JP7288744B2 - 歪補償装置及び歪補償方法 - Google Patents

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本発明は、歪補償装置及び歪補償方法に関する。
プリディストーション方式の電力増幅器は、電力増幅器の歪と逆特性の歪を予め入力信号に対して印加することで、電力増幅器で発生する歪みをキャンセルするものである。プリディストーション方式の電力増幅器については、例えば特許文献1~特許文献4に記載されている。
プリディストーション方式の電力増幅器では、電力増幅器の歪と逆特性の歪を予め設定しておく必要がある。例えば特許文献3及び特許文献4には、電力増幅器の歪と逆特性の歪を予め設定したルックアップテーブルを用いることが記載されている。また、特許文献1及び特許文献2には、電力増幅器の歪と逆特性の歪をLMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用いて最適化することが記載されている。
特開2014-49939号公報 特開2016-146538号公報 特許第5160344号公報 特許第5336134号公報
VHF(Very High Frequency)帯におけるデータ通信システムとしてVDES(VHF Data Exchange System)の開発が進められている。VDESでは、例えば150MHz帯の電波を用いて、海岸局-船舶局間、船舶局-船舶局間で、データ通信が行われる。VDESでは、非常に短いバースト信号(約27m秒)が間欠的に行われる。
バースト信号を間欠的に送信する場合、電力増幅器の温度が大きく変動する。つまり、バースト信号を間欠的に送信する場合、送信中は電力増幅器の温度が急激に上昇し、無送信の間は電力増幅器の温度が徐々に下がるというような温度変化が繰り返される。電力増幅器の温度が変動すると、電力増幅器の歪み特性が変化する。このため、電力増幅器の歪み特性の変化に対応して、プリディストーション方式の電力増幅器に設定する逆特性の歪みを適応的に変更していく必要がある。
プリディストーション方式の電力増幅器では、ディジタル処理により逆特性の歪みの特性を適応的に推定することが行われている。連続的に送信される信号に対して、ソフトウェアにより一括処理を行って逆特性の歪みの特性の推定しているものが多く、一般に数秒程度の収束時間を要する。これに対して、VDESでは、上述のように約27m秒の短いバースト信号で通信が間欠的に行われており、現状のものでは、バースト信号の間に、逆特性の歪みの特性の推定が収束できず、電力増幅器の歪みが十分に抑圧できないという問題がある。
上述の課題を鑑み、本発明は、間欠的なバースト信号を送信する場合にも、プリディストーション方式の電力増幅器を使用して、安定して歪み補償が行える歪補償装置及び歪補償方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る歪補償装置は、所定時間のバースト信号を送信信号として間欠的に送信する制御を行う送信制御部と、送信信号を電力増幅して送信する電力増幅器と、前記送信制御部から出力される出力信号が入力され、前記電力増幅器で生じる歪みと逆特性の歪みを当該入力された送信信号に付加して前記電力増幅器に出力することで、前記電力増幅器で生じる歪みを補償するようにしたプリディストーション制御部とを備えた歪補償装置であって、前記電力増幅器の入力信号と出力信号は、前記プリディストーション制御部に入力されるものであり、前記送信制御部は、前記バースト信号の立ち上がり区間のうちウォーミングアップ区間が経過した後であるトレーニング区間では、送信データに類似する疑似信号であって、間隔が空けられたパルス状の信号が複数段含まれ、前段の信号の振幅のレベルよりも次段の信号のレベルが徐々に上昇するようにされた疑似信号を出力し、前記プリディストーション制御部は、前記トレーニング区間において歪補償処理を行うものであり、前記疑似信号が前記電力増幅器に供給されることに応じて、前記入力される前記電力増幅器の入力信号と出力信号とを計測し、計測結果に基づいて、前記電力増幅器の歪み特性に応じた、前記歪みを補償するための係数を推定し、推定された係数を、前記適応デジタルフィルタに設定することで、前記電力増幅器で生じる、前記送信信号の歪みを補償する歪補償装置である。
