JP7290862B2 - 自走車の速度検知装置及びそれを備えた自走車 - Google Patents

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本発明は自走車の速度検知装置及びそれを備えた自走車に関し、より詳細には、単軌条を走行する自走車の速度検知装置及びそれを備えた自走車に関するものである。
本発明者は、急峻な山林などから、木材を安全に搬出でき、且つ設置及び撤収が容易な木材搬出装置についてこれまでから鋭意検討を重ね、山林において実地試験も行ってきた。また、木材搬出装置及びこれに関連する方法や機材についての特許出願も行ってきた。
例えば特許文献1では、単軌条を用いて木材を搬送する装置であって、自走可能な駆動車に連結された少なくとも2台の搬送車に木材の長手方向両端部を各々固定し、伐採現場から集材場所まで搬送する装置を提案した。
特願2019-047954号
前記提案した木材搬出装置において、数百kgの木材を複数本連ねて急峻な山林から搬出する場合、駆動車には強い登坂力が必要とされることは勿論のこと、駆動車の車輪(駆動車輪)の空転及び滑走の防止及び検知が重要となる。
そこで本発明の目的は、自走車の正確な速度を検知できる装置を提供することにある。
また本発明の他の目的は、駆動車輪の空転や滑走が検知可能な安全性の高い単軌条用の自走車を提供することにある。
前記目的を達成する本発明に係る速度検知装置は、単軌条により進路を誘導されて所定速度で走行する自走車の速度検知装置であって、前記単軌条に沿って等間隔に設けられた被検知部材と前記自走車に設けられた、前記被検部材を検知する検知手段とを備え、前記被検知部材を検知することによる前記検知手段からの検知信号に基づき前記自走車の走行速度を検知することを特徴とする。
前記構成の速度検知装置において、前記被検知部材が、前記単軌条から鉛直方向に所定距離離れ前記単軌条に平行な仮想線において等間隔で配置された、前記単軌条を支持する複数本の支持柱である構成としてもよい。
また前記構成の速度検知装置において、前記検知手段がn個設けられ、前記検知手段の走行方向の設置間隔dと、前記被検知部材の走行方向の間隔Lとが下記式(1)を満足する構成としてもよい。
d=L/n ・・・・・・(1)
(ただし、nは2以上の整数である。)
前記目的を達成する本発明に係る自走車は、前記のいずれかに記載の速度検知装置を備えた自走車であって、前記自走車の走行速度及び停止を制御する制御手段と、前記自走車の車輪の回転数を検知する回転数検知手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記速度検知装置で検知された前記自走車の第1走行速度と、前記回転数検知手段で検知された回転数から算出される前記自走車の第2走行速度とを比較し、両者の走行速度差が所定以上であると自走車を停止させることを特徴とする。
前記構成の自走車において、第1走行速度及び第2走行速度の少なくとも一方が、設定された走行速度よりも所定速度以上速い場合又は所定速度以上遅い場合、前記制御手段は前記自走車を停止させる構成としてもよい。
また前記目的を達成する本発明に係る自走車は、前記のいずれかに記載の速度検知装置を備えた自走車であって、前記自走車の走行速度及び停止を制御する制御手段と、停止した自走車を動かないようにするパーキングブレーキ手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記自走車の停止中に前記検知手段が前記被検知部材を検知した場合、作動中の前記パーキングブレーキ手段のブレーキ強度を強めることを特徴とする。
n個の検知手段を備えた前記速度検知装置を備えた自走車であって、前記自走車の走行速度及び停止を制御する制御手段と、前記単軌条に沿って設けられた、前記自走車の停止を指示する停止指示部材とをさらに備え、前記停止指示部材は、前記n個の検知手段のうち走行方向に連続する少なくとも2つの検知手段が同時に検知し得る形状を有し、前記の少なくとも2つの検知手段が同時に検知信号を発信した場合、前記制御手段は前記自走車を停止させることを特徴とする。
本発明の速度検知装置によれば、自走車の正確な速度を検知することができる。
また本発明の単軌条用の自走車によれば、駆動車輪の空転や滑走が検知可能で高い安全性が得られる。
本発明に係る自走車を駆動車1aとして用いた木材搬送装置WT1の概説図である。 軌道2の一例を示す正面図である。 駆動車1aの搬送方向に平行な方向の垂直断面図である。 図3のA-A線断面図である。 駆動車輪12aの垂直断面斜視図である。 速度検知手段による検知信号を説明する図である。 停止指示板41による駆動車1aの走行停止を説明する図である。 非ブレーキ位置のときのパーキングブレーキ手段6の走行方向に対して垂直方向の断面図である。 図8のB-B線断面図である。 ブレーキ位置のときのパーキングブレーキ手段6の走行方向に対して垂直方向の断面図である。 図10のC-C線断面図である。 抜け防止センサーSe2の説明図である。 駆動車1aの制御例を示すフローチャートである。 駆動車1aの制御例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る速度検知装置及び自走車について図に基づいてさらに詳しく説明するが本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
