JP7288032B2 - 玩具システム - Google Patents
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Description
備し、主玩具に副玩具を接近させると、主玩具が音声出力などの所定の演出を行う構成が
知られている(例えば、特許文献1参照)。
に販売されることを前提としており、ユーザが所有する(購入した)副玩具に係る演出の
みを主玩具に行わせることができる。そのため、主玩具に内蔵されたメモリには、販売さ
れる全ての種類の副玩具に係る演出データを予め記憶しておく必要があった。
記憶されているデータが解析され、演出内容が知られ得るという問題である。ユーザが主
玩具での新たな演出を楽しむためには、自分が所有していない副玩具を取得する必要があ
る。しかし、解析によって、副玩具を取得せずとも、どのような演出が行われるかを知る
ことができてしまう。また、解析された演出データによる音声や画像がインターネット上
に公開される危険もあった。
に対する演出が決定し、且つ、対応する演出データが出来上がった後でなければ、主玩具
の製造を開始できないことである。例えば、ある1つの演出に係る著作権の許諾契約に時
間がかかった場合、主玩具の製造開始が遅れることになるおそれがある。また、玩具シス
テムを子供向けのTV番組とタイアップして製造・販売する場合には、主玩具の演出には
、TV放映された番組で使われる演出と一致していた方が望ましい。しかし、TV番組で
使われる演出が全て決定し、かつ、それと一致する全ての演出データが出来上がってなけ
れば主玩具の製造を開始できないため、TV番組で使われる演出の決定が遅れれば、その
分、主玩具の製造開始が遅れる可能性があり、にも関わらず、TV番組の放映開始と同時
に主玩具の販売を開始するようにするのであれば、主玩具の製造に掛けられる時間が短く
なり、販売開始までに製造できる主玩具の個数が減ってしまうおそれがあった。
目的とする。
取った場合に、発光、表示及び音出力のうちの少なくとも1つによる演出出力を行う主玩
具と、情報端末と、サーバとを具備した玩具システムであって、前記情報端末は、前記副
玩具からIDを受信するID受信手段と、前記ID受信手段で受信されたIDに対応する
演出制御データを前記サーバから取得する演出制御データ取得手段と、前記演出制御デー
タ取得手段が取得した、前記ID受信手段で受信されたIDに対応する演出制御データを
前記主玩具に送信する演出制御データ送信手段と、を有し、前記サーバは、前記副玩具の
IDに対応する演出制御データを記憶しており、前記主玩具は、前記演出制御データ送信
手段から送信された、前記演出制御データ取得手段が取得した前記ID受信手段で受信さ
れた前記副玩具のIDに対応する演出制御データを記憶可能である、ことを特徴とする。
を読み取った場合に、発光、表示及び音出力のうちの少なくとも1つによる演出出力を行
う主玩具と、情報端末と、サーバとを具備した玩具システムであって、前記主玩具は、一
部又は全部のIDに対応する演出制御データが欠落した不全状態のテーブルデータを記憶
しており、前記サーバは、欠落している演出制御データを補充し前記不全状態のテーブル
データのうちの前記演出制御データそれぞれを個別に完全状態にするための更新制御デー
タを記憶しており、前記情報端末は、前記副玩具からIDを受信するID受信手段と、
前記ID受信手段で受信されたIDに対応する演出制御データを完全状態とするための更
新制御データを前記サーバから取得する更新制御データ取得手段と、を有し、前記情報端
末または前記主玩具は、前記主玩具に記憶されている前記テーブルデータの前記演出制御
データを、前記更新制御データ取得手段により取得された更新制御データを用いて完全状
態に更新する制御を行う更新制御手段と、を備えるものであっても良い。
を読み取った場合に、発光、表示及び音出力のうちの少なくとも1つによる演出出力を行
う主玩具と、情報端末と、サーバとを具備した玩具システムであって、前記主玩具は、完
全状態となったときに前記副玩具の種類別の各IDに対応づけた演出制御データを格納し
て各IDに応じた演出出力を行うことができるようになるテーブルデータを不全状態で記
憶しており、前記サーバは、前記不全状態のテーブルデータのうちの前記演出制御データ
それぞれを個別に完全状態にするための更新制御データを記憶しており、前記情報端末は
、前記副玩具からIDを受信するID受信手段と、前記ID受信手段で受信されたIDに
対応する演出制御データを完全状態とするための更新制御データを前記サーバから取得す
る更新制御データ取得手段と、を有し、前記情報端末または前記主玩具は、前記主玩具に
記憶されている前記テーブルデータの前記演出制御データを、前記更新制御データ取得手
段により取得された更新制御データを用いて完全状態に更新する制御を行う更新制御手段
と、を備えたものであっても良い。
する演出制御データが暗号化された状態のデータであり、前記サーバは、暗号化されてい
る演出制御データを復号するためのデータとして前記更新制御データを記憶しており、
前記更新制御手段は、前記ID受信手段で受信されたIDに対応する演出制御データを復
号することで前記更新する制御を行うものであっても良い。
を読み取った場合に、発光、表示及び音出力のうちの少なくとも1つによる演出出力を行
う主玩具と、情報端末と、サーバとを具備した玩具システムにおける前記情報端末として
コンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記コンピュータを、前記副玩具
からIDを受信する制御を行うID受信制御手段、前記ID受信制御手段で受信されたI
Dに対応する演出制御データを前記サーバから取得する演出制御データ取得手段、として
機能させるためのプログラムであっても良い。
を読み取った場合に、発光、表示及び音出力のうちの少なくとも1つによる演出出力を行
う主玩具と、情報端末と、サーバとを具備した玩具システムにおける前記情報端末として
コンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記主玩具は、一部又は全部のI
Dに対応する演出制御データが欠落した不全状態のテーブルデータを記憶しており、前記
サーバは、欠落している演出制御データを補充し前記不全状態のテーブルデータのうちの
前記演出制御データそれぞれを個別に完全状態にするための更新制御データを記憶してお
り、前記コンピュータを、前記副玩具からIDを受信するID受信手段、前記ID受信手
段で受信されたIDに対応する演出制御データを完全状態とするための更新制御データを
前記サーバから取得する更新制御データ取得手段、として機能させるためのプログラムで
あっても良い。