本発明の一態様に係る歪補償装置は、送信制御部と、送信信号を電力増幅して送信する電力増幅器と、前記送信制御部から出力される出力信号が入力され、前記電力増幅器で生じる歪みと逆特性の歪みを当該入力された送信信号に付加して前記電力増幅器に出力することで、前記電力増幅器で生じる歪みを補償するようにしたプリディストーション制御部とを有し、前記電力増幅器の入力信号と出力信号は、前記プリディストーション制御部に入力される歪補償装置において、電力増幅器で生じる歪みと逆特性の歪みを送信信号に付加し、前記電力増幅器で生じる歪みを補償するようにした歪補償方法であって、前記送信制御部が、所定時間のバースト信号を送信信号として間欠的に送信する際に、前記バースト信号の立ち上がり区間のうちウォーミングアップ区間が経過した後であるトレーニング区間では、送信データに類似する疑似信号であって、間隔が空けられたパルス状の信号が複数段含まれ、前段の信号の振幅のレベルよりも次段の信号のレベルが徐々に上昇するようにされた疑似信号を出力し、プリディストーション制御部が、前記トレーニング区間において歪補償処理を行うものであり、前記疑似信号が前記電力増幅器に供給されることに応じて、前記入力される前記電力増幅器の入力信号と出力信号とを計測し、計測結果に基づいて、前記電力増幅器の歪み特性に応じた、前記歪みを補償するための係数を推定し、推定された係数を、前記適応デジタルフィルタに設定することで、前記電力増幅器で生じる、前記送信信号の歪みを補償する歪補償方法である。
本発明によれば、プリディストーション制御部は、バースト信号の立ち上がり区間のうちウォーミングアップ区間が経過した後で歪補償処理を行うようにしたので、バースト信号の立ち上がり区間のうち、ウォーミングアップ区間では歪補償処理を実施せずに電力増幅器を駆動して当該電力増幅器の温度を上昇させることができ、このウォーミングアップ区間が経過してから歪補償処理が実施されるため、電力増幅部13の温度変化に起因する歪み特性の変動が低減された状態に移行した後に、歪補償処理を実施することができる。このように、バースト信号の立ち上がり区間に歪補償を実施しないウォーミングアップ区間を設け、バースト信号の送信に先立ち、ウォーミングアップ区間で無変調信号により電力増幅器の温度を上昇させるようにしている。これにより、バースト信号の送信時の電力増幅器の温度変動を抑え、電力増幅器の歪み特性を安定して抑圧できる。
本発明の第1の実施形態に係る送信機の基本構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る送信機における電力増幅器の特性を説明するためのグラフである。 VDES信号の送信と電力増幅器の温度との関係の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る送信機においてVDESバースト信号を送信する際の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る送信機におけるPAウォーミングアップ区間の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る送信機におけるDPDトレーニング区間の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る送信機の動作説明に用いるフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る送信機1の基本構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る送信機1は、歪補償の機能を有しており、送信制御部11と、DPD(Digital Pre-Distortion)制御部12と、電力増幅器13とから構成される。
送信制御部11は、搬送波の生成、変調、周波数変換等、送信信号の制御を行う。本実施形態は、VDES(VHF Data Exchange. System)の送信に用いられる。VDESの一例として、搬送波の中心周波数は159MHz、変調方式としては32マルチキャリア、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)が用いられる。送信信号は、27m秒の短いデータがバースト信号として間欠的に送信される。送信制御部11は、このようなVDESのバースト信号の送信制御を行う。
DPD制御部12は、電力増幅器13の歪みを打ち消す逆特性の歪みを入力信号に対して与え、電力増幅器13で発生する歪みをキャンセルする処理を行う。DPD制御部12は、歪補償部21とDPD演算部22とからなる。DPD制御部12は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)により実現できる。
歪補償部21は、入力信号に対して電力増幅器13の歪みを打ち消すような逆特性の歪みを付与する。歪補償部21は適応ディジタルフィルタであり、歪補償部21の係数はDPD演算部22により設定される。
DPD演算部22は、電力増幅器13の入力信号とその出力信号とを計測し、DPD演算により電力増幅器13の歪特性モデルを推定し、歪補償部21の係数を設定する。本実施形態では、DPD演算部22は、例えばシストリックアレイプロセッサにより構成される。シストリックアレイプロセッサは、同一機能を持つセルを規則的に配置し、各セルにおいて単純な計算を行い、計算結果を隣接セルに渡すことを繰り返すことによって、QRDRLS(QR Decomposition Recursive Least-Square)アルゴリズムの計算を並列的に行い、歪補償部21の最適な係数を推定する。QRDRLSアルゴリズムには、行列のQR分解(Q:直交行列、R:上三角行列)とギブンズローテーションと呼ばれる方法が用いられる。シストリックアレイプロセッサでは、DPD演算を高速(例えば1m秒以内)に収束させることができる。
