JP7287591B1 - 電動機の状態診断装置、状態診断方法および異常予兆推論装置 - Google Patents

電動機の状態診断装置、状態診断方法および異常予兆推論装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7287591B1
JP7287591B1 JP2023507895A JP2023507895A JP7287591B1 JP 7287591 B1 JP7287591 B1 JP 7287591B1 JP 2023507895 A JP2023507895 A JP 2023507895A JP 2023507895 A JP2023507895 A JP 2023507895A JP 7287591 B1 JP7287591 B1 JP 7287591B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
electric motor
frequency
analysis
current data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023507895A
Other languages
English (en)
Inventor
幸希 永山
俊彦 宮内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP7287591B1 publication Critical patent/JP7287591B1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/34Testing dynamo-electric machines
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Tests Of Circuit Breakers, Generators, And Electric Motors (AREA)

Abstract

演算部がスペクトル波形から検出した側帯波のピーク強度より、固有ピーク抽出部はベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度を抽出し、判断部は抽出したピーク強度とピーク強度しきい値との比較をして電動機の状態診断を行うことにより、診断に必要なパラメータ数を減らし、診断にかかる時間を短縮することができる電動機の状態診断装置を得る。電動機(5)の状態診断装置(100)は、電流検出器(4)が電動機(5)より検出した電流データが入力される電流入力部(7)と、電流入力部(7)より入力された電流データの周波数解析を行い、解析結果を算出する解析部(120)と、解析結果より電動機(5)の電源周波数の側帯波のピーク強度を複数検出する演算部(112)と、電動機(5)の定格情報よりベルトギア部(60)の固有周波数を算出し、演算部(112)において検出された複数のピーク強度から、電動機(5)の電源周波数を基準に固有周波数の分だけ離れた位置に生じる側帯波のピーク強度を抽出する固有ピーク抽出部(131)と、正常に動作する電動機(5)より算出したピーク強度しきい値と固有ピーク抽出部(131)において抽出されたピーク強度との比較を行い電動機(5)の診断を行う判断部(132)とを備える。

Description

本開示は、電動機の状態診断装置、状態診断方法および異常予兆推論装置に関する。
電動機は、産業プラントにおいて生産ライン装置および機械設備などの動力として用いられ、産業において欠かすことのできない存在である。そのため、常に正常かつ安定した運転継続性が要求される。
従来の電動機の状態診断は、検査作業者が動作状況を目視により確認をし、動作時の動作音を聞くことによって異常の有無を確認する手法が用いられていた。しかし、検査作業者の経験または勘に頼るところがあり、診断精度のばらつきが大きい。また、電動機の多くは突発的な故障を引き起こす可能性が高く、常時監視技術に関心が高まっている。
電動機の常時監視技術には、電動機に付加される電流を検出して異常を診断する方法がある。例えば、特許文献1には、電動機に付加される電流を計測し、周波数解析することにより電動機の異常を検知する回転機械系の異常検知方法が開示されている。
特開2017-181437号公報
上記回転機械系の異常検知方法は、検出した電動機の電流情報を高速フーリエ変換し、得られた解析結果より特徴周波数を抽出してそのピーク値から回転機械系の異常の劣化度を判定するための劣化パラメータを算出する。一方で、回転機械系の異常判定に用いる劣化パラメータは、電流実効値、3相電流バランスおよび電流単調波比率などの複数のパラメータを算出する必要がある。
本開示は上述のような課題を解決するためになされたものであり、複数のパラメータの算出を必要とすることなく、ベルトギア部の固有周波数に起因した側帯波のピーク強度をパラメータとして電動機の状態診断を行うことのできる電動機の状態診断装置、状態診断方法および異常予兆推論装置を得ることを目的としている。
本開示にかかる電動機の状態診断装置は、電流検出器が電動機より検出した電流データが入力される電流入力部と、電流入力部より入力された電流データの周波数解析を行い、解析結果を算出する解析部と、解析結果より電動機の電源周波数の側帯波のピーク強度を複数検出する演算部と、電動機の定格情報よりベルトギア部の固有周波数を算出し、演算部において検出された複数のピーク強度から、電動機の電源周波数を基準に固有周波数の分だけ離れた位置に生じる側帯波のピーク強度を抽出する固有ピーク抽出部と、正常に動作する電動機より算出したピーク強度しきい値と固有ピーク抽出部において抽出されたピーク強度との比較を行い電動機の診断を行う判断部とを備えたものである。
また、本開示にかかる電動機の状態診断方法は、電流検出器が電動機より検出した電流データが入力されるステップと、入力された電流データの周波数解析を行い、解析結果を算出するステップと、解析結果より電動機の電源周波数の側帯波のピーク強度を複数検出するステップと、電動機の定格情報よりベルトギア部の固有周波数を算出し、検出された複数のピーク強度から、電動機の電源周波数を基準に固有周波数の分だけ離れた位置に生じる側帯波のピーク強度を抽出するステップと、正常に動作する電動機より算出したピーク強度しきい値とピーク強度との比較を行い電動機の診断を行うステップとを備える。
また本開示にかかる電動機の異常予兆推論装置は、上記電動機の状態診断装置より、電流データと、周波数解析前の電流データと紐づけされた電動機の診断結果と、を取得するデータ取得部と、データ取得部より取得した電流データを、診断結果を基に学習し学習済みモデルを生成する学習済みモデル生成部と、データ取得部より新たに取得した電流データを学習済みモデルにより電動機の異常予兆を推論し推論結果を出力する電流データ推論部とを備える。
本開示の電動機の状態診断装置および状態診断方法によれば、演算部がスペクトル波形から検出した側帯波のピーク強度より、固有ピーク抽出部はベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度を抽出し、判断部は抽出したピーク強度とピーク強度しきい値との比較をして電動機の状態診断を行う。これにより、診断に必要なパラメータ数を減らし、診断にかかる時間を短縮する効果を有する。また本開示の電動機の異常予兆推論装置によれば、電動機の状態診断装置が電動機に異常があると診断する前に電流データより異常予兆を推論し、監視装置へ異常予兆の有無を出力することにより、電動機のメンテナンスを計画的に遂行することができる。
実施の形態1にかかる電動機の状態診断装置のシステム全体構成図である。 実施の形態1にかかる電動機の状態診断装置のハードウェア構成図である。 実施の形態1にかかる電動機の状態診断装置の演算処理部の構成図である。 実施の形態1にかかる電動機の状態診断装置の電動機、ベルトギア部および負荷設備の接続関係を表す図である。 実施の形態1にかかる電動機の状態診断装置の学習時の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる電動機の状態診断装置の診断時の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる電動機の状態診断装置の周波数解析の処理手順を示すフローチャートである。 電動機の正常時および異常発生時の解析結果を比較した図である。 実施の形態2にかかる電動機の状態診断装置の演算処理部の構成図である。 実施の形態2にかかる電動機の状態診断装置の学習時の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる電動機の状態診断装置の診断時の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかる電動機の状態診断装置のシステム全体構成図である。 実施の形態4にかかる電動機の異常予兆推論装置のシステム全体構成図である。 実施の形態4にかかる電動機の異常予兆推論装置の学習時の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態4にかかる電動機の異常予兆推論装置の活用時の処理手順を示すフローチャートである。
以下に、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は例示である。また、各実施の形態は、適宜組み合わせて実行することができる。
実施の形態1.