また、本発明は、副玩具の種類によって異なるIDを保持する当該副玩具から読み取ったIDに応じた発光、表示及び音出力のうちの少なくとも1つによる演出出力を行う主玩具であって、副玩具が保持するIDを読み取る読取手段と、演出制御データを記憶する記憶手段と、読み取った前記IDに対応する前記演出制御データに従った演出出力を行なう出力手段と、前記副玩具が保持するIDに対応する前記演出制御データを更新するための更新データを情報処理端末から受信する受信手段とを備え、前記演出制御データは、複数の前記IDについて共通に使用される第1の演出制御データと、前記複数のIDのそれぞれに対応し、かつ、前記更新データによる更新により完全な状態となると対応する前記IDに応じた演出出力を可能とする第2の演出制御データとを含み、前記出力手段は、前記第2の演出制御データが完全な状態でない場合には、前記第1の演出制御データによる前記演出出力を行ない、前記第2の演出制御データが完全な状態の場合には、前記第2の演出制御データによる前記演出出力を行なう主玩具であってもよい。
また、本発明は、主玩具、副玩具及び情報処理端末を含む玩具システムであって、前記主玩具は、副玩具の種類によって異なるIDが付与された当該副玩具から読み取ったIDに応じた発光、表示及び音出力のうちの少なくとも1つによる演出出力を行い、副玩具に付与されたIDを第1の手段により取得する取得手段と、演出制御データを記憶する記憶手段と、読み取った前記IDに対応する前記演出制御データに従った演出出力を行なう出力手段と、前記副玩具に付与されたIDに対応する前記演出制御データを更新するための更新データを、前記情報処理端末から受信する受信手段とを備え、前記情報処理端末は、前記副玩具から前記IDを前記第1の手段とは異なる第2の手段により取得するID取得手段と、前記ID取得手段で前記IDを取得した結果として前記更新データを前記主玩具に送信するデータ送信手段とを備え、前記演出制御データは、複数の前記IDについて共通に使用される第1の演出制御データと、前記複数のIDのそれぞれに対応し、かつ、前記更新データによる更新により完全な状態となると対応する前記IDに応じた演出出力を可能とする第2の演出制御データとを含み、前記主玩具の前記出力手段は、前記第2の演出制御データが完全な状態でない場合には、前記第1の演出制御データによる前記演出出力を行ない、前記第2の演出制御データが完全な状態の場合には、前記第2の演出制御データによる前記演出出力を行なう玩具システムであってもよい。
また、本発明において、前記記憶手段は、前記第1の演出制御データ、前記第2の演出制御データ及び前記第2の演出制御データの状態を示すフラグを、前記副玩具が保持するIDと関連づけて保持するテーブルをさらに記憶し、前記出力手段は、前記テーブルにおいて前記読取手段が読み取った前記IDと関連づけられている前記フラグの値に応じて、前記第1の演出制御データと前記第2の演出制御データとを切替えてもよい。また、本発明において、前記受信手段は、前記情報処理端末が取得した前記副玩具が保持するIDと関連づけられて前記テーブルに登録されている前記第2の演出制御データについて、前記更新データを受信してもよい。また、本発明において、前記更新データは、前記第2の演出制御データの全体又は一部であってもよいし、前記更新データは、暗号化された前記第2の演出制御データを復号する復号キーであってもよい。
できる。
[システム構成]
図1は、第1の実施形態の玩具システム1の構成図である。図1によれば、この玩具シ
ステム1は、サーバシステム10と、ユーザが所有する主玩具20、複数種類の副玩具3
0、及び、情報端末40とを備えて構成される。
れている。通信回線Nは、データ授受が可能な通信路を意味する。すなわち、通信回線N
とは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるL
AN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網
を含む意味であり、また、通信方法については有線/無線を問わない。
ステムであって、主玩具20及び副玩具30の販売会社が管理する。
タ等により実現される電子機器であり、携帯電話基地局や無線通信基地局等を介して通信
回線Nに接続し、サーバシステム10とデータ通信を行うことができる。
munication:近距離無線通信)によるデータ通信が可能となっている。より具体的には、
副玩具30は、NFC用のICタグであるNFCタグを備え、主玩具20及び情報端末4
0は、NFCタグに対してデータの読み書きが可能なNFCリーダライタを備えている。
そして、主玩具20や情報端末40による副玩具30のNFCタグに記憶されているデー
タの読み出しや、主玩具20と情報端末40との間のデータの読み書きが可能である。
図2に示すように、副玩具30が備えるNFCタグには、当該玩具の種類を表す副玩具
IDが記憶(保持)されている。そして、主玩具20に副玩具30を接近させると(例え
ば“かざす”と)、主玩具20において、この接近させた副玩具30の種類(副玩具ID
)に応じた演出がなされる。具体的には、主玩具20には、副玩具30の種類(副玩具I
D)それぞれに対応する複数の演出制御データが記憶されている。そして、主玩具20は
、接近された副玩具30に記憶(保持)されている副玩具IDを読み取り、読み取った副
玩具IDに対応する演出制御データに基づく演出を行う。ここで、主玩具20における演
出としては、例えば、所定のメッセージの音声出力や、所定の効果音の音出力、所定のテ
キストや画像の表示出力、所定のカラーパターンでの発光出力などがある。
する。新たな演出制御データは、副玩具IDに対応付けて、サーバシステム10にて記憶
されている。演出制御データは副玩具30の種類(副玩具ID)毎に異なるため、演出制
御データも、副玩具30の種類(副玩具ID)毎に異なる。
玩具30に記憶されている副玩具IDを読み取る(受信する)(a)。次いで、情報端末
40は、サーバシステム10に対して、読み取った(受信した)副玩具IDとともに、演
出制御データを要求する(b)。そして、サーバシステム10から、副玩具IDに対応す
る演出制御データを受信(取得)する(c)。続いて、情報端末40と主玩具20とを接
近させると、情報端末40から受信した演出制御データが主玩具20に送信され、新たな
演出制御データとして記憶される(d)。
されたとしても、どのような演出が行われるかは分からない。また、主玩具体20に記憶
されている演出制御データがデータ解析によって取得されたとしても、そのデータは、そ
もそも、対応する副玩具30を用いて新たに記憶された演出制御データであるのだから、
ユーザはその演出制御データに基づく演出を知っており、問題が生じることはない。
(A)サーバシステム10
図4は、サーバシステム10の機能構成図である。図4によれば、サーバシステム10
は、機能的には、サーバ操作部112と、サーバ表示部114と、サーバ通信部116と
、サーバ処理部120と、サーバ記憶部130とを備えて構成される。
なされた操作に応じた操作信号をサーバ処理部120に出力する。この機能は、例えばキ
ーボードやマウス、タッチパネル等の入力装置によって実現される。
