図1Aは、本明細書に記載されるような様々な態様によるシステム100(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム又は新無線(NR:New Radio)システム)の1つの実施形態を示す。図1Aにおいて、システム100は、ネットワークノード101(たとえば、基地局、gNB、eNBなど)及び無線デバイス111(たとえば、UE)を含み得る。ネットワークノード101は、セル103にサーブし得る、提供し得る、又は他の方法でセル103と関連し得る。ある意味では、セル103は、たとえば、ネットワークノード101によって送信及び/又は受信される1つ又は複数の特定のキャリアによってカバーされるものとしての、ネットワークノード101の地理的カバレッジエリアを指し得る。別の意味では、セル103は、その具体的な使用法に応じて、キャリア自体を指し得る、又はキャリア自体と関連し得る。
1つの例において、セル103は、1つ又は複数のセルIDによって識別される、又は他の方法で1つ又は複数のセルIDと関連する。1つ又は複数のセルIDは、たとえば、グローバルに一意になり得る、セルグローバルID(CGI)を含み得る。1つ又は複数のセルIDは、グローバルに非一意になり得る、物理セルID(PCI)を別法として又は追加で含み得る。CGIは、たとえば、CGIのグローバルに一意の性質に基づいて、接続された無線デバイスを地理的に位置付けるための手段を提供し得る。
図示されていないが、システム100は、同じ又は異なるネットワークノードによってサーブされ得る1つ又は複数の他のセルを含み得る。これらの1つ又は複数の他のセルのそれぞれは、同様に、1つ又は複数のセルID、たとえばCGI及びPCI、とそれぞれ関連し得る。
いくつかの実施形態において、ネットワークノード101は、ある特定のセル、たとえば、セル103又はいくつかの他のセル、のCGIを報告するように無線デバイス111を設定する。ネットワークノード101は、たとえば、無線デバイス111が、ある特定のPCIで識別されたセルで実行されてきたものとして、ネットワークノード101に測定を報告した後に、その設定を行うが、PCIは、たとえば、複数のセルが同じPCIによって識別されるPCI競合が原因で、どのセルで測定が実行されたかをネットワークノード101に一義的に識別しない。この場合、次いで、ネットワークノード101は、測定が実行されたセルのCGIを報告するように無線デバイス111に要求し得る。もう1つの例として、ネットワークノード101は、CSGセルであるセルのCGIを報告するように無線デバイス111を設定し得る。
セルのCGIを報告するように無線デバイス111を設定する具体的な理由にかかわらず、いくつかの実施形態において、ネットワークノード101は、無線デバイス111において測定対象115を更新することによって、その設定を行う。測定対象115は、たとえば、無線デバイス111が測定を実行すべき対象(たとえば、キャリア周波数)のリストに、測定設定の一部として、含まれ得る。更新された測定対象115で実行された測定の無線デバイス111の記録を無条件にフラッシュ又はリセットする代わりに、いくつかの実施形態による無線デバイス111は、その更新が単にセルのCGIを報告するように無線デバイス111を設定するだけであるかどうかに基づいて、選択的にフラッシュ又はリセットする。たとえば、その更新が単にセルのCGIを報告するように無線デバイス111を設定するだけである場合、いくつかの実施形態における無線デバイス111は、たとえば、その記録を保持するために、測定対象115で実行された測定の無線デバイス111の記録を保持する。無線デバイス111は、測定対象115について適用可能な任意のタイマーを同様に保持し得る。
さらに具体的には、1つの実施形態において、ネットワークノード101は、無線デバイス111における測定対象115の更新125を判定する。ネットワークノード101は、次いで、更新125を無線デバイス111に送信する。さらに、無線デバイス111は、無線デバイス111における測定対象115の更新125を受信し、次いで、更新125が単にセルのCGIを報告するように無線デバイス111を設定するだけであるかどうかを判定する。次に、無線デバイス111は、更新125が単にセルのCGIを報告するようにデバイスを設定するだけであるかどうかに基づいて、その対象115で実行された測定117を保持又はリセットする。たとえば、無線デバイス111は、更新125が単にセルのCGIを報告するように無線デバイス111を設定するだけである場合には、測定117を保持し得るが、更新125がセルのCGIを報告するように無線デバイス111を設定するだけではない場合には、測定117をリセットし得る。
これらの実施形態では、次いで、測定対象更新125は、測定対象115で実行される測定117を無線デバイス111が保持すべきか又はリセットすべきかをそれ自体では明示的に示さないことがある。代わりに、無線デバイス111は、測定117を保持するか又はリセットするかを更新125の性質から知的に推定する。
他の実施形態では、対照的に、ネットワークノード101は、無線デバイス111が測定117を保持すべきか又はリセットすべきかを指示する無線デバイス111への制御シグナリングを送信する。この場合、無線デバイス111は、更新125の性質についてのデバイス自体の評価に基づくのではなく、制御シグナリングが無線デバイス111にそれを行うように命じるかどうかに厳密に基づいて単純に測定117を保持又はリセットすることができる。この場合、ネットワークノード101は、たとえば、何らかの理由で、測定117がリセットされるかどうか及び/又はいつリセットされるかのより多くの制御を保持し得る。図1Bは、これらの実施形態の1つの例を示す。
図1Bに示すように、ネットワークノード101は、測定対象115で無線デバイス111によって実行される測定117を保持するか又はリセットするかを判定する。ネットワークノード101は、次いで、測定対象115で無線デバイス111によって実行された測定117を保持するか又はリセットするかの指示126を無線デバイス111に送信する。指示126は、たとえば、図1Bに示すように測定対象更新125に含まれ得る、及び/又は、そのセルの物理セルID(PCI)を指示することによって、無線デバイス111がどのセルにCGIを報告すべきかを指示する。何にせよ、無線デバイス111は、測定対象115で無線デバイス111によって実行された測定117を保持するか又はリセットするかの指示126を受信する。さらに、無線デバイス111は、指示126に基づいて、その対象115で実行された測定117を保持するか又はリセットするかを判定する。
さらに他の実施形態において、ネットワークノード101は、測定対象115以外の測定設定の異なる部分を活用することによってセルのCGIを報告するように無線デバイス111を設定する。たとえば、ネットワークノード101は、測定設定の測定対象115の代わりに、測定設定の測定報告設定又は測定設定の測定IDを活用することができる。さらに、測定報告設定又は測定IDを更新するのではなく、いくつかの実施形態において、ネットワークノード101は、たとえば、測定対象115と関連して、新しい測定報告設定又は新しい測定IDを追加することができる。ネットワークノード101が、同じ周波数又はセルに関連して新しい測定対象を追加することを禁じられる場合であっても、ネットワークノード101は、新しい測定報告設定又は新しい測定IDを追加することができる。このようにして、既存の測定報告設定又は既存の測定IDを更新するのではなく、新しい測定報告設定又は新しい測定IDを追加することによって、ネットワークノード101は、無線デバイス111が測定117及びタイマーの無線デバイス111の記録をフラッシュ又はリセットするのを効果的に防ぎ、さらに、セルのCGIを報告するように無線デバイス111を設定することができる。図1Cは、これらの実施形態の1つの例を示す。
図1Cに示すように、ネットワークノード101は、無線デバイス111がどのセルについてCGIを報告すべきかの指示128を、測定設定の測定報告設定情報エレメント(IE)127又は測定ID IE129において、無線デバイス111に送信する。指示128は、たとえば、無線デバイス111がCGIを報告すべきセルのPCIを指示することができる。何にせよ、無線デバイス111は、それに応じて、測定設定の測定報告設定IE127又は測定ID情報エレメント129において指示128を受信する。
指示128が測定報告設定IE127に含まれる、いくつかの実施形態において、指示128は、測定報告設定IE127によって指示される報告設定に含まれ得る。実際には、報告設定は、無線デバイス111が追加すべき報告設定のリスト(測定報告設定IE127内)に含まれ得る。この及び他の場合に、次いで、無線デバイス111は、たとえば、リスト130内の報告設定のうちの既存の1つを更新することとは対照的に、無線デバイス111において報告設定のリスト130に(新しい)報告設定を追加するように設定され得る。既存の報告設定の更新ではない、この報告設定の追加は、測定対象115で実行された測定117を無線デバイス111がフラッシュ又はリセットすることを防ぐことができる。
これに関連して、測定報告設定IE127によって指示される報告設定は、無線デバイス111における測定対象115に測定ID132を介してリンクされ得る。これにも関わらず、測定報告設定IE127における指示128の受信にさらに応答してでも、無線デバイス111は、それでもなお、無線デバイス111における測定報告エントリのリスト内の測定ID132の任意の測定報告エントリを保持する。すなわち、無線デバイス111は、これらの測定報告エントリを表す図1Cの測定117を保持する。さらに、無線デバイス111は、そうでない場合には、測定対象115をそれに更新させたそれらの測定報告エントリをフラッシュした場合であっても、無線デバイス111は、測定117を保持することができる。すなわち、無線デバイス111は、測定対象115への更新を受信することに応答して測定ID132の測定報告エントリを無線デバイス111における測定報告エントリのリストから取り除く(及び測定ID132のタイマーを停止する)ようにさらに設定され得る。
図1A、1B、又は1Cのネットワークノード101は、1つ又は複数の通信システム、たとえば、LTE、UMTS、GSM、NB-IoT、5G新無線(NR)など、又はその組合せ、をサポートするように設定され得ることに留意されたい。さらに、ネットワークノード101は、基地局、アクセスポイントなどでもよい。また、ネットワークノード101は、無線デバイス111にサーブし得る。無線デバイス111は、1つ又は複数の通信システム、たとえば、LTE、UMTS、GSM、NB-IoT、5G NRなど、又はその組合せ、をサポートするように設定され得る。
やはり、いくつかの実施形態が、LTE又はNRシステムとの関連で、ここで例示されることになる。しかしながら、これらの実施形態は、他のタイプのシステムにも適用可能なものとして拡張され得る。
無線デバイス111は、ユーザ機器(UE:user equipment)でもよい。UEは、測定を実行して、UEのサービングセル及び隣接セルの信号レベル及び品質をモニタ及び報告する。これらの測定は、無線ネットワークがUEのための適切なサービングセルを選択するのを助ける。カバレッジ理由、トラフィック負荷レベル又は特定のサービスのサポートなど、現在のセルから別のセルにUEを再配置する異なる理由が存在する。
UE測定は、無線ネットワークによって設定される。いくつかのパラメータが、測定及び報告の条件の指定に関わる。ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)では、たとえば、エボルブドユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)によってUEに提供されたUE測定設定は、3GPP TS 36.331 EUTRA無線リソース制御(RRC:radio resource control)プロトコル仕様において指定されている。対応する仕様、3GPP TS 38.331 NR RRCプロトコル仕様、が、適用可能であればEUTRANバージョンに部分的に類似することが予期される新無線(NR)のために現在準備されている。
NRにおける測定設定フレームワークは、3GPP TS 38.331に記載された、LTEからのフレームワークに基づくことになる。NRにおいて、ネットワークは、測定設定に従ってセルレベル及びビームレベル測定を実行する及びセルレベル及びビームレベル測定を報告するように、RRC_CONNECTED UEを設定することができる。測定設定は、専用シグナリングを用いて提供される。
ネットワークは、次のタイプの測定を実行するようにUEを設定することができる:(i)周波数内測定:サービングセルのダウンリンクキャリア周波数における測定と、(ii)周波数間測定:サービングセルのダウンリンクキャリア周波数のうちのいずれとも異なる周波数における測定と、(iii)E-UTRA周波数のRAT間測定。測定設定は、次のパラメータを含む:(1)測定対象と、(2)報告設定と、(3)測定IDと、(4)数量設定と、(5)測定ギャップ。
測定対象は、UEが測定を実行することになる対象のリストを指す。周波数内及び周波数間測定について、測定対象は、NRダウンリンクキャリア周波数に関連する。RAT間E-UTRA測定について、測定対象は、単一E-UTRAダウンリンクキャリア周波数である。
報告設定は、測定対象ごとに1つの又は複数の報告設定が存在し得る、報告設定のリストを指す。各報告設定は、以下から成る:(i)報告基準:トリガされるイベント又は周期的のいずれかでもよい測定報告を送るようにUEをトリガする基準。基準はまた、トリガ数量(参照信号受信電力(RSRP:reference signal received power)、参照信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality)、又は信号対干渉電力と雑音比(SINR:signal-to-interference-plus-noise ratio))と、(ii)参照信号(RS:reference signal)タイプ:セルレベル及びビームレベル測定のためにUEによって考慮されることになるRS(たとえば、セル品質が2つのタイプのRS(NR-SS(基本的には、NR1次同期信号(NR-PSS:NR primary synchronization signal)及び/又はNR2次同期信号(NR-SSS:NR secondary synchronization signal))及びCSI-RSに基づいて計算され得る、NRにおける新しい態様である、NR同期信号(NR-SS:NR synchronization signal)又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS:channel state information reference signal))と、(iii)報告フォーマット:UEが測定報告(RSRP及び/又はRSRQ及び/又はSINR)及び関連情報(たとえば、報告するセル及び/又はビームの数)に含むセルレベル及びビームレベルの数量。
測定IDは、各測定IDが1つの測定対象を1つの報告設定とリンクさせる測定IDのリストを指す。複数の測定IDを設定することによって、複数の測定対象を同じ報告設定にリンクさせること、並びに複数の報告設定を同じ測定対象にリンクさせることが可能である。測定IDはまた、ネットワークへの参照の機能を果たし、報告をトリガした測定報告に含まれる。
数量設定に関して、1つの数量設定が、無線アクセス技術(RAT:radio access technology)タイプごとに設定される。数量設定は、その測定タイプのすべてのイベント評価及び関連報告のために使用される測定数量及び関連フィルタリングを規定する。