図1は実施の形態1にかかる電動機の状態診断装置のシステム全体構成図である。図2は実施の形態1にかかる電動機の状態診断装置のハードウェア構成図である。図3は実施の形態1にかかる電動機の状態診断装置の演算処理部の構成図である。図4は実施の形態1にかかる電動機の状態診断装置の電動機、ベルトギア部および負荷設備の接続関係を表す図である。図5は実施の形態1にかかる電動機の状態診断装置の学習時の処理手順を示すフローチャートである。図6は実施の形態1にかかる電動機の状態診断装置の診断時の処理手順を示すフローチャートである。図7は実施の形態1にかかる電動機の状態診断装置の周波数解析の処理手順を示すフローチャートである。図8は電動機の正常時および異常発生時の解析結果を比較した図である。
図1に示すように主回路1には、配線用遮断器2、電磁接触器3、電流検出器4および電動機5が接続されている。配線用遮断器2は、系統に異常が発生した際に電動機5に過電流が流れるのを防ぐ。電磁接触器3は、電動機5をON/OFFするスイッチの役割を担う。電流検出器4は主回路1の負荷電流を検出し、状態診断装置100の電流入力部7に出力する。電動機5は、生産ラインなどを構成する機械設備6に接続され、図示を省略する電力変換装置などにより運転駆動される。なお、電動機5は例えば三相誘導電動機を用いるがこれに限らない。
状態診断装置100は、電流入力部7、演算処理部8、定格情報記憶部9、定格情報設定部10、表示部11、接触器駆動部12、出力部13および通信部14を備えている。電流入力部7は、電流検出器4において検出された電流データを入力し、演算処理部8に出力する。演算処理部8は電流入力部7により入力された電流データを解析し、電動機5の診断に用いるパラメータを演算し電動機5の異常診断を行う。演算処理部8の詳細は後述する。
図2は、本開示にかかる状態診断装置100のハードウェア構成図である。状態診断装置100は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ20、RAM(Random Access Memory)などのメモリ30、ディスプレイ40および入力インターフェイス(I/F)50を備えて構成される。演算処理部8は、プロセッサ20がメモリ30に格納されたプログラムを実行することによって実現する。ただし、これらは、例えば複数のプロセッサ20が連携して実現されてもよい。
定格情報設定部10には、電動機5の電源周波数、定格出力、定格電流、極数、定格回転数などの定格情報が予め入力される。定格情報とは、電動機5の製造会社のカタログ、取扱説明書などに記載された基本情報である。本実施の形態においては、診断対象とする電動機5が1台の例を示しているが、複数の電動機5を診断する場合には各々の電動機5の定格情報を定格情報設定部10に予め入力しておく。
定格情報記憶部9は、定格情報設定部10に入力された定格情報を記憶し、必要に応じて演算処理部8に出力する。なお、図1には定格情報記憶部9および定格情報設定部10が別々に設けられた例を示したが、これに限らない。定格情報記憶部9および定格情報設定部10は一緒に設けられ、電動機5の定格情報を記憶し、電流入力部7より入力された電流データの解析時に演算処理部8へ出力する構成としてもよい。
また、定格情報記憶部9および定格情報設定部10は、状態診断装置100に備わっている構成に限らず、外部に設けられていてもよい。その場合、例えば外部のサーバーなどに電動機5の定格情報を記憶しておき、電動機5の診断時に演算処理部8へ入力するようにするとよい。
演算処理部8には、表示部11、接触器駆動部12、出力部13および通信部14が接続されている。表示部11は、演算処理部8において電動機5の異常が検出された場合に、検出された電流データを表示し、異常状態および警報などを表示する。なお、表示に限らずアラームなどにより警告してもよい。
接触器駆動部12は、演算処理部8において電動機5の異常が検出された場合に、電磁接触器3を開閉する制御信号を出力する。また、出力部13は異常状態および警報などを生産ラインの管理部門などへ出力する。通信部14は、外部に設けられた状態診断装置100全体の親機としての役割を担うPCまたはタブレット端末などの監視装置200に電動機5の異常状態などを、ネットワークを介して送信する。なお通信部14から監視装置200へのデータの送信方法は有線でも無線でもどちらでもよい。
次に、図3を用いて演算処理部8の構成について説明をする。図3に示すように演算処理部8は、電流変動演算部110、解析区間判定部111、演算部112、基準値記憶部113、診断結果保存部114、解析部120および診断部130を備えている。さらに、解析部120は、周波数解析部121、ピーク検出演算部122、回転周波数帯抽出部123、周波数軸変換部124、平均化処理部125を備えている。また、診断部130は、固有ピーク抽出部131および判断部132を備えている。
電流変動演算部110は、電流入力部7より入力された電流データの変動の有無を演算し、電流データが安定状態であるか否かを判断する。具体的には、電流データの統計的な変動の解析を実行する。例えば、マハラノビス距離などの解析手法を用いて電動機5が安定状態であるかの判断を行う。
また、電流変動演算部110は、電流データが安定状態であるか否かを判断するためのしきい値として、正常に動作する電動機5より区間判定しきい値を予め取得し記憶しておく。例えば区間判定しきい値は、事前に複数の電動機5の電流データを取得し、取得した電流データの標準偏差よりも小さくなる範囲に選定する。または、診断対象の電動機5の電流データを一定期間収集し、収集した電流データの標準偏差などを基準として区間判定しきい値を設定してもよい。なお、区間判定しきい値は電流変動演算部110に記憶せずに、電動機5の定格情報と一緒に定格情報記憶部9に記憶しておいてもよい。
解析区間判定部111は、正常に動作する電動機より予め算出した区間判定しきい値と、電流変動演算部110による演算結果とを比較し、解析区間を決定する。すなわち、解析区間判定部111は電流入力部7より入力された電流データから安定状態にある区間を抽出して解析部120が実行する解析区間を決定する。具体的には、電流変動演算部110より演算して得られた統計的な変動が、予め設定しておいたしきい値以下となる区間を安定状態にある区間すなわち解析区間とする。
解析部120は、周波数解析部121、ピーク検出演算部122、回転周波数帯抽出部123、周波数軸変換部124、平均化処理部125を備えている。
周波数解析部121は、解析区間判定部111により抽出された解析区間において、電流入力部7より入力された電流データの周波数解析を行い、解析結果であるスペクトル波形を算出する。なお、電流データは、例えば電流FFT解析(Fast Fourier Transform)解析、離散フーリエ解析(Discret Fourier Transform)などによって解析される。
ピーク検出演算部122は、周波数解析部121により周波数解析して得られたスペクトル波形から電源周波数の側帯波を複数検出し、検出した側帯波のピーク強度を算出する。具体的には、ピーク検出演算部122は、検出した電源周波数の側帯波から、1次、2次および3次の微分計算により急峻な傾きが反転する部分を抽出し、ピーク強度を算出する。このようにピーク強度を算出する際、微分計算を3次まで行うことにより、小さなピーク強度も検出することができる。
