JP7287424B2 - 情報処理装置、報知方法及びプログラム - Google Patents

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本発明は、情報処理装置、報知方法及びプログラムに関する。
従来、腕時計及び活動量計といった、ユーザが身体に装着して使用するウェアラブルタイプの情報処理装置(ウェアラブルデバイス)が普及している。近年では、ウェアラブルデバイスの高機能化や軽量化などに伴って、ウェアラブルデバイスの装着時間が増える傾向にある。特に、継続的にユーザの活動又はバイタルサイン(例えば脈拍や血圧)等を記録又は監視する用途でウェアラブルデバイスが用いられる場合(例えば、特許文献1)には、装着時間が長くなりやすい。
特開2002-56483号公報
ウェアラブルデバイスの装着時間が長くなると、皮膚への負担が無視できなくなってくるため、定期的に取り外したり装着部位を変えたりして皮膚の負担を回復させることが望ましい。しかしながら、数時間に亘って装着することの多いウェアラブルデバイスの装着時間を、ユーザが意識的かつ適切に管理することは容易でない。このため、従来のウェアラブルデバイスには、身体から取り外すことが望ましいタイミングをユーザが簡易に知得することができないという課題がある。
この発明の目的は、身体から取り外すことが望ましいタイミングをユーザが簡易に知得することができる情報処理装置、報知方法及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、
ユーザの身体に装着されて使用される情報処理装置であって、
処理部を備え、
前記処理部は、
予め定められた方法で、自装置が前記ユーザの身体に装着されているか否かを判定し、
前記判定の結果に基づいて、自装置が前記ユーザの身体に装着された状態にある装着時間を取得し、
前記取得した装着時間に基づいて、自装置を取り外すことが推奨される取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定し、
前記取り外し推奨条件が満たされていると判定した場合に、自装置を取り外すことを前記ユーザに促す報知を報知部に行わせる。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る報知方法は、
ユーザの身体に装着されて使用される情報処理装置のコンピュータにより実行される報知方法であって、
予め定められた方法で、自装置が前記ユーザの身体に装着されているか否かを判定し、
前記判定の結果に基づいて、前記情報処理装置が前記ユーザの身体に装着された状態にある装着時間を取得し、
前記取得した装着時間に基づいて、自装置を取り外すことが推奨される取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定し、
前記取り外し推奨条件が満たされていると判定した場合に、自装置を取り外すことを前記ユーザに促す報知を報知部に行わせる。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、
ユーザの身体に装着されて使用される情報処理装置のコンピュータに、
予め定められた方法で、自装置が前記ユーザの身体に装着されているか否かを判定する機能と、
前記判定の結果に基づいて、自装置が前記ユーザの身体に装着された状態にある装着時間を取得する機能と、
前記取得した装着時間に基づいて、自装置を取り外すことが推奨される取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定する機能と、
前記取り外し推奨条件が満たされていると判定した場合に、自装置を取り外すことを前記ユーザに促す報知を報知部に行わせる機能と、
を実現させる。
本発明によれば、身体から取り外すことが望ましいタイミングをユーザが簡易に知得することができる。
電子時計の外観を示す図である。 電子時計の側面図である。 電子時計の機能構成を示すブロック図である。 電子時計の装着状態の推移の例を示す図である。 電子時計の装着状態の推移の他の例を示す図である。 ユーザの左腕に電子時計が装着されている様子を示す図である。 ユーザの右腕に電子時計が装着されている様子を示す図である。 装着時間管理処理の制御手順を説明するフローチャートである。 装着開始検出処理の制御手順を説明するフローチャートである。 基準値調整処理の制御手順を説明するフローチャートである。 取り外し推奨条件判定処理の制御手順を説明するフローチャートである。 取り外し推奨処理の制御手順を説明するフローチャートである。 取り外し推奨条件判定処理の他の制御手順を説明するフローチャートである。
以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
<電子時計の構成>
図1は、電子時計1の外観を示す図である。
電子時計1(情報処理装置)は、ユーザの腕(手首)に装着されて使用される腕時計である。電子時計1は、表示部13、操作ボタン141a~141d及びりゅうず142などが設けられた本体部10と、本体部10に取り付けられたバンド19とを備え、バンド19を手首に巻き付けた状態で手首に装着される。すなわち、バンド19は、本体部10をユーザの身体の部位に固定するために当該部位に巻き付けられる。表示部13は、ドットマトリクス方式でデジタル表示を行う。電子時計1は、表示部13において、時刻や日付等の基本情報の他、各種の報知の内容、及びユーザの脈拍の計測結果などを表示する。このように、表示部13は、ユーザに対して報知を行う報知部としても機能する。
本体部10のベゼル(本体部10の筐体のうち表示部13を囲む部分)の一部には、ユーザの指紋を検出する指紋検出部172(指紋センサ)が設けられている。図1に示す例では、本体部10のベゼルのうち一方のバンド19が取り付けられる部分の幅が広くなっており、当該幅の広くなっている部分に指紋検出部172が設けられている。ユーザは、指紋検出部172に指を接触させることにより、指紋検出部172により指紋を検出させることができる。本実施形態の指紋検出部172は、ユーザの左手の指紋及び右手の指紋を区別して検出することが可能となっている。
指紋検出部172の指紋の検出方式は、特には限られないが、例えば、静電容量方式、光学方式、又は感圧方式等を用いることができる。このうち静電容量方式を用いる場合には、本体部10のうち指紋読取領域の内側に多数の電極が設けられる。指紋読取領域に指が接触すると、各電極に蓄積される電荷量の大きさが、指紋の凹凸に応じた分布となるため、この分布に基づいて、指紋を読み取ることができる。
なお、指紋検出部172を設ける位置は、本体部10のベゼルに限られない。
例えば、表示部13の表示画面と重なる位置に指紋検出部172を設けてもよい。この場合には、例えば、表示部13に重ねられたカバー部材に接触した指の指紋を光学的に読み取って指紋を検出する、光学方式を用いることができる。
また、操作ボタン141a~141dの少なくとも1つに指紋検出部172を設けてもよい。これによれば、操作ボタン141a~141dのいずれかを指で接触する操作により指紋を読み取らせることができる。
また、指紋検出部172は、ユーザの指の接触に応じて指紋を検出するものに限られず、電子時計1に対して指を接近させた状態で(すなわち、非接触の状態で)指紋を検出するものであってもよい。
図2は、電子時計1の側面図である。
電子時計1は、本体部10の内部のうち、装着時にユーザの皮膚に接する裏蓋10aの近傍に、装着検出部173、水分検出部174及び圧力検出部175を備える。
装着検出部173は、電子時計1がユーザの身体に装着されていることを検出する。本実施形態の装着検出部173は、本体部10の裏蓋10aから外部に向かってある光(本実施形態では、赤外線)を射出する発光素子と、対象からの反射光を受光するための受光素子とを備える。電子時計1がユーザに装着されているときには、発光素子から射出された光がユーザの手首の皮膚により反射する。受光素子は、このユーザの皮膚により反射した光を受光可能な位置に設けられている。装着検出部173は、受光素子が受光する反射光の光量が基準光量以上である場合に、電子時計1がユーザに装着されていると判定して、装着状態であることを示す信号を出力する。また、装着検出部173は、受光素子が受光する反射光の光量が基準光量未満である場合に、電子時計1がユーザに装着されていないと判定して、非装着状態であることを示す信号を出力する。なお、外光が受光量に与える影響を考慮するために、発光素子から光を照射する前の受光量を測定し、測定した受光量を基準光量に加算してもよい。
装着検出部173は、ユーザの脈波を検出する脈波検出部としても機能する。発光素子から射出されてユーザの皮膚に照射された赤外光の一部は、血管内の血液により吸収される。このため、皮膚からの反射光の受光素子による受光量は、心臓の脈動に伴う血流量の変化に応じて経時変化する。装着検出部173は、この受光量の変化に基づいて脈波を検出し、検出した脈波に応じた波形を出力する。当該波形に基づいて、CPU11により脈拍数が計測される。
なお、装着検出部173の構成は上記に限られない。例えば、装着検出部173は、本体部10の裏蓋10aに設けられた電極を有し、電子時計1が装着されて皮膚が当該電極に接触しているときに流れる微小電流に基づいて装着を検出するものであってもよい。また、装着検出部173は、装着時に押下されるように設けられた物理ボタンの押下状況に基づいて装着を検出するものであってもよい。
水分検出部174は、電子時計1のうちユーザの身体に装着された状態においてユーザの身体と接触する部分(すなわち、裏蓋10aの表面)における水分量を検出する。水分検出の方式は、特には限られないが、例えば電極間に吸湿層を設け、当該吸湿層における水分の吸着及び離脱に応じた静電容量の変化に基づいて水分量を検出する方式を用いてもよい。
圧力検出部175は、電子時計1がユーザの身体に装着された状態においてユーザの身体から受ける圧力を検出する。圧力検出の方式は、特には限られないが、例えば、変形に応じて電気抵抗が変化する半導体ひずみゲージを設け、押圧に応じた半導体ひずみゲージの電気抵抗の変化に基づいて圧力を検出する方式を用いてもよい。
図3は、電子時計1の機能構成を示すブロック図である。