測定ギャップは、UEが測定を実行するために使用することができる、すなわち、(アップリンク、ダウンリンク)送信がスケジュールされていない、期間を指す。
E-UTRANは、いくつかの状況の下で、たとえば、基本的な物理セルID(PCI)混乱状況が存在するときに、拡張型セルグローバル識別子(ECGI:extended cell global identifier)/NRセルグローバル識別子(NCGI:NR cell global identifier)を報告するようにUEを設定することができる。現在の仕様TS36.331、すなわちLTE、によれば、E-UTRANが、UEがECGI/NCGIを報告することを望むとき、E-UTRANは、ECGI/NCGIを報告することを目的として周期的測定を設定する。E-UTRANはまた、IE MeasConfigureの測定対象において、UEがECGI/NCGIを報告すべき、物理セルID(PCI)を設定する。すなわち、どのセルについてCGIを報告するかの設定、cellForWhichToReportCGI、が、LTE.3GPP TS 36.331V14.4.0では測定対象において与えられる。これは、CGI測定が必要とされる度に測定対象が修正される(新しいcellForWhichToReportCGIを用いて)ことを意味する。修正は、measObjectToAddModListを使用してUEに指示される。
measObjectToAddModListを受信したとき、UEは、以下を行うことになる、
1>受信されたmeasObjectToAddModListに含まれた各measObjectIdについて:
2>マッチするmeasObjectIdを有するエントリが、VarMeasConfig内のmeasObjectList内に存在する場合、このエントリについて、
…
3>もしあれば、VarMeasConfig内のmeasIdList内のこのmeasObjectIdに関連する各measIdについて:
4>もし含まれていれば、VarMeasReportListからこのmeasIdの測定報告エントリを取り除き、
4>実行中であればどれでも、周期的報告タイマー又はタイマーT321を停止し、このmeasIdの関連情報(たとえばtimeToTrigger)をリセットする、
これは、CGI測定が必要とされる度に、UEは、UEが測定対象のためにすでに送った前の報告、たとえばCGI測定をトリガしたモビリティ測定報告、に関して忘れることになることを意味する。すなわち、UEは、その対象で行われたすべての測定をリセットすることによって、測定対象の変更を処理することになる。このこと、並びに周期的報告タイマーの停止及びトリガする時間のリセットは、不必要な測定報告がネットワークに送られることにつながることになる。
1つの他の欠点は、これがUEによって行われる別個の測定であるということであり、したがって、それはイベントに戻づく測定にひも付けされていない。したがって、無線基地局(RBS:radio base station)は、所与のPCIを有する目標セルをUEが検出するために目的報告ECGI/NCGIでイベントベースの測定及び周期的測定を別個に設定し、その後、ECGI/NCGIを報告するようにUEをトリガする必要があり、ハンドオーバ(HO)の不要な遅延を引き起こす。
3GPPでは、これらの測定は、UEについて2秒だけ有効であり、次いで自動的に取り除かれるので、1つの他のさらに悪い代替は、RBSは、PCIのための目的報告ECGI/NCGIを有する別個の測定を常に進行中にさせる必要があり、UEにおいて時々(たとえば、EUTRANについては1秒及びGSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE radio access network)及びUTRANについては8秒)再設定されることを意味する、ということである。これは、いくつかの状況において、問題がある。第一に、PCIが、RBSがPCI報告に基づいて目標セルを区別するのに十分ではなく、したがって、目標セルを区別するためにECGI/NCGI読み出しを必要とし得る、基本的なPCI混乱状況が存在する場合に、問題がある。第二に、目標セルが、UEがECGI/NCGI及び関連情報を報告することが必須である、クローズドサブスクライバグループ(CSG:closed subscriber group)セルである場合、問題がある。第三に、現在のビヘイビアは、すでに測定されたセルをUEに忘れさせる、測定対象での変更を理由としてすべての進行中の測定に悪影響を及ぼす。
いくつかの実施形態は、ECGI/NCGI測定処理を改善することを可能にする。異なるオプションが、異なる柔軟性を有して提案される。これらは、ECGI/NCGIを報告すべきセルを測定対象から報告設定に、又はMeasIDに移動する、或いは、そのようなセルを測定対象上に保持するが、これに関連するUEビヘイビアを変えることを含む。
いくつかの実施形態は、次の利点のうちの1つ又は複数を含む:(i)測定及びより不必要でないUE測定報告の設定/設定解除による、より少ないRRCシグナリングと、(ii)ECGI/NCGI測定を設定するためのより直観的なやり方と、(iii)特に、基本的なPCI混乱が存在する又は目標セルがCSGセルである場合の、より高速のHOと、(iv)ともに又は互いの直後に、たとえば、UEが先ずPCIを検出し、その直後にECGI/NCGIを読み取り、1つの報告で又は2つの報告で情報を送った直後に、設定された、ECGI/NCGI測定と並行して進行中になり得る、より効率的な測定。
図2Aは、無線ネットワーク(たとえば、eNB又はgNB)がRRCConnectionReconfigurationメッセージを使用して専用シグナリングを介してUE測定を設定するときの関連するシグナリングを示す。図示するように、eNBは、必要とされる測定設定を判定する(ステップ210)。それに基づいて、eNBは、判定された測定設定を指示するUEへのIE MeasConfigとともにRRCConnectionReconfigurationメッセージを送る(ステップ220)。UEは、RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージで応答し(ステップ230)、指示された測定設定に基づいて測定を開始する(ステップ240)。UEは、次いで、実行された測定を報告するeNBへの測定報告を送る(ステップ250)。RRCConnectionResumeメッセージ(図示せず)を介して測定を設定することもまた可能である。
UEは、周波数内、周波数間及び/又はRAT間測定を実行するように要求され得る。これらは、PCI測定及びECGI/NCGI測定の両方を含み得る。UEの能力に応じて、UEは、これらの測定を実行するために、測定ギャップ、DRX又は自律ギャップを必要とし得る。
いくつかの実施形態は、TS36.331に記載のようなLTE仕様と比較して、ECGI/NCGI測定を処理/設定する新しいやり方を含む。
図1Aに示す実施形態の1つの特定の例では、測定対象が、UEがCGIを報告すべきセルを示すように、cellForWhichToReportCGIは、measurementObject内に残る。しかしながら、measurementObjectにおける更新のみが、cellForWhichToReportCGIにある場合、すなわち、測定対象における更新のみが、どのセルについてCGIを報告するかに関連する場合、measObjectToAddModListを受信したときのUEビヘイビアは、UEが測定報告エントリ及びタイマーをフラッシュしないというようなものである。
図1Bに示す実施形態のもう1つの特定の例において、前記は、UEが前の測定をフラッシュする必要がないように、measurementObjectに付加的フラグ、たとえばkeepReportingEntryAndTimers、を追加することによって達成される。すなわち、このフラグは、UEが前の測定を保持すべきかどうかに関する明示的インジケータ又はコマンドとして機能する。
図1Bに示す実施形態のもう1つの代替例では、フラグは、反対のやり方で規定される。たとえば、「resetReportingEntryAndTimers」が、UEは前の測定をフラッシュすべきであるというフラグを立てるために使用される。このフラグは、同様に、UEが前の測定をフラッシュすべきかどうかに関する明示的インジケータ又はコマンドとして機能する。
測定報告設定IE127においてCGIを報告すべきセルのインジケータ128を有する図1Cに示す実施形態の特定の例をここで考察する。この例は、目的reportCGIを有する測定報告設定におけるcellForWhichToReportCGIの設定を含む。これは、それぞれの新しいECGI/NCGI報告要求の測定報告エントリ及びタイマーのフラッシュを回避することになろう。図2Bは、ReportConfigEUTRA IEに含まれるcellForWhichToReportCGIを有する例示的ASN.1コード実現を示す。
測定報告設定IE127においてCGIを報告すべきセルのインジケータ128を有する図1Cに示す実施形態のもう1つの特定の例において、cellForWhichToReportCGIの設定は、異なるイベントA3~A6(及び未来の任意の可能な新しいイベント)と現在の及び未来の周期的測定とを含む、任意の測定報告設定に含まれる。これはまた、それぞれの新しいECGI/NCGI報告要求の測定報告エントリ及びタイマーのフラッシュを回避することになろう。図2Dは、この例の例示的ASN.1コード実現を示す。
測定ID IEにおいてCGIを報告すべきセルのインジケータ128を有する図1Cに示す実施形態の特定の例において、cellForWhichToReportCGIは、MeasId情報の一部として追加され得る。この実施形態での利点は、この実施形態が、測定対象又は報告設定を更新する必要なく、進行中の測定にECGI/NCGI測定を追加する実現性を可能にするということである。図2Cは、この例の例示的ASN.1コード実現を示す。
いくつかの実施形態は、GUTRAN(NR)仕様及びEUTRAN(LTE)仕様の両方について有効である。いくつかの実施形態は、数あるものの中でも特に、測定時間を改善する及びモビリティ性能を強化するためのECGI/NCGI測定の処理の変更について説明する。
図3は、本明細書に記載の様々な実施形態によるCGIに関連する測定を処理するための無線デバイス111によって実行される方法300の1つの実施形態を示す。方法300は、無線デバイス111における測定対象115への更新125をネットワークノード101から無線デバイス111によって受信すること(ブロック301)を含む。本方法はまた、更新125が単にセルのCGIを報告するようにデバイス111を設定するだけであるかどうかに基づいてその対象115で実行された測定117を保持又はリセットすること(ブロック305)を含む。たとえば、いくつかの実施形態において、測定117を保持することは、更新125が単にセルのCGIを報告するように無線デバイス111を設定するだけであるという判定に応答して、実行される。そして、測定117をリセットすることは、更新125が単にセルのCGIを報告するように無線デバイス111を設定するだけではないという判定に応答して、実行され得る。いくつかの実施形態では、次いで、本方法はまた、更新125が単にセルのCGIを報告するように無線デバイス111を設定するだけであるかどうかを判定すること(ブロック303)を含み得る。いずれにしても、いくつかの実施形態において示されるような方法300はまた、セルのCGIを報告すること(ブロック307)を含み得る。
図4は、本明細書に記載の他の様々な実施形態によるCGIに関連する測定を処理するために無線デバイス111によって実行される方法400の1つの実施形態を示す。方法400は、測定対象115で無線デバイス111によって実行された測定117を保持するかリセットするかの指示126を無線ネットワークノード101から無線デバイス111によって受信すること(ブロック401)を含む。指示126は、たとえば、測定対象115、すなわち、測定対象115への更新125、に含まれ得る。何にせよ、方法400はさらに、指示126に基づいてその対象115で実行された測定117を保持するか又はリセットするかを判定すること(ブロック403)を含み得る。方法400は、次いで、指示126は測定117を保持することを指示するという判定に応答して測定対象115に関連する測定117を保持すること(ブロック405)、又は、指示126は測定117をリセットすることを指示するという判定に応答して測定対象115に関連する測定117をリセットすること(ブロック407)を含み得る。
いくつかの実施形態において、指示126は、セルのCGIを報告するように無線デバイス111を設定する測定対象115への更新125に含まれる。たとえば、更新125が単にセルのCGIを報告するようにデバイス111を設定するだけである場合、いくつかの実施形態において、指示126は、デバイス111は測定117を保持すべきであることを指示する。しかしながら、更新125が、単にセルのCGIを報告するようにデバイス111を設定するだけではない場合、いくつかの実施形態において、指示126は、デバイス111が測定117をリセットすべきであることを指示する。何にせよ、したがって、いくつかの実施形態において、無線デバイス111は、更新125によって設定されたようにセルのCGIを報告することができる(ブロック409)。
図5は、本明細書に記載のさらなる他の様々な実施形態によるCGIに関連する測定を処理するために無線デバイス111によって実行される方法500の1つの実施形態を示す。図示されるように方法500は、無線デバイス111がどのセルにCGIを報告すべきかの指示128を、測定設定の測定報告設定情報エレメント127又は測定ID情報エレメント129において、ネットワークノード101から、無線デバイス111によって、受信すること(ブロック501)を含む。指示128は、たとえば、無線デバイス111がCGIを報告すべきセルの物理セルID(PCI)を指示することによって、無線デバイス111がどのセルにCGIを報告すべきかを指示することができる。何にせよ、いくつかの実施形態において、方法500さらに、受信された指示128によって指示されたセルのCGIを報告すること(ブロック503)を含む。
1つ又は複数の実施形態において、測定報告設定情報エレメント127は、報告設定を指示する。報告設定は、指示128を含み得る。この場合、いくつかの実施形態において、本方法はまた、たとえば、無線デバイス111において既存の報告設定を更新することとは対照的に、報告設定を無線デバイス111における報告設定のリストに追加することを含み得る。
いくつかの実施形態において、測定報告設定情報エレメント127によって指示される報告設定は、測定ID132を介して無線デバイス111における測定対象115にリンクされる。この場合、いくつかの実施形態において、本方法はまた、指示128の受信に応答して、無線デバイス111における測定報告エントリのリストにおいて測定IDの任意の測定報告エントリを保持することを含み得る。別法として又は追加で、本方法はさらに、無線デバイス111における測定対象115の更新125を受信することと、更新125の受信に応答して、測定ID132の測定報告エントリを無線デバイス111における測定報告エントリのリストから取り除くことと、測定ID132のタイマーを停止することとを含み得る。すなわち、無線デバイス111は、この場合、測定対象115で実行された測定117をフラッシュすることができる。