回転周波数帯抽出部123は、電動機5の定格情報より回転周波数を算出し、電動機5の電源周波数より回転周波数の分だけ離れた位置に生じる電源周波数の側帯波のピーク強度を、ピーク検出演算部122において検出された複数の側帯波のピーク強度から抽出する。具体的には、定格情報記憶部9に記憶された定格情報の定格回転数より回転周波数を算出し、算出した回転周波数を用いて、電源周波数から高周波および低周波の両側において、回転周波数分離れた位置に生じる各々のピーク強度が同程度の側帯波を抽出する。
回転周波数の算出について、回転周波数帯抽出部123は、定格情報記憶部9に記憶された定格情報を用いて回転周波数を以下の式(1)より算出する。なお、回転周波数をfn、電源周波数をf、極数をP、電動機5のすべりをsとする。
(数1)
fn=(2×f)/P×(1-s) 式(1)
以上より、回転周波数帯抽出部123は、式(1)を用いて回転周波数を算出し、回転周波数帯に生じる電源周波数の側帯波のピーク強度を、ピーク検出演算部122において算出された側帯波のピーク強度より抽出する。ここで、回転周波数帯とは、電動機5の電源周波数より回転周波数の分だけ離れた位置の周波数を指し、電源周波数から低周波側に回転周波数の分だけ離れた位置と電源周波数から高周波側に回転周波数の分だけ離れた位置との2つのことをいう。
周波数軸変換部124は、周波数解析により得られたスペクトル波形の周波数軸を揃えるための補正値を演算し、周波数解析部121において算出されたスペクトル波形を補正する。電流データを周波数解析して得られたスペクトル波形は電動機5の負荷トルクの状況に応じて回転周波数にズレが生じてしまう。そのため、後述する平均化処理部125においてズレが生じずに正確に複数のスペクトル波形を重ね合わせ、平均化処理が行えるように、周波数軸変換部124はスペクトル波形に対して補正値を演算し、スペクトル波形の周波数軸が揃うように各々補正する。
周波数軸変換部124が算出する補正値について説明をする。電動機5の負荷トルクの状況に応じて電動機5のすべりは変化し、回転周波数帯抽出部123において式(1)により算出される回転周波数fnも、電動機5のすべりに応じて変化する。
例えば、電源周波数f=60Hz、極数P=4極の場合、すべりがない状況(s=0)では回転周波数fnは以下式(2)により算出される。
(数2)
fn=(2×60)/4×(1-0)=30Hz 式(2)
一方、電動機5の負荷トルクの状況により、すべりが2%である場合、回転周波数fnは以下式(3)により算出される。
(数3)
fn=(2×60)/4×(1-0.02)=30.6Hz 式(3)
したがって、電動機5の負荷トルクの状況により、式(1)を用いて算出される回転周波数fnの値は変わるため、このようなすべりによるズレを考慮し、周波数軸変換部124は、すべりがない状況すなわち無負荷状態を基準として基準からずれた分を補正する。具体的には、式(3)よりすべりが2%の場合、無負荷状態の回転周波数と比べて0.06Hzのズレが生じている。このような場合に、周波数軸変換部124は、補正値を0.06Hzとしてスペクトル波形を補正する。このように、周波数軸変換部124は、電動機5にすべりがない状況すなわち無負荷状態の回転周波数を基準として、回転周波数帯抽出部123において算出された回転周波数が基準からずれている場合に、基準からの差分を補正値としてスペクトル波形を各々補正する。
平均化処理部125は、周波数軸変換部124により補正された複数のスペクトル波形を平均化する処理を行う。周波数軸変換部124において各々のスペクトル波形に対して回転周波数を揃えるための補正値を演算して補正し、周波数軸の揃った複数のスペクトル波形を重ね合わせて平均化処理を行うことにより、複数のスペクトル波形を正確に重ね合わせ平均化することができる。
演算部112は、解析部120の解析結果より電源周波数の側帯波のピーク強度を複数検出する。具体的には、演算部112は、平均化処理部125において平均化処理されたスペクトル波形から、電源周波数の側帯波のピーク強度を複数検出する。演算部112の出力結果は、診断部130の固有ピーク抽出部131へ出力する。
診断部130は、固有ピーク抽出部131および判断部132を備えている。
図4は、電動機5において異常が発生した際のベルトギア部60への振動の伝達を表した図である。ここで、ベルトギア部60とは、電動機5と負荷設備70とを接続するベルトおよびギアを指す。
固有ピーク抽出部131は、電動機5と負荷設備70とを接続するベルトギア部60に異常が発生した際に現れる固有周波数(以下、ベルトギア周波数と記載)に起因した側帯波のピーク強度を抽出する。すなわち、固有ピーク抽出部131は、演算部112において検出された複数の側帯波のピーク強度より、ベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度を抽出する。なお、ベルトギア周波数は、ベルトギア部60に異常が発生した際に現れる固有周波数を指すが、ベルトに異常が発生した際に現れる固有周波数でもよく、ギアに異常が発生した際に現れる固有周波数でもよい。
抽出の仕方について、説明をする。固有ピーク抽出部131は、定格情報記憶部9に記憶された定格情報を基にベルトギア周波数を算出し、電源周波数から高周波および低周波の両側に各々ベルトギア周波数分離れた位置に生じる、ピーク強度が互いに同程度の側帯波を抽出する。
ベルトギア周波数は、定格情報記憶部9に記憶された電動機5の定格情報を用いて下記式(4)より算出する。なお、ベルトギア周波数をF、電源周波数をf、極数をPとする。
(数4)
F=(2×f)/P×(減速比) 式(4)
例えば、電動機5の定格情報が電源周波数f=60Hz、極数P=4、減速比=1:3の場合、式(1)よりベルトギア周波数Fは(2×60)/4×(1/3)=10Hzと算出することができる。
このように、上記例の場合、固有ピーク抽出部131は、電源周波数から高周波および低周波の両側に各々10Hz離れた位置に生じる、ピーク強度が互いに同程度の側帯波を抽出する。すなわち、電源周波数より高周波側、低周波側の両側から、ピーク強度が互いに同程度の側帯波を各々抽出する。
図4は、電動機5、ベルトギア部60および負荷設備70の接続関係を表す図である。図4に示すように、電動機5に異常が発生した場合には、電動機5の振動が電動機5と接続されたベルトギア部60へ伝達する。また、負荷設備70に異常が発生した場合にも、負荷設備70の振動がベルトギア部60へ伝達する。そのため、固有ピーク抽出部131は、ベルトギア部60のベルトギア周波数に起因した側帯波を抽出することにより、ベルトギア部60の異常のみならず、ベルトギア部60と接続された電動機5および負荷設備70の異常も検知することができる。
判断部132は、固有ピーク抽出部131において抽出されたベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度と、基準値記憶部113に予め記憶しておいた正常に動作する電動機5の電流データを用いて算出された側帯波のピーク強度であるピーク強度しきい値との比較を行い、電動機5の異常の有無を診断する。具体的な診断時の処理手順については図7を用いて後述する。
また、演算処理部8は、診断部130の判断部132において電動機5が異常と診断された場合、表示部11、接触器駆動部12、出力部13および通信部14へ異常を知らせる情報を出力し、診断結果は診断結果保存部114に保存される。なお、診断結果保存部114に保存される電動機5の診断結果は、周波数解析部121が周波数解析を行う前の電流データと紐づけて記憶させておくとよい。