電子時計1は、CPU11(Central Processing Unit)と、メモリ12(記憶部)と、表示部13と、操作受付部14と、発振回路151と、分周回路152と、計時回路153と、カウンタ回路16と、モーションセンサ171(運動状態検出部)と、指紋検出部172と、装着検出部173と、水分検出部174と、圧力検出部175と、無線通信部18などを備える。
CPU11は、メモリ12に記憶されているプログラム121を読み出して実行し、各種演算処理を行うことで、電子時計1の各部の動作を制御するプロセッサである。本実施形態では、CPU11が「処理部」に相当する。なお、処理部は、複数のプロセッサ(例えば複数のCPU)を有していてもよく、CPU11が実行する複数の処理を、当該複数のプロセッサが実行してもよい。この場合には、複数のプロセッサが「処理部」に相当する。この場合において、複数のプロセッサが共通の処理に関与してもよいし、あるいは、複数のプロセッサが独立に異なる処理を並列に実行してもよい。
メモリ12は、コンピュータとしてのCPU11により読み取り可能な非一時的な記録媒体である。メモリ12は、例えば、RAM(Random Access Memory)と不揮発性メモリとを含む。RAMは、CPU11の演算処理に用いられ、また、一時データを記憶する。不揮発性メモリは、例えば、フラッシュメモリであり、プログラム121の他、各種データを記憶する。メモリ12に記憶されるデータとしては、判定基準データ122、装着履歴データ123、指紋データ124及びバンドデータ125などがある。
判定基準データ122は、後述する取り外し推奨条件の判定に用いる第1基準値、第2基準値及び休息基準値のデータなどを含む。
装着履歴データ123は、右腕及び左腕の各々について、電子時計1が装着された状態にある装着時間の長さ、及び装着されていなかった休息時間の長さを特定可能なデータを含む。装着履歴データ123の具体的な内容は、特には限られないが、例えば、装着開始時刻及び装着終了時刻(装着していた電子時計1を取り外した時刻)のデータを含んでいてもよいし、連続する装着時間の長さのデータを含んでいてもよい。また、必ずしも過去の全ての装着状態の履歴が記憶されていなくてもよく、例えば最新の所定回数の装着及び取り外しに係る情報のみが保持され、それより前の記録が削除されるようになっていてもよい。
指紋データ124は、ユーザにより予め登録された当該ユーザの指紋に係るデータであり、指紋検出部172による指紋の検出(照合)の際に参照される。指紋データ124は、指紋検出部172にユーザの指を接触させた状態において、指紋検出部172の電極に蓄積される電荷量の分布のパターンに基づいて生成され、記憶される。ユーザの右手の指紋及び左手の指紋のパターンをそれぞれ指紋データ124に記憶させておくことで、右手の指紋及び左手の指紋を区別して検出することが可能となる。なお、右手及び左手の各々について、2本以上の指の指紋のパターンをそれぞれ指紋データ124に記憶させてもよい。これにより、指紋のパターンを登録した任意の指の指紋を検出することができる。
バンドデータ125は、複数の種別のバンド19の材質に係る情報を含む。本実施形態の電子時計1には、互いに材質が異なる複数のバンド19のうち任意の1つを取り付けることが可能である。バンドデータ125は、この複数のバンド19の各々の材質(特に、透水性)を特定可能な情報を含む。CPU11は、バンド19が付け替えられたときなどに、バンドデータ125を参照することで、取り付けられたバンド19の材質の情報を取得することができる。
表示部13は、表示画面を備え、CPU11による制御下で表示画面にデジタル表示を行う。ここでは、表示画面は、ドットマトリクス形式で表示を行うことのできるものであって、例えば、液晶表示画面である。
操作受付部14は、図1に示す4つの操作ボタン141a~141d、及びりゅうず142などを備える。操作受付部14は、操作ボタン141a~141d、及びりゅうず142に対するユーザの操作(例えば、操作ボタン141a~141dを押下する操作、及びりゅうず142を回転させる操作等)を受け付けて入力信号としてCPU11に出力する。CPU11は、この入力信号に応じて、入力操作がなされた操作ボタン141a~141d、及びりゅうず142に割り当てられた機能に対応する処理を実行する。操作ボタン141a~141d、及びりゅうず142に割り当てられる機能は、電子時計1の動作モードや装着時の向きに応じて切り替えられてもよい。また、操作受付部14は、表示部13の表示画面に重ねられて設けられたタッチパネルを有していてもよい。
発振回路151は、所定の発振周波数のクロック信号を発生して分周回路152に出力する。分周回路152は、発振回路151から入力されたクロック信号を分周して、電子時計1の各部の動作に必要な周波数に変換して出力する。分周回路152で分周された信号の出力先には、計時回路153が含まれる。
計時回路153は、分周回路152から入力された所定の周波数の信号を計数して現在日時を計数、保持する。計時回路153が保持する日時のフォーマットは、年月日時分秒で表されるものに限られず、CPU11などの処理にとって適切な適宜なフォーマットであってよい。
カウンタ回路16は、CPU11により指定されたカウント開始タイミングからのクロック信号を計数して保持する。
モーションセンサ171は、3軸加速度センサ、3軸ジャイロセンサ、3軸地磁気センサを備える。3軸加速度センサは、ユーザの運動に応じて電子時計1に加わる各軸方向の加速度を所定のサンプリング周波数で検出し、検出結果として加速度データをCPU11に出力する。3軸ジャイロセンサは、ユーザの運動に応じて電子時計1に加わる各軸回りの角速度を所定のサンプリング周波数で検出し、検出結果として角速度データをCPU11に出力する。3軸地磁気センサは、電子時計1を通る地磁気の向きを所定のサンプリング周波数で検出し、検出結果として地磁気データをCPU11に出力する。3軸加速度センサ、3軸ジャイロセンサ及び3軸地磁気センサから出力されるデータは、互いに直交する3軸についての各信号成分を含む。モーションセンサ171は、電子時計1の鉛直方向からの傾斜を検出する傾斜センサを備えていてもよい。
指紋検出部172は、上述した方法でユーザの左手及び右手の指紋を区別して検出し、指紋を検出した指を特定するデータ(左手の指、及び右手の指のいずれであるかを示すデータを含む)をCPU11に出力する。
装着検出部173は、CPU11からの制御信号に応じて、上述した方法で、電子時計1が装着されているか否かに係る検出結果のデータをCPU11に出力する。
水分検出部174は、CPU11からの制御信号に応じて、水分の検出結果のデータをCPU11に出力する。
圧力検出部175は、CPU11からの制御信号に応じて、圧力の検出結果のデータをCPU11に出力する。
無線通信部18は、スマートフォン等の外部機器との間で無線通信、すなわち電波を用いたデータの送受信を行う。例えば、無線通信部18は、ペアリング対象のスマートフォンがある場合に、当該スマートフォンとの間でブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を行う。また、無線通信部18は、本体部10に取り付けられているバンド19に埋め込まれているチップの情報を近距離無線通信により読み取ってCPU11に出力する。また、無線通信部18は、無線LANのアクセスポイント等を介して外部装置との間でデータ通信を行う。
電子時計1が有する機能構成は、図3に示したものに限られず、例えば脈拍以外のバイタルサイン(血圧、体温等)を検出するための構成要素等を有していてもよい。
<電子時計の動作>
次に、電子時計1の動作について、装着時間の管理に関する動作を中心に説明する。
電子時計1は、所望のタイミングで時刻等の情報を確認できるように、また、脈拍等のバイタルサインを継続的に記録するために、装着時間(装着された状態にある時間)が長くなりやすい。電子時計1の装着時間が長くなると、皮膚への負担が無視できなくなってくるため、定期的に取り外したり装着する腕を左右で入れ替えたりして皮膚の負担を回復させることが望ましい。しかしながら、数時間に亘って装着することの多い電子時計1の装着時間を、ユーザが意識的かつ適切に管理することは容易でない。
そこで、本実施形態の電子時計1では、ユーザの身体への装着時間が自動的に取得されて、取り外しが推奨されるタイミングにおいて、ユーザに対して取り外しを推奨する報知がなされるようになっている。詳しくは、電子時計1のCPU11は、予め定められた方法で、自装置がユーザの身体に装着されているか否かを判定し、当該判定の結果に基づいて装着時間を取得する。本実施形態では、CPU11は、装着検出部173による検出結果に基づいて、自装置がユーザの身体に装着されているか否かを判定する。CPU11は、取得した装着時間に基づいて、自装置を取り外すことが推奨される取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定する。CPU11は、この取り外し推奨条件が満たされていると判定した場合に、自装置を取り外すことをユーザに促す報知を、報知部としての表示部13に行わせる。以下、取り外し推奨条件の判定方法について、2通りの方法を例示して説明する。
(第1の取り外し推奨条件の判定方法)
第1の取り外し推奨条件の判定方法は、電子時計1の装着時間の長さに基づいて判定する方法である。
図4は、電子時計1の装着状態の推移の例を示す図である。
図4は、装着検出部173の受光素子による検出光量の時間変化を示したものである。時点t0から時点t1までの、検出光量が基準光量未満の値で推移している期間は、電子時計1が非装着となっている(取り外されている)期間である。また、時点t1から時点t2までの、検出光量が基準光量以上の値で推移している期間は、電子時計1が装着されている期間である。CPU11は、装着検出部173から定期的に取得した検出結果に基づいて、その時点において電子時計1が装着されているか否かを都度特定し、特定した結果を装着履歴データ123に記憶させる。よって、CPU11は、装着履歴データ123を参照することで、図4に示すような装着状態の履歴(推移)を取得することができる。装着状態の履歴には、非装着時間の長さ(図4における時点t0から時点t1までの期間T1の長さ)、及び装着時間の長さ(図4における時点t1から時点t2までの期間T2の長さ)が含まれる。非装着時間は、皮膚を休息させることができる期間であり、以下では「休息時間」とも記す。