本明細書に記載の装置は、任意の機能手段、モジュール、ユニット、又は回路を実装することによって、本明細書に記載の方法及び任意の他の処理を実施し得ることに留意されたい。1つの実施形態において、たとえば、本装置は、方法図に示すステップを実行するように設定されたそれぞれの電気回路又は回路を備える。これに関して電気回路又は回路は、メモリと連動してある種の機能的処理及び/又は1つ又は複数のマイクロプロセッサを実行することに特化した回路を備え得る。たとえば、回路は、1つ又は複数のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラ、並びに、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、専用デジタルロジックなどを含み得る、他のデジタルハードウェアを含み得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学式記憶デバイスなどの1つの又はいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、いくつかの実施形態において、1つ又は複数の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、並びに、本明細書に記載の技法のうちの1つ又は複数を実施するための命令を含み得る。メモリを用いる実施形態において、メモリは、1つ又は複数のプロセッサによって実行されるときに、本明細書に記載の技法を実施するプログラムコードを記憶する。
たとえば、図6は、本明細書に記載の様々な実施形態による無線デバイス600の1つの実施形態を示す。図示するように、無線デバイス600は、処理回路610及び通信回路620を含む。通信回路620(たとえば、無線回路)は、たとえば、任意の通信技術を介して、1つ又は複数の他のノードに情報を送信する及び/又は1つ又は複数の他のノードから情報を受信するように設定される。そのような通信は、無線デバイス600の内部又は外部のいずれかにある1つ又は複数のアンテナを介して生じ得る。処理回路610は、メモリ630に記憶された命令を実行することなどによって、前述の処理を実行するように(たとえば、図3~6のうちのいずれかに示すように)設定される。これに関して処理回路610は、ある種の機能手段、ユニット、又はモジュールを実装し得る。
図7は、本明細書に記載の様々な実施形態による無線ネットワーク(たとえば、図1及び図11に示す無線ネットワーク)における無線デバイス700の1つの実施形態の概略的ブロック図を示す。図示するように、無線デバイス700は、たとえば、図6の処理回路610を介して及び/又はソフトウェアコードを介して、様々な機能手段、ユニット、又はモジュールを実装する。1つの実施形態において、たとえば、本明細書に記載の方法を実施するための、これらの機能手段、ユニット、又はモジュールは、たとえば、以下を含み得る:無線デバイスにおける測定対象の更新を受信するための受信ユニット711と、更新が単にセルのCGIを報告するように無線デバイスを設定するだけであるかどうかを判定するための判定ユニット713と、更新が単にセルのCGIを報告するようにデバイスを設定するだけであるかどうかに基づいて、その対象で実行された測定をそれぞれ保持又はリセットするための保持ユニット715及びリセットユニット717。
もう1つの実施形態において、たとえば、本明細書に記載の方法を実施するための、これらの機能手段、ユニット、又はモジュールは、たとえば、以下を含み得る:測定対象で無線デバイスによって実行される測定を保持するか又はリセットするかの指示を受信するための受信ユニット711と、その指示に基づいて対象で実行される測定を保持するか又はリセットするかを判定するための判定ユニット713と、その指示は測定を保持することを指示するという判定に応答して測定対象に関連する測定を保持するための保持ユニット715と、その指示は測定をリセットすることを指示するという判定に応答して測定対象に関連する測定をリセットするためのリセットユニット717。
もう1つの実施形態において、たとえば、本明細書に記載の方法を実施するための、これらの機能手段、ユニット、又はモジュールは、たとえば、無線デバイスがどのセルにCGIを報告すべきかの指示を測定設定の測定報告設定情報エレメント又は測定ID情報エレメントにおいて受信するための受信ユニット711を含み得る。
図8Aは、本明細書に記載の様々な実施形態による無線デバイス111によってCGIに関連する測定を処理するためにネットワークノード101によって実行される方法800aの一実施形態を示す。図示されるように方法800aは、無線デバイス111における測定対象115への更新125を、ネットワークノード101によって、無線デバイス111に、送信すること(ブロック803a)を含む。この更新125は、更新125が単にセルのCGIを報告するようにデバイス111を設定するだけであるかどうかに基づいてデバイスがその対象115で実行された測定117を保持又はリセットすることを可能にする。いくつかの実施形態では、次いで、方法800aはさらに、無線デバイス111における測定対象115の更新125を、ネットワークノード101によって、判定することを含む。別法として又は追加で、方法800aは、無線デバイス111から、セルのCGIの報告を受信すること(ブロック805a)を含み得る。
図8Bは、本明細書に記載の他の様々な実施形態による無線デバイス111によってCGIに関連する測定を処理するためにネットワークノード101によって実行される方法800bの一実施形態を示す。図示されるように本方法は、測定対象115で無線デバイス111によって実行された測定117を保持するか又はリセットするかの指示126を、無線デバイス111に、ネットワークノード101によって、送信すること(ブロック803b)を含む。指示126は、たとえば、測定対象115、すなわち、測定対象115への更新125、に含まれ得る。何にせよ、本方法はさらに、その対象115で実行された測定117を保持するか又はリセットするかを判定すること(ブロック801b)を含み得る。
いくつかの実施形態において、指示126は、セルのCGIを報告するように無線デバイス111を設定する測定対象115への更新125に含まれる。たとえば、更新125が単にセルのCGIを報告するようにデバイス111を設定するだけである場合、いくつかの実施形態において、指示126は、デバイス111は測定117を保持すべきであることを指示する。しかしながら、更新125が、単にセルのCGIを報告するようにデバイス111を設定するだけではない場合、いくつかの実施形態において、指示126は、デバイスは測定117をリセットすべきであると指示する。何にせよ、いくつかの実施形態において、方法800bはさらに、更新125によって設定されたものとしてのセルのCGIの報告を無線デバイス111から受信すること(ブロック805b)を含む。
図8Cは、本明細書に記載のさらなる他の様々な実施形態による無線デバイス111によってCGIに関連する測定を処理するためにネットワークノード101によって実行される方法800cの一実施形態を示す。図示されるように方法800cは、無線デバイス111がどのセルについてCGIを報告すべきかの指示128を、測定設定の測定報告設定情報エレメント127又は測定設定の測定ID情報エレメント129において、無線デバイス111に、ネットワークノード101によって、送信すること(ブロック803c)を含む。指示128は、たとえば、無線デバイス111がCGIを報告すべきセルの物理セルID(PCI)を指示することによって無線デバイス111がどのセルにCGIを報告すべきかを指示することができる。これは、たとえば、無線デバイス111がどのセルにCGIを報告すべきかを判定した(ブロック801c)後に、実行され得る。何にせよ、いくつかの実施形態において、方法800cはさらに、指示128によって指示されたセルのCGIの報告を無線デバイス111から受信すること(ブロック805c)を含む。
1つ又は複数の実施形態において、測定報告設定情報エレメント127は、報告設定を指示する。報告設定は、指示128を含み得る。この場合、報告設定は、たとえば、無線デバイス111において既存の報告設定を更新することとは対照的に、無線デバイス111が無線デバイス111における報告設定の無線デバイス111のリストに追加すべき報告設定のリストに含まれ得る。
いくつかの実施形態において、測定報告設定情報エレメント127によって指示される報告設定は、測定ID132を介して無線デバイス111における測定対象115にリンクされる。
図9は、本明細書に記載の様々な実施形態に従って実装されたものとしてのネットワークノード900を示す。図示するように、ネットワークノード900は、処理回路910及び通信回路920を含む。通信回路920は、たとえば、任意の通信技術を介して、1つ又は複数の他のノードに情報を送信する及び/又は1つ又は複数の他のノードから情報を受信するように設定される。処理回路910は、メモリ930に記憶された命令を実行することなどによって、前述の処理を実行するように(たとえば、図8A~8Cのうちのいずれかに示すように)設定される。これに関して処理回路910は、ある種の機能手段、ユニット、又はモジュールを実装し得る。
図10は、本明細書に記載の様々な実施形態による無線ネットワーク内のネットワークノード1000(たとえば、図1及び図11に示すネットワークノード)の1つの実施形態の概略的ブロック図を示す。図示するように、ネットワークノード1000は、たとえば、図9の処理回路910を介して及び/又はソフトウェアコードを介して、様々な機能手段、ユニット、又はモジュールを実装する。1つの実施形態において、たとえば、本明細書に記載の方法を実施するための、これらの機能手段、ユニット、又はモジュールは、たとえば、以下を含み得る:無線デバイスにおいて測定対象の更新を判定するための判定ユニット1011と、無線デバイスにおける測定対象にその更新を送信するための送信ユニット1013。さらに、無線デバイスは、更新が単にセルのCGIを報告するようにデバイスを設定するだけであるかどうかに基づいて、その対象で実行される測定を保持する又はリセットすることが可能になる。
もう1つの実施形態において、たとえば、本明細書に記載の方法を実施するための、これらの機能手段、ユニット、又はモジュールは、たとえば、以下を含み得る:測定対象で無線デバイスによって実行される測定を保持するか又はリセットするかを判定するための判定ユニット1011と、測定対象で無線デバイスによって実行される測定を保持するか又はリセットするかの指示を無線デバイスに送信するための送信ユニット1013。
もう1つの実施形態において、たとえば、本明細書に記載の方法を実施するための、これらの機能手段、ユニット、又はモジュールは、たとえば、以下を含み得る:無線デバイスがどのセルにCGIを報告すべきかを判定するための判定ユニット1011と、無線デバイスがどのセルについてCGIを報告すべきかの指示を、測定設定の測定報告設定情報エレメント又は測定ID情報エレメントにおいて、送信するための送信ユニット1013。
本明細書に記載の実施形態は対応するコンピュータプログラムをさらに含むこともまた当業者には理解されよう。
コンピュータプログラムは、装置の少なくとも1つのプロセッサで実行されるときに前述のそれぞれの処理のいずれかをその装置に実行させる、命令を含む。これに関してコンピュータプログラムは、前述の手段又はユニットに対応する1つ又は複数のコードモジュールを含み得る。
実施形態は、そのようなコンピュータプログラムを含むキャリアをさらに含む。このキャリアは、電気信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つを含み得る。
これに関連して、本明細書に記載の実施形態はまた、非一時的コンピュータ可読(記憶又は記録)媒体に記憶された、及び、装置のプロセッサによって実行されるときに、前述のようにその装置を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム製品を含む。
実施形態はさらに、コンピュータプログラム製品がコンピュータデバイスによって実行されるときに本明細書に記載の実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップを実行するためのプログラムコード部分を含むコンピュータプログラム製品を含む。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記録媒体に記憶され得る。
付加的実施形態をここで説明する。これらの実施形態のうちの少なくともいくつかは、例示を目的としてある特定のコンテキスト及び/又は無線ネットワークタイプにおいて適用可能として説明されることがあるが、それらの実施形態は、明記されていない他のコンテキスト及び/又は無線ネットワークタイプにおいて同様に適用可能である。
本明細書に記載の主題は、任意の適切な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実施され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図11に示す例示的無線ネットワークなどの無線ネットワークに関して説明されている。簡潔にするために、図11の無線ネットワークは、ネットワーク1106、ネットワークノード1160及び1160b、並びに、WD1110、1110b、及び1110cのみを示す。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信或いは無線デバイスと固定電話、サービスプロバイダ、又は任意の他のネットワークノード若しくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに適した任意の付加的要素をさらに含み得る。示されている構成要素のうちで、ネットワークノード1160及び無線デバイス(WD)1110が、さらに詳しく描かれる。無線ネットワークは、無線ネットワークによって又はこれを介して提供されるサービスへの無線デバイスのアクセス及び/又はそのようなサービスの無線デバイスの使用を円滑にするために、通信及び他のタイプのサービスを1つ又は複数の無線デバイスに提供し得る。
無線ネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、セルラ、及び/又は無線ネットワーク又は他の類似のタイプのシステムを備える、及び/又はそれらとインターフェースすることができる。一部の実施形態では、無線ネットワークは、特定の標準又は他のタイプの予め規定されたルール又は手続きに従って動作するように設定され得る。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM:Global System for Mobile Communications)、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、ナローバンドIoT(NB-IoT)、及び/又は他の適切な2G、3G、4G、又は5G標準などの通信標準、IEEE802.11標準などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)標準、並びに/或いは、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、ブルートゥース、Z-Wave及び/又はZigBee標準などの任意の他の適切な無線通信標準を実装し得る。
ネットワーク1106は、1つ又は複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤードネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、及び、デバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
ネットワークノード1160及びWD1110は、さらに詳しく後述される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続を提供することなど、ネットワークノード及び/又は無線デバイス機能性を提供するために連携する。異なる実施形態において、無線ネットワークは、任意の数のワイヤード又は無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、リレー局、並びに/或いは、ワイヤード接続又は無線接続のいずれを介してでもデータ及び/又は信号の通信を円滑にする又はこれに参加する任意の他の構成要素又はシステムを備え得る。