基準値記憶部113は、正常に動作する電動機5の電流データより予め取得した、ベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度を電動機5の診断時に用いる基準値すなわちピーク強度しきい値として記憶する。なお、ピーク強度しきい値は、定格情報記憶部9に定格情報と一緒に記憶しておいてもよい。具体的な処理手順については図5を用いて後述する。
次に、学習時および診断時の処理手順について、図5から図7を用いて説明する。
まず、学習時の処理手順について図5を用いて説明する。図5は、側帯波のピーク強度との比較を行う際に用いるピーク強度しきい値の算出手順を示すフローチャートである。
ステップS101では、正常に動作する電動機5の定格情報を定格情報設定部10に入力し、定格情報記憶部9に記憶する。なお、電動機5の定格情報は定格情報記憶部9に入力し記憶させてもよい。また、診断対象とする電動機5が複数の場合には各々の定格情報を入力し記憶させる。
ステップS102では、電流入力部7は、電流検出器4において取得した診断対象となる電動機5の電流が入力される。
ステップS103では、電流変動演算部110は、電流入力部7へ入力された電流データの変動すなわち電流データが安定状態にあるか否かを演算し、解析区間判定部111は、安定状態にある区間を抽出し周波数解析を行う解析区間に決定する。電流変動演算部110は電流データを演算して区間判定しきい値と比較し、区間判定しきい値を満たさない場合には電流データが不安定状態であると判断し、ステップS102へ戻る。安定状態であると判断された場合には、ステップS104へ進む。
ステップS104では、周波数解析部121は安定状態と判断された解析区間の電流データを周波数解析し、解析結果であるスペクトル波形を算出する。周波数解析して得られた解析結果であるスペクトル波形は、演算部112へ出力される。なお、ステップS104における周波数解析の詳細については、図7を用いて後述する。
ステップS105では、固有ピーク抽出部131は、定格情報記憶部9に保存された電動機5の情報より、その電動機に応じたベルトギア部60に起因するベルトギア周波数を算出する。
ステップS106では、固有ピーク抽出部131は、演算部112より入力された側帯波のピーク強度からベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度を抽出する。すなわち、固有ピーク抽出部131は、ステップS105において算出したベルトギア周波数を用いて、電源周波数から高周波および低周波の両側にベルトギア周波数分離れた位置に生じるピーク強度が同程度の側帯波を抽出する。
ステップS107では、基準値記憶部113は、ステップS106において固有ピーク抽出部131が抽出した側帯波のピーク強度を、診断時に用いるしきい値としてピーク強度しきい値を記憶する。
次に、診断時の処理手順について図6を用いて説明をする。図6は、診断時の処理手順を示すフローチャートである。
ステップS201では、電流入力部7は、電流検出器4において取得した診断対象となる電動機5の電流が入力される。
ステップS202では、電流変動演算部110は、電流入力部7へ入力された電流データの変動すなわち電流データが安定状態にあるか否かを演算し、解析区間判定部111は、安定状態にある区間を抽出し周波数解析を行う解析区間に決定する。電流変動演算部110は、電流データを演算して区間判定しきい値と比較し、区間判定しきい値を満たさない場合には電流データが不安定状態であると判断し、ステップS201へ戻る。安定状態であると判断された場合には、ステップS203へ進む。
ステップS203では、ステップS202において周波数解析部121は、安定状態と判断された解析区間の電流データを周波数解析し、解析結果であるスペクトル波形を算出する。周波数解析して得られた解析結果であるスペクトル波形は、演算部112に入力される。なお、周波数解析の詳細については、図7を用いて後述する。
ステップS204では、固有ピーク抽出部131は、定格情報記憶部9に記憶された電動機5の定格情報より、診断を行う電動機5のベルトギア部60に起因するベルトギア周波数を算出する。
ステップS205では、固有ピーク抽出部131は、演算部112より入力された側帯波のピーク強度からベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度を抽出する。すなわち、固有ピーク抽出部131は、ステップS105において算出したベルトギア周波数を用いて、電源周波数から高周波および低周波の両側にベルトギア周波数分離れた位置に生じるピーク強度が同程度の側帯波を抽出する。
ステップS206では、判断部132は、ステップS205において抽出されたベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度と基準値記憶部113に記憶されたピーク強度しきい値との比較を行う。
ステップS207では、判断部132は、ベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度と基準値記憶部113に記憶されたピーク強度しきい値との比較を行った結果、側帯波のピーク強度がピーク強度しきい値を満たす場合には、電動機5に異常があると判断し、ステップS208へ進む。一方で、ピーク強度しきい値を満たさない場合には、電動機5は正常であると判断し、ステップS201へ戻る。
ステップS208では、判断部132は、診断結果を表示部11、接触器駆動部12、出力部13および通信部14へ出力する。また、診断結果は、診断結果保存部114に保存される。
次に、S104およびS203の周波数解析について、図7を用いて詳細を説明する。図7は、周波数解析フローを示した図である。図7のS301からS308に示す工程は、図5のS101からS103、図6のS201からS203の工程に対応している。なお、図7に示すS301は、S102およびS201、S302は、S103およびS202と同様であるため説明を省略する。
ステップS303では、周波数解析部121は、安定状態と判断された解析区間の電流データを周波数解析し、解析結果であるスペクトル波形を算出する。周波数解析部121は、算出したスペクトル波形をピーク検出演算部122へ入力する。
ステップS304では、ピーク検出演算部122は、周波数解析部121より入力された周波数解析した結果であるスペクトル波形から電源周波数の側帯波のピーク強度を複数検出する。
ステップS305では、回転周波数帯抽出部123は、ピーク検出演算部122において検出された複数の側帯波のピーク強度から、回転周波数帯にある側帯波のピーク強度を抽出する。回転周波数帯抽出部123は、電源周波数から高周波および低周波の両側各々において、回転周波数帯にある側帯波のピーク強度を各々抽出する。ピーク強度の抽出は、定格情報記憶部9に記憶された定格情報の定格回転数より回転周波数を算出し、電源周波数を中心に回転周波数分両側に離れた位置に生じる側帯波を抽出して行う。
ステップS306では、周波数軸変換部124は、負荷トルクによる回転周波数のズレの影響を減らすために、スペクトル波形に対して補正値を演算し、演算した補正値を用いてスペクトル波形の周波数軸を揃える補正をする。これにより、負荷トルクの状況による回転周波数のズレをなくすことができる。
