーブル4とに印加されるアナログ電圧信号をデジタル電圧信号に変換する。また、抵抗値算出部131は、制御信号とデジタル電圧信号とに基づいて、外部機器3及びケーブル4の抵抗値Zを算出し、算出した抵抗値Zとしての抵抗初期値Z、抵抗経過値Zを抵抗値記憶部141に記憶させる。そして、断線時期算出部132は、抵抗初期値Zと抵抗経過値Zとに基づいてケーブル4の断線時期を算出し、断線時期出力部152は、ユーザに対して断線時期を出力する。
このようにすることで、本実施の形態に係るアナログ電流出力装置100は、ケーブル4が将来断線する時期を予測することができる。
ここで、特許文献1に記載された断線予測装置では、ケーブルの断線が進展している状態であるか否かを判断しようとする度に温度要因及び負荷変動要因による変化分を除外した調整後のケーブルの抵抗値を測定する必要がある。このため、特許文献1に記載された断線予測装置は、ケーブルの断線を予測するのに要する作業が煩雑になる問題がある。
これに対して、本実施の形態に係るアナログ電流出力装置100では、ケーブル4が外部機器3に最初に接続された時期の抵抗初期値Zと、ケーブル4が外部機器3に最初に接続されてから予め定めた期間が経過した時期の抵抗経過値Zとを測定するだけで、ケーブル4の断線時期を算出、出力できる。
このようにすることで、本実施の形態に係るアナログ電流出力装置100は、特許文献1に記載された断線予測装置よりもケーブルの断線を予測する作業の負荷を低減できる。
また、本実施の形態に係るアナログ電流出力装置100によれば、算出関連情報取得部133は、ケーブル4の半径初期値r、長さl、抵抗率ρ、外部機器3の抵抗値Rを含む算出関連情報を取得する。そして、断線時期算出部132は、抵抗初期値Zと抵抗経過値Zと算出関連情報とを用いて特定される抵抗値変化関数Zに基づいて断線時期を算出する。
このようにすることで、本実施の形態に係るアナログ電流出力装置100は、抵抗値変化関数に基づいて断線時期を算出しないアナログ電流出力装置又は断線予測装置よりも精度良くケーブル4の断線時期を予測できる。
また、本実施の形態に係るアナログ電流出力装置100によれば、算出関連情報は、ユーザが予め定めた傾き閾値を含んでいる。そして、断線時期算出部132は、抵抗値変化関数Zの接線の傾きZ′の値が傾き閾値となる交換時期を算出し、交換時期出力部153は、算出された交換時期を出力する。
このようにすることで、本実施の形態に係るアナログ電流出力装置100は、抵抗値変化関数の接線の傾きの値が傾き閾値となる交換時期を算出、出力しないアナログ電流出力装置又は断線予測装置よりも精度良くケーブル4の断線時期及び交換時期を予測できる。
ここで、特許文献1に記載された断線予測装置では、ケーブルの断線が進展している状態であるか否かの判断に用いる抵抗値の閾値は、断線が進展していない正常な状態において温度要因及び負荷変動要因による変化分を除外しないケーブルの抵抗値の最大値よりも大きい値である。具体的には、閾値は、正常な状態のケーブルの抵抗値の初期値に所定の値を加えた値を閾値として設定している。よって、特許文献1に記載された断線予測装置では、閾値を設定するときに用いる所定の値が根拠の不明確な値であるため、ケーブルの断線が実際に発生する時期よりもかなり前の時期において断線が進展していると判断する虞があり、ケーブルが実際の寿命よりもかなり余裕がある段階で交換されてしまう虞がある。
これに対して、本実施の形態に係るアナログ電流出力装置100では、傾き閾値は、これ以上大きくなるとケーブル4の断線が発生する可能性が十分あるとユーザが認識している抵抗値変化関数Zの接線の傾きZ′の値が予め定められている。
このようにすることで、本実施の形態に係るアナログ電流出力装置100は、特許文献1に記載された断線予測装置よりも精度良くケーブル4の交換時期を予測でき、ケーブル4の実際の寿命に近い段階で交換できる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、断線時期を予測することが可能なアナログ電流出力装置100について説明したが、断線時期を予測することが可能である限りにおいてアナログ電流出力装置100ではない装置であってもよい。以下、図8、図9を参照して、実施の形態2に係る断線予測装置200について、詳細に説明する。なお、実施の形態2では、実施の形態1と異なる構成について説明し、実施の形態1と同一の構成については冗長であるため説明を省略する。