本明細書では、ネットワークノードは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にする及び/又は提供するために無線デバイスと及び/又は無線ネットワーク内の他のネットワークノード又は機器と直接的又は間接的に通信する並びに/或いは無線ネットワークにおいて他の機能(たとえば、管理)を実行する能力を有する、そのように設定された、配置された及び/又は動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、発展型ノードB(eNB)及びNR NodeB(gNB))を含むが、これらに限定されない。基地局は、それらが提供するカバレッジの量(又は、つまり、それらの送信電力レベル)に基づいて分類することができ、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、又はマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーノード又はリレーを制御するリレードナーノードでもよい。ネットワークノードはまた、集中型デジタルユニット及び/又はリモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)と時に称される、などの分散型無線基地局の1つ又は複数の(又はすべての)部分を含み得る。そのようなリモート無線ユニットは、アンテナ統合無線のようにアンテナと統合されても統合されなくてもよい。分散型無線基地局の部分は、分散型アンテナシステム(DAS:distributed antenna system)内のノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのさらなる例は、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR:multi-standard radio)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC:radio network controller)又は基地局コントローラ(BSC:base station controller)などのネットワークコントローラ、基地局トランシーバ(BTS:base transceiver station)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャストコーディネーションエンティティ(MCE:multi-cell/multicast coordination entity)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、ポジショニングノード(たとえば、E-SMLC)、及び/又はMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、さらに詳しく後述するような仮想ネットワークノードでもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを無線デバイスに可能にする及び/又は提供するための或いは無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供するための能力を有する、そのように設定された、配置された、及び/又は動作可能な任意の適切なデバイス(又はデバイスのグループ)を表し得る。
図11において、ネットワークノード1160は、処理回路1170、デバイス可読媒体1180、インターフェース1190、補助機器1184、電源1186、電力回路1187、及びアンテナ1162を含む。図11の例示的無線ネットワークに示されたネットワークノード1160は、ハードウェア構成要素の図示された組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せを有するネットワークノードを備え得る。タスク、特徴、機能及び本明細書で開示される方法を実行するために必要とされるハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の適切な組合せをネットワークノードは備えることが、理解されよう。さらに、ネットワークノード1160の構成要素は、より大きなボックス内に位置する又は複数のボックス内にネストされた単一ボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図示された構成要素を構成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体1180は、複数の別個のハードドライブ並びに複数のRAMモジュールを備え得る)。
同様に、ネットワークノード1160は、独自のそれぞれの構成要素をそれぞれが有し得る複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、NodeB構成要素及びRNC構成要素、又はBTS構成要素及びBSC構成要素など)で構成され得る。ネットワークノード1160が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS及びBSC構成要素)を備えるある種のシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つ又は複数は、いくつかのネットワークノードの間で共用され得る。たとえば、単一RNCは、複数のNodeBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各固有のNodeB及びRNCペアは、場合によっては、単一の別個のネットワークノードと考えられ得る。一部の実施形態では、ネットワークノード1160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は、二重にされ得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体1180)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナ1162がRATによって共用され得る)。ネットワークノード1160はまた、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、又はブルートゥース無線技術など、ネットワークノード1160に統合された異なる無線技術のための様々な図示された構成要素の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、ネットワークノード1160内の同じ又は異なるチップ又はチップのセット及び他の構成要素内に統合され得る。
処理回路1170は、ネットワークノードによって提供されているものとして本明細書に記載された任意の判定、計算又は類似の動作(たとえば、ある種の取得動作)を実行するように設定される。処理回路1170によって実行されるこれらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報又は変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、及び/又は取得された情報又は変換された情報に基づいて1つ又は複数の動作を実行することによって、処理回路1170によって取得された情報を処理すること、並びに前記処理の結果として判定を行うことを含み得る。
処理回路1170は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は任意の他の適切なコンピューティングデバイスのうちの1つ又は複数の組合せ、資源、或いは、単独で又はデバイス可読媒体1180などの他のネットワークノード1160構成要素と併せて、ネットワークノード1160機能を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア及び/又は符号化されたロジックの組合せを備え得る。たとえば、処理回路1170は、デバイス可読媒体1180に又は処理回路1170内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能性は、本明細書で論じられる様々な無線特徴、機能、又は利益のいずれかの提供を含み得る。一部の実施形態では、処理回路1170は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
一部の実施形態では、処理回路1170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路1172及びベースバンド処理回路1174のうちの1つ又は複数を含み得る。一部の実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路1172及びベースバンド処理回路1174は、別個のチップ(又はチップのセット)、ボード、又は、無線ユニット及びデジタルユニットなどのユニット上でもよい。代替実施形態において、RFトランシーバ回路1172及びベースバンド処理回路1174の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット、ボード、又はユニット上でもよい。
ある種の実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB又は他のそのようなネットワークデバイスによって提供されているものとしての本明細書に記載の機能性の一部又はすべては、デバイス可読媒体1180又は処理回路1170内のメモリに記憶された命令を実行する処理回路1170によって実行され得る。代替実施形態において、機能性のうちの一部又はすべては、ハードワイヤード方式などで、別個の又はディスクリートデバイスの可読媒体に記憶された命令を実行することなしに処理回路1170によって提供され得る。それらの実施形態のいずれにおいてでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行してもしなくても、処理回路1170は、記載された機能を実行するように設定することができる。そのような機能によってもたらされる利益は、単独で処理回路1170に又はネットワークノード1160の他の構成要素に制限されないが、ネットワークノード1160全体によって、並びに/或いは一般にエンドユーザ及び無線ネットワークによって享受される。
デバイス可読媒体1180は、処理回路1170によって使用され得る情報、データ、及び/又は命令を記憶する永続記憶装置、ソリッドステートメモリ、リモートに搭載されたメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)又はデジタル多用途ディスク(DVD))、及び/又は任意の他の揮発性又は不揮発性の、非一時的デバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能なメモリデバイスを含むがこれらに限定されない、任意の形の揮発性又は不揮発性コンピュータ可読メモリを備え得る。デバイス可読媒体1180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ又は複数を含むアプリケーション、及び/又は処理回路1170によって実行することができる及びネットワークノード1160によって使用することができる他の命令を含む、任意の適切な命令、データ又は情報を記憶し得る。デバイス可読媒体1180は、処理回路1170によって行われる任意の計算及び/又はインターフェース1190を介して受信される任意のデータを記憶するために使用され得る。一部の実施形態では、処理回路1170及びデバイス可読媒体1180は、統合されると考えられ得る。
インターフェース1190は、ネットワークノード1160、ネットワーク1106、及び/又はWD1110の間のシグナリング及び/又はデータのワイヤード又は無線通信において使用される。図示されているように、インターフェース1190は、たとえば、ワイヤード接続を介してネットワーク1106に及びネットワーク1106から、データを送信及び受信するために、ポート/端末1194を備える。インターフェース1190はまた、アンテナ1162に連結され得る又はある種の実施形態においてアンテナ1162の一部であることがある、無線フロントエンド回路1192を含む。無線フロントエンド回路1192は、フィルタ1198及び増幅器1196を備える。無線フロントエンド回路1192は、アンテナ1162及び処理回路1170に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ1162と処理回路1170との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路1192は、無線接続を介して他のネットワークノード又はWDに送出されることになるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路1192は、フィルタ1198及び/又は増幅器1196の組合せを使用する適切なチャンネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号にデジタルデータを変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ1162を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ1162は、次いで無線フロントエンド回路1192によってデジタルデータに変換される無線信号を収集し得る。デジタルデータは、処理回路1170に渡され得る。他の実施形態において、インターフェースは、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。
ある種の代替実施形態において、ネットワークノード1160は、別個の無線フロントエンド回路1192を含まないことがあり、代わりに、処理回路1170が、無線フロントエンド回路を備え得、別個の無線フロントエンド回路1192なしにアンテナ1162に接続され得る。同様に、一部の実施形態では、すべての又は一部のRFトランシーバ回路1172は、インターフェース1190の一部と考えられ得る。さらに他の実施形態において、インターフェース1190は、1つ又は複数のポート又は端末1194、無線フロントエンド回路1192、並びにRFトランシーバ回路1172、無線ユニット(図示せず)の一部としての、を含み得、そして、インターフェース1190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路1174と通信し得る。
アンテナ1162は、無線信号を送信及び/又は受信するように設定された、1つ又は複数のアンテナ、又はアンテナアレイを含み得る。アンテナ1162は、無線フロントエンド回路1190に結合され得、無線にデータ及び/又は信号を送信及び受信する能力を有する任意のタイプのアンテナでもよい。一部の実施形態では、アンテナ1162は、たとえば、2GHzと66GHzとの間で、無線信号を送信/受信するように動作可能な1つ又は複数の全方向性の、セクタ又はパネルアンテナを備え得る。全方向性アンテナは、任意の方向において無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、そして、パネルアンテナは、相対的に直線で無線信号を送信/受信するために使用されるサイトアンテナのラインでもよい。場合によっては、複数のアンテナの使用は、MIMOと称され得る。ある種の実施形態では、アンテナ1162は、ネットワークノード1160とは別個でもよく、インターフェース又はポートを介してネットワークノード1160に接続可能になり得る。