ステップS307では、平均化処理部125は、ステップS301からS306を複数回繰り返し、ステップS301からS306の工程を経た複数のスペクトル波形を収集する。なお、繰り返す回数については特に問わないが、例えば定格情報記憶部9に設定しておき、その設定した回数繰り返すようにするとよい。繰り返す回数を満たした場合にステップS318へ進む。
ステップS308では、ステップS307において収集した周波数軸の揃った複数のスペクトル波形を重ね合わせて平均化処理する。これによりノイズなどの影響を取り除くことができる。
このように、電動機5の状態診断方法は、電流検出器4が電動機5より検出した電流データが入力されるステップと、入力された電流データの周波数解析を行い、解析結果を算出するステップと、解析結果より電動機5の電源周波数の側帯波のピーク強度を複数検出するステップと、電動機の定格情報よりベルトギア部60の固有周波数を算出し、検出された複数のピーク強度から、電動機5の電源周波数を基準に固有周波数の分だけ離れた位置に生じる側帯波のピーク強度を抽出するステップと、正常に動作する電動機5より算出したピーク強度しきい値とピーク強度との比較を行い電動機5の診断を行うステップとを備える。これにより、ベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度1つをパラメータとして電動機5の状態診断を行うことができ、複数のパラメータ算出を不要とすることができる。
図8は電動機5が正常時および異常発生時の周波数解析結果を比較した図である。なお、実線は電動機5が正常時、点線は電動機5が異常発生時の解析結果を示している。図8に示すように、電動機5に異常が発生するとベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度は正常時と比べて上昇する。そのため、本実施の形態にかかる電動機5の状態診断装置100は、正常に動作する電動機5より予め取得したベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度のしきい値であるピーク強度しきい値を、電動機5が異常であるかを判断するしきい値として用い、ピーク強度しきい値を満たす場合には電動機5に異常があると判断することにより、電動機5の異常を診断することができる。
以上より、本実施の形態にかかる電動機5の状態診断装置100は、電動機5より取得した電流データを周波数解析し、固有ピーク抽出部131が解析結果であるスペクトル波形から抽出したベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度を用いて電動機5の状態診断を行う。これにより、ベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度一つを診断に用いるパラメータとして電動機5の状態診断を行うことができる。そのため、診断に必要なパラメータ数を減らし、診断にかかる時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態では、解析部120がピーク検出演算部122、回転周波数帯抽出部123、周波数軸変換部124および平均化処理部125を備える構成を説明したが、これに限らない。周波数解析部121が、電流入力部7より入力された電流データを周波数解析して解析結果であるスペクトル波形を算出し、算出したスペクトル波形を演算部112へ出力するようにしてもよい。そのような場合には、解析部120は周波数解析部121を備えていればよい。
また、本実施の形態にかかる状態診断装置100は、固有ピーク抽出部131において抽出された側帯波のピーク強度がピーク強度しきい値を満たす場合に異常であると診断する説明を行ったが、ピーク強度しきい値を満たしたか否かの判断方法は問わない。例えば、ピーク強度しきい値を満たす時間が一定時間以上の場合に異常と判断するようにしてもよい。また、回数を設定し、ピーク強度しきい値を満たす回数が設定した回数を超えた場合に異常と判断するようにしてもよい。
実施の形態2.
本実施の形態は図9から図11を用いて説明をする。図9は本実施の形態にかかる電動機の状態診断装置の演算処理部80の構成図である。図10は本実施の形態にかかる電動機の状態診断装置の学習時の処理手順を示すフローチャートである。図11は本実施の形態にかかる電動機の状態診断装置の診断時の処理手順を示すフローチャートである。
実施の形態1では、解析部120により算出された解析結果であるスペクトル波形より、固有ピーク抽出部131は電源周波数から低周波、高周波の両側に各々ベルトギア周波数分離れた位置に生じる側帯波のピーク強度を抽出し、診断部130は抽出した側帯波のピーク強度とピーク強度しきい値とを比較して電動機5の状態診断を行う状態診断装置100を示した。本実施の形態では、電動機5の状態診断を行う際に用いるオーバーオール値(以下、「OA値」と記載)を算出するOA値算出部141を演算部140が備えた電動機5の状態診断装置101を示す。それ以外の構成は実施の形態1と同様であり、実施の形態1と同じ構成には同じ番号を付し、説明は省略する。
図9に示すように状態診断装置101の演算処理部80は、電流変動演算部110、解析区間判定部111、基準値記憶部113、診断結果保存部114、解析部120、診断部130および演算部140を備えている。この構成により、診断部130は側帯波のピーク強度とピーク強度しきい値との比較により電動機5の状態診断を行うことができるため、状態診断に必要なパラメータ数を減らし、診断時間を短縮できる。
さらに、本実施の形態にかかる演算処理部80の演算部140は、OA値算出部141を備えている。
OA値算出部141は、解析部120より算出された解析結果であるスペクトル波形より、電動機5の異常を判定するための情報として振幅の平均値であるOA値を算出する。学習時に算出されたOA値は、基準値記憶部113へ保存され、診断時に算出されたOA値は判断部133へ出力される。
なお、OA値は、電流データを周波数解析して得られた解析結果であるスペクトル波形全体の振幅の平均的な大きさのことを指す。ただし、電源周波数およびその高調波成分における信号強度は、算出されるOA値に占める割合は大きい。そのため、電源周波数および電源周波数の整数倍における高次の周波数成分すなわち電源周波数の高調波成分における周波数成分のピークは、OA値算出部141が算出するOA値の値から除くとよい。このようにOA値に占める割合の大きい値を除くことにより、誤診断を防ぐことができる。
次に、学習時および診断時の処理手順について、図10および図11を用いて説明をする。なお、図10は図5と同じ処理内容については同じ番号を付している。同様に、図11は図6と同じ処理内容については同じ番号を付している。そのため、図10のステップS107、ステップS108、図11のステップS207、ステップS209およびステップS210について以下説明をし、それ以外の説明は省略する。
まず、学習時の処理手順について説明する。ステップS108では、OA値算出部141は、解析部120より出力された解析結果であるスペクトル波形からOA値を算出する。OA値算出部141において算出されたOA値は、基準値記憶部113へ出力する。