なお、DPD演算部22は、歪補償部21の入力信号と電力増幅器13の出力信号とを計測し、電力増幅器13の歪特性モデルを推定し、歪補償部21の特性を設定するようにしてもよい。
電力増幅器13としては、高周波パワートランジスタが用いられる。電力増幅器13には、送信制御部11からDPD制御部12を介して送信信号が供給される。電力増幅器13は、送信信号を電力増幅して、アンテナ14から出力する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る送信機1における電力増幅器13の特性を説明するためのグラフである。図2において、横軸が入力信号レベルを示し、縦軸が出力信号レベルを示している。図2に示すように、電力増幅器13では、電力効率の良い入力レベルの高い領域A1(破線で示す)で、利得の飽和による歪みが生じ、非直線な特性となる。本実施形態では、DPD制御部12により、入力信号に対して電力増幅器13の歪みを打ち消すような方向に予め歪みを与えることで、電力増幅器13で発生する歪みをキャンセルできる。これにより、電力増幅器13を電力効率の良い領域A1で使用できる。
次に、本発明の第1の実施形態に係る送信機1のおける送信制御について説明する。前述したように、本実施形態は、VDESの送信に用いられる。図3は、VDES信号の送信と電力増幅器13の温度との関係の説明図である。図3(A)に示すように、VDESでは、例えば27m秒の短いデータがバースト信号として間欠的に送信される。VDESのように、バースト信号を間欠的に送信する場合、図3(B)に示すように、送信中は電力増幅器の温度が急激に上昇し、無送信の間は電力増幅器の温度が徐々に下がるというような温度変化が繰り返される。このため、電力増幅器13の温度変化により、電力増幅器13の歪み特性が変動していく。このことから、VDESのデータ送信区間に先立って、DPD演算を収束させ、歪補償部21に最適な係数を設定していく必要がある。そこで、本実施形態では、データ送信区間に先立つバースト信号の立ち上がり区間中に、PA(電力増幅部13)の温度を安定させるPAウォーミングアップ区間と、DPD演算を収束させるDPDトレーニング区間とが設けられる。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る送信機1において、VDESバースト信号を送信する際の説明図である。図4(A)に示すように、バースト信号の立ち上がり区間(0~1m秒)に、PAウォーミングアップ区間と、DPDトレーニング区間とが設けられる。この例では、図4(B)に示すように、PAウォーミングアップ区間は、0~0.4m秒の間であり、DPDトレーニング区間は、0.4m秒~1.0m秒の間である。
PAウォーミングアップ区間は、速やかに電力増幅器13の温度を上昇、安定させる区間であり、DPD制御部12による歪補償処理は行われない。例えば、DPD制御部12は、バースト信号の立ち上がり区間に含まれるウォーミングアップ区間と当該ウォーミングアップ区間の後の区間であるDPDトレーニング区間とのうち、ウォーミングアップ区間においては歪補償処理を実施せず、DPDトレーニング区間において歪補償処理を実施する。
また、このPAウォーミングアップ区間では、無変調波を使用して、電力増幅器13が駆動される。無変調波は狭帯域なスペクトラムをもつため、歪補償しなくても隣接チャネルに妨害を与えることはない。
すなわち、PAウォーミングアップ区間では、送信制御部11は、無変調信号をDPD制御部12を介して電力増幅器13に送る。このとき、電力増幅器13が十分に安定した温度となるように送信制御部11は、ある程度振幅の高い無変調信号を電力増幅器13に出力する。また、その振幅の高さに到達するまでの間において急激に振幅を上昇させると帯域外に不要な電波が出る場合があるので、そのような電波が出ないように、ウォーミングアップすることが好ましい。この例では、PAウォーミングアップ区間での電力増幅器13の入力信号の振幅は、例えば、バースト信号を送信する際の電力のレベル付近まで上げた振幅となるようにしている。これにより、バースト信号の送信時の電力増幅器13の温度変動を抑え、電力増幅器13の歪み特性を安定して抑圧できる。
また、この例では、PAウォーミングアップ区間での信号が外部に影響を与えないように、PAウォーミングアップ区間において振幅がピークに達するまでの区間については、ゆっくり立ち上がるようにしている。滑らかにピークに遷移することで、歪みが生じにくくなる。すなわち、図5は本発明の第1の実施形態に係る送信機におけるPAウォーミングアップ区間の説明図である。PAウォーミングアップ区間の入力信号は、図5に示すように、サインカーブに沿って上昇する区間T1と、リニアに上昇する区間T2と、サインカーブに沿って上昇する区間T3との3つの区間に分けて、上昇させるようにしている。このように、入力信号を徐々に上昇させることで、電力増幅器13からの信号の歪みを抑えて、電力増幅器13をウォーミングアップさせている。