(木材搬送装置)
図1に、本発明に係る自走車を駆動車1aとして用いた木材搬送装置WT1を示す。この図に示す木材搬送装置WT1は、山林等の不整地の斜面に設けられた、円柱状の単軌条21を有する軌道2と、単軌条21に跨り自走する駆動車(自走車)1aと、駆動車1aに連結された複数の搬送車4を備える。搬送車4は単軌条21に跨り移動自由である。このため単軌条21に傾斜があれば搬送車4は下方に向かって移動する。したがって、傾斜面の上方から下方に木材Trを搬送する場合、駆動車1aは搬送方向に縦列配置された複数個の搬送車4の最後尾に配置され、縦列配置された搬送車4が重力により単軌条21を下方に自由滑走するのを制動し所定速度で移動させる役割を果たす。一方、傾斜面の下方から上方に木材Trを搬送する場合、駆動車1aは搬送方向に縦列配置された複数個の搬送車4の先頭に配置され、縦列配置された搬送車4を牽引して所定速度で移動させる。以下、軌道2、駆動車1aについて順に説明する。
(軌道)
軌道2についてまず説明する。軌道2の構造及びその設置については、本出願人が出願した特開2019-11652号公報に例示されているものが本発明でも適用することができる。図2は軌道2の一例を示す正面図である。なお、図2の上下方向、長手方向及び紙面に垂直方向が軌道2の上下方向、長手方向及び左右方向である。
図2に示す軌道2は、上下方向に所定距離隔てて平行に配置された断面円形状の単軌条21及び下フレーム22と、単軌条21と下フレーム22との間に長手方向に所定間隔で設けられた複数の鉛直材23と、鉛直材23と鉛直材23との間に「ハ」字状に設けられた複数の斜材24と、長手方向両端側の鉛直材23と当該鉛直材23の両隣の斜材24とにわたって上下方向中央部において単軌条21と平行に設けられた円柱状の2つの固定支持部25とを有する。軌道2を構成するこれらの部材の主要材料は金属材料である。具体的にはステンレス鋼が好適に使用される。軌道2の長手方向の長さは通常4m~6m程度である。複数の軌道2を長手方向に連設することによって単軌条21が建設される。
このような構成の軌道2において鉛直材23と斜材24とが本発明における支持柱を構成し、単軌条21から鉛直下方に距離r離れ、単軌条21に平行な仮想線SL上において、斜材24と鉛直材23、鉛直材23と斜材24及び斜材24と斜材24との間隔はすべて等しく距離Lに設定されている。後述する駆動車1aに設けられた検知手段は、駆動車1aが単軌条21を走行する際、仮想線SLと交差する方向(左右方向)に検知光を出射し、鉛直材23と斜材24とによる光路の遮断を検知する。
(駆動車)
駆動車1aとしては、本出願人が既に出願している特開2017-7786号公報に記載の駆動車(台車)が好適に使用可能である。図3に駆動車1aの搬送方向に対して平行方向の垂直断面図を示し、図4に図3のA-A線断面図を示す。図1の木材搬送装置WT1で使用される駆動車1aは単軌条21に跨り自走可能な駆動車であって、筐体11内の搬送方向前後に2つの駆動部D1,D2とを備える。図4に示すように、駆動車1aは、筐体11と、この筐体11に支持され、単軌条21の外周に周方向に等間隔で圧接する5つの駆動車輪12a,12b,12c,12d,12e(以下、「駆動車輪12」と総称することがある)とを有する。そして、駆動車輪12を回転可能に支持する軸受け(不図示)と筐体11との間には圧縮コイルバネ(付勢手段)14が介装されている。駆動車輪12を回転駆動させるモーター(駆動源)M1が駆動車輪12aの近傍に設けられている。
また、筐体1の下部には前後方向に延在する一対の摺動部材17a,17bが設けられている。一対の摺動部材17a,17bは断面長方形状の棒状で、単軌条21よりも下方で軌道2を挟んで離隔対向するように配置されている。一対の摺動部材17a,17bによって、走行中の駆動車1aの単軌条21を中心とする揺れが抑えられる。
摺動部材17a,17bの材質としては、摩擦係数が小さく、耐摩耗性の高いものが好ましい。例えば、ポリアセタールやポリアミド、PTFE,ポリフェニレンサルファイドなどが挙げられ、これらの中でもポリアセタールが好ましい。なお、このような摩擦係数の小さい材料は、摺動部材の軌道2との対向面側だけに設けるようにしても構わない。
駆動車輪12aは単軌条21の中心軸を通る鉛直線上で単軌条21に駆動車1aの自重で圧接し、残る4つの駆動車輪12b,12c,12d,12eは単軌条21の中心軸を中心として点対称に配置され、圧縮コイルバネ14の付勢力で単軌条21にそれぞれ圧接している。圧縮コイルバネ14による荷重としては、通常、数千N程度が好ましく、より好ましくは4000N以上である。