ここで、時点t2において取り外し推奨条件を満たしているか否かの判定(以下、取り外し推奨判定と記す)が行われるものとする。取り外し推奨判定では、ユーザに装着されていなかった自装置がユーザに装着された時点である装着開始時点(時点t1)から判定時点(時点t2)まで連続する装着時間の長さ(期間T2の長さ)が第1基準値以上である場合に、取り外し推奨条件が満たされていると判定される。言い換えると、装着開始時点から判定時点まで、第1基準値以上連続して電子時計1が装着されている場合に、取り外し推奨条件が満たされていると判定される。第1基準値は、判定基準データ122に記憶されている。第1基準値は、出荷時にはあるデフォルト値(例えば、3時間等)に設定されており、後述するように種々の要因に応じて調整される。
取り外し推奨条件が満たされていると判定されると、表示部13において、電子時計1を取り外すことを促す、取り外し推奨表示が行われる。電子時計1の取り外すことには、電子時計1を装着する部位を変更すること(例えば、電子時計1を装着する腕を入れ替えること)が含まれる。取り外し推奨表示は、文字によるメッセージであってもよいし、所定の取り外し推奨マークを点灯させるものであってもよい。また、表示部13による表示に加えて、又は表示部13による表示に代えて、ビープ音等の報知音による報知、及び警告灯の点灯といった光による報知が行われてもよい。これらの場合には、報知音を出力する報知音出力部、及び光を出力する発光部が、報知部に相当する。
ただし、ユーザが運動をしていたり、睡眠中であったりする場合には、直ちに電子時計1を取り外すことが困難であり、また取り外し推奨表示にも気付きにくい。このため、モーションセンサ171による検出結果に基づいて、ユーザがある活動(上記の運動や、睡眠等)を行っていると判定された場合には、当該ある活動の終了後に取り外し推奨表示を行ってもよい。
図5は、電子時計1の装着状態の推移の他の例を示す図である。
図5では、図4の時点t2において電子時計1が取り外され、時点t2から期間T3が経過した時点t3において再装着され、その後、期間T4が経過して時点t4となっている。ここで、期間T3及び期間T4は、期間T2に対してごく短く、例えば数分程度であるものとする。このような状況の時点t4において取り外し推奨判定を行う場合、今回の装着開始時点(時点t3)から判定時点(時点t4)まで連続する装着時間の長さ(期間T4の長さ)が第1基準値未満であることに基づいて、取り外し推奨条件を満たさないと判定するのは好ましくない場合がある。これは、前回の装着時間の長さ(期間T2の長さ)が長く、かつ、その後の休息時間の長さ(期間T3の長さ)が短いと、皮膚の負担が十分に回復しないためである。
そこで、取り外し推奨判定では、判定時点まで連続する装着時間が第1基準値未満であっても、前回の連続する装着時間の長さが第1基準値以上であり、これらの2つの装着時間の間の休息時間が短い(休息基準値未満である)場合には、取り外し推奨条件が満たされていると判定される。詳しくは、今回の装着開始時点(時点t3)から判定時点(時点t4)まで連続する装着時間の長さ(期間T4の長さ)が第1基準値未満である場合において、前回の装着開始時点(時点t1)から前回に自装置が取り外された時点である前回の取り外し時点(時点t2)まで連続する装着時間の長さ(期間T2の長さ)が第1基準値以上であり、かつ、前回の取り外し時点(時点t2)から、電子時計1が再装着された今回の装着開始時点(時点t3)までの、電子時計1が取り外されていた休息時間の長さ(期間T3の長さ)が休息基準値未満である場合には、取り外し推奨条件が満たされていると判定される。この場合にも、表示部13において取り外し推奨表示が行われる。上記の休息基準値は、判定基準データ122に記憶されている。休息基準値は、第1基準値の長さで電子時計1を連続して装着した後に休息基準値の長さの休息を行うことで、かぶれなどの異常が生じないように皮膚の負担を回復できる長さに設定される。休息基準値は、例えば1時間程度であってもよい。
(第2の取り外し推奨条件の判定方法)
第2の取り外し推奨条件の判定方法は、判定時点までの装着判定対象期間のうち電子時計1の装着時間が占める割合に基づいて判定する方法である。この方法では、設定により定まるある時点から判定時点までの装着判定対象期間のうち、装着時間が占める割合が第2基準値以上である場合に、取り外し推奨条件が満たされていると判定される。
例えば、図5において、時点t1から時点t4までを装着判定対象期間Taとした場合、装着判定対象期間Taのうち電子時計1が装着されていた期間は期間T2及び期間T4である。よって、((期間T2の長さ)+(期間T4の長さ))/(装着判定対象期間Taの長さ)の値が第2基準値以上である場合に、取り外し推奨条件が満たされていると判定される。第2基準値は、判定基準データ122に記憶されている。第2基準値は、出荷時にはあるデフォルト値(例えば、0.8等)に設定されており、後述するように種々の要因に応じて調整される。
装着判定対象期間Taの長さは、ある値(例えば、3時間等)に予め設定されて判定基準データ122に記憶されていてもよいし、電子時計1の装着状態の履歴に応じて都度長さを可変に設定されてもよい。電子時計1の装着状態の履歴に応じて装着判定対象期間Taの長さを定める場合、例えば、図5に示すように、判定時点(時点t4)までの2回の装着期間(期間T2、T4)のうち、最初の装着期間の開始時点(時点t1)から、判定時点(時点t4)までの期間の長さとしてもよい。
(第1基準値及び第2基準値の調整方法)
次に、取り外し推奨条件の判定に用いられる上記の第1基準値及び第2基準値(以下では、第1基準値及び第2基準値のうち任意の一方を指す場合には、単に「基準値」と記す)の調整方法について説明する。以下の各方法によって調整された基準値は、判定基準データ122に記憶され、以降の取り外し推奨判定では、最新の基準値が用いられる。また、以下に示す複数の調整方法の全てを適用しなくてもよく、複数の調整方法のうち一部を用いて基準値を調整してもよい。
電子時計1の装着に応じた皮膚への負担は、ユーザが運動などの活動を行っている場合に大きくなりやすく、また活動の強度が高いほど大きくなりやすい。これは、活動の強度が高いほど、電子時計1と手首とが擦れる頻度及び強度が高くなること、及び、活動の強度が高いほど発汗しやすく皮膚が蒸れやすくなることなどに起因する。このため、電子時計1では、モーションセンサ171による検出結果に基づいて、ユーザが行っている活動の強度が特定され、特定された活動の強度が高いほど基準値が小さくなるように基準値が調整される。これにより、ユーザが行っている活動の強度が高いほど、取り外し推奨条件が満たされやすくなり、より高頻度に取り外しが推奨されるようになる。よって、ユーザは、活動の強度に応じた適切な取り外しタイミングを簡易に知得することができる。
また、電子時計1の装着に応じた皮膚への負担は、電子時計1と装着部位との間にある汗等の水分が多いほど大きくなりやすい。このため、電子時計1では、水分検出部174による検出結果に基づいて、検出された水分が多いほど基準値が小さくなるように基準値が調整される。これにより、電子時計1と装着部位との間に生じる水分が多いほど、取り外し推奨条件が満たされやすくなり、より高頻度に取り外しが推奨されるようになる。よって、ユーザは、水分量に応じた適切な取り外しタイミングを簡易に知得することができる。また、所定量以上の水分が検出された場合には、皮膚の負担を低減するために電子時計1のメンテナンス(洗浄や乾燥)を促す報知を行ってもよい。
また、水分以外に、温度又は湿度といった環境因子を検出する検出部を電子時計1に設け、この環境因子のパラメータに応じて基準値を調整してもよい。例えば、温度が高いほど基準値が小さくなるように基準値を調整してもよい。また、湿度が高いほど、基準値が小さくなるように基準値を調整してもよい。
また、電子時計1の装着に応じた皮膚への負担は、バンド19を締める強さ(きつさ)が大きいほど大きくなりやすい。バンド19を締める強さは、圧力検出部175により検出される圧力の大きさに反映される。このため、電子時計1では、圧力検出部175による検出結果に基づいて、検出された圧力が大きいほど基準値が小さくなるように基準値が調整される。これにより、バンド19を締める強さが大きいほど、取り外し推奨条件が満たされやすくなり、より高頻度に取り外しが推奨されるようになる。よって、ユーザは、バンド19を締める強さに応じた適切な取り外しタイミングを簡易に知得することができる。
また、バンド19の透水性が低いほど、電子時計1と装着部位との間に汗等の水分が溜まりやすく、皮膚の負担が大きくなりやすい。例えば、バンド19の材質がシリコン又はプラスチック等である場合には水分を通しにくいため蒸れやすい。他方で、バンド19の材質がナイロン等である場合には水分を通しやすいため蒸れにくい。このため、電子時計1では、バンド19の交換時等において、取り付けられたバンド19の材質に係る情報がバンドデータ125から取得され、取得された情報に基づいて、バンド19の材質の透水性が低いほど基準値が小さくなるように基準値が調整される。例えば、バンドデータ125に、バンド19の材質に応じた基準値の調整係数を記憶させておき、取り付けられているバンド19に対応付する調整係数を、その時点における基準値に乗じることで基準値を調整してもよい。これにより、バンド19の透水性が低いほど、取り外し推奨条件が満たされやすくなり、より高頻度に取り外しが推奨されるようになる。よって、ユーザは、バンド19の材質に応じた適切な取り外しタイミングを簡易に知得することができる。
取り付けられたバンド19の種別を特定する方法は、特には限られないが、例えば、近距離無線通信(NFC)により読み取り可能なチップであってバンド19の種別に係る情報が記録されたチップをバンド19に埋め込んでおき、無線通信部18を介して当該チップから情報を取得することでバンド19の種別を特定してもよい。あるいは、本体部10のバンド19の取り付け位置に、互いに種別が異なる複数のバンド19に対応する複数のスイッチを設け、複数のバンド19のうちの1つが取り付けられたときに、当該バンド19の種別に対応する1つのスイッチがON状態となるようにスイッチの位置と各バンド19の形状を定めてもよい。また、使用中のバンド19を選択して入力するユーザ操作に基づいてバンド19の種別を特定してもよい。