アンテナ1162、インターフェース1190、及び/又は処理回路1170は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の受信動作及び/又はある種の取得動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、無線デバイス、別のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ1162、インターフェース1190、及び/又は処理回路1170は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の送信動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、無線デバイス、別のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
電力回路1187は、電力管理回路を備え得る、又はこれに連結され得、本明細書に記載の機能性を実行するための電力をネットワークノード1160の構成要素に供給するように設定される。電力回路1187は、電源1186から電力を受信し得る。電源1186及び/又は電力回路1187は、それぞれの構成要素に適した形でネットワークノード1106の様々な構成要素に電力を提供する(たとえば、それぞれの構成要素のために必要とされる電圧及び電流レベルで)ように設定され得る。電源1186は、電力回路1187及び/又はネットワークノード1160に含まれても、これらの外部でもよい。たとえば、ネットワークノード1160は、電気ケーブルなどの入力回路又はインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能になり得、それにより、外部電源が電力回路1187に電力を供給する。さらなる例として、電源1186は、電力回路1187に接続された又はこれに統合された、バッテリ又はバッテリパックの形で電力のソースを備え得る。バッテリは、外部電源が切れた場合に非常用電源を提供し得る。光電池デバイスなどの他のタイプの電源もまた使用され得る。
ネットワークノード1160の代替実施形態は、本明細書に記載の機能性及び/又は本明細書に記載の主題をサポートするために必要な任意の機能性のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能性のある種の態様を提供する責任を負い得る図11に示されたものを超える追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード1160は、ネットワークノード1160への情報の入力を可能にするために、及びネットワークノード1160からの情報の出力を可能にするために、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ネットワークノード1160のための診断、メンテナンス、修理、及び他の管理機能をユーザが実行することを可能にし得る。
本明細書では、無線デバイス(WD)は、ネットワークノード及び/又は他の無線デバイスと無線に通信する能力を有する、そのように設定された、配置された及び/又は動作可能なデバイスを指す。特に断りのない限り、WDという用語は、ユーザ機器(UE)と同義で本明細書において使用され得る。無線に通信することは、電磁波、無線波、赤外線波、及び/又は電波を介して情報を伝えるのに適した他のタイプの信号を使用して無線信号を送信/受信することを含み得る。一部の実施形態では、WDは、直接の人間の相互作用なしに情報を送信及び/又は受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部又は外部イベントによってトリガされたとき、又はネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、スマートフォン、携帯電話、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループフォン、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーム機又はデバイス、音楽記憶デバイス、再生装置、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、モバイル局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ埋め込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、車両搭載無線端末デバイスなどを含むが、これらに限定されない。WDは、たとえば、サイドリンク通信、車両対車両(V2V:vehicle-to-vehicle)、車両対インフラストラクチャ(V2I:vehicle-to-infrastructure)、車両対あらゆる物(V2X:vehicle-to-everything)の3GPP標準を実装することによって、デバイス対デバイス(D2D)通信をサポートすることができ、この場合、D2D通信デバイスと称され得る。さらに別の特定の例として、IoT(Internet of Things)シナリオにおいて、WDは、モニタリング及び/又は測定を実行する及びそのようなモニタリング及び/又は測定の結果を別のWD及び/又はネットワークノードに送信するマシン又は他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、3GPPコンテキストではMTCデバイスと称され得るマシン対マシン(M2M)デバイスでもよい。1つの特定の例として、WDは、3GPP NB-IoT(narrow band internet of things)標準を実装するUEでもよい。そのようなマシン又はデバイスの特定の例は、センサ、電力メータなどの計測デバイス、産業マシン、又は家庭用若しくは個人用器具(たとえば、冷蔵庫、テレビジョンなど)、パーソナルウェアラブル(たとえば、腕時計、フィットネストラッカなど)である。他のシナリオにおいて、WDは、その動作状況の監視及び/又は報告或いはその動作に関連する他の機能の能力を有する車両又は他の機器を表し得る。前述のようなWDは、無線接続のエンドポイントを表し得、その場合、デバイスは無線端末と称され得る。さらに、前述のようなWDは、モバイルでもよく、その場合、それはモバイルデバイス又はモバイル端末とも称され得る。
図示されているように、無線デバイス1110は、アンテナ1111、インターフェース1114、処理回路1120、デバイス可読媒体1130、ユーザインターフェース機器1132、補助機器1134、電源1136及び電力回路1137を含む。WD1110は、たとえば、少し例を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、又はブルートゥース無線技術など、WD1110によってサポートされる異なる無線技術のための、図示された構成要素のうちの1つ又は複数の構成要素の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、WD1110内の他の構成要素と同じ又は異なるチップ又はチップのセットに統合され得る。
アンテナ1111は、無線信号を送信及び/又は受信するように設定された1つ又は複数のアンテナ又はアンテナアレイを含み得、インターフェース1114に接続される。ある種の代替実施形態において、アンテナ1111は、WD1110とは別個でもよく、インターフェース又はポートを介してWD1110に接続可能になり得る。アンテナ1111、インターフェース1114、及び/又は処理回路1120は、WDによって実行されるものとして本明細書に記載されている任意の受信又は送信動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ネットワークノード及び/又は別のWDから受信され得る。一部の実施形態では、無線フロントエンド回路及び/又はアンテナ1111は、インターフェースと考えられ得る。
図示されているように、インターフェース1114は、無線フロントエンド回路1112及びアンテナ1111を備える。無線フロントエンド回路1112は、1つ又は複数のフィルタ1118及び増幅器1116を備える。無線フロントエンド回路1114は、アンテナ1111及び処理回路1120に接続され、アンテナ1111と処理回路1120との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路1112は、アンテナ1111に連結され得る、又はアンテナ1111の一部でもよい。一部の実施形態では、WD1110は、別個の無線フロントエンド回路1112を含まないことがあり、そうではなく、処理回路1120は、無線フロントエンド回路を備え得、アンテナ1111に接続され得る。同様に、一部の実施形態では、RFトランシーバ回路1122の一部又はすべては、インターフェース1114の一部と考えられ得る。無線フロントエンド回路1112は、無線接続を介して他のネットワークノード又はWDに送出されることになるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路1112は、フィルタ1118及び/又は増幅器1116の組合せを使用して適切なチャンネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号にデジタルデータを変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ1111を介して送信され得る。同様に、データを受信しているとき、アンテナ1111は、次いで無線フロントエンド回路1112によってデジタルデータに変換される、無線信号を収集し得る。デジタルデータは、処理回路1120に渡され得る。他の実施形態において、インターフェースは、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。
処理回路1120は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は任意の他の適切なコンピューティングデバイスのうちの1つ又は複数の組合せ、資源、或いは、単独で又はデバイス可読媒体1130などの他のWD1110構成要素と連動して、WD1110機能性を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、及び/又は符号化されたロジックの組合せを備え得る。そのような機能性は、本明細書で論じられる様々な無線特徴又は利益のいずれかの提供を含み得る。たとえば、処理回路1120は、本明細書で開示される機能性を提供するために、デバイス可読媒体1130に又は処理回路1120内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
図示されているように、処理回路1120は、RFトランシーバ回路1122、ベースバンド処理回路1124、及びアプリケーション処理回路1126のうちの1つ又は複数を含む。他の実施形態において、処理回路は、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。ある種の実施形態では、WD1110の処理回路1120は、SOCを備え得る。一部の実施形態では、RFトランシーバ回路1122、ベースバンド処理回路1124、及びアプリケーション処理回路1126は、別個のチップ又はチップのセット上にあることがある。代替実施形態において、ベースバンド処理回路1124及びアプリケーション処理回路1126の一部又はすべては、1つのチップ又はチップのセット内に結合され得、RFトランシーバ回路1122は、別個のチップ又はチップのセット上にあってもよい。さらに代替実施形態において、RFトランシーバ回路1122及びベースバンド処理回路1124の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット上にあることがあり、アプリケーション処理回路1126は、別個のチップ又はチップのセット上にあることがある。さらに他の代替実施形態において、RFトランシーバ回路1122、ベースバンド処理回路1124、及びアプリケーション処理回路1126の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット内に結合され得る。一部の実施形態では、RFトランシーバ回路1122は、インターフェース1114の一部でもよい。RFトランシーバ回路1122は、処理回路1120のRF信号を調整し得る。
ある種の実施形態では、WDによって実行されるものとして本明細書に記載の機能性の一部又はすべては、ある種の実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体であることがある、デバイス可読媒体1130に記憶された命令を実行する処理回路1120によって提供され得る。代替実施形態において、機能性の一部の又はすべては、ハードワイヤード方式などで、別個の又はディスクリートデバイスの可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに処理回路1120によって提供され得る。それらの特定の実施形態のうちのいずれかにおいて、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行してもしなくても、処理回路1120は、記載された機能性を実行するように設定され得る。そのような機能性によってもたらされる利益は、処理回路1120のみに又はWD1110の他の構成要素に制限されず、WD1110全体によって、及び/又は一般にエンドユーザ及び無線ネットワークによって、享受される。
処理回路1120は、WDによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の決定、計算、又は類似の動作(たとえば、ある種の取得動作)を実行するように設定され得る。処理回路1120によって実行されるものとしての、これらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報又は変換された情報をWD1110によって記憶された情報と比較すること、及び/又は取得された情報又は変換された情報に基づいて1つ又は複数の動作を実行することにより、処理回路1120によって取得された情報を処理すること、並びに前記処理の結果として判定を行うことを含み得る。
デバイス可読媒体1130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ又は複数を含むアプリケーション及び/又は処理回路1120によって実行することが可能な他の命令を記憶するように動作可能になり得る。デバイス可読媒体1130は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD))、及び/又は処理回路1120によって使用され得る情報、データ、及び/又は命令を記憶する任意の他の揮発性又は不揮発性の、非一時的デバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。一部の実施形態では、処理回路1120及びデバイス可読媒体1130は、統合され得る。