図5に示すように、駆動車輪12の外周面は単軌条21の外周と略同一曲率の凹面121とされ、外周縁の軸方向両端にはギア歯122が形成されている。単軌条21に圧接した状態において隣り合う駆動車輪のギア歯122は歯合する。また、5つの駆動車輪12a,12b,12c,12d,12eが単軌条21に圧接した状態では、単軌条21の外周の83%程度が5つの駆動車輪12によって覆われる。これにより、駆動車輪12による単軌条21のグリップ力が大きくなり、駆動車1aの滑りが抑制され、伐採した木材などの重量物でも容易に運搬できるようになる。駆動車輪12と単軌条21との接触面積は広いほど駆動車輪のグリップ力が向上するが、通常、単軌条21の外周の50%~90%を駆動車輪12で覆うようにするのが好ましい。
図4において、モーターM1の駆動力は、ギアボックス18を介して駆動ギア16(図3に図示)に伝えられ、駆動ギア16が回転することによって駆動ギア16に歯合する伝達ギア15が回転し、伝達ギア15と同じ回転軸に取り付けられた駆動車輪12aが回転する。駆動車輪12aとその両側の駆動車輪12b,12eとは、駆動車輪の外周縁に形成されたギア歯122が互いに歯合している。これにより、駆動車輪12aが回転すると、駆動車輪12b,12eも回転する。同様にして、駆動車輪12c,12dと、それぞれ隣り合う駆動車輪12b,12eとは、駆動車輪の外周縁に形成されたギア歯121が歯合しているので、駆動車輪12b,12eが回転すると駆動車輪12c,12dも回転する。このようにして5つの駆動車輪12はすべて駆動するようになる。なお、もう一つの駆動部D2も同様の構成である。
(速度検知手段)
図3及び図4に示すように、駆動車1aにおいて、単軌条21から鉛直下方向に距離r離れ単軌条21に平行な仮想線SLと上下方向同じ位置に2つの検知手段31,32が前後方向に距離d隔てて設けられている。2つの検知手段31,32は同一構成であって、検知手段31,32は発光部31a,32aと受光部31b,32bとを有する。発光部31a,32aと受光部31b,32bとは仮想線SLを挟んで幅方向(図4における左右方向)に対向するように配置されいる。すなわち、発光部31a,32aから出射された光が受光部31b,32bで受光されるように配置されている。
図6に示すように、駆動車1aが単軌条21上を走行すると、発光部31a,32aから受光部31b,32bへの光路が鉛直材23及び斜材24の通過によって繰り返し遮られることになる。これにより、図6に示すように、検知手段31,32からの検知信号は、オンとオフが繰り返されるパルス信号となる。また、検知手段31と検知手段32とは前後方向に距離d離れているので、検知手段31と検知手段32のパルス信号には距離dに対応する位相差が生じる。ここで距離dは、鉛直材23と斜材24及び斜材24同士の間隔Lの1/2に設定されている。したがって、検知手段31と検知手段32のパルス信号を合成した信号の周波数は、検知手段が1つの場合の周波数に比べて2倍となって、駆動車1aの走行速度の検知間隔を検知手段が1つの場合の1/2に短縮できる。
また走行方向に並置する検知手段の個数を増やすと、これらの検知手段からのパルス信号を合成した信号の周波数は検知手段の個数倍で大きくなるので、駆動車1aの走行速度はさらに短い間隔で検知可能となる。なお、検知手段の走行方向の間隔dと鉛直材23と斜材24及び斜材24同士の間隔Lが前記式(1)を満足するようにする必要がある。
(停止指示部材)
また、駆動車1aを停止させる手段として、検知手段31,32を利用することが可能である。図7に一例を示す。駆動車1aを停止させたい位置に対応する仮想線SL上に停止指示部材41を配置する。停止指示部材41は、上下方向に所定幅を有し前後方向に延在する遮光性の板状体であり、前後方向の長さは検知手段31,32の前後方向の間隔d以上とされている。
駆動車1aが停止指示部材41の設置位置に達すると、駆動車1aに取り付けられた検知手段31が先ず停止指示部材41を検知して検知信号(OFF信号)を出力する。続いて検知手段32が停止指示部材41を検知して検知信号(OFF信号)を出力する。検知手段31,32の位置を図7に破線で示す。前述のように停止指示部材41の前後方向の長さは検知手段31,32の間隔d以上に設定されているので、検知手段32が停止指示部材41を検知した時、検知手段31は継続して停止指示部材41を検知している。つまり、検知手段31,32が共に検知信号(OFF信号)を出力する。制御手段Cは、検知手段31,32が共に検知信号(OFF信号)を出力した場合に駆動車1aを停止させる。
なお、停止指示部材41は、走行方向に連続する検知手段31,32が同時に検知し得る形状であればよく、図7に示したような前後方向に検知手段31,32の間隔d以上の長さを有する一つの部材の外、例えば、検知手段31,32の検知光を遮断可能な大きさの2つの遮光性部材を用い、仮想線SL上に前後方向に間隔dで2つの遮光性部材を配置した構成であってもよい。
(回転速度検知手段)
駆動車1aの空転や滑りを精度よく検知するには速度検知間隔を短くするのが望ましいところ、通常、単軌条を支持する支持柱(鉛直材23、斜材24)の走行方向の設置間隔は少なくとも数十cmはあり、また検知手段の個数を増やすことにも限界があるため、前述の検知手段31,32からの検知信号に基づく駆動車1aの走行速度検知では、検知間隔を短くするのに限界がある。