また、取り外し推奨条件が満たされていると判定され、取り外し推奨表示に応じて電子時計1が取り外された場合に、ユーザの皮膚の状態が正常な状態と異なる場合には、基準値が適切でない(大きすぎる)と推定される。このため、電子時計1では、取り外し推奨表示を行う場合に、併せて(取り外し推奨表示とともに、又は取り外し推奨表示の後に)、ユーザの身体における電子時計1の装着部位(本実施形態では、手首)の状態を申告する操作入力が受け付けられる。例えば、表示部13において、「かゆみ、かぶれ等の異常がありますか」といった質問と、当該質問に対するYes/Noの回答ボタンとを含むダイアログ画面が表示される。このダイアログ画面において、操作ボタン141a~141dやタッチパネルに対する操作により、Yes/Noの回答ボタンが選択されることで、装着部位の状態が申告される。そして、申告された装着部位の状態が正常な状態と相違する場合に、基準値を低減させる方向で基準値が調整される。これにより、装着終了時(電子時計1を取り外した時)の実際の皮膚の状態に応じたフィードバックを基準値に対してかけることができるため、ユーザの皮膚の弱さなどの個人差に合わせて基準値をカスタマイズしていくことができる。この結果、ユーザは、自身の皮膚の性質に応じたより適切な取り外しタイミングを簡易に知得することができる。
(装着腕ごとの装着時間管理)
右腕及び左腕の間で、電子時計1を装着する腕(装着腕と記す)を入れ替えることで、装着腕とは反対側の腕における皮膚の負担を回復させることができる。本実施形態の電子時計1では、このように装着腕を入れ替える場合においても適切に装着時間を管理できるように、装着腕ごとに独立に装着時間が取得され、取り外し推奨条件が判定される。このような動作を可能とするために、装着履歴データ123には、左腕の装着状態の履歴に係る情報と、右腕の装着状態の履歴に係る情報と、が別個に記憶されている。電子時計1が左腕に装着されているときの取り外し推奨判定では、装着履歴データ123に含まれる左腕の情報が参照され、電子時計1が右腕に装着されているときの取り外し推奨判定では、装着履歴データ123に含まれる右腕の情報が参照される。詳しくは、電子時計1のCPU11は、装着検出部173による検出結果に基づいて、自装置がユーザの左腕に装着された状態にある第1の装着時間と、自装置がユーザの右腕に装着された状態にある第2の装着時間と、を互いに別個に取得する。また、CPU11は、取得した第1の装着時間に基づいて、左腕への装着について取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定し、取得した第2の装着時間に基づいて、右側の装着部位への装着について取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定する。
図6は、ユーザの左腕に電子時計1が装着されている様子を示す図である。
図7は、ユーザの右腕に電子時計1が装着されている様子を示す図である。
電子時計1が左右いずれの腕に装着されているかは、指紋検出部172による指紋の検出結果から判定される。図6のように左腕に電子時計1が装着されている場合に検出される指紋は、右手の指紋となるため、指紋検出部172により右手の指紋が検出された場合には、左腕に電子時計1が装着されていると判定される。また、図7のように右腕に電子時計1が装着されている場合に検出される指紋は、左手の指紋となるため、指紋検出部172により左手の指紋が検出された場合には、右腕に電子時計1が装着されていると判定される。
指紋検出部172による指紋の検出結果は、装着腕の判定以外に用いられてもよい。一例を挙げると、検出された指紋の向きに基づいて、電子時計1が装着されている向きを判定し、当該判定結果に応じて電子時計1の動作設定を切り替えてもよい。
例えば、図6に示すように、りゅうず142が左手の甲側に位置する向きで左腕に電子時計1が装着されているときに、表示部13の表示の天地が適切に表示されるものとする。この動作状態のまま、りゅうず142が右手の甲側に位置する向きで右腕に電子時計1を装着すると、表示部13の表示の天地が逆になってしまう。そこで、指紋検出部172により検出された左手の指紋の向きにより、右手に装着されている電子時計1の向きを特定し、図7に示すように表示部13の表示の天地が適切となるように表示を180度回転させる。このような動作設定の切り替えを行うことにより、電子時計1をどの向きに装着しても、表示部13において適切な表示を行うことができる。
また、表示部13の表示の向きに合わせて、操作ボタン141a~141d及びりゅうず142に割り当てられている機能を変更してもよい。例えば、図6に示す向きで左手に電子時計1が装着されている場合と、図7に示す向きで右手に電子時計1が装着されている場合とで、操作ボタン141a~141d及びりゅうず142への機能の割り当てを左右対称となるように切り替えることで、割り当てられている機能を直感的に把握しやすくすることができる。具体的には、図6の状態において操作ボタン141a~141dに割り当てられている機能が、順に機能F1~F4である場合に、図7の状態において、機能F1を操作ボタン141bに割り当て、機能F2を操作ボタン141aに割り当て、機能F3を操作ボタン141dに割り当て、機能F4を操作ボタン141cに割り当てる。また、図6の状態と、図7の状態とで、りゅうず142の回転方向に応じた機能を逆にしてもよい。具体的には、図6においてりゅうず142の時計回りの回転に割り当てられている機能と、図7においてりゅうず142の反時計回りの回転に割り当てられている機能とを同一とする。また、図6においてりゅうず142の反時計回りの回転に割り当てられている機能と、図7においてりゅうず142の時計回りの回転に割り当てられている機能とを同一とする。これにより、図6及び図7で、装着腕とは反対側の手による左右対称の操作により同一の機能を呼び出すことができるため、直感的な操作が可能となる。
また、指紋の検出による装着腕の判定結果に応じて、モーションセンサ171の検出結果を左右反転させてもよい。これにより、左右いずれの腕に電子時計1を装着しても、同一の状態判別アルゴリズムによりユーザの運動状態を高精度に判別することができる。ここで、状態判別アルゴリズムは、モーションセンサ171の検出結果に基づいて、ユーザの運動状態(歩行、走行、停止、及び自転車で移動中等)を判別するアルゴリズムである。この状態判別アルゴリズムが、例えば電子時計1が左手に装着されることを前提として生成されていても、装着腕の判定結果に応じてモーションセンサ171の検出結果を左右反転させることで、電子時計1が右手に装着されている場合においても適切に運動状態を判別することが可能となる。
(装着時間管理処理の制御手順)
次に、上述した取り外し推奨判定、基準値の調整、及び取り外し推奨表示等を実行するための装着時間管理処理の制御手順について説明する。
図8は、装着時間管理処理の制御手順を説明するフローチャートである。
装着時間管理処理が開始されると、CPU11は、電子時計1の装着を検出するための装着開始検出処理を実行する(ステップS101)。
図9は、装着開始検出処理の制御手順を説明するフローチャートである。
装着開始検出処理が呼び出されると、CPU11は、装着検出部173による検出結果を取得し(ステップS201)、電子時計1が装着状態であるか否かを判定する(ステップS202)。電子時計1が装着状態ではないと判定された場合には(ステップS202で“NO”)、CPU11は、処理をステップS201に戻す。
電子時計1が装着状態であると判定された場合には(ステップS202で“YES”)、CPU11は、ユーザに対して指紋照合を促す報知を実行させる(ステップS203)。ここでは、CPU11は、本体部10の指紋検出領域に指を接触させることを促す表示を、表示部13に行わせる。
CPU11は、指紋検出部172により指紋が検出されたか否かを判定し(ステップS204)、指紋が検出されていないと判定された場合には(ステップS204で“NO”)、再度ステップS203の処理を実行する。
指紋が検出されたと判定された場合には(ステップS204で“YES”)、CPU11は、検出された指紋が左手の指紋であるか否かを判定する(ステップS205)。CPU11は、検出された指紋が左手の指紋であると判定された場合には(ステップS205で“YES”)、電子時計1が右腕に装着されていると判定し(ステップS206)、検出された指紋が右手の指紋であると判定された場合には(ステップS205で“NO”)、電子時計1が左腕に装着されていると判定する(ステップS207)。
CPU11は、装着履歴データ123に、装着腕について前回の装着終了の記録があるか否かを判定する(ステップS208)。装着腕について前回の装着終了の記録があると判定された場合には(ステップS208で“YES”)、CPU11は、前回の装着終了時刻(タイミング)からの休息時間(電子時計1が取り外された状態の継続時間)を特定し、当該特定した休息時間を、装着腕に対応付けて装着履歴データ123に記録する(ステップS209)。ここでは、CPU11は、前回の装着終了時刻から、今回の装着開始時刻までの期間の長さを算出して装着履歴データ123に記録する。例えば、図5に示す装着履歴のうち時点t3においてステップS209が実行されている場合には、前回装着終了した時点t2から、今回装着が開始される時点t3までの期間T3の長さを算出して装着履歴データ123に記録する。
ステップS209が終了した場合、又は、ステップS208において装着腕について前回の装着終了の記録がないと判定された場合には(ステップS208で“NO”)、CPU11は、装着腕についての装着時間の計測を開始する(ステップS210)。例えば、CPU11は、カウンタ回路16の動作を開始させて、装着開始からの経過時間を計数させる。
ステップS210が終了すると、CPU11は、装着開始検出処理を終了させ、処理を装着時間管理処理に戻す。
図8に戻り、装着開始検出処理(ステップS101)が終了すると、CPU11は、基準値を調整するタイミングであるか否かを判定する(ステップS102)。基準値の調整タイミングは、適宜定めることができる。例えば、ステップS101の装着開始検出処理で装着が検出されてから所定時間が経過するごとに基準値を調整することとしてもよい。なお、基準値を調整するタイミングはこれに限られず、例えば、モーションセンサ171による検出結果に基づいてユーザの活動強度の上昇を検出したときであってもよい。また、水分検出部174又は圧力検出部175による検出結果が所定量以上変動したことを検出したときであってもよい。また、バンド19の付け替えを検出したときであってもよい。基準値の調整タイミングであると判定された場合には(ステップS102で“YES”)、CPU11は、基準値調整処理を実行する(ステップS103)。