ステップS107では、基準値記憶部113は、OA値算出部141より出力されたOA値を診断時に用いる基準値すなわちOAしきい値として保存する。また、基準値記憶部113は、S106において固有ピーク抽出部131が抽出したベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度を診断時に用いる基準値すなわちピーク強度しきい値として保存する。このように、ステップS107では、学習データとしてOAしきい値およびピーク強度しきい値を基準値記憶部113へ保存する。なお、OAしきい値およびピーク強度しきい値は定格情報記憶部9に記憶するようにしてもよい。
続いて、診断時の処理手順について説明をする。ステップS209では、OA値算出部141は、解析部120より出力された解析結果であるスペクトル波形からOA値を算出する。算出されたOA値は、OA値算出部141から診断部130の判断部133へ出力される。
ステップS210では、判断部133は、ステップS209においてOA値算出部141が算出したOA値と基準値記憶部113に保存されたOAしきい値との比較を行う。
ステップS207では、判断部133は、ステップS210においてOA値がOAしきい値を満たすと判定され、かつ、ステップS206においてピーク強度がピーク強度しきい値を満たすと判定された場合に、電動機5に異常があると判断し、ステップS208へ進む。また、どちらか一方がしきい値を満たさない場合には、電動機5は正常であると判断し、ステップS201へ戻る。
このように、電動機5の状態診断方法は、電流検出器4が電動機5より検出した電流データが入力されるステップと、入力された電流データの周波数解析を行い、解析結果を算出するステップと、解析結果より電動機5の電源周波数の側帯波のピーク強度を複数検出するステップと、電動機5の定格情報よりベルトギア部60の固有周波数を算出し、検出された複数のピーク強度から、電動機5の電源周波数を基準に固有周波数の分だけ離れた位置に生じる側帯波のピーク強度を抽出するステップと、解析結果よりOA値を算出するステップと、正常に動作する電動機5より算出したピーク強度しきい値とピーク強度との比較および正常に動作する電動機5より算出したOAしきい値とOA値との比較を行い電動機5の診断を行うステップとを備える。これにより、実施の形態1にかかる電動機5の状態診断方法よりも、診断結果の正確性を向上させることができる。
以上より、本実施の形態にかかる電動機5の状態診断装置101は、演算部140にOA値算出部141を備え、判断部133はOA値算出部141において算出されたOA値と固有ピーク抽出部131において抽出されたベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度とを用いて電動機5の状態診断を行う。これにより、診断に必要なパラメータ数を減らし、診断にかかる時間を短縮することができる。また、実施の形態1にかかる電動機5の状態診断方法よりも、診断結果の正確性を向上させることができる。
実施の形態3.
本実施の形態は図12を用いて説明をする。図12は本実施の形態にかかる電動機の状態診断装置のシステム全体構成図である。
本実施の形態では、実施の形態1にかかる電動機5の状態診断装置100に学習部15、モデル記憶部16および推論部17をさらに備えた電動機5の状態診断装置102を示す。それ以外の構成は実施の形態1と同様であり、実施の形態1と同じ構成には同じ番号を付し、説明は省略する。
図11に示すように状態診断装置102は、例えば、電流入力部7、演算処理部81、定格情報記憶部9、定格情報設定部10、表示部11、接触器駆動部12、出力部13、通信部14、学習部15、モデル記憶部16、推論部17を備えている。
状態診断装置102は、演算部112がスペクトル波形から検出した側帯波のピーク強度より、固有ピーク抽出部131はベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度を抽出し、抽出したピーク強度とピーク強度しきい値との比較をして電動機5の状態診断を行う。これにより、ベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度を診断時に用いるパラメータとして電動機5の異常診断を行えるため、診断に必要なパラメータ数を減らし、診断にかかる時間を短縮することができる。
学習部15は、電流入力部7より取得した電流データと診断結果保存部114に記憶された電動機5の診断結果とを取得し、診断結果と電流データとを紐づけして学習し学習済みモデルを生成する。すなわち、診断結果保存部114に記憶させた診断結果は、周波数解析前の電流データと紐づけされて記憶され、学習部15は電流入力部7より取得した電流データの時系列データから、診断結果を基に異常の兆候を示す時系列パターンを学習して学習済みモデルを生成する。
なお、学習部15が学習済みモデルを生成する際の学習は、電動機5の異常と判定される前の一定期間の電流データから、異常時に共通する時系列パターンであって、正常時の時系列パターンに含まれない電流データの時系列パターンを深層学習(Deep Learning)により推論する方法を用いる。また、公知の遺伝的プログラミング、機能論理プログラミングおよびサポートベクターマシンなどの機械学習を用いてもよい。
モデル記憶部16は、学習部15が生成した学習済みモデルを記憶する。なお、記憶する学習済みモデルは学習部15が生成した学習済みモデルに限らず、例えば外部から予め学習させたデータを読み込んで学習済みモデルとして記憶させてもよい。また、モデル記憶部16は、状態診断装置102に備わっている場合に限らず外付けのサーバーなどに設けてもよい。
推論部17は、電流入力部7より新たに取得した電流データをモデル記憶部16に記憶された学習済みモデルにより電動機5の異常予兆を推論し、推論結果を監視装置200へ出力する。すなわち、電流入力部7より電流データを取得し、モデル記憶部16に記憶された学習済みモデルを用いて電動機5の異常時に兆候として見られる時系列パターンであるか否かを推論し、異常の兆候が見られる場合には電動機5に異常があると判断して推論結果を監視装置200へ出力する。
なお、推論結果は監視装置200への出力に限らず、演算処理部8を介して表示部11、接触器駆動部12、出力部13および通信部14へ出力してもよい。このように電流データから電動機5の異常を予兆することにより、電動機5のメンテナンスを計画的に実行することができ、電動機5に接続された機械設備6の停止期間を調整し、停止期間を最短にすることができる。
以上より、本実施の形態にかかる電動機5の状態診断装置102は、学習部15、モデル記憶部16および推論部17をさらに備え、学習部15は解析結果を基に取得した電流データから学習済みモデルを生成し、推論部17は学習済みモデルを用いて電流データから電動機5の異常を推論する。この構成により、電流データから電動機5の異常を予測することができるため、電動機5の健全な運用ができるとともに、不要な設備の停止をすることなくメンテナンス計画を遂行することができる。
なお、本実施の形態では、実施の形態1の状態診断装置100に学習部15、モデル記憶部16、推論部17をさらに備えた状態診断装置102を説明したが、実施の形態2の状態診断装置101に学習部15、モデル記憶部16、推論部17をさらに備える構成としてもよい。
実施の形態4.