そこで本実施形態では、走行速度を検知するためのもう一つの手段として回転速度検知手段が駆動車1aに更に設けられている。図4に示すように、駆動車輪12aの回転軸120の外周面に反射板(回転速度検知手段)52が貼着され、駆動軸120を軸支する一方の側板131の反射板52と対向する位置に反射型のフォトセンサー(回転速度検知手段)51が配置されている。駆動軸120が回転する度、すなわち駆動車輪12aが回転する度にフォトセンサー51の発光部から発せられた光が反射板52で反射されてフォトセンサー51の受光で受信され、駆動車輪12aの回転に対応するパルス信号が生成される。駆動車輪12aは所定の外周長さを有するから、当該外周長さにパルス信号の周波数を乗ずることによって駆動車1aの走行速度が算出される。単位時間当たりの駆動車輪12aの回転数は、単位時間当たりの支持柱(鉛直材23、斜材24)の通過本数よりも通常は多いため、駆動車輪12aの回転数から駆動車1aの走行速度を算出する方が検知間隔を短くできる。
なお、単位時間当たりの支持柱(鉛直材23、斜材24)の通過本数が、単位時間当たりの駆動車輪12aの回転数以上である場合は、速度検知間隔を短くする観点からは回転速度検知手段は設置する必要がない。また、本実施形態では駆動軸120の回転数をフォトセンサー51で検知する構成としているが、モーターM1の出力軸の回転速度を減速するギアボックス18内における不図示のギア、すなわち駆動軸120よりも回転数の多いギアの回転数を検知する構成としてもよい。これにより、駆動車1aの走行速度検知の間隔がより短くなる。
本発明において使用可能な回転速度検知手段は、回転数を検知できるものであればフォトセンサー51の外、従来公知のセンサーを用いることができる。
(パーキングブレーキ手段)
図3に示すように、駆動車1aは、前後方向の略中央部に、停止した駆動車1aを動かないようにするパーキングブレーキ手段6を備える。
図8に、非ブレーキ位置のときのパーキングブレーキ手段6の走行方向に対して垂直方向の断面図を示し、図9に図8のB-B線断面図を示す。図10に、ブレーキ位置のときのパーキングブレーキ手段6の走行方向に対して垂直方向の断面図を示し、図11に図10のC-C線断面図を示す。
パーキングブレーキ手段6は、枠体60と、枠体60内に配置された一対のアーム部材61a,61bと、一対のアーム部材61a,61bをブレーキ位置と非ブレーキ位置とに移動させるアーム移動機構7とを備える。
(枠体60)
図8~図11に示すように、枠体60は、前後方向に所定距離隔てて対向配置された前板601と後板602と、前板601と後板602の左右方向両端部の上下方向中央部及び下端部において前板601と後板602とに接続する接続板603a,603b及び接続板604a,604bとから構成される。前板601及び後板602とは同一形状であって、左右方向中央部に下端から上方に向かう切り欠き605が形成されている。切り欠き605は、下端から上下方向略中央に至る、左右方向に一定幅の途中開口部606と、途中開口部606の上部に連続する円形状開口部607とを有する。途中開口部606の左右方向幅は、単軌条21の直径よりも小さく、鉛直材23及び斜材24の直径よりも大きく設定され、鉛直材23及び斜材24の挿通が可能とされている。一方、円形状開口部607の直径は単軌条21の直径よりも大きく、単軌条21の挿通が可能とされている。
(アーム部材)
図8及び図10に示すように、一対のアーム部材61a,61bは板状であって単軌条21を挟んで略左右対称となるよう配置されている。一対のアーム部材61a,61bの下端部は支持軸63a,63bによって前板601と後板602とに揺動可能に支持されている。また一対のアーム部材61a,61bの上端部にはアーム移動機構7が設けられている。一対のアーム部材61a,61bは、上下方向途中部が単軌条21から離れる方向に凹んだ湾曲部612a,612bを有し、湾曲部612a,612bの対向する内周壁には、上下方向に3つ、前後方向(図8及び図10の紙面に垂直方向)に3列(合計9個)ブレーキシュー64が取り付けられている。ブレーキシュー64としてはゴムなどからなるブロック状の弾性材が好適である。
アーム部材61aの上部前後方向中央部には、ボルト(雄ネジ部材)71に自動調心玉軸受72を固定するためのナット77,78の外径よりも大径の開口部611が形成されている。また、長方形状の固定用板74の4つの頂点位置と対応する位置に4つの貫通孔613が形成されている。そしてまた、アーム部材61aの開口部611の上下方向略同一高さ位置で前後方向両端部の外側面(図9及び図11における右側面)にフック部材614a,614bがネジ止めされている。またアーム部材61bの上部の前後方向中央部には、上下方向の長さが円柱状の雌ネジ部材73の直径よりも長く、前後方向の長さが雌ネジ部材73の軸方向長さよりも若干長い開口部615が形成されている。また開口部615を挟んで前後方向方向の対称位置に貫通孔616a,616b(図9及び図11に図示)が形成されている。
(アーム移動機構)
アーム移動機構7は、駆動力としてもモーターMと、モーターMの出力軸に接続された所定長さを有するボルト(雄ネジ部材)71と、アーム部材61bに取り付けられた雌ネジ部材73と、アーム部材61aに取り付けられた自動調心玉軸受72とを備え、ボルト71は、一方端側が雌ネジ部材73に螺合し、他方端側が自動調心玉軸受72で回転可能に支持される。
(雌ネジ部材)