図10は、基準値調整処理の制御手順を説明するフローチャートである。
基準値調整処理が呼び出されると、CPU11は、モーションセンサ171による検出結果を取得し、当該取得した検出結果に基づいて、ユーザの活動の強度を特定する(ステップS301)。CPU11は、特定した活動の強度が高いほど基準値が小さくなるように基準値を調整し、調整後の基準値を判定基準データ122に記憶させる(ステップS302)。
CPU11は、水分検出部174による検出結果を取得する(ステップS303)。CPU11は、取得した検出結果に基づいて、検出された水分が多いほど基準値が小さくなるように基準値を調整し、調整後の基準値を判定基準データ122に記憶させる(ステップS304)。
CPU11は、圧力検出部175による検出結果を取得する(ステップS305)。CPU11は、取得した検出結果に基づいて、検出された圧力が大きいほど基準値が小さくなるように基準値を調整し、調整後の基準値を判定基準データ122に記憶させる(ステップS306)。
CPU11は、本体部10に取り付けられているバンド19の種別を特定し、バンドデータ125を参照して当該バンド19の材質に係る情報を取得する(ステップS307)。CPU11は、取得した情報に基づいて、バンド19の材質の透水性が低いほど基準値が小さくなるように基準値を調整し、調整後の基準値を判定基準データ122に記憶させる(ステップS308)。
ステップS308が終了すると、CPU11は、基準値調整処理を終了させ、処理を装着時間管理処理に戻す。
図8に戻り、基準値調整処理(ステップS103)が終了した場合、又はステップS103において基準値の調整タイミングではないと判定された場合には(ステップS102で“NO”)、CPU11は、取り外し推奨条件判定処理を実行する(ステップS104)。
図11は、取り外し推奨条件判定処理の制御手順を説明するフローチャートである。
取り外し推奨条件判定処理が呼び出されると、CPU11は、装着開始時点から判定時点まで連続する装着時間(電子時計1が装着された状態の継続時間)の長さが第1基準値以上であるか否かを判定する(ステップS401)。ここでは、CPU11は、その時点におけるカウンタ回路16の計数時間を、判定時点まで連続する装着時間として取得し、判定基準データ122に記憶されている第1基準値と比較する。なお、カウンタ回路16の計数時間を用いる方法に代えて、装着履歴データ123のうち装着腕に対応する装着履歴のデータを参照し、最後に装着が開始された時刻から現在時刻までの時間の長さを算出して、判定時点まで連続する装着時間としてもよい。
装着開始時点から判定時点まで連続する装着時間の長さが第1基準値未満であると判定された場合には(ステップS401で“NO”)、CPU11は、最後に取り外された時点まで(前回の装着開始時点から前回の取り外し時点まで)連続する装着時間の長さが第1基準値以上であるか否かを判定する(ステップS402)。例えば、図5に示す装着履歴のうち時点t4においてステップS401が実行されている場合には、CPU11は、最後に取り外された時点t2まで連続する装着時間の長さ(期間T2の長さ)が第1基準値以上であるか否かを判定する。
最後に取り外された時点まで連続する装着時間の長さが第1基準値以上であると判定された場合には(ステップS402で“YES”)、CPU11は、最後に取り外された後の(前回の取り外し時点から今回の装着開始時点までの)休息時間の長さが休息基準時間未満であるか否かを判定する(ステップS403)。図5の例では、CPU11は、最後に取り外された時点t2の後の休息時間の長さ(期間T3の長さ)が休息基準時間以上であるか否かを判定する。
最後に取り外された後の休息時間の長さが休息基準時間未満であると判定された場合(ステップS403で“YES”)、又は、ステップS401において、判定時点まで連続する装着時間の長さが第1基準値以上であると判定された場合には(ステップS401で“YES”)、CPU11は、取り外し推奨条件を満たすと判定する(ステップS404)。
一方、ステップS402において、最後に取り外された時点まで連続する装着時間の長さが第1基準値未満であると判定された場合(ステップS402で“NO”)、又は、ステップS403において、最後に取り外された後の休息時間の長さが休息基準時間以上であると判定された場合には(ステップS403で“NO”)、CPU11は、取り外し推奨条件を満たさないと判定する(ステップS405)。
ステップS404又はステップS405が終了すると、CPU11は、取り外し推奨条件判定処理を終了させ、処理を装着時間管理処理に戻す。
図8に戻り、取り外し推奨条件判定処理(ステップS104)において取り外し推奨条件を満たさないと判定されている場合には(ステップS105で“NO”)、CPU11は、装着状態の再検出タイミングであるか否かを判定する(ステップS106)。装着状態の再検出タイミングは、求められる装着時間の特定精度などに応じて適宜定めることができ、例えば5分ごとに1回の頻度などとしてもよい。装着状態の再検出タイミングではないと判定された場合には(ステップS106で“NO”)、CPU11は、再度ステップS106の処理を実行する。
装着状態の再検出タイミングであると判定された場合には(ステップS106で“YES”)、CPU11は、装着検出部173による検出結果を取得し(ステップS107)、電子時計1が装着状態であるか否かを判定する(ステップS108)。電子時計1が装着状態であると判定された場合には(ステップS108で“YES”)、その時点において装着状態が継続されていることを、装着履歴データ123に記録する(ステップS109)。その後、CPU11は、処理をステップS102に戻し、ステップS102~S109のループ処理を再度実行する。
一方、ステップS104の取り外し推奨条件判定処理において、取り外し推奨条件を満たすと判定されている場合には(ステップS105で“YES”)、CPU11は、取り外し推奨処理を実行する(ステップS110)。
図12は、取り外し推奨処理の制御手順を説明するフローチャートである。
取り外し推奨処理が呼び出されると、CPU11は、モーションセンサ171による検出結果に基づいて、ユーザがある活動を行っているか否かを判定する(ステップS501)。ユーザがある活動を行っていると判定された場合には(ステップS501で“YES”)、CPU11は、活動の終了を検出したか否かを判定し(ステップS502)、活動の終了を検出するまでステップS502を繰り返し実行する(ステップS502で“NO”)。
活動の終了を検出した場合(ステップS502で“YES”)、又は、ステップS501においてユーザがある活動を行っていないと判定された場合には(ステップS501で“NO”)、CPU11は、電子時計1の取り外しをユーザに促す報知として、表示部13に取り外し推奨表示を行わせる(ステップS503)。
CPU11は、装着検出部173による検出結果を取得し(ステップS504)、取得した検出結果に基づいて、電子時計1が取り外されたことを検出したか否かを判定する(ステップS505)。電子時計1が取り外されたことを検出していないと判定された場合には(ステップS505で“NO”)、CPU11は、処理をステップS503に戻す。
電子時計1が取り外されたことを検出したと判定された場合には(ステップS505で“YES”)、CPU11は、皮膚の状態を申告するユーザからの操作入力を受け付ける(ステップS506)。ここでは、CPU11は、皮膚の状態に関する質問と回答ボタンとを含む上述のダイアログ画面を表示部13に表示させ、ユーザによる回答ボタンの選択を、上記の操作入力として受け付ける。
CPU11は、申告された皮膚の状態が、正常な状態と相違するか否かを判定する(ステップS507)。例えば、「かゆみ、かぶれ等の異常がありますか」との質問に対してYesの回答ボタンが選択された場合には、CPU11は、皮膚の状態が正常な状態と相違すると判定する。
申告された皮膚の状態が、正常な状態と相違すると判定された場合には(ステップS507で“YES”)、CPU11は、判定基準データ122の基準値を低減させる調整を行い、調整後の基準値を判定基準データ122に記憶させる(ステップS508)。
ステップS508が終了した場合、又は、ステップS507において、申告された皮膚の状態が、正常な状態であると判定された場合には(ステップS507で“NO”)、CPU11は、取り外し推奨処理を終了させ、処理を装着時間管理処理に戻す。
図8に戻り、取り外し推奨処理(ステップS110)が終了した場合、又は、ステップS108において電子時計1が装着状態ではない(取り外されている)と判定された場合には(ステップS108で“NO”)、CPU11は、装着が終了したことを、装着腕に対応付けて装着履歴データ123に記録する(ステップS111)。ここでは、装着終了時刻を装着履歴データ123に記録してもよい。また、この時点で、装着終了までの装着時間を算出して装着履歴データ123に記録してもよい。
CPU11は、装着時間管理の終了指示がなされているか否かを判定する(ステップS112)。例えば、CPU11は、装着時間管理を終了する操作がユーザによりなされている場合や、電子時計1の電源オフを指示する操作がなされている場合などに、装着時間管理の終了指示がなされていると判定する。CPU11は、装着時間管理の終了指示がなされていないと判定された場合には(ステップS112で“NO”)、処理をステップS101に戻し、装着時間管理の終了指示がなされていると判定された場合には(ステップS112で“YES”)、装着時間管理処理を終了させる。なお、休息時間は、電子時計1の電源がオフ状態となっている期間も計時される。
なお、図11に示した取り外し推奨条件判定処理は、上述した第1の取り外し推奨条件の判定方法を用いる場合のフローである。上述した第2の取り外し推奨条件の判定方法を用いる場合には、図13に示す取り外し推奨条件判定処理が実行される。図13に示す取り外し推奨条件判定処理は、図11に示す取り外し推奨条件判定処理のステップS401をステップS401aに変更し、ステップS402~S403を削除したものに相当する。