ユーザインターフェース機器1132は、人間のユーザがWD1110と相互作用することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような相互作用は、視覚、聴覚、触覚などの多数の形態をとり得る。ユーザインターフェース機器1132は、ユーザへの出力を生み出すように及びユーザが入力をWD1110に提供することを可能にするように動作可能になり得る。相互作用のタイプは、WD1110にインストールされたユーザインターフェース機器1132のタイプに応じて変化し得る。たとえば、WD1110がスマートフォンである場合には、相互作用はタッチスクリーンを介し得、WD1110がスマートメータである場合には、相互作用は、使用量(たとえば、使用されたガロン数)を提供するスクリーン又は警報音を提供する(たとえば、煙が検知された場合に)スピーカを介し得る。ユーザインターフェース機器1132は、入力インターフェース、デバイス及び回路と、出力インターフェース、デバイス及び回路とを含み得る。ユーザインターフェース機器1132は、WD1110への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路1120に接続されて処理回路1120が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインターフェース機器1132は、たとえば、マイクロフォン、近接若しくは他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つ又は複数のカメラ、USBポート、又は他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器1132はまた、WD1110からの情報の出力を可能にするように、及び処理回路1120がWD1110から情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器1132は、たとえば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、又は他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器1132の1つ又は複数の入力及び出力インターフェース、デバイス、及び回路を使用し、WD1110は、エンドユーザ及び/又は無線ネットワークと通信することができ、それらが本明細書に記載の機能性から利益を得ることを可能にし得る。
補助機器1134は、WDによって一般に実行されないことがあるより多くの特定の機能性を提供するように動作可能である。これは、様々な目的で測定を行うための専門のセンサ、ワイヤード通信などの付加的タイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器1134の構成要素の包含及びタイプは、実施形態及び/又はシナリオに応じて異なり得る。
一部の実施形態では、電源1136は、バッテリ又はバッテリパックの形でもよい。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光電池デバイス又は動力電池など、他のタイプの電源もまた使用され得る。WD1110はさらに、本明細書に記載又は示された任意の機能性を実行するために電源1136からの電力を必要とするWD1110の様々な部分に電源1136から電力を届けるための電力回路1137を備え得る。ある種の実施形態では、電力回路1137は、電力管理回路を備え得る。電力回路1137は、付加的に又は別法として外部電源から電力を受信するように動作可能になり得、その場合、WD1110は、入力回路又は電気動力ケーブルなどのインターフェースを介して外部電源(電気コンセントなど)に接続可能になり得る。ある種の実施形態では、電力回路1137はまた、外部電源から電源1136に電力を届けるように動作可能になり得る。これは、たとえば、電源1136の充電のためでもよい。電力回路1137は、任意のフォーマッティング、変換、又は他の修正を電源1136からの電力に実行して、電力を、電力が供給される先のWD1110のそれぞれの構成要素に適するようにさせることができる。
図12は、本明細書に記載の様々な態様によるUEの1つの実施形態を示す。本明細書では、ユーザ機器又はUEは、関連デバイスを所有及び/又は操作する人間ユーザという意味でのユーザを必ずしも有さないことがある。そうではなく、UEは、人間ユーザへの販売、又は人間ユーザによる操作向けに意図されるが、特定の人間ユーザに関連付けられていないことがある、又は最初は特定の人間ユーザに関連付けられていないことがあるデバイスを表し得る(たとえば、スマートスプリンクラコントローラ)。別法として、UEは、エンドユーザへの販売又はエンドユーザによる操作向けに意図されていないが、ユーザの利益に関連し得る又はユーザの利益のために操作され得るデバイスを表し得る(たとえば、スマート電力メータ)。UE1220は、NB-IoT UE、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)UE、及び/又は拡張MTC(eMTC:enhanced MTC)UEを含む、第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)によって識別された任意のUEでもよい。図12に示されているような、UE1200は、3GPPのGSM、UMTS、LTE、及び/又は5G標準など、第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)によって公表された1つ又は複数の通信標準による通信向けに設定されたWDの一例である。前述のように、WD及びUEという用語は、同義で使用され得る。したがって、図12はUEであるが、本明細書で論じられる構成要素は、WDに同等に適用可能であり、逆もまた同様である。
図12では、UE1200は、入力/出力インターフェース1205、無線周波数(RF)インターフェース1209、ネットワーク接続インターフェース1211、ランダムアクセスメモリ(RAM)1217、読取り専用メモリ(ROM)1219、及び記憶媒体1221などを含むメモリ1215、通信サブシステム1231、電源1233、及び/又は任意の他の構成要素、或いはその任意の組合せに動作可能なように連結された、処理回路1201を含む。記憶媒体1221は、オペレーティングシステム1223、アプリケーションプログラム1225、及びデータ1227を含む。他の実施形態において、記憶媒体1221は、他の類似のタイプの情報を含み得る。ある種のUEは、図12に示されたすべての構成要素、又はそれらの構成要素のサブセットのみを使用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEによって異なり得る。さらに、ある種のUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信器、受信器などの構成要素の複数のインスタンスを含み得る。
図12では、処理回路1201は、コンピュータ命令及びデータを処理するように設定され得る。処理回路1201は、1つ又は複数のハードウェア実装された状態マシン(たとえば、離散的なロジック、FPGA、ASICなどにおける)など、メモリ内のマシン可読コンピュータプログラムとして記憶されたマシン命令を実行するように動作可能な任意の順次状態マシン、適切なファームウェアと一緒のプログラマブルロジック、適切なソフトウェアと一緒の、マイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサ(DSP)などの、1つ又は複数の記憶されたプログラム、汎用プロセッサ、或いは前記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路1201は、2つの中央処理装置(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に適した形の情報でもよい。
図示された実施形態では、入力/出力インターフェース1205は、通信インターフェースを入力デバイス、出力デバイス、或いは、入力及び出力デバイスに提供するように設定され得る。UE1200は、入力/出力インターフェース1205を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、USBポートは、UE1200への入力及びUE1200からの出力を提供するために使用され得る。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、又はその任意の組合せでもよい。UE1200は、ユーザがUE1200内に情報をキャプチャすることを可能にするために入力/出力インターフェース1205を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンサ式又はプレゼンスセンサ式ディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンサ式ディスプレイは、ユーザからの入力を感知するための容量性又は抵抗性タッチセンサを含み得る。センサは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、又はその任意の組合せでもよい。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、及び光センサでもよい。
図12では、RFインターフェース1209は、送信器、受信器、及びアンテナなどのRF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース1211は、通信インターフェースをネットワーク1243aに提供するように設定され得る。ネットワーク1243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワーク又はその任意の組合せなど、ワイヤード及び/又は無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク1243aは、Wi-Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース211は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなどの1つ又は複数の通信プロトコルによる通信ネットワークを介して1つ又は複数の他のデバイスと通信するために使用される受信器及び送信器インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース1211は、通信ネットワークリンク(たとえば、光、電気など)に適した受信器及び送信器機能性を実装し得る。送信器及び受信器機能は、回路構成要素、ソフトウェア又はファームウェアを共用し得、或いは別法として別個に実装され得る。
RAM1217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、及びデバイスドライバなどのソフトウェアプログラムの実行中にデータ又はコンピュータ命令の記憶又はキャッシュを行うために処理回路1201にバス1202を介してインターフェースするように設定され得る。ROM1219は、コンピュータ命令又はデータを処理回路1201に提供するように設定され得る。たとえば、ROM1219は、基本入力及び出力(I/O)、スタートアップ、又は不揮発性メモリに記憶されたキーボードからのキーストロークの受信などの基本システム機能のための不変の低レベルシステムコード又はデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体1221は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピディスク、ハードディスク、取り外し可能カートリッジ、又はフラッシュドライブなどのメモリを含むように設定され得る。1つの例では、記憶媒体1221は、オペレーティングシステム1223、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションプログラム1225、ウィジェット若しくはガジェットエンジン又は別のアプリケーション、及びデータファイル1227を含むように設定され得る。記憶媒体1221は、UE1200によって使用するために、バラエティ豊かな様々なオペレーティングシステムのいずれか又はオペレーティングシステムの組合せを記憶し得る。
記憶媒体1221は、RAID(redundant array of independent disk)、フロッピディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD:high-density digital versatile disc)光ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ、ブルーレイ光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS:holographic digital data storage)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM:mini-dual in-line memory module)、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:synchronous dynamic random access memory)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュール若しくは取り外し可能ユーザ識別(SIM/RUIM:subscriber identity module or a removable user identity)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、或いはその任意の組合せなどのいくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体1221は、UE1200が、一時的又は非一時的メモリ媒体に記憶された、コンピュータで実行可能な命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、或いはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを使用するものなどの製造品は、デバイス可読媒体を備え得る記憶媒体1221において有形に実施され得る。
図12において、処理回路1201は、通信サブシステム1231を使用するネットワーク1243bと通信するように設定され得る。ネットワーク1243a及びネットワーク1243bは、1つ又は複数の同じネットワーク或いは1つ又は複数の異なるネットワークでもよい。通信サブシステム1231は、ネットワーク1243bと通信するために使用される1つ又は複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステム1231は、IEEE802.12、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなどの1つ又は複数の通信プロトコルによる無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、又は基地局など、無線通信の能力を有する別のデバイスの1つ又は複数のリモートトランシーバと通信するために使用される1つ又は複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、それぞれ、RANリンクに適した送信器又は受信器機能性(たとえば、周波数割当てなど)を実装するために送信器1233及び/又は受信器1235を含み得る。さらに、各トランシーバの送信器1233及び受信器1235は、回路構成要素、ソフトウェア又はファームウェアを共用し得る、或いは別法として別個に実装され得る。