雌ネジ部材73は円柱形状で、軸方向中央部に軸方向に対して垂直に貫通した雌ネジ穴731が形成されている。雌ネジ部材73は、アーム部材61bの上部に形成された開口部615に左右方向に移動可能で且つ軸中心に回動可能に差し入れられ、一対の支持板75,76で左右両側から挟み込まれ保持される。
(一対の支持板)
一対の支持板75,76は、上下方向の長さが雌ネジ部材73よりも長く、前後方向の長さが雌ネジ部材73よりも長い長方形状の板体であって、上端部がアーム部材61bから離れる方向に垂直に屈曲されて台部751とされている。そして、支持板75の台部751上にはブレーキシュー64の位置を検知するための位置検知部材Se1が設けられている。また、一対の支持板75,76の前後方向中央部に、上下方向の長さが雌ネジ部材73の直径よりも短く、前後方向の長さが雌ネジ部材73の軸方向長さよりも若干長い開口部752,762が形成されている。また一対の支持板75,76には開口部752,762を挟んで前後方向の対称位置に貫通孔753a,753b及び貫通孔763a,763b(図9及び図11に図示)が形成されている。
(一対の支持板の固定)
図9及び図11に示すように、一対の支持板75,76は、支持板75の貫通孔753a,753bと、アーム部材61bの貫通孔616a,616bと、支持板76の貫通孔763a,763bとがそれぞれ同一中心軸上となるよう位置され、支持板75側からフランジボルト79aの軸部791aが貫通孔753a、貫通孔616a、貫通孔763aを挿通し、フランジボルト79bの軸部791bが貫通孔753b、貫通孔616b、貫通孔763bを挿通して、支持板76から突出した先端にナット792a,792bが螺着されることによりアーム部材61bに固定される。フランジボルト79a,79bのフランジ793a,793bと支持板75との間の軸部791a,791bの外周に圧縮コイルバネ701a,701bが挿入されると共に、アーム部材61bと一対の支持板75,76との間の軸部791a,791bには各々スペーサーリング702が介装される。支持板75及びアーム部材61bは圧縮コイルバネ701a,701bによって常に支持部材76の方向(図9及び図11の左方向)に付勢されるが、支持板75とアーム部材61bとの間及び支持部材76とアーム部材61bとの間にはそれぞれスペーサーリング702の厚み分の隙間が少なくとも確保される。
(雌ネジ部材の支持)
一対の支持板75,76の開口部752,762とアーム部材61bの開口部615とは同一の中心軸上に位置し、アーム部材61bの開口部615に挿通された雌ネジ部材73は、一対の支持板75,76に形成された開口部752,762に一部が挿通するが、開口部752,762の上下方向長さは雌ネジ部材73の直径よりも短いので、雌ネジ部材73は一対の支持板75,76の開口部752,762を通過することができず、一対の支持板75,76によって左右方向から挟み込まれ支持される。また、支持板75,76とアーム部材61bとの間にはそれぞれスペーサーリング702の厚み分の隙間が少なくとも確保されるので、雌ネジ部材73は左右方向への若干の移動裕度を有すると共に雌ネジ部材73の中心軸を中心に回動可能とされる。
(自動調心玉軸受)
自動調心玉軸受72は、中央部に開口部741が形成され4つの角部の各々に貫通孔742が形成された長方形状の固定用板74と、アーム部材61aの一方側面(図8~図11では左側面)との間に、アーム部材61aの開口部611及び固定用板74の開口部741と同一の中心軸上に位置するように挟み込まれ、アーム部材61aの4つ貫通孔613と固定用板74の4つの貫通孔742の各々にボルト743が挿通され先端にナット744が螺合されることによってアーム部材61aに取り付けられる。より具体的には、自動調心玉軸受72の外側の軌道輪がアーム部材61aと固定用板74とによって挟持され、自動調心玉軸受72の内側の軌道輪はナット77,78によってボルト71に固定されボルト71と共に回転可能とされる。
(ボルト)
ボルト71は、アーム部材61aに固定された自動調心玉軸受72の軸穴を挿通して、アーム部材61bの取り付けられた雌ネジ部材73の雌ネジ穴731に螺合される。自動調心玉軸受72から外方(図8~図11の右方)に突出したボルト71の端部にはモーターMの出力軸がコネクタCoを介して接続される。モーターMは、モーターMの外形に沿って屈曲された線条材703に係合されて、線条材703の両端がバネ部材Spを介してアーム部材61aに取り付けられたフック部材614a,614bに係止することによってアーム部材61aに取り付けられる。
(パーキングブレーキ手段の制御)
このような構成のパーキングブレーキ手段6において、駆動車1aが停止するとパーキングブレーキ手段6は非ブレーキ状態(図8及び図9)からブレーキ状態(図10及び図11)とされる。具体的には制御手段Cからの信号によってモーターMが一方向(正方向)に回転してボルト71が正回転し、雌ネジ部材73がモーターMに接近する方向に移動する。この結果、一対のアーム部材61a,61bは互いに単軌条21に接近する方向に移動し、一対のアーム部材61a,61bに取り付けられた片側9個、両側で合計18個のブレーキシュー64が左右両側から単軌条21の外周面に圧接する。これにより、停車中における駆動車1aの滑走が確実に防止される。