図13に示す取り外し推奨条件判定処理では、まず、CPU11は、判定時点までの装着判定対象期間のうち装着時間が占める割合が第2基準値以上であるか否かを判定する(ステップS401a)。CPU11は、上記の割合が第2基準値以上であると判定された場合には(ステップS401aで“YES”)、取り外し推奨条件を満たすと判定し、上記の割合が第2基準値未満であると判定された場合には(ステップS401aで“NO”)、取り外し推奨条件を満たさないと判定する。
ステップS404又はステップS405が終了すると、CPU11は、取り外し推奨条件判定処理を終了させ、処理を装着時間管理処理に戻す。
<効果>
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置としての電子時計1は、ユーザの身体に装着されて使用され、処理部としてのCPU11を備える。CPU11は、予め定められた方法で、自装置が前記ユーザの身体に装着されているか否かを判定し、当該判定の結果に基づいて、自装置がユーザの身体に装着された状態にある装着時間を取得し、取得した装着時間に基づいて、自装置を取り外すことが推奨される取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定し、取り外し推奨条件が満たされていると判定した場合に、自装置を取り外すことをユーザに促す報知を報知部としての表示部13に行わせる。これにより、ユーザは、電子時計1の装着時間を意識的に管理しなくても、電子時計1を取り外すことが望ましいタイミングを簡易に知得することができる。また、電子時計1による報知に従ったタイミングで電子時計1を取り外すことで、皮膚への過度な負担を生じにくくすることができる。
また、電子時計1は、自装置がユーザの身体に装着されていることを検出する装着検出部173を備え、CPU11は、装着検出部173による検出結果に基づいて、自装置がユーザの身体に装着されているか否かを判定する。これにより、自装置がユーザの身体に装着されているか否かを精度よく判定することができる。
また、電子時計1は、ユーザの身体のうち左右で対となっている装着部位である左腕又は右腕に装着されて用いられ、CPU11は、自装置がユーザの左腕に装着された状態にある第1の装着時間と、自装置がユーザの右腕に装着された状態にある第2の装着時間と、を互いに別個に取得し、取得した第1の装着時間に基づいて、左腕への装着について取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定し、取得した第2の装着時間に基づいて、右腕への装着について取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定する。これにより、ユーザは、右腕及び左腕のいずれに電子時計1を装着している場合においても、電子時計1を取り外すことが望ましいタイミングを簡易に知得することができる。よって、ユーザは、右腕及び左腕についてそれぞれ装着時間を管理する煩雑な手間を省くことができる。
また、電子時計1は、ユーザの左手の指紋及び右手の指紋を区別して検出する指紋検出部172を備え、CPU11は、自装置がユーザの身体に装着された状態にあると判定されているときに、指紋検出部172によりユーザの右手の指紋が検出された場合には、自装置がユーザの左腕に装着された状態にあると判定し、指紋検出部172によりユーザの左手の指紋が検出された場合には、自装置がユーザの右腕に装着された状態にあると判定する。これにより、ユーザは、装着腕とは反対側の手の指先で電子時計1に触れる簡易な操作により、装着腕を電子時計1に認識させることができる。
また、CPU11は、ユーザに装着されていなかった自装置がユーザに装着された時点である装着開始時点から取り外し推奨条件の判定時点まで連続する装着時間の長さが第1基準値以上である場合に、取り外し推奨条件が満たされていると判定する。これにより、ユーザは、長時間連続して電子時計1を装着した場合において、電子時計1を取り外すことが望ましいタイミングを簡易に知得することができる。
また、CPU11は、今回の装着開始時点から判定時点まで連続する装着時間の長さが第1基準値未満である場合において、前回の装着開始時点から前回に自装置が取り外された時点である前回の取り外し時点まで連続する装着時間の長さが第1基準値以上であり、かつ、前回の取り外し時点から、自装置が再装着された今回の装着開始時点までの、自装置が取り外されていた休息時間の長さが休息基準値未満である場合には、取り外し推奨条件が満たされていると判定する。これにより、ユーザは、前回の装着時間の長さに起因する皮膚への負担と前回の休息時間に起因する皮膚の回復とが考慮された、適切な取り外しタイミングを簡易に知得することができる。
また、CPU11は、設定により定まるある時点から取り外し推奨条件の判定時点までの装着判定対象期間のうち、装着時間が占める割合が第2基準値以上である場合に、取り外し推奨条件が満たされていると判定する。これにより、装着判定対象期間における装着時間の長さに起因する皮膚への負担が総合的に考慮された、適切な取り外しタイミングを簡易に知得することができる。また、頻繁に電子時計1を装着したり取り外したりした場合であっても、適切な取り外しタイミングを簡易に知得することができる。
また、電子時計1は、自装置の運動状態を検出する運動状態検出部としてのモーションセンサ171を備え、CPU11は、モーションセンサ171による検出結果に基づいて、ユーザが行っている活動の強度を特定し、特定した活動の強度が高いほど基準値が小さくなるように基準値を調整する。これにより、ユーザが行っている活動の強度が高いほど、取り外し推奨条件が満たされやすくなり、より高頻度に取り外しが推奨されるようになる。よって、ユーザは、活動の強度に応じた適切な取り外しタイミングを簡易に知得することができる。
また、電子時計1は、ユーザの身体に装着された状態においてユーザの身体と接触する部分における水分を検出する水分検出部174を備え、CPU11は、水分検出部174による検出結果に基づいて、検出された水分が多いほど基準値が小さくなるように基準値を調整する。これにより、電子時計1と装着部位との間に生じる水分が多いほど、取り外し推奨条件が満たされやすくなり、より高頻度に取り外しが推奨されるようになる。よって、ユーザは、水分量に応じた適切な取り外しタイミングを簡易に知得することができる。
また、電子時計1は、ユーザの身体に装着された状態においてユーザの身体から受ける圧力を検出する圧力検出部175を備え、CPU11は、圧力検出部175による検出結果に基づいて、検出された圧力が大きいほど基準値が小さくなるように基準値を調整する。これにより、バンド19を締める強さが大きいほど、取り外し推奨条件が満たされやすくなり、より高頻度に取り外しが推奨されるようになる。よって、ユーザは、バンド19を締める強さに応じた適切な取り外しタイミングを簡易に知得することができる。
また、電子時計1は、本体部10と、本体部10をユーザの手首に固定するために手首に巻き付けられる、本体部10に取り付けられたバンド19と、を備え、CPU11は、バンド19の材質に係る情報をバンドデータ125から取得し、当該取得した情報に基づいて、バンド19の材質の透水性が低いほど基準値が小さくなるように基準値を調整する。これにより、水分を通しにくいバンド19が用いられている場合ほど、取り外し推奨条件が満たされやすくなり、より高頻度に取り外しが推奨されるようになる。よって、ユーザは、バンド19の材質に応じた適切な取り外しタイミングを簡易に知得することができる。
また、CPU11は、表示部13に報知を行わせる場合に、ユーザの身体における自装置の装着部位の状態を申告するユーザからの操作入力を受け付け、受け付けたユーザからの操作入力に基づいて特定される装着部位の状態が正常な状態と相違する場合に、基準値を低減させる。これにより、装着終了時の実際の皮膚の状態に応じたユーザからのフィードバックを基準値に対してかけることができるため、ユーザの皮膚の弱さなどの個人差に合わせて基準値をカスタマイズしていくことができる。この結果、ユーザは、自身の皮膚の性質に応じたより適切な取り外しタイミングを簡易に知得することができる。
また、CPU11は、モーションセンサ171による検出結果に基づいて、ユーザがある活動を行っているか否かを判定し、ユーザがある活動を行っていると判定した場合には、当該ある活動の終了後に表示部13に報知を行わせる。これにより、活動の状況に応じて適切なタイミングで報知が行われるため、ユーザは、取り外しタイミングに係る報知を見逃しにくくなる。
また、本実施形態に係る報知方法は、ユーザの身体に装着されて使用される電子時計1のコンピュータとしてのCPU11により実行される報知方法であって、予め定められた方法で、自装置が前記ユーザの身体に装着されているか否かを判定し、当該判定の結果に基づいて、電子時計1がユーザの身体に装着された状態にある装着時間を取得し、取得した装着時間に基づいて、自装置を取り外すことが推奨される取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定し、取り外し推奨条件が満たされていると判定した場合に、自装置を取り外すことをユーザに促す報知を表示部13に行わせる。これにより、ユーザは、電子時計1の装着時間を意識的に管理しなくても、電子時計1を取り外すことが望ましいタイミングを簡易に知得することができる。また、電子時計1による報知に従ったタイミングで電子時計1を取り外すことで、皮膚への過度な負担を生じにくくすることができる。
また、本実施形態に係るプログラム121は、ユーザの身体に装着されて使用される電子時計1のコンピュータとしてのCPU11に、予め定められた方法で、自装置が前記ユーザの身体に装着されているか否かを判定する機能と、当該判定の結果に基づいて、自装置がユーザの身体に装着された状態にある装着時間を取得する機能と、取得した装着時間に基づいて、自装置を取り外すことが推奨される取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定する機能と、取り外し推奨条件が満たされていると判定した場合に、自装置を取り外すことをユーザに促す報知を表示部13に行わせる機能と、を実現させる。これにより、ユーザは、電子時計1の装着時間を意識的に管理しなくても、電子時計1を取り外すことが望ましいタイミングを簡易に知得することができる。また、電子時計1による報知に従ったタイミングで電子時計1を取り外すことで、皮膚への過度な負担を生じにくくすることができる。