図示された実施形態において、通信サブシステム1231の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、ブルートゥースなどの短距離通信、近距離無線通信、位置を判定するためのグローバルポジショニングシステム(GPS)の使用などの位置ベースの通信、別の同様の通信機能、或いはその任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム1231は、セルラ通信、Wi-Fi通信、ブルートゥース通信、及びGPS通信を含み得る。ネットワーク1243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワーク又はその任意の組合せなど、ワイヤード及び/又は無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク1243bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、及び/又は近距離無線ネットワークでもよい。電源1213は、交流(AC)又は直流(DC)電力をUE1200の構成要素に提供するように設定され得る。
本明細書に記載の特徴、利益及び/又は機能は、UE1200の構成要素のうちの1つにおいて実装され得る、又はUE1200の複数の構成要素を横断して分割され得る。さらに、本明細書に記載の特徴、利益、及び/又は機能は、ハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアの任意の組合せにおいて実装され得る。1つの例では、通信サブシステム1231は、本明細書に記載の構成要素のいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路1201は、バス1202を介してそのような構成要素のいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のいずれかは、処理回路1201によって実行されたときに本明細書に記載の対応する機能を実行するメモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの構成要素の機能性は、処理回路1201と通信サブシステム1231との間で分割され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの構成要素の非計算集約的機能は、ソフトウェア又はファームウェアにおいて実装され得、計算集約的機能は、ハードウェアにおいて実装され得る。
図13は、一部の実施形態によって実装される機能が仮想化され得る仮想化環境1300を示す概略的ブロック図である。これに関連して、仮想化は、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイス及びネットワーク資源の仮想化を含み得る装置又はデバイスの仮想バージョンの作成を意味する。本明細書では、仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局又は仮想化された無線アクセスノード)に或いはデバイス(たとえば、UE、無線デバイス又は任意の他のタイプの通信デバイス)又はその構成要素に適用することができ、機能性の少なくとも一部分が1つ又は複数の仮想構成要素として実装される(たとえば、1つ又は複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシン又は1つ又は複数のネットワーク内の1つ又は複数の物理処理ノードで実行するコンテナを介して)実装形態に関する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の機能の一部又はすべては、ハードウェアノード1330のうちの1つ又は複数によってホストされる1つ又は複数の仮想環境1300において実装された1つ又は複数の仮想マシンによって実行される仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではない又は無線接続性(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、そのとき、ネットワークノードは、完全に仮想化され得る。
本機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの実施形態の特徴、機能、及び/又は利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な1つ又は複数のアプリケーション1320(ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと別称され得る)によって実装され得る。アプリケーション1320は、処理回路1360及びメモリ1390を備えるハードウェア1330を提供する仮想化環境1300において実行される。メモリ1390は、処理回路1360によって実行可能な命令1395を含み、それにより、アプリケーション1320は、本明細書で開示される特徴、利益、及び/又は機能のうちの1つ又は複数を提供するように動作可能である。
仮想化環境1300は、民生(COTS:commercial off-the-shelf)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、或いはデジタル若しくはアナログハードウェア構成要素又は専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路でもよい、1セットの1つ又は複数のプロセッサ又は処理回路1360を備えた、汎用又は専用ネットワークハードウェアデバイス1330を備える。各ハードウェアデバイスは、命令1395又は処理回路1360によって実行されるソフトウェアを一時的に記憶するための非永続メモリでもよいメモリ1390-1を備え得る。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインターフェース1380を含む、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つ又は複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC:network interface controller)1370を備え得る。各ハードウェアデバイスはまた、ソフトウェア1395がそこに記憶された非一時的、永続的、マシン可読記憶媒体1390-2、及び/又は処理回路1360によって実行可能な命令を含み得る。ソフトウェア1395は、1つ又は複数の仮想化レイヤ1350(ハイパーバイザとも呼ばれる)のインスタンスを作成するためのソフトウェア、仮想マシン1340を実行するためのソフトウェア、並びに本明細書に記載のいくつかの実施形態に関連して記載された機能、特徴及び/又は利益をそれが実行することを可能にするソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
仮想マシン1340は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキング又はインターフェース及び仮想ストレージを備え、対応する仮想化レイヤ1350又はハイパーバイザによって実行され得る。仮想アプライアンス1320のインスタンスの異なる実施形態は、仮想マシン1340のうちの1つ又は複数で実装され得、実装形態は、異なる形で行われ得る。
動作中、処理回路1360は、仮想マシンモニタ(VMM:virtual machine monitor)と時に称されることがあるハイパーバイザ又は仮想化レイヤ1350のインスタンスを作成するために、ソフトウェア1395を実行する。仮想化レイヤ1350は、仮想マシン1340にネットワーキングハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームを示し得る。
図13に示されるように、ハードウェア1330は、一般又は特定の構成要素を有するスタンドアロンネットワークノードでもよい。ハードウェア1330は、アンテナ13225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。別法として、ハードウェア1330は、多数のハードウェアノードが連携する及び、とりわけアプリケーション1320のライフサイクル管理を監督する、管理及び編成(MANO:management and orchestration)1310を介して管理される、ハードウェアのより大きなクラスタ(たとえば、データセンタ又は顧客構内機器(CPE)内など)の一部でもよい。
ハードウェアの仮想化は、いくつかの文脈では、ネットワーク機能仮想化(NFV:network function virtualization)と称される。NFVは、データセンタ及び顧客構内機器内に置かれ得る、業界標準高容量サーバハードウェア、物理スイッチ、及び物理ストレージに多数のネットワーク機器タイプを統合するために使用され得る。
NFVとの関連で、仮想マシン1340は、プログラムが物理的な非仮想化マシンで実行していたかのようにプログラムを実行する物理マシンのソフトウェア実装形態でもよい。それぞれの仮想マシン1340、及びその仮想マシンを実行するハードウェア1330のその部分は、それがその仮想マシン専用のハードウェア及び/又は他の仮想マシン1340とその仮想マシンによって共用されるハードウェアであれば、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
さらにNFVに関連して、仮想ネットワーク機能(VNF:Virtual Network Function)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ1330の最上部の1つ又は複数の仮想マシン1340において実行する特定のネットワーク機能を処理する責任を有し、図13のアプリケーション1320に対応する。
一部の実施形態では、1つ又は複数の送信器1322及び1つ又は複数の受信器1321をそれぞれ含む1つ又は複数の無線ユニット1320は、1つ又は複数のアンテナ1325に連結され得る。無線ユニット1320は、1つ又は複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード1330と直接通信することができ、無線アクセスノード又は基地局などの無線能力を有する仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
一部の実施形態では、一部のシグナリングは、別法としてハードウェアノード1330と無線ユニット1320との間の通信のために使用され得る制御システム1323の使用の影響を受け得る。
図14は、いくつかの実施形態によるホストコンピュータに中間ネットワークを介して接続された電気通信ネットワークを示す。具体的には、図14を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1411及びコアネットワーク1414を備える、3GPPタイプのセルラネットワークなどの電気通信ネットワーク1410を含む。アクセスネットワーク1411は、それぞれが対応するカバレッジエリア1413a、1413b、1413cを規定する、NB、eNB、gNB又は他のタイプの無線アクセスポイントなどの複数の基地局1412a、1412b、1412cを備える。各基地局1412a、1412b、1412cは、ワイヤード又は無線接続1415を介してコアネットワーク1414に接続可能である。カバレッジエリア1413c内に置かれた第1のUE1491は、対応する基地局1412cに無線で接続される又は対応する基地局1412cによってページングされるように設定され得る。カバレッジエリア1413a内の第2のUE1492は、対応する基地局1412aに無線に接続可能である。複数のUE1491、1492が本例では図示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア内にある又は唯一のUEが対応する基地局1412に接続している状況に同等に適用可能である。
電気通信ネットワーク1410自体は、ホストコンピュータ1430に接続され、ホストコンピュータ1430は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装されたサーバ、分散型サーバのハードウェア及び/又はソフトウェアにおいて或いはサーバファーム内の処理資源として実施され得る。ホストコンピュータ1430は、サービスプロバイダの所有権又は制御の下にあってもよく、或いはサービスプロバイダによって又はサービスプロバイダのために動作させられ得る。電気通信ネットワーク1410とホストコンピュータ1430との接続1421及び1422は、コアネットワーク1414からホストコンピュータ1430に直接延びてもよく、或いはオプションの中間ネットワーク1420を介してもよい。中間ネットワーク1420は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク又はホスト型ネットワークのうちの1つ、又はそれらのうちの2つ以上の組合せでもよく、中間ネットワーク1420は、もしあるなら、バックボーンネットワーク又はインターネットでもよく、具体的には、中間ネットワーク1420は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
全体としての図14の通信システムは、接続されたUE1491、1492及びホストコンピュータ1430の間の接続性を有効にする。接続性は、オーバーザトップ(OTT:over-the-top)接続1450として説明され得る。ホストコンピュータ1430及び接続されたUE1491、1492は、媒介としてアクセスネットワーク1411、コアネットワーク1414、任意の中間ネットワーク1420及び可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を使用し、OTT接続1450を介してデータ及び/又はシグナリングを通信するように設定される。OTT接続1450は、OTT接続1450が通過する参加通信デバイスはアップリンク及びダウンリンク通信のルーティングを認識しないという意味で、透過的になり得る。たとえば、基地局1412は、接続されたUE1491に転送される(たとえば、ハンドオーバされる)ことになるホストコンピュータ1430に由来するデータとの着信ダウンリンク通信の過去のルーティングに関して知らされないことがある、又は知らされる必要はない。同様に、基地局1412は、UE1491からホストコンピュータ1430に向けて始められる外向きのアップリンク通信の未来のルーティングを認識する必要はない。
前段落で論じられたUE、基地局及びホストコンピュータの一実施形態による例示的実装形態について、図15を参照して、ここで説明する。図15は、いくつかの実施形態による部分的無線接続を介してユーザ機器と基地局を介して通信するホストコンピュータを示す。通信システム1500では、ホストコンピュータ1510は、通信システム1500の異なる通信デバイスのインターフェースとのワイヤード又は無線接続をセットアップ及び維持するように設定された通信インターフェース1516を含むハードウェア1515を備える。ホストコンピュータ1510はさらに、ストレージ及び/又は処理能力を有し得る処理回路1518を備える。具体的には、処理回路1518は、1つ又は複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、或いは命令を実行するようになされたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ1510はさらに、ホストコンピュータ1510に記憶された若しくはこれによってアクセス可能な及び処理回路1518によって実行可能な、ソフトウェア1511を備える。ソフトウェア1511は、ホストアプリケーション1512を含む。ホストアプリケーション1512は、UE1530及びホストコンピュータ1510で終了するOTT接続1550を介して接続するUE1530など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能になり得る。サービスのリモートユーザへの提供において、ホストアプリケーション1512は、OTT接続1550を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