一方、パーキングブレーキ手段6がブレーキ状態から非ブレーキ状態とされる場合は、制御手段Cからの信号によってモーターMが他方向(逆方向)に回転してボルト71が逆回転し、雌ネジ部材73がモーターMから離れる方向に移動する。この結果、一対のアーム部材61a,61bは互いに単軌条21から離れる方向に移動し、一対のアーム部材61a,61bに取り付けられた合計18個のブレーキシュー64は単軌条21の外周面から離間して非ブレーキ位置となる。これにより、駆動車1aは走行可能となる。
なお、本実施形態で軸受として自動調心玉軸受72が用いられているのは、アーム部材61aが軸63aを中心として揺動すると、ボルト71の中心軸とアーム部材61aとの相対角度が変わり、この相対角度変化に対応できない軸受では軸受及びボルト71に部分的に大きな圧力負荷がかかり軸受及びボルト71が損傷する虞があるからである。
また雌ネジ部材73が一対の支持部材75,76によってアーム部材61bに対して移動及び回動可能に取り付けられているのも同様の理由からである。すなわち、雌ネジ部材73がアーム部材61bに固定されていると、アーム部材61bが軸63bを中心として揺動すると雌ネジ部材73の雌ネジ穴731の中心軸とアーム部材61bとの相対角度が変わり、この相対角度変化に対応できずに雌ネジ部材73及びボルト71に部分的に大きな圧力負荷がかかり雌ネジ部材73及びボルト71が損傷する虞があるからである。
アーム部材61a,61bがボルト71の軸方向と平行に移動する構造の場合には、アーム部材61a,61bとボルト71との相対角度は変化しないので、軸受として自動調心玉軸受72の外従来公知の物を使用でき、雌ネジ部材73はアーム部材61bに固定することも可能となる。
ブレーキシュー64が単軌条21に圧接したかどうかは、支持部材75の台部751に取り付けられた近接センサーなどでよい位置検知部材Se1によって検知される。ブレーキシュー64が非ブレーキ位置にある時は支持板75とアーム部材61bとはスペーサーリング702の厚み分だけ離れた最接位置にあり、位置検知部材Se1はオン信号を制御手段Cに送信する。そしてモーターMが一方向(正方向)に回転しボルト71が正回転して、雌ネジ部材73が取り付けられたアーム部材61bがアーム部材61aに接近する方向に相対的に移動すると、ブレーキシュー64が単軌条21に圧接してブレーキ位置となりアーム部材61bの移動が抑制される。一方、支持板75は雌ネジ部材73によってアーム部材61aの方向に圧縮コイルバネ701a,701bの付勢力に抗してさらに移動する。この結果、アーム部材61bと支持板75との間隔が広がって位置検知部材Se1はオフ信号を制御手段Cに出力する。このような位置検知部材Se1の出力がオン信号からオフ信号となることによってブレーキシュー64が単軌条21に圧接したことが検知される。反対に、ブレーキシュー64がブレーキ位置から非ブレーキ位置となる時は、位置検知部材Se1の出力がオフ信号からオン信号に変わることによって検知される。
なお、ブレーキシュー64がブレーキ位置から非ブレーキ位置になったことは、前記のように位置検知部材Se1によって検知されるが、検知タイミングが遅れるとボルト71が雌ネジ部材73から抜け落ちる虞がある。そこで、このような不具合を確実に防止するため、抜け防止センサーSe2をさらに設けてもよい。図12に概説図を示す。支持部材76の左側面における雌ネジ部材73から突出するボルト71の近傍に近接センサーなどでよい抜け防止センサーSe2が設けられる。なお、抜け防止センサーSe2はボルト71の近傍で且つボルト71の出没に影響を与えない位置である。
図12に示すように、ブレーキシュー64がブレーキ位置(同図(a))から非ブレーキ位置(同図(b))になるとき、雌ネジ部材73から外方(左方)に突出するボルト71の突出量は徐々に短くなる。そして通常は、支持部材75とアーム部材61bとが接近して位置検知部材Se1からの出力信号がオフ信号からオン信号となってブレーキシュー64が非ブレーキ位置となったことが検知され制御手段CはモーターMを停止させる。一方、位置検知部材Se1の出力信号がオフ信号からオン信号になるのが遅れて雌ネジ部材73からのボルト71の突出量が所定量以下に短くなった場合には、支持部材76に設けられた抜け防止センサーSe2の検知領域にボルト71が存在しなくなって、抜け防止センサーSe2からの出力がオン信号からオフ信号となって制御手段CはモーターMを停止させる。これにより雌ネジ部材73からのボルト71の抜け落ちが防止される。
(駆動制御)
制御手段Cによる駆動車1aの駆動制御について説明する。制御手段Cは、駆動車1aが走行している際の走行速度は基本的に回転速度検知手段による第2走行速度に基づき制御する。前述のように回転速度検知手段の方が速度検知手段よりも検知間隔が短いからである。制御手段Cは、駆動車1aの走行速度が、予め入力されている設定速度VとなるようモーターM1,M2の印加電圧を調整する。このとき、駆動車1aの走行速度が設定速度よりも速く、駆動車1aを減速させる必要があるときは回生ブレーキを用いる。回生ブレーキは、駆動車1aの運動エネルギーを利用して電磁誘導によってモーターM1,M2で発電を行い、この発電時の回転抵抗で駆動車を減速させるものである。回生ブレーキによって発生した電力は駆動車1aに搭載している不図示のバッテリーに充電される。