表示する。この機能は、例えばフラットパネルディスプレイやCRT、プロジェクタ等の
画像表示装置によって実現される。
ータ通信を行う。この機能は、例えば無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)
、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現される。
バ通信部116からの受信データ等に基づいて、サーバシステム10を統括的に制御する
。この機能は、CPUやGPU等のマイクロプロセッサ、ASIC、ICメモリ等の電子
部品によって実現される。本実施形態では、サーバ処理部120は、演出制御管理部12
2を有する。
データを、当該情報端末40へ送信する。ここで、演出制御データは、演出制御データテ
ーブル134として記憶されている。
御データテーブル134は、副玩具IDそれぞれに、演出制御データを対応付けて格納し
ている。
ための諸機能を実現するためのシステムプログラムや、本実施形態の各種機能を実現する
ためのプログラムやデータを記憶するとともに、サーバ処理部120の作業領域として用
いられ、サーバ処理部120が各種プログラムに従って実行した演算結果や、サーバ通信
部116を介した受信データ等を一時的に記憶する。この機能は、例えばRAMやROM
等のICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVD等の光学ディ
スク等によって実現される。本実施形態では、サーバ記憶部130には、演出制御管理プ
ログラム132と、演出制御データテーブル134とが記憶される。
図6は、情報端末40の機能構成図である。図8によれば、情報端末40は、機能的に
は、端末操作部412と、端末表示部414と、端末通信部416と、端末近距離無線通
信部418と、端末処理部420と、端末記憶部430とを備えて構成される。
作信号を端末処理部420に出力する。この機能は、例えばボタンスイッチやジョイステ
ィック、タッチパッド、トラックボールといった直接ユーザが指で操作する素子は勿論、
加速度センサや角速度センサ、傾斜センサ、地磁気センサ等、運動や姿勢を検知する素子
等によって実現される。
する。この機能は、例えばフラットパネルディスプレイやタッチパネル等の表示装置によ
って実現される。
のデータ通信を行う。この機能は、例えば無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプ
タ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現される。
との近距離無線通信を行う。本実施形態では、主玩具20、副玩具30及び情報端末40
間は、NFCによる通信を行うとしたが、Bluetooth(登録商標)、IrDA等
の他の通信を利用することとしてもよい。
部416や端末近距離無線通信部418からの受信データ等に基づいて、情報端末40の
動作を統括的に制御する。この機能は、CPUやGPU等のマイクロプロセッサ、ASI
C、ICメモリ等の電子部品によって実現される。本実施形態では、端末処理部420は
、副玩具ID取得部422と、演出制御データ取得部424と、演出データ送信部426
とを有する。
(保持)されている副玩具IDを取得する。すなわち、副玩具ID取得部422、端末近
距離無線通信部418は、本発明にいうところの「ID受信手段」として動作する。
が取得した副玩具IDに対応する演出制御データを、サーバシステム10から取得する。
取得した演出制御データは、副玩具IDと対応付けて、取得演出制御データ群434とし
て蓄積記憶される。
タ群434として記憶されている演出制御データを主玩具体20に送信する。
機能を実現するためのシステムプログラムや、本実施形態の各種機能を実現するためのプ
ログラムやデータ等を記憶するとともに、端末処理部420の作業領域として用いられ、
端末処理部420が各種プログラムに従って実行した演算結果や、端末通信部416や端
末近距離無線通信部418からの受信データ等が一時的に格納される。この機能は、例え
ばRAMやROM等のICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやD
VD等の光学ディスク等によって実現される。本実施形態では、端末記憶部430には、
演出制御データ制御プログラム432と、取得演出制御データ群434とが記憶される。
図9は、主玩具20の機能構成図である。図9によれば、主玩具20は、機能的には、
玩具操作部212と、玩具表示部214と、音出力部216と、玩具近距離無線通信部2
18と、玩具処理部220と、玩具記憶部230とを備えて構成される。
作信号を処理部に出力する。この機能は、例えばボタンスイッチやタッチパネル等の入力
装置によって実現される。
は、液晶ディスプレイ(LCD)等の画像表示装置の他、LED等の発光装置によって実
現される。
この機能は、スピーカ等の音出力装置によって実現される。
)との近距離無線通信を行う。本実施形態では、主玩具20、副玩具30及び情報端末4
0間は、NFCによる通信を行うとしたが、Bluetooth(登録商標)、IrDA
等の他の通信を利用することとしてもよい。
部212からの操作信号等に基づいて、主玩具20の動作を統括的に制御する。この機能
は、CPUやGPU等のマイクロプロセッサ、ASIC、ICメモリ等の電子部品によっ
て実現される。本実施形態では、玩具処理部220は、演出制御部222を有する。
ち、玩具近距離無線通信部218を介して、副玩具30に記憶(保持)されている副玩具
IDを読み出す(読み取る、受信する)と、この副玩具IDに対応する演出制御データに
基づく演出制御を行う。なお、副玩具IDに対応する演出制御データが記憶されていない
場合は、演出制御は行われないこととなる。または、後述する図10のように、副玩具I
Dそれぞれに対応付けて基本演出制御データを記憶しておき、もし、副玩具IDに対応す
る演出制御データが記憶されていない場合は、当該副玩具IDに対応する基本演出制御デ
ータに基づいて演出制御が行われるようにしても良い。演出制御としては、例えば、玩具
表示部214に所与の演出表示をさせたり、音出力部216から所与の演出音声を出力さ
せたりする。ここで、演出制御データは、演出制御データテーブル234に格納されてい
る。
御データテーブル234は、副玩具IDそれぞれに、基本演出制御データ及び演出制御デ
ータと、更新フラグとを対応付けて格納されるようになっている。更新フラグは、演出制
御データが記憶されているかどうか、を示すフラグである。
能を実現するためのシステムプログラムや、本実施形態の各種機能を実現するためのプロ
グラムやデータを記憶するとともに、玩具処理部220の作業領域として用いられ、玩具
処理部220が各種プログラムに従って実行した演算結果や、玩具近距離無線通信部21
8を介した受信データ等を一時的に記憶する。この機能は、例えばRAMやROM等のI