(実施の形態2に係る断線予測装置200について)
図8に示すように、本開示の実施の形態2に係る断線予測装置200は、外部負荷30に接続されたケーブル4の断線を予測するコンピュータ装置である。断線予測装置200は、実施の形態1と同様の情報制御部130、情報記憶部140、情報出力部150を備える。情報制御部130は、実施の形態1と同様の抵抗値算出部131、断線時期算出部132、算出関連情報取得部133を含む。また、情報記憶部140は、実施の形態1と同様の抵抗値記憶部141、算出関連情報記憶部142を含む。また、情報出力部150は、実施の形態1と同様の入力画面表示部151、断線時期出力部152、交換時期出力部153を含む。
(実施の形態2に係る断線予測装置200のハードウェア構成について)
なお、断線予測装置200のハードウェア構成は、「アナログ電流出力装置100」を「断線予測装置200」と読み替えることで、実施の形態1と同様の説明になる。よって、断線予測装置200のハードウェア構成については、冗長な説明を省略するため、図示及び詳細な説明を省略する。
(実施の形態2に係る断線予測装置200の機能構成の詳細について)
抵抗値算出部131は、ケーブル4から外部負荷30に出力される電流と、外部負荷30とケーブル4とに印加される電圧とに基づいて、外部負荷30及びケーブル4の抵抗値Zを算出する。本実施の形態では、抵抗値算出部131は、抵抗値Zとして、抵抗初期値Z及び抵抗経過値Zだけでなく、予め定めた期間を超えてからも抵抗値Zを算出する。例えば、抵抗値算出部131は、予め定めた確認期間、例えば、1ヶ月が経過する度に抵抗値Zを算出する。
なお、断線時期算出部132、算出関連情報取得部133及び入力画面表示部151は、「外部機器」を「外部負荷」、「3」を「30」と読み替えることで、実施の形態1と同様の説明になる。よって、断線時期算出部132、算出関連情報取得部133及び入力画面表示部151については、冗長な説明を省略するため、図示及び詳細な説明を省略する。
なお、本実施の形態では、断線時期算出部132は、傾きZ′の値が傾き閾値となる折線と抵抗値変化関数Zとの接点である経過年数yの値と抵抗値Zの値とを算出し、算出した抵抗値Zの値を抵抗値Zの閾値である抵抗閾値とする。
例えば、抵抗閾値をZとした場合、上述した数4に示す数式に、Z=Z、r=0.512×10-3、l=1000、ρ=1.72×10-8、R=250、c=0.035×10-3、y=10.157を代入すると、抵抗閾値Zは、Z=(1.72×10-8×1000)/{3.14×(0.512×10-3-0.035×10-3×10.157)}+250=473.56[Ω]である。
交換時期出力部153は、抵抗値算出部131が算出した抵抗値Zが抵抗閾値Zとなったとき、交換時期である旨を示す情報である交換時期情報を表示することで、交換時期を出力する。例えば、交換時期出力部153は、例えば、「ケーブルを交換してください」との文字画像を表示部55に表示したり、交換時期である旨を通知する通知音をスピーカから出力したりすることで、交換時期情報を表示する。
(実施の形態2に係る交換時期出力処理について)
次に、フローチャートを用いて断線予測装置200が交換時期を出力する動作について説明する。断線予測装置200は、ケーブル4が外部負荷30に最初に接続されてから電源をオンにすると、図9に示す交換時期出力処理の実行を開始する。先ず、断線予測装置200の入力画面表示部151及び算出関連情報取得部133は、ステップS101、S102の処理を実行する。
次に、抵抗値算出部131は、ケーブル4から外部負荷30に出力される電流と、外部負荷30とケーブル4とに印加される電圧とに基づいて、外部負荷30及びケーブル4の抵抗初期値Zを算出し、抵抗値記憶部141に抵抗初期値Zを記憶させる(ステップS113)。次に、情報制御部130は、ステップS104の処理を実行し、情報制御部130の抵抗値算出部131は、予め定めた期間が経過した場合(ステップS104;Y)、ケーブル4から外部負荷30に出力される電流と、外部負荷30とケーブル4とに印加される電圧とに基づいて、外部負荷30及びケーブル4の抵抗経過値Zを算出し、抵抗値記憶部141に抵抗経過値Zを記憶させる(ステップS115)。