駆動車1aが木材などの重量物の搬出に使用される場合、山林などの起伏のある現場では駆動車輪の空転及び滑走の防止と共にこれらの発生検知が重要となる。本実施形態の駆動車1aでは速度検知手段と回転速度検知手段とによって走行速度を検知している。回転速度検知手段は駆動車輪の回転数から走行速度を検知する手段であるため、駆動車輪が空転及び滑走してもこれを検知することはできない。一方、検知手段1は、単軌条21に沿って走行方向に等間隔で設けられた被検知部材を検知手段で検知するので駆動車1aの実際の走行速度が検知される。そこで、速度検知手段による第1走行速度と回転速度検知手段による第2走行速度との差が所定速度以上ある場合、すなわち第1走行速度が第2走行速度よりも速い場合は駆動車輪が滑走していると判断し、第2走行速度が第1走行速度よりも速い場合は駆動車輪が空転していると判断して制御手段Cは駆動車1aの走行を停止する。
また、駆動車輪の空転及び滑走は生じていない場合であっても、駆動車1aの走行速度が設定速度よりも所定速度以上速い場合及び遅い場合は、駆動車1aに何らかの異常が発生したと判断して制御手段Cは駆動車1aの走行を停止する。
その他、速度検知手段が前述の停止指示板41(図7に図示)を検知した場合及び使用者によって停止信号が発せられた場合、制御手段Cは駆動車1aの走行を停止する。
制御手段Cは駆動車1aを停止させるとパーキングブレーキ手段6を作動させる。これにより、駆動車1aの停止中における滑走が防止される。なお、駆動車1aの停止位置における地面の傾斜角度や搬送物の重量などによってはパーキングブレーキ手段6を作動させていても僅かな滑走が生じる虞がある。そこで、速度検知手段によって駆動車1aの移動が僅かでも検知された場合、制御手段Cはパーキングブレーキ手段6のブレーキ強度を強めるようにするのが好ましい。これにより、駆動車1aの滑走を確実に防止できる。パーキングブレーキ手段6のブレーキ強度を強めるには、例えばモーターMを所定時間正回転させればよい。
図13及び図14に制御手段Cによる駆動車1aの走行の制御フローチャートを示す。まず電源が入れられてステップS101において制御手段Cが駆動信号を受信すると、ステップS102でパーキングブレーキ手段6が解除され、ステップS103で制御手段Cは予め設定されている速度Vで駆動車1aを走行させる。そして、ステップ104及びステップS105で速度検知手段及び回転速度検知手段で駆動車1aの走行速度が検知される。そして、ステップS106からステップS109までのいずれかの事象が発生していないかどうかが判断される。いずれの事象も発生してない場合はステップS110で停止信号が受信されていないかどうか次に判断される。そして停止信号が受信されていない場合はステップS104に戻り、ステップS104からS110まで所定手続が繰り返されて駆動車1aは走行を続ける。
一方、ステップS106において制御手段Cは速度検知手段による第1走行速度と回転速度検知手段による第2走行速度とを差が所定速度差Δx以上になると、駆動車輪が空転又は滑走していると判断し、ステップS111で駆動車1aの走行を停止させる。また、ステップS107において駆動車1aの走行速度が設定速度Vよりも所定速度ΔXmax以上速くなった場合及びステップS108において駆動車1aの走行速度が設定速度Vよりも所定速度ΔXmin以上遅くなった場合には、ステップS111で制御手段Cは何らかの不具合が生じたと判断して駆動車1aの走行を停止させる。またステップ109において速度検知手段が停止指示板41を検知した場合及びステップS110で停止信号が受信された場合も、ステップS111で制御手段Cは駆動車1aの走行を停止させる。
ステップS111で駆動車1aの走行が停止されると、ステップS112で制御手段Cはパーキングブレーキ手段6を作動させる。そしてステップS113において速度検知手段による第1走行速度が検知されるかどうかを継続して検知する。駆動車1aが停止しているにも拘わらず第1走行速度が検知された場合には駆動車1aが滑走していると判断して、ステップS114でパーキングブレーキ手段6のブレーキ強度を強くする。具体的には、図10及び図11に示すブレーキ位置のパーキングブレーキ手段6においてモーターMを所定時間(例えば数秒間)正回転させてブレーキシュー64の単軌条21に対する圧接力を大きくする。次いでステップS115において駆動信号が受信されたかどうかが判定され、駆動信号が受信されるとステップS102に戻ってパーキングブレーキ手段6が解除され駆動車1aの走行が開始される。一方、ステップS115で駆動信号が受信されないと次に、ステップS116で電源オフの信号が受信されたかどうかが判定され、電源オフの信号が受信されなければステップS113に戻り、ステップS113からステップS115までの制御が繰りかえされ、電源オフの信号が受信されれば制御は終了される。
(その他)