Cメモリ等によって実現される。本実施形態では、玩具記憶部230には、演出制御プロ
グラム232と、演出制御データテーブル234とが記憶される。
(A)情報端末40
図9は、情報端末40における演出制御データ取得処理の流れを説明するフローチャー
トである。この機能は、端末処理部420が演出制御データ制御プログラム432を実行
することで実現される。
得部422が、当該副玩具30に記憶(保持)されている副玩具IDを読み取る(受信す
る)(ステップA3)。次いで、演出制御データ取得部424が、サーバシステム10に
対して、この読み取った副玩具IDの演出制御データを要求する(ステップA5)。そし
て、当該要求に応答してサーバシステム10から送信されてくる演出制御データを取得(
受信)して演出制御データ群に追加する(ステップA7)。その後、演出制御データを取
得したことを、例えば音声出力や画像表示等によって報知する(ステップA9)。
送信部426が、演出制御データ群434の受信した演出制御データを主玩具20に送信
する(ステップA13)。そして、演出制御データの送信が完了したことを、例えば音声
出力や画像表示等によって報知する(ステップA17)。その後、ステップA1に戻り、
同様の処理を繰り返す。
図10は、主玩具20における演出制御処理の流れを説明するフローチャートである。
この機能は、玩具処理部220が演出制御プログラム232を実行することで実現され
る。
、演出制御部222が、当該副玩具30に記憶(保持)されている副玩具IDを読み取る
(ステップB3)。次いで、演出制御データテーブル234を参照し、読み取った副玩具
IDに対応する演出制御データが記憶されているか否かを判断する。記憶されているなら
ば(ステップB5:YES)、対応する演出制御データに基づく演出制御を行い(ステッ
プB7)、記憶されていない状態ならば(ステップB5:NO)、演出を出力しない、ま
たは、対応する基本演出制御データに基づく演出制御を行う(ステップB7)。その後、
ステップB1に戻り、同様の処理を繰り返す。
このように、本実施形態の玩具システム1では、主玩具20は、副玩具30の種類を表
す副玩具IDそれぞれに対応する演出制御データが格納される演出制御データテーブル2
34を記憶している。情報端末40が、対応する副玩具30の副玩具IDを読み取り、サ
ーバシステム10から、この副玩具IDに対応する演出制御データを取得し、この演出制
御データを主玩具20に送信すると、演出制御データテーブル234に記憶される。
ある。また、演出制御データが記憶されていない状態の主玩具20からは、データ解析を
されたとしても、どのような演出が行われるかを伺い知ることはできない。これにより、
主玩具20が解析されて、どのような演出が行われるか知られてしまうことがない。また
、記憶されている演出制御データは、対応する副玩具30を用いて取得されたデータであ
るのだから、ユーザはその演出制御データに基づく演出を知っており、問題が生じること
はない。
憶させることが可能となり、演出内容の決定の如何に関わらず、主玩具20を早期に製造
開始することが可能となる。
具と、副玩具から受信したIDに対応する演出を行う主玩具とを具備する玩具システムに
おいて、主玩具の解析によって、副玩具が無くとも、当該副玩具のIDを受信した(読み
取った)場合に主玩具が行う演出が知られてしまうことを防止できる。すなわち、主玩具
において新たな演出制御データを記憶させるには、副玩具が保持しているIDを情報端末
が受信し、受信したIDに対応する演出制御データを情報端末がサーバから取得して、こ
の取得した演出制御用データを主玩具に送信して、記憶させる必要がある。従って、デー
タ解析が行われても、製造・販売時の主玩具20の状態では、演出制御データが記憶され
ていないので、どのような演出が行われるかまでは分からない。なお、データ解析によっ
て演出制御データが取得されたとしても、そのデータは、対応する副玩具を用いて記憶さ
れたデータであるのだから、ユーザはその演出制御データに基づく演出を知っており、問
題が生じることはない。
きる仕組みとなるため、製造・販売後に新たな演出を追加可能な主玩具を実現することが
できる。
[システム構成]
図11は、第2の実施形態の玩具システム21の構成図である。図11によれば、この
玩具システム21は、サーバシステム210と、ユーザが所有する主玩具220、複数種
類の副玩具230、及び、情報端末240とを備えて構成される。
成されている。通信回線Nは、データ授受が可能な通信路を意味する。すなわち、通信回
線Nとは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によ
るLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通
信網を含む意味であり、また、通信方法については有線/無線を問わない。
システムであって、主玩具220及び副玩具230の販売会社が管理する。
ータ等により実現される電子機器であり、携帯電話基地局や無線通信基地局等を介して通
信回線Nに接続し、サーバシステム210とデータ通信を行うことができる。
ld Communication:近距離無線通信)によるデータ通信が可能となっている。より具体的
には、副玩具230は、NFC用のICタグであるNFCタグを備え、主玩具220及び
情報端末240は、NFCタグに対してデータの読み書きが可能なNFCリーダライタを
備えている。そして、主玩具220や情報端末240による副玩具230のNFCタグに
記憶されているデータの読み出しや、主玩具220と情報端末240との間のデータの読
み書きが可能である。
図12に示すように、副玩具230が備えるNFCタグには、当該玩具の種類を表す副
玩具IDが記憶(保持)されている。そして、主玩具220に副玩具230を接近させる
と(例えば“かざす”と)、主玩具220において、この接近させた副玩具230の種類
(副玩具ID)に応じた演出がなされる。具体的には、主玩具220には、副玩具230
の種類(副玩具ID)それぞれに対応する複数の演出制御データが記憶されている。そし
て、主玩具220は、接近された副玩具230に記憶(保持)されている副玩具IDを読
み取り、読み取った副玩具IDに対応する演出制御データに基づく演出を行う。ここで、
主玩具220における演出としては、例えば、所定のメッセージの音声出力や、所定の効
果音の音出力、所定のテキストや画像の表示出力、所定のカラーパターンでの発光出力な
どがある。
タとが含まれる。不全状態の応用演出制御データは、所定の更新制御データによって更新
されることで、演出制御に用いることが可能な完全状態のデータとなる。
2)データ部分欠落、(3)暗号化、の3つの形態がある。何れの形態を採用することと
してもよい。
ていない状態である。この場合、応用演出制御データそのものが更新制御データとなる。
この「データ全体欠落」を不全状態として採用する場合には、主玩具220を製造・販