次に、断線時期算出部132は、ステップS106の処理を実行する。なお、ステップS106における交換時期及び断線時期の具体的な算出方法については、「外部機器」を「外部負荷」、「3」を「30」と読み替えることで、実施の形態1と同様の説明になるため、冗長な説明を省略するため、詳細な説明を省略する。次に、断線時期算出部132は、交換時期における抵抗値Zの値である抵抗閾値を算出し(ステップS116)、断線時期出力部152及び交換時期出力部153は、ステップS107の処理を実行する。
次に、情報制御部130は、抵抗値算出部131が抵抗値Zを算出してから予め定めた確認期間、例えば、1ヶ月が経過したか否かを判定する(ステップS121)。情報制御部130は、予め定めた確認期間が経過していない場合(ステップS121;N)、予め定めた確認期間が経過するまでステップS121の処理を繰り返す。一方、情報制御部130の抵抗値算出部131は、予め定めた確認期間が経過した場合(ステップS121;Y)、ケーブル4から外部負荷30に出力される電流と、外部負荷30とケーブル4とに印加される電圧とに基づいて、外部負荷30及びケーブル4の抵抗値Zを算出し、抵抗値記憶部141に算出した抵抗値Zを記憶させる(ステップS122)。
次に、情報制御部130は、算出した抵抗値Zが抵抗閾値になったか否かを判定する(ステップS123)。情報制御部130は、算出した抵抗値Zが抵抗閾値になっていない場合(ステップS123;N)、ステップS121に戻り、算出した抵抗値Zが抵抗閾値になるまでステップ121~123の処理を繰り返す。一方、情報制御部130は、算出した抵抗値Zが抵抗閾値になった場合(ステップS123;Y)、交換時期出力部153に交換時期情報を表示させ(ステップS124)、処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態に係る断線予測装置200によれば、抵抗値算出部131は、ケーブル4から外部負荷30に出力される電流と、外部負荷30とケーブル4とに印加される電圧とに基づいて、外部負荷30及びケーブル4の抵抗値Zを算出する。そして、断線時期算出部132は、抵抗初期値Zと抵抗経過値Zとに基づいてケーブル4の断線時期を算出し、断線時期出力部152は、断線時期を出力する。
このようにすることで、本実施の形態に係る断線予測装置200は、実施の形態1に係るアナログ電流出力装置100と同様に、ケーブル4が将来断線する時期を予測することができる。
また、本実施の形態に係る断線予測装置200によれば、算出関連情報は、ユーザが予め定めた傾き閾値を含んでいる。そして、断線時期算出部132は、抵抗値変化関数Zの接線の傾きZ′の値が傾き閾値となる抵抗値を抵抗閾値として算出し、交換時期出力部153は、抵抗値算出部131が算出した抵抗値Zが抵抗閾値となった場合、交換時期情報を表示する。
このようにすることで、本実施の形態に係る断線予測装置200は、算出した抵抗値Zが抵抗閾値となった場合に交換時期を出力しないアナログ電流出力装置又は断線予測装置よりも精度良くケーブル4の断線時期及び交換時期を予測できる。
その他、本実施の形態に係る断線予測装置200は、実施の形態1に係るアナログ電流出力装置100と同様の作用効果を奏する。
[変更例]
なお、上記の実施の形態1では、断線時期算出部132は、抵抗値変化関数Zの接線の傾きZ′の値が傾き閾値となる接線と抵抗値変化関数Zとの接点である経過年数yの値を交換時期として算出したが、これに限定されない。例えば、断線時期算出部132は、算出された経過年数yの値を断線時期として算出してもよい。この場合、断線時期算出部132は、算出された断線時期から予め定めた期間、例えば、3ヶ月間だけ遡った時期を交換時期として算出してもよい。なお、この場合、ユーザは、抵抗値変化関数Zの接線の傾き閾値を、交換時期ではなく断線時期に基づいて定める必要がある。