本実施の形態は図13から図15を用いて説明をする。図13は本実施の形態にかかる電動機の異常予兆推論装置のシステム全体構成図である。図14は本実施の形態にかかる電動機の異常予兆推論装置学習時の処理手順を示すフローチャートである。図15は本実施の形態にかかる電動機の異常予兆推論装置の活用時の処理手順を示すフローチャートである。
本実施の形態では電動機5の状態診断装置100に外付けされた電動機5の異常予兆推論装置300を示す。それ以外の構成は実施の形態1と同様であり、実施の形態1と同じ構成には同じ番号を付し、説明は省略する。
図13に示すように、状態診断装置100は、例えば、電流入力部7、演算処理部8、定格情報記憶部9、定格情報設定部10、表示部11、接触器駆動部12、出力部13、通信部14を備えている。状態診断装置100は、演算部112がスペクトル波形から検出した側帯波のピーク強度より、固有ピーク抽出部131はベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度を抽出し、抽出したピーク強度とピーク強度しきい値との比較をして電動機5の状態診断を行う。これにより、ベルトギア周波数に起因した側帯波のピーク強度を診断時に用いるパラメータとして電動機5の異常診断を行えるため、診断に必要なパラメータ数を減らし、診断にかかる時間を短縮することができる。
また、電動機5の異常予兆推論装置300は、データ取得部310、学習済みモデル生成部320、学習済みモデル記憶部330および電流データ推論部340を備えている。
データ取得部310は、状態診断装置100の電流入力部7より電流データを取得し、演算処理部8の診断結果保存部114より周波数解析前の電流データと紐づけされた電動機5の診断結果を取得する。
学習済みモデル生成部320は、データ取得部310より取得した電流データを診断結果より学習し学習済みモデルを生成する。具体的には、電流入力部7より取得した電流データの時系列データから、診断結果を基に異常の兆候を示す時系列パターンを学習して学習済みモデルを生成する。なお、学習する学習済みモデルのデータ数は特に問わないが、例えば学習するデータ数を予め学習済みモデル生成部320などに設定しておき、設定したデータ数学習が完了した場合に学習を終了するようにするとよい。
学習済みモデルを生成する際の学習は、電動機5の異常と判定される前の一定期間の電流データから、異常時に共通する時系列パターンであって、正常時の時系列パターンに含まれない電流データの時系列パターンを深層学習(Deep Learning)により推論する方法を用いる。なお、深層学習に限らず、遺伝的プログラミング、機能論理プログラミングおよびサポートベクターマシンなどの機械学習を用いてもよい。
学習済みモデル記憶部330は、学習済みモデル生成部320において生成された学習済みモデルを記憶する。なお、記憶する学習済みモデルは学習済みモデル生成部320が生成した学習済みモデルに限らず、例えば外部から学習済みデータを読み込んで学習済みモデルとして記憶させてもよい。また、学習済みモデル記憶部330は、異常予兆推論装置300に備わっている場合に限らず、例えば外部のサーバーなどに設けてもよい。
電流データ推論部340は、データ取得部310より新たに取得した電流データを学習済みモデルにより電動機5の異常予兆を推論し推論結果を監視装置200へ出力する。すなわち、データ取得部310は電流入力部7より電流データを取得し、学習済みモデル記憶部330に記憶された学習済みモデルを用いて取得した電流データが電動機5の異常時に兆候として見られる時系列パターンであるか否かを推論し、異常の兆候が見られる場合には電動機5に異常があると判断して推論結果を監視装置200へ出力する。
なお、推論結果は監視装置200への出力に限らず、演算処理部8を介して表示部11、接触器駆動部12、出力部13および通信部14へ出力してもよい。このように電流データから電動機5の異常を予兆することにより、電動機5のメンテナンスを計画的に実行することができ、電動機5に接続された機械設備6の停止期間を調整し、停止期間を最短にすることができる。
次に学習手順について図14を用いて説明をする。図14は学習フェーズを示すフローチャートである。
ステップS301では、データ取得部310は、電流入力部7より電流データを取得し、演算処理部8の診断結果保存部114より周波数解析前の電流データと紐づけされた診断結果を取得する。
ステップS302では、学習済みモデル生成部320は、データ取得部310から出力された電流データおよび診断結果より、電動機5の異常予兆を学習する。すなわち、電流入力部7より電動機5が異常と診断される前の一定期間の電流データから、異常と診断される際に共通する電流データの時系列パターンを診断結果から学習し、学習済みモデルを生成する。
ステップS303では、学習済みモデル記憶部330は、ステップS302において生成された学習済みモデルを記憶する。
次に活用手順について図15を用いて説明をする。図15は活用フェーズを示すフローチャートである。
ステップS401では、データ取得部310は、電流入力部7より電流データを取得する。
ステップS402では、ステップS401においてデータ取得部310が取得した電流データを学習済みモデル記憶部330に記憶された学習済みモデルに入力する。
ステップS403では、電流データ推論部340は学習済みモデルに入力した電流データの推論結果すなわちデータ取得部310から取得した電流データから電動機5に異常の予兆があるかを推論した結果を出力する。
ステップS404では、電流データ推論部340から出力された推論結果を監視装置200へ出力する。なお、推論結果は監視装置200への出力に限らず、演算処理部8を介して表示部11、接触器駆動部12、出力部13および通信部14へ出力してもよい。
以上より、本実施の形態にかかる電動機5の異常予兆推論装置300は、状態診断装置100より取得した電流データを診断結果より学習して学習済みモデルを生成し、新たに取得した電流データを学習済みモデルに入力して電動機5の異常予兆を推論する。このように、電動機5の状態診断装置100が電動機5に異常があると診断する前に電流データより異常予兆を推論し、監視装置200へ異常予兆の有無を出力することにより、電動機5のメンテナンスを計画的に遂行することができる。また、メンテナンス計画を前もって立てることにより電動機5に接続された機械設備6の不要な停止期間を短縮することができる。
なお、本実施の形態では、実施の形態1の状態診断装置100より取得した電流データおよび診断結果から学習済みモデルを生成し、新たに取得した電流データを学習済みモデルに入力して電動機5の異常予兆を推論する構成としたが、実施の形態2の状態診断装置101より取得した電流データおよび診断結果から学習済みモデルを生成し、新たに取得した電流データを学習済みモデルに入力して電動機5の異常予兆を推論する構成としてもよい。
1 主回路、2 配線用遮断器、3 電磁接触器、4 電流検出器、5 電動機、6 機械設備、7 電流入力部、8、80 演算処理部、9 定格情報記憶部、10 定格情報設定部、11 表示部、12 接触器駆動部、13 出力部、14 通信部、15 学習部、16 モデル記憶部、17 推論部、20 プロセッサ、30 メモリ、40 ディスプレイ、50 入力インターフェイス、60 ベルトギア部、70 負荷設備、100、101 状態診断装置、110 電流変動演算部、111 解析区間判定部、112、140 演算部、113 基準値記憶部、114 診断結果保存部、120 解析部、121 周波数解析部、122 ピーク検出演算部、123 回転周波数帯抽出部、124 周波数軸変換部、125 平均化処理部、130 診断部、131 固有ピーク抽出部、132、133 判断部、141 OA値算出部、200 監視装置、300 異常予兆推論装置、310 データ取得部、320 学習済みモデル生成部、330 学習済みモデル記憶部、340 電流データ推論部

Claims (9)

  1. 電流検出器が電動機より検出した電流データが入力される電流入力部と、
    前記電流入力部より入力された前記電流データの周波数解析を行い、解析結果を算出する解析部と、
    前記解析結果より前記電動機の電源周波数の側帯波のピーク強度を複数検出する演算部と、
    前記電動機の定格情報よりベルトギア部の固有周波数を算出し、前記演算部において検出された複数の前記ピーク強度から、前記電動機の前記電源周波数を基準に前記固有周波数の分だけ離れた位置に生じる前記側帯波の前記ピーク強度を抽出する固有ピーク抽出部と、
    正常に動作する前記電動機より算出したピーク強度しきい値と前記固有ピーク抽出部において抽出された前記ピーク強度との比較を行い前記電動機の診断を行う判断部と、
    を備える電動機の状態診断装置。
  2. 前記解析部は、
    前記電流データの前記周波数解析を行う周波数解析部と、
    前記周波数解析部の周波数解析結果であるスペクトル波形より、前記電動機の電源周波数の側帯波のピーク強度を複数検出するピーク検出演算部と、
    前記電動機の定格情報より回転周波数を算出し、前記ピーク検出演算部において検出された複数の前記ピーク強度から、前記電動機の前記電源周波数を基準に前記回転周波数の分だけ離れた位置に生じる前記側帯波の前記ピーク強度を抽出する回転周波数帯抽出部と、
    前記スペクトル波形の周波数軸を揃えるための補正値を演算し、前記スペクトル波形を各々補正する周波数軸変換部と、
    前記周波数軸変換部により補正された複数の前記スペクトル波形を平均化処理する平均化処理部と、