売した後に、応用演出制御データを作成して、新たに主玩具220に追加可能な仕組みが
実現される。そのため、この場合には、出力する演出の内容が全て決定されていなくとも
、主玩具220を製造開始することが可能となる。
欠落している状態である。例えば、奇数番目といった所定順位のビットや、何ビットから
何ビットまでといった連続する所定数のビット範囲のデータが欠落している形態である。
この場合、欠落箇所(ビット番号等)を示すデータ、及び、欠落箇所のデータの組み合わ
せが、更新制御データとなる。なお、不全状態の応用演出制御データとして、演出制御デ
ータの識別に用いられる識別子を製造・販売時(出荷時)の初期状態において主玩具22
0に記憶させておき、当該記憶されている識別子に対応付けられた演出制御データを更新
制御データとしても良い。この場合、更新時には、識別子に対応付けられた演出制御デー
タ(更新制御データ)は、主玩具220に記憶されている識別子(不全状態の応用演出制
御データ)のうち、対応付けられた識別子と同じ識別子に対応付けて、主玩具220に応
用演出制御データとして記憶される。また、不全状態の応用演出制御データとして、演出
制御データファイルのファイルの種類を表す拡張子を製造・販売時(出荷時)の初期状態
において主玩具220に記憶させておき、拡張子をファイル名に含んでいない状態の演出
制御データファイルを更新制御データとしても良い。この場合、更新時には、更新制御デ
ータのファイル名が、主玩具220に記憶されている拡張子(不全状態の応用演出制御デ
ータ)が付加されるように修正され、主玩具220に応用演出制御データとして記憶され
る。要するに、応用演出制御データの不全状態としての「データ部分欠落」状態には、演
出の内容とは然程関わりなく決定できる一部のデータだけが主玩具220に記憶されてい
る状態をも含んでいる。
る状態である。この場合、暗号化方式に応じた復号キーが、更新制御データとなる。
IDに対応付けて、サーバシステム210にて記憶されている。演出制御データは副玩具
230の種類(副玩具ID)毎に異なるため、更新制御データも、副玩具230の種類(
副玩具ID)毎に異なる。
れた副玩具230に記憶(保持)されている副玩具IDを読み取る(受信する)(a)。
次いで、情報端末240は、サーバシステム210に対して、読み取った副玩具IDとと
もに、更新制御データを要求する(b)。そして、サーバシステム210から、副玩具I
Dに対応する更新制御データを受信(取得)する(c)。続いて、情報端末240と主玩
具220とを接近させると、情報端末240が、取得した更新制御データを用いて、主玩
具220に記憶されている応用演出制御データのうち、対応する応用演出制御データを更
新する(d)。
ータ)は、当初は不全状態のデータである。そのため、仮に、データ解析によって不全状
態の演出制御データが不正に取得されたとしても、どのような演出が行われるかは分から
ない。また、完全状態の演出制御データがデータ解析によって取得されたとしても、その
データは、そもそも、対応する副玩具230を用いて完全状態に更新されたデータである
のだから、ユーザはその演出制御データに基づく演出を知っており、問題が生じることは
ない。
(A)サーバシステム210
図16は、サーバシステム210の機能構成図である。図16によれば、サーバシステ
ム210は、機能的には、サーバ操作部2112と、サーバ表示部2114と、サーバ通
信部2116と、サーバ処理部2120と、サーバ記憶部2130とを備えて構成される
。
け、なされた操作に応じた操作信号をサーバ処理部2120に出力する。この機能は、例
えばキーボードやマウス、タッチパネル等の入力装置によって実現される。
面を表示する。この機能は、例えばフラットパネルディスプレイやCRT、プロジェクタ
等の画像表示装置によって実現される。
のデータ通信を行う。この機能は、例えば無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプ
タ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現される。
サーバ通信部2116からの受信データ等に基づいて、サーバシステム210を統括的に
制御する。この機能は、CPUやGPU等のマイクロプロセッサ、ASIC、ICメモリ
等の電子部品によって実現される。本実施形態では、サーバ処理部2120は、更新制御
管理部2122を有する。
制御データを、当該情報端末240へ送信する。ここで、更新制御データは、更新制御デ
ータテーブル2134として記憶されている。
更新制御データテーブル2134は、副玩具IDそれぞれに、更新制御データを対応付け
て格納している。
御するための諸機能を実現するためのシステムプログラムや、本実施形態の各種機能を実
現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、サーバ処理部2120の作業領域
として用いられ、サーバ処理部2120が各種プログラムに従って実行した演算結果や、
サーバ通信部2116を介した受信データ等を一時的に記憶する。この機能は、例えばR
AMやROM等のICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVD
等の光学ディスク等によって実現される。本実施形態では、サーバ記憶部2130には、
更新制御管理プログラム2132と、更新制御データテーブル2134とが記憶される。
図18は、情報端末240の機能構成図である。図18によれば、情報端末240は、
機能的には、端末操作部2412と、端末表示部2414と、端末通信部2416と、端
末近距離無線通信部2418と、端末処理部2420と、端末記憶部2430とを備えて
構成される。
操作信号を端末処理部2420に出力する。この機能は、例えばボタンスイッチやジョイ
スティック、タッチパッド、トラックボールといった直接ユーザが指で操作する素子は勿
論、加速度センサや角速度センサ、傾斜センサ、地磁気センサ等、運動や姿勢を検知する
素子等によって実現される。
表示する。この機能は、例えばフラットパネルディスプレイやタッチパネル等の表示装置
によって実現される。
)とのデータ通信を行う。この機能は、例えば無線通信機、モデム、TA(ターミナルア
ダプタ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現される。
)との近距離無線通信を行う。本実施形態では、主玩具220、副玩具230及び情報端
末40間は、NFCによる通信を行うとしたが、Bluetooth(登録商標)、Ir
DA等の他の通信を利用することとしてもよい。
通信部2416や端末近距離無線通信部2418からの受信データ等に基づいて、情報端
末240の動作を統括的に制御する。この機能は、CPUやGPU等のマイクロプロセッ
サ、ASIC、ICメモリ等の電子部品によって実現される。本実施形態では、端末処理