なお、上記の実施の形態2では、断線時期算出部132は、抵抗値変化関数Zの接線の傾きZ′の値が傾き閾値となる接線と抵抗値変化関数Zとの接点である抵抗値Zの値を交換時期に応じた抵抗閾値として算出したが、これに限定されない。例えば、断線時期算出部132は、算出された抵抗値Zの値を断線時期に応じた抵抗値として算出してもよい。この場合、断線時期算出部132は、算出された抵抗値Zから予め定めた値を減算した値を抵抗閾値として算出してもよい。なお、この場合、ユーザは、抵抗値変化関数Zの接線の傾き閾値を、交換時期ではなく断線時期に基づいて定める必要がある。
なお、上記の実施の形態1、2のように、交換時期出力部153が交換時期を出力することが好ましいが、精度良く算出された断線時期が出力されることでユーザが交換時期を予測できるため、交換時期については出力されなくてもよい。
なお、上記の実施の形態1、2では、断線時期及び交換時期を算出したときに交換時期を出力しているが、交換時期は算出したときに出力しなくてもよく、例えば、交換時期となったときに出力してもよい。この場合、上記の実施の形態2のように、交換時期情報を表示することで、交換時期を出力してもよい。
なお、上記の実施の形態1では、アナログ電流出力装置100は、図7に示す断線時期出力処理を実行しているが、これに限定されず、アナログ電流出力装置100は、図9に示す交換時期出力処理を実行してもよい。また、上記の実施の形態2では、断線予測装置200は、図9に示す交換時期出力処理を実行しているが、これに限定されず、断線予測装置200は、図7に示す断線時期出力処理を実行してもよい。
なお、上記の実施の形態1、2では、断線時期算出部132が用いる算出関連情報は、算出関連情報取得部133が最初に取得して算出関連情報記憶部142が記憶している情報であるが、算出関連情報は更新可能であってもよい。具体的には、外部機器3又は外部負荷30の抵抗値、傾き閾値については更新可能であってもよい。この場合、算出関連情報取得部133が新たな算出関連情報を取得した場合に算出関連情報記憶部142が記憶している算出関連情報を新たな算出関連情報に更新可能とする必要がある。
なお、制御部51、主記憶部52、外部記憶部53、操作部54、送受信部56、内部バス50を備えるアナログ電流出力装置100、断線予測装置200が処理を行う中心となる部分は、例えば、前記の動作を実行するプログラムを、アナログ電流出力装置100、断線予測装置200が読み取り可能な記録媒体、例えば、フラッシュメモリに格納して配布し、プログラムをインストールすることにより、上記の処理を実行するアナログ電流出力装置100、断線予測装置200を構成してもよい。また、LAN、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置にプログラムを格納しておき、アナログ電流出力装置100、断線予測装置200がプログラムをダウンロードすることでアナログ電流出力装置100、断線予測装置200を構成してもよい。
また、アナログ電流出力装置100、断線予測装置200の機能は、OS(Operating System)とアプリケーションプログラムの分担、又はOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合には、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体又は記憶装置に格納してもよい。
また、搬送波にプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して提供することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)にプログラムを掲示し、ネットワークを介してプログラムを提供してもよい。そして、プログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行してもよい。
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。つまり、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、本開示の範囲内とみなされる。