<その他>
なお、上記実施形態における記述は、本発明に係る情報処理装置、報知方法及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、情報処理装置として電子時計1を例示したが、これに限られない。情報処理装置は、活動量計及び血圧計といったヘルスケア用デバイスなどの、ユーザが身体に装着して使用する任意のウェアラウルデバイスであってもよい。また、情報処理装置の装着部位は手首に限られず、腕のうち手首以外の部位であってもよいし、脚、耳、頭部又は胴体などであってもよい。このうち、腕、脚及び耳等の、左右で対となっている装着部位に装着されて用いられる場合には、上記実施形態と同様に、右手の指紋及び左手の指紋を区別して検出する方法によって、右側の装着部位への装着時間と、左側の装着部位への装着時間と、を別個に管理することができる。
また、上記実施形態では、電子時計1がユーザの身体に装着されているか否かを判定する方法として、装着検出部173による検出結果に基づいて判定する方法を例示したが、これに限られず、CPU11が、予め定められた任意の方法で装着を判定してもよい。例えば、CPU11は、電子時計1において実行中のアプリケーションプログラムによる機能がユーザ操作に応じて使用されていることを検出した場合に、電子時計1がユーザの身体に装着されていると判定(推定)してもよい。この場合には、装着検出部173を省略してもよい。
また、電子時計1にスマートフォン等の外部機器が無線通信又は有線通信により接続されている場合に、表示部13による取り外し推奨表示に加えて、又は表示部13による取り外し推奨表示に代えて、外部機器に設けられた報知部により、取り外しを促す報知を行ってもよい。
また、左右で対となっている装着部位のいずれに装着されているかを判定する方法として、指紋検出部172による検出結果を用いる方法を例示したが、これに限られず、例えば、左右のいずれの装着部位に装着しているかを申告するユーザ操作(メニューから装着腕を選択する操作等)を受け付け、当該ユーザ操作に基づいて判定してもよい。
また、第1基準値及び第2基準値の調整に加えて、又は第1基準値及び第2基準値の調整に代えて、休息基準値を調整してもよい。例えば、ユーザの活動の強度が高いほど休息基準値が大きくなるように休息基準値を調整してもよい。また、水分検出部174により検出された水分が多いほど休息基準値が大きくなるように休息基準値を調整してもよい。また、圧力検出部175により検出された圧力が大きいほど休息基準値が大きくなるように休息基準値を調整してもよい。また、バンド19の材質の透水性が低いほど休息基準値が大きくなるように休息基準値を調整してもよい。また、ユーザにより申告された装着部位の状態が正常な状態と相違する場合に、休息基準値を増大させる調整を行ってもよい。
また、判定基準データ122において、左側の装着部位に対応する基準値と、右側の装着部位に対応する基準値とを別個に記憶させておき、装着部位に対応する基準値基準値を用いてもよい。この場合において、左側の装着部位に対応する基準値と、右側の装着部位に対応する基準値とが異なっていてもよい。また、判定基準データ122において、左側の装着部位に対応する休息基準値と、右腕の装着部位に対応する休息基準値とを別個に記憶させておき、装着部位に対応する休息基準値を用いてもよい。この場合において、左側の装着部位に対応する休息基準値と、右側の装着部位に対応する休息基準値とが異なっていてもよい。
また、以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてメモリ12を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、HDD、SSD、フラッシュメモリ、CD-ROM等の情報記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
また、上記実施形態における電子時計1の構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
ユーザの身体に装着されて使用される情報処理装置であって、
処理部を備え、
前記処理部は、
予め定められた方法で、自装置が前記ユーザの身体に装着されているか否かを判定し、
前記判定の結果に基づいて、自装置が前記ユーザの身体に装着された状態にある装着時間を取得し、
前記取得した装着時間に基づいて、自装置を取り外すことが推奨される取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定し、
前記取り外し推奨条件が満たされていると判定した場合に、自装置を取り外すことを前記ユーザに促す報知を報知部に行わせる、
情報処理装置。
<請求項2>
自装置が前記ユーザの身体に装着されていることを検出する装着検出部を備え、
前記処理部は、前記装着検出部による検出結果に基づいて、自装置が前記ユーザの身体に装着されているか否かを判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項3>
前記情報処理装置は、前記ユーザの身体のうち左右で対となっている装着部位に装着されて用いられ、
前記処理部は、
自装置が前記ユーザの左側の前記装着部位に装着された状態にある第1の装着時間と、自装置が前記ユーザの右側の前記装着部位に装着された状態にある第2の装着時間と、を互いに別個に取得し、
前記取得した第1の装着時間に基づいて、前記左側の装着部位への装着について前記取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定し、
前記取得した第2の装着時間に基づいて、前記右側の装着部位への装着について前記取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
<請求項4>
前記ユーザの左手の指紋及び右手の指紋を区別して検出する指紋検出部を備え、
前記処理部は、自装置が前記ユーザの身体に装着された状態にあると判定されているときに、前記指紋検出部により前記ユーザの右手の指紋が検出された場合には、自装置が前記ユーザの左側の前記装着部位に装着された状態にあると判定し、前記指紋検出部により前記ユーザの左手の指紋が検出された場合には、自装置が前記ユーザの右側の前記装着部位に装着された状態にあると判定する、
請求項3に記載の情報処理装置。
<請求項5>
前記処理部は、前記ユーザに装着されていなかった自装置が前記ユーザに装着された時点である装着開始時点から前記取り外し推奨条件の判定時点まで連続する前記装着時間の長さが基準値以上である場合に、前記取り外し推奨条件が満たされていると判定する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項6>
前記処理部は、今回の前記装着開始時点から前記判定時点まで連続する前記装着時間の長さが前記基準値未満である場合において、前回の前記装着開始時点から前回に自装置が取り外された時点である前回の取り外し時点まで連続する前記装着時間の長さが前記基準値以上であり、かつ、前記前回の取り外し時点から、自装置が再装着された今回の前記装着開始時点までの、自装置が取り外されていた休息時間の長さが休息基準値未満である場合には、前記取り外し推奨条件が満たされていると判定する、
請求項5に記載の情報処理装置。
<請求項7>
前記処理部は、設定により定まるある時点から前記取り外し推奨条件の判定時点までの装着判定対象期間のうち、前記装着時間が占める割合が基準値以上である場合に、前記取り外し推奨条件が満たされていると判定する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項8>
自装置の運動状態を検出する運動状態検出部を備え、
前記処理部は、
前記運動状態検出部による検出結果に基づいて、前記ユーザが行っている活動の強度を特定し、
前記特定した活動の強度が高いほど前記基準値が小さくなるように前記基準値を調整する、
請求項5~7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項9>
前記ユーザの身体に装着された状態において前記ユーザの身体と接触する部分における水分を検出する水分検出部を備え、
前記処理部は、
前記水分検出部による検出結果に基づいて、検出された水分が多いほど前記基準値が小さくなるように前記基準値を調整する、
請求項5~8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項10>
前記ユーザの身体に装着された状態において前記ユーザの身体から受ける圧力を検出する圧力検出部を備え、
前記処理部は、
前記圧力検出部による検出結果に基づいて、検出された圧力が大きいほど前記基準値が小さくなるように前記基準値を調整する、
請求項5~9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項11>
本体部と、
前記本体部を前記ユーザの身体の部位に固定するために当該部位に巻き付けられる、前記本体部に取り付けられたバンドと、
を備え、
前記処理部は、
前記バンドの材質に係る情報を取得し、
前記取得した情報に基づいて、前記バンドの材質の透水性が低いほど前記基準値が小さくなるように前記基準値を調整する、
請求項5~10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項12>
前記処理部は、
前記報知を前記報知部に行わせる場合に、前記ユーザの身体における自装置の装着部位の状態を申告する前記ユーザからの操作入力を受け付け、
前記受け付けた前記ユーザからの操作入力に基づいて特定される前記装着部位の状態が正常な状態と相違する場合に、前記基準値を低減させる、
請求項5~11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項13>
自装置の運動状態を検出する運動状態検出部を備え、
前記処理部は、
前記運動状態検出部による検出結果に基づいて、前記ユーザがある活動を行っているか否かを判定し、
前記ユーザが前記ある活動を行っていると判定した場合には、当該ある活動の終了後に前記報知を前記報知部に行わせる、