部2420は、副玩具ID取得部2422と、更新制御データ取得部2424と、演出デ
ータ更新制御部2426とを有する。
に記憶(保持)されている副玩具IDを取得する(受信する)。すなわち、副玩具ID取
得部2422、端末近距離無線通信部2418は、本発明にいうところの「ID受信手段
」として機能する。
422が取得した副玩具IDに対応する更新制御データを、サーバシステム210から取
得する。取得した更新制御データは、副玩具IDと対応付けて、取得更新制御データ群2
434として蓄積記憶される。
20に記憶されている不全状態の応用演出制御データを、取得更新制御データ群2434
として記憶されている更新制御データのうち、対応する更新制御データを用いて、完全状
態のデータに更新する。
めの諸機能を実現するためのシステムプログラムや、本実施形態の各種機能を実現するた
めのプログラムやデータ等を記憶するとともに、端末処理部2420の作業領域として用
いられ、端末処理部2420が各種プログラムに従って実行した演算結果や、端末通信部
2416や端末近距離無線通信部2418からの受信データ等が一時的に格納される。こ
の機能は、例えばRAMやROM等のICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、C
D-ROMやDVD等の光学ディスク等によって実現される。本実施形態では、端末記憶
部2430には、更新制御プログラム2432と、取得更新制御データ群2434とが記
憶される。
図19は、主玩具220の機能構成図である。図19によれば、主玩具220は、機能
的には、玩具操作部2212と、玩具表示部2214と、音出力部2216と、玩具近距
離無線通信部2218と、玩具処理部2220と、玩具記憶部2230とを備えて構成さ
れる。
操作信号を処理部に出力する。この機能は、例えばボタンスイッチやタッチパネル等の入
力装置によって実現される。
能は、液晶ディスプレイ(LCD)等の画像表示装置の他、LED等の発光装置によって
実現される。
。この機能は、スピーカ等の音出力装置によって実現される。
240)との近距離無線通信を行う。本実施形態では、主玩具220、副玩具230及び
情報端末240間は、NFCによる通信を行うとしたが、Bluetooth(登録商標
)、IrDA等の他の通信を利用することとしてもよい。
操作部2212からの操作信号等に基づいて、主玩具220の動作を統括的に制御する。
この機能は、CPUやGPU等のマイクロプロセッサ、ASIC、ICメモリ等の電子部
品によって実現される。本実施形態では、玩具処理部2220は、演出制御部2222を
有する。
なわち、玩具近距離無線通信部2218を介して、副玩具230に記憶(保持)されてい
る副玩具IDを読み出す(受信する)と、この副玩具IDに対応する演出制御データのう
ち、応用演出制御データが完全状態ならば、この応用演出制御データに基づく演出制御を
行い、不全状態ならば、基本演出制御データに基づく演出制御を行う。なお、基本演出制
御データを不用とし、演出制御データを応用演出制御データのみとしてもよい。その場合
、不全状態ならば、演出制御は行われないこととなる。演出制御としては、例えば、玩具
表示部214に所与の演出表示をさせたり、音出力部2216から所与の演出音声を出力
させたりする。ここで、演出制御データは、演出制御データテーブル2234に格納され
ている。
演出制御データテーブル2234は、副玩具IDそれぞれに、演出制御データとして基本
演出制御データ及び応用演出制御データと、更新フラグとを対応付けて格納している。更
新フラグは、応用演出制御データが更新制御データによって更新されているか、すなわち
完全状態であるか否かを示すフラグである。
の諸機能を実現するためのシステムプログラムや、本実施形態の各種機能を実現するため
のプログラムやデータを記憶するとともに、玩具処理部2220の作業領域として用いら
れ、玩具処理部2220が各種プログラムに従って実行した演算結果や、玩具近距離無線
通信部2218を介した受信データ等を一時的に記憶する。この機能は、例えばRAMや
ROM等のICメモリ等によって実現される。本実施形態では、玩具記憶部2230には
、演出制御プログラム2232と、演出制御データテーブル2234とが記憶される。
(A)情報端末240
図21は、情報端末240における更新制御処理の流れを説明するフローチャートであ
る。この機能は、端末処理部2420が更新制御プログラム2432を実行することで実
現される。
取得部2422が、当該副玩具230に記憶(保持)されている副玩具IDを読み取る(
受信する)(ステップA3)。次いで、更新制御データ取得部2424が、サーバシステ
ム210に対して、この読み取った副玩具IDの更新制御データを要求する(ステップA
5)。そして、当該要求に応答してサーバシステム210から送信されてくる更新制御デ
ータを取得(受信)して更新制御データ群に追加する(ステップA7)。その後、更新制
御データを取得したことを、例えば音声出力や画像表示等によって報知する(ステップA
9)。
タ更新制御部2426が、主玩具220に記憶されている演出制御データテーブル223
4と、取得更新制御データ群2434とを比較して、主玩具220に記憶されている不全
状態の応用演出制御データのうち、更新可能なデータを選択する(ステップA13)。次
いで、選択した応用演出制御データを、対応する更新制御データを用いて、完全状態のデ
ータに更新する(ステップA15)。そして、応用演出制御データの更新が完了したこと
を、例えば音声出力や画像表示等によって報知する(ステップA17)。その後、ステッ
プA1に戻り、同様の処理を繰り返す。
図22は、主玩具220における演出制御処理の流れを説明するフローチャートである
。この機能は、玩具処理部2220が演出制御プログラム2232を実行することで実現
される。
S)、演出制御部2222が、当該副玩具230に記憶(保持)されている副玩具IDを
読み取る(ステップB3)。次いで、演出制御データテーブル2234を参照し、読み取
った副玩具IDに対応する応用演出制御データが完全状態のデータであるか否かを判断す
る。完全状態ならば(ステップB5:YES)、対応する応用演出制御データに基づく演
出制御を行い(ステップB7)、不全状態ならば(ステップB5:NO)、対応する基本
演出制御データに基づく演出制御を行う(ステップB7)。その後、ステップB1に戻り
、同様の処理を繰り返す。
このように、本実施形態の玩具システム21では、主玩具220は、副玩具230の種
類を表す副玩具IDそれぞれに対応する、完全状態の基本演出制御データ、及び、不全状
態の応用演出制御データを含む演出制御データを格納した演出制御データテーブル223
4を記憶している。不全状態の応用演出制御データは、情報端末240が、対応する副玩
具230の副玩具IDを読み取り、サーバシステム210から、この副玩具IDに対応す
る更新制御データを取得し、この更新制御データを用いて更新することで、完全状態に更