1…FAシステム、2…制御装置、3…外部機器、4…ケーブル、30…外部負荷、50…内部バス、51…制御部、52…主記憶部、53…外部記憶部、54…操作部、55…表示部、56…送受信部、59…制御プログラム、100…アナログ電流出力装置、110…D/A変換器、120…A/D変換器、130…情報制御部、131…抵抗値算出部、132…断線時期算出部、133…算出関連情報取得部、140…情報記憶部、141…抵抗値記憶部、142…算出関連情報記憶部、150…情報出力部、151…入力画面表示部、152…断線時期出力部、153…交換時期出力部、160…入力画面、161…半径初期値入力欄、162…長さ入力欄、163…抵抗率入力欄、164…外部機器抵抗値入力欄、165…傾き閾値入力欄、200…断線予測装置。

Claims (7)

  1. 制御装置から送信された制御信号を変換したアナログ電流信号を、制御対象としての外部機器にケーブルを介して出力するアナログ電流出力装置であって、
    入力された前記制御信号を前記アナログ電流信号に変換するD/A変換器と、
    前記外部機器と前記ケーブルとに印加されるアナログ電圧信号をデジタル電圧信号に変換するA/D変換器と、
    前記制御信号と前記デジタル電圧信号とに基づいて、前記外部機器及び前記ケーブルの抵抗値を算出する抵抗値算出部と、
    前記ケーブルが前記外部機器に最初に接続された時期に算出された前記抵抗値の初期値である抵抗初期値を少なくとも記憶する抵抗値記憶部と、
    前記ケーブルの半径の初期値、長さ及び抵抗率、ならびに、前記外部機器の抵抗値を含む情報であって、前記ケーブルが断線する時期である断線時期の算出に関する情報である算出関連情報を取得する算出関連情報取得部と、
    前記抵抗初期値と、前記ケーブルが前記外部機器に最初に接続されてから予め定めた期間が経過した時期に算出された前記抵抗値である抵抗経過値と、前記算出関連情報とを用いて特定される時間の経過と前記抵抗値の変化との対応関係を示す関数である抵抗値変化関数に基づいて、前記断線時期を算出する断線時期算出部と、
    前記断線時期を出力する断線時期出力部と、
    を備えるアナログ電流出力装置。
  2. 前記算出関連情報は、ユーザが予め定めた前記抵抗値変化関数の接線の傾きの閾値である傾き閾値を含み、
    前記断線時期算出部は、前記抵抗値変化関数の接線の傾きの値が前記傾き閾値となる時期を、前記ケーブルを交換する時期である交換時期として算出し、
    前記交換時期を出力する交換時期出力部、を更に備える、
    請求項に記載のアナログ電流出力装置。
  3. 前記算出関連情報は、ユーザが予め定めた前記抵抗値変化関数の接線の傾きの閾値である傾き閾値を含み、
    前記断線時期算出部は、前記抵抗値変化関数の接線の傾きの値が前記傾き閾値となる前記抵抗値を閾値としての抵抗閾値として算出し、
    前記抵抗値算出部が算出した前記抵抗値が前記抵抗閾値となった場合、前記ケーブルを交換する時期である交換時期である旨を示す情報である交換時期情報を表示する交換時期出力部、を更に備える
    請求項に記載のアナログ電流出力装置。
  4. 制御装置と、前記制御装置から送信された制御信号をアナログ電流信号に変換して出力するアナログ電流出力装置と、前記アナログ電流出力装置から前記アナログ電流信号がケーブルを介して出力される制御対象としての外部機器とを備えるFAシステムであって、
    前記アナログ電流出力装置は、
    入力された前記制御信号を前記アナログ電流信号に変換するD/A変換器と、
    前記外部機器と前記ケーブルとに印加されるアナログ電圧信号をデジタル電圧信号に変換するA/D変換器と、
    前記制御信号と前記デジタル電圧信号とに基づいて、前記外部機器及び前記ケーブルの抵抗値を算出する抵抗値算出部と、
    前記ケーブルが前記外部機器に最初に接続された時期に算出された前記抵抗値の初期値である抵抗初期値を少なくとも記憶する抵抗値記憶部と、