駆動車1aの走行方向先端側に障害物センサーを設置し、走行方向の先に駆動車1aの走行の障害となる物がないか検知するようにしてもよい。山林の中を駆動車1aを走行させる場合、木の幹や枝などが生長し突如として走行の障害となるおそれがあるからである。
以上説明した駆動車1aは単軌条21に跨って走行する方式であったが、本発明の自走車は単軌条21に懸吊して走行する方式あっても構わない。懸吊方式の駆動車の構造は、駆動車1aの構造を上下方向逆にした構造とすればよい。
本発明の速度検知装置によれば、自走車の正確な速度を検知することができる。また本発明の単軌条用の自走車によれば、駆動車輪の空転や滑走が検知可能で高い安全性が得られ有用である。
WT1 木材搬送装置
1a 駆動車(自走車)
2 軌道
4 搬送車
6 パーキングブレーキ手段
7 アーム移動機構
C 制御手段
M モーター
11 筐体
12a,12b,12c,12d,12e 駆動車輪
14 圧縮コイルバネ(付勢手段)
17a,17b 摺動部材
21 単軌条
22 下フレーム
23 鉛直材(支持柱,被検知部材)
24 斜材(支持柱,被検知部材)
25 固定支持部
26 上フレーム
31,32 検知手段
41 停止指示部材
51 フォトセンサー(回転数検知手段)
52 反射部材(回転数検知手段)
61a,61b アーム部材
64 ブレーキシュー
71 ボルト(雄ネジ部材)
73 雌ネジ部材
72 自動調心玉軸受
Se1 位置検知部材
Se2 抜け防止センサー
SL 仮想線
Tr 木材

Claims (7)

  1. 単軌条により進路を誘導されて所定速度で走行する自走車の速度検知装置であって、
    前記単軌条に沿って等間隔に設けられた被検知部材と、
    前記自走車に設けられた、前記被検部材を検知する検知手段と、
    を備え、
    前記被検知部材が、前記単軌条から鉛直方向に所定距離離れ前記単軌条に平行な仮想線において等間隔で配置された、前記単軌条を支持する支持柱であり、
    前記被検知部材を検知することによる前記検知手段からの検知信号に基づき前記自走車の走行速度を検知することを特徴とする自走車の速度検知装置。
  2. 前記検知手段がn個設けられ、
    前記検知手段の走行方向の設置間隔dと、前記被検知部材の走行方向の間隔Lとが下記式(1)を満足する請求項1記載の速度検知装置。
    d=L/n ・・・・・・(1)
    (ただし、nは2以上の整数である。)
  3. 単軌条により進路を誘導されて所定速度で走行する自走車の速度検知装置であって、
    前記単軌条に沿って等間隔に設けられた被検知部材と、
    前記自走車に設けられた、前記被検知部材を検知する検知手段と、
    を備え、
    前記検知手段がn個設けられ、
    前記検知手段の走行方向の設置間隔dと、前記被検知部材の走行方向の間隔Lとが下記式(1)を満足し、
    前記被検知部材を検知することによる前記検知手段からの検知信号に基づき前記自走車の走行速度を検知することを特徴とする自走車 の速度検知装置。
    d=L/n ・・・・・・(1)
    (ただし、nは2以上の整数である。)
  4. 前記請求項1~3のいずれかに記載の速度検知装置を備えた自走車であって、
    前記自走車の走行速度及び停止を制御する制御手段と、
    前記自走車の車輪の回転数を検知する回転数検知手段と
    をさらに備え、
    前記制御手段は、前記速度検知装置で検知された前記自走車の第1走行速度と、前記回転数検知手段で検知された回転数から算出される前記自走車の第2走行速度とを比較し、両者の走行速度差が所定以上であると自走車を停止させることを特徴とする自走車。
  5. 第1走行速度及び第2走行速度の少なくとも一方が、設定された走行速度よりも所定速度以上速い場合又は所定速度以上遅い場合、前記制御手段は前記自走車を停止させる請求項4に記載の自走車。
  6. 単軌条により進路を誘導されて所定速度で走行する、速度検知装置を備えた自走車であって、
    前記自走車の走行速度及び停止を制御する制御手段と、
    停止した自走車を動かないようにするパーキングブレーキ手段と
    をさらに備え、
    前記速度検知装置は、前記単軌条に沿って等間隔に設けられた被検知部材と、前記自走車に設けられた、前記被検知部材を検知する検知手段とを備え、前記被検知部材を検知することによる前記検知手段からの検知信号に基づき前記自走車の走行速度を検知し
    前記制御手段は、前記自走車の停止中に前記検知手段が前記被検知部材を検知した場合、作動中の前記パーキングブレーキ手段のブレーキ強度を強めることを特徴とする自走車。
  7. 前記請求項2又は3に記載の速度検知装置を備えた自走車であって、
    前記自走車の走行速度及び停止を制御する制御手段と、
    前記単軌条に沿って設けられた、前記自走車の停止を指示する停止指示部材と、
    をさらに備え、
    前記停止指示部材は、前記n個の検知手段のうち走行方向に連続する少なくとも2つの検知手段が同時に検知し得る形状を有し、
    前記の少なくとも2つの検知手段が同時に検知信号を発信した場合、前記制御手段は前記自走車を停止させることを特徴とする自走車。
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