新される。
30が必要である。また、不全状態のデータから、どのような演出が行われるかを伺い知
ることはできない。これにより、主玩具220が解析されて、応用演出制御データが不正
に取得されたとしても、どのような演出が行われるか知られてしまうことがない。また、
応用演出制御データが完全状態であれば、対応する副玩具230を用いて更新したデータ
であるのだから、ユーザはその応用演出制御データに基づく演出を知っており、問題が生
じることはない。
」の場合、すなわち、応用演出制御データそのものが更新制御データとしてサーバシステ
ム210から取得される場合には、主玩具220の製造・販売後(出荷後)に、応用演出
制御データを作成して、主玩具220に追加記憶させることが可能となり、 全ての演出
内容が決定されていなくとも、主玩具220を早期に製造開始することが可能となる。
具と、副玩具から読み取ったIDに対応する演出を行う主玩具とを具備する玩具システム
において、主玩具の解析によって、副玩具が無くとも、当該副玩具のIDを受信した場合
に主玩具が行う演出が知られてしまうことを防止できる。すなわち、主玩具には不全状態
のテーブルデータが記憶されている。この不全状態のテーブルデータのうちの演出制御デ
ータを1つ1つ完全状態にすることができるが、そのためには、副玩具が発信するIDを
情報端末が受信し、受信したIDに対応する演出制御データを完全状態とするための更新
制御データを情報端末がサーバから取得して、この取得した更新制御データを用いて主玩
具内の当該演出制御データが更新される必要がある。従って、データ解析が行われても、
得られるデータが不全状態の演出制御データでは、どのような演出が行われるかまでは分
からない。なお、データ解析によって完全状態の演出制御データが取得されたとしても、
そのデータは、対応する副玩具を用いて完全状態に更新されたデータであるのだから、ユ
ーザはその演出制御データに基づく演出を知っており、問題が生じることはない。
対応する演出制御データが欠落した状態のデータである。また、サーバには、欠落してい
る演出制御データを補充するためのデータが更新制御データとして記憶される。そして、
情報端末が対応する更新制御データを主玩具のテーブルデータに補充することで、対応す
る演出制御データが完全状態に更新される。従って、不全状態においてデータ解析が行わ
れたとしても、演出制御データそのものが欠落しているため、どのような演出が行われる
か認知されることはない。また、演出制御データが欠落した状態で主玩具を製造・販売し
、後日、サーバから提供されるデータで補充する仕組みとなるため、製造・販売後に新た
な演出を追加可能な主玩具を実現することができる。
対応する演出制御データが暗号化された状態のデータである。また、サーバには、暗号化
されている演出制御データを復号するためのデータが更新制御データとして記憶される。
そして、情報端末が、対応する演出制御データを復号することで、対応する演出制御デー
タが完全状態に更新される。従って、不全状態においてデータ解析が行われたとしても、
演出制御データが暗号化されているため、どのような演出が行われるか認知されることは
ない。
なお、本発明の適用可能な実施形態は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、第2の実施形態においては、情報端末240が演出データ更新制御部2426
を有しており、端末近距離無線通信部2418を介して、主玩具220に記憶されている
不全状態の応用演出制御データを、取得更新制御データ群2434として記憶されている
更新制御データのうち、対応する更新制御データを用いて、完全状態のデータに更新する
が、これに限られず、情報端末240に演出データ更新制御部に代えて、更新制御データ
送信部を設け、更新制御データ送信部は、端末近距離無線通信部2418を介して、取得
更新制御データ群2434として記憶されている更新制御データを主玩具220に送り、
主玩具220の玩具処理部2220が玩具近距離無線通信部2218を介して受信した更
新制御データを用いて、主玩具220に記憶されている不全状態の応用演出制御データを
、完全状態のデータに更新するようにしても良い。すなわち、更新制御を行う手段は、情
報端末240に設けても、主玩具220のいずれに設けても良い。
また、例えば、情報端末240が更新制御データテーブル2134を記憶することとし
ても良い。すなわち、情報端末240は、予め、サーバシステム210から、更新制御プ
ログラム2432とともに更新制御データテーブル2134をダウンロード等によって取
得しておく。この場合、初期状態として、更新制御データテーブル2134に格納されて
いる全ての更新制御データを用いた更新を「不可能」と設定しておく。そして、副玩具2
30が接近されると、この副玩具230から読み出した副玩具IDに対応する更新制御デ
ータを用いた更新を「可能」に設定変更する。
れている不全状態の応用演出制御データであって、更新制御データテーブル2134にお
いて対応する更新制御データを用いた更新が「可能」と設定されている応用演出制御デー
タを、情報端末240が完全状態となるように更新する。
また、情報端末240による、サーバシステム210から取得した更新制御データを用
いた応用演出制御データの更新に回数制限を設けるようにしても良い。具体的には、取得
更新制御データ群2434において、更新制御データそれぞれに対応づけて、更新に利用
される度にカウントアップする更新回数を記憶しておく。そして、更新回数が制限回数に
達した更新制御データについては、以降の更新に利用不可能とする、或いは、当該更新制
御データを情報端末240から削除する。
また、第1の実施形態、第2の実施形態ともに、主玩具、副玩具、及び、情報端末間の
通信を近距離無線通信としたが、有線通信としても良い。
第1の実施形態、第2の実施形態ともに、演出制御データとして、副玩具IDそれぞれ
に対応づけて、基本演出制御データと、応用演出制御データとの2種類があることとして
説明したが、副玩具IDそれぞれに対応する演出制御データを応用演出制御データのみと
してもよい。その場合、基本演出制御データを不用としてもよいし、複数の副玩具IDに
対して同一の基本演出制御データを共通に使用することとしてもよい。
また、第1の実施形態、第2の実施形態ともに主玩具と副玩具とは、どのような玩具と
してもよい。例えば、特許文献1のように、主玩具をバックル(及びベルト)や、手に把
持できる武器おもちゃとし、副玩具を指輪としてもよい。また、この場合、副玩具も指輪
以外にフィギュアやカードなど、様々なものが考えられる。ただ、主玩具を使用者が身体
に装着可能または把持可能なものとし、副玩具も同様に使用者が身体に装着可能または把
持可能なものとすれば、使用者があるポーズ(これもTV番組での演出に一致しているこ
とが望ましい)をして、副玩具を主玩具に対してIDを読取可能な位置に置くと、主玩具
が副玩具のIDを読み取る、ということも可能となり、ポーズ遊びと演出出力が連動する