    前記ケーブルの半径の初期値、長さ及び抵抗率、ならびに、前記外部機器の抵抗値を含む情報であって、前記ケーブルが断線する時期である断線時期の算出に関する情報である算出関連情報を取得する算出関連情報取得部と、
    前記抵抗初期値と、前記ケーブルが前記外部機器に最初に接続されてから予め定めた期間が経過した時期に算出された前記抵抗値である抵抗経過値と、前記算出関連情報とを用いて特定される時間の経過と前記抵抗値の変化との対応関係を示す関数である抵抗値変化関数に基づいて、前記断線時期を算出する断線時期算出部と、
    前記断線時期を出力する断線時期出力部と、
    を含む、
    FAシステム。
  5. 外部負荷に接続されたケーブルの断線を予測する断線予測装置であって、
    前記ケーブルから前記外部負荷に出力される電流と、前記外部負荷と前記ケーブルとに印加される電圧とに基づいて、前記外部負荷及び前記ケーブルの抵抗値を算出する抵抗値算出部と、
    前記ケーブルの半径の初期値、長さ及び抵抗率、ならびに、前記外部負荷の抵抗値を含む情報であって、前記ケーブルが断線する時期である断線時期の算出に関する情報である算出関連情報を取得する算出関連情報取得部と、
    前記ケーブルが前記外部負荷に最初に接続された時期に算出された前記抵抗値の初期値である抵抗初期値と、前記ケーブルが前記外部負荷に最初に接続されてから予め定めた期間が経過した時期に算出された前記抵抗値である抵抗経過値と、前記算出関連情報とを用いて特定される時間の経過と前記抵抗値の変化との対応関係を示す関数である抵抗値変化関数に基づいて、前記断線時期を算出する断線時期算出部と、
    前記断線時期を出力する断線時期出力部と、
    を備える断線予測装置。
  6. 外部負荷に接続されたケーブルの断線を予測する断線予測方法であって、
    コンピュータが、前記ケーブルから前記外部負荷に出力される電流と、前記外部負荷と前記ケーブルとに印加される電圧とに基づいて、前記外部負荷及び前記ケーブルの抵抗値を算出する抵抗値算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記ケーブルの半径の初期値、長さ及び抵抗率、ならびに、前記外部負荷の抵抗値を含む情報であって、前記ケーブルが断線する時期である断線時期の算出に関する情報である算出関連情報を取得する算出関連情報取得ステップと、
    前記コンピュータが、前記ケーブルが前記外部負荷に最初に接続された時期に算出された前記抵抗値の初期値である抵抗初期値と、前記ケーブルが前記外部負荷に最初に接続されてから予め定めた期間が経過した時期に算出された前記抵抗値である抵抗経過値と、前記算出関連情報とを用いて特定される時間の経過と前記抵抗値の変化との対応関係を示す関数である抵抗値変化関数に基づいて、前記断線時期を算出する断線時期算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記断線時期を出力する断線時期出力ステップと、
    を含む断線予測方法。
  7. コンピュータを、
    接続されたケーブルから外部負荷に出力される電流と、前記外部負荷と前記ケーブルとに印加される電圧とに基づいて、前記外部負荷及び前記ケーブルの抵抗値を算出する抵抗値算出部、
    前記ケーブルの半径の初期値、長さ及び抵抗率、ならびに、前記外部負荷の抵抗値を含む情報であって、前記ケーブルが断線する時期である断線時期の算出に関する情報である算出関連情報を取得する算出関連情報取得部、
    前記ケーブルが前記外部負荷に最初に接続された時期に算出された前記抵抗値の初期値である抵抗初期値と、前記ケーブルが前記外部負荷に最初に接続されてから予め定めた期間が経過した時期に算出された前記抵抗値である抵抗経過値と、前記算出関連情報とを用いて特定される時間の経過と前記抵抗値の変化との対応関係を示す関数である抵抗値変化関数に基づいて、前記断線時期を算出する断線時期算出部、
    前記断線時期を出力する断線時期出力部、
    として機能させるプログラム。
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