通信システム1500はさらに、電気通信システムにおいて提供される並びにホストコンピュータ1510と及びUE1530とそれが通信することを可能にするハードウェア1525を備える、基地局1520を含む。ハードウェア1525は、通信システム1500の異なる通信デバイスのインターフェースとのワイヤード又は無線接続をセットアップ及び維持するための通信インターフェース1526、並びに基地局1520によってサービスされるカバレッジエリア(図15には図示せず)内に置かれたUE1530との無線接続1570を少なくともセットアップ及び維持するための無線インターフェース1527を含み得る。通信インターフェース1526は、ホストコンピュータ1510への接続1560を円滑にするように設定され得る。接続1560は直接でもよく、或いは、接続1560は、電気通信システムのコアネットワーク(図15に示さず)を通過及び/又は電気通信システム外部の1つ又は複数の中間ネットワークを通過してもよい。示された実施形態では、基地局1520のハードウェア1525はさらに、1つ又は複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は命令を実行するようになされたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る、処理回路1528を含む。基地局1520はさらに、内部に記憶された又は外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1521を有する。
通信システム1500はさらに、すでに参照されたUE1530を含む。UE1530のハードウェア1535は、UE1530が現在位置するカバレッジエリアにサービスする基地局との無線接続1570をセットアップ及び維持するように設定された無線インターフェース1537を含み得る。UE1530のハードウェア1535はさらに、1つ又は複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は命令を実行するようになされたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る、処理回路1538を含む。UE1530はさらに、UE1530に記憶された若しくはこれによってアクセス可能な及び処理回路1538によって実行可能なソフトウェア1531を備える。ソフトウェア1531は、クライアントアプリケーション1532を含む。クライアントアプリケーション1532は、ホストコンピュータ1510のサポートを有して、UE1530を介して人間又は非人間ユーザにサービスを提供するように動作可能になり得る。ホストコンピュータ1510では、実行中のホストアプリケーション1512は、UE1530及びホストコンピュータ1510で終了するOTT接続1550を介して実行中のクライアントアプリケーション1532と通信し得る。ユーザへのサービス提供において、クライアントアプリケーション1532は、ホストアプリケーション1512から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供することができる。OTT接続1550は、要求データ及びユーザデータの両方を転送することができる。クライアントアプリケーション1532は、ユーザと相互作用して、それが提供するユーザデータを生成することができる。
図15に示されたホストコンピュータ1510と、基地局1520と、UE1530とは、それぞれ、図14のホストコンピュータ1430と、基地局1412a、1412b、1412cのうちの1つと、UE1491、1492のうちの1つと類似する又は同一であってもよいことに留意されたい。すなわち、これらのエンティティの内部の動きは、図15に示されるようでもよく、独立して、周囲のネットワークトポロジは、図14のそれでもよい。
図15において、OTT接続1550は、媒介デバイスの明示的参照及びこれらのデバイスを介するメッセージの正確なルーティングなしに、基地局1520を介するホストコンピュータ1510とUE1530との通信を説明するために抽象的に描かれてある。ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを判定することができ、それは、UE1530から若しくはサービスプロバイダオペレーティングホストコンピュータ1510から又はその両方から隠すように設定され得る。OTT接続1550がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、それがルーティングを動的に変更する判定(たとえば、ネットワークの負荷バランシング検討又は再設定に基づく)をさらに行うことができる。
UE1530と基地局1520との間の無線接続1570は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つ又は複数は、無線接続1570が最後のセグメントを形成する、OTT接続1550を使用してUE1530に提供されるOTTサービスのパフォーマンスを改善する。
測定手続きは、1つ又は複数の実施形態が改善するモニタリングデータレート、レイテンシ及び他の要因を目的として、提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ1510とUE1530との間のOTT接続1550を再設定するためのオプションのネットワーク機能性がさらに存在し得る。測定手続き及び/又はOTT接続1550を再設定するためのネットワーク機能性は、ホストコンピュータ1510のソフトウェア1511及びハードウェア1515において、又はUE1530のソフトウェア1531及びハードウェア1535において、又はその両方で実装され得る。実施形態において、センサ(図示せず)は、OTT接続1550が通過する通信デバイスにおいて又はそのような通信デバイスに関連して配備され得、センサは、上記で例示されたモニタされる数量の値を供給すること、或いはそこからソフトウェア1511、1531がモニタされる数量を計算又は推定し得る他の物理数量の値を供給することによって、測定手続きに参加し得る。OTT接続1550の再設定は、メッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は基地局1520に影響を及ぼす必要はなく、そして、それは基地局1520に知られてなくても又は感知できなくてもよい。そのような手続き及び機能性は、当分野では知られており、実施されることがある。ある種の実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ1510の測定を円滑にする占有UEシグナリングを含み得る。ソフトウェア1511及び1531が、OTT接続1550を使用し、それが伝搬時間、エラーなどをモニタする間に、メッセージ、具体的には空の又は「ダミー」メッセージ、を送信させるので、測定は実装され得る。
図16は、1つの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示す流れ図である。通信システムは、図14及び16を参照して説明されるものでもよいホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示を簡単にするために、図16のみの図面の参照が、このセクションに含まれることになる。ステップ1610において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ1610のサブステップ1611(オプションでもよい)では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1620では、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。ステップ1630(オプションでもよい)では、基地局が、本開示を通して説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信において運ばれたユーザデータをUEに送信する。ステップ1640(やはりオプションでもよい)で、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
図17は、1つの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示す流れ図である。通信システムは、図14及び15を参照して説明されるものでもよいホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示を簡単にするために、図17の図面の参照のみが、このセクションに含まれることになる。本方法のステップ1710において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。オプションのサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1720で、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。送信は、本開示を通して説明される実施形態の教示によれば、基地局を通り得る。ステップ1730(オプションでもよい)で、UEは、その送信で運ばれたユーザデータを受信する。
図18は、1つの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示す流れ図である。通信システムは、図14及び15を参照して説明されるものでもよいホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示を簡単にするために、図18の図面の参照のみが、このセクションに含まれることになる。ステップ1810(オプションでもよい)で、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加で又は別法として、ステップ1820で、UEはユーザデータを提供する。ステップ1820のサブステップ1821(オプションでもよい)で、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1810のサブステップ1811(オプションでもよい)で、UEは、ホストコンピュータによって提供される受信された入力データに反応してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータの提供において、実行されるクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された具体的方式にかかわらず、UEは、サブステップ1830(オプションでもよい)で、ユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。本方法のステップ1840において、ホストコンピュータは、本開示を通して説明される実施形態の教示によれば、UEから送信されたユーザデータを受信する。
図19は、1つの実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図14及び15を参照して説明されるものでもよいホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示を簡単にするために、図19の図面の参照のみが、このセクションに含まれることになる。ステップ1910(オプションでもよい)において、本開示を通して説明される実施形態の教示に従って、基地局は、ユーザデータをUEから受信する。ステップ1920(オプションでもよい)で、基地局は、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ1930(オプションでもよい)で、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信で運ばれたユーザデータを受信する。
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、又は利益は、1つ又は複数の仮想装置の1つ又は複数の機能ユニット又はモジュールを通して実行され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つ又は複数のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含み得る、処理回路並びに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタルロジックなどを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学式記憶デバイスなどの、1つの又はいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つ又は複数の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令並びに本明細書に記載の技法のうちの1つ又は複数を実施するための命令を含む。いくつかの実装形態において、処理回路は、本開示の1つ又は複数の実施形態による対応する機能をそれぞれの機能ユニットに実行させるために使用され得る。
一般に、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が明確に与えられている及び/又はそれが使用されている文脈において暗示されている場合を除いて、関連技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されることになる。要素、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての参照は、特に明示的な記載のない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つのインスタンスを参照するものとしてオープンに解釈されることになる。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、ステップが別のステップに続く若しくは先行するものとして明示的に記述されている及び/又はステップが別のステップに続く若しくは先行する必要があることが黙示されている場合を除いて、開示された正確な順番で実行される必要はない。本明細書で開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切であれば、任意の他の実施形態に適用され得る。同様に、実施形態のいずれかの任意の優位性は、任意の他の実施形態に適用され得、逆もまた同様である。含まれる実施形態の他の目的、特徴及び優位性が、説明から明らかとなろう。
ユニットという用語は、電子工学、電気デバイス及び/又は電子デバイスの分野における従来の意味を有し得、たとえば、本明細書に記載されているものなどのような、電気及び/又は電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジックソリッドステート及び/又はディスクリートデバイス、それぞれのタスク、手続き、計算、出力、及び/又は表示機能を実行するためのコンピュータプログラム又は命令などを含み得る。
本明細書で企図されている実施形態のうちのいくつかが、添付の図面を参照してさらに十分に説明される。しかしながら、他の実施形態が、本明細書で開示される主題の範囲に含まれる。開示される主題は、本明細書に記載の実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、そうではなくて、これらの実施形態は、当業者に本主題の範囲を伝えるために例として提供される。