    を備え、前記解析結果を算出することを特徴とする請求項1に記載の電動機の状態診断装置。
  3. 前記解析部は、前記電流データが安定状態と判定された解析区間において前記周波数解析を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の電動機の状態診断装置。
  4. 前記解析部は、
    前記電流データが前記安定状態であるかを演算する電流変動演算部と、
    正常に動作する前記電動機より予め算出した区間判定しきい値と前記電流変動演算部による演算結果とを比較し判定する解析区間判定部と、
    により抽出された前記解析区間において前記電流データの前記周波数解析を行うことを特徴とする請求項3に記載の電動機の状態診断装置。
  5. 前記演算部は、前記解析部より算出された前記解析結果より振幅の平均値であるOA値を算出するOA値算出部を備えることを特徴とする請求項に記載の電動機の状態診断装置。
  6. 前記判断部は、正常に動作する前記電動機より算出したOAしきい値と前記OA値算出部より算出されたOA値との比較を行い、前記電動機の診断を行うことを特徴とする請求項5に記載の電動機の状態診断装置。
  7. 前記電流入力部より取得した前記電流データと前記電動機の診断結果とを取得し、前記診断結果と前記電流データとを紐づけして学習し学習済みモデルを生成する学習部と、
    前記電流入力部より新たに取得した前記電流データを前記学習済みモデルにより前記電動機の異常予兆を推論し推論結果を出力する推論部と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の電動機の状態診断装置。
  8. 請求項に記載の電動機の状態診断装置より、電流データと、周波数解析前の電流データと紐づけされた前記電動機の診断結果と、を取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部より取得した前記電流データを、前記診断結果を基に学習し学習済みモデルを生成する学習済みモデル生成部と、
    前記データ取得部より新たに取得した前記電流データを前記学習済みモデルにより前記電動機の異常予兆を推論し推論結果を出力する電流データ推論部と、
    を備える電動機の異常予兆推論装置。
  9. 電流検出器が電動機より検出した電流データが入力されるステップと、
    入力された前記電流データの周波数解析を行い、解析結果を算出するステップと、
    前記解析結果より前記電動機の電源周波数の側帯波のピーク強度を複数検出するステップと、
    前記電動機の定格情報よりベルトギア部の固有周波数を算出し、検出された複数の前記ピーク強度から、前記電動機の前記電源周波数を基準に前記固有周波数の分だけ離れた位置に生じる前記側帯波の前記ピーク強度を抽出するステップと、
    正常に動作する前記電動機より算出したピーク強度しきい値と前記ピーク強度との比較を行い前記電動機の診断を行うステップと、
    を備える電動機の状態診断方法。
JP2023507895A 2022-09-20 2022-09-20 電動機の状態診断装置、状態診断方法および異常予兆推論装置 Active JP7287591B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2022/034868 WO2024062511A1 (ja) 2022-09-20 2022-09-20 電動機の状態診断装置、状態診断方法および異常予兆推論装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP7287591B1 true JP7287591B1 (ja) 2023-06-06

Family

ID=86610976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023507895A Active JP7287591B1 (ja) 2022-09-20 2022-09-20 電動機の状態診断装置、状態診断方法および異常予兆推論装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7287591B1 (ja)
WO (1) WO2024062511A1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011257362A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Takada Corp 回転機械系の異常診断方法
JP2016090546A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 旭化成エンジニアリング株式会社 電流診断装置および電流診断方法
WO2018142569A1 (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 三菱電機株式会社 電動機の診断装置
JP2019159730A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 株式会社リコー 保守システム、保守サーバ、保守方法
WO2020144939A1 (ja) * 2019-01-11 2020-07-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 診断システム、診断方法、プログラム及び記録媒体
WO2021166168A1 (ja) * 2020-02-20 2021-08-26 三菱電機株式会社 電動機の診断装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011257362A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Takada Corp 回転機械系の異常診断方法
JP2016090546A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 旭化成エンジニアリング株式会社 電流診断装置および電流診断方法
WO2018142569A1 (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 三菱電機株式会社 電動機の診断装置
JP2019159730A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 株式会社リコー 保守システム、保守サーバ、保守方法
WO2020144939A1 (ja) * 2019-01-11 2020-07-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 診断システム、診断方法、プログラム及び記録媒体
WO2021166168A1 (ja) * 2020-02-20 2021-08-26 三菱電機株式会社 電動機の診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2024062511A1 (ja) 2024-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3474029B1 (en) Load abnormality detection device
JP6190841B2 (ja) 電動機の診断装置
JP7046064B2 (ja) 電動機の診断装置
Acosta et al. A current monitoring system for diagnosing electrical failures in induction motors
JP6896090B2 (ja) 異常診断装置、異常診断方法及び異常診断システム
JP6316510B1 (ja) 電動機の診断装置
JP7361881B2 (ja) 電動機の診断装置
KR102139164B1 (ko) 전동기의 진단 장치
WO2019102545A1 (ja) 設備の劣化診断装置
JP7287591B1 (ja) 電動機の状態診断装置、状態診断方法および異常予兆推論装置
JP6968323B1 (ja) 異常診断装置及び異常診断方法
JP2019184406A (ja) 診断支援装置、回転機システム及び診断支援方法
JP6824493B1 (ja) 電動機の診断装置
WO2023195093A1 (ja) 電動機の状態診断装置、状態診断方法および異常予兆推論装置
US20230417809A1 (en) Stretch detection system for power transmission mechanism
KR20030053385A (ko) 유도 전동기 상시 감시 시스템
KR20240065270A (ko) 전동기의 진단 장치 및 진단 방법
CN117054930A (zh) 一种高压变频控制系统的故障预判方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230206

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230508

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7287591

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151