DPDトレーニング区間は、データの送信に先立って、DPD演算部22でDPD演算を行って、歪補償部21に最適な係数を設定する区間である。図6は発明の第1の実施形態に係る送信機におけるDPDトレーニング区間の説明図である。DPDトレーニング区間では、図6に示すように、送信制御部11は、送信データに類似する疑似信号をDPD制御部12の歪補償部21に出力する。これにより、歪補償部21を介された信号が電力増幅器13で電力増幅される。DPD演算部22は、電力増幅器13の入力信号とその出力信号とを計測し、QRDRLSの適応処理アルゴリズムにより電力増幅器13の歪特性モデルを推定し、歪補償部21の係数を設定する。これにより、歪補償部21の係数が最適値に設定されていき、DPD演算が収束していく。
VDESでは、例えば27m秒の短いデータがバースト信号として間欠的に送信されるため、DPD演算の収束時間を短くする必要がある。本実施形態では、前述したように、DPD演算部22は、シストリックアレイプロセッサにより構成され、QRDRLSアルゴリズムにより、歪補償部21の最適な係数を求めている。シストリックアレイプロセッサは、処理の並列パイプライン化を可能にし、各セルにおいて単純な計算を行い、計算結果を隣接セルに渡すことを繰り返すことによって、RLSアルゴリズムの計算が行える。このため、DPD演算の収束時間を短くすることができる。本実施形態では、DPD演算の収束時間を1m秒以内とすることができる。
また、本実施形態では、DPDトレーニング区間では、図6に示すように、徐々に信号レベルを上げながら、送信データに類似する疑似信号を用いて、DPD演算を行っている。これにより、隣接チャネルへの歪みの影響を低減できる。
図4(B)に示すように、PAウォーミングアップ区間とDPDトレーニング区間とからなる立ち上がり区間(0~1m秒)が終了すると、データ送信区間となる。データ送信区間は、例えば24.66m秒である。データ送信区間では、送信制御部11からの送信信号は、DPD制御部12の歪補償部21を介して電力増幅器13に供給され、電力増幅器13で電力増幅され、アンテナ14から送信される。
図7は、本発明の第1の実施形態に係る送信機の動作説明に用いるフローチャートである。
(ステップS1)送信制御部11は、バースト信号の立ち上がり区間が開始したか否かを判定し、バースト信号の立ち上がり区間が開始したら(ステップS1:Yes)、処理をステップS2に進める。
(ステップS2)バースト信号の立ち上がり区間が開始したら、送信制御部11は、PAウォーミングアップ区間に入ったと判定して、無変調信号を出力する。この無変調信号は、DPD制御部12を介して電力増幅器13に送られる。これにより、電力増幅器13の温度が上昇していく。なお、前述したように、送信制御部11から送られる無変調信号は、歪みを隣接チャネルに漏らさないように、徐々に上昇させていく。
(ステップS3)送信制御部11は、PAウォーミングアップ区間の終了時間になったか否かを判定する。PAウォーミングアップ区間の終了時間になったら(ステップS3:Yes)、送信制御部11は処理をステップS4に進める。
(ステップS4)PAウォーミングアップ区間が終了したら、送信制御部11は、DPDトレーニング区間に入ったと判定して、送信信号に類似した疑似信号を出力する。この疑似信号は、DPD制御部12を介して電力増幅器13に送られる。DPD演算部22は、電力増幅器13の入力信号とその出力信号とを計測し、QRDRLSの適応処理アルゴリズムにより電力増幅器13の歪特性モデルを推定し、歪補償部21の係数を設定していく。なお、前述したように、この疑似信号は、歪みを隣接チャネルに漏らさないように、徐々に上昇させていく。
(ステップS5)送信制御部11は、DPDトレーニング区間の終了時間になったか否かを判定する。DPDトレーニング区間の終了時間になったら(ステップS5:Yes)、送信制御部11は処理をステップS6に進める。
(ステップS6)DPDトレーニング区間が終了したら、送信制御部11は、データ送信区間に入ったと判定して、送信信号を出力する。この送信信号は、DPD制御部12に送られ、歪補償部21で電力増幅器13で発生する歪みと逆特性の歪みが付加された後、電力増幅器13に送られ、電力増幅され、アンテナ14から出力される。また、DPD演算部22は、電力増幅器13の入力信号とその出力信号とを計測し、QRDRLSの適応処理アルゴリズムにより電力増幅器13の歪特性モデルを推定し、歪補償部21の係数を更新していく。
(ステップS7)送信制御部11は、データ送信区間が終了するまでの間に送信信号の出力を終了させる。