という動作応答玩具にすることも可能である。しかし、第1の実施形態、第2の実施形態
ともに、主玩具、副玩具は特に身体に装着可能であったり、手に把持可能なものに限定さ
れるものではない。主玩具を駅のホーム型の玩具とし、副玩具を列車玩具として、列車玩
具の読取により主玩具から出力される演出を駅のホームのアナウンス音等にしてもよい。
また、主玩具をロボット玩具とし、副玩具をロボット玩具に取り付け可能なパーツ(例え
ば武器やパイロットの人形等)とし、当該パーツを読み取ることにより、ロボット玩具か
ら当該パーツに応じた音声(例えば、武器ならば攻撃音、パイロットならばセリフ音声)
が出力されるようにしても良い。また、主玩具を銃や剣等の武器玩具とし、副玩具をそれ
に装着できるパーツ(例えば、弾丸や、装飾部品)とし、当該パーツを読み取ることによ
り、武器玩具から当該パーツに応じた音声が出力されるようにしても良い。また、主玩具
を携帯電話や化粧品等の実用品を模した玩具とし、副玩具をこれに取り付け可能なパーツ
とし、当該パーツを読み取ることにより、当該パーツに応じた演出が出力されるようにし
てもよい。
また、第1の実施形態、第2の実施形態においては、主玩具と副玩具の通信手段と、主
玩具と情報端末間および副玩具と情報端末間での通信手段として、同じNFC(Near Fie
ld Communication:近距離無線通信)によるデータ通信を用いているが、これに限られな
い。すなわち、主玩具と情報端末、副玩具と情報端末は第1の通信手段で通信するが、主
玩具と副玩具は第1の通信手段とは異なる第2の通信手段(または、読取手段)を用いて
、主玩具は副玩具のIDを読み取るようにしても良い。より具体的には、前記第1の通信
手段としては、前述の実施形態同様、NFC(Near Field Communication:近距離無線通
信)によるデータ通信を用い、主玩具と副玩具間の、玩具間では、より安価なものとする
ため、赤外線や、若しくは、主玩具に設けられた物理的なスイッチによる、副玩具に設け
られたIDを表現する凹凸部の読取をもって第2の通信手段(または、読取手段)として
も良い。
10 サーバシステム
112 操作部、114 表示部、116 通信部
120 処理部、122 演出制御管理部
130 記憶部
132 演出制御管理プログラム、134 演出制御データテーブル
20 主玩具
212 操作部、214 表示部、216 音出力部、218 近距離無線通信部
220 処理部、222 演出制御部
230 記憶部
232 演出制御プログラム、234 演出制御データテーブル
30 副玩具
40 情報端末
412 操作部、414 表示部、416 通信部、418 近距離無線通信部
420 処理部
422 副玩具ID取得部、424 演出制御データ取得部
426 演出データ送信部
430 記憶部
432 演出制御データ制御プログラム、434 取得演出制御データ群
21 玩具システム
210 サーバシステム
2112 操作部、2114 表示部、2116 通信部
2120 処理部、2122 更新制御管理部
2130 記憶部
2132 更新制御管理プログラム、2134 更新制御データテーブル
220 主玩具
2212 操作部、2214 表示部、2216 音出力部、2218 近距離無線
通信部
2220 処理部、2222 演出制御部
2230 記憶部
2232 演出制御プログラム、2234 演出制御データテーブル
230 副玩具
240 情報端末
2412 操作部、2414 表示部、2416 通信部、2418 近距離無線通
信部
2420 処理部
2422 副玩具ID取得部、2424 更新制御データ取得部
2426 演出データ更新制御部
2430 記憶部
2432 更新制御プログラム、2434 取得更新制御データ群
Claims (6)
- 主玩具、副玩具及び情報処理端末を含む玩具システムであって、
前記主玩具は、
前記副玩具の種類によって異なるIDが付与された当該副玩具から読み取ったIDに応じた発光、表示及び音出力のうちの少なくとも1つによる演出出力を行い、
副玩具に付与されたIDを第1の手段により取得する取得手段と、
演出制御データを記憶する記憶手段と、
読み取った前記IDに対応する前記演出制御データに従った演出出力を行なう出力手段と、
前記副玩具に付与されたIDに対応する前記演出制御データを更新するための更新データを、前記情報処理端末から受信する受信手段と
を備え、
前記情報処理端末は、
前記副玩具から前記IDを前記第1の手段とは異なる第2の手段により取得するID取得手段と、
前記ID取得手段で前記IDを取得した結果として前記更新データを前記主玩具に送信するデータ送信手段と、
を備え、
前記演出制御データは、複数の前記IDについて共通に使用される第1の演出制御データと、前記複数のIDのそれぞれに対応し、かつ、前記更新データによる更新により完全な状態となると対応する前記IDに応じた演出出力を可能とする第2の演出制御データとを含み、
前記主玩具の前記出力手段は、
前記第2の演出制御データが完全な状態でない場合には、前記第1の演出制御データによる前記演出出力を行ない、
前記第2の演出制御データが完全な状態の場合には、前記第2の演出制御データによる前記演出出力を行なう
ことを特徴とする玩具システム。 - 前記記憶手段は、前記第1の演出制御データ、前記第2の演出制御データ及び前記第2の演出制御データの状態を示すフラグを、前記副玩具に付与されたIDと関連づけて保持するテーブルをさらに記憶し、
前記出力手段は、前記テーブルにおいて前記主玩具の前記取得手段が取得した前記IDと関連づけられている前記フラグの値に応じて、前記第1の演出制御データと前記第2の演出制御データとを切替えることを特徴とする請求項1に記載の玩具システム。 - 前記受信手段は、前記情報処理端末が取得した前記副玩具に付与されたIDと関連づけられて前記テーブルに登録されている前記第2の演出制御データについて、前記更新データを受信することを特徴とする請求項2に記載の玩具システム。
- 前記更新データは、前記第2の演出制御データの全体又は一部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の玩具システム。
- 前記更新データは、暗号化された前記第2の演出制御データを復号する復号キーであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の玩具システム。
- 前記主玩具の前記取得手段は、前記第1の手段として、赤外線通信、又は、前記副玩具に設けられた凹凸部を前記主玩具に設けられた物理的スイッチにより読み取ることにより、前記IDを取得し、
前記情報処理端末の前記ID取得手段は、前記第2の手段として、近距離無線通信によるデータ通信により、前記IDを取得する、請求項1から5のいずれか1項に記載の玩具システム。
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