請求項1~12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項14>
ユーザの身体に装着されて使用される情報処理装置のコンピュータにより実行される報知方法であって、
予め定められた方法で、自装置が前記ユーザの身体に装着されているか否かを判定し、
前記判定の結果に基づいて、前記情報処理装置が前記ユーザの身体に装着された状態にある装着時間を取得し、
前記取得した装着時間に基づいて、自装置を取り外すことが推奨される取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定し、
前記取り外し推奨条件が満たされていると判定した場合に、自装置を取り外すことを前記ユーザに促す報知を報知部に行わせる、
報知方法。
<請求項15>
ユーザの身体に装着されて使用される情報処理装置のコンピュータに、
予め定められた方法で、自装置が前記ユーザの身体に装着されているか否かを判定する機能と、
前記判定の結果に基づいて、自装置が前記ユーザの身体に装着された状態にある装着時間を取得する機能と、
前記取得した装着時間に基づいて、自装置を取り外すことが推奨される取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定する機能と、
前記取り外し推奨条件が満たされていると判定した場合に、自装置を取り外すことを前記ユーザに促す報知を報知部に行わせる機能と、
を実現させる、プログラム。
1 電子時計(情報処理装置)
10 本体部
10a 裏蓋
11 CPU(処理部)
12 メモリ
121 プログラム
122 判定基準データ
123 装着履歴データ
124 指紋データ
125 バンドデータ
13 表示部(報知部)
14 操作受付部
141a~141d 操作ボタン
142 りゅうず
151 発振回路
152 分周回路
153 計時回路
16 カウンタ回路
171 モーションセンサ(運動状態検出部)
172 指紋検出部
173 装着検出部
174 水分検出部
175 圧力検出部
18 無線通信部
19 バンド
Ta 装着判定対象期間

Claims (15)

  1. ユーザの身体に装着されて使用される情報処理装置であって、
    処理部を備え、
    前記処理部は、
    予め定められた方法で、自装置が前記ユーザの身体に装着されているか否かを判定し、
    前記判定の結果に基づいて、自装置が前記ユーザの身体に装着された状態にある装着時間を取得し、
    前記取得した装着時間に基づいて、自装置を取り外すことが推奨される取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定し、
    前記取り外し推奨条件が満たされていると判定した場合に、自装置を取り外すことを前記ユーザに促す報知を報知部に行わせる、
    情報処理装置。
  2. 自装置が前記ユーザの身体に装着されていることを検出する装着検出部を備え、
    前記処理部は、前記装着検出部による検出結果に基づいて、自装置が前記ユーザの身体に装着されているか否かを判定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記情報処理装置は、前記ユーザの身体のうち左右で対となっている装着部位に装着されて用いられ、
    前記処理部は、
    自装置が前記ユーザの左側の前記装着部位に装着された状態にある第1の装着時間と、自装置が前記ユーザの右側の前記装着部位に装着された状態にある第2の装着時間と、を互いに別個に取得し、
    前記取得した第1の装着時間に基づいて、前記左側の装着部位への装着について前記取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定し、
    前記取得した第2の装着時間に基づいて、前記右側の装着部位への装着について前記取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定する、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記ユーザの左手の指紋及び右手の指紋を区別して検出する指紋検出部を備え、
    前記処理部は、自装置が前記ユーザの身体に装着された状態にあると判定されているときに、前記指紋検出部により前記ユーザの右手の指紋が検出された場合には、自装置が前記ユーザの左側の前記装着部位に装着された状態にあると判定し、前記指紋検出部により前記ユーザの左手の指紋が検出された場合には、自装置が前記ユーザの右側の前記装着部位に装着された状態にあると判定する、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記処理部は、前記ユーザに装着されていなかった自装置が前記ユーザに装着された時点である装着開始時点から前記取り外し推奨条件の判定時点まで連続する前記装着時間の長さが基準値以上である場合に、前記取り外し推奨条件が満たされていると判定する、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記処理部は、今回の前記装着開始時点から前記判定時点まで連続する前記装着時間の長さが前記基準値未満である場合において、前回の前記装着開始時点から前回に自装置が取り外された時点である前回の取り外し時点まで連続する前記装着時間の長さが前記基準値以上であり、かつ、前記前回の取り外し時点から、自装置が再装着された今回の前記装着開始時点までの、自装置が取り外されていた休息時間の長さが休息基準値未満である場合には、前記取り外し推奨条件が満たされていると判定する、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記処理部は、設定により定まるある時点から前記取り外し推奨条件の判定時点までの装着判定対象期間のうち、前記装着時間が占める割合が基準値以上である場合に、前記取り外し推奨条件が満たされていると判定する、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 自装置の運動状態を検出する運動状態検出部を備え、
    前記処理部は、
    前記運動状態検出部による検出結果に基づいて、前記ユーザが行っている活動の強度を特定し、
    前記特定した活動の強度が高いほど前記基準値が小さくなるように前記基準値を調整する、
    請求項5~7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記ユーザの身体に装着された状態において前記ユーザの身体と接触する部分における水分を検出する水分検出部を備え、
    前記処理部は、
    前記水分検出部による検出結果に基づいて、検出された水分が多いほど前記基準値が小さくなるように前記基準値を調整する、
    請求項5~8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記ユーザの身体に装着された状態において前記ユーザの身体から受ける圧力を検出する圧力検出部を備え、
    前記処理部は、
    前記圧力検出部による検出結果に基づいて、検出された圧力が大きいほど前記基準値が小さくなるように前記基準値を調整する、
    請求項5~9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 本体部と、
    前記本体部を前記ユーザの身体の部位に固定するために当該部位に巻き付けられる、前記本体部に取り付けられたバンドと、
    を備え、
    前記処理部は、
    前記バンドの材質に係る情報を取得し、
    前記取得した情報に基づいて、前記バンドの材質の透水性が低いほど前記基準値が小さくなるように前記基準値を調整する、
    請求項5~10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 前記処理部は、
    前記報知を前記報知部に行わせる場合に、前記ユーザの身体における自装置の装着部位の状態を申告する前記ユーザからの操作入力を受け付け、
    前記受け付けた前記ユーザからの操作入力に基づいて特定される前記装着部位の状態が正常な状態と相違する場合に、前記基準値を低減させる、
    請求項5~11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 自装置の運動状態を検出する運動状態検出部を備え、
    前記処理部は、
    前記運動状態検出部による検出結果に基づいて、前記ユーザがある活動を行っているか否かを判定し、
    前記ユーザが前記ある活動を行っていると判定した場合には、当該ある活動の終了後に前記報知を前記報知部に行わせる、
    請求項1~12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  14. ユーザの身体に装着されて使用される情報処理装置のコンピュータにより実行される報知方法であって、
    予め定められた方法で、自装置が前記ユーザの身体に装着されているか否かを判定し、
    前記判定の結果に基づいて、前記情報処理装置が前記ユーザの身体に装着された状態にある装着時間を取得し、
    前記取得した装着時間に基づいて、自装置を取り外すことが推奨される取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定し、
    前記取り外し推奨条件が満たされていると判定した場合に、自装置を取り外すことを前記ユーザに促す報知を報知部に行わせる、
    報知方法。
  15. ユーザの身体に装着されて使用される情報処理装置のコンピュータに、
    予め定められた方法で、自装置が前記ユーザの身体に装着されているか否かを判定する機能と、
    前記判定の結果に基づいて、自装置が前記ユーザの身体に装着された状態にある装着時間を取得する機能と、
    前記取得した装着時間に基づいて、自装置を取り外すことが推奨される取り外し推奨条件が満たされているか否かを判定する機能と、
    前記取り外し推奨条件が満たされていると判定した場合に、自装置を取り外すことを前記ユーザに促す報知を報知部に行わせる機能と、
    を実現させる、プログラム。
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