(ステップS8)送信制御部11は、データ送信区間が終了し、立ち下がり区間が終了すると、送信処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態では、バースト信号の立ち上がり区間にPAウォーミングアップ区間が設定され、PAウォーミングアップ区間で電力増幅器13が無変調信号に駆動される。このため、送信開始時に電力増幅器13の温度まで上昇しており、送信時に電力増幅器13の温度が大きく変動することがない。また、本実施形態では、バースト信号の立ち上がり区間に、PAウォーミングアップ区間に続いて、DPDトレーニング区間が設けられる。これにより、送信開始時、歪補償部21には、DPDトレーニング区間で推定された係数が設定されている。このため、本実施形態では、送信開始時から電力増幅器13で発生する歪みを安定してキャンセルすることができる。
なお、送信機1の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1:送信機,11:送信制御部,12:DPD制御部,13:電力増幅器,14:アンテナ,21:歪補償部,22:DPD演算部

Claims (5)

  1. 所定時間のバースト信号を送信信号として間欠的に送信する制御を行う送信制御部と、
    送信信号を電力増幅して送信する電力増幅器と、
    前記送信制御部から出力される出力信号が入力され、前記電力増幅器で生じる歪みと逆特性の歪みを当該入力された送信信号に付加して前記電力増幅器に出力する適応デジタルフィルタである歪補償部を有し、前記電力増幅器で生じる歪みを補償するようにしたプリディストーション制御部と
    備えた歪補償装置であって、
    前記電力増幅器の入力信号と出力信号は、前記プリディストーション制御部に入力されるものであり、
    前記送信制御部は、
    前記バースト信号の立ち上がり区間のうちウォーミングアップ区間が経過した後であるトレーニング区間では、送信データに類似する疑似信号であって、間隔が空けられたパルス状の信号が複数段含まれ、前段の信号の振幅のレベルよりも次段の信号のレベルが徐々に上昇するようにされた疑似信号を出力し、
    前記プリディストーション制御部は、
    前記トレーニング区間において歪補償処理を行うものであり、前記疑似信号が前記電力増幅器に供給されることに応じて、前記入力される前記電力増幅器の入力信号と出力信号とを計測し、計測結果に基づいて、前記電力増幅器の歪み特性に応じた、前記歪みを補償するための係数を推定し、推定された係数を、前記適応デジタルフィルタに設定することで、前記電力増幅器で生じる、前記送信信号の歪みを補償する
    歪補償装置。
  2. 前記送信制御部は、前記ウォーミングアップ区間では、前記電力増幅器を無変調信号で駆動させ、前記無変調信号の振幅を前記バースト信号の送信時の電力に応じた振幅となるようにした請求項1に記載の歪補償装置。
  3. 前記送信制御部は、前記ウォーミングアップ区間では、前記無変調信号の振幅を徐々に上昇させる請求項2に記載の歪補償装置。
  4. 前記プリディストーション制御部は、前記電力増幅器で生じる歪みと逆特性の歪みを送信信号に付加する歪補償部を有し、
    前記歪補償部は適応デジタルフィルタであり、
    前記プリディストーション制御部は、当該歪補償部の係数を推定する
    請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の歪補償装置。
  5. 送信制御部と、
    送信信号を電力増幅して送信する電力増幅器と、
    前記送信制御部から出力される出力信号が入力され、前記電力増幅器で生じる歪みと逆特性の歪みを当該入力された送信信号に付加して前記電力増幅器に出力する適応デジタルフィルタである歪補償部を有し、前記電力増幅器で生じる歪みを補償するようにしたプリディストーション制御部とを有し、
    前記電力増幅器の入力信号と出力信号は、前記プリディストーション制御部に入力される歪補償装置において、
    電力増幅器で生じる歪みと逆特性の歪みを送信信号に付加し、前記電力増幅器で生じる歪みを補償するようにした歪補償方法であって、
    前記送信制御部が、所定時間のバースト信号を送信信号として間欠的に送信する際に、前記バースト信号の立ち上がり区間のうちウォーミングアップ区間が経過した後であるトレーニング区間では、送信データに類似する疑似信号であって、間隔が空けられたパルス状の信号が複数段含まれ、前段の信号の振幅のレベルよりも次段の信号のレベルが徐々に上昇するようにされた疑似信号を出力し、
    プリディストーション制御部が、
    前記トレーニング区間において歪補償処理を行うものであり、前記疑似信号が前記電力増幅器に供給されることに応じて、前記入力される前記電力増幅器の入力信号と出力信号とを計測し、計測結果に基づいて、前記電力増幅器の歪み特性に応じた、前記歪みを補償するための係数を推定し、推定された係数を、前記適応デジタルフィルタに設定することで、前記電力増幅器で生じる、前記送信信号の歪みを補償する
    歪補